JP4338963B2 - 燃料電池の保護装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜を燃料極(アノード)と酸素極(カソード)とで両側から挟み込んで形成されたセルに対し、複数のセルを積層して構成されたスタック(以下において燃料電池と呼ぶ)を備えており、燃料極に燃料として水素が供給され、酸素極に酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動して、酸素極で酸素と電気化学反応を起こして発電するようになっている。
ところで、このような燃料電池では、例えば運転時における燃料電池の温度が所定温度よりも低い場合や、例えば固体高分子電解質膜の加湿状態が所定状態よりも低く、イオン導電性が低下している場合等において発電効率が低下し、各セルの出力電圧であるセル電圧が低下する場合がある。このようにセル電圧が低下した状態で、例えばセル電圧の低下がない状態と同等の発電指令に基づいて燃料電池から発電電流を取り出そうとすると、燃料電池の発電状態が不安定となって、さらにセル電圧が低下したり、固体高分子電解質膜が劣化して、燃料電池の耐久性能が低下してしまう虞がある。
このような問題に対して、従来、例えばセル電圧が所定値よりも小さくなったときに、燃料電池から負荷に供給される電流を制限する燃料電池システムの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−272736号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術の一例に係る燃料電池システムの制御装置においては、セル電圧が所定値よりも小さくなると負荷に供給される電流が制限されることから、負荷の作動状態が急激に変化してしまう虞がある。例えば燃料電池を燃料電池車両等の車両に駆動用電源として搭載した場合に、一時的なセル電圧の低下に伴い、負荷である走行用モータへの通電量が制限されると、車両の乗員が予期しないトルク変動が発生し、車両の運転者は、車両の挙動に違和感を感じる場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、燃料電池の作動時おいて、燃料電池を構成する複数のセルの各セル電圧が低下した場合に、燃料電池が劣化することを抑制しつつ、燃料電池の出力低下が急激に発生することを抑制することが可能な燃料電池の保護装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の燃料電池の保護装置は、水素を含む燃料が供給される燃料極と酸素を含む酸化剤が供給される酸素極とによって電解質(例えば、実施の形態での固体高分子電解質膜21)が両側から挟み込まれてなる複数の燃料電池セルを具備する燃料電池と、前記複数の燃料電池セルを所定数の前記燃料電池セルからなる複数のセルブロック単位に分類し、順次前記複数のセルブロック単位毎に、各前記所定数の前記燃料電池セルの端子間電圧であるセル電圧を順次検出するセル電圧検出手段(例えば、実施の形態でのセル電圧検出器17)と、前記セル電圧検出手段により検出される前記セル電圧から、前記複数のセルブロック単位毎での前記セル電圧の最低値を順次検出する最低セル電圧検出手段(例えば、実施の形態でのセル電圧検出器17が兼ねる)と、前記最低セル電圧検出手段により前記セルブロック単位毎の前記最低値が検出される毎に、前記最低値に基づき、前記燃料電池から取り出す発電電流に対する電流制限値を算出し、前記発電電流を前記電流制限値以下に規制する電流制御手段(例えば、実施の形態でのステップS04)とを備えることを特徴としている。
【0006】
上記構成の燃料電池の保護装置によれば、燃料電池を構成する複数の燃料電池セルの各セル電圧の検出結果に応じて燃料電池から取り出す発電電流を制御する際に、順次選択される各セルブロック単位毎において、所定数の燃料電池セルの各セル電圧の検出が終了すると共にセル電圧の最低値が検出された時点で発電電流に対する電流制限値を算出し、発電電流を電流制限値以下に規制することによって、燃料電池の保護性能を向上させることができる。
すなわち、例えば全ての燃料電池セルの各セル電圧の検出が終了してから発電電流を規制する場合に比べて、より早いタイミングで規制を実行することができ、燃料電池を保護する処理の実行を高速化することができる。
【0007】
さらに、請求項2に記載の本発明の燃料電池の保護装置は、前記セル電圧検出手段により適宜の前記燃料電池セルの前記セル電圧を検出した後に、所定時間に亘って前記電流制限値が更新されること無しに全ての前記燃料電池セルの前記セル電圧の検出が完了したか否かを判定する完了判定手段(例えば、実施の形態でのステップS09)と、前記完了判定手段により所定時間に亘って前記電流制限値が変更されること無しに全ての前記燃料電池セルの前記セル電圧の検出が完了したと判定されたときに、前記電流制御手段による前記発電電流に対する前記規制を解除可能な規制解除手段(例えば、実施の形態でのステップS10)とを備えることを特徴としている。
【0008】
上記構成の燃料電池の保護装置によれば、例えば電流制御手段により発電電流が規制された後に、完了判定手段により所定時間に亘って電流制限値が更新されること無しに全ての燃料電池セルのセル電圧の検出が完了したと判定されたときに、発電電流の規制を解除可能とすることによって、各燃料電池セルにおいて異常状態が発生していないことを確認してから発電電流の規制を解除することができ、燃料電池を保護する処理を適正に実行することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池の保護装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による燃料電池の保護装置10は、例えば燃料電池車両等の車両に駆動用電源として搭載されており、図1に示すように、燃料電池11と、酸化剤供給装置12と、燃料供給装置13と、電流制御器14と、制御装置(ECU)15と、電流検出器16と、セル電圧検出器17とを備えて構成されている。
【0010】
燃料電池11は、陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜21を、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)22と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)23とで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成されている。
そして、電解質電極構造体と対向する各セパレータの表面上には凹溝が形成されており、各凹溝と電解質電極構造体とによってアノード流路およびカソード流路が形成されている。
【0011】
燃料電池11のアノード22には、アノード流路に接続された入口側配管から高圧の水素タンク水素等によって燃料ガス(反応ガス)が供給され、アノード22のアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜21を介してカソード23へと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路(図示略)に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。カソード23には、例えば酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気が、カソード流路に接続された入口側配管からエアーコンプレッサー等を具備する酸化剤供給装置12によって供給され、このカソード23において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。そして、アノード流路に接続された出口側配管およびカソード流路に接続された出口側配管から未反応の反応ガスを含む排出ガスが燃料電池11の外部に排出される。
【0012】
燃料電池11から取り出される発電電流は電流制御器14に入力されており、この電流制御器14には、例えば走行用モータ等の電気的な負荷31や例えば電気二重層コンデンサや電解コンデンサからなるキャパシタ等が接続されている。電流制御器14は、例えばDC−DCチョッパ等を備えて構成されており、ECU15から出力される電流指令値つまり燃料電池11に対する発電指令に基づいて、燃料電池11から取り出される発電電流の電流値を制御する。
【0013】
制御装置15は、例えば、車両の運転状態や、燃料電池11のアノード22に供給される反応ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池11のアノード22から排出される排出ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池11の発電状態、例えば各複数の燃料電池セルの出力電圧であるセル電圧や、燃料電池11から取り出される発電電流等に基づき、酸化剤供給装置12および燃料供給装置13から燃料電池11へ供給される各反応ガスの流量に対する指令値を出力し、燃料電池11の発電状態を制御すると共に、燃料電池11に対する発電指令を電流制御器14へ出力し、燃料電池11から取り出される発電電流の電流値を制御する。
例えば、制御装置15は、後述するように、セル電圧の検出値および発電電流の検出値に基づき、燃料電池11から取り出される発電電流の上限値とされる電流制限値を設定し、この電流制限値によって発電電流に対するフィードフォワード制御を行う。
【0014】
このため、制御装置15には、例えば、燃料電池11のアノード22側の入口側配管および出口側配管に設けられた水素センサ(図示略)から出力される検出信号と、電流制御器14から負荷31へ供給される発電電流の電流値を検出する電流検出器16から出力される検出信号と、燃料電池11の発電状態を検出するためのセル電圧検出器17から出力される検出信号とが入力されている。
【0015】
セル電圧検出器17は、燃料電池11を構成する複数(例えば、200セル等)の燃料電池セルを所定数(例えば、20セル等)の燃料電池セルからなるセルブロック単位に分類し、各セルブロック単位毎に、各セルブロック単位に含まれる所定数の燃料電池セルの各セル電圧を検出する。ここで、セル電圧検出器17は、各セルブロック単位毎において、燃料電池セルの各セル電圧の検出が終了した時点でセル電圧の最低値を抽出し、この最低値を最低セル電圧VLOWとして制御装置15へ出力する。
そして、セル電圧検出器17は、順次、各セルブロック単位毎に最低セル電圧VLOWを制御装置15へ出力することによって、燃料電池11を構成する全ての燃料電池セルに対するセル電圧の検出を行う。ここで、全ての燃料電池セルに対するセル電圧の検出処理が完了するまで要する時間は、例えば所定周期Tとされており、この所定周期T毎に同一の燃料電池セルのセル電圧が検出されるようになっている。
【0016】
本実施の形態による燃料電池の保護装置10は上記構成を備えており、次に、この燃料電池の保護装置10の動作、特に、電流検出器16から入力される発電電流の検出値(発電電流IFC)およびセル電圧検出器17から入力される最低セル電圧VLOWに基づき、燃料電池11の発電状態を制御するための電流制限値を設定する処理について添付図面を参照しながら説明する。
【0017】
先ず、例えば図2に示すステップS01においては、今回の処理にて検出対象となっているセルブロックの中の各セル電圧をそれぞれ検出し、これらの中での最低セル電圧VLOWを判別する。
次に、ステップS02においては、燃料電池11の発電電流IFCおよび前記判別された最低セル電圧VLOWに応じた電流制限値の変化を示す所定マップのマップ検索により、電流制限マップ値を算出する。なお、この所定マップにおいては、例えば発電電流IFCおよび最低セル電圧VLOWの増大に伴い、電流制限値が増大傾向に変化するように設定されている。
【0018】
次に、ステップS03においては、この時点で設定されている電流制限値の制御量が、前記マップ検索により算出した電流制限マップ値よりも小さいか否か判定する。
この判定結果が「YES」の場合、すなわち、今回の処理にて検出対象であったセルブロックの各セル電圧から求めた電流制限マップ値が、前回の電流制限値の制御量よりも大きく、かつ、低下したセル電圧値が回復状態にあると判断されるときには、後述するステップS09に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合、つまり算出した電流制限マップ値が電流制限値以下の値となる場合、すなわちセル電圧が低下傾向にあるときには、ステップS04に進む。
【0019】
ステップS04においては、電流制限値の制御量として前記検索された電流制限マップ値を設定することにより、即座に電流制限値を電流制限マップ値に置き換える。
次に、ステップS05においては、電流制限値の変更に伴い減算タイマーのタイマー値TMに所定タイマー値#TM1を設定して、タイマー値TMをリセットする。なお、所定タイマー値#TM1は、例えば、少なくとも全ての燃料電池セルのセル電圧の検出処理を完了するのに要する時間等とされている。
【0020】
次に、ステップS06においては、後述する電流制限仮値に所定の定格発電電流値を設定する。
そして、ステップS07においては、タイマー値TMの減算を実行し、次に、ステップS08において、前記算出された電流制限値に基づいて電流制限器14を制御することにより、燃料電池11の発電電流値を制限し、一連の処理を終了する。
【0021】
また、ステップS09においては、減算タイマーのタイマー値TMがゼロか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、言い換えれば各セルブロック内のセル電圧の検出を全セルブロックに対して行っていないときは、電流制限の回復処理を行わずに、後述するステップS11に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり電流制限値が変更されない状態が、所定タイマー値#TM1の期間だけ継続した場合、言い換えれば各セルブロック内のセル電圧の検出を全セルブロックに対して行い、これにより、燃料電池11の全ての燃料電池セルのセル電圧が検出されたと判断されるときには、ステップS10に進み、電流制限値に前記ステップS06で設定した電流制限仮値を設定することで電流制限の回復処理を行い、上述したステップS05に戻る。
【0022】
また、ステップS11においては、電流制限仮値が電流制限マップ値よりも大きいか否かを判定し、この判定結果が「NO」の場合、つまり電流制限仮値が電流制限マップ値以下である場合には、上述したステップS07に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS12に進み、電流制限仮値にステップS01で算出した電流制限マップ値を設定して、上述したステップS07に進む。すなわち、現在の状態が所定時間経過して全ての燃料電池セルのセル電圧検出が終了したときに、現在のセルブロックで検出されたセル電圧よりもセル電圧が低い燃料電池セルが存在しないため、ステップS10で用いる電流制限値の回復値(電流制限仮値)を、今回の処理にて検出対象であったセルブロックの最低セル電圧VLOWから検索された電流制限マップ値まで回復させてもよい状態であることを意味している。
なお、上述したステップS01〜ステップS12の処理は、例えば所定の周期毎に繰り返し実行されるものである。
【0023】
図3は、前記図2のフローチャートの処理を実行した場合の電流制限のされ方の一例を示すタイムチャートである。
所定周期T毎(例えば、時刻t3,t6,t9,t12,t15等)に、全ての燃料電池セルのセル電圧の検出処理を完了する状態において、例えば図3に示す時刻t1未満のように、電流制限マップ値が所定の定格発電電流値I0であって、燃料電池11の発電電流IFCに対する制限がない状態では、いわば電流制限値および電流制限仮値は定格発電電流値I0と同等とされている。
そして、時刻t1において、電流制限マップ値が定格発電電流値I0よりも小さな電流値I3になると、電流制限値に電流値I3を設定し、電流制限値を更新すると共に、電流制限仮値に定格発電電流値I0を設定し、減算タイマーのタイマー値TMをリセットし、減算処理を実行する。
【0024】
そして、時刻t2において、電流制限マップ値が電流値I3よりも小さな電流値I4になると、電流制限値に電流値I4を設定し、電流制限値を更新すると共に、電流制限仮値に定格発電電流値I0を設定し、減算タイマーのタイマー値TMをリセットし、減算処理を実行する。
同様に、時刻t4において、電流制限マップ値が電流値I4よりも小さな電流値I5になると、電流制限値に電流値I5を設定し、電流制限値を更新すると共に、電流制限仮値に定格発電電流値I0を設定し、減算タイマーのタイマー値TMをリセットし、減算処理を実行する。
【0025】
そして、時刻t5において、電流制限マップ値が電流値I5よりも大きく、かつ、電流制限仮値(この時点では、定格発電電流値I0)よりも小さな電流値I3になると、電流制限仮値に電流値I3を設定し、減算タイマーの減算処理を継続する。
そして、時刻t7において、減算タイマーのタイマー値TMがゼロになると共に、電流制限マップ値が電流値I5よりも大きく、かつ、電流制限仮値(この時点では、電流値I3)よりも小さな電流値I4になると、例えば、先ず、電流制限仮値に電流値I4を設定して電流制限仮値を更新する。次に、電流制限値に電流制限仮値(この時点では、電流値I4)を設定することで、電流制限値を増大させるように更新する。次に、減算タイマーのタイマー値TMに所定タイマー値#TM1を設定してタイマー値TMをリセットすると共に、電流制限仮値に初期値(つまり、定格発電電流値I0)を設定して、電流制限仮値をリセットする。そして、減算タイマーの減算処理を実行する。
【0026】
そして、時刻t8において、電流制限マップ値が電流値I4よりも大きく、かつ、電流制限仮値(この時点では、定格発電電流値I0)よりも小さな電流値I3になると、電流制限仮値に電流値I2を設定し、減算タイマーの減算処理を継続する。
そして、時刻t10において、減算タイマーのタイマー値TMがゼロになると、電流制限値に電流制限仮値(この時点では、電流値I2)を設定することで、電流制限値を増大させるように更新する。そして、減算タイマーのタイマー値TMに所定タイマー値#TM1を設定してタイマー値TMをリセットすると共に、電流制限仮値に初期値(つまり、定格発電電流値I0)を設定して、電流制限仮値をリセットする。そして、減算タイマーの減算処理を実行する。
【0027】
そして、時刻t11において、電流制限マップ値が電流値I2よりも大きく、かつ、電流制限仮値(この時点では、定格発電電流値I0)よりも小さな電流値I1になると、電流制限仮値に電流値I1を設定し、減算タイマーの減算処理を継続する。
そして、時刻t13において、減算タイマーのタイマー値TMがゼロになると、電流制限値に電流制限仮値(この時点では、電流値I1)を設定することで、電流制限値を増大させるように更新する。そして、減算タイマーのタイマー値TMに所定タイマー値#TM1を設定してタイマー値TMをリセットすると共に、電流制限仮値に初期値(つまり、定格発電電流値I0)を設定して、電流制限仮値をリセットする。そして、減算タイマーの減算処理を実行する。
【0028】
上述したように、本実施の形態による燃料電池の保護装置10によれば、燃料電池11を構成する複数の燃料電池セルの各セル電圧の検出結果に応じて燃料電池11から取り出す発電電流を制御する際に、所定数の燃料電池セルからなるセルブロック単位毎に電流制限値を設定することによって、燃料電池11の保護性能を向上させることができる。すなわち、例えば全ての燃料電池セルの各セル電圧の検出処理が完了してから電流制限値を設定する場合に比べて、より早いタイミングで電流制限値を設定することができ、発電電流の規制等の保護処理の実行を高速化することができる。
しかも、発電電流の規制を緩和するようにして電流制限値を変更する際には、全ての燃料電池セルの各セル電圧の検出処理を完了し、各燃料電池セルにおいて異常状態が発生していないことを確認してから電流制限値を変更することにより、電流制限値を適切に変更することができ、発電電流の規制等の保護処理の実行を適正化することができる。
【0029】
なお、上述した本実施の形態においては、セル電圧検出器17により各セルブロック単位毎の最低セル電圧VLOWを抽出するとしたが、これに限定されず、制御装置15により各セルブロック単位毎の最低セル電圧VLOWを抽出してもよい。この場合、セル電圧検出器17は、順次、複数の燃料電池セルの各セル電圧の検出値を制御装置15へ出力すればよい。
【0030】
なお、上述した本実施の形態においては、電流制限値が変更されない状態が、所定タイマー値#TM1の期間だけ継続した場合に、電流制限値に電流制限仮値を設定し、電流制限値を変更するとしたが、これに限定されず、例えば電流制限マップ値が電流制限値以下の値となって電流制限値が変更される場合に対応する燃料電池セルを記憶し、この燃料電池セルに対する次回のセル電圧の検出処理が終了するまでの期間に亘って、電流制限値が変更されない状態が継続したときに、電流制限値に電流制限仮値を設定し、電流制限値を変更してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の燃料電池の保護装置によれば、順次選択される各セルブロック単位毎において、所定数の燃料電池セルの各セル電圧の検出が終了すると共にセル電圧の最低値が検出された時点で発電電流に対する電流制限値を算出し、発電電流を電流制限値以下に規制することによって、例えば全ての燃料電池セルの各セル電圧の検出が終了してから発電電流を規制する場合に比べて、より早いタイミングで規制を実行することができ、燃料電池を保護する処理の実行を高速化することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の燃料電池の保護装置によれば、例えば電流制御手段により発電電流が規制された後に、完了判定手段により所定時間に亘って電流制限値が更新されること無しに全ての燃料電池セルのセル電圧の検出が完了したと判定されたときに、発電電流の規制を解除可能とすることによって、例えば各燃料電池セルにおいて異常状態が発生していないことを確認してから発電電流の規制を解除することができ、燃料電池を保護する処理を適正に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る燃料電池の保護装置の構成図である。
【図2】 図1に示す燃料電池の保護装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 電流制限値およびタイマー値TMの時間変化の一例を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 燃料電池の保護装置
11 内燃機関
17 セル電圧検出器(セル電圧検出手段、最低セル電圧検出手段)
21 固体高分子電解質膜(電解質)
ステップS04 電流制御手段
ステップS09 完了判定手段
ステップS10 規制解除手段

Claims (2)

  1. 水素を含む燃料が供給される燃料極と酸素を含む酸化剤が供給される酸素極とによって電解質が両側から挟み込まれてなる複数の燃料電池セルを具備する燃料電池と、
    前記複数の燃料電池セルを所定数の前記燃料電池セルからなる複数のセルブロック単位に分類し、順次前記複数のセルブロック単位毎に、各前記所定数の前記燃料電池セルの端子間電圧であるセル電圧を順次検出するセル電圧検出手段と、
    前記セル電圧検出手段により検出される前記セル電圧から、前記複数のセルブロック単位毎での前記セル電圧の最低値を順次検出する最低セル電圧検出手段と、
    前記最低セル電圧検出手段により前記セルブロック単位毎の前記最低値が検出される毎に、前記最低値に基づき、前記燃料電池から取り出す発電電流に対する電流制限値を算出し、前記発電電流を前記電流制限値以下に規制する電流制御手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池の保護装置。
  2. 前記セル電圧検出手段により適宜の前記燃料電池セルの前記セル電圧を検出した後に、所定時間に亘って前記電流制限値が更新されること無しに全ての前記燃料電池セルの前記セル電圧の検出が完了したか否かを判定する完了判定手段と、
    前記完了判定手段により所定時間に亘って前記電流制限値が変更されること無しに全ての前記燃料電池セルの前記セル電圧の検出が完了したと判定されたときに、前記電流制御手段による前記発電電流に対する前記規制を解除可能な規制解除手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の保護装置。
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