JP2018150202A - 成形物 - Google Patents
成形物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018150202A JP2018150202A JP2017048635A JP2017048635A JP2018150202A JP 2018150202 A JP2018150202 A JP 2018150202A JP 2017048635 A JP2017048635 A JP 2017048635A JP 2017048635 A JP2017048635 A JP 2017048635A JP 2018150202 A JP2018150202 A JP 2018150202A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- hydraulic material
- water
- cloth
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
Description
例えば、特許文献1には、プレハブ式避難所を構築する技術が公開されており、プレハブを形成するカバーは、セメントを含浸した織布で形成されており、フェルト状の不織布が使えることが記載されている。特許文献2〜4には、硬質又は半硬質となるように固化可能な可撓性の布地に関する技術が公開されており、表面部とその表面部から空間で分離した第2の表面部の空間に自耐性のある連結繊維で連結し、更にその空間に粉末材料(セメント系材料)が充填されており、液体の添加又は曝露で粉末材料が固化できることを特徴とする布地が提案されている。特許文献5〜6には、地組織の組織点に特定の糸径の刺状立毛を有する編織物布帛を基材にセメントを被覆した複合材料が提案されている。特許文献7には、表地組織と裏地組織が連結糸で連結された三次元編織物の基布が熱硬化性又は熱可塑性の樹脂で被覆又は充填した複合材料が提案されている。特許文献8には、植物の種子と、CaO/Al2O3モル比が1.3〜3.0のカルシウムアルミネート含有物質を1m2あたり50〜1000gを分散させた生分解性不織布シートに関する提案がされている。特許文献9には、シート状の不織布内にCaO/Al2O3(モル比)が1.3〜3のカルシウムアルミネート類、セッコウ、及びγ−2CaO・SiO2含有物質を含有する粉末状水硬性材料を分散させた有機繊維でできた不織布シートを、除草後の地面に敷き、水又は水性ポリマーエマルジョン液を該シート上から散布し固化させることで雑草の生育を防止する防草シートに関する提案がされている。
特許文献1は、水硬性材料の組成が、本発明とは異なる。
特許文献2〜4は、固化時間を短くするために高アルミナセメントの記載がある。しかし、特許文献2〜7は、水硬性材料の組成が、本発明とは異なる。
特許文献8は、生分解性不織布シート及びそれを用いた緑化防草工法を記載している。特許文献9は、防草シート及びそれを用いた防草工法を記載している。特許文献8〜9は、水硬性材料がセメントを含有しない。
ガラス化率χ(%)=100×(1−S/S0)
普通ポルトランドセメント:酸化物換算でSiO2が22.1質量%、CaOが63.7質量%、Al2O3が5.1質量%を含有、ブレーン比表面積3300cm2/g、市販品
無水セッコウ:天然無水セッコウ、ブレーン比表面積4800cm2/g、pH7.2
石灰石骨材:最大粒子径0.6mm、新潟県青海鉱山産
水硬性材料A:普通ポルトランドセメント100質量部に対して、市販特級試薬のCaCO3、Al2O3を所定割合になるように混合し、高周波炉を用いて約2000℃で加熱溶融し、水中で急冷し、粉砕して調製したカルシウムアルミネート類(ガラス化率100%、酸化物換算でSiO2が0質量%、CaOが43質量%、Al2O3が55質量%のカルシウムアルミネート類、ブレーン比表面積6050cm2/g)を15質量部、カルシウムアルミネート類100質量部に対して無水セッコウを150質量部配合した水硬性材料
水硬性材料B:普通ポルトランドセメント100質量部に対して、市販特級試薬のSiO2、CaCO3、Al2O3を所定割合になるように混合し、高周波炉を用いて約2000℃で加熱溶融し、水中で急冷し、粉砕して調製したカルシウムアルミネート類(ガラス化率100%、酸化物換算でSiO2が15.2質量%、CaOが41.7質量%、Al2O3が42.2質量%のカルシウムアルミネート類、ブレーン比表面積6000cm2/g)を15質量部、カルシウムアルミネート類100質量部に対して無水セッコウを150質量部配合した水硬性材料
水硬性材料C:普通ポルトランドセメント100質量部に対して、市販特級試薬のSiO2、CaCO3、Al2O3を所定割合になるように混合し、高周波炉を用いて約2000℃で加熱溶融し、水中で急冷し、粉砕して調製したカルシウムアルミネート類(ガラス化率100%、酸化物換算でSiO2が5.3質量%、CaOが46.5質量%、Al2O3が47.2質量%のカルシウムアルミネート類、ブレーン比表面積5900cm2/g)を15質量部、カルシウムアルミネート類100質量部に対して無水セッコウを150質量部配合した水硬性材料
水硬性材料D:普通ポルトランドセメント100質量部に対して、市販特級試薬のSiO2、CaCO3、Al2O3を所定割合になるように混合し、高周波炉を用いて約2000℃で加熱溶融し、水中で急冷し、粉砕して調製したカルシウムアルミネート類(ガラス化率100%、酸化物換算でSiO2が24.5質量%、CaOが36.8質量%、Al2O3が37.4質量%のカルシウムアルミネート類、ブレーン比表面積5800cm2/g)を15質量部、カルシウムアルミネート類100質量部に対して無水セッコウを150質量部配合した水硬性材料
水硬性材料E:水硬性材料A100質量部に対して、石灰石骨材を100質量部配合した水硬性材料
水硬性材料F:水硬性材料B100質量部に対して、石灰石骨材を100質量部配合した水硬性材料
水硬性材料G:普通ポルトランドセメント100質量部に対して、石灰石骨材を100質量部配合した水硬性材料
水硬性材料H:市販アルミナセメント1号(酸化物換算でSiO2が0質量%、CaOが36.7質量%、Al2O3が63.3質量%、ブレーン比表面積3100cm2/g)100質量部に対して、石灰石骨材を100質量部配合した水硬性材料
水硬性材料I:市販特級試薬のSiO2、CaCO3、Al2O3を所定割合になるように混合し、高周波炉を用いて約2000℃で加熱溶融し、水中で急冷し、粉砕して調製したカルシウムアルミネート類(ガラス化率100%、酸化物換算でSiO2が15.2質量%、CaOが41.7質量%、Al2O3が42.2質量%のカルシウムアルミネート類、ブレーン比表面積6000cm2/g)100質量部に対して、無水セッコウを150質量部配合した水硬性材料
水硬性材料J:普通ポルトランドセメント100質量部に対して、市販特級試薬のSiO2、CaCO3、Al2O3を所定割合になるように混合し、高周波炉を用いて約2000℃で加熱溶融し、水中で急冷し、粉砕して調製したカルシウムアルミネート類(ガラス化率100%、酸化物換算でSiO2が15.2質量%、CaOが41.7質量%、Al2O3が42.2質量%のカルシウムアルミネート類、ブレーン比表面積6000cm2/g)を15質量部配合した水硬性材料
ブレーン比表面積:JIS R 5201−1997に準じて測定した。
最大粒子径:JIS A 1102に準じて骨材のふるい分けを行い、完全通過しない一番大きなふるい目の寸法を最大粒子径とした。
硬化状態:散水して20分後の成形物表面をJISA 1147に準拠し、断面積12.5mm2の針を装着したプロクター貫入試験機で貫入させた。5回貫入させた。貫入抵抗値が1.5Nを示したとき、5回とも針が成形物を貫通しなければ○、1〜4回針が成形物を貫通しなければ△、5回とも貫通すれば×とした。
ひび割れの有無:温度35℃、湿度60%の恒温恒湿室に1ヶ月間養生したときのシート外観を観察し、ひび割れが発生していない場合を○、0.05〜0.15mm幅のひび割れが発生している場合を△、0.15〜0.2mm幅のひび割れが発生している場合を▲、0.2mmを越えるひび割れが発生している場合を×とした。
圧縮強度:温度35℃、湿度60%の恒温恒湿室にて、充填に使用した水硬性材料単体を4×4×16cmの型枠に詰め、表面から水を水硬性材料100質量部に対して20質量部となるように噴霧器で散水して固化した試験体を、ひび割れ発生の有無の確認試験と同じ条件で養生し、材齢7日と6ヶ月の圧縮強度を測定した。
従って、気温が上昇する夏場を考慮すると、本発明のシート状成形物を使用することで、早期開放及び耐久性の向上を図ることが可能となる。セメントを使用しない場合は、硬化状態がよく、高温時のひび割れの発生もないが、強度発現性が小さいことがわかる。セッコウを使用しない場合は、硬化状態がわるく、強度発現性が小さいことがわかる。
織布:立体織物、厚さ10mm、長軸方向7mm、短軸方向5mmのユニットを持つハニカムメッシュシート、市販品
質量:温度35℃、湿度60%の恒温恒湿室に1ヶ月間養生したときのシート状成形物の質量を測定した。
Claims (11)
- セメントとカルシウムアルミネート類とセッコウを含有する水硬性材料が、布の隙間に充填された成形物。
- 更に、水硬性材料が骨材を含有する請求項1記載の成形物。
- カルシウムアルミネート類が、Al2O3を60質量%以下含有する請求項1又は2に記載の成形物。
- カルシウムアルミネート類が、SiO2を5〜25質量%含有する請求項1〜3のうちの1項記載の成形物。
- 布が、織布及び/又は不織布である請求項1〜4のうちの1項記載の成形物。
- 布が、ランダムに配列した厚み2〜20mmの繊維からなる不織布である請求項1〜5記載のうちの1項記載の成形物。
- 布の一方の片面に透水層を設けた請求項1〜6のうちの1項記載の成形物。
- 布のもう一方の片面に不透水層を設けた請求項1〜7のうちの1項記載の成形物。
- 成形物がシート状である請求項1〜8のうちの1項記載の成形物。
- 請求項1〜9のうちの1項記載の成形物の硬化体。
- 水を散布して硬化させる請求項10記載の硬化体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017048635A JP6857340B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017048635A JP6857340B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 成形物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018150202A true JP2018150202A (ja) | 2018-09-27 |
JP6857340B2 JP6857340B2 (ja) | 2021-04-14 |
Family
ID=63680096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017048635A Active JP6857340B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6857340B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH082951A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-01-09 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント組成物 |
JP2002069785A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-08 | Unitika Glass Fiber Co Ltd | 合撚材料 |
JP2012516395A (ja) * | 2009-01-29 | 2012-07-19 | コンクリート キャンバス テクノロジー リミテッド | 含浸布 |
-
2017
- 2017-03-14 JP JP2017048635A patent/JP6857340B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH082951A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-01-09 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント組成物 |
JP2002069785A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-08 | Unitika Glass Fiber Co Ltd | 合撚材料 |
JP2012516395A (ja) * | 2009-01-29 | 2012-07-19 | コンクリート キャンバス テクノロジー リミテッド | 含浸布 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6857340B2 (ja) | 2021-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101901619B1 (ko) | 1액형 바이오바인더를 이용한 투수포장재 시공방법 및 이에 의해 만들어진 투수포장 | |
CN108127986B (zh) | 复合增强水泥衬垫及其制备方法 | |
KR100918102B1 (ko) | 흙포장용 고화재 조성물과 이를 이용한 흙 포장공법 | |
US11168025B2 (en) | Composite system and consolidation method, in particular for structures made from reinforced concrete or masonry hardenable or hardened matrix and textile reinforcing mesh forming this system | |
KR101879389B1 (ko) | 현장 수화 콘크리트 매트 | |
CN110191801B (zh) | 柔性复合材料 | |
CN105263684B (zh) | 干粉砂浆板及其制造方法和制造设备 | |
CN110650933A (zh) | 胶凝复合材料垫 | |
JP5132599B2 (ja) | トンネル構造体 | |
CN108706902A (zh) | 一种磷石膏压固成岩剂及其制备方法与应用 | |
CN104692750B (zh) | 一种快速凝结高强阻燃保温材料及其制备方法 | |
JP6857340B2 (ja) | 成形物 | |
CN207984185U (zh) | 复合增强水泥衬垫 | |
JP6861000B2 (ja) | 防草工法 | |
JP6491046B2 (ja) | 防草シート及びそれを用いた防草工法 | |
JP3849755B2 (ja) | セッコウ系構造材料、セッコウ系構造材料の製造方法、及びセッコウ系構造材料を用いた構造物の施工方法 | |
CN108930416A (zh) | 一种混凝土的防渗堵漏施工工法 | |
KR100577332B1 (ko) | 토양 응결용 경화제 조성물 | |
WO2015197620A1 (de) | Verfahren und dichtschicht zum veredeln von werkstoffen | |
JPH06108401A (ja) | 省力化軌道下部の道床安定化工法 | |
TW425378B (en) | Aggregate made of plastic, leather and or textil scraps and/or waste, process for its production and the stratum construction formed by the aggregate | |
JP7269773B2 (ja) | 土壌保護シート、土壌保護法、及び防草材 | |
CN206916017U (zh) | 一种用于室内防水装修的板材 | |
KR102566394B1 (ko) | 폴리비닐알코올 섬유를 포함하는 분말형 탄성 도포방수재 조성물 | |
JP3858079B2 (ja) | 軽量シラス基盤及び緑化軽量シラス基盤とその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6857340 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |