JP2018150643A - かつら - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、上述した特許文献1のかつらは、保持具2を帯状部材1aの中に収容するときに、切り込み1bを構成する帯状部材1aの対向する二つの縁部を捲らなければならず、保持具2の取り付けに手間が掛かるという問題があった。
上述したように、帯状部材1aは、合成ゴム、合成皮革又は布地等の薄い素材で構成されている。そして、切り込み1bを開口させるときに、帯状部材1aの対向する二つの縁部を指で捲ることが難しい。この結果、切り込み1bを構成する二つの縁部のところで、帯状部材1aの薄い素材が疲労破損しやすいという問題があった。
上述したように、帯状部材1aは、保持具2の前部及び後部(上方脚片2a及び下方脚片2b)を、両方とも帯状部材1aの中に収容する構成になっていた。このため、帯状部材1aの短手方向の幅が広くなりすぎる。幅の広い帯状部材1aが、かつらの毛髪と、装着者の自毛との境界に位置することで、毛髪と自毛とが良好に馴染まない(混ざり合わない)という問題があった。
帯状部材1aは、切り込み1bを境にして、内側部分の短手方向の幅が広すぎる。つまり、帯状部材1aの内側部分は、保持具2の前部(下方脚片2b)を全て覆い、さらに、細長突片2cの先端を超える幅を有している。このため、保持具2は、帯状部材1aの内側部分とともに装着者の自毛を挟持する。帯状部材1aの内側部分の厚さ分だけ、保持具2の挟持力が強くなり、これが自毛と頭皮とに負担を与え、良好な装着感が得られない。
かつらの表面は、かつらベースに植毛された毛髪によってヘアスタイルが形成されるので、ヘアスタイルに無関係な装飾などにより意匠を凝らすことができない。一方、かつらの裏面は、装着者だけが見ることのできる面であり、かつらの購入や使用に際し、装着者の目を引く面であると言える。例えば、かつらの裏面の意匠を凝らすことにより、高級感や女性らしさなどをイメージさせる外観を創ることが可能である。しかし、特許文献1のかつらは、幅の広い帯状部材1aを、かつら本体1の裏面外周に沿って設けただけの構成であり、帯状部材1aは、かつらの裏面の意匠に何ら寄与するものではない。
本発明のかつらは、上記問題点に鑑みてなされてものであり、下記a)〜e)の目的を達成することが可能な構成のストッパポケットを提供する。
a)ストッパの着脱、移動を極めて容易に行える。
b)疲労破損しにくく、長期にわたって使用できる。
c)短手方向の幅が狭く、かつらの毛髪と自毛との馴染みに影響を与えない。
d)ストッパの挟持力に与える影響を少なくし、良好な装着感が得られる。
e)かつら裏面の意匠を向上させることができる。
図1に示すように、本実施形態のかつら1は、主として、ネット状素材からなるかつらベース10に、人工毛又は人毛である毛髪を結着し、表面側に引き出した構成となっている。説明の便宜上、かつらベース10に結着された毛髪の図示は省略する。かつらベース10の前部には、装着者の額の生え際に対応する人工皮膚11が配設してある。
図1において、かつらベース10は、装着者の頭部に合わせた椀状のネット状素材で構成してある。ネット状素材は、成型性及び耐熱性等に優れたナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成樹脂で構成されたものが好ましい。但し、綿、麻、絹等の天然繊維で構成されたネット状素材を用いてもよい。
かつらベース10に結着する毛髪は、人工毛又は人毛のいずれを用いてもよい。人工毛の素材としては、例えば、ポリエステル、ナイロン、アクリル又は塩化ビニル系の合成繊維が用いられる。毛髪の太さは、例えば、細い毛髪として約0.03又は0.04mm程度、太い毛髪として約0.05〜0.10mm程度のものが用いられる。また、毛髪の強度の指標としては、例えば、かつらベース10に結着する前の直線状態のときの引っ張り強度で約0.80N以上、かつらベース10に結着した状態の引っ張り強度で約0.60N以上のものが好ましい。
図1において、人工皮膚11は、例えば、ポリウレタンやシリコーン等の合成樹脂からなる肌色のフィルム又はシート、若しくはナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、綿、麻、絹等の天然繊維からなる目の細かい肌色の織布(メッシュ又はネットを含む)により構成してある。
図2(a)に示すストッパ30は、本実施形態のストッパポケット20によって保持することが可能な種々のストッパのうちの一例である。説明の便宜上、図2(a)中にストッパ30の前、後、左、右の各方向を片矢印で示す。
既に述べたとおり、本実施形態のストッパポケット20は、ワイドバンド21とナローバンド22とで構成されている。図1に示すように、ワイドバンド21とナローバンド22とは、かつらベース10の裏面外周の範囲Sに互いに平行に設けられている。図2(b)は、図1に示すワイドバンド21及びナローバンド22を部分的に拡大した平面図である。説明の便宜上、図2(b)中にかつらベース10の外、内の各方向を片矢印で示す。
図2(b)に示すように、ワイドバンド21は、ナローバンド22よりも広い短手方向の幅W1を有する。ワイドバンド21の短手方向の幅W1は、特に限定されるものではないが、図2(a)に示すストッパ30のベース部31の後部の幅W3と同等であることが好ましい(W1≒W3)。これにより、ワイドバンド21の短手方向の幅W1は、ストッパ30を保持するのに必要十分な寸法となる。ワイドバンド21の短手方向の幅W1が狭くなる程、かつら1の毛髪と自毛との馴染み(混ざり合い)が良好になる。
図2(b)に示すように、ナローバンド22は、ワイドバンド21よりも狭い短手方向の幅W2を有する。ナローバンド22の短手方向の幅W2は、ワイドバンド21よりも狭いこと以外に、特に限定されるものではないが、図2(a)に示すストッパ30のベース部31の挟持部33の付け根からラバー32までの幅W4の範囲内であることが好ましい(W2≦W4)。すなわち、ナローバンド22の短手方向の幅W2の上限は、挟持部33とラバー32との接触を妨げない寸法であることが好ましい。一方、ナローバンド22の短手方向の幅W2の下限は、少なくとも挟持部33によって挟持可能な寸法であることが好ましい。ストッパ30の一般的な大きさの範囲を基準とすると、ナローバンド22の短手方向の幅W2は、2〜10mmの範囲内が好ましく、5mm程度が特に好ましい。ナローバンド22の短手方向の幅W2が狭くなる程、かつら1の毛髪と自毛との馴染みが良好になる。
次に、本実施形態のストッパポケット20へのストッパ30の取付手順について、図2(c)、(d)及び図3を参照しつつ説明する。
第一に、本実施形態のストッパポケット20によれば、ストッパ30の着脱、移動を極めて容易に行うことができる。上述したように、ワイドバンド21は、内周縁21bが開口されたポケットを形成する。ストッパ30は、ワイドバンド21の内周縁21bと、かつらベース10の裏面との間に挿し込むだけで、ポケットの中に収容される。また、ストッパ30にナローバンド22の非固定の部分を挟持させることで、ストッパ30がポケットの中に保持され、任意の位置に位置決めされる。このような構成によって、ストッパポケット20へのストッパ30の着脱は、極めて容易なものとなる。また、ストッパの30挟持を解除するだけで、ポケットの中に収容されたストッパ30を、そのままナローバンド22に沿って自由に移動させることが可能である。
本発明のかつらに備えられるストッパポケットは、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、女性用のかつらの場合は、ワイドバンド及びナローバンドが装飾的であることが好ましいが、男性用のかつらの場合は、ワイドバンド及びナローバンドが装飾的でなくてもよい。また、ナローバンドは、ワイドバンドではなく、かつらベースの複数個所に縫着してもよい。さらに、本発明のストッパポケットは、全体かつらに限らず、部分かつらに適用することも可能である。
10 かつらベース
11 人工皮膚
20 ストッパポケット
21 ワイドバンド(ネット状素材)
21a 外周縁
21b 内周縁
21c 透かし模様
22 ナローバンド(レースリボン)
22a 透かし模様
22b 糸飾り
23 縫い目
30 ストッパ
31 ベース部
32 ラバー
33 挟持部
S 移動可能範囲
W1 ワイドバンドの短手方向の幅
W2 ナローバンドの短手方向の幅
W3 ベース部の後部の幅
W4 挟持部の付け根からラバーまでの幅
Claims (8)
- ベース部を弧状に反転動作させて、挟持部により自毛を挟持するストッパを保持するためのストッパポケットを備えたかつらであって、
前記ストッパポケットは、かつらベースの裏面外側に設けられたワイドバンドと、前記かつらベースの裏面内側に設けられたナローバンドと、を含み、
前記ワイドバンドは、前記ナローバンドよりも広い短手方向の幅を有し、外周縁が閉鎖されるとともに内周縁が開口され、少なくとも前記ストッパの後部を収容することが可能な深さのポケットを形成し、
前記ナローバンドは、前記ワイドバンドの内周縁に沿って設けられ、少なくとも前記ストッパの左右方向の幅を超える間隔をあけて複数個所で固定され、非固定の部分が前記ストッパの前記挟持部によって挟持される、ことを特徴とするかつら。 - 前記ワイドバンドが、前記かつらベースを構成するネット状素材の外周部分を裏面側に折り返して設けられた請求項1に記載のかつら。
- 前記ワイドバンドが、前記かつらベースとは別のネット状素材によって構成され、前記かつらベースの裏面外側に設けられた請求項1に記載のかつら。
- 前記ネット状素材を構成する糸が、透かし模様を形成する請求項3に記載のかつら。
- 前記ナローバンドが、前記ワイドバンドよりも狭い短手方向の幅を有する帯又は紐によって構成され、前記ワイドバンドの内周縁に沿って設けられた請求項1〜4のいずれか1項に記載のかつら。
- 前記ナローバンドを構成する帯又は紐がリボンであり、前記リボンを構成する糸が、透かし模様を形成する請求項5に記載のかつら。
- 前記ナローバンドの短手方向の幅を2〜10mmの範囲内とした請求項1〜6のいずれか1項に記載のかつら。
- 前記ナローバンドの厚さを0.2〜3mmの範囲内とした請求項1〜7のいずれか1項に記載のかつら。
Priority Applications (1)
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JPH1161538A (ja) * | 1997-08-06 | 1999-03-05 | Touhatsu:Kk | かつら |
CN101228972A (zh) * | 2007-06-13 | 2008-07-30 | 青岛新特发制品有限公司 | 一种带有新型边缘结构的假发基础网 |
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JP3208010U (ja) * | 2016-10-04 | 2016-12-15 | 珠美 鈴木 | 内側用部分かつら |
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2017
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