JP2001087370A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JP2001087370A
JP2001087370A JP26586299A JP26586299A JP2001087370A JP 2001087370 A JP2001087370 A JP 2001087370A JP 26586299 A JP26586299 A JP 26586299A JP 26586299 A JP26586299 A JP 26586299A JP 2001087370 A JP2001087370 A JP 2001087370A
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deodorizing
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alkaline
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Takako Horikiri
貴子 堀切
一雄 ▲徳▼島
Kazuo Tokushima
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の種類の臭気成分の全てを効率的に脱臭
することができる脱臭装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 容器1内には、酸性臭気成分を効率良く
脱臭できる中和脱臭剤10aが入った酸性用噴霧手段7
aと、アルカリ性臭気成分を効率良く脱臭できる中和脱
臭剤10bが入ったアルカリ性用噴霧手段7bと、酸性
臭気成分用臭いセンサ6aとアルカリ性臭気成分用臭い
センサ6bとが備えられている。そして、容器1内のフ
ァン5によって、容器1内に空気を取り込み、これらの
臭いセンサ6a、6bが空気中の臭気成分を感知し、こ
れらの臭いセンサ6a、6bの信号に応じて、上記の脱
臭剤10a、10bのうち、その臭気成分の臭気を脱臭
するのに適した脱臭剤10a、10bが噴霧されるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭剤を噴霧する
ことにより脱臭を行う脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の脱臭装置として、例えば、特開平
8−224433号公報に記載の技術がある。これは、
空気流路を構成するダクトの周壁面上流側に空気吸入パ
イプを接続するとともに、下流側に脱臭液の吐出パイプ
を接続した脱臭液供給装置を備え、ダクト内に脱臭液を
供給する構成となっている。そして、脱臭液供給装置に
おいて、空気吸入パイプから入ってきた空気に対して霧
状の脱臭液を供給し、脱臭液が供給された空気を突出パ
イプを通してダクト内に分散させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、臭気成分に
は酸性臭気成分とアルカリ性臭気成分がある。また、脱
臭の手段には、中和脱臭剤を用いて化学反応を起こして
脱臭を行うものや、人が心地よく感じる各種の臭いを有
する脱臭剤により嫌な臭いをカモフラージュする、いわ
ゆるマスキングといわれるもの等がある。ここで、pH
の異なる中和脱臭剤の脱臭効果について調べた結果につ
いて、以下に示す。
【0004】まず、その方法について述べる。チャンバ
ー内に酸性臭気成分としての硫化水素、または、アルカ
リ性臭気成分としてのアンモニアのいずれか一方を、そ
の濃度が100ppmとなるように充満させた。その
後、pHの異なる中和脱臭剤A(pH=12),中和脱
臭剤B(pH=4),中和脱臭剤C(pH=7)をチャ
ンバー内に噴霧し、噴霧した時点を時間0minとし
て、所定時間経過後のチャンバー内の気体を採取して硫
化水素もしくはアンモニアの濃度を調べた。図3は、上
記の様にして調べた各種の中和脱臭剤の脱臭効果を示
し、(a)は臭気成分としてアンモニアを用いた場合で
あり、(b)は硫化水素を用いた場合である。
【0005】図3に示すように、中和脱臭剤Aは硫化水
素を脱臭する効果は他の脱臭剤と比較して高いものの、
アンモニアを脱臭する効果は低い。一方、中和脱臭剤B
はアンモニアを脱臭する効果は他の脱臭剤と比較して高
いものの、硫化水素を脱臭する効果は低い。以上の調査
から、中和脱臭剤を用いる場合、酸性臭気成分の脱臭に
対しては効果があるがアルカリ性臭気成分に対しては効
果が低い場合や、両方の臭気成分に対してある程度の効
果はあるが高い効果が得られない場合など、全ての臭気
成分に対して高効率に脱臭できるわけではないことが分
かる。
【0006】ただし、これは脱臭効果を分かりやすくす
るために非常に高い濃度からの脱臭について調査したも
のであり、実際の臭気の濃度はせいぜい十数ppm程度
である。また、脱臭剤を噴霧してからの脱臭時間も、実
際は、図3に記載のものよりもはるかに短い。なお、硫
化水素やアンモニアに限らず、その他の臭気成分につい
ても、図3と同様の傾向が現れる。そして、上述の従来
技術では1種類の脱臭液しか噴霧できないため、上述の
各種脱臭剤についての調査によれば、複数の臭気成分の
全てを適切に脱臭することができないという問題点が生
じる。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、複数の種類
の臭気成分の全てを効率的に脱臭することができる脱臭
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、空気中に含まれている
臭気成分を脱臭する脱臭装置であって、複数の種類の脱
臭剤(10a、10b)と、空気中の臭気成分を検出す
るための臭いセンサ(6a、6b)とを備え、臭いセン
サ(6a、6b)によって検出された臭気成分の種類に
応じて、複数の種類の脱臭剤(10a、10b)を切り
替えて噴霧することを特徴としている。
【0009】本発明によれば、検出された臭気成分を脱
臭するのに適した脱臭剤(10a、10b)を噴霧する
ことができるため、複数の種類の臭気成分の全てを効率
的に脱臭することができる脱臭装置を提供することがで
きる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、複数の種類の脱臭剤(10a、10
b)は、酸性臭気成分を脱臭できる第1の中和脱臭剤
(10a)と、アルカリ性臭気成分を脱臭できる第2の
中和脱臭剤(10b)とを含むものであり、臭いセンサ
(6a、6b)は、酸性臭気成分を検出するための第1
の臭いセンサ(6a)と、アルカリ性臭気成分を検出す
るための第2の臭いセンサ(6b)とからなることを特
徴としている。
【0011】これにより、臭いセンサ(6a、6b)に
おいて酸性臭気成分を検出した場合は、第1の中和脱臭
剤(10a)を噴霧し、アルカリ性臭気成分を検出した
場合は、第2の中和脱臭剤(10b)を噴霧することに
より、適切に脱臭することができる。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、第1の中和脱臭剤(10a)と第2
の中和脱臭剤(10b)のうち、一方の中和脱臭剤(1
0a、10b)の噴霧後、他方の中和脱臭剤(10a、
10b)を噴霧するまでに所定時間置くことにより、第
1および第2の中和脱臭剤(10a、10b)が反応し
ない様になっていることを特徴としている。これによ
り、第1の中和脱臭剤(10a)と第2の中和脱臭剤
(10b)を効率的に活用することができる。
【0013】ここで、請求項4に記載の発明のように、
請求項1ないし3のいずれか1つに記載の発明におい
て、臭いセンサ(6a、6b)および複数の種類の脱臭
剤(10a、10b)を容器(1)に収納し、この容器
(1)内に空気を取り込むようにすることができる。
【0014】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】本実施形態の脱臭装置は、室内の
空気を脱臭するのに好適であり、例えば、一般家庭、各
種工場、体育館、パチンコ店等の興行場、および、病院
や福祉介護施設、その他高齢者が多く利用する施設、ま
たは、乗り物等に設置することができる。
【0016】初めに、本実施形態における脱臭装置の構
成について示す。図1は本実施形態の脱臭装置を模式的
に示す図であって、(a)は正面図であり(b)は側面
図である。図1に示すように、樹脂等からなる容器1の
下部に空気の流入口2が設けられており、上部には空気
の流出口3が設けられている。そして、流入口2におけ
る容器1の内側には空気中の埃などを取るためのフィル
タ4が備え付けられている。また、容器1内の上部には
ファン5が設置されており、このファン5により、空気
を流入口2から容器1内に流入させ、流出口3から容器
1外に流出させる。
【0017】また、容器1内における流入口2付近に
は、酸性臭気成分に対して感度の優れた酸性臭気成分用
臭いセンサ(本発明でいう第1の臭いセンサであり、以
下、酸性用センサという)6aと、アルカリ性臭気成分
に対して感度の優れたアルカリ性臭気成分用臭いセンサ
(本発明でいう第2の臭いセンサであり、以下、アルカ
リ性用センサという)6bとが取り付けられている。
【0018】ここで、酸性用センサ6aとしては、例え
ば酸化亜鉛を用いた基板型薄膜半導体センサを用いるこ
とができ、アルカリ性用センサ6bとしては、例えば酸
化錫を用いた基板型厚膜半導体センサを用いることがで
きる。この酸性用センサ6aは、硫化水素臭に対して感
度が優れており、その他メチルメルカプタン等の酸性臭
気成分に対して感度が良い。また、アルカリ性用センサ
6bは、アンモニア臭に対して感度が優れており、その
他トリメチルアミン等のアルカリ性臭気成分に対して感
度が良い。
【0019】これらの臭いセンサ6a、6bは、例えば
1×1×0.4mmの寸法であるアルミナ基板の下面に
白金薄膜ヒータを、上面に白金薄膜電極をそれぞれ設
け、この白金薄膜電極の上に、金属酸化物を一定の厚み
で塗布した後、焼結させた構造である。金属酸化物とし
ては、酸性用センサ6aは酸化亜鉛を用いており、一
方、アルカリ性用センサ6bは酸化錫を用いている。
【0020】そして、このヒータに電流を流し、これら
のセンサ6a、6bを例えば約500℃の温度に保って
おく。金属酸化物の表面に臭い成分の分子が吸着する
と、その濃度に応じて抵抗値が低下する。そして、その
抵抗値変化を負荷抵抗を通して電圧変化として取り出す
ようになっている。
【0021】また、容器1内における流入口2と流出口
3との間に、後述の酸性臭気成分を効率良く脱臭できる
中和脱臭剤を噴霧するための噴霧手段(以下、酸性用噴
霧手段という)7aと、後述のアルカリ性臭気成分を効
率良く脱臭できる中和脱臭剤を噴霧するための噴霧手段
(以下、アルカリ性用噴霧手段という)7bが設置され
ている。ここで、本実施形態の酸性およびアルカリ性用
噴霧手段7a、7bは、脱臭剤を貯蔵するためのガラス
等からなる容器(以下、それぞれ、酸性用噴霧容器およ
びアルカリ性用噴霧容器という)8a、8bと脱臭剤を
噴霧させるためのノズル9とからなる。そして、酸性用
噴霧容器8aには、酸性臭気成分を効率良く脱臭できる
酸性臭気成分用の中和脱臭剤(本発明でいう第1の中和
脱臭剤であり、以下、酸性用脱臭剤という)10aが入
っていおり、アルカリ性用噴霧容器8bには、アルカリ
性臭気成分を効率良く脱臭できるアルカリ性臭気成分用
の中和脱臭剤(本発明でいう第2の中和脱臭剤であり、
以下、アルカリ性用脱臭剤という)10bとが独立して
入っている。
【0022】ここで、本例では、酸性用脱臭剤10aお
よびアルカリ性用脱臭剤10bは、課題の欄にて述べた
中和脱臭剤A(pH=12)および中和脱臭剤B(pH
=4)と同様のものをそれぞれ用いることができる。具
体的には、酸性用脱臭剤10aは、商品名APOLLI
TE−L50あるいは商品名APPOLLITE−ST
(製造元、日本化学株式会社)を用いることができ、ま
た、アルカリ性用脱臭剤10bは、商品名F118(製
造元、株式会社ファイン2)を用いることができる。
【0023】また、酸性およびアルカリ性用噴霧手段7
a、7bにはソレノイド11が設置されており、ソレノ
イド11に対して与えられる酸性およびアルカリ性用セ
ンサ6a、6bからの電気的な信号により、ソレノイド
11側の部材12が上に移動し、てこの要領で、酸性お
よびアルカリ性用噴霧手段7a、7b側の部材12が下
がるようになっている。そのようにして、ノズル9の頭
部が押されて酸性およびアルカリ性用脱臭剤10a、1
0bが噴霧される。また、図1(a)に示すように、容
器1の外部には手動操作が可能な制御盤13が設置され
ている。ここでは、装置を出入りする空気の風量や、酸
性およびアルカリ性用センサ6a、6bの閾値、または
酸性およびアルカリ性用脱臭剤10a、10bを一度に
噴霧する回数等を調節したりすることができる。
【0024】次に、本実施形態の作動を、本実施形態の
脱臭方法を示すフローチャートである図2にしたがって
述べる。まず、初めに、脱臭装置の主電源を入れて装置
をスタートさせ、酸性およびアルカリ性用センサ6a、
6bのヒータに電流を流し、これらのセンサ6a、6b
を加熱して臭気成分を検出することができるようにす
る。また、ファン5を作動させて、図1の矢印Aに示す
ように、流入口2から空気が装置内に入り、流出口3か
ら出て行くようにする(S100)。
【0025】次に、ステップS101において、装置内
に流入した空気中の臭気成分を酸性用センサ6aによっ
て測定し、ステップS102において、酸性臭気成分の
有無の判定を酸性用センサ6aから出力される電圧の変
化によって行う。そして、酸性臭気成分を検出した時
は、ステップS103において、酸性用脱臭剤10aの
噴霧を行い、この脱臭剤10aと酸性臭気成分とを化学
反応させることにより酸性臭気成分の脱臭を行う。その
後、ステップS104において、再び、臭気成分の測定
を行い、ステップS105において、酸性臭気成分の有
無の判定をステップS102と同様に行う。
【0026】ステップS105にて、酸性臭気成分が検
出された時には、ステップS103に戻り、再び酸性用
脱臭剤10aの噴霧を行い、室内から脱臭装置内に連続
して流入する空気中の酸性臭気成分が検出されなくなる
まで、ステップS103〜ステップS105を繰り返
す。そして、ステップS105において酸性臭気成分が
検出されなかった時は、ステップS106において、酸
性用脱臭剤10aが脱臭装置内の空気中にほとんど存在
しなくなるまで待機する。この待機時間は、ファン5の
出力によって変化する脱臭装置内を入れ換わる空気の速
度にもよるが、例えば、10〜30秒程度にすることが
できる。これは、酸性用脱臭剤10aとアルカリ性用脱
臭剤10bが装置内で同時に存在することにより、それ
ぞれの脱臭剤10a、10b同士が反応することを防ぐ
ためである。
【0027】次に、ステップS107において、装置内
に流入した空気中の臭気成分をアルカリ性用センサ6b
によって測定し、ステップS108において、アルカリ
性臭気成分の有無の判定をアルカリ性用センサ6bから
出力される電圧の変化によって行う。そして、アルカリ
性臭気成分を検出した時は、ステップS109におい
て、アルカリ性用脱臭剤10bの噴霧を行い、この臭気
成分と化学反応を起こして脱臭を行う。その後、ステッ
プS110において、臭気成分の測定を行い、ステップ
S111において、アルカリ性臭気成分の有無の判定を
ステップS108と同様に行う。
【0028】ステップS111にて、アルカリ性臭気成
分が検出された時には、ステップS109に戻り、再び
アルカリ性用脱臭剤10bの噴霧を行い、室内から脱臭
装置内に連続して流入する空気中のアルカリ性臭気成分
が検出されなくなるまで、ステップS109〜ステップ
S111を繰り返す。そして、ステップS111におい
てアルカリ性臭気成分が検出されなかった時は、上述の
様に、ステップS112において、アルカリ性用脱臭剤
10bが脱臭装置内の空気中にほとんど存在しなくなる
まで待機する。
【0029】この待機時間は、上述の様に、例えば、1
0〜30秒にすることができる。これは、次に酸性臭気
成分を検出した時には、後述の様に酸性用脱臭剤10a
を噴霧するため、例えば、アルカリ性臭気成分を脱臭
中、あるいは脱臭直後に室内に酸性臭気成分が発生した
場合に、すぐに酸性用脱臭剤10aを噴霧することによ
り、アルカリ性用脱臭剤10bと酸性用脱臭剤10aと
が反応するのを防ぐためである。
【0030】そして、ステップS101に戻り、上述の
様に、臭気成分の測定と脱臭剤10a、10bの噴霧を
繰り返す。また、ステップS102において酸性臭気成
分が検出されなかった時は、ステップS107に進んで
臭気成分の測定を行い、アルカリ性臭気成分の検出を行
うようにする。その後、上述の様に、臭気成分の測定と
脱臭剤10a、10bの噴霧を繰り返す。また、ステッ
プS108において、アルカリ性臭気成分を検出しなか
った時は、ステップS101に戻り、上述の様に繰り返
す。以上の様にして、臭気成分の測定と脱臭剤10a、
10bの噴霧とを繰り返し行う様にして、酸性臭気成分
とアルカリ性臭気成分の脱臭を行う。
【0031】ところで、本実施形態によれば、酸性およ
びアルカリ性用センサ6a、6bを用いて空気中の臭気
成分が酸性であるのかアルカリ性であるのかを検出し、
その臭気成分を適切に脱臭することができる酸性および
アルカリ性用脱臭剤10a、10bを自動的に選択して
噴霧することができる。したがって、空気中に酸性臭気
成分とアルカリ性臭気成分の両方が存在する場合も、ど
ちらか一方が存在する場合も、効率的に脱臭することが
できる脱臭装置および脱臭方法を提供することができ
る。
【0032】また、酸性用脱臭剤10aとアルカリ性用
脱臭剤10bは、上述の様に、それらの液性が異なるわ
けであるが、酸性臭気成分またはアルカリ性臭気成分の
一方の脱臭が終わった後には待機時間を設けるようにし
て、それらの脱臭剤10a、10bが同時に装置内に存
在しない様にしているため、各々の脱臭剤10a、10
b同士が直接反応することを防ぐことができる。また、
酸性およびアルカリ性用センサ6a、6bにより臭気成
分を検出した時のみ酸性およびアルカリ性用脱臭剤10
a、10bを噴霧するため、これらの脱臭剤10a、1
0bの使用を必要最小限に押さえることができる。
【0033】なお、本実施形態では、酸性およびアルカ
リ性用噴霧手段7a、7bとして、ノズル9から酸性お
よびアルカリ性用脱臭剤10a、10bを噴霧させるも
のについて示したが、本発明でいう酸性およびアルカリ
性用噴霧手段7a、7bとは、超音波振動板を用いてそ
の板上にある液体を霧状にするもの等も含めるものと
し、その他、空気中に霧状の脱臭剤を供給する手段であ
ればどのようなものでも良い。
【0034】また、制御盤13に備えられたスイッチを
用いて、適宜、風量や酸性およびアルカリ性用センサ6
a、6bの閾値、一度における噴霧の回数等を手動操作
しても良い。また、酸性およびアルカリ性用センサ6
a、6bの数値に応じて、噴霧回数や待機時間等を変え
ても良い。また、センサについては、酸性およびアルカ
リ性用センサ6a、6bが別々に設置されている例につ
いて示したが、一体になっていても良い。また、本実施
形態では、センサを2個用いた例について示したが、そ
れぞれのセンサの閾値を変える等して3個以上用いても
良い。
【0035】また、本実施形態では、脱臭剤として酸性
およびアルカリ性用脱臭剤10a、10bの2種類を用
いる例について示したが、pHの異なる他の中和脱臭剤
をさらに追加しても良い。その際、例えば、通常は酸性
やアルカリ性があまり強くない脱臭剤を用いて臭気成分
の脱臭を行うようにし、通常よりも強い臭気成分を検出
した際には、酸性やアルカリ性が強い脱臭剤を噴霧する
ようにできる。
【0036】また、この図2に示した例では、酸性臭気
成分を先に脱臭するようにしているが、図中の酸性をア
ルカリ性に、また、アルカリ性を酸性に換えてアルカリ
性臭気成分を先に脱臭するようにしても良い。また、酸
性臭気成分とアルカリ性臭気成分をともに検出した際
は、どちらか一方の臭気成分の脱臭を行った後に他方の
臭気成分の脱臭を行うのではなく、酸性用脱臭剤10a
とアルカリ性用脱臭剤10bとを交互に噴霧するように
しても良い。この際は、上述の様に、異なる脱臭剤10
a、10bを噴霧する間に待機するようにして、それぞ
れの脱臭剤10a、10bが混ざらない様にする。
【0037】また、図2の例では、ステップS101に
おいて臭気成分の測定を行い、ステップS102で酸性
臭気成分が検出されなかった時には、再び、ステップS
107にて臭気成分の検出を行うようにしているが、ス
テップS101において酸性およびアルカリ性の臭気成
分の検出を行い、ステップS102で酸性臭気成分が検
出されなかった時にはステップS108に進み、アルカ
リ性臭気成分の検出を行うようにしても良い。
【0038】また、ファン5の出力は一定でも可変でも
良い。可変の時は、例えば、通常は空気を容器1内に取
り入れて酸性およびアルカリ性用センサ6a、6bによ
り臭気成分を検出することができる程度の流量となるよ
うにファン5の出力を調節しておく。そして、臭気成分
を検出した時は、例えば、これらのセンサ6a、6bの
電圧変化をファン5に伝える等して、ファン5の出力を
上げて流量を多くし本格的に脱臭するようにしても良
い。
【0039】これにより、脱臭を行う必要の無い時は、
使用電力を低減させることができるため、省エネルギー
化に対応した脱臭装置および脱臭方法を提供することが
できる。
【0040】なお、本実施形態では、脱臭装置を室内等
に備える場合について示したが、その他、様々な環境に
適用することができ、例えば、車のエアコンディショナ
の空気流通路中に介在させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の脱臭装置を模式的に示す図であ
る。
【図2】本実施形態のフローチャートである。
【図3】各種の中和脱臭剤の脱臭効果を示す図である。
【符号の説明】
1…容器、6a…酸性臭気成分用臭いセンサ、6b…ア
ルカリ性臭気成分用臭いセンサ、10a…酸性用脱臭
剤、10b…アルカリ性用脱臭剤。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中に含まれている臭気成分を脱臭す
    る脱臭装置であって、 複数の種類の脱臭剤(10a、10b)と、空気中の臭
    気成分を検出するための臭いセンサ(6a、6b)とを
    備え、 前記臭いセンサ(6a、6b)によって検出された臭気
    成分の種類に応じて、前記複数の種類の脱臭剤(10
    a、10b)を切り替えて噴霧することを特徴とする脱
    臭装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の種類の脱臭剤(10a、10
    b)は、酸性臭気成分を脱臭できる第1の中和脱臭剤
    (10a)と、アルカリ性臭気成分を脱臭できる第2の
    中和脱臭剤(10b)とを含むものであり、 前記臭いセンサ(6a、6b)は、酸性臭気成分を検出
    するための第1の臭いセンサ(6a)と、アルカリ性臭
    気成分を検出するための第2の臭いセンサ(6b)とか
    らなることを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の中和脱臭剤(10a)と前記
    第2の中和脱臭剤(10b)のうち、一方の前記中和脱
    臭剤(10a、10b)の噴霧後、他方の前記中和脱臭
    剤(10a、10b)を噴霧するまでに所定時間置くこ
    とにより、前記第1および第2の中和脱臭剤(10a、
    10b)が反応しない様になっていることを特徴とする
    請求項2に記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 前記臭いセンサ(6a、6b)および複
    数の種類の脱臭剤(10a、10b)は容器(1)に収
    納されており、この容器(1)内に空気が取り込まれる
    ようになっていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1つに記載の脱臭装置。
JP26586299A 1999-09-20 1999-09-20 脱臭装置 Withdrawn JP2001087370A (ja)

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