JP2018140100A - 血行改善用の健康装具 - Google Patents

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Takao Miyasaka
孝雄 宮坂
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一郎 小平
啓介 八幡
Keisuke Yahata
啓介 八幡
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Kazuki Fujimori
一希 藤森
潔 山田
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Abstract

【課題】カーボンマイクロコイルを用いた作用部材の作用により血行改善できる血行改善用の健康装具を提供する。【解決手段】使用者の血行を改善する血行改善用の健康装具であって、使用者の体に装着もしくは接触して使用可能な保持部材と、保持部材に保持された作用部材とを有し、作用部材が、粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に分散して含有してなる第1コイル層と、第1コイル層に積層されて磁性粉末を柔軟層内に分散して含有してなる磁性粉末層と、磁性粉末層を介し、第1コイル層に対向するように磁性粉末層に積層されて粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に分散して含有してなる第2コイル層との3層構造をなし、柔軟層が、天然ゴム、柔軟性シリコンゴム、シリコンゲル、柔軟性シリコン樹脂、柔軟性ウレタン樹脂、柔軟性エポキシ樹脂、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる少なくとも1種の柔軟性素材からなる。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の血行改善用の健康装具に関し、特に人体における非健康な状態を緩和するため、または健康な状態を最適化するため、装着して利用しやすい形に成形された血行改善用の健康装具に関する。
磁石を用いて身体の一部に接着されて血行を促進する器具が特許文献1に記載されている。また、寒さや冷えに対して体温を上昇させる手段としては、化学反応によって発熱させる使い捨てカイロがある。使い捨てカイロの技術は非常に古く、広く日常的に利用されているが、それでも近年においても改良提案が続いており、事例の一つとして、密封性と易剥離性とを兼ね備えた、外袋を有しない使い捨てカイロが特許文献2に記載されている。その他、磁性粉末を配合した鎮痛消炎シートが特許文献3に記載されている。
特開2010−274055号公報 特開2006−116171号公報 特開平6−256174号公報
特許文献1に記載された血行促進用の器具では、使用者が心臓ペースメーカーを使用している場合、磁石によって障害が発生する場合があるため、心臓付近に使用することができない。また、特許文献2に記載された使い捨てカイロに見られる製品は、化学反応によって使い捨てカイロ自体が熱を発生し、その熱によって人体表面を加温するものである。したがって、化学反応が終われば、次第に冷めて室温に戻ってしまうこととなる。また、化学反応によってカイロ自体が加熱するため、時には低温やけどの心配が生じる。その上、一度冷めた製品は、再び加温させることはできないので、再利用ができず、使用のたびに廃棄せざるを得ない。
また、特許文献3に記載された磁性粉末を配合した鎮痛シートでは得られない鎮痛消炎以外の効果をもたらす製品が期待されている。
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、カーボンマイクロコイルを用いた作用部材の作用により血行改善できる血行改善用の健康装具を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の血行改善用の健康装具は次の構成を備える。すなわち本発明は、作用部材の作用によって使用者の血行を改善する血行改善用の健康装具であって、使用者の身体に装着もしくは接触して使用可能な保持部材と、該保持部材に保持された前記作用部材とを有し、前記作用部材が、粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に分散して含有してなる第1コイル層と、該第1コイル層に積層されて磁性粉末を柔軟層内に分散して含有してなる磁性粉末層と、該磁性粉末層を介し、前記第1コイル層に対向するように前記磁性粉末層に積層されて粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に分散して含有してなる第2コイル層との3層構造をなし、前記柔軟層が、天然ゴム、柔軟性シリコンゴム、シリコンゲル、柔軟性シリコン樹脂、柔軟性ウレタン樹脂、柔軟性エポキシ樹脂、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる少なくとも1種の柔軟性素材からなることを特徴とする。この構成によれば、作用部材の作用により血行改善できる。
また、本発明は、前記作用部材が、体温を上昇させる体温上昇作用を有する。これによれば、身体各部位の冷えの緩和や凝りや痛みの緩和に効果がある。
また、本発明は、前記作用部材が、脳波のベータ波を抑制してアルファ波を増加させるアルファ波増加作用を有する。これによれば、脳波のリラックスを実現し、人体の自然な自己治癒効果や免疫力向上も改善が期待できる。
また、本発明は、前記保持部材は、帯状であり、手首、腕、足首、ふくらはぎ、太ももまたは腰に巻いて装着され、前記保持部材の長手方向の両端に面ファスナまたは開閉式の留め具を有し、前記面ファスナまたは前記開閉式の留め具により前記保持部材の長さが調節される。これによれば、人体の様々な箇所に貼り付けたり、近づけたりすることで血管の拡張、血流の増加、血行改善させることができ、保持部材の長さを調節して、作用部材をより人体に近づけたり密着させたりできる。
また、本発明は、前記保持部材は、帯状であり、手首、腕、足首、ふくらはぎ、太ももまたは腰に巻いて装着され、前記保持部材の長手方向に前記保持部材がスライドするスライド部材を有し、前記スライド部材をスライドさせて前記保持部材の長さが調節される。これによれば、スライド部材により保持部材の長さを調節して、作用部材をより人体に近づけたり密着させたりできる。
また、本発明は、前記保持部材は、肩に装着される肩当であり、前記作用部材を組み込んだパッドを有し、前記保持部材を装着したときに前記パッドが肩に当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、腹部に装着して腹部を覆う筒状の腹巻であり、該腹巻を装着したときに両脇に当接する位置が伸縮性の素材で形成され、少なくとも1つの前記作用部材が腹部に当接する位置にあり、少なくとも1つの前記作用部材が腰部に当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、膝または肘に巻いて装着される膝サポーターまたは肘サポーターであり、前記保持部材の端部に面ファスナを有し、前記面ファスナにより前記保持部材の長さが調節される。
また、本発明は、前記保持部材は、靴の内部に敷いて足裏に当接するインソールであり、前記作用部材は、前記インソールに接触したときに足裏におけるツボの位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、手に装着される手袋であり、前記作用部材は、前記手袋を装着したときに手の甲および/または手首に当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、足に装着される靴下であり、前記作用部材は、前記靴下を装着したときに足の甲および/または足首に当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、ベッドまたは敷布団の上に置いて使用する薄型の敷布マットであり、前記作用部材は、前記敷布マットの上に寝て身体に当接したときに背中から臀部に当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、座椅子であり、前記作用部材は、前記座椅子に座ったときに背中から太ももの裏に当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、アイマスクであり、前記作用部材は、前記アイマスクを装着したときに目じりに当接する位置にある。
また、本発明は、前記保持部材は、ヘッドバンドであり、前記作用部材は、前記ヘッドバンドを装着したときに額の中央の位置および/またはこめかみに当接する位置にある。これにより、頭に作用部材を近づけ、脳波の興奮を抑え、脳をリラックスさせることができる。
また、本発明は、前記保持部材は、腕輪であり、前記作用部材は、前記腕輪を装着したときに腕に当接する位置にあり、前記腕輪の内面にある。
また、本発明は、前記保持部材は、指輪であり、前記作用部材は、前記指輪を装着したときに指に当接する位置にあり、前記指輪の内面にある。
また、本発明は、前記保持部材は、眼鏡であり、前記作用部材は、前記眼鏡を装着したときに耳の上側の付け根に当接する位置にあり、前記眼鏡の弦の内側にある。
また、本発明は、前記保持部材は、腕時計であり、前記作用部材は、前記腕時計を装着したときに腕に当接する位置にあり、前記腕時計のバンドにある。
また、本発明は、前記保持部材は、イヤリングであり、前記作用部材は、前記イヤリングを装着したときに耳たぶに当接する位置にあり、前記イヤリングの内面ある。
また、本発明は、前記保持部材は、胸と背中を同時に固定的に縛ることが可能な胸背中固定帯であり、背中から胸に亘ってかける襷掛けの保持バンドと、胸部に当接する位置に面ファスナとを有し、前記胸背中固定帯を装着したときに両脇または片脇に当接する位置が伸縮性の素材で形成され、胸と背中に当接する位置に前記作用部材がある。
本発明に係る血行改善用の健康装具によれば、カーボンマイクロコイルを用いた作用部材の作用により血行改善できる健康装具を提供することができる。
(a)から(f)までは、作用部材を組み込んだリストバンドを手首に巻いたときの時間の経過による手や腕の体温変化を示している。 (a)および(b)は、肩と首筋に作用部材を保持した保持部材(パッチ材)を貼りつけたときの時間の経過による背中の体温変化を示している。 (a)および(b)は、首に、作用部材を組み込んでいる、やや幅広で長いバンドを巻いたときの時間の経過による背中の体温変化を示している。 (a)および(b)は、両肩に作用部材を組み込んだパッドを当てたときの時間の経過による背中の体温変化を示している。 (a)および(b)は、作用部材を組み込んだ腰ベルトを腰に巻いたときの時間の経過による背中の体温変化を示している。 (a)および(b)は、左手の薬指の爪の根元における毛細血管の流れ状態を、作用部材を保持した保持部材(パッチ材)を指の根元に貼る前後の変化で観察した写真である。 指に作用部材を保持した保持部材(パッチ材)を貼る前後の指先の細静脈の幅の変化を測定したグラフである。 (b)、(c)は、作用部材を組み込んだヘッドバンドを頭に巻く前と、巻いた後との脳波の比率の変化を示すグラフである。 作用部材を組み込んだ、手首に巻くリストバンドの平面図である。 作用部材を組み込んだ、手首に巻くリストバンドの断面図である。 作用部材を組み込んだ、足や上腕に巻くやや幅広で長いバンドの平面図である。 作用部材を組み込んだ、ふくらはぎや太ももに巻く幅広の帯の平面図である。 作用部材を組み込んだ、自由に色々の箇所に使えるパッドの平面図である。 作用部材を組み込んだ腰ベルトを概念的に示すデザイン図である。 作用部材を腰と腹部分に組み込んだ腰ベルトを概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだ腹巻を概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだ膝サポーターの平面図である。 作用部材をツボ箇所に組み込んだインソールの平面図である。 作用部材を組み込んだ手袋を概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだ靴下を概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだ薄型マットを概念的に示すイメージ図である。 作用部材を薄板に成形した後、丸い部材として打ち抜いた状態を概念的に示す図である。 作用部材を組み込んだ座椅子を概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだアイマスクを概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだヘッドバンドを概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだ腕輪を概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだ指輪を概念的に示すイメージ図である。 作用部材をフレームに組み込んだメガネを概念的に示すイメージ図である。 作用部材をバンドに組み込んだ腕時計を概念的に示すイメージ図である。 作用部材を組み込んだイヤリングを概念的に示すイメージ図である。 胸と背中の両方の部分に作用部材を組み込んで胸背中固定帯として使用する健康装具のイメージ図であり、(a)は装着時に背中側からイメージ図、(b)は装着時に胸側から見たイメージ図、(c)は胸背中固定帯を概念的に示すイメージ図である。
本実施形態の血行改善用の健康装具とは、作用部材を人体に接触させたり、衣服を介して接触させたりして使用することで、血行改善するものであり、人体に装着して利用する装具を総称して、健康装具と呼ぶこととする。
作用部材は、第1コイル層と、磁性粉末層と、第2コイル層との3層構造である。第1コイル層と第2コイル層は、粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に練り込んで成形したものであり、カーボンマイクロコイルが分散した状態で含有している。磁性粉末層は、磁性粉末が柔軟層内に分散した状態で含有している。そして、第1コイル層に積層され磁性粉末層があり、磁性粉末層を介し、第1コイル層に対向するように磁性粉末層に積層されて第2コイル層がある。カーボンマイクロコイルの柔軟層に対する含有量は、0.05wt%〜20wt%の範囲以内の量となっている。より好ましくは、カーボンマイクロコイルの柔軟層に対する含有量は、0.5wt%〜5wt%の範囲以内の量である。
カーボンマイクロコイルは、気相成長炭素繊維からなるもので、炭化水素の触媒活性化熱分解法によって製造され、気相成長炭素繊維をコイル状に巻きながら成長させることで製造される。カーボンマイクロコイルは、例えば、0.1μm〜90μmの範囲内の直径(コイル径)および数十nm〜数十mmの範囲内の長さ(コイル長)を有する。ただし、柔軟層内への分散の良好性を確保するという観点から、カーボンマイクロコイルのコイル長は、300μm以下であることが望ましい。なお、カーボンマイクロコイルという名称は、上記コイル径がμmのオーダーであることに起因する。
柔軟層は、天然ゴム、柔軟性シリコンゴム、シリコンゲル、柔軟性シリコン樹脂、柔軟性ウレタン樹脂、柔軟性エポキシ樹脂、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる少なくとも1種の柔軟性素材からなる。第1コイル層と、磁性粉末層と、第2コイル層は柔軟層を有しているので、作用部材は容易に所望の形状に変形することができ、より人体に近づくように人体の形状に合わせて変形できる。また、密着させることもでき、皮膚に馴染みやすい。第1コイル層と、磁性粉末層と、第2コイル層の厚さは特に限定されなく、全体として作用部材の厚さも限定されない。
作用部材を保持する保持部材としては、天然糸による布、人工糸による布、プラスチック、皮革、金属、木片などあらゆる材料が使用できる。他にも保持部材としては、粘着層を有するシール状のパッチ材も使用できる。ただし、保持部材の厚みがある場合は、人体に接する側に作用部材を露出させて配置するか、または、薄手の布やプラスチックを介して人体と接するように形成する必要がある。作用部材と人体との間に比較的厚い金属などがあれば、相互作用が効果的に働かない。本実施形態の健康装具は、殆ど制約なく種々の材料を使用することができるのでデザイン的にも優れた形で提供が可能である。作用部材は、作用部材を配置または固定する保持部材の性質には影響を受けない。
磁性粉末としては、パーマロイ−81からなるパーマロイの粉末を用いることができ、パーマロイは電磁波吸収特性、電磁波シールド特性を有する物質であり、低周波の電磁波も吸収することができる。また、磁性粉末は着磁されていない。
本実施形態に用いられる作用部材は、血行を改善させる作用を有する他に、体温を上昇させる作用を有する。血行改善効果、体温上昇効果は、作用部材が人体に接する部位や対向して配置した部位だけの血行が改善、体温が上昇するという事ではない。カーボンマイクロコイルにより、生体電磁波、ないしは生体波動との共鳴あるいは相互作用によって血管の拡張、血流の増加、体温の回復をもたらし、ひいては人体の自己治癒力が高まり、結果として健康体への回復が期待できる。
また、作用部材のその他の効果として、脳波への働きがあり、相互作用の理由は明快ではないが、脳波計で脳波の変化を観察すると、作用部材を保持したヘッドバンドを頭に巻いた場合には、短時間に脳波のアルファ波の比率が急増する。すなわち、作用部材を有するヘッドバンドによって、短時間にリラックスした状態に移行することが見られる。本実施形態の健康装具には、新たに実験的に判明した作用部材の脳波への作用を利用したベータ波抑制、アルファ波比率増加のための応用商品としての健康装具も含まれている。なお、臨床脳波学(大熊輝雄著)や最新脳波標準テキスト(メディカルシステム研修所)によると、人間の脳は、興奮状態や活発に活動している状態では、ベータ波の比率が圧倒的に高くなる。安静な状態やリラックスしている状態では、ベータ波が抑制されて、比率としてアルファ波が高まる。
作用部材としては、特開2011−46702号公報に記載された鎮痛部材を好適に用いることができる。このように新たに判明した作用部材の効果は、これまでの特開2011−46702号公報に記載された鎮痛部材の鎮痛効果とは異なる効果であり、利用の仕方を大きく広げることが可能となる。従来の鎮痛部材としての利用では、主として、鎮痛貼付材として、痛点箇所に貼り付けて痛みの緩和に用いるものであった。身体の痛みの有無にかかわらず、作用部材による血行改善、体温上昇、アルファ波増加の効果がみられる。この血行改善、体温上昇、アルファ波増加の効果は、身体に直接貼り付けた場合に限らず、衣服を介して貼り付けた場合でも、また、作用部材を布やプラスチックに封入した形で人体に当てても同様の効果が認められる。必ずしも貼付材として利用するだけにとどまらない上に、作用部材が生体に密着していなく、近づけるだけでも、これらの新たな効果が見られる。このことから、様々な身の回り品への組み込みや装備も可能となる。
また、血管の拡張による血流改善効果が、結果として生体末端の温度上昇につながっているとみられることから、例えば、指先の冷えを緩和するために指先に作用部材を当てる必要はなく、手首や手の甲のより太い血管付近に作用部材を当ててやることで、指先まで十分に温度上昇するという結果が得られている。
さらに、足先についても同様で、足先に作用部材を配置する必要はなく、足の甲や足首付近に作用部材を配することで、足の指まで暖かくなる。このことは、靴下にしろ、手袋にしろ、最も破れやすい先端部分に作用部材を設置しなくても良いため、商品デザインの上では非常にメリットがある。
離れた個所の体温が上昇する点では、作用部材を貼付材の形にして肩周りに貼って体温の上昇範囲を計測してみると、背中の中ほどから首までの広い範囲で体表面温度が1℃から1.5℃程度上昇し、被験者は身体全体がポカポカしてきたと表現している。
このように、作用部材を対置した狭い近傍に限らず、相当の範囲に効果が及ぶと言うことは特に顕著なメリットである。腰ベルトや肩当のパッドに限らず、首に巻くタイプのベルトに作用部材を組み込んで、首に巻いて計測したときにも、首から腰近くまでの広い範囲で表面温度の上昇が得られている。
作用部材によるこれらの体温上昇の効果は、数分以内に始まり、30分から1時間ほどでピークに達し、それ以降も維持される。すなわち、長時間しないと効果が出ないという事ではなく、非常に短時間で冷えの解消が得られている。この点も、使い勝手の良い製品に応用できる。
本実施形態の健康装具に用いられる作用部材は、化学反応による温度上昇を利用することなく、カーボンマイクロコイルが持っている生体との相互作用または電磁効果を利用している。粉末状のカーボンマイクロコイルを含有するゴムまたは樹脂の柔軟層を含め積層されてなる作用部材を、人体に当てて、または、人体に近接して使用する種々の装具に組み込み、これによって、人体の冷え、低体温、筋肉疲労などを緩和でき、リラックスできる健康装具を提供するものである。
健康装具の形状としては、人体に巻く帯状のもの、人体を入れる筒状のものの他、人体の形状に合わせて作用部材を保持する保持部材を形成することができる。具体的には、手首や足首に巻く幅の小さいバンド、首や腕に巻くやや幅の広いバンド、ふくらはぎや太ももに巻く幅広の帯、自由に体のどこにでも当てられるパッド、腰ベルト、腹ベルト、腹巻、膝サポーター、肘サポーター、靴の中に入れるインソール、手袋、靴下、座椅子、薄型マット、アイマスク、腕輪、指輪、メガネフレーム、腕時計バンド、イヤリング、胸背中固定帯、ベルト、帽子、ヘルメット、チョッキ、マスク、杖、車椅子、靴、ブラジャー、補聴器、自動車のハンドルカバーなどとして成形することができる。もちろん、これ以外の服飾品や用具への組み込みに何ら制約はなく、幅広い健康装具へ応用することができる。
一例として、作用部材を含めたパッドを両肩に当てて数分もすれば、背中から腰に掛けて体温が上がり始める。手首に作用部材を含むリストバンドを巻くことで、手先、指先までの体温が上昇し、指先の冷えまで解消される。
また、作用部材を配した腰ベルトを巻いて背中の体温を測定すると、腰から肩までの広範囲に温度上昇が見られる。作用部材の腰ベルトは、単に、腰を楽にするだけではなく、背中全体に作用することで、より一層効果的に腰の疲れなどの緩和に働く。
作用部材を人体に当てて血管幅を計測すると、当てた人体箇所から流れる血液の先にある部位の血管幅が拡張する。指先の毛細血管の流れを観測した場合には、作用部材を指の根元に貼り付けると、指先の血管が拡張し、活発に脈を打つことが観察される。こうした血流改善の効果から、外傷や肌の障害に対しても、その近傍に作用部材を貼り付けておくと、治癒が早まる効果が見られる。
また、脳波の興奮を抑え、脳をリラックスさせるための健康装具として、作用部材を組み込んだヘッドバンドの提供も行うことができる。ヘッドバンドの効果として、脳波だけでなく、脳内快感ホルモンの増加やストレスホルモンの抑制も期待できる。
さらに、本実施形態の健康装具は、作用部材を組み込んだり、編みこんだりするものであるが、作用部材自体が、本質的に安定しているゴムないしは樹脂から形成されているので、洗濯して繰り返し使用できるため、廃棄物も出ることなく、経済的にも優れた使い方となっている。
また、作用部材は、特開2011−46702号公報で詳しく説明されているように、強い磁気を発することはなく、心臓ペースメーカーを使用している患者にも安心して使うことができるので、誰もが使うことができる寝具や家具などへも応用することができる。
本実施形態の健康装具は、血行が改善され、自己免疫力が高まることによると思われる理由で、花粉症の症状が軽減されたり、糖尿病の人の夜間の足のつり(こむらがえり)が大幅に少なくなる。また、カーボンマイクロコイルを含む作用部材には、種々の免疫細胞の増加が見られたという報告がある。
以上のように、本実施形態の健康装具は、より自然な形で非健康な状態を改善することができる上に、廃棄物が出ることなく環境保全にも優れ、洗濯も可能になるため衛生的であり、かつ、様々な生活上の装具に経済的に仕立てられるため、日常の中の健康維持に非常に効果が大きい。
以下、本実施形態について、効果の根拠を示す写真の説明および実施例を示した図面に基づいて説明する。図1は、作用部材を組み込んだリストバンドを巻いたときの時間の経過と共に手および腕の表面温度の変化を写したサーモグラフィ写真である。
図1(a)は、手首に何も巻いていない状態で、計測開始直前のサーモグラフィ写真であり、手首に何も巻いていない場合の腕1を示している。本来、サーモグラフィ写真は、設定温度範囲での温度の変化に伴って、低い温度は青となり、高い温度は赤となる写真である。図1では、白黒で示したため明確に変化を捉えられにくいが、青に相当する色は比較的黒っぽく表示される。(a)図の腕1の色は、黒っぽい灰色となっているが、サーモグラフィのカラー写真では青色が強くなっている。それだけ表面体温が低いことを示している。
図1(b)は、右手首に幅の狭い小リストバンド2を巻き、左手首にやや幅広の大リストバンド3を巻いて、装着後10分経過したときの表面体温のサーモグラフィ写真である。わずか10分の経過でも腕4に示すように、既に、手の甲、指が白く変化してきている。白黒写真で白い部分は、カラー写真では赤に近づいており、それだけ表面温度が上昇していることを示している。この図1(b)から見ても、手首に巻いた効果がいち早く指先に出ている。つまり、作用部材に接した箇所より、むしろ、抹消への血流改善、温度上昇が引き起こされている。
図1(c)は、リストバンド装着後30分経過後のサーモグラフィ写真である。腕5に見られるように、腕の温度変化は、手の甲からさらに前腕、上腕に向かって広がりつつある。
図1(d)は、リストバンド装着後1時間経過後のサーモグラフィ写真である。腕6の写真から、腕の上腕に向かって温度が上がっていく様子が見られる。興味深いことに、やや幅広のリストバンド3の方が、上腕への温度上昇効果が大きくなっている。リストバンド3には、リストバンド2よりもサイズの大きい作用部材が装着されているので、この違いが生まれていると言える。このことから、作用部材の量によっても効果が左右されることが分かる。
図1(e)は、リストバンド装着後2時間経過後のサーモグラフィ写真である。腕7の写真から、手の甲はほとんど全面が白くなっており、温度上昇が広がっている。やや幅広のリストバンドを巻いた左腕は、腕の半ばまで温度上昇が相当広がっている。この様子から、まだ温度上昇が飽和はしていないように見られる。ただ、被験者は、十分温かくなったとのコメントがされている。
図1(f)は、リストバンド装着後2時間経過後にリストバンドを外したときのサーモグラフィ写真である。腕8の写真から、リストバンドが巻かれていた箇所、即ち肌に密着していた箇所の温度上昇が認められる。興味深いことに、カラー写真でないと分かりにくいが、直接肌に接していた箇所よりも、指先の方が温度上昇が大きくなっている。このことは、腕や足は、根元に作用部材を当てることで、指先に最も効果が大きく現れるという事である。
図2は、作用部材を保持した保持部材(パッチ材)を貼付位置9に示すような肩と首筋の4箇所に貼り付けたときの時間の経過による背中の体表面温度の変化を示している。(a)は、貼付直後の表面温度のサーモグラフィ写真であり、背中10に見られるように、まだ黒から灰色となっていて、温度が低いことを示している。以下、保持部材としてパッチ材を用いた場合、作用部材を保持した保持部材について、パッチ材と省略する。
図2(b)は、パッチ材貼付10分後のサーモグラフィ写真であり、背中11に見られるように、背中の相当範囲で白く映っている。すなわち、背中全面で体表面温度が上昇していることを示している。カラー写真では、黄色から赤までの変化となっており、平均で表面温度が1℃上昇している。ここでも作用部材の効果が、貼付箇所だけでなく、広い範囲に効果が及ぶことが分かる。
図3は、作用部材を組み込んだやや幅広のバンド12を首に巻いたときの時間の経過による背中の体表面温度の変化を示している。(a)は、貼付直後の体表面温度のサーモグラフィ写真であり、背中13に見られるように、まだ黒が殆どとなっていて、温度が低いことを示している。カラー写真では、藍色が広範囲に広がっている状態である。
図3(b)は、首にバンドを巻いてから2時間経過後にバンドを外したときのサーモグラフィ写真である。背中14に見られるように、背中全体が白っぽくなっており、体表面温度が広く上がっている事を示している。カラー写真では、黄色が全体に広がっている。この時の背中の温度は、(a)の時に比べて約0.9℃から2℃の上昇が起きている。
図4は、作用部材を組み込んだパッド15を両肩にテープで留めたときの時間の経過による背中の体表面温度の変化を示すサーモグラフィ写真である。(a)は、貼付直後の体表面温度のサーモグラフィ写真であり、背中16に見られるように、灰色が殆どとなっていて、温度が低いことを示している。カラー写真では、緑色が広範囲に広がっている状態である。
図4(b)は、肩にパッドを貼付けてから2時間経過後にパッドを外したときのサーモグラフィ写真である。背中17に見られるように、背中全体が白っぽくなっており、体表面温度が広く上がっている事を示している。カラー写真では、赤から橙色が広がっている。この時の背中の温度は、(a)の時に比べて平均1.5℃の上昇が起きている。
図5は、作用部材を組み込んだ腰ベルト18を腰に巻いたときの背中の体表面温度の変化を示すサーモグラフィ写真である。(a)は、腰に巻いた直後の体表面温度のサーモグラフィ写真であり、背中19に見られるように、灰色が広がっていて、温度が低いことを示している。カラー写真では、中央付近の灰色の箇所は、緑色が広範囲に広がっている状態であり、両脇のやや白い箇所は、薄い青色で、さらに温度が低いことを示している。
図5(b)は、腰に腰ベルトを巻いてから2時間経過後に腰ベルトを外したときのサーモグラフィ写真である。背中20に見られるように、背中全体が白っぽくなっており、体表面温度が広く上がっている事を示している。カラー写真では、赤から橙色が広がっている。この時の背中の温度は、(a)の時に比べて平均1.2℃の上昇が起きている。しかし、残念ながら、白黒写真では、明度の違いしか表せないため、(a)の写真の両脇の白い箇所と(b)の写真の背中の真ん中付近の白い箇所との差を説明しにくいが、薄い青と橙色と言う大きな違いが起きている。
以上の様々な使用事例を見てみると、いずれも、作用部材を装着した健康装具が直接身体に接触した箇所の体温上昇は当然起きているが、それ以外の周辺部位にも広く体温上昇がみられ、作用部材の応用健康装具が、単にその装具を当てた個所だけに作用するのではなく、広範囲に身体への効果が見られることが特徴である。
このことは、本実施形態の様々な健康装具によって、その装具を離れた部位に装着した場合でも、身体各部の離れた個所の末梢血流も改善され、冷えや凝りが緩和されることを示している。すなわち、手首にバンドを巻いたときには、指先までの冷えが解消され、腰にベルトを巻いたときには、肩まで血行が良くなって凝りが軽くなると言ったことが起こる。
表1は、作用部材の効果を別の観点から測定したもので、筋肉の硬さを測定できる筋硬度測定器によって、パッチ材を背中上部に貼ったときの前後の筋硬度を測定したデータである。背中上部、即ち広背筋付近の9カ所を選んでパッチ材を貼った場所をa〜iで示している。
表1は、9カ所のパッチ材を貼付する直前の各部分の筋硬度の値、パッチ材を貼付して1時間後の各部分の筋硬度の値を示し、単位はtoneである。これを見ると、パッチ材を貼る直前の9ケ所の平均筋硬度は、34.3となっていた。パッチ材を貼ってから1時間経過したときの9ケ所の平均筋硬度は、30.6となっており、筋硬度は3.7軟らかくなっていることを示している。中でも、背中のほぼ真ん中に当たるgの箇所は、筋硬度37から30へと大きく改善されている。このことは、パッチ材によって、実際に筋肉の凝りが改善されることを示している。また、いずれの箇所においても、筋硬度のデータが、貼付後に下がっているという事は、測定値が偶然にばらついたという事ではなく、実際に効果が確実に出ることを証明していると言える。この事例は、統計学的にもパッチ材の貼付前後で有意差が認められた(p=0.0001)。
図6は、左手の薬指の爪の際における毛細血管の血流の様子を測定した写真である。図6(a)は、パッチ材を貼りつける直前の毛細血管の流れを写したものであり、(b)は、薬指の根元の関節の上にパッチ材を貼りつけて3分経過したときの毛細血管の流れを写したものである。
(a)の毛細血流25に比べて、(b)の毛細血流26がやや太くくっきりと写っている様子が分かる。カラー写真では、さらにはっきりと確認できる。わずか3分のうちに作用部材と生体との相互作用による血流改善が始まることが示されている。このことは、作用部材を利用した健康装具の効果は、予想以上に早く現れると言える。
図6の事例では、指先の毛細血管の改善測定に、指の根元にパッチ材を貼り付けて変化を観察したが、作用部材を有するバンド(保持部材)を拡げて手の甲に載せて測定した場合でも、ほとんど同様の結果が観察された。すなわち、かなり離れた個所に作用部材が存在していても、身体の末端に対して効果が表れる。
図7は、近赤外分光画像計測法による抹消血管モニタリング装置を用いて、指先の細静脈の血管幅を測定した結果のグラフを示している。これによると、パッチ材を貼り付けた場合の細静脈血管幅は、27aの実線グラフが示すように、貼付前は0.6mmだったものが、貼付直後から拡大し始め、約30分で1.0mmにまで拡大する。約70%の拡大率になっている。また、パッチ材をはがすと元の血管幅に収縮している。パッチ材の血管拡大効果は顕著にみられた。
ところで、一般に、体を温めるには、栄養ドリンクや生姜湯を飲むと良いと言われている。そこで、市販の栄養ドリンクを飲んだ場合と生姜湯を飲んだ場合に、同じ指先の細静脈の血管幅がどうなるかも比較測定を行った。点線グラフ27bは、生姜湯を飲んだ場合であり、血管拡大効果はあるが、本実施形態で用いられるパッチ材の効果には及ばない上に、45分で元の血管幅に戻ってしまう。生姜湯を飲み続けるわけにはいかないため、貼り続けても問題がないパッチ材の効果がいかに優れているかが分かる。点線グラフ27cは、市販栄養ドリンクを飲んだ場合であり、こちらも多少の血管拡大効果はあるが、その効果は、パッチ材の効果には遠く及ばない上に、30分で元に戻ってしまう。このため、末梢血流改善のために栄養ドリンクを飲むと言うのは期待できないことが分かる。
パッチ材を貼り付けると、直後から細静脈血管幅が広がり始め、15分後には、早くも約60%以上に広がっていると言う効果の早さにも注目される。このように、作用部材を利用した健康装具の特徴の一つとして、その効果が素早く現れるという事である。
表2、図8(b)、(c)は、観点を変えて、作用部材が脳波に及ぼす効果を測定した結果を示している。表2は、β波、α波、θ波などの脳波の比率を計測した結果であり、α波については、さらに、fα波、mα波、sα波の3種類に細分して測定している。
ブランクヘッドマウントは、頭に作用部材を着けないで測定したときの各脳波の比率であり、β波が67%と圧倒的に多い。このことは、脳が活発に働いている状態を示している。つまり、計算をしたり、興奮している状態と言える。イライラ、不安、緊張状態でもβ波の比率が高くなると言われる。この測定には、(株)脳力開発研究所/(株)アルファテクノ製のalphatec−IVという測定器を使用している。測定は、各3分間連続して行い、その内の平均と思われる2分後のデータを採用したものである。
ヘッドバンド装着は、作用部材を備えたヘッドバンドを頭に巻いて脳波の比率の変化を計測したものである。これを見ると、各α波の比率が非常に高くなっていることが分かる。fα波は、緊張した集中状態に多くみられる脳波であり、mα波はリラックスした集中状態に多く出る脳波であり、ドーパミンが出て、ストレスが解消され、自律機能のバランスが回復し自然治癒力が高まると言われている。sα波はリラックスした意識低下状態を示すと言われている。ちなみに、β波が多い状態では、アドレナリンが出ており、白血球の働きが抑制され免疫機能が低下するとも言われている。
このように、作用部材を装着したヘッドバンドを頭に巻くことで、脳の興奮や緊張状態が緩和され、リラックスした状態がもたらされる。図8の(b)は、上記ヘッドバンド装着前の結果を円グラフで示したものであり、30aに見られるように圧倒的にβ波の比率が高くなっている。図8の(c)は、上記ヘッドバンド装着後の結果を円グラフで示したものであり、β波は30bのように著しく抑制され、α波の一つであるmα波の比率が31に示すように一番多くなっている。
以上に説明したように、カーボンマイクロコイルを含有する作用部材を備えた様々な健康装具によって、新たな生体への効果が得られることが判明した。そこで、以下には、これらの効果を最適な形で装備した本実施形態の種々の健康装具の実施例を具体的に説明する。
本実施形態の実施例1として、図9に示す「作用部材を組み込んだ、手首に巻くリストバンド」について説明する。図9はリストバンドとしての健康装具の平面図であるが、このリストバンドは、布製で形成され、主として手首に巻いて指先の冷えや指関節の不調を緩和するためのものである。リストバンドは、その一端が面ファスナのループ部32となっており、他端が面ファスナのフック部34となっているので、手首に巻いて面ファスナで留められるようになっている。面ファスナのループ部32と面ファスナのフック部34はそれぞれ巻いたときに向かい合い、表側、裏側の少なくともどちらか一方に取り付けられている。このリストバンドの中央付近に作用部材33aを配置し、上下の布で挟んでいる止める形になっている。作用部材33aは、ゴムないしは類似の柔軟性材料で形成されているので、リストバンドとして巻く場合にも何らの支障なく柔軟の曲げることができるので、手首に密着して巻くことが可能である。
図9の実施例1では、作用部材がリストバンドの中央付近に板状の部材として配置されているが、これに限るものではなく、リストバンドの全周に亘って長い作用部材を配置することもできる。また、板状の作用部材に限らず、粒状の作用部材を複数個配置しても同じ効果が得られる。
さらに、リストバンドの形状は、図9のような単純な帯状にする必要はなく、様々なデザイン、例えば、花輪を思わせるデザインや動物の形のデザインなど多様に形成し、単に健康のためだけでなく、装着して楽しいものにすることで、違和感なく健康対応ができるものにすることができる。また、リストバンドの幅も特に制約はなく、幅広のものや狭いデザインのものなど多様に形成することができる。
図10は、図9の実施例1の断面図である。面ファスナのループ部32と、面ファスナのフック部34は、それぞれが裏側表側それぞれの端部表面に取り付けられ、手首に回した際に、対向して固定できる。作用部材33aは、上下の布に挟まれており、直接肌に触れる事がないので、作用部材のゴムが直接肌に触れる場合に起きやすい発汗不調の心配がない。作用部材33aの両端は、布を閉じて袋状にするために縫い閉じ部分35で閉じられ、バンドの中で固定されるように形成されている。
次に、実施例2として、図11に示すやや幅広で長いバンド(以下、マルチバンドと称する)として成形した健康装具を説明する。これは、主として、首筋や上腕、またはふくらはぎや太ももに巻いて使用し、肩こり、首の凝りや痛み、上腕の筋肉痛、ふくらはぎの疲れやこむら返り、太ももの筋肉痛などの緩和に使用するものである。
このマルチバンドも、面ファスナのループ部36と面ファスナのフック部37で、身体の部署に巻きつけて止められるように形成している。幅広で長い作用部材33bを実施例1のリストバンドと同様に上下の布で挟んで閉じ込めて固定する構造に形成する。
このマルチバンドのデザインにも特段の制約はなく、色や形は自由に変えられるが、首に巻くことを考えると、その幅は常識的な範囲にとどめることとなる。既に説明したような血流改善、体温上昇の効果がある。
その他の効果では、糖尿病のために夜間の足のつり、つまり、こむらがえりがひどかったが、マルチバンドを巻いて寝るようになってから、殆ど足つりが起きなくなっているという効果もある。さらに、花粉症の症状が軽くなったと言う効果もある。作用部材が血流改善によって自己免疫力を高める効果があることから、花粉症にも良い。さらに、個人差があるが、マルチバンドを長期間首に巻いている血圧が高めの使用者には、平均血圧が下がるという効果もある。作用部材には、血管拡張効果があることから、長期間使用していると平均的に降圧効果があることが考えられる。
実施例3は、幅広の帯として成形した作用部材を装着した健康装具であり、図12に示す。この場合にも、両端に面ファスナのフック部38と面ファスナのループ部39で、身体の部署に巻きつけて止められるように形成している。この幅広の帯状に成形した実施例の帯は、主に、太い上腕、太もも、またはふくらはぎに巻いて用いられるように成形したものである。
作用部材33cは、この実施例では、板状の部材を中心付近に3枚並べて、やはり、上下の布で挟み込んで、袋とじに閉じ込める方法で装着している。しかし、作用部材33cの形状は、特に制限はなく、板状の部材を何枚並べるかという事も、粒状の部材を多数並べる方法にするかという事も、あるいは、帯のほぼ全面に配置するという事も、デザイン上の選択に委ねられる。
この幅広の帯として成形した健康装具は、作用部材が身体部位の血流改善を促すことで、上腕の筋肉痛や痛み、血行障害による不調、または、太ももの筋肉痛や痛み、血行障害による不調、肉離れ、あるいはふくらはぎの筋肉痛や痛み、血行障害による不調、肉離れ、ないしはアキレス腱の不調などの緩和に効果がある。また、血流を改善することから、足のむくみにも効果が見られる。スポーツの後の筋肉痛や高齢者の筋肉疲れなどの緩和に効果的である。その他、幼児の腹の冷えや下痢などに対する腹巻代わりに使用することもできる。作用部材自体に薬液を使っていないので、幼児から高齢者まで安心して様々な不調に対して利用できることも強みである。
実施例4は、作用部材を装着した5から10センチ角程度のパッドとして成形した健康装具であり、図13に示す。この場合のパッドは、身体の各部分に自由に貼り付けて利用するため、面ファスナで巻く構造にはなっていないが、その代わり、身体のどこにでも汎用接着テープで留めて利用できる利点がある。もちろん、直接身体に留めても良いが、薄い下着の上に置いて下着に留める方法でも十分な効果が得られる。
この実施例のパッドには、中心付近に複数の粒状の作用部材33dを並べているが、この場合にも、作用部材33dの形状や数に制約はなく、自由に設計することができる。このパッドの利用の仕方としては、肩に貼り付けて、肩こりの緩和に使用するとか、下着の背中箇所に貼り付けて背中の凝りの緩和に使用するとか、あるいは、靴下の甲の部分に貼り付けて足先の冷えを改善するために利用するなどが考えられる。
実施例5は、腰ベルトであり、図14に腰ベルトの形状に成形したイメージ的なデザイン図を示す。腰に巻いて使用するため、面ファスナのループ部40と面ファスナのフック部41が形成されている。本実施例の腰ベルトでは、作用部材33eは、腰の背骨に当たる箇所とその両側に3枚の板状の部材を、やはり上下の布の保持部材で挟んで袋とじとして固定しているが、作用部材33eの枚数や形状に制約があるわけではない。
腰ベルトとしての成形の方法には、布を保持部材としてデザインする場合や一部にプラスチックを使用して固定感を高めるデザイン、さらには、金属を利用して剛性を強くするものなどが考えられるが、いずれの場合でも、作用部材と併用ができるため、デザインの自由度は高い。
既に実施例5で説明したように、作用部材を備えた腰ベルトとしての健康装具は、単に腰の痛みや腰の凝りを緩和するのみならず、背中全体の血流改善や体温上昇に効果があり、腰ベルトを使用することで、腰から背中、肩まで含めて不調の緩和に効果がある。
この実施例の腰ベルトは、強い磁石材料を使用していないので、既述したように、心臓ペースメーカーなど磁石によって障害が誘発される場合にも安心して使用することができる。もちろん、作用部材を装着した腰ベルトは、人体につけたり、衣服のポケットに入れたりしても電子機器にノイズを生じることもなく、電子機器の誤動作も引き起こさないので、あらゆる場面で安心して長時間継続して使用することができる。航空機に搭乗する場合にも全く問題がない。
実施例6は、腰ベルトと腹ベルトを兼用する腰腹ベルトであり、図15に概念的なイメージ図を示す。腰の側には、作用部材33fを装備しており、腹側には作用部材33gを装備している。両脇腹に当たる部分には、伸縮性のある布またはゴムを使用し、足からでも、頭からでも身体を入れられるように形成している。作用部材33f、33gとも、板状の部材を複数配置しているが、これも、板状に限られず、また、枚数も図15の実施例に限られない。様々な、デザイン、色、サイズの自由度が高く、若い人用や高齢者用などに色々と揃えることができる。
腹側の部分にも作用部材33gを備えた結果、腹部の血流改善や体温向上にも効果があり、その結果、下痢や便秘の回復や消化不良などへの効果も得られる。腹巻としての素材を使用することで、就寝中でも違和感なく使用し続けられる。もちろん、作用部材33f、33gともに、腰腹ベルトの布素材に挟んで、袋とじにして固定している点は実施例5と同様である。
実施例7は、腹巻の形に成形した健康装具であり、図16に概念的なイメージ図を示す。この実施例は腹巻として使用することを考慮して、柔らかい布類で成形し、比較的小さい粒状の作用部材33hを布の中に綴じ込んでいる。腹巻の布は、伸縮性の富むもので作成するので、足からでも頭からでも使用できるのは、実施例6と同様である。
また、腹巻としての効果は、実施例6と同じく、下痢や便秘の回復や消化不良などへの効果が得られる。整腸不良や食べ過ぎのもたれなどでも血流改善による早期回復が期待できる。さらに、ご婦人の生理不全や生理痛などでも腹部全体の血流改善や体温上昇による改善が期待できる。
実施例8は、布製の膝サポーターの形に成形した健康装具であり、図17に膝サポーターの平面図を示す。この膝サポーターには、面ファスナのループ部42と、面ファスナのフック部43とを形成し、それぞれ膝の上部と下部でマジックバンドで留める構造になっている。膝サポーターの中心部付近に作用部材33iを配置している。この作用部材33iは、膝サポーターの布の上下に挟んで閉じ込めて固定する形に形成している。
作用部材33iは、実施例8では、粒状の部材を中心部に複数配置する形としているが、これももちろん、板状でも良いし、面ファスナのループ部42または面ファスナのフック部43の方まで作用部材を配置するように形成しても良い。
膝サポーター形状に形成された本実施形態の健康装具は、日常生活の上で支障のない形で継続的に装着したり、使用したりできることも特徴としている。一般的な膝サポーターは膝頭まで固定する形状であり、膝の屈伸ができなくなり、日常生活に支障がある。そのために、実施例8の膝サポーターは、ヒトデのように中心から帯が伸びる形となっており、隣接する帯が膝頭のすぐ上とすぐ下で巻きつけ、面ファスナのループ部42または面ファスナのフック部43で固定できるように形成している。これによって、膝頭は露出し、屈伸に支障がない。ヒトデ形状の中央付近に配置されている作用部材は、膝の裏の皮膚に当たる形となり、膝の裏から血流を改善し、体温を上昇させ、膝の不具合を緩和することができる。このように、作用部材を備える膝サポーターは、既に説明したように、膝頭に直接あたっていなくとも、膝周辺の血流改善や体温上昇によって、膝全体の痛みや膝の違和感の緩和効果が得られる。
実施例8の膝サポーターは、膝の不調に対する健康装具として形成したものであるが、同じ形状で一回り小さく形成することによって、肘サポーターとして使用することができる。この場合にも、肘頭の部分を露出し、肘のすぐ上とすぐ下で固定することとなるので、自由に肘を曲げ伸ばしでき、日常生活に支障のない形で、長時間の装着ができ、じっくりと不調を緩和することができる。
また、本実施形態の実施例の全てにおいて、個別に説明することは省いているが、作用部材もそれを保持する素材についても、繰り返し使用でき、かつ、洗濯して衛生的に維持できると言うメリットは共通している。
次に、実施例9は、靴の中に敷くインソールの形に成形した健康装具であり、図18に概念的なイメージ図を示す。この実施例9のインソールには、作用部材33jが足裏のツボに当たる箇所に配置されている。インソールとしての素材は、ゴムあるいはプラスチックとし、その中に作用部材33jを閉じ込んで成形する。この実施例のインソールは、足のサイズに合わせて各種作成する必要があるが、若干のサイズの違いは、先端部、後端部、周辺部を切り取ることで対応が可能である。作用部材を装備するインソールは、足裏の疲れを癒し、足裏の血流を改善して健康回復に効果がある。足裏のツボは、全身のツボと関連があり、漢方の経絡の考え方からすると、足裏のツボへの刺激が内臓や身体各部への刺激となって、全身的な健康への効果が得られる。
次に、実施例10は、手袋の形に成形した健康装具であり、図19に概念的なイメージ図を示す。実施例10の手袋には、作用部材33kが手首に当たる部分と手の甲に当たる部分に装備されている。作用部材33kは、手首または手の甲のどちらかに装備することも可能である。手袋としての素材は、布、毛糸、皮、プラスチックなど様々な素材が利用でき、これらの素材の間に作用部材33kを挟み込んで固定して形成する。
既に説明したように、作用部材33kが手首の箇所にあっても、手の甲の箇所にあっても、指先までの血流改善効果が得られ、指先の冷えや指のこわばりなどに効果がある。この手袋の実施例を防寒手袋として、登山用や酷寒作業用に成形することも可能である。その場合には、作用部材をさらに手の平側や指の根元にも配置すると一層の効果がある。
次に、実施例11は、靴下の形に成形した健康装具であり、図20に概念的なイメージ図を示す。実施例11の靴下には、作用部材33lがふくらはぎの下部に当たる部分と足の甲に当たる部分に装備されている。作用部材33lは、ふくらはぎ下部または足の甲のどちらかに装備することも可能である。靴下としての素材は、布、毛糸、皮、プラスチックなど様々な素材が利用でき、これらの素材の間に作用部材33lを挟み込んで固定して形成する。
作用部材33lがふくらはぎ下部の箇所にあっても、足の甲の箇所にあっても、足の指先までの血流改善効果が得られ、足全体の冷えにも、足指先の冷えや指のこわばりなどにも効果がある。この靴下の実施例を防寒靴下として、登山用や酷寒作業用に成形することも可能である。その場合には、作用部材をさらに足の表側や指の根元や足裏にも配置すると一層の効果がある。
次に、実施例12は、薄型のマットの形に成形した健康装具であり、図21に概念的なイメージ図を示す。この実施例12の薄型マットは、ベッドの上に敷いて利用したり、敷布団の上に敷いて利用することを想定したものであり、そのマットの上に寝そべったときに、背中から臀部にかけての範囲に作用部材33mを配置し、寝ているときの血流改善によって全身の疲労回復や倦怠感緩和の効果をもたらす。
実施例12では板状の作用部材33mを6枚配置しているが、形状を板状、粒状や円盤状にすることもできるし、配置枚数も自由に変更することができる。背中から臀部にかけての血流を改善させるのに良い場所に配置すれば良い。マットの素材は、寝具としての違和感がない布や毛布素材が望ましい。作用部材33mは、これら素材の中に閉じ込める形で固定する。寝間着やパジャマによる作用部材と身体作用部位間に空間があっても、極度に厚いものでなければ、作用部材の効果には支障がない。
この薄型マットは、巻いたり折りたたんだりできるので、キャンプや登山などに携行して寝ている間に疲れをとるように利用することも可能となる。さらに、寝たきりの病人の床ずれを良くするために、血流改善による床ずれの回復を早める効果もある。
次に、図22は、作用部材を薄板に成形した後、丸い部材として打ち抜いた状態を概念的に示す図である。特開2011−46702号公報に基づいて製造される作用部材は、通常、図22の作用部材の母材44のように、比較的大きな薄板の形に形成され、それから、例えば図22の円盤状の作用部材33nのように各種形状の部材が打ち抜いて形成される。
こうして必要な形状の作用部材が打ち抜いて得られた後の色々の穴が開いた元の母材44も特性的には作用部材としての効果を有するものであり、この残材としての母材44も、健康装具の形成に有効に利用することができる。例えば、図21の薄型のマットの中に装備する作用部材は、各種の作用部材を打ち抜いた後の母材44を利用して広く配置した形に形成することができる。既に述べたように、作用部材の効果は、作用部材が対向する人体部位からかなり離れている部位にまで及ぶため、残材の母材44であっても、十分に活用できる。こうした点も、作用部材は、無駄のない利用ができる。
次に、実施例13は、作用部材を組み込んだ座椅子としての健康装具であり、図23に概念的なイメージ図を示す。この実施例13の座椅子には、背中に当たる部分に円盤状の作用部材33pが装備されており、臀部または太ももに当たる部分には板状の作用部材33qが装備されている。
作用部材33p、33qともに、その形状や枚数に制約はなく、自由に配置することができるが、座椅子の特性からして、背中と太ももや臀部の血流を良くすることで、座っている間に筋肉の痛み、凝り、疲れなどを緩和する狙いから、背中部分と臀部・太もも付近に配置するのが望ましい。
この作用部材33p、33qは、座椅子の素材の中に埋め込む形で形成しても良いし、座椅子素材に凹部の溝を作ってその中にはめ込む形でも良い。あるいは、布製の座椅子の場合には、上下の布で挟んで袋とじにして固定する方法も考えられる。さらに、座椅子の材質によっては、作用部材をねじ止めなどで組み込むこともできる。簡単な形で単に接着して装備することも可能である。
この座椅子の実施例では、自動車の運転中に利用して、運転中の臀部の凝りを緩和するという効果も得られる。
次に、実施例14は、作用部材を組み込んだアイマスクとしての健康装具であり、図24に概念的なイメージ図を示す。作用部材33rは、内側の目じり付近に配置し、作用部材33sは、外側の目じり付近に配置する。これらの作用部材は、アイマスク素材の布またはプラスチックの中に封じ込んで成型する。もちろん、この場合の作用部材33r、33sも形状は粒状、円盤状または板状などの選択が自由にできる。
アイマスクの素材は、光を遮る素材とし、色は黒色が多いが、黒にこだわる必要はない。アイマスクは、光を遮って眠りやすくするためのものであるが、この健康装具としてのアイマスクは、単に眠りやすくするだけでなく、眠っている間に目じり付近の作用部材が眼の筋肉に対する血流を良くし、眼の疲れの回復を促進する。眼の筋肉の疲れが早く取れれば、仮性近視などの症状にも効果がある。あわせて、目じりの作用部材でも、脳波のβ波を抑制し、脳のリラックスをもたらすため、入眠を促進する効果がある。
次に、実施例15は、作用部材を組み込んだヘッドバンドとしての健康装具であり、図25に概念的なイメージ図を示す。やや大きい作用部材33tをヘッドバンドの額に当たる付近に配置し、小さめの作用部材33uを両こめかみに当たる付近に配置する。
これらの作用部材の形状は、実施例の形以外にも自由にデザインすることができる。また、ヘッドバンドの両端は、実施例1のリストバンドと同様に、面ファスナのループ部とフック部を形成して頭の後ろで留められるようにし、頭の大きい小さいにかかわらず、使用できるものとする。
ヘッドバンド素材は、布、プラスチック、ゴムなどの柔軟性のある材料が使われるが、これらの材料の中に作用部材を挟み込んだ形、または、一体成形して固定する。
このヘッドバンドの実施例15は、作用部材が脳波の興奮を抑え、β波を抑制し、α波の比率を高める効果を利用して、勉強で疲れた脳をリラックスさせたり、イライラを抑えて精神の安静をもたらしたり、あるいは、あたかも座禅をしているような深い集中の中に入り込むために利用される。もちろん、アイマスクの代わりに使用することもできる。
このヘッドバンドの健康装具は、勉強している際に、活発に脳が働いているときのβ波を強制的に抑えることはなく、勉強中に眠くなったりするわけではない。しかし、勉強の途中で、短時間の休憩をとる場合に、いち早くβ波を抑制し、脳の興奮を抑えるので、脳をリフレッシュして次の勉強に集中しやすくなる効果がある。したがって、作用部材を装着したヘッドバンドは、学習中も常時使用しても支障なく、かつ、脳の疲れにも効果的であると言える。
次に、実施例16は、作用部材を組み込んだ腕輪としての健康装具であり、図26に概念的なイメージ図を示す。この腕輪の素材の中に作用部材33vが内蔵される。腕輪の素材としては、プラスチック、金属、動物の骨や角、硬質の木などが利用できるが、いずれも作用部材を取り付けても効果は変わらない。
図26の実施例の腕輪は、蝶番60の構造で開くように形成し、蝶番60の反対付近ではめ込みによって閉じるように形成することで、腕の太い細いにも対応して利用することができる。もちろん、腕輪のリングの部分をスライド式にして、直径を加減できる構造とすることもできる。作用部材33vは、その効果を高めるために、できるだけ腕輪のリングの内側面に配置する。作用部材33vをリング素材に固定する方法としては、接着、凹部の溝へのはめ込み、ねじ止めによる組込、あるいは、一体成形などの方法が可能である。
この健康装具としての腕輪は、手首または前腕に巻いて、腕から指先までの血流を改善し、手や指先の冷えや腕の痛みや凝り、筋肉痛などの緩和に効果があるが、同時に、はめて楽しいデザインとして、楽しみながら健康も維持すると言うメリットがある。
次に、実施例17は、作用部材を組み込んだ指輪としての健康装具であり、図27に概念的なイメージ図を示す。この指輪の素材の中に作用部材33wが内蔵される。指輪の素材としては、プラスチック、金属、動物の骨や角、硬質の木などが利用できるが、いずれも作用部材を取り付けても効果は変わらない。
作用部材33wは、その効果を高めるために、できるだけ指輪のリングの内側面に配置する。作用部材33wをリング素材に固定する方法としては、接着、凹部の溝へのはめ込み、ねじ止めによる組込、あるいは、一体成形などの方法が可能である。
この健康装具としての指輪は、指先までの血流を改善し、指先の冷えや指関節の痛みや凝り、指の痛みなどの緩和に効果があるが、同時に、はめて楽しいデザインとして、楽しみながら健康も維持すると言うメリットがある。
次に、実施例18は、作用部材を弦に組み込んだメガネとしての健康装具であり、図28に概念的なイメージ図を示す。眼鏡を装着したときに耳の上側の付け根付近の皮膚に当たる位置になるよう、作用部材33xがメガネの弦に固定されている。作用部材33xの弦への固定方法は、接着、凹部の溝へのはめ込み、ねじ止めによる組込、あるいは、一体成形などの方法が可能である。メガネの弦は、防錆や強度やバネ性の確保から、ステンレスやチタンが用いられることが多いが、こうした材料が作用部材の効果を損なうことはないので、安心して様々なデザインに仕上げることができる。
このメガネの弦への作用部材の組み付けによって、メガネを掛けているときに、耳付近の血流の改善の効果があり、また、ヘッドバンドの実施例に見られる脳のイライラを抑えたりする効果も同時に期待できる。実際に被験した結果では、外気温3〜4℃の環境で、手袋をしていても指先が冷たく感じる場合でも、従来と違って、耳の冷たさを意識しなかったと言う報告がされている。
次に、実施例19は、作用部材を時計バンドに組み込んだ腕時計としての健康装具であり、図29に概念的なイメージ図を示す。この実施例では、腕時計のバントの中に作用部材33yが装着されている。腕時計のバンド材料としては、皮革、金属、プラスチックなどが多いが、これらのバンドの中心に沿って、作用部材を接着、はめ込み、ねじ止め、挟み込み、一体成形などの方法で固定する。幸いにして、作用部材は、ゴムやプラスチックの柔軟性のある母材で成形されているので、腕時計のバンドのように曲げる場合でも問題なく装着でき、かつ、デザインの自由度が大きいと言う利点もある。
腕時計として常に腕にはめている場合には、作用部材の血流改善や凝り改善の効果が継続的に腕や指先まで作用するので健康維持の上で非常に効果的である。
次に、実施例20は、作用部材を組み込んだイヤリングとしての健康装具であり、図30に概念的なイメージ図を示す。イヤリングには、耳たぶに当たる形をしたものがあり、当実施例では、そういうデザインのイヤリングに作用部材33zを装着したものである。
作用部材33zは、イヤリングの耳たぶに当たる側に配置し、実施例20では、リング状の作用部材33zをイヤリングの凹部の溝にはめ込んで固定したものである。これによって、イヤリングを着けている間、耳たぶのツボや耳全体の血流が良くなり、耳の冷えが緩和される。また、耳たぶを刺激することで、身体全体の調和を整え、肩こりをほぐす効果があり、作用部材を組み込んだ健康装具としてのイヤリングにも、同様に、耳以外への健康促進の効果が期待できる。
次に、実施例21は、胸と背中の両方に作用部材を組み込んだ胸背中固定帯としての健康装具であり、図31に概念的なイメージ図を示す。図31(a)は、胸背中固定帯を装着したときの背中側から見たイメージ図である。胸背中固定帯45は、たすき掛けの形で保持するバンドを背中の中ほどでクロス固定具46の穴を通してクロスさせて、胸の側に回している。この保持バンドは、多少伸縮性があり、体格の違いがあっても装着しやすく形成している。
作用部材33abは、胸の側にも背中の側にも、板状の大型のものを各3枚配置して、胸背中固定帯の素材である厚手の布に袋とじで固定されている。しかし、この作用部材33abも、枚数や形状に制約があるものではなく、自由な設計が可能である。
図31(b)は、胸背中固定帯を装着したときの胸側から見たイメージ図である。保持バンドは、胸のところの縫い留め部分47にて胸背中固定帯45の布にしっかり縫い留めてある。胸の前で面ファスナにて止められるように形成する。この胸背中固定帯の胸側の両端の片側に面ファスナのループ部を他方側にフック部を形成している。面ファスナで固定した固定箇所を48で示す。
(c)は、胸背中固定帯を概念的に示すイメージ図である。この胸背中固定帯45は、胸囲の大小にかかわらず使用できるようにするため、脇腹に相当する脇腹箇所49aと49bに伸縮性の素材や伸縮布を装備し、伸び縮みさせてフィット感を良くしている。もちろん、この伸縮部は、両脇でなくて、片脇部分に設けることもできる。胸背中固定帯45は、面ファスナのフック部50とループ部51にて合わせて固定する形にしている。
本実施形態の実施例21の健康装具は、大型の作用部材を装備し、胸と背中と同時に作用部材の効果が作用するように形成しているので、末端静脈のみならず、太い動脈や心臓周りの血管の血流改善効果が得られる。これによる体温上昇は、内部体温にまで効果が浸透しやすいため、自己免疫効果および自然治癒効果がより高まることが期待できる。また、広い範囲で、血流を改善するので、背中や首の広い範囲で痛みの緩和や凝りの緩和および動悸や息切れにも効果がある。もちろん、体格の大きな違いに対しては、男性用、女性用、子供用、高齢者用などと微妙な違いに合わせて品揃えすることで、より効果のある商品が提供される。
以上に実施例1から実施例21まで、様々な生活用品や身の回り品、あるいは、装具に作用部材を組み込んだり、装着して形成した各種の健康装具を本実施形態にて提供した。本実施形態の健康装具は、新たに実験的に判明した、カーボンマイクロコイルという素材が持つ様々な健康効果を最適に応用して、健康維持や身体の不調の緩和を図るもので、その利用範囲の広さ、設計の自由度、デザインの多様性、健康効果の多様性から、産業的にも大いにメリットがある。
1、4、5、6、7、8 腕
2、3 リストバンド
9 貼付位置
10、11、13、14、16、17、19、20 背中
12 バンド
15 パッド
18 腰ベルト
25、26 毛細血流
32、36、39、40、42、51 面ファスナのループ部
33a、33b、33c、33d、33e、33f、33g、33h、33i、33j、33k、33l、33m、33n、33p、33q、33r、33s、33t、33u、33v、33w、33x、33y、33z、33ab 作用部材
34、37、38、41、43、50 面ファスナのフック部
35 縫い閉じ部分
44 母材
45 胸背中固定帯
46 クロス固定具
47 縫い留め部分
48 固定箇所
49a、49b 脇腹箇所
60 蝶番

Claims (21)

  1. 作用部材の作用によって使用者の血行を改善する血行改善用の健康装具であって、
    使用者の身体に装着もしくは接触して使用可能な保持部材と、
    該保持部材に保持された前記作用部材とを有し、
    前記作用部材が、
    粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に分散して含有してなる第1コイル層と、
    該第1コイル層に積層されて磁性粉末を柔軟層内に分散して含有してなる磁性粉末層と、
    該磁性粉末層を介し、前記第1コイル層に対向するように前記磁性粉末層に積層されて粉末状のカーボンマイクロコイルを柔軟層内に分散して含有してなる第2コイル層との3層構造をなし、
    前記柔軟層が、天然ゴム、柔軟性シリコンゴム、シリコンゲル、柔軟性シリコン樹脂、柔軟性ウレタン樹脂、柔軟性エポキシ樹脂、熱可塑性エラストマーの中から選ばれる少なくとも1種の柔軟性素材からなることを特徴とする血行改善用の健康装具。
  2. 前記作用部材が、体温を上昇させる体温上昇作用を有することを特徴とする請求項1に記載の血行改善用の健康装具。
  3. 前記作用部材が、脳波のベータ波を抑制してアルファ波を増加させるアルファ波増加作用を有することを特徴とする請求項1に記載の血行改善用の健康装具。
  4. 前記保持部材は、帯状であり、手首、腕、足首、ふくらはぎ、太ももまたは腰に巻いて装着され、前記保持部材の長手方向の両端に面ファスナまたは開閉式の留め具を有し、前記面ファスナまたは前記開閉式の留め具により前記保持部材の長さが調節されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  5. 前記保持部材は、帯状であり、手首、腕、足首、ふくらはぎ、太ももまたは腰に巻いて装着され、前記保持部材の長手方向に前記保持部材がスライドするスライド部材を有し、前記スライド部材をスライドさせて前記保持部材の長さが調節されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  6. 前記保持部材は、肩に装着される肩当であり、前記作用部材を組み込んだパッドを有し、前記保持部材を装着したときに前記パッドが肩に当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  7. 前記保持部材は、腹部に装着して腹部を覆う筒状の腹巻であり、該腹巻を装着したときに両脇に当接する位置が伸縮性の素材で形成され、少なくとも1つの前記作用部材が腹部に当接する位置にあり、少なくとも1つの前記作用部材が腰部に当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  8. 前記保持部材は、膝または肘に巻いて装着される膝サポーターまたは肘サポーターであり、前記保持部材の端部に面ファスナを有し、前記面ファスナにより前記保持部材の長さが調節されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  9. 前記保持部材は、靴の内部に敷いて足裏に当接するインソールであり、前記作用部材は、前記インソールに接触したときに足裏におけるツボの位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  10. 前記保持部材は、手に装着される手袋であり、前記作用部材は、前記手袋を装着したときに手の甲および/または手首に当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  11. 前記保持部材は、足に装着される靴下であり、前記作用部材は、前記靴下を装着したときに足の甲および/または足首に当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  12. 前記保持部材は、ベッドまたは敷布団の上に置いて使用する薄型の敷布マットであり、前記作用部材は、前記敷布マットの上に寝て身体に当接したときに背中から臀部に当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  13. 前記保持部材は、座椅子であり、前記作用部材は、前記座椅子に座ったときに背中から太ももの裏に当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  14. 前記保持部材は、アイマスクであり、前記作用部材は、前記アイマスクを装着したときに目じりに当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  15. 前記保持部材は、ヘッドバンドであり、前記作用部材は、前記ヘッドバンドを装着したときに額の中央の位置および/またはこめかみに当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  16. 前記保持部材は、腕輪であり、前記作用部材は、前記腕輪を装着したときに腕に当接する位置にあり、前記腕輪の内面にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  17. 前記保持部材は、指輪であり、前記作用部材は、前記指輪を装着したときに指に当接する位置にあり、前記指輪の内面にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  18. 前記保持部材は、眼鏡であり、前記作用部材は、前記眼鏡を装着したときに耳の上側の付け根に当接する位置にあり、前記眼鏡の弦の内側にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  19. 前記保持部材は、腕時計であり、前記作用部材は、前記腕時計を装着したときに腕に当接する位置にあり、前記腕時計のバンドにあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  20. 前記保持部材は、イヤリングであり、前記作用部材は、前記イヤリングを装着したときに耳たぶに当接する位置にあり、前記イヤリングの内面あることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
  21. 前記保持部材は、胸と背中を同時に固定的に縛ることが可能な胸背中固定帯であり、背中から胸に亘ってかける襷掛けの保持バンドと、胸部に当接する位置に面ファスナとを有し、前記胸背中固定帯を装着したときに両脇または片脇に当接する位置が伸縮性の素材で形成され、胸と背中に当接する位置に前記作用部材があることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血行改善用の健康装具。
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