JP2018141574A - 組成異常検知装置及び組成異常検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒のスローリーク等の異常を比較的早期に検出することを目的とする。【解決手段】組成異常検知部60は、凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて設けられた複数の温度センサと、凝縮器の入口側圧力を検出する圧力センサと、圧力センサによって検出された圧力検出値を用いて、凝縮器における温度勾配の基準値を算出する基準値算出部61と、温度検出部によって検出された複数の温度検出値を用いて温度勾配を算出する温度勾配算出部62と、温度勾配算出部62によって算出された温度勾配と基準値算出部61によって算出された温度勾配の基準値との差分が、予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する異常判定部63とを備える。【選択図】図4
Description
本発明は、組成異常検知装置及び組成異常検知方法に関するものである。
従来、冷凍サイクルの冷媒には、単一組成の冷媒と、複数の冷媒を混合した混合冷媒がある。混合冷媒には、共沸混合冷媒と、非共沸混合冷媒とがある。
非共沸混合冷媒は、混合される組成の沸点が異なるため、例えば、凝縮過程では、高沸点冷媒から液化する。このため、レシーバやアキュムレータ内の液相には高沸点冷媒が多く留まることとなる。したがって、非共沸混合冷媒を用いる冷凍システムでは、封入時の組成比率と運転時の組成比率(以下「循環組成」という。)とが異なることとなり、循環組成に応じた冷媒の熱物性を用いて最適な制御を行うことが重要となる。
非共沸混合冷媒は、混合される組成の沸点が異なるため、例えば、凝縮過程では、高沸点冷媒から液化する。このため、レシーバやアキュムレータ内の液相には高沸点冷媒が多く留まることとなる。したがって、非共沸混合冷媒を用いる冷凍システムでは、封入時の組成比率と運転時の組成比率(以下「循環組成」という。)とが異なることとなり、循環組成に応じた冷媒の熱物性を用いて最適な制御を行うことが重要となる。
例えば、特許文献1には、内部熱交換器に冷媒入口から冷媒出口にかけて複数の温度検出手段を設け、温度検出手段が検出した温度から、内部熱交換器の温度グライドを算出し、この温度グライドから内部熱交換器入口の乾き度を算出し、算出した乾き度を用いて膨張弁の開度や圧縮機の周波数、ファンの回転数を調整する冷凍装置が開示されている。
ところで、冷媒漏洩が発生した場合、循環組成自体が変化する。多量の冷媒が一気に漏洩する場合は運転特性が大きく変化するためすぐに検知することができるが、スローリークのように少量がある時間をかけて漏洩するような場合には、循環組成が変化することにより熱力学的特性が変化しても、特許文献1に開示されているような最適制御を行うことで性能の維持が可能となってしまう。このような場合、一般的な経年劣化による性能低下等と見間違えてしまう可能性があり、スローリークを検知することが難しかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、冷媒のスローリーク等の異常を比較的早期に検出することのできる組成異常検知装置及び組成異常検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第一態様は、沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知装置であって、凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて設けられた複数の温度検出手段と、前記凝縮器の入口側圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段によって検出された圧力検出値を用いて、前記凝縮器における温度勾配の基準値を算出する基準値算出手段と、前記温度検出手段によって検出された複数の温度検出値を用いて温度勾配を算出する温度勾配算出手段と、前記温度勾配算出手段によって算出された温度勾配と前記基準値算出手段によって算出された前記温度勾配の基準値との差分が、予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する異常判定手段とを具備する組成異常検知装置である。
本発明の第一態様は、沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知装置であって、凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて設けられた複数の温度検出手段と、前記凝縮器の入口側圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段によって検出された圧力検出値を用いて、前記凝縮器における温度勾配の基準値を算出する基準値算出手段と、前記温度検出手段によって検出された複数の温度検出値を用いて温度勾配を算出する温度勾配算出手段と、前記温度勾配算出手段によって算出された温度勾配と前記基準値算出手段によって算出された前記温度勾配の基準値との差分が、予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する異常判定手段とを具備する組成異常検知装置である。
凝縮器における温度勾配は、組成比率に応じて異なるため、温度勾配に基づいて冷媒の組成比率の変化を把握することができる。また、このような温度勾配は、圧力に応じて変化する。そこで、本態様では、同一圧力条件下において、現在の温度勾配と、封入した時の組成比率に応じた温度勾配とを比較することにより、組成比率の変化を把握することとしている。
上記組成異常検知装置によれば、凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて複数の温度検出手段を設け、複数の温度検出手段によって検出された複数の温度検出値を用いて現在の組成比率に応じた温度勾配が温度勾配算出手段によって算出される。また、凝縮器の入口側圧力が圧力検出手段により検出され、圧力検出手段によって検出された圧力検出値を用いて、凝縮器における温度勾配の基準値が基準値算出手段によって算出される。この基準値は、同一圧力条件下における封入時の組成比率に応じた温度勾配の理論値である。そして、異常判定手段によって、温度勾配算出手段によって算出された温度勾配と基準値算出手段によって算出された温度勾配の基準値との差分が予め設定されている温度範囲を外れているか否かが判定され、該差分が温度範囲を外れている場合に異常と判定される。このように、本態様の組成異常検知装置によれば、組成比率の変化に応じて異常か否かが判定されるので、徐々に組成比率が変化するようなスローリーク等であっても比較的早期に検知することができる。
上記凝縮器は、冷房運転の場合には室外熱交換器が凝縮器として機能し、暖房運転の場合には室内熱交換器が凝縮器として機能する。
上記組成異常検知装置によれば、凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて複数の温度検出手段を設け、複数の温度検出手段によって検出された複数の温度検出値を用いて現在の組成比率に応じた温度勾配が温度勾配算出手段によって算出される。また、凝縮器の入口側圧力が圧力検出手段により検出され、圧力検出手段によって検出された圧力検出値を用いて、凝縮器における温度勾配の基準値が基準値算出手段によって算出される。この基準値は、同一圧力条件下における封入時の組成比率に応じた温度勾配の理論値である。そして、異常判定手段によって、温度勾配算出手段によって算出された温度勾配と基準値算出手段によって算出された温度勾配の基準値との差分が予め設定されている温度範囲を外れているか否かが判定され、該差分が温度範囲を外れている場合に異常と判定される。このように、本態様の組成異常検知装置によれば、組成比率の変化に応じて異常か否かが判定されるので、徐々に組成比率が変化するようなスローリーク等であっても比較的早期に検知することができる。
上記凝縮器は、冷房運転の場合には室外熱交換器が凝縮器として機能し、暖房運転の場合には室内熱交換器が凝縮器として機能する。
前記組成異常検知装置において、前記凝縮器の前記冷媒入口から前記冷媒出口までの冷媒配管の有効長を100%とし、前記有効長の開始位置を0%、前記有効長の終了位置を100%とした場合に、前記温度検出手段は、有効長0%以上40%以下の間に少なくとも一つ設けられた入口側温度検出手段と、有効長90%以上100%以下の間に少なくとも一つ設けられた出口側温度検出手段とを有し、前記温度勾配算出手段は、少なくとも一つの前記入口側温度検出手段によって検出された温度検出値と、少なくとも一つの前記出口側温度検出手段によって検出された温度検出値とを用いて温度勾配を算出することとしてもよい。
温度検出手段は、所定の精度誤差を含んでいる。例えば、冷凍装置で用いられる銅パイプ型サーミスタ等の廉価な温度センサは簡易構造のため、精度誤差が±2.0℃程度発生する可能性がある。このような場合、温度勾配が4℃以下の場合は、算出した温度勾配が冷媒組成からくる値であるのか、センサ誤差によるものであるのか判断することが困難となる。しかしながら、例えば、有効長の0%以上40%以下の間に設けられた入口側温度検出手段と、有効長90%以上100%以下の間に設けられた出口側温度検出手段とによってそれぞれ検出された温度検出値を用いて温度勾配を算出することにより、4℃以上の温度勾配を確保することができ、廉価な温度センサを用いることが可能となる。
前記組成異常検知装置において、前記温度勾配算出手段は、前記開始位置に最も近い前記入口側温度検出手段によって検出された温度検出値と、それ以外の前記温度検出手段によって検出された温度検出値のうち最も低い温度検出値との差分を前記温度勾配として算出することとしてもよい。
このように、入口側温度検出手段によって検出される最も高い温度検出値と、それ以外の温度検出手段によって検出された温度検出値のうち最も低い温度検出値との差分を温度勾配として算出することにより、算出可能な最大の温度勾配を用いて異常検知を行うことができる。これにより、センサ誤差による影響を低減でき、組成比率に応じた温度勾配を得ることができる。
本発明の第二態様は、上記いずれかに記載の組成異常検出装置を備える非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置である。
本発明の第三態様は、沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知方法であって、凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて設けられた複数の温度検出位置における温度を検出する工程と、前記凝縮器の複数検出位置における温度検出値を用いて前記凝縮器における温度勾配を算出する工程と、前記凝縮器の入口側圧力を検出する工程と、前記凝縮器の入口側圧力から温度勾配の基準値を算出する工程と、算出した前記温度勾配と前記温度勾配の基準値との差分が予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する工程とを有する組成異常検知方法である。
本発明の第四態様は、凝縮器と、蒸発器と、凝縮器と蒸発器との間に設けられたレシーバと、前記レシーバと前記蒸発器との間に設けられた減圧手段とを備え、沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知装置であって、前記凝縮器と前記レシーバとの間を流通する冷媒温度を検出する第1温度検出手段と、前記減圧手段によって減圧された冷媒の温度を検出する第2温度検出手段と、前記減圧手段によって減圧された冷媒の圧力を検出する圧力検出手段と、前記第1温度検出手段によって検出された第1温度から冷却域の第1エンタルピーを算出する第1エンタルピー算出手段と、前記第1エンタルピー算出手段によって算出された最新の第1エンタルピーと前記冷媒の封入時における冷媒の組成比率に対応する第1エンタルピーとの変化量を第1変化量として演算する第1変化量演算手段と、前記第2温度検出手段によって検出された第2温度および前記圧力検出手段によって検出された圧力を用いて、減圧後のエンタルピーを第2エンタルピーとして算出する第2エンタルピー算出手段と、前記第2エンタルピー算出手段によって算出された最新の第2エンタルピーと前記冷媒の封入時における冷媒の組成比率に対応する第2エンタルピーとの変化量を第2変化量として演算する第2変化量演算手段と、前記第1変化量演算手段によって算出された第1変化量または前記第2変化量演算手段によって算出された第2変化量が予め設定されている所定の閾値以上である場合に、異常と判定する異常判定手段とを具備する組成異常検知装置である。
本発明によれば、冷媒のスローリーク等の異常を比較的早期に検出することができるという効果を奏する。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態に係る組成異常検知装置及び組成異常検知方法について、図面を参照して説明する。
以下に、本発明の第1実施形態に係る組成異常検知装置及び組成異常検知方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る組成異常検知装置を有する冷凍装置の概略冷媒回路を示した図である。この冷凍装置1は、圧縮機2と、冷媒循環方向を切換える四方切換弁(流路切換手段)4と、送風機5が付設されている室外熱交換器6と、暖房用の電子膨張弁7と、レシーバ8と、冷房用の電子膨張弁9と、送風機10が付設されている室内熱交換器11と、圧縮機2の吸入配管に設けられたアキュームレータ12とを冷媒配管により順次接続した閉サイクルの冷媒回路により構成されている。
冷凍装置1は、四方切換弁4によって冷媒循環方向を切換えることにより、冷暖房が可能なヒートポンプサイクルとされているが、冷凍またはヒートポンプの単独サイクルとしたものであってもよい。
上記冷凍装置1においては、圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒ガスを四方切換弁4により室外熱交換器6側に循環させ、室外熱交換器6を凝縮器、室内熱交換器11を蒸発器として機能させることにより冷房運転を行い、高温高圧の冷媒ガスを四方切換弁4により室内熱交換器11側に循環させ、室内熱交換器11を凝縮器、室外熱交換器6を蒸発器として機能させることにより、暖房運転を行うことができる。
上記冷凍装置1においては、圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒ガスを四方切換弁4により室外熱交換器6側に循環させ、室外熱交換器6を凝縮器、室内熱交換器11を蒸発器として機能させることにより冷房運転を行い、高温高圧の冷媒ガスを四方切換弁4により室内熱交換器11側に循環させ、室内熱交換器11を凝縮器、室外熱交換器6を蒸発器として機能させることにより、暖房運転を行うことができる。
冷凍装置1には、非共沸混合冷媒が封入されている。非共沸混合冷媒の一例として、CO2(二酸化炭素)、R32(HFC32)、R1234ze(HFO1234ze)を所定比率で混合したものが挙げられる。
このような冷凍装置1において、室外熱交換器6の下流側には冷房運転中において、室外熱交換器6から流出された冷媒を更に過冷却するための過冷却器13が設けられている。このように、過冷却器13を設けることにより、低沸点冷媒についても確実に凝縮させることが可能となり、冷凍能力を向上させることが可能となる。
また、室内熱交換器11の下流側にも暖房運転中において、室内熱交換器11から流出された冷媒を更に過冷却するための過冷却器(図示略)が設けられている。
また、室内熱交換器11の下流側にも暖房運転中において、室内熱交換器11から流出された冷媒を更に過冷却するための過冷却器(図示略)が設けられている。
室外熱交換器6において、冷房運転時における冷媒流れ入口側には、圧力センサ(圧力検出手段)30aが設けられている。
更に、室外熱交換器6には、複数の温度センサ(温度検出手段)31a〜34aが設けられている。なお、ここでは4つの温度センサを設ける場合を例示しているが、温度センサの数はこの例に限られない。
更に、室外熱交換器6には、複数の温度センサ(温度検出手段)31a〜34aが設けられている。なお、ここでは4つの温度センサを設ける場合を例示しているが、温度センサの数はこの例に限られない。
図2は、室外熱交換器6の概略構成を示した図である。
図2に示すように、本実施形態に係る室外熱交換器6は、例えば、シェルアンドチューブ型の熱交換器であり、本体内部に設けられた複数の伝熱管(冷媒配管)40a〜40n内を冷媒が流通するような構成とされている。
図2に示すように、本実施形態に係る室外熱交換器6は、例えば、シェルアンドチューブ型の熱交換器であり、本体内部に設けられた複数の伝熱管(冷媒配管)40a〜40n内を冷媒が流通するような構成とされている。
冷房運転時において、冷媒は、冷媒入口21aから本体内に流入され、伝熱管40a〜40n内を流通する過程において本体内を流通する冷却水と熱交換をすることにより凝縮し、液冷媒または気液混合冷媒として冷媒出口22aから流出される。
なお、図2では、複数の伝熱管40a〜40nが冷媒入口21aから冷媒出口22aまでの間に設けられている場合について例示しているが、伝熱管の設置数については特に限定されない。例えば、1つの伝熱管40aのみが設置されている構成でもよい。
温度センサ31a〜34aは、これら複数の伝熱管40a〜40nのうち、少なくとも一つの伝熱管40aに設けられている。具体的には、冷媒入口21aから冷媒出口22aまでの冷媒配管の有効長を100%とし、有効長の開始位置を0%、有効長の終了位置を100%とした場合に、0%の位置に温度センサ31aが、約10%の位置に温度センサ32aが、約20%の位置に温度センサ33aが、約90%の位置に温度センサ34aが設けられている。
温度センサ31a〜34aは、これら複数の伝熱管40a〜40nのうち、少なくとも一つの伝熱管40aに設けられている。具体的には、冷媒入口21aから冷媒出口22aまでの冷媒配管の有効長を100%とし、有効長の開始位置を0%、有効長の終了位置を100%とした場合に、0%の位置に温度センサ31aが、約10%の位置に温度センサ32aが、約20%の位置に温度センサ33aが、約90%の位置に温度センサ34aが設けられている。
なお、温度センサ31a〜34aの設置位置についてはこの例に特に限定されないが、例えば、有効長0%以上40%以下の間に少なくとも1つの温度センサ(入口側温度検出手段)が設けられ、有効長90%以上100%以下の間に少なくとも一つの温度センサ(出口側温度検出手段)が設けられることが好ましい。このような配置とすることで、5℃以上の温度勾配を確保することが可能となる。廉価な温度センサは、4℃程度の計測誤差を含んでいる場合がある。このような廉価な温度センサを用いた場合、実際の温度勾配が4℃程度の場合には、温度センサによって計測された値から温度勾配を正確に算出することが困難となる。しかしながら、少なくとも4℃以上の温度勾配が得られる位置にそれぞれの温度センサを配置しておくことにより、廉価な温度センサを利用することが可能となる。
同様に、室内熱交換器11についても上述した室外熱交換器6と同様の位置に温度センサ31b〜34bが設けられている。図3は、室内熱交換器11の概略構成を示した図である。図3に示すように、本実施形態に係る室内熱交換器11は、例えば、シェルアンドチューブ型の熱交換器であり、本体内部に設けられた複数の伝熱管(冷媒配管)41a〜41n内を冷媒が流通するような構成とされている。
暖房運転時において、冷媒は、冷媒入口21bから本体内に流入され、伝熱管41a〜41n内を流通する過程において本体内を流通する冷却水または空気と熱交換をすることにより凝縮し、液冷媒または気液混合冷媒として冷媒出口22bから流出される。
なお、図3では、複数の伝熱管41a〜41nが冷媒入口21bから冷媒出口22bまでの間に設けられている場合について例示しているが、伝熱管の設置数については特に限定されない。例えば、1つの伝熱管41aのみが設置されている構成でもよい。
温度センサ31b〜34bは、これら複数の伝熱管41a〜41nのうち、少なくとも一つの伝熱管41aに設けられている。具体的には、冷媒入口21bから冷媒出口22bまでの冷媒配管の有効長を100%とし、有効長の開始位置を0%、有効長の終了位置を100%とした場合に、0%の位置に温度センサ31bが、約10%の位置に温度センサ32bが、約20%の位置に温度センサ33bが、約90%の位置に温度センサ34bが設けられている。
温度センサ31b〜34bは、これら複数の伝熱管41a〜41nのうち、少なくとも一つの伝熱管41aに設けられている。具体的には、冷媒入口21bから冷媒出口22bまでの冷媒配管の有効長を100%とし、有効長の開始位置を0%、有効長の終了位置を100%とした場合に、0%の位置に温度センサ31bが、約10%の位置に温度センサ32bが、約20%の位置に温度センサ33bが、約90%の位置に温度センサ34bが設けられている。
なお、温度センサ31b〜34bの設置位置についてはこの例に特に限定されないが、例えば、有効長0%以上40%以下の間に少なくとも1つの温度センサ(入口側温度検出手段)が設けられ、有効長90%以上100%以下の間に少なくとも一つの温度センサ(出口側温度検出手段)が設けられることが好ましい。このような配置とすることで、5℃以上の温度勾配を確保することが可能となる。廉価な温度センサは、4℃程度の計測誤差を含んでいる場合がある。このような廉価な温度センサを用いた場合、実際の温度勾配が4℃程度の場合には、温度センサによって計測された値から温度勾配を正確に算出することが困難となる。しかしながら、少なくとも4℃以上の温度勾配が得られる位置にそれぞれの温度センサを配置しておくことにより、廉価な温度センサを利用することが可能となる。
圧力センサ30a、30bによって計測された圧力計測値および温度センサ31a〜34a、30b〜34bによって計測された温度計測値は、制御装置50(図3参照)に出力される。
制御装置50は、冷凍装置1全体の動作の制御を司るものであり、例えば、図4に示すように、組成異常検知部(組成異常検知装置)60を備える他、図示しない圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御部、膨張弁の開度を制御する膨張弁制御部、送風機の回転数を制御する送風機制御部等を有している。
制御装置50は、冷凍装置1全体の動作の制御を司るものであり、例えば、図4に示すように、組成異常検知部(組成異常検知装置)60を備える他、図示しない圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御部、膨張弁の開度を制御する膨張弁制御部、送風機の回転数を制御する送風機制御部等を有している。
制御装置50は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。上記各部の機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。
組成異常検知部60は、冷房時においては、凝縮器として機能する室外熱交換器6における凝縮過程での温度勾配に基づいて組成比率の変化を検知し、暖房時においては、凝縮器として機能する室内熱交換器11における凝縮過程での温度勾配に基づいて組成比率の変化を検知する。
以下、冷房時における組成変化の検知を例に挙げて説明する。
例えば、図5及び図6に示すように、室外熱交換器6における温度勾配は、組成比率に応じた固有の特性を有する。図5は二種の冷媒(例えば、R1234ze、R32)を混合した非共沸混合冷媒の温度勾配の一例を示した図であり、横軸は組成比率、縦軸は温度勾配を示している。図5において、特性Aは、有効長0%と100%との位置における温度勾配、特性Bは有効長10%と90%との位置における温度勾配、特性Cは有効長20%と90%との位置における温度勾配、特性Dは有効長30%と90%との位置における温度勾配、特性Eは有効長40%と90%との位置における温度勾配、特性Fは有効長50%と90%との位置における温度勾配を示している。
以下、冷房時における組成変化の検知を例に挙げて説明する。
例えば、図5及び図6に示すように、室外熱交換器6における温度勾配は、組成比率に応じた固有の特性を有する。図5は二種の冷媒(例えば、R1234ze、R32)を混合した非共沸混合冷媒の温度勾配の一例を示した図であり、横軸は組成比率、縦軸は温度勾配を示している。図5において、特性Aは、有効長0%と100%との位置における温度勾配、特性Bは有効長10%と90%との位置における温度勾配、特性Cは有効長20%と90%との位置における温度勾配、特性Dは有効長30%と90%との位置における温度勾配、特性Eは有効長40%と90%との位置における温度勾配、特性Fは有効長50%と90%との位置における温度勾配を示している。
また、図6は三種の冷媒(例えば、R1234ze、R32、CO2)を混合した非共沸混合冷媒の温度勾配の一例を示した図であり、三角形の各辺は各冷媒の混合比率を示している。この温度勾配は、圧力に応じて変化する。
本実施形態では、室外熱交換器6における現在の温度勾配と、同一圧力条件下における冷媒封入時の組成比率に応じた温度勾配とを比較することにより、冷媒封入時に対する組成比率の変化を判断し、組成異常を検知する。
具体的には、組成異常検知部60は、基準値算出部61と、温度勾配算出部62と、異常判定部63とを備えている。基準値算出部61は、圧力センサ30aによって検出された圧力を用いて、室外熱交換器6における温度勾配の基準値を算出する。具体的には、まず、基準値算出部61は、圧力センサ30aによって検出された圧力から飽和ガス温度Tsgと飽和液温度Tslとを得る。これは、例えば、封入した冷媒組成に関し、圧力を飽和ガス温度に換算する換算式及び圧力を飽和液温度に換算する換算式を予め保有しており、この換算式を用いて得るようにしてもよい。また、圧力と飽和ガス温度とを対応付けたテーブル及び圧力と飽和液温度とを対応付けたテーブルを予め用意し、これを保有していてもよい。
次に、基準値算出部61は、取得した飽和ガス温度Tsgと飽和液温度Tslの差分から温度勾配の理論値を演算し、この絶対値を基準値ΔTpとする。すなわち、基準値は以下の(1)式で表される。
ΔTp=|Tsg−Tsl| (1)
温度勾配算出部62は、温度センサ31a〜34aによって検出された複数の温度検出値を用いて温度勾配を算出する。例えば、温度勾配算出部62は、温度センサ32a〜34aによって検出された検出値Th2〜Th4の中から最も小さな検出値Min(Th2〜Th4)を抽出し、抽出した検出値Min(Th2〜Th4)と温度センサ31aによって検出された検出値Th1との差分を算出し、この絶対値を温度勾配ΔTtとする。例えば、温度勾配は、以下の(2)式で表される。
ΔTt=|Th1−Min(Th2〜Th4)| (2)
また、温度勾配の算出手法は一例であり、予め設定された2つの温度センサの検出値を用いて温度勾配を演算することとしてもよい。例えば、温度センサ31aの検出値Th1と、温度センサ34aの検出値Th4との差分を演算し、この絶対値を温度勾配ΔTtとしてもよい。この場合の温度勾配は、以下の(3)式で表される。
ΔTt=|Th1−Th4| (3)
異常判定部63は、温度勾配算出部62によって算出された温度勾配ΔTtと、基準値算出部61によって算出された温度勾配の基準値ΔTpとの差分が予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する。
異常判定部63によって異常と判定された場合には、封入時に対して冷媒組成が許容範囲を超えて変化したと判定し、報知手段によりエラー通知を行う。エラー通知は、例えば、室内機に設けられているLED等を点灯させることによりエラーを通知してもよいし、表示部等が設けられている場合には、表示部にエラーメッセージ等を表示させることにより、エラーを通知してもよい。また、このような視覚的な報知手段に加えて、スピーカ等などからエラーを知らせる音やメッセージを出すこととしてもよい。
異常判定部63によって異常と判定された場合には、封入時に対して冷媒組成が許容範囲を超えて変化したと判定し、報知手段によりエラー通知を行う。エラー通知は、例えば、室内機に設けられているLED等を点灯させることによりエラーを通知してもよいし、表示部等が設けられている場合には、表示部にエラーメッセージ等を表示させることにより、エラーを通知してもよい。また、このような視覚的な報知手段に加えて、スピーカ等などからエラーを知らせる音やメッセージを出すこととしてもよい。
また、異常判定部63によって異常と判定されなかった場合、すなわち、温度勾配ΔTtと基準値ΔTpとの差分が予め設定されている温度範囲内である場合には、その結果に基づいて圧縮機2の運転周波数、冷房用の電子膨張弁9の開度、送風機5、10の回転数等を調整することとしてもよい。これにより、異常と判定しない範囲においては、その循環組成に応じた冷凍装置1の制御を行うことにより、循環組成の変化による冷凍能力の低下を抑制することが可能となる。
同様に、暖房運転時においては、室内熱交換器11が凝縮器として機能することとなるから、上記温度センサ31a〜31dに代えて室内熱交換器11に設けられた温度センサ31b〜34bによって検出された温度検出値を、圧力センサ30aに代えて圧力センサ30bによって検出された圧力検出値を用いて同様の処理を実行することにより、組成比率の変化を検知することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る組成異常検知部(組成異常検知装置)60及び組成異常検知方法並びに冷凍装置1によれば、同一圧力条件下において、現在の温度勾配と、封入した時の組成比率に応じた温度勾配の理論値である基準値とを比較し、この差分が予め設定されている温度範囲を外れている場合に異常と判定される。このように、組成比率の変化に応じて組成異常が判定されるので、徐々に組成比率が変化するようなスローリーク等であっても比較的早期に検知することができる。
また、本実施形態では、室外熱交換器6及び室内熱交換器11(凝縮器)において、冷媒配管の有効長の0%以上40%以下の間に温度センサ31a〜33a(31b〜33b)を配置し、有効長90%以上100%以下の間に温度センサ34a(34b)を配置し、温度センサ31a(31b)によって検出された温度検出値と、温度センサ32a〜34a(32b〜34b)によって検出された温度検出値のうち、最も低い温度検出値との差分を温度勾配として算出するので、少なくとも4℃以上の温度勾配とすることができる。これにより、精度誤差が±2.0℃程度発生する廉価な温度センサを用いた場合でも、算出した温度勾配が冷媒組成に依存する値であるのか、センサ誤差によるものであるのか判断することが可能となる。
また、図5に示すように、2種の冷媒が混合された二種混合冷媒の場合には、温度勾配の特性を予め保有しておくことで、温度勾配算出部62によって算出された温度勾配から冷媒の組成比率まで得ることができる。
また、図5に示すように、2種の冷媒が混合された二種混合冷媒の場合には、温度勾配の特性を予め保有しておくことで、温度勾配算出部62によって算出された温度勾配から冷媒の組成比率まで得ることができる。
なお、本実施形態では、後述する組成異常を検知する為に用いられる圧力センサとして圧力センサ30a、30bを設けているが、例えば、圧力センサ30a、30bに代えて、圧縮機2と四方切換弁4との間に冷暖房兼用の圧力センサを設置することとしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る組成異常検知装置及び組成異常検知方法並びに冷凍装置について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図7は、本実施形態に係る組成異常検知装置を有する冷凍装置1’の概略冷媒回路を示した図である。図7に示すように、本実施形態に係る冷凍装置1’は、上述した第1実施形態と同一の冷媒回路を有するが、温度センサ及び圧力センサの設置場所及び組成異常を検知する方法が異なる。
次に、本発明の第2実施形態に係る組成異常検知装置及び組成異常検知方法並びに冷凍装置について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図7は、本実施形態に係る組成異常検知装置を有する冷凍装置1’の概略冷媒回路を示した図である。図7に示すように、本実施形態に係る冷凍装置1’は、上述した第1実施形態と同一の冷媒回路を有するが、温度センサ及び圧力センサの設置場所及び組成異常を検知する方法が異なる。
すなわち、本実施形態に係る冷凍装置1’においては、室外熱交換器6とレシーバ8との間を流通する冷媒温度を検出する温度センサ(第1温度検出手段)35と、冷房用の電子膨張弁9によって減圧された冷媒の温度を検出する温度センサ(第2温度検出手段)36と、冷房用の電子膨張弁9によって減圧された冷媒の圧力を検出する圧力センサ(圧力検出手段)37とが設けられている。そして、温度センサ35、36及び圧力センサ37の計測値に基づいて組成異常を検知する。
例えば、冷媒の組成比率が変化しない場合、室外熱交換器6から流出した冷媒のエンタルピー(以下「第1エンタルピー」という。)H(Th1)と、冷房用の電子膨張弁9による減圧後における冷媒のエンタルピー(以下「第2エンタルピー」という。)H(Th2)とは、図9のモリエル線図に示されるように、理論上一致する。
しかしながら、組成比率の変化が生じた場合には、第1エンタルピー、第2エンタルピーが理論値からずれることとなる。したがって、エンタルピーのずれ量に基づいて組成異常を検知することが可能である。
しかしながら、組成比率の変化が生じた場合には、第1エンタルピー、第2エンタルピーが理論値からずれることとなる。したがって、エンタルピーのずれ量に基づいて組成異常を検知することが可能である。
図8は、本実施形態に係る制御装置50’の機能ブロック図である。図8に示すように、本実施形態の制御装置50’は、組成異常検知部70を備えている。組成異常検知部70は、第1エンタルピー算出部71、第1変化量演算部72、第2エンタルピー算出部73、第2変化量演算部74、異常判定部75を備えている。
第1エンタルピー算出部71は、温度センサ35によって検出された第1温度から冷却域のエンタルピーを算出する。例えば、第1エンタルピー算出部71は、封入時における冷媒の組成比率に対応するモリエル線図またはそれに類する情報を予め記憶している。第1エンタルピー算出部71は、予め記憶されているモリエル線図またはそれに類する情報から第1温度に対応するエンタルピーを取得し、これを第1エンタルピーH(Th1)’とする。
第1エンタルピー算出部71は、温度センサ35によって検出された第1温度から冷却域のエンタルピーを算出する。例えば、第1エンタルピー算出部71は、封入時における冷媒の組成比率に対応するモリエル線図またはそれに類する情報を予め記憶している。第1エンタルピー算出部71は、予め記憶されているモリエル線図またはそれに類する情報から第1温度に対応するエンタルピーを取得し、これを第1エンタルピーH(Th1)’とする。
第1変化量演算部72は、第1エンタルピー算出部71によって算出された最新の第1エンタルピーH(Th1)’と冷媒の封入時における冷媒の組成比率に対応する第1エンタルピーの理論値、すなわち、図9に示した第1エンタルピーH(Th1)との変化量を第1変化量として演算する。
第2エンタルピー算出部73は、温度センサ36によって検出された第2温度および圧力センサ37によって検出された圧力を用いて、減圧後のエンタルピーを第2エンタルピーH(Th2)’として算出する。具体的には、第2エンタルピー算出部73は、以下の(4)式を用いて冷房用の電子膨張弁9によって減圧された後の冷媒のエンタルピーH(Th2)’を算出する。
H(Th2)’=HG×x+HL×(1−x) (4)
(4)式において、HGは減圧後の飽和ガスエンタルピー、HLは減圧後の飽和液エンタルピーである。
第2変化量演算部74は、第2エンタルピー算出部73によって算出された最新の第2エンタルピーH(Th2)’と冷媒の封入時における冷媒の組成比率に対応する第2エンタルピーH(Th2)との変化量を第2変化量として演算する。なお、ここで、図9に示すように、第2エンタルピーの理論値H(Th2)は、第1エンタルピーの理論値H(Th1)と同じ値である。
異常判定部75は、第1変化量演算部72によって算出された第1変化量または第2変化量演算部74によって算出された第2変化量が予め設定されている所定の閾値以上である場合に、異常と判定する。
以上、説明したように本実施形態に係る組成異常検知部(組成異常検知装置)70及び組成異常検知方法並びに冷凍装置1’によれば、現在の第1エントロピー、第2エントロピーを封入時の組成比率に基づく第1エントロピー(=第2エントロピー)と比較し、その差分が予め設定されている所定の閾値以上である場合に、組成異常と判断する。このように、組成比率の変化に応じて組成異常が判定されるので、徐々に組成比率が変化するようなスローリーク等であっても比較的早期に検知することができる。
なお、上記の説明においては、冷房運転時における組成異常検知について説明したが、暖房運転時においても対応する箇所に温度センサ及び圧力センサを設置し、同様の処理を実行することにより、冷房運転時と同じく組成異常を検知することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に係る発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
また、上記各実施形態では、圧力センサ30a、30b、37及び温度センサ31a〜34a、31b〜34b、36を設けることとしたが、これらのセンサとして、冷媒回路の運転制御用に設けられている既設のセンサ類を流用できる場合には、そのセンサの検出値を利用して各種演算をすればよく、新たにセンサを設置する必要はない。
また、上記各実施形態では、圧力センサ30a、30b、37及び温度センサ31a〜34a、31b〜34b、36を設けることとしたが、これらのセンサとして、冷媒回路の運転制御用に設けられている既設のセンサ類を流用できる場合には、そのセンサの検出値を利用して各種演算をすればよく、新たにセンサを設置する必要はない。
1、1’:冷凍装置
6:室外熱交換器
8:レシーバ
9:電子膨張弁
11:室内熱交換器
30a、30b、37:圧力センサ
31a〜34a,31b〜34b、35、36:温度センサ
50、50’:制御装置
61:基準値算出部
62:温度勾配算出部
63:異常判定部
70:組成異常検知部
71:第1エンタルピー算出部
72:第1変化量演算部
73:第2エンタルピー算出部
74:第2変化量演算部
75:異常判定部
6:室外熱交換器
8:レシーバ
9:電子膨張弁
11:室内熱交換器
30a、30b、37:圧力センサ
31a〜34a,31b〜34b、35、36:温度センサ
50、50’:制御装置
61:基準値算出部
62:温度勾配算出部
63:異常判定部
70:組成異常検知部
71:第1エンタルピー算出部
72:第1変化量演算部
73:第2エンタルピー算出部
74:第2変化量演算部
75:異常判定部
Claims (6)
- 沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知装置であって、
凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて設けられた複数の温度検出手段と、
前記凝縮器の入口側圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段によって検出された圧力検出値を用いて、前記凝縮器における温度勾配の基準値を算出する基準値算出手段と、
前記温度検出手段によって検出された複数の温度検出値を用いて温度勾配を算出する温度勾配算出手段と、
前記温度勾配算出手段によって算出された温度勾配と前記基準値算出手段によって算出された前記温度勾配の基準値との差分が、予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する異常判定手段と
を具備する組成異常検知装置。 - 前記凝縮器の前記冷媒入口から前記冷媒出口までの冷媒配管の有効長を100%とし、前記有効長の開始位置を0%、前記有効長の終了位置を100%とした場合に、前記温度検出手段は、有効長0%以上40%以下の間に少なくとも一つ設けられた入口側温度検出手段と、有効長90%以上100%以下の間に少なくとも一つ設けられた出口側温度検出手段とを有し、
前記温度勾配算出手段は、少なくとも一つの前記入口側温度検出手段によって検出された温度検出値と、少なくとも一つの前記出口側温度検出手段によって検出された温度検出値とを用いて温度勾配を算出する請求項1に記載の組成異常検知装置。 - 前記温度勾配算出手段は、前記開始位置に最も近い前記入口側温度検出手段によって検出された温度検出値と、それ以外の前記温度検出手段によって検出された温度検出値のうち最も低い温度検出値との差分を前記温度勾配として算出する請求項2に記載の組成異常検知装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の組成異常検出装置を備える非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置。
- 沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知方法であって、
凝縮器の冷媒入口から冷媒出口にかけて設けられた複数の温度検出位置における温度を検出する工程と、
前記凝縮器の複数検出位置における温度検出値を用いて前記凝縮器における温度勾配を算出する工程と、
前記凝縮器の入口側圧力を検出する工程と、
前記凝縮器の入口側圧力から温度勾配の基準値を算出する工程と、
算出した前記温度勾配と前記温度勾配の基準値との差分が予め設定されている温度範囲を外れている場合に、異常と判定する工程と
を有する組成異常検知方法。 - 凝縮器と、蒸発器と、前記凝縮器と前記蒸発器との間に設けられたレシーバと、前記レシーバと前記蒸発器との間に設けられた減圧手段とを備え、沸点の異なる複数種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いた冷媒回路に適用される組成異常検知装置であって、
前記凝縮器と前記レシーバとの間を流通する冷媒温度を検出する第1温度検出手段と、
前記減圧手段によって減圧された冷媒の温度を検出する第2温度検出手段と、
前記減圧手段によって減圧された冷媒の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記第1温度検出手段によって検出された第1温度から冷却域の第1エンタルピーを算出する第1エンタルピー算出手段と、
前記第1エンタルピー算出手段によって算出された最新の第1エンタルピーと前記冷媒の封入時における冷媒の組成比率に対応する第1エンタルピーとの変化量を第1変化量として演算する第1変化量演算手段と、
前記第2温度検出手段によって検出された第2温度および前記圧力検出手段によって検出された圧力を用いて、減圧後のエンタルピーを第2エンタルピーとして算出する第2エンタルピー算出手段と、
前記第2エンタルピー算出手段によって算出された最新の第2エンタルピーと前記冷媒の封入時における冷媒の組成比率に対応する第2エンタルピーとの変化量を第2変化量として演算する第2変化量演算手段と、
前記第1変化量演算手段によって算出された第1変化量または前記第2変化量演算手段によって算出された第2変化量が予め設定されている所定の閾値以上である場合に、異常と判定する異常判定手段と
を具備する組成異常検知装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
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A521 | Request for written amendment filed |
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