JP2018132309A - 探索方法及び探索システム - Google Patents

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Abstract

【課題】探索対象物のスペクトル情報が未知の場合であっても迅速に探索対象物を特定することができる、探索方法及び探索システムを提供する。【解決手段】位置情報及びスペクトル情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、撮影画像Pを複数の探索範囲Rnに区画する探索範囲設定ステップと、探索範囲Rnの主成分分析を行う主成分分析ステップと、一つの探索範囲Rnの主成分分析を行った後で異物Sが含まれるか否か確認する異物確認ステップと、異物Sを発見した場合に探索範囲Rnの主成分分析を終了する主成分分析終了ステップと、異物S及び背景Tのスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定ステップと、PLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出ステップと、撮影画像Pから探索画像Qを作成する探索画像作成ステップと、を含んでいる。【選択図】図2

Description

本発明は、探索方法及び探索システムに関し、特に、位置情報と波長情報とを含む画像から探索対象物を特定する探索方法及び探索システムに関する。
海上、地上、空中、物体の表面、液中等の背景に埋没して目視では判別し難い、物、人、欠陥、不純物等を探索する方法として、ハイパースペクトルカメラを用いる方法が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された探索方法は、探索対象物に関するスペクトル情報及び探索対象物の周囲に付随して存在すると推定される付随物体のスペクトル情報と、探索対象物及び付随物体の大きさや形状に関する空間情報とを予め記憶しておき、ハイパースペクトルカメラにより得られたデータから前記スペクトル情報及び前記空間情報を参照して探索対象物を特定するものである。
特許第5668157号公報
しかしながら、特許文献1に記載された探索方法では、探索対象物に関するスペクトル情報が既知の場合には適用することができるものの、探索対象物に関するスペクトル情報が未知の場合には探索対象物を特定することができないという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、探索対象物のスペクトル情報が未知の場合であっても容易に探索対象物を特定することができる、探索方法及び探索システムを提供することを目的とする。
本発明によれば、位置情報及びスペクトル情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、撮影画像に探索範囲を設定する探索範囲設定ステップと、前記探索範囲の主成分分析を行う主成分分析ステップと、前記探索範囲に異物が含まれているか否か確認する異物確認ステップと、前記主成分分析の結果から前記異物のスペクトル情報と前記異物が存在する空間の背景のスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定ステップと、前記異物のスペクトル情報及び前記背景のスペクトル情報を用いてPLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出ステップと、前記回帰スペクトルを用いて前記撮影画像から探索画像を作成する探索画像作成ステップと、を含むことを特徴とする探索方法が提供される。
また、前記探索方法は、前記探索範囲設定ステップで前記探索範囲を複数設定し、前記異物確認ステップと前記スペクトル情報特定ステップとの間に、前記異物を含む探索範囲が存在した場合に前記探索範囲の主成分分析を終了する主成分分析終了ステップを含んでいてもよい。
また、前記探索画像作成ステップは、前記回帰スペクトルと前記撮影画像の各ピクセルのスペクトルとの内積を計算した数値に基づいて、前記背景と前記異物とを区別して表示することにより前記探索画像を作成するステップであってもよい。
また、前記探索範囲設定ステップは、前記探索範囲の個数、形状及び大きさを設定する第一設定ステップと、前記探索範囲の主成分分析を行う順序を設定する第二設定ステップと、を含んでいてもよい。
また、本発明によれば、位置情報及びスペクトル情報を含む画像を撮影するカメラと、撮影画像から探索画像を作成する演算装置と、を含み、前記演算装置は、前記撮影画像に探索範囲を設定する探索範囲設定部と、前記探索範囲の主成分分析を行う主成分分析部と、前記探索範囲に異物が含まれているか否か確認する異物確認部と、前記主成分分析の結果から前記異物のスペクトル情報と前記異物が存在する空間の背景のスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定部と、前記異物のスペクトル情報及び前記背景のスペクトル情報を用いてPLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出部と、前記回帰スペクトルを用いて前記撮影画像から探索画像を作成する探索画像作成部と、を備えていることを特徴とする探索システムが提供される。
前記探索範囲設定部は前記探索範囲を複数設定し、前記演算装置は前記異物を含む探索範囲が存在した場合に前記主成分分析を終了するように構成されていてもよい。また、前記カメラは、例えば、ハイパースペクトルカメラである。
上述した本発明に係る探索方法及び探索システムによれば、位置情報及びスペクトル情報を含む撮影画像の主成分分析を行って異物の有無を確認し、異物及び背景のスペクトル情報を特定するようにしたことから、探索対象物のスペクトル情報が未知の場合であっても、PLS回帰分析を用いて容易に探索対象物を特定することができる。
本発明の一実施形態に係る探索システムを示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る探索方法を示すフロー図である。 探索範囲の主成分分析を行う探索順序の一例を示す概念図である。 探索画像作成ステップを示す概念図である。 本発明の一実施例を示す図であり、(a)は撮影画像、(b)は探索画像、を示している。 探索順序の変形例を示す概念図であり、(a)は第一変形例、(b)は第二変形例、(c)は第三変形例、(d)は第四変形例、を示している。 探索順序の変形例を示す概念図であり、(a)は第五変形例、(b)は第六変形例、(c)は第七変形例、を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図7(c)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係る探索システムを示す概略構成図である。図2は、本発明の一実施形態に係る探索方法を示すフロー図である。図3は、探索範囲の主成分分析を行う探索順序の一例を示す概念図である。
本発明の一実施形態に係る探索システム1は、例えば、図1及び図3に示したように、位置情報及びスペクトル情報を含む画像(撮影画像P)を撮影するカメラ2と、撮影画像Pから探索画像Qを作成する演算装置3と、探索画像Qを表示するディスプレイ4と、を備え、演算装置3は、撮影画像Pを複数の探索範囲Rn(nは2以上の整数)に区画する探索範囲設定部31と、探索範囲Rnの主成分分析を行う主成分分析部32と、探索範囲Rnに異物Sが含まれているか否か確認する異物確認部33と、主成分分析の結果から異物Sのスペクトル情報と異物Sが存在する空間の背景Tのスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定部34と、異物Sのスペクトル情報及び背景Tのスペクトル情報を用いてPLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出部35と、回帰スペクトルを用いて撮影画像Pから探索画像Qを作成する探索画像作成部36と、を備えている。
かかる探索システム1は、背景に比較して探索対象物が小さい場合のように、目視では判別し難い場合に使用すると効果的である。例えば、海上における遭難者や不審船の発見、地上における遭難者や被災者、飛散物、落下物、生物等の発見、空中における飛行体の発見、物体の表面における傷や濃淡(色斑)等の欠陥の発見、液体や粒体中の不純物等の発見等に使用することができる。
カメラ2は、例えば、ハイパースペクトルカメラである。ハイパースペクトルとは、数十バンド以上に分光されたスペクトルを意味している。ハイパースペクトルカメラとは、スペクトル情報を画像の1ピクセルごとに取得し、二次元の位置情報とスペクトル情報とを同時に取得することができるカメラである。なお、カメラ2は、ハイパースペクトルカメラに限定されるものではなく、マルチスペクトルカメラやウルトラスペクトルカメラ等の複数バンドのスペクトル情報を取得することができるカメラであればよい。
なお、一般に、マルチスペクトルカメラとは最大10バンド程度のスペクトル情報を取得することができるカメラを意味し、ハイパースペクトルカメラとは100〜200バンド程度のスペクトル情報を取得することができるカメラを意味し、ウルトラスペクトルカメラとは1000以上のスペクトル情報を取得することができるカメラを意味している。
カメラ2は、例えば、レンズ部21と、分光部22と、受光素子アレイ23と、データ記憶部24と、を備えている。なお、図示した構成はカメラ2の単なる一例であり、カメラ2には市販されているカメラを任意に選択して使用することができる。カメラ2は、被写体の状況に応じて、地上や構造物に固定してもよいし、作業員の手持ちであってもよいし、ドローンや無人ヘリコプター等の飛行体に設置してもよいし、自動車や船舶等の乗物に設置してもよい。
カメラ2により撮影された撮影画像P(スペクトル情報を含む)は、データ記憶部24に記憶される。カメラ2と演算装置3とは有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。また、データ記憶部24は、必ずしもカメラ2に配置されている必要はなく、クラウドサーバー等の転送先に配置されていてもよい。この場合、演算装置3は、クラウドサーバー等に配置されたデータ記憶部24にアクセスできるように構成される。
演算装置3は、いわゆるパーソナルコンピュータによって構成することができ、探索範囲設定部31〜探索画像表示部36の処理を行うCPU、各処理を行うプログラムや処理データを記憶する記憶装置等を備えている。ディスプレイ4は、演算装置3の指示に基づいて処理に必要な情報や処理結果を表示するモニターである。演算装置3は、図2に示したフロー図に従って、本実施形態に係る探索方法を実行する処理を行う。
図2に示した探索方法は、位置情報及びスペクトル情報を含む画像(撮影画像P)を撮影する撮影ステップStep1と、撮影画像Pを複数の探索範囲Rnに区画する探索範囲設定ステップStep2と、探索範囲Rnの主成分分析を行う主成分分析ステップStep3と、一つの探索範囲Rnの主成分分析を行った後、その探索範囲Rnに異物が含まれているか否か確認する異物確認ステップStep4と、異物Sを含む探索範囲Rnが存在した場合に探索範囲Rnの主成分分析を終了する主成分分析終了ステップStep5と、主成分分析の結果から異物Sのスペクトル情報と背景Tのスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定ステップStep6と、異物Sのスペクトル情報及び背景Tのスペクトル情報を用いてPLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出ステップStep7と、回帰スペクトルを用いて撮影画像Pから探索画像Qを作成する探索画像作成ステップStep8と、探索画像Qをディスプレイ4に表示する表示ステップStep9と、を含んでいる。
撮影ステップStep1は、カメラ2を用いて探索対象物を含む領域を撮影するステップである。カメラ2として、例えば、ハイパースペクトルカメラを使用することにより、位置情報及びスペクトル情報を含む撮影画像Pを容易に取得することができる。この位置情報及びスペクトル情報を含む撮影画像Pは、データ記憶部24に保存される。
探索範囲設定ステップStep2は、主成分分析を行うエリアを設定するステップである。具体的には、探索範囲設定ステップStep2は、探索範囲Rnの個数、形状及び大きさの条件を設定する第一設定ステップStep21と、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序を設定する第二設定ステップStep22と、を含んでいる。
探索範囲Rnは、例えば、図3に示したように、長方形形状に設定される。探索範囲Rnは、正方形形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。探索範囲Rnの大きさは、例えば、探索対象物の3〜10倍程度の大きさに設定される。また、図3では、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序を、上から一行ずつ左から右に向かうように設定している。なお、Rnのnは主成分分析を行う順序を示している。
主成分分析ステップStep3は、探索範囲R1から順番に主成分分析を行うステップである。すなわち、主成分分析は、探索範囲R1→探索範囲R2→・・・→探索範囲R21の順に処理される。ここでは、探索範囲R21において異物Sが発見されていることから、それ以降の探索範囲Rnを図示していない。
なお、主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)とは、相関のある多数の変数から相関のない少数で全体のばらつきを最もよく表す主成分と呼ばれる変数を合成する多変量解析の一手法である。本実施形態では、一般的な主成分分析方法を用いることができることから、ここでは主成分分析に関する詳細な説明を省略する。
異物確認ステップStep4は、一つの探索範囲Rnの主成分分析が完了した後、その探索範囲Rnに異物Sが含まれているかを確認するステップである。異物Sは、一般に、異物Sが紛れ込んでいる背景Tに対してスペクトル情報が特異値を示す。したがって、異物確認ステップStep4は、具体的には、主成分分析した探索範囲Rnに特異値を示すスペクトル情報が含まれているか否かをサーチするステップである。
探索範囲R1の主成分分析をした結果、異物Sが含まれていないと判断した場合(N)には、探索範囲R2の主成分分析を行う。探索範囲R2に異物Sが含まれていないと判断した場合(N)には、探索範囲R3の主成分分析を行う。この処理は、異物Sが発見されるまで繰り返される。
主成分分析終了ステップStep5は、探索範囲Rnの主成分分析をした結果、異物Sが含まれていると判断した場合(Y)に、それ以降の探索範囲Rnの主成分分析をしないようにするステップである。図3では、21番目の探索範囲R21で異物Sが発見された場合を図示していることから、探索範囲R21の主成分分析をもって探索範囲Rnの主成分分析を終了する。
スペクトル情報特定ステップStep6は、探索範囲R1〜R21の主成分分析を行った結果、その大部分を含むスペクトル情報を背景Tのスペクトル情報に特定し、背景Tのスペクトル情報に対して特異値を含むスペクトル情報を異物Sのスペクトル情報に特定するステップである。なお、予め撮影画像Pを撮影する場所が特定できている場合であって、過去に同一又は類似する場所の撮影画像Pを撮影したことがある場合には、背景Tのスペクトル情報については、過去のデータを利用して予め特定しておいてもよい。
回帰スペクトル算出ステップStep7は、異物Sのスペクトル情報及び背景Tのスペクトル情報を用いてPLS回帰分析を行うステップである。回帰分析とは、複数の変量からなる資料において、特定の1変量に着目し、他の変量で説明する多変量解析の一手法である。PLS(Partial Least Squares:部分最小二乗法)回帰分析は、計量化学の分野で開発され、その分野では最も良く用いられている回帰分析手法であるため、ここでは詳細な説明を省略する。例えば、PLS回帰分析については、特開2008−14779号公報に詳細な説明がなされている。
回帰スペクトル算出ステップStep7は、概念的には、背景Tのスペクトル情報と異物Sのスペクトル情報とから、スペクトルの各波長の受光強度と特異値との関係をPLS回帰分析し、特異値以外の因子の影響を抑制した回帰スペクトルを算出するステップである。
探索画像作成ステップStep8は、異物Sを探索対象物として背景Tと明確に区別できる探索画像Qを作成するステップである。具体的には、回帰スペクトルと実測した撮影画像Pの各ピクセルのスペクトルとの内積を計算し、各ピクセルのスペクトルを背景Tと異物Sとに区別してPLS計算値(内積した数値)に基づいて探索画像Qを作成する。ここで、図4は、探索画像作成ステップを示す概念図である。図4において、横軸はPLS計算値を示し、縦軸は度数(ピクセルの個数)を示している。
なお、ここでは、回帰スペクトルと実測した撮影画像Pの各ピクセルのスペクトルとの内積を計算することによってPLS計算値を算出しているが、内積に代えて他の計算方法(例えば、外積)を用いるようにしてもよい。
各ピクセルについて、回帰スペクトルと実測した撮影画像Pの各ピクセルのスペクトルとの内積を計算した数値(PLS計算値)についてヒストグラムを作成すると図4に示したグラフを得ることができる。このとき、背景Tに近いピクセルのPLS計算値は0の付近に集まり、異物Sに近いピクセルのPLS計算値は1の付近に集まることとなる。
図4において、異物Sと特定する部分については、PLS計算値について閾値αを設定する。この閾値αよりも大きいPLS計算値を有するピクセルについては異物Sを示していると処理し、探索画像Qの作成時に白色で表示する。また、この閾値αよりも小さいPLS計算値を有するピクセルについては背景Tを示していると処理し、探索画像Qの作成時に黒色又は灰色で表示する。背景Tについては、PLS計算値の大きさに応じてグラデーションをかけるようにしてもよい。
表示ステップStep9は、探索画像作成ステップStep8で作成した探索画像Qをディスプレイ4に表示するステップである。上述した探索範囲設定ステップStep2〜表示ステップStep9は、図1に示した演算装置3(探索範囲設定部31、主成分分析部32、異物確認部33、スペクトル情報特定部34、回帰スペクトル算出部35、探索画像作成部36)によって処理される。
ここで、図5は、本発明の一実施例を示す図であり、(a)は撮影画像、(b)は探索画像、を示している。草むらに一人の成人男性(探索対象物)が紛れ込んだ状態を意図的に作り出し、探索対象物(異物S)を含む範囲をカメラ2で撮影したものが、図5(a)に示した撮影画像Pである。なお、撮影画像Pの実物はカラー画像である。
この撮影画像Pの位置情報及びスペクトル情報を用いて、PLS計算値を算出して探索画像Qを作成したものが、図5(b)に示した画像である。図5(b)に示したように、異物S(探索対象物である成人男性)は、白線で囲んだ部分の範囲内に白色で明確に表示されており、容易に異物S(成人男性)を発見することができた。なお、図中の白い囲い線は、説明の便宜上、出願人が追加したものである。また、ここでは、異物Sを白色で表示し背景を黒又は灰色で表示しているが、白黒反転させて表示するようにしてもよい。
上述した本実施形態に係る探索方法及び探索システム1によれば、位置情報及びスペクトル情報を含む撮影画像Pの主成分分析を行って異物Sの有無を確認し、異物S及び背景Tのスペクトル情報を特定するようにしたことから、探索対象物のスペクトル情報が未知の場合であっても、PLS回帰分析を用いて容易に探索対象物を特定することができる。
また、異物Sを含む探索範囲Rnを発見した時点で残りの探索範囲Rnの主成分分析を行わないようにすることにより、撮影画像Pの全体を主成分分析する必要がなく、処理時間の短縮を図ることができる。
ところで、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序は図3に記載した実施形態に限定されるものではない。ここで、図6は、探索順序の変形例を示す概念図であり、(a)は第一変形例、(b)は第二変形例、(c)は第三変形例、(d)は第四変形例、を示している。また、図7は、探索順序の変形例を示す概念図であり、(a)は第五変形例、(b)は第六変形例、(c)は第七変形例、を示している。
図6(a)に示した第一変形例は、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序を左から一列ずつ上から下に向かうように設定したものである。したがって、左上の探索範囲R1の主成分分析を行った後、異物Sが含まれていなければ、一つ下の探索範囲R2の主成分分析を行う。この処理を探索範囲R8まで繰り返す。そして、探索範囲R8に異物Sが含まれていなければ、右隣の行の一番上の探索範囲R9の主成分分析を行う。異物Sを発見するまで、この探索範囲Rnの主成分分析を繰り返す。ここでは23番目の探索範囲R23で異物Sを発見した場合を図示している。
図6(b)に示した第二変形例は、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序を撮影画像Pの中心部から反時計回りに拡大する方向に設定したものである。したがって、略中心部の探索範囲R1の主成分分析を行った後、異物Sが含まれていなければ、一つ上の探索範囲R2の主成分分析を行う。探索範囲R2に異物Sが含まれていなければ、一つ左隣の探索範囲R3の主成分分析を行う。探索範囲R3に異物Sが含まれていなければ、一つ下の探索範囲R4の主成分分析を行う。そして、異物Sを発見するまで、探索範囲Rnの主成分分析を繰り返す。ここでは10番目の探索範囲R10で異物Sを発見した場合を図示している。
図6(c)に示した第三変形例は、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序を撮影画像Pの外縁部から反時計回りに収縮する方向に設定したものである。したがって、右上の探索範囲R1の主成分分析を行った後、異物Sが含まれていなければ、一つ左隣の探索範囲R2の主成分分析を行う。この処理を探索範囲R8まで繰り返す。そして、探索範囲R8に異物Sが含まれていなければ、一つ下の探索範囲R9の主成分分析を行う。そして、異物Sを発見するまで、探索範囲Rnの主成分分析を繰り返す。ここでは31番目の探索範囲R31で異物Sを発見した場合を図示している。
図6(d)に示した第四変形例は、図3に示した探索範囲Rnの主成分分析を行う順序において、一行内における主成分分析を一つ飛ばしに行うとともに一行飛ばしで主成分分析を行うようにしたものである。このように、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序は、かならずしも連続している必要はない。
なお、探索範囲Rnの主成分分析を行う順序は、異物Sを発見することができればよいものであり、かつ、できるだけ少ない探索範囲Rnで異物Sを発見することが好ましい。したがって、探索対象物(異物S)が存在する可能性の高い場所から順序を付けるようにしてもよいし、斜めに順序を付けるようにしてもよいし、無作為に選択して順序を付けるようにしてもよい。
図7(a)に示した第五変形例は、探索範囲Rnを撮影画像Pの縦幅の全域を含む縦長の領域に設定したものである。この場合、例えば、図中の矢印で示したように、左から右に向かって順に主成分分析を行う。このように、一列ごとに主成分分析を行うことにより、異物Sを効率よく発見することができる。なお、本変形例における主成分分析は、右から左に向かって順に行うようにしてもよいし、中央部又は外側から左右交互に行うようにしてもよい。
図7(b)に示した第六変形例は、探索範囲Rnを撮影画像Pの横幅の全域を含む横長の領域に設定したものである。この場合、例えば、図中の矢印で示したように、上から下に向かって順に主成分分析を行う。このように、一行ごとに主成分分析を行うことにより、異物Sを効率よく発見することができる。なお、本変形例における主成分分析は、下から上に向かって順に行うようにしてもよいし、中央部又は外側から上下交互に行うようにしてもよい。
図7(c)に示した第七変形例は、撮影画像Pに一つの探索範囲R1を設定したものである。異物Sの位置をある程度予測できるような場合には、探索範囲R1を撮影画像Pの全体ではなく、その一部に限定することにより、主成分分析の処理時間の短縮を図ることができる。なお、一つの探索範囲R1を主成分分析して異物Sが発見できないときは、新たに別の探索範囲R1を設定し直すようにすればよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 探索システム
2 カメラ
3 演算装置
4 ディスプレイ
21 レンズ部
22 分光部
23 受光素子アレイ
24 データ記憶部
31 探索範囲設定部
32 主成分分析部
33 異物確認部
34 スペクトル情報特定部
35 回帰スペクトル算出部
36 探索画像作成部
P 撮影画像
Q 探索画像
Rn 探索範囲
S 異物
T 背景
Step1 撮影ステップ
Step2 探索範囲設定ステップ
Step3 主成分分析ステップ
Step4 異物確認ステップ
Step5 主成分分析終了ステップ
Step6 スペクトル情報特定ステップ
Step7 回帰スペクトル算出ステップ
Step8 探索画像作成ステップ
Step9 表示ステップ


Claims (7)

  1. 位置情報及びスペクトル情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、
    撮影画像に探索範囲を設定する探索範囲設定ステップと、
    前記探索範囲の主成分分析を行う主成分分析ステップと、
    前記探索範囲に異物が含まれているか否か確認する異物確認ステップと、
    前記主成分分析の結果から前記異物のスペクトル情報と前記異物が存在する空間の背景のスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定ステップと、
    前記異物のスペクトル情報及び前記背景のスペクトル情報を用いてPLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出ステップと、
    前記回帰スペクトルを用いて前記撮影画像から探索画像を作成する探索画像作成ステップと、
    を含むことを特徴とする探索方法。
  2. 前記探索範囲設定ステップで前記探索範囲を複数設定し、前記異物確認ステップと前記スペクトル情報特定ステップとの間に、前記異物を含む探索範囲が存在した場合に前記探索範囲の主成分分析を終了する主成分分析終了ステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の探索方法。
  3. 前記探索画像作成ステップは、前記回帰スペクトルと前記撮影画像の各ピクセルのスペクトルとの内積を計算した数値に基づいて、前記背景と前記異物とを区別して表示することにより前記探索画像を作成する、ことを特徴とする請求項1に記載の探索方法。
  4. 前記探索範囲設定ステップは、前記探索範囲の個数、形状及び大きさを設定する第一設定ステップと、前記探索範囲の主成分分析を行う順序を設定する第二設定ステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の探索方法。
  5. 位置情報及びスペクトル情報を含む画像を撮影するカメラと、
    撮影画像から探索画像を作成する演算装置と、を含み、
    前記演算装置は、前記撮影画像に探索範囲を設定する探索範囲設定部と、前記探索範囲の主成分分析を行う主成分分析部と、前記探索範囲に異物が含まれているか否か確認する異物確認部と、前記主成分分析の結果から前記異物のスペクトル情報と前記異物が存在する空間の背景のスペクトル情報とを特定するスペクトル情報特定部と、前記異物のスペクトル情報及び前記背景のスペクトル情報を用いてPLS回帰分析により回帰スペクトルを算出する回帰スペクトル算出部と、前記回帰スペクトルを用いて前記撮影画像から探索画像を作成する探索画像作成部と、を備えている、
    ことを特徴とする探索システム。
  6. 前記探索範囲設定部は前記探索範囲を複数設定し、前記演算装置は前記異物を含む探索範囲が存在した場合に前記主成分分析を終了するように構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の探索システム。
  7. 前記カメラは、ハイパースペクトルカメラである、ことを特徴とする請求項5に記載の探索システム。

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