JP2018142937A - 光電変換装置、撮像システム、移動体 - Google Patents

光電変換装置、撮像システム、移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ダイオードの一方のノードと他方のノードとの間で生じる逆バイアス電圧によって生じる暗電流によって、ノイズが生じる課題があった。このノイズを、ダイナミックレンジの低下を抑制しながら抑える検討が充分では無かった。【解決手段】 第1ノードと、第2ノードとを備えるダイオードと、第1ノードに接続された入力ノードと、第2ノードに接続された出力ノードとを備える増幅トランジスタと、第2ノードに接続された負荷トランジスタとを有する光電変換装置である。【選択図】 図2

Description

本発明は、光電変換装置、撮像システム、移動体に関する。
PN接合を備えた光電変換部を有する光電変換装置が知られている。
特許文献1には、PN接合を備える光電変換部と、増幅トランジスタの入力ノードとが接続された光電変換装置が記載されている。この光電変換部は、PN接合を形成する、例えばN型半導体領域は信号電荷の蓄積領域である。このN型半導体領域には、蓄積した信号電荷に対応した電位が現れる。一方、蓄積領域とPN接合を形成するP型半導体領域には、接地電位が与えられている。
特開2012−19058号公報
特許文献1に記載の光電変換装置では、ダイオードの一方のノードと他方のノードとの間に逆バイアス電圧を印加したことによって生じる暗電流によって、ノイズが生じる課題があった。特許文献1では、ダイナミックレンジの低下を抑制しながら、暗電流を低減する検討が充分ではなかった。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、その一の態様は、第1ノードと、第2ノードとを備えるダイオードと、前記第1ノードに接続された入力ノードと、前記第2ノードに接続された出力ノードとを備える増幅トランジスタと、前記第2ノードに接続された負荷トランジスタとを有することを特徴とする光電変換装置である。
本発明により、ダイナミックレンジの低下を抑制しながら、ダイオードの一方のノードと他方のノードとの間で生じる逆バイアス電圧を小さくすることができ、暗電流を低減することができる。
光電変換装置のブロック図 画素の等価回路図 画素の一部の断面図 制御線に入力される電位のタイミング図 画素の等価回路図 画素の等価回路図 画素の等価回路図 画素の一部の断面図 撮像システムのブロック図 撮像システムのブロック図
以下、図面を参照しながら各実施例を説明する。なお、以下の実施例では、画素が備える光電変換部が蓄積する信号電荷が電子であるとする。信号電荷が電子である例は一例に過ぎず、信号電荷をホールとしても、半導体領域の導電型を適宜反対にすることによって、以下の実施例を適用することができる。
(実施例1)
図1は、本実施例の光電変換装置の構成を示した図である。
本実施例による光電変換装置100は、図1に示すように、画素領域110と、垂直走査回路210と、列読み出し回路300と、水平走査回路400と、制御回路50と、出力回路60とを有している。
画素領域110には、複数行及び複数列に渡ってマトリクス状に配された複数の画素120が設けられている。画素領域110の画素アレイの各行には、行方向(図1において横方向)に延在して、制御信号線140が配されている。制御信号線140は、行方向に並ぶ画素120にそれぞれ接続され、これら画素120に共通の信号線をなしている。また、画素領域110の画素アレイの各列には、列方向(図1において縦方向)に延在して、垂直信号線8が配されている。垂直信号線8は、列方向に並ぶ画素120にそれぞれ接続され、これら画素120に共通の信号線をなしている。
各行の制御信号線140は、垂直走査回路210に接続されている。垂直走査回路210は、画素120から画素信号を読み出す際に画素120内の読み出し回路を駆動するための制御信号を、制御信号線140を介して画素120に供給する回路部である。各列の垂直信号線8の一端は、列読み出し回路300に接続されている。画素120から読み出された画素信号は、垂直信号線8を介して列読み出し回路300に入力される。列読み出し回路300は、画素120から読み出された画素信号に対して所定の信号処理、例えば増幅処理やAD変換処理等の信号処理を実施する回路部である。列読み出し回路300は、差動増幅回路、サンプル・ホールド回路、AD変換回路等を含み得る。
水平走査回路400は、列読み出し回路300において処理された画素信号を列毎に順次、出力回路60に転送するための制御信号を、列読み出し回路300に供給する回路部である。制御回路50は、垂直走査回路210、列読み出し回路300及び水平走査回路400の動作やそのタイミングを制御する制御信号を供給するための回路部である。出力回路60は、バッファアンプ、差動増幅器などから構成され、列読み出し回路300から読み出された画素信号を光電変換装置100の外部の信号処理部に出力するための回路部である。
図2は、図1に示した画素120の等価回路図である。画素120は、フォトダイオード1、増幅トランジスタ4、リセットトランジスタ5、負荷トランジスタ6、選択トランジスタ7を有する。フォトダイオード1の一方のノードは、リセットトランジスタ5の主ノードと、増幅トランジスタ4の入力ノードとに接続されている。また、フォトダイオード1の他方のノードは、増幅トランジスタ4と負荷トランジスタ6と選択トランジスタ7のそれぞれの主ノードが接続されたノードと、リセットトランジスタ5のバックゲートとに接続されている。本実施例で特徴的なのは、フォトダイオード1の他方のノードが、増幅トランジスタ4の一方の主ノードに接続されている点である。
リセットトランジスタ5の制御ノードは、制御信号線140の1つである、リセット制御線10を介して、図1に示した垂直走査回路210に接続されている。負荷トランジスタ6の制御ノードは、制御信号線140の1つである、負荷制御線11を介して、図1に示した垂直走査回路210が接続されている。選択トランジスタ7の制御ノードは、制御信号線140の1つである、選択制御線12を介して、図1に示した垂直走査回路210に接続されている。
リセットトランジスタ5と、増幅トランジスタ4のそれぞれの他方の主ノードは、電源電圧VDDを供給する電位供給線9に接続されている。
選択トランジスタ7の他方の主ノードは、垂直信号線8に接続されている。
図3は、図2に示した画素120の断面構造を示した図である。図3では、図2で示した部材と対応する部材については、図2で付した符号と同じ符号を付して示している。
図3では、半導体基板65と、各トランジスタのゲートと、コンタクトプラグと、配線とを示している。なお、図3では、図2に示した選択トランジスタ7、垂直信号線8の図示を省略している。
N型の半導体領域13には、N型の素子分離層15が形成されている。素子分離層15の上部には、誘電体で形成された素子分離帯14が形成されている。また、半導体領域13の上部には、図1に示したフォトダイオード1の深さを規定するP型の半導体領域16が形成されている。半導体領域16の上部であって、素子分離帯14の側壁の領域に、P型の半導体領域17が形成されている。この半導体領域17に囲まれるように、N型のNウエル40が形成されている。Nウエル40の半導体基板表面側の領域には、Nウエル40よりも不純物濃度の高いN型の半導体領域2が形成されている。半導体領域2は、コンタクトプラグと、配線24とを介して、図2に示した増幅トランジスタ4の入力ノードであるゲート21に接続されている。半導体領域2は、第1半導体領域である。
Nウエル40の半導体基板の表面側には、さらに2つのP型の半導体領域3が形成されている。一方の半導体領域3は、リセットトランジスタ5のN型のドレイン領域20が形成されている。半導体領域3は、第2半導体領域である。ドレイン領域20は、コンタクトプラグを介して、電位供給線9に接続されている。ドレイン領域20と半導体領域2との間には、リセットトランジスタ5のゲート19が設けられている。ゲート19は、コンタクトプラグを介して、リセット制御線10に接続されている。Nウエル40と、N型の半導体領域2と、P型の半導体領域3と、P型の半導体領域16とによってフォトダイオード1が形成される。Nウエル40で発生した電子は、N型の半導体領域2に移動する。増幅トランジスタ4のゲート21の電位は、半導体領域2に蓄積された電子に対応した電位となる。
2つの半導体領域3のうちの他方には、増幅トランジスタ4のN型のソース領域22と、増幅トランジスタ4のN型のドレイン領域23とが形成されている。増幅トランジスタ4のゲートに対向する半導体領域は、第2の半導体領域である半導体領域3である。ソース領域22は、第3半導体領域である。ソース領域22とドレイン領域23との間には、増幅トランジスタ4のゲート21が形成されている。ソース領域22はコンタクトプラグと、配線30とを介して、負荷トランジスタ6のN型のドレイン領域28に接続されている。また、ソース領域22に接続されているコンタクトプラグは、P型の半導体領域3よりも高い不純物濃度を有するP型の半導体領域25とも接続されている。半導体領域25は、第4半導体領域である。2つのP型の半導体領域3は、互いの半導体領域3の下部に延在する半導体領域17と、半導体領域16によって電気的に接続されている。
負荷トランジスタ6のドレイン領域28は、P型のPウエル18に形成されている。また、Pウエル18には、負荷トランジスタ6のソース領域27が形成されている。ドレイン領域28とソース領域27との間には、負荷トランジスタ6のゲート26が形成されている。ゲート26は、コンタクトプラグを介して、負荷制御線11に接続されている。ソース領域27は、接地電位線70に接続されている。接地電位線70は、Pウエル18よりも高い不純物濃度を有するP型の半導体領域29にもまた接続されている。
図4は、各トランジスタのゲートに接続する配線に印加される電圧を示している。リセット制御線10はリセットトランジスタ5のオン、オフを制御する電位をリセットトランジスタ5のゲートに供給する。選択制御線12は選択トランジスタ7のオン、オフを制御する電位を選択トランジスタ7のゲートに供給する。リセット制御線10、選択制御線12の電位がLowレベルの場合には、供給先のトランジスタはオフする。また、リセット制御線10、選択制御線12の電位がHighレベルの場合には、供給先のトランジスタはオンする。
負荷制御線11は、負荷トランジスタ6の電流量を制御する電圧を、負荷トランジスタ6のゲートに供給する。負荷トランジスタ6は、負荷制御線11の電位がLowレベルにある場合の方が、Highレベルにある場合よりも、供給する電流量が大きい。
まず、リセット制御線10、選択制御線12の電位はLowレベルにあり、負荷制御線の電位がHighレベルにある。
その状態において、リセット制御線10の電位がHighレベルとなる。これにより、半導体領域2、および増幅トランジスタ4のゲート21の電位がリセットされる。
次に、リセット制御線10および負荷制御線11の電位がLowレベルとなる。これにより、半導体領域2は、入射光によって生じた電子の蓄積を開始する。
半導体領域2の電子の蓄積量に従って、半導体領域2の電位が変化する。増幅トランジスタ4には負荷トランジスタ6によって電流が供給されているため、増幅トランジスタ4はソースフォロワ動作を行う。よって、半導体領域2の電位の変化に追従して、増幅トランジスタ4のソース領域22および半導体領域3の電位が変化する。
増幅トランジスタ4は、P型の半導体領域3をウエルとして形成されている。このため、増幅トランジスタ4には、いわゆるバックゲートバイアスは掛からない。従って、増幅トランジスタ4のゲインは1である。このため、半導体領域2の電位変化量と半導体領域3の電位変化量は同じである。したがって、半導体領域2と半導体領域3との電位差は信号蓄積期間中、一定の値を保つこととなる。
次に、選択制御線12の電位がHighレベルとし、信号読出期間を開始する。これにより、選択トランジスタ7がオンする。また、負荷制御線11の電位がHighレベルとなる。これにより、選択トランジスタ7を介して、増幅トランジスタ4の出力が、垂直信号線8に出力される。つまり、信号蓄積期間に生じた半導体領域2の電位変化量に対応する信号が垂直信号線8に出力される。
本実施例では、負荷トランジスタ6の電流供給量を、信号蓄積期間の方が、信号読出期間よりも少なくしている。これにより、信号蓄積期間における、画素120の電流消費量を抑制することができる。
また、負荷トランジスタ6の電流供給量を一定とし、信号蓄積期間は負荷トランジスタ6のみが増幅トランジスタ4に供給する。そして、信号読出期間は、負荷トランジスタ6とは別に設けられた、電流供給用のトランジスタが、増幅トランジスタ4に電流を供給するようにしてもよい。この場合に、電流供給用のトランジスタが単体で負荷トランジスタ6よりも多くの電流を供給するようにしてもよいし、負荷トランジスタ6と、電流供給用のトランジスタとの電流が加算されるようにしてもよい。
なお、ここでは一例を示したものであって、電流消費量の低減の必要性が低い場合には、負荷トランジスタ6の信号蓄積期間の電流供給量を信号読出期間と同じとしてもよい。
また、本実施例では、信号蓄積期間中において、信号電荷を蓄積する半導体領域2の電位の変化に一致するように、半導体領域3の電位が変化していた。半導体領域2の電位の変化に対して、半導体領域3の電位の変化が一致する必要は無く、半導体領域2の電位の変化に追従して、半導体領域3の電位が変化してもよい。すなわち、信号蓄積期間において、半導体領域2の電位の変化量よりも、半導体領域2と半導体領域3との電位差の変化が小さくなるように動作してもよい。
さらに、具体的な電圧値の一例を挙げて、本実施例において暗電流が低減されることを説明する。信号蓄積動作において、半導体領域2と半導体領域3との電位差、すなわちフォトダイオード1のPN接合間バイアスは、増幅トランジスタ4の閾電圧Vthに近い値である。この閾電圧Vthをゼロに近い小さい正電圧値の、例えば50mV程度に設定すると、信号蓄積期間中に、PN接合間バイアスは50mV程度の逆バイアス電圧が保たれる。このPN接合間の逆バイアス電圧によって生じる逆バイアス電流が暗電流として生じる。従来のCCDセンサやCMOSセンサにおけるフォトダイオード1のPN接合間の逆バイアス電圧は2V程度であるので、本実施例の光電変換装置では従来に比べてPN接合間の逆バイアス電圧を小さな値とすることができる。
従来のCCDやCMOSセンサのPDの暗電流の主要因は発生電流と拡散電流であるが、このうち発生電流は逆バイアス電圧に依存する。
以下、転送ゲートを有しない増幅型センサを非転送増幅型センサと表記する。非転送増幅型センサのフォトダイオードは、信号を蓄積する半導体領域に配線が接続される。よって、暗電流として発生電流、拡散電流のほか、トンネル電流とアヴァランシェ電流が存在しうる。トンネル電流とアヴァランシェ電流は大きな逆バイアス電圧依存性があり、数百mV程度以下の電圧であれば無視可能な大きさである。拡散電流についても50mV程度の逆バイアス電圧であれば、無視可能な程度の、小さな値に抑えることができる。よって、従来のフォトダイオードの暗電流と比べると、発生電流が小さい分、本実施例の構造のほうが暗電流を小さく抑えられることが分かる。つまり、逆バイアス電圧の大きい従来の非転送増幅型センサのフォトダイオードの暗電流と比べると、本実施例の構造では、暗電流は非常に小さい値となる。
PN接合の逆バイアス電圧はPN接合間のフェルミ準位差に相当する。フォトダイオード1のPN接合間には、概ね800mV程度の内蔵電位差がある。光によって生じた電子は、この内蔵電位によってドリフト力を受けて半導体領域2にドリフトする。したがって、本実施例の光電変換装置は、逆バイアス電圧が小さくとも、PN接合において生じた信号電荷を、信号電荷の蓄積層である半導体領域2に移動させることができる。よって、本実施例の光電変換装置は、逆バイアス電圧を小さくしても、感度の低下を抑制することができる。したがって、本実施例の光電変換装置は、ダイナミックレンジの低下を抑制しながら、暗電流を低減することができると言える。
たとえば、特許文献1に記載された構造のフォトダイオードにおいて、フォトダイオードリセット時に逆バイアス電圧を仮に小さくしたとする。この場合、フォトダイオードの両極間の電位差がほぼゼロとなる電荷蓄積量もまた低下する。すなわち、逆バイアス電圧の低下に伴って、フォトダイオードの飽和電荷量もまた小さくなる。このため、暗電流を低減させようと逆バイアス電圧を低下させると、ダイナミックレンジの低下が生じていた。本実施例の光電変換装置は、ダイナミックレンジの低下を抑制しながら、暗電流を低減できる点で有利な効果を有する。
次に、半導体領域2の電位変化に対応して生じる増幅トランジスタ4のゲート21の電位の変化について説明する。
半導体領域2、配線24、コンタクトプラグ、増幅トランジスタ4のゲート21のそれぞれの寄生容量の容量値Cとする。増幅トランジスタ4のゲート21の電位変化ΔVは、半導体領域2が蓄積した電荷蓄積量Qを、容量値Cの逆数である電荷電圧変換係数1/Cを乗じた値となる。この寄生容量は、半導体領域2とリセットトランジスタ5のゲート19との間の寄生容量と、配線24の寄生容量と、増幅トランジスタ4のゲート21とドレイン領域23との間の寄生容量である。
フォトダイオード1の半導体領域2と半導体領域3との電位差が、信号蓄積期間中、一定となるように動作させれば、PN接合間容量は、実質上ゼロとみなせる。したがって、容量値Cに寄与するのは前述した寄生容量であるが、これらはいずれもごく小さい値であってその合計容量もPN接合間容量に比べて小さい値である。したがって、電荷電圧変換係数1/Cは、PN接合間容量を実質的にゼロとみなせる分、従来よりも高くできる。具体的には、画素サイズを同じもの同士で比較し、従来では容量Cが2fF程度であるとすると、本実施例の画素では容量Cは0.4fF程度にできる。よって、従来に対して、約5倍高いゲインとなる。電荷電圧変換係数を高くできることにより、増幅トランジスタ4のゲート21の後段の回路におけるノイズ、すなわち増幅トランジスタのRTSノイズ、垂直信号線8の後段に設けられた回路のノイズを相対的に小さくすることができる。
さらに、本実施例における、リセット動作時に生じるリセットノイズについて述べる。リセットノイズを電子数で表した場合、その標準偏差値は{(kTC)^1/2}×(1/q)で表される。本実施例の容量Cは、上述したように従来よりも小さい値とすることができる。C=0.4fFの場合、リセットノイズは8電子程度となる。このリセットノイズをさらに低減することも可能である。具体的には、リセット制御線10のHighレベルの電位を調整し、リセットトランジスタ5がサブスレッショルド領域で動作する(以下ソフトリセットと呼ぶ)ようにする。これにより、上述したリセットノイズは、8電子に対して1/{2^(1/2)}を乗じた電子数に低減される。なお、ここで示した「^」の記号は、べき乗を示している。
本実施例の光電変換装置は、特に、画素120で生じるノイズの主要因が暗電流となるような動作環境下(例えば高温環境)において、従来の撮像センサよりも優れたSN比を示すことができる。
また、非転送増幅型センサの特徴としての非破壊信号読み出しを利用し、信号蓄積途中に信号量を読み出し、その信号量によって蓄積動作時間の終了タイミングを制御するような動作を行うAFセンサがある。このようなAFセンサに、本実施例の光電変換装置を適用すると、従来のAFセンサに比べて、暗電流ノイズが小さい優れたSN比を示すAFセンサを実現することができる。
なお、本実施例において、増幅トランジスタ4、リセットトランジスタ5はP型の半導体領域3に形成されている例を説明した。他の例として、これらのトランジスタがPウエル18に形成されていてもよい。この場合には、増幅トランジスタにバックゲートバイアスがかかるため、ソースフォロワ動作のゲインが1よりも若干低下する。しかし、フォトダイオード1に光が入射する経路にトランジスタを設けない構成とすることができるため、フォトダイオード1の感度を向上させることができる。
(実施例2)
本実施例の光電変換装置について、実施例1と異なる点を中心に説明する。
本実施例の光電変換装置は、垂直信号線8に接続された増幅器を備え、当該増幅器の出力が、リセットトランジスタ5のドレインに与えられる構成を備える点で実施例1の光電変換装置と異なる。
図5は、本実施例の光電変換装置の等価回路図である。図2に示した部材と同じ機能を有する部材については、図2で付した符号と同じ符号を図5においても付している。
本実施例の光電変換装置は、増幅器の一例であるオペアンプ31の反転入力ノードに垂直信号線8が接続されている。また、基準電位を供給する基準電位線32がオペアンプ31の非反転入力ノードに接続されている。オペアンプ31の出力ノードは、出力線33を介して、リセットトランジスタ5のドレインに接続されている。
本実施例の光電変換装置は、オペアンプ31の出力がリセットトランジスタ5のドレインに入力される。これにより、リセットトランジスタ5がオンしているときに、垂直信号線8に現れる、リセット電位の揺らぎを、リセットトランジスタ5のドレインにフィードバックすることができる。これにより、リセットノイズを低減することができる。
リセットノイズを低減する効果の度合いは光電変換装置の回路のいくつかの特性に依存するが、そのひとつは増幅トランジスタ4に接続する半導体領域2における電荷電圧変換ゲイン、つまり1/Cである。電荷電圧変換係数1/Cが大きくなるほど、オペアンプ31の電子数換算のノイズがリセットノイズに対して相対的に小さくなる。よって、電荷電圧変換係数1/Cが大きくなるほど、リセットノイズを低減する効果が得られやすくなる。例えば、容量Cが0.4fFであればリセットノイズを2電子程度以下に低減することが可能である。
また、本実施例の光電変換装置では、垂直信号線8に接続するすべての画素の基準出力電位、すなわち暗電流がゼロの場合の暗出力が基準電位線32に供給される基準電位となる。よって、ノイズ信号に含まれる、増幅トランジスタ4の閾電圧Vthの画素ごとのばらつき成分が低下するため、FPN(Fixed Pattern Noise)が低減される。FPN低減動作では、光信号出力後にリセットした後の暗時の出力を得る。この光信号と暗時の出力にはリセットノイズ量が異なるため、ランダムノイズの相関性がない。よって、FBN低減動作では、リセットノイズ起因のランダムノイズが2の1/2乗倍に増大する。FPN低減動作を省略すれば、このランダムノイズの増大も防ぐことができる。
なお、本実施例で述べた回路だけではなく、特許文献1のように画素にリセット直後の出力と信号電荷蓄積後の出力を保持する回路によってCDSを行うことも可能である。この場合、リセットノイズとFPNを低減させることができる。
(実施例3)
本実施例の光電変換装置について、実施例1と異なる点を中心に説明する。
本実施例の光電変換装置の画素120は、実施例1の画素120の構成に対し、増幅トランジスタ4のゲートに容量を付加したものである。これにより、実施例1の画素120よりも電荷の飽和容量を大きくすることができる。これにより、本実施例の画素120は、実施例1の画素120よりも、光信号のダイナミックレンジを拡大することができる。
図6は、本実施例の光電変換装置の等価回路図である。図2に示した部材と同じ機能を有する部材については、図2で付した符号と同じ符号を図6においても付している。
本実施例の画素120は、増幅トランジスタ4のゲートに、一方の主ノードが接続されたトランジスタ34を有する。トランジスタ34のゲートには配線35が接続され、トランジスタ34の他方の主ノードには配線36が接続される。配線36には、所定の電位が供給されている。配線35に供給される電位がHighレベルの場合、増幅トランジスタ4のゲートに付随する容量は、容量値Cに対し、トランジスタ34のゲート容量が付加される。一方、配線35に供給される電位がLowレベルの場合、増幅トランジスタ4のゲートに付随する容量は、容量値Cとなる。配線35の電位は、図1に示した制御回路50によって制御される。トランジスタ34は増幅トランジスタ4のゲートに付随する容量の容量値を変更する容量切替部である。
高輝度の光が入射する場合に、配線35の電位をHighレベルとすることが好適である。例えば、光電変換装置をカメラの撮像センサとして適用した場合について説明する。カメラの設定ISO感度が低い場合(つまり明るい撮影シーンを撮影している場合)、フォトダイオード1に高輝度の光が入射する傾向が有る。よって、設定ISO感度が高い場合には、配線35の電位をHighレベルとし、設定ISO感度が低い場合には、配線35の電位をLowレベルとする。
また、他の例では、信号蓄積期間に先立って行われた信号読出期間に出力された光信号の振幅に基づいて、次の信号蓄積期間において、配線35の電位を設定するようにしてもよい。つまり、先立って行われた信号読出期間に読み出された光信号が、閾値よりも信号振幅が大きいと判定された場合には、図1の制御回路50は、配線35の電位をHighレベルにする。一方、先立って行われた信号読出期間に読み出された光信号が、閾値よりも信号振幅が小さいと判定された場合には、図1の制御回路50は、配線35の電位をLowレベルにする。なお、この光信号と閾値との比較は、列読み出し回路300で行ってもよいし、出力回路60で行ってもよいし、撮像センサの外部に設けられた回路で行ってもよい。
また、配線35の電位の制御は、制御回路50ではなく、垂直走査回路210が行ってもよい。
実施例1では、容量値Cが0.4fFの時のリセットノイズが8電子程度であったが、信号電子数が10000電子である場合の光ショットノイズによる寄与は100電子相当である。よって、電子換算のノイズ成分は、合わせて100.3電子程度となる。
一方、本実施例においてトランジスタ34をオンとして、増幅トランジスタ4のゲートに付随する容量値が2fFになったとする。この場合には、リセットノイズは18電子程度となる。信号電子数が10000電子とすると、合計ノイズは101.6電子であり、SN比は0.1dB減少する程度である。
ここで、増幅トランジスタ4の入力レンジが3Vとする。配線35の電位がLowレベルの場合、つまり増幅トランジスタ4のゲートに付随する容量値が0.4fFの場合、出力される電子数は最大7500電子程度であって、これが飽和信号電子数である。よってダイナミックレンジは59.4dBである。
配線35の電位がHighレベルの場合、つまり増幅トランジスタ4のゲートに付随する容量値が2fFの場合、飽和信号電子数は37500電子となる。この場合には、ダイナミックレンジは66.4dBとなる。よって、トランジスタ34を増幅トランジスタ4のゲートに接続することにより、ダイナミックレンジは7dB、増大する。
このように、本実施例の光電変換装置は、増幅トランジスタ4のゲートに、選択的に容量を付加できる構成を備える。これにより、画素120が出力する光信号のダイナミックレンジを拡大することができる。
なお、本実施例の光電変換装置の構成は、実施例2の構成と組み合わせてもよい。
(実施例4)
本実施例の光電変換装置について、実施例1と異なる点を中心に説明する。
実施例1の光電変換装置の画素120では、半導体基板内に設けられたフォトダイオードが光電変換を行っていた。本実施例の光電変換装置の画素120は、半導体基板の上部に設けられた光電変換膜が光電変換を行う。そして、本実施例の画素120は、この光電変換膜が生成した電荷が、半導体基板に出力される構成を備える。
図7は、本実施例の画素120の等価回路図である。図2に示した部材と同じ機能を有する部材については、図2で付した符号と同じ符号を図7においても付している。
本実施例の画素120は、光電変換膜37を有する。光電変換膜37は、一方のノードには、図8にて後述する上部電極39から電位が供給される。上部電極39はITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極である。光電変換膜37の他方のノード41には、増幅トランジスタ4のゲートと、ダイオード38の一方のノードと、リセットトランジスタ5のソースが接続される。ダイオード38の他方のノードは、増幅トランジスタ4のソースと、負荷トランジスタ6のドレインと、選択トランジスタ7のドレインと、リセットトランジスタ5のバックゲートとが接続される。
図8は、図7に示した画素120の一部分の断面図である。図3に示した部材と同じ機能を有する部材については、図3で付した符号と同じ符号を図8においても付している。
画素120は、カラーフィルタ45と、マイクロレンズ46を有する。
半導体基板65と、マイクロレンズ46との間に、光電変換膜37が設けられている。光電変換膜37には、上部電極39から所定の電位が与えられている。下部電極41は、コンタクトプラグ42を介して、配線24に接続されている。
実施例1の画素120では、フォトダイオード1の深さを規定するP型の半導体領域16が形成されていたが、本実施例では形成されていない。また、入射光を受けて電子を蓄積するN型のNウエル40もまた、本実施例では形成されていない。N型の半導体領域2は、P型の半導体領域3の内部に形成されている。N型の半導体領域2は、光電変換膜37が出力する電子を蓄積する。
本実施例では、光電変換膜37から電子が出力される半導体領域2において生じる暗電流を実施例1と同じく、従来よりも低減することができる。
光電変換膜37を光電変換部に用いた光電変換装置は、シリコン半導体を光電変換部に用いた光電変換装置よりも感度が相対的に高い傾向を示す。ただし、光電変換膜37を用いた光電変換装置では、半導体基板で発生する暗電流を低減することが課題の1つとしてある。本実施例の光電変換装置は、半導体基板で生じる暗電流を低減することができる点で有利な構成である。
また、本実施例では実施例2で説明した、増幅器の出力がリセットトランジスタ5に入力される回路構成も備えている。よって、本実施例の光電変換装置は、実施例2で説明した効果も得ることができる。
(実施例5)
図9は、本実施例による撮像システム500の構成を示すブロック図である。本実施例の撮像システム500は、上述の各実施例で述べた光電変換装置のいずれかの構成を適用した固体撮像装置200を含む。撮像システム500の具体例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダー、監視カメラ等が挙げられる。図9に、上述の各実施例のいずれかの光電変換装置を固体撮像装置200として適用したデジタルスチルカメラの構成例を示す。
図9に例示した撮像システム500は、固体撮像装置200、被写体の光学像を固体撮像装置200に結像させるレンズ502、レンズ502を通過する光量を可変にするための絞り504、レンズ502の保護のためのバリア506を有する。レンズ502及び絞り504は、固体撮像装置200に光を集光する光学系である。
撮像システム500は、また、固体撮像装置200から出力される出力信号の処理を行う信号処理部508を有する。信号処理部508は、必要に応じて入力信号に対して各種の補正、圧縮を行って出力する信号処理の動作を行う。信号処理部508は、固体撮像装置200より出力される出力信号に対してAD変換処理を実施する機能を備えていてもよい。この場合、固体撮像装置200の内部には、必ずしもAD変換回路を有する必要はない。
撮像システム500は、更に、画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリ部510、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)512を有する。更に撮像システム500は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体514、記録媒体514に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)516を有する。なお、記録媒体514は、撮像システム500に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に撮像システム500は、各種演算を行うとともにデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部518、固体撮像装置200と信号処理部508に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部520を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム500は、少なくとも固体撮像装置200と、固体撮像装置200から出力された出力信号を処理する信号処理部508とを有すればよい。全体制御・演算部518及びタイミング発生部520は、固体撮像装置200の制御機能の一部又は全部を実施するように構成してもよい。
固体撮像装置200は、画像用信号を信号処理部508に出力する。信号処理部508は、固体撮像装置200から出力される画像用信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。また、信号処理部508は、画像用信号を用いて、画像を生成する。
上述した各実施例の光電変換装置による固体撮像装置を用いて撮像システムを構成することにより、より良質の画像が取得可能な撮像システムを実現することができる。
(実施例6)
図10(a)及び図10(b)は、本実施例による撮像システム600及び移動体の構成を示す図である。図10(a)は、車戴カメラに関する撮像システム600の一例を示したものである。撮像システム600は、固体撮像装置200を有する。固体撮像装置200は、上述の各実施例に記載の光電変換装置のいずれかである。撮像システム600は、固体撮像装置200により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部612と、撮像システム600により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部614を有する。また、撮像システム600は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部616と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部618と、を有する。ここで、視差取得部614や距離取得部616は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部618はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム600は、車両情報取得装置620と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム600には、衝突判定部618での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU630が接続されている。すなわち、制御ECU630は、距離情報に基づいて移動体を制御する移動体制御手段の一例である。また、撮像システム600は、衝突判定部618での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置640とも接続されている。例えば、衝突判定部618の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU630はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置640は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施例では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム600で撮像する。図10(b)に、車両前方(撮像範囲650)を撮像する場合の撮像システム600を示した。車両情報取得装置620は、撮像システム600を動作させ撮像を実行させるように指示を送る。上述の各実施例の光電変換装置を固体撮像装置200として用いることにより、本実施例の撮像システム600は、測距の精度をより向上させることができる。
以上の説明では、他の車両と衝突しないように制御する例を述べたが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御等にも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施例]
上述の実施例は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらの例示によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な態様で実施することができる。また、これまで述べた各実施例を種々組み合わせて実施することができる。
1 フォトダイオード
2 半導体領域(第1半導体領域)
3 半導体領域(第2半導体領域)
4 増幅トランジスタ
5 リセットトランジスタ
6 負荷トランジスタ
7 選択トランジスタ
8 垂直信号線

Claims (13)

  1. 第1ノードと、第2ノードとを備えるダイオードと、
    前記第1ノードに接続された入力ノードと、前記第2ノードに接続された出力ノードとを備える増幅トランジスタと、
    前記第2ノードに接続された負荷トランジスタとを有することを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第1ノードと前記入力ノードは配線を介して接続され、
    前記ダイオードは半導体基板の内部に形成されており、前記ダイオードは、第1導電型の第1半導体領域と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2半導体領域とを有し、
    前記第1ノードは、前記第1半導体領域において、前記配線に対して前記半導体基板の表面で接する部分であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記入力ノードが前記増幅トランジスタのゲートであって、
    前記ゲートと対向する半導体領域が前記第2半導体領域に含まれることを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1ノードと、前記入力ノードとが、前記半導体基板を介さずに前記配線によって接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光電変換装置。
  5. 前記第2半導体領域に接して、前記第1導電型の第3半導体領域が形成され、
    前記第2半導体領域に接して、前記第2導電型であって、前記第2半導体領域よりも不純物濃度が高い第4半導体領域が形成され、
    第2配線に対し、前記第3半導体領域と、前記第4半導体領域がともに接続されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1ノードに接続された主ノードと、前記第2ノードに接続されたバックゲートとを有するリセットトランジスタをさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 信号線と増幅器とをさらに備え、
    前記増幅トランジスタの前記出力ノードが前記信号線に接続され、
    前記増幅器の入力ノードが前記信号線に接続され、
    前記リセットトランジスタは、前記増幅器の出力ノードが接続された主ノードをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
  8. 第1導電型の第1半導体領域と、前記第1導電型とは異なる第2導電型であって、前記第1半導体領域とPN接合を形成する第2半導体領域とを有するダイオードと、
    前記第1半導体領域に接続された入力ノードと、前記第2半導体領域に接続された出力ノードとを備える増幅トランジスタと、
    前記第2半導体領域に接続された負荷トランジスタとを有することを特徴とする光電変換装置。
  9. マイクロレンズと、前記ダイオードと前記マイクロレンズとの間に設けられた光電変換膜と、前記光電変換膜に接する電極とをさらに有し、
    前記電極と前記第1ノードとが接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記ダイオードが、フォトダイオードであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記入力ノードの容量値を変更する容量切替部をさらに有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかの光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部とを有する撮像システム。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置からの信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、を有する移動体であって、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する移動体制御手段をさらに有することを特徴とする移動体。
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