JP2018151199A - 温度計測装置、それを備えた温度計測システム、及び温度計測方法並びにプログラム - Google Patents

温度計測装置、それを備えた温度計測システム、及び温度計測方法並びにプログラム Download PDF

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Shigeru Yoshida
茂 吉田
馬渡 憲次
Kenji Motai
憲次 馬渡
武蔵 木村
Musashi Kimura
武蔵 木村
川添 浩平
Kohei Kawazoe
浩平 川添
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Abstract

【課題】300℃以上の高温域における光ファイバによる温度計測の精度を向上させること。【解決手段】光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる波形と、光ファイバセンサの入射光の散乱光の波形との周波数シフト量を算出する光学的変化量算出部11と、入射光の波形を取得したときに計測された基準となる基準温度と、光ファイバセンサの所定位置において散乱光を取得したときの第1温度との温度差を、周波数シフト量の関数で表す換算式を有しており、計測された基準温度を正として重回帰分析をすることにより換算式の係数を求め、第1温度を算出する温度算出部12とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、温度計測装置、それを備えた温度計測システム、及び温度計測方法並びにプログラムに関するものである。
広範囲にわたって温度及び歪みを効率よく計測する技術として、光ファイバをセンシング媒体とする光ファイバセンサが知られている。光ファイバセンサは、ラマン散乱光、ブリルアン散乱光、レイリー散乱光等の光ファイバの散乱光を用いる方式や、FGB(Fiber Bragg Grating)、ファブリー・ペロー等の反射光の干渉を用いる方式によって、温度や歪みを計測するものが開発されている。これらのうち、ラマン散乱光以外の方式は、温度と歪みを同時に計測している。特に、ファイバの各点からのレイリー散乱光周波数スペクトルの変化からOFDR(Optical Frequency Domain Reflectmetory)によって周波数シフト量を求め、温度やひずみに演算する方式は、高分解能、高速、高精度な計測が可能とされている。
下記特許文献1は、温度と歪みの信号を分離して計測することが記載されている。
下記特許文献2は、歪みと温度の信号を演算によって分離する技術が記載されている。
特許第4768405号公報 特許第3492346号公報
OFDRによる周波数シフト量から温度や歪に演算する演算式を用いる従来の方式では、演算式の設定は計測精度に影響する。また、光ファイバは石英ガラスでできているが、非常に脆弱であり細いため、周囲が樹脂製の保護被膜で覆われている。樹脂の耐熱性は300℃程度であるため、市販されている光ファイバセンサによる温度計測システムは300℃以下を対象とするのが一般的である。
しかしながら、ボイラや石炭ガス化複合発電(以下「IGCC」という;Integrated coal Gasification Combined Cycle)等の高温構造物で用いられる鋼材は、例えば、300℃以上での運転に十分なクリープ強度を確保する必要がある。そのため、300℃以上の環境において温度及び歪みを求めることが必要とされるが、従来の方法では、300℃以下を対象としているため、300℃以上の高温域への演算式の適用は考慮されておらず、300℃以上を計測する場合には計測精度が悪化するという問題がある。
また、上記特許文献1では、光ファイバを複数用意する必要があり、光ファイバの敷設の作業負担が大きいという問題がある。また、上記特許文献2では、ブリルアン散乱現象の方式に限定されるため、他の散乱方式や反射方式では演算できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複雑な光ファイバの敷設を不要とし、光学的な変化量を求める方式によらず、300℃以上の高温域において光ファイバによる温度計測の精度を向上させることができる温度計測装置、それを備えた温度計測システム、及び温度計測方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、300℃以上の温度を測定する温度計測装置において、光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する光学的変化量算出手段と、前記第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、前記光ファイバセンサの所定位置において前記第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、前記光学的変化量の関数で表す演算式を有しており、計測された前記基準温度を正として重回帰分析をすることにより前記演算式の係数を求め、前記第1温度を算出する温度算出手段とを具備する温度計測装置を提供する。
本発明の構成によれば、光ファイバセンサに光が入射されたときの第1光学的物理パラメータと、光ファイバセンサに光が入射された結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量が算出され、該光学的変化量の関数で表される演算式によって第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準温度と、光ファイバセンサの所定位置における第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を表し、基準温度を正として重回帰分析をして求められた係数を用いて、第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度が算出される。
このように、光ファイバセンサから得られた基準温度の計測値を正として、基準温度と変化後の温度との温度差を、光ファイバセンサから得られた光学的変化量に合わせ込む演算式を用いる。これにより、300℃以上の温度であっても、光ファイバセンサによる温度を精度よく計測できる。
上記温度計測装置の前記温度算出手段は、2次以上の多項式とする前記演算式を有していてもよい。
2次以上の多項式によって表されることにより、1次多項式によって求められるより温度の精度が向上する。
上記温度計測装置の前記温度算出手段は、前記光ファイバセンサを構成する物性の変化の特徴を勘案し、ΔTが温度差とし、ΔFが光学的変化量とし、α及びβが係数とするとき、下記(1)式に表される前記演算式を有していてもよい。
Figure 2018151199
このように、温度差が光学的変化量の−2乗で表されるので、演算式が簡素化され、多項式が複雑になる(例えば、4次以上等の多項式)場合と比較して、重回帰分析が速やかに行える。
本発明は、300℃以上の温度を測定する温度計測装置において、光ファイバセンサの近傍に設けられる参照用温度計測手段と、前記光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式と、前記参照用温度計測手段が設けられる第1位置における前記光学的変化量の実測値である第1光学的変化量と、前記参照用温度計測手段と同じ温度を示すときに算出される前記演算式から求められる前記光学的変化量である第2光学的変化量とに基づいて、前記第1位置における歪みの影響を算出する歪み算出手段と、前記第1位置とは異なる第2位置において、前記第1位置における前記歪みの影響と、前記第2位置の光学的変化量の実測値とに基づいて、前記演算式により算出される前記温度を補正する補正手段とを具備する温度計測装置を提供する。
本発明の構成によれば、光ファイバセンサの近傍で温度が計測され、光ファイバセンサの入射光の第1光学的物理パラメータと入射光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式を用い、光学的変化量の実測値と、演算式から求められる光学的変化量とに基づいて、第1位置の歪みの影響を算出する。第2位置の歪みの影響は第1位置の歪みの影響と近似できることとし、第2位置における温度は、第1位置における歪みの影響と第2位置の光学的変化量の実測値とに基づいて算出する。
これにより、外乱となる歪みの影響を除去し、より正確な温度計測が可能となる。
本発明は、上記いずれかに記載の300℃以上の温度を測定する温度計測装置と、光ファイバセンサとを備えた温度計測システムを提供する。
本発明は、300℃以上の温度を測定する温度計測方法において、光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する第1工程と、前記第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、前記光ファイバセンサの所定位置において前記第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、前記光学的変化量の関数で表す演算式を有しており、計測された前記基準温度を正として重回帰分析をすることにより前記演算式の係数を求め、前記第1温度を算出する第2工程とを有する温度計測方法を提供する。
本発明は、300℃以上の温度を測定する温度計測プログラムにおいて、光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する第1処理と、前記第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、前記光ファイバセンサの所定位置において前記第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、前記光学的変化量の関数で表す演算式を有しており、計測された前記基準温度を正として重回帰分析をすることにより前記演算式の係数を求め、前記第1温度を算出する第2処理とをコンピュータに実行させるための温度計測プログラムを提供する。
本発明は、300℃以上の温度を測定する温度計測方法において、光ファイバセンサの近傍で前記光ファイバセンサの第1位置で温度を計測する第1工程と、前記光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式を有し、前記第1位置における前記光学的変化量の実測値である第1光学的変化量と、前記参照用温度計測手段と同じ温度を示すときに算出される前記演算式から求められる前記光学的変化量である第2光学的変化量とに基づいて、前記第1位置における歪みの影響を算出する第2工程と、前記第1位置とは異なる第2位置において、前記第1位置における前記歪みの影響と、第2位置の光学的変化量の実測値とに基づいて、前記演算式により算出される前記温度を補正する第3工程とを有する温度計測方法を提供する。
本発明は、300℃以上の温度を測定する温度計測プログラムにおいて、光ファイバセンサの近傍で前記光ファイバセンサの第1位置で温度を計測する第1処理と、前記光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式を有し、前記第1位置における前記光学的変化量の実測値である第1光学的変化量と、前記参照用温度計測手段と同じ温度を示すときに算出される前記演算式から求められる前記光学的変化量である第2光学的変化量とに基づいて、前記第1位置における歪みの影響を算出する第2処理と、前記第1位置とは異なる第2位置において、前記第1位置における前記歪みの影響と、前記第2位置の光学的変化量の実測値とに基づいて、前記演算式により算出される前記温度を補正する第3処理とをプログラムに実行させるための温度計測プログラムを提供する。
本発明は、300℃以上の高温域における光ファイバによる温度計測の精度を向上できるという効果を奏する。
本発明の温度計測システムの概略構成を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る温度計測装置の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る温度計測装置の機能ブロック図である。 石英の物性の文献データの一例である。 屈折率の温度依存性を示すグラフの一例である。 本発明の第2実施形態に係る温度計測装置による補正前と補正後(換算式を使用後)とを比較した図の一例である。 歪みを無視して換算式により温度を求めた場合の図の一例を示している。 本発明の第3実施形態に係る温度計測システムの概略構成図を示している。 本発明の第2実施形態に係る温度計測装置の機能ブロック図である。 熱電対の温度と歪みの影響との関係を示した図の一例である。 本発明の第3実施形態に係る温度計測装置による歪みの補正前と補正後とを比較した図の一例である。
以下に、本発明に係る温度計測装置、それを備えた温度計測システム、及び温度計測方法並びにプログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、本実施形態に係る温度計測システム1の概略構成図が示されており、温度計測をする対象となる構造物(例えば、ボイラ)の鋼材(例えば、配管)5の近傍の拡大図を示している。
図1に示されるように、鋼材5の近傍に光ファイバセンサ2が設けられ、ボイラの配管(構造物)および/または光ファイバセンサ2の近傍には温度検出部3が設けられている。
光ファイバセンサ2への入射光、入射光に対する散乱光、及び入射光に対する反射光等から検出された光学的な計測値は、温度計測装置10(図2参照)に出力されるようになっている。また、温度検出部3により検出された温度情報は、温度計測装置10に出力されるようになっている。
温度検出部3は、例えば、熱電対等の温度センサである。
温度計測装置は、例えば、コンピュータであり、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述する各種機能を実現するための処理手順は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。
具体的には、図2に示されるように、温度計測装置10は、光学的変化量算出部(光学的変化量算出手段)11と、温度算出部(温度算出手段)12とを備えている。
光学的変化量算出部11は、光ファイバセンサ2に光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、光ファイバセンサ2の所定位置Pにおいて光ファイバセンサ2に光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する。
例えば、第1光学的物理パラメータは入射光の波形と、第2光学的物理パラメータはレイリー散乱光周波数スペクトルからOFDR法によって求める散乱光の波形とし、光学的変化量は周波数シフト量とする。周波数シフト量は、入射光に対する散乱光を検出することにより求めてもよいし、入射光に対する反射光を検出することにより求めてもよく、周波数シフト量の求め方は特に限定されない。
また、本実施形態においては、光学的変化量は周波数シフト量を用いて説明するが、本発明はこれに限定されず、光学的変化量は、例えば、ラマン散乱光強度、ブリルアン散乱光周波数シフト量、ブラッグ反射光周波数シフト量等を用いても良い。
温度算出部12は、第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、光ファイバセンサ2の所定位置Pにおいて第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、光学的変化量(例えば、周波数シフト量)の関数で表す演算式を有しており、計測された基準温度を正として重回帰分析をすることにより換算式(演算式)の係数を求め、第1温度を算出する。ここでは、第1温度が不明であり、換算式により第1温度を求めることとして説明する。なお、基準温度は、例えば、室内温度とし、室内温度を計測できる箇所に設けられた温度検出部3によって検出された温度情報を用いる。
温度算出部12は、下記(2)式の換算式を備えている。
ΔT=T−T0=a×(ΔF)+b×(ΔF)+c×(ΔF)+d×ΔF (2)
ここで、ΔTは、基準温度からの温度変化量とし、Tは求める第1温度とし、T0は基準温度とし、aからdは係数とし、ΔFは周波数シフト量とする。このように、(2)式は、周波数シフト量ΔFの関数として温度差ΔTを表している。
本実施形態においては、4次の多項式として説明するが、次数は特に限定されず、2次以上であればよい。
温度算出部12は、計測された基準温度を正として重回帰分析をし、(2)式を満たすように係数aから係数dを決定する。なお、係数aは±10−10を取りうる係数範囲とし、係数bは±10−6を取りうる係数範囲とし、係数cは−0.001から−10−5及び−10−5から0.001を取りうる係数範囲とし、係数dは−1から−0.01及び0.01から1を取りうる係数範囲とする。これら係数a,b,c,dは、それぞれ温度計測をする環境に応じて設定可能なものであり、例えば、温度計測を行う作業員等の経験に基づいて設定される。
温度算出部12は、係数a,b,c,dが決定された換算式に基づいて、第1温度Tを算出する。
以下に、本実施形態に係る温度計測システム1の作用について図1から図2を用いて説明する。
測定対象とする領域に光ファイバセンサ2を配置する。光ファイバセンサ2に光を入射させ、入射光の波形を取得する。また、入射光に対し、レイリー散乱光周波数スペクトルからOFDR法によって求められる散乱光の波形を取得する。入射光の波形と散乱光の波形との信号の周波数の差が周波数シフト量として算出される。
算出された周波数シフト量ΔFと、上述した(2)式とを用いて、光を入射させたときの基準温度(例えば、温度検出部3が配置される環境の室温)を正とし、重回帰分析を行い、(2)式を成立させる係数a,b,c,dを決定する。係数a,b,c,dが決定されると、温度差ΔTが算出され、算出された温度差ΔT=第1温度T−基準温度T0との関係から、光ファイバセンサ2の所定位置Pにおける温度Tが算出される。
以上説明してきたように、本実施形態に係る温度計測装置10、それを備えた温度計測システム1、及び温度計測方法並びにプログラムによれば、300℃以上になる構造物に設けられる光ファイバセンサ2に光が入射されたときの波形と、光ファイバセンサ2に入射光に対する散乱光の波形との信号の周波数の差である周波数シフト量が算出される。該周波数シフト量の関数で表される換算式によって、波形を取得したときに計測された基準温度と、光ファイバセンサ2の所定位置Pにおける散乱光の波形を取得したときの第1温度との温度差ΔTを表し、基準温度T0を正として重回帰分析をして求められた係数a,b,c,dを用いて、散乱光の波形を取得したときの第1温度Tが算出される。
このように、光ファイバセンサ2から得られた基準温度T0の計測値を正として、基準温度T0と変化後の温度との温度差ΔTを、光ファイバセンサ2から得られた周波数シフト量に合わせ込む換算式を用いることにより、300℃以上の温度域となる構造物であっても、光ファイバセンサ2による温度の計測精度が向上する。また、2次以上の多項式によって表されることにより、1次多項式によって求められるより温度の精度が向上する。
本実施形態においては、光ファイバセンサは、第1光学的物理パラメータを光ファイバセンサ2への入射光とする場合に、第2光学的物理パラメータは、ラマン散乱光、ブリルアン散乱光、レイリー散乱光等の光ファイバの散乱光であってもよいし、FGB(Fiber Bragg Grating)、ファブリー・ペロー等の反射光であってもよい。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態においては、換算式に光ファイバセンサの物性の特徴を勘案する点で第1実施形態と異なる。本実施形態の温度計測装置について、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、図1、及び図3から図6を用いて異なる点について主に説明する。
ここで、本実施形態においては、換算式は、光ファイバセンサ2に光を入射させたときに得られる波形と、光ファイバセンサ2の入射光に対する散乱光の波形との周波数シフト量を温度に変換するものとする。
図3には、本実施形態に係る温度計測装置10’の機能ブロック図が示されている。
図3に示されるように、温度計測装置10’は、光学的変化量算出部11と、温度算出部12’とを備えている。光学的変化量算出部11は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
温度算出部12’は、光ファイバセンサ2を構成する物性の変化の特徴を勘案し、ΔT(=T−T0)を温度差とし、ΔFを光学的変化量とし、α及びβを係数とし、下記(3)式の換算式を備えている。
Figure 2018151199
以下に、上記(3)式を導出する流れを説明する。
Δλは波長シフト量[m]とし、λ_0は初期波長[m]とし、peは歪−光係数とし、εは歪[ε]とし、α_Λは光ファイバセンサ2の原料である石英の線膨張係数[K−1]とし、α_nは熱−光係数とし、ΔTは温度変化量[K]とした場合に、以下の(4)式が成立する。
Figure 2018151199
ここで、Fは定数とし、歪みの影響は無視(ε=0)とすると、下記(5)式となる。
−ΔF=(αΛ’+α’)ΔT (5)
図4には、文献(W.Weiss, J Am. Ceram. Soc. 67,213(1984))に示される光ファイバセンサ2を構成する石英の物性の一例を示す。図4の横軸は温度(K)を示し、線膨張係数(ppm/℃)を示しており、石英の熱伸びの温度依存性を示すグラフの一例が示されている。図4の横軸はケルビンでの単位なので、℃の単位とすると、図4の点線枠内のグラフとなる。図4によれば、温度の上昇にともなって、線膨張係数の値が線形に変化していることがわかる。
図5には、文献(R.Bruckner,J Non−Cryst.Solids,5,123(1970))に示される屈折率の温度依存性を示すグラフの一例が示されている。図5の横軸は温度、縦軸は熱−光係数を示している。図5によれば、およそ1500℃以下までは屈折率が線形に変化している。
このように、石英は図4及び図5で示す傾向を有する物性であるため、以下の(6)式及び(7)式のように設定する。ここで、ΔFは周波数シフト量[s−1]、a,c,eは温度係数[s−1・K−2]とし、b,d,fは定数[s−1・K−1]とし、T=T0+ΔTは温度[K]とし、T0は基準温度[K]とし、gは定数[K]とし、hは定数[s・K]とする。
αΛ’=aT+b (6)
α’=cT+d (7)
上記(5)式に(6)式及び(7)式を代入すると、
−ΔF={(a+c)T+b+d}ΔT
={(a+c)(T+ΔT)+b+d}ΔT
=(a+c)ΔT+{(a+c)T+b+d}ΔT
ここで、e=a+cとし、f=b+dとすると、
−ΔF=eΔT+(eT+f)ΔT
Figure 2018151199
こうして算出された(8)式は、上記(3)式と同様である。
(8)式の係数g及び係数hは、別途取得した熱電対(温度検出部3)の値を正として、重回帰分析により求める。
なお、本実施形態においては、係数g、hは熱電対から取得したデータに基づいて算出していたが、これに限定されず、例えば、熱電対が設けられていない(または、熱電対を設けることができない)場合などには、試験環境等によって予めg、hの値を求めておき、そのg、hを(8)式に代入してもよい。
図6は、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に光ファイバセンサ2により検出された温度の誤差(℃)を示している。ラインL1は従来例による温度検出誤差を示しており、ラインL2は本実施形態の換算式を用いた温度検出誤差を示している。
従来は、例えば、ファイバ各点からのレイリー散乱光周波数スペクトルからOFDR法によって周波数シフト量を求め温度に換算する方式では、300℃以下を対象としており300℃以上の高温域への演算式の適用は考慮されていなかったため、ラインL1に示すように300℃以上で、高温になればなるほど誤差が大きくなり計測精度が悪化していた。
本実施形態においては、ラインL2に示すように、300℃以上であっても誤差が0℃前後(図5においては、ほぼ誤差がない状態)で維持できていることがわかる。
以下に、本実施形態に係る温度計測システム1の作用について説明する。
測定対象とする領域に光ファイバセンサ2を配置する。光ファイバセンサ2に光を入射させ、入射光の波形を取得する。また、入射光に対し、レイリー散乱光周波数スペクトルからOFDR法によって求められる散乱光の波形を取得する。入射光の波形と散乱光の波形との信号の周波数の差が周波数シフト量ΔFとして算出される。
算出された周波数シフト量ΔFと、上記(8)式とを用いて、光を入射させたときの基準温度(例えば、温度検出部3が配置される環境の室温)を正とし、重回帰分析を行い、係数g及び係数hが決定される。係数g及び係数hが決定されると、温度差ΔTが算出され、算出された温度差ΔT=T−基準温度T0との関係から、光ファイバセンサ2の所定位置Pにおける温度Tが算出される。
このように、本実施形態においては、石英の物性データそのものは使用せず、石英の物性の特徴変化の傾向から式を立て、換算式を作った。
本実施形態によれば、温度差が周波数シフト量(光学的変化量)の−2乗で表されるので、演算式が簡素化され、多項式が複雑になる(例えば、4次以上等の多項式)場合と比較して、重回帰分析が速やかに行える。
本実施形態においては、光ファイバセンサは、第1光学的物理パラメータを光ファイバセンサ2への入射光とする場合に、第2光学的物理パラメータは、ラマン散乱光、ブリルアン散乱光、レイリー散乱光等の光ファイバの散乱光であってもよいし、FGB(Fiber Bragg Grating)、ファブリー・ペロー等の反射光であってもよい。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態においては、換算式に歪みを勘案する点で第1実施形態、第2実施形態と異なる。本実施形態の温度計測装置について、第1実施形態、第2実施形態と共通する点については説明を省略し、図7から図9を用いて異なる点について主に説明する。
上記第1実施形態または上記第2実施形態で示した換算式を用いて温度を算出した場合であっても、図7に一例が示されるように温度誤差が生じる場合がある。図7は横軸に熱電対の温度(℃)を示し、縦軸に光ファイバセンサ熱電対で検出された温度誤差(℃)を示している。縦軸の温度誤差が負の値を示すということは、光ファイバの計測温度、すなわち、周波数シフト量が本来より小さく出力されていることを意味している。
このように、換算式を用いても温度誤差が生じている場合には、熱伸び以外の何らかの歪みが光ファイバに発生し、誤差要因になったものとみなし、本実施形態においては歪みの影響を勘案する。こうした誤差要因は、例えば、光ファイバセンサ2がステンレス鋼製の保護管に通された状態で試験体に拘束されている場合において、拘束の影響により、熱伸び以外の何らかの歪みが光ファイバセンサ2に生じたものと推定される。
図8には、300℃以上となる構造物に対応付けて配置させた光ファイバセンサ2と、光ファイバセンサ2の近傍に参照用温度計測部7が設けられた様子が示されている。位置Aの近傍には参照用温度計測部7が設けられ、位置Bの近傍には参照用温度計測部7は設けられていない。
何らかの歪みの影響を符号xで示し、参照用温度計測部7と同じ温度(つまり、誤差がゼロ)となるときの周波数シフト量をΔFとし、光ファイバセンサ2から得られる周波数シフト量の実測値をΔfとした場合、歪みの影響xは、下記(9)式で示される。
x=ΔF−Δf (9)
本実施形態において、ΔFは、第2実施形態で用いた換算式に含まれるΔFを使用する場合を例に挙げて説明する。
図9には、本実施形態に係る温度計測システム1’の概略構成図を示している。
図9に示されるように、温度計測システム1’は、参照用温度計測部(参照用温度計測手段)7と、温度算出部31と、歪み算出部(歪み算出手段)32と、補正部(補正手段)33とを備えている。
ここで、本実施形態においては、温度算出部31は、第2実施形態で用いた光学的変化量算出部11及び温度算出部12’の機能を含み、第2実施形態で用いた換算式によって温度を算出するものとし、説明を省略するが、本発明はこれに限定されない。例えば、本実施形態における温度算出部31は、光ファイバセンシング機器の製造メーカが各社で公開している光ファイバセンサによる検出値から温度を算出する換算式を用いて温度を算出してもよい。製造メーカ等が公開する換算式を利用する場合には、特殊なソフトウェアが不要となり、プログラム等の処理も簡易となって計算がスムーズに行えるようになるという効果を奏する。
参照用温度計測部7は、例えば、熱電対等の温度センサである。参照用温度計測部7によって検出された熱電対の温度情報は、温度計測装置30に入力されるようになっている。
歪み算出部32は、参照用温度計測部7が設けられる位置A(第1位置)における光学的変化量の実測値である第1光学的変化量(例えば、周波数シフト量の実測値)と、参照用温度計測部7と同じ温度を示すときの換算式(演算式)から求められる光学的変化量である第2光学的変化量(例えば、換算式から求められる周波数シフト量)とに基づいて、位置A(第1位置)における歪みの影響xを算出する。
補正部33は、位置B(第1位置とは異なる第2位置)において、位置A(第1位置)における歪みの影響xと、位置B(第2位置)の周波数シフト量の実測値Δfとに基づいて、換算式により算出される温度を補正する。
本実施形態においては、図8の位置Aにおいて、歪みの影響xを定量化する。
具体的には、第2実施形態によって下記(10)式のα及びβが求められていれば、下記(10)により、位置Aにおける熱電対によるΔTを代入することにより、ΔFが算出できる。
Figure 2018151199
算出されたΔFを上記(9)式に代入することで、位置Aにおける歪みの影響xが求められる。図8の光ファイバセンサ2の直線部では歪みの影響xが均一であると仮定し、位置Aにおいて求めた歪みの影響xは、位置Bにおいても同値であるとみなす。
上記(10)式を変換し、位置Bにおける光ファイバセンサ2の周波数シフト量の実測値Δfと、位置Bでの歪みの影響(位置Aで求めた歪みの影響)xとに基づいて、x+Δf=ΔFを用いて、位置Bにおける歪みの影響がない場合の本来あるべき周波数シフト量ΔFを求めることができる。
こうして得られた位置Bにおける歪みの影響xがない場合の周波数シフト量ΔFを、上記(10)式に代入することにより、歪みの影響xがない場合の位置Bの温度差ΔTが算出でき、結果として歪みの影響がない位置Bにおける温度が算出できる。
図10は、横軸に熱電対温度(℃)を示し、縦軸に歪みの影響xを示しており、歪みの影響xの温度依存性の一例が示されている。図10に示されるように、例えば、熱電対が0℃のときには歪みの影響xもほぼないが、熱電対の温度が上がるにつれて、歪みの影響xが大きくなる。
図11は、位置Aから100mm離れた位置Bにおいて、歪みの影響xを勘案した位置Bでの温度の算出結果の一例を示している。横軸に熱電対の温度実測値を示し、縦軸に歪みの影響xを勘案後の光ファイバセンサ2に基づく温度を示している。図11に示されるように、歪みの影響xを除去する前は、ラインL3で示すように熱電対で検出される温度が大きくなるにつれて光ファイバセンサ2から得られる温度に誤差が大きくなっていた。歪みの影響xを勘案し、除去した後はラインL4で示すように、熱電対で検出される温度が大きくなっても光ファイバセンサ2から得られる温度に誤差が所定温度範囲内(例えば、±10℃以内)に収まった。
このように、図11の例では、誤差温度が±10℃以内に収まっているので、位置Aから100mm離れた位置Bであっても、歪みの影響xの大きさに変化はないと考えられ、歪みの影響xを除去できる。
従来、300℃以上の高温域においては樹脂の保護被膜を使用すると焼損してしまうことから、金属製の保護管に光ファイバを挿通した形態が有効とされているが、保護管と光ファイバの熱伸び差や、曲げ部における光ファイバと保護管の擦れが生じる。そうすると、本来計測したい歪み以外の歪みが外乱として加わることとなり、温度や歪みの計測精度が悪化するという問題があった。
本実施形態によれば、光ファイバセンサ2の近傍で温度が計測され、光ファイバセンサ2の入射光の波形と入射光の散乱光の波形との周波数シフト量を温度に変換する演算式を用い、周波数シフト量の実測値と、演算式から求められる周波数シフト量とに基づいて、第1位置の歪みの影響を算出する。
第1位置と第2位置の間隔が所定幅(例えば、100mm程度)であれば、第2位置の歪みの影響は第1位置の歪みの影響と近似できることに着眼し、第2位置における温度は、第1位置における歪みの影響と第2位置の光学的変化量の実測値とに基づいて算出する。これにより、外乱となる歪みの影響を除去し、より正確な温度計測が可能となる。
本実施形態においては、光ファイバセンサは、第1光学的物理パラメータを光ファイバセンサ2への入射光とする場合に、第2光学的物理パラメータは、ブリルアン散乱光、レイリー散乱光等の光ファイバの散乱光であってもよいし、FGB(Fiber Bragg Grating)、ファブリー・ペロー等の反射光であってもよい。
本実施形態における第2光学物理パラメータは、歪みの外乱の影響を受ける物理パラメータを対象とし、例えば、ラマン散乱光は歪みの外乱の影響を受けないので除外される。
以上のように本発明の電池監視システムの好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるべきものではなく、特許請求の範囲に表現された思想及び範囲を逸脱することなく、種々の変形、追加、及び省略が当業者によって可能である。例えば、第1実施形態から第3実施形態を適宜組み合わせてもよい。
2 光ファイバセンサ
7 参照用温度計測部(参照用温度計測手段)
10、10’、30 温度計測装置
11 光学的変化量算出部(光学的変化量算出手段)
12、12’、31 温度算出部(温度算出手段)
32 歪み算出部(歪み算出手段)
33 補正部(補正手段)

Claims (9)

  1. 300℃以上の温度を測定する温度計測装置において、
    光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する光学的変化量算出手段と、
    前記第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、前記光ファイバセンサの所定位置において前記第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、前記光学的変化量の関数で表す演算式を有しており、計測された前記基準温度を正として重回帰分析をすることにより前記演算式の係数を求め、前記第1温度を算出する温度算出手段と
    を具備する温度計測装置。
  2. 前記温度算出手段は、2次以上の多項式とする前記演算式を有する請求項1に記載の温度計測装置。
  3. 前記温度算出手段は、前記光ファイバセンサを構成する物性の変化の特徴を勘案し、ΔTが温度差とし、ΔFが前記光学的変化量とし、α及びβが係数とするとき、下記(1)式に表される前記演算式を有する請求項1に記載の温度計測装置。
    Figure 2018151199
  4. 300℃以上の温度を測定する温度計測装置において、
    光ファイバセンサの近傍に設けられる参照用温度計測手段と、
    前記光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式と、
    前記参照用温度計測手段が設けられる第1位置における前記光学的変化量の実測値である第1光学的変化量と、前記参照用温度計測手段と同じ温度を示すときの前記演算式から求められる前記光学的変化量である第2光学的変化量とに基づいて、前記第1位置における歪みの影響を算出する歪み算出手段と、
    前記第1位置とは異なる第2位置において、前記第1位置における前記歪みの影響と、前記第2位置の前記光学的変化量の実測値とに基づいて、前記演算式により算出される前記温度を補正する補正手段と
    を具備する温度計測装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の300℃以上の温度を測定する温度計測装置と、
    光ファイバセンサと
    を備えた温度計測システム。
  6. 300℃以上の温度を測定する温度計測方法において、
    光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する第1工程と、
    前記第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、前記光ファイバセンサの所定位置において前記第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、前記光学的変化量の関数で表す演算式を有しており、計測された前記基準温度を正として重回帰分析をすることにより前記演算式の係数を求め、前記第1温度を算出する第2工程と
    を有する温度計測方法。
  7. 300℃以上の温度を測定する温度計測プログラムにおいて、
    光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を算出する第1処理と、
    前記第1光学的物理パラメータを取得したときに計測された基準となる基準温度と、前記光ファイバセンサの所定位置において前記第2光学的物理パラメータを取得したときの第1温度との温度差を、前記光学的変化量の関数で表す演算式を有しており、計測された前記基準温度を正として重回帰分析をすることにより前記演算式の係数を求め、前記第1温度を算出する第2処理と
    をコンピュータに実行させるための温度計測プログラム。
  8. 300℃以上の温度を測定する温度計測方法において、
    光ファイバセンサの近傍で前記光ファイバセンサの第1位置で温度を計測する第1工程と、
    前記光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式を有し、前記第1位置における前記光学的変化量の実測値である第1光学的変化量と、前記第1工程の前記温度と同じ温度を示すときの前記演算式から求められる前記光学的変化量である第2光学的変化量とに基づいて、前記第1位置における歪みの影響を算出する第2工程と、
    前記第1位置とは異なる第2位置において、前記第1位置における前記歪みの影響と、第2位置の前記光学的変化量の実測値とに基づいて、前記演算式により算出される前記温度を補正する第3工程と
    を有する温度計測方法。
  9. 300℃以上の温度を測定する温度計測プログラムにおいて、
    光ファイバセンサの近傍で前記光ファイバセンサの第1位置で温度を計測する第1処理と、
    前記光ファイバセンサに光を入射させたときに得られる第1光学的物理パラメータと、前記光ファイバセンサに光を入射させた結果得られる第2光学的物理パラメータとの光学的変化量を温度に変換する演算式を有し、前記第1位置における前記光学的変化量の実測値である第1光学的変化量と、前記第1処理の前記温度と同じ温度を示すときの前記演算式から求められる前記光学的変化量である第2光学的変化量とに基づいて、前記第1位置における歪みの影響を算出する第2処理と、
    前記第1位置とは異なる第2位置において、前記第1位置における前記歪みの影響と、前記第2位置の前記光学的変化量の実測値とに基づいて、前記演算式により算出される前記温度を補正する第3処理と
    をプログラムに実行させるための温度計測プログラム。
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