JP2018135617A - 織物、織物を用いた時計バンドおよび織物の製造方法 - Google Patents

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大木 武彦
Takehiko Oki
武彦 大木
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Abstract

【課題】匂いの発生を抑制でき、かつ健康増進効果を図ることができる織物、その織物を用いた時計バンドおよびその織物の製造方法を提供する。【解決手段】織物10は、球径150μm〜600μmの多数の球状活性炭23を細幅状の布材22に含ませてなる帯布材11と、繊維材よりなる糸12とを縦横に組み合わせて形成されるようになっている。【選択図】図2

Description

本発明は織物、これを用いた時計バンドおよび織物の製造方法に関する。
従来の織物には炭素繊維を含ませてなるものが種々提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このようなものを衣料として用いれば、炭素による遠赤外線の放射やマイナスイオンの発生による健康増進効果を図ることができる。
特開2001−288656号公報
ところで、炭素材料として脱臭作用のある活性炭が種々の用途に用いられているが、活性炭を織物に含有させることは、従来では提案されていない。織物に活性炭を含有させた衣料によれば、遠赤外線などの健康増進効果に加えて、汗などによる匂いの発生の抑制効果も期待できるため、そのような活性炭を織物に含ませる技術の開発が望まれていた。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、匂いの発生を抑制でき、かつ健康増進効果を図ることができる織物、その織物を用いた時計バンドおよびその織物の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の織物は、球径150μm〜600μmの多数の球状活性炭を細幅状の布材に含ませてなる帯布材と、繊維材よりなる糸とを縦横に組み合わせて形成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の織物は、前記帯布材には無機系の抗菌剤が含まれていることを特徴とする。
請求項3に記載の織物は、前記帯布材には消臭剤が含まれていることを特徴とする。
請求項4に記載の時計バンドは、前記織物を用いて成形されていることを特徴とする。
請求項5に記載の織物の製造方法は、球径150μm〜600μmの多数の球状活性炭を布シートに含有させてシート材を形成し、前記シート材を細幅状に切断して帯布材を形成し、前記帯布材と、繊維材よりなる糸とを組み合わせて、一方を縦糸として、他方を横糸として縫製して形成したことを特徴とする。
本発明の織物および時計バンドによれば、上述の構成となっているため、身に着けることで匂いの発生を抑制でき、かつ健康増進効果を図ることができる。また、本発明の織物の製造方法によれば、そのような織物や時計バンドを製造することができる。
本実施形態に係る織物の説明図である。(a)は織物の形成に使用されるシート材の分解拡大縦断面図、(b)は織物に用いられる帯布材の拡大縦断面図である。 織物の形成例を示す模式平面図である。 図2に示した織物で形成した時計バンドを用いた腕時計の平面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面をもとに説明する。
以下の実施形態に係る織物は、図1および図2に示すように、微小な球状活性炭23を細幅状の布材22に含ませてなる帯布材11と、繊維材よりなる糸12とを縦横に組み合わせて形成されている。
このような織物10は、たとえばつぎのような手順で製造される。
まず、球径150μm〜600μm程度の微小な多数の球状活性炭23を布シート21に含有させてシート材20を形成し、ついで、図1(a)に示すように、そのシート材20を細幅状に切断して帯布材11を形成し、その帯布材11と、繊維材よりなる糸12とを組み合わせて、一方を縦糸として、他方を横糸として縫製して形成される。
このような織物10によれば、球状活性炭23が発する遠赤外線の作用による健康増進効果を奏する。また、この織物10を衣料に適用した場合、特に皮膚に直接身に着けるものについては、体臭の脱臭効果も奏せられる。
以下、具体的に説明する。
この織物10は、図1(b)の縦断面図に示すような帯布材11を用いて製造される。帯布材11は、次の手順により製される。帯布材11は糸状のものでもよいし、所定の幅寸法(10mmまで)のものであってもよい。
まず、2枚の布シート21の間に多数の微小な球状活性炭23(以下、たんに球状活性炭23という)を挟み、両布シート21間を固着してシート材20を形成する。布シート21としては、綿、絹などの天然繊維を原料としたものや、ナイロン、レーヨンなどの化学繊維を原料としたものを適用できる。
球状活性炭23としては、フェノール樹脂を炭化させて形成した球径150μm〜600μmの略真球状のもので、炭素純度99.9%、1グラム当たりの比表面積が2000〜3500平方メートル程度の多孔質のものを使用することが望ましい。
たとえば、B’s Wiper(登録商標)や、特許第4266711号公報および特許第4308740号公報に開示された製法で製造されたものを好適に使用することができる。
この球状活性炭23は、アイオノマー樹脂溶液24に浸けた状態のものを2枚の布シート21間に設けることでシート材20に含ませることができる。すなわち、図1(a)に示すように、多数の球状活性炭23を浸した上記溶液を一方の布シート21の一方の面に塗り、その上に他方の布シート21を貼りつける。その後、40℃で硬化させて、球状活性炭23を両布シート21に挟んだ状態で両布シート21間を固着してシート材20を形成する。
アイオノマー樹脂溶液24を40℃で硬化させれば、球状活性炭23を内部に含んだ硬化物はひび割れ状態となるが、そのひび(裂け目)が気体の流通路となり、布シート21内の繊維間空隙を通じて、球状活性炭23の表面が外気と接触することが可能となる。なお、このようにして球状活性炭23をシート材20に含ませれば、球状活性炭23がシート材20より抜け出にくくなる。
また、球状活性炭23に無機系の抗菌剤を含ませるようにしてもよい。無機系の抗菌剤としては、抗菌作用を有する金属や金属イオンを無機系担体に担持させて構成したものを用いてもよい。このような無機系の抗菌剤としては、たとえば粉体である銀系の無機系抗菌剤(たとえば、ノバロン(登録商標))を用いてもよい。
また、球状活性炭23に消臭剤を含ませるようにしてもよい。消臭剤としては、臭い成分を活性酸素で酸化して別の物質に変化させてその臭い成分を分解する作用を有するものを用いてもよい。このような消臭剤として、DEORASE(登録商標)がある。このDEORASE(登録商標)は、アルカリ条件での中心金属の脱離による消臭効果の低下が見られず、生体内の酵素に似たサイクル反応をもたらすため、他の化学反応を用いた消臭剤と比べて、格段に消臭効果が持続する。また、一般的に、上記サイクル反応の反応性は、吸湿による水分により低下することが知られているが、DEORASE(登録商標)では、逆に吸湿により反応性が向上することがわかっている。
なお、消臭剤としては、これ以外に、たとえば、人工酵素である鉄系フタロシアニンなどを用いたものを採用してもよい。
無機系の抗菌剤、消臭剤のすくなくとも一方を球状活性炭23に含ませる場合、球状活性炭23を浸したアイオノマー樹脂溶液24に消臭剤等を溶解または分散させて、球状活性炭23に吸着させるようにすればよい。球状活性炭23は多孔質であるため、このような方法で球状活性炭23の孔内に無機系の抗菌剤や消臭剤を簡易に含ませることができる。なお、無機系の抗菌剤や消臭剤は球状活性炭23に担持させるのではなく、シート材20のその他の部位、たとえば布シート21内に含ませるようにしてもよい。
ついで、このように形成されたシート材20を細幅状に切断することで、図1(b)に縦断面図に示したような帯布材11が形成される。図2に示すように、帯布材11を縦糸とし、他の繊維材よりなる糸12を横糸として縫製することで織物10を形成することができる。
織物10は目的に合わせた寸法、形状のものに形成されればよく、種々のもの、たとえば衣料として使用することができる。たとえば西陣織の技法を用いて、織物10の表裏面に模様や図柄を表出することもできる。たとえば図3に示すように、腕時計30の本体32に接続される2つの時計バンド31を、上記のように縫製した織物10で構成するようにしてもよい。なお、時計バンド31を形成する場合、上記シート材20に芯材(補強材)による中間層を含ませるようにしてもよい。
このような織物10は、時計バンド31やスカーフなど、デザイン性が求められる種々の衣料に好適に利用することができる。
この織物10の帯布材11に含まれる球状活性炭23は多孔質であるため、分子の吸い取り機能および脱臭機能を有する。したがって、この織物10を皮膚に直接身に着ける衣料などに適用すれば、球状活性炭23による汗や皮脂の吸い取り効果、体臭の脱臭効果が奏せられる。また、球状活性炭23による遠赤外線作用が発揮され、人体の血流効果にも寄与させることができる。
ようするに、この織物10で時計バンド31などの皮膚に直接身に着ける衣料を形成すれば、織物10によるデザイン性の付与、遠赤外線の放射による健康増進および汗、皮脂の吸い取り、脱臭など複数の効果が奏せられる。
また、人体の汗や皮脂などが織物10内に吸い取られると、接触する皮膚に存在する雑菌によってこれらが分解され、いわゆる分解臭である悪臭が生じるおそれがあるが、上記のような抗菌剤を織物10内に含ませておけば、雑菌がこれにより死ぬので、雑菌による汗や皮脂などの分解が抑えられ、悪臭の発生自体が抑制される。また、消臭剤が織物10内に含まれている場合には、汗や皮脂などが消臭剤により分解されるので、雑菌が分解する対象物がなくなり、これによっても悪臭の発生が抑制される。
したがって、織物10内の球状活性炭23は雑菌の発生による劣化が少なく、長期間にわたり球状活性炭23としての機能を発揮することができる。よって、この織物10には汚れ自体が溜まりにくく、少ない洗剤量での洗濯が可能となる。
また、帯布材11は、上述したような方法で球状活性炭23をシート材20に含ませてから切断にて形成されたものであるため、球状活性炭23が帯布材11から抜け出る可能性は低く、かりに抜け出たとしても、略真球状であるため、その球状活性炭23で皮膚を傷つけるおそれはほとんどなく、200μmよりも大きなものを用いれば、毛穴に入り込むおそれもない。さらに、球状活性炭23は略真球状であるため、変形や破損がしにくく、よって皮膚などへの色移りもしにくい。
つぎに、球状活性炭23(炭素材料)による遠赤外線作用について説明する。
人体は、身体組成の60%は水分、25%以上は炭素で構成されており、36.5℃の平均体温で常に10ミクロンの遠赤外線を放射しているので、織物10で形成した衣料が皮膚に接触すると、人体が遠赤外線を吸収して加温される。すなわち、炭素材料(球状活性炭23)と人体との間で同じ波長の遠赤外線を放射しあうことにより、炭素材料は約36.5℃の温度を維持する一方で、頭部の中では水分子が激しく衝突して、この振動が運動エネルギーとなって、熱に変換され人体が加温される。
その結果、遠赤外線が皮下組織や血管などに作用して血流が改善されるが、本発明者によれば、末梢、中枢の血流に15%の上昇効果があることが確認されている。また、これらの炭素材料は、α波を発生して、身体を癒し健康増進に寄与する。
以上には、織物10の縦糸を構成する帯布材11の製造方法として、球状活性炭23を2枚の布シート21で挟み、そうして形成したシート材20を細幅状に切断する方法を例示したが、これには限られない。たとえば、1枚の布シート21内に球状活性炭23を含有させ、それを細幅状に切断して帯布材11を形成してもよい。また、細幅状の布材22内に球状活性炭23を含有させて帯布材11を形成するようにしてもよい。
また、球状活性炭23を2枚の布シート21で挟み込む方法としては、アイオノマー樹脂溶液24を用いる手法(図1参照)には限定されない。たとえば、一方の布シート21の表面に接着剤を塗布し、その上に多数の球状活性炭23を分散配置させ、その上から他方の布シート21を貼りつけるようにしてもよい。
10 織物
11 帯布材
12 糸
20 シート材
21 布シート
22 布材
23 球状活性炭
24 アイオノマー樹脂溶液
30 腕時計
31 時計バンド
32 本体

Claims (5)

  1. 球径150μm〜600μmの多数の球状活性炭を細幅状の布材に含ませてなる帯布材と、繊維材よりなる糸とを縦横に組み合わせて形成されたことを特徴とする織物。
  2. 請求項1において、
    前記帯布材には無機系の抗菌剤が含まれていることを特徴とする織物。
  3. 請求項1または2において、
    前記帯布材には消臭剤が含まれていることを特徴とする織物。
  4. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された織物を用いて成形したことを特徴とする時計バンド。
  5. 球径150μm〜600μmの多数の球状活性炭を布シートに含有させてシート材を形成し、
    前記シート材を細幅状に切断して帯布材を形成し、
    前記帯布材と、繊維材よりなる糸とを組み合わせて、一方を縦糸として、他方を横糸として縫製して形成したことを特徴とする織物の製造方法。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023005925A1 (zh) * 2021-07-30 2023-02-02 华为技术有限公司 一种编织表带及手表

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