JP2018146022A - フランジ構造 - Google Patents

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徹明 所
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芳範 三村
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寛 伊東
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Abstract

【課題】 機器10の接続口11と取付パイプ5の開口との位置が整合しない場合でも、取付パイプ5のフランジ19を機器10に容易に接続できるフランジ構造を提供する。
【解決手段】 取付パイプ5を第1プレート1の第1孔3に挿通し、その先端を第2プレート2の第2孔4の平面4bに着座する。そして、取付パイプ5の根元と第1プレート1の第1孔3の外周縁間及び第2プレート2の外周縁と第1プレート1の外周縁との間を仮溶接7し、両プレート間をろう付接合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、機器表面の接続口と、取付パイプの開口とが整合しない場合に、複数のフランジを厚み方向に重ね合わせたものに関する。
例えば、機器の接続口と取付パイプのフランジするためには両者に整合する特殊形状の鋳物が必要な場合がある。その鋳物の採用を避けの接続口とが異形であり、それらを連結るため、シール面用のフランジと取付パイプ用のフランジとの2種類を合わせることにより、取付パイプと機器の開口との接続を安価に製作することが行われている。
下記特許文献1に記載のフランジ管継手は、フランジ部を2枚の厚みの異なるステンレス板の接合体で形成したものである。これは、厚さ6mmのものと厚さ5mmのものを夫々プレス加工し、それらをろう材で接合する。そして、上側の板と下側の板とにそれぞれ形のことなる孔を形成し、その継手の接続口を機器の接続口に接続する。その継手の一端には管路変更部材を継手に平行に接続すると共に、その端部に取付管を固着するものである。
特許第3408225号公報
前記特許文献1に記載のフランジ管継手は、異形の2枚のプレートと、管路変更部材とを必要とし、構造が複雑で取付および製作が面倒である欠点がある。
そこで本発明は、製作が容易で取付け易いフランジ構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の本発明は、外周が整合する第1プレート(1)の平面と第2プレート(2)の平面との平面どうしの接合体からなり、第1プレート(1)に第1孔(3)が形成されると共に、第2プレート(2)に第2孔(4)が形成され、第1孔(3)の孔縁(3a)と第2孔(4)の孔縁(4a)とが部分的に重なり合った状態で、第1プレート(1)の平面と第2プレート(2)の平面とが互いに平行に接触し、
第1孔(3)に取付パイプ(5)の端部が挿通されて、その先端が第2孔(4)の孔縁の平面(4b)に着座され、前記挿通された取付パイプ(5)の根元と第1プレート(1)の第1孔(3)の外周縁とが部分的に仮溶接(7)されると共に、第2プレート(2)の外周縁と第1プレート(1)の外周縁との境が部分的に仮溶接(7)された状態で、両プレートの前記平面間がろう付接合(8)され、
第2プレート(2)の平面がガスケット(9)を介して機器(10)の平面の重力方向の上面側に接続されると共に、第2孔(4)の孔縁(4a)が機器(10)の接続口(11)の表面に接合されるフランジ構造である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のフランジ構造において、
第1孔(3)および第2孔(4)は共に円形で、第2孔(4)の直径が第1孔(3)の直径より小に形成され且つ、第2孔(4)の孔縁(4a)が第1孔(3)内に位置して、その重力方向の上側の縁に付着する凝縮水が第2孔(4)内に流下するように全体が傾斜して機器の表面に配置されたフランジ構造である。
請求項1に記載の発明は、取付パイプを第1孔に挿通して、その先端を第2孔の孔縁の平面に着座し、取付パイプの根元と第1プレートの第1孔の外周縁との間および、第2プレートの外周縁と第1プレートの外周縁との間を仮溶接した状態で、両プレートの平面間がろう付されたものである。
それにより、機器表面の接続口と取付パイプの開口との位置が整合しない場合でも、ガスケットを介して機器の接続口と取付パイプとを容易に接続することができる。それと共に、機器の平面の重力方向の上面側にガスケットを配置したので、第2孔の孔縁に付着する凝縮水を接続口に円滑に流下することができる。
請求項2に記載の発明のように、第1孔および第2孔を共に円形とし、第2孔の直径を第1孔の直径より小に形成し、第2孔の孔縁を第1孔内に位置した場合には、その重力方向の上側の縁に付着する凝縮水を第2孔内にさらに円滑に流下させることができる。
本発明のフランジ19と取付パイプ5との分解説明図。 同平面図及び分解図。 同フランジ19と取付パイプ5との仮溶接の説明図。 同フランジ19を機器10に取付けた状態を示す説明図。 同フランジ19が配置された熱交換器15の斜視図。 第1プレート1と第2プレート2とで形成されるフランジ構造の仮溶接時の不具合を説明する説明図。
次に、図面に基づいて本発明のフランジ構造の実施の形態につき説明する。
図1は、本発明のフランジ19と取付パイプ5との分解説明図であり、図2(A)はその平面図、図2(B)は第1プレート1と第2プレート2との分解説明図、図3は第1プレート1と第2プレート2との間を仮溶接7して両者を整合させ、第1プレート1と第2プレート2間をろう付する準備を示す説明図である。
このフランジ19は、第1プレート1と第2プレート2とを当接して、そこに取付パイプ5の端部を接合する。第1プレート1の厚さt1は第2プレート2の厚さt2よりも大である。
また、図2(A)に示す如く、第1プレート1の第1孔3の直径d1は、第2プレート2の第2孔4の直径d2よりも大であり且つ、第2孔4の縁が第1孔3の縁に接して部分的に重なり合う。そして、第2孔4の平面4bが第1孔3の縁部内に露出する。
なお、第1プレート1と第2プレート2との少なくとも一方の平面にはろう材が被覆されている。一例として、第2プレート2は、その表面にろう材を被覆したブレージングシートを用いることができる。
また、第1プレート1及び第2プレート2の長手方向の両端には、夫々互いに整合するボルト孔12が穿設される。
また、この例では第1プレート1及び第2プレート2の外周縁には幅方向に離間して一対の位置決め凹部13が形成され、各第1プレート1及び第2プレート2の位置決め凹部13が互いに整合された状態で、前述のように第2孔4の平面4bが第1孔3の縁部内に露出する。
そして図1に示す如く、取付パイプ5の端部が第1孔3に挿入され、その先端面が第2プレート2の第2孔4の平面4bに当接して着座される。取付パイプ5の外直径は、第1孔3の内直径に整合する。
係る状態で、第1プレート1の外周縁と第2プレート2の外周縁との境が、図3に示す如く、複数の箇所において仮溶接7される。それと共に、取付パイプ5と第1プレート1の境も同様に仮溶接7される。
このとき、第1プレート1と第2プレート2との間の仮溶接7を両者の外周の境に配置するのは、次の理由による。図6に示す如く、第1プレート1の第1孔3と第2プレート2の第2孔4との境を、これらの各孔の内周側から仮溶接しようとすると、溶接機18の縁が第2プレート2と干渉する。そのためトーチ20の先端を第2プレート2の内周と、第1プレート1の内周との間に挿入できない。
そこで、図3のように仮溶接し、次いで第1プレート1と第2プレート2との間に被覆されたろう材を炉内で溶融して、第1プレート1及び第2プレート2間をろう付する。
このようにしてなる、取付パイプ5を有するフランジ19は、図5に示す如く、熱交換器15の端部に接続される。
この熱交換器15の内部には、図示しない多数のチューブが並列されそのチューブ内に加熱ガス16が供給される。それと共に、チューブの外周側に冷却水17が導かれ、両者間に熱交換が行われるものである。
このようにしてなるフランジ19は、図4に示す如く、各種機器10の接続口11に第2プレート2の第2孔4が整合されて、ガスケット9及びボルト14を介して接合される。このとき、フランジ19は機器10の上面側に配置されると共に、第2プレート2の平面4bが重力方向の上側に位置する。
それと共に、図3の位置決め凹部13が機器10の上方側に位置するように配置される。それにより、フランジ19の上下方向が逆向きに機器10に取付けられることを防止する。
この実施形態では、一対のプレート1、2に位置決め凹部13が設けられているが、この位置決め凹部13は存在しなくともよい。
1 第1プレート
2 第2プレート
3 第1孔
3a 孔縁
4 第2孔
4a 孔縁
4b 平面
5 取付パイプ
7 仮溶接
8 ろう付接合
9 ガスケット
10 機器
11 接続口
12 ボルト孔
13 位置決め凹部
14 ボルト
15 熱交換器
16 加熱ガス
17 冷却水
18 溶接機
19 フランジ
20 トーチ
t1 厚さ
t2 厚さ
d1 直径
d2 直径

Claims (2)

  1. 外周が整合する第1プレート(1)の平面と第2プレート(2)の平面との平面どうしの接合体からなり、第1プレート(1)に第1孔(3)が形成されると共に、第2プレート(2)に第2孔(4)が形成され、第1孔(3)の孔縁(3a)と第2孔(4)の孔縁(4a)とが部分的に重なり合った状態で、第1プレート(1)の平面と第2プレート(2)の平面とが互いに平行に接触し、
    第1孔(3)に取付パイプ(5)の端部が挿通されて、その先端が第2孔(4)の孔縁の平面(4b)に着座され、前記挿通された取付パイプ(5)の根元と第1プレート(1)の第1孔(3)の外周縁とが部分的に仮溶接(7)されると共に、第2プレート(2)の外周縁と第1プレート(1)の外周縁との境が部分的に仮溶接(7)された状態で、両プレートの前記平面間がろう付接合(8)され、
    第2プレート(2)の平面がガスケット(9)を介して機器(10)の平面の重力方向の上面側に接続されると共に、第2孔(4)の孔縁(4a)が機器(10)の接続口(11)の表面に接合されるフランジ構造。
  2. 請求項1に記載のフランジ構造において、
    第1孔(3)および第2孔(4)は共に円形で、第2孔(4)の直径が第1孔(3)の直径より小に形成され且つ、第2孔(4)の孔縁(4a)が略第1孔(3)内に位置し、その重力方向の上側の縁に付着する凝縮水が第2孔(4)内に流下するように全体が傾斜して機器の表面に配置されるフランジ構造。
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