JP2018137764A - 通信システム、及びプログラム - Google Patents

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【課題】輻輳を低減するための通信システム、輻輳制御方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】通信システムは、PGWが有する輻輳制御部と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える。輻輳制御部は、基地局装置から送信された端末装置による通信の輻輳についての、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを含む輻輳制御情報を、基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得しS105、その取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、PCRFが管理する通信制御ポリシーを示す制御規則情報に基づく輻輳制御を実行するS107。【選択図】図3

Description

本発明は、通信システム、及びプログラムに関する。
従来、LTE(Long Term Evolution)ネットワークのE−UTRANを収容する3GPP(3rd Generation Partnership Profect)国際標準規格のモバイルネットワークが規定されている(例えば、非特許文献1参照)。この3GPPネットワークにおいて、トラヒック(流量)の制御方針である通信制御ポリシーは、PCRF(Policy and Charging Rules Function)によって管理されている(例えば、非特許文献2参照)。そして、トラヒックの制御は、PCRFが管理する通信制御ポリシーに基づき、PGW(PDN(Packet Data Network)−Gateway)が行っている。
しかしながら、従来は、輻輳を低減できない場合があった。例えば、上述した3GPPネットワークは、PGWとE−UTRANなどの無線アクセス部との間に、輻輳制御に利用する輻輳制御情報を通信するためのインタフェースを備えていなかった。また、PGWと無線アクセス部との間に輻輳制御情報を通信するためのインタフェースを設けることは、国際標準規格に改変を加えることになるため、望ましくない。また、無線アクセス部における通信の混雑状況を人手によりPGWに伝達する場合、輻輳の検知を即座にPGWに伝達することは、必ずしもできなかった。従って、PGWは、無線アクセス部における輻輳の発生を認識できず、輻輳を低減できない場合があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、輻輳を低減するための通信システム、輻輳制御方法、およびプログラムを提供する。
(1)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムであって、前記輻輳制御装置は、前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する取得部と、前記取得部において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、通信制御ポリシーを示す制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御部と、を備える。
(2)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムであって、前記輻輳制御装置は、前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する第1取得部と、サーバ装置から、前記輻輳の状態に応じた通信制御ポリシーを示す制御規則情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、前記第2取得部において取得した前記制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御部、を備える。
(3)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムにおいて、前記輻輳制御装置のコンピュータに、前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する取得手順、前記取得手順において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、通信制御ポリシーを示す制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御手順、を実行させる。
(4)上記の課題を解決するために、輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムにおいて、前記輻輳制御装置のコンピュータに、前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する第1取得手順、サーバ装置から、前記輻輳の状態に応じた通信制御ポリシーを示す制御規則情報を取得する第2取得手段、前記第1取得手順において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、前記第2取得手段において取得した前記制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御手順、を実行させる。
本発明によれば、輻輳を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの装置構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムの概略的な機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムによる輻輳制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る基地局装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る輻輳制御装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る輻輳制御の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、通信システムの装置構成の一例を示すブロック図である。
この例に示されるように、本実施形態に係る通信システムS1は、UE1と、無線アクセス部S2と、PGW2と、PCRF3と、外部ネットワークであるPDN(Packet Data Network)4と、を備える。
無線アクセス部S2は、eNB5と、MME(Mobility Management Entity)6と、HSS(Home Subscriber Server)7と、SGW(Serving−Gateway)8と、を備える。
UE1は、端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、タブレットなどである。UE1は、PGW2との間にベアラを確立し、通信を行う。
eNB5は、UE1が接続する基地局装置である。
MME6は、LTEアクセスシステムの無線ゾーン内に存在するUE1と通信するためのインタフェースを備え、UE1の移動の管理、UE1の認証、およびUE1のIP(Internet Protocol)伝達経路の設定制御を行う。
HSS7は、UE1のユーザ情報を蓄積する機能を備える。HSS7が蓄積するユーザ情報は、例えば、MME6によるUE1の認証などに利用される。
SGW8は、MME6による設定に基づいて、IPパケットの伝達制御を行う。SGW8は、eNB5との通信を介して、UE1にIPパケットを伝達する。
PGW2は、PDN4との接続点を有し、PDN4からUE1に送信されるパケットを受け付け、UE1に送信する。また、PGW2は、UE1からPDN4に送信されるパケットを受け付け、PDN4に送信する。また、PGW2は、UE1の通信により発生する輻輳を制御する輻輳制御装置である。本実施形態において、PGW2は、例えば、UE1の通信の流量を制限したり、制限を緩和したりすることにより輻輳を制御する。PGW2が有する輻輳制御機能であるPCEF(Policy Charging Enforcement Function)は、PCRFが管理する情報に基づき実現される。
PCRF3は、UE1のユーザの加入者情報や課金情報などのユーザ情報に基づくQoS(Quality of Service)などの通信制御ポリシーや課金制御の情報を記憶するサーバ装置である。
本実施形態において、UE1とeNB5とは、無線通信を行う。また、それ以外の各通信経路では、有線通信または無線通信が行われる。また、ある装置と他の装置とが通信する場合は、これらの装置の間に存在する別の装置は、当該通信の中継や転送を行う。
図2は、通信システムの概略的な機能構成の一例を示すブロック図である。
この図において、PDN4、MME6、およびHSS7は、省略されている。この図に示される通信システムS1は、UE1とeNB5とをそれぞれ複数備える。複数のeNB51、52、…は、それぞれ、eNB5であり、以下ではeNB5の一例として、eNB51が備える構成について説明する。eNB51には、複数のUE1であるUE111、112、…が接続している。以下では、複数のUB111、112、…全体をUE11とする。eNB52には、複数のUE1であるUE121、122、…が接続している。以下では、複数のUE121、122、…全体をUE12とする。複数のUE111、112、…、121、122、…は、それぞれ、UE1である。
eNB51は、記憶部511と、通信部512と、リソース監視部513と、仮想端末処理部514と、ベアラスイッチ部515と、を備える。また、eNB51は、CPU(Central Processing Unit)や記憶装置を備える。
記憶部511は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などを備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、eNB51が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。リソース監視部513、仮想端末処理部514、およびベアラスイッチ部515は、例えば、eNB51の備えるCPUが記憶部511に記憶されているプログラムを実行することによって機能する。
また、記憶部511は、端末識別情報を記憶する識別情報記憶部5111と、閾値情報を記憶する閾値情報記憶部5112を備える。
識別情報記憶部5111が記憶する端末識別情報は、eNB51に接続するUE11各々を識別する情報であり、例えば、IPアドレスである。また、識別情報記憶部5111は、eNB51が実行する仮想端末処理において用いる端末識別情報であり、自装置を識別する端末識別情報である仮想端末識別情報を記憶する。
閾値情報は、リソース監視部513による輻輳の検知の判定に利用する輻輳閾値を示す情報と、輻輳の解消の判定に利用する非輻輳閾値を示す情報とを含む。
通信部512は、通信用インタフェースを備え、UE11およびSGW8と通信する。
リソース監視部513は、リソース監視機能を実現する。リソース監視部513は、UE11各々のトラヒックを監視し、UE11による周波数帯域の使用率を示す帯域使用率を算出する。ここで、帯域使用率は、輻輳の程度を示す情報の一例である。算出した帯域使用率が輻輳閾値より大きい場合、リソース監視部513は、輻輳の発生を検知したと判定し、輻輳通知を仮想端末処理部514に出力する。算出した帯域使用率が非輻輳閾値より小さい場合、リソース監視部513は、輻輳の解消を検知したと判定し、非輻輳通知を仮想端末処理部514に出力する。
仮想端末処理部514は、自装置を仮想的なUE1として扱い、PGW2とのベアラの確立処理とベアラを介した通信処理との仮想端末処理を行う。リソース監視部513から輻輳通知を取得すると、仮想端末処理部514は、識別情報記憶部5111から仮想端末識別情報を取得し、取得した仮想端末識別情報に基づいて、PGW2とのベアラを確立する。ベアラを確立すると、仮想端末処理部514は、輻輳制御のための情報を示す輻輳制御情報をベアラを介してPGW2に送信する。
輻輳制御情報は、例えば、輻輳判定フラグ、自装置に接続しているUE11各々の端末識別情報、自装置の仮想端末識別情報、リソース監視部513が算出した帯域使用率を含む。輻輳判定フラグは、リソース監視部513が検知した状態が輻輳の発生であるか、輻輳の解消であるかを示す。リソース監視部513から輻輳通知を取得すると、仮想端末処理部514は、輻輳判定フラグが輻輳の発生を示す輻輳制御情報を、ベアラを介して、PGW2に送信する。また、リソース監視部513から非輻輳通知を取得すると、仮想端末処理部514は、輻輳判定フラグが輻輳の解消を示す輻輳制御情報を、ベアラを介して、PGW2に送信する。
ベアラスイッチ部515は、UE11各々によって確立されたベアラと仮想端末処理部514によって確立されたベアラとを切り替えることにより通信を制御する。なお、ベアラスイッチ部515は、通信部512に内蔵されていてもよい。
PGW2は、記憶部21と、通信部22と、輻輳制御部23と、を備える。また、PGW2は、CPUや記憶装置を備える。
記憶部21は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどを備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、PGW2が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。
輻輳制御部23は、例えば、PGW2の備えるCPUが記憶部21に記憶されているプログラムを実行することによって機能する。
また、記憶部21は、端末識別情報を記憶する識別情報記憶部211を備える。
識別情報記憶部211が記憶する端末識別情報は、eNB51、52、…各々に接続するUE1各々を識別する情報である。また、識別情報記憶部211は、eNB51、52、…各々の仮想端末識別情報を記憶する。
通信部22は、通信用インタフェースを備え、SGW8およびPCRF3と通信する。
輻輳制御部23は、通信部22を介して、eNB51、52、…から輻輳制御情報を取得し、取得した輻輳制御情報とPCRF3から取得する制御規則情報とに基づいて輻輳制御を実行する。ここで、制御規則情報は、通信制御ポリシーを示す。eNB51、52、…から取得した輻輳制御情報が含む輻輳判定フラグが輻輳の発生を示す場合、輻輳制御部23は、輻輳制御情報が含む端末識別情報が示すUE1の通信の流量を制限する。また、eNB51、52、…から取得した輻輳制御情報が含む輻輳判定フラグが輻輳の解消を示す情報を含む場合、輻輳制御部23は、輻輳制御情報が含む端末識別情報が示すUE1の通信の流量制限を解除する。
PCRF3は、制御規則情報を記憶する制御規則情報記憶部31を備える。PCRF3は、PGW2から制御規則情報の取得要求を取得した場合に、制御規則情報記憶部31から制御規則情報を読み出し、読み出した制御規則情報をPGW2に送信する。
図3は、通信システムS1による輻輳制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、UE1は、PGW2との間に通信用のベアラを確立する(ステップS101)。次に、UE1は、PDN4上のサーバと通信を開始する(ステップS102)。次に、eNB5は、輻輳の発生を検知する(ステップS103)。eNB5は、例えば、帯域使用率を算出し、算出した帯域使用率が輻輳閾値よりも大きい場合に、輻輳の発生を検知したと判定する。次に、eNB5は、仮想端末処理によりPGW2との間にベアラを確立する(ステップS104)。次に、eNB5は、輻輳判定フラグが輻輳の検知を示す輻輳制御情報をPGW2に送信する(ステップS105)。
次に、PGW2は、PCRF3から制御規則情報を取得する(ステップS106)。次に、PGW2は、eNB5から取得した輻輳制御情報とPCRF3から取得した制御規則情報とに基づいてトラヒック制御を実施する(ステップS107)。次に、eNB5は、輻輳の解消を検知すると、PGW2に輻輳の解消を示す情報を含む輻輳制御情報を送信する(ステップS108)。そして、eNB5は、例えば、仮想端末処理によりPGW2との間に確立していたベアラを解消する。なお、eNB5は、例えば、仮想端末処理によりPGW2との間に確立したベアラを維持し続けてもよい。
図4は、eNB5による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
eNB5は、システムの立ち上げ後、以下に示すステップS201からS208の処理を、例えば、所定時間毎に周期的に行う。まず、eNB5は、自装置に接続しているUE1の帯域使用率を算出する(ステップS201)。次に、eNB5は、算出した帯域使用率が輻輳閾値より大きいか否かを判定する(ステップS202)。帯域使用率が輻輳閾値より大きい場合(ステップS202;YES)、仮想端末処理によりベアラを確立済みか否かを判定する(ステップS203)。仮想端末処理によりベアラを確立済みではない場合(ステップS203;NO)、eNB5は、仮想端末処理によりベアラを確立し(ステップS204)、輻輳判定フラグが輻輳の発生を示す輻輳制御情報をPGW2に送信する(ステップS205)。そして、eNB5は、処理を終了する。また、仮想端末処理によりベアラを確立済みである場合(ステップS203;YES)、eNB5は、ステップS205の処理を実行する。
また、帯域使用率が輻輳閾値以下の場合(ステップS202;NO)、eNB5は、帯域使用率が非輻輳閾値より大きいか否かを判定する(ステップS206)。帯域使用率が非輻輳閾値より大きい場合(ステップS206;YES)、輻輳制御中であれば、通信量は正しく制御されている。また、輻輳制御中でなければ、輻輳制御の必要がない。そのため、eNB5は、処理を終了する。また、帯域使用率が非輻輳閾値以下の場合(ステップS206;NO)、eNB5は、自装置に接続しているUE1のうち輻輳制御による流量制限を受けているUE1が存在するか否かを判定する(ステップS207)。流量制限を受けているUE1が存在しない場合(ステップS207;NO)、eNB5は、処理を終了する。また、流量制限を受けているUE1が存在する場合(ステップS207;YES)、eNB5は、輻輳判定フラグが輻輳の解消を示す輻輳制御情報をPGW2に送信する(ステップS208)。そして、eNB5は、処理を終了する。
図5は、PGW2による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、PGW2は、eNB5から輻輳制御情報を取得する(ステップS301)。次に、PGW2は、取得した輻輳制御情報が含む輻輳判定フラグが輻輳の発生を示すか否かを判定する(ステップS302)。輻輳判定フラグが輻輳の発生を示す場合(ステップS302;YES)、PGW2は、帯域使用率が所定の目標値となるようにUE1の流量を制限する(ステップS303)。具体的には、PGW2は、例えば、輻輳を検知したeNB5に接続するUE1に対して、通信量を((帯域使用率の目標値)/(現在の帯域使用率))とするように要求する。そして、PGW2は、処理を終了する。
また、輻輳判定フラグが輻輳の発生を示さない場合、すなわち、輻輳の解消を示す場合(ステップS302;NO)、PGW2は、帯域使用率の最大値が所定の目標値となるように流量制限の緩和または解除を行う(ステップS304)。具体的には、PGW2は、例えば、輻輳が解消されたeNB5に接続するUE1に対して、最大で((帯域使用率の目標値)/(現在の帯域使用率))になるまで通信量の制限を緩和するよう要求する。また、通信量の制限を解除しても当該目標値まで満たない場合、流量制限を解除する。そして、PGW2は処理を終了する。
図6は、輻輳制御の一例を示す図である。
この図に示す例において、縦軸は、eNB5が算出した帯域使用率を示す。横軸は、時間を示す。また、輻輳閾値は、Z[%]である。帯域使用率の所定の目標値である目標帯域使用率は、Y[%]である。また、非輻輳閾値は、X[%]である。また、直線のグラフは、輻輳制御を行った場合の帯域使用率の経時変化の一例を示す。また、破線のグラフは、輻輳制御を行わなかった場合の帯域使用率の経時変化の一例を示す。
この一例において、輻輳制御を行わない場合、帯域使用率は、非輻輳閾値以下から時間経過とともに増加し、輻輳閾値を超えたところで、一時的に一定の値となっている。さらに時間が経過すると、帯域使用率は、低下し始め、最終的には非輻輳閾値以下の値となっている。これに対し、上述した輻輳制御を行った場合、PGW2は、輻輳閾値を超えたところで、輻輳判定フラグが輻輳の発生を示す輻輳制御情報をeNB5から取得し、帯域使用率が目標帯域使用率となるように流量の制限を開始する。これにより、領域A1に示すように、帯域使用率が目標帯域使用率程度まで低下する。その後、帯域使用率が低下し、非輻輳閾値以下になると、PGW2は、輻輳判定フラグが輻輳の解消を示す輻輳制御情報をeNB5から取得し、流量の制限を緩和または解除する。これにより、領域A2に示すように、帯域使用率が目標帯域使用率程度まで増加する。そして、帯域使用率は低下を続け、初期状態に戻る。
従来、3GPP国際標準規格は、E−UTRANを収容する無線アクセス部における通信の混雑状況をPCRFに伝達するためのインタフェースを規定しておらず、PCRFが管理する通信制御ポリシーに無線アクセス部における通信の混雑状況を反映させることできないという問題点があった。
以上のように、本実施形態に係る通信システムS1によると、eNB5は、仮想的にUE1の処理を行うことによりPGW2とベアラを確立する。これにより、eNB5は、任意の情報をPGW2と通信することができ、例えば、輻輳の制御に必要な輻輳制御情報をPGW2に伝達することができる。そして、PGW2は、通信制御ポリシーと輻輳制御情報とに基づいて輻輳制御を行うことができるため、より適切に輻輳制御を行うことができ、輻輳を低減することができる。
また、通信システムS1は、PGW2と無線アクセス部S2との間に輻輳制御情報を通信するためのインタフェースを設ける必要がないため、国際標準規格を遵守することができる。また、通信システムS1は、設備の改修などに要する費用を低減することができる。また、通信システムS1は、通信の混雑状況をPGW2に伝達する際に人手を要しないため、UE1の通信による輻輳の発生を、eNB51が検知次第、即座に伝達することができる。
なお、PGW2は、上述した実施形態において例示した制御以外の輻輳制御を行ってもよい。PGW2は、例えば、輻輳が発生している無線アクセス部S2に接続するUE1宛てのパケットがPDN4から送られてきた場合、当該パケットの無線アクセス部S2への流入を制限する輻輳制御を行ってよい。これにより、PGW2は、無線アクセス部S2内で処理しきれないパケットの発生とその廃棄とを抑制することができるため、無線アクセス部S2の輻輳の解消を促進することができる。
なお、eNB5の仮想端末処理部514の機能を、外部装置に実現させてもよい。例えば、eNB5は、リソース監視部513から出力される輻輳通知または非輻輳通知と、帯域使用率を自装置に接続するUE1に送信する。輻輳通知または非輻輳通知を取得したUE1は、上述した仮想端末処理部514がPGW2と通信する情報を、自装置とPGW2との間に確立したベアラを介して通信する。そして、当該UE1は、PGW2から取得した情報をeNB5に送信し、eNB5は、UE1から取得した情報に基づいて処理を行うようにしてもよい。
なお、上述した各実施形態におけるPGW2およびeNB5の一部、例えば、輻輳制御部23、リソース監視部513、仮想端末処理部514、およびベアラスイッチ部515などをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、PGW2およびeNB5に内蔵されたコンピュータシステムであって、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態におけるPGW2およびeNB5の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。PGW2およびeNB5の各機能部は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
S1…通信システム、S2…無線アクセス部、1、11、12、111、112、121、122…UE、2…PGW、21…記憶部、211…識別情報記憶部、22…通信部、23…輻輳制御部、3…PCRF、4…PDN、5、51、52…eNB、511…記憶部、5111…識別情報記憶部、5112…閾値情報記憶部、512…通信部、513…リソース監視部、514…仮想端末処理部、515…ベアラスイッチ部、6…MME、7…HSS、8…SGW

Claims (4)

  1. 輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムであって、
    前記輻輳制御装置は、
    前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する取得部と、
    前記取得部において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、通信制御ポリシーを示す制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御部と、
    を備える通信システム。
  2. 輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムであって、
    前記輻輳制御装置は、
    前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する第1取得部と、
    サーバ装置から、前記輻輳の状態に応じた通信制御ポリシーを示す制御規則情報を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、前記第2取得部において取得した前記制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御部、
    を備える通信システム。
  3. 輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムにおいて、
    前記輻輳制御装置のコンピュータに、
    前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する取得手順、
    前記取得手順において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、通信制御ポリシーを示す制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御手順、
    を実行させるためのプログラム。
  4. 輻輳制御装置と、当該輻輳制御装置とベアラを確立して通信する端末装置が接続する基地局装置とを備える通信システムにおいて、
    前記輻輳制御装置のコンピュータに、
    前記基地局装置から送信された前記端末装置による通信の輻輳についての情報であって、前記端末装置の通信が輻輳しているか否かを示す情報を含む輻輳制御情報を、前記基地局装置との間で確立されたベアラを介して取得する第1取得手順、
    サーバ装置から、前記輻輳の状態に応じた通信制御ポリシーを示す制御規則情報を取得する第2取得手段、
    前記第1取得手順において取得した輻輳制御情報によって示される輻輳が発生している通信に対して、前記第2取得手段において取得した前記制御規則情報に基づく輻輳制御を実行する輻輳制御手順、
    を実行させるためのプログラム。
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