JP2018130999A - ワイパ装置 - Google Patents

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Takeshi Yoda
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Abstract

【課題】第1ピボット軸の全長が大きくなることを抑制可能なワイパ装置を提供する。【解決手段】第1ピボット軸20を中心として作動する第1ワイパアームと、第2ピボット軸21を中心として作動する第2ワイパアームと、を有するワイパ装置16であって、第1ピボット軸20と同軸に配置され、かつ、第1ピボット軸20と共に回転可能な第1ウォームホイール37と、第2ピボット軸21に動力伝達可能に連結されたリンク機構51と、リンク機構51に動力伝達可能に連結された駆動軸42と、駆動軸42と同軸に配置され、かつ、駆動軸42と共に回転可能な第2ウォームホイール40と、第1ウォームホイール37と第2ウォームホイール40との間に配置され、かつ、第1ウォームホイール37及び前記第2ウォームホイール40に噛み合うウォーム35と、ウォーム35を回転させるモータ24と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、第1ピボット軸を中心として作動する第1ワイパアームと、第2ピボット軸を中心として作動する第2ワイパアームと、を有するワイパ装置に関する。
従来、第1ピボット軸を中心として作動する第1ワイパアームと、第2ピボット軸を中心として作動する第2ワイパアームと、を有するワイパ装置の例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたワイパ装置は、駆動モータと、駆動モータの回転力が伝達されるギヤ部と、ギヤ部の回転力で回転する第1ピボット軸としての第1ドライブシャフトと、第1ドライブシャフトを支持する第1ベアリングと、を有する。
また、ワイパ装置は、ドライブシャフトに取り付けられた第1ワイパアームと、第1ドライブシャフトに連結されたクランクと、クランクに第1ジョイントを介して回動可能に接続された連結棒と、連結棒に第2ジョイントを介して回動可能に連結されたレバーと、を有する。さらに、ワイパ装置は、レバーに連結された第2ピボット軸としての第2ドライブシャフトと、第2ドライブシャフトを回動可能に支持する第2軸受と、第2ドライブシャフトに取り付けられた第2ワイパアームと、を有する。
独国特許出願公開第10 2014 225 800号明細書
しかし、特許文献1に記載されているワイパ装置は、第1ピボット軸の長手方向の異なる位置に第1ワイパアーム及びクランクが取り付けられており、第1ピボット軸の全長が大きくなる問題があった。
本発明の目的は、第1ピボット軸の全長が大きくなることを抑制可能なワイパ装置を提供することにある。
本発明のワイパ装置は、第1ピボット軸を中心として作動する第1ワイパアームと、第2ピボット軸を中心として作動する第2ワイパアームと、を有するワイパ装置であって、前記第1ピボット軸と同軸に配置され、かつ、前記第1ピボット軸と共に回転可能な第1ウォームホイールと、前記第2ピボット軸に動力伝達可能に連結されたリンク機構と、前記リンク機構に動力伝達可能に連結された駆動軸と、前記駆動軸と同軸に配置され、かつ、前記駆動軸と共に回転可能な第2ウォームホイールと、前記第1ウォームホイールと前記第2ウォームホイールとの間に配置され、かつ、前記第1ウォームホイール及び前記第2ウォームホイールに噛み合うウォームと、前記ウォームを回転させるモータと、を有する。
本発明のワイパ装置は、第1ワイパアームに回転力を伝達する第1ピボット軸と、第2ワイパアームに回転力を伝達する駆動軸とが、それぞれ別々に設けられているため、第1ピボット軸の全長が大きくなることを抑制できる。
本発明の一実施形態のワイパ装置を設けた車両の概略図である。 図1に示すワイパ装置の模式的な平面図である。 図2に示すワイパ装置の要部を示す拡大図である。 図2に示すワイパ装置の側面図である。
以下、本発明の一実施形態のワイパ装置を車両に設けた例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1に示された車両10は第1フロントピラー11及び第2フロントピラー12を有し、フロントガラス13は、第1フロントピラー11と第2フロントピラー12との間に取り付けられている。図1は、車両10を前方から見た概念図であり、車両10の中央よりも左側が運転席であり、中央よりも右側が助手席であるものとする。第1フロントピラー11は運転席に近く、第2フロントピラー12は助手席に近い。車両10の室内にインナミラー14が設けられている。インナミラー14は、車両10の左右方向、つまり、車両10の幅方向で略中央に配置されている。カメラ15がインナミラー14に取り付けられている。カメラ15はフロントガラス13を透視して車両10の前方を撮影する。
車両10は、フロントガラス13を払拭するワイパ装置16を有している。ワイパ装置16は、第1ワイパアーム17、第2ワイパアーム18及び駆動装置19を有する。第1ワイパアーム17は第1ピボット軸20を中心として作動し、第2ワイパアーム18は第2ピボット軸21を中心として作動する。第1ワイパアーム17の自由端には第1ワイパブレード22が取り付けられており、第2ワイパアーム18の自由端には第2ワイパブレード23が取り付けられている。
駆動装置19は、第1ワイパアーム17及び第2ワイパアーム18を駆動する動力源である。駆動装置19が車体29に取り付けられた状態で、駆動装置19は、車両10の前後方向でフロントガラス13よりも前方に配置されている。駆動装置19は、車両10の幅方向で、中央から片側に寄った位置に配置されている。すなわち、駆動装置19は、車両10の幅方向で、第1フロントピラー11とインナミラー14との間に配置されている。
駆動装置19は、図2に示すように、ブラシレスモータ24、第1減速機構25、第2減速機構26、モータケース27及びギヤケース28を有する。モータケース27はギヤケース28に固定されており、ギヤケース28はブラケットを介して車体29に固定されている。車両10の前後方向で、ギヤケース28はモータケース27よりも後方に配置されている。
ブラシレスモータ24は、図3のように、モータケース27に固定されたステータ30と、モータケース27内で回転可能なロータ31と、ロータ31と共に回転する回転軸32と、を有する。ステータ30は、ステータコアと、ステータコアに導線を巻き付けて形成したコイルと、を有する。コイルは、3相、つまり、U相、V相、W相に対応して3本巻かれている。ロータ31は、回転軸32に固定されたロータコアと、ロータコアに取り付けた永久磁石と、を有する。
回転軸32は、モータケース27内及びギヤケース28内に亘って配置されている。ギヤケース28内に2個の軸受33,34が設けられ、軸受33,34は回転軸32を回転可能に支持している。軸受34は、回転軸32の中心線A1方向で軸受33とブラシレスモータ24との間に配置されている。回転軸32の外周面にウォーム35が形成されている。ウォーム35は、中心線A1方向で軸受33と軸受34との間に配置されている。回転軸32に永久磁石36が取り付けられている。永久磁石36は、中心線A1方向で軸受34とウォーム35との間に配置されている。本実施形態では、中心線A1が車両10の前後方向に沿って配置されているものとする。
第1減速機構25は、図3のようにギヤケース28内に設けられている。第1減速機構25は、第1ウォームホイール37及びウォーム35を有する。第1ウォームホイール37の外周面にギヤ38が形成され、ギヤ38はウォーム35と噛み合っている。第1ウォームホイール37は第1ピボット軸20と同軸に配置されている。
第1ピボット軸20の一部は、図4のように、ギヤケース28の外に露出している。第1ピボット軸20は軸受により回転可能に支持されている。第1ピボット軸20に第1ワイパアーム17が取り付けられており、ナット39を締め付けて第1ワイパアーム17が第1ピボット軸20に固定されている。第1ワイパアーム17は、車両10の高さ方向で駆動装置19よりも上方に配置されている。
第2減速機構26は、図3のようにギヤケース28内に設けられている。第2減速機構26は、第2ウォームホイール40及びウォーム35を有する。第2ウォームホイール40の外周面にギヤ41が形成され、ギヤ38の歯数と、ギヤ41の歯数とは同じである。ギヤ41はウォーム35と噛み合っている。第2ウォームホイール40は駆動軸42と同軸に配置され、第2ウォームホイール40は駆動軸42に固定されている。駆動軸42は、軸受により回転可能に支持されている。第1ピボット軸20と駆動軸42とは、車両10の幅方向で異なる位置に配置されている。
駆動装置19の平面視で、回転軸32は第1ピボット軸20と駆動軸42との間に配置されている。駆動装置19の平面視で、ウォーム35は、第1ウォームホイール37と第2ウォームホイール40との間に配置されている。駆動軸42の一部は、図4のようにギヤケース28の外に露出している。図2及び図4のように、駆動軸42に第1リンク43が取り付けられ、第1リンク43は連結ピン44を介して、ロッド45に動力伝達可能に連結されている。
第2ピボット軸21はブラケット46により回転可能に支持されている。第2ピボット軸21に第2ワイパアーム18が取り付けられ、ナット52を締め付けて第2ワイパアーム18が第2ピボット軸21に固定されている。第2ワイパアーム18は、車両10の高さ方向でブラケット46よりも上方に配置されている。ブラケット46は、図1のように、車体29に固定されている。ブラケット46は、車両10の前後方向でフロントガラス13よりも前方に配置されている。駆動装置19とブラケット46とは、車両10の幅方向に間隔をおいて配置されている。
車両10の前後方向で、駆動装置19の配置領域と、ブラケット46の配置領域とが、一部で重なっている。第2ピボット軸21は、車両10の幅方向で中央よりも運転席に近い位置に配置されている。第1ピボット軸20と第2ピボット軸21とは、車両10の幅方向で異なる位置に配置されている。駆動軸42は、車両10の幅方向で第1ピボット軸20と第2ピボット軸21との間に配置されている。
図2のように、第2ピボット軸21に第2リンク47が取り付けられ、第2リンク47は連結ピン48を介してロッド45に連結されている。このように、ロッド45の第1端部に第1リンク43が連結され、ロッド45の第2端部に第2リンク47が連結されている。ロッド45は、連結ピン44を支点として第1リンク43に対して作動可能であり、かつ、連結ピン48を支点として第2リンク47に対して作動可能である。
第1リンク43、第2リンク47及びロッド45により、リンク機構51が構成されている。第1リンク43、第2リンク47及びロッド45は、何れも金属製、例えば、鉄、鋼、アルミニウム等で構成されている。リンク機構51は、駆動軸42のトルクを第2ワイパアーム18に伝達して、第2ワイパアーム18を作動させることのできる強度を備えている。
図4のように、ギヤケース28内に制御基板50が設けられている。制御基板50は電源端子と接続され、電源端子は、車両10に設けられた電源部に対して電力ケーブルにより接続される。制御基板50に磁気センサが設けられており、磁気センサは永久磁石36により形成される磁界を検出して信号を出力する。制御基板50に、コントローラ、インバータ回路が設けられている。インバータ回路は、ステータ30に接続されている。磁気センサの信号はコントローラに入力される。
ワイパ装置16が車両10に取り付けられる前、例えば、ワイパ装置16が箱等に収容されて搬送または輸送される際、ギヤケース28とブラケット46とが結合パイプ49によって接続されている。結合パイプ49は合成樹脂製であり、ワイパ装置16の搬送過程または輸送過程で、駆動装置19とブラケット46とが、ロッド45を介して互いに移動することを抑制する要素である。このため、車両10の製造工程でワイパ装置16を車両10に取り付ける前に、結合パイプ49はギヤケース28及びブラケット46から取り外される。なお、ワイパ装置16として強度が必要な場合、結合パイプ49は、駆動装置19とブラケット46とを結合させておくこととしてもよい。
車両10の室内に設けられたワイパスイッチがオンされると、電源部の電力がステータ30に供給され、ロータ31が回転する。コントローラは、磁気センサの信号を処理して回転軸32の回転方向の位相を検出し、その検出結果に基づいて、インバータ回路のスイッチング素子をオン及びオフするタイミングを制御する。この制御により、ステータ30の3本のコイルに対して、互いに異なる通電タイミングで電力が供給される。また、コントローラは、インバータ回路を制御して、3本のコイルを流れる電流の向きを制御し、ロータ31の回転方向を、正回転と逆回転とに交互に切り替える。
回転軸32が正回転及び逆回転すると、その回転力は第1ウォームホイール37及び第2ウォームホイール40に伝達される。第1ピボット軸20は、第1ウォームホイール37と共に正回転及び逆回転する。図3において、第1ピボット軸20が正回転、例えば、反時計方向に回転すると、第1ワイパアーム17は下反転位置から上反転位置に向けて作動する。
これに対して、第1ピボット軸20が図3で逆回転、例えば、時計方向に回転すると、第1ワイパアーム17は上反転位置から下反転位置に向けて作動する。第1ワイパアーム17の下反転位置は、図1に示す第1フロントピラー11から最も離れた位置であり、第1ワイパアーム17の上反転位置は、第1フロントピラー11に最も近づいた位置である。このようにして、第1ワイパアーム17が、第1ピボット軸20を中心として上反転位置と下反転位置との間で作動し、第1ワイパブレード22は、フロントガラス13の表面のうち第1範囲B1を払拭する。
第1ウォームホイール37が図3で反時計方向に回転する際、第2ウォームホイール40は、図3で時計方向、つまり、逆回転する。また、第1ウォームホイール37が図3で時計方向に回転する際、第2ウォームホイール40は、図3で反時計方向、つまり、正回転する。このように、回転軸32が正回転と逆回転とを交互に繰り返すと、第2ウォームホイール40も、正回転と逆回転とを交互に繰り返す。
第2ウォームホイール40が図3で時計方向に回転すると、その回転力は第1リンク43、ロッド45、第2リンク47を介して第2ピボット軸21に伝達され、第2ピボット軸21は、図2で反時計方向に回転する。このため、第2ワイパアーム18は下反転位置から上反転位置に向けて作動する。
これに対して、第2ウォームホイール40が図3で反時計方向に回転すると、その回転力は第1リンク43、ロッド45、第2リンク47を介して第2ピボット軸21に伝達され、第2ピボット軸21は、図2で時計方向に回転する。このため、第2ワイパアーム18は上反転位置から下反転位置に向けて作動する。
第2ワイパアーム18の下反転位置は、図1に示す第1フロントピラー11から最も離れた位置であり、第2ワイパアーム18の上反転位置は、第1フロントピラー11に最も近づいた位置である。このようにして、第2ワイパアーム18が、第2ピボット軸21を中心として上反転位置と下反転位置との間で作動し、第2ワイパブレード23は、フロントガラス13の表面のうち第2範囲B2を払拭する。
このように、第1ワイパアーム17が下反転位置から上反転位置に向けて作動する行程で、第2ワイパアーム18も下反転位置から上反転位置に向けて作動する。また、第1ワイパアーム17が上反転位置から下反転位置に向けて作動する行程で、第2ワイパアーム18も上反転位置から下反転位置に向けて作動する。つまり、ワイパ装置16は、第1ワイパアーム17の作動方向と、第2ワイパアーム18の作動方向とが同じである、いわゆる、タンデムタイプである。
車両10を前方から見ると、カメラ15の配置位置は、第1範囲B1外にあるが、第2範囲B2内にある。したがって、カメラ15の前方にある雨粒や汚れを第2ワイパブレード23で払拭でき、カメラ15の撮影精度の低下、画質の低下を抑制できる。
また、第1ワイパアーム17が取り付けられる第1ピボット軸20と、第1リンク43が取り付けられる駆動軸42とが、別々に設けられている。このため、第1ピボット軸20の全長が相対的に大きくなることを抑制できる。このため、エンジンルームにおいて、駆動装置19を配置するスペースを狭めることができる。したがって、エンジンルームにおける駆動装置19のレイアウト性及び車載性が向上する。
また、第2ワイパアーム18を作動させる回転力は駆動軸42に伝達され、第1ピボット軸20には伝達されない。このため、第1ピボット軸20の強度を高めたり、太くしたりせずに済む。また、第1ピボット軸20に対して径方向の支持力を確保する必要が無く、ギヤケース28に補強構造、例えば、フレームやリブを設けずに済む。
さらに、図3のように、第1ウォームホイール37のギヤ38とウォーム35との噛み合い箇所に発生する反力F1と、第2ウォームホイール40のギヤ41とウォーム35との噛み合い箇所に発生する反力F2とが、互いに対向する。このため、反力F1と反力F2とが相殺し合い、回転軸32が受ける径方向の荷重を低減できる。したがって、ブラシレスモータ24の効率の低下を抑制すること、回転軸32の径方向の振動を抑制すること、ができる。また、軸受33は設けなくともよい。
なお、軸受33の代わりに、ギヤケース28に軸穴を設けてもよい。回転軸32の端部を軸穴に収容し、回転軸32の端部が軸穴の内周面に所定のクリアランスをもって収容され、ギヤケース28は回転軸32を保持する。ギヤケース28は軸受の役割を果たす構成である。
さらに、第1ワイパアーム17及び第2ワイパアーム18を単数のブラシレスモータ24で作動させるため、複数のモータで作動させる場合のように、複数のモータを制御する制御基板同士の間で通信機能を持たせる必要もない。
また、図1のように、車両10の幅方向の片側、例えば、運転席側に駆動装置19を配置し、ブラシレスモータ24の動力で第1ワイパアーム17を直接作動し、ブラシレスモータ24の動力を、リンク機構51を介して第2ワイパアーム18に伝達し、第2ワイパアーム18を作動させる構造である。つまり、ブラシレスモータ24の動力を第1ワイパアーム17に伝達するリンク機構を設けていない。さらに、第1ピボット軸20及び第2ピボット軸21は、共に、車両10の幅方向で中央から偏った位置に配置されている。このため、モータを車両の幅方向で中央に配置し、そのモータから第1ワイパアーム及び第2ワイパアームにそれぞれリンク機構を介して動力を伝達する構造に比べて、実施形態のワイパ装置16は単数のリンク機構51で済み、構造を簡素化できる。
また、図1に示す第1範囲B1は、第1ピボット軸20を中心とする第1ワイパアーム17の作動角度θ1として把握可能である。第2範囲B2は、第2ピボット軸21を中心とする第2ワイパアーム18の作動角度θ2として把握可能である。そして、作動角度θ2が作動角度θ1よりも大きくなるように、ワイパ装置16が構成されている。
また、第2ピボット軸21と連結ピン48との距離を、駆動軸42と連結ピン44との距離よりも短くすることで、作動角度θ2を作動角度θ1よりも大きくすることも可能である。すなわち、第2ピボット軸21と連結ピン48との距離を、駆動軸42と連結ピン44との距離よりも短くすると、図2に示す第2リンク47の作動角度β2は、第1リンク43の作動角度β1よりも大きくなる。そして、第2リンク47の作動角度β2は、図1に示す作動角度θ2と同じであり、第1ワイパアーム17の作動角度θ1は、第1リンク43の作動角度β1と同じであるから、作動角度θ2は作動角度θ1よりも大きくなる。
実施形態で説明した事項の意味を説明すると、ブラシレスモータ24はモータに相当し、作動角度θ1は第1ワイパアームの作動範囲に相当し、作動角度θ2は第2ワイパアームの作動範囲に相当する。
従来技術では、第1ドライブシャフトだけで第1、第2アームを駆動させるために、ウォームとウォームホイールとが噛合うギヤ歯部に過大な荷重がかかる。そのため、ウォームホイールやウォームシャフトの大径化による耐久性や強度の向上が必要となる。上記実施の形態とすることで、モータトルクが2つのウォームホイールに分散されるので、それぞれのウォームとウォームホイールのギヤ歯部にかかる荷重は略半減されるため、ウォームシャフトとウォームホイールとの耐久性や強度の向上のために大径化させる必要がない。
ワイパ装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、駆動装置のモータは電動モータであればよく、電動モータは、ブラシレスモータ、ブラシ付きモータを含む。ブラシ付きモータは、ロータに設けたコイルと、回転軸に設けられてコイルに接続されるコンミテータと、コンミテータに接触するブラシと、モータケースに固定される永久磁石と、を有する。
回転軸の正回転は第1回転方向として把握可能であり、回転軸の逆回転は第2回転方向として把握可能である。第1ワイパアームが作動する第1範囲は、第1領域として把握可能である。第2ワイパアームが作動する第2範囲は、第2領域として把握可能である。ワイパ装置は、モジュールまたはユニットとして把握可能である。さらに、ワイパ装置が車両に設けられた状態で、ギヤケースが車両の前後方向でモータケースの前方に配置されていてもよい。さらに、ワイパ装置が車両に設けられた状態で、ギヤケースとモータケースとが、車両の幅方向に配置されていてもよい。
車両は、前方から見て右側に運転席が位置し、左側に助手席が位置していてもよい。この場合、ワイパ装置は、図1に示す配置状態とは左右対称となる状態で車両に配置される。つまり、駆動装置は、車両を前方から見て右側に配置される。
上記実施の形態では、車両10の前後方向でギヤケース28はモータケース27よりも後方に配置されるとしたが、これに限定されない。例えば、車両へのレイアウトによっては、ギヤケース28とモータケース27とは車両10の左右方向に配置してもよい。また、第1ピボット軸20と駆動軸42とは、車両10の前後方向の異なる位置に配置してもよいし、左右方向の異なる位置に配置してもよい。
10 車両
11 第1フロントピラー
12 第2フロントピラー
13 フロントガラス
14 インナミラー
15 カメラ
16 ワイパ装置
17 第1ワイパアーム
18 第2ワイパアーム
19 駆動装置
20 第1ピボット軸
21 第2ピボット軸
22 第1ワイパブレード
23 第2ワイパブレード
24 ブラシレスモータ
25 第1減速機構
26 第2減速機構
27 モータケース
28 ギヤケース
29 車体
30 ステータ
31 ロータ
32 回転軸
33,34 軸受
35 ウォーム
36 永久磁石
37 第1ウォームホイール
38,41 ギヤ
39,52 ナット
40 第2ウォームホイール
42 駆動軸
43 第1リンク
44,48 連結ピン
45 ロッド
46 ブラケット
47 第2リンク
49 結合パイプ
50 制御基板
51 リンク機構
A1 中心線
B1 第1範囲
B2 第2範囲
F1,F2 反力
β1,β2,θ1,θ2 作動角度

Claims (5)

  1. 第1ピボット軸を中心として作動する第1ワイパアームと、第2ピボット軸を中心として作動する第2ワイパアームと、を有するワイパ装置であって、
    前記第1ピボット軸と同軸に配置され、かつ、前記第1ピボット軸と共に回転可能な第1ウォームホイールと、
    前記第2ピボット軸に動力伝達可能に連結されたリンク機構と、
    前記リンク機構に動力伝達可能に連結された駆動軸と、
    前記駆動軸と同軸に配置され、かつ、前記駆動軸と共に回転可能な第2ウォームホイールと、
    前記第1ウォームホイールと前記第2ウォームホイールとの間に配置され、かつ、前記第1ウォームホイール及び前記第2ウォームホイールに噛み合うウォームと、
    前記ウォームを回転させるモータと、
    を有する、ワイパ装置。
  2. 請求項1記載のワイパ装置において、
    前記第2ピボット軸を中心とする前記第2ワイパアームの作動範囲は、前記第1ピボット軸を中心とする前記第1ワイパアームの作動範囲よりも大きい、ワイパ装置。
  3. 請求項1または2記載のワイパ装置において、
    前記第1ピボット軸及び前記第2ピボット軸は、車両のフロントガラスよりも前方に設けられ、
    前記モータ、第1ピボット軸、第2ピボット軸及び前記駆動軸は、前記車両の幅方向で中央から片側に偏った位置に配置されている、ワイパ装置。
  4. 請求項3記載のワイパ装置において、
    前記第2ワイパアームの作動範囲は、前記第1ワイパアームの作動範囲よりも大きい、ワイパ装置。
  5. 請求項4記載のワイパ装置において、
    前記車両の前方を撮影するカメラが、前記車両の幅方向の中央に配置され、
    前記カメラの配置位置は、前記第2ワイパアームの作動範囲内にある、ワイパ装置。
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