JP2018132711A - 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置 - Google Patents

投写用ズームレンズおよび投写型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】縮小側のテレセントリック性を保ちつつ、広い波長域で色収差が良好に補正されて良好な光学性能を有する投写用ズームレンズ、およびこのような投写用ズームレンズを備えた投写型表示装置を提供する。【解決手段】投写用ズームレンズは、拡大側から順に、変倍時に不動の負の第1レンズ群G1、変倍時に移動する複数の移動レンズ群、変倍時に不動の最終レンズ群Geからなる。1枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズが接合された接合レンズを複数有し、そのうち2つの接合レンズは互いに逆符号の屈折力を有する。接合レンズに関する所定の条件式を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、投写用ズームレンズおよび投写型表示装置に関し、例えば、ライトバルブからの映像情報を担持した光束をスクリーン上に拡大投写するのに好適な投写用ズームレンズ、およびこれを用いた投写型表示装置に関するものである。
従来、液晶表示素子またはDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)等のライトバルブに表示した画像をスクリーン等に拡大投写する投写型表示装置が広く用いられている。例えば、このライトバルブを3つ用いて赤・緑・青の3原色の照明光に各々対応させ、個々のライトバルブで変調された光を色合成用プリズム等で合成し、投写用レンズを介して画像を投写する構成をとるものが用いられている。
近年では、ライトバルブの性能向上を受けて、ライトバルブと併用される投写用レンズにはライトバルブの解像度に見合った良好な収差補正がなされていることが求められている。また、コンパクトに構成され、小さなFナンバーを有し、より広角化されたレンズ系が求められる傾向にある。さらに、設置性の観点から変倍機能を有するレンズ系が好まれている。
投写型表示装置に適用可能で変倍機能を有するレンズ系としては、例えば下記特許文献1、2に記載されたものが提案されている。特許文献1、2には、最も拡大側のレンズ群と最も縮小側のレンズ群が変倍時に固定され、これらの間に変倍時に移動する複数のレンズ群が配されたズームレンズが記載されている。
特開2007−256427号公報 特開2007−206420号公報
色合成プリズムは入射光の角度によって分光特性が変化するため、色合成プリズムと組み合わせて使用される投写用レンズは、縮小側を入射側としたときの入射瞳が十分遠方に位置するという特性、すなわち縮小側のテレセントリック性を有することが求められる。
一方、昨今の投写型表示装置の応用分野は広がりをみせている。その中には広い波長域で色収差が良好に補正された投写用レンズに対する要望があり、特に、可視域〜近赤外域の波長域で軸上色収差が良好に補正された投写用レンズが望まれている。しかしながら、特許文献1、2には近赤外光の領域を考慮して設計したことに関する記載はなく、近赤外光の領域での特性も開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、縮小側のテレセントリック性を保ちながら、可視域〜近赤外域の広い波長域で色収差が良好に補正され、良好な光学性能を有する投写用ズームレンズ、およびこのような投写用ズームレンズを備えた投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の投写用ズームレンズは、拡大側から順に、変倍時に縮小側結像面に対して固定されている負の屈折力を有する第1レンズ群、変倍時に隣り合うレンズ群との光軸方向の間隔を変化させて移動する複数の移動レンズ群、変倍時に縮小側結像面に対して固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群のみをレンズ群として備え、縮小側がテレセントリックに構成されており、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズが接合されてなる接合レンズを複数有し、全系の最も縮小側に配置されて広角端での自身の拡大側焦点位置が自身の最も拡大側のレンズ面より拡大側に位置する群のうち、含まれるレンズ枚数が最大となる群を後群とし、複数の上記接合レンズのうち後群の拡大側焦点位置に最も近い接合レンズを第1接合レンズとし、広角端での後群の拡大側焦点位置と第1接合レンズの縮小側のレンズ面との光軸上の距離をdA、縮小側の有効像円直径をImΦとしたとき、
0<|dA/ImΦ|<0.45 (1)
で表される条件式(1)を満足し、
複数の上記接合レンズのうち第1接合レンズと逆符号の屈折力を有し第1接合レンズより縮小側に配置された接合レンズの1つを第2接合レンズとし、複数の上記接合レンズ中の正レンズのd線に対する屈折率をNdp、複数の上記接合レンズ中の正レンズのd線基準のアッベ数をνdpとしたとき、第1接合レンズおよび第2接合レンズはいずれも
1.4<Ndp<1.7 (2)
70<νdp<100 (3)
で表される条件式(2)および(3)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有し、
複数の上記接合レンズ中の負レンズのd線に対する屈折率をNdnとしたとき、第1接合レンズおよび第2接合レンズはいずれも
1.48<Ndn<1.7 (4)
で表される条件式(4)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有することを特徴とする。
本発明の投写用ズームレンズにおいては、下記条件式(1−1)を満足することが好ましい。
0<|dA/ImΦ|<0.4 (1−1)
本発明の投写用ズームレンズにおいては、第1接合レンズおよび第2接合レンズはいずれも下記条件式(2−1)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有することが好ましい。
1.4<Ndp<1.65 (2−1)
本発明の投写用ズームレンズにおいては、第1接合レンズおよび第2接合レンズはいずれも下記条件式(3−1)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有することが好ましい。
75<νdp<100 (3−1)
本発明の投写用ズームレンズにおいては、第1接合レンズおよび第2接合レンズはいずれも下記条件式(4−1)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有することが好ましい。
1.5<Ndn<1.7 (4−1)
本発明の投写用ズームレンズにおいては、第1接合レンズおよび第2接合レンズは複数の移動レンズ群中に配置されていることが好ましい。
本発明の投写用ズームレンズにおいては、第1接合レンズの焦点距離をfc1、第2接合レンズの焦点距離をfc2、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(5)および(6)を満足することが好ましく、その際にさらに下記条件式(5−1)および/または(6−1)を満足することがより好ましい。
2.5<|fc1|/fw<10 (5)
2.5<|fc2|/fw<10 (6)
3<|fc1|/fw<8 (5−1)
3<|fc2|/fw<8 (6−1)
本発明の投写用ズームレンズにおいては、複数の移動レンズ群のうち最も縮小側の移動レンズ群は少なくとも1つの上記接合レンズを有し、最も縮小側の移動レンズ群中の最も縮小側の接合レンズは、拡大側から順に両凸レンズと負メニスカスレンズが接合されてなることが好ましい。その際に、最も縮小側の移動レンズ群中の最も縮小側の接合レンズの焦点距離をfc3、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(7)を満足することが好ましく、下記条件式(7−1)を満足することがより好ましい。また、上記負メニスカスレンズのd線に対する屈折率をNd3nとしたとき、下記条件式(8)を満足することが好ましく、下記条件式(8−1)を満足することがより好ましい。
2.5<fc3/fw<7 (7)
3<fc3/fw<7 (7−1)
1.5<Nd3n<1.62 (8)
1.5<Nd3n<1.6 (8−1)
本発明の投写用ズームレンズにおいては、複数の上記接合レンズ中の正レンズのd線に対する屈折率をNdp、複数の上記接合レンズ中の正レンズのd線基準のアッベ数をνdpとしたとき、複数の上記接合レンズのうち第1接合レンズより縮小側の全ての接合レンズはいずれも
1.4<Ndp<1.7 (2)
70<νdp<100 (3)
で表される条件式(2)および(3)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有し、
複数の上記接合レンズ中の負レンズのd線に対する屈折率をNdnとしたとき、複数の上記接合レンズのうち第1接合レンズより縮小側の全ての接合レンズはいずれも
1.48<Ndn<1.7 (4)
で表される条件式(4)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有することが好ましい。
本発明の投写用ズームレンズにおいては、第1接合レンズの最も拡大側のレンズ面から最も縮小側の移動レンズ群の最も縮小側のレンズ面まで、かつ縮小側から2番目の移動レンズ群の最も拡大側のレンズ面から最も縮小側の移動レンズ群の最も縮小側のレンズ面までとなる範囲に、3枚のレンズが接合されてなる3枚接合レンズを有することが好ましい。
本発明の投写用ズームレンズにおいては、複数の移動レンズ群は、4つの移動レンズ群からなることが好ましい。その際に、上記4つの移動レンズ群は、拡大側から順に、正の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、正または負の屈折力を有する第5レンズ群であることが好ましい。
本発明の投写型表示装置は、光源と、この光源からの光が入射するライトバルブと、このライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写する投写用ズームレンズとして上述した本発明の投写用ズームレンズとを備えたものである。
なお、上記「拡大側」は、被投写側(スクリーン側)を意味し、縮小投写する場合も、便宜的にスクリーン側を拡大側と称するものとする。一方、上記「縮小側」は、原画像表示領域側(ライトバルブ側)を意味し、縮小投写する場合も、便宜的にライトバルブ側を縮小側と称するものとする。
なお、上記「〜からなり」は、実質的なことを意味するものであり、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞り、マスク、カバーガラス、および/またはフィルタ等のレンズ以外の光学要素等が含まれていてもよい。
なお、上記「縮小側がテレセントリック」とは、縮小側結像面の任意の点に集光する光束の断面において上側の最大光線と下側の最大光線との二等分角線が光軸と平行に近い状態を指すものであり、完全にテレセントリックな場合、すなわち上記二等分角線が光軸に対して完全に平行な場合に限るものではなく、多少の誤差がある場合をも含むものを意味する。ここで多少の誤差がある場合とは、光軸に対する上記二等分角線の傾きが−3°〜+3°の範囲内の場合である。
なお、上記「〜レンズ群」は、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含まれる。上記の各レンズ群の屈折力の符号は、対応するレンズ群全体としての屈折力の符号をそれぞれ表すものである。上記レンズ群の屈折力の符号、上記レンズの屈折力の符号、および上記レンズの面形状は、非球面が含まれているものについては近軸領域で考えるものとする。なお、「後群」は、複数のレンズからなる場合は、連続配置された複数のレンズからなるものとする。また、「後群の拡大側焦点位置に最も近い接合レンズを第1接合レンズとし」は、ある接合レンズ内部に後群の拡大側焦点位置が位置する場合は、その接合レンズを第1接合レンズとする。上記条件式は全て投写距離が無限遠のときのd線(波長587.6nm(ナノメートル))に関するものである。
本発明によれば、拡大側から順に、変倍の際に固定されている負の第1レンズ群と、変倍時に移動する複数の移動レンズ群と、変倍の際に固定されている正の最終レンズ群とからなるズームレンズにおいて、構成を好適に設定し、特に正レンズと負レンズが接合された接合レンズを複数有するように構成し、これら接合レンズに関する条件式を満足することにより、縮小側のテレセントリック性を保ちながら、可視域〜近赤外域の広い波長域で色収差が良好に補正され、良好な光学性能を有する投写用ズームレンズ、およびこの投写用ズームレンズを備えた投写型表示装置を提供することができる。
本発明の実施例1の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例2の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例3の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例4の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例5の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例6の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例7の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例8の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例9の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例10の投写用ズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 本発明の実施例1の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例2の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例3の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例4の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例5の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例6の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例7の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例8の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例9の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の実施例10の投写用ズームレンズの各収差図であり、上段が広角端状態のものであり、中段が中間焦点距離状態のものであり、下段が望遠端状態のものであり、各状態の収差図はいずれも左から順に、球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図である。 本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態に係る投写用ズームレンズの構成と光束の断面図を示す。図1に示す例は後述の実施例1のズームレンズに対応している。図1では紙面左側が拡大側、紙面右側が縮小側であり、無限遠物体に合焦した状態を示している。
図1では、「WIDE」と付した上段に広角端状態を示し、光束として軸上光束wa、中間画角の光束wb、および最大画角の光束wcを記入しており、「MIDDLE」と付した中段に中間焦点距離状態を示し、光束として軸上光束ma、中間画角の光束mb、および最大画角の光束mcを記入しており、「TELE」と付した下段に望遠端状態を示し、光束として軸上光束ta、中間画角の光束tb、および最大画角の光束tcを記入している。上段と中段の間に広角端から中間焦点距離状態へ変倍する際に移動する各レンズ群の概略的な移動方向を示す矢印を示し、中段と下段の間に中間焦点距離状態から望遠端へ変倍する際に移動する各レンズ群の概略的な移動方向を示す矢印を示している。
この投写用ズームレンズは、例えば投写型表示装置に搭載されて、ライトバルブに表示された画像情報をスクリーンへ投写する投写用ズームレンズとして使用可能である。図1では、投写型表示装置に搭載される場合を想定して、フィルタおよびプリズム等を想定した光学部材PPと、光学部材PPの縮小側の面に位置するライトバルブの画像表示面Simも合わせて図示している。図1の例では、画像表示面Simが縮小側結像面に対応する。
なお、図1では、光学部材PPの縮小側の面の位置と画像表示面Simの位置とが一致した例を示しているが、必ずしもこれに限定されない。また、図1では図の簡略化のために1枚の画像表示面Simのみを示しているが、投写型表示装置において、光源からの光束を色分離光学系により3原色に分離し、各原色用に3つのライトバルブを配設して、フルカラー画像を表示できるように構成してもよい。
この投写用ズームレンズは、光軸Zに沿って拡大側から縮小側へ向かって順に、変倍時に縮小側結像面に対して固定されている負の屈折力を有する第1レンズ群G1、変倍時に隣り合うレンズ群との光軸方向の間隔を変化させて移動する複数の移動レンズ群、変倍時に縮小側結像面に対して固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群Geのみをレンズ群として備える。このような構成とすることによって、収差を良好に補正しながら高いズーム比を得ることが容易となる。
図1に示す例のズームレンズは、光軸Zに沿って拡大側から縮小側へ向かって順に、レンズ群としては、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、第5レンズ群G5、および第6レンズ群G6からなる。変倍時に、第1レンズ群G1と第6レンズ群G6は縮小側結像面に対して固定されている。第6レンズ群G6は最終レンズ群Geに対応する。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4と第5レンズ群G5それぞれは移動レンズ群に対応し、これらのレンズ群は変倍時に隣り合うレンズ群との光軸方向の間隔を変化させて移動する。
図1に示す例では、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL14の4枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は拡大側から順にレンズL21〜レンズL23の3枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズのみからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL42の2枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL56の6枚のレンズからなり、第6レンズ群G6はレンズL61の1枚のレンズのみからなり、開口絞りStが第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の間に配置されている。ただし、本発明においては、第1レンズ群G1と最終レンズ群Geの間に配置される移動レンズ群の数は図1の例と異なる数でもよく、各レンズ群を構成するレンズの枚数は図1に示す例と異なる枚数でもよい。
なお、この投写用ズームレンズは、色合成プリズムと組み合わせて使用される投写用レンズの要求仕様に適合するように縮小側がテレセントリックに構成されている。
この投写用ズームレンズは、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズが接合されてなる接合レンズを複数有するように構成されている。これによって、色収差の補正に有利となる。以下の説明では、少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズが接合されてなる接合レンズを正負接合レンズと呼ぶことにする。
この投写用ズームレンズは、全系の最も縮小側に配置されて広角端での自身の拡大側焦点位置が自身の最も拡大側のレンズ面より拡大側に位置する群のうち、含まれるレンズ枚数が最大となる群を後群GRとし、複数の正負接合レンズのうち後群GRの拡大側焦点位置に最も近い正負接合レンズを第1接合レンズCE1とし、広角端での後群GRの拡大側焦点位置と第1接合レンズCE1の縮小側のレンズ面との光軸上の距離をdA、縮小側の有効像円直径をImΦとしたとき、下記条件式(1)を満足するように構成されている。
0<|dA/ImΦ|<0.45 (1)
条件式(1)の範囲を満足するように構成することによって、良好な軸上色収差の補正効果を得ることができる。条件式(1)に関する効果を高めるためには下記条件式(1−1)を満足することが好ましく、下記条件式(1−2)を満足することがより好ましい。
0<|dA/ImΦ|<0.4 (1−1)
0<|dA/ImΦ|<0.35 (1−2)
図1の例では後群GRは、レンズL51〜レンズL56およびレンズL61からなる群、すなわち、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群に対応する。また、図1の例では第1接合レンズCE1は正レンズであるレンズL41と負レンズであるレンズL42が接合された接合レンズに対応する。
また、この投写用ズームレンズは、全体として第1接合レンズCE1と逆符号の屈折力を有し、第1接合レンズCE1より縮小側に配置された正負接合レンズの1つである第2接合レンズCE2を有するように構成される。図1の例では第2接合レンズCE2はレンズL52〜レンズL54の3枚のレンズが接合された接合レンズに対応する。図1の例では、第1接合レンズCE1は全体として正の屈折力を有し、第2接合レンズCE2は全体として負の屈折力を有している。
そして、複数の正負接合レンズ中の正レンズのd線に対する屈折率をNdp、複数の正負接合レンズ中の正レンズのd線基準のアッベ数をνdpとしたとき、第1接合レンズCE1および第2接合レンズCE2はいずれも下記条件式(2)および(3)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有するように構成される。
1.4<Ndp<1.7 (2)
70<νdp<100 (3)
第1接合レンズCE1中の少なくとも1枚の正レンズ、および第2接合レンズCE2中の少なくとも1枚の正レンズが条件式(2)および(3)を満足することによって、現在使用可能な光学材料の中から材料を選択して色収差の補正効果を強くすることができ、可視域〜近赤外域の広い波長域での色収差、特に軸上色収差の良好な補正が容易となる。
また、複数の正負接合レンズ中の負レンズのd線に対する屈折率をNdnとしたとき、第1接合レンズCE1および第2接合レンズCE2はいずれも下記条件式(4)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有するように構成される。
1.48<Ndn<1.7 (4)
条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、色収差の補正効果を強くすることができる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、負レンズと正レンズを組み合わせて接合レンズを構成する際、正レンズに色収差の補正効果が強い材料を選択して組合せることが容易となる。条件式(4)を満足することによって、可視域〜近赤外域の広い波長域での色収差、特に軸上色収差の良好な補正が容易となる。
さらに、複数の正負接合レンズのうち第1接合レンズCE1より縮小側の全ての正負接合レンズがいずれも上記条件式(2)および(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有するように構成することが好ましい。このようにした場合は、可視域〜近赤外域の広い波長域での色収差、特に軸上色収差の良好な補正がさらに容易となる。同様に、複数の正負接合レンズのうち第1接合レンズCE1より縮小側の全ての正負接合レンズがいずれも上記条件式(4)を満足する負レンズを少なくとも1枚有するように構成することが好ましい。このようにした場合は、可視域〜近赤外域の広い波長域での色収差、特に軸上色収差の良好な補正がさらに容易となる。
上述した条件式(2)および(3)に関する効果を高めるためには、条件式(2)に代わり、下記条件式(2−1)を満足することが好ましく、下記条件式(2−2)を満足することがより好ましく、また、条件式(3)に代わり、下記条件式(3−1)を満足することが好ましく、下記条件式(3−2)を満足することがより好ましい。
1.4<Ndp<1.65 (2−1)
1.48<Ndp<1.65 (2−2)
75<νdp<100 (3−1)
80<νdp<100 (3−2)
また、条件式(4)に関する効果を高めるためには、条件式(4)に代わり、下記条件式(4−1)を満足することが好ましく、下記条件式(4−2)を満足することがより好ましい。
1.5<Ndn<1.7 (4−1)
1.5<Ndn<1.67 (4−2)
なお、第1接合レンズCE1に代わり、この接合レンズを構成する正レンズと負レンズを接合せずに空気間隔を設けて配設することも考えられるが、以下の事情によりに接合レンズとすることが好ましい。本実施形態では、第1接合レンズCE1に強い色収差補正効果を持たせるように特にこの接合レンズ中の正レンズに色収差補正効果の強い材料を使用しており、この正レンズの屈折率は条件式(2)の範囲となる。色収差補正のために、この接合レンズ中の正レンズと負レンズの互いに対向する各レンズ面の曲率半径の絶対値は小さくなる傾向にある。仮に、これら正レンズと負レンズを接合しない場合は、これらの小さな曲率半径の絶対値を有するレンズ面間の空気層で全反射が起きる虞がある。従って、接合レンズとすることが好ましい。他の正負接合レンズについても、第1接合レンズCE1と同様に強い色収差補正の役割を持ち、含まれる正レンズと負レンズが第1接合レンズCE1と同様の材料となるものについては、同様に接合レンズとすることが好ましい。
第1接合レンズCE1および第2接合レンズCE2は複数の移動レンズ群中に配置されていることが好ましい。このようにした場合は、変倍全域にわたり色収差の補正効果を発揮することができる。図1の例では、第1接合レンズCE1は第4レンズ群G4中に配置され、第2接合レンズCE2は第5レンズ群G5中に配置されている。
また、第1接合レンズCE1の焦点距離をfc1、第2接合レンズCE2の焦点距離をfc2、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(5)および(6)を満足することが好ましい。
2.5<|fc1|/fw<10 (5)
2.5<|fc2|/fw<10 (6)
条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、負レンズと正レンズを組み合わせて第1接合レンズCE1を構成する際、正レンズに色収差の補正効果が強い材料を選択して組合せることが容易となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、色収差の補正効果を強くすることができる。条件式(5)に関する効果を高めるためには下記条件式(5−1)を満足することがより好ましく、下記条件式(5−2)を満足することがさらにより好ましい。
3<|fc1|/fw<8 (5−1)
3.2<|fc1|/fw<7 (5−2)
条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、負レンズと正レンズを組み合わせて第2接合レンズCE2を構成する際、正レンズに色収差の補正効果が強い材料を選択して組合せることが容易となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、色収差の補正効果を強くすることができる。条件式(6)に関する効果を高めるためには下記条件式(6−1)を満足することがより好ましく、下記条件式(6−2)を満足することがさらにより好ましい。
3<|fc2|/fw<8 (6−1)
3.2<|fc2|/fw<7 (6−2)
また、この投写用ズームレンズは、複数の移動レンズ群のうち最も縮小側の移動レンズ群は少なくとも1つの正負接合レンズを有することが好ましい。以下では、最も縮小側の移動レンズ群中の最も縮小側の正負接合レンズを第3接合レンズCE3と呼ぶことにする。第3接合レンズCE3は拡大側から順に両凸レンズと負メニスカスレンズが接合されてなるように構成することが好ましい。このようにした場合は、色収差の補正と球面収差の補正をバランスよく行うことができる。なお、図1の例では第3接合レンズCE3はレンズL55とレンズL56が接合された接合レンズに対応する。
第3接合レンズCE3の焦点距離をfc3、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(7)を満足することが好ましい。
2.5<fc3/fw<7 (7)
条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、負レンズと正レンズを組み合わせて第3接合レンズCE3を構成する際、正レンズに色収差の補正効果が強い材料を選択して組合せることが容易となる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、色収差の補正効果を強くすることができる。条件式(7)に関する効果を高めるためには下記条件式(7−1)を満足することがより好ましく、下記条件式(7−2)を満足することがさらにより好ましい。
3<fc3/fw<7 (7−1)
3<fc3/fw<5 (7−2)
また、第3接合レンズCE3が上記構成のレンズからなる場合、第3接合レンズCE3中の負メニスカスレンズのd線に対する屈折率をNd3nとしたとき、下記条件式(8)を満足することが好ましい。
1.5<Nd3n<1.62 (8)
条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、色収差の補正効果を強くすることができる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、接合面の曲率半径の絶対値が小さくなりすぎないようにすることができ、正レンズに色収差の補正効果が強い材料を選択して組合せることが容易となる。条件式(8)に関する効果を高めるためには下記条件式(8−1)を満足することがより好ましい。
1.5<Nd3n<1.6 (8−1)
また、この投写用ズームレンズは、第1接合レンズCE1の最も拡大側のレンズ面から最も縮小側の移動レンズ群の最も縮小側のレンズ面まで、かつ縮小側から2番目の移動レンズ群の最も拡大側のレンズ面から最も縮小側の移動レンズ群の最も縮小側のレンズ面までとなる範囲に、3枚のレンズが接合されてなる3枚接合レンズを有することが好ましい。このようにした場合は、可視域〜近赤外域を含む非常に広い波長域での軸上色収差の補正が可能となる。
また、この投写用ズームレンズは、第1レンズ群G1と最終レンズ群Geの間に配置される上記複数の移動レンズ群は、4つの移動レンズ群からなるように構成することができる。このようにした場合は、高ズーム比の全域で像面湾曲およびその他の諸収差を良好に補正でき、高い解像性能を得ることができる。
例えば上記複数の移動レンズ群は、拡大側から順に、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正または負の屈折力を有する第5レンズ群からなるように構成することができる。このようにした場合は、投写用レンズとして必要な小さなFナンバーを実現し、かつ拡大側のレンズの外径を小さく保ちながら高ズーム比を達成することが可能となる。
また、この投写用ズームレンズにおいては、第1レンズ群G1全体、もしくは第1レンズ群G1の一部のレンズを光軸方向に移動させることにより合焦を行うように構成してもよい。
なお、上述した好ましい構成および可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、縮小側のテレセントリック性を保ちながら、広い波長域で色収差、特に軸上色収差が良好に補正され、高い光学性能を有する投写用ズームレンズを実現することが可能である。
次に、本発明の投写用ズームレンズの数値実施例について説明する。なお、以下に示す実施例の数値データは全て、投写距離が無限遠の場合の広角端における全系の焦点距離が10.00となるように規格化されたものであり、所定の桁でまるめたものである。
[実施例1]
実施例1の投写用ズームレンズのレンズ構成は図1に示したものであり、その図示方法と構成は図1に示す例として上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。変倍時に、第1レンズ群G1と第6レンズ群G6は固定されており、第2レンズ群G2〜第5レンズ群G5が隣り合うレンズ群との光軸方向の間隔を変化させて移動している。合焦はレンズL14のみを光軸方向に移動することにより行われる。
実施例1の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に示す。表1のSiの欄には最も拡大側の構成要素の拡大側の面を1番目として縮小側に向かうに従い順次増加するように構成要素の面に面番号を付した場合のi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示す。表1のNdjの欄には最も拡大側の構成要素を1番目として縮小側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))に対する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線基準のアッベ数を示す。表1の硝材名(メーカー)の欄には構成要素の硝種名を括弧の外に示し、メーカー名を括弧内に示している。メーカー名については、株式会社オハラをOHARAと表記し、HOYA株式会社をHOYAと表記している。
ここで、曲率半径の符号は、拡大側に凸面を向けた面形状のものを正とし、縮小側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りStおよび光学部材PPも合わせて示している。表1では開口絞りStに相当する面の面番号の欄には(St)という語句も記入している。Diの最下欄の値は表中の最も縮小側の面と画像表示面Simとの間隔である。表1では可変面間隔についてはDD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の拡大側の面番号を付してDiの欄に記入している。
表2に、ズーム比Zr、全系の焦点距離f、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、および可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態の各値をそれぞれWIDE、MIDDLE、およびTELEと表記した欄に示している。表1と表2の値は投写距離が無限遠の場合のものである。
図11に投写距離が956.6の場合の実施例1の投写用ズームレンズの各収差図を示す。図11では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、および倍率色収差を示す。図11ではWIDEと付した上段に広角端状態のものを示し、MIDDLEと付した中段に中間焦点距離状態のものを示し、TELEと付した下段に望遠端状態のものを示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm(ナノメートル))、C線(波長656.3nm(ナノメートル))、F線(波長486.1nm(ナノメートル))、および波長800nm(ナノメートル)における収差をそれぞれ黒の実線、長破線、短破線、および一点鎖線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線における収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線における収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線における収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、および波長800nm(ナノメートル)における収差をそれぞれ長破線、短破線、および一点鎖線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、記載方法、および収差図は投写距離が956.6のときの収差を示す点は以下の実施例2〜10のものも基本的に同様である。また、投写用ズームレンズが6群構成である点、および変倍時に移動するレンズ群は以下の実施例2〜10についても同様である。
[実施例2]
実施例2の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図2に示す。実施例2の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例2の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL14の4枚のレンズからなり、第2レンズ群G2は拡大側から順にレンズL21〜レンズL23の3枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズのみからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL42の2枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL54の4枚のレンズからなり、第6レンズ群G6はレンズL61の1枚のレンズのみからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41とレンズL42を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応する。第1レンズ群G1全体が一体的に光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例2の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表3に、諸元と可変面間隔を表4に、各収差図を図12に示す。
[実施例3]
実施例3の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図3に示す。実施例3の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例3の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6はレンズL61の1枚のレンズのみからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例3の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表5に、諸元と可変面間隔を表6に、各収差図を図13に示す。
[実施例4]
実施例4の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図4に示す。実施例4の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例4の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6はレンズL61の1枚のレンズのみからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例4の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表7に、諸元と可変面間隔を表8に、各収差図を図14に示す。
[実施例5]
実施例5の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図5に示す。実施例5の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例5の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6は拡大側から順にレンズL61〜レンズL62の2枚のレンズからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例5の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表9に、諸元と可変面間隔を表10に、各収差図を図15に示す。
[実施例6]
実施例6の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図6に示す。実施例6の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例6の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6は拡大側から順にレンズL61〜レンズL62の2枚のレンズからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例6の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表11に、諸元と可変面間隔を表12に、各収差図を図16に示す。
[実施例7]
実施例7の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図7に示す。実施例7の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例7の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6は拡大側から順にレンズL61〜レンズL62の2枚のレンズからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例7の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表13に、諸元と可変面間隔を表14に、各収差図を図17に示す。
[実施例8]
実施例8の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図8に示す。実施例8の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例8の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6は拡大側から順にレンズL61〜レンズL62の2枚のレンズからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例8の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表15に、諸元と可変面間隔を表16に、各収差図を図18に示す。
[実施例9]
実施例9の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図9に示す。実施例9の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例9の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL55の5枚のレンズからなり、第6レンズ群G6は拡大側から順にレンズL61〜レンズL62の2枚のレンズからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応し、レンズL54とレンズL55を接合してなる接合レンズが第3接合レンズCE3に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例9の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表17に、諸元と可変面間隔を表18に、各収差図を図19に示す。
[実施例10]
実施例10の投写用ズームレンズのレンズ構成と光束を図10に示す。実施例10の投写用ズームレンズは拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、開口絞りStと、負の屈折力を有する第5レンズ群G5と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6とが配列された6群構成である。実施例10の投写用ズームレンズでは、第1レンズ群G1は拡大側から順にレンズL11〜レンズL17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は拡大側から順にレンズL31〜レンズL32の2枚のレンズからなり、第4レンズ群G4は拡大側から順にレンズL41〜レンズL43の3枚のレンズからなり、第5レンズ群G5は拡大側から順にレンズL51〜レンズL54の4枚のレンズからなり、第6レンズ群G6はレンズL61の1枚のレンズのみからなる。第5レンズ群G5と第6レンズ群G6を合成した群が後群GRに対応する。レンズL41〜レンズL43を接合してなる接合レンズが第1接合レンズCE1に対応し、レンズL52とレンズL53を接合してなる接合レンズが第2接合レンズCE2に対応する。レンズL16とレンズL17を接合してなる接合レンズが光軸方向に移動することにより合焦が行われる。
実施例10の投写用ズームレンズの基本レンズデータを表19に、諸元と可変面間隔を表20に、各収差図を図20に示す。
表21に、実施例1〜10の投写用ズームレンズの条件式(1)〜(8)の対応値と条件式に関係する値を示す。表21に示す値はd線を基準とするものである。表21では、条件式(2)〜(4)の対応値は第1接合レンズCE1のものをCE1と表記した欄に示し、第2接合レンズCE2のものをCE2と表記した欄に示している。
以上のデータからわかるように、実施例1〜10の投写用ズームレンズは、縮小側がテレセントリックであり、全変倍域においてFナンバーが2.48〜2.50の範囲にあり、ズーム比が1.52であり投写用レンズとして高いズーム比を有し、軸上色収差を含む諸収差が良好に補正されて高性能な投写用ズームレンズであることがわかる。
次に、本発明の実施形態に係る投写型表示装置について説明する。図21は、本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図21に示す投写型表示装置100は、本発明の実施形態に係る投写用ズームレンズ10と、光源15と、各色光に対応したライトバルブとしての透過型表示素子11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12、13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、光路を偏向するための全反射ミラー18a〜18cとを有する。なお、図21では、投写用ズームレンズ10は概略的に図示している。また、光源15とダイクロイックミラー12の間にはインテグレーターが配されているが、図21ではその図示を省略している。
光源15からの白色光は、ダイクロイックミラー12、13で3つの色光光束(G光、B光、R光)に分解された後、それぞれコンデンサレンズ16a〜16cを経て各色光光束にそれぞれ対応する透過型表示素子11a〜11cに入射して光変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成された後、投写用ズームレンズ10に入射する。投写用ズームレンズ10は、透過型表示素子11a〜11cにより光変調された光による光学像をスクリーン105上に投写する。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、およびアッベ数は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、本発明の投写型表示装置も、上記構成のものに限られるものではなく、例えば、用いられるライトバルブおよび光束分離または光束合成に用いられる光学部材は、上記構成に限定されず、種々の態様の変更が可能である。
10 投写用ズームレンズ
11a〜11c 透過型表示素子
12、13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
15 光源
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c 全反射ミラー
100 投写型表示装置
105 スクリーン
CE1 第1接合レンズ
CE2 第2接合レンズ
CE3 第3接合レンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
G6 第6レンズ群
Ge 最終レンズ群
GR 後群
L11〜L17、L21〜L23、L31、L32、L41〜L43、L51〜L56、L61、L62 レンズ
PP 光学部材
Sim 画像表示面
St 開口絞り
ma、ta、wa 軸上光束
mb、tb、wb 中間画角の光束
mc、tc、wc 最大画角の光束
Z 光軸

Claims (19)

  1. 拡大側から順に、変倍時に縮小側結像面に対して固定されている負の屈折力を有する第1レンズ群、変倍時に隣り合うレンズ群との光軸方向の間隔を変化させて移動する複数の移動レンズ群、変倍時に縮小側結像面に対して固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群のみをレンズ群として備え、
    縮小側がテレセントリックに構成されており、
    少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズが接合されてなる接合レンズを複数有し、
    全系の最も縮小側に配置されて広角端での自身の拡大側焦点位置が自身の最も拡大側のレンズ面より拡大側に位置する群のうち、含まれるレンズ枚数が最大となる群を後群とし、複数の前記接合レンズのうち前記後群の拡大側焦点位置に最も近い接合レンズを第1接合レンズとし、広角端での前記後群の拡大側焦点位置と前記第1接合レンズの縮小側のレンズ面との光軸上の距離をdA、縮小側の有効像円直径をImΦとしたとき、
    0<|dA/ImΦ|<0.45 (1)
    で表される条件式(1)を満足し、
    複数の前記接合レンズのうち前記第1接合レンズと逆符号の屈折力を有し前記第1接合レンズより縮小側に配置された接合レンズの1つを第2接合レンズとし、複数の前記接合レンズ中の正レンズのd線に対する屈折率をNdp、複数の前記接合レンズ中の正レンズのd線基準のアッベ数をνdpとしたとき、前記第1接合レンズおよび前記第2接合レンズはいずれも
    1.4<Ndp<1.7 (2)
    70<νdp<100 (3)
    で表される条件式(2)および(3)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有し、
    複数の前記接合レンズ中の負レンズのd線に対する屈折率をNdnとしたとき、前記第1接合レンズおよび前記第2接合レンズはいずれも
    1.48<Ndn<1.7 (4)
    で表される条件式(4)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有することを特徴とする投写用ズームレンズ。
  2. 前記第1接合レンズおよび前記第2接合レンズは前記複数の移動レンズ群中に配置されている請求項1記載の投写用ズームレンズ。
  3. 前記第1接合レンズの焦点距離をfc1、前記第2接合レンズの焦点距離をfc2、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、
    2.5<|fc1|/fw<10 (5)
    2.5<|fc2|/fw<10 (6)
    で表される条件式(5)および(6)を満足する請求項1または2記載の投写用ズームレンズ。
  4. 前記複数の移動レンズ群のうち最も縮小側の移動レンズ群は少なくとも1つの前記接合レンズを有し、
    前記最も縮小側の移動レンズ群中の最も縮小側の前記接合レンズは、拡大側から順に両凸レンズと負メニスカスレンズが接合されてなる請求項1から3のいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
  5. 前記最も縮小側の移動レンズ群中の最も縮小側の前記接合レンズの焦点距離をfc3、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、
    2.5<fc3/fw<7 (7)
    で表される条件式(7)を満足する請求項4記載の投写用ズームレンズ。
  6. 前記負メニスカスレンズのd線に対する屈折率をNd3nとしたとき、
    1.5<Nd3n<1.62 (8)
    で表される条件式(8)を満足する請求項4または5記載の投写用ズームレンズ。
  7. 複数の前記接合レンズのうち前記第1接合レンズより縮小側の全ての接合レンズはいずれも
    1.4<Ndp<1.7 (2)
    70<νdp<100 (3)
    で表される条件式(2)および(3)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有し、
    複数の前記接合レンズのうち前記第1接合レンズより縮小側の全ての接合レンズはいずれも
    1.48<Ndn<1.7 (4)
    で表される条件式(4)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有する請求項1から6のいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
  8. 前記第1接合レンズの最も拡大側のレンズ面から最も縮小側の移動レンズ群の最も縮小側のレンズ面まで、かつ縮小側から2番目の移動レンズ群の最も拡大側のレンズ面から最も縮小側の移動レンズ群の最も縮小側のレンズ面までとなる範囲に、3枚のレンズが接合されてなる3枚接合レンズを有する請求項1から7のいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
  9. 前記複数の移動レンズ群は、4つの移動レンズ群からなる請求項1から8のいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
  10. 前記4つの移動レンズ群は、拡大側から順に、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、第5レンズ群である請求項9記載の投写用ズームレンズ。
  11. 0<|dA/ImΦ|<0.4 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項1記載の投写用ズームレンズ。
  12. 前記第1接合レンズおよび前記第2接合レンズはいずれも
    1.4<Ndp<1.65 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有する請求項1記載の投写用ズームレンズ。
  13. 前記第1接合レンズおよび前記第2接合レンズはいずれも
    75<νdp<100 (3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する少なくとも1枚の正レンズを有する請求項1記載の投写用ズームレンズ。
  14. 前記第1接合レンズおよび前記第2接合レンズはいずれも
    1.5<Ndn<1.7 (4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足する少なくとも1枚の負レンズを有する請求項1記載の投写用ズームレンズ。
  15. 3<|fc1|/fw<8 (5−1)
    で表される条件式(5−1)を満足する請求項3記載の投写用ズームレンズ。
  16. 3<|fc2|/fw<8 (6−1)
    で表される条件式(6−1)を満足する請求項3記載の投写用ズームレンズ。
  17. 3<fc3/fw<7 (7−1)
    で表される条件式(7−1)を満足する請求項5記載の投写用ズームレンズ。
  18. 1.5<Nd3n<1.6 (8−1)
    で表される条件式(8−1)を満足する請求項6記載の投写用ズームレンズ。
  19. 光源と、
    該光源からの光が入射するライトバルブと、
    該ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写するズームレンズとしての請求項1から18のいずれか1項記載のズームレンズとを備えた投写型表示装置。
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