JP2018137514A - 監視支援装置及び監視システム - Google Patents

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【課題】監視者の視界に入っていない領域を把握しやすくすること。【解決手段】測定結果取得部203は、監視員端末10から送信されてきた測定結果(位置情報及び方位情報)を順次取得する。測定結果蓄積部204は、取得された測定結果を蓄積する。視界画像生成部205は、取得された位置情報が示す位置から同じく取得された方位情報が示す向きに広がる監視員の前方領域を地図上で示す視界画像を生成する。視界画像生成部205は、監視員に関する現在の前方領域に加えてその監視員に関する過去の前方領域を同一の地図上で示す画像を視界画像として生成する。視界画像出力部206は、生成された視界画像をオペレータ端末30に出力する。視界画像表示部302は、出力されてきた視界画像を表示する。【選択図】図6

Description

本発明は、監視を支援するための技術に関する。
監視を支援するための技術がある。例えば特許文献1には、マップ画像上に各カメラの撮影エリアシンボルを表示して、監視エリア内の撮影点を撮影するカメラを選択する技術が開示されている。
特開2013−183419号公報
監視エリアに監視者を配置する場合に、監視エリアが広かったり、監視者の人数が不足していたりすると、現場にいる監視者が監視エリア内の全ての領域を常に見続けることは難しい。しかし、それらの監視者が監視を十分にできていない領域が存在するとそこで起きた事象への対応が遅れて問題が大きくなるおそれがあるので、そのような領域がある場合には早期に把握して迅速に監視を行うことが望ましい。
そこで、本発明は、監視者の視界に入っていない領域を把握しやすくすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、監視者の動きに応じて変動する当該監視者の位置及び向きを示す情報を順次取得する取得部と、取得された前記情報が示す位置から当該情報が示す向きに広がる前記監視者の前方の領域を地図上で示す領域画像を生成する生成部と、生成された前記領域画像を出力する出力部と
を備える監視支援装置を提供する。
上記の監視支援装置において、前記生成部は、前記監視者に関する現在の前記領域に加えて当該監視者に関する過去の前記領域を同一の地図上で示す画像を前記領域画像として生成してもよい。
上記の監視支援装置において、前記生成部は、前記領域に対応する前記情報が取得された時期に応じて前記地図上に示す前記領域ごとの態様を異ならせた画像を前記領域画像として生成してもよい。
上記の監視支援装置において、前記生成部は、前記地図上で前記領域に障害物が存在する場合、当該障害物及び前記位置から見て当該障害物の後方を当該領域から除いた画像を前記領域画像として生成してもよい。
上記の監視支援装置において、前記取得部は、前記監視者が装着する端末から前記情報を取得してもよい。
上記の監視支援装置において、前記端末は、前記監視者の前方を撮影する撮影部を備え、前記撮影部が撮影した撮影画像を取得する第2取得部と、取得された前記撮影画像を出力する第2出力部とを備え、前記生成部は、地図上の前記位置を頂点として前記向きの方向に、前記撮影部の画角に応じた角度を成す2辺を有する前記領域を示す画像を前記領域画像として生成してもよい。
上記の監視支援装置において、前記生成部は、前記2辺の長さを前記撮影部の性能に応じた長さとする画像を前記領域画像として生成してもよい。
また、本発明は、監視者に装着される携帯端末と、前記携帯端末と通信する監視支援装置と、を含んで構成される監視システムであって、前記携帯端末は、監視者の動きに応じて変動する自己の位置及び向きを順次測定する測定部と、測定された前記位置及び前記向きを示す情報を前記監視支援装置に送信する送信部とを備え、前記監視支援装置は、前記携帯端末から前記情報を順次取得する取得部と、取得された前記情報が示す位置から当該情報が示す向きに広がる前記監視者の前方の領域を地図上で示す領域画像を生成する生成部と、生成された前記領域画像を出力する出力部とを備える、監視システムを提供する。
本発明によれば、監視者の視界に入っていない領域を把握しやすくすることができる。
実施例に係る監視システムの全体構成を表す図 監視員に装着された監視員端末を表す図 監視員端末のハードウェア構成を表す図 監視センタサーバ装置のハードウェア構成を表す図 オペレータ端末のハードウェア構成を表す図 監視システムが実現する機能構成を表す図 監視画像の表示画面の一例を表す図 視界画像において示される前方領域の一例を表す図 表示された視界画像の一例を表す図 第1表示処理における各装置の動作手順の一例を表す図 第2表示処理における各装置の動作手順の一例を表す図 死角を反映した前方領域の一例を表す図 サイズテーブルの一例を表す図 変形例の監視システムの全体構成を表す図 監視センタサーバ装置が実現する機能構成を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る監視システム1の全体構成を表す。監視システム1は、定められた監視エリアに配置された監視員と監視センタにいるオペレータとが協同してその監視エリアを監視することを支援するシステムである。監視エリアとしては、デパートや遊園地、コンサート会場などの人が集まる施設内のエリアの他、マラソンやパレードのコース及びその周辺といった広域に亘るエリアなどが定められる。
監視システム1は、ネットワーク2と、イントラネット3と、複数の監視員端末10と、監視センタサーバ装置20と、オペレータ端末30とを備える。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含む通信システムであり、自システムに接続される装置同士のデータのやり取りを仲介する。ネットワーク2には、監視員端末10が例えば移動体通信又は無線LAN(Local Area Network)通信等の無線通信により接続される。
イントラネット3は、例えばLAN及びWAN(Wide Area Network)を含む通信システムであり、自システムに接続される装置同士のデータのやり取りを仲介する。イントラネット3は、ネットワーク2に接続されている。また、イントラネット3には、監視センタサーバ装置20及びオペレータ端末30が接続されている。なお、イントラネット3との接続は有線通信及び無線通信のどちらでもよい。
監視員端末10は、監視エリアの現場に配置される監視員が所持して持ち運ぶ端末である。監視員端末10は本発明の「携帯端末」の一例である。監視員端末10は、例えばスマートフォンであるが、本システム専用に作られた端末であってもよい。
図2は監視員に装着された監視員端末10を表す。図2では、監視員A1が端末ケース4を身体に固定している。端末ケース4は、監視員端末10を格納する入れ物であり、バンドにより監視員の身体(詳細には胸部)に固定されている。
監視員端末10は、撮影手段を備えており、端末ケース4は、自ケースに監視員端末10が格納された場合に撮影手段のレンズの位置する部分が透明になっている(孔が空いていてもよい)。監視員の胸部に装着された監視員端末10は、監視員の前方の空間B1を撮影する。図中の二点鎖線は、監視員端末10の画角、すなわち撮影可能な範囲と撮影されない範囲との境界C1を表している。
監視員端末10は、位置の測定手段及び方位の測定手段も備えている。監視員端末10は、撮影手段による撮影画像と、測定手段による位置及び方位の測定結果とを監視センタサーバ装置20に送信する。なお、撮影画像及び測定結果を送信するとは、それらの情報を示すデータを送信することを意味する。以下でも、各種の情報に対して送信等の処理を行うことは、それらの情報を示すデータに対して処理を行うことを意味する。
監視センタサーバ装置20は、監視エリアの監視を支援するための処理を実行する。監視センタサーバ装置20は本発明の「監視支援装置」の一例である。監視センタサーバ装置20は、例えば、監視員端末10から送信されてきた撮影画像及び測定結果を蓄積したり、撮影画像をオペレータ端末30に出力したりする。また、監視センタサーバ装置20は、各監視員の視界を表す領域を地図上で示す視界画像を生成してオペレータ端末30に出力する。この視界画像については後ほど詳しく説明する。
オペレータ端末30は、監視センタのオペレータによって使用される端末である。オペレータ端末30は、監視センタサーバ装置20に蓄積されている情報(撮影画像及び測定結果等)を参照して表示したり、監視センタサーバ装置20から出力されてきた情報を表示したりする。オペレータは、こうして表示された情報を見ながら監視エリアにおいて対応すべき何らかの事象が発生したと判断すれば、監視員に必要な情報(事象の内容及び発生場所等)を伝えて対応するよう指示する。
図3は監視員端末10のハードウェア構成を表す。監視員端末10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信装置14と、入力装置15と、出力装置16と、撮像装置17と、位置センサ18と、方位センサ19とを備えるコンピュータである。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)等を備え、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ11は、プログラム及びデータ等をストレージ13及び通信装置14からメモリ12に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
メモリ12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。ストレージ13は、ハードディスクドライブ及びフラッシュメモリ等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。通信装置14は、無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行う。通信装置14は、例えば移動体通信又は無線LANの規格に準拠した無線通信を行う。
入力装置15は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスであり、監視員端末10においては例えばタッチセンサ、ボタン及びマイクロフォン等である。出力装置16は、外部への出力を実施する出力デバイスであり、例えば、ディスプレイ及びスピーカー等である。なお、監視員端末10は、入力装置15のタッチセンサ及び出力装置16のディスプレイが一体となったタッチスクリーンを備える。
撮像装置17は、レンズ及びイメージセンサ等を備え、レンズから入射する光が表す周囲の人物や光景を撮影する。撮像装置17は、少なくとも動画像を撮影可能であり(もちろん静止画像も撮影可能であってもよい)、撮影した動画像(及び静止画像)をプロセッサ11に供給する。位置センサ18は、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールであり、GPS衛星からの信号を用いて自身の位置を測定する。位置センサ18は、測定した位置を示す位置情報(緯度及び経度を示す情報)をプロセッサ11に供給する。
方位センサ19は、地磁気を検知して方位を測定するセンサである。方位センサ19は、自端末の基準となる方向が向いている方位を示す方位情報(例えば真北を0度として時計回りに各方位を360度で表した情報)をプロセッサ11に供給する。監視員端末10の基準となる方向は、本実施例では図2に表す基準方向D1であり、撮像装置17の撮影方向(視軸)と直交している。また、この基準方向D1は、水平方向に沿っており、且つ、監視員A1の正面方向D2と直交しているとみなせるものとする。つまり、この実施例では、撮像装置17の撮影方向と監視員A1の正面方向D2とは略一致しているものとする。
図4は監視センタサーバ装置20のハードウェア構成を表す。監視センタサーバ装置20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信装置24とを備えるコンピュータである。これらはいずれも、図2に表す同名の各装置と共通するハードウェアである。なお、通信装置24は、有線又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行う。
図5はオペレータ端末30のハードウェア構成を表す。オペレータ端末30は、プロセッサ31と、メモリ32と、ストレージ33と、通信装置34と、入力装置35と、出力装置36とを備えるコンピュータである。これらはいずれも、図2に表す同名の各装置と共通するハードウェアである。なお、通信装置34は、有線又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行う。また、入力装置35は、オペレータ端末30においては、キーボード、マウス及びマイクロフォン等である。
監視システム1が備える各装置のプロセッサがプログラムを実行して各部を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図6は監視システム1が実現する機能構成を表す。なお、図6では、監視員端末10が1つしか表されていないが、他の監視員端末10も同じ機能構成を備えている。
監視員端末10は、監視画像撮影部101と、監視画像送信部102と、位置測定部103と、方位測定部104と、測定結果送信部105とを備える。監視センタサーバ装置20は、監視画像取得部201と、監視画像蓄積部202と、測定結果取得部203と、測定結果蓄積部204と、視界画像生成部205と、視界画像出力部206とを備える。オペレータ端末30は、監視画像表示部301と、視界画像表示部302とを備える。
監視員端末10の監視画像撮影部101は、自端末を装着した監視員の前方の空間(例えば図2に表す空間B1)を監視画像として撮影する。監視画像は本発明の「撮影画像」の一例であり、監視画像撮影部101は本発明の「撮影部」の一例である。監視画像とは、監視エリアで発生する事象をリアルタイムで把握したり、後からその事象を検証したりするために撮影される監視エリアの現場を表す画像である。監視画像撮影部101は、本実施例では、監視画像を動画像の形式で撮影しながら、並行して撮影した監視画像を監視画像送信部102に供給する。
監視画像送信部102は、監視画像撮影部101により撮影された監視画像を監視センタサーバ装置20に送信する。監視員端末10は、監視センタサーバ装置20の宛先(IP(Internet Protocol)アドレス等)と、自端末を識別する識別情報として例えば端末ID(Identification)とを記憶している。監視画像送信部102は、監視画像撮影部101から供給された動画像の形式の監視画像を受け取ると、それに並行して、受け取った監視画像を自端末の端末IDに対応付けて監視センタサーバ装置20に送信する。
監視センタサーバ装置20の監視画像取得部201は、監視員端末10から送信されてきた監視画像、すなわち監視画像撮影部101が撮影した監視画像を取得する。監視画像取得部201は、取得した監視画像及び端末IDを監視画像蓄積部202に供給する。監視画像蓄積部202は、監視画像取得部201により取得された監視画像及び端末IDを互いに対応付けて蓄積する。
オペレータ端末30の監視画像表示部301は、監視員端末10により撮影された監視画像を表示する。監視画像表示部301は、例えば、オペレータによって選択された端末IDの監視員端末10の監視画像を表示する。
図7は監視画像の表示画面の一例を表す。図7(a)では、監視員端末を選択させる監視システム画面が表されている。オペレータ端末30は、端末IDの入力欄E1及び監視画像の表示ボタンE2を表示している。
オペレータが入力欄E1に端末IDを入力して表示ボタンE2を押す操作を行うと、監視画像表示部301は、監視センタサーバ装置20に入力された端末IDに対応付けて蓄積されている監視画像を要求する。監視センタサーバ装置20の監視画像蓄積部202は、要求された監視画像を読み出してオペレータ端末30に出力する。
また、オペレータが、監視員端末で撮影されている現在の画像(リアルタイム画像)の表示を選択した場合には、監視画像蓄積部202は、監視画像取得部201で順次取得される監視画像をオペレータ端末30に出力する。監視画像表示部301は、出力されてきた監視画像を、例えば図7(b)に表す監視画像G1のように端末IDを示す画像とともに表示する。
なお、監視画像表示部301をマルチ画面で構成し、複数の監視員端末から送られてくる監視画像を同時に表示させてもよい。この場合、各監視員端末のリアルタイム画像を常時表示させ、必要に応じて任意の監視員端末が撮影した過去の監視画像を表示させる構成とするのが好適である。
監視員端末10の位置測定部103は、自己(自端末)の位置を順次測定し、測定した位置を示す位置情報を測定結果送信部105に順次供給する。方位測定部104は、上述した自端末の基準となる方向が向いている方位を順次測定し、測定した方位を示す方位情報を測定結果送信部105に順次供給する。自端末の位置及び方位は監視員の動きに応じて変動するため、位置測定部103及び方位測定部104は、常時あるいは短い周期で位置及び方位を順次測定する。測定結果送信部105は、供給された位置情報及び方位情報を上述した端末IDに対応付けて監視センタサーバ装置20に順次送信する。
監視センタサーバ装置20の測定結果取得部203は、監視員端末10から送信されてくる位置情報、方位情報及び端末IDを順次取得する。監視員端末10は、図2に表すように監視員に装着されているので、監視員端末10の位置は装着者である監視員の動きに応じて変化するその監視員の位置とみなせる。また、測定される方位に向いている監視員端末10の基準方向D1は、上述したように監視員の動きに応じて変化するその監視員の正面方向D2と直交しているとみなせる。
つまり、測定結果取得部203が取得する位置情報、方位情報及び端末IDは、その端末IDの監視員端末10を所持する監視員の動きに応じて変化するその監視員の位置及び向き(正面方向)を示す情報である。測定結果取得部203は本発明の「取得部」の一例である。測定結果取得部203は、上記のとおり、監視員が装着する監視員端末10から送信されてくる上記の位置及び向きを示す情報を順次取得する。
測定結果取得部203は、そうして順次取得した位置情報、方位情報及び端末IDと、それらの取得時刻とを示す取得情報を、測定結果蓄積部204及び視界画像生成部205に順次供給する。測定結果蓄積部204は、測定結果取得部203から順次供給された取得情報(位置情報、方位情報、端末ID及び取得時刻を含む情報)を、監視員端末10による測定結果として、その取得情報が示す取得時刻に対応付けて蓄積する。
視界画像生成部205は、測定結果取得部203により取得された位置情報が示す位置から同じく取得された方位情報が示す向きに広がる監視員の前方領域(監視員の前方に広がる領域であり、その監視員が監視可能な視界を表す領域)を地図上で示す視界画像を生成する。視界画像は本発明の「領域画像」の一例であり、視界画像生成部205は本発明の「生成部」の一例である。監視センタサーバ装置20は、監視エリアを含む地図とその地図上の各位置の緯度及び経度を示す地図情報を予め記憶している。
視界画像生成部205は、測定結果取得部203から取得情報が供給されると、供給された取得情報が示す位置情報及び方位情報に基づいて、前述した視界画像を生成する。具体的には、視界画像生成部205は、位置情報が示す位置を頂点とし、方位情報が示す向きに弧を有する扇の形をした領域を前方領域として示す視界画像を生成する。
監視センタサーバ装置20は、撮像装置17の画角及び解像度等を示す性能情報を記憶している。視界画像生成部205は、この性能情報を参照して、位置情報が示す地図上の位置を頂点として、方位情報が示す向きの方向に、撮影手段(監視員端末10の撮像装置17)の画角に等しい角度を成す2辺を有する領域を前方領域として示す視界画像を生成する。
また、視界画像生成部205は、測定結果取得部203から取得情報が供給されると、その取得情報と同じ端末IDを示す取得情報を測定結果蓄積部204から読み出す。視界画像生成部205は、読み出した取得情報に基づいて、監視員に関する現在の前方領域に加えてその監視員に関する過去の前方領域を同一の地図上で示す画像を視界画像として生成する。
視界画像生成部205は、本実施例では、測定結果取得部203から供給された最新(現在)の取得情報と、測定結果蓄積部204に蓄積されている15分前までの取得情報とを用いて、15分前から現在に至るまでの各監視員の前方領域を同一の地図上で示す監視領域画像を生成する。以下の実施例では、現在、5分前、10分前、15分前の4つの前方領域を地図上で示す視界画像を生成するものとする。また、視界画像生成部205は、視覚画像の生成に際し、前方領域に対応する取得情報(前方領域を示す取得情報)が取得された時期、すなわち監視員がその前方領域を監視していた時期に応じて、地図上に示す前方領域ごとの態様を異ならせる。
視界画像生成部205は、上記のとおり生成した視界画像を視界画像出力部206に供給する。視界画像出力部206は、視界画像生成部205から供給された視界画像を、例えばオペレータ端末30に出力する。視界画像出力部206は本発明の「出力部」の一例である。オペレータ端末30の視界画像表示部302は、監視センタサーバ装置20から出力されてきた視界画像を表示する。
図8は視界画像において示される前方領域の一例を表す。図8の例では、監視員A1の現在の位置及び向きを表す監視員画像GA1と、監視員A1の現在を含む4つの時点の前方領域G11、G12、G13、G14(G11が現在の前方領域を表し、G14が最も古い時点の前方領域を表す)が表されている。以下ではこれらをまとめて前方領域群画像G10という。
各前方領域は、取得情報の取得された時期が新しいほど濃い色で(図8では色の濃さを斜線の本数の多さで表している)表されている。また、各前方領域は、互いに重なり合った場合に、取得情報の取得された時期が新しいほど上に来るように表されている(従って現在の前方領域G11が最も上に重なっている)。また、例えば前方領域G14は、監視員A1の位置J14において角度θ1の角を形成する2辺H141及び142と、これらの2辺の他端を結ぶ弧H143とを有する扇形の画像である。
角度θ1は、監視員端末10の撮像装置17の画角に等しい角度である。2辺H141及び142は、いずれも長さL1の辺である。監視員から見える範囲というだけであれば、障害物がない限りはるか遠方までを含めることも可能であるが、監視という目的からすると、何が起きているか分からないような遠方までも視界に含めることは望ましくない。そこで、本実施例では、前方領域の2辺の長さは、周辺で発生している事象を監視員が把握可能な範囲を表す長さL1が定められている。
例えばどの監視員も自分から30m以内の範囲で発生した事象であれば把握可能だと考えられる場合には、地図上で30mを表す長さがL1として定められる。他の前方領域も、前方領域G14と同じ形及び大きさの画像である。このように、前方領域は、上述したように監視員が監視可能な視界を表す領域である。なお、監視員は監視中に頭だけを左右や後ろに向けることもあるが、長い監視時間の全体を考えると、前を向いている時間が最も長いことが普通なので、本実施例では、図8に表す前方領域を、監視員が監視可能な視界を表す領域とみなしている。
位置J11にいる現在の監視員A1は、図中の矢印が示す方向D11を向いている。前方領域G11は、この方向D11と扇形の2辺とがそれぞれ成す角度が等しくなる(この例ではいずれも角度θ2(θ2=θ1÷2)になっている)ように、すなわち監視員A1の向いている方向に弧の中心が位置するように配置されている。他の前方領域も、前方領域G11と同様に、その時点での監視員A1の向いている方向に弧の中心が位置するように配置されている。
図9は表示された視界画像の一例を表す。図9の例では、視界画像表示部302が、監視システム画面に視界画像G100を表示している。視界画像G100には、監視エリアを含む地図M1と、監視エリアに配置された4人の監視員A1、A2、A3、A4のそれぞれの前方領域群画像G10、G20、G30、G40とが表されている。地図M1には、南北に走るK1通り及びK3通りと、東西に走るK2通り及びK4通りと、K1通り及びK2通りが交わるK5交差点と、K2通り及びK3通りが交わるK6丁字路とが表されている。
監視員A1は、K1通りをK5交差点に向けて南向きに移動している。監視員A2は、K4通りを西向きに移動した後、振り返ってK3通りとの交差点に向けて東向きに移動している。監視員A3は、K5交差点の西側でたまに向きを変えながら立哨(立ち止まったまま位置を変えずに行う監視)をしている。監視員A4は、K5交差点の東側で立哨をしていたが、5分前からK2通りを西向きに移動してK5交差点でK1通りに入り、現在は南向きに移動している。このように、各前方領域群画像を見ることで、各監視員の移動の様子と、視界の移り変わりとが把握できるようになっている。
監視センタのオペレータは、表示された視界画像G100を見ることで、K1通り、K4通り及びK5交差点付近は監視員の視界に入っていて監視が成されていると把握することができる。また、オペレータは、K6丁字路及びその周辺の通り(K2通り及びK3通り)は、前方領域が示された15分間は監視員の視界に入っていないため、監視ができていないと把握することができる。また、オペレータは、K5交差点付近、K4通りとK1通りの交差点付近に表示された前方領域が古くなってきていることから、監視が薄くなってきていることを把握することができる。この場合、オペレータは、監視ができていないエリアを無くすように、例えば監視員A2にK3通りを右に曲がってK6丁字路に向かうように指示すればよい。
また、視界画像表示部302は、監視システム画面に、監視員を選択する選択ボタンE3と、選択された監視員(この例では監視員A2)の現在の監視画像G2とを表示している。この監視画像G2は、監視員A2に装着された監視員端末10が、前方領域群画像G20に含まれる現在の前方領域を撮影した画像である。オペレータがこの監視画像G2を見ることで、監視員A2の視界に入っている領域をオペレータも監視することができる。
なお、選択ボタンE3を選択する代わりに、各監視員についての前方領域群画像に含まれている前方領域を画面上で選択することで、選択した前方領域が取得された時期に撮影された監視画像を監視画像表示部301が表示してもよい。この場合、過去に撮影された監視画像も表示させることができ、過去に起きた事象を確認することができる。
監視システム1が備える各装置は、上記の構成に基づいて、監視画像を表示する第1表示処理と、視界画像を表示する第2表示処理とを行う。
図10は第1表示処理における各装置の動作手順の一例を表す。この動作手順は、例えば、プログラムを起動させた監視員端末10を監視員が装着することを契機に開始される。
まず、監視員端末10(監視画像撮影部101)は、自端末を装着した監視員の前方の空間を監視画像として撮影する(ステップS11)。次に、監視員端末10(監視画像送信部102)は、撮影された監視画像を監視センタサーバ装置20に送信する(ステップS12)。監視センタサーバ装置20(監視画像取得部201)は、監視員端末10から送信されてきた監視画像を取得する(ステップS13)。
次に、監視センタサーバ装置20(監視画像蓄積部202)は、取得された監視画像蓄積する(ステップS14)。その後、オペレータが監視画像を表示させるための表示操作を行うと、オペレータ端末30(監視画像表示部301)は、その操作を受け付け(ステップS21)、監視センタサーバ装置20に監視画像を要求する(ステップS22)。表示操作としては、図7(a)で説明した操作の他に、図9の選択ボタンE3を選択する操作も含まれる。
監視センタサーバ装置20(監視画像蓄積部202)は、その要求を受け取ると、要求された監視画像を読み出して(ステップS23)、読み出した監視画像をオペレータ端末30に出力する(ステップS24)。オペレータ端末30(監視画像表示部301)は、出力されてきた監視画像を表示する(ステップS25)。
図11は第2表示処理における各装置の動作手順の一例を表す。この動作手順は、例えば、監視員が監視員端末10を装着してプログラムを起動させる操作を行い、オペレータが監視システム画面を表示させる操作を行うことを契機に開始される。まず、監視員端末10(位置測定部103)は、自端末の位置を測定する(ステップS31)。また、監視員端末10(方位測定部104)は、自端末の基準となる方向が向いている方位を測定する(ステップS31)。
次に、監視員端末10(測定結果送信部105)は、測定された位置情報及び方位情報を測定結果として監視センタサーバ装置20に送信する(ステップS32)。監視センタサーバ装置20(測定結果取得部203)は、監視員端末10から送信されてきた測定結果(位置情報及び方位情報)を取得する(ステップS33)。次に、監視センタサーバ装置20(測定結果蓄積部204)は、取得された測定結果を蓄積する(ステップS34)。
続いて、監視センタサーバ装置20(視界画像生成部205)は、取得された位置情報が示す位置から同じく取得された方位情報が示す向きに広がる監視員の前方領域を地図上で示す視界画像を生成する(ステップS35)。この際、監視センタサーバ装置20(視界画像生成部205)は、監視員に関する現在の前方領域に加えてその監視員に関する過去の前方領域を同一の地図上で示す画像を視界画像として生成する(ステップS35)。
監視センタサーバ装置20(視界画像出力部206)は、生成された視界画像をオペレータ端末30に出力する(ステップS36)。オペレータ端末30(視界画像表示部302)は、監視センタサーバ装置20から出力されてきた視界画像を、例えば図9に表す視界画像G100のように表示する(ステップS37)。
本実施例では、以上のとおり、動的に変化する監視員の視野が視界画像として地図上に重畳表示されることで、図9の例で述べたように、それぞれの監視員が監視している領域の変化を容易に把握することができるとともに、監視エリアにおいて監視員の視界に入っていない領域(図9の例ではK6丁字路やK3通り)をオペレータが把握しやすいようにすることができる。
また、過去の前方領域も地図上で示すことで、オペレータが、過去も含めて監視員の視界に入った領域を把握することができる。また、それらの前方領域を測定結果の取得時期に応じた態様で示すことで、オペレータが、各前方領域がいつの時期の視界を示すのかを把握することができる。これにより、監視員の動きに応じて変化する全体の監視状況を的確に捉え、監視の目が薄くなっている領域等を迅速に把握することができる。
また、本実施例では、監視画像を撮影する撮影部(監視画像撮影部101)の画角に等しい角度を成す2辺を有する領域が前方領域として表示される。そのため、監視画像において上述した監視員が把握可能な範囲に写る物は前方領域の範囲に存在することになるので、この2辺の成す角度が画角と等しくない場合に比べて、監視画像に写った事象が発生した場所を地図上で把握しやすいようにすることができる。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]死角を反映
監視員の視界に建物等の障害物が存在する場合に、それらの障害物により見えなくなる領域、すなわち死角を反映してもよい。本変形例では、視界画像生成部205は、地図上で前方領域に障害物が存在する場合、その障害物及び監視員の位置から見て障害物の後方を前方領域から除いた画像を領域画像として生成する。
図12は死角を反映した前方領域の一例を表す。図12の例では、視界画像生成部205が、監視員画像GA1と、前方領域G51とを示す視界画像G101を生成している。本変形例では、監視センタサーバ装置20が、監視エリアの地図情報として、地図上に存在する建物の輪郭を示す情報を記憶している。視界画像生成部205は、まずは、位置情報が示す位置J15を頂点とし、方位情報が示す向きに弧を有する扇の形をした領域を示す扇形画像g51を生成する。
視界画像生成部205は、生成した扇形画像g51を地図上に配置するとその扇形画像g51に建物O1が重なっているので、それらが重なった重複領域g52と位置J15から見て重複領域g52の後方になる後方領域g53とを扇形画像g51から除いた前方領域G51を示す画像を、視界画像G101として生成する。なお、障害物は、建物に限らず、例えば街路樹、植込み及び横断歩道等が用いられてもよい。また、監視員が坂道にいる場合、坂道の頂上から向こうの死角を反映してもよい。
また、例えば監視員が装着した監視員端末10により撮影された監視画像に群集又は渋滞等が写っている場合に、それらを障害物としてオペレータが登録することで、登録された障害物の死角を反映してもよい。障害物の登録は、例えば地図上の障害物が存在する範囲をマウス等で指定することで行われる。これらの障害物は、時間の経過とともにその範囲が変化したりなくなったりするので、一定時間ごとに範囲の変更を求めたり、一定時間が経過すると障害物を削除したりしてもよい。
また、監視センタサーバ装置20が、監視画像から人又は車等を認識し、認識した人の人数又は車の台数が閾値以上である場合に障害物と判断してもよい。その場合、さらに、監視センタサーバ装置20は、認識した人又は車の監視画像における位置及び大きさから地図上におけるそれらの人又は車の位置を判断し、判断した人又は車が存在する範囲を地図上に指定することで障害物を登録してもよい。
本変形例では、以上のとおり死角を反映した視界画像を生成することで、死角を反映しない場合に比べて、監視エリアにおいて監視員の視界に入っていない領域をより正確にオペレータが把握することができる。また、時間の経過とともに範囲が変化する障害物(群衆や渋滞等)が存在しても、上記のとおりその範囲を地図上に反映することで、範囲の反映を行わない場合に比べて、それらの障害物により監視員の視界に入らない領域をより正確にオペレータが把握することができる。
[2−2]画角と前方領域
上記実施例では、撮影手段の画角と視界画像の前方領域の2辺の成す角度とが等しかったが、これに限らず、両角度が異なっていてもよい。両角度が等しい場合に比べて、例えば撮影手段の画角の方が小さければ、撮影された監視画像に前方領域を外れた範囲(奥行きではなく左右に外れた範囲)が写りにくくなるし、撮影手段の画角の方が大きければ、前方領域のうち監視画像に写らない範囲が生じにくくなる。いずれの場合も、前方領域の2辺の成す角度が、撮影手段の画角に応じた角度になっていればよい。
なお、この例では前方領域ごとに態様(色の濃さ)が異なっているが、過去15分間の1分毎の前方領域を示す場合には、5分単位で前方領域の態様を異ならせてもよい。また、過去30分間の前方領域を示す場合には、10分単位で前方領域の態様を異ならせてもよい。
[2−3]前方領域
視界画像生成部205は、上記実施例とは異なる時期の前方領域を示す視界画像を生成してもよい。例えば現在、10分前、20分前、30分前の前方領域や、現在、1分前、2分前、3分前の前方領域というように、時期の間隔を広くしたり狭くしたりしてもよい。また、4つの時期に限らず、1つの時期(例えば現在)だけにしたり、2つ、3つ又は5つ以上の時期にしたりと、時期の数を減らしたり増やしたりしてもよい。例えば現在から15分前までを1分毎に16個の前方領域で示すようにしてもよい。
なお、視界画像生成部205は、取得及び蓄積された測定結果が示す位置の変化から監視員の移動速度を算出し、算出した移動速度に応じて前方領域が示される時期の数又は間隔を変化させてもよい。具体的には、視界画像生成部205は、算出した移動速度が速いほど、前方領域を生成する頻度を高くし、前方領域の時期の間隔を短くする。監視員の移動速度が速いほど前方領域が離れるので、他の監視員が近くにいると誰の前方領域なのかを間違えやすくなるが、時期の数又は間隔を上記のとおり変化させることで、これらを変化させない場合に比べて、この間違えが起こりにくいようにすることができる。
また、視界画像生成部205は、取得及び蓄積された測定結果が示す方位の変化から監視員の方位の変化量を算出し、算出した方位の変化量が一定以上に達した時点で前方領域を生成するようにしてもよい。この場合、立哨のように位置をほとんど変えずに周囲を監視している監視員であっても、過去から現在までの視界及びその変化を正確に把握することができる。
また、視界画像生成部205は、例えば30分前から現在までの1分毎の31個の時期の前方領域を示す場合に、全ての前方領域の態様を時期に応じて異ならせてもよいし、複数のグループ(例えば現在と、1分前から10分前と、11分前から20分前と、21分前から30分前という4つのグループ)に分けて、各グループで態様を異ならせてもよい。また、視界画像生成部205は、図8等の例では、各時期の前方領域を個別に示したが、それらを連続的に繋げた領域を示してもよい。この領域は、前方領域が時間の経過とともに通過した領域を示し、言い換えると、移動する前方領域の軌跡を示す。
[2−4]前方領域の変化(その1)
実施例では、前方領域が有する2辺の長さ、すなわち前方領域のサイズが固定されていたが、これに限らない。例えば、視界画像生成部205は、それらの2辺の長さを撮影部の性能に応じた長さとする画像を視界画像として生成してもよい。ここでいう撮影部は、その2辺を有する前方領域に対応する測定結果(前方領域を示す測定結果)を測定した監視員端末10が備える監視画像撮影部101のことであり、その性能は図3に表す撮像装置17の性能に依存する。視界画像生成部205は、例えば撮影部の解像度と前方領域のサイズ(2辺の長さ)とを対応付けたサイズテーブルを用いる。
図13はサイズテーブルの一例を表す。図13の例では、「Th1未満」、「Th1以上Th2未満」、「Th2以上」という解像度に、「L11」、「L12」、「L13」(L11<L12<L13)という前方領域の2辺の長さとが対応付けられている。視界画像生成部205は、このサイズテーブルを用いることで、撮影部の解像度が高いほど、前方領域のサイズを大きくして視界画像を生成する。
撮影部の解像度が高いほど、撮影された監視画像において遠くに写っている物が何であるのかを識別しやすく、遠くで起きている事象を正確に把握しやすい。そのため、前方領域のサイズを上記のとおり変化させることで、前方領域のサイズが固定されている場合に比べて、視界画像において撮影部の撮影範囲をより正確に把握することができる。
なお、撮影部の性能としては、解像度に限らず、例えばイメージセンサの大きさが用いられてもよいし、レンズの性能(望遠性能又はF値等)が用いられてもよい。要するに、撮影された監視画像において物や事象を把握可能な距離が変化する要素であれば、どのような撮影部の性能が用いられてもよい。
[2−5]前方領域の変化(その2)
視界画像生成部205は、上記の例では、撮影部の性能に応じて前方画像の大きさ又は形を変化させたが、これ以外の要素に基づいて前方画像の大きさ又は形を変化させてもよい。例えば、視界画像生成部205は、監視員の属性(例えば、熟練度、経験年数等)に応じて前方領域のサイズを変化させてもよい。この場合、監視センタサーバ装置が、例えば、監視エリアにおける事象の発生場所と、その事象を発見した監視員の監視員IDと、各監視員の前方領域とをそれぞれ記憶しておく。
視界画像生成部205は、熟練度が高い監視員については、前方領域のサイズを大きくして視界画像を生成する。なお、視界画像生成部205は、その際に、前方領域の形も変化させてもよい。例えば、扇形の中心角を広げることで、前方領域のサイズを大きくしてもよい。また、視界画像生成部205は、監視員の熟練度に応じて多段階に前方領域のサイズを大きくしてもよい。
なお、視界画像生成部205は、監視員の属性以外にも、例えば監視エリアの属性(屋内、屋外、繁華街、街道沿い等)に応じて前方領域のサイズを変化させてもよい。この場合は、監視センタサーバ装置が、例えば、監視エリアにおける各領域の属性と監視員の前方領域の大きさとの関係を記憶しておく。監視エリアの属性は、例えば、視界の良否によって2以上のレベルに設定され、視界画像生成部205は、監視エリアに設定された視界レベルに応じて、そのエリアに存在する前方領域の大きさを調整する。これにより、監視エリアの属性による視界の良否を反映した視界画像を生成することができる。
また、視界画像生成部205は、監視エリアが屋外である場合に、環境条件(晴れ、曇り、雨、霧、夕刻、夜等)に応じて前方領域のサイズを変化させてもよい。この場合は、監視センタサーバ装置が、例えば、環境条件と監視員の前方領域の大きさとの関係を記憶しておく。環境条件は、例えば、視界の良否によって2以上のレベルに設定され、視界画像生成部205は、監視員端末10から測定結果を取得したときの環境条件に応じて、生成する前方領域の大きさを調整する。これにより、監視時の環境条件による視界の良否を反映した視界画像を生成することができる。
[2−6]監視員の位置及び向きを示す情報
実施例では、GPSモジュールを用いて監視員の位置を示す情報が取得されたが、これに限らない。例えば、A−GPS(Assisted GPS)や無線LANの電波を利用して位置を測定する方法などが用いられてもよい。また、実施例では、方位センサを用いて監視員の向きを示す情報が取得されたが、これに限らない。例えば、GPS衛星からの信号やジャイロセンサの出力を用いて方位を測定する方法などが用いられてもよい。要するに、監視員の位置及び向きを示す情報が得られるのであれば、どのような方法が用いられてもよい。
[2−7]固定カメラの利用
実施例では、監視員が装着した監視員端末10から位置情報及び方位情報を示す測定結果が取得されたが、位置情報及び方位情報の取得方法はこれに限らない。例えば、監視エリアに設置された固定カメラで撮影された画像が、監視員の位置及び向きを示す情報として用いられてもよい。
図14は本変形例の監視システム1aの全体構成を表す。監視システム1aは、複数の固定カメラ10aと、監視センタサーバ装置20aとを備える。固定カメラ10aは、監視エリアに設置されて、自カメラの周辺を撮影する。固定カメラ10aは、周辺を撮影した周辺画像を監視センタサーバ装置20aに送信する。
図15は監視センタサーバ装置20aが実現する機能構成を表す。監視センタサーバ装置20aは、視界画像生成部205と、視界画像出力部206と、周辺画像取得部207と、周辺画像蓄積部208とを備える。周辺画像取得部207は、固定カメラ10aにより撮影された周辺画像を取得する。周辺画像取得部207は、取得した周辺画像を、取得時刻に対応付けて視界画像生成部205及び周辺画像蓄積部208に供給する。
周辺画像蓄積部208は、周辺画像取得部207から供給された周辺画像を取得時刻に対応付けて蓄積する。視界画像生成部205は、周辺画像取得部207により取得された周辺画像及び周辺画像蓄積部208に蓄積された周辺画像に基づいて、監視員の前方領域を地図上で示す視界画像を生成する。具体的には、視界画像生成部205は、例えば監視員の服装の特徴量を記憶しておき、周辺画像に含まれる人物のうち服装の特徴量が記憶した特徴量と一致する人物の画像を監視員の画像として抽出する。
次に、視界画像生成部205は、画像処理により人体の向きをリアルタイムに認識する周知技術(特開2007−066094号公報等)を用いて、抽出した監視員の画像からその監視員の向きを特定する。このように、本変形例では、固定カメラが撮影した周辺画像は、監視員の位置及び向きを示す情報として用いられる。以降は、実施例と同様に視界画像生成部205が視界画像(過去の前方領域を示したもの)を生成し、視界画像出力部206が生成された視界画像を出力する。
以上のとおり、本変形例では、監視員が監視員端末を装着していない監視エリアでも、監視員の位置及び向きを特定し、視界画像の生成及び出力を行うことができる。一方、実施例では、監視員が装着した監視員端末からの測定結果が監視員の位置及び向きを示す情報として取得されることで、固定カメラが設置されていない場所でも監視員の位置及び向きを特定することができる。
[2−8]監視エリアの監視者
実施例では、監視エリアに配置された監視員が監視エリアの現場で監視の役割を果たす監視者であったが、これに限らない。例えば、監視エリア内で働く監視員以外のスタッフが監視者であってもよい。スタッフとは、具体的には、例えばマラソン会場が監視エリアである場合、会場の案内員、コース整理員、給水スタッフ、観客の誘導員などであり、遊園地やデパートが監視エリアである場合、監視員に相当する警備員の他、チケットの販売員、店舗の店員、清掃員などである。
また、人間に限らず、例えば監視用のカメラが内蔵された自走式のロボットや監視員端末を装着した動物(警察犬のように訓練された犬等)などであってもよい。これらの者は、いずれも、監視エリアにおいて何らかの事象が発生した際に、その事象が発生したことをしかるべき連絡先又はしかるべき担当者又は責任者に伝える能力及び役割を有しており、監視者としての役割を果たすことができる。
これらの監視者には、監視員端末10のような端末を装着させてもよいし、図14の例のように固定カメラを利用することで、監視員端末10のような端末を装着させなくても監視者としての役割が果たせるようにしてもよい。なお、監視者自身が事象の発生を伝える能力を有していなくても、監視員端末10のような端末を装着することで、その端末の機能により事象の発生を伝えることができるのであれば、監視者としての役割を果たすことができる。
[2−9]視界画像の出力先
視界画像出力部206による視界画像の出力先は、オペレータ端末に限らない。視界画像出力部206は、例えば、監視員端末に視界画像を出力してもよい。その場合は監視員端末が視界画像を表示する。この場合、監視員は、監視員端末を端末ケースから取り出して視界画像を見てもよいし、端末ケースのバンドを伸ばしたりバンドから端末ケースを外したりして監視員端末を端末ケースに入れたまま視界画像を見てもよい。また、監視センタサーバ装置がディスプレイ等を有する出力装置を備えている場合に、その出力装置を出力先としてもよい。
[2−10]各機能を実現する装置
図6等に表す機能を実現する装置は、前述した各装置に限らない。例えば、監視センタサーバ装置が入力装置及び出力装置を備えておいて、監視画像表示部301及び視界画像表示部302を実現してもよい。また、反対に、監視センタサーバ装置が実現していた機能をオペレータ端末が実現してもよい。
また、複数の監視員端末のうちの1台を代表として定めて、監視センタサーバ装置及びオペレータ端末が実現していた全ての機能をその代表の監視員端末が実現してもよい。この場合は代表の監視員端末が本発明の「監視支援装置」の一例となる。なお、この場合を含む各例において、監視者は1人であってもよい。いずれの場合も、視界画像によって、監視エリアにおいてその監視員の視界に入っていない領域が把握しやすくなる。
また、監視センタサーバ装置が実現する機能を、複数の情報処理装置が分担して実現してもよい。例えば、第1装置が監視画像取得部201及び監視画像蓄積部202を実現し、第2装置が測定結果取得部203から視界画像出力部206までを実現するという具合である。この場合は第2装置が本発明の「監視支援装置」の一例となる。いずれの場合も、監視システムが備える装置全体で、上述した機能を実現していればよい。
[2−11]指示の自動化
実施例では、オペレータ端末30を使用するオペレータが監視員に対して指示を行ったが、将来は、この指示が自動化されてもよい。例えば、AI(Artificial Intelligence、人工知能)を活用して、撮影画像から対応すべき事象の有無を判断し、対応可能な監視員を特定して、特定した監視員に必要な情報を伝達する。また、生成された視界画像を解析して、監視エリアにおいて監視員の視界に入っていない領域を判断し、その領域を監視するよう監視員に指示してもよい。
[2−12]発明のカテゴリ
本発明は、上述した監視員端末10、監視センタサーバ装置20及びオペレータ端末30の他、監視支援装置の一例として説明した各装置やそれらの装置を備える監視システムとしても捉えられる。また、本発明は、各装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられる。また、各装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
1…監視システム、10…監視員端末、20…監視センタサーバ装置、30…オペレータ端末、101…監視画像撮影部、102…監視画像送信部、103…位置測定部、104…方位測定部、105…測定結果送信部、201…監視画像取得部、202…監視画像蓄積部、203…測定結果取得部、204…測定結果蓄積部、205…視界画像生成部、206…視界画像出力部、207…周辺画像取得部、208…周辺画像蓄積部、301…監視画像表示部、302…視界画像表示部。

Claims (8)

  1. 監視者の動きに応じて変動する当該監視者の位置及び向きを示す情報を順次取得する取得部と、
    取得された前記情報が示す位置から当該情報が示す向きに広がる前記監視者の前方の領域を地図上で示す領域画像を生成する生成部と、
    生成された前記領域画像を出力する出力部と
    を備える監視支援装置。
  2. 前記生成部は、前記監視者に関する現在の前記領域に加えて当該監視者に関する過去の前記領域を同一の地図上で示す画像を前記領域画像として生成する
    請求項1に記載の監視支援装置。
  3. 前記生成部は、前記領域に対応する前記情報が取得された時期に応じて前記地図上に示す前記領域ごとの態様を異ならせた画像を前記領域画像として生成する
    請求項2に記載の監視支援装置。
  4. 前記生成部は、前記地図上で前記領域に障害物が存在する場合、当該障害物及び前記位置から見て当該障害物の後方を当該領域から除いた画像を前記領域画像として生成する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の監視支援装置。
  5. 前記取得部は、前記監視者が装着する端末から前記情報を取得する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の監視支援装置。
  6. 前記端末は、前記監視者の前方を撮影する撮影部を備え、
    前記生成部は、地図上の前記位置を頂点として前記向きの方向に、前記撮影部の画角に応じた角度を成す2辺を有する前記領域を示す画像を前記領域画像として生成する
    請求項5に記載の監視支援装置。
  7. 前記生成部は、前記2辺の長さを前記撮影部の性能に応じた長さとする画像を前記領域画像として生成する
    請求項6に記載の監視支援装置。
  8. 監視者に装着される携帯端末と、前記携帯端末と通信する監視支援装置と、を含んで構成される監視システムであって、
    前記携帯端末は、
    監視者の動きに応じて変動する自己の位置及び向きを順次測定する測定部と、
    測定された前記位置及び前記向きを示す情報を前記監視支援装置に送信する送信部とを備え、
    前記監視支援装置は、
    前記携帯端末から前記情報を順次取得する取得部と、
    取得された前記情報が示す位置から当該情報が示す向きに広がる前記監視者の前方の領域を地図上で示す領域画像を生成する生成部と、
    生成された前記領域画像を出力する出力部とを備える、
    監視システム。
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