JP2018133880A - モータおよびポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータコアおよびコイルを水などから保護しながら、ロータとステータコアの突極部との間の間隔を狭めたモータを提供すること。【解決手段】モータ2は、回転軸5および磁石20を備えるロータ10と、環状部56および環状部56から径方向を内側に突出する複数の突極部57を備え、ロータ10の外周側に配置されたステータコア51と、各突極部57に巻回された複数のコイル53と、コイル53およびステータコア51を被う樹脂封止部材61を備える。樹脂封止部材61は、各突極部57の内周側端面57aを内周側に露出させる複数の開口部86を備え、内周側端面57aには防錆剤88が塗布されている。ロータ10と各突極部57の内周側端面57aとの間に樹脂封止部材61が介在しないので、ロータ10と各突極部57の内周側端面57aとの間を狭めることができ、モータ2の駆動力を確保できる。【選択図】図5
Description
本発明は、ステータコアに巻回されたコイルが樹脂封止部材により覆われているモータに関する。また、かかるモータによりインペラを駆動するポンプ装置に関する。
インペラと、インペラを回転させるモータとを備えるポンプ装置は、特許文献1に記載されている。同文献のポンプ装置では、モータは、磁石を備えるロータと、ロータの外周側に配置される円筒状のステータとを備える。ステータは、環状部および当該環状部から径方向を内側に突出する複数の突極部を備える。突極部には、インシュレータを介してコイルが巻回されている。また、ステータは、ロータと各突極部の内周側端面との間を隔てる隔壁部材を備える。隔壁部材は、インペラおよびロータが配置されるポンプ室と、ステータと、を隔離している。
特許文献1に記載のモータでは、隔壁部材の厚み分だけロータの磁石とステータコアの各突極部との間が離間するので、その分、モータの駆動力が低下するという問題がある。この一方で、隔壁部材を取り除くと、鉄系金属からなるステータコアが、水に触れて錆びる可能性がある。また、隔壁部材を取り除くと、電流が流れるコイルを水から隔離することができなくなる。
そこで、本発明の課題は、ステータコアおよびコイルを水などから保護しながら、ロータとステータコアの突極部との間の間隔を狭めたモータを提供することにある。また、このようなモータによりインペラを回転させるポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のモータは、回転軸および磁石を備えるロータと、環状部および当該環状部から径方向を内側に突出する複数の突極部を備え、前記ロータの外周側に配置されたステータコアと、複数の前記突極部にそれぞれ巻回された複数のコイルと、前記コイルおよび前記ステータコアを被う樹脂封止部材と、を備え、前記樹脂封止部材は、各突極部の内周側端面を内周側に露出させる複数の開口部を備え、各突極部の内周側端面には、防錆剤が塗布されていることを特徴とする。
本発明によれば、ステータコアおよびコイルを被う樹脂封止部材は、複数の開口部を備え、ステータコアの各突極部の内周側端面をロータの側に露出させている。これにより、ステータコアをロータの外周側に配置したときに、ロータと各突極部の内周側端面との間に樹脂封止部材が介在することがないので、その分、ロータと各突極部の内周側端面との間を狭めることができる。よって、モータの駆動力を確保することが容易となる。この一方で、コイルは樹脂封止部材により覆われるので、水などから隔離される。また、各突極部の内周側端面には防錆剤が塗布される。従って、突極部の内周側端面は水などから保護され、ステータコアに錆が発生することはない。
本発明において、各突極部の内周側端面は、円弧面であることが望ましい。このように
すれば、各突極部の内周側端面を回転するロータに接近させやすい。また、このようにすれば、複数の突極部の内周側端面に防錆剤を塗布しやすい。
すれば、各突極部の内周側端面を回転するロータに接近させやすい。また、このようにすれば、複数の突極部の内周側端面に防錆剤を塗布しやすい。
本発明において、前記樹脂封止部材は、前記ロータを囲む円環状の内周面を備え、前記開口部は、前記内周面に形成され、前記開口部から露出する各突極部の内周側端面は、前記内周面と段差なく連続していることが望ましい。このようにすれば、ステータコアを被う樹脂封止部材をインサート成形する際に、金型に円柱形状の金型部分を設け、その外周面を各突極部の内周側端面に当接させて、径方向でステータコアを位置決めした状態で、金型に樹脂を注入できる。これにより、ステータコアと樹脂封止部材との径方向における相対位置の精度が向上する。
本発明において、各突極部は、前記内周側端面と前記コイルが巻回されている部分との間に前記回転軸の軸線方向を向く軸方向端面を備え、前記樹脂封止部材は、前記開口部に連続して、前記軸方向端面の少なくとも一部分を前記軸線方向に露出させる切欠部を備えることが望ましい。このようにすれば、ステータコアを被う樹脂封止部材をインサート成形する際に、金型に各突極部の軸方向端面に軸線方向から当接する当接部を設け、当該当接部に各突極部の軸方向端面を当接させて軸線方向でステータコアを位置決めした状態で、金型に樹脂を注入できる。これにより、ステータコアと樹脂封止部材との軸線方向における相対位置の精度が向上する。
本発明において、前記切欠部から露出する前記軸方向端面の露出部分には、前記防錆剤が塗布されていることが望ましい。このようにすれば、軸方向端面は水などから保護されるので、ステータコアに錆が発生することはない。
本発明において、前記防錆剤は、塗料、防錆油、または、接着剤とすることができる。
次に、本発明のポンプ装置は、上記のモータと、前記回転軸に取り付けられたインペラと、を有することを特徴とする。
本願発明では、モータのロータとステータコアの各突極部の内周側端面との間には、樹脂部材などが介在しない。これにより、ロータとステータコアとを接近させることができるので、モータの駆動力を確保することが容易となり、インペラの駆動力を確保できる。また、モータのコイルは水から隔離され、各突極部の内周側端面は水から保護されているので、ポンプ装置によって水を扱うことができる。
本発明では、ロータとステータコアの各突極部の内周側端面との間には、樹脂部材などが介在しない。これにより、ロータとステータコアとを接近させることができるので、モータの駆動力を確保することが容易である。また、ステータコアおよびコイルは水から保護されている。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態のポンプ装置およびモータを説明する。
(ポンプ装置)
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置の断面図である。図2は、ポンプ装置の駆動源となるモータを回転軸が突出している出力側から見た場合の斜視図ある。図3は、ポンプ装置の駆動源となるモータを回転軸が突出している側とは反対の反出力側から見た場合の斜視図である。図1に示すように、ポンプ装置1は、モータ2と、モータ2に被せられたケース体3と、モータ2とケース体3との間に区画されたポンプ室4と、モータ2の回転軸5に取り付けられてポンプ室4内に配置されたインペラ6とを備える。ケース体3には、流体の吸入口7と吐出口8とが設けられており、モータ2を駆動してインペラ6を回転させると、吸入口7から吸入された水などの流体はポンプ室4を介して吐出口8から吐出される。以下の説明では、便宜上、回転軸5の軸線L方向を上下方向(Z方向)とする。また、Z方向の一方側を下側、下方(第1方向Z1)とし、他方側を上側、上方(第2方向Z2)とする。下方はポンプ室4からモータ2に向かう方向であり、下側は、反出力側である。上方はモータ2から回転軸5が突出する方向であり、上側は、出力側である。さらに、軸線Lと直交する方向を径方向とし、軸線L回りを周方向とする。
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置の断面図である。図2は、ポンプ装置の駆動源となるモータを回転軸が突出している出力側から見た場合の斜視図ある。図3は、ポンプ装置の駆動源となるモータを回転軸が突出している側とは反対の反出力側から見た場合の斜視図である。図1に示すように、ポンプ装置1は、モータ2と、モータ2に被せられたケース体3と、モータ2とケース体3との間に区画されたポンプ室4と、モータ2の回転軸5に取り付けられてポンプ室4内に配置されたインペラ6とを備える。ケース体3には、流体の吸入口7と吐出口8とが設けられており、モータ2を駆動してインペラ6を回転させると、吸入口7から吸入された水などの流体はポンプ室4を介して吐出口8から吐出される。以下の説明では、便宜上、回転軸5の軸線L方向を上下方向(Z方向)とする。また、Z方向の一方側を下側、下方(第1方向Z1)とし、他方側を上側、上方(第2方向Z2)とする。下方はポンプ室4からモータ2に向かう方向であり、下側は、反出力側である。上方はモータ2から回転軸5が突出する方向であり、上側は、出力側である。さらに、軸線Lと直交する方向を径方向とし、軸線L回りを周方向とする。
モータ2は、DCブラシレスモータであり、ロータ10と、ステータ11と、これらを収納するハウジング12とを備える。図2および図3に示すように、ハウジング12はステータ11を下側から被う樹脂封止部材13と、樹脂封止部材13を上側から被うカバー部材14とを備える。樹脂封止部材13には、回転軸5の下側部分を回転可能に支持する第1軸受部材15が保持されている。カバー部材14には、ロータ10の回転軸5の中程を回転可能に支持する第2軸受部材16が保持されている。
(ロータ)
図4は、カバー部材14を取り除いた状態のモータ2の斜視図である。図5は、カバー部材14を取り除いた状態のモータ2の分解斜視図である。図6(a)は、ロータ10の分解斜視図であり、図6(b)は、回転軸5へのEリングの固定構造の説明図である。図4から図6に示すように、ロータ10は、回転軸5と、回転軸5を囲む磁石20と、回転軸5および磁石20を保持する保持部材21とを備える。
図4は、カバー部材14を取り除いた状態のモータ2の斜視図である。図5は、カバー部材14を取り除いた状態のモータ2の分解斜視図である。図6(a)は、ロータ10の分解斜視図であり、図6(b)は、回転軸5へのEリングの固定構造の説明図である。図4から図6に示すように、ロータ10は、回転軸5と、回転軸5を囲む磁石20と、回転軸5および磁石20を保持する保持部材21とを備える。
回転軸5はステンレス鋼製である。図6(a)に示すように、回転軸5は上下方向の中心よりも僅かに下側に環状溝23を備える。環状溝23にはEリング24が取り付けられている。Eリング24は金属製の板状の部材である。図6(b)に示すように、Eリング24は回転軸5の環状溝23に固定されて、回転軸5から外周側に突出している。また、回転軸5は、環状溝23の下側に所定長さの第1ローレット形成部25を備える。さらに、回転軸5は、上端部分から下方に向かう所定長さの第2ローレット形成部26を備える。第2ローレット形成部26は、モータ2のハウジング12から上方に突出してポンプ室4内に達する部分であり、インペラ6が取り付けられる取り付け部である。回転軸5における第1ローレット形成部25の下側には、第1軸受部材15により支持される第1被支持部27が設けられている。回転軸における環状溝23と第2ローレット形成部26との間には第2軸受部材16により支持される第2被支持部28が設けられている。
磁石20は、環状であり、回転軸5と同軸に配置されている。磁石20は、第1ローレット形成部25の外周側に配置される。磁石20の外周面には、N極とS極とが周方向において交互に着磁されている。
図6に示すように、磁石20の上面の内周側の端部分には、内周側に向かって下方に傾斜するテーパー面31と、テーパー面31の下端から内周側に延びる環状面33とが連続して設けられている。さらに、磁石20の下面の内周側の端部分にも、上面と同様に、内周側に向かって上方に傾斜するテーパー面31と、テーパー面31の上端縁から内周側に延びる環状面33とが連続して設けられている。上下のテーパー面31には、周方向に等角度間隔で複数の凹部32が形成されている。複数の凹部32の内周面は球面形状を備える。
磁石20の上面において、テーパー面31よりも外周側は、軸線Lと直交する環状面34となっている。環状面34には、一定幅で周方向に延びる環状溝36が設けられている。環状溝36は径方向に切断した断面が円弧である。環状溝36は、環状面34の中央よりも僅かに内周側に設けられている。磁石20の下面においてテーパー面31の外周側に位置する環状面34にも、磁石20の上面と同様に、一定幅で周方向に延びる環状溝36が設けられている。下面に設けられた環状溝36は径方向に切断した断面が円弧である。下面に設けられた環状溝36は環状面34の中央よりも僅かに内周側に設けられている。
保持部材21は、樹脂成形品であり、回転軸5の第1ローレット形成部25を含む部分を外周側から保持する。保持部材21は、筒状の回転軸保持部38と、回転軸保持部38の外周側で磁石20を保持する環状の磁石保持部39と、回転軸保持部38から径方向を放射状に延びて回転軸保持部38と磁石保持部39との間を接続する複数の接続部40とを備える。
磁石保持部39は、磁石20の内周面37を内周側から被う磁石保持筒部分41と、磁石保持筒部分41の下端部分から外側に広がる円環状の第1磁石保持鍔部分42と、磁石保持筒部分41の上端部分から外側に広がる円環状の第2磁石保持鍔部分43と、を備える。第1磁石保持鍔部分42は、磁石20の下面の外周縁部分を除く下面部分を被う。換言すれば、第1磁石保持鍔部分42は、磁石20の下面を環状溝36の外周側まで被う。第2磁石保持鍔部分43は、磁石20の上面の外周縁部分を除く上面部分を被う。換言すれば、第2磁石保持鍔部分43は、磁石20の上面を環状溝36の外周側まで被う。第1磁石保持鍔部分42および第2磁石保持鍔部分43は、テーパー面31を被うテーパー面被い部39aと、テーパー面被い部39aの外周側に位置して環状面34に重なる環状板部39bを備える。テーパー面被い部39aは、環状板部39bと比較して、上下方向の厚みがある。ここで、第1磁石保持鍔部分42および第2磁石保持鍔部分43は、磁石20の上面および下面に沿った形状をしており、凹部32の内周面、および、環状溝36の内周面に密着している。
接続部40の本数は磁石20の凹部32と同数である。保持部材21は、磁石20の各凹部32が各接続部40の径方向の外側に位置するようにして磁石20を保持している。接続部40の下面は軸線Lと直交している。また、図1に示すように、回転軸5に固定されたEリング24は、回転軸5から外周側に突出する部分が回転軸保持部38の上面に埋め込まれた状態で保持される。Eリング24において、回転軸5から外周側に突出している部分の上面は、回転軸保持部38から上方に露出している。Eリング24の上面と回転軸保持部38の上面および接続部40の上面とは、軸線Lと直交する同一平面上に位置する。
次に、ロータ10は、保持部材21の下端側に保持された第1軸受板45と、保持部材21の上端側に保持された第2軸受板46を備える。第1軸受板45および第2軸受板46は、円環状の金属板である。第1軸受板45および第2軸受板46は、外周縁に複数の切欠部47を備える。これにより、第1軸受板45および第2軸受板46は、外周縁に凹凸を備えるものとなっている。
切欠部47は等角度間隔で6か所に形成されている。第1軸受板45および第2軸受板46に形成された各切欠部47は、上下方向で各接続部40と対向する。第1軸受板45は、その中心孔48に回転軸5を貫通させた状態で保持部材21に固定されて当該保持部材21の下端側から接続部40および回転軸保持部38を被う。図1に示すように、第1軸受板45が保持部材21に固定された状態では、第1軸受板45の下面は軸線Lと直交する。第2軸受板46は、その中心孔48に回転軸5を貫通させた状態で保持部材21に固定されて当該保持部材21の上側から接続部40、回転軸保持部38およびEリング24を被う。第2軸受板46が保持部材21に固定された状態では、第2軸受板46とEリング24とは面接触する。第2軸受板46の上面は軸線Lと直交する。第2軸受板46の上面は第2軸受部材16に下方から摺接するロータ側摺動面46aである。
ここで、保持部材21の形成は、Eリング24が取り付けられた回転軸5および磁石20を金型内に配置して樹脂を注入するインサート成形により行われる。第1軸受板45および第1軸受板45は、インサート成形の後に、保持部材21に保持される。
保持部材21に第1軸受板45を保持させる際には、第1軸受板45の中心孔48に回転軸5を貫通させて、保持部材21の下端側の接続部40および下端側の回転軸保持部38に第1軸受板45を重ねる。その後に、保持部材21における第1軸受板45の外周側に位置する部分を熱により塑性変形させて、第1軸受板45の下面の外周側部分を被わせ、かつ、各切欠部47に樹脂を入り込ませる。これにより、保持部材21の下面には、第1軸受板45の外周縁を下方および外周側から被う環状の塑性変形部49が設けられる。第1軸受板45は、保持部材21の下端側の接続部40および下端側の回転軸保持部38と、塑性変形部49とにより保持される。同様に、保持部材21に第2軸受板46を保持させる際には、第2軸受板46の中心孔48に回転軸5を貫通させて、保持部材21の上端側の接続部40および上端側の回転軸保持部38に第2軸受板46を重ねるとともに、第2軸受板46の下面をEリング24の上面に面接触させた状態とする。その後、保持部材21における第2軸受板46の外周側に位置する部分を熱により塑性変形させて、第2軸受板46の上面の外周側部分を被わせ、かつ、各切欠部47に樹脂を入り込ませる。これにより、保持部材21の上面には、第2軸受板46の外周縁を上方および外周側から被う環状の塑性変形部49が形成される。第2軸受板46は、保持部材21の上端側の接続部40、上端側の回転軸保持部38、および、Eリング24の上面と、塑性変形部49とにより保持される。
(ステータ)
図7はステータ11の斜視図である。ステータ11は、ロータ10の外周側に位置する環状のステータコア51と、ステータコア51にインシュレータ52を介して巻回された複数のコイル53と、各コイル53への給電を行う給電線を接続するためのコネクタ54とを備える。
図7はステータ11の斜視図である。ステータ11は、ロータ10の外周側に位置する環状のステータコア51と、ステータコア51にインシュレータ52を介して巻回された複数のコイル53と、各コイル53への給電を行う給電線を接続するためのコネクタ54とを備える。
ステータコア51は、磁性材料からなる薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。図7に示すように、ステータコア51は、環状部56と、環状部56から径方向の内側に突出する複数の突極部57とを備える。複数の突極部57は等角度ピッチで形成されており、周方向において一定のピッチで配置されている。本例では、複数の突極部57は、軸線Lを中心とする40°の角度ピッチで形成されている。これにより、ステータコア51は9個の突極部57を備える。突極部57の内周側端面57aは、軸線Lを中心とする円弧面であり、ロータ10の磁石20の外周面と僅かなギャップを開けて対向する。
各インシュレータ52は樹脂等の絶縁性材料で形成されている。各インシュレータ52は、径方向の両端に鍔部を有する鍔付きの筒状に形成されており、筒状に形成されるイン
シュレータ52の軸方向とステータ11の径方向とが一致するように突極部57に取り付けられている。コイル53のそれぞれは、インシュレータ52を介して複数の突極部57のそれぞれに巻回される。インシュレータ52に巻回された状態の各コイル53は、径方向の外側に向かって上下方向に突出している。なお、インシュレータ52は、ステータコア51の環状部56の上面を部分的に被っているが、環状部56の上面の外周縁部分56aはインシュレータ52により覆われていない。同様に、インシュレータ52は、ステータコア51の環状部56の下面を部分的に被っているが、環状部56の下面の外周縁部分56bはインシュレータ52により覆われていない。
シュレータ52の軸方向とステータ11の径方向とが一致するように突極部57に取り付けられている。コイル53のそれぞれは、インシュレータ52を介して複数の突極部57のそれぞれに巻回される。インシュレータ52に巻回された状態の各コイル53は、径方向の外側に向かって上下方向に突出している。なお、インシュレータ52は、ステータコア51の環状部56の上面を部分的に被っているが、環状部56の上面の外周縁部分56aはインシュレータ52により覆われていない。同様に、インシュレータ52は、ステータコア51の環状部56の下面を部分的に被っているが、環状部56の下面の外周縁部分56bはインシュレータ52により覆われていない。
各突極部57の先端部分は、インシュレータ52から内周側に突出している。各突極部57においてインシュレータ52から内周側に露出している部分(内周側端面57aとコイル53が巻回されている部分との間の部分)は、軸線Lと直交する軸方向端面57bを備える。複数のインシュレータ52のうちの一つのインシュレータ52には、コイル53への給電を行うための配線が着脱可能に接続されるコネクタ54が一体に形成されている。
(樹脂封止部材)
図5に示すように、樹脂封止部材13は、コイル53、インシュレータ52、および、ステータコア51を下方から被う円盤形状の封止部材底部65を備える。また、樹脂封止部材13は、封止部材底部65から外周側に延びてコネクタ54を被う封止部材張出部66と、封止部材底部65から上方に延びてコイル53、インシュレータ52およびステータコア51を被う封止部材筒部67とを備える。
図5に示すように、樹脂封止部材13は、コイル53、インシュレータ52、および、ステータコア51を下方から被う円盤形状の封止部材底部65を備える。また、樹脂封止部材13は、封止部材底部65から外周側に延びてコネクタ54を被う封止部材張出部66と、封止部材底部65から上方に延びてコイル53、インシュレータ52およびステータコア51を被う封止部材筒部67とを備える。
封止部材底部65の上面の中心部分には、軸受部材保持凹部68が設けられている。軸受部材保持凹部68には、回転軸5の磁石20よりも下側でロータ10を回転可能に支持する第1軸受部材15が保持される。軸受部材保持凹部68は、円形の凹部であり、凹部の内周面の周方向の一部分に上下方向に延びる溝68aを備える。
第1軸受部材15は、樹脂製であり、回転軸5を貫通させる貫通穴を備える筒状の支持部70と、支持部70の上方の端から外周側に広がる鍔部71とを備える。支持部70の外周面の周方向の一部分には、上下方向に一定幅で延びる凸部70aが形成されている。鍔部71の輪郭は、上下方向から見た場合に円弧形状の円弧輪郭部分71aと、円弧輪郭部分71aの周方向の一方の端と他方の端とを直線状に接続する直線輪郭部分71bとを備えるD字形状である。直線輪郭部分71bは貫通穴を挟んで凸部70aと反対側に位置する。
第1軸受部材15は、支持部70の凸部70aと軸受部材保持凹部68の溝68aとの位置を一致させた状態で、支持部70が軸受部材保持凹部68に挿入される。そして、図1に示すように、第1軸受部材15は、鍔部71が上方から封止部材底部65に当接した状態となるまで挿入されて、軸受部材保持凹部68に固定される。第1軸受部材15が軸受部材保持凹部68に固定された状態で、鍔部71の上方の端面は軸線と直交する。ここで、支持部70は回転軸5のラジアル軸受として機能し、鍔部71はロータ10のスラスト軸受として機能する。すなわち、鍔部71の上方の端面は、ロータ10が摺接する摺動面72である。第1軸受部材15の摺動面72には、ロータ10の保持部材21に固定された第1軸受板45の下面が摺接する。すなわち、第1軸受板45の下面は、第1軸受部材15の摺動面72に摺接するロータ側摺動面45aである。なお、摺動面72にはグリスが塗布される。
ここで、図3に示すように、封止部材底部65は、第1軸受部材15を径方向の外周側から囲む筒状の軸受支持部分75と、コイル53の下側に位置するコイル封止部分76と
、軸受支持部分75とコイル封止部分76との間を接続する接続部分77と、筒状の軸受支持部分75の下端開口を封鎖する円形の封鎖部分78とを備える。軸受支持部分75および封鎖部分78は、軸受部材保持凹部68を構成しており、軸受支持部分75の内周面は、軸受部材保持凹部68の内周面である。コイル封止部分76の下面は、インシュレータ52に巻回された各コイル53の形状に沿って、外周側に向って下方に傾斜するテーパー面部分76aを備える。
、軸受支持部分75とコイル封止部分76との間を接続する接続部分77と、筒状の軸受支持部分75の下端開口を封鎖する円形の封鎖部分78とを備える。軸受支持部分75および封鎖部分78は、軸受部材保持凹部68を構成しており、軸受支持部分75の内周面は、軸受部材保持凹部68の内周面である。コイル封止部分76の下面は、インシュレータ52に巻回された各コイル53の形状に沿って、外周側に向って下方に傾斜するテーパー面部分76aを備える。
図1に示すように、接続部分77の軸線L方向の厚みAは、軸受支持部分75の厚みBおよびコイル封止部分76の厚みCよりも薄い。また、接続部分77の下面は、軸受支持部分75の下面およびコイル封止部分76の下面よりも上方に位置する。従って、図3に示すように、封止部材底部65(樹脂封止部材13)の下面には、接続部分77の下面を底面とする環状の凹部65aが形成されている。また、軸受支持部分75および封鎖部分78の下面はコイル封止部分76の下面よりも下方に位置する。すなわち、第1軸受部材15を保持する軸受支持部分75および封鎖部分78は、コイル封止部分76よりも下方に突出している。
次に、封止部材筒部67は、図4、図5に示すように、下方から上方に向かって大径筒部分81と大径筒部分81よりも外径寸法の小さい小径筒部分82を備える。図1に示すように、大径筒部分81の外径はステータコア51の環状部56の外径よりも大きく、小径筒部分82の外径はステータコア51の環状部56の外径よりも小さい。
図5に示すように、封止部材筒部67における大径筒部分81と小径筒部分82との境界部分には、ステータコア51の環状部56の外周縁部分56aを樹脂封止部材13から上方に露出させる複数の円弧状開口部83が設けられている。また、樹脂封止部材13における円弧状開口部83の外周側には、軸線Lと直交する環状端面84が設けられている。円弧状開口部83から露出するステータコア51の外周縁部分と環状端面84とは軸線Lと直交する同一平面上に位置する。大径筒部分81の上端部分には、等角度間隔で外周側に突出する4つの係止突起85が設けられている。
封止部材筒部67の内周面は、下側から上側に向かって小径内周面部分67aと、小径内周面部分67aよりも内径寸法の大きい大径内周面部分67bと、を備える。小径内周面部分67aの曲率半径は、突極部57の内周側端面57aの曲率半径とほぼ等しい。小径内周面部分67aには、ステータコア51の各突極部57の内周側端面57aを内周側に露出させる複数の開口部86が設けられている。また、小径内周面部分67aには、各突極部57の軸方向端面57bの一部分を上方に露出させる切欠部87が設けられている。すなわち、小径内周面部分67aには軸線Lを中心とする40°の角度ピッチで9個の切欠部87が形成されている。切欠部87は、開口部86の縁から小径内周面部分67aの上端縁まで上下方向に延びる溝である。切欠部87の断面形状は円弧形状である。複数の切欠部87が設けられることにより、各突極部57の軸方向端面57bの先端部分における周方向の中央部分が、上方に露出する露出部分57cとなっている。
開口部86から露出する各突極部57の内周側端面57aは、小径内周面部分67aと段差なく連続する。開口部86から露出する各突極部57の内周側端面57aには防錆剤88が塗布されている。また、切欠部87から露出する各突極部57の軸方向端面57bの露出部分75cにも防錆剤88が塗布されている。本例では、防錆剤88としてエポキシ塗料を用いている。なお、防錆剤88として、エポキシ塗料を除く他の塗料や、防錆油を用いることができる。また、防錆剤88として、接着剤を用いることもできる。
樹脂封止部材13は、BMC(Bulk Molding Compound)によって形成されている。本形態では、ステータ11を金型内に配置し、この金型内に樹脂を注
入して硬化させることで樹脂封止部材13が形成される。すなわち、樹脂封止部材13はインサート成形によりステータ11と一体成形される。
入して硬化させることで樹脂封止部材13が形成される。すなわち、樹脂封止部材13はインサート成形によりステータ11と一体成形される。
ここで、本形態では、ステータコア51の各突極部57の内周側端面57aを樹脂封止部材13から露出させている。従って、インサート成形では、金型に円柱形状の金型部分を設けておき、その金型部分の外周面を各突極部57の内周側端面57aに当接させて、径方向でステータコア51を位置決めすることができる。また、樹脂封止部材13は、ステータコア51の各突極部57の軸方向端面57bの一部分(露出部分57c)を上方に露出させている。さらに、樹脂封止部材13は、ステータコア51の環状部56の外周縁部分56aを上方に露出させている。従って、インサート成形では、金型に、各突極部57の軸方向端面57bに上方から当接可能な第1当接部分と、環状部56の外周縁部分に上方から当接可能な第2当接部分を設けておき、これら第1当接部分および第2当接部分をステータコア51に当接させて軸線L方向でステータコア51を位置決めすることができる。すなわち、本形態では、金型内に配置したステータコア51を径方向および軸線L方向で位置決めした状態で、金型内に樹脂を注入して樹脂封止部材13を成形できる。これにより、ステータコア51と樹脂封止部材13の相対位置の精度が向上する。
なお、封止部材筒部67の内周面に設けられた切欠部87は、金型に設けた第1当接部分の痕跡である。すなわち、インサート成形において、金型に設けた第1当接部を軸線L方向から軸線各突極部57の軸方向端面57bに当接させているので、BMCが固化して樹脂封止部材13が形成されると、結果的に、第1当接部が当接していた部分が露出部分57cとなり、第1当接部が位置していた部分に切欠部87が設けられる。
(カバー部材)
図8は、カバー部材14を下方から見た場合の斜視図である。カバー部材14は、樹脂製であり、樹脂封止部材13の上方に固定される。
図8は、カバー部材14を下方から見た場合の斜視図である。カバー部材14は、樹脂製であり、樹脂封止部材13の上方に固定される。
カバー部材14は、円板状のカバー部材天井部91と、カバー部材天井部91から下方に延びるカバー部材筒部92とを備える。カバー部材天井部91は、中心に上下方向に貫通する貫通穴93を備える。図1、図4に示すように、カバー部材天井部91の上面の中央部分には、貫通穴93を囲む円形凹部94が設けられている。円形凹部94には円環状のシール部材95が配置される。
図8に示すように、カバー部材天井部91の下面には、その中央部分に貫通穴93と同軸の軸受部材保持筒部97が設けられている。また、カバー部材天井部91の下面には、その円形の外周縁に沿って外側環状リブ98が設けられている。さらに、カバー部材天井部91の下面には、軸受部材保持筒部97と外側環状リブ98との間に円形の内側環状リブ99が設けられている。軸受部材保持筒部97と内側環状リブ99との間には、軸受部材保持筒部97から放射状に延びて内側環状リブ99に達する内側リブ100aが設けられている。内側環状リブ99と外側環状リブ98との間には、内側環状リブ99から放射状に延びて外側環状リブ98に達する外側リブ100bが設けられている。軸受部材保持筒部97、外側環状リブ98および内側環状リブ99は同軸である。軸受部材保持筒部97の下端面、外側環状リブ98の下端面、および、内側環状リブ99の下端面は軸線Lと直交する平面である。カバー部材天井部91の下面からの軸受部材保持筒部97の突出量は、カバー部材天井部91の下面からの内側環状リブ99の突出量よりも大きい。カバー部材天井部91の下面からの内側環状リブ99の突出量は、カバー部材天井部91の下面からの外側環状リブ98の突出量よりも大きい。外側リブ100bの下面と外側環状リブ98の下面とは同一平面上にある。
図8に示すように、軸受部材保持筒部97は、中心孔の内周壁の周方向の一部分に上下
方向に延びる溝97aを備える。また、図1に示すように、軸受部材保持筒部97の中心孔には、第2軸受部材16が保持される。
方向に延びる溝97aを備える。また、図1に示すように、軸受部材保持筒部97の中心孔には、第2軸受部材16が保持される。
ここで、第2軸受部材16は、第1軸受部材15と同一の部材を上下逆に配置したものである。第2軸受部材16は、樹脂製であり、図5に示すように、回転軸5を貫通させる貫通穴を備える筒状の支持部70と、支持部70の下方の端から外周側に広がる鍔部71とを備える。支持部70の外周面の周方向の一部分には、上下方向に一定幅で延びる凸部70aが形成されている。鍔部71の輪郭は、上下方向から見た場合に円弧形状の円弧輪郭部分71aと、円弧輪郭部分71aの周方向の一方の端と他方の端とを直線状に接続する直線輪郭部分71bとを備えるD字形状である。直線輪郭部分71bは、貫通穴を挟んで凸部70aと反対側に位置する。
第2軸受部材16は、支持部70の凸部70aと軸受部材保持筒部97の溝97aの位置を一致させた状態で、支持部70が軸受部材保持筒部97に挿入される。そして、図1に示すように、第2軸受部材16は、鍔部71が下方からカバー部材14(カバー部材天井部91、軸受部材保持筒部97の下面)に当接した状態となるまで挿入されて軸受部材保持筒部97に固定される。第2軸受部材16が軸受部材保持筒部97に固定された状態で、鍔部71の上方の端面は軸線と直交する。ここで、支持部70は回転軸5のラジアル軸受として機能し、鍔部71はロータ10のスラスト軸受として機能する。すなわち、鍔部71の下方の端面は、ロータ10が摺接する摺動面72となる。第2軸受部材16の摺動面72には、ロータ10の保持部材21に固定された第2軸受板46の上面が摺接する。すなわち、第2軸受板46の上面は第2軸受部材16の摺動面72に摺接するロータ側摺動面46aである。なお、摺動面72にはグリスが塗布される。
図1に示すように、カバー部材筒部92は、外側環状リブ98の外周側から下方に延びる。カバー部材筒部92は、樹脂封止部材13の小径筒部分82にオーバーラップして外周側から被う上側環状筒部分101と、上側環状筒部分101の下側で大径筒部分83の外周側に位置する下側環状筒部分102とを備える。図8に示すように、カバー部材筒部92の内周面において、上側環状筒部分101と下側環状筒部分102との間には環状段部103が設けられている。環状段部103は、下方を向く環状面103aを備える。環状面103aは、軸線Lと直交する平面である。下側環状筒部分102には、周方向の4か所に樹脂封止部材13の係止突起85と係合する被係止部104が設けられている。
ここで、カバー部材14は、樹脂封止部材13の内側にロータ10が配置され、第1軸受部材15にロータ10が支持された状態で、樹脂封止部材13に上方から被せられる。カバー部材14が樹脂封止部材13に被せられる際には、樹脂封止部材13の上面の外周縁部分に接着剤が塗布される。
カバー部材14を樹脂封止部材13に被せる際には、図1に示すように、内側環状リブ99の下端部分を樹脂封止部材13の封止部材筒部67の内周側に嵌め込む。これにより、カバー部材14と樹脂封止部材13が径方向で位置決めされ、回転軸5の軸線Lと、ステータ11の中心軸線とが一致する。また、カバー部材筒部92の環状段部103の環状面103aを樹脂封止部材13の大径筒部分81と小径筒部分82との間の環状端面84に当接させる。これにより、カバー部材14を樹脂封止部材13とは軸線L方向で位置決する。その後、カバー部材14と樹脂封止部材13とを周方向に相対回転させて、図3に示すように、樹脂封止部材13の係止突起85とカバー部材14の被係止部104とを係合させる。これにより、カバー部材天井部91は回転軸5を上下方向に貫通させた状態でロータ10と樹脂封止部材13を上方から被う。また、カバー部材天井部91の円形凹部94に配置されたシール部材95が回転軸5とカバー部材14および第2軸受部材16との間をシールする。さらに、カバー部材筒部92の上側環状筒部分101が樹脂封止部材
13の小径筒部分82を外周側から包囲した状態となる。
13の小径筒部分82を外周側から包囲した状態となる。
ここで、ケース体3は、カバー部材14に上方から被せられる。これにより、カバー部材14とケース体3との間に区画された空間がポンプ室4となる。吸入口7はケース体3においてモータ2の回転軸5の軸線Lと重なる位置に設けられている。吐出口8は回転軸5の径方向の外側に設けられている。モータ2の駆動によりインペラ6が回転すると、流体は吸入口7から吸入されて吐出口8から吐出する。
(作用効果)
本例によれば、ステータコア51およびコイル53を被う樹脂封止部材61は複数の開口部86を備え、当該開口部86から各突極部57の内周側端面57aをロータの側に露出させている。これにより、ステータコア51をロータ10の外周側に配置したときに、ロータ10と各突極部57の内周側端面57aとの間に樹脂封止部材61が介在することがないので、その分、ロータ10と各突極部57の内周側端面57aとの間を狭めることができる。よって、モータ2の駆動力を確保することが容易となる。これにより、ポンプ装置において、インペラ6を回転させる駆動力を確保することが容易となる。
本例によれば、ステータコア51およびコイル53を被う樹脂封止部材61は複数の開口部86を備え、当該開口部86から各突極部57の内周側端面57aをロータの側に露出させている。これにより、ステータコア51をロータ10の外周側に配置したときに、ロータ10と各突極部57の内周側端面57aとの間に樹脂封止部材61が介在することがないので、その分、ロータ10と各突極部57の内周側端面57aとの間を狭めることができる。よって、モータ2の駆動力を確保することが容易となる。これにより、ポンプ装置において、インペラ6を回転させる駆動力を確保することが容易となる。
この一方で、コイル53は樹脂封止部材13により覆われるので、水などから隔離される。また、各突極部57の内周側端面57aには、防錆剤88が塗布されるので、内周側端面57aは水などから保護され、ステータコア51に錆が発生することはない。従って、駆動源としてモータ2を備えるポンプ装置1によって水を扱うことができる。
また、本例では、ステータコア51の各突極部57の内周側端面57aは、円弧面である。従って、各突極部57の内周側端面57aを回転するロータ10に接近させやすい。また、このようにすれば、各突極部57の内周側端面57aに防錆剤88を塗布しやすい。さらに、防錆剤88が塗料なので、各突極部57の内周側端面57aに防錆剤88を塗布しやすい。
また、本例では、樹脂封止部材61の小径内周面部分67aに設けた開口部86から露出する各突極部57の内周側端面57aは、小径内周面部分67aと段差なく連続している。従って、ステータコア51を被う樹脂封止部材61をインサート成形する際に、金型に円柱形状の金型部分を設け、その外周面を各突極部57の内周側端面57aに当接させて、径方向でステータコア51を位置決めした状態で、金型に樹脂を注入できる。これにより、ステータコア51と樹脂封止部材61との径方向における相対位置の精度が向上する。
さらに、本例では、樹脂封止部材13は、ステータコア51の各突極部57の軸方向端面57bの一部分を上方に露出させている。また、樹脂封止部材13は、ステータコア51の環状部56の外周縁部分を上方に露出させている。従って、ステータコア51を被う樹脂封止部材61をインサート成形する際に、金型に、各突極部57の軸方向端面57bに上方から当接可能な第1当接部分と、環状部56の外周縁部分に上方から当接可能な第2当接部分を設けておき、これら第1当接部分および第2当接部分をステータコア51に当接させて軸線L方向でステータコア51を位置決めした状態で、金型に樹脂を注入できる。これにより、ステータコア51と樹脂封止部材61との軸線L方向における相対位置の精度が向上する。
また、本例では、切欠部87から露出する各突極部57軸方向端面57bの露出部分57cに防錆剤88が塗布されている。従って、軸方向端面57bは水などから保護され、ステータコア51に錆が発生することはない。
(その他の実施の形態)
なお、軸方向端面57bの露出部分57cへの防錆剤88の塗布は省略することもできる。
なお、軸方向端面57bの露出部分57cへの防錆剤88の塗布は省略することもできる。
1…ポンプ装置、2…モータ、3…ケース体、4…ポンプ室、5…回転軸、6…インペラ、7…吸入口、8…吐出口、10…ロータ、11…ステータ、12…ハウジング、13…樹脂封止部材、14…カバー部材、15…第1軸受部材、16…第2軸受部材、20…磁石、21…保持部材、23…環状溝、24…Eリング、25…第1ローレット形成部、26…第2ローレット形成部、27…第1被支持部、28…第2被支持部、31…テーパー面、32…凹部、33…環状面、34…環状面、36…環状溝、37…内周面、38…回転軸保持部、39…磁石保持部、39a…テーパー面被い部、39b…環状板部、40…接続部、41…磁石保持筒部分分、42…第1磁石保持鍔部分分、43…第2磁石保持鍔部分分、45…第1軸受板、45a…ロータ側摺動面、46…第2軸受板、46a…ロータ側摺動面、47…切欠部、48…中心孔、49…塑性変形部、51…ステータコア、52…インシュレータ、53…コイル、54…コネクタ、56…ステータコアの環状部、56a・56b…環状部の上面の外周縁部分、57…ステータコアの突極部、57a…突極部の内周側端面、57b…突極部の軸方向端面、57c…軸方向端面の露出部分、61…樹脂封止部材、62…カバー部材、65…封止部材底部、66…封止部材張出部、67…封止部材筒部、67a…小径内周面部分、67b…大径内周面部分、68…軸受部材保持凹部、68a…溝、70…軸受部材の支持部、70a…凸部、71…軸受部材の鍔部、71a…円弧輪郭部分、71b…直線輪郭部分、72…摺動面、75…軸受支持部分、76…コイル封止部分、76a…テーパー面部分、77…接続部分、78…封鎖部分、81…大径筒部分、82…小径筒部分、83…円弧状開口部、84…環状端面、85…係合突起、86…開口部、87…切欠部、87a…内周側端面、88…防錆剤、91…カバー部材天井部、92…カバー部材筒部、93…貫通穴、94…円形凹部、95…シール部材、97…軸受部材保持筒部、97a…溝、98…外側環状リブ、99…内側環状リブ、100a…内側リブ、100b…外側リブ、101…上側環状筒部分、102…下側環状筒部分、103…環状段部、103a…環状面、104…被係止部、L…軸線、Z1…第1方向(下方)、Z2…第2方向(上方)
Claims (7)
- 回転軸および磁石を備えるロータと、
環状部および当該環状部から径方向を内側に突出する複数の突極部を備え、前記ロータの外周側に配置されたステータコアと、
複数の前記突極部にそれぞれ巻回された複数のコイルと、
前記コイルおよび前記ステータコアを被う樹脂封止部材と、を備え、
前記樹脂封止部材は、各突極部の内周側端面を内周側に露出させる複数の開口部を備え、
各突極部の内周側端面には、防錆剤が塗布されていることを特徴とするモータ。 - 各突極部の内周側端面は、円弧面であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記樹脂封止部材は、前記ロータを囲む円環状の内周面を備え、
前記開口部は、前記内周面に形成され、
前記開口部から露出する各突極部の内周側端面は、前記内周面と段差なく連続していることを特徴とする請求項2に記載のモータ。 - 各突極部は、前記内周側端面と前記コイルが巻回されている部分との間に前記回転軸の軸線方向を向く軸方向端面を備え、
前記樹脂封止部材は、前記開口部に連続して、前記軸方向端面の少なくとも一部分を前記軸線方向に露出させる切欠部を備えることを特徴とする請求項3に記載のモータ。 - 前記切欠部から露出する前記軸方向端面の露出部分には、前記防錆剤が塗布されていることを特徴とする請求項4に記載のモータ。
- 前記防錆剤は、塗料、防錆油、または、接着剤であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載のモータ。
- 請求項1から6のうちのいずれか一項に記載のモータと、
前記回転軸に取り付けられたインペラと、を有することを特徴とするポンプ装置。
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