JP2018150068A - ポリエステル樹脂製多重ボトル - Google Patents

ポリエステル樹脂製多重ボトル Download PDF

Info

Publication number
JP2018150068A
JP2018150068A JP2017049169A JP2017049169A JP2018150068A JP 2018150068 A JP2018150068 A JP 2018150068A JP 2017049169 A JP2017049169 A JP 2017049169A JP 2017049169 A JP2017049169 A JP 2017049169A JP 2018150068 A JP2018150068 A JP 2018150068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
container body
inner container
outer shell
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017049169A
Other languages
English (en)
Inventor
晃広 山口
Akihiro Yamaguchi
晃広 山口
隆宏 中橋
Takahiro Nakabashi
隆宏 中橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
Hokkaican Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaican Co Ltd filed Critical Hokkaican Co Ltd
Priority to JP2017049169A priority Critical patent/JP2018150068A/ja
Publication of JP2018150068A publication Critical patent/JP2018150068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】外殻ボトルと内容器体とが二軸延伸ポリエステル樹脂からなり、該内容器体を容易に減容変形できるポリエステル樹脂製多重ボトルを提供する。【解決手段】ポリエステル樹脂製多重ボトル1は、押圧による変形に対して原形復帰可能な外殻ボトル2と、押圧により変形する内容器体3と、外殻ボトル2と内容器体3との間に外気を導入する通気路23とを備える。内容器体3は、外殻ボトル2の肩部5が拡径から非拡径に転じる部位6aを始端部とし、次第に縮径する底部7に連接し、縮径に転じる前の非縮径の部位6eを終端部とする胴部6の内面形状に沿う形状の部分Bにおける内容器体本体18の肉厚が0.04〜0.20mmの範囲にある。【選択図】 図2

Description

本発明は、ポリエステル樹脂製多重ボトルに関する。
従来、押圧による変形に対して原形復帰可能な外殻ボトルの内部に、押圧による減容により変形する(以下、「減容変形」ということがある)内容器体を配置し、該外殻ボトルと該内容器体との間に外気が導入されるようにしたポリエチレン樹脂製多重ボトルが知られている。
前記ポリエチレン樹脂製多重ボトルは、外殻ボトルの胴部を押圧することにより、内容器体を減容変形させて内容器体に収容されている内容物を注出する一方、押圧が解除されると別途設けられた逆止弁等の作用により外殻ボトルと内容器体との間に外気が導入される。この結果、外気圧により外殻ボトルが原形復帰する一方、前記内容器体は減容変形された状態が維持される。このようにするときには、内容器体内に外気が侵入することが無いので、内容器体内に収容されている内容物が酸化等により変質することを防止することができる。
ところで、前記ポリエチレン樹脂製多重ボトルは透明性が低く中身が見えにくいという問題がある。
そこで、前記問題を解決するために、外殻ボトルと内容器体との両方を透明性に優れるポリエチレンテレフタレート樹脂で構成したポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−82916号公報
しかしながら、特許文献1記載の前記ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトルでは、前記外殻ボトルの胴部を押圧したときに、前記内容器体が減容変形しにくいことがあり、容易に減容変形させることができる内容器体を備えるポリエステル樹脂製多重ボトルの開発が望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑み、外殻ボトルと内容器体との両方が二軸延伸ポリエステル樹脂からなり、該内容器体を容易に減容変形させることができるポリエステル樹脂製多重ボトルを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルは、円筒状外口部と、該外口部に連接する肩部と、該肩部に連接する胴部と、該胴部に連接する底部と、該底部に連接する接地部とを備え、押圧による変形に対して原形復帰可能な外殻ボトルと、該外殻ボトルの該円筒状外口部の内周側に配設される円筒状内口部と、該内口部に連接し該外殻ボトルの内面形状に沿う形状の内容器体本体とを備え、押圧により変形する内容器体と、該外口部と該内口部との間に形成されて該外殻ボトルと該内容器体との間に外気を導入する通気路とを備えるポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、該外殻ボトルの該胴部は、円筒状外口部の下端部から次第に拡径する肩部が拡径から非拡径に転じる部位を始端部とし、次第に縮径する底部の始端部に連接する部位で、縮径に転じる前の非縮径の部位を終端部とし、該内容器体は、該外殻ボトルの少なくとも該胴部の内面形状に沿う形状の部分における該内容器体本体の肉厚が0.04〜0.20mmの範囲にあることを特徴とする。
本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルでは、前記外殻ボトルの胴部を押圧して変形させることにより前記内容器体を減容変形させ、該内容器体に収容されている内容物を注出する。その後、前記外殻ボトルの押圧を解除すると、前記通気路から該外殻ボトルと前記内容器体との間に外気が導入され、外気圧により該外殻ボトルが原形復帰する一方、前記内容器体は減容変形された状態が維持される。
このとき、本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルによれば、前記内容器体は、前記外殻ボトルの少なくとも前記胴部の内面形状に沿う形状の部分における前記内容器体本体の肉厚が0.04〜0.20mmの範囲にあることにより、前記外殻ボトルの変形に対応して前記のように減容変形することができる。
前記内容器体は、前記部分における前記内容器体本体の肉厚が0.20mmを超えると、前記のように前記外殻ボトルの胴部を押圧して変形させても、これに対応して減容変形することができない。また、前記内容器体は、前記部分における前記内容器体本体の肉厚が0.04mm未満であるときには、二軸延伸される際、又は減容変形される際にピンホール、亀裂等の欠陥が発生する。
また、本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、前記外殻ボトルは、少なくとも前記始端部と前記終端部との間の範囲における前記胴部の肉厚が0.20〜0.40mmの範囲にあることが好ましく、0.20〜0.35mmの範囲にあることがさらに好ましい。
前記外殻ボトルは、前記胴部の肉厚が前記範囲にあることにより、優れたスクイズ性を得ることができる。ここで、「スクイズ性」とは、手の押圧力で滑らかに変形し、該押圧力を解除すると滑らかに原形復帰する性質をいう。前記外殻ボトルは、前記胴部の肉厚が0.40mmを超えると、手の押圧力により変形させることが難しくなることがあり、該胴部の肉厚が0.20mm未満であると、該押圧力を解除しても原形復帰しにくくなることがある。
また、本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、前記外殻ボトルの前記始端部と前記終端部との間の前記胴部は、前記ポリエステル樹脂製多重ボトルの前記円筒状外口部の下端部から前記接地部までの長さの30〜80%の範囲の長さであることが好ましい。
前記ポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、少なくとも前記円筒状外口部の下端部から前記接地部までの部分は、プリフォームのブロー成形段階で二軸延伸を受ける部分である。前記外殻ボトルの前記胴部が前記円筒状外口部の下端部から前記接地部までの長さの80%を超えると前記ポリエステル樹脂製多重ボトルのパネル強度、自立安定性等に悪影響を与えることがある。一方、前記外殻ボトルの前記胴部が前記円筒状外口部の下端部から前記接地部までの長さの30%未満のときには、スクイズ性が低下し、また内容物の収容スペースが小さくなることがある。
本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルの構成を示す斜視図。 図1のII−II線断面図。 本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルの使用状態を示す斜視図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1は、押圧による変形に対して原形復帰可能な外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容され押圧により変形する内容器体3とからなる。ポリエステル樹脂製多重ボトル1は、例えば300〜1000ミリリットルの内容物を収容する容器として用いられる。
ポリエステル樹脂製多重ボトル1を形成するポリエステル樹脂としては、芳香族系多価カルボン酸と脂肪族系多価アルコールからなるポリエステルを主体とするポリエステル樹脂を挙げることができ、エチレンテレフタレート鎖主体のポリエチレンテレフタレート樹脂が特に適しているがそれに限定されず、樹脂のガラス転移点を低下させる多価カルボン酸、多価アルコールを併用することができる。また、ポリマーの分子量が大きいほど靱性が高くなるので少なくとも0.7以上の固有粘度の樹脂が適している。また、内容物に直接接しない外殻ボトル2には、飲料食品用ポリエステル樹脂製ボトルとして用いられていた樹脂のリサイクルポリエステル樹脂を用いることができ、環境負荷のより低減したポリエステル樹脂製多重ボトル1とすることができる。
外殻ボトル2は、円筒状外口部4と、外口部4の下端部から次第に拡径する肩部5と、肩部5に連接する胴部6と、胴部6に連接し、次第に縮径する底部7とを備えている。底部7は内周側に外殻ボトル2の内側に膨出してポリエステル樹脂製多重ボトル1に自立性を付与する底面凹入部8を備えており、底部7と底面凹入部8との間が接地部9となっている。
外口部4は外周面に雄ねじ部10と、サポートリング11とを備え、肩部5は外口部4に接する部分が第1の四角錐状部12となっており、第1の四角錐状部12の下方に第1の四角錐状部12から胴部6に向かって次第に拡径するとともに四角錐の角が滑らかになる胴部上部13を備えている。
胴部6は、胴部上部13に連接し、拡径から非拡径に転じる第1の部位6aと、第1の部位6aの下部に連接し所定の長さに亘って同一直径を備える第1の直胴部6bと、第1の直胴部6bに連接する筒状胴部6cと、筒状胴部6cに連接し所定の長さに亘って同一直径を備える第2の直胴部6dと、第2の直胴部6dが底部7に連接し、縮径に転じる前の非縮径の部位6eとを備えている。この結果、ポリエステル樹脂製多重ボトル1では、第1の部位6aを始端部とし、第2の部位6eを終端部とする範囲が胴部6となっている。
筒状胴部6cは、軸に直交する断面が円形状であり、段差部6fを介して第1の直胴部6bに連接する一方、段差部6gを介して第2の直胴部6dに連接している。段差部6fは第1の直胴部6bから筒状胴部6cに向かって次第に縮径しており、段差部6gは第2の直胴部6dから筒状胴部6cに向かって次第に縮径している。
また、筒状胴部6cは、段差部6fの下端部から中央部に向かって次第に縮径し、中央部から段差部6gの上端部に向かって次第に拡径する鼓状となっている。また、筒状胴部6cは軸方向に沿って複数のリブ14を備えており、リブ14は図1に示すように筒状胴部6cの全周に亘って形成されている。
底部7は、接地部9に接する部分が第2の四角錐状部15となっており、第2の四角錐状部15の上方に、第2の四角錐状部15から第2の直胴部6dに向かって次第に拡径するとともに四角錐の角が滑らかになる胴部下部16を備えている。
また、第1、第2の四角錐状部12、15はそれぞれ軸に直交する断面が四角形状であってその頂点にはRが付されており、該頂点に稜線12a、15aを備えている。ここで、稜線15aは稜線12aの延長上に連なっている。
一方、内容器体3は、外口部4内周側に配設される円筒状内口部17と、内口部17に連接し、外殻ボトル2の肩部5、胴部6、底部7、底面凹入部8、接地部9の内面形状に沿う形状の内容器体本体18とを備えている。内口部17は、上部に外口部4の上端よりも上方に延出された延出部19と、延出部19から径方向外方に張り出す鍔部20とを備えており、鍔部20により外口部4の上端縁に係止されている。
また、内口部17は、外周面に縦溝21を備えている。縦溝21は鍔部20の下面に形成された横溝22に連設されており、横溝22は鍔部20の外周縁で外部に開放されている。この結果、縦溝21及び横溝22により、外殻ボトル2と内容器体3との間に外気を導入する通気路23が形成されている。
ポリエステル樹脂製多重ボトル1において、外殻ボトル2は、少なくとも第1の部位6aから第2の部位6eに至る胴部6(図2に範囲Bとして示す)における肉厚が0.20〜0.40mm好ましくは0.20〜0.35mmの範囲にある。この結果、外殻ボトル2は、手の押圧力で滑らかに変形し、該押圧力を解除すると滑らかに原形復帰することができるという優れたスクイズ性を得ることができる。
また、ポリエステル樹脂製多重ボトル1において、内容器体3は、少なくとも前記範囲Bにおける内容器体本体18の肉厚が0.04〜0.20mm、好ましくは0.05〜0.15mmの範囲にある。この結果、内容器体3は、外殻ボトル2の押圧による変形に対応して、容易に減容変形することができる。
また、ポリエステル樹脂製多重ボトル1において、第1の部位6aから第2の部位6eに至る範囲Bは、前記理由によりポリエステル樹脂製多重ボトル1の円筒状外口部4の下端部から接地部9までの長さ(図2に範囲Hとして示す)の30〜80%の範囲の長さであることが好ましく、40〜60%の範囲の長さであることがさらに好ましい。
次に、図3を参照して、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1の使用状態及び作用について説明する。
本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1は、使用時には内容器体3に図示しない内容物が収容される一方、外口部4と内口部17とからなる容器口部には図示しない逆止弁付き抽出キャップが装着されており、該内容物を注出するときには、図3に示すように、外口部4及び内口部17を下方に向けて傾ける。そして、外殻ボトル2の筒状胴部6cを把持して押圧すると、内容器体本体18が図3に示すように表面積を減少させることなく折り畳まれて谷折れ部18aを形成して減容変形することにより、前記内容物が前記逆止弁を介して注出される。
次に、外殻ボトル2の筒状胴部6cの押圧を解除すると、外殻ボトル2と内容器体本体18との間に通気路23から外気が導入され、外気圧により外殻ボトル2は原形に復帰するが内容器体本体18は前記逆止弁の作用により減容変形したままの状態が維持される。
ポリエステル樹脂製多重ボトル1では、外殻ボトル2の筒状胴部6cの押圧と該押圧の解除とを繰り返すことにより次第に前記内容物が減少し、それに伴って内容器体本体18の谷折れ部18aが、外殻ボトル2の底部7の四角錐状部15に対応する部分を起点として、内口部17に向けて進行する。この結果、ポリエステル樹脂製多重ボトル1によれば、内容器体本体18に収容されている前記内容物が外気に接触して変質することを防止しつつ、該内容物を注出することができる。
尚、ポリエステル樹脂製多重ボトル1において、外殻ボトル2の底面凹入部8は相対的に厚肉となっており、内容器体本体18の底面凹入部8に対応する部分と一体化されている。従って、内容器体本体18が外殻ボトル2から離間して減容変形するときに、内容器体本体18の底面凹入部8に対応する部分が外殻ボトル2の底面凹入部8から離間することを抑制し、内容器体本体18が折り畳まれて谷折れ部18aを形成して減容変形しやすくする効果を有する。
尚、本実施形態では、筒状胴部6cは、軸に直交する断面が円形状であるとしているが、筒状胴部6cの軸に直交する断面形状は外殻ボトル2のスクイズ性を損なわない形状であればよく、多角形状であってもよい。
次に、本発明の実施例及び比較例を示す。
〔実施例1〕
本実施例では、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量20g、外胴部の長さが64mm、外径が24mm、肉厚3mmの外プリフォームの内周側に、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量10g、肉厚2mmの内プリフォームを挿着し、両プリフォームを延伸温度に加熱した状態で内圧をかけて同時ブロー成形を行った。内プリフォームの内胴部の長さ及び外径は外プリフォームに挿着可能に設定されている。
この結果、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1は、外殻ボトル2の外口部4の下端部から接地部9までの長さHが186mm、胴部6の第1の直胴部6b及び第2の直胴部6dの外径が69mmであった。
また、本実施例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1において、図2に示す範囲Bは長さHに対し約50%であった。
次に、本実施例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1について、外殻ボトル2及び内容器体3のピンホール、亀裂等の有無を、エアリーク検査、目視検査により検査し、ブロー成形性を評価した。また、本実施例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の内口部17に逆止弁付きキャップを装着し、外殻ボトル2のスクイズ性を評価する一方、内容器体3の減容変形性を評価した。結果を表1に示す。
表1中、外殻ボトルの「長さ」、「外径」、「肉厚」は、それぞれ、図2に示す長さH、第1の直胴部6b及び第2の直胴部6dの外径、図2に示す範囲Bに対応する胴部6の肉厚を示す。また、内容器体本体18は外殻ボトル2の内面形状に沿う形状を備え、外殻ボトル2の内周面に沿って密着した状態となっており、内容器体本体18の「長さ」、「外径」は外殻ボトル2の「長さ」、「外径」から外殻ボトル2の当該部位の肉厚を引いた値となるため、表1には、内容器体本体18の範囲Bに対応する部分の肉厚のみを示す。
〔実施例2〕
本実施例では、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量24g、外胴部の長さが74mm、外径が22mm、肉厚3.4mmの外プリフォームの内周側に、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量11g、肉厚2mmの内プリフォームを挿着し、両プリフォームを延伸温度に加熱した状態で内圧をかけて同時ブロー成形を行った。内プリフォームの内胴部の長さ及び外径は外プリフォームに挿着可能に設定されている。
この結果、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1は、外殻ボトル2の外口部4の下端部から接地部9までの長さHが186mm、第1の直胴部6b及び第2の直胴部6dの外径が68mmであった。
また、本実施例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1において、図2に示す範囲Bは長さHに対し約50%であった。
次に、本実施例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の外殻ボトル2及び内容器体3について、実施例1と全く同一にして、ブロー成形性、スクイズ性及び減容変形性について評価した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
本比較例では、質量7g、肉厚2mmの内プリフォームを用いた以外は、実施例1と全く同一にして、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。
次に、本比較例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の外殻ボトル2及び内容器体3について、実施例1と全く同一にして、ブロー成形性、スクイズ性及び減容変形性について評価した。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
本比較例では、質量16g、肉厚2mmの内プリフォームを用いた以外は、実施例1と全く同一にして、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。
次に、本比較例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の外殻ボトル2及び内容器体3について、実施例1と全く同一にして、ブロー成形性、スクイズ性及び減容変形性について評価した。結果を表1に示す。
〔参考例1〕
本参考例では、質量15g、外胴部の長さが74mm、外径が22mmの外プリフォームを用いた以外は、実施例2と全く同一にして、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。
次に、本比較例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の外殻ボトル2及び内容器体3について、実施例1と全く同一にして、ブロー成形性、スクイズ性及び減容変形性について評価した。結果を表1に示す。
〔参考例2〕
本参考例では、質量28g、外胴部の長さが74mm、外径が22mmの外プリフォームを用いた以外は、実施例2と全く同一にして、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。
次に、本比較例で得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の外殻ボトル2及び内容器体3について、実施例1と全く同一にして、ブロー成形性、スクイズ性及び減容変形性について評価した。結果を表1に示す。

表1から、範囲Bにおける内容器体本体18の肉厚が0.04〜0.22mmの範囲にある実施例1及び実施例2のポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1によれば、内容器体3を容易に減容変形させることができ、ブロー成形においても内容器体3にピンホールや亀裂を生じないことが明らかである。また、範囲Bにおける胴部6の肉厚が0.20〜0.40mmの範囲にある実施例1及び実施例2のポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1によれば、外殻ボトル2のスクイズ性に優れており、ブロー成形においても外殻ボトル2にピンホールや亀裂を生じないことが明らかである。
一方、表1から、範囲Bにおける内容器体本体18の肉厚が0.04未満である比較例1のポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1では、ブロー成形において内容器体本体18にピンホール又は亀裂が発生し、減容変形性を評価することができず、範囲Bにおける内容器体本体18の肉厚が0.22を超える比較例2のポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1では、内容器体3の減容変形が困難になることが明らかである。
さらに、表1から、範囲Bにおける胴部6の肉厚が0.20未満である参考例1のポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1では、外殻ボトル2において押圧後の原形復帰が困難であり、範囲Bにおける胴部6の肉厚が0.40を超える参考例2のポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1では、外殻ボトル2の押圧が困難になることが明らかである。
1…ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル、 2…外殻ボトル、 3…内容器体、 4…外口部、 5…肩部、 6…胴部、 6a…第1の部位(胴部6の始端部)、 6b…第1の直胴部、 6c…筒状胴部、 6d…第2の直胴部、 6e…第2の部位(胴部6の終端部)、 7…底部、 9…接地部、 17…内口部、 18…内容器体本体、 23…通気路。

Claims (2)

  1. 円筒状外口部と、該外口部に連接する肩部と、該肩部に連接する胴部と、該胴部に連接する底部と、該底部に連接する接地部とを備え、押圧による変形に対して原形復帰可能な外殻ボトルと、
    該外殻ボトルの該円筒状外口部の内周側に配設される円筒状内口部と、該内口部に連接し該外殻ボトルの内面形状に沿う形状の内容器体本体とを備え、押圧により変形する内容器体と、
    該外口部と該内口部との間に形成されて該外殻ボトルと該内容器体との間に外気を導入する通気路とを備えるポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、
    該外殻ボトルの該胴部は、円筒状外口部の下端部から次第に拡径する肩部が拡径から非拡径に転じる部位を始端部とし、次第に縮径する底部の始端部に連接する部位で、縮径に転じる前の非縮径の部位を終端部とし、
    該内容器体は、該外殻ボトルの少なくとも該胴部の内面形状に沿う形状の部分における該内容器体本体の肉厚が0.04〜0.20mmの範囲にあることを特徴とするポリエステル樹脂製多重ボトル。
  2. 請求項1記載のポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、前記外殻ボトルは、少なくとも前記始端部と前記終端部との間の範囲における前記胴部の肉厚が0.20〜0.40mmの範囲にあることを特徴とするポリエステル樹脂製多重ボトル。
JP2017049169A 2017-03-14 2017-03-14 ポリエステル樹脂製多重ボトル Pending JP2018150068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049169A JP2018150068A (ja) 2017-03-14 2017-03-14 ポリエステル樹脂製多重ボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049169A JP2018150068A (ja) 2017-03-14 2017-03-14 ポリエステル樹脂製多重ボトル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018150068A true JP2018150068A (ja) 2018-09-27

Family

ID=63681326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017049169A Pending JP2018150068A (ja) 2017-03-14 2017-03-14 ポリエステル樹脂製多重ボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018150068A (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0639906A (ja) * 1991-05-27 1994-02-15 Keisuke Ito 多層成形容器及びその製造方法
JPH0716915A (ja) * 1993-05-07 1995-01-20 Nissei Asb Mach Co Ltd 二重壁ボトルとその成形方法及び装置
JP2006276646A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd インモールドラベル及びインモールドラベル付き合成樹脂製容器
WO2009063519A1 (en) * 2007-11-16 2009-05-22 Virgilio Cavalet Bottle with cap which keeps the liquid contained in it effervescent and fresh even after partial consumption of the liquid
JP2009149327A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Kao Corp デラミ容器
JP2010082916A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形容器及びその成形方法
JP2011136704A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製二重容器及びその製造方法
JP2015091719A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 株式会社吉野工業所 積層剥離容器
JP2016193736A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017030781A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社ダイゾー 吐出容器

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0639906A (ja) * 1991-05-27 1994-02-15 Keisuke Ito 多層成形容器及びその製造方法
JPH0716915A (ja) * 1993-05-07 1995-01-20 Nissei Asb Mach Co Ltd 二重壁ボトルとその成形方法及び装置
JP2006276646A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd インモールドラベル及びインモールドラベル付き合成樹脂製容器
WO2009063519A1 (en) * 2007-11-16 2009-05-22 Virgilio Cavalet Bottle with cap which keeps the liquid contained in it effervescent and fresh even after partial consumption of the liquid
JP2009149327A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Kao Corp デラミ容器
JP2010082916A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形容器及びその成形方法
JP2011136704A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製二重容器及びその製造方法
JP2015091719A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 株式会社吉野工業所 積層剥離容器
JP2016193736A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017030781A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社ダイゾー 吐出容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5127243B2 (ja) ブロー成形ボトル用プリフォーム
CA2703558C (en) Lightweight finish for hot-fill container
HU215066B (hu) Félmerev konténer
US8636944B2 (en) Method of making plastic container having a deep-inset base
JP2009154963A (ja) 樹脂製容器
JP2018030614A (ja) 合成樹脂製多重ボトル及びその製造方法
JP2010285207A (ja) プラスチックボトル及びそれを用いた飲料製品
JP2008044633A (ja) 合成樹脂製ボトル
JP2009154943A (ja) 合成樹脂製ボトル
JP5472792B2 (ja) 合成樹脂製壜体
CA2984447C (en) Synthetic resin container
JP5090776B2 (ja) 扁平ボトル状陽圧容器
JP2010275007A (ja) プラスチック容器
JP2017171317A (ja) ポリエステル樹脂製ブロー成形多重ボトル
JP2018150068A (ja) ポリエステル樹脂製多重ボトル
JP6585513B2 (ja) ポリエステル樹脂製ブロー成形多重ボトル
JP2019018892A (ja) 合成樹脂製多重ボトル
US11479400B2 (en) Container
JP2018002293A (ja) 合成樹脂製容器
JP2008142937A (ja) ブロー成形ボトル用プリフォーム
JP2016137927A (ja) 合成樹脂製ボトル
JP6341428B2 (ja) 合成樹脂製丸形壜体
AU2013270455A1 (en) Synthetic resin bottle
JP2018002275A (ja) 合成樹脂製多重ボトル
JP2607701Y2 (ja) プラスチックボトル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220524