JP2018136373A - 反射板およびそれに用いる挟持具 - Google Patents

反射板およびそれに用いる挟持具 Download PDF

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Abstract

【課題】膜体と型板とを分離した反射板であり、膜体と型板それぞれの交換を可能にしつつも膜体にたるみのない張力を付与する反射板と、膜体を型板にたるみなく固定する挟持具とを提供する。
【解決手段】反射板は、型板1と、型板1の表側に配された光反射性のある膜体2と、型板1の外縁部において、型板1の裏側へ巻き込んだ膜体2を挟持する挟持溝を有する挟持具3と、型板1の裏側において膜体2と挟持具3とを固定する固定部材と、を備え、挟持具3の型板1の外縁部への装着時に、固定部材によって型板1の表側の膜体2が連れて型板1の裏側へと引き込まれることによって、型板1の表側において、膜体2に張力が付与されている。
【選択図】図24

Description

本発明は、光を反射する反射板およびそれに用いる挟持具に関する。
農業分野では、光反射性のあるシートを地面に広げて果実に照射して色つけを促すことが行われており、安価であり普及しているが、シートの耐候性は低く1シーズン程度で廃棄されている。
また、平面鏡タイプとしては、破損しやすいガラスを用いないで、膜体(アルミ蒸着フイルム等)を合成樹脂の型板に密着した製品がある。しかしながら、膜体の密着にはシワや気泡をつくらない技術を必要とし、光反射面に型板の材質が影響を与えないように、型板の表面は完全に平滑でなければならない。そして、フイルムの劣化と型板の変形を抑えるために屋内の使用に限定されてしまい、高価であってもフイルムと型板の一方に不具合が生じれば全体を廃棄しなければならないという問題もある。
下記特許文献1には、アルミ蒸着フイルムそのものの材質及び構成を特定のものとして耐候性を高め、それを型板に貼り付ける反射板が開示されている。
登録実用新案第3149312号公報
本発明は、従来の反射板に上記のような難点があったことに鑑みて成されたものであり、膜体と型板とを分離した構成とし、膜体と型板それぞれの交換を可能にしつつ、膜体にたるみのない張力を付与した反射板と、膜体を型板にたるみなく固定する挟持具を提供することを技術課題とする。
本発明に係る反射板は、型板と、前記型板の表側に配された光反射性のある膜体と、前記型板の外縁部において、前記型板の裏側へ巻き込んだ前記膜体を挟持する挟持溝を有する挟持具と、前記型板の裏側において、前記膜体と前記挟持具とを固定する固定部材と、を備え、前記挟持具の前記型板の外縁部への装着時に、前記固定部材により前記型板の表側の前記膜体が連れて前記型板の裏側へと引き込まれることによって、前記型板の表側の前記膜体に張力が付与されていることを特徴としている。
膜体と型板とが一体となった従来の反射板は、耐用性の課題もあって屋外での利用は疎まれたが、膜体と型板とを分離した本発明に係る反射板は、膜体と型板それぞれの劣化の状況に合わせた交換が可能であるため、屋外利用の課題を不問とする。また、固定部材により型板の表側の膜体が連れて裏側へと引き込まれることにより、膜体への張力を確実に付与することができ、たるみない反射面を得ることができる。そして、膜体と型板とを分離ししつつも膜体にたるみのない張力を付与する反射板と、型板に膜体を手間なく固定する挟持具の提供により、使用者は劣化した反射面をいつまでも使い続けることなく、膜体の更新によって繰り返し高い反射性を手に入れることができ、自然エネルギーの活用と地球の温暖化防止に寄与できる。そしてもちろん、屋内用途に使用できる反射板でもある。
本発明に係る第1実施形態の反射板の正面図である。 同反射板の背面図である。 同反射板のA−A´線矢視断面図である。 同反射板の外縁部の拡大断面図である。 同反射板の製作工程を示す説明図であり、(イ)は挟持具装着前の拡大断面図であり、(ロ)は挟持具装着後の拡大断面図である。 同反射板の製作工程を示す背面図である。 同反射板の別の製作工程を示す説明図であり、挟持具装着前の拡大断面図である。 第1実施形態の変形例の型板の継ぎ目の例(イ)(ロ)(ハ)(ニ)を示す説明図である。 第1実施形態の他の変形例の反射板の型板の切り込み例(イ)(ロ)(ハ)を示す説明図である。 第1実施形態のさらに他の変形例の反射板の製作工程を示す説明図であり、(イ)(ロ)は同反射板の型板を挿入した袋状の膜体の背面図であり、(ハ)はB−B´線矢視断面図である。 第1実施形態のさらに他の変形例の反射板の外縁部の拡大断面図である。 第1実施形態のさらに他の変形例であり、(イ)は同反射板の膜体取り付け前の型板および架台の斜視図であり、(ロ)は同反射板の架台を含む部分断面図である。 本発明に係る第2実施形態の反射板に用いる挟持具の斜視断面図である。 第2実施形態の変形例の反射板の外縁部の拡大断面図である。 本発明に係る第3実施形態の反射板の外縁部の拡大断面図である。 同反射板の製作工程を示す説明図であり、(イ)は同反射板の挟持具装着前の拡大断面図であり、(ロ)は挟持具装着後の拡大断面図である。 第3実施形態の変形例の反射板の外縁部の拡大断面図である。 本発明に係る第4実施形態の反射板の正面図である。 同反射板の背面図である。 同反射板のC−C´線矢視断面図である。 同反射板の外縁部の拡大断面図である。 第4実施形態の変形例の反射板の外縁部の拡大断面図(イ)(ロ)である。 本発明に係る第5実施形態の反射板の正面図である。 同反射板の背面図である。 同反射板のD−D´線矢視断面図である。 同反射板の外縁部の拡大断面図である。 同反射板の型板の弾性変形を示す説明図であり、(イ)は同反射板の弾性変形前の型板の背面図であり、(ロ)は弾性変形過程の型板の背面図である。 同反射板の型板の弾性復元が挟持具に及ぼす影響を示す説明図であり、(イ)は外縁部の拡大断面図であり、(ロ)は外縁部分の背面図である。 第5実施形態の変形例であり、(イ)は同反射板の背面図であり、(ロ)はE−E´線矢視断面図である。 第5実施形態の他の変形例の反射板の背面図である。 矩形の型板の弾性変形を示す説明図であり、(イ)は同反射板の弾性変形前の型板の正面図であり、(ロ)は弾性変形後の型板の正面からの斜視図である。 本発明に係る第6実施形態の反射板の背面図である。 同反射板の型板の背面図である。 同反射板のF−F´線矢視断面図である。 第6実施形態の変形例の反射板の背面図である。 本発明に係る第7実施形態の反射板の背面図である。 同反射板のG−G´線矢視断面図である。 同反射板の型板片の連結の工程を示す型板正面からの斜視図である。 同反射板の変形形状を示す型板正面からの斜視図である。(イ)は型板片が弾性体の場合、(ロ)は剛体の場合の変形形状である。 扁平な扇状の型板片からつくられる反射板の説明図であり、(イ)は反射板の型板の正面図であり、(ロ)は同反射板の変形形状を示す型板正面からの斜視図である。 第7実施形態の変形例であり、連結具の連結の工程を示す型板正面からの斜視図である。 第7実施形態の他の変形例であり、連結状態を示す型板正面からの斜視図である。 第7実施形態のさらに他の変形例であり、(イ)は反射板の型板の正面図であり、(ロ)は連結具の連結の工程を示す型板正面からの斜視図である。 本発明に係る第8実施形態の反射板の背面図である。 同反射板の型板のH−H´線矢視断面図である。 同反射板の型板片の背面図である。 同反射板のスペーサーの説明図である。 第8実施形態の変形例であり、同反射板の背面図である。
本発明を実施するための複数の形態を、以下に説明する。
「第1実施形態」
第1実施形態の反射板の構成を図1から図4に示す。図1と図2は反射板の正面図と背面図である。図3は反射板のA-A´線矢視断面図であり、図4は反射板外縁部の拡大断面図である。具体的には、本実施形態の反射板は、型板1と、型板1の表側に配された光反射性のある膜体2と、型板1の外縁部において型板1の裏側へ巻き込んだ膜体2を挟持する挟持溝31を有する挟持具3と、型板1の裏側において、膜体2と挟持具3とを固定する固定部材4と、を備えて構成されている。
図面に示すように本実施形態の反射板は、矩形の型板1の表側に膜体2が設けられ、型板1の外周には挟持具3が設けられている。挟持具3はその全長に亘って挟持溝31を有する線状材であり、挟持溝31と型板1の裏側へ巻き込んだ膜体2とを固定する固定部材4は、挟持具3本体とは別の部材として設けられている。
用いる素材は、型板1においては合成樹脂をはじめとして木質系、パルプ系、金属系もしくはそれらの複合品とする。膜体2においては、金属蒸着フイルムあるいは同フイルムの片面あるいは両面に保護層としての薄膜あるいはコーティングを設けたものをはじめとして光反射性に富んだフイルム、シート、布とする。挟持具3においては合成樹脂あるいは金属、もしくはそれらの複合品とする。また固定部材4は、挟持具3の挟持する圧力が小さい場合には接着材あるいは粘着材を採用して粘着固定とし、挟持する圧力が大きい場合にはゴムをはじめとして粘弾性に富んだ合成樹脂を採用して摩擦固定としても良い。
次に、膜体2に張力を付与する工程を図5に示す。ここでは、本実施形態の固定部材4が、挟持溝31の型板1の裏側に対向する裏側内壁面32に固着して設けられている例として説明する。図5(イ)に示す通り、型板1の表側の膜体2に緩みをつくらない程度に、膜体2を型板1の裏側に巻き込んで型板1に仮止めする。図では仮止め22にテープを用いている。そして、挟持具3の挟持溝31の一方の内壁面に固定部材4(接着材あるいは粘着材)を設け、固定部材4の側を型板1の裏側に向けて、型板1の外縁部に挟持具3を装着する。その際、図5(ロ)に示す通り、固定部材4は、型板1の表側の膜体2を連れて型板1の裏側へと引き込んで、そして、挟持具3の裏側内壁面32と膜体2とを固定し、型板1の表側の膜体2に張力を付与する。挟持具3の裏側内壁面32と膜体2とが固定される過程では、固定部材4の材料や挟持具3の挟持する圧力の違いにより、固定部材4の巾あるいは挟持溝31の深さと等しい長さの膜体2を引き込む場合もあるし、膜体2の上を固定部材4がいくらか滑りながら引き込む場合もある。そして、付与される張力の大きさは、仮止め時の膜体2の緩みの程度と、挟持具3が引き込む膜体2の長さで決まる。なお図6は、挟持具3の装着直後の、型板1の裏側の状況を示しており、挟持具3よりはみ出ている膜体2の部分は、最終的に切除して美感良くつくる。なお、本実施形態の図面には、型板外縁端部の断面形状を、挟持具3の装着によって膜体が型板裏側に引き込まれやすいように略U字状とし、挟持具3の横断面の内形も型板に合わせて略U字状としているが、本発明はともにこれに限定しない。また、挟持具3の横断面の外形も挟持具3の内形に合わせて略U字状としているが、これに限定しない。そして、型板1を矩形として例示しているが、これに限定しない。
このように本実施形態の反射板は、膜体2が型板1の外縁の形状に沿って張られ、型板1と膜体2は挟持具3による挟持部分以外で完全に分離している。そのため、型板1の材質に起因する表面の細かな凹凸は膜体2の光反射面に影響を及ぼさない。型板1の役割は、膜体2に形態安定性を付与することと、風による飛散を防ぐ重量を付与することである。また、固定部材4に接着材あるいは粘着材を用いる場合においても、型板1の表裏どちらにも仮止め以外の接着痕や粘着痕を残さず、膜体2の取り外しは容易であり、膜体2の張り替えにも支障をきたさない。一方、挟持具3の装着によって、膜体2と挟持具3との固定と、膜体2への張力の付与、そして反射板の外縁部の保護を同時に完了する。特に、この挟持具3の装着は、機械的、連続的な操作で行うことができるため、均一な張力を膜体2に作用させて、たるみない反射面を形成することに寄与することができる。
なお、図7に示すように、固定部材4は、型板1の裏側へ巻き込んだ膜体2の外縁に設けられていても良い。この場合、挟持具3は膜体2を引き込みつつ固定部材4の上を滑りながら膜体2と固定される。また固定部材4を膜体2と挟持具3の両方に設けても良く、膜体2の引き込みをより確実にする。
また、図8に示す変形例のように、型板1は、互いに連結可能な型板片6同士を突き付けて継いでも良い。図8(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は型板片6の継ぎ目11の例示であり、接着剤を併用することによって型板1を一体にできる。継ぎ目11は、型板1と膜体2が分離している構成のため、光反射面に影響を及ぼさない。また、光反射面に影響を及ぼさない型板1の裏側に当て材を用いて型板片6同士を継いでも良いし、金具が用いられていても良い。
そしてまた、図9に示す変形例のように、型板1に切り込み12を設けても良い。型板1の切り込み12は、型板1と膜体2が分離している構成のため、反射面に影響を及ぼさない。切り込み12は、図9(イ)に示すように、1つに限らず複数であっても、図9(ロ)に示すように、型板1の外縁部に達するものであっても、そして図9(ハ)に示すように、閉じた図形として切り込んで開口部13として形成しても、さらにはそれらを組み合わせたものであっても良い。切り込み12および開口部13は、使用環境に伴ない型板1の一部に生じる変形が型板1全体に伝播することを抑制する効果をもたらす。
さらに、図10に示す変形例のように、膜体2を袋状に形成し、型板1を袋状膜体24の中に挿入するようにしても良い。図10(イ)は三方に袋綴じ部25をもつ袋状膜体24の背面図であり、図10(ロ)は二方に袋綴じ部25をもつ袋状膜体24の背面図である。ともに、袋口部26の側には綴じ代となる膜体巻き込み部21を設けており、袋口部26から袋状膜体24の中に型板1を挿入する。そのB−B´線矢視断面図が図10(ハ)である。この変形例の特徴は、袋綴じ部25の側において膜体2の仮止めを省略できることにある。そのため、袋口部26の側で膜体巻き込み部21を型板1の裏側へ折り返して仮止めしたのち、四周に挟持具3を装着する工程でつくられる。なお、本図は矩形としての例示であるが、図10(ロ)は円形の反射板にも応用できる。
そしてさらに、図11に示す変形例のように、型板1は外縁部さえあれば、面的な広がりをもたなくても良い。ただし、飛散防止のための重量が不足する場合は、型板1と一体あるいは連結している架台7で補うこができる。そして架台7は型板1の変形を防止するためにも設けることができる。なお、架台7の形状は任意で良く、たとえば図12のように、高さのある架台7を用いて反射面の位置を高くつくることもできる。図12(イ)は膜体2を設ける前の状態を示した斜視図であり、図12(ロ)は部分断面図である。架台7は架台脚71と架台脚固め72から構成されており、架台脚固め72にアンカーを設けて地面に固定しても良い。
「第2実施形態」
第2実施形態の反射板に用いる挟持具3の構成を図13に示す。図13は挟持具3の断面斜視図である。具体的には、本実施形態の反射板は、型板1と、型板1の表側に配された光反射性のある膜体2と、型板1の外縁部において型板1の裏側へ巻き込んだ膜体2を挟持する挟持溝31を有する挟持具3と、挟持溝31における型板1の裏側に対向する裏側内壁面32と膜体2との摩擦度合いを、型板1の表側に対向する表側内壁面33と膜体2との摩擦度合いよりも高くする高摩擦部51が、裏側内壁面32に設けられている点に主たる特徴がある。
図面に示すように、本実施形態に用いる挟持具3の裏側内壁面32は、細かな凹凸あるいは細かな刻み目を一面に設けた粗面34であり、平滑なままとしている表側内壁面33と比べて摩擦度合いの高い高摩擦部51が裏側内壁面32に形成されている。この挟持具3を型板1の外縁部へ装着する際には、高摩擦部51が、型板1の表側の膜体2を連れて型板1の裏側へと引き込んで、型板1の表側の膜体2に張力を付与することができる。裏側内壁面32には、挟持具3本体とは別の部材(固定部材4)を設けておらず、裏側内壁面32と一体に形成された高摩擦部51と挟持具3の挟持力により、膜体2の引き込みと膜体2との摩擦固定を果たす。そのため挟持具3は、挟持具3本体あるいはその内壁面を粘弾性に富んだ合成樹脂でつくり、そして挟持具3の肉厚を大きくしたり、挟持具3の内部に金属の芯材を挟むなどして挟持する力を高めると良い。
また、図14に示す変形例のように、表側内壁面33の形状を工夫することで裏側内壁面32を高摩擦部51とすることもできる。図14は、表側内壁面33に突き出た挟持突部35を備えており、膜体2と表側内壁面33との間に隙間をつくって膜体2との接触面を小さくしている。そのため、表側内壁面33は、平坦なままの裏側内壁面32に比べて低摩擦部52を形成し、裏側内壁面32には高摩擦部51が形成される。なお、挟持突部35は表側内壁面33と一体に設けても別体として設けても良い。また、表側内壁面33に低摩擦部52を形成したうえで、さらに裏側内壁面32を粗面34として高摩擦部51が形成されも良い。
このように、本実施形態の挟持具3の構成は、型板1の表側と裏側における挟持溝31の内壁面の摩擦抵抗の違え方に特徴がある。具体的には、表側内壁面33と裏側内壁面32との素材を違えて、裏側内壁面32により粘弾性に富んだ素材を用いることでも、あるいは表側内壁面33により粘弾性に乏しい材料を用いることでも裏側内壁面32を高摩擦部51とすることができる。あるいは、挟持溝31の内壁面がひとつの粘弾性に富んだ素材でつくられていても、内壁面を硬化したり、滑りやすくするコーティングを表側内壁面33に施すことによって、裏側内壁面32を高摩擦部51とすることもできる。
「第3実施形態」
第3実施形態の反射板の構成を図15に示す。図15は反射板の外縁部の拡大断面図である。具体的には、本実施形態の反射板は、型板1の外縁部の裏側に設けられた外縁段差部14と、挟持具3の裏側内壁面32に突出している嵌合突部36とが嵌合している点に主たる特徴がある。
図16は、その挟持具3の装着過程を示した説明図である。図16(イ)に示すとおり、型板1の裏側の外縁部には溝型の外縁段差部14が設けられており、一方、挟持具3の裏側内壁面32には突出した嵌合突部36が設けられている。そして本実施形態では、この嵌合突部36に固定部材4を設けており、挟持具3を型板1の外縁部へ装着する際に、図16(ロ)に示すとおり、固定部材4が型板1の表側の膜体2を連れて型板1の裏側に引き込みつつ、挟持具3の嵌合突部36と型板1の外縁段差部14とが嵌合する。型板1と挟持具3とが嵌合する構成は、型板1が使用環境に伴って変形した場合においても挟持具3を外れにくくして、安定した光反射面の持続に寄与する。なお、固定部材4は、膜体2の側に設けても良い。また、嵌合突部36に固定部材4を設ける代わりに、高摩擦部51を形成させても良い。
さらにまた、図17の変形例のように、型板1の裏側に設ける外縁段差部14を溝型とせず、型板1の先端の厚さを中程部よりも大きくして外縁段差部14を形成しても良い。
「第4実施形態」
第4実施形態の反射板の構成を図18から図21に示す。図18と図19は反射板の正面図と背面図である。図20は反射板のC−C´線矢視断面図であり、図21は反射板外縁部の拡大断面図である。具体的には、本実施形態の反射板は、型板1の表側の中程部に型板凹部15を有して、型板1の表側と膜体2との間に隙間をもたせている点に主たる特徴がある。
図面に示すように本実施形態の反射板は、型板1の外縁部に、型板1の表側の面外に突出する外縁突出部16を設けている。この外縁突出部16は、成形をはじめ接着や溶着、あるいは切削により設けることができる。外縁突出部16は、型板1の外縁部の剛性を高め、使用環境に伴う型板1の変形を抑制する効果をもたらす。そして、この外縁突出部16を型板1の表側とすることによって、型板1の表側の中程部において、型板1と膜体2との間に隙間(型板凹部15)をつくる。この隙間の形成により、使用環境によって型板1が表側に凸状に変形した場合においても、隙間の範囲内で、凸面鏡状の反射面の形成を抑制できる。なお、本実施形態の図面には、第1実施形態に示す固定部材4によって膜体2と挟持具3とを固定しているが、第2実施形態や第3実施形態に示す方法で固定しても良い。また、型板1を矩形として例示しているが、本発明はこれに限定しない。
なお、図22に示す変形例のように、型板1の外縁突出部16の形状を違えても良い。図22(イ)は、屈折した形状としている例であり、図22(ロ)は型板1の外縁部での厚さを、型板1の中程部よりも大きくしている例である。
「第5実施形態」
第5実施形態の反射板の構成を図23から図26に示す。図23と図24は反射板の正面図と背面図である。図25は反射板のD−D´線矢視断面図であり、図26は反射板外縁部の拡大断面図である。具体的には、本実施形態の反射板は、型板1の中程部が弾性変形(撓曲)して、外縁部よりも型板1の裏側に突き出す形状になっている点に主たる特徴がある。
本実施形態に用いる型板1は、平板状の円形であり、型板1の外縁部に型板1の中心から偏心している開口部13とつながるスリット17を設けている。図27は、その型板1の弾性変形の過程を示す説明図であって、図27(イ)は弾性変形前の型板1の背面図、図27(ロ)は弾性変形過程の型板1の背面図を示している。型板1に開口部13が設けられていること、その開口部13が偏心して円環状の型板1の巾を部分的に細くしていること、さらに、スリット17による切り込みが円環状の型板1の1ケ所を破断させているために、型板1は、挟持具3の装着時の加圧によって弾性変形しやすい構成となっている。その弾性変形によって、型板1の中程部が外縁部よりも型板1の裏側に突き出す形状となり、しかも、切り込みのスリット17があるために、スリット17の巾が型板1の外縁部で詰まることにより、その弾性変形はさらに促される。その結果、挟持具3は、型板1の表側の膜体2を連れて型板1の裏側へ多く引き込んで、型板1の表側の膜体2に強い張力をもたらし、鏡面状の反射面を形成できる。そして、型板1の外縁部でのスリット17の巾の詰まり方は、型板1の裏側へ引き込む膜体2の長さと連動して形成されるため、鏡面状の反射面の形成は確実である。一方、型板1は、挟持具3と膜体2によって、弾性変形した状態に拘束されて、使用環境に伴う型板1の変形を抑制できる。なお、この開口部13は、型板1の裏側が円錐状に尖る形状になることを防ぎ、反射板を安定した状態に据え置く台座としての役割を果たしている。なお、本実施形態の例示では、型板1の外縁部と挟持具3とを嵌合する構成とせず、第1実施形態に示す固定部材4によって膜体2と挟持具3とを固定しているが、第2実施形態や第3実施形態に示す構成で固定しても良い。
一方、弾性変形している型板1は、復元して平板状に戻ろうとする。図28は、型板1の弾性復元が挟持具3に及ぼす影響を示している。図28(イ)に示すように、型板の復元に伴って挟持具3が下へ押し下げられる過程で、挟持具3には型板1の表側の膜体2によって引き寄せられる力が作用するため、用いる挟持具3の挟持溝31の深さが浅い場合、挟持する力が弱い場合、あるいは型板1の外縁部と嵌合する嵌合突部36をもたない場合には、挟持具3は型板1の表側へ傾いて型板1から離脱しやすくなる。しかし、型板1が円形である場合、図28(ロ)に示すように、挟持具3が型板1から離脱する際には、挟持具3の長さは一定であるため、少し離れた個所には内向きの力が作用する。したがって、型板1の弾性復元による挟持具3の離脱変形は、この力の作用により相殺され、弾性変形している円形の反射板は、用いる挟持具3にかかわらず弾性変形した形態をより安定して維持できる特徴がある。
一方、型板1に開口部13を設けることは重量を軽くすることであり、風による飛散を促してしまうが、開口部13が偏心して外縁部の一方に重心を偏らせている構成にすることより、型板1を厚くして重量を増やすことなく、型板1を厚くして本実施形態の特徴である弾性変形を妨げることなく、開口部13を風下に向ける使い方によって飛散を抑制することができる。
なお、本実施形態の反射板は、挟持具3の装着時に型板1が弾性変形しやすいようにその形状を工夫したものである。型板1の材質が弾性に富んでいる場合には、型板1に開口部13だけを設けた形状でも良く、その開口部13も偏心していなくて良い。また、開口部13の形状を円形としているが、弾性変形を促すための開口部13であって、本発明はこれに限定しない。
なお、図29の変形例のように、開口部13に替えて、複数の放射状のスリット17を型板1の中程部に設けても良い。図29(イ)は反射板の背面図であり、図29(ロ)は反射板のE−E´線矢視断面図である。型板1の外縁部に達したスリット17の巾が型板1の外縁部で詰まることにより弾性変形は促される。また、型板1の裏側での変形形状は尖った形状となるため、脚73を設けて反射板を安定した状態に据え置くことができる。
さらに、図30の変形例のように、型板1の形状を隅丸矩形とすることもできる。一方、図31は矩形の型板1が弾性変形した状態の俯瞰図である。開口部13とつながるスリット17を設けた矩形の型板1(図31(イ))は、弾性変形により型板1の外周が四隅で跳ね上がり、膜体2を平滑に張ることができない形状となる(図31(ロ))。しかし、型板1の四隅を大きく面取りした隅丸矩形は、跳ね上がる影響を削いでいるため、より平滑な反射面を形成できる。
「第6実施形態」
第6実施形態の反射板の構成を図32から図34に示す。図32は反射板の背面図であり、図33は反射板の型板の背面図である。図34は反射板のF−F´線矢視断面図である。具体的には、本実施形態の反射板は、第5実施形態と同様に、型板1の中程部が外縁部よりも型板1の裏側に突き出す形状に型板1が弾性変形している反射板であって、型板1が矩形であり、その型板1の四隅にスリット17を設けている点に主たる特徴がある。
型板1の四隅にスリット17と開口部13を設けている型板1は、挟持具3の装着時の加圧によって弾性変形しやすい構成となっている。その弾性変形は、型板1の中程部が外縁部よりも型板1の裏側に突き出す形状であり、四隅にスリット17があるため弾性変形しても型板1の外周が四隅で跳ね上がることなく、膜体2を平滑に張ることができる。そして、その弾性変形により、膜体2には強い張力がもたらされ、鏡面状の光反射面を形成する。一方、型板1は、挟持具3と膜体2によって、弾性変形した状態に拘束されて、使用環境に伴う型板1の変形を抑制できる。また、弾性変形した矩形の型板1は、例えば型板1の外縁部と挟持具3の形状を第3実施形態に示す構成とすることによって平板状に復元することを防ぎ、その変形した形態をより安定して維持できる。なお、開口部13は、反射板を安定した状態に据え置く台座としての役割を果たしている。第6実施形態の図面には、開口部13の形状を円形として例示しているが、本発明はこれに限定しない。
また、図35の変形例のように、型板1には必ずしも開口部13を設けなくとも良い。スリット17の長さは型板1の有する弾性によって決めて良い。なお、型板1の弾性変形によって型板1の裏側中央は曲面状となるため、反射板を安定した状態に据え置くための脚73を設けて良い。
「第7実施形態」
第7実施形態の反射板の構成を図36と図37に示す。図36は反射板の背面図であり、図37は反射板のG−G´線矢視断面図である。具体的には、型板1が互いに連結可能な複数の型板片6からなり、隣り合う型板片6同士が連結具61により連結されて、型板片6同士の間に隙間63がつくられている点に主たる特徴がある。
図面に示すように本実施形態は、平板状の扇形の4枚の型板片6を連結して、全体として円形の開口部13を有する円形の型板1を形成し、型板1の裏側に突き出す状態に変形させている反射板であって、各型板片6同士を開口部13に沿って設けられた連結具61により連結している。図38は、型板片6を連結する工程を示している。連結具61はコの字型の断面をしており、型板片6の開口部13の側には、連結具61を挿入する位置を示す切り欠き64が設けられおり、その切り欠き64に連結具61を差し込むことによって自ずと型板片6同士の間に一定の隙間63をつくるように連結具61の長さを決めている。なお、連結具61は金属をはじめとする剛性の高い材料でつくられており、図の例示では型板片6と連結具61とを接着固定している。
本実施形態の反射板は、連結具61による型板片6同士の固定が部分的であり、そして型板片6同士の間に隙間63をつくっているために、挟持具3の装着によって、各型板片6は型板1の裏側に突き出す形状に変形しやすくなっている。そのため挟持具3の装着によって、反射板の外縁部において型板片6同士の間の隙間63を詰まらせて、型板1の表側の膜体2を型板1の裏側へと多く引き込むことが可能であり、膜体2に強い張力を付与した鏡面状の光反射面を形成できる。また、型板1が小片に分割されているため、使用環境に伴って生じる各型板片6の変形量は小さく、また、ひとつの型板片6に生じる変形を他の型板片6に伝播させない特徴を有している。
なお詳細には、反射板の外縁部で4枚の扇形の型板片6同士の隙間63を詰まらせて変形させる型板1の立体的形状には大きく2タイプある。その形状を図39に示す。図39(イ)は、平板状の型板片6が撓曲して円錐台状に型板1の裏側に突き出す弾性変形であって、型板片6が弾性に富んでいる場合の変形となる。型板片6の反射板の外縁側と開口部13側はともに平坦に形成され、膜体2を平滑に張ることができる。一方、型板片6の剛性が高い場合には、図39(ロ)のように、型板片6は撓曲せず平板まま傾斜し、角錐台状に型板1の裏側に突き出す変形となる。型板片6の反射板の外縁側と開口部13側は、扇形の型板片6が有する円弧形状がともに影響するため、弓なりの起伏をつくって平坦ではなく、円形の反射板とすることができない。また、図39(イ)(ロ)の中間として、図40のように型板片6を扁平な扇状とすることによっても反射板をつくることができるが、これも円形の反射板とならない。そのため本実施形態では、開口部13に沿うように長さをもたせた連結具61を用いて隣り合う型板片6同士を連結するとともに、連結具63によって隣り合う型板片6同士の開口部13側端部の剛性を一体的に高め歪まないようにすることにより、型板片6の弾性がいくらか不足している場合においても、開口部13側につくられる起伏を抑え、扇形の型板片6を用いて平滑な膜体2を円形に形成できるようにしている。なお、本実施形態の図面には、型板片6の枚数を4枚として例示しているが、これに限定しない。なお、型板片6の弾性を向上させるために、型板片6の開口部13側あるいは反射板の外縁となる側に、切り込み12やスリット17、あるいは切り欠きを設けも良いし、型板片6の裏側あるいは表側に、反射板の外縁となる側から開口部13の側に向かう複数本の溝を設けて撓曲しやすくしても良い。また、連結具61と型板片6とはねじ止めとして複数個所を固定しても良い。
また、図41に示す変形例のように、連結具61は隣り合う型板片6同士が向き合う直線部分を固定するものであっても良い。この連結具61はコの字型の断面をしており、開口部13の側に設けられた切り欠き64の位置に差し込むことによって、隣り合う型板片6同士の間に一定の隙間63をつくっている。また連結具61は、隣り合う型板片6同士を長くつかむよう広い巾を有しており、ねじ止めあるいはハトメ等の止め具を用いて固定している。そのため、連結具63が有する剛性によって、各型板片6が角錐台形状の面となることを防いで、平滑な膜体2が形成できるようにしている。なお、この連結方法は開口部13の形状を限定しておらず、開口部13を円形以外とすることもできる。
そしてまた、図42に示す変形例のように、隣り合う型板片6同士の開口部13側に重なりを設けて連結しても良い。型板片6同士の重なる箇所は、ハトメあるいはねじ止め等の連結具61を用いて連結している。各型板片6には連結具61を通す孔が設けられており、その孔の位置を互いに合わせることで、型板片6同士の間に一定の隙間63を設けることができる。なお、型板片6同士の重なりは、膜体2と型板1との間に隙間を有する構成であるため光反射面に影響を及ぼさない。そして、隣り合う型板片6同士が重なりを設けて固定されることにより、各型板片6が角錐台形状の面となることを防いで、平滑な膜体2が形成できるようにしている。なお、開口部13の形状は円形に限定しない。
さらに、図43に示す変形例のように、型板片6の形状を変えて矩形の反射板とすることもできる。図43(イ)に示す放射状に4分割された矩形の反射板は、挟持具3の装着によって、型板片の弾性度合いにかかわらず角錐台状に型板1の裏側に突き出す変形となる。図43(ロ)はその連結具61の例示である。連結具61はコの字型の断面をしており、型板片6には、隣り合う型板片6同士が向き合う直線部分の開口部13近傍に、連結具61の先端を差し込む挿入溝62を設けている。その挿入溝62は、連結具61を差し込むことで自ずと型板片6同士の間に隙間63をつくるように位置を決めており、挿入溝62に差し込んだ連結具61の先端を折り返し、隣り合う型板片6同士を連結している。このように連結具61は端部を折り返した構成であるとともに、型板片を連結具61により両側から挟みつけて固定するものではないために、各型板片6が角錐台形状の面を形成することを妨げていない。なお、開口部13の形状は円形に限定しない。
なお、第7実施形態および変形例に記載した連結具61は、型板片6の弾性度合いの違いによって生じる型板片6同士の立体的形状に着目して考案したものである。実施において用いる型板片6はさまざまであり、用いる連結具61は、記載された連結具を組み合わせても良いし、記載された連結具61の特徴を複合した連結具61としても良い。
「第8実施形態」
第8実施形態の反射板の構成を図44から図45に示す。図44は反射板の背面図であり、図45は反射板のH−H´線矢視断面図である。具体的には、本実施形態の反射板は、型板1が互いに連結可能な複数の型板片6から構成されており、複数の型板片6同士を重ねた状態で連結具61が連結されており、複数の型板片6を互いにスライド可能にしている点に主たる特徴がある。
図面に示すように本実施形態は、矩形の対角同士を結んで中央をつなげた杵形状の型板片6を2枚直交して重ねて、矩形の反射板としている。図46はその型板片6の形状を示している。型板片6の中央のくびれ部65の中心には回転軸となる連結具61を通す孔66を設け、2枚の型板片6を連結具61で連結している。連結具61は、ハトメ、あるいはねじ止め、あるいはスナップ止めとする。また、隣り合う型板片6同士は、互いの間に一定の隙間63を設けるためのスペーサー67(図47)でも挟持されており、各型板片6にはスペーサー67を挿入するための切り欠き64を設けている。なお、スペーサー67は、挟持具3の装着時の型板片6の回転を防止する役割も果たしている。
このように本実施形態の反射板は、中央にくびれ部65を有する型板片6により形成されているため、挟持具3の装着によって、各型板片6は弾性変形しやすい形状となっている。そのため膜体2には強い張力がもたらされ、鏡面状の光反射面を形成するとともに、各型板片6は、挟持具3と膜体2によって弾性変形した状態に拘束され、使用環境に伴う各型板片6の変形を抑制できる。なお、この弾性変形により膜体2と型板1の間に隙間をつくるため、型板片6同士が中央で交差する構成であっても、光反射面に影響を及ぼさない。一方、型板片6の裏側は凸面状となって不安定な形状となるが、脚73を設けて安定した状態に据え置くこともできる。そして、スペーサー67と脚73を取り外すことによって、2枚の型板片6は連結具61を中心に回転して重ねることができる。なお、本実施形態の図面に示した型板片6の枚数は例示であり、さらに増加しても良い。また図面には、反射板を矩形として例示しているが、本発明はこれに限定しない。
また、図48に示す変形例のように、型板片6は、連結してつくられる型板1の形状を点対称に分割した形状ではなく、線対象に分割した形状であっても良い。図47は、左右2枚の型板片6の中程部の一部に重なりを設け、全体として偏心した開口部13を有する円形の型板1を形成している例である。型板片6の重なりにはハトメ、あるいはねじ止め、あるいはスナップ止めによる連結具61を用いている。また型板片6同士は、互いの間に一定の隙間63を設けるためのスペーサー67でも挟持されており、各型板片6にはスペーサー67を挿入するための切り欠き64を設けている。そして、2枚の型板片6は連結具61を中心に回転して重ねることができる。
以上、第1実施形態から第8実施形態までの記載および図示において、変形例も含めて、型板1および型板片6の複数の平面的および断面的構成と、挟持溝31の内壁面で膜体2を固定する複数の構成を示した。各実施形態の中ではその都度適切な組み合わせを示してもいるが、組み合わせは全てではない。型板1および型板片6と挟持溝31の内壁面で膜体2を固定する構成との組み合わせは勿論、型板1同士あるいは型板片6同士、挟持溝31の内壁面で膜体2を固定する構成同士の組み合わせも本発明に含まれる。
本発明に係る反射板は、太陽熱を建物内に導く暖房補助具を意図したものであり、大きな光反射面を安価に提供できる。そして、反射板によってもたらされるものは太陽熱や光だけでなく、膜体に映り込む青空や雲でもある。使用者は、反射板の形や大きさ、そして色を選択して組み合わせを楽しみつつ省エネルギーに貢献することができ、当反射板は、屋外の窓辺に置くガーデニンググッズとして新分野を築く可能性を有している。
1 型板
2 膜体
3 挟持具
4 固定部材
5 摩擦部
6 型板片
7 架台
11 型板片の継ぎ目
12 切り込み
13 開口部
14 外縁段差部
15 型板凹部
16 外縁突出部
17 スリット
18 型板の復元方向
21 膜体巻き込み部
22 膜体仮止め
23 引き込んだ膜体
24 袋状膜体
25 袋綴じ部
26 袋口部
27 膜体張力の反力
31 挟持溝
32 裏側内壁面
33 表側内壁面
34 粗面
35 挟持突部
36 嵌合突部
37 復元に伴う挟持具の離脱方向
38 挟持具の離脱によって隣接した箇所に生じる力の向き
51 高摩擦部
52 低摩擦部
61 連結具
62 挿入溝
63 型板片同士の間の隙間
64 切り欠き
65 くびれ部
66 孔
67 スペーサー
68 スペーサー取り付け位置
71 架台脚
72 架台脚固め
73 脚

Claims (11)

  1. 型板と、
    前記型板の表側に配された光反射性のある膜体と、
    前記型板の外縁部において、前記型板の裏側へ巻き込んだ前記膜体を挟持する挟持溝を有する挟持具と、
    前記型板の裏側において、前記膜体と前記挟持具とを固定する固定部材と、
    を備え、
    前記挟持具の前記型板の外縁部への装着時に、前記固定部材により前記型板の表側の前記膜体が連れて前記型板の裏側へと引き込まれることによって、前記型板の表側の前記膜体に張力が付与されていることを特徴とする反射板。
  2. 型板と、
    前記型板の表側に配された光反射性のある膜体と、
    前記型板の外縁部において、前記型板の裏側へ巻き込んだ前記膜体を挟持する挟持溝を有する挟持具と、
    前記挟持溝における前記型板の裏側に対向する裏側内壁面と前記膜体との摩擦度合いを、前記型板の表側に対向する表側内壁面と前記膜体との摩擦度合いよりも高くする高摩擦部が、前記裏側内壁面に設けられており、
    前記挟持具の前記型板の外縁部への装着時に、前記高摩擦部により前記型板の表側の前記膜体が連れて前記型板の裏側へと引き込まれることによって、前記型板の表側の前記膜体に張力が付与されていることを特徴とする反射板。
  3. 前記型板の外縁部の裏側に設けられた外縁段差部と、前記挟持具の前記裏側内壁面に突出している嵌合突部とが嵌合可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の反射板。
  4. 前記型板の表側の中程部に型板凹部を有しており、前記型板の表側と前記膜体との間に隙間をもたせることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の反射板。
  5. 前記型板の中程部が弾性変形しており、前記型板の外縁部よりも前記型板の裏側に突き出す状態になっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の反射板。
  6. 前記型板の中程部の中心から偏心した位置に、開口部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の反射板。
  7. 前記型板が互いに連結可能な複数の型板片からなり、隣り合う前記型板片同士が連結具により連結されて、前記型板片同士の間に隙間ができることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の反射板。
  8. 前記複数の型板片同士を重ねた状態に前記連結具で連結されており、前記複数の型板片を互いにスライド可能にしていることを特徴とする請求項7に記載の反射板。
  9. 型板の表側に配された光反射性のある膜体を前記型板の外縁部において前記型板の裏側へ巻き込んだ状態に挟持する挟持溝を有する挟持具であって、
    前記挟持溝の前記型板の裏側に対向する裏側内壁面に前記膜体を固定する固定部材が設けられており、
    前記挟持具の前記型板の外縁部への装着時に、前記挟持具の前記固定部材によって前記型板の表側の前記膜体を連れて前記型板の裏側へと引き込み可能であることを特徴とする挟持具。
  10. 型板の表側に配された光反射性のある膜体を前記型板の外縁部において前記型板の裏側へ巻き込んだ状態に挟持する挟持溝を有する挟持具であって、
    前記裏側内壁面と前記膜体との摩擦度合いを、前記挟持溝の前記型板の表側に対向する表側内壁面と前記膜体との摩擦度合いよりも高くする高摩擦部が、前記裏側内壁面に設けられており、
    前記挟持具の前記型板の外縁部への装着時に、前記挟持具の前記高摩擦部によって前記型板の表側の前記膜体を連れて前記型板の裏側へと引き込み可能であることを特徴とする挟持具。
  11. 前記裏側内壁面に、前記型板の外縁部に設けられた外縁段差部と嵌合可能な嵌合突部を有していることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の挟持具。

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