JP2018151087A - 飛しょう体誘導装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】高速で降下飛行する目標であっても、飛しょう体に対する誘導誤差の悪化を抑制することができる飛しょう体誘導装置を得ること。【解決手段】飛しょう体誘導装置100は、追尾フィルタ30が推定した目標位置及び目標速度の情報を基に、将来の目標位置及び将来の目標速度を予測する経路予測部40を備える。経路予測部40は、目標の旋回性能を決める目標諸元を逐次推定して更新する目標諸元推定部48と、目標諸元推定部48によって更新された目標諸元と、追尾フィルタ30の出力情報とに基づいて、将来の目標位置及び目標速度を予測するダイブ経路混合処理部47と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、目標の飛行経路を予測し、予測した目標に対して飛しょう体を誘導する飛しょう体誘導装置及びそのプログラムに関する。
目標の飛行経路の予測手法を開示した文献に下記特許文献1がある。特許文献1では、標的の位置、速度の情報を入力とし、複数の追尾フィルタごとに、目標の将来位置及び将来速度を予測すると共に、予測した複数の予測経路の候補から、1つの予測経路を選択している。
特開2008−224117号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来手法では、予測経路を切り替えた際に、飛しょう体誘導点の急峻な切り替わりが発生し、高速で降下飛行する目標すなわち高速で飛行するダイブ目標に対しては、誘導誤差が大きくなるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高速で降下飛行する目標であっても、飛しょう体に対する誘導誤差の悪化を抑制することができる飛しょう体誘導装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る飛しょう体誘導装置は、複数の追尾フィルタが推定した目標位置及び目標速度の情報を基に、将来の目標位置及び将来の目標速度を予測する経路予測部を備える。経路予測部は、目標の旋回性能を決める目標諸元を逐次推定して更新する目標諸元推定部と、目標諸元推定部によって更新された目標諸元と、複数の追尾フィルタの出力情報とに基づいて、将来の目標位置及び目標速度を予測する予測経路算出部と、を備える。
本発明によれば、高速で降下飛行する目標であっても、飛しょう体に対する誘導誤差の悪化を抑制することができる、という効果を奏する。
実施の形態に係る飛しょう体誘導装置を含む飛しょう体システムの機能概念図 図1に示した飛しょう体の典型的な機能構成を示すブロック図 実施の形態に係る追尾フィルタ、経路予測部及び要撃誘導計算部の各機能を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図 図1に示した追尾フィルタの説明に供するブロック図 図1に示した経路予測部の説明に供するブロック図 図5に示したダイブ経路算出部の処理の説明に供する図
以下に、本発明の実施の形態に係る飛しょう体誘導装置及びそのプログラムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、実施の形態に係る飛しょう体誘導装置を含む飛しょう体システムの機能概念図である。実施の形態に係る飛しょう体誘導装置100は、図1に示すように、センサ装置20、追尾フィルタ30、経路予測部40、及び要撃誘導計算部60を含む。飛しょう体誘導装置100と、飛しょう体70とによって、飛しょう体誘導システムが構成される。飛しょう体誘導システムは、目標10を探知及び追尾して、飛しょう体70を目標10に指向させるシステムである。
センサ装置20は、目標10の位置及び速度を検出する機能を備えており、当該機能によって目標10を捕捉及び追尾する。センサ装置20が観測した目標10の観測情報である観測値21は、追尾フィルタ30及び経路予測部40に入力される。詳細は後述するが、追尾フィルタ30は、複数の追尾フィルタを有する。
追尾フィルタ30は、目標10の観測値21を基に、目標の位置情報である目標位置、及び目標の速度情報である目標速度を推定する。追尾フィルタ30によって推定された目標位置及び目標速度33は、経路予測部40に入力される。
経路予測部40は、追尾フィルタ30が推定した目標位置及び目標速度33及び目標10の観測値21を基に、将来の目標位置、及び将来の目標速度を予測する。以下、適宜、目標位置の予測情報を「予測目標位置」と呼び、目標速度の予測情報を「予測目標速度」と呼ぶ。なお、追尾フィルタ30によって推定された目標位置及び目標速度33は、推定した時点すなわち現時点における目標の位置情報及び速度情報であるのに対し、経路予測部40によって予測された予測目標位置及び予測目標速度51は、推定した時点よりも先の時刻すなわち将来のある時点における目標位置目標速度の予測情報である。経路予測部40によって予測された予測目標位置及び予測目標速度51は、要撃誘導計算部60に入力される。
要撃誘導計算部60は、経路予測部40が予測した予測目標位置及び予測目標速度51を基に、誘導諸元61を計算する。誘導諸元61には、少なくとも、飛しょう体70と目標10との会合点すなわち会合位置の予測値、及び、飛しょう体70と目標10とが会合するときの会合時間の予測値の情報が含まれている。要撃誘導計算部60が計算した誘導諸元61は、飛しょう体70に入力される。
なお、図1は、実施の形態に係る飛しょう体システムを機能単位に区分して示した図であり、機能の分担をシステムの構成に応じて変更してもよいことは言うまでもない。センサ装置20の機能の一部は、飛しょう体70に搭載されていてもよい。また、要撃誘導計算部60の機能の一部は、飛しょう体70に搭載されていてもよい。
図2は、図1に示した飛しょう体70の典型的な機能構成を示すブロック図である。飛しょう体70は、誘導制御部71、操舵装置72、推力変更装置73、推進装置74及びシーカ装置75を備える。シーカ装置75は、終末誘導に使用するセンサ装置である。推力変更装置73の一例には、図2にも記載したサイドスラスタが挙げられる。
飛しょう体70は、誘導諸元61を基に、飛しょう体70の旋回指令を計算する。飛しょう体70は、計算した旋回指令に従って物理的な加速度を発生する。飛しょう体70は、発射後、推進装置74によって加速する。誘導制御部71は、誘導諸元61に基づいて旋回指令を計算する。飛しょう体70は、操舵装置72及び推力変更装置73を使用して、誘導制御部71が計算した旋回指令に基づく物理的な加速度を発生し、目標10との会合点に向かって飛しょうする。要撃誘導計算部60から入力された誘導諸元61が更新された場合、飛しょう体70は、誘導諸元61の更新値に従って飛しょうする。終末期の誘導フェーズでは、飛しょう体70は、シーカ装置75によって終末誘導を実施する。
図3は、実施の形態に係る追尾フィルタ30、経路予測部40及び要撃誘導計算部60の各機能を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
追尾フィルタ30、経路予測部40及び要撃誘導計算部60の各機能を実現する場合には、図3に示すように、各種の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)82と、外部の装置又は機能部との間の入出力インタフェースである入出力部83と、プログラム格納領域及びデータ格納領域を含むRAM(Random Access Memory)84と、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)85とを備えたコンピュータ80を用いることができる。CPU82は、マイクロプロセッサ、マイコン、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。
ROM85には、各種処理のためのプログラム及び各種処理において参照されるデータベースが格納されている。プログラム及びデータベースは、ROM85以外に、読み取り及び書き込みが可能な記録媒体に記録されたものでもよい。記録媒体は、ハードディスク装置、可搬型記録媒体であるCD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、又は、半導体メモリであるフラッシュメモリの何れであってもよい。
プログラムは、RAM84にロードされる。CPU82は、RAM84内のプログラム格納領域にてプログラムを展開し、入出力部83を介して必要な情報の授受を行うことにより、各種処理を実行する。RAM84内のデータ格納領域は、各種処理の実行における作業領域とされる。上述した機能及び後述する各部の処理機能は、CPU82を使用して実現される。
なお、図3では、追尾フィルタ30、経路予測部40及び要撃誘導計算部60の各機能を個別のコンピュータ80で実現する例を示しているが、追尾フィルタ30、経路予測部40及び要撃誘導計算部60のうちの幾つかをまとめて、同一のコンピュータで構成してもよい。
図4は、図1に示した追尾フィルタ30の説明に供するブロック図である。追尾フィルタ30は、図4に示すように、相対的に感度の低い第1の追尾フィルタである低感度フィルタ31と、第1の追尾フィルタよりも感度の高い第2の追尾フィルタである高感度フィルタ32を備えている。
センサ装置20から出力された目標10の観測値21は、低感度フィルタ31及び高感度フィルタ32に入力される。低感度フィルタ31及び高感度フィルタ32は共に、目標10の位置及び速度の推定値を演算する。低感度フィルタ31及び高感度フィルタ32は、現処理時刻よりも1単位前の処理時刻における目標10の位置及び速度を推定した推定値と、センサ装置20から出力される観測値21、すなわち目標10の現在の位置及び速度を観測した観測値とに基づき、目標10の現処理時刻における位置及び速度の推定値を演算する。位置及び速度の推定値は、「平滑値」とも呼ばれる。
位置及び速度の推定値を演算する際、高感度フィルタ32は、目標10の観測値に近い値を出力する。すなわち、高感度フィルタ32の出力は、目標10の観測値の変動の影響を受けやすい特性を有する。これに対し、低感度フィルタ31は、経路予測部40が予測する予測値に近い値を出力する。すなわち、低感度フィルタ31の出力は、目標10の観測値の変動の影響を受けにくい特性を有している。なお、上述の通り、低感度フィルタ31及び高感度フィルタ32の出力は、経路予測部40に入力される。以下、低感度フィルタ31及び高感度フィルタ32の出力を識別するため、低感度フィルタ31の出力を「低感度フィルタ出力33a」と表記し、高感度フィルタ32の出力を「高感度フィルタ出力33b」と表記する。
図5は、図1に示した経路予測部40の説明に供するブロック図である。経路予測部40は、図5に示すように、運動判別処理部41、ダイブ経路算出部43,44、ダイブ経路混合処理部47及び目標諸元推定部48を備えている。
図5に示すように、低感度フィルタ出力33aは、運動判別処理部41とダイブ経路算出部43と目標諸元推定部48とに入力され、高感度フィルタ出力33bは、運動判別処理部41とダイブ経路算出部44と目標諸元推定部48とに入力される。すなわち、図5にも括弧書きで示すように、ダイブ経路算出部43は、低感度フィルタ31に対応して設けられたダイブ経路の算出部であり、ダイブ経路算出部44は、高感度フィルタ32に対応して設けられたダイブ経路の算出部である。
運動判別処理部41は、低感度フィルタ出力33aと、高感度フィルタ出力33bとのうちで、何れのフィルタ出力が実際の目標経路に一致しているかを、観測値21と、それぞれのフィルタ出力との差分を基に判定する。運動判別処理部41の判定結果は、ダイブ経路算出部43及びダイブ経路算出部44の双方に入力される。
ダイブ経路算出部43は、低感度フィルタ出力33aと、運動判別処理部41の判定結果とに基づいて、第1の予測経路である予測経路46aを算出する。予測経路46aには、時間経過によって推移する目標10の将来位置及び将来速度の情報が含まれている。予測経路46aは、経路予測部40における最終的な予測経路算出部であるダイブ経路混合処理部47に入力される。
図6は、図5に示したダイブ経路算出部44の処理の説明に供する図である。図6では、飛しょう体70の発射装置を座標原点にとり、ダイブ飛行する目標10の鉛直面内における3つの目標予測経路を示している。
図6において、破線で示す目標予測経路46b−1は、目標10において旋回加速度の発生がないと仮定した場合の目標10の予測飛行経路である。図示のように、目標予測経路46b−1は、直線経路となる。
太実線で示す目標予測経路46b−2は、目標10の機体形状、重量及び容積といったパラメータから推定された旋回加速度を考慮して予測された目標10の予測飛行経路である。機体パラメータから推定された旋回加速度は、「機体発生可能旋回加速度」と言い換えてもよい。
細実線で示す目標予測経路46b−3は、機体発生可能旋回加速度と、高感度フィルタ出力33bとを基に加速度の割合を算出し、加速度の発生比が一定と仮定して求めた旋回加速度を使用して予測された目標10の予測飛行経路である。
具体的に、ダイブ経路算出部44は、次式を用いて、目標予測位置、目標予測速度及び目標予測加速度を算出する。
Figure 2018151087
ここで、上記(1)式における記号の意味は、以下の通りである。
tgt:目標予測位置
tgt:時刻tにおける目標予測位置
tgt:目標予測速度
tgt:時刻tにおける目標予測速度
tgt:目標予測加速度
:目標加速度の平滑値
max:目標加速度の平滑値aの計算時刻における目標加速度の最大値
,g,g:重力補正値
ρ:時刻tにおける大気密度
S:基準面積推定値
C:空力係数推定値
m:質量推定値
ここで、本明細書では、上記(1)式の右辺に現れる計算諸元のうちで“S・C/m”を「目標諸元」と呼ぶ。目標諸元S・C/mは、目標10の旋回性能を決める係数である。なお、目標10が弾道ミサイルの場合、目標諸元S・C/mは「弾道係数」と呼ばれることがある。
基準面積推定値S、空力係数推定値C及び質量推定値mは、従来の処理では既知の値として扱われていた。これに対し、実施の形態では、目標諸元推定部48によって目標諸元S・C/mが逐次推定されて更新され、更新された目標諸元S・C/mがダイブ経路算出部44に入力される構成とされている。
ダイブ経路算出部44は、高感度フィルタ出力33bと、運動判別処理部41の判定結果と、目標諸元S・C/mとに基づいて、第2の予測経路である予測経路46bを算出する。算出された予測経路46bは、ダイブ経路混合処理部47に入力される。
次に、実施の形態における目標諸元S・C/mの推定手法について説明する。図5に示すように、目標諸元S・C/mは、目標諸元推定部48によって推定される。
(目標諸元の推定手法:第1の手法)
目標諸元S・C/mを推定する第1の手法は、目標10の観測値21に含まれる情報の中から、少なくとも巡航高度、巡航速度及びセンサ受信強度を使用して推定する手法である。目標10の巡航高度、巡航速度、センサ受信強度に対応した、弾道係数の基準面積推定値S、空力係数推定値C及び質量推定値mは、データベースに格納されている。目標諸元推定部48は、低感度フィルタ出力33a及び高感度フィルタ出力33bを基に、目標10の巡航高度、巡航速度及びセンサ受信強度の情報を逐次更新しつつ、目標諸元S・C/mの値を演算してダイブ経路算出部44に付与する。なお、目標10の空力形状は推定可能であり、目標10の追随時間が長くなるほど、より確定的となる。すなわち、目標10の追随時間が長くなるほど、目標諸元S・C/mの推定精度は高くなる。また、目標10の着弾までの時間が短くなるにしたがって、直進に近い運動を行うと考えることができる。このため、図5の構成のように、低感度フィルタ出力33a及び高感度フィルタ出力33bの双方を入力する構成としておけば、予測演算に適した何れか一方のフィルタ出力、もしくは、双方のフィルタ出力を使用して予測経路を演算することが可能となる。
(目標諸元の推定手法:第2の手法)
目標諸元S・C/mを推定する第2の手法は、低感度フィルタ出力33aに含まれる位置及び速度の情報と、高感度フィルタ出力33bに含まれる旋回加速度及び加減速加速度の情報とを基に、目標諸元S・C/mを推定する手法である。目標諸元推定部48は、ダイブ経路算出部44の算出結果である予測経路46bと高感度フィルタ出力33bとの差異を比較し、当該差異がより小さくなるように、目標諸元S・C/mを逐次変更して行く。
(目標諸元の推定手法:第3の手法)
目標諸元S・C/mを推定する第3の手法は、外部のシステムから、推定済みの諸元情報を受領して初期値に設定し、その後の演算は、上述した第1の手法又は第2の手法を用いるものである。外部のシステムから目標諸元S・C/mの正確な情報を受領して初期値に設定することにより、初期段階での追尾誤差を小さくすることができ、追尾外れが起こる確率を小さくできるという利点がある。
従来手法では、目標諸元S・C/mは固定値を用いていたため、追尾フィルタに事前設定された諸元と大きく異なる目標に対しては、予測精度が悪く、誘導誤差の拡大を招いていた。これに対し、本実施の形態では、目標諸元S・C/mを逐次推定して更新しているので、予測精度を高めることができ、誘導誤差の拡大を抑制することが可能となる。
次に、ダイブ経路混合処理部47について説明する。図5に示すように、ダイブ経路混合処理部47には、ダイブ経路算出部43が算出した予測経路46aの情報と、ダイブ経路算出部44が算出した予測経路46bの情報とが入力される。ダイブ経路混合処理部47は、予測経路46aと、予測経路46bとを、それぞれの信頼度に基づいて混合する処理を行う。具体的に、ダイブ経路混合処理部47は、次式を用いて、予測経路混合結果52を演算する。
Figure 2018151087
ここで、上記(2)式における記号の意味は、以下の通りである。
tgt_m:予測経路混合結果52
tgt:観測値21
a:予測経路46a
b:予測経路46b
σ :予測経路46aの分散
σ :予測経路46bの分散
K:重み付け係数
上記(2)式において、K=0の場合は、予測経路46aの出力が予測経路混合結果52となり、K=1の場合は、予測経路46bの出力が予測経路混合結果52となる。また、重み付け係数Kは、上記(1)式における第2式によって計算されるので、予測経路46a及び予測経路46bが出力されているときには、第2式によって計算された0<K<1の範囲の値をとる重み付け係数Kによって重み付けされた値が出力される。これにより、要撃誘導計算部60に付与する予測経路の精度が向上し、飛しょう体70を誘導する際の誘導誤差を低減することが可能となる。
なお、上記(2)式は、追尾フィルタの数が2つの場合を例示したが、追尾フィルタの数が3つ以上の出力に拡張して適用することも可能である。
また、上記実施の形態では、低感度フィルタ31及び高感度フィルタ32という2種類の追尾フィルタを例示したが、3種類以上に区分された追尾フィルタを有していてもよい。
また、上記実施の形態では、高速で降下飛行する目標について説明したが、あらゆる飛行目標に適用可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、本実施の形態に係る飛しょう体誘導装置によれば、目標の旋回性能を決める目標諸元を逐次推定して更新し、更新した目標諸元と、追尾フィルタが推定した目標位置及び目標速度の情報を基に、将来の目標位置及び将来の目標速度を予測するようにしているので、高速で降下飛行する目標であっても、飛しょう体に対する誘導誤差の悪化を抑制することが可能となる。
また、実施の形態に係る飛しょう体誘導装置の機能をコンピュータ又はプロセッサにて実現させるプログラムは、CPUがRAMをワーキングメモリとして使用しながら上述の処理を行うことで、高速で降下飛行する目標に関する予測経路の精度を向上させることができ、飛しょう体を誘導する際の誘導誤差を低減することができる。これにより、高速で降下飛行する目標であっても、飛しょう体に対する誘導誤差の悪化を抑制することができる飛しょう体誘導装置の機能をコンピュータ又はプロセッサにて実現することができる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 目標、20 センサ装置、21 観測値、30 追尾フィルタ、31 低感度フィルタ、32 高感度フィルタ、33 目標位置及び目標速度、33a 低感度フィルタ出力、33b 高感度フィルタ出力、40 経路予測部、41 運動判別処理部、43,44 ダイブ経路算出部、46a,46b 予測経路、47 ダイブ経路混合処理部、48 目標諸元推定部、51 予測目標位置及び予測目標速度、52 予測経路混合結果、60 要撃誘導計算部、61 誘導諸元、70 飛しょう体、71 誘導制御部、72 操舵装置、73 推力変更装置、74 推進装置、75 シーカ装置、82 CPU、83 入出力部、84 RAM、85 ROM、100 飛しょう体誘導装置。

Claims (6)

  1. 飛行経路を予測した目標に対して飛しょう体を誘導する飛しょう体誘導装置であって、
    複数の追尾フィルタが推定した目標位置及び目標速度の情報を基に、将来の目標位置及び将来の目標速度を予測する経路予測部を備え、
    前記経路予測部は、
    前記目標の旋回性能を決める目標諸元を逐次推定して更新する目標諸元推定部と、
    前記目標諸元推定部によって更新された前記目標諸元と、複数の前記追尾フィルタの出力情報とに基づいて将来の目標位置及び目標速度を予測する予測経路算出部と、
    を備えたことを特徴とする飛しょう体誘導装置。
  2. 前記予測経路算出部は、第1の追尾フィルタの出力を基に予測した第1の予測経路と、前記第1の追尾フィルタよりも感度の高い第2の追尾フィルタの出力を基に予測した第2の予測経路とのそれぞれの信頼度を用いて重み付け係数を算出し、算出した前記重み付け係数を用いて前記第1の予測経路及び前記第2の予測経路に対して重み付け処理を行った値を出力することを特徴とする請求項1に記載の飛しょう体誘導装置。
  3. 前記目標諸元推定部は、前記目標の観測値に含まれる情報の中から、少なくとも巡航高度、巡航速度及びセンサ受信強度を使用して前記目標諸元を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の飛しょう体誘導装置。
  4. 前記目標諸元推定部は、前記第1の追尾フィルタから出力された位置及び速度の情報と、前記第2の追尾フィルタから出力された旋回加速度及び加減速加速度の情報とを基に、前記目標諸元を推定することを特徴とする請求項2に記載の飛しょう体誘導装置。
  5. 前記目標諸元推定部は、外部のシステムから、推定済みの諸元情報を受領して初期値に設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の飛しょう体誘導装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載された飛しょう体誘導装置の機能をコンピュータにて実現させるプログラム。
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