JP2018142357A - 装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本願に係る装置は、推定部を有する。推定部は、ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を、前記対話エージェントシステムに用いられる判定ツリーの接続関係に関する情報と、前記ユーザの会話のテンポと、に基づいて推定する。
【選択図】図4
Description
〔1.入札処理〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る入札処理の一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る入札処理の一例を示す図である。図1に示した入札装置100は、感情情報に基づいた広告を出力する権利を取得するための入札サービスを提供する。具体的には、入札装置100は、対話エージェントシステム1に用いられるルールに関する情報である判定情報として判定ツリー(例えば、コーパス)を応答生成サーバ30から取得し、判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情を推定する。その後、入札装置100は、感情情報とともに判定ツリーを広告主に提示し、提示した判定ツリーに対して広告主から入札を受け付ける。また、図1に示す応答生成サーバ30は、判定ツリーを用いてユーザとの対話における応答を決定する。なお、以下の説明では、ユーザの感情が前向きな任意の状態である「ポジティブ」であるか、ユーザの感情が後ろ向きな任意の状態である「ネガティブ」のいずれであるかを推定する例について説明するが、後述するように、入札装置100は、ユーザが有する他の任意の感情についても推定してよい。
図3に例示するように、本実施形態に係る対話エージェントシステム1には、ユーザ端末10と、音声認識サーバ20と、応答生成サーバ30と、音声合成サーバ40と、サービスAPI(Application Program Interface)サーバ50と、広告主端末60と、入札装置100とが含まれる。ユーザ端末10と、音声認識サーバ20と、応答生成サーバ30と、音声合成サーバ40と、サービスAPIサーバ50と、広告主端末60と、入札装置100とは、通信網70を介して情報の送受信を行う。
次に、図4を用いて、第1の実施形態に係る入札装置100の構成について説明する。図4は、実施例に係る入札装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、入札装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、入札装置100は、入札装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)によって実現される。かかる通信部110は、通信網70と有線又は無線で接続される。そして、通信部110は、通信網70を介して、応答生成サーバ30や広告主端末60等との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、応答生成サーバ30から取得した判定ツリーや対話エージェントシステム1を利用するユーザの感情として推定される感情情報や広告主により登録された入札情報等を記憶する。また、記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
取得部131は、応答生成サーバ30がユーザとの対話に用いている対話のルールに関する情報である判定ツリーを応答生成サーバ30から取得する。このとき、取得部131は、判定ツリー全体を取得してもよいし、判定ツリーの一部を取得してもよい。また、入札装置100は、例えば1日おきなど予め設定した期間おきに判定ツリーを応答生成サーバ30から取得してもよい。
推定部132は、対話エージェントシステム1が用いる対話のルールに基づいて、当該対話エージェントシステム1と会話を行う場合のユーザの感情を推定する。例えば、推定部132は、取得部131により応答生成サーバ30から取得した判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情を推定する。ここで、推定部132が推定する感情は、嬉しい、怒っている、哀しい、楽しい等、人間の感情の分類に沿って種々の適宜設定可能である。以下では、推定部132が推定する感情をポジティブ及びネガティブの2種類として説明する。なお、推定部132が推定するポジティブとは、テンションが高い、楽しい、心地良い、めでたい、テンポがいい等嬉しさや楽しさを示す感情を含む。また、推定部132が推定するネガティブとは、テンションが低い、楽しくない、心地悪い、めでたくない、テンポが悪い等怒り、哀しみ、罪の意識、恐怖、嫌悪を含む感情である。
提示部133は、推定部が推定したユーザの感情を示す感情情報を、前記会話中に出力される広告の広告主へ提示する。例えば、提示部133は、対話エージェントシステム1を利用するユーザの感情として推定部132により推定される感情情報を含む判定ツリーを広告主端末60へ提示する。
受付部134は、所定の入札ページを介して、入札情報を広告主端末60から受信する。その後、受付部134は、落札が決定した広告主から受け付けた入札情報に含まれる広告に関する新たなノードである動作ノード等の情報を基に判定ツリーを更新する。ここで、受付部134が受けた入札情報に含まれる新たなノードは、判定ツリーへ追加されるかについての判定が行われる。これにより、受付部134は、追加を行ってよいと判定された新たなノードのみを判定ツリーへ追加するため、使用すべきでない表現を含む等を不適切なノードが追加されることを防止できる。例えば、受付部134は、受け付けた入札情報の新たなノードを追加するかの判定を行ってもよい。また、入札装置100の管理者等が、登録された複数の入札情報の中から、判定ツリーに追加を行う新たなノードを決定して、判定ツリーへの追加を行ってもよい。このとき、受付部134や管理者は、新たなノードに基づいて判定を行ってもよく、また入札価格に基づいて判定を行っても、入札情報に含まれる種々の情報を総合して判定を行ってもよい。なお、入札情報の登録が認められた広告主には、適宜の手段によりその広告主が追加した新たなノードの追加の可否に関する結果を通知してもよい。
送信部135は、その更新した判定ツリーを応答生成サーバ30へ送信する。そして、送信部135から判定ツリーを受信した応答生成サーバ30は、受信した判定ツリーに基づいて、ユーザの発話である入力メッセージに対して、ユーザへ返す応答メッセージを決定する。
次に、図7を用いて、第1の実施形態に係る対話エージェントシステム1による入札処理の手順について説明する。図7は、第1の実施形態に係る対話エージェントシステム1による入札処理手順を示すシーケンス図である。
上述した第1の実施形態に係る対話エージェントシステム1は、上記第1の実施形態以外にも様々な異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の対話エージェントシステム1を変形した実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、入札装置100の提示部133が、対話エージェントシステム1を利用するユーザの感情として推定部132により推定される感情情報を含む判定ツリーを広告主端末60へ提示した。しかし、提示部133は、広告主の業種に応じて、ユーザが所定の感情であると推定される会話の領域を変動させる。
上記第1の実施形態では、入札装置100の提示部133が、対話エージェントシステム1を利用するユーザの感情として推定部132により推定される感情情報を含む判定ツリーを広告主端末60へ提示した。しかし、提示部133は、対話エージェントシステム1を利用するユーザの感情として推定される感情情報を含む判定ツリーとともに、所定の領域に含まれる会話中に広告を出力するための入札価格に関する情報を提示してもよい。
ここで、入札装置100は、提示部133により提示する入札価格を、その領域に含まれる会話の価値に応じて算出してもよい。例えば、入札装置100は、使用された回数の多いルールを含む領域の入札価格を他の領域の入札価格よりも高額に設定してもよい。
また、上記第1の実施形態では、入札装置100は、判定ツリーを更新して応答生成サーバ30へ送信する。しかし、入札装置100は、広告情報をその都度応答生成サーバ30へ送信してもよい。この場合、入札装置100は、入札を希望する感情、広告出力を希望するキーワード、出力を希望する広告情報、例えば料金/1回につきに関する入札価格が含まれる入札情報を受け付けてもよい(図11参照)。つまり、入札装置100は、各感情についてキーワードごとに広告の入札を受け付ける。また、この場合、入札装置100は、登録された入札情報の中から指定された感情に対応する入札情報を抽出する抽出部と備えてもよい。
また、図4に示した入札装置100は、記憶部120を有しなくてもよい。具体的には、入札装置100は、記憶部120を保持するデータベースサーバと接続されてもよい。
上述してきたように、第1の実施形態に係る入札装置100は、推定部132と、提示部133とを有する。推定部132は、ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を推定する。提示部133は、推定部132が推定したユーザの感情を示す感情情報を、会話中に出力される広告の広告主へ提示する。
上記第1の実施形態において説明したように、対話エージェントシステム1では、取得部131により応答生成サーバ30から取得した判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情を推定する。すなわち、対話エージェントシステム1では、判定ツリーという過去のユーザとの対話等により生成された情報から推定されるユーザの感情に基づいて入札サービスを提供している。そこで、第2の実施形態では、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザに関する情報から推定されるユーザの感情に基づく入札サービスを提供する例について説明する。なお、第2の実施形態に係る対話エージェントシステムの構成は、図3に示した構成と同様であるので、以下では説明を省略する。
まず、図11に示す例を用いて第2の実施形態に係る入札処理について説明する。図11に示すように、入札装置200は、推定されるユーザの各感情に対する入札一覧情報を広告主へ提示する(ステップS21)。図11に示す例において、入札装置200は、感情“ポジティブ”について、出力を希望する広告情報が“A店のカレーおいしいよ”であり、現在の入札価格が料金/1回につき“○○円”であることを提示する。また、入札装置200は、感情“ネガティブ”について、出力を希望する広告情報が“葬儀ならF社へご相談ください”であり、現在の入札価格が料金/1回につき“□□円”であることを提示する。なお、入札価格は、上記に限らず、例えば、期間を限定した入札を受け付ける場合は“○○万円/1ヶ月”を提示するなど、入札条件によって適宜変更可能である。
次に、図12を用いて、第2の実施形態に係る入札装置200の構成について説明する。図12は、実施例に係る入札装置200の構成例を示す図である。図12に示すように、入札装置200は、通信部110と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、以下では、図4に示す第1の実施形態に係る入札装置100と重複する説明は省略する。
記憶部220は、例えば、図11に示すような広告主により登録された入札情報に基づいた入札一覧情報や応答生成サーバ30から取得したユーザに関する情報等を記憶する。
取得部231は、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザに関する情報を応答生成サーバ30から取得する。ここで、取得部231は、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザに関する情報を、例えば対話が進むたび、つまりノードが遷移するたびに応答生成サーバ30から取得してもよい。
推定部232は、ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を推定する。例えば、推定部232は、取得部231により応答生成サーバ30から取得したユーザに関する情報に基づいてユーザの感情を推定する。ここで、推定部232が推定する感情は、嬉しい、怒っている、哀しい、楽しい等、人間の感情の分類に沿って種々の適宜設定可能である。以下では、推定部232が推定する感情をポジティブ及びネガティブの2種類として説明する。この場合、推定部232は、例えば、ユーザの発話の抑揚が大きい場合やユーザの発話のテンポが良い場合、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザの感情はポジティブであると推定してもよい。なお、取得部231が対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザの感情を取得する場合、推定部232は、取得部231が取得したユーザの感情に関する情報を用いてもよい。このとき、記憶部220は、取得部231により応答生成サーバ30から取得したユーザの感情に関する情報を記憶する。
提示部233は、推定部が推定したユーザの感情を示す感情情報を、前記会話中に出力される広告の広告主へ提示する。例えば、提示部233は、推定されるユーザの各感情に対する入札一覧情報を広告主端末60へ提示する。図11に示す例において、提示部233は、感情“ポジティブ”について、出力を希望する広告情報が“A店のカレーおいしいよ”であり、現在の入札価格が料金/1回につき“○○円”であることを提示する。また、提示部233は、感情“ネガティブ”について、出力を希望する広告情報が“葬儀ならF社へご相談ください”であり、現在の入札価格が料金/1回につき“□□円”であることを提示する。なお、入札価格は、上記に限らず、例えば、期間を限定した入札を受け付ける場合は“○○万円/1ヶ月”を提示するなど、入札条件によって適宜変更可能である。
受付部234は、所定の入札ページを介して、入札情報を広告主端末60から受信する。図11に示す例において、受付部234が受け付ける入札情報としては、入札を希望する感情、出力を希望する広告情報、例えば料金/1回につきに関する入札価格が含まれる。そして、入受付部234は、受け付けた入札価格が現在の入札価格を上回る場合、広告一覧情報における対応する感情の欄を受け付けた入札情報により更新する。
送信部235は、図11に示す例における広告一覧情報中で、以下に説明する抽出部236により抽出された入札情報における広告情報を応答生成サーバ30へ送信する。そして、応答生成サーバ30は、ユーザに対して適宜のタイミングで、送信部235から受信した広告情報の広告を出力する。
抽出部236は、取得部231により取得されたユーザに関する情報に基づいて推定されるユーザの感情と、ユーザが行っている会話について推定部232が推定した感情との比較結果に基づいて、会話中に出力される広告を抽出する。つまり、本実施形態において、抽出部236は、図11に示す例における入札一覧情報の中で、推定部232により推定される感情と一致する感情に対応する入札情報を抽出する。したがって、入札一覧情報の中にユーザに関する情報から推定される感情と一致する感情がある場合、上述したように、送信部235は、抽出部236により抽出された入札情報における広告情報を応答生成サーバ30へ送信する。具体的には、ユーザに関する情報から推定される感情がネガティブである場合、抽出部236は、入札一覧情報中に感情“ネガティブ”に対応する入札情報を抽出する。そして、送信部235は、感情“ネガティブ”の広告情報“葬儀ならF社へご相談ください”を応答生成サーバ30へ送信する。その後、応答生成サーバ30は、適宜のタイミングで“葬儀ならF社へご相談ください”をユーザに対して出力する。
次に、図13を用いて、第2の実施形態に係る対話エージェントシステムによる入札処理の手順について説明する。図13は、第2の実施形態に係る対話エージェントシステムによる入札処理手順を示すシーケンス図である。
上述した第2の実施形態に係る対話エージェントシステムは、上記第2の実施形態以外にも様々な異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記第2の実施形態に係る対話エージェントシステムを変形した実施形態について説明する。
上記第2の実施形態では、入札装置200の受付部234は、入札を希望する感情、出力を希望する広告情報、例えば料金/1回につきに関する入札価格が含まれる入札情報を受け付ける。しかし、受付部234は、上記のような感情や広告情報に加えて、広告出力を希望するキーワードも受け付けてもよい。この場合、図11に示す例における入札一覧情報には各入札に対応するキーワードが含まれる。つまり、受付部234は、各感情についてキーワードごとに広告の入札を受け付けることができる。
上述してきたように、第2の実施形態に係る入札装置200は、取得部231と、推定部232と、提示部233と、抽出部236とを有する。取得部231は、対話エージェントシステムと会話しているユーザに関する情報を取得する。推定部232は、ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を推定する。提示部233は、推定部232が推定したユーザの感情を示す感情情報を、会話中に出力される広告の広告主へ提示する。抽出部236は、取得部231により取得されたユーザに関する情報に基づいて推定される当該ユーザの感情と、当該ユーザが行っている会話について推定部232が推定した感情との比較結果に基づいて、当該会話中に出力される広告を抽出する。
第3の実施形態では、判定ツリーから推定されるユーザの感情と、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザに関する情報から推定されるユーザの感情とに基づく入札サービスを提供する例について説明する。なお、第3の実施形態に係る対話エージェントシステムの構成は、図3に示した構成と同様であるので、以下では説明を省略する。
まず、図14に示す例を用いて第3の実施形態に係る入札処理について説明する。図14に示すように、入札装置300は、判定ツリーを応答生成サーバ30から取得する(ステップS31)。この場合、入札装置300は、例えば判定ツリーが更新されるたびに判定ツリーを応答生成サーバ30から取得してもよい。続いて、入札装置300は、取得した判定ツリーに基づいて、その判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情を推定する。そして、入札装置300は、対話エージェントシステムを利用するユーザの感情として推定される感情情報を含む判定ツリーを提示する(ステップS32)。図14に示す例において、入札装置300は、判定ツリーにおいてユーザの感情がポジティブであると推定される領域と、ネガティブであると判定された領域とをそれぞれ点線で囲み、その感情を表す文字とともに提示する。このとき、入札装置300は、判定ツリー全体を広告主へ提示してもよいし、感情情報を含む判定ツリーの一部を提示してもよい。図14の例の場合、入札装置300は、ユーザの感情がポジティブであることを示す領域と、ユーザの感情がネガティブであることを示す領域とを識別可能に判定ツリーを提示する。
次に、図15を用いて、第3の実施形態に係る入札装置300の構成について説明する。図15は、実施例に係る入札装置300の構成例を示す図である。図15に示すように、入札装置300は、通信部110と、記憶部320と、制御部330とを有する。なお、以下では、図4に示す第1の実施形態に係る入札装置100や図12に示す第2の実施形態に係る入札装置200に重複する説明は省略する。
記憶部320は、例えば、応答生成サーバ30から取得した判定ツリーや、ユーザに関する情報や、対話エージェントシステムを利用するユーザの感情として推定される感情情報や、広告主により登録された入札情報等を記憶する。
取得部331は、応答生成サーバ30がユーザとの対話に用いている対話のルールに関する情報である判定ツリーを応答生成サーバ30から取得する。この場合、取得部331は、例えば判定ツリーが更新されるたびに判定ツリーを応答生成サーバ30から取得してもよい。また、取得部331は、取得した時点の対話において使用されているノードに関する情報と、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザに関する情報とを応答生成サーバ30から取得する。ここで、取得部331は、取得した時点の対話において使用されているノードに関する情報と、対話エージェントシステムと判定ツリーに基づいて会話を行うユーザに関する情報とを、例えば対話が進むたび、つまりノードが遷移するたびに応答生成サーバ30から取得してもよい。
推定部332は、ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を推定する。例えば、推定部332は、取得部331により応答生成サーバ30から取得した判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情を推定する。また、推定部332は、取得部331により応答生成サーバ30から取得したユーザに関する情報に基づいてユーザの感情を推定する。つまり、推定部332は、判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情と、ユーザに関する情報に基づいたユーザの感情とを推定する。
提示部333は、推定部が推定したユーザの感情を示す感情情報を、前記会話中に出力される広告の広告主へ提示する。例えば、提示部333は、図14に示すように、判定ツリー中の各ノードにおけるユーザの感情として推定される感情情報を含む判定ツリーを広告主端末60へ提示する。また、提示部333は、図4に示す提示部133と同様の機能を有する。
受付部334は、所定の入札ページを介して、入札情報を広告主端末60から受信する。また、受付部334は、図4に示す受付部134と同様の機能を有する。
送信部335は、以下に説明する抽出部336により更新された判定ツリーを応答生成サーバ30へ送信する。そして、送信部335から判定ツリーを受信した応答生成サーバ30は、受信した判定ツリーに基づいて、ユーザの発話である入力メッセージに対して、ユーザへ返す応答メッセージを決定する。
抽出部336は、取得部331により取得されたユーザに関する情報に基づいて推定されるユーザの感情と、ユーザが行っている会話について推定部332が推定した感情との比較結果に基づいて、会話中に出力される広告を抽出する。つまり、本実施形態において、抽出部336は、広告主が新たな動作ノードの追加を入札したノードと、取得部331により取得した使用されているノードが一致した場合、その広告主の入札した入札情報を抽出する。そして、抽出部336は、判定ツリーから推定されるユーザの感情と、ユーザに関する情報から推定される感情とを比較する。判定ツリーから推定されるユーザの感情と、ユーザに関する情報から推定される感情との比較の結果が所定の条件を満たす場合、抽出部336は、落札が決定した広告主から受け付けた入札情報に含まれる新たなルールである広告に関する動作ノードの情報を基に判定ツリーを更新する。そして、送信部335は、その更新した判定ツリーを応答生成サーバ30へ送信する。
次に、図16を用いて、第3の実施形態に係る対話エージェントシステムによる入札処理の手順について説明する。図16は、第3の実施形態に係る対話エージェントシステムによる入札処理手順を示すシーケンス図である。
上述した第3の実施形態に係る対話エージェントシステムは、第3の実施形態以外にも様々な異なる形態にて実施されてよい。そこで、第3の実施形態に係る対話エージェントシステムを変形した実施形態について説明する。
上記第3の実施形態では、入札装置300は、判定ツリーを更新して応答生成サーバ30へ送信する。しかし、入札装置300は、広告情報をその都度応答生成サーバ30へ送信してもよい。この場合、入札装置300は、入札を希望する感情、広告出力を希望するキーワード、出力を希望する広告情報、例えば料金/1回につきに関する入札価格が含まれる入札情報を受け付けてもよい(図11参照)。つまり、入札装置300は、各感情についてキーワードごとに広告の入札を受け付ける。
上述してきたように、第3の実施形態に係る入札装置300は、取得部331と、推定部332と、提示部333と、抽出部336とを有する。取得部331は、対話エージェントシステムと会話しているユーザに関する情報を取得する。推定部332は、ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を推定する。提示部333は、推定部332が推定したユーザの感情を示す感情情報を、会話中に出力される広告の広告主へ提示する。抽出部336は、取得部331により取得されたユーザに関する情報に基づいて推定される当該ユーザの感情と、当該ユーザが行っている会話について推定部332が推定した感情との比較結果に基づいて、当該会話中に出力される広告を抽出する。
〔1.判定情報〕
上記1〜3の実施形態では、判定情報として図2に示すような判定ツリーを用いる。しかし、判定情報は、判定ツリーのようなツリー状に限らず、例えば、ノードマップ状であってもよい。このようなノードマップ状の判定情報を用いた場合、根ノード(図2に示す例においてはN101に相当)は会話が始まったときのノードとなる。
上記1〜3の実施形態では、入札装置100〜300(以下、単に入札装置と記載する)は、判定ツリーの内容に基づいて、ユーザの感情が「ポジティブ」であるか、「ネガティブ」であるかを推定した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、入札装置は、ユーザの任意の感情を推定し、推定した感情を提示することができる。
また、上記1〜3の実施形態では、ユーザ端末10を用いて対話エージェントシステムを利用する形態に基づいて説明したが、上記1〜3の実施形態に限らず、例えば、ユーザは、ユーザ端末10と同等の機能有するロボットに対して会話を行うことにより、対話エージェントシステムを利用してもよい。
上述してきた各実施形態に係る入札装置は、例えば図17に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図17は、各入札装置の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
10 ユーザ端末
20 音声認識サーバ
30 応答生成サーバ
40 音声合成サーバ
50 サービスAPIサーバ
60 広告主端末
100 入札装置
120 記憶部
131 取得部
132 推定部
133 提示部
134 受付部
135 送信部
Claims (20)
- ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を、前記対話エージェントシステムに用いられる判定ツリーの接続関係に関する情報と、前記ユーザの会話のテンポと、に基づいて推定する推定部、
を備えたことを特徴とする装置。 - 前記推定部は、
前記ユーザの会話のテンポに基づいて、前記ユーザの感情がポジティブかネガティブかのいずれであるかを推定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記推定部は、
前記ユーザの会話のテンポの良し悪しに基づいて、前記ユーザの感情を推定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装置。 - 前記推定部は、
前記ユーザの会話のテンポが良い場合、前記ユーザの感情がポジティブであると推定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。 - 前記推定部は、
前記ユーザのポジティブな感情として、テンションが高い、楽しい、心地良い、めでたい、嬉しい、楽しいの少なくとも1つを含む感情を推定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の装置。 - 前記推定部は、
前記ユーザの会話のテンポが悪い場合、前記ユーザの感情がネガティブであると推定する、
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の装置。 - 前記推定部は、
前記ユーザのネガティブな感情として、テンションが低い、楽しくない、心地悪い、めでたくない、怒り、哀しみ、罪の意識、恐怖、嫌悪の少なくとも1つを含む感情を推定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。 - 前記推定部は、
前記会話中に出力される広告に関する処理をおこなうためにユーザの感情を推定する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。 - 前記推定部が推定したユーザの感情を示す感情情報を、前記会話中に出力される広告の広告主へ提示する提示部、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記対話エージェントシステムとの会話のうち、前記ユーザが所定の感情であると推定される会話の領域を前記感情情報とともに広告主へ提示する、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記ユーザの感情がポジティブであると推定される領域と他の領域とを識別可能に広告主へ提示する、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記ユーザの感情がネガティブであると推定される領域と他の領域とを識別可能に広告主へ提示する、
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記ユーザが所定の感情であると推定される領域同士をクラスタリングすることにより、前記所定の感情に対応する領域を提示する、
ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記広告主の業種に応じて、前記ユーザが所定の感情であると推定される会話の領域を変動させる、
ことを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記領域とともに、前記領域に含まれる会話中に広告を出力するための入札価格を提示する、
ことを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記領域に含まれる会話の価値に応じて算出される入札価格を提示する、
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。 - 前記提示部は、
前記領域に対応する前記ユーザの感情に応じて算出される入札価格を提示する、
ことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の装置。 - 前記提示部により提示された感情情報に応じた広告を、前記広告主から受け付ける受付部、
をさらに備えたことを特徴とする請求項9〜17のいずれか1項に記載の装置。 - コンピュータが実行する方法であって、
ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を、前記対話エージェントシステムに用いられる判定ツリーの接続関係に関する情報と、前記ユーザの会話のテンポと、に基づいて推定する推定工程、
を含むことを特徴とする方法。 - ユーザと対話する対話エージェントシステムにおいて、当該対話エージェントシステムと会話を行う場合のユーザの感情を、前記対話エージェントシステムに用いられる判定ツリーの接続関係に関する情報と、前記ユーザの会話のテンポと、に基づいて推定する推定手順、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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