JP2018138755A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本明細書において「施工状態」とは、建具1が完成形で建物の開口に取り付けられた状態を意味する。
図1に示すように、建具1は、引違い窓であり、建物の枠部100に嵌め込まれる窓枠10と、窓枠10内に見付け方向にスライド可能に設けられた障子2と、セッティングブロック3と、錠4と、を備える。
図2に示すように、框20は、アルミ材20aと、樹脂材20bとが、互いに嵌合されて構成される複合サッシである。アルミ材20aは室外側に配置され、樹脂材20bは室内側に配置される。
ガラス保持溝25は、長尺状で、框20の内側に向かって開口する断面視略コの字状の溝である。ガラス保持溝25は、後述するガラス面材26の端部を開口内で保持する。ガラス保持溝25は、底面部251と、立上げ壁252と、溝部としてのタッピングホール253と、を有する。
なお、一対の立上げ壁252のうち、室外側の立上げ壁252は、アルミ材20aで構成される。また、室内側の立上げ壁252は、樹脂材20bで構成される。
側壁部253a、253bは、一対の向かい合う突起が底面部251から突出して形成され、立上げ壁252よりも高さが低い。側壁部253a、253bは、上方で互いに近付くように曲がっている。
開口端部253cは、側壁部253a、253bの上端部である。
開口部253dは、一対の開口端部253cの間に形成される。
タッピングホール253には、以下に説明するセッティングブロック3の突出部32が係合可能である。なお、タッピングホール253は、框20のアルミ材20a側に形成される。
基部31は、図3に示すように、長手方向の長さが、ガラス保持溝25の幅方向の寸法、すなわち一対の立上げ壁252間の距離よりも小さい。
本実施形態では、建具1を、ガラス面材26と、ガラス面材26の端部を保持するガラス保持溝25を有する框20と、ガラス面材26とガラス保持溝25との間に配置されるセッティングブロック3と、を含んで構成した。また、ガラス保持溝25を、底面部251と、底面部251の幅方向における各端部から起立する一対の立上げ壁252と、底面部251に形成され框20の長手方向に延びるタッピングホール253と、を含んで構成した。また、セッティングブロック3を、基部31と、基部31から突出してタッピングホール253に挿入される突出部32と、を含んで構成した。さらに、突出部32を、タッピングホール253における幅方向の一方側の内面に係合する係合部321と、タッピングホール253における幅方向の他方側の内面を外側へ付勢する付勢部322と、を含んで構成した。
突出部32が係合部321と付勢部322とを含んでいるため、係合部321がタッピングホール253の一方の内面に係合することで、セッティングブロック3の突出部32がタッピングホール253から抜けてしまうことが防止される。さらに、付勢部322がタッピングホール253の他方の内面を外側に付勢することで、付勢部322とタッピングホール253内との間に摩擦が生じ、セッティングブロック3がタッピングホール253内を移動してしまうことが防止される。よって、位置ずれを起こしにくいセッティングブロック3を有する建具1を提供することができる。また、セッティングブロック3が正規位置に保持された状態で、障子2を容易に組み立てることができる。また、セッティングブロック3が正規位置に保持された状態で、框20を配送等することができる。
例えば、框20は、図2に示すように、アルミ材20aと樹脂材20bが互いに嵌合されて構成される。また、図3に示すように、框20、セッティングブロック3、ガラス面材26は互いに組み付けられて施工場所へ運搬される際、框20の幅方向(見込方向)にきつく梱包され、時には重ねられる。セッティングブロック3の幅方向の端部がガラス保持溝25の一対の立上げ壁252に当接していると、アルミ材20aと樹脂材20bの嵌合のために生じるわずかな隙間や変形のために、一対の立上げ壁252の間の距離が狭くなった場合、セッティングブロックが上方に凸となるように変形して突出部32がタッピングホール253から抜けてしまうような場合がある。しかし、セッティングブロック3における基部31の端部と立上げ壁252との間に隙間Cが設けられていると、上述の効果を奏することができる。
さらに、セッティングブロック3とガラス保持溝25との係合が、突出部32とタッピングホール253のみによって実現できるので、框20の立上げ壁252が変形しても、立上げ壁252や框20全体の変形等の外部環境の影響がセッティングブロック3に及びにくい。このため、突出部32がタッピングホール253から抜けにくくなる。
また、セッティングブロックの寸法を、基部31の幅方向の各端部と立上げ壁252との間に隙間Cが形成されるような寸法にした場合、異なる素材のアルミ材20a及び樹脂材20bを嵌合させる際に生じ得る寸法誤差や変形等があっても、容易にセッティングブロック3の位置ずれを防止することができる。例えば、具体的には、框20を樹脂と金属等の別部材を嵌合させて構成し、配送時にガラス面材及び框を、見込方向の両側から挟んできつく梱包等した場合に、別部材が嵌合しているため、部材間の噛み合いの都合でセッティングブロックが外れやすくなることが考えられるが、本実施形態のセッティングブロック3によれば、突出部32がタッピングホール253から抜けにくく、外れにくい。
また、寸法精度の高いアルミ材20aの側にタッピングホール253が形成されているので、突出部32の係合部321や付勢部322がタッピングホール253に当接した際、タッピングホール253が変形しづらく、確実にセッティングブロック3の位置ずれを防止することができる。
例えば、上記実施形態では、溝部としてタッピングホール253を例に説明したが、セッティングブロック3が係合可能な溝であれば、他の形状であってもよい。
3 セッティングブロック
20 框
20a アルミ材
20b 樹脂材
25 ガラス保持溝
26 ガラス面材
31 基部
32 突出部
251 底面部
252 立上げ壁
253 タッピングホール(溝部)
321 係合部(第1ヒレ部)
322 付勢部(第2ヒレ部)
C 隙間
Claims (5)
- ガラス面材と、該ガラス面材の端部を保持するガラス保持溝を有する框と、前記ガラス面材と前記ガラス保持溝との間に配置されるセッティングブロックと、を備える建具であって、
前記ガラス保持溝は、底面部と、該底面部の幅方向における各端部から起立する一対の立上げ壁と、前記底面部に形成され前記框の長手方向に延びる溝部と、を有し、
前記セッティングブロックは、基部と、該基部から突出して前記溝部に挿入される突出部と、を有し、
該突出部は、前記溝部における幅方向の一方側の内面に係合する係合部と、前記溝部における幅方向の他方側の内面を外側へ付勢する付勢部と、を有する建具。 - 前記係合部は、前記基部から前記幅方向の一方側に延出する弾性変形可能な第1ヒレ部で構成され、該第1ヒレ部が前記溝部における前記幅方向の一方側の開口端部の内面に係合する請求項1に記載の建具。
- 前記付勢部は、前記基部から前記幅方向の他方側に延出する弾性変形可能な第2ヒレ部で構成され、該第2ヒレ部が前記溝部における前記幅方向の他方側の開口端部を外側に付勢する請求項1又は2に記載の建具。
- 前記セッティングブロックは、前記立上げ壁と、前記基部における前記立上げ壁に対向する両端部と、の間に隙間を有して配置される請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具。
- 前記框は、室外側の前記立上げ壁を少なくとも含むアルミ材と、室内側の前記立上げ壁を少なくとも含む樹脂材と、が嵌合されて構成される請求項1〜4のいずれか1項に記載の建具。
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JP2017034058A JP6831065B2 (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | 建具 |
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ID=63450971
Family Applications (1)
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5821684U (ja) * | 1981-08-04 | 1983-02-10 | 日本軽金属株式会社 | 障子ガラス取り付け用保持材 |
JPH10153051A (ja) * | 1996-11-22 | 1998-06-09 | Asahi Glass Co Ltd | 窓枠構造 |
JP2007113211A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Sankyo Tateyama Aluminium Inc | セッティングブロック |
JP2008111297A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Shin Nikkei Co Ltd | セッティングブロック及びそれを用いたサッシ |
JP2014159682A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Ykk Ap株式会社 | 面材取付構造及び建具 |
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2017
- 2017-02-24 JP JP2017034058A patent/JP6831065B2/ja active Active
Patent Citations (5)
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JPS5821684U (ja) * | 1981-08-04 | 1983-02-10 | 日本軽金属株式会社 | 障子ガラス取り付け用保持材 |
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