JP2018150648A - 導電性部材の衣類への取り付け構造およびその構造を備えた衣類 - Google Patents

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勝正 鴻野
圭作 木村
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Abstract

【課題】ウエアラブル装置に好適な、好ましい透湿性および着心地を実現できる導電性部材の衣類への取り付け構造を提供する。【解決手段】取り付け構造10は、衣類を構成する生地500へ導電性部材100を取り付けるための構造である。導電性部材100は、カバーとも言うべき平面状の支持体110と、支持体110の一方の面側に設けられた導電層(導線120で構成)と、導電層を支持体110の逆側から覆う被覆層130とを含む。支持体110は、導電層が配置される導電領域と導電層が配置されない非導電領域とを含む。導電性部材100と衣類を構成する生地500とが、非導電領域において縫合糸400で縫製(縫合)されることにより接合され、かつ、導電領域の少なくとも一部において縫合糸400で縫製(縫合)されていない。【選択図】図1

Description

本発明は、電気信号を送受信可能な導電性ハーネス(配線材)に代表される導電性部材を衣類の表面(外気側)または裏面(肌側)に取り付ける構造に関し、特に、電子機器と衣類との融合を図ったウエアラブル用途の衣類に好適に利用され、衣類に取り付けられる導電性部材についての洗濯等によるダメージおよび着用時の伸びによるダメージ等を低減することのできる取り付け構造に関する。さらに、本発明は、このような取り付け構造を備えた衣類にも関する。
近年、ウエアラブル装置に対する関心が高まっている。ウエアラブル装置は、ユーザが運動環境または移動環境で自由自在に電子機器を用いるために小型化および軽量化して、身体に直接取り付けたりまたは衣類を着用することにより取り付けたりされる。そのため、このようなウエアラブル装置は、ユーザがいかなる活動をしている間にも常にユーザを電子機器(代表的にはセンサ)によりモニタリングして、その結果をユーザに提供することができる。
このようなウエアラブル装置の種類は、衣類型のウエアラブル装置、アクセサリー型のウエアラブル装置など極めて多様である。また、ウエアラブル装置は、スポーツ分野、医療分野、ファッション分野などの多様な領域に利用され、ウエアラブル装置が用いられる分野は次第に拡大されることが予想される。
従来、このようなウエアラブル装置における衣類型のウエアラブル装置に関して、特開平2−234901号公報(特許文献1)は、シャツ、ジャケット、ズボン、帽子等からなる衣類に所定の電気的機能を発揮する電気回路を形成した電気回路付き衣類を開示する。この電気回路付き衣類は、シャツ、ジャケット、ズボン、帽子、手袋、靴下等からなる衣類の表面または裏面に導電部材を固着することにより配線パターンを形成するとともに、所定の電気的機能を発揮させるための電気回路を形成する回路構成部材を装着し、前記配線および少なくともこの配線と回路構成部材との間の接続部を樹脂保護膜によって防水保護する構成としたことを特徴とする。
特開平2−234901号公報
特許文献1に開示された電気回路付き衣類センサにおいては、衣類の表面または裏面に導電部材を固着している。より詳しくは、特許文献1の第4図に示されるように、これらアンテナ部、コイルおよび配線の引き回し部分にシリコン樹脂等からなる防水保護膜を形成し、この防水保護膜上に導電塗料を塗布することにより導線部を形成し、この導線部を防水保護膜により被覆することにより、衣類の表面または裏面に導電部材を固着している。このように、洗濯等に対する防水性を実現するために、衣類の生地上に形成された樹脂上に配線パターンを形成し、その上にさらに樹脂を被覆して防護する構成が一般的に採用されている。
しかしながら、この固着構造では、
(1)衣類の身生地上に塗布などにより積層して防水層(防水保護膜)、配線(導電部、導電パターン)等を形成することにより、この部分の透湿性が悪くなったり、この部分の伸縮性が悪くなり容易に着用できなくなったり着用しているときに好ましい着心地を実現することができなくなったり、
(2)被覆される保護膜(樹脂表面)は平滑性が高くなり、肌側にこの保護膜が形成された場合には、肌表面と保護膜表面との滑りが悪く好ましい着心地を実現することができず、これを回避するために肌表面と滑りの良い生地等をさらに肌側に積層する必要がありこれでは厚みが大きくなって好ましい着心地を実現することができず、
(3)多層構造に形成する場合において、層間の接着方法として熱融着接着材等が好ましく用いられるが、多層の層間を熱融着するための複数回の加熱工程を経ると層を構成する(エラストマ―)材料の性能劣化が進んだり、この多層の層間を熱融着することによりこの部分が身生地に対して相当に硬くなったり透湿性が悪くなって汗がこの部分に溜まって導電性部材を短絡させたり、
(4)洗濯耐久性を確保するための導電層と保護層との十分な密着力およびこれらと生地との十分な密着力のために高い密着強度を備えると、接着部が硬くなり、着心地が損なわれるたり、使用可能な接着剤が限定され高価格な接着材を使用しなければならなかったり、
する。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的は、好ましい透湿性を実現するとともに、容易に着用することができて着用しているときに着心地が好ましく、保護層および導電層の生地からの剥離を防止して耐久性を向上させるとともに十分な洗濯耐久性を実現することのできる導電性部材の衣類への取り付け構造を提供することである。さらに、本発明の別の目的は、このような取り付け構造を用いた衣類を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る導電性部材の衣類への取り付け構造およびその構造を備えた衣類は、以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明のある局面に係る取り付け構造は、導電性部材の衣類への取り付け構造であって、前記導電性部材は、平面状の支持体と、前記支持体の一方の面側に設けられた導電層と、前記導電層を前記支持体の逆側から覆う被覆層とを含み、前記支持体は、前記導電層が配置される導電領域と前記導電層が配置されない非導電領域とを含み、前記導電性部材と前記衣類を構成する生地とが、前記非導電領域において接合され、かつ、前記導電領域の少なくとも一部において接合されていない。
好ましくは、前記導電層は、前記支持体と前記衣類を構成する生地との間に設けられるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記支持体が、生地で構成されるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記支持体と前記導電層との間に、防水性を備えた下地層をさらに含むように構成することができる。
さらに好ましくは、前記導電性部材は、伸縮性を備えるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記導電性部材は、電気信号を送受信可能な線状の導電性ハーネスであって、前記支持体は、前記線状に沿った方向である長手方向に長く前記長手方向に交差する短手方向に短い平面状を備え、前記非導電領域が、前記支持体の短手方向の端部に設けられるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記導電性部材の前記非導電領域と前記衣類を構成する生地とは、縫製されて接合されている、または、接着層を介して接合されているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記導電性部材が、前記導電領域において、前記衣類を構成する生地と実質的に接合されていないように構成することができる。
また、本発明の別の局面に係る取り付け構造は、導電性部材の衣類への取り付け構造であって、前記導電性部材は、導電層と、前記導電層が防水性を備えるように前記導電層を覆う防水層とを含み、前記導電性部材は、前記導電層が配置される導電領域と前記導電層が配置されない非導電領域とを含み、前記導電性部材と前記衣類を構成する生地とが、前記非導電領域において接合され、かつ、前記導電領域の少なくとも一部において接合されていない。
また、本発明のさらに別の局面に係る衣類は、上述したいずれかの取り付け構造(により取り付けられた導電性部材)を備えた衣類である。
本発明の取り付け構造およびその構造を備えた衣類によれば、好ましい透湿性を実現す
るとともに、容易に着用することができて着用しているときに着心地が好ましく、保護層および導電層の生地からの剥離を防止して耐久性を向上させるとともに十分な洗濯耐久性を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る取り付け構造により導電性部材が取り付けられた衣類(の一部)を示す斜視図である。 図1の取り付け構造を説明するための短手方向の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る取り付け構造を説明するための短手方向の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る取り付け構造を説明するための短手方向の断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る、導電性部材の衣類への取り付け構造およびその構造を備えた衣類について、図面に基づき詳しく説明する。なお、以下においては、第1の実施の形態に係る取り付け構造10、第2の実施の形態に係る取り付け構造20および第3の実施の形態に係る取り付け構造30に分けて説明するが、各実施の形態において同じ構造については同じ符号を付しており、それらについての説明は重複して説明していない。また、以下においては、導電性部材は電気信号を送受信可能な線状の導電性ハーネス(配線材)として説明するが、導電性部材としては、導線そのもの、導電性インク等により形成された導電層、導電糸(電気抵抗が小さく通電可能という導電性を備えた糸)を含んで編成または織成された導電性生地等により形成された導電部を備えさえすれば、どのような形状およびどのような構造であっても構わない。なお、この導電部は、後述するように(平面状の)支持体、被覆層、下地層および防水層等とにより層状に形成されるため、この導電部を含む層を導電層と記載する場合がある。
<第1の実施の形態>
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る、取り付け構造10およびその取り付け構造10を備えた衣類について説明する。図1は、取り付け構造10により導電性部材100が取り付けられた衣類を構成する生地500の一部を示す斜視図であって、図2は取り付け構造10を説明するための図1に示した短手方向の断面図である。
これらの図に示すように、この取り付け構造10は、導電性部材100についての、衣類を構成する生地500への取り付け構造である。この導電性部材100は、カバーとも言うべき平面状の支持体110と、支持体110の一方の面側に設けられた導電層122と、導電層122を支持体110の逆側から覆う被覆層130とを含む。被覆層130は防水性を備えるものとする。ここで、導電層122は、4本の導線120で形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、導電性インク等により形成された導電層であっても構わない。すなわち、導電層の構造は限定されるものではなく、第2の実施の形態および第3の実施の形態で説明する導電性生地を含んで導電層が構成されるものであっても構わない。
この支持体110は、導電層122が配置される導電領域110Aと導電層122が配置されない非導電領域110Bとを含む。そして、導電性部材100と衣類を構成する生地500とが、非導電領域110Bにおいて縫合糸400で縫製(縫合)されることにより接合され、かつ、導電領域110Aの少なくとも一部において縫合糸400で縫製(縫合)されていない。
なお、導電層122は、支持体110と衣類を構成する生地500との間に設けられている。また、生地500を含む衣類を着用する場合には、支持体110側が肌側であっても肌の反対側であっても構わず、限定されるものではない。
本実施の形態においては、この支持体110が、編地、織地または不織布等の繊維シート材である生地で構成されるものとしているが、フィルム等であっても構わない。衣類着用時の肌側に導電性部材100が載置される場合は、支持体110が生地で構成されるこ
とで、肌滑り性が良く、着用感に優れるために、好ましい。
なお、これらの図1および図2に示すように、支持体110と導電層122との間に、防水性を備えた下地層140をさらに含むように構成することも好ましい。ここで、支持体110が防水性を備える場合にはこの下地層140は必要がない。支持体110が防水性を備える場合には、支持体110と被覆層130とにより導電層122の防水性を実現して、支持体110が防水性を備えない場合には、下地層140と被覆層130とにより導電層122の防水性を実現することになる。
これらの図1および図2に示すように、ここでは、導電性部材を電気信号を送受信可能な線状の導電性ハーネスとして説明しているために、この支持体110は、導電性ハーネスの形状である線状に沿った方向である長手方向に長く長手方向に交差する短手方向に短い平面状を備えるものとなる。そして、縫合糸400により縫製(縫合)される非導電領域110Bが、支持体110の短手方向の端部110Cに設けられている。導電性ハーネスの形状は直線状に限られず、たとえば、曲線部を有したり、短手方向の幅が場所によって異なったり、または、途中で複数方向に分岐(または合流)したりしても構わない。
なお、支持体110の非導電領域110Bと衣類を構成する生地500とは、縫製されて接合されているものとして説明したが、接着層(熱融着性の接着層)を介して接合されているものであっても構わない。この場合において、接着層により面接合されていても構わないし、接着材をドット状に塗布して点接合されていても構わない。
このような構造を備えた本実施の形態に係る取り付け構造10は、導電性部材100が、導電領域110Aにおいて衣類を構成する生地500と実質的に接合されておらず、浮遊領域Sを備えることになる。すなわち、図2において、支持体110と導電層122と被覆層130(さらに下地層140)が層間を接着されて層状を形成し、これらと衣類の生地500とは非導電領域110Bにおいて縫合糸400により縫製(縫合)されている。このため、浮遊領域Sが存在することになる。この浮遊領域Sは、導電領域110Aの少なくとも一部において生地500と縫合糸400で縫製(縫合)されていないことにより形成される領域であって、導電領域110Aにおいて衣類を構成する生地500と実質的に接合されていないことを意味する。
このように浮遊領域Sを備えること(導電領域110Aの少なくとも一部において生地500と縫合糸400で縫製(縫合)されていないこと、および、導電領域110Aにおいて衣類を構成する生地500と実質的に接合されていないことと同義)により、以下に示す作用効果(A)〜(D)を発現することができる。
(A)衣類の(身)生地500上に防水層(防水保護膜)、配線(導電部、導電パターン)等を形成するとしても、この浮遊領域Sを備えることにより、この部分の透湿性が悪くなることを回避できたり、この部分の伸縮性が悪くなることはないので(生地500そのものの伸縮性が維持できるので)容易に着用できたり、着用しているときに伸縮性が良いので好ましい着心地を実現することができる。その結果、着用するとき(脱ぐとき、以下において同じ)および着用しているとき(着用して動作している間を意味する)の生地500の伸びによる負荷が被覆層130へ直接的には付与されないので、被覆層130、導電層122および支持体110の層間の剥離等を防止することができる。
(B)被覆される保護膜を樹脂で形成すると表面の平滑性が高くなり、肌表面と保護膜表面との滑りが悪く好ましい着心地を実現することができないが、この浮遊領域Sを備えることにより、浮遊領域Sが緩衝領域として機能する。すの結果、肌表面と支持体110が密着しても生地500は支持体110に対して浮遊領域Sが緩衝領域として機能することに起因する自由度があるので、好ましい着心地を、肌表面と滑りの良い生地等をさらに肌側に積層することもなく(厚みを大きくすることなく)好ましい着心地を実現することができる。
(C)多層構造の層間(ここでは被覆層130、導電層122および支持体110さらに下地層140)を熱融着接着材等により形成するとしても、これらの多層構造自体が(身)生地500に対して相当に硬くなっても、浮遊領域Sが緩衝領域として機能することに起因する自由度があるので、好ましい着心地を実現することができる。
(D)導電層と保護層との十分な密着力(ここでは被覆層130、導電層122および支持体110さらに下地層140の十分な密着力)により洗濯耐久性を十分に確保しつつ、これらと生地500とを浮遊領域Sを介して接合したことにより上述したように着心地が損なわれなくなるので、好適に使用可能な防水層の素材を含めて層間の接着素材を限定されることが少なくなる。
以上のようにして、本実施の形態に係る取り付け構造10およびその取り付け構造10を備えた衣類によると、好ましい透湿性を実現するとともに、容易に着用することができて着用しているときに着心地が好ましく、保護層および導電層の生地からの剥離を防止して耐久性を向上させるとともに十分な洗濯耐久性を実現することができる。
<第2の実施の形態>
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る、取り付け構造20およびその取り付け構造20を備えた衣類について説明する。
図3に示すように、この取り付け構造20は、導電性部材200についての、衣類を構成する生地500への取り付け構造である。上述した第1の実施の形態における導電層122は、4本の導線120で形成されていたり導電性インクにより形成されていたが、第2の実施の形態における導電層は、伸縮性を備えた導電用ハーネス222により形成されている点のみが異なる。
より詳しくは、本実施の形態に係る導電層は、導電用ハーネス222であって、たとえば編地に導電糸220が編み込まれたものであって伸縮性を備える。このような導電用ハーネス222の一例として、本願出願人の出願に係る特開2016−216836号公報に開示された「導電用ハーネス」を採用することができるので、ここでは詳細に説明しない。
第2の実施の形態におけるこれ以外の構成についての符号は、第1の実施の形態と同じ符号を付しており、その構成および作用効果は第1の実施の形態と同じである。このため、ここでのそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態に係る取り付け構造20およびその取り付け構造20を備えた衣類によっても、上述した第1の実施の形態に係る取り付け構造10およびその取り付け構造10を備えた衣類と同じ作用効果(上述した(A)〜(D))を実現することができる。
<第3の実施の形態>
次に、図4を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る、取り付け構造30およびその取り付け構造30を備えた衣類について説明する。
本実施の形態における導電層は、上述した第2の実施の形態における導電層として説明した導電用ハーネス222である点で、第1の実施の形態と異なり第2の実施の形態と同じである。
そして、本実施の形態に係る取り付け構造30は、第1の実施の形態に係る取り付け構造10および第2の実施の形態に係る取り付け構造20がともに備える支持体110(および下地層140)を備えない点が異なる。なお、本実施の形態に係る取り付け構造30における導電層は第1の実施の形態に係る取り付け構造10における導電層122(4本の導線120で形成されていたり導電性インクにより形成されていたりする)であっても構わない。
図4に示すように、この取り付け構造30は、上述した取り付け構造10および取り付け構造20と同じく導電性部材300の衣類への取り付け構造である。この導電性部材300は、導電層である導電用ハーネス222と、導電層(導電用ハーネス222)が防水性を備えるように導電層を覆う防水層310とを含む。導電性部材300は、導電層(導電用ハーネス222)が配置される導電領域300Aと導電層(導電用ハーネス222)が配置されない非導電領域300Bとを含む。そして、導電性部材300と衣類を構成する生地500とが、非導電領域300Bにおいて縫合糸400で縫製(縫合)されることにより接合され、かつ、導電領域300Aの少なくとも一部において縫合糸400で縫製(縫合)されていない。なお、縫合糸400により縫製(縫合)される非導電領域300Bが、導電性部材300の短手方向の端部300Cに設けられている点については、支持
体110を備えないものの、上述した実施の形態と同じである。
第3の実施の形態におけるこれ以外の構成についての符号は、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じ符号を付しており、その構成および作用効果は第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じである。このため、ここでのそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態に係る取り付け構造30およびその取り付け構造30を備えた衣類によっても、上述した第1の実施の形態に係る取り付け構造10およびその取り付け構造10を備えた衣類または第2の実施の形態に係る取り付け構造20およびその取り付け構造20を備えた衣類と同じ作用効果(第1の実施の形態で上述した(A)〜(D))を実現することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、電気信号を送受信可能な導電性ハーネス(配線材)に代表される導電性部材を衣類の表面(外気側)または裏面(肌側)に取り付ける構造に好ましく用いられ、特に、電子機器と衣類との融合を図ったウエアラブル用途の衣類に好適に利用され、衣類に取り付けられる導電性部材についての洗濯等によるダメージおよび着用時の伸びによるダメージ等を低減することのできる取り付け構造に特に好ましく用いられる。
10 第1の実施の形態に係る取り付け構造
20 第2の実施の形態に係る取り付け構造
30 第3の実施の形態に係る取り付け構造
100 導電性部材(第1の実施の形態)
110 支持体
120 導線
122 導電層
130 被覆層
140 下地層
200 導電性部材(第2の実施の形態)
220 導電糸
222 導電用ハーネス
300 導電性部材(第3の実施の形態)
310 防水層

Claims (10)

  1. 導電性部材の衣類への取り付け構造であって、
    前記導電性部材は、平面状の支持体と、前記支持体の一方の面側に設けられた導電層と、前記導電層を前記支持体の逆側から覆う被覆層とを含み、
    前記支持体は、前記導電層が配置される導電領域と前記導電層が配置されない非導電領域とを含み、
    前記導電性部材と前記衣類を構成する生地とが、前記非導電領域において接合され、かつ、前記導電領域の少なくとも一部において接合されていない、取り付け構造。
  2. 前記導電層は、前記支持体と前記衣類を構成する生地との間に設けられる、請求項1に記載の取り付け構造。
  3. 前記支持体が、生地で構成される、請求項1または請求項2に記載の取り付け構造。
  4. 前記支持体と前記導電層との間に、防水性を備えた下地層をさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の取り付け構造。
  5. 前記導電性部材は、伸縮性を備える、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の取り付け構造。
  6. 前記導電性部材は、電気信号を送受信可能な線状の導電性ハーネスであって、
    前記支持体は、前記線状に沿った方向である長手方向に長く前記長手方向に交差する短手方向に短い平面状を備え、
    前記非導電領域が、前記支持体の短手方向の端部に設けられた、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の取り付け構造。
  7. 前記導電性部材の前記非導電領域と前記衣類を構成する生地とは、縫製されて接合されている、または、接着層を介して接合されている、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の取り付け構造。
  8. 前記導電性部材が、前記導電領域において、前記衣類を構成する生地と実質的に接合されていない、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の取り付け構造。
  9. 導電性部材の衣類への取り付け構造であって、
    前記導電性部材は、導電層と、前記導電層が防水性を備えるように前記導電層を覆う防水層とを含み、
    前記導電性部材は、前記導電層が配置される導電領域と前記導電層が配置されない非導電領域とを含み、
    前記導電性部材と前記衣類を構成する生地とが、前記非導電領域において接合され、かつ、前記導電領域の少なくとも一部において接合されていない、取り付け構造。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の取り付け構造を備えた衣類。
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