JP2018134027A - 蛍光物質の製造方法 - Google Patents

蛍光物質の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018134027A
JP2018134027A JP2017030189A JP2017030189A JP2018134027A JP 2018134027 A JP2018134027 A JP 2018134027A JP 2017030189 A JP2017030189 A JP 2017030189A JP 2017030189 A JP2017030189 A JP 2017030189A JP 2018134027 A JP2018134027 A JP 2018134027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent substance
ith
strain
culture
syal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017030189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6813885B2 (ja
Inventor
範之 岩淵
Noriyuki Iwabuchi
範之 岩淵
寛 松藤
Hiroshi Matsufuji
寛 松藤
道夫 砂入
Michio Sunairi
道夫 砂入
優稀 坂野
Yuki Sakano
優稀 坂野
実夏 遠藤
Mika Endo
実夏 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2017030189A priority Critical patent/JP6813885B2/ja
Publication of JP2018134027A publication Critical patent/JP2018134027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6813885B2 publication Critical patent/JP6813885B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

【課題】固体状態でも蛍光を発する新規有機蛍光物質を製造する技術を提供する。【解決手段】シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)又はその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含有する培地で培養する工程を含む、蛍光物質の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、蛍光物質の製造方法、蛍光物質を生産する微生物、及び蛍光物質に関する。
有機蛍光材料は、多彩で鮮やかな発色性、優れた加工性に加え、検出感度が高く、分子設計により種々の機能付加が可能であることから優れた化学素材として期待されている。その用途は幅広く、照明、発光素子、蛍光塗料、トレーサー、診断薬、試薬等、種々の分野への利用が見込まれる。
有機蛍光材料は、溶液状態で蛍光を発する化合物は多く知られているが、固体状態で蛍光を発する化合物は限られている。そのため、照明や有機EL等の固体状態で蛍光を発することが求められる分野への応用は進んでいない。
一方、本発明者らは、低分子リグニンの一種であるシリングアルデヒド(Syringaldehyde:SYAL)を有機緑色蛍光物質に変換する微生物として、シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−SA−1株を単離している(特許文献1、非特許文献1)。ITH−SA−1株により生産される蛍光物質は、芳香環を有さないという特徴を有するが、固体状態では蛍光を発しない。
特開2014−166143号公報
固体状態で蛍光を発する有機発光材料は限られており、固体状態でも蛍光を発する新規有機蛍光物質の開発が求められる。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、固体状態でも蛍光を発する新規有機蛍光物質を製造する技術を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
[1]シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)又はその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含有する培地で培養する工程を含む、蛍光物質の製造方法。
[2]前記培地が、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩以外の有機物をさらに含有する、[1]に記載の蛍光物質の製造方法。
[3]前記培養する工程の後に、前記培養後の培地から蛍光物質を抽出する工程を、さらに含む[1]又は[2]に記載の蛍光物質の製造方法。
[4]前記蛍光物質が芳香環を有しない、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の蛍光物質の製造方法。
[5]前記蛍光物質が、固体状態及び液体状態のいずれの状態でも蛍光を発生する、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の蛍光物質の製造方法。
[6]シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)。
[7]シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)又はその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1つの化合物を含有する培地で培養することによって生成される、蛍光物質。
本発明によれば、固体状態でも蛍光を発する新規有機蛍光物質を製造する技術が提供される。
シュードモナス・エスピーITH−B52株(ITH−B52株)の電子顕微鏡写真である。 ITH−B52株をシリングアルデヒド(SYAL)を含む培地で培養することにより得られた蛍光物質(本蛍光物質)のATR−FTIRスペクトルデータである。 本蛍光物質のH−NMRスペクトルデータ(上図)及び13C−NMRスペクトルデータ(下図)である。 本蛍光物質の液体状態での蛍光強度を、シュードモナス・エスピーITH−SA−1株により生産された蛍光物質(SA−1蛍光物質)と比較した写真である。図中、「SA−1」はSA−1蛍光物質を示し、「B52」は本蛍光物質を示す。 本蛍光物質の固体状態での蛍光強度を、SA−1蛍光物質と比較した写真である。図中、「SA−1」はSA−1蛍光物質を示し、「B52」は本蛍光物質を示す。 ITH−B52株をSYALを含有する培地で培養した培養上清のLC−MS/MS解析スペクトルデータである(B)。Aは、無菌コントロールのLC−MS/MS解析スペクトルデータである。
[蛍光物質の製造方法]
1実施形態において、本発明は、シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)又はその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含有する培地で培養する工程を含む、蛍光物質の製造方法を提供する。
(シュードモナス・エスピーITH−B52株)
本実施形態の蛍光物質の製造方法では、シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)(以下、「ITH−B52株」という。)を用いることができる。なお、1実施形態において、本発明は、ITH−B52株もまた提供する。
ITH−B52株は、日本国岩手県釜石市平田湾で採取された海水から単離された微生物である。ITH−B52株は、2017年2月17日付で、受託番号NITE P−02412として、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)に寄託されている。
ITH−B52株は、好気性の桿菌であり、鞭毛は確認されていない(図1参照)。ITH−B52株は、16S rRNA遺伝子解析の結果より、シュードモナス属(Pseudomonas)に分類された。ITH−B52株の16S rRNA遺伝子配列を配列番号1に示す。
ITH−B52株は、シリングアルデヒド(Syringaldehyde:SYAL)又はシリンガ酸(Syringric Acid:SYAC)を含有する培地で培養することにより、後述する蛍光物質(以下、「本蛍光物質」という。)を生成するという特徴を有する。
(ITH−B52株の変異株)
本実施形態の蛍光物質の製造方法では、ITH−B52株に替えて、又はITH−B52株と共に、ITH−B52株の変異株を用いてもよい。ここで「変異株」とは、自然発生的又は人為的に、元の菌株の遺伝子に変異が生じた菌株を意味する。遺伝子変異を生じさせる人為的手法は、特に限定されず、紫外線照射、放射線照射、亜硝酸などによる化学的処理、遺伝子導入などの遺伝子工学的手法等を例示することができる。なお、本明細書において、「ITH−B52株の変異株」とは、ITH−B52株の遺伝子に変異が生じた菌株であって、ITH−B52株の蛍光物質生成能を維持した菌株(本蛍光物質の生成能を有する菌株)を指す。ここで、「ITH−B52株の蛍光物質生成能」とは、SYAL又はSYACを含有する培地で培養したときに、本蛍光物質を生成する能力を意味する。
(培地)
本実施形態の蛍光物質の製造方法で用いる培地(以下、「本培地」という。)は、SYAL、SYAC、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物(以下、「SYAL等」と略記することがある。)を含有する培地である。
SYAL及びSYACは、いずれも公知の物質であり、市販品を入手可能である。また、SYAL及びSYACは、公知の化学合成法により合成してもよい。例えば、SYALは、ジメトキシフェノールからダフ反応等によって合成してもよく、SYACは、SYALから酸化反応等によって合成してもよい。
SYALの塩は、SYALを塩基と反応させることによって得ることができる。同様に、SYACの塩は、SYACを塩基と反応させることによって得ることができる。SYALの塩及びSYACの塩は、特に限定されないが、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩;アンモニウム塩;トリエチルアンモニウム塩、ピリジニウム塩等の第一級、第二級又は第三級アミン塩等を例示することができる。
SYAL等は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、SYAL及び/又はSYACの塩を用いる場合には、1種の塩を単独で用いてもよく、2種以上の塩を併用してもよい。
また、SYAL等は、精製物を用いてもよいが、精製物でなくてもよく、不純物を含むものであってもよい。例えば、SYAL等を含有する混合物を、本培地に含有させることもできる。例えば、SYAL及びSYACは、リグニン由来芳香族化合物の分解産物に多く含まれている。そのため、リグニン又はリグニンを含む木質材料等の化学分解産物又は生物分解産物等を、SYAL等の供給源として用いてもよい。
本培地における、SYAL等の濃度は、ITH−B52株又はその変異株が生存できる濃度であれば、特に限定されない。例えば、バッチ培養とする場合、SYAL等の初期濃度(培養開始時の濃度)としては、0.01〜100mg/mLを挙げることができる。また、本蛍光物質の生成効率が良好なSYAL等の初期濃度としては、1〜30mg/mLを例示することができる。また、流加培養又は連続培養とする場合、SYAL等の維持濃度として、0.01〜100mg/mL、好ましくは1〜30mg/mLを例示することができる。
本培地は、SYAL等に加えて、SYAL等以外の成分(以下、「他の培地成分」という。)を含有していてもよい。他の培地成分は、特に限定されず、一般的な好気性細菌の培地に用いられる成分を用いることができる。他の培地成分としては、SYAL等以外の有機物、無機塩類、水等を例示することができるが、これらに限定されない。
本培地は、他の培地成分として、SYAL等以外の有機物をさらに含有していることが好ましい。本培地が、他の有機物を含有することにより、本蛍光物質の生成効率を上げることができる。SYAL等以外の有機物は、特に限定されず、一般的な好気性細菌の培地に用いられる有機物を用いることができる。他の有機物としては、アミノ酸、アミノ酸誘導体などのアミノ酸類;ペプチド、ペプチド誘導体などのペプチド類;ヌクレオチド、ヌクレオチド誘導体、核酸、核酸誘導体などの核酸類;クエン酸などの有機酸;モノアミン、ジアミンなどのアミン類;単糖、オリゴ糖、多糖などの糖類;ペプトン、トリプトン、カザミノ酸などのタンパク質分解物;肉エキス、酵母エキス、麦芽エキスなどのエキス類等を挙げることができるが、これらに限定されない。SYAL等以外の有機物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
SYAL等以外の有機物を用いる場合、本培地におけるSYAL等以外の有機物の濃度は、特に限定されず、一般的な好気性従属栄養細菌の培地に用いられる有機物濃度を用いることができる。例えば、バッチ培養とする場合、SYAL等以外の有機物の初期濃度として、0.01〜100mg/mL、好ましくは0.1〜50mg、より好ましくは0.5〜20mg/mL等を挙げることができる。また、流加培養又は連続培養とする場合、SYAL等以外の有機物の維持濃度として、0.01〜100mg/mL、好ましくは0.1〜50mg、より好ましくは0.5〜20mg/mL等を挙げることができる。
なお、グルコース等の糖類(単糖、オリゴ糖)の濃度が高いと、本蛍光物質の生成が抑制される傾向にあることから、本培地中の糖類濃度は、3.5mg/mL以下とすることが好ましい。
本培地は、液体培地であっても、寒天培地やゼラチン培地等の固体培地であってもよいが、培養後に本蛍光物質を回収しやすいことから、液体培地であることが好ましい。
本培地は、例えば、水にSYAL等を溶解し、適宜他の培地成分を添加することにより、作製することができる。また、本培地は、市販の細菌培養用培地に、SYAL等を添加することによっても、作製することができる。市販の細菌培養用培地の例としては、マリンブロス培地、LB培地、マリンアガー培地等を挙げることができるが、これらに限定されない。
(培養工程)
本実施形態の蛍光物質の製造方法は、ITH−B52株又はその変異株(以下、まとめて「ITH−B52株等」と略記する場合がある。)を、本培地で培養する工程(以下、「本培養工程」という。)を含む。
本培養工程における培養方法は、特に限定されず、好気性細菌の培養に一般的に用いられる方法を用いることができる。ITH−B52株は、好気性細菌であるため、本培養工程は好気的条件化で行うことが好ましい。本培養工程は、静置培養、振とう培養のいずれで行ってもよいが、培地への空気供給の観点から、振とう培養であることが好ましい。なお、静置培養とする場合には、ポンプ等を使用して、適時培地に空気を供給してもよい。
本培養工程は、バッチ培養、流加培養、連続培養のいずれの方法で行ってもよい。また、本培養工程において、ITH−B52株等は、フリーの菌体を用いてもよいが、適切な担体に固定化したものを用いてもよい。ITH−B52株等を担体に固定化する場合、担体は、特に限定されず、バイオリアクタ等で利用されている公知の担体を使用することができる。担体の例としては、セルロース、デキストラン、アガロース、アルギン酸、カラギーナン、寒天などの多糖類;コラーゲン、ゼラチン、アルブミンなどのタンパク質類;イオン交換樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、光硬化性樹脂、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタンなどの合成樹脂;セラミクス、多孔性硝子などの無機物等を挙げることができるが、これらに限定されない。ITH−B52株等の担体への固定化方法は、バイオリアクタ等で一般的に用いられる微生物固定化方法を用いることができる。
本培養工程における培養温度は、ITH−B52株等が増殖可能な温度であれば、特に限定されない。培養温度としては、例えば、4〜37℃を例示することができる。また、ITH−B52株等の増殖が良好な温度条件として、16〜28℃を例示することができる。
本培養工程における培養時間は、SYAL等の初期濃度、ITH−B52株等の初期接種量、培養方法等に応じて、適宜選択すればよい。例えば、SYAL等の初期濃度を10mg/mLとしてバッチ培養する場合、培養時間を48〜120時間とすることができる。また、バッチ培養の場合には、培養液中のSYAL等の濃度をモニタリングし、SYAL等が消失するまで培養を行うようにしてもよい。
本培養工程を行うことにより、本培地に含有されるSYAL等がITH−B52株等によって代謝され、本蛍光物質が生成される。このようにして、本実施形態の方法により、本蛍光物質を製造することができる。
(任意工程)
本実施形態の蛍光物質の製造方法は、本培養工程に加えて、本培養工程以外の工程(任意工程)をさらに含んでいてもよい。任意工程は、特に限定されないが、本培養工程の後に、培養後培養物からITH−B52株等を除去する工程(菌体除去工程)、培養後培地から本蛍光物質を抽出する工程(抽出工程)、本蛍光物質を精製する工程(精製工程)等を例示することができる。なお、「培養後培養物」とは、本培養工程を行った後の、ITH−B52株等及び本培地の混合物を指す。また、「培養後培地」とは、本培養工程を行った後の本培地を指す。
本培養工程の間、ITH−B52株等によって生成された本蛍光物質は、ITH−B52株等の菌体内から本培地中に分泌される。したがって、培養後培地は、本蛍光物質を含有している。そのため、菌体除去工程を行って、培養後培養物から、不純物としてのITH−B52株等を除去して培養後培地を取得することにより、より純度の高い本蛍光物質を得ることができる。
菌体除去工程を行う場合、培養後培養物からITH−B52株等を除去する方法は、本培養工程における培養方法によって、適宜選択すればよい。例えば、液体培養であれば、培養後培養物の遠心分離を行い、遠心上清を採取することによって、培養後培養物からITH−B52株等を除去することができる。また、フィルター等で培養物をろ過することにより、ITH−B52株等の除去を行ってもよい。ろ過によりITH−B52株等の除去を行う場合、ろ過フィルタ等の孔径は、ITH−B52株等の菌体が通過しないサイズであれば特に限定されず、例えば0.01〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.3μm等を挙げることができる。
また、本培養工程において、担体に固定化したITH−B52株等を用いた場合には、担体を培養後培養物から物理的に除去することにより、ITH−B52株等の除去を行うことができる。
菌体除去工程の後は、抽出工程を行って、培養後培地から本蛍光物質を抽出してもよい。抽出工程を行うことにより、より純度の高い本蛍光物質を得ることができる。なお、菌体除去工程を行わず、培養後培養物から直接本蛍光物質を抽出してもよい。
抽出工程を行う場合、培養後培地から本蛍光物質を抽出する方法は、特に限定されず、有機化合物の分離・精製において一般的に用いられる抽出方法を用いることができる。抽出溶媒としては、アルコール、アセトン、エーテル等の有機溶媒を用いることができ、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数1〜5のアルキルアルコール等を用いることが好ましい。
また、抽出工程は、抽出操作の前処理として、培養後培地の脱塩処理、濃縮処理等を含んでいてもよい。培養後培地の脱塩処理は、例えば、透析等により行うことができる。また、培養後培地の濃縮処理は、例えば、常圧乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥等により行うことができる。これらの処理は単独で行ってもよく、2種以上の処理を組み合わせて行ってもよい。また、同じ処理を2回以上行ってもよい。
また、抽出工程は、抽出操作の後処理として、抽出物から抽出溶媒を除去する処理を含んでいてもよい。抽出溶媒の除去は、例えば、常圧乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥等により行うことができる。
抽出工程の具体例としては、培養後培地の透析処理及び減圧乾燥処理の後、メタノールなどのアルコールで抽出を行い、その後、減圧乾燥によりアルコールを除去する方法等を挙げることができる。
抽出工程によって得られた抽出物は、さらに精製工程を行って、本蛍光物質を精製してもよい。精製工程を行うことにより、より純度の高い本蛍光物質を得ることができる。
精製工程を行う場合、本蛍光物質の精製方法は、特に限定されず、有機化合物の分離・精製において一般的に用いられる精製方法を用いることができる。精製方法としては、例えば、洗浄、再結晶、再沈殿、抽出、濃縮、ろ過、ゲルろ過、クロマトグラフィ(薄層クロマトグラフィ、カラムクロマトグラフィ、イオン交換クロマトグラフィ、高速液体クロマトグラフィなど)等を挙げることができるが、これらに限定されない。精製工程では、前記のような精製操作を単独で行ってもよく、2種以上の操作を組み合わせて行ってもよい。また、同じ操作を2回以上行ってもよい。
[本蛍光物質]
1実施形態において、本発明は、シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)又はその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含有する培地で培養することによって生成される、蛍光物質(本蛍光物質)を提供する。
本蛍光物質は、ITH−B52株等を、本培地で培養することによって生成される蛍光物質であり、上記実施形態の蛍光物質の製造方法により製造することができる。
本蛍光物質は、ATR(Atenuated Total Reflection)−フーリエ変換赤外分光法(FTIR)及び核磁気共鳴分光法(H−NMR、13C−NMR)により、有機化合物であるものの、芳香環を有しないことが確認されている(図2、図3参照)。従来の有機蛍光物質のほとんどは芳香環を有するものであることから、本蛍光物質は、芳香環を有しないという特徴を有するといえる。なお、本明細書において、「芳香環」とは、芳香族炭化水素環及び芳香族複素環の両方を含む概念である。
ゲルろ過分析により算出された本蛍光物質の数平均分子量は、約7.0kDaである。また、蛍光スペクトル分析により確認された本蛍光物質の励起極大波長及び蛍光極大波長は、励起極大波長が約350〜355nm、蛍光極大波長が約510nmである。
上記のような本蛍光物質の特性は、本発明者らが以前に単離した蛍光物質生産菌シュードモナス・エスピーITH−SA−1株(以下、「ITH−SA−1株」という。)が生産する蛍光物質(以下、「SA−1蛍光物質」という。特開2014−166143号公報参照)と類似している。
しかしながら、本蛍光物質は、固体状態でも蛍光を発生し、液体状態ではSA−1蛍光物質よりも強い蛍光を発生するという特徴をする。特に、固体状態で蛍光を発生するという点は、SA−1蛍光物質には見られない特徴である。したがって、本蛍光物質は、SA−1蛍光物質とは異なる蛍光物質である。
上記のような本蛍光物質の特徴から、本蛍光物質は、芳香環を有しない蛍光物質であり、かつ、固体状態及び液体状態のいずれの状態でも蛍光を発生する蛍光物質である、ということができる。
本蛍光物質は、照明、発光素子、蛍光塗料、トレーサー、診断薬、試薬等、種々の分野で使用することができる。特に、本蛍光物質は、固体状態でも蛍光を発生することから、固体状態での使用が想定される、照明、発光素子、蛍光塗料、トレーサー等の分野においても幅広く利用することができる。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、本実施例における「数平均分子量」は、特に断りの無い限り、HPLC分析でのピーク面積値のデータを用いて算出したものである。
[実施例1]ITH−B52株の単離・同定
SYAL含有マリンアガーに海水を塗抹し、色素生産、蛍光生産、脱色等を指標として微生物を単離した。前記海水には、2011年5月に日本国岩手県釜石市平田湾で採取したものを用いた。その結果、蛍光物質生産菌としてITH−B52株を見出した。電子顕微鏡(JSM−6320F、日本電子)観察の結果、ITH−B52株は桿菌であった。また、鞭毛等は観察されなかった。ITH−B52株の電子顕微鏡写真を図1に示す。
16S rRNA遺伝子解析を行った結果、ITH−B52株は、シュードモナス(Pseudomonas)属に分類された。ITH−B52株の16S rRNA遺伝子の配列を配列番号1に示す。
[実施例2]本蛍光物質の製造
マリンブロスに、初期濃度が10mg/mLとなるようにSYALを添加した培地を作製し、ITH−B52株をこの培地に添加して、25℃で96時間振とう培養を行った。
上記培養によって得られた培養物を遠心分離(8,000rpm,4℃,10分)し、遠心上清を取得した。得られた遠心上清を透析(分画分子量3500、サンプル量の約5倍のミリQ水に対し、20℃以下で5〜10回)し、透析物を40℃で減圧乾固して、黒色の固形状の濃縮物を得た。
次いで、この濃縮物5gに、メタノール450gを添加し、25℃で1分間撹拌することにより、黒色の不溶物を含み、液相部分が薄青緑色に蛍光発色する液体を得た。遠心分離(2,000rpm,15分)後、上澄みを回収し、残った不溶物に対して、メタノールを添加してから上澄みを回収するまでの上記操作をさらに3回繰り返し、回収した上澄みをすべてあわせた。この抽出液を再度減圧乾固し、少量の水に溶解後、凍結乾燥を行い、本蛍光物質の粉末を得た(1.5g)。
また、マリンブロスに替えてLB培地にSYALを添加した培地を用いた場合も、同様に、ITH−B52株による本蛍光物質の生成が確認された。
[実施例3]本蛍光物質の構造解析
(ATR−FTIR解析)
ATR−FTIRでの構造解析は、フーリエ変換赤外分光光度計(日本分光社製「FT/IR−4600型」、ATR PRO one(プリズム:ダイアモンド))及び検出器(TGS)を用いて、一回反射型ATR(Attenuated Total Reflection)法で行った。得られたスペクトルは、ATR補正を行って得られたものである。分析は、分解4cm−1、積算128回の条件で行った。また、FTIRでは、試料の屈折率を1.5、プリズムの屈折率を2.4とし、入射光の入射角度を45°に設定して解析を行った。
ATR−FTIR解析による本蛍光物質のスペクトルデータを図2に示す。C=Oに由来するシグナル(1650cm−1付近)と、O−H及びN−Hに由来するシグナル(3300cm−1付近)が見られ、それ以外のシグナル(ピーク)はブロードであった。また、芳香環に由来するシグナル(900〜650cm−1、芳香環のC−H面外変角振動)は検出されなかった。
H−NMR解析、13C−NMR解析)
H−NMR及び13C−NMRによる構造解析は、日本電子社製「ECA−500」を用いて行った。溶媒として重水(D2O)を用い、積算回数をH−NMRでは32回、13C−NMRでは15000回とした。
H−NMR解析及び13C−NMR解析による本蛍光物質のスペクトルデータを図3に示す。H−NMRスペクトル(上図)において、芳香環に由来するシグナルと解される6〜8ppm付近の領域に、シグナルはほとんど検出されなかった。また、13C−NMRスペクトル(下図)においても、芳香環に由来するシグナルと解される110〜130ppm付近の領域に、シグナルはほとんど検出されなかった。
上記ATR−FTIR、H−NMR、及び13C−NMRによる構造解析の結果から、本蛍光物質は、芳香環を含まないことが確認された。
(数平均分子量の測定)
下記条件でゲルろ過を行うことにより、本蛍光物質の数平均分子量を測定した。
その結果、本蛍光物質の数平均分子量は7.0kDaであった。
<ゲルろ過の条件>
カラム:TSKgel G3000SWXL(7.8mm i.d.×300mm、東ソー社製)
移動相:0.2モル/L塩化ナトリウム含有0.1モル/Lリン酸緩衝液(pH 7.0)
流速:1.2mL/分
カラム温度:室温
検出波長:254nm、蛍光検出器検出波長:Ex/Em=350/510nm
[実施例4]蛍光特性の評価
(蛍光スペクトル測定)
本蛍光物質の蛍光スペクトルを、分光蛍光光度計(FP−6500、JASCO社製)を用いて測定した。その結果、本蛍光物質は、励起光極大波長が約355nm、蛍光極大波長が約510nmであった。
(溶液状態での蛍光活性の評価)
本蛍光物質の蛍光活性を評価するために、本発明者らが、以前に蛍光物質生産菌として単離したITH−SA−1株が生産する蛍光物質(SA−1蛍光物質)との比較を行った。SA−1蛍光物質の製造は、ITH−B52株に替えてITH−SA−1株を用いて、実施例2に記載の本蛍光物質の製造方法と同様に行った。
本蛍光物質又はSA−1蛍光物質を、0.001〜10mg/mLの濃度でミリQ水に溶解し、365nmの紫外線を照射したときの蛍光強度を観察した。その結果を図4に示す。
本蛍光物質は、いずれの濃度においても、SA−1蛍光物質よりも強い蛍光強度が観察された。この結果から、本蛍光物質は、溶液状態において、SA−1蛍光物質よりも強い蛍光を発生することが確認された。
(固体状態での蛍光活性の評価)
本蛍光物質又はSA−1蛍光物質(数10mg)に、365nmの紫外線を照射したときの蛍光強度を観察した。その結果を図5に示す。
図5に示すように、固体状態での蛍光は、本蛍光物質でのみ観察された。この結果から、本蛍光物質は、SA−1蛍光物質とは異なり、固体状態でも蛍光を発生することが確認された。
[実施例5]SYACを用いた本蛍光物質の製造
実施例2に記載の方法において、SYALに替えてSYACを用いた場合でも、同様に、ITH−B52株による本蛍光物質の生成が確認された。得られた本蛍光物質の励起光極大波長は約350nm、蛍光極大波長は約510nmであった。
この結果から、本蛍光物質は、SYACを含有する培地でITH−B52株を培養することによっても製造できることが示された。
なお、マリンブロスに替えてLB培地にSYACを添加した培地を用いた場合でも、同様に、ITH−B52株による本蛍光物質の生成が確認された。
[実施例6]ITH−B52株のSYAL代謝系の検討
初期濃度が10mg/mLとなるようにSYALを添加したマリンブロス培地で、25℃で96時間、ITH−B52株を振とう培養した後の培養上清を用いて、SYAL中間代謝物の検出を試みた。中間代謝物の検出は、LC−MS/MS解析により行った。また、ITH−B52株を添加することなく、25℃で96時間振とうしたものを、無菌コントロールとして使用した。
LC/MS/MS解析には、UPLC/MS/MSシステム(Quattro premier XE、日本ウォーターズ)を用い、カラムは、ACQUITY UPLC(登録商標) BEH C18 1.7μm 2.1×50mm Columnを使用した。LC分析条件は、解析スタート時は、0.1%ギ酸−HOと0.1%ギ酸−メタノールが5%と95%になるように設定し、徐々にグラジエントを変化させ、最終的に0.1%ギ酸−HOと0.1%ギ酸−メタノールが80%と20%になるように流した。流出速度0.3mL/分、注入量1μL、2μLまたは5μL、分析時間10分間の条件で測定し、全ての波長の数値を測定した。質量分析機ではSourece温度を120℃、Desolvation温度を400℃に設定し、collision energy、Capillary電圧等々の数値を変化させ、検出されるプロダクトイオンを調べ、検出する質量電荷比の設定を行った。その後、最適な条件を用いてサンプルの解析を行った。
LC−MS/MS解析の結果を図6に示す。なお、SYAL、SYAC、及び3−O−メチルガリック酸(3−O−methylgallate:3−MGA)のリテンションタイム(RT)はそれぞれ3.81分、3.53分、及び2.64分である。
無菌コントロール(図6A)では、SYALのピークのみが検出された。また、ピーク面積より、培地中のSYAL濃度は1049.42μg/mLと算出された。この結果から、SYALの無菌的分解は起こっていないことが確認された。
一方、ITH−B52株の培養上清(図6B)では、SYALのピークがほぼ消失し、SYACのピークが検出された。ピーク面積より、培養上清中のSYAL濃度及びSYAC濃度は、それぞれ0.8μg/mL及び415.1μg/mLと算出された。この結果から、ITH−B52株は、SYALをSYACに変換し、SYACを代謝して本蛍光物質を生成することが示された(代謝経路(I))。
なお、本発明者らは、以前に、ITH−SA−1株が、SYALをSYACに変換し、さらにSYACを3−MGAに変換し、3−MGAを代謝してSA−1蛍光物質を生成することを確認している(代謝経路(II);特開2014−166143号、Iwabuchi N., et al., ACS Sustainable Chem. Eng., vol.3, p2678-2685, 2015)。
しかし、上記ITH−B52株培養上清のLC−MS/MS解析結果では、3−MGAのピークは検出されなかった。この結果から、ITH−B52株は、SYACを3−MGAに変換する経路とは異なる経路で、本蛍光物質を生成することが示唆された。そのため、ITH−B52株は、ITH−SA−1株がSA−1蛍光物質を生成する経路(代謝経路(II))とは異なる経路で、本蛍光物質を生成するものと考えられる。
本発明によれば、固体状態でも蛍光を発する新規有機蛍光物質を製造する技術が提供される。本発明により製造される蛍光物質は、固体状態でも蛍光を発生するため、照明、発光素子、蛍光塗料、トレーサー、診断薬、試薬等の幅広い用途に利用することができる。

Claims (7)

  1. シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)又はその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含有する培地で培養する工程を含む、蛍光物質の製造方法。
  2. 前記培地が、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩以外の有機物をさらに含有する、請求項1に記載の蛍光物質の製造方法。
  3. 前記培養する工程の後に、前記培養後の培地から蛍光物質を抽出する工程を、さらに含む請求項1又は2に記載の蛍光物質の製造方法。
  4. 前記蛍光物質が芳香環を有しない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蛍光物質の製造方法。
  5. 前記蛍光物質が、固体状態及び液体状態のいずれの状態でも蛍光を発生する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蛍光物質の製造方法。
  6. シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)。
  7. シュードモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)ITH−B52株(NITE P−02412)及びその変異株を、シリングアルデヒド、シリンガ酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1つの化合物を含有する培地で培養することによって生成される、蛍光物質。
JP2017030189A 2017-02-21 2017-02-21 蛍光物質の製造方法 Active JP6813885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017030189A JP6813885B2 (ja) 2017-02-21 2017-02-21 蛍光物質の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017030189A JP6813885B2 (ja) 2017-02-21 2017-02-21 蛍光物質の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018134027A true JP2018134027A (ja) 2018-08-30
JP6813885B2 JP6813885B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=63364642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017030189A Active JP6813885B2 (ja) 2017-02-21 2017-02-21 蛍光物質の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6813885B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6813885B2 (ja) 2021-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9689017B2 (en) Method of semi-solid state fermentation for producing surfactin from a mutant strain of Bacillus subtilis subsp
JP2001519654A (ja) ストレプトミセス・エキソフォリアツスyj−118と上記菌株を利用するプラバスタチンナトリウムの製造方法
JP6181972B2 (ja) 芳香族化合物の製造方法
US20150045537A1 (en) Extracellular release of lipids by photosynthetic cells
JP5953078B2 (ja) 新規微生物およびその変異株並びにそれを用いた多糖類の製造方法
US9322040B2 (en) Pseudonocardia sp. and method for preparing deoxynyboquinone by utilizing same
KR102090063B1 (ko) 알돈산 생산능을 갖는 신규 미생물 및 이를 이용한 알돈산의 생산 방법
JP6813885B2 (ja) 蛍光物質の製造方法
Khan et al. Nocardioides thalensis sp. nov., isolated from a desert
Chen et al. Muricauda chongwuensis sp. nov., isolated from coastal seawater of China
DK2501821T3 (en) A process for the preparation of primycin, primycin-components, precursors and metabolites thereof by fermentation using the bacterial species Saccharomonospora azurea
CN110121560A (zh) 化合物或其盐、抗炎症剂、针对肺癌的抗癌剂、化合物或其盐的制造方法、炎症性疾病的治疗方法及肺癌的治疗方法
JP6181971B2 (ja) 芳香族化合物の製造方法
KR20050007216A (ko) 신규한 바실러스속 미생물 및 이를 이용한 2,6-나프탈렌디카르복실산의 정제방법
JP5061315B2 (ja) 糖蜜色素を脱色する微生物とそれを利用する脱色処理方法
JP2010022280A (ja) 新規微生物、イヌリナーゼ、イヌリン分解剤、イヌロオリゴ糖の製造方法及びイヌリナーゼの製造方法
JP6494738B2 (ja) 2−アザ−8オキソヒポキサンチンの製造方法
Shakuri et al. Isolating two native extreme halophilic bacterial strains producing bacteriorhodopsin protein from aran-bidgol lake
JP2012131765A (ja) 4−ケト−d−アラボン酸、4−ケト−d−アラビノース及びそれらの製造方法
Kanekar et al. Production of Bacteriorhodopsin, an Industrially Important Membrane Protein of Halophilic Archaea: A Biotechnological Challenge
JP5693052B2 (ja) 糖誘導体及びその製造方法
JP4836783B2 (ja) 抗腫瘍剤、抗腫瘍剤の製造方法、抗腫瘍剤を含む医薬組成物、及び抗腫瘍剤産生菌
JP5723108B2 (ja) 微生物によるグルコシルグリセレートの製造方法
JPH07184668A (ja) アスタキサンチンの製造法
JP6963787B2 (ja) 凝集藻による燃料の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6813885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250