JP2018150729A - 建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、並びに外壁用の建具 - Google Patents

建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、並びに外壁用の建具 Download PDF

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【課題】施工性、経済性に優れた建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、並びに外壁用の建具を提供する。【解決手段】上下方向S2に立設される複数の下地部材と、上端部と下端部の一方に嵌合凸部6、他方に嵌合凹部5を備えたパネル2と、上端部と下端部の一方に嵌合凸部6、他方に嵌合凹部5を備えたサッシ10とを備える。隣り合うパネル2同士あるいはサッシ10同士あるいはパネル2とサッシ10との嵌合凸部6と嵌合凹部5を嵌合させ、外壁面となる前面側からパネル2及びサッシ10を下地部材にビス留めし、複数のパネル2及びサッシ10を横方向S1に並設するとともに上下方向S2に積層配置して構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、並びに外壁用の建具に関する。
従来、例えば工場、物流施設、ホームセンターなどの建物においては、その外壁(外壁構造)を、横方向に所定の間隔をあけ、上下方向に立設される複数の下地鉄骨(下地部材)と、下地鉄骨の前面側にビス留めして固着し、横方向に並設されるとともに上下方向に積み上げるように配設されて建物の外壁を形成する複数の断熱パネル(パネル)とを備えて構成したものがある。
また、断熱パネルは、例えば、金属製で略平板状の表板と裏板の間に所定の厚さの断熱材を一体に挟み込んで正面視略方形状の略板状に形成されるとともに、上端部側にパネル本体部よりも厚さを小にした嵌合凸部(あるいは嵌合凹部)を設け、下端部側に断熱材の下面よりも表板と裏板の下端側を下方に延出させてなる嵌合凹部(あるいは嵌合凸部)を設けて形成されている。
そして、この種の外壁構造を構築する際には、下段の断熱パネルの上端部の嵌合凸部を嵌合凹部に嵌合させつつ上段の断熱パネルを積層配置するとともに、この上段の断熱パネルの上端部側を下地鉄骨にビス留めする。この操作を順次下段の1段目から最上段まで繰り返し行うことにより、縦横に複数の断熱パネルを並設してなる外壁を構築することができる。
一方、外壁の一部にサッシ(外壁用の建具)を設置する場合には、正面視方形状のサッシを取り付ける部位(建具設置部)に先行してサッシを取り付け、サッシを取り付けた後に断熱パネルを設置するようにしている。また、サッシは、例えば、下地鉄骨の側面に取付金具をビス留め/ボルト留めして固着し、この取付金具やファスナーによって固定するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−50009号公報
しかしながら、上記従来の外壁構造においては、断熱パネルを屋外側から下地鉄骨にビス留めして取り付けるのに対し、サッシは屋内側から取付金具やファスナーを用いて下地鉄骨に取り付ける。このため、断熱パネルの取付作業とサッシなどの建具の取付作業を別々に行う必要が生じる。
さらに、サッシは左右の縦枠の上端部及び下端部側、すなわち、サッシ枠の四隅側を下地鉄骨にビス留めして取り付け、且つ取付金具、ファスナーを用いて取り付けるため、断熱パネルの専門の取付作業者と別にサッシ専門の取付作業者が必要になる。
このように断熱パネルの取付作業とサッシなどの建具の取付作業を別々に行うことが必要になり、さらに断熱パネルの専門の取付作業者と別にサッシ専門の取付作業者が必要になることから、断熱パネルとサッシなどの建具のそれぞれの工事の取り合いなどが生じ、施工が長期化したり、高コスト化するなどの不都合が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑み、施工性、経済性に優れた建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、並びに外壁用の建具を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の建物の外壁構造は、パネル及び建具を横方向に並設させるとともに上下方向に積層配置される建物の外壁の構造であって、横方向に所定の間隔をあけつつ上下方向に立設される複数の下地部材と、一端部と他端部の少なくとも一方に第1嵌合部を備えたパネルと、一端部と他端部の少なくとも一方に第2嵌合部を備えた建具とを備え、隣り合うパネルの前記第1嵌合部同士、前記建具の前記第2嵌合部同士、あるいはパネルの前記第1嵌合部と建具の前記第2嵌合部とを嵌合させ、外壁面となる屋外面側から前記パネル及び前記建具を前記下地部材に固定して配設されることを特徴とする。
本発明の建物の外壁構造においては、前記建具が、建具本体と、前記建具本体の一端部と他端部の少なくとも一方に取り付けられて前記第2嵌合部を形成するアタッチメント枠とを備えることが望ましい。
本発明の建物の外壁構造においては、前記アタッチメント枠を備えた建具が方立を介して横連窓とされ、前記方立の下端に排水部材が設けられていてもよい。
本発明の建物の外壁構造においては、前記下地部材の屋外側に基材が取り付けられ、前記建具の側端部が前記基材を介して取付けられていることが望ましい。
本発明の建物の外壁構造においては、隣り合う前記パネルと建具、あるいは隣り合う建具の背面側に配設される背面板部と、前記背面板部の前面から見込み方向に突出して隣り合う前記パネルと建具、あるいは隣り合う建具同士の間に介装される介装部と、前記介装部の突出方向先端側から前記背面板部に沿う方向に延びる目地受板部とからなる略T字状の止水/目地用アタッチメントを備え、隣り合う前記パネルと建具、あるいは隣り合う建具の側端部と前記目地受板部で形成される目地空間に乾式の止水パッキンを嵌合せて目地部が形成されていることが望ましい。
本発明の建物の外壁構造において、前記止水/目地用アタッチメントは、前記背面板部の前面側に、前面から背面側に凹み、前記止水/目地用アタッチメントの延設方向に沿って延びる嵌合溝が設けられ、前記嵌合溝に止水パッキンが一体に嵌合して取り付けられ、該止水パッキンが前記パネルあるいは前記建具の背面に密着するように構成されていることがより望ましい。
本発明の建物の外壁構造の施工方法は、複数の下地部材を横方向に所定の間隔をあけつつ上下方向に立設する下地部材設置工程と、前記下地部材に支持させつつ、パネルと建具を横方向に並設するとともに上下方向に積層配置するパネル/建具取付工程とを備えており、前記パネルが、一端部と他端部の少なくとも一方に第1嵌合部を備え、前記建具が、一端部と他端部の少なくとも一方に第2嵌合部を備え、前記パネル/建具取付工程では、隣り合うパネルの前記第1嵌合部同士、前記建具の前記第2嵌合部同士、あるいはパネルの前記第1嵌合部と建具の前記第2嵌合部とを嵌合させ、外壁面となる前面側から前記パネル及び前記建具を前記下地部材に取付けることを特徴とする。
本発明の外壁用の建具は、横方向に所定の間隔をあけて上下方向に立設された複数の下地部材に支持させつつ、パネルとともに横方向に並設され、且つ上下方向に積層配置されて、建物の外壁を構成する外壁用の建具であって、一端部と他端部の少なくとも一方に嵌合部を備えて正面視略方形状に形成され、隣り合うパネルあるいは隣り合う建具と互いの嵌合部を嵌合させつつ前記下地部材に支持させて設置されることを特徴とする。
本発明の外壁用の建具においては、建具本体と、前記建具本体の一端部と他端部にそれぞれ取り付けられて前記嵌合部を形成するアタッチメント枠とを備えて構成されていることが望ましい。
本発明の建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、外壁用の建具においては、下地部材にビス留めするだけでなく、嵌合部でパネルと建具を固定することができるため、建具の面外方向の荷重を下地部材/躯体だけでなくパネル側で受けることができ、建具を取付金具、ファスナーなどで躯体に強固に固定することを不要にできる。
そして、本実施形態の建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、外壁用の建具によれば、パネルと同様にして建具を設置できるため、パネルの取付作業とサッシなどの建具の取付作業を別々に行うことを不要にでき、さらにパネル専門の取付作業者と別にサッシ専門の取付作業者を不要にできる。よって、従来と比較し、施工性、経済性を大幅に向上させることが可能になる。また、工期の大幅な短縮を図ることができる。
さらに、基材や止水/目地用アタッチメントを用いることにより、乾式の止水パッキンで止水性を確保することができる。すなわち、乾式工法で外壁を構築することが可能になる。よって、従来の湿式の場合と比較し、コーキング/シーリング処理、養生の時間をなくすことができ、さらなる工期短縮を図ることが可能になる。なお、アタッチメント枠を用いる場合には、工場でビス留めし、建具本体にアタッチメント枠を取り付けるとともにシーリングすることから現場で養生期間を設ける必要はない。
本発明の一実施形態に係る外壁構造を備えた建物を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の断面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の正面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の下地鉄骨を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図であり、建具のサッシの上端側の取合部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図であり、建具のサッシの下端側の取合部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の横断面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の分解斜視図であり、建具のサッシの上端側の取合部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の隣り合う建具のサッシの上端側の取合部を示す横断面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造の正断面図である。 本発明の一実施形態に係る外壁構造のキャッチパンを示す斜視図である。
以下、図1から図17を参照し、本発明の一実施形態に係る建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、並びに外壁用の建具について説明する。
ここで、本実施形態は、例えば工場、物流施設、ホームセンターなどの建物の外壁構造に関するものである。
本実施形態の建物Tの外壁構造Aは、図1、図2から図4に示すように、横方向S1に所定の間隔をあけて並設されるとともに上下方向S2に立設される複数の下地鉄骨(下地部材、縦材、縦胴縁)1と、下地鉄骨1の前面側に固着し、横方向S1に並設されるとともに上下方向S2に積み上げるように配設されて建物Tの外壁Aを形成する複数の断熱パネル(パネル)2とを備えて構成されている。なお、外壁面に沿う横方向S1に延設され、隣り合う下地鉄骨1同士を連結する連結部材(下地鉄骨、横材、横胴縁)3が設けられていてもよい。
また、断熱パネル2は、図5に示すように、例えば、金属製で略平板状の表板2aと裏板2bの間に所定の厚さの断熱材2cを一体に挟み込んで正面視略方形状の略板状に形成されるとともに、上端部(一端部)側に断熱材2cの上面よりも表板2aと裏板2bの上端側を上方に延出させてなる嵌合凹部(第1嵌合部)5を設け、下端部(他端部)側に、下方に突出するとともにパネル本体部よりも厚さを小にしてなる嵌合凸部(第1嵌合部)6を設けて形成されている。
そして、図5、図6、図7に示すように、各断熱パネル2の上端部側を表板2a側、すなわち屋外側から下地鉄骨1にビス留め(ビス7)して横方向S1に複数の断熱パネル2を並設し、この下段の断熱パネル2の上端部の嵌合凹部5に嵌合凸部6を嵌合させつつ上段の断熱パネル2を積層配置し、さらにこの上段の断熱パネル2の上端部側を屋外側から下地鉄骨1にビス留め(ビス7)して、上段の複数の断熱パネル2を並設してゆく。この操作を順次下段から上段まで繰り返し行うことによって、縦横に断熱パネル2を並設してなる外壁Aを構築することができる。
なお、断熱パネル2は、縦胴縁の下地鉄骨1でなく、例えば横胴縁の連結部材3にビス留めして設置してもよい。
一方、本実施形態の建物の外壁構造Aは、図1から図3に示すように、断熱パネル2を設置するパネル設置部A1だけでなく、外壁Aの一部に、例えばサッシ10などの建具を設置する建具設置部A2を設けて構成されている。この建具は、市販されている汎用のサッシ10を用いており、正面視略方形状に形成され、複数の断熱パネル2とともに横方向S1に並設されるとともに上下方向S2に積層配置し、複数の断熱パネル2の中に組み込むようにして設けられている。
本実施形態の建具は、サッシ10であり、上枠11a、下枠11b、一対の縦枠11cを備えて方形枠状に形成された枠(建具本体)11を備えて構成されている。なお、本実施形態のサッシ10は、FIX窓、引違い窓、片開き窓など、特に限定を必要としない。
さらに、本実施形態の建具のサッシ10においては、図5、図8、図9に示すように、枠11の上枠11aの上端部(一端部)と下枠11bの下端部(他端部)にそれぞれ、嵌合凹部(第2嵌合部/嵌合部)5を備えた凹側アタッチメント枠15と、嵌合凸部(第2嵌合部/嵌合部)6を備えた凸側アタッチメント枠16とが一体に取り付けられている。
凹側アタッチメント枠(上部アタッチメント)15は、例えば押出成形で形成したものであり、下端側の見込み寸法(奥行寸法)を上枠11aと略同等とし、上端側の厚さ寸法を上枠よりも小として、且つ幅寸法(横方向S1の寸法)を上枠11aと略同等にして形成されている。
さらに、凹側アタッチメント枠15は、上端側の見込み寸法を小にした部分(小厚部)の見込み方向(厚さ方向)S3前面側と背面側にそれぞれ設けられ、上方に突出するとともに幅方向S2一側端部から他側端部まで延設された一対の突部15aを備えて形成されている。一対の突部15aの間に凹空間が形成され、これら一対の突部15aによって形成される凹空間が嵌合凹部5とされている。
そして、凹側アタッチメント枠15は、例えば工場にて、その下面をサッシ(建具本体)10の上枠11aの上面に係合させ、ビスを打ち込んで上枠11a上に、上枠11aに沿って一体に固着される。また、凹側アタッチメント枠15とサッシ10の上枠11aの取合い部分に工場でシーリング17を施すことにより、この部分の止水性が確保されている。
凸側アタッチメント枠(下部アタッチメント)16は、例えば押出成形で形成したものであり、その下面の見込み方向S3略中央に、下方に突出する嵌合凸部6が設けられている。この嵌合凸部6は、凹側アタッチメント枠15の一対の突部15aの間の嵌合凹部5と断面形状を略同形とし、嵌合凹部5に嵌合可能に形成されている。なお、断熱パネル2の嵌合凹部5を形成する一対の突部は符号2dとして示す。
また、凸側アタッチメント枠16は、嵌合凸部6の前面との間に嵌合凹部5の一方の突部15aが嵌る隙間をあけ、嵌合凸部6の下面/突端面よりも下方(外側)に突出する前側突片(一方の突片)18が見込み方向S3前端側に設けられている。さらに、嵌合凸部6の背面との間に嵌合凹部5の他方の突部15aが嵌る隙間をあけ、下方に突出する後側突片(他方の突片)19が見込み方向S3後端側に設けられている。なお、断熱パネル2の前側突片も符号18、後側突片も符号19として示す。
そして、凸側アタッチメント枠16は、例えば工場にて、その下面をサッシ(建具本体)10の下枠11bの下面に係合させ、ビスを打ち込んで下枠11b下に、下枠11bに沿って一体に固着される。また、凸側アタッチメント枠16とサッシ10の下枠11bの取合い部分に工場でシーリング17を施すことにより、この部分の止水性が確保されている。
ここで、本実施形態の建物の外壁構造Aにおいては、図10(図6、図7)に示すように、下地鉄骨1の前面に基材(ハットジョイナー)20が密着して取り付けられている。基材20は、その前面に上下方向S2に延びて乾式の止水パッキン21が取り付けられている。さらに、基材20は、その幅方向S1中央に前面から突出し上下方向S2に延びる位置決め突部22を備えて形成されている。
さらに、本実施形態の建物の外壁構造Aにおいては、横方向S1に隣り合うサッシ10の側端部(縦枠11c)同士、断熱パネル2とサッシ10の側端部同士の間に、止水/目地用アタッチメント(止水板)25を設けて構成されている。
止水/目地用アタッチメント25は、例えば押出成形で形成したものであり、断熱パネル2や建具のサッシ10の背面に沿って横方向S1に延設される略板状の背面板部25aと、背面板部25aの前面の幅方向S1略中央から背面板部25aに直交する見込み方向S3に突出する介装部25bと、介装部25bの突出方向先端側から横方向S1に延び、上下方向S2に延設される目地受板部25cとを備えて断面略T字状に形成されている。この止水/目地用アタッチメント25は、背面板部25aの幅寸法を下地鉄骨1の幅寸法と略同等にして形成されている。
また、止水/目地用アタッチメント25の背面板部25aは、介装部25bを間にして左右の一方の背面板片25dと他方の背面板片25eの背面にそれぞれ、背面から前面側に凹み、上下方向S2に延びる断面略方形状の複数の背面側嵌合溝26が形成されている。さらに、止水/目地用アタッチメント25の背面板部25aは、介装部25bを間にして左右の一方の背面板片25d及び/又は他方の背面板片25eの前面に、前面から背面側に凹み、上下方向に延びる断面略方形状の前面側嵌合溝27が形成されている。
一方、本実施形態において、隣り合う一方が建具のサッシ10で他方が断熱パネル2の場合のサッシ10と断熱パネル2の間に設けられる止水/目地用アタッチメント25は、目地受け板部25cの両側からそれぞれ見込み方向S3に突出する略平板状の一対の側壁板部25fを設けて形成されている。これにより、この目地用アタッチメント25においては、一対の側壁板部25fと目地受板部25cによって断面方形状の目地空間Hが形成されている(図11、図14参照)。
上記構成からなる止水/目地用アタッチメント25は、下地鉄骨1の前面に設置された基材20に重ねて設置される。
具体的に、図10に示すように、下地鉄骨1の前面に先行して取り付けられた基材20は、その前面に、上下方向S2に延びる断面方形状の止水パッキン21が一体に設けられている。また、この基材20には、同じく基材20の前面に上下方向S2に延びる位置決め突部22が設けられている。
止水/目地用アタッチメント25は、図11、図12に示すように、下地鉄骨1に取り付けられた基材20の止水パッキン21、位置決め突部22をそれぞれ背面側嵌合溝26に嵌合させつつ基材20の前面に背面を面接触させるように配設され、前面側から基材20、下地鉄骨1までビス30を打ち込んで一体に取り付けられる。このとき、下地鉄骨1に取り付けられた基材20の位置決め突部22を背面側嵌合溝26に嵌合させることにより、止水/目地用アタッチメント25が所定の設置位置に位置決めされ、これとともに他の背面側嵌合溝26に基材20の止水パッキン21が嵌合することにより、この部分の止水性が確保される。
また、サッシ10の縦枠11cや断熱パネル2の背面が当接する背面板部25aの前面の前面側嵌合溝27に乾式の止水パッキン31を嵌合させることにより、サッシ10の縦枠11cや断熱パネル2の背面に止水パッキン31が密着し、この部分の止水性が確保される。
このように基材20に背面板部25aを重ねて止水/目地用アタッチメント25を設置すると、介装部25bが外壁Aの見込み方向S3前方側に向けて突設される。そして、一方の背面板片25dの前面と介装部25bの一側面、他方の背面板片25eの前面と介装部25bの他側面でそれぞれ形成される係合部に建具のサッシ10の縦枠11cや断熱パネル2の側端部を係合させると、目地受板部25c(及び一対の側壁板部25f)によって隣り合うサッシ10の縦枠11c同士の間、サッシ10の縦枠11cと断熱パネル2の側端部の間に所定の幅の目地空間Hが形成される。
本実施形態では、図9、図11に示すように、この目地空間Hに乾式の止水パッキン32などの目地材を嵌合させ、好適に目地部が形成されている。
次に、上記構成からなる本実施形態の建物の外壁構造Aの施工方法について説明する。
はじめに、図1から図4に示すように、複数の下地鉄骨1を横方向S1に所定の間隔をあけて上下方向S2に立設する(下地部材設置工程)。また、必要に応じて、横方向S1に連結部材3を延設し、この連結部材3で隣り合う下地鉄骨1同士を連結する。
次に、図10に示すように、下地鉄骨1の前面に基材20をビス留めするなどして一体に取り付けるとともに基材20に止水パッキン21を取り付ける(基材設置工程)。
基材20を取り付けた段階で、図5、図6、図7(図1から図4)に示すように、正面視略方形状の略板状の断熱パネル2を横方向S1に並設しつつ上下方向S2に積み上げて設置してゆく(パネル/建具取付工程)。ここで、断熱パネル2は、その上端部に嵌合凹部5、下端部に嵌合凸部6が形成されているため、下段の断熱パネル2の嵌合凹部5に嵌合凸部6を嵌合させながら順次下段から上段の断熱パネル2を積層配置してゆく。また、各断熱パネル2は、所定位置に配設するとともに、嵌合凹部5の前面側から背面の下地鉄骨1にビス7を打ち込み、下地鉄骨1に固定してゆく。
これにより、下端部側が下段の断熱パネル2に嵌合して位置決め固定され、上端部側がビス7で下地鉄骨1に固定され、確実強固に複数の断熱パネル2が設置されてゆく。また、このとき、断熱パネル2の下端部に、前側突片18と後側突片19が設けられているため、前側突片18によって下方の断熱パネル2のビス留めした部分が被覆されるとともに、上段の断熱パネル2と下段の断熱パネル2の前面(外壁面)の上下方向S2の間の凹凸が少なくなり、見栄えを良くすることができる。
一方、順次断熱パネル2を設置してゆき、建具のサッシ10を取り付ける建具設置部A2に達した段階でサッシ10を取り付ける(パネル/建具取付工程)。このとき、本実施形態では、サッシ10が凸側アタッチメント枠16と凹側アタッチメント枠15を一体に備え、上端部と下端部に断熱パネル2と同様に嵌合凸部6と嵌合凹部5を備えて形成されている。
このため、サッシ10を設置する際には、図5から図9、図13に示すように、断熱パネル2と同様に、下段の断熱パネル2の上端部の嵌合凹部5に嵌合凸部6を嵌合させて建具のサッシ10を所定位置に配設するとともに、嵌合凹部5の前面側から下地鉄骨1にビス35を打ち込み、下地鉄骨1に固定する。これにより、サッシ10を外壁Aの外側からの操作のみで設置することができる。
なお、サッシ10は、建具本体11とアタッチメント枠15、16のいずれかが下地鉄骨1に固定されていればよい。また、断熱パネル2と同様、サッシ10は、縦胴縁の下地鉄骨1でなく、例えば横胴縁の連結部材3にビス留めして設置してもよい。
また、このとき、図5に示すように、凸側アタッチメント枠16には、嵌合凸部6の下面よりも下方に突出する前側突片18が見込み方向S3前端側に設けられているため、下段の断熱パネル2やサッシ10の小厚部が前側突片18で被覆され、この小厚部に打ち込んだビス7、35が隠れる。これにより、見栄えを良くすることができる。
さらに、凸側アタッチメント枠16には、背面側に下方に突出する後側突片19が設けられ、嵌合凸部6と嵌合凹部5を嵌合させるとともに、この後側突片19が嵌合凹部5を形成する突部2d、15aに係止され、上段と下段の断熱パネル2と建具のサッシ10が互いに安定した状態で取り付けられる。
また、図10に示すように、横方向S1の一端側から順次複数のサッシ10を設置する場合や、サッシ10の隣に断熱パネル2を設置する場合には、隣り合うサッシ10、サッシ10と断熱パネル2の間の下地鉄骨1に止水/目地用アタッチメント25をビス留めして取り付ける(止水/目地用アタッチメント設置工程)。
このとき、止水/目地用アタッチメント25は、下地鉄骨1に取り付けられた基材20の止水パッキン21、位置決め突部22をそれぞれ背面側嵌合溝26に嵌合させつつ基材20の前面に背面を面接触させるようにし、前面側から基材20、下地鉄骨1までビス30を打ち込んで取り付ける。さらに、止水/目地用アタッチメント25の前面側嵌合溝27に乾式の止水パッキン31を嵌合させて取り付ける。
そして、介装部25bと、介装部25bを間にして左右の背面板片25d、25eで形成される各係合部に、建具のサッシ10の縦枠11cや断熱パネル2の側端部を係合させて隣り合うサッシ10、隣り合うサッシ10と断熱パネル2を設置するとともに、サッシ10や断熱パネル2の小厚部を屋外側から下地鉄骨1にビス留めしてゆく。なお、サッシ10の上段に断熱パネル2を設置する場合や、さらにサッシ10を設置する場合には、設置したサッシ10の上端部の嵌合凹部5に下端部の嵌合凸部6を嵌合させて、下段と同様に積層してゆけばよい。
次に、隣り合う断熱パネル2の間の目地部や、サッシ10の縦枠11c同士の間の目地部、サッシ10と断熱パネル2の間の目地部に目地材32を設置する。このとき、目地用アタッチメント25を設置した部分は、その目地受け板部25c、一対の側壁板部25fが配設されて、目地部が所定の幅寸法で形成されている。このため、目地受け板部25cで形成された目地空間Hに乾式の止水パッキン32などの目地材を嵌合させるだけで目地部を仕上げることができる。
また、例えば、図3に示すように、サッシ10を方立となる止水/目地用アタッチメント25を介して並設するようにして排煙窓などの長連窓を形成する場合などにおいては、隣り合う建具のサッシ10の間の目地部が上段や下段の隣り合う断熱パネル2の間の目地部と横方向S2にずれ、隣り合うサッシ10の間の目地部の背面側に下地鉄骨1が存在しない場合がありうる(図3、図11中の符号36の目地部)。
このような場合に対し、本実施形態の建物の外壁構造Aにおいては、隣り合うサッシ10の縦枠11cの間に介装部25bを配し、一方の背面板片25dと他方の背面板片25eに各サッシ10の縦枠11cを重ねるようにして止水/目地用アタッチメント25を隣り合うサッシ10の間に配設する。これとともに、前面側からビス37を打ち込み、各サッシ10の縦枠11cを止水/目地用アタッチメント25の各背面板片25d、25eに接続する。また、必要に応じて、背面側からビスを打ち込んで各サッシ10の縦枠11cに止水/目地用アタッチメント25の各背面板片25d、25eを接続する。
これにより、目地部の背面側に下地鉄骨1がない場合であっても、止水/目地用アタッチメント25をサッシ10の縦枠11cに係合させつつ、隣り合うサッシ10の縦枠11cを止水/目地用アタッチメント25にビス留めすることで、この止水/目地用アタッチメント25を介して隣り合うサッシ10同士を連結固定することができる。また、このとき、止水/目地用アタッチメント25の各背面板片25d、25eの前面と各サッシ10の縦枠11cの背面の間に乾式の止水パッキン31が介装されることで、この部分の止水性が確保される。
よって、下地鉄骨1のピッチに窓幅を一致させずとも横連窓を好適に形成することが可能になる。
さらに、万一、上段や下段の隣り合う断熱パネル2の間の目地部と横方向S1にずれている隣り合うサッシ10の間の目地部などから雨水等の水が奥に浸入した場合には、止水/目地用アタッチメント25の止水パッキン31などで止水性が確保されるとともに、この水が止水/目地用アタッチメント25の止水パッキン31などで誘導されて下方に流れてゆく。このとき、下段の断熱パネル2の目地部と止水/目地用アタッチメント25によって形成されるサッシ10の間の目地部36が横方向S2にずれていると、止水/目地用アタッチメント25の下端まで誘導された水が行き場を失う。
これに対し、本実施形態の建物の外壁構造Aにおいては、図15、図16、図17に示すように、上段や下段の隣り合う断熱パネル2の間の目地部に対して横方向S1にずれている隣り合うサッシ10の間の目地部36の下端(方立の下端側)に、止水/目地用アタッチメント25で誘導された水を外部に排出するためのキャッチパン(排水部材)40が設けられている。
本実施形態のキャッチパン40は、底板部41aと一対の側壁部41bと背面壁部41cと前面壁部41dを備え、上部が開口する容器状に形成された水受け部41と、水受け部41の前面壁部41dから前方に突出するとともに突出方向先端側が下方に屈曲し、その内部が水受け部41の内部空間と連通する管状の排水部42とを備えて形成されている。
また、水受け部41には、底板部41aの一対の側壁部41b及び背面壁部41cの下端が繋がる3つの端部の下面からそれぞれ下方に突出する下方支持片43が一体に設けられている。さらに、水受け部41には、背面壁部41cの両側端部から横方向S1にそれぞれ突出する一対の側方支持片44が一体に設けられている。
そして、このキャッチパン40は、水受け部41の開口を上方にむけて3つの端部から下方に突出した支持片43が下段の断熱パネル2の上端部に嵌合し、且つ止水/目地用アタッチメント25の前面に背面壁部41cを密着させつつ一対の側方支持片44が隣り合うサッシ10の縦枠11cの背面側に当接して係止されて、隣り合うサッシ10の縦枠11cの間に固定して配設される。また、このようにキャッチパン40を取り付けるとともに、排水部42がサッシ10や断熱パネル2の前面よりも前方に突出して配設される。
これにより、隣り合うサッシ10の間の目地部などから雨水等の水が奥に浸入した場合であっても、止水/目地用アタッチメント25の止水パッキン31などに誘導されて下方に流れたこの水がキャッチパン40の水受け部41に入り、排水部42を通じて外部に排出される。よって、下段の断熱パネル2の目地部と止水/目地用アタッチメント25によって形成されるサッシ10の間の目地部36がずれている場合であっても、この部分に浸入した水が行き場を失うことがなく、好適に外部に排出され、屋内側に漏出するなどの不都合を確実に防止することができる。
ここで、本実施形態では、図7、図8に示すように、断熱パネル2の上端部側の角部に横走り防止シール材23が一体に取り付けられており、この横走り防止シール材23によって雨水等の水が隣り合う断熱パネル2やサッシ10に連続的に浸入して流れることを防止できる。
さらに、図13から図16に示すように、サッシ10の凹側アタッチメント枠15や凸側アタッチメント枠16の端部に縦走り防止シール材24(上部の縦走り防止シール材24a、下部の縦走り防止シール材24b)が一体に取り付けられており、縦走り防止シール材24aによって凹側アタッチメント枠15の上面側に浸入した雨水等の水Wを凹側アタッチメント枠15の上面側から下方に導き、さらに止水/目地用アタッチメント25との間に形成される中空部を通じて下方のキャッチパン40に導き、外部に排出させることが可能になる。
また、下部の縦走り防止シール材24bは、図16(図13から図16)に示すように、上方に開口する導入口から下方にキャッチパン40内に開口するロート状の導通路24cを備えて形成されており、上方から流れ落ちる水を受けてキャッチパン40内に導き、外部に排出させることができるように設けられている。
このように横走り防止シール材23や縦走り防止シール材24、キャッチパン40を備えることにより、浸入した水が行き場を失うことがなく、好適に外部に排出され、屋内側に漏出するなどの不都合を確実に防止することができる。
一方、図11に示すように、サッシ10が外壁の角部Mに配設される場合もある。この場合には、基材20、止水/目地用アタッチメント25、キャッチパン40をそれぞれ角部Mの形状に合わせ、所定の傾斜角度(一般に90°)を有するL字状に形成する。
また、本実施形態では、外壁構造Aの角部Mにキャッチパン40を設け、この部分に浸入し、止水/目地用アタッチメント25で下方に導かれた水をキャッチパン40の水受け部41で受けて排水部42から外部に排出させる。これにより、好適に外壁Aの角部Mを形成することができる。なお、本実施形態では、図11に示すように、角部Mに下地鉄骨1を設けず、角部Mから横方向S1にずれた位置に下地鉄骨1を配置し、例えば、L字の横胴縁3を下地鉄骨1にボルトや溶接により固定してサッシ10と断熱パネル2とからなる外壁構造Aを構築するようにしている。
したがって、本実施形態の建物の外壁構造A及び建物の外壁構造Aの施工方法、外壁用のサッシ10においては、サッシ10にアタッチメント枠15、16が一体に取り付けられているため、断熱パネル2を上下方向S2に積層する場合と同様、断熱パネル2の上にサッシ10を積層したり、サッシ10の上にサッシ10や断熱パネル2を積層する際に、上方に取り付ける断熱パネル2やサッシ10の下端部を下方の断熱パネル2やサッシ10の上端部に嵌合させることができる。また、断熱パネル2を上下方向S2に積層して取り付ける時と同様にサッシ10を積層して所定位置に設置することができる。
すなわち、アタッチメント枠15、16の両端部側の2点で下地鉄骨1にビス留めするだけでなく、上下のアタッチメント枠15、16によって上下二辺を隣接する断熱パネル2に嵌合させる。これにより、サッシ10の面外方向の荷重を躯体だけでなくパネル2側で受けることができ、サッシ10を取付金具、ファスナーなどで躯体に強固に固定することを不要にできる。
また、断熱パネル2と同様に、サッシ10を積層して設置し、屋外側から下地鉄骨1にビス留めして取り付けることができる。
これにより、本実施形態の建物の外壁構造A及び建物の外壁構造Aの施工方法、外壁用のサッシ10によれば、断熱パネル2と同様にしてサッシ10を設置できるため、断熱パネル2の取付作業とサッシ10の取付作業を別々に行うことを不要にでき、さらに断熱パネル2の専門の取付作業者と別にサッシ専門の取付作業者を不要にでき、工期の短縮を図ることができる。すなわち、従来と比較し、施工性、経済性を大幅に向上させることが可能になる。
また、アタッチメント枠15、16とパネル2との間、アタッチメント枠15、16間を乾式の止水パッキン21、31、32で止水することができ、乾式工法で外壁Aを構築することが可能になる。そして、乾式工法で施工できることにより、湿式の場合と比較し、養生時間を省略でき、さらなる工期短縮を図ることが可能になる。なお、建具とアタッチメント枠15、16との間は、工場でビス留めしシーリングすることから現場で養生期間を設ける必要はない。
さらに、横方向S1に隣り合うサッシ10同士を止水/目地用アタッチメント25で接続することができる。これにより、窓幅、見込み寸法をパネル幅や下地鉄骨1のピッチと一致させる必要がなく、窓幅(見込み幅、見付け幅)や窓種を自由に選択することが可能になる。よって、従来と比較し、サッシ10ひいては外壁構造Aのデザインの自由度を大幅に高めることも可能になる。
また、アタッチメント枠15、16によってサッシ10の高さ寸法をパネル2の高さ寸法に合わせることができる。すなわち、汎用サッシなどの上下高さ、見込み寸法に関わらず、あらゆる上下高さ、見込み寸法のサッシ10を外壁Aに適用することが可能になる。
以上、本発明に係る建物の外壁構造及び建物の外壁構造の施工方法、外壁用の建具の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、外壁の角部Mの下地鉄骨1は省略してもよい。
例えば、本実施形態では、外壁用の建具がサッシ(サッシ窓)であるものとして説明を行ったが、本発明に係る外壁用の建具としては、ガラリ等、外壁を構成するパネル以外のあらゆるものを適用可能である。例えば、アタッチメント枠にパネルなどを取り付け、室内外に配線・配管を通すように構成したものを外壁用の建具としてもよい。
また、本実施形態では、建具の上端部と下端部に嵌合凸部と嵌合凹部を備えたアタッチメント枠を取り付け、上下方向で嵌合させて建具を取り付けるものとしたが、一側端部(一端部)と他側端部(他端部)に嵌合凸部と嵌合凹部(第2嵌合部)を備えたアタッチメント枠を取り付け、横方向に嵌合させて建具を取り付けるように構成してもよい。さらに、パネル2とサッシ10はそれぞれの一側端部と他側端部に第1嵌合部、第2嵌合部を備えて構成してもよい。
1 下地鉄骨(下地部材、縦材、縦胴縁)
2 断熱パネル(パネル)
2a 表板
2b 裏板
2c 断熱材
2d 突部
3 連結部材(下地鉄骨、横材、横胴縁)
5 嵌合凹部
6 嵌合凸部
7 ビス
10 サッシ(建具)
11 枠
11a 上枠
11b 下枠
11c 縦枠
15 凹側アタッチメント枠(上部アタッチメント)
15a 突部
16 凸側アタッチメント枠(下部アタッチメント)
18 前側突片(一方の突片)
19 後側突片(他方の突片)
20 基材
21 止水パッキン
22 位置決め突部
23 横走り防止シール材
24 縦走り防止シール材
24a 上部の縦走り防止シール材
24b 下部の縦走り防止シール材
25 止水/目地用アタッチメント(方立)
25a 背面板部
25b 介装部
25c 目地受板部
25d 背面板片
25e 背面板片
25f 側壁板部
26 背面側嵌合溝
27 前面側嵌合溝
30 ビス
31 止水パッキン
32 止水パッキン
35 ビス
36 目地部
37 ビス
40 キャッチパン(排水部材)
41 水受け部
41a 底板部
41b 側壁部
41c 背面壁部
41d 前面壁部
42 排水部
43 下方支持片
44 側方支持片
A 建物の外壁構造
A1 パネル設置部
A2 建具設置部
H 目地空間
M 角部
S1 横方向
S2 上下方向
S3 見込み方向
T 建物
W 水

Claims (9)

  1. パネル及び建具を横方向に並設させるとともに上下方向に積層配置される建物の外壁の構造であって、
    横方向に所定の間隔をあけつつ上下方向に立設される複数の下地部材と、
    一端部と他端部の少なくとも一方に第1嵌合部を備えたパネルと、
    一端部と他端部の少なくとも一方に第2嵌合部を備えた建具とを備え、
    隣り合うパネルの前記第1嵌合部同士、前記建具の前記第2嵌合部同士、あるいはパネルの前記第1嵌合部と建具の前記第2嵌合部とを嵌合させ、外壁面となる屋外面側から前記パネル及び前記建具を前記下地部材に固定して配設されることを特徴とする建物の外壁構造。
  2. 請求項1記載の建物の外壁構造において、
    前記建具が、建具本体と、
    前記建具本体の一端部と他端部の少なくとも一方に取り付けられて前記第2嵌合部を形成するアタッチメント枠とを備える建物の外壁構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建物の外壁構造において、
    前記アタッチメント枠を備えた建具が方立を介して横連窓とされ、前記方立の下端に排水部材が設けられる建物の外壁構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建物の外壁構造において、
    前記下地部材の屋外側に基材が取り付けられ、
    前記建具の側端部が前記基材を介して取付けられている建物の外壁構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の建物の外壁構造において、
    隣り合う前記パネルと建具、あるいは隣り合う建具の背面側に配設される背面板部と、前記背面板部の前面から見込み方向に突出して隣り合う前記パネルと建具、あるいは隣り合う建具同士の間に介装される介装部と、前記介装部の突出方向先端側から前記背面板部に沿う方向に延びる目地受板部とからなり、前記方立となる略T字状の止水/目地用アタッチメントを備え、
    隣り合う前記パネルと建具、あるいは隣り合う建具の側端部と前記目地受板部で形成される目地空間に乾式の止水パッキンを嵌合せて目地部が形成されている建物の外壁構造。
  6. 請求項5記載の建物の外壁構造において、
    前記止水/目地用アタッチメントは、前記背面板部の前面側に、前面から背面側に凹み、前記止水/目地用アタッチメントの延設方向に沿って延びる嵌合溝が設けられ、前記嵌合溝に止水パッキンが一体に嵌合して取り付けられ、該止水パッキンが前記パネルあるいは前記建具の背面に密着するように構成されている建物の外壁構造。
  7. 複数の下地部材を横方向に所定の間隔をあけつつ上下方向に立設する下地部材設置工程と、
    前記下地部材に支持させつつ、パネルと建具を横方向に並設するとともに上下方向に積層配置するパネル/建具取付工程とを備えており、
    前記パネルが、一端部と他端部の少なくとも一方に第1嵌合部を備え、
    前記建具が、一端部と他端部の少なくとも一方に第2嵌合部を備え、
    前記パネル/建具取付工程では、隣り合うパネルの前記第1嵌合部同士、前記建具の前記第2嵌合部同士、あるいはパネルの前記第1嵌合部と建具の前記第2嵌合部とを嵌合させ、外壁面となる前面側から前記パネル及び前記建具を前記下地部材に取付けることを特徴とする建物の外壁構造の施工方法。
  8. 横方向に所定の間隔をあけて上下方向に立設された複数の下地部材に支持させつつ、パネルとともに横方向に並設され、且つ上下方向に積層配置されて、建物の外壁を構成する外壁用の建具であって、
    一端部と他端部の少なくとも一方に嵌合部を備えて正面視略方形状に形成され、
    隣り合うパネルあるいは隣り合う建具と互いの嵌合部を嵌合させつつ前記下地部材に支持させて設置されることを特徴とする外壁用の建具。
  9. 請求項8記載の外壁用の建具において、
    建具本体と、
    前記建具本体の一端部と他端部にそれぞれ取り付けられて前記嵌合部を形成するアタッチメント枠とを備えて構成されている外壁用の建具。
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