JP2018149873A - 表示装置および表示方法 - Google Patents

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    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
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Abstract

【課題】運転者が、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えまでの時間を認識しながら、手動運転への準備を確実に実施できるようにすること。【解決手段】自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、車両内において、運転者よりも前方側に配置された複数の光源8と、カウントダウンの開始時に、複数の光源8を点灯させ、点灯された複数の光源8が、カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、点灯された複数の光源8を、カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させるように制御する制御部612とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置および方法に関する。
近年、車両の運転モードとして、運転者の運転操作に基づいて車両を走行させる手動運転モード以外に、運転者の運転操作によらず予め設定された経路に沿って車両を走行させる自動運転モードの開発が進められている。自動運転モードは、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーションシステムの情報や、路車間通信により取得される交通情報、周辺の人や車両の位置と動きを監視する周辺モニタリングシステムの情報をもとに、パワーユニットや操舵装置、ブレーキ等を制御することで、車両の自動運転を可能にするものである(例えば特許文献1を参照)。
このような自動運転モードによって、運転者の運転操作の負担軽減や交通渋滞の緩和等の効果が期待されている。
例えば、高速道路は、路車間通信も整備され、信号もなく、歩行者もおらず、車線も片側に確実に設けられており、運転操作の大部分が、比較的単調なものになることから、自動運転モードでの運転に適した区間であると考えられる。しかしながら、路車間通信が整備されていなかったり、両側一車線しかなかったり、車線が消えているような一般道では、まだまだ自動運転モードでの運転は困難である。
したがって、高速道路において自動運転モードで運転していても、高速道路を出る場合には、一般道に到達するまでに、自動運転モードから手動運転モードへ切り替える必要がある。
例えば、走行計画にしたがって、車両が高速道路を自動運転モードで走行している場合、車両側では、現在位置から、高速道路の出口および一般道までの距離を常に把握できるので、現在の速度から、高速道路を出て、一般道に到達するまでの所要時間をも推定することができる。そして、例えば、一般道に到達するまでの時間が60秒になった時点で、「まもなく一般道に入ります。60秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転の準備を完了させて下さい」というような音声アナウンスが出力される。また、カーナビ画面、タブレット画面、メータ画面等の画面から、「あと60秒」、「あと59秒」・・・・のようなカウントダウン表示がなされる。
一方、高速道路を自動運転モードで走行している場合であっても、例えば霧や大雨といった天候不良によって、車両の外部センサが正常に動作しなくなることによって、自動運転モードを継続できなくなる場合もありうる。このような場合、車両によって、自動運転モードを継続できないことが判断され、「天候不良により自動運転モードを継続できないので、60秒後に、手動運転モードに切り換えます。それまでに、手動運転の準備を完了させて下さい」のような音声アナウンスが出力される。この場合も同様に、「あと60秒」、「あと59秒」・・・・のようなカウントダウン表示が、一般に、カーナビ画面、タブレット画面、メータ画面等の画面からなされる。
なお、自動運転モードから手動運転モードへの切り替え準備のための時間は、自動車メーカ等によって個別に適切に設定されるものであり、前述した60秒は一例であって、限定されるものではない。
運転者は、カウントダウンが終了するまでの間に、運転姿勢を取り、前方を向き、ハンドルを握り、アクセスを調整するといった、手動運転に必要な一連の準備を完了させねばならない。
特開2015−141053号公報
しかしながら、このような音声アナウンスやカウントダウン表示には、以下のような問題がある。
例えば60秒という時間は、前述したように手動運転に必要な一連の準備を完了させるための時間としては、十分な長さであるように思われる。しかしながら、運転者の中には、60秒を十分な長さであるとは感じず、むしろ、非常に短い長さであると感じる者もいるかもしれない。
一方、自動運転により、運転の緊張から解放された状態に心地よく浸っており、もうすぐ自動運転が終了する頃だという意識も持たず、手動運転に対する心の準備ができていない運転者にとっては、「・・・60秒後に、手動運転モードに切り替えます。」という突然のアナウンスによって、軽いパニック状態に陥る恐れもありうる。
そのような運転者にとっては、例えば60秒という時間は、非常に短く感じ、焦ってしまうことがないとも限らない。さらに、このような状態でカウントダウンの表示が始まると、そちらに気を取られてしまう。特に、このカウントダウンの表示が一般になされるカーナビ画面、タブレット画面、またはメータ画面等といった画面は、運転者の視線前方にはないことから、運転者の脇見を誘発する恐れがある。
カウントダウン中は、本来、運転者が、手動運転の準備をすべき期間である。しかしながら、これでは、運転者は、その間に手動運転の準備をするよりも、むしろ、カーナビ画面、タブレット画面、またはメータ画面等といった画面上になされる表示自体に気も視線も取られてしまい、気が付いた時には、カウントダウンが終了し、手動運転に対する準備ができていない状態のまま、手動運転モードに切り替わってしまうという恐れも懸念される。
この場合、手動運転モードへの安全な引き継ぎができず、手動運転モードに切り替わった途端に、運転が不安定になる恐れがあるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自動運転モードから手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を、運転者の手動運転への準備を阻害しないように表示し、もって、運転者が、切り替えまでの時間を認識しながら、手動運転への準備を確実に実施できるようにするための表示装置および表示方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、この発明の第1の態様は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、前記車両内において、運転者よりも前方側に配置された複数の光源と、前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を点灯させ、前記点灯された複数の光源が、前記カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させるように制御する制御部とを備える。
この発明の第2の態様は、第1の態様の表示装置において、前記複数の光源は、前記車両の2つのAピラーのうちの少なくとも1つのAピラーに、前記Aピラーの長さ方向に沿って配置されている。
この発明の第3の態様は、第1または第2の態様の表示装置において、前記制御部が、前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を、点灯させることに代えて、点滅させるように制御する。
この発明の第4の態様は、第1乃至3のうちの何れかの態様の表示装置において、前記所定個数の光源が消灯された場合、前記制御部が、点灯されている他の光源の色を変化させるように制御する。
この発明の第5の態様は、第1乃至4のうちの何れかの態様の表示装置において、前記複数の光源が、予め設定された複数のグループのうちの何れかに属するように予め分類され、前記制御部は、同一のグループに属する光源は同じ色で、異なるグループに属する光源は異なる色で点灯するように制御する。
この発明の第6の態様は、第2の態様の表示装置において、前記制御部が、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させる場合、上方側の光源から消灯するように制御する。
この発明の第7の態様は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、前記カウントダウンの開始時に、前記車両のフロントガラス上の、前記車両の運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示する表示部と、前記表示されたバーが、前記カウントダウンの終了時には表示されなくなるように、前記カウントダウンの進行に従って、前記表示されたバーの長さを短縮するように前記表示部を制御する制御部とを備える。
この発明の第8の態様は、第7の態様の表示装置において、前記部位が、前記フロントガラス上の、上部窓枠の近傍にあり、前記表示部は、前記バーを、前記上部窓枠に沿って横長に表示する。
この発明の第9の態様は、第7の態様の表示装置において、前記部位は、前記フロントガラス上の、Aピラーの近傍にあり、前記表示部は、前記バーを、前記Aピラーに沿って縦長に表示する。
この発明の第10の態様は、第8または第9の態様の表示装置において、前記カウントダウンの進行に従って、前記制御部が、前記バーの一方の端部および他方の端部のうちの少なくとも一方から徐々に表示しなくなるように前記表示部を制御する。
この発明の第11の態様は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための方法であって、前記車両内において、運転者よりも前方側に複数の光源を配置し、前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を点灯させ、前記点灯された複数の光源が、前記カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させる。
この発明の第12の態様は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための方法であって、前記カウントダウンの開始時に、前記車両のフロントガラス上の、前記車両の運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示し、前記表示されたバーが、前記カウントダウンの終了時には表示されなくなるように、前記カウントダウンの進行に従って、前記表示されたバーの長さを短縮させる。
この発明の第1、11の態様によれば、複数の光源を点灯させることによって、カウントダウンの開始を、光源が徐々に消灯することによって、カウントダウンの進行を、光源がすべて消灯することによって、カウントダウンの終了を、運転者に対して認識させることが可能となる。
特に、この発明の第2の態様によれば、光源は、Aピラーに配置されているので、運転者は、従来のように脇にある画面等を見る必要はなくなり、前方を注視しながらカウントダウンの状態を認識できるので、手動運転の準備に集中することが可能となる。これによって、運転者は、カウントダウンが終了する前に、手動運転に対する準備を、余裕をもって完了させることが可能となり、手動運転への安全な引き継ぎを実現することが可能となる。
この発明の第3の態様によれば、運転者に対して、カウントカウントダウンの開始を、より明確に認識させることが可能となる。
この発明の第4の態様によれば、運転者に対して、カウントダウンの進行を、より明確に認識させることが可能となる。
この発明の第5の態様によれば、例えば、最初の方で消灯される1/3の光源は、青色で表示し、次いで消灯される1/3の光源は、黄色で表示し、残りの1/3の光源は、赤色で表示する等、光源の色にバリエーションを持たせることによって、カウントダウンの進行状況を、より明確に、かつ具体的に、運転者に対して認識させることが可能となる。
この発明の第6の態様によれば、運転者に対して、カウントダウンの進行を、視覚的により容易に把握させることが可能となる。
この発明の第7、12の態様によれば、カウントダウンの開始を、フロントガラス上の、運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示することによって、カウントダウンの進行を、バーの長さが徐々に短くなるように表示することによって、カウントダウンの終了を、バーの表示を消滅させることによって、運転者に対して認識させることが可能となる。これは、光源を使用することなく実現されるので、Aピラーに光源を埋め込むような設備対応を要することなく実現される。
この発明の第8の態様によれば、フロントガラス上の、上部窓枠の近傍に、横長のバーが表示されるので、運転者の前方視界を遮ることなく、かつ、運転者が知覚できるようにバーを表示することができる。
この発明の第9の態様によれば、フロントガラス上の、Aピラーの近傍に、縦長のバーが表示されるので、運転者の前方視界を遮ることなく、かつ、運転者が知覚できるようにバーを表示することができる。
この発明の第10の態様によれば、運転者は、カウントダウンの進行を、バーの長さが短くなったことから把握することが可能となる。
第1の実施形態に係る表示装置を実現する運転モード切替制御システムを備えた自動運転制御システムの全体構成例を示す図である。 第1の実施形態における車両の運転席内を例示する模式図である。 第1の実施形態における運転モード切替制御システムの機能構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態における運転モード切替制御システムの動作例を示すフローチャート(1/2)である。 第1の実施形態における運転モード切替制御システムの動作例を示すフローチャート(2/E)である。 第2の実施形態に係る表示装置を実現する運転モード切替制御システムを備えた自動運転制御システムの全体構成例を示す図である。 第2の実施形態における運転モード切替制御システムの機能構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における車両の運転席内を例示する模式図である。 第2の実施形態における車両の運転席内を例示する模式図である。 投影パターン1によるバーの表示例を例示する模式図である。 投影パターン2によるバーの表示例を例示する模式図である。 投影パターン3によるバーの表示例を例示する模式図である。 投影パターン4によるバーの表示例を例示する模式図である。 投影パターン5によるバーの表示例を例示する模式図である。 投影パターン6によるバーの表示例を例示する模式図である。 第2の実施形態における運転モード切替制御システムの動作例を示すフローチャート(1/2)である。 第2の実施形態における運転モード切替制御システムの動作例を示すフローチャート(2/E)である。
以下、図面を参照して本発明に係る各実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
本発明の第1の実施形態に係る表示方法が適用された表示装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る表示装置を実現する運転モード切替制御システム10を備えた自動運転制御システムの全体構成例を示す図である。この自動運転制御システムは乗用車等の車両1に搭載される。
車両1は、基本設備として、動力源および変速装置を含むパワーユニット2と、ステアリングホイール4が装備された操舵装置3とを備え、さらに運転モードとしては手動運転モードと自動運転モードとを備えている。動力源としては、エンジンまたはモータ、あるいはその両方が用いられる。
手動運転モードは、例えば、運転者(以下「ドライバ」とも称する)の手動による運転操作を主体として車両1を走行させるモードである。手動運転モードには、例えば、運転者の運転操作のみに基づいて車両を走行させる動作モードと、運転者の運転操作を主体としながら運転者の運転操作を支援する運転操作支援制御を行う動作モードが含まれる。
運転操作支援制御は、例えば、車両1のカーブ走行時にカーブの曲率に基づいて運転者の操舵が適切な操舵量となるように操舵トルクをアシストする。また運転操作支援制御には、運転者のアクセル操作(例えばアクセルペダルの操作)またはブレーキ操作(例えばブレーキペダルの操作)を支援する制御と、手動操舵(操舵の手動運転)および手動速度調整(速度調整の手動運転)も含まれる。手動操舵は、運転者のステアリングホイール4の操作を主体として車両1の操舵を行う。手動速度調整は、運転者のアクセル操作またはブレーキ操作を主体として車両の速度調整を行う。
なお、運転操作支援制御には、運転者の運転操作に強制的に介入して、車両1を自動走行させる制御は含まれない。すなわち、手動運転モードには、予め設定された許容範囲において運転者の運転操作を車両の走行に反映させるが、一定条件(例えば車両の車線逸脱等)の下で車両の走行に強制的に介入する制御は含まれない。
一方、自動運転モードは、例えば、車両1の走行する道路に沿って自動で車両1を走行させる運転状態を実現するモードである。自動運転モードには、例えば、運転者が運転操作をすることなく、予め設定された目的地に向かって自動的に車両1を走行させる運転状態が含まれる。自動運転モードは、必ずしも車両1の全ての制御を自動で行う必要はなく、予め設定された許容範囲において運転者の運転操作を車両1の走行に反映する運転状態も自動運転モードに含まれる。すなわち、自動運転モードには、予め設定された許容範囲において運転者の運転操作を車両1の走行に反映させるが、一定条件の下で車両の走行に強制的に介入する制御が含まれる。
図1において、5は上記自動運転モードによる運転制御を実行するための自動運転制御装置を示している。自動運転制御装置5は、ステアリングセンサ11、アクセルペダルセンサ12、ブレーキペダルセンサ13、GPS受信機14、ジャイロセンサ15、および車速センサ16からそれぞれセンシングデータを取得する。そして、これらのセンシングデータと、図示しないナビゲーションシステムで生成される経路情報や、路車間通信により取得される交通情報、周辺の人や車両の位置と動きを監視する周辺モニタリングシステムにより得られる情報をもとに、車両1の走行を自動制御する。
自動制御には、例えば、自動操舵(操舵の自動運転)と自動速度調整(速度の自動運転)がある。自動操舵は、操舵装置3を自動で制御する運転状態である。自動操舵にはLKA(Lane Keeping Assist)が含まれる。LKAは、例えば、運転者がステアリング操作をしない場合であっても、車両1が走行車線から逸脱しないように自動で操舵装置3を制御する。なお、LKAの実行中であっても、車両1が走行車線を逸脱しない範囲(許容範囲)において運転者のステアリング操作を車両の操舵に反映しても良い。なお、自動操舵はLKAに限らない。
自動速度調整は、車両1の速度を自動で制御する運転状態である。自動速度調整にはACC(Adaptive Cruise Control)が含まれる。ACCとは、例えば、車両1の前方に先行車が存在しない場合は予め設定された設定速度で車両1を定速走行させる定速制御を行い、車両1の前方に先行車が存在する場合には先行車との車間距離に応じて車両1の車速を調整する追従制御を行うものである。自動運転制御装置5は、ACCを実行中であっても、運転者のブレーキ操作(例えばブレーキペダルの操作)に応じて車両1を減速させる。また自動運転制御装置5は、ACCを実行中であっても、予め設定された最大許容速度(例えば走行中の道路において法的に定められた最高速度)まで、運転者のアクセル操作(例えばアクセルペダルの操作)に応じて車両1を加速させることもできる。なお、自動速度調整は、ACCに限らず、CC(Cruise Control:定速制御)等も含まれる。
本実施形態において、自動運転制御システムは、手動運転モードと自動運転モードとの間の切り替え制御を行うための装置として、運転モード切替制御システム10を備えている。運転モード切替制御システム10は、本実施形態に係る表示装置を実現する。本実施形態に係る表示装置は、自動運転モードで走行している車両1の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置である。したがって、以下では、運転モード切替制御システム10においてなされる自動運転モードから手動運転モードへの切替時の制御について説明し、手動運転モードから自動運転モードへの切替時の制御についての説明は省略する。
運転モード切替制御システム10は、運転モード切替制御装置6と、スピーカ7と、光源8とを備えている。
図2は、本実施形態における車両1の運転席内を例示する模式図である。
スピーカ7は、運転モード切替制御装置6から出力されたメッセージ情報Eに基づいて、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えのための準備の開始を通知する音声情報を出力する。音声情報は、例えば、「あと60秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」のようなものである。
光源8は、運転モードの自動運転モードから手動運転モードへ切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するために使用されるものであって、図2に例示されるように、車両1の運転席内の左右2つのAピラー20(R)、20(L)のうちの少なくとも一方のAピラー20に、Aピラー20の長さ方向(高さ方向)に沿って複数配置されている。
図2は、一例として、右側のAピラー20(R)と左側のAピラー20(L)との両方にそれぞれ複数(n個)の光源8が配置された例を示している。すなわち、右側のAピラー20(R)には、上方側から下方側に向かって順に、光源8(R#1)、8(R#2)、・・・、8(R#(n−1))、8(R#n)からなるn個の光源8(R)が配置されている。また、左側のAピラー20(L)には、上方側から下方側に向かって順に、光源8(L#1)、8(L#2)、・・・、8(L#(n−1))、8(L#n)からなるn個の光源8(L)が配置されている。
前述したように、右側のAピラー20(R)のみに、n個の光源8(R#1)、8(R#2)、・・・、8(R#(n−1))、8(R#n)が配置されていても良い。また、左側のAピラー20(L)のみに、n個の光源8(L#1)、8(L#2)、・・・、8(L#(n−1))、8(L#n)が配置されていても良い。
これら光源8は、LEDが好適であるが、豆電球等でも良く、LEDに限定されるものではない。
図3は、同実施形態における運転モード切替制御システム10の機能構成例を示すブロック図である。
運転モード切替制御装置6は、運転モードの切り替えを統括的に制御する装置であり、制御ユニット61、入出力インタフェースユニット62、および記憶ユニット63を備える。
入出力インタフェースユニット62は、自動運転制御装置5から出力された手動運転切替要求情報Aを受信し、制御ユニット61へ出力する。自動運転制御装置5は、車両1の運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ切り替わる場合、切り替えのための準備を開始するタイミング(例えば手動運転モードに切り替わる60秒前)において、手動運転切替要求情報Aを出力する。
自動運転制御装置5が、手動運転切替要求情報Aを出力するタイミングの具体例を、予め設定された走行計画にしたがって高速道路を自動運転モードで走行している車両1が、一般道に入るまでの間に、手動運転モードへの切り替えを行う場合を例に説明する。
自動運転制御装置5は、GPS受信機14によって車両1の位置を、車速センサ16によって車両1の速度を、常時把握している。したがって、予め設定された走行計画と、GPS受信機14によって把握された車両1の位置と、車速センサ16によって把握された車両1の速度とを考慮することにより、手動運転モードでの運転が必要な一般道に到達するまでの所要時間(例えば、あと300秒)を計算する。さらに、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えのための準備に要する時間(例えば60秒)を所要時間から減算することにより、切り替えのための準備を開始するタイミング(例えば、300−60=240秒後)を決定する。そして、このタイミングになると、手動運転切替要求情報Aを出力する。
なお、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えのための準備に要する時間(以下、「準備時間」とも称する)は、60秒に限定されるものではなく、他の時間でも良い。また、例えば、高速道路から一般道に出ることにより手動運転モードに切り替える場合には60秒、天候不良により切り替える場合には30秒、緊急事態により切り替える場合には4秒のように、自動運転制御装置5は、各ケースに応じて異なる準備時間を設定するようにしても良い。
手動運転切替要求情報Aは、切り替えの理由を示す理由情報Sと、準備時間情報tとも含んでいる。
理由情報Sは、例えば、高速道路から一般道へ入るための切り替えの場合はS1、天候不良による切り替えの場合はS2、緊急事態による切り替えの場合はS3、その他の場合はS3のように設定する。
準備時間情報tは、準備時間の長さを例えば秒単位(例えば、60、30、4等)で示す。
入出力インタフェースユニット62は、このように理由情報Sおよび準備時間情報tを含む手動運転切替要求情報Aを受信し、制御ユニット61へ出力する。
入出力インタフェースユニット62はまた、制御ユニット61から出力されたメッセージ情報Eをスピーカ7へ出力する。このメッセージ情報Eは、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えのための準備の開始を通知するためのものである。さらに、制御ユニット61から出力された点灯信号Gを、複数の光源8へ出力し、制御ユニット61から出力された点灯信号Gを、対応する光源8へ出力する。さらにまた、制御ユニット61から出力された運転モード切替制御信号Jを、自動運転制御装置5へ出力する。
記憶ユニット63は、記憶媒体として、例えばSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等の随時書き込みおよび読み出しが可能な不揮発性メモリを使用しており、本実施形態を実現するために使用する記憶領域として、メッセージフォーマット情報記憶部631および光源制御パターン記憶部632を備えている。
制御ユニット61は、コンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)およびプログラムメモリを有し、本実施形態を実現するために必要な制御機能として、運転モード切替信号受信部610、メッセージ情報作成部611、光源点消灯制御部612、および運転モード切替信号出力部613を備えている。なお、これらの制御機能はいずれも上記プログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
運転モード切替信号受信部610は、入出力インタフェースユニット62から出力された手動運転切替要求情報Aを受信すると、メッセージ情報作成部611の動作を開始するための起動信号Bを生成する。そして、起動信号Bを、手動運転切替要求情報Aに含まれる理由情報Sおよび準備時間情報tとともにメッセージ情報作成部611および光源点消灯制御部612へ出力する。
メッセージ情報作成部611は、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号B、理由情報S、および準備時間情報tを受信する。そして、理由情報Sに対応するメッセージフォーマット情報Cを、メッセージフォーマット情報記憶部631から取得する。
メッセージフォーマット情報記憶部631は、理由情報Sに対応するメッセージフォーマット情報Cを予め記憶している。例えば、理由情報S1に対応するメッセージフォーマット情報C1は、「まもなく一般道に入ります。t秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」であり、理由情報S2に対応するメッセージフォーマット情報C2は、「天候不良により自動運転モードを継続できないので、t秒後に、手動運転モードに切り換えます。それまでに、手動運転の準備を完了させて下さい」であり、理由情報S3に対応するメッセージフォーマット情報C3は、「緊急事態発生により、t秒後に、手動運転モードに切り換えます。直ちに手動運転の準備を完了させて下さい」という具合である。
メッセージ情報作成部611は、その後、取得したメッセージフォーマット情報Cの「t」に、準備時間情報tの値を適用する。これによって、例えば、理由情報S1、準備時間t(=60)であれば、「まもなく一般道に入ります。60秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」というメッセージ情報Eを作成する。メッセージ情報作成部611は、メッセージ情報Eを、入出力インタフェースユニット62へ出力する。
入出力インタフェースユニット62は、メッセージ情報作成部611から出力されたメッセージ情報Eを受信し、スピーカ7へ出力する。これによって、スピーカ7から、「まもなく一般道に入ります。60秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」という音声メッセージが出力されるようになる。
メッセージフォーマット情報記憶部631に、新たなメッセージフォーマット情報Cを追加したり、メッセージフォーマット情報記憶部631内の既存のメッセージフォーマット情報Cを更新することによって、様々なメッセージ情報Eの作成が可能となっている。
光源点消灯制御部612は、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号B、理由情報S、および準備時間情報tを受信する。そして、起動信号Bに応じて、光源8を点灯させるための点灯信号Gを生成し、点灯信号Gを、入出力インタフェースユニット62へ出力する。点灯信号Gは、入出力インタフェースユニット62からすべての光源8に対して出力され、これに応じて、すべての光源8が点灯する。
光源点消灯制御部612はさらに、準備時間情報tで定義された準備時間(例えば、60秒)からのカウントダウンを開始する。なお、カウントダウンは、通常、1秒毎になされるが、これに限るものではない。
光源点消灯制御部612はさらに、消灯パターン情報Fを、光源制御パターン記憶部632から取得する。
消灯パターン情報Fは、点灯している複数の光源8を、カウントダウンの進行に従って、どのような順序で消灯するのかを定義した情報である。光源8の消灯パターンは、例えば以下のようなものが考えられる。
消灯パターン1は、カウントダウンの進行に従って、光源8を、上方側から下方側に向かって順に所定個数ずつ消灯する。消灯パターン2は、その逆に、カウントダウンの進行に従って、光源8を、下方側から上方側に向かって順に所定個数ずつ消灯する。なお、消灯パターンはこれらに限定されるものではない。
光源制御パターン記憶部632は、このような消灯パターンを定義する消灯パターン情報Fを記憶している。
光源制御パターン記憶部632に、新たな消灯パターン情報Fを追加したり、光源制御パターン記憶部632内の既存の消灯パターン情報Fを更新することによって、様々な消灯パターンを定義することが可能となっている。
光源点消灯制御部612は、光源制御パターン記憶部632から、任意の消灯パターン情報Fを取得することが可能であるが、デフォルトで設定されている、または、運転者によって予め選択されている消灯パターンに対応する消灯パターン情報Fを取得することが好ましい。なぜなら、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えが行われる度に、カウントダウンの進行に従って毎回異なる消灯パターンで光源8の消灯が行われては、運転者が戸惑う恐れもあるからである。したがって、デフォルトで何れかの消灯パターンを設定しておき、運転者からの変更要求がない限り、光源点消灯制御部612は、デフォルトで設定された消灯パターンに対応する消灯パターン情報Fを取得し続けるのが良い。
さらに光源点消灯制御部612は、消灯パターン情報Fに従って、カウントダウン毎に消灯される光源8向けの消灯信号Hを生成する。そして、生成した消灯信号Hを、カウントダウンに従って順次、入出力インタフェースユニット62へ出力する。入出力インタフェースユニット62は、光源点消灯制御部612から出力された消灯信号Hを受信し、対応する光源8へ出力する。消灯信号Hを出力された光源8は、消灯する。
光源点消灯制御部612は、このような消灯信号Hの生成および出力を、カウントダウンが終了するまで、すなわち、準備時間にわたって繰り返す。これによって、最初はすべて点灯していた光源8が、カウントダウンの進行に従って、消灯パターン情報Fで定義された順に、順次消灯して行き、カウントダウンが終了すると、すべての光源8が消灯することになる。
例えば、図2における右側のAピラー20(R)に、60個(n=60)の光源8が配置されており、準備時間情報tで定義された準備時間が60秒であり、消灯パターン1に従って上方側の光源8から順に消灯される場合を仮定する。この場合、光源点消灯制御部612は、n/t=1より、毎秒1つの消灯信号Hを生成し、消灯パターン1に従って決定される光源8用の消灯信号Hとして出力する。例えば、カウントダウン開始1秒後に出力される消灯信号Hは、最上部の光源8(R#1)用のものであり、開始2秒後に出力される消灯信号Hは、光源8(R#2)用のものであるという具合である。この場合、カウントダウンの進行に従って、毎秒1つの光源8が上方側から消灯する。
また、例えば、図2における右側のAピラー20(R)に、120個(n=120)の光源8が配置されていれば、光源点消灯制御部612は、n/t=2より、毎秒2つの消灯信号Hを出力する。これによって、カウントダウン開始1秒後に出力される消灯信号Hは、最上部の光源8(R#1)と、その直下の光源8(R#2)に対応するものであり、開始2秒後に出力される消灯信号Hは、光源8(R#3)および光源8(R#4)に対応するものであるという具合である。この場合、カウントダウンの進行に従って、毎秒2つの光源8が上方側から消灯する。
また、例えば、図2における右側のAピラー20(R)に、30個(n=30)の光源8が配置されていれば、光源点消灯制御部612は、n/t=0.5より、2秒毎に1つの消灯信号Hを出力する。カウントダウン開始2秒後に出力される消灯信号Hは、最上部の光源8(R#1)に対応するものであり、開始4秒後に出力される消灯信号Hは、光源8(R#2)に対応するものであるという具合である。この場合、カウントダウンの進行に従って、2秒毎に1つの光源8が上方側から消灯する。
このように、1秒毎のカウントダウン毎に消灯信号Hを出力される光源8は、1つであるとは限らないが、光源8は、カウントダウン開始時は、すべて点灯し、カウントダウンの進行に従って、消灯パターンにしたがって、所定個数ずつ消灯して行き、カウントダウンの終了時にはすべてが消灯する。
なお、カウントダウン開始時に、すべての光源8を単に点灯させるのではなく、カウントダウンの開始を、より明確に運転者に対して認識させるために、何度か点滅させてから点灯するようにしても良い。
また、光源8が所定個数ずつ消灯される際に、カウントダウンの進行を、より明確に運転者に対して認識させるために、点灯されている光源8の色を変化させるようにしても良い。
さらには、光源8の色は、同一色に限定されるものではない。例えば、カウントダウンの進行状況を、より明確に具体的に運転者に対して認識させるために、最初の方で消灯される1/3の光源8は、青色で表示し、次いで消灯される1/3の光源8は、黄色で表示し、残りの1/3の光源8は、赤色で表示するようにしても良い。
このように、運転モード切替制御システム10は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための表示装置として機能する。
カウントダウンが終了すると、光源点消灯制御部612は、運転モード切替信号出力部613へ動作信号Iを出力する。これに応じて、運転モード切替信号出力部613は、運転モードの自動運転モードから手動運転モードへの切り替えを要求するための運転モード切替制御信号Jを、入出力インタフェースユニット62へ出力する。入出力インタフェースユニット62は、前述したように、運転モード切替制御信号Jを、自動運転制御装置5へ出力する。
自動運転制御装置5は、運転モード切替制御信号Jを受信すると、運転モードを自動運転モードから手動運転モードへと切り替える。
(動作)
次に、本実施形態に係る表示装置の動作について説明する。前述したように、本実施形態に係る表示装置は、運転モード切替制御システム10によって実現される。したがって、以下では、運転モード切替制御システム10の動作について説明する。本実施形態に係る表示装置の動作説明は、運転モード切替制御システム10の動作説明に含まれる。
図4および図5は、本実施形態における運転モード切替制御システム10の動作例を示すフローチャートである。
車両1が自動運転モードで走行している状態から、手動運転モードへの切り替えが必要な場合、切り替えのための準備を開始するタイミングにおいて、自動運転制御装置5から、運転モード切替制御システム10へ手動運転切替要求情報Aが出力される。手動運転切替要求情報Aには、切り替えの理由を示す理由情報Sと、準備時間情報tとも含まれている。手動運転切替要求情報Aは、入出力インタフェースユニット62によって受信され、運転モード切替信号受信部610へ出力される(S1)。
運転モード切替信号受信部610では、入出力インタフェースユニット62から出力された手動運転切替要求情報Aが受信されると、メッセージ情報作成部611の動作を開始するための起動信号Bが生成される。起動信号Bは、手動運転切替要求情報Aに含まれる理由情報Sおよび準備時間情報tとともに、運転モード切替信号受信部610から、メッセージ情報作成部611および光源点消灯制御部612へ出力される(S2)。
メッセージ情報作成部611では、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号B、理由情報S、および準備時間情報tが受信される。メッセージ情報作成部611ではさらに、理由情報Sに対応するメッセージフォーマット情報Cが、メッセージフォーマット情報記憶部631から取得される(S3)。例えば、理由情報S1に対応するメッセージフォーマット情報C1は、「まもなく一般道に入ります。t秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」である。
なお、メッセージフォーマット情報記憶部631に、新たなメッセージフォーマット情報Cを追加したり、メッセージフォーマット情報記憶部631内の既存のメッセージフォーマット情報Cを更新することによって、メッセージ情報作成部611は、様々なメッセージ情報Eを作成することが可能である。
メッセージ情報作成部611では、メッセージフォーマット情報Cの「t」に、準備時間情報tの値が適用される。これによって、例えば、理由情報S1、準備時間情報t(=60)であれば、「まもなく一般道に入ります。60秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」というメッセージ情報Eが作成される(S4)。
このようなメッセージ情報Eは、メッセージ情報作成部611から、入出力インタフェースユニット62へ出力され、さらに、入出力インタフェースユニット62から、スピーカ7へ出力される。これによって、スピーカ7から、「まもなく一般道に入ります。60秒後に、手動運転モードに切り替えます。それまでに、手動運転への準備を完了させて下さい」という音声メッセージが出力される(S5)。
一方、光源点消灯制御部612では、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号B、理由情報S、および準備時間情報tが受信される。そして、メッセージ情報作成部611における処理と並行して、起動信号Bに応じて、光源8を点灯させるための点灯信号Gが生成される(S6)。
この点灯信号Gは、光源点消灯制御部612から入出力インタフェースユニット62へ出力され、さらに、入出力インタフェースユニット62から、すべての光源8に対して出力される。これに応じて、すべての光源8が点灯される(S7)。
ステップS3〜S5の動作と、ステップS6〜S7の動作とは並行して行われ、ステップS5において、スピーカ7から音声メッセージが出力されるのと、ステップS7においてすべての光源8が点灯されるのとは、ほぼ同時である。
その後、光源点消灯制御部612ではさらに、準備時間情報tで定義された準備時間(例えば、60秒)からのカウントダウンが開始される(S8)。カウントダウンは、通常1秒毎であるが、それ以外であっても構わない。
それとともに、光源点消灯制御部612によって、消灯パターン情報Fが、光源制御パターン記憶部632から取得される。この消灯パターン制御Fは、例えば、デフォルトで設定されているものであるか、あるいは運転者によって予め選択されているものであるのが好ましい。
消灯パターン情報Fは、点灯している複数の光源8を、カウントダウンの進行に従って、どのような順序で消灯するのかを定義した情報であり、光源制御パターン記憶部632に、新たな消灯パターン情報Fを追加したり、光源制御パターン記憶部632内の既存の消灯パターン情報Fを更新することによって、様々な消灯パターンを定義することが可能である。
光源点消灯制御部612ではさらに、消灯パターン情報Fに従って、カウントダウン毎に消灯される光源8向けの消灯信号Hが生成される。生成された消灯信号Hは、カウントダウンに従って順次、光源点消灯制御部612から入出力インタフェースユニット62へと出力され、さらに入出力インタフェースユニット62から、対応する光源8へと順次出力される。そして、消灯信号Hを出力された光源8は、消灯する(S9)。
光源点消灯制御部612では、このような消灯信号Hの生成および出力が、カウントダウンが終了するまで、すなわち、準備時間にわたって繰り返される(S10)。
これによって、最初はすべて点灯していた光源8が、カウントダウンの進行に従って、消灯パターン情報Fで定義された順に、順次消灯して行き、カウントダウンが終了する(S10:Yes)と、すべての光源8が消灯する(S11)。
このように、運転モード切替制御システム10は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための表示装置として機能し、光源8がすべて点灯することによって、カウントダウンの開始(S8)が、光源8が徐々に消灯されることによって、カウントダウンの進行(S9)が、光源8がすべて消灯することによって、カウントダウンの終了(S10:Yes)が、運転者によって把握される。
このようにカウントダウンが終了すると、光源点消灯制御部612から、運転モード切替信号出力部613へ動作信号Iが出力される。これに応じて、運転モード切替信号出力部613からは、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えを要求するための運転モード切替制御信号Jが、入出力インタフェースユニット62へ出力され、さらに入出力インタフェースユニット62から、自動運転制御装置5へ出力される。これによって、自動運転制御装置5によって、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えが実施される(S12)。
(効果)
上述したように、本実施形態に係る表示装置を実現する運転モード切替制御システム10は、自動運転モードで走行している車両1の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示することができる。
すなわち、光源8をすべて点灯させることによって、運転者に対して、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えのための準備を開始する必要があることを認識させることができる。また、カウントダウンの進行に従って、光源8を徐々に消灯させることによって、運転者に対して、カウントダウンの進行を認識させることができる。さらに、光源8をすべて消灯させることによって、運転者に対して、カウントダウンの終了を認識させることができる。
さらには、カウントダウン開始時に、すべての光源8を単に点灯させるのではなく、何度か点滅させてから点灯することによって、カウントダウンの開始を、より明確に運転者に対して認識させることが可能となる。
また、光源8が所定個数ずつ消灯される際に、点灯されている光源8の色を変化させることによって、カウントダウンの進行を、より明確に運転者に対して認識させることも可能となる。
さらには、最初の方で消灯される1/3の光源8は、青色で表示し、次いで消灯される1/3の光源8は、黄色で表示し、残りの1/3の光源8は、赤色で表示する等、光源8の色にバリエーションを持たせることによって、カウントダウンの進行状況を、より明確に、かつ具体的に、運転者に対して認識させることも可能となる。
しかも、上述したことは、運転席内のAピラー20に配置された複数の光源8の点灯および消灯によって実現されるので、運転者は、従来のように脇にある画面等を見る必要はなくなり、前方を注視しながらカウントダウンの状態を認識できるようになるので、手動運転の準備に集中することが可能となる。
以上のことから、運転者は、カウントダウンが終了する前に、手動運転に対する準備を、余裕をもって完了させることが可能となり、手動運転への安全な引き継ぎを実現することが可能となる。
(変形例)
上記第1の実施形態では、光源8をAピラー20に配置する例について説明した。しかしながら、光源8が配置される場所はAピラー20に限定されるものではなく、運転席内において、運転者よりも前方側であれば良く、例えば、ルームミラーや、ダッシュボードの前面、ステアリング等に配置しても良い。
また、上記第1の実施形態では、カウントダウンの開始とともに、すべての光源8を点灯させ、カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させるように制御する例について説明したが、その逆に、カウントダウンの開始時に、まず所定個数の光源8を点灯させ、カウントダウンの終了時にすべてが点灯するように、カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ点灯させるように制御しても良い。この場合、カウントダウンが終了すると、スピーカ7からその旨を音声アナウンスにて報知してから、光源8をすべて消灯する。
[第2の実施形態]
(構成)
本発明の第2の実施形態に係る表示方法が適用された表示装置について説明する。
図6は、本実施形態に係る表示装置を実現する運転モード切替制御システム100を備えた自動運転制御システムの全体構成例を示す図である。
運転モード切替制御システム100は、第1の実施形態で説明した運転モード切替制御システム10を一部変形した構成をしている。したがって、本実施形態では、第1の実施形態で説明した部位については、同一符号を付して示し、重複説明を避け、異なる点を中心に説明する。
図7は、本実施形態における運転モード切替制御システム100の機能構成例を示すブロック図である。
すなわち、運転モード切替制御システム100は、運転モード切替制御システム10における光源8の代わりに、プロジェクタ110を備えた構成としている。また、それに応じて、光源点消灯制御部612の代わりにプロジェクタ制御部614を、光源制御パターン記憶部632の代わりにプロジェクタ投影パターン記憶部633を備えた構成としている。
図8および図9は、本実施形態における車両1の運転席内を例示する模式図である。
プロジェクタ110は、図8および図9に示すように、たとえばダッシュボード115上に配置され、入出力インタフェースユニット62から出力される投影パターン情報Lおよびに従って、カウントダウンの開始時に、車両1のフロントガラス111上の、車両1の運転者の前方視界を遮らない部位に、横長または縦長のバー112を投影する。
図8は、フロントガラス111上のうち、運転者の前方視界を遮らない、上部窓枠113の近傍に、上部窓枠113に沿って横長のバー112が投影表示された例を示している。また、図示していなが、運転者の前方視界を遮らない、下部窓枠114の近傍に、下部窓枠114に沿って横長のバー112を投影表示するようにしても良い。
図9は、フロントガラス111上のうち、運転者の前方視界を遮らない、右側のAピラー20(R)の近傍に、Aピラー20(R)に沿って縦長のバー112が投影表示された例を示している。
運転モード切替信号受信部610は、第1の実施形態で説明したように、入出力インタフェースユニット62から出力された手動運転切替要求情報Aを受信すると、メッセージ情報作成部611の動作を開始するための起動信号Bを生成する。そして、起動信号Bを、手動運転切替要求情報Aに含まれる理由情報Sおよび準備時間情報tとともにメッセージ情報作成部611およびプロジェクタ制御部614へ出力する。
メッセージ情報作成部611の動作は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
プロジェクタ制御部614は、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号B、理由情報S、および準備時間情報tを受信する。そして、理由情報Sに応じて、投影パターン情報Lを、プロジェクタ投影パターン記憶部633から取得する。
投影パターン情報Lは、最初にどのようなバー112を表示させ、表示されたバー112を、カウントダウンの進行に従って、どのように変化させるのかを定義した情報である。投影パターンとしては、例えば以下のようなものが考えられる。
投影パターン1は、図10(a)のように、最初に横長のバー112が表示され、図10(b)〜(d)のように、カウントダウンの進行に従って、右側から短くなり、図10(e)のように、カウントダウンが終了すると消滅するものである。投影パターン2は、図11(a)のように、最初に横長のバー112が表示され、図11(b)〜(d)のように、カウントダウンの進行に従って、左側から短くなり、図11(e)のように、カウントダウンが終了すると消滅するものである。投影パターン3は、図12(a)のように、最初に横長のバー112が表示され、図12(b)〜(d)のように、カウントダウンの進行に従って、両側から短くなり、図12(e)のように、カウントダウンが終了すると消滅するものである。投影パターン4は、図13(a)のように、最初に縦長のバー112が表示され、図13(b)〜(d)のように、カウントダウンの進行に従って、上側から短くなり、図13(e)のように、カウントダウンが終了すると消滅するものである。投影パターン5は、図14(a)のように、最初に縦長のバー112が表示され、図14(b)〜(d)のように、カウントダウンの進行に従って、下側から短くなり、図14(e)のように、カウントダウンが終了すると消滅するものである。投影パターン6は、図15(a)のように、最初に縦長のバー112が表示され、図15(b)〜(d)のように、カウントダウンの進行に従って、両側から短くなり、図15(e)のように、カウントダウンが終了すると消滅するものである。なお、投影パターンは、これらに限定されるものではない。
プロジェクタ投影パターン記憶部633は、このよう投影パターンを定義する投影パターン情報Lを記憶している。
プロジェクタ投影パターン記憶部633に、新たな投影パターン情報Lを追加したり、プロジェクタ投影パターン記憶部633内の既存の投影パターン情報Lを更新することによって、様々な投影パターンを定義することを可能となっている。
プロジェクタ制御部614は、プロジェクタ投影パターン記憶部633から、任意の投影パターン情報Lを取得することが可能であるが、デフォルトで設定されている、または、運転者によって予め選択されている投影パターンに対応する投影パターン情報Lを取得することが好ましい。なぜなら、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えが行われる度に、カウントダウンの進行に従って毎回異なる投影パターンでバー112が表示されては、運転者が戸惑う恐れもあるからである。したがって、デフォルトで何れかの投影パターンを設定しておき、運転者からの変更要求がない限り、プロジェクタ制御部614は、デフォルト設定された投影パターンに対応する投影パターン情報Lを取得し続けるのが良い。
プロジェクタ制御部614はさらに、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号Bに応じて、プロジェクタ110を制御するための制御信号Kを生成し、投影パターン情報Lとともに入出力インタフェースユニット62へ出力する。入出力インタフェースユニット62は、制御信号Kおよび投影パターン情報Lを、プロジェクタ110へ出力する。プロジェクタ110は、制御信号Kに応じて起動し、さらに投影パターン情報Lにしたがって、例えば図8および図9に示すように、フロントガラス111上の、運転者の前方視界を遮らない位置にバー112を投影する。
プロジェクタ制御部614はさらに、準備時間情報tで定義された準備時間(例えば、60秒)からの1秒毎のカウントダウンを開始する。そして、カウントダウン毎に制御信号Kを入出力インタフェースユニット62へ出力し、入出力インタフェースユニット62は、この制御信号Kを、プロジェクタ110へ出力する。これに応じて、プロジェクタ110は、カウントダウンが進行し、制御信号Kが入力される毎に、例えば図10〜図15に示すように、バー112が短くなるように投影する。
プロジェクタ制御部614は、このような制御信号Kの生成および出力を、カウントダウン毎(たとえば、1秒毎)に、カウントダウンが終了するまで、すなわち、準備時間にわたって繰り返す。これによって、カウントダウンの進行に従って、バー112が、例えば図10〜図15のうちの何れかの投影パターンに従って投影され、フロントガラス111上に表示されるようになる。
このように、カウントダウンが開始されると、フロントガラス111上の、運転者の前方視界を遮らない位置に、縦長または横長のバー112が表示される。そして、カウントダウンが進行して行くと、投影パターンにしたがって、バー112は徐々に短く表示され、カウントダウンが終了すると、バー112は消滅する。
このように、運転モード切替制御システム100は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための表示装置として機能する。
カウントダウンが終了すると、光源点消灯制御部612は、運転モード切替信号出力部613へ動作信号Iを出力する。これに応じて、運転モード切替信号出力部613は、運転モードを自動運転モードから手動運転モードに切り替えを要求するための運転モード切替制御信号Jを、入出力インタフェースユニット62へ出力する。入出力インタフェースユニット62は、前述したように、運転モード切替制御信号Jを、自動運転制御装置5へ出力する。
自動運転制御装置5は、運転モード切替制御信号Jを受信すると、運転モードを自動運転モードから手動運転モードへと切り替える。
(動作)
次に、本実施形態に係る表示装置に動作について説明する。前述したように、本実施形態に係る表示装置は、運転モード切替制御システム100によって実現される。したがって、以下では、運転モード切替制御システム100の動作について説明する。本実施形態に係る表示装置の動作説明は、運転モード切替制御システム100の動作説明に含まれる。
図16および図17は、本実施形態における運転モード切替制御システム100の動作例を示すフローチャートである。図16および図17において、図4および図5と同一の動作については、図4および図5と同じステップ番号を付し、重複説明を避ける。
図16におけるS1における動作は、図4におけるステップS1における動作と同様である。
ステップS1の後、運転モード切替信号受信部610では、入出力インタフェースユニット62から出力された手動運転切替要求情報Aが受信されると、運転モード切替制御開始部611の動作を開始するための起動信号Bが生成される。起動信号Bは、手動運転切替要求情報Aに含まれる理由情報Sおよび準備時間情報tとともに、運転モード切替信号受信部610から、メッセージ情報作成部611およびプロジェクタ制御部614へ出力される(S22)。
その後、メッセージ情報作成部611においてなされる図16におけるステップS3〜S5における動作は、図4におけるS3〜S4における動作と同様である。
一方、プロジェクタ制御部614では、運転モード切替信号受信部610から出力された起動信号B、理由情報S、および準備時間情報tが受信される。そして、理由情報Sに応じて、投影パターン情報Lが、プロジェクタ投影パターン記憶部633から取得される(S23)。
投影パターン情報Lは、バー112を最初どのように表示し、カウントダウンの進行に従って、どのように変化させるのかを定義した情報であり、プロジェクタ投影パターン記憶部633に、新たな投影パターン情報Lを追加したり、プロジェクタ投影パターン記憶部633内の既存の投影パターン情報Lを更新することによって、様々な投影パターンを定義することが可能である。
プロジェクタ制御部614ではさらに、起動信号Bに応じて、プロジェクタ110を制御するための制御信号Kが生成され、投影パターン情報Lとともに入出力インタフェースユニット62へ出力され、さらに入出力インタフェースユニット62からプロジェクタ110へ出力される。この制御信号Kによって、プロジェクタ110が起動され、プロジェクタ110によって、投影パターン情報Lに従って、例えば図8および図9に示すように、フロントガラス111上の運転者の前方視界を遮らない位置に、バー112の投影が開始される(S24)。
プロジェクタ制御部614ではさらに、準備時間情報tで定義された準備時間(例えば、60秒)からの1秒毎のカウントダウンが開始される(S25)。そして、カウントダウン毎に、プロジェクタ制御部614から、制御信号Kが、入出力インタフェースユニット62へ出力され、制御信号Kは、入出力インタフェースユニット62からさらにプロジェクタ110へ出力される。これに応じて、プロジェクタ110によって、バー112は、例えば図10〜図15に示すように段々短く表示されるように投影される(S26)。
プロジェクタ制御部614では、このような制御信号Kの生成および出力が、カウントダウン毎(たとえば、1秒毎)に、カウントダウンが終了するまで、すなわち、準備時間にわたって繰り返される(S27)。
このように、カウントダウンが開始されると、フロントガラス111上の、運転者の前方視界を遮らない位置に、縦長または横長のバー112が表示される。そして、カウントダウンが進行して行くと、投影パターンにしたがって、バー112は徐々に短く表示され、カウントダウンが終了する(S27:Yes)と、バー112は消滅する(S28)。
このように、運転モード切替制御システム100は、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための表示装置として機能し、バー112の表示が開始されることによって、カウントダウンの開始(S25)が、バー112の長さが短くなることによって、カウントダウンの進行(S26)が、バー112が消滅することによって、カウントダウンの終了(S27:Yes)が、運転者によって把握される。
このようにカウントダウンが終了すると、プロジェクタ制御部614から、運転モード切替信号出力部613へ動作信号Iが出力される。これに応じて、運転モード切替信号出力部613は、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えを要求するための運転モード切替制御信号Jが、入出力インタフェースユニット62へ出力され、さらに入出力インタフェースユニット62から、自動運転制御装置5へ出力される。これによって、自動運転制御装置5によって、自動運転モードから手動運転モードへと切り替えが実施される(S29)。
(効果)
上述したように、本実施形態に係る表示装置を実現する運転モード切替制御システム100もまた、第1の実施形態と同様に、自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示することができる。
具体的には、プロジェクタ110からバー112の投影を開始することにより、運転者に対して、自動運転モードから手動運転モードへの切り替えのための準備を開始する必要があることを認識させることができる。また、カウントダウンの進行に従って、バー112の長さが徐々に短くなるように表示することによって、運転者に対して、カウントダウンの進行を認識させることができる。さらに、バー112を消滅させることによって、運転者に対して、カウントダウンの終了を認識させることができる。
また、バー112は、フロントガラス111上の、前方視界を遮らない位置に表示されるので、運転者は、前方を注視しながらカウントダウンの状態を認識できるようになり、手動運転の準備に集中することが可能となる。
これによって、運転者は、カウントダウンが終了する前に、手動運転に対する準備を、余裕をもって完了させることが可能となり、手動運転への安全な引き継ぎを実現することが可能となる。
しかも、本実施形態では、第1の実施形態のような光源8を使用することなく実現されるので、Aピラー20に光源8を埋め込むような設備対応は不要である。また、バー112は、光源8を使用することなく表示されることから、バー112の形状(例えば、縦長/横長)や、長さの変更が容易である。あるいはバー形状に限定されず、例えば環状のような任意の形状で投影することも、投影パターンLを新たに定義するだけで実現され、ハードウェア的な変更を伴うことなく実現することができる。
(変形例)
上記第2の実施形態では、プロジェクタ110からフロントガラス111上にバー112を投影する構成について説明したが、このような構成に限定される訳ではなく、フロントガラス111として、ディスプレイ機能付フロントガラスを採用し、プロジェクタ110を使用せずに、ディスプレイ機能付フロントガラスに直接、バー112を表示させるようにしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
[付記1]
自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、
前記車両内において、運転者よりも前方側に配置された複数の光源と、
前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を点灯させ、前記点灯された複数の光源が、前記カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させるように制御するプロセッサと、を備えた表示装置。
[付記2]
自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、
前記カウントダウンの開始時に、前記車両のフロントガラス上の、前記車両の運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示するプロジェクタと、
前記表示されたバーが、前記カウントダウンの終了時には表示されなくなるように、前記カウントダウンの進行に従って、前記表示されたバーの長さを短縮するように前記表示部を制御するプロセッサと、を備えた表示装置。
[付記3]
自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための方法であって、
前記車両内において、運転者よりも前方側に複数の光源を配置し、
プロセッサを用いて、前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を点灯させ、
前記プロセッサを用いて、前記点灯された複数の光源が、前記カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させる、表示方法。
[付記4]
自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための方法であって、
プロジェクタを用いて、前記カウントダウンの開始時に、前記車両のフロントガラス上の、前記車両の運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示し、
前記プロセッサを用いて、前記表示されたバーが、前記カウントダウンの終了時には表示されなくなるように、前記プロジェクタを制御することによって、前記カウントダウンの進行に従って、前記表示されたバーの長さを短縮させる、表示方法。
1…車両、2…パワーユニット、3…操舵装置、4…ステアリングホイール、5…自動運転制御装置、6…運転モード切替制御装置、7…スピーカ、8…光源、10…運転モード切替制御システム、11…ステアリングセンサ、12…アクセルペダルセンサ、13…ブレーキペダルセンサ、14…GPS受信機、15…ジャイロセンサ、16…車速センサ、20…ピラー、61…制御ユニット、62…入出力インタフェースユニット、63…記憶ユニット、100…運転モード切替制御システム、110…プロジェクタ、111…フロントガラス、112…バー、113…上部窓枠、114…下部窓枠、115…ダッシュボード、610…運転モード切替信号受信部、611…メッセージ情報作成部、612…光源点消滅制御部、613…運転モード切替信号出力部、614…プロジェクタ制御部、631…メッセージフォーマット情報記憶部、632…光源制御パターン記憶部、633…プロジェクタ投影パターン記憶部。

Claims (12)

  1. 自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、
    前記車両内において、運転者よりも前方側に配置された複数の光源と、
    前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を点灯させ、前記点灯された複数の光源が、前記カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させるように制御する制御部と、を備えた表示装置。
  2. 前記複数の光源は、前記車両の2つのAピラーのうちの少なくとも1つのAピラーに、前記Aピラーの長さ方向に沿って配置された、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御部は、前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を、点灯させることに代えて、点滅させるように制御する、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記制御部は、前記所定個数の光源が消灯された場合、点灯されている他の光源の色を変化させるように制御する、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の表示装置。
  5. 前記複数の光源は、予め設定された複数のグループのうちの何れかに属するように予め分類され、前記制御部は、同一のグループに属する光源は同じ色で、異なるグループに属する光源は異なる色で点灯するように制御する、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の表示装置。
  6. 前記制御部は、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させる場合、上方側の光源から消灯するように制御する、請求項2に記載の表示装置。
  7. 自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための装置であって、
    前記カウントダウンの開始時に、前記車両のフロントガラス上の、前記車両の運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示する表示部と、
    前記表示されたバーが、前記カウントダウンの終了時には表示されなくなるように、前記カウントダウンの進行に従って、前記表示されたバーの長さを短縮するように前記表示部を制御する制御部と、を備えた表示装置。
  8. 前記部位は、前記フロントガラス上の、上部窓枠の近傍にあり、前記表示部は、前記バーを、前記上部窓枠に沿って横長に表示する、請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記部位は、前記フロントガラス上の、Aピラーの近傍にあり、前記表示部は、前記バーを、前記Aピラーに沿って縦長に表示する、請求項7に記載の表示装置。
  10. 前記制御部は、前記カウントダウンの進行に従って、前記バーの一方の端部および他方の端部のうちの少なくとも一方から徐々に表示しなくなるように前記表示部を制御する、請求項8または9に記載の表示装置。
  11. 自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための方法であって、
    前記車両内において、運転者よりも前方側に複数の光源を配置し、
    前記カウントダウンの開始時に、前記複数の光源を点灯させ、
    前記点灯された複数の光源が、前記カウントダウンの終了時にはすべて消灯しているように、前記点灯された複数の光源を、前記カウントダウンの進行に従って所定個数ずつ消灯させる、表示方法。
  12. 自動運転モードで走行している車両の運転モードを手動運転モードに切り替えるまでのカウントダウンの状態を表示するための方法であって、
    前記カウントダウンの開始時に、前記車両のフロントガラス上の、前記車両の運転者の前方視界を遮らない部位に、縦長または横長のバーを表示し、
    前記表示されたバーが、前記カウントダウンの終了時には表示されなくなるように、前記カウントダウンの進行に従って、前記表示されたバーの長さを短縮させる、表示方法。
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