JP2018138417A - 車両用インナーミラー - Google Patents

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利成 中居
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Abstract

【課題】表示画像が見辛くなるのを抑制する。【解決手段】インナーミラー10は、液晶パネル24に表示される画像が乗員に視認可能にされている。また、液晶パネル24の表示面とは反対側には、ミラー体22が設けられており、液晶パネル24の非動作状態で液晶パネル24を透過した外光が、ミラー体22により反射されて液晶パネル24を透過する。このため、液晶パネル24を通してミラー体22に写る車室後方を視認できる。ここで、液晶パネル24の裏面側に車室後側の視認用のミラー体22を設けているので、液晶パネル24の表示面が外光により明るくなってしまって、表示される画像のコントラストが低くなって見えるのが抑制できて、液晶パネル24に表示される画像が見辛くなるのを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用インナーミラーに関する。
特許文献1には、ハウジングの前面に後方視認用のハーフミラーが設けられていると共に、ハーフミラーの裏側に蛍光表示管が設けられたインナーミラーが開示されている。このインナーミラーでは、蛍光表示管の非点灯時に、ハーフミラーが鏡と同様に車両後方を写し出す。また、インナーミラーでは、蛍光表示管が点灯されることで、蛍光表示管が発光するドットがハーフミラーを透過して、蛍光表示管の点灯に応じたドット状の情報がハーフミラーを通して表示される。
特開平09−220976号公報
ところで、車両等に設けられるインナーミラーにおいて、画像等を表示する液晶パネルの前面(表示面側)にハーフミラーを設けることで、ハーフミラーを通して液晶パネルに表示した画像を視認できる。また、このインナーミラーでは、液晶パネルの画像表示を停止することで、ハーフミラーに写る車両後方を視認できる。
しかしながら、表示媒体の表示面側にハーフミラーが設けられている場合、ハーフミラーに強い外光が照射されることで、照射された外光がハーフミラーによって反射されてしまい、表示媒体の表示面が明るく見える。このため、ハーフミラーを通して視認される表示媒体の表示画像は、コントラストが低下して見えて、表示画像が見辛くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、表示媒体に表示される画像が見辛くなるのを抑制できる車両用インナーミラーを提供することを目的とする。
請求項1の車両用インナーミラーは、非動作状態において光を透過すると共に、動作状態において画像情報に応じた光を表示面から射出する表示媒体と、入射される光を透過させずに反射する鏡面を有し、前記表示媒体の表示面とは反対の裏面側に、非動作状態の前記表示媒体の表示面側から入射された光を、前記表示媒体を透過する方向に反射するように配置された鏡体と、を備える。
請求項1の車両用インナーミラーでは、非動作状態において光を透過すると共に、動作状態において画像情報に応じた光を表示面から射出する表示媒体が設けられ、表示媒体の動作状態で表示面に画像が表示される。表示媒体の表示面とは反対の裏面側には、鏡面に照射された光を透過させずに反射する鏡体が設けられている。
ここで、鏡体は、非動作状態の表示媒体の表示面側から入射された光を、表示媒体を透過する方向に反射するように配置されている。このため、表示媒体が非動作状態において、鏡体には、表示媒体を透過した光による反射像が写り、表示媒体を通して鏡体に写る反射像を視認できる。これにより、表示媒体の非動作状態において反射像を写すためのハーフミラーを表示媒体の表示面側に設ける必要がなくなるので、表示媒体に外光が照射されても、外光の反射が抑えられる。従って、外光により表示媒体の表示面が明るくなりすぎるのを抑制できて、表示媒体に表示される画像が見辛くなってしまうのを抑制できる。
請求項2の車両用インナーミラーは、請求項1の車両用インナーミラーにおいて、前記鏡体は、非動作状態の前記表示媒体の表示面側から入射された光を、前記表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢と、前記第1姿勢とは異なる第2姿勢とに変更可能に配置され、前記表示媒体が非動作状態の場合に、前記鏡体を前記第2姿勢から前記第1姿勢に変更する変更部を備える。
請求項2の車両用インナーミラーでは、非動作状態の表示媒体の表示面側から入射された光を、表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢と、第1姿勢とは異なる第2姿勢とに変更可能に配置されている。また、変更部は、表示媒体が非動作状態の場合に、鏡体を第2姿勢から第1姿勢に変更する。
このため、鏡体が第1姿勢に変更されることで、鏡体に写される反射像を、表示媒体を通して視認できる。また、鏡体の第2姿勢は、表示媒体の表示面側から入射された光を、表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢とは異なり、表示媒体の表示面側から入射された光を、表示媒体を透過しない方向に反射する。このため、鏡体が第2姿勢に変更されれば、反射した外光が表示媒体を表示面側に透過することがないので、表示媒体の表示面が部分的に明るくなってしまうのを抑制できて、表示媒体に表示される画像が見辛くなるのを抑制できる。
請求項3の車両用インナーミラーは、請求項2の車両用インナーミラーにおいて、前記第2姿勢は、前記鏡体が照明部からの照明光を反射して、前記表示媒体を裏面側から照明する姿勢であり、前記表示媒体は、動作状態において画像情報に応じて、前記鏡体から反射された照明光を表示面から射出する液晶パネルである。
請求項3の車両用インナーミラーでは、表示媒体として液晶パネルが用いられると共に、照明光を発する照明部が設けられている。また、鏡体の第2姿勢は、照明部からの照明光を反射して、液晶パネルを裏面側から照明する姿勢であり、照明部から発せられる照明光が液晶パネルの裏面に照射されることで、液晶パネルの表示面から射出される光により画像が表示面に表示される。
このため、液晶パネルにおいて、液晶パネルの表示面に画像を表示できると共に、液晶パネルの表示面に外光が照射されても、液晶パネルの表示面が部分的に明るくなってしまうのを抑制できて、液晶パネルに表示される画像が見辛くなるのを抑制できる。
請求項4の車両用インナーミラーは、照明光を発する照明部と、非動作状態において光を透過すると共に、動作状態において前記照明部から照明光が裏面に入射されることで、画像情報に応じた光を裏面とは反対の表示面から射出する表示媒体と、前記照明部と前記表示媒体との間において、非動作状態の前記表示媒体の表示面側から入射された光を、前記表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢と、前記第1姿勢とは異なる第2姿勢とに変更可能に配置され、照射される光の一部を透過し、他の一部を反射するハーフミラーと、前記表示媒体が非動作状態の場合に、前記ハーフミラーを前記第2姿勢から前記第1姿勢に変更する変更部と、を備える。
請求項4の車両用インナーミラーでは、照明光を発する照明部、及び表示媒体を備え、表示媒体は、非動作状態において光を透過すると共に、動作状態において照明部から照明光が裏面に入射されることで、画像情報に応じた光を裏面とは反対の表示面から射出する。また、表示媒体と照明部との間には、ハーフミラーが設けられており、ハーフミラーは、照射される光の一部(半分)を透過し、他の一部(他の半分)を反射する。
ここで、ハーフミラーは、非動作状態の表示媒体の表示面側から入射された光を、表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢と、第1姿勢とは異なる第2姿勢とに変更可能に配置されており、変更部は、表示媒体が非動作状態の場合に、ハーフミラーを第2姿勢から第1姿勢に変更する。
このため、表示媒体の非動作状態において、表示媒体を通してハーフミラーの反射像を視認できる。また、ハーフミラーを表示媒体と照明部との間に設けているので、外光により表示媒体の表示面が明るくなり過ぎるのを抑制できる。さらに、ハーフミラーを第2姿勢に変更することで、表示媒体の動作状態において、外光が表示媒体を透過しても、透過した外光がハーフミラーにより表示媒体に向けて反射するのが抑えられる。これにより、動作状態においても表示媒体の表示面が明るくなってしまうのを抑制できて、表示媒体に表示される画像が見辛くなるのを抑制できる。
本発明によれば、表示媒体に表示される画像が見辛くなるのを抑制できる、という効果を有する。
第1の実施の形態に係るインナーミラーの主要部を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る車両を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る車両用視認装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るインナーミラーの主要部を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、第1の実施の形態に係る車両用インナーミラーとしてのインナーミラー10の主要部が右方視の断面図にて示されており、図2には、インナーミラー10が設けられる車両12が平面図にて示されている。なお、図面において、インナーミラー10の前方が矢印FRにて示され、インナーミラー10の上方が矢印UPにて示され、インナーミラー10の右方が矢印RHにて示されている。
図1に示す如く、インナーミラー10には、固定部としての略筒状のスタンド(ステー)14が設けられており、スタンド14は、長手方向が略上下方向にされて、上端が車両12の車室内において車両前側かつ車幅中央部の天井面に固定されている。
スタンド14の下側には、支持部及び被覆部材としての長尺箱状の筐体(ハウジング)16が配置されており、筐体16は、長手方向が左右方向とされ、かつ、上下方向及び左右方向に傾動可能にされて、前側の壁部がスタンド14の下端部に支持されている。これにより、図2に示す如く,インナーミラー10の筐体16は、長手方向(左右方向)が車幅方向とされて車室内の車両前側かつ車幅中央部に取付けられており、筐体16の後方側の面が座席に着座した乗員に視認可能にされている。また、筐体16は、後側の面(後側の壁部)の向きが上下方向及び左右方向に調整可能にされている。
筐体16の後側の壁部には、長尺矩形状の開口部18が貫通形成されている。また、筐体16内には、表示部としての表示装置20、及び鏡体としての長尺矩形状のミラー体22が設けられている。表示装置20は、表示媒体としての長尺板状の液晶パネル24を備えた液晶モジュール、及び照明部26を有しており、表示装置20は、液晶パネル24(液晶モジュール)及び照明部26により構成された液晶ディスプレイ(LCD)が用いられている。
液晶パネル24は、長手方向が左右方向とされると共に、表示面が後側に向けられており、液晶パネル24は、筐体16の開口部18に対向されて筐体16に取付けられている。このため、液晶パネル24の表示面は、開口部18を通して乗員に視認可能にされている。
液晶パネル24は、液晶が封入された透明基板の外側(表示面及び表示面とは反対の裏面)に偏向フィルタ(偏向板)が対で設けられた一般的構成にされている。また、液晶パネル24は、電圧を加えていない状態(非動作状態)において透過率が最大となるノーマリーホワイト型にされており、液晶パネル24には、TN(ねじれネマティック:Twisted Nematic)型が用いられている。このため、液晶パネル24は、非動作(非駆動)状態において、一側から他側及び他側から一側(双方向)に光が透過可能にされている。また、液晶パネル24は、動作状態において画像情報(画像データ)に基づいたポジ型の透過像(画像信号に基づいたカラー又は単色の透過像)を形成する。なお、液晶パネル24は、非動作状態における透過率が低いよりも高いことが好ましく、透過率が65%以上であることがより好ましい。
ミラー体22は、液晶パネル24の前側(表示面とは反対の裏面側)に配置されている。ミラー体22は、透明板(ガラス板)の一方の面に反射膜(反射金属膜)が形成されており、ミラー体22は、鏡面22A(反射膜とは反対側の面)に入射された光を反射膜において反射して鏡面22Aから射出する(正反射)。また、ミラー体22は、長手方向寸法が液晶パネル24の長手方向寸法と同様にされて、上下方向寸法が液晶パネル24の上下方向寸法よりも僅かに大きくされている(同様でも良い)。ミラー体22は、長手方向が左右方向にされると共に、反射膜が前側(鏡面22Aが後側)にされて、鏡面22Aが液晶パネル24側(裏面側)に向けられて配置されている。
ミラー体22は、長尺矩形の枠体28に嵌込まれており、枠体28には、左右方向の両側において上下方向の中間部に支軸28Aが突出されていると共に、下側において左右方向の中間部に矩形状の突部28Bが形成されている。枠体28は、支軸28Aが筐体16に回動可能に支持されている。これにより、ミラー体22が筐体16に支持されており、枠体28の突部28Bが前後方向に移動されることで、枠体28の支軸28Aを中心にミラー体22が前後方向に回動されて、ミラー体22の液晶パネル24に対する姿勢が変更される。
筐体16内には、変更部としての傾動機構30が形成されている。傾動機構30は、駆動手段としてのアクチュエータ32を備えており、アクチュエータ32は、駆動電圧が印加されて動作することでロッド32Aが突出される。アクチュエータ32は、ロッド32Aが後側に向けられて筐体16内に取付けられており、ロッド32Aに枠体28の突部28Bに係合されている。このため、図1において二点鎖線にて示す如く、アクチュエータ32が非動作状態とされてロッド32Aがアクチュエータ32内に引込まれ状態では、ミラー体22は、鏡面22Aが上下方向にされて、液晶パネル24の前側面(裏面)に平行な第1姿勢にされる。また、図1において実線にて示す如く、アクチュエータ32が動作されてロッド32Aが後側に突出されることで、ミラー体22は、鏡面22Aが上方に向かうに従って液晶パネル24から離れるように傾斜された第2姿勢に変更される。
ミラー体22の第1姿勢は、液晶パネル24を透過して鏡面22Aに入射される光を、液晶パネル24へ向けて反射することで、反射した光が液晶パネル24を透過できるようにした姿勢としている。また、ミラー体22の第2姿勢は、第1姿勢とは異なる姿勢にされており、液晶パネル24を透過して鏡面22Aに入射される光を、当該液晶パネル24を透過しない方向に反射する姿勢にされている。
ここで、液晶パネル24には、一対の偏向フィルムが設けられており、略垂直に入射される光は透過するが、光の入射角度が浅くなることで、光が透過し難くなる。ミラー体22の第2姿勢は、鏡面22Aで反射された光が液晶パネル24を透過しない方向に反射するものであれば良く、液晶パネル24を透過しない範囲であれば、液晶パネル24に掛かるように光を反射しても良い。このため、ミラー体22は、第1姿勢にされることで、液晶パネル24を透過した光(外光)を、再度、液晶パネル24を透過するように液晶パネル24へ向けて反射し、第2姿勢にされることで、液晶パネル24を透過した外光が、再び液晶パネル24を透過することがないように反射する。
照明部26は、長尺状にされており、長手方向が左右方向にされてミラー体22の上方において筐体16に取付けられている。照明部26には、照明光(白色光)を発する光源、及び光源から発せられる照明光を反射(又は偏向)する光学系(何れも図示省略)が設けられている。光源は、長手方向が左右方向にされた長尺光源又は複数が左右方向に配列された点状光源(例えばLED)により構成されている。
照明部26は、駆動電圧が供給されて作動することで光源から発せられる照明光を下方へ向けて照射する。ミラー体22は、照明部26から照射される照明光の光軸上に配置されており、ミラー体22は、第2姿勢にされることで、鏡面22Aに照明部26の照明光が照射される。また、ミラー体22は、第2姿勢において鏡面22Aに照射された照明光を液晶パネル24に向けて反射する。ここで、照明部26及び第2姿勢にされたミラー体22は、照明部26から発せられた照明光を、液晶パネル24の全面に略均一(略ムラなく)に反射するように構成されている。これにより、表示装置20では、照明光により液晶パネル24が照明されて、照明光が透過像に応じて透過することで、液晶パネル24の表示面に画像が表示されると共に、表示された画像が車室内の乗員に視認される。
車両12には、車両用視認装置34が設けられている。図3には、車両用視認装置34の概略構成がブロック図にて示されている。
車両12には、撮像手段としての1台又は複数台(図3には、1台を図示)の車載カメラ36が取付けられており、車載カメラ36が車両用視認装置34に接続されている。また、車両用視認装置34には、インナーミラー10の表示装置20が接続されており、車両用視認装置34は、車載カメラ36の撮影画像をインナーミラー10の表示装置20に表示する。これにより、車両12には、表示装置20に表示する画像によって乗員の視認を補助するインナーミラーシステムが構成されている。
図2に示す如く、車載カメラ36は、車両12の後側かつ車幅中央部に取付けられており、車載カメラ36は、車両12の後方を撮像する。なお、車載カメラ36は、車両12のサイドドア又はドアミラーに設けられて、複数台により車両左後方から右後方を広角に撮像可能にされていても良い。また、車載カメラ36は、車両前方あるいは車両側方(右方及び左方)などに設けられて、車両12の周囲(車外)を広範囲に撮像可能にされていても良い。
車両用視認装置34には、CPU、ROM、RAM、不揮発性の記憶媒体(HDD又はEEPROM等)、及びI/O(入出力インターフェイス)がそれぞれバスによって接続されたマイクロコンピュータが含まれている。車両用視認装置34は、マイクロコンピュータのCPUがROM及び不揮発性の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、マイクロコンピュータを撮像部38、及び表示制御部としての表示処理部40として機能する。
撮像部38は、車載カメラ36の撮影画像を読み込んで表示処理部40に出力し、表示処理部40は、撮像部38から入力される撮影画像に対して、階調処理、視点変換処理などの画像処理を行うと共に、液晶パネル24の表示サイズ(画面サイズ)に合わせたトリミングを行って表示画像(画像情報としての表示画像の画像データ)を生成する。なお、複数の車載カメラ36が設けられている場合、表示処理部40は、複数から選択した2台以上の車載カメラ36の撮影画像を合成した表示画像を形成しても良い。
表示処理部40には、表示装置20の液晶パネル24(液晶モジュールに設けられた駆動回路)、及び照明部26(光源が接続された駆動回路)が接続されており、表示画像を液晶パネル24に表示するように制御する。また、表示処理部40には、傾動機構30のアクチュエータ32が接続されており、表示処理部40は、液晶パネル24に表示画像を表示する際に、アクチュエータ32を作動させる。
以下に第1の実施の形態の作用を説明する。
インナーミラー10は、表示装置20が車両用視認装置34に接続されており、車両用視認装置34は、車両12の図示しないイグニッション(IG)スイッチがオンされると動作を開始し、イグニッションスイッチがオフされることで動作を停止する。なお、車両用視認装置34は、イグニッションスイッチがオンされた状態で、図示しない電源スイッチ(又は表示スイッチ)のオン/オフにより動作開始/動作停止を行うものであってもよい。
車両用視認装置34は、動作されることで車載カメラ36により撮像された車両後方の映像を読込んで表示画像を生成し、生成した表示画像をインナーミラー10の表示装置20に出力する。
インナーミラー10では、車両用視認装置34により動作されることで、アクチュエータ32が作動して、ミラー体22の姿勢が第1姿勢から第2姿勢に変更されると共に、照明部26が発光されて、液晶パネル24が駆動される。このため、照明部26から発せられた照明光がミラー体22の鏡面22Aにおいて反射されて液晶パネル24に照射されて、車載カメラ36により撮像された車両後方の画像が液晶パネル24に表示される。これにより、車室内の乗員(運転者)が液晶パネル24に表示された画像を視認することで、液晶パネル24に表示される画像により乗員の視認(車両後方の視認)を補助できる。
車両用視認装置34が動作を停止すると、インナーミラー10では、照明部26の発光が停止されると共に、液晶パネル24の動作が停止(非動作状態に)される。また、アクチュエータ32の動作(駆動)が停止されることで、ミラー体22が第2姿勢から第1姿勢に変更される。
インナーミラー10では、液晶パネル24として非動作状態において光が透過可能なノーマリーホワイト型が用いられており、液晶パネル24の前側(裏面側)にミラー体22が配置されている。また、ミラー体22は、液晶パネル24の非動作状態において第1姿勢にされている。このため、インナーミラー10では、表示面から入射されて液晶パネル24を透過した外光が、ミラー体22により液晶パネル24に向けて反射される。これにより、車室内の車両後側及びリアウインドシールドガラス越しに見える車両後方がミラー体22に写されて、液晶パネル24を通して乗員に視認可能にされる。これにより、車室内の乗員(運転者)は、ミラー体22に写る車室後方が液晶パネル24を通して視認できて、ミラー体22が乗員の車両後方の視認を補助できる。
ここで、インナーミラー10では、液晶パネル24の表示面側にハーフミラーを設けずに、液晶パネル24の裏面側(前側)に配置したミラー体22により車室後側を映す。このため、液晶パネル24を動作状態にして表示面に画像を表示する際、液晶パネル24の表示面に外光が照射されても、液晶パネル24の表示面側が外光を反射して明るくなるのが抑えられて、表示面に表示される画像のコントラストが低下して見えるのが抑えられる。これにより、インナーミラー10では、液晶パネル24の表示面に表示される画像が見辛くなってしまうのを抑制できる。しかも、液晶パネル24には、偏向フィルムが設けられているので、液晶パネル24に照射された外光が偏向フィルムにより吸収される。このため、外光が液晶パネル24の表示面を明るくしてしまうのを一層抑制できて、液晶パネル24に表示される画像が見辛くなるのを一層抑制できる。
また、液晶パネル24の表示面側に設けた場合に、液晶パネル24に表示される画像を見辛くするのを抑制する方法としては、液晶パネル24に表示する画像を明るくする方法がある。しかし、この場合には、照明部26から発せられる照明光の光量を増加させる必要がある。これに対して、インナーミラー10では、照明部26が発する光量を増加させることなく、液晶パネル24に表示される画像のコントラストが低下して見えるのを抑制できると共に、表示される画像が見辛くなるのを解消するために電力消費が増加するのを抑えることができる。
さらに、液晶パネル24は、表示する画像としてポジ型の透過像を形成するので、表示する画像によっては外光が液晶パネル24を透過する。液晶パネル24を透過した外光がミラー体22により液晶パネル24へ向けて反射されると、液晶パネル24に表示された画像に明るさのムラ等が生じてしまう。
これに対して、液晶パネル24に画像を表示する際には、ミラー体22が第2姿勢にされている。このため、液晶パネル24の表示面に照射された外光が、液晶パネル24を透過してミラー体22に照射されても液晶パネル24に向けて反射されてしまうのを抑制できる。これにより、液晶パネル24を透過した外光が、液晶パネル24に向けて反射されるのを抑制できて、液晶パネル24に表示される画像が明るさのムラ等により見辛くなるのを抑制できる。
さらに、インナーミラー10には、傾動機構30が設けられており、傾動機構30のアクチュエータ32が、液晶パネル24の動作及び非動作によってミラー体22を第1姿勢と第2姿勢との間で変更する。このため、ミラー体22の姿勢の変更を、液晶パネル24の動作及び非動作に応じて的確に行うことができる。
なお、第1の形態では、変更部としての傾動機構30に電気的に動作するアクチュエータ32を用いた。しかしながら、変更部は、電気的に動作する構成に限らず、乗員が操作することにより機械的に動作する構成であっても良い。機械的に動作する変更部としては、ミラー体22が設けられている枠体28の突部28Bを筐体16の外側まで突出させてレバーとして用いるか、筐体16から突出されたレバーと枠体28の突部28Bとをリンクを介して連結して、乗員がレバーを操作(前後方向への操作)することによりミラー体22が回動(傾動)されて第1姿勢と第2姿勢とに変更されるなどの構成を適用できる。
また、機械的な構成の変更部においては、レバーの操作によりオン/オフされるスイッチを設け、ミラー体22が第1姿勢にされた際に、液晶パネル24の表示がオフされ、ミラー体22が第2姿勢にされた際に、液晶パネル24の表示がオンされる構成としても良い。これにより、インナーミラー10を車室内の後写鏡として用いる場合と、インナーミラー10を車両用視認装置34の表示部として用いる場合との切替えを効率よく行うことができる。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の機能部品については、第1の実施の形態と同様の符号を付与して詳細な説明を省略する。
図4には、第2の実施の形態に係る車両用インナーミラーとしてのインナーミラー50の主要部が右方視の断面図にて示されている。第2の実施の形態では、インナーミラー10に替えてインナーミラー50を用いており、インナーミラー50は、表示装置20に替えて表示装置52が設けられていると共に、ミラー体22に替えてハーフミラー54が設けられている点で、インナーミラー10と相違する。また、表示装置52は、照明部26に替えて照明部56が設けられている点で表示装置20と相違している。
インナーミラー50は、筐体16内に表示装置52及びハーフミラー54が設けられている。表示装置52の液晶パネル24が筐体16の開口部18側に取付けられており、液晶パネル24の前側(表示面とは反対の裏面側)にハーフミラー54が取付けられている。また、照明部56は、ハーフミラー54の前側において筐体16内に取付けられており、照明部56は、作動されることで、液晶パネル24の全面に向けて照明光を照射する。
また、ハーフミラー54は、照射される光の半分を透過すると共に、照射された光の残りの半分を反射する。ハーフミラー54は、枠体28に嵌め込まれており、傾動機構30のアクチュエータ32により傾動されて、第1姿勢(図4の二点鎖線参照)と第2姿勢(図4の実線参照)とに変更される。
ハーフミラー54は、液晶パネル24の非動作状態において第1姿勢にされており、液晶パネル24の表示面から入射されて液晶パネル24を透過した外光(外光の半分)を、液晶パネル24を透過するように反射する。このため、車室内の車両後側がハーフミラー54に写されて、液晶パネル24を通して乗員に視認可能にされている。これにより、車室内の乗員(運転者)は、ハーフミラー54に写る車室後側が液晶パネル24を通して視認できて、ハーフミラー54により乗員の車両後側の視認を補助できる。
ここで、インナーミラー10では、液晶パネル24の表示面側にハーフミラーを設けず、液晶パネル24の裏面側に配置したハーフミラー54により車室後側を写す。このため、液晶パネル24を動作状態にして表示面に画像を表示する際、液晶パネル24の表示面に外光が照射されても、液晶パネル24の表示画像が見辛くなってしまうのを抑制できる。また、液晶パネル24に照射された外光は、偏向フィルムにより吸収されるので、外光が液晶パネル24の表示面で反射されて明るくなるのが一層抑制されて、液晶パネル24の表示される画像が見辛くなるのを抑制できる。しかも、液晶パネル24に表示する画像のコントラストを高くするために、照明光を強くする(光量を増加させる)必要がないので、照明部56の電力消費を抑制できる。
さらに、液晶パネル24を動作させる際に、ハーフミラー54の姿勢が第2姿勢に変更される。このため、外光が液晶パネル24を透過しても、透過した外光が再度液晶パネル24と透過することがないので、液晶パネル24に表示される画像の明るさにムラが生じるのを抑えることができて、液晶パネル24に表示される画像が見辛くなるのを抑制できる。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に変更部として傾動機構30を用いたが、変更部は、電気的機構又は機械的機構の何れを適用しても良い。
また、第2の実施の形態では、液晶パネル24が動作する際に、ハーフミラー54を第2姿勢に変更した。しかしながら、液晶パネル24が動作する際にもハーフミラー54を第1姿勢にし、液晶パネル24に外光が照射された際に、ハーフミラー54を第2姿勢に切替えるようにしても良い。この場合、照度センサ等を用いて液晶パネル24に照射される外光の明るさを検出し、外光の明るさが所定以上となってときに、ハーフミラー54の姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変更するようにしても良い。また、機械的に動作する変更部を設けて、乗員が変更操作するようにしても良い。
なお、以上説明した第1及び第2の実施の形態では、表示媒体として液晶パネル24を用いた。しかしながら、表示媒体としては、撮影画像等の画像表示に用いられ、かつ非表示状態で光透過性を有する薄型の表示媒体に適用できる。また、表示媒体は、照明部としての光源が別体にされたものに限らず、光源が一体とされても良い。このような表示媒体としては、有機エレクトロルミネッセンスパネルを用いた有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(有機ELディスプレイ、OELD:Organic Electro-Luminescence Display)であっても良い。表示媒体として用いる有機ELディスプレイは、非動作時(消灯時)に表面(表示面)及び裏面の一側から他側に向けて光が透過可能な透過型が適用できる。また、有機ELディスプレイは、表面及び裏面のうちの一方の面である表面に向けて発光する片面は発光型であることがより好ましい。
表示媒体として有機ELディスプレイを用いることで、照明部(照明部26、56)を省略できる。また、有機ELディスプレイの動作状態において表示面に外光が照射されても、照射された外光がミラー体22又はハーフミラー54により上方(非表示媒体方向)に反射されるので、外光により表示媒体が見辛くなるのが抑制できる。さらに、非動作状態においてミラー体22又はハーフミラー54が第1姿勢にされることで、ミラー体22又はハーフミラー54が後写鏡として機能されるので、ミラー体22及びハーフミラー54により乗員の視認(後方視認)を補助できる。
また、表示媒体として有機ELディスプレイを用いる場合、変更部を省略して、鏡体又はハーフミラーが第1姿勢に保持されても良い。さらに、変更部を設ける場合には、有機ELディスプレイが動作状態にされる際に鏡体又はハーフミラーを第2姿勢に変更することが好ましい。これにより、有機ELディスプレイから発せられた光が裏面側に漏れても、裏面側に漏れた光が有機ELディスプレイを通して見える(鏡体又はハーフミラーに写って見える)のを抑制できる。
なお、第1及び第2の実施の形態では、車両用視認装置34を用いて、表示媒体に画像情報に応じた画像を表示したが、表示媒体に表示する画像は、乗員の視認を補助できる任意の画像を適用できる。
10、50 インナーミラー(車両用インナーミラー)
12 車両
22 ミラー体(鏡体)
24 液晶パネル(表示媒体)
26、56 照明部
30 傾動機構(変更部)
54 ハーフミラー

Claims (4)

  1. 非動作状態において光を透過すると共に、動作状態において画像情報に応じた光を表示面から射出する表示媒体と、
    入射される光を透過させずに反射する鏡面を有し、前記表示媒体の表示面とは反対の裏面側に、非動作状態の前記表示媒体の表示面側から入射された光を、前記表示媒体を透過する方向に反射するように配置された鏡体と、
    を備えた車両用インナーミラー。
  2. 前記鏡体は、非動作状態の前記表示媒体の表示面側から入射された光を、前記表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢と、前記第1姿勢とは異なる第2姿勢とに変更可能に配置され、
    前記表示媒体が非動作状態の場合に、前記鏡体を前記第2姿勢から前記第1姿勢に変更する変更部を備えた請求項1記載の車両用インナーミラー。
  3. 前記第2姿勢は、前記鏡体が照明部からの照明光を反射して、前記表示媒体を裏面側から照明する姿勢であり、
    前記表示媒体は、動作状態において画像情報に応じて、前記鏡体から反射された照明光を表示面から射出する液晶パネルである請求項2記載の車両用インナーミラー。
  4. 照明光を発する照明部と、
    非動作状態において光を透過すると共に、動作状態において前記照明部から照明光が裏面に入射されることで、画像情報に応じた光を裏面とは反対の表示面から射出する表示媒体と、
    前記照明部と前記表示媒体との間において、非動作状態の前記表示媒体の表示面側から入射された光を、前記表示媒体を透過する方向に反射する第1姿勢と、前記第1姿勢とは異なる第2姿勢とに変更可能に配置され、照射される光の一部を透過し、他の一部を反射するハーフミラーと、
    前記表示媒体が非動作状態の場合に、前記ハーフミラーを前記第2姿勢から前記第1姿勢に変更する変更部と、
    を備えた車両用インナーミラー。
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