JP2018149295A - フェイスガード用シールド及びフェイスガード - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けるときの指紋の付着を防止すると共に、使用前に傷や埃がつくことを防止し、クリーンな視界を得ることが可能なフェイスガード用シールド、及び該フェイスガード用シールドが装着されたフェイスガードを提供する。【解決手段】フェイスガードに取り付けられ、装着者の眼を保護するフェイスガード用シールド100が、透明なプラスチックフィルムから成り、フェイスガードのフレーム部と係合する係合穴111,112,113,114,115が形成されたシールド本体110と、係合穴111,112,113,114,115が露出するように、シールド本体110の下端部側の表面及び裏面を覆う保護カバー120と、を備え、保護カバー120は、使用時にシールド本体110から取外し可能に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、血液等の飛散から眼を保護するために用いられるフェイスガード(スプラッシュフェイスガード、医療用フェイスガード等)のシールド(透明フィルム)に関し、特に、シールドをフェイスガードのフレーム部に取り付ける際に、指紋の付着を防止すると共に、使用前に傷や埃がつくことを防止する保護カバーを備えたフェイスガード用シールド、及び該フェイスガード用シールドが装着されたフェイスガードに関する。
従来、手術の執刀医や助手は、手術時の血液等の飛散から眼を保護するためにフェイスガードを装着している。フェイスガードは、両眼を前方から覆うフィルム状の透明なシールドを有しており、これによって血液等の飛散物から眼を保護し、眼からの血液感染を防止している。
このような、手術用のフェイスガードにおいては、感染症感染のリスクを減らすと共に、煩雑な滅菌処理等の不要なものが望まれ、使い捨てのシールドを備えたものが実用に供されている。このようなフェイスガードとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、装着者の眼を保護するために、装着者の眼の前方に設けられる使い捨てのシールドと、そのシールドを保持するためのフレーム部(保持部)と、保持部に連結され、フェイスガードを頭部に装着するための装着部を備えたものがある。フェイスガードのフレーム部はスナップ式留具を有しており、これによってシールドを容易に装着できるように構成されている。
また、緊急を要する救急医療の現場では、シールドの装着時間さえも短縮するため、予め新しいシールドをフレーム部に装着したフェイスガードを常備し、緊急の手術に備えているという実態がある。このため、使用前のシールドに埃や傷がつかないように、シールドの表面に保護シールを備えたシールドも提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2009−31473号公報 特開2016−131725号公報
特許文献2に記載のフェイスガードによれば、予め新しいシールドを装着した状態(つまり、使用前の状態)でフェイスガードを常備しておくような場合でも、保護シールによって使用前のシールド本体に対する埃等の付着を防止することができる。また、使用時には、保護シールに接着された接着テープをつまみ、保護シールをシールド本体から剥離することで、良好な視界を得ることが可能となる。
しかしながら、特許文献2に記載のシールドは、シールドの表面には保護シールを有するものの、シールドの裏面には保護シールを有さないため、シールドをフレーム部に装着するときに、シールドの裏面に指紋が付着してしまうと、保護シールを剥離したとしても、良好な視界を得ることができないといった問題があった。かかる問題を解決するためには、シールドをフレーム部に装着するときに、ラテックスグローブ等をすることも考えられるが、シールドをフレーム部の留具に固定する作業は、指先を使う細かい作業であるため、ラテックスグローブ等をした状態では、作業性が悪いといった問題がある。
また、昨今、クリーンな視界を得るために、シールドの表面にマルチコートを施すことも検討されているが、シールドの表面にマルチコートを施すと、保護シールを設けることができなくなるため、このようなシールドを用いる場合には、指紋付着の問題がより一層顕著なものとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取り付けるときの指紋の付着を防止すると共に、使用前に傷や埃がつくことを防止し、クリーンな視界を得ることが可能なフェイスガード用シールド、及び該フェイスガード用シールドが装着されたフェイスガードを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のフェイスガード用シールドは、フェイスガードに取り付けられ、装着者の眼を保護するフェイスガード用シールドであって、透明なプラスチックフィルムから成り、フェイスガードのフレーム部と係合する係合穴が形成されたシールド本体と、係合穴が露出するように、シールド本体の下端部側の表面及び裏面を覆う保護カバーと、を備え、保護カバーは、使用時にシールド本体から取外し可能に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、シールド本体が保護カバーによって覆われているため、フェイスガードのフレーム部に取り付けるときに指紋の付着が防止される。また、シールド本体が使用直前まで保護カバーによって覆われているため、シールド本体に傷や埃がつくことも防止される。
また、保護カバーは、一対のフィルム材より構成されるのが望ましい。
また、保護カバーは、肉薄柔軟な袋状の形状を呈していることが望ましい。
また、保護カバーが、紙、樹脂又は紙と樹脂の複合体より形成されるのが望ましい。
また、シールド本体が、略台形状の形状を呈し、保護カバーは、保護カバーの左側端部又は右側端部のいずれか一方側において、保護カバーの開口が小さくなるように保護カバーの表側基材と裏側基材とが接合された接合部を有することが望ましい。また、この場合、接合部において、表側基材と前記裏側基材とが溶着又は接着によって接合されていることが望ましい。
また、接合部が、保護カバーの左側端部又は右側端部とシールド本体との間において、1箇所又は複数箇所に設けられることが望ましい。
また、保護カバーの左側端部又は右側端部は、シールド本体の外形に沿った傾斜部を有し、接合部が、傾斜部に設けられていることが望ましい。
また、別の観点からは、本発明のフェイスガードは、上述したフェイスガード用シールドが取り付けられていることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、取り付けるときの指紋の付着を防止すると共に、使用前に傷や埃がつくことを防止し、クリーンな視界を得ることが可能なフェイスガード用シールド、及び該フェイスガード用シールドが装着されたフェイスガードが実現される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフェイスガード用シールドが取り付けられた、フェイスガードの使用前の状態を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るフェイスガード用シールドの平面図である。 図3は、図2のフェイスガード用シールドの分解図である。 図4は、図2のフェイスガード用シールドをフェイスガードのフレーム部に取り付ける様子を説明する図である。 図5は、フェイスガードに取り付けられたフェイスガード用シールドから保護カバーを取り外す手順を説明する図である。 図6は、図5のフェイスガード用シールドから保護カバーが取り外された後の状態(つまり、使用時の状態)を説明する図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係るフェイスガード用シールドの構成を説明する平面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るフェイスガード用シールドの変形例を示す平面図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係るフェイスガード用シールドの変形例を示す平面図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係るフェイスガード用シールドの変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフェイスガード用シールド100(以下、単に「シールド100」という。)が取り付けられた、フェイスガード10の使用前の状態を示す斜視図である。図2は、フェイスガード10に取り付けられる前のフェイスガード用シールド100を前方から見たときの平面図である。また、図3は、図2のシールド100の分解図であり、図3(a)はシールド本体110の平面図であり、図3(b)は、シールド本体110の下端側を覆う保護カバー120の平面図である。本実施形態のフェイスガード10は、手術時の血液等の飛散から眼を保護するために用いられる器具であり、使い捨てのシールド100が取り付けられて使用される。なお、以下の説明においては、フェイスガード10が頭部に装着されたとき、顔が向けられる方向を前方とし、その逆方向を後方とする。また、左右上下は前方から見たときの左右上下をいう。
図1に示すように、フェイスガード10は、装着者の眼を保護するために、装着者の眼の前方に設けられるシールド100と、シールド100を保持するためのフレーム部200と、フレーム部200に連結され、フェイスガード10を頭部に装着するための装着部300を備えている。
フレーム部200は、プラスチック製の細長の板状部材であり、前頭部の形状に沿って略U字状に湾曲して形成され、アーム210、220が支持部230の右側及び左側から後方に向って延出している。フレーム部200のアーム210、220の先端部には、それぞれ中央に連結穴212(図1において不図示)、222が形成された連結部214、224が形成されている。
また、アーム210、220の基端部に連続するように接続された支持部230には、その前面側に2つの突起231、232と、3つのスナップ式留具233、234、235が設けられている。2つの突起231、232と、3つのスナップ式留具233、234、235は、シールド100を位置決めすると共に支持する機構であり、スナップ式留具233は支持部230とアーム210の略境界部に配置され、スナップ式留具234は支持部230の中央部に配置され、スナップ式留具235は支持部230とアーム220の略境界部に配置されている。また、突起231は、スナップ式留具233とスナップ式留具234の略中間の位置に配置され、突起232は、スナップ式留具234とスナップ式留具235の略中間の位置に配置されている。
スナップ式留具233、234、235のそれぞれは、支持部230の前面から突出するように形成された突起部233a(図1において不図示)、234a、235aと、各突起部233a、234a、235aと係合する係合部233b、234b、235bを有している。詳細は後述するが、本実施形態の各係合部233b、234b、235bは、支持部230の上側端面から上方に向って突出するように設けられており、各係合部233b、234b、235bの基端部側(つまり、支持部230側)には、各係合部233b、234b、235bを前方に折り返すことができるように、柔軟性を有した屈曲部233c、234c、235cが形成されている。そして、各係合部233b、234b、235bを前方に折り返すことで、各係合部233b、234b、235bが各突起部233a、234a、235aと係合し、シールド100が支持部230に固定されるように構成されている(図4)。
装着部300は、プラスチック製の部材であり、後方に向かって延びるテンプル部310、320と、テンプル部310と320とを接続するブリッジ部330とが一体に成形されて構成される。図1に示すように、テンプル部310、320は、それぞれ内側に湾曲しつつ、後方に向かって延びている。また、ブリッジ部330は、テンプル部310、320から上斜め前方にアーチ状に曲げられて形成され、テンプル部310、320の前方端部を接続している。フェイスガード10が装着者の頭部に装着されると、テンプル部310、320が装着者の側頭部及び耳に当接すると共に、ブリッジ部330が装着者の前頭部に当接し、フェイスガード10は装着者の頭部に安定して固定される。
テンプル部310、320の前方端部の近傍には、連結穴312、322(図1において不図示)がそれぞれ設けられており、テンプル部310、320の外側には、連結穴312と連結穴212が連通し、連結穴322と連結穴222が連通するように、フレーム部200の連結部214、224が配置されている。そして、連結穴312と連結穴212には連結ピン314が挿通され、連結穴322と連結穴222には連結ピン324が挿通され、フレーム部200は、連結ピン314、324を支点に、装着部300に対して上下に回動可能に固定されている。このように、本実施形態においては、フレーム部200を装着部300に対して相対的に回動させることにより、フレーム部200に支持されたシールド本体110の上下方向の位置が調整可能になっている。なお、本実施形態においては、フレーム部200は、テンプル部310、320に対して、一定の摩擦力が発生するように連結ピン314、324により固定されているため、外部から力が加わらない限り、フレーム部200が装着部300に対して相対的に回動することはない。
シールド100は、無色透明または彩色が施された、厚さ略100〜200μmのTAC(トリアセチルセルロース(Triacetylcellulose))フィルム等のプラスチックフィルムから成り、光透過性及び可撓性を有するシールド本体110と、白色又は彩色が施された、厚さ略0.08〜0.20mmの紙を貼り合わせて、矩形の袋状に形成された保護カバー120と、から構成されている。
図2及び図3(a)に示すように、本実施形態のシールド本体110は、平面視略台形のシート状の形状を呈しており、保護カバー120内に収容されている。そして、フェイスガード10を使用する際には、シールド100(つまり、保護カバー120に収容されている状態のシールド本体110)をフレーム部200に取り付け、保護カバー120を下方向に移動させて、保護カバー120をシールド本体110から取り外して使用する(詳細は後述)。なお、シールド本体110の素材としては、TACフィルム以外にも、PET(ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate))フィルム、PC(ポリカーボネート(Polycarbonate))フィルム、PP(ポリプロピレン(Polypropylene)フィルム)等を用いることができる。また、保護カバー120の素材としては、紙以外にも、PCフィルム、PPフィルム等の肉薄柔軟な樹脂フィルム、又は紙と樹脂フィルムの複合体を用いることができる。
図2及び図3(a)に示すように、シールド本体110の上端部110U近傍には、フレーム部200の突起231、232に対応する穴111、112(係合穴)と、スナップ式留具233、234、235に対応する穴113、114、115(係合穴)が穿設されている。また、シールド本体110の穴113、115の上方には、フレーム部200に取り付けられる際に、スナップ式留具233、235と干渉しないように、切欠部110R、110Lが形成されている。また、シールド本体110の穴114の上側には、シールド本体110をフレーム部200に取り付ける際に、スナップ式留具234を前方に折り返すことができるように、上端部110Uから下方に延びるスリット116と、穴117が形成されている。
図2及び図3(b)に示すように、保護カバー120は、1枚の紙を下端部で折り返し、右側端部及び左側端部をテープ121、122で固定した袋状の部材である。保護カバー120の左右方向の内寸は、シールド本体110の左右方向の外寸よりも僅かに大きく、保護カバー120の上端部には、開口部120aが形成されており、開口部120aを通してシールド本体110が収容されている(図2)。そして、本実施形態においては、シールド本体110が保護カバー120に収容されている状態のときに、シールド本体110の上端部110U近傍に形成された穴111、112、113、114、115が露出するようになっており、シールド100をフレーム部200に取り付けるときに、保護カバー120がフレーム部200と干渉しないようになっている。なお、シールド本体110が保護カバー120に収容されている状態のときには、シールド本体110の表面及び裏面と保護カバー120の内面との間で摩擦力が働くため、保護カバー120がシールド本体110から容易に脱落することはない。
上述のように、本実施形態のシールド100は、シールド本体110を保護カバー120に収容したものである。本実施形態のシールド100は、例えば、TACフィルム等のプラスチックフィルムのシートを用意し、該シートをいわゆるトムソン型(ビク型)によって抜き加工し、予め袋状に加工した保護カバー120内に収容することによって得られる。
図4は、シールド100をフレーム部200に取り付ける様子を説明する図である。なお、図4においては、説明の便宜のため、フレーム部200に取り付けられた状態のシールド100の形状を2点鎖線で示している。
図4に示すように、本実施形態のシールド100は、スナップ式留具233、234、235の各係合部233b、234b、235bを上方に開いた状態で、裏面側をフレーム部200に向け、フレーム部200の前方から取り付けられる。シールド100をフレーム部200に取り付けるときには、先ず、シールド本体110の穴111に突起231を挿入し、穴112に突起232挿入し、穴114に突起部234aを挿入し、スナップ式留具234の係合部234bをスリット116の隙間を通して前方に折り返し、スナップ式留具234を固定する(つまり、係合部234bを突起部234aに係合させる)。なお、スナップ式留具234を固定したとき、スナップ式留具234の屈曲部234cがシールド本体110の穴117に嵌まり込むため、スリット116は、閉じた状態となる。
次いで、シールド100の左右両端部をフレーム部200の支持部230の形状に沿うように曲げ、シールド本体110の穴113に突起部233aを挿入した状態で、スナップ式留具233の係合部233bを前方に折り返してスナップ式留具233を固定し(つまり、係合部233bを突起部233aに係合させ)、シールド本体110の穴115に突起部235aを挿入した状態で、スナップ式留具235の係合部235bを前方に折り返してスナップ式留具235を固定する(つまり、係合部235bを突起部235aに係合させる)。このように、スナップ式留具233、234、235を固定すると、シールド100がフレーム部200の形状に沿うように湾曲した状態でフレーム部200に固定され、図1に示す状態(つまり、使用前の状態)となる。
このように、本実施形態においては、シールド本体110が保護カバー120に収容されている状態で、シールド100がフレーム部200に取り付けられる。従って、シールド本体110の下端部側(つまり、保護カバー120によって覆われている部分)には取り付け作業者の指紋が付着することはない。また、本実施形態のフェイスガード10は、使用直前まで、シールド本体110が保護カバー120によって覆われているため、シールド本体110に埃や汚れが付着したり、傷がつくことがないようになっている。
図5及び図6は、本実施形態のフェイスガード10を使用する際の手順を説明する図である。図5は、保護カバー120を取り外す手順を説明する図であり、図6は、保護カバー120が取り外された後の状態(つまり、使用時の状態)を説明する図である。図5及び図6に示すように、本実施形態のフェイスガード10を使用する場合には、シールド100の保護カバー120がシールド本体110から取り外される。
図5に示すように、保護カバー120を取り外す場合、保護カバー120の一部を把持し、ゆっくりと下方向に引き下げる。そして、保護カバー120を、シールド本体110の表面及び裏面と保護カバー120の内面との間で働く摩擦力よりも大きな力で引き下げることにより、保護カバー120がシールド本体110から取り外される。そして、保護カバー120がシールド本体110から完全に取り外されると、図6に示すように、埃等の付着のないシールド本体110が完全に露出する。
以上のように、本実施形態のフェイスガード10は、使用する直前までシールド本体110を保護カバー120によって覆っておき、使用時には保護カバー120を簡単に取り外すことができるように構成されている。従って、例えば、緊急を要する救急医療の現場において、シールド100の装着時間を短縮するために予め新しいシールド100を装着した状態(つまり、使用前の状態)でフェイスガード10を常備しておくような場合でも、保護カバー120によって使用前のシールド本体110に対する埃等の付着を防止することができ、使用時には保護カバー120を取り外すことで、良好な視界を得ることが可能となる。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、本実施形態においては、シールド本体110は、光透過性を有するTAC等のプラスチックフィルムであるとしたが、光透過性及び可撓性を有するものであれば、これに限定されるものではない。また、シールド本体110の表面又は裏面に、紫外線や赤外線をカットするコーティングや、反射を防止するコーティング(いわゆる、マルチコーティング)を施すことも可能である。
また、本実施形態の保護カバー120は、矩形袋状のものであると説明したが、シールド本体110の上端部110U近傍に形成された穴111、112、113、114、115が露出するように、シールド本体110の下端部側を覆えばよく、必ずしも矩形状のものに限定されるものではない。
また、本実施形態においては、保護カバー120の右側端部及び左側端部がテープ121、122で固定されているものとしたが、このような構成に限定されるものではなく、袋状に加工されていればよい。また、保護カバー120は、シールド本体110の下端部側を覆えばよく、シールド本体110を表面及び裏面から挟み込む2枚のフィルム材によって保護カバー120を構成することもできる。なお、この場合、シールド本体110とフィルム材との間に発生する静電気力で、フィルム材がシールド本体110の表面及び裏面に保持されることが望ましい。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係るフェイスガード用シールド100A(以下、単に「シールド100A」という。)の平面図である。本実施形態のシールド100Aは、半透明な樹脂フィルム(PETフィルム、PCフィルム、PPフィルム、アクリルフィルム、OPP(Oriented polypropylene)フィルム、HDPE(High Density Polyethylene)フィルム等)からなる保護カバー120Aを備える点で、第1の実施形態に係るシールド100と異なる。
保護カバー120Aは、1枚の樹脂フィルムを下端部で折り返し、右側端部及び左側端部を超音波で溶着した袋状の部材である。保護カバー120Aの左右方向の内寸は、シールド本体110の左右方向の外寸よりも僅かに大きく、保護カバー120Aの上端部には、開口部120Aaが形成されており、開口部120Aaを通してシールド本体110が収容されている。そして、本実施形態の保護カバー120Aは、保護カバー120Aの左側端部から僅かに内側であって(つまり、保護カバー120Aの左側端部周辺であって)、シールド本体110の左下端部よりも僅かに上側の位置に(つまり、保護カバー120Aの左側端部とシールド本体110との間に)、溶着部125A(接合部)を備えている。
溶着部125Aは、保護カバー120Aの表側基材と裏側基材とを数mmの範囲にわたって溶着(接合)した部分である。図7に示すように、溶着部125Aを設けることによって、保護カバー120Aの開口部120Aaが、実質的に小さくなるように構成されている。つまり、溶着部125Aが設けられ保護カバー120Aがシールド本体110に対して、上下方向に相対的に移動しようとすると、溶着部125Aがシールド本体110の左下端部に接触し、移動を規制する。このように、本実施形態においては、溶着部125Aを設けることにより、シールド本体110から保護カバー120Aが脱落するのを防止している。なお、保護カバー120Aを取り外す際には、保護カバー120Aの右側端部を把持し、ゆっくりと下方向に引き下げることによって、容易に取り外すことができる。なお、溶着部125Aは、必ずしも保護カバー120Aの左側端部側に設ける必要はなく、右側端部側に設けてもよい。また、本実施形態においては、保護カバー120Aが半透明な樹脂フィルムによって構成されており、透明なシールド本体110と明確に区別できるため、保護カバー120Aの着脱作業、また着脱状態の確認も容易に行えるようになっている。
(第2の実施形態の変形例)
図8〜10は、本発明の第2の実施形態に係るシールド100Aの変形例を示す平面図であり、図8は、変形例1に係るシールド100Bの構成を示し、図9は、変形例2に係るシールド100Cの構成を示し、図10は、変形例3に係るシールド100Dの構成を示している。
(第2の実施形態の変形例1)
本変形例1のシールド100Bは、溶着部125B(接合部)がシールド本体110の左側の外形に沿って複数(例えば、3箇所)設けられている点で、第2の実施形態に係るシールド100Aと異なっている。このような構成によっても、保護カバー120Bの開口部120Baを実質的に小さくすることができ、シールド本体110から保護カバー120Bが脱落するのを防止することができる。
(第2の実施形態の変形例2)
本変形例2のシールド100Cは、保護カバー120Cの左上側が、シールド本体110の左側の外形に沿って斜めに切断された形状を呈し、該斜めに切断された部分(傾斜部)に溶着部125Cが設けられている点で、第2の実施形態に係るシールド100Aと異なっている。本変形例2においては、溶着部125Cが保護カバー120Cの左側端部の袋とじを兼ねている。このような構成によっても、保護カバー120Cの開口部120Caを実質的に小さくすることができ、シールド本体110から保護カバー120Cが脱落するのを防止することができる。
(第2の実施形態の変形例3)
本変形例3のシールド100Dは、保護カバー120Dの左側端部が、シールド本体110の左側の外形に沿って斜めに形成されており、該左側端部(傾斜部)に溶着部125Dが設けられている点で、第2の実施形態に係るシールド100Aと異なっている。本変形例3においても、変形例2と同様、溶着部125Dが保護カバー120Dの左側端部の袋とじを兼ねている。このような構成によっても、保護カバー120Dの開口部120Daを実質的に小さくすることができ、シールド本体110から保護カバー120Dが脱落するのを防止することができる。
なお、第2の実施形態及び変形例1〜3においては、保護カバー120A〜120Dを樹脂フィルムで構成し、その一部を溶着して溶着部125A〜125Dを形成しているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、保護カバー120A〜120Dを紙、又は紙と樹脂フィルムの複合体で構成し、溶着部125A〜125Dに相当する箇所を接着(接合)してもよい。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 フェイスガード
100、100A、100B、100C、100D フェイスガード用シールド
110 シールド本体
110U 上端部
110R、110L 切欠部
111、112、113、114、115、117 穴
116 スリット
120、120A、120B、120C、120D 保護カバー
120a、120Aa、120Ba、120Ca、120Da 開口部
121、122 テープ
125A、125B、125C、125D 溶着部
200 フレーム部
210、220 アーム
212、222 連結穴
214、224 連結部
230 支持部
231、232 突起
233、234、235 スナップ式留具
233a、234a、235a 突起部
233b、234b、235b 係合部
233c、234c、235c 屈曲部
300 装着部
310、320 テンプル部
312、322 連結穴
314、324 連結ピン
330 ブリッジ部

Claims (9)

  1. フェイスガードに取り付けられ、装着者の眼を保護するフェイスガード用シールドであって、
    透明なプラスチックフィルムから成り、前記フェイスガードのフレーム部と係合する係合穴が形成されたシールド本体と、
    前記係合穴が露出するように、前記シールド本体の下端部側の表面及び裏面を覆う保護カバーと、
    を備え、
    前記保護カバーは、使用時に前記シールド本体から取外し可能に設けられている
    ことを特徴とするフェイスガード用シールド。
  2. 前記保護カバーは、一対のフィルム材より構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフェイスガード用シールド。
  3. 前記保護カバーは、肉薄柔軟な袋状の形状を呈していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフェイスガード用シールド。
  4. 前記保護カバーが、紙、樹脂又は紙と樹脂の複合体より成ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフェイスガード用シールド。
  5. 前記シールド本体が、略台形状の形状を呈し、
    前記保護カバーは、前記保護カバーの左側端部又は右側端部のいずれか一方側において、前記保護カバーの開口が小さくなるように前記保護カバーの表側基材と裏側基材とが接合された接合部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフェイスガード用シールド。
  6. 前記接合部において、前記表側基材と前記裏側基材とが溶着又は接着によって接合されていることを特徴とする請求項5に記載のフェイスガード用シールド。
  7. 前記接合部が、前記保護カバーの左側端部又は右側端部と前記シールド本体との間において、1箇所又は複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のフェイスガード用シールド。
  8. 前記保護カバーの左側端部又は右側端部は、前記シールド本体の外形に沿った傾斜部を有し、
    前記接合部が、前記傾斜部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のフェイスガード用シールド。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のフェイスガード用シールドが取り付けられたフェイスガード。
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