JP2018138070A - カテーテルシステム - Google Patents

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宏一 坂東
Koichi Bando
宏一 坂東
小林 正彦
Masahiko Kobayashi
正彦 小林
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【課題】穿刺の際の血管確保を容易にし、効率的に穿刺を行うことが可能なカテーテルシステムを提供する。【解決手段】カテーテルシステム10は、カテーテル組立体12と穿刺補助具14とを備える。穿刺補助具14は、生体の皮膚に当接させるため底面部46と、底面部46に対して傾斜した傾斜部48とを有し、傾斜部48においてカテーテル組立体12を保持するとともに、カテーテル組立体12を傾斜部48に沿ってスライド可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば患者に対して輸液等を行うに際して血管に穿刺し、留置するカテーテル組立体を備えたカテーテルシステムに関する。
従来、患者に対し輸液等を行う際に使用されるカテーテル組立体は公知である。この種のカテーテル組立体は、中空のカテーテルと、カテーテルの基端に固着されたカテーテルハブと、カテーテル内に挿入され先端に鋭利な針先を有する中空の内針と、この内針の基端に固着された針ハブとを備える(例えば、下記特許文献1を参照)。カテーテル組立体を使用する場合、内針及びカテーテルの各先端が生体の皮膚及び血管に穿刺された後、カテーテルが内針に対して進められることで、カテーテルが血管内に所定長さ挿入される。
特開2008−43445号公報
従来のカテーテル組立体では、穿刺の際、穿刺角度を安定させにくいため、血管確保が難しい。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、穿刺の際の血管確保を容易にし、効率的に穿刺を行うことが可能なカテーテルシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のカテーテルシステムは、カテーテルと、前記カテーテルの基端側に設けられたカテーテルハブと、前記カテーテルに挿通された内針と、前記内針の基端側に設けられた針ハブとを有するカテーテル組立体と、生体の皮膚に当接させるため底面部と、前記底面部に対して傾斜した傾斜部とを有し、前記傾斜部において前記カテーテル組立体を保持するとともに、前記カテーテル組立体を前記傾斜部に沿ってスライド可能に構成された穿刺補助具と、を備えることを特徴とする。
上記の構成を備えた本発明のカテーテルシステムによれば、カテーテル組立体が、穿刺補助具の傾斜部に沿ってスライド可能となっている。これにより、皮膚への穿刺の際に、穿刺角度が一定になるため、カテーテル組立体の先端部のブレが抑制される。従って、血管確保がしやすくなり、効率的に穿刺を行うことが可能となる。
前記カテーテル組立体及び前記穿刺補助具の一方に、ガイド突起が設けられ、前記カテーテル組立体及び前記穿刺補助具の他方に、前記傾斜部に沿って延在するとともに前記ガイド突起が摺動可能なガイド溝が設けられてもよい。
この構成により、穿刺時に、カテーテル組立体を傾斜部に沿って安定してスライドさせることができるため、穿刺時のカテーテル組立体の先端部のブレを一層効果的に抑制することができる。
前記針ハブは、前記内針の軸方向に延在する軸部と、前記軸部の基端側に設けられ外方に突出したフランジ部とを有してもよい。
この構成により、針ハブを把持しやすいため、内針の移動操作を容易に行うことができる。
前記フランジ部及び前記穿刺補助具の一方に、ガイド突起が設けられ、前記フランジ部及び前記穿刺補助具の他方に、前記傾斜部に沿って延在するとともに前記ガイド突起が摺動可能なガイド溝が設けられてもよい。
この構成により、穿刺時に、カテーテル組立体を傾斜部に沿ってより安定してスライドさせることができる。
前記穿刺補助具は、前記カテーテル組立体が可動範囲の初期位置に位置しているときに少なくとも前記内針の針先を覆うカバー筒を有し、前記カテーテル組立体の前進に伴って、前記針先が前記カバー筒から露出してもよい。
この構成により、穿刺するまで針先が露出しないため、誤刺を防止することができる。
前記カバー筒及び前記カテーテル組立体の一方に、ガイド突起が設けられ、前記カバー筒及び前記カテーテル組立体の他方に、前記傾斜部に沿って延在するとともに前記ガイド突起が摺動可能なガイド溝が設けられてもよい。
この構成によれば、カバー筒がカテーテル組立体の移動を案内するガイド部としても機能する。このため、簡易な構成でセーフティ機能とガイド機能とを穿刺補助具に持たせることができる。
前記カバー筒は、前記傾斜部に沿って延在するスリットを有し、前記カテーテルハブには、前記スリットから突出するタブが設けられてもよい。
この構成により、カテーテルハブの操作時にタブを把持することで、カテーテルの前進操作を行いやすい。
前記底面部の少なくとも先端側には、先端方向に開口した凹部が設けられてもよい。
この構成により、穿刺補助具を生体の皮膚上に置いた際に、底面部によって血管を固定することができる。これにより、血管のズレ(横移動)が抑制されるため、血管確保が一層しやすくなる。
本発明のカテーテルシステムによれば、穿刺の際の血管確保を容易にし、効率的に穿刺を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係るカテーテルシステムの斜視図である。 カテーテルシステムの断面図である。 カテーテル組立体の断面図である。 カテーテルシステムの底面部側からの斜視図である。 カテーテルシステムの基端側からの斜視図である。 カテーテルシステムの作用を説明する第1の図である。 カテーテルシステムの作用を説明する第2の図である。 カテーテルシステムの作用を説明する第3の図である。 カテーテルシステムの作用を説明する第4の図である。
以下、本発明に係るカテーテルシステムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に初期状態を示すカテーテルシステム10は、患者(生体)に輸液や輸血等を行う場合に用いられる。カテーテルシステム10は、患者の体内に穿刺及び留置されて薬液等の導入部を構築するカテーテル組立体12と、当該カテーテル組立体12の皮膚への穿刺時にカテーテル組立体12の移動を案内する穿刺補助具14とを備える。
カテーテル組立体12は、末梢静脈カテーテルとして構成され得る。カテーテル組立体12は、末梢静脈カテーテルよりも長さが長いカテーテル(例えば、中心静脈カテーテル、PICC、ミッドラインカテーテル等)として構成されてもよい。また、カテーテル組立体12は、静脈用カテーテルに限らず、末梢動脈カテーテル等の動脈用カテーテルとして構成されてもよい。
図2及び図3に示すように、カテーテル組立体12は、カテーテル18と、カテーテル18の基端側に接続されたカテーテルハブ20と、カテーテル18に抜去可能に挿通された内針24と、内針24に接続された針ハブ26とを備える。カテーテル組立体12は、使用前の初期状態で、カテーテル18及び内針24を径方向に重ねた多重管構造(多重管部)を形成している。
カテーテル18は、可撓性を有する医療用細管である。カテーテル18の内部には、内腔が貫通形成されている。カテーテル18の長さは、特に限定されず用途や諸条件等に応じて適宜設計可能である。
カテーテル18の構成材料としては、樹脂材料、特に、軟質樹脂材料が好適である。例えば、ポリウレタン(PU)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等のフッ素系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂が挙げられる。
カテーテル18の基端部は、カテーテルハブ20内の先端部に固定されている。カテーテルハブ20は、カテーテル18が血管内に挿入された状態で患者の皮膚上に露出され、テープ等により貼り付けられてカテーテル18とともに留置される。
カテーテルハブ20の内部には、カテーテル18の内腔に連通して液体を流通可能な中空部21が設けられている。この中空部21には、内針24の穿刺時に血液の逆流を防ぐとともに、輸液チューブのコネクタの挿入に伴い輸液を可能とする、図示しない止血弁やプラグ等が収容されてもよい。
カテーテルハブ20の外面には、カテーテルハブ20の周方向の一部から外方に突出したタブ20aが設けられている。タブ20aは、カテーテルハブ20の外面から上方に突出している。タブ20aは、カテーテルハブ20と一体成形されていてもよく、カテーテルハブ20に固定された部品であってもよい。タブ20aは、カテーテルハブ20に離脱可能に取り付けられた部品であってもよい。ユーザは、タブ20aを把持又は押して、カテーテルハブ20を軸方向に操作することができる。
カテーテルハブ20の構成材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂を適用するとよい。
内針24は、生体の皮膚を穿刺可能な剛性を有する中空管に構成され、カテーテル18の内腔及びカテーテルハブ20の中空部21に貫通配置される。内針24は、カテーテル18よりも長い全長に形成され、その先端には鋭利な針先24aが設けられる。図3に示すように、内針24の内部には、内針24の軸方向に貫通するルーメン24bが設けられ、このルーメン24bは、内針24の先端開口に連通する。
内針24の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム又はアルミニウム合金、チタン又はチタン合金のような金属材料、硬質樹脂、セラミックス等が挙げられる。
針ハブ26は、内針24の基端部に固定されている。初期状態で、針ハブ26の先端部はカテーテルハブ20の基端部に挿入されている。針ハブ26は、カテーテルハブ20から基端方向に離脱可能である。針ハブ26を構成する樹脂材料は、特に限定されるものではないが、例えば、カテーテルハブ20で挙げた材料を適宜選択し得る。
図2に示すように、針ハブ26は、当該針ハブ26の先端側に設けられたスライド部30と、内針24の軸方向に延在する軸部34と、軸部34の基端側に設けられ外方に突出したフランジ部38とを有する。スライド部30は、軸部34よりも外方に突出したフランジ状に形成されている。カテーテル組立体12の初期状態で、スライド部30の先端面は、カテーテルハブ20の基端面に当接している。
図4に示すように、スライド部30の外周部には、外方に突出したガイド突起40(以下、「先端側ガイド突起40」ともいう)が設けられている。先端側ガイド突起40は、周方向に間隔を置いて複数設けられている。特に、本実施形態では、先端側ガイド突起40は、スライド部30の左右側部にそれぞれ1つずつ設けられるとともに、スライド部30の下部に左右方向(幅方向)に間隔を置いて2つ設けられている。
軸部34は、スライド部30とフランジ部38との間で、内針24と同軸上に直線状に延在している。軸部34の長さは、穿刺補助具14が生体の皮膚に置かれた状態でカテーテル組立体12が初期位置(図1、図2、図4、図5参照)から前進してカテーテル組立体12の先端部が皮膚に穿刺できる長さに設定されている。フランジ部38は、軸部34よりも大径に構成された部分である。ユーザは、フランジ部38を把持して針ハブ26を軸方向に操作することができる。また、フランジ部38の形状及び大きさは、必要に応じて適宜変更可能である。
図5に示すように、フランジ部38の外周部には、外方に突出したガイド突起42(以下、「基端側ガイド突起42」ともいう)が設けられている。基端側ガイド突起42は、周方向に間隔を置いて複数設けられている。特に、本実施形態では、基端側ガイド突起42は、フランジ部38の下部に左右方向(幅方向)に間隔を置いて2つ設けられている。
穿刺補助具14は、生体の皮膚に当接させるため底面部46と、底面部46に対して傾斜した傾斜部48とを有し、傾斜部48においてカテーテル組立体12を保持するとともに、カテーテル組立体12を傾斜部48の傾斜に沿ってスライド可能に構成されている。
具体的に、穿刺補助具14は、当該穿刺補助具14の主要部を構成する基台50と、基台50の上面に設けられたガイド部材54とを備える。基台50は、三角形状のブロック状部材である。三角形状の基台50の底辺が、上記底面部46を構成するとともに、三角形状の基台50の斜辺が、上記傾斜部48を構成している。
図4に示すように、底面部46の少なくとも先端側には、先端方向に開口した凹部46aが設けられている。凹部46aの左右両側には、相対的に下方に突出した押圧凸部46bが設けられている。本実施形態では、凹部46aの基端46apは、底面部46の長手方向の中間部に位置しており、底面部46のうち凹部46a以外の部分は平坦に形成されている。なお、凹部46aは、底面部46の長手方向の全長に亘って設けられてもよい。
図1において、底面部46に対する傾斜部48の傾斜角度θは、適切な穿刺角度での穿刺が行われるように、例えば、10°〜45°に設定され、好ましくは、15°〜20°に設定される。
ガイド部材54は、カテーテル組立体12が可動範囲の初期位置に位置しているときに少なくとも内針24の針先24aを覆うカバー筒60と、カバー筒60の基端部に設けられたストッパ64とを有する。本実施形態において、カバー筒60は、初期状態で、カテーテル18、カテーテルハブ20(タブ20aを除く)、内針24及び針ハブ26の先端部を覆っている。針先24aは、カテーテル組立体12の前進に伴ってカバー筒60から露出する。
カバー筒60は、傾斜部48上に配置された板状底部60aと、板状底部60aの幅方向(矢印A方向)両側から上方に延出した弧状の側壁部60bとを有し、上部が開口した断面C字状に構成されている。具体的に、カバー筒60は、カテーテルハブ20が通過可能な先端開口60cを有するとともに、傾斜部48に沿って延在するスリット60dを有する。カテーテルシステム10の初期状態で、カテーテルハブ20に設けられたタブ20aは、スリット60dから上方に突出している。
ガイド部材54は、カバー筒60の基端下部から、傾斜部48に沿って基端方向に延出した延出板部68を有する。カバー筒60の板状底部60aと、延出板部68とは、一直線上に直列に配置されている。以下、ガイド部材54のうち、板状底部60aと延出板部68とにより構成される部分を「ガイドプレート70」という。
図1及び図4に示すように、ガイドプレート70には、傾斜部48の傾斜に沿って延在するとともに、針ハブ26に設けられた先端側ガイド突起40(下方に突出した先端側ガイド突起40b)及び基端側ガイド突起42が摺動可能なガイド溝72が設けられている。先端側ガイド突起40b及び基端側ガイド突起42は、ガイド溝72に挿入されている。ガイド溝72は、ガイドプレート70の幅方向に間隔を置いて複数(図示例では、2つ)設けられている。
ガイド溝72の先端は、カバー筒60内に位置している。ガイド溝72の基端は、カバー筒60よりも基端側に位置している。従って、先端側ガイド突起40及び基端側ガイド突起42は、共通のガイド溝72によって案内される。ガイド溝72は、先端側ガイド突起40を案内する先端側ガイド溝と、基端側ガイド突起42を案内する基端側ガイド溝とに分割されていてもよい。
図4に示すように、カバー筒60の側壁部60bの内面には、傾斜部48の傾斜に沿って延在するとともに、スライド部30の左右両側(幅方向両側)に設けられた先端側ガイド突起40aが摺動可能なガイド溝74が設けられている。先端側ガイド突起40aは、ガイド溝74に挿入されている。
なお、本実施形態では、カテーテル組立体12(針ハブ26)にガイド突起40、42が設けられ、穿刺補助具14(ガイド部材54)にガイド溝72が設けられているが、これとは逆に、カテーテル組立体12(針ハブ26)にガイド溝72が設けられ、穿刺補助具14(ガイド部材54)にガイド突起40、42が設けられてもよい。
ストッパ64は、カバー筒60の基端開口を覆うようにカバー筒60の基端に固定されており、針ハブ26の可動範囲の先端位置を規定している。図5に示すように、ストッパ64には円形の孔部64aが設けられている。孔部64aの直径は、針ハブ26の軸部34の外径よりも大きく、且つ、フランジ部38の外径よりも小さい。軸部34は、孔部64aに相対変位可能に挿通されている。カテーテルシステム10の初期状態で、フランジ部38は、ストッパ64から離間して対向している。
次に、上記のように構成されたカテーテルシステム10の作用を説明する。
図1に示すカテーテルシステム10の使用においては、カテーテル組立体12を患者の皮膚に穿刺する穿刺操作が行われる。穿刺操作において、ユーザ(医師、看護師等)は、図1に示す初期状態のカテーテルシステム10を患者の皮膚(例えば、腕の皮膚)に載せる。具体的には、穿刺補助具14の先端部14aが血管の穿刺目標位置よりも若干後ろ側に位置するように、穿刺補助具14の底面部46を患者の皮膚に押し当てる。
次に、ユーザは、穿刺補助具14の位置を保持しつつ、針ハブ26のフランジ部38を先端方向に押して、図6のように、針ハブ26を先端方向に前進させ始める。そうすると、カテーテル組立体12は、全体が一体となって傾斜部48の傾斜に沿って前進する。これに伴い、内針24の針先24aがカバー筒60の先端開口60cから突出する。このとき、ガイド部材54によって針ハブ26が保持されることで内針24が皮膚に対して一定角度を保ちつつ、針ハブ26が、ガイド部材54によって案内されながら真っ直ぐ前進する。
そして、図7のように、針ハブ26をさらに前進させることに伴い、カテーテル組立体12の先端部が、図示しない皮膚及び穿刺目標の血管に穿刺される。これにより、内針24及びカテーテル18の各先端部が血管に穿刺される。この場合、針ハブ26のフランジ部38が、ガイド部材54のストッパ64に当接することで、カテーテル組立体12の前進が停止する。
穿刺後、ユーザは、図8のように、針ハブ26の位置を固定しつつ、カテーテルハブ20に設けられたタブ20aを把持しながら、カテーテル18を前進させる。これによりカテーテル18を血管内の目標位置まで挿入する。カテーテル18の前進に伴って、カテーテルハブ20は、カバー筒60の先端開口60cを介して、カバー筒60の前方へと露出する。
次に、ユーザは、図9のように、カテーテル18の位置を保持しつつ、針ハブ26を基端方向に引っ張る。これにより、内針24がカテーテル18から基端方向に抜去される。そして、カテーテル18は患者に留置される。
次に、内針24が抜き取られた状態のカテーテル18の基端側(カテーテルハブ20の基端部)に、図示しない輸液チューブのコネクタを接続し、輸液チューブから患者への輸液剤(薬液)の投与を実施する。
この場合、本実施形態に係るカテーテルシステム10は、以下の効果を奏する。
カテーテルシステム10は、穿刺補助具14を備える。そして、この穿刺補助具14は、生体の皮膚に当接させるため底面部46と、底面部46に対して傾斜した傾斜部48とを有し、傾斜部48においてカテーテル組立体12を保持するとともに、カテーテル組立体12を傾斜部48に沿ってスライド可能に構成されている。
このように、カテーテル組立体12が、穿刺補助具14の傾斜部48に沿ってスライド可能となっている。これにより、皮膚への穿刺の際に、穿刺角度が一定になるため、カテーテル組立体12の先端部(針先24a)のブレが抑制される。従って、血管確保がしやすくなり、効率的に穿刺を行うことが可能となる。
カテーテルシステム10では、カテーテル組立体12及び穿刺補助具14の一方に、ガイド突起40、42が設けられ、カテーテル組立体12及び穿刺補助具14の他方に、傾斜部48に沿って延在するとともにガイド突起40、42が摺動可能なガイド溝72、74が設けられている。この構成により、穿刺時に、カテーテル組立体12を傾斜部48に沿って安定してスライドさせることができるため、穿刺時のカテーテル組立体12の先端部のブレを一層効果的に抑制することができる。
針ハブ26は、内針24の軸方向に延在する軸部34と、軸部34の基端側に設けられ外方に突出したフランジ部38とを有する。この構成により、針ハブ26を把持しやすいため、内針24の移動操作を容易に行うことができる。
カテーテルシステム10では、フランジ部38及び穿刺補助具14の一方に、ガイド突起42が設けられ、フランジ部38及び穿刺補助具14の他方に、傾斜部48に沿って延在するとともにガイド突起42が摺動可能なガイド溝72が設けられている。この構成により、穿刺時に、カテーテル組立体12を傾斜部48に沿ってより安定してスライドさせることができる。
穿刺補助具14は、カテーテル組立体12が可動範囲の初期位置に位置しているときに少なくとも内針24の針先24aを覆うカバー筒60を有する。そして、カテーテル組立体12の前進に伴って、針先24aがカバー筒60から露出する。この構成により、穿刺するまで針先24aがカバー筒60から露出しないため、誤刺を防止することができる。
カバー筒60及びカテーテル組立体12の一方に、ガイド突起40、42が設けられ、カバー筒60及びカテーテル組立体12の他方に、傾斜部48に沿って延在するとともにガイド突起40、42が摺動可能なガイド溝72、74が設けられている。この構成によれば、カバー筒60がカテーテル組立体12の移動を案内するガイド部としても機能する。このため、簡易な構成でセーフティ機能とガイド機能とを穿刺補助具14に持たせることができる。
カバー筒60は、傾斜部48に沿って延在するスリット60dを有し、カテーテルハブ20には、スリット60dから突出するタブ20aが設けられている。この構成により、カテーテルハブ20の操作時にタブ20aを把持することで、カテーテル18の前進操作を行いやすい。
底面部46の少なくとも先端側には、先端方向に開口した凹部46aが設けられている。この構成により、穿刺補助具14を生体の皮膚上に置いた際に、底面部46によって血管を固定することができる。すなわち、穿刺補助具14が皮膚上に置かれることに伴って、血管が凹部46aに入り込むとともに、凹部46aの両側に設けられた押圧凸部46bによって血管が両側から固定される。これにより、血管のズレ(横移動)が抑制されるため、血管確保が一層しやすくなる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…カテーテルシステム 12…カテーテル組立体
14…穿刺補助具 40、42…ガイド突起
46…底面部 48…傾斜部
60…カバー筒 72、74…ガイド溝

Claims (8)

  1. カテーテルと、前記カテーテルの基端側に設けられたカテーテルハブと、前記カテーテルに挿通された内針と、前記内針の基端側に設けられた針ハブとを有するカテーテル組立体と、
    生体の皮膚に当接させるため底面部と、前記底面部に対して傾斜した傾斜部とを有し、前記傾斜部において前記カテーテル組立体を保持するとともに、前記カテーテル組立体を前記傾斜部に沿ってスライド可能に構成された穿刺補助具と、を備える、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  2. 請求項1記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記カテーテル組立体及び前記穿刺補助具の一方に、ガイド突起が設けられ、
    前記カテーテル組立体及び前記穿刺補助具の他方に、前記傾斜部に沿って延在するとともに前記ガイド突起が摺動可能なガイド溝が設けられている、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  3. 請求項1記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記針ハブは、前記内針の軸方向に延在する軸部と、前記軸部の基端側に設けられ外方に突出したフランジ部とを有する、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  4. 請求項3記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記フランジ部及び前記穿刺補助具の一方に、ガイド突起が設けられ、
    前記フランジ部及び前記穿刺補助具の他方に、前記傾斜部に沿って延在するとともに前記ガイド突起が摺動可能なガイド溝が設けられている、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  5. 請求項1記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記穿刺補助具は、前記カテーテル組立体が可動範囲の初期位置に位置しているときに少なくとも前記内針の針先を覆うカバー筒を有し、
    前記カテーテル組立体の前進に伴って、前記針先が前記カバー筒から露出する、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  6. 請求項5記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記カバー筒及び前記カテーテル組立体の一方に、ガイド突起が設けられ、
    前記カバー筒及び前記カテーテル組立体の他方に、前記傾斜部に沿って延在するとともに前記ガイド突起が摺動可能なガイド溝が設けられている、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  7. 請求項5又は6記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記カバー筒は、前記傾斜部に沿って延在するスリットを有し、
    前記カテーテルハブには、前記スリットから突出するタブが設けられている、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のカテーテルシステムにおいて、
    前記底面部の少なくとも先端側には、先端方向に開口した凹部が設けられている、
    ことを特徴とするカテーテルシステム。
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