JP2018146573A - 嗅覚検査装置、嗅覚検査方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】被検者が他の要因で匂いが変化したことを検知することのない正確な検査が可能な嗅覚検査装置等を提供する。【解決手段】嗅覚検査装置1は、コンプレッサ121により流入路120に流入した空気を、ソニックノズル124を通過させることにより一定の流速及び流量にする。その空気を分岐された流入路120に備えた流入弁126〜129のうち開弁している弁を通過させ、試料容器101〜104のいずれか1つに流入させることにより様々な強さの匂いを有する気体を発生する。そして、その気体を流出路150に備えたヒータ153で温めてノーズマスク155内で放出する。【選択図】図1
Description
本発明は、匂いを発生させて嗅覚を検査する嗅覚検査装置、嗅覚検査方法及びプログラムに関する。
人の嗅覚を検査する方法は、種類又は強さの異なる匂いを発生させ、その匂いを人が検知できるか否かにより判断する方法が知られている。本願の発明者の一人は、第1の三方電磁弁で、複数の匂いラインと提示用マスクとの接続を切り替え、第2の三方電磁弁で、無臭空気ラインと提示用マスクとの接続を切り替える気体提示装置を提案した(特許文献1)。
特許文献1では、匂い袋に所望の濃度の匂い成分を含む気体を収容し、その気体を提示用マスクに導入するとしたが、他の方法として、例えば匂い成分を含む液体に空気を流入し、バブリングさせて匂いを発生する方法が知られている(特許文献2)。特許文献2では、バブリングの強度を変えることにより、匂いの強度を変えることができると説明されている。
特許文献1に係る気体提示装置は、匂い袋から発生した空気を空気ポンプで提示用マスク側に提示し、また、外気を他の空気ポンプで提示用マスク側に提示する。また、特許文献2に係る匂いの空間分布制御方法において、匂い源をバブリングして匂いを生成しこの匂いをファンで発生させた空気流に混入させて送出する。
このような従来の方法では、匂いの発生源を替え又は無臭空気ラインと切り替えることで空気の流速が変わることがあり、その流速の変化により被検者が匂いの変化があったと判断する可能性があった。このため、嗅覚の検査が正確にできないという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、被検者が他の要因で匂いが変化したことを検知することのない正確な検査が可能な嗅覚検査装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る嗅覚検査装置は、
匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器と、
一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に流入させる流入路と、
前記流入路の途中で流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁と、
前記流入路から流入された空気により前記試料容器から排出された気体を取り込んで、被検者に向けて流出する流出路と、を備えることを特徴とする。
匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器と、
一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に流入させる流入路と、
前記流入路の途中で流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁と、
前記流入路から流入された空気により前記試料容器から排出された気体を取り込んで、被検者に向けて流出する流出路と、を備えることを特徴とする。
前記流入路に一定の気圧以上の空気を流入するコンプレッサと、
前記流入路の、前記流入弁の上流側に挿入した流量制御部と、を更に備えてもよい。
前記流入路の、前記流入弁の上流側に挿入した流量制御部と、を更に備えてもよい。
前記流入路に一定の気圧以上の空気を流入するコンプレッサと、
前記コンプレッサの出力を分岐する第1分岐部と、
前記第1分岐部で分岐された空気をそれぞれ通過させ、互いに異なる口径を有し、前記第1分岐部の分岐数と同数の流量制御部と、
前記流量制御部のそれぞれを通過した空気のうち少なくとも一部を前記試料容器内に流入させることにより前記試料容器から排出された気体と、前記流量制御部のそれぞれを通過した空気のうち前記試料容器内に流入させなかった空気と、を結合する第1結合部と、を更に備えてもよい。
前記コンプレッサの出力を分岐する第1分岐部と、
前記第1分岐部で分岐された空気をそれぞれ通過させ、互いに異なる口径を有し、前記第1分岐部の分岐数と同数の流量制御部と、
前記流量制御部のそれぞれを通過した空気のうち少なくとも一部を前記試料容器内に流入させることにより前記試料容器から排出された気体と、前記流量制御部のそれぞれを通過した空気のうち前記試料容器内に流入させなかった空気と、を結合する第1結合部と、を更に備えてもよい。
入力端が前記流量制御部の出力に接続され、一方の出力端が前記流入弁に接続され、他方の出力端が前記流出路に接続された三方向弁を更に備え、
前記流量制御部を通過した空気が、前記流入弁側と前記流出路側に切替可能であってもよい。
前記流量制御部を通過した空気が、前記流入弁側と前記流出路側に切替可能であってもよい。
前記試料容器を2以上備え、各前記試料容器には互いに異なる種類又は濃度の前記液体試料を収容し、
前記流入弁を前記試料容器と同数備え、各前記流入弁は、各前記試料容器に流入させる空気を通過し又は遮断し、
前記流入路は、前記流入弁の上流側で、前記試料容器の数に分岐する第2分岐部を有し、
前記流出路は、前記流入弁を通過した空気が流入するいずれか1つの前記試料容器から排出された前記気体を流出するようにしてもよい。
前記流入弁を前記試料容器と同数備え、各前記流入弁は、各前記試料容器に流入させる空気を通過し又は遮断し、
前記流入路は、前記流入弁の上流側で、前記試料容器の数に分岐する第2分岐部を有し、
前記流出路は、前記流入弁を通過した空気が流入するいずれか1つの前記試料容器から排出された前記気体を流出するようにしてもよい。
前記流入路と同じ流量の空気を流すフラッシュラインと、
前記フラッシュラインを流れる空気を、前記流出路に流すか外部に放出するかを切り替える切替弁と、を更に備えてもよい。
前記フラッシュラインを流れる空気を、前記流出路に流すか外部に放出するかを切り替える切替弁と、を更に備えてもよい。
前記流出路に、前記試料容器から排出された気体を予め定めた範囲内の温度に温めるヒータを、更に備えてもよい。
前記流出路は、前記試料容器から前記被検者に向かう気体を通過させ、前記被検者側から前記試料容器へ向かう気体を遮断する逆止弁を有してもよい。
前記試料容器から排出された気体から匂い成分を除去するフィルタと、
前記試料容器から排出された気体を前記被検者に向かわせるか、前記フィルタに向かわせるかを切り替える三方向弁と、
を更に備えてもよい。
前記試料容器から排出された気体を前記被検者に向かわせるか、前記フィルタに向かわせるかを切り替える三方向弁と、
を更に備えてもよい。
また、本発明の第2の観点に係る嗅覚検査方法は、
試料容器に収容した匂いの発生源となる液体試料から発生した気体を被検者に向けて放出し、気体の匂いを被検者が検知するか否かを判定する嗅覚検査方法であって、
一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に向けて流入させる流入ステップと、
前記流入ステップで流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁を切り替えて前記試料容器から匂いを有する気体を排出させるか否かを切り換える切替ステップと、
を備えることを特徴とする。
試料容器に収容した匂いの発生源となる液体試料から発生した気体を被検者に向けて放出し、気体の匂いを被検者が検知するか否かを判定する嗅覚検査方法であって、
一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に向けて流入させる流入ステップと、
前記流入ステップで流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁を切り替えて前記試料容器から匂いを有する気体を排出させるか否かを切り換える切替ステップと、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
試料容器に収容した匂いの発生源となる液体試料から発生した気体を被検者に向けて放出し、気体の匂いを被検者が検知するか否かを判定するコンピュータが実行するプログラムであって、
前記コンピュータを、
コンプレッサを駆動して一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に向けて流入させる流入制御部、
前記流入制御部が制御して流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁を切り替えて前記試料容器から匂いを有する気体を排出させるか否かを切り替える切替部、として機能させることを特徴とする。
試料容器に収容した匂いの発生源となる液体試料から発生した気体を被検者に向けて放出し、気体の匂いを被検者が検知するか否かを判定するコンピュータが実行するプログラムであって、
前記コンピュータを、
コンプレッサを駆動して一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に向けて流入させる流入制御部、
前記流入制御部が制御して流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁を切り替えて前記試料容器から匂いを有する気体を排出させるか否かを切り替える切替部、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、被検者が他の要因で匂いが変化したことを検知することのない正確な検査が可能となる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態1について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置1は、匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
図1は、嗅覚検査装置1の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置1は、図1に示すように、匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器101〜104と、試料容器101〜104の液体試料中に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により液体試料をバブリングして発生した気体を取り込んで、流出する流出路150と、を備える。
試料容器101〜104には、互いに濃度の異なる液体試料が収容されている。液体試料の濃度は任意であるが、本実施形態では、試料容器101には100%、試料容器102には1%、試料容器103には0.01%、試料容器104には0%の液体試料が収容されている。液体試料は、任意の有臭の液体等、嗅覚を刺激する液体であり、液体試料をバブリングすることにより嗅覚を刺激する匂いを有する気体を発生させることができる。
試料容器101〜104それぞれの液体試料内の底近くに、流入路120の出口端が位置し、液体試料の液面より上に流出路150の入口端が位置している。試料容器101〜104は、流入路120及び流出路150以外は密閉されており、匂いが外部に漏れない構成となっている。
流入路120の入口端にはコンプレッサ121が接続されている。流入路120は、空気の流れる方向に沿って、減圧弁122、フィルタ123、ソニックノズル124、分岐部125、流入弁(M1〜M4)126〜129を順に備えている。コンプレッサ121から出力する空気は、減圧弁122で一定値以上の予め定めた気圧まで減圧され、フィルタ123で匂い成分を除去され、無臭となる。
ソニックノズル124は、上流と下流の圧力比を臨界圧力比以下にすることで、ソニックノズル124から流出する空気の流速を音速に保つ。ここでは、減圧弁122で減圧する気圧を一定値以上とすることにより、上流と下流の圧力比(下流/上流)を臨界圧力比以下にしている。また、ソニックノズル124は口径によって決定する一定の流量の空気を流出する。空気の流量は検査内容に応じて任意に決定してよいが、本実施形態では、ソニックノズル124の口径を0.3mmとすることにより、5000cc/minの流量の空気を流出するとする。
流入路120はソニックノズル124の下流側の分岐部125で4分岐される。分岐部125で4分岐された流入路120はそれぞれ、流入弁(M1〜M4)126〜129と出口端を備える。流入弁(M1〜M4)126〜129は2方向の電磁弁から構成され、外部入力される制御信号により弁を開閉し、通過又は遮断を切り替えることができる。
分岐後の流入路120それぞれの出口端は、試料容器101〜104の底近くに位置する。これにより、ソニックノズル124を通過した空気は分岐部125で4分岐され、流入弁(M1〜M4)126〜129のうち開放している弁を通過して、試料容器101〜104のいずれかの液体試料内に放出される。
流出路150は、試料容器101〜104内の4つの入口端を備え、試料容器101〜104の液面より上の気体を取り込む。流出路150は、気体の流れる方向に沿って、逆止弁151、結合部152、ヒータ153、柔軟ホース154を順に備えている。そして、流出路150の出口端にはノーズマスク155が結合している。
試料容器101〜104から出る4つの流出路150に備えられた逆止弁151は、試料容器101〜104側からヒータ153側へのみ気体を流すものであり、逆流を阻止する。これにより、1つの容器から流出した気体が他の容器に流れ気体が混ざるのを回避することができる。
4つの流出路150は、逆止弁151の下流に位置する結合部152で1つに結合される。結合後の流量は、流入路120と同じ5000cc/minである。流出路150は、結合部152の下流にヒータ153を備える。匂いは温度によって感じ方が異なるため、ヒータ153を通過する温度が予め定めた範囲の温度になるように制御する。
柔軟ホース154は柔軟性を有する空気管であり、例えばテフロン(登録商標)等から構成される。柔軟ホース154を任意に曲げることにより、ノーズマスク155を任意に配置する事ができる。ノーズマスク155は支持台160によって支持されている。支持台160は、昇降機構も有し、ノーズマスク155の高さを変更することができる。
ノーズマスク155は被検者の鼻を覆う略半球の形状を有している。ノーズマスク155は中央に設けた通気口と流出路150の出口端が結合している。また、ノーズマスク155の上方に他の通気口があり、当該通気口に結合した通気路に活性炭フィルタ161とファン162を備えている。
ファン162は、回転によりノーズマスク155から外部へ気体を移動させる。また、ファン162は回転時には騒音を発する。これにより、流入弁(M1〜M4)126〜129等の切り替え音をかき消すことができ、切り替え音等により、匂いが変化するタイミングを被検者が検知するのを避けることができる。
活性炭フィルタ161は、通過する気体中の匂い成分を除去する。これにより、ノーズマスク155内の気体を外部に放出する際に無臭化することができる。
コンプレッサ121、ヒータ153、ファン162、流入弁(M1〜M4)126〜129は、制御回路180に電気的に接続されている。図2は、制御回路180及び周辺機器の構成を示したものである。制御回路180は、コンプレッサ121、ヒータ153、ファン162への電源供給の制御を行い、流入弁(M1〜M4)126〜129の通過又は遮断の切替制御を行う。
制御回路180は、主電源スイッチ181、検知スイッチ182、USB接続部183を備えている。主電源スイッチ181は、制御回路180の電源、及び、制御回路180を介して嗅覚検査装置1の他の構成部へ供給する電源を含む全ての電源のON/OFFを切り替える。検知スイッチ182は、被検者が匂いを検知したときに押すスイッチである。
USB接続部183には、情報端末184が接続される。情報端末184はUSB通信接続が可能な任意のコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)やメモリを備える。情報端末184は、例えば、タブレット端末やスマートフォンである。情報端末184には、嗅覚検査処理のプログラムがインストールされており、当該プログラムを実行することにより、制御回路180に制御信号を送る。制御回路180は情報端末184から入力された制御信号に基づいて、コンプレッサ121、ヒータ153、ファン162への電源供給の制御を行い、流入弁(M1〜M4)126〜129の開閉の制御を行う。
以上のように構成された嗅覚検査装置1の動作について、図3のフローチャートに沿って詳細に説明する。図3は嗅覚検査処理を示すフローチャートである。
主電源スイッチ181をONし、情報端末184が嗅覚検査プログラムを実行すると、嗅覚検査処理がスタートする。このとき流入弁(M1〜M4)126〜129は全て閉弁されている。
制御回路180は、最初にヒータ153及びファン162に電源を供給し、駆動開始する(ステップS101)。次に流入弁(M4)129を開弁した後(ステップS102)、コンプレッサ121を駆動開始する(ステップS103)。ここで、コンプレッサ121が駆動することにより、空気が流入路120に流れ始める。
コンプレッサ121から流入した空気は、減圧弁122で予め定めた気圧に減圧され、フィルタ123で無臭化される。その後、口径0.3000mmのソニックノズル124を通過するが、ソニックノズル124を通過する空気の流速は音速であり、流量は5000cc/minとなる。
ステップS102で流入弁(M4)129を開弁したため、ソニックノズル124から流れ出る空気は、試料容器104内の液体試料で放出され、液体試料がバブリングされる。試料容器104内の液体試料は匂い成分の濃度が0%であるため、バブリングの結果、試料容器104から流出路150に取り込まれ、流出路150を通過してノーズマスク155内で放出される気体は無臭である。
ノーズマスク155内に放出された空気は、ファン162の吸引力により、活性炭フィルタ161を通過した後、外気中に放出される。
そして、嗅覚検査開始のタイミングで、n=1にして(ステップS104)、一定時間経過後に流入弁(M1)126を開弁して、流入弁(M4)129を閉弁する(ステップS105)。これにより、ソニックノズル124から流れ出た空気は、流入弁(M1)126を通過して、試料容器101内の液体試料で放出され、液体試料がバブリングされる。
試料容器104内の液体試料は匂い成分の濃度が100%であるため、バブリングの結果、試料容器104から流出路150に取り込まれる気体は、濃度100%に対応した強さの匂いを有する。被検者はこの匂いを検知した場合、検知スイッチ182を押下する。制御回路180は検知スイッチ182が押下されたことを示す信号を、情報端末184に送信し、情報端末184は匂いが検知されたという結果を保存する。
ここで、匂いは気体の温度により感じ方が異なるため、ノーズマスク155で放出する前にヒータ153で気体を一定範囲内の温度に温めている。また、前述したようにソニックノズル124から流れ出る空気は、一定の流速及び流量を保っているため、バブリングにより発生する気体の流速及び流量も一定である。また、流入弁(M1)126を開弁してから、流入弁(M4)129を閉弁するため、気体の流れが途切れることもない。このため、被検者は、気体の流速や流量の変化により匂いが変化したと判断することがない。
そして、流入弁(M1)126の開弁から一定時間経過後に流入弁(M4)129を開弁して、流入弁(M1)126を閉弁する(ステップS106)。これにより、試料容器104でバブリングが開始され、無臭の空気が流出路150を通過しノーズマスク155から放出される。
ここで、ファン162は電源ONの間、常に回転しているため、ノーズマスク155に放出される空気は、ノーズマスク155内を通過して、活性炭フィルタ161で無臭化されて外気に放出される。これにより、匂いを有する空気がノーズマスク155内に滞留することがないため、被検者は無臭となったことにも気づくことができる。また、ファン162は、一定の騒音を出力する。ファン162が常に回転して騒音を出力しているため、流入弁(M1〜M4)126〜129の切替音はかき消される。このため、被検者は、切替音により匂いが変化したと判断することはない。
その後、nが3でないことを判断して(ステップS107;No)、nを1増加させて(ステップS108)、ステップS105に戻る。そして、ステップS105〜S108の処理を繰り返す。
ステップS107でnが3であることを判断し(ステップS107;Yes)、100%、1%、0.01%の液体試料を用いた検査が終了すると、コンプレッサ121をOFFする(ステップS109)。その後、流入弁(M4)129を閉弁し(ステップS110)、ヒータ153及びファン162を駆動停止して(ステップS111)処理を終了する。
このようにして、ソニックノズル124から一定の流速及び流量の空気を、4つの試料容器101〜104に順に流入し、バブリングすることにより、ノーズマスク155から異なる強さの匂いを有する気体を放出する。被検者は、一定時間毎に異なる強さの匂いを有する気体を吸い、匂いを検知できるか否かの検査をする。
以上説明したように、本実施形態において、嗅覚検査装置1は、コンプレッサ121により流入路120に流入した空気を、ソニックノズル124を通過させることにより一定の流速及び流量にする。その空気を分岐された流入路120に備えた流入弁(M1〜M4)126〜129のうち開弁している弁を通過させ、試料容器(101〜104)のいずれか1つの液体試料内に流入し、液体試料をバブリングすることにより様々な強さの匂いを有する気体を発生する。そして、その気体を流出路150に備えたヒータ153で温めてノーズマスク155内で放出する。これにより、被検者が流速又は流量の変化等の他の要因で匂いが変化したことを検知することがなく正確な検査が可能となる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態2について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置2は、実施形態1と同様に匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
図4は、本実施形態に係る嗅覚検査装置2の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置2は、図4に示すように、匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器101〜103と、試料容器101〜103の液体試料中に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により液体試料をバブリングして発生した気体を取り込んで、流出する流出路150と、を備える。
試料容器101〜103と、流入弁(M1〜M3)126〜128と、流入路120のコンプレッサ121からソニックノズル124までの構成と、流出路150のヒータ153以降の構成は実施形態1と同様である。試料容器104と、流入弁(M4)129を備えず、ソニックノズル124の下流に三方向弁(M10)130を備える点が実施形態1と異なる。また、制御回路180周辺の構成も実施形態1と同様であるが、情報端末184が実行する嗅覚検査処理の一部が異なる。
三方向弁(M10)130は、ソニックノズル124から流出する空気の通過方向を、試料容器101〜103側(A方向)と流出路150側(B方向)とのいずれか一方に切り替えるものである。三方向弁(M10)130は電磁弁から構成され、制御回路180から入力される制御信号によって切替制御される。
三方向弁(M10)130をA方向に接続しているときは、ソニックノズル124から流出する空気が、流入弁(M1〜M3)126〜128のうち、開弁している弁を通過して、試料容器101〜103のいずれかに流入する。空気が流入した試料容器101〜103内の液体試料がバブリングされる。一方、三方向弁(M10)130をB方向に接続しているときは、ソニックノズル124から流れ出る空気は、そのまま結合部152を通過してヒータ153で温められ、ノーズマスク155から放出される。
以上のように構成された嗅覚検査装置2の動作について、図5のフローチャートに沿って詳細に説明する。図5は本実施形態に係る嗅覚検査処理を示すフローチャートである。
主電源スイッチ181をONし、情報端末184が嗅覚検査プログラムを実行すると、嗅覚検査処理がスタートする。このとき流入弁(M1〜M3)126〜128は全て閉弁されている。
制御回路180は、最初にヒータ153及びファン162に電源を供給し、駆動開始する(ステップS101)。次に三方向弁(M10)130をB方向に接続した後(ステップS202)、コンプレッサ121を駆動開始する(ステップS103)。ここで、コンプレッサ121が駆動することにより、空気が流入路120に流れ始める。
コンプレッサ121から流入した空気は、減圧弁122で予め定めた気圧に減圧され、フィルタ123で無臭化される。その後、口径0.3000mmのソニックノズル124を通過するが、ソニックノズル124を通過する空気の流速は音速であり、流量は5000cc/minとなる。
ステップS202で三方向弁(M10)130をB方向に接続したため、ソニックノズル124から流れ出る空気は、結合部152、ヒータ153、柔軟ホース154を通過し、ノーズマスク155から放出される。このとき、ノーズマスク155から放出される空気は無臭である。
そして、嗅覚検査開始のタイミングで、n=1にして(ステップS104)、一定時間経過後に流入弁(M1)126を開弁してから三方向弁(M10)130をA方向に接続する(ステップS205)。これにより、ソニックノズル124から流れ出た空気は、三方向弁(M10)130をA方向に流れ、流入弁(M1)126を通過して、試料容器101内の液体試料で放出され、液体試料がバブリングされる。
試料容器104内の液体試料は匂い成分の濃度が100%であるため、バブリングの結果、試料容器104から流出路150に取り込まれる空気は、濃度100%に対応した強さの匂いを有する。被検者はこの匂いを検知した場合、検知スイッチ182を押下する。制御回路180は検知スイッチ182が押下されたことを示す信号を、情報端末184に送信し、情報端末184は匂いが検知されたという結果を保存する。
ここで、ソニックノズル124から流れ出る空気は、一定の流速及び流量を保っているため、バブリングにより発生する気体の流速及び流量も一定である。また、流入弁(M1)126を開弁してから三方向弁(M10)130をA方向に接続するため、気体の流れが途切れることもない。このため、被検者は、気体の流速や流量の変化により匂いが変化したと判断することがない。
そして、流入弁(M1)126の開弁から一定時間経過後に三方向弁(M10)130をB方向に接続してから流入弁(M1)126を閉弁する(ステップS206)。これにより、ソニックノズル124から流れ出る無臭の空気は、結合部152、ヒータ153、柔軟ホース154を通過し、ノーズマスク155から放出される。
ファン162は電源ONの間、常に回転しているため、ノーズマスク155に放出される空気は、ノーズマスク155内を通過して、活性炭フィルタ161で無臭化されて外気に放出される。これにより、匂いを有する空気がノーズマスク155内に滞留することがないため、被検者は無臭となったことにも気づくことができる。また、ファン162は、一定の騒音を出力する。ファン162が常に回転して騒音を出力しているため、流入弁(M1〜M3)126〜128及び三方向弁(M10)130の切替音はかき消される。このため、被検者は、切替音により匂いが変化したと判断することはない。
その後、nが3でないことを判断して(ステップS107;No)、nを1増加させて(ステップS108)、ステップS205に戻る。そして、ステップS205、S206、S107、S108の処理を繰り返す。
ステップS107でnが3であることを判断し(ステップS107;Yes)、100%、1%、0.01%の液体試料を用いた検査が終了すると、コンプレッサ121をOFFする(ステップS109)。その後、ヒータ153及びファン162を駆動停止して(ステップS111)処理を終了する。
このようにして、嗅覚検査装置2は、空気の通過方向を三方向弁(M10)130で切り替え、無臭の空気を直接ノーズマスクに放出する動作と、3つの試料容器101〜103で順にバブリングさせて異なる強さの匂いを有する空気を放出する動作と、を交互に行う。被検者は、一定時間毎に異なる強さの匂いを有する空気を吸い、匂いを検知できるか否かの検査をする。
以上説明したように、本実施形態において、嗅覚検査装置2は、コンプレッサ121から流入する空気をソニックノズル124で一定の流速及び流量にして、三方向弁(M10)130で通過方向を切り替える。一定時間毎に直接ノーズマスク155に送る動作と、試料容器101〜103内の液体試料内に流入させて、液体試料をバブリングすることにより匂いを有する空気を発生させノーズマスク155に送る動作を交互に行うこととした。これにより、無臭の空気を送る構成が簡易化され、被検者が流速の変化等に気づきにくく正確な検査が可能となる。
(実施形態3)
以下、本発明の実施形態3について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態3について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置3は、実施形態1、2と同様に匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
図6は、本実施形態に係る嗅覚検査装置3の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置3は、図6に示すように、匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器101,103と、試料容器101,103の液体試料中に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により液体試料をバブリングして発生した気体を取り込んで、流出する流出路150と、を備える。
試料容器101,103と、流入弁(M1,M3)126,128と、流入路120のコンプレッサ121からフィルタ123までの構成と、流出路150のヒータ153以降の構成は実施形態1と同様である。ソニックノズルと三方向弁を複数備える点が実施形態1と異なる。また、制御回路180周辺の構成も実施形態1と同様であるが、情報端末184が実行する嗅覚検査処理の一部が異なる。
フィルタ123の下流側に分岐部131(第1分岐部)を備え、分岐部131で分岐された先に互いに口径の異なるソニックノズル132〜135を備える。ソニックノズル132〜135から流れ出る空気の流速はいずれも音速である。空気の流量は検査内容に応じて任意に決定してよいが、本実施形態では以下の流量の場合について説明する。ソニックノズル132の口径は0.2982mmであり、流量は4445cc/minである。ソニックノズル133の口径は0.1000mmであり、流量は500cc/minである。ソニックノズル134の口径は0.0316mmであり、流量は50cc/minである。ソニックノズル135の口径は0.0100mmであり、流量は5cc/minである。つまり、ソニックノズル132〜135の流量の合計が5000cc/minとなっている。
各ソニックノズル132〜135の下流側には、それぞれ三方向弁(M11〜M14)136〜139を備える。三方向弁(M11〜M14)136〜139のそれぞれの入力端は各ソニックノズル132〜135の出力端に接続される。そして、三方向弁(M11〜M14)136〜139のそれぞれは、一方の出力端が流入弁(M1,M3)126,128に接続され、他方の出力端が流出路150に接続される。三方向弁(M11〜M14)136〜139は、各ソニックノズル132〜135から流出する空気の通過方向を、試料容器101,103側(A方向)と流出路150側(B方向)とのいずれか一方に切り替えるものである。三方向弁(M11〜M14)136〜139は、電磁弁で構成され、制御回路180から入力される制御信号によって切替制御される。
三方向弁(M11〜M14)136〜139のA方向側の下流かつ分岐部125(第2分岐部)の上流に結合部140を備える。また、三方向弁(M11〜M14)136〜139のB方向側の下流かつ結合部152(第1結合部)の上流に結合部156を備える。
三方向弁(M11〜M14)136〜139及び流入弁(M1)126と流入弁(M3)128の切り替えに応じてノーズマスク155から放出する匂いの強度を変えることができる。匂いの強度の変更方法を図7を用いて説明する。図7は、三方向弁(M11〜M14)136〜139及び流入弁(M1)126と流入弁(M3)128の状態と気体濃度との関係を示す表である。
図7の表に示すように、三方向弁(M11〜M14)136〜139の全てをA方向に接続し、流入弁(M1)126を開弁すると、100%の試料容器101に5000cc/minの空気が流入されバブリングが行われる。
そして、試料容器101から流出する気体は結合部152を通過し、ヒータ153で温められ、ノーズマスク155から放出される。そのとき実質的な気体濃度は100%であり、気体流量は5000cc/minである。
他の例として、三方向弁(M11〜M14)136〜139のうち、三方向弁(M12)137のみA方向に接続し、残りをB方向に接続し、流入弁(M1)126を開弁すると、100%の試料容器101に500cc/minの空気が流入されバブリングが行われる。残りの三方向弁(M11,M13,M14)136,138,139でB方向に流れた無臭の空気は、そのまま、結合部156で結合される。
そして、試料容器101で流出路150に取り込まれた気体と結合部156で結合した気体とが、結合部152で結合されて、ヒータ153で温められ、ノーズマスク155から放出される。そのとき実質的な気体濃度は10%となり、気体流量は5000cc/minである。
さらに他の例として、三方向弁(M11〜M14)136〜139のうち、三方向弁(M12)137のみA方向に接続し、残りをB方向に接続し、流入弁(M3)128を開弁すると、0.01%の試料容器103に500cc/minの空気が流入されバブリングが行われる。残りの三方向弁(M11,M13,M14)136,138,139でB方向に流れた無臭の空気は、そのまま、結合部156で結合される。
そして、試料容器103で流出路150に取り込まれた気体と結合部156で結合した気体とが、結合部152で結合されて、ヒータ153で温められ、ノーズマスク155から放出される。そのとき実質的な気体濃度は0.001%となり、気体流量は5000cc/minである。
同様にして、図7の表に従って、三方向弁と流入弁を切り替えることにより、実質的な気体濃度100%〜0.00001%を実現することができ、更に常に5000cc/minの気体流量を保つことができる。
また、三方向弁(M11〜M14)136〜139の全てをB方向に接続することにより、気体濃度0%の無臭で流量5000cc/minの気体をノーズマスク155から放出させることができる。
以上のように構成された嗅覚検査装置3の動作は、実施形態1と比較して、液体試料をバブリングする処理が異なる。具体的には、嗅覚検査装置3は、図3に示す嗅覚検査処理のステップS104〜S108の処理に変えて、図7の表に従って、試料容器101又は試料容器103に流入する空気の流量を変更し、様々な濃度の気体と無臭の空気を交互に放出する処理を行う。このように様々な濃度の気体を放出させることで、被検者が検知することのできる気体濃度のレベル、つまり匂いの強さを検査することができる。
以上説明したように、本実施形態において、嗅覚検査装置3は、コンプレッサ121から流入する空気を分岐部131で分岐して、互いに口径の異なるソニックノズル132〜135を通過させる。そして各ソニックノズル132〜135の下流に備えた三方向弁(M11〜M14)136〜139で、試料容器101、103側に流出するか、直接ノーズマスク155側に流出するかを切り替えることにより、気体濃度を変えて匂いの強さを変えることとした。これにより、気体濃度のレベルを細かく設定することができ、より正確な嗅覚の検査が可能となる。
(実施形態4)
以下、本発明の実施形態4について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態4について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置4は、実施形態1〜3と同様に匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
図8は、本実施形態に係る嗅覚検査装置4の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置4は、図8に示すように、匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器101,103の組を、互いに異なる種類の液体試料について複数組備える。さらに、嗅覚検査装置4は試料容器101,103の液体試料中に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により液体試料をバブリングして発生した気体を取り込んで、流出する流出路150と、を備える。
各構成要素は実施形態3と同様であるが、分岐部125から複数種類の液体試料それぞれに挿入される複数の流入路120を備えている。本実施形態では、試料A、試料B、試料Cそれぞれについて、100%、0.01%の濃度の液体試料を試料容器101,103に収容しており、分岐部125で6つに分岐された流入路120の出口端が各液体試料内に位置している。
実施形態3で用いた4つのソニックノズル132〜135から流出され、三方向弁(M11〜M14)136〜139でA方向に通過した空気は、結合部140で結合される。そして結合された空気は、試料A、試料B、試料Cの試料容器に対向する6つの流入弁126、128のうち開弁されている弁を通過して、いずれかの液体試料でバブリングが行われる。
バブリングに用いられる空気の流量は、実施形態3と同様に4段階の流量から選択される。これにより、2段階の濃度の3種類の液体試料において、4段階の流量の空気でバブリングすることができ、3種類の匂いを8段階の強度で発生させることができる。
本実施形態では、複数種類の匂いを用いるため、匂いが混ざらないようにするため、フラッシュラインを設けている。具体的には、図8に示すように、分岐部131での分岐数を5つに増加し、分岐先を、実施形態3と同様の4つのソニックノズル132〜135に加えて、口径0.3000mmのソニックノズル141に接続する。
ここで、4つのソニックノズル132〜135から合計5000cc/min流れ、ソニックノズル141から5000cc/min流れるため、コンプレッサ121から流入する空気量の合計は10000cc/minである。
また、結合部152とヒータ153との間に四方向弁157を備え、他の2つの端子をソニックノズル141と活性炭フィルタ158それぞれに接続している。四方向弁157は、ソニックノズル141から活性炭フィルタ158へ通過するように接続しているときには、結合部152からヒータ153へ通過するように接続している。このときの嗅覚検査装置4の動作は、複数種類の液体試料内で複数段階の気体濃度でバブリングが行われ、複数段階の強度の匂いをヒータ153で温めてノーズマスク155で放出している。
一方、四方向弁157は、ソニックノズル141からヒータ153へ通過するように接続しているときは、結合部152から活性炭フィルタ158へ通過するように接続されている。このときの嗅覚検査装置4の動作は、ソニックノズル141から無臭気の空気が四方向弁157を通過して、ヒータ153、柔軟ホース154、ノーズマスク155を通過する。これにより、ヒータ153、柔軟ホース154、ノーズマスク155を無臭気の空気で洗浄し、匂いが残らないようにすることができる。このとき、結合部152から流出する気体は四方向弁157、活性炭フィルタ158を通過して無臭化されて外気に放出される。
このようにソニックノズル141と四方向弁157からなるフラッシュラインを設けることで、種類の異なる液体試料内でバブリングする合間に、フラッシュラインでヒータ153等を洗浄することができる。このため、異なる種類の液体試料による匂いが混ざることを回避することができる。このように、四方向弁157は、フラッシュラインに流れる空気をヒータ153やノーズマスク155の存在する流出路150に流すか、活性炭フィルタ158を通して外部に放出するかを切り換える切替弁として機能する。
以上説明したように、本実施形態において、複数種類の液体試料を収容した試料容器101、103に、ソニックノズル132〜135及び三方向弁(M11〜M14)136〜139を介して、所定の流量の空気を流入させてバブリングすることにより、複数種類及び複数の強さの匂いを生成することとした。また、バブリングしないときにソニックノズル141を通過した空気を、四方向弁157を介してヒータ153、柔軟ホース154、ノーズマスク155を通過させることとした。これにより、複数種類及び複数の強さの匂いをノーズマスク155から放出させ、また、無臭空気で洗浄させることができ、検知可能な匂いの種類を含む正確な嗅覚検査が可能となる。
(実施形態5)
以下、本発明の実施形態5について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態5について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置5は、実施形態1〜4と同様に匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
本実施形態に係る嗅覚検査装置5は、実施形態1〜4に係る嗅覚検査装置と異なる点が主に2点ある。1つは、液体試料をバブリングする代わりに脱脂綿に含ませて試料容器中に匂いを有する気体を充満させる点である。もう1つは、試料容器と流出路との間に逆止弁の代わりに三方向弁を置く点である。
図9は、本実施形態に係る嗅覚検査装置5の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置5は、図9に示すように、匂いの発生源となる濃度100%の液体試料を含ませた脱脂綿111を収容した試料容器101と、匂いの発生源となる濃度0.01%の液体試料を含ませた脱脂綿113を収容した試料容器103と、試料容器101,103に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により試料容器101,103から押し出された気体の排出先を選択する三方向弁163と、三方向弁163により気体の排出先としてノーズマスクの方向が選択された場合に気体を取り込んで流出する流出路150と、三方向弁163により気体の排出先として排気の方向が選択された場合に気体から匂い成分を除去する活性炭フィルタ158と、を備える。
流入路120のコンプレッサ121から流入弁(M1,M3)126,128までの構成と、流出路150のヒータ153以降の構成は実施形態3と同様である。上述したように、本実施形態は、液体試料をバブリングする代わりに脱脂綿に含ませて試料容器中に匂いを有する気体を充満させる点と、試料容器と流出路との間に逆止弁の代わりに三方向弁を置く点が、実施形態3と異なる。また、制御回路180周辺の構成も実施形態3と同様であるが、情報端末184が実行する嗅覚検査処理の一部が異なる。また、情報端末184は、後述する嗅覚検査前処理も実行する。
試料容器101,103の内部は、最初は液体試料による匂いは充満していないので、嗅覚検査を行う前に、試料容器101,103の内部に匂いを充満させる処理(嗅覚検査前処理)を行う。この嗅覚検査前処理を指示する前処理開始スイッチ(図示せず)が情報端末184に用意されており、この前処理開始スイッチが押下されると、嗅覚検査前処理がスタートする。この嗅覚検査前処理について、図10を参照して説明する。
制御回路180は、最初に、流入弁(M1,M3)126,128を全て閉じる(ステップS301)。次に、三方向弁(M11,M12,M13,M14)136,137,138,139を全てA方向に接続する(ステップS302)。そして、三方向弁(M21,M22)163を全てB方向に接続する(ステップS303)。
次に、制御回路180は、流入弁(M1)126を開弁した後(ステップS304)、コンプレッサ121を駆動開始する(ステップS305)。ここで、コンプレッサ121が駆動することにより、空気が流入路120及び流入弁(M1)126を経由して、試料容器101に流れ始める。そして、試料容器101から排出された気体は三方向弁163及び逆止弁164を経由して、活性炭フィルタ158を通って排気される。その結果、一定時間後、試料容器101の内部は濃度100%の液体試料の匂いが充満する。
次に、制御回路180は、流入弁(M3)128を開弁し、流入弁(M1)126を閉弁する(ステップS306)。すると、空気が流入路120及び流入弁(M3)128を経由して、試料容器103に流れ始める。そして、試料容器103から排出された気体は三方向弁163及び逆止弁164を経由して、活性炭フィルタ158を通って排気される。その結果、一定時間後、試料容器103の内部は濃度0.01%の液体試料の匂いが充満する。
これで各試料容器101,103にそれぞれの匂いが充満したので、制御回路180は、コンプレッサ121をOFFする(ステップS307)。その後、流入弁(M3)128を閉弁し(ステップS308)、処理を終了する。
以上で、各試料容器101,103に匂いが充満し、嗅覚検査の準備が整う。
嗅覚検査装置5による嗅覚検査処理は、実施形態3に係る嗅覚検査装置3と同様に、図3に示す嗅覚検査処理のステップS104〜S108の処理に代えて、図7の表に従って、試料容器101又は試料容器103に流入させる空気の流量を変更するが、その際、開弁する流入弁に応じて、対応する三方向弁の接続を変更する。具体的には、流入弁(M1)126を開弁(流入弁(M3)128を閉弁)する場合には、三方向弁(M21)163をA方向に接続し、三方向弁(M22)163をB方向に接続する。また、流入弁(M3)128を開弁(流入弁(M1)126を閉弁)する場合には、三方向弁(M21)163をB方向に接続し、三方向弁(M22)163をA方向に接続する。
このように三方向弁163の接続先を変更することにより、逆止弁を使わずに、逆止弁と同様の効果(匂いを含む気体が他の試料容器に逆流することを防ぐ効果)が得られる。そして、図7の表に示す様々な濃度の気体を放出させることで、被検者が検知することのできる気体濃度のレベル、つまり匂いの強さを検査することができる。
以上説明したように、本実施形態において、嗅覚検査装置5は、コンプレッサ121から流入する気体を分岐部131で分岐して、互いに口径の異なるソニックノズル132,133,134,135を通過させる。そして各ソニックノズル132,133,134,135の下流に備えた三方向弁(M11,M12,M13,M14)136,137,138,139で、気体を試料容器101,103側に流出するか、直接ノーズマスク155側に流出するかを切り替えることにより、気体濃度を変えて匂いの強さを変えることとした。これにより、気体濃度のレベルを細かく設定することができ、より正確な嗅覚の検査が可能となる。
また、実施形態3に係る嗅覚検査装置3では、試料容器101,103から排出された気体は逆止弁151を通ることになるが、気体の流速が一定値(例えば100cc/min)以下の場合には、逆止弁151を開けることができず、流出路150に流出されない現象が生じてしまうことがある。本実施形態では、逆止弁151の代わりに三方向弁163を用いることによって、気体の流速が小さくても流出路に該気体を流出させることができる。これにより、気体の流速をさらに小さくすることが可能となり、気体濃度をより小さくした場合においても正確な嗅覚の検査が可能となる。
(実施形態6)
以下、本発明の実施形態6について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態6について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置6は、実施形態1〜5と同様に匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
本実施形態に係る嗅覚検査装置6は、実施形態4に係る嗅覚検査装置4を、実施形態5に係る嗅覚検査装置5と同様に、液体試料をバブリングする代わりに脱脂綿に含ませて試料容器中に匂いを有する気体を充満させ、試料容器と流出路との間に逆止弁の代わりに三方向弁を置くように変更したものである。
図11は、本実施形態に係る嗅覚検査装置6の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置6は、図11に示すように、匂いの発生源となる濃度100%の液体試料を含ませた脱脂綿111を収容した試料容器101と、匂いの発生源となる濃度0.01%の液体試料を含ませた脱脂綿113を収容した試料容器103と、の組を、互いに異なる種類の液体試料について複数組備える。さらに、嗅覚検査装置6は、試料容器101,103に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により試料容器101,103から押し出された気体の排出先を選択する三方向弁163と、三方向弁163により気体の排出先としてノーズマスクの方向が選択された場合に気体を取り込んで流出する流出路150と、三方向弁163により気体の排出先として排気の方向が選択された場合に気体から匂い成分を除去する活性炭フィルタ158と、を備える。
流入路120のコンプレッサ121から流入弁(M1,M3)126,128までの構成と、流出路150のヒータ153以降の構成は実施形態4と同様である。上述したように、本実施形態は、液体試料をバブリングする代わりに脱脂綿に含ませて試料容器中に匂いを有する気体を充満させる点と、試料容器と流出路との間に逆止弁の代わりに三方向弁を置く点が、実施形態4と異なる。また、活性炭フィルタ158を、フラッシュライン使用時と、嗅覚検査前処理時とで共用している関係で、嗅覚検査前処理時の排気がフラッシュラインに逆流しないようにするための逆止弁165を備える点も、実施形態4と異なる。
流入弁(M1,M3)126,128から逆止弁164までの各構成要素は実施形態5と同様であるが、分岐部125から複数種類の試料が収容された試料容器それぞれに挿入される複数の流入路120を備えている。本実施形態では、試料A、試料B、試料Cそれぞれについて、100%の濃度のものを脱脂綿111に含ませて試料容器101に収容し、0.01%の濃度のものを脱脂綿113に含ませて試料容器103に収容している。また、制御回路180周辺の構成も実施形態5と同様であるが、情報端末184が実行する嗅覚検査処理の一部が異なる。なお、嗅覚検査の前に嗅覚検査前処理を行う必要がある点は、実施形態5と同様である。
実施形態4と同様に、4つのソニックノズル132〜135から流出され、三方向弁(M11〜M14)136〜139で結合部140方向に通過した空気は、結合部140で結合される。そして結合された空気は、試料A、試料B、試料Cの試料容器に対向する6つの流入弁126、128のうち開弁されている弁を通過して、いずれかの試料容器に流入する。
流入する空気の流量は、実施形態4と同様に4段階の流量から選択される。これにより、2段階の濃度の3種類の液体試料において、4段階の流量の空気で匂いを有する気体を排出することができ、3種類の匂いを8段階の強度で発生させることができる。
また、本実施形態も、実施形態4と同様にフラッシュラインを設けており、種類の異なる試料を用いて匂いを発生させる合間に、フラッシュラインでヒータ153等を洗浄することができる。このため、異なる種類の試料による匂いが混ざることを回避することができる。
以上説明したように、本実施形態において、複数種類の液体試料を収容した試料容器101、103に、ソニックノズル132〜135及び三方向弁(M11〜M14)136〜139を介して、所定の流量の空気を流入させることにより、複数種類及び複数の強さの匂いを生成することとした。また、匂いを生成しないときにソニックノズル141を通過した空気を、四方向弁157を介してヒータ153、柔軟ホース154、ノーズマスク155を通過させることとした。これにより、複数種類及び複数の強さの匂いをノーズマスク155から放出させ、また、無臭空気で洗浄させることができ、検知可能な匂いの種類を含む正確な嗅覚検査が可能となる。
また、実施形態4に係る嗅覚検査装置4では、試料容器101,103から排出された気体は逆止弁151を通ることになるが、気体の流速が一定値(例えば100cc/min)以下の場合には、逆止弁151を開けることができず、流出路150に流出されない現象が生じてしまうことがある。本実施形態では、逆止弁151の代わりに三方向弁163を用いることによって、気体の流速が小さくても流出路に該気体を流出させることができる。これにより、気体の流速をさらに小さくすることが可能となり、気体濃度をより小さくした場合においても正確な嗅覚の検査が可能となる。
(実施形態7)
以下、本発明の実施形態7について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施形態7について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る嗅覚検査装置7は、実施形態1〜6と同様に匂いを有する気体を被検者に向けて流すことにより、被検者が匂いを検知するか否かを判定する装置である。
図12は、本実施形態に係る嗅覚検査装置7の構成を示すブロック図である。嗅覚検査装置7は、図12に示すように、匂いの発生源となる液体試料を含ませた脱脂綿111を収容した試料容器101を、互いに異なる種類の液体試料について複数個備える。さらに、嗅覚検査装置7は、試料容器101に空気を流入させる流入路120と、流入路120から流入された空気により試料容器101から押し出された気体の排出先を流出路150側にするか逆止弁164側にするかを選択する三方向弁163と、三方向弁163により気体の排出先として流出路150側の方向が選択された場合に気体を取り込んで流出する流出路150と、三方向弁163により気体の排出先として逆止弁164側の方向が選択された場合に気体から匂い成分を除去する活性炭フィルタ158と、流出路150の流出先をノーズマスク側にするか排気側にするかを選択する三方向弁166と、を備える。
各構成要素は実施形態6と同様であるが、脱脂綿111に含ませる液体試料の濃度は各試料について1種類のみ(通常は、100%濃度の液体試料を用いる)とし、匂いの強さの変更は三方向弁(M11〜M14)136〜139で行う。また、制御回路180周辺の構成も実施形態6と同様であるが、情報端末184が実行する嗅覚検査処理の一部が異なる。また、情報端末184は、後述する嗅覚検査前処理も実行する。
なお、図12では、三方向弁(M11〜M14)136〜139は4種類のみになっているが、例えば、より狭い口径のソニックノズル4つ(空気流量がそれぞれ、0.5cc/min、0.05cc/min、0.005cc/min、0.0005cc/minとなるもの)を追加すれば、空気流量を選択することによって、気体濃度を100%から0.00001%まで選択可能にすることができる。
また、本実施形態は、実施形態4及び実施形態6と比較すると、四方向弁157の代わりに三方向弁166を備える。実施形態4及び実施形態6では、ソニックノズル141と四方向弁157からなるフラッシュラインによりヒータ153等を洗浄することができるが、本実施形態では、三方向弁(M11〜M14)136〜139の接続先を全て結合部156側にし、三方向弁163の接続先を全て逆止弁164側にすることにより、流出路150をフラッシュラインとして使用することができる。このため、コストの高い四方向弁157を使わなくても、流出路150をフラッシュラインとして使用することにより、異なる種類の液体試料による匂いが混ざることを回避することができる。
本実施形態においても、各試料容器101の内部は、最初は液体試料による匂いは充満していないので、嗅覚検査を行う前に、試料容器101の内部に匂いを充満させる処理(嗅覚検査前処理)を行う。この嗅覚検査前処理を指示する前処理開始スイッチ(図示せず)が情報端末184に用意されており、この前処理開始スイッチが押下されると、嗅覚検査前処理がスタートする。この嗅覚検査前処理について、図13を参照して説明する。
最初に、制御回路180は、流入弁(M1)126を全て閉じる(ステップS401)。次に、三方向弁(M11,M12,M13,M14)136,137,138,139を全てA方向に接続する(ステップS402)。そして、三方向弁163を全てB方向に接続する(ステップS403)。
次に、制御回路180は、試料1が収容されている試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を開弁した後(ステップS404)、コンプレッサ121を駆動開始する(ステップS405)。ここで、コンプレッサ121が駆動することにより、空気が流入路120及び試料1の試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を経由して、試料1の試料容器101に流れ始める。そして、試料容器101から排出された気体は三方向弁163及び逆止弁164を経由して、活性炭フィルタ158を通って排気される。その結果、一定時間後、試料1の試料容器101の内部には試料1の匂いが充満する。
制御回路180は、各試料nの試料容器101の内部に試料nの匂いを充満させるために、まず変数nに1をセットする(ステップS406)。一定時間後、試料(n+1)が収容されている試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を開弁し、試料nが収容されている試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を閉弁する(ステップS407)。すると、空気が流入路120及び試料(n+1)の試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を経由して、試料(n+1)の試料容器101に流れ始める。そして、試料(n+1)の試料容器101から排出された気体は三方向弁163及び逆止弁164を経由して、活性炭フィルタ158を通って排気される。その結果、一定時間後、試料(n+1)の試料容器101の内部は試料(n+1)の匂いが充満する。
次に、制御回路180は、n=9であるか否かを判定し(ステップS408)、n=9でないなら(ステップS408;No)、nに1を加算して(ステップS409)、ステップS407に戻る。n=9なら(ステップS408;Yes)、一定時間後、コンプレッサ121をOFFする(ステップS410)。その後、試料10の試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を閉弁し(ステップS411)、処理を終了する。
以上で、各試料n(n=1〜10)が収容されている試料容器101に各試料の匂いが充満し、嗅覚検査の準備が整う。
次に、嗅覚検査装置7による嗅覚検査処理について、図14を参照して説明する。主電源スイッチ181をONにし、情報端末184が嗅覚検査プログラムを実行すると、嗅覚検査処理がスタートする。
まず、制御回路180は、各弁の初期化処理として、全ての流入弁(M1)126を閉弁し、三方向弁163の全てをB方向に接続し、三方向弁166をA方向に接続する(ステップS501)。そして、ヒータ153及びファン162に電源を供給し、駆動開始する(ステップS502)。次に三方向弁(M11〜M14)136〜139を全てB方向に接続した後(ステップS503)、コンプレッサ121を駆動開始する(ステップS504)。ここで、コンプレッサ121が駆動することにより、空気が流出路150に流れ始める。
そして、制御回路180は、嗅覚検査開始のタイミングで、変数nに1を、変数mに4をセットして(ステップS505)、一定時間経過後に試料nの試料容器101に接続されている流入弁(M1)126の開弁と試料nの試料容器101に接続されている三方向弁163のA方向への接続とを行ってから、三方向弁(M1m)をA方向に接続する(ステップS506)。例えば、m=4なら、三方向弁(M14)139をA方向に接続する。これにより、ソニックノズル132〜135から流れ出た空気のうち、三方向弁(M11〜M14)136〜139のうちA方向に接続された弁を通過した空気は、試料nの試料容器101内に放出される。ステップS506の前段(流入弁(M1)126の開弁)は切替ステップと呼ばれ、このとき制御回路180は切替部として機能する。また、ステップS506の後段(三方向弁(M1m)をA方向に接続)は、流入ステップと呼ばれ、このとき制御回路180は流入制御部として機能する。
試料容器101内には試料nの匂い成分が充満しているため、試料容器101内に放出された空気と同じ体積の気体が試料容器101から流出路150に向けて放出される。そして、試料容器101から放出された気体と、三方向弁(M11〜M14)136〜139のうちB方向に接続された弁を通過した空気とが混合されて生成される濃度の匂いの気体が流出路150、三方向弁166、ヒータ153を経由してノーズマスクに到達する。被検者はこの気体の匂いを検知した場合、検知スイッチ182を押下する。制御回路180は検知スイッチ182が押下されたことを示す信号を、情報端末184に送信し、情報端末184は匂いが検知されたという結果を保存する。
ここで、匂いは気体の温度により感じ方が異なるため、ノーズマスク155で放出する前にヒータ153で気体を一定範囲内の温度に温めている。また、ソニックノズル132〜135から流れ出る空気は一定の流速及び流量を保っており、三方向弁(M11〜M14)136〜139のAとBのどちらを経由したとしても、最終的に流出路150に合流するため、流出路150からノーズマスクに流出する気体の流速及び流量も一定である。また、試料(n+1)の試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を開弁してから、試料nの試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を閉弁するため、気体の流れが途切れることがない。このため、被検者は、気体の流速や流量の変化により匂いが変化したと判断することがない。
そして、制御回路180は、三方向弁(M1m)をA方向に接続してから一定時間経過後に三方向弁(M1m)をB方向に接続し、その後、試料nの試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を閉弁し、試料nの試料容器101に接続されている三方向弁163のB方向へ接続する(ステップS507)。これにより、ソニックノズル132〜135から流れ出る空気は全て流出路150に流れ、無臭の空気が流出路150を通過しノーズマスク155から放出される。
その後、制御回路180は、m=2であるか否かを判定する(ステップS508)。m=2でないなら(ステップS508;No)、mから1を減少させて(ステップS509)、ステップS506に戻る。そして、ステップS506〜S507の処理を繰り返すことにより、試料nについて、匂いの濃度を上げながら嗅覚検査を行う。
制御回路180は、ステップS508でm=2であると判定したら(ステップS508;Yes)、ソニックノズル132〜135から流れ出る空気をすべて試料nの試料容器に向かわせる。具体的には、一定時間経過後に、試料nの試料容器101に接続されている流入弁(M1)126の開弁と試料nの試料容器101に接続されている三方向弁163のA方向への接続とを行ってから、三方向弁(M11〜M14)136〜139全てをA方向に接続する(ステップS510)。これにより、ソニックノズル132〜135から流れ出た空気は全て、試料nの試料容器101内に放出される。
そして、制御回路180は、一定時間経過後に三方向弁(M11〜M14)136〜139全てをB方向に接続し、その後、試料nの試料容器101に接続されている流入弁(M1)126を閉弁し、試料nの試料容器101に接続されている三方向弁163のB方向へ接続する(ステップS511)。
以上で、試料nについて各濃度における嗅覚検査を行ったことになるので、次に、制御回路180はn=10であるか否かを判定する(ステップS512)。n=10でないなら(ステップS512;No)、nに1を加算して(ステップS513)、ステップS506に戻る。n=10なら(ステップS512;Yes)、コンプレッサ121をOFFする(ステップS514)。その後、ヒータ153及びファン162を駆動停止して(ステップS515)処理を終了する。
このようにして、ソニックノズル132〜135から一定の流速及び流量の空気を流しつつ、その一部又は全部を10種類の試料のいずれかが収容された試料容器101に順に流入させることにより、ノーズマスク155から異なる強さの匂い(及び異なる匂い)を有する気体を放出する。被検者は、一定時間毎に異なる強さの匂い(及び異なる匂い)を有する気体を吸い、匂いを検知できるか否かの検査をする。
なお、図14に示す嗅覚検査処理では、各試料毎に、匂いの強さを最も弱いものから徐々に強くしていき、最も強い匂いの強さの検査の後に、試料を切り換えて別の匂いによる検査を行っている。しかし、検査の順番はこの順番に限定されるものではない。例えば、まず匂いの強さを最も強いもの(m=1)に固定して、その匂いの強さで各試料による検査を行い、全ての試料による検査が終了したら、匂いの強さを弱くするというように検査を行っても良い。また、本実施形態では、液体試料を脱脂綿に含ませて試料溶液に収容しているが、液体試料を含ませるものは脱脂綿に限定されるものではなく、液体試料を一定量含ませることができるものであれば、任意のものを使用可能である。
以上説明したように、本実施形態において、複数種類の液体試料を収容した試料容器101に、ソニックノズル132〜135及び三方向弁(M11〜M14)136〜139を介して、所定の流量の空気を流入させることにより、複数種類及び複数の強さの匂いを生成することとした。また、匂いを生成しないときには、三方向弁(M11〜M14)136〜139の接続先を全て結合部156側にし、三方向弁163の接続先を全て逆止弁164側にすることにより、流出路150をフラッシュラインとして使用でき、三方向弁(M11〜M14)136〜139を通過した空気を、三方向弁166を介してヒータ153、柔軟ホース154、ノーズマスク155を通過させることとした。これにより、複数種類及び複数の強さの匂いをノーズマスク155から放出させ、また、無臭空気で洗浄させることができ、検知可能な匂いの種類を含む正確な嗅覚検査が可能となる。
また、本実施形態では、逆止弁151の代わりに三方向弁163を用いることによって、気体の流速が小さくても流出路に流出させることができるようにした。これにより、気体の流速をさらに小さくすることが可能となり、気体濃度をより小さくした場合においても正確な嗅覚の検査が可能となる。
なお、上記の実施形態では、コンプレッサ121から出力される空気の流量を、ソニックノズル124,132〜135,141により制御しているが、流量の制御はソニックノズルで行わなければならないわけではない。上記全ての実施形態において、ソニックノズルは、マスフローコントローラ等の流量制御機器や、スロットルバルブ等の流量制御弁に置き換えることができる。例えば、ソニックノズルの代わりにマスフローコントローラを使用すると、コストがかかるというデメリットがある反面、流量の調整がしやすいというメリットがある。ソニックノズル、マスフローコントローラ等の流量制御機器、スロットルバルブ等の流量制御弁は、コンプレッサ121から出力される空気の流量を制御する流量制御部として機能する。
このように本発明は、嗅覚検査装置において、試料容器に匂いの発生源となる液体試料を含ませた脱脂綿又は液体試料を収容し、一定の流速で、予め定めた流量の空気を試料容器内又は試料容器内の液体試料中に流入させ、流入路の途中で流入させる空気を通過し又は遮断し、流入路から流入された空気により押し出された気体又は流入路から流入された空気によりバブリングして発生した気体を流出路に取り込んで、被検者に向けて流出することとした。これにより、被検者が他の要因で匂いが変化したことを検知することのない正確な検査が可能となる。従来の手法では、嗅覚検査向けに充分な精度が得られていないという課題があったが、本発明はそれを解決し、より精度の良いものを提供することを可能にした。
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
例えば、上記実施形態1,2では、1種類の液体試料の気体濃度を変える構成について説明したが、実施形態4,6,7のように複数種類の液体試料を用いて、複数種類の匂いを発生させるようにしてもよい。このとき、互いに濃度の異なる液体試料の試料容器101,103を2以上の種類について用意し、それらを分岐部125に、流入弁126、128を介して接続するようにしてもよい。また、実施形態4,6と同様に、実施形態1,2においても、他のソニックノズル141及び四方向弁157からなるフラッシュラインを備えてもよい。また、実施形態7と同様に、実施形態1〜6においても、流出路150及び三方向弁166からなるフラッシュラインを備えてもよい。
また、上記実施形態では、液体試料の濃度が100%、1%、0.01%であり、気体の流量の合計が5000cc/minの場合について説明したが、これらの数値の選択は任意であり、検査に適した数値の組み合わせを選択してもよい。また、気体流量や濃度を、試料の種類や検査の目的に応じて変えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、情報端末184にインストールしたプログラムを実行することにより、嗅覚検査処理を行うとしたが、情報端末184が実行した処理のプログラムを、任意のコンピュータで実行させることにより、当該コンピュータを含む装置を本発明に係る嗅覚検査装置1〜7として機能させることも可能である。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
1,2,3,4,5,6,7…嗅覚検査装置
101〜104…試料容器
120…流入路
121…コンプレッサ
122…減圧弁
123…フィルタ
124,132〜135,141…ソニックノズル
125,131…分岐部
126〜129…流入弁
130,136〜139,163,166…三方向弁
140,152,156…結合部
150…流出路
151,164,165…逆止弁
153…ヒータ
154…柔軟ホース
155…ノーズマスク
157…四方向弁
160…支持台
158,161…活性炭フィルタ
162…ファン
180…制御回路
181…主電源スイッチ
182…検知スイッチ
183…USB接続部
184…情報端末
101〜104…試料容器
120…流入路
121…コンプレッサ
122…減圧弁
123…フィルタ
124,132〜135,141…ソニックノズル
125,131…分岐部
126〜129…流入弁
130,136〜139,163,166…三方向弁
140,152,156…結合部
150…流出路
151,164,165…逆止弁
153…ヒータ
154…柔軟ホース
155…ノーズマスク
157…四方向弁
160…支持台
158,161…活性炭フィルタ
162…ファン
180…制御回路
181…主電源スイッチ
182…検知スイッチ
183…USB接続部
184…情報端末
Claims (11)
- 匂いの発生源となる液体試料を収容した試料容器と、
一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に流入させる流入路と、
前記流入路の途中で流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁と、
前記流入路から流入された空気により前記試料容器から排出された気体を取り込んで、被検者に向けて流出する流出路と、
を備える嗅覚検査装置。 - 前記流入路に一定の気圧以上の空気を流入するコンプレッサと、
前記流入路の、前記流入弁の上流側に挿入した流量制御部と、を更に備える、
請求項1に記載の嗅覚検査装置。 - 前記流入路に一定の気圧以上の空気を流入するコンプレッサと、
前記コンプレッサの出力を分岐する第1分岐部と、
前記第1分岐部で分岐された空気をそれぞれ通過させ、互いに異なる口径を有し、前記第1分岐部の分岐数と同数の流量制御部と、
前記流量制御部のそれぞれを通過した空気のうち少なくとも一部を前記試料容器内に流入させることにより前記試料容器から排出された気体と、前記流量制御部のそれぞれを通過した空気のうち前記試料容器内に流入させなかった空気と、を結合する第1結合部と、を更に備える、
請求項1に記載の嗅覚検査装置。 - 入力端が前記流量制御部の出力に接続され、一方の出力端が前記流入弁に接続され、他方の出力端が前記流出路に接続された三方向弁を更に備え、
前記流量制御部を通過した空気が、前記流入弁側と前記流出路側に切替可能である、
請求項2又は3に記載の嗅覚検査装置。 - 前記試料容器を2以上備え、各前記試料容器には互いに異なる種類又は濃度の前記液体試料を収容し、
前記流入弁を前記試料容器と同数備え、各前記流入弁は、各前記試料容器に流入させる空気を通過し又は遮断し、
前記流入路は、前記流入弁の上流側で、前記試料容器の数に分岐する第2分岐部を有し、
前記流出路は、前記流入弁を通過した空気が流入するいずれか1つの前記試料容器から排出された前記気体を流出する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の嗅覚検査装置。 - 前記流入路と同じ流量の空気を流すフラッシュラインと、
前記フラッシュラインを流れる空気を、前記流出路に流すか外部に放出するかを切り替える切替弁と、
を更に備える
請求項1から5のいずれか1項に記載の嗅覚検査装置。 - 前記流出路に、前記試料容器から排出された気体を予め定めた範囲内の温度に温めるヒータを、更に備える、
請求項1から6のいずれか1項に記載の嗅覚検査装置。 - 前記流出路は、前記試料容器から前記被検者に向かう気体を通過させ、前記被検者側から前記試料容器へ向かう気体を遮断する逆止弁を有する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の嗅覚検査装置。 - 前記試料容器から排出された気体から匂い成分を除去するフィルタと、
前記試料容器から排出された気体を前記被検者に向かわせるか、前記フィルタに向かわせるかを切り替える三方向弁と、
を更に備える、
請求項1から7のいずれか1項に記載の嗅覚検査装置。 - 試料容器に収容した匂いの発生源となる液体試料から発生した気体を被検者に向けて放出し、気体の匂いを被検者が検知するか否かを判定する嗅覚検査方法であって、
一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に向けて流入させる流入ステップと、
前記流入ステップで流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁を切り替えて前記試料容器から匂いを有する気体を排出させるか否かを切り換える切替ステップと、
を備える嗅覚検査方法。 - 試料容器に収容した匂いの発生源となる液体試料から発生した気体を被検者に向けて放出し、気体の匂いを被検者が検知するか否かを判定するコンピュータが実行するプログラムであって、
前記コンピュータを、
コンプレッサを駆動して一定の流速で、予め定めた流量の空気を前記試料容器内に向けて流入させる流入制御部、
前記流入制御部が制御して流入させる空気を通過し又は遮断する流入弁を切り替えて前記試料容器から匂いを有する気体を排出させるか否かを切り替える切替部、として機能させるためのプログラム。
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