JP2018137099A - 電池制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】リチウムの析出抑制【解決手段】電池制御システム10は、押圧部材11と、圧変動機構12と、検知部13と、演算部14と、ガス抜き処理部15とを備えている。検知部13は、電池の温度と電圧を検知する処理部である。演算部14は、検知部13で検知された温度と電圧に基づいて、予め定められたマップに記録された、温度と電圧とガス発生量との関係に基づいて、当該電池40のガス発生量の積算値を得る処理部である。ガス抜き処理部15は、演算部14で得られたガス発生量の積算値が予め定められた閾値以上である場合に、圧変動機構12を操作して、押圧部材11が電池ケース41cに押し当てられる押圧力を繰り返し増減させるように設定されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、電池制御システムに関する。
特開2014−143138号公報には、電池内部への水分透過を要因とする電池劣化を考慮し、非水二次電池を適切に保護する電池システムに関する発明が開示されている。
この公報で提案される電池システムは、非水二次電池の入力を許容する最大の電流値である許容入力電流値を、非水二次電池の劣化状態に応じて低下させながら非水二次電池の入力を制御するコントローラを有している。コントローラは、非水二次電池の充放電履歴に基づく第1劣化度と、非水二次電池内部への水分透過履歴に基づく第2劣化度とに応じて、許容入力電流値を低下させるときの低下率を変更する。この公報では、非水二次電池内部への水分透過を考慮して電池劣化に応じた許容入力電流値の低下率を変更しているので、過充電を抑制し、非水二次電池を適切に保護することができる、とされている。
特開2015−141790号公報では、電池内圧および時間量の割合が内圧ダメージ量として算出されている。そして、算出した内圧ダメージ量を積算して得られた積算ダメージ量が規定値以上である場合に、電池が劣化していると判断されている。
特開2013−251060号公報には、電池システムに関する発明が開示されている。この公報で提案される電池システムは、所定方向に並んで配置された複数の二次電池と、所定方向において複数の二次電池を挟んで、各二次電池に拘束荷重を与える拘束機構と、各二次電池の電流および電圧から各二次電池の抵抗を算出するコントローラと、を有している。そして、コントローラによって、複数の二次電池において、抵抗の差が発生しているとき、抵抗が低い側の二次電池に対する拘束荷重が低下していると判別されている。また、リチウムイオン二次電池について、拘束荷重とリチウムの析出とに相関関係があることが開示されている。
特開2013−161543号公報には、電池の使用容量の増加に対する電池容量の減少の程度の変化が大きい場合に、電池の拘束力を増加させる電池の制御方法が開示されている。電池容量を回復させることが可能とされている。
特開2014−143138号公報 特開2015−141790号公報 特開2013−251060号公報 特開2013−161543号公報
ところで、本発明者の知見では、リチウムイオン二次電池などでは、充放電において、電池ケース内でガスが発生しうる。電池ケース内で発生するガスは、電池ケース内の電極体に滞留する場合がある。ガスが電極体に滞留すると、リチウムが析出しやすくなる事象がある。
ここで提案される電池制御システムは、押圧部材と、圧変動機構と、検知部と、演算部と、ガス抜き処理部とを備えている。押圧部材は、電池ケースに押して当てられた部材である。圧変動機構は、押圧部材が電池ケースに押し当てられる押圧力を変動させる機構である。検知部は、電池の温度と電圧を検知する処理部である。演算部は、検知部で検知された温度と電圧に基づいて、予め定められたマップに記録された、温度と電圧とガス発生量との関係に基づいて、当該電池のガス発生量の積算値を得る処理部である。ガス抜き処理部は、演算部で得られたガス発生量の積算値が予め定められた閾値以上である場合に、圧変動機構を操作して、押圧部材が電池ケースに押し当てられる押圧力を繰り返し増減させるように設定されている。この電池制御システムによれば、リチウムが析出しやすくなる事象が抑制される。
図1は、ここで提案される電池制御システム10を模式的に示す模式図である。 図2は、電池制御システム10のフローチャートの一例である。 図3は、充電電流の上限を制限する処理S4で用意される制御マップの一例を示すグラフである。
以下、ここで提案される電池制御システムの一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。
図1は、ここで提案される電池制御システム10を模式的に示す模式図である。図1に示す例では、電池制御システム10が採用される電池40は、例えば、複数の単電池41が組み合わされた組電池である。単電池41の電池ケース41c内には、図示は省略するが、電極体および電解質(電解液)が収容されている。ここで、電極体は、正極シートと、負極シートとを、樹脂製の多孔質膜からなるセパレータを介在させて積層し、かつ、捲回した捲回電極体でありうる。なお、ここでは、電池40は、組電池として例示されているが、電池制御システム10が採用される電池40は単電池でもよい。
ここで、正極シートは、例えば、集電箔に正極活物質を含む正極活物質層が形成されたシートである。負極シートは、例えば、集電箔に負極活物質を含む負極活物質層が形成されたシートである。セパレータは、例えば、所要の耐熱性を有する電解質が通過しうる多孔質の樹脂シートである。電解質には、例えば、有機溶媒にリチウム塩が溶解した電解液が用いられる。
正極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、リチウム遷移金属複合材料のように、充電時にリチウムイオンを放出し、放電時にリチウムイオンを吸収しうる材料である。正極活物質は、リチウム遷移金属複合材料以外にも種々提案されており、特に限定されない。
負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、天然黒鉛のように、充電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時に吸蔵したリチウムイオンを放電時に放出しうる材料である。負極活物質は、天然黒鉛以外にも種々提案されており、特に限定されない。
電解液には、例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)との混合溶媒にLiPFを含有させた非水電解液などが挙げられる。
電池ケース41cには、上面が開放された扁平な角型のケース本体と、当該ケース本体の上面を塞ぐ蓋体とで構成された、いわゆる角型の電池ケースが採用されている。
かかる単電池41の構造は、例えば、上述した特許文献3などにおいて開示されている。ここで提案される電池制御システム10では、特に言及されない限りにおいて電池の構造は、特に限定されない。図1に示す例では、電池40は、組電池であり、複数の単電池41の正極端子41aおよび負極端子41bが並列または直列にバスバー42によって接続されている。なお、図1では、単電池41は2つしか図示されていないが、組電池40としては、より多くの単電池41が組み合わされているとよい。
例えば、リチウムイオン二次電池では、充電の条件によっては、電極表面にリチウムが析出する場合がある。電極上にリチウムが析出すると、電池反応に寄与するリチウムイオンが減少するため、電池容量が劣化する原因となりうる。また、リチウムが析出するのを抑制するためには、充電時の電流値を低く抑えるとよい。しかし、充電時の電流値を低く抑えると、例えば、ハイブリッド車両などの車両用の電池として用いられている場合には、車両の燃費性能が低下する要因となる。
また、電池40は、充電が進むと電圧が高くなる傾向がある。充電が進み電圧が所定の電圧よりも高くなると、いわゆる過充電の状態となる。過充電状態になると、電解液が分解されてガスが発生するなどの事象が生じうる。本発明者の観察によれば、リチウムイオン二次電池は使用される際に、温度が高ければ高いほど、また、電圧が高ければ高いほど、電解液が分解されやすい状態となり、電極体内でガスが発生しやすい状況になる。例えば、比較的高い温度環境で、予め定められた上限電圧を超えて充電される場合などでは、電極体内にガスが発生しやすい。発生したガスの一部は、電極体内(正極と負極の間)に滞留する。電池は、充電時に電圧が高くなるが、本発明者の知見では、温度が同じであれば、かかる充電時の最大電圧が高ければ高いほど、ガス発生量が多くなる傾向がある。
本発明者は、電極表面にリチウムが析出する事象について、電極体内にガスが滞留している場合にリチウムが析出しやすいとの知見を得た。つまり、電極体内にガスが滞留している状況では、例えば、正極と負極の間隔が広くなる傾向がある。そして、正極と負極の間隔が広くなると、電極表面などにリチウムが析出しやすくなる。
本発明者は、このような知見を基に図1に示す電池制御システム10を提案する。
電池制御システム10では、例えば、制御対象となる電池40に関し、温度と電圧とで規定される使用環境において単位時間の使用で電極体に滞留するガス発生量の関係を調べ、温度と電圧とガス発生量との相関関係を得る。かかる相関関係は、予め行った試験やシュミュレーションによって得られる。そして、当該相関関係に基づいて、温度と電圧とガス発生量との関係を記録した制御マップを作成する。制御対象となる電池40について、使用時に温度と電圧を記録する。当該マップを基に、単位時間毎のガス発生量を推定することができる。さらに、使用期間におけるガス発生量を積算する。積算されたガス発生量は、ここでは、適宜に「ガス発生量の積算値」と称される。ここで、マップの構成例としては、表1に示すように、縦軸に温度、横軸に電圧を取った行列に、温度と電圧とガス発生量との関係を記録するとよい。
Figure 2018137099
ガス発生量の積算値が、予め定められた閾値以上になった場合に、ガス発生量の積算値に応じて充電電流の上限値を制限する。例えば、リチウムが析出しない程度に充電電流の上限値を設定するとよい。さらに、電極体内に滞留したガスを抜くための処理を実施する。ここで、ガスを抜く処理としては、例えば、電池の拘束圧を繰り返し増減するとよい。これによって、拘束圧を繰り返し増減することで、電極体の内部で圧力が変動し、それに合せてガスが電極体から排出される。電極体から滞留するガスが排出されると、電極体内でリチウムが析出されにくくなる。このため、充電電流の上限値の制限を緩和できる。充電電流の上限値の制限が緩和されると、それだけ電池を活用することができる。このため、例えば、電池40が、ハイブリッド車両などの車両用の電池として用いられている場合には、充電電流の上限値を制限されると、車両の燃費性能が悪くなりうる。これに対して、充電電流の上限値の制限が緩和されると、車両の燃費性能が良くなることが期待できる。ただし、上述のように充電電流の上限値が制限されることで、電池の長寿命化が図られうる。
ここで提案される電池制御システム10は、図1に示すように、押圧部材11と、圧変動機構12と、検知部13と、演算部14と、ガス抜き処理部15とを備えている。電池制御システム10は、電池40を拘束する装置に設けられている。電池制御システム10は、図1に示すように、制御装置20を備えている。ここで、制御装置20は、典型的にはコンピュータであり、記憶装置(メモリなど)と、演算装置(CPUなど)とを備えている。電池制御システム10の各機能は、物理的な構成要素と、予め定められたプログラムに沿って行われた演算結果に基づく制御装置20の制御との協働によって適宜に具現化されうる。
押圧部材11は、電池ケース41cに押して当てられた部材である。この実施形態では、図1に示すように、押圧部材11は、圧変動機構12に設けられている。圧変動機構12は、押圧部材11が電池ケースに押し当てられる押圧力を変動させるアクチュエータを備えた機構である。この実施形態では、圧変動機構12は、押圧部材11を保持する油圧ケース12aを備えている。油圧ケース12aは、対向する両側面が開口しており、当該開口に押圧部材11が装着されている。油圧ケース12aには、油を供給する流路12bに接続されている。また、流路12bは、流路12bに供給される油の量を制御する油圧回路12cに接続されている。油圧回路12cは、制御装置20によって制御される。
この実施形態では、電池40を拘束する拘束部材43として、一対のエンドプレート43aと拘束ベルト43bとを備えている。一対のエンドプレート43aは、対向するように置かれ、拘束ベルト43bによって保持されている。そして拘束ベルト43bによって間隔が定められた一対のエンドプレート43aの間に、単電池41が並べられている。単電池41の間および単電池41とエンドプレート43aとの間には、圧変動機構12が配置されている。圧変動機構12は、上述のように両側に押圧部材11を備えている。押圧部材11は、隣接する単電池41の電池ケース41cの側面またはエンドプレート43aに押し当てられている。
油圧ケース12a内の油圧を高くなると押圧部材11は油圧ケース12aから押し出される。油圧ケース12a内の油圧が高くされたり緩められたりすることによって、押圧部材11が電池ケース41cに押し当てられる押圧力が増減する。ここで、押圧部材11および圧変動機構12の一例を示すが、押圧部材11および圧変動機構12は、押圧部材11が電池ケースに押し当てられ、かつ、その押圧力を変動させる所要の機能を奏する構造を備えているとよく、かかる形態に限定されない。
例えば、圧変動機構12は、単電池41毎に、押圧部材11によって作用する押圧力が変動するように構成されていてもよい。例えば、圧変動機構12は、油圧ケース12aに装着された2つの押圧部材11のうち、一方の押圧部材11を固定するロック構造を備えていてもよい。これにより、油圧ケース12a内の油圧を変動させることによって、2つの押圧部材11のうち一方の押圧部材11のみを作動させてもよい。かかるロック構造を備えていることによって、図1の例では、組電池40のうち、単電池41毎に押圧力を変動させることができる。また、かかるロック構造を動作させるアクチュエータは、例えば、制御装置20によって操作されるように構成されうる。
検知部13は、電池40の温度と電圧を検知する処理モジュールである。電池40の温度と電圧は、例えば、温度センサ13aと、電圧センサ13bとによって検知される。検知部13は、制御装置20において具現化されており、温度センサ13aと、電圧センサ13bとによって得られた検知信号を基に、電池40の温度と電圧を検知する。
温度センサ13aは、電池ケース41cの予め定められた位置に取り付けられている。この実施形態では、温度センサ13aは、各単電池41にそれぞれ取り付けられている。電圧センサ13bは、この実施形態では、単電池41の正極端子と負極端子の間に取り付けられている。なお、この実施形態では、温度センサ13aおよび電圧センサ13bは、単電池41毎に取り付けられた形態が例示されている。電池40が組電池である場合には、組電池単位で、1つの温度センサ13aと1つの電圧センサ13bを設けてもよい。この場合、電圧センサ13bは、組電池全体の電圧を測定するセンサとしてもよい。
演算部14は、検知部13で検知された温度と電圧に基づいて、予め定められたマップに記録された、温度と電圧とガス発生量との関係に基づいて、当該電池40のガス発生量の積算値GSを得る処理モジュールである。
ここで、マップについては、表1に例示されている。このようなマップを基に、温度と電圧とで規定される使用環境において単位時間の使用で電極体に滞留するガス発生量が推定できる。そして、当該マップを基に、単位時間毎のガス発生量を推定し、使用期間におけるガス発生量を積算するとよい。この実施形態では、単電池41毎にガス発生量の積算値を得ている。なお、上述のように、単電池41毎にガス発生量の積算値を得ても良いし、組電池40を一体としてガス発生量の積算値を得てもよい。
ガス抜き処理部15は、圧変動機構12を操作して、押圧部材11が電池ケース41cに押し当てられる押圧力を繰り返し増減させる処理モジュールである。ガス抜き処理部15は、演算部14で得られたガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上である場合に、押圧力を繰り返し増減させるように設定されている。
電池40が組電池である場合、ガス抜き処理部15の処理は、例えば、単電池41毎にガス発生量の積算値を得て、ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上である単電池41について、押圧力を繰り返し増減させてもよい。
また、単電池41毎にガス発生量の積算値を得て、単電池41毎に、ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上であるか否かを判定してもよい。そして、組電池40のうち1つでもガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上である単電池41がある場合に、組電池40の全ての単電池41において、押圧力を繰り返し増減させてもよい。
また、組電池40を一体としてガス発生量の積算値が得られる場合には、例えば、組電池40を一体として得られたガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上であるか否かを判定してもよい。そして、組電池40を一体として得られたガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上である場合に、組電池40の全ての単電池41において、押圧力を繰り返し増減させるとよい。
図2は、電池制御システム10のフローチャートの一例である。
電池制御システム10は、図2に示すように、電池40の温度と電圧を検知する(S1)。次に、検知された電池40の温度と電圧に基づいて、ガス発生量の積算値GSを算出する(S2)。ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上か否かを判定する(S3)。ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上でない場合(NO)には、電池40の温度と電圧を検知する処理S1に戻るとよい。このフローチャートでは、ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上である場合(YES)には、充電電流の上限が制限される(S4)。ここで、図1の形態では、処理S1は、上述した温度センサ13a、電圧センサ13bおよび検知部13によって具現化されうる。処理S2は、上述した演算部14の処理によって具現化されうる。
図3は、充電電流の上限を制限する処理S4で用意される制御マップの一例を示すグラフである。充電電流の上限を制限する処理S4では、例えば、図3に示すグラフのように、ガス発生量の積算値GSに対して、許容電流(%)を定めた制御マップを予め用意しておく。そして、ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上である場合には、当該制御マップに応じて充電電流の上限を定めるとよい。ここで、図3のグラフでは、横軸にガス発生量の積算値GSが取られており、縦軸に許容電流(%)が示されている。許容電流は、制限前の充電電流の上限を100として百分率で示されている。図3のグラフでは、ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値Tを超えると超えた量に応じて、充電電流の上限が低くなるように設定されている。なお、図3に示すグラフは一例であり、充電電流の上限を制限する処理S4で用意される制御マップは、図3のようなグラフに限定されない。
次に、押圧部材11を操作して押圧力を増減する処理が施される(S5)。これによって、電池40の電極体内に滞留したガスを電極体の外に排出することができる。この処理S5によって、リチウムの析出が抑制されうる。このため、当該処理S5の後で、処理S4での充電電流の制限を緩和するとよい(S6)。その後、当該押圧部材11を操作して押圧力を増減する処理S5が施された電池40について、ガス発生量の積算値GSをリセットし、電池40の温度と電圧を検知する処理S1に戻すとよい(S7)。
ここで、押圧力を増減する処理S5は、図1の形態では、上述したガス抜き処理部15の処理によって具現化される。ガス抜き処理部15の処理では、例えば、油圧回路12cを制御して、圧変動機構12を操作し、押圧部材11によって電池40に作用する押圧力が増減されるとよい。電池40が組電池である場合には、上述のように、単電池41毎の処理としてもよいし、組電池40全体の処理としてもよい。なお、ハイブリッド車両などの車両用の電池として用いられている場合には、例えば、走行中に、ガス発生量の積算値GSが予め定められた閾値T以上となる場合がある。この場合でも、走行中は充電電流の上限が制限することに留める(S4)。そして、例えば、ギヤがパーキングに入り、予め定められた時間が経過して停車が確認された状態で、押圧力を増減する処理S5が実行されるとよい。
充電電流の制限を緩和する処理(S6)では、例えば、充電電流の上限を制限する処理S4を解除してもよい。また、充電電流の上限を制限する制御を残しつつ、制限する電流量を小さくしてもよい。また、ガス発生量の積算値GSをリセットする処理S7では、ガス発生量の積算値GSをゼロにしてもよいし、あるいは、ガス発生量の積算値GSを予め定められた割合で減らしてもよい。つまり、押圧力を増減する処理S5でも、電池40の電極体内にガスが残留する場合がある。このため、その割合を考慮して、ガス発生量の積算値GSをリセットする処理S7では、ガス発生量の積算値GSを予め定められた割合で減らしてもよい。
以上、ここで提案される電池制御システムについて、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた電池制御システムの実施形態などは、本発明を限定しない。
10 電池制御システム
11 押圧部材
12 圧変動機構
12a 油圧ケース
12b 流路
12c 油圧回路
13 検知部
13a 温度センサ
13b 電圧センサ
14 演算部
15 ガス抜き処理部
20 制御装置
40 組電池(電池)
41 単電池
41a 正極端子
41b 負極端子
41c 電池ケース
42 バスバー
43 拘束部材
43a エンドプレート
43b 拘束ベルト

Claims (1)

  1. 電池ケースに押して当てられた押圧部材と、
    前記押圧部材が電池ケースに押し当てられる押圧力を変動させる圧変動機構と、
    電池の温度と電圧を検知する検知部と、
    前記検知部で検知された温度と電圧に基づいて、予め定められたマップに記録された、温度と電圧とガス発生量との関係に基づいて、当該電池のガス発生量の積算値を得る演算部と、
    前記演算部で得られた前記ガス発生量の積算値が予め定められた閾値以上である場合に、前記圧変動機構を操作して、前記押圧部材が電池ケースに押し当てられる押圧力を繰り返し増減させるように設定されたガス抜き処理部と
    を備えた、
    電池制御システム。
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