JP2018149937A - 車速制御装置および車速制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動変速機がダウンシフトされた状態で、フューエルカットを行う場合のトルク段差を小さくした車速制御装置および車速制御方法を提供する。
【解決手段】自動変速機がダウンシフトされた状態で、フューエルカットを行う際に、事前に自動変速機をアップシフトさせる。車速検出値を車速指令値に一致させるために、エンジンコントローラにエンジン出力指令値を、自動変速機コントローラに変速比指令値を出力する車速コントローラを有する車速制御装置において、車速コントローラは、車速検出値を車速指令値に一致させるための減速度が、自動変速機の変速比のみでは、不足であると判定すると、事前に前記自動変速機コントローラに変速比を所定変速比までアップシフトの変速比指令値を出力するとともに、自動変速機が所定の変速比までアップシフトした時点で、前記エンジンコントローラにフューエルカットのエンジン出力指令値を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】自動変速機がダウンシフトされた状態で、フューエルカットを行う際に、事前に自動変速機をアップシフトさせる。車速検出値を車速指令値に一致させるために、エンジンコントローラにエンジン出力指令値を、自動変速機コントローラに変速比指令値を出力する車速コントローラを有する車速制御装置において、車速コントローラは、車速検出値を車速指令値に一致させるための減速度が、自動変速機の変速比のみでは、不足であると判定すると、事前に前記自動変速機コントローラに変速比を所定変速比までアップシフトの変速比指令値を出力するとともに、自動変速機が所定の変速比までアップシフトした時点で、前記エンジンコントローラにフューエルカットのエンジン出力指令値を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車速制御装置および車速制御方法に関する。
特許文献1は、車両の走行速度が目標値となるように制御する車速制御装置において、実際の車速を車速指令値に一致させるために、エンジントルクが不連続に切り替わる領域において、車速ハンチング防止のため、エンジンのフューエルカットを行わずに、自動変速機への変速比指令値をシフトダウン側に変更することを開示している。
しかしながら、前記車速制御装置においては、自動変速機のダウンシフトのみでは、達成不可能な減速度を要求された場合には、ダウンシフトした状態で、さらにエンジンのフューエルカットを行うことになり、エンジンのフューエルカットによる減速度段差(トルク段差)がダウンシフトしている変速比分増幅されてしまい、大きなショックが発生する恐れがある。
本発明の目的は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、自動変速機がダウンシフトされた状態で、フューエルカットを行う場合のトルク段差を小さくした車速制御装置および車速制御方法を提供することにある。
前記自動変速機がダウンシフトされた状態で、フューエルカットを行う際に、事前に自動変速機をアップシフトさせるようにした。
駆動輪へ伝達される駆動力に発生する減速度段差(トルク段差)を小さくすることにより、ショックを抑制することができる。
[実施例1]
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、自動変速機の「変速比」は、当該自動変速機の入力回転速度を当該自動変速機の出力回転速度で割って得られる値である。また、「ダウンシフト」は小さい変速比から大きい変速比への変更を意味し、「アップシフト」は大きい変速比から小さい変速比への変更を意味する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、自動変速機の「変速比」は、当該自動変速機の入力回転速度を当該自動変速機の出力回転速度で割って得られる値である。また、「ダウンシフト」は小さい変速比から大きい変速比への変更を意味し、「アップシフト」は大きい変速比から小さい変速比への変更を意味する。
図1は本発明の実施例1に係る車速制御装置の概略構成を示す図である。
各構成について説明すると、車速設定部であるセットスイッチ1は、現在の車速を車速指令値に設定して車速制御を開始するためのスイッチである。アクセラレートスイッチ2は設定車速を増加するためのスイッチ、コーストスイッチ3は設定車速を低減するためのスイッチである。キャンセルスイッチ4は定速走行制御を解除するためのスイッチ、ブレーキスイッチ5はフットブレーキが操作された時に作動するスイッチである。このブレーキスイッチ5が作動したら、キャンセルスイッチ4が操作された場合と同様に定速走行制御を解除する。
クランク角センサ6はエンジン回転速度に応じた周期のパルス列信号を出力し、車速検出部である車速センサ7は車速に応じた周期のパルス列信号を出力する。また、スロットルセンサ8はスロットルバルブの開度を検出する。
希薄燃焼型エンジン9は、スロットルアクチュエータによる吸入空気制御と、インジェクターによる燃料噴射制御と、点火プラグによる点火時期制御とにより、エンジントルクが指令値に一致するように制御される。この希薄燃焼型エンジン9では、理想空燃比(ストイキ)状態と希薄燃焼用空燃比状態の切り換えが行なわれるとともに、低回転用カムと高回転用カムの切り換えにより吸排気バルブの開閉タイミングが不連続的に切り換えられる。さらに、また、フューエルカット(F/C ON)/フューエルカットリカバー(F/C OFF)の切り換えが行なわれる。これらの切り換えによってエンジン9の運転状態は不連続的に切り換えられる。
無段変速機11は、プライマリ・プ−リとセカンダリ・プ−リの半径を油圧制御で変えることによって、変速比が指令値に一致するように制御される。また、無段変速機11は発進用のロックアップクラッチ付きトルクコンバーター10を備えている。
車速コントローラ12、エンジンコントローラ13および自動変速機コントローラ14はそれぞれ、マイクロコンピュータとその周辺部品や各種アクチュエータの駆動回路などを備え、互いに通信回路を介して通信を行なう。車速コントローラ12は、車速指令値の設定と変更、エンジン出力指令値と変速比の演算などを行なう。エンジンコントローラ13は、エンジン9のエンジン出力指令値に基づくスロットル開度制御と、空燃比、吸排気バルブ開閉タイミング、フューエルカット(F/C ON)/フューエルカットリカバー(F/C OFF)の切り換えなどのエンジン運転状態の切り換え制御を行なう。さらに、自動変速機コントローラ14は変速比指令値に基づいて無段変速機11の変速比を制御する。
図2は、実施例1に係るコースト時の車速と減速度の関係を示す図である。
縦軸は、減速度(G)であり、下ほど、減速度(G)は大きくなる。横軸は、車速であり、右ほど大きくなる。
実線は、フューエルカットリカバー(以下、F/C OFF)で、エアコンOFF(以下、A/C OFF)での、車速による減速度(G)の変化を示している。
細い破線は、F/C OFFで、エアコンON(以下、A/C ON)での、車速による減速度(G)の変化を示している。
一点鎖線は、F/C OFFで、A/C OFFで、ベルト式無段変速機11をダウンシフトした場合の、車速による減速度(G)の変化を示している。
二点鎖線は、フューエルカット(以下、F/C ON)で、A/C OFFでの、車速による減速度(G)の変化を示している。
太い破線は、F/C ONで、A/C ONでの、車速による減速度(G)の変化を示している。
このF/C ON、F/C OFF、A/C ON、A/C OFF、ベルト式無段変速機11のダウンシフト状態で決まる減速度(G)の値の使い方については、後述する。
実線は、フューエルカットリカバー(以下、F/C OFF)で、エアコンOFF(以下、A/C OFF)での、車速による減速度(G)の変化を示している。
細い破線は、F/C OFFで、エアコンON(以下、A/C ON)での、車速による減速度(G)の変化を示している。
一点鎖線は、F/C OFFで、A/C OFFで、ベルト式無段変速機11をダウンシフトした場合の、車速による減速度(G)の変化を示している。
二点鎖線は、フューエルカット(以下、F/C ON)で、A/C OFFでの、車速による減速度(G)の変化を示している。
太い破線は、F/C ONで、A/C ONでの、車速による減速度(G)の変化を示している。
このF/C ON、F/C OFF、A/C ON、A/C OFF、ベルト式無段変速機11のダウンシフト状態で決まる減速度(G)の値の使い方については、後述する。
図3は、実施例1に係るF/C ON時の車速と減速度(G)段差(トルク段差)、および車速と変速比の関係を示す図である。ただし、A/C OFFでの減速度(G)段差(トルク段差)を示している例である。
左の縦軸は、減速度(G)段差(トルク段差)であり、絶対値で表しており、上ほど大きくなる。横軸は、車速であり、右ほど大きくなる。右の縦軸は、ベルト式無段変速機11の変速比(Ratio)を表しており、上ほど低い変速比(Ratio)となる。
実線は、F/C ON時のエンジン回転数がR1rpmでの車速による減速度(G)段差(トルク段差)の変化を示している。
一点鎖線は、F/C ON時のエンジン回転数がR2rpm(>R1rpm)での車速による減速度(G)段差(トルク段差)の変化を示している。
細い破線は、エンジン回転数がR2rpmでの車速による変速比(Ratio)の変化を示している。
太い破線は、エンジン回転数がR1rpmでの車速による変速比(Ratio)の変化を示している。
この減速度(G)段差(トルク段差)と変速比(Ratio)の車速による変化の使い方については、後述する。
実線は、F/C ON時のエンジン回転数がR1rpmでの車速による減速度(G)段差(トルク段差)の変化を示している。
一点鎖線は、F/C ON時のエンジン回転数がR2rpm(>R1rpm)での車速による減速度(G)段差(トルク段差)の変化を示している。
細い破線は、エンジン回転数がR2rpmでの車速による変速比(Ratio)の変化を示している。
太い破線は、エンジン回転数がR1rpmでの車速による変速比(Ratio)の変化を示している。
この減速度(G)段差(トルク段差)と変速比(Ratio)の車速による変化の使い方については、後述する。
図4は、実施例1に係る車速制御装置の車速制御処理の内容を示したフローチャートである。
車速コントローラ12が、コースト時の自動変速機のダウンシフトによる減速中に、車速指令値に対しての減速不足を判定すると処理を開始する。
ステップS1では、F/C OFFか否かを判定する。
車速コントローラ12は、F/C OFFと判定すると、処理をステップS2に移行する。また、F/C ONと判定すると、処理を終了する。
ステップS2では、車速と、A/CのON−OFF状態を読み込み、図2の実線あるいは細い破線より、F/C OFF時の減速度(G)を読み込み、処理をステップ3へと移行する。
ステップS3では、要求減速度(G)とステップ2で読み込んだF/C OFF時の減速度(G)とを比較する。
減速度(G)は、負の数値である。絶対値が大きいほど、減速度は大きくなる。
そこで、車速コントローラ12は、要求減速度(G)<F/C OFF時の減速度(G)、すなわち要求減速度(G)の絶対値の方がF/C OFF時の減速度(G)の絶対値より、大きいと判定すると、処理をステップS4へ移行する。また、要求減速度(G)の絶対値の方がF/C OFF時の減速度(G)の絶対値より、小さいと判定すると、すなわち、F/C OFFでも、車速指令値に対しての減速を満足するとして、処理を終了する。
減速度(G)は、負の数値である。絶対値が大きいほど、減速度は大きくなる。
そこで、車速コントローラ12は、要求減速度(G)<F/C OFF時の減速度(G)、すなわち要求減速度(G)の絶対値の方がF/C OFF時の減速度(G)の絶対値より、大きいと判定すると、処理をステップS4へ移行する。また、要求減速度(G)の絶対値の方がF/C OFF時の減速度(G)の絶対値より、小さいと判定すると、すなわち、F/C OFFでも、車速指令値に対しての減速を満足するとして、処理を終了する。
ステップS4では、車速と、A/CのON−OFF状態を読み込み、図2の二点鎖線あるいは太い破線より、F/C ON時の減速度(G)を読み込み、処理をステップ5へと移行する。
ステップS5では、要求減速度(G)とステップS4で読み込んだF/C ON時の減速度(G)とを比較する。
減速度(G)は、負の数値である。絶対値が大きいほど、減速度は大きくなる。
そこで、車速コントローラ12は、要求減速度(G)<F/C ON時の減速度(G)、すなわち要求減速度(G)の絶対値の方がF/C ON時の減速度(G)の絶対値より、大きいと判定すると、処理をステップS6へ移行する。また、要求減速度(G)の絶対値の方がF/C ON時の減速度(G)の絶対値より、小さいと判定すると、すなわち、F/C OFFでも、ベルト式無段変速機11のダウンシフトのみで、車速指令値に対しての減速を満足するとして、処理をステップS10へ移行する。
減速度(G)は、負の数値である。絶対値が大きいほど、減速度は大きくなる。
そこで、車速コントローラ12は、要求減速度(G)<F/C ON時の減速度(G)、すなわち要求減速度(G)の絶対値の方がF/C ON時の減速度(G)の絶対値より、大きいと判定すると、処理をステップS6へ移行する。また、要求減速度(G)の絶対値の方がF/C ON時の減速度(G)の絶対値より、小さいと判定すると、すなわち、F/C OFFでも、ベルト式無段変速機11のダウンシフトのみで、車速指令値に対しての減速を満足するとして、処理をステップS10へ移行する。
ステップS6では、車速と、A/CのON−OFF状態を読み込み、図3より、許容可能なF/C ON時の減速度(G)段差(トルク段差)からF/C ON時の許可可能な変速比(Ratio)を読み込み、処理をステップS7へと移行する。
すなわち、例えば車速VaKm/hでエンジン回転R2rpmで走行中とすると、F/C ONした場合の、一点鎖線で示される減速度(G)段差(トルク段差)はG2となり、これが許容不可能な段差であれば、次に、エンジン回転R1rpmでの実線で示される減速度(G)段差(トルク段差)はG1(<G2)となり、これが許容可能な段差であれば、太い破線で示される許可可能な変速比(Ratio)を読み込む。
すなわち、例えば車速VaKm/hでエンジン回転R2rpmで走行中とすると、F/C ONした場合の、一点鎖線で示される減速度(G)段差(トルク段差)はG2となり、これが許容不可能な段差であれば、次に、エンジン回転R1rpmでの実線で示される減速度(G)段差(トルク段差)はG1(<G2)となり、これが許容可能な段差であれば、太い破線で示される許可可能な変速比(Ratio)を読み込む。
ステップS7では、現在の変速比(Ratio)とステップS6で読み込んだ許可可能な変速比(Ratio)とを比較する。
そこで、車速コントローラ12は、現在の変速比(Ratio)<許可可能な変速比(Ratio)、すなわち、現在の変速比(Ratio)の方が許可可能な変速比(Ratio)より、小さいと判定すると、処理をステップS8へ移行する。また、現在の変速比(Ratio)の方が許可可能な変速比(Ratio)より、大きいと判定すると、すなわち、アップシフトが必要と判断して、処理をステップS9へ移行する。
そこで、車速コントローラ12は、現在の変速比(Ratio)<許可可能な変速比(Ratio)、すなわち、現在の変速比(Ratio)の方が許可可能な変速比(Ratio)より、小さいと判定すると、処理をステップS8へ移行する。また、現在の変速比(Ratio)の方が許可可能な変速比(Ratio)より、大きいと判定すると、すなわち、アップシフトが必要と判断して、処理をステップS9へ移行する。
ステップS8では、現在の変速比(Ratio)の方が許可可能な変速比(Ratio)より、小さいので、減速度(G)段差(トルク段差)が許容可能であるとして、車速コントローラ12は、エンジントルクコントローラ13へF/C ONのエンジン出力指令値を出力して、処理を終了する。
ステップ9では、現在の変速比(Ratio)の方が許可可能な変速比(Ratio)より、大きいので、減速度減速度(G)段差(トルク段差)が許容不可能であるとして、許可可能な変速比(Ratio)までアップシフトして、処理をステップS8へ移行する、すなわち、車速コントローラ12は、変速比コントローラ14へ減速度減速度(G)段差(トルク段差)が許容可能な変速比(Ratio)までのアップシフトの変速比指令値を出力し、許容可能な変速比(Ratio)にアップシフトした時点で、エンジントルクコントローラ13へF/C ONのエンジン出力指令値を出力して、処理を終了する。
ステップS10では、F/C OFFでも、ベルト式無段変速機11のダウンシフトのみで、車速指令値に対しての減速を満足するとしているので、車速を読み込み、ダウンシフトを許容可能な変速比(Ratio)上限を算出し、処理をステップS11へ移行する。
ステップS11では、現在の変速比(Ratio)とステップ10で算出した変速比(Ratio)上限とを比較する。
そこで、車速コントローラ12は、現在の変速比(Ratio)<変速比(Ratio)上限、すなわち、現在の変速比(Ratio)の方が変速比(Ratio)上限より、小さいと判定すると、処理をステップS12へ移行する。また、現在の変速比(Ratio)の方が変速比(Ratio)上限より、大きいと判定すると、処理をステップS13へ移行する。
そこで、車速コントローラ12は、現在の変速比(Ratio)<変速比(Ratio)上限、すなわち、現在の変速比(Ratio)の方が変速比(Ratio)上限より、小さいと判定すると、処理をステップS12へ移行する。また、現在の変速比(Ratio)の方が変速比(Ratio)上限より、大きいと判定すると、処理をステップS13へ移行する。
ステップS12では、車速コントローラ12は、変速比コントローラ14に対して、変速比(Ratio)上限へのダウンシフトを行うように変速比指令値を出力して、処理を終了する。
ステップ13では、車速コントローラ12は、現在の変速比(Ratio)の方が変速比(Ratio)上限より、大きいので、現在の変速比を維持して、処理を終了する。
第5図は、実施例1の車速制御時のタイムチャートであり、第6図は、比較例の車速制御時のタイムチャートである。
図5にて、実施例1の作動を説明する。
上が、目標減速度(G)と実減速度(G)の時間による変化を示し、中央が、F/C ON、F/C OFF用のフラグの時間による状態を示し、下が、無段変速機11の変速比(Ratio)の時間による変化を示している。
時間t1まで無段変速機11のダウンシフトで減速しているが、時間t1で、車速コントローラ12が無段変速機11のダウンシフトのみではなく、F/C ONの必要性を判定し、無段変速機11の許容可能な変速比(Ratio)までのアップシフト指令を変速比コントローラ14へ出し、アップシフトを開始する。
次に、時間t2で、車速コントローラ12が、許可可能な変速比(Ratio)までアップシフトしたと判定し、F/C ONを開始する。
このように、F/C ONを開始する前に、事前に無段変速機11をアップシフトさせるので、変速比(Ratio)による減速度(G)段差(トルク段差)の増幅分が小さく抑えられて、車両に発生するショックを抑制することができる。
上が、目標減速度(G)と実減速度(G)の時間による変化を示し、中央が、F/C ON、F/C OFF用のフラグの時間による状態を示し、下が、無段変速機11の変速比(Ratio)の時間による変化を示している。
時間t1まで無段変速機11のダウンシフトで減速しているが、時間t1で、車速コントローラ12が無段変速機11のダウンシフトのみではなく、F/C ONの必要性を判定し、無段変速機11の許容可能な変速比(Ratio)までのアップシフト指令を変速比コントローラ14へ出し、アップシフトを開始する。
次に、時間t2で、車速コントローラ12が、許可可能な変速比(Ratio)までアップシフトしたと判定し、F/C ONを開始する。
このように、F/C ONを開始する前に、事前に無段変速機11をアップシフトさせるので、変速比(Ratio)による減速度(G)段差(トルク段差)の増幅分が小さく抑えられて、車両に発生するショックを抑制することができる。
これに比べ、図6に示す時間t1でのF/C ONが必要との判定と同時に、無段変速機11がダウンシフトしたまま、F/C ONを開始すると、変速比(Ratio)によるトルク段差の増幅分が大きく、大きな減速度(G)段差(トルク段差)が発生し、車両に発生するショックが大きくなっている。
次に作用効果を説明する。
実施例1の車速制御装置および車速制御方法にあっては、以下に列挙する作用効果を奏する。
実施例1の車速制御装置および車速制御方法にあっては、以下に列挙する作用効果を奏する。
(1)車速コントローラ12は、車速指令値に対してF/C ONによる減速の必要性を判定すると、事前に無段変速機を所定の変速比までアップシフトさせるようにした。
よって、F/C ONによる減速度(G)段差(トルク段差)を小さくできるので、車速のハンチングを防止できるとともに、車両のショックを抑えることができる。
(2)所定の変速比は、F/C ONによる減速度(G)段差(トルク段差)が許容可能な範囲内の変速比である。
よって、乗員が、より違和感を感じない車両のショックとすることができる。
よって、F/C ONによる減速度(G)段差(トルク段差)を小さくできるので、車速のハンチングを防止できるとともに、車両のショックを抑えることができる。
(2)所定の変速比は、F/C ONによる減速度(G)段差(トルク段差)が許容可能な範囲内の変速比である。
よって、乗員が、より違和感を感じない車両のショックとすることができる。
以上、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、許容可能なトルク段差とするために、所定変速比を算出しているが、これに代えて、所定のエンジン回転数としてもよいし、補機負荷として、A/Cを挙げているが、発電機等他の補機類を考慮してもよい。
また、上記実施例では、ベルト式無段変速機であるが、ベルトの代わりにチェーンがプーリ間に掛け回される無段変速機であってもよい。あるいは、入力ディスクと出力ディスクの間に傾転可能なパワーローラを配置するトロイダル式無段変速機であってもよい。
さらに、プーリの可動円錐板を軸方向に変位させるアクチュエータとして油圧シリンダを備えているが、アクチュエータは油圧で駆動されるものに限らず電気的に駆動されるものあってもよい。
1 セットスイッチ(車速設定部)
7 車速センサ(車速検出部)
12 車速コントローラ
13 エンジンコントローラ
14 自動変速機コントローラ
7 車速センサ(車速検出部)
12 車速コントローラ
13 エンジンコントローラ
14 自動変速機コントローラ
Claims (3)
- 車速指令値を設定する車速設定部と、
車速を検出する車速検出部と、
エンジンの出力を制御するエンジンコントローラと、
自動変速機の変速比を制御する自動変速機コントローラと、
車速検出値を車速指令値に一致させるために、前記エンジンコントローラにエンジン出力指令値を、自動変速機コントローラに変速比指令値を出力する車速コントローラを有する車速制御装置において、
前記車速コントローラは、車速検出値を車速指令値に一致させるための減速度が、自動変速機の変速比のみでは、不足であると判定すると、事前に前記自動変速機コントローラに変速比を所定変速比までアップシフトの変速比指令値を出力するとともに、
前記自動変速機が所定の変速比までアップシフトした時点で、前記エンジンコントローラにフューエルカットのエンジン出力指令値を出力する、
ことを特徴とする車速制御装置。 - 請求項1に記載の車速制御装置であって、
前記所定の変速比は、フューエルカット時のトルク段差が許容可能な範囲内の変速比である、
ことを特徴とする車速制御装置。 - 車速指令値を設定する車速設定部と、
車速を検出する車速検出部と、
エンジンの出力を制御するエンジンコントローラと、
自動変速機の変速比を制御する自動変速機コントローラと、
車速検出値を車速指令値に一致させるように、前記エンジンコントローラと自動変速機コントローラを制御する車速コントローラとを備え、
減速中にフューエルカットを行う車速制御方法であって、
車速検出値を車速指令値に一致させるための減速度が、自動変速機の変速比のみでは、不足であると判定するステップと、
事前に前記自動変速機コントローラに変速比を所定変速比までアップシフトの変速比指令値を出力するステップと、
前記自動変速機が所定の変速比までアップシフトした時点で、前記エンジンコントローラにフューエルカットのエンジン出力指令値を出力するステップと、
を含むことを特徴とする車速制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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