JP2018130927A - 複合部材の製造方法、及びこれに用いられる治具 - Google Patents

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和宏 種子田
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Abstract

【課題】曲げ部を有する複合部材を適切に製造する複合部材の製造方法等を提供する。【解決手段】複数本の繊維強化樹脂材を用いた、曲げ部を有する複合部材の製造方法であって、凹部21aを有する雌型21と、凹部21aに対応する形状の凸部22bを有する雄型22と、を備え、平面視において曲げ部の角度よりも小さい角度を有する略くさび形の治具20を用い、複数本の繊維強化樹脂材を隣接して凹部21aに並べた状態で、凸部22bによって押圧する押圧工程を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、複合部材の製造方法等に関する。
車両が備える各部材の軽量化・高強度化を図るために、カーボン材等の繊維強化樹脂材が用いられている。このような繊維強化樹脂材を用いる技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、複数のボビンから引き出された繊維強化樹脂材を金型に沿って並列して配設するガイド部と、このガイド部によって配設された繊維強化樹脂材を金型に押し付ける押し付け部と、を備える配設装置について記載されている。
特開2016−55564号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、繊維強化樹脂材が粘着性を有していため、隣り合う繊維強化樹脂材が互いに貼り付いたり、繊維強化樹脂材が押し付け部に貼り付いたりする可能性があった。また、繊維強化樹脂材を略一体化させた未硬化の複合部材に曲げ部を設ける場合、この曲げ部では内外周差があるため、皺がよったり、ばらけたりして、繊維強化樹脂材を効率よく曲げることができなかった。
そこで、本発明は、曲げ部を有する複合部材を適切に製造する複合部材の製造方法等を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するための手段として、本発明は、複数本の繊維強化樹脂材を用いた、曲げ部を有する複合部材の製造方法であって、凹部を有する雌型と、前記凹部に対応する形状の凸部を有する雄型と、を備え、平面視において前記曲げ部の角度よりも小さい角度を有する略くさび形の治具を用い、複数本の前記繊維強化樹脂材を隣接して前記凹部に並べた状態で、前記凸部によって押圧する押圧工程を含むことを特徴とする。
また、本発明は、複数本の繊維強化樹脂材を用いた、曲げ部を有する複合部材の製造に用いられる治具であって、凹部を有し、複数本の前記繊維強化樹脂材が隣接して並んだ状態で配置される雌型と、前記凹部に対応する形状の凸部を有し、前記凹部に配置される複数本の前記繊維強化樹脂材を前記凸部によって押圧する雄型と、を備え、平面視において前記曲げ部の角度よりも小さい角度を有する略くさび形を呈していることを特徴とする。
本発明によれば、曲げ部を有する複合部材を適切に製造する複合部材の製造方法等を提供できる。
本発明の実施形態に係る複合部材の製造方法に用いられる挿通部材及び治具を含む斜視図である。 本発明の実施形態に係る複合部材の製造方法に用いられる治具の斜視図である。 本発明の実施形態に係る複合部材の製造方法に用いられる治具の雌型の平面図である。 本発明の変形例に係る複合部材の製造方法に用いられる治具の雌型の平面図である。 本発明の実施形態に係る複合部材の製造工程の説明図である。
≪実施形態≫
以下では、一例として、繊維配向角が異なる(例えば、繊維配向角が0°、±45°の)管状の複合部材が積層されてなる多層構造体のうち、最外層(例えば、繊維配向角が0°のUD層:Unidirectional layer)の複合部材を製造する場合について説明する。
図1は、実施形態に係る複合部材Mの製造方法に用いられる挿通部材10及び治具20,30を含む斜視図である。
図1に示す挿通部材10及び治具20,30は、複数本の繊維強化樹脂材Gを用いて、曲げ部M1(図4(f)参照)を有する複合部材Mを製造するための部材である。以下では、挿通部材10及び治具20,30の説明に先立って、複合部材Mの構成材料である繊維強化樹脂材Gについて簡単に説明する。
繊維強化樹脂材Gは、例えば、柔軟性があるプリプレグ(prepreg)であり、線状(ひも状)を呈している。前記したプリプレグとは、炭素繊維等の補強材に熱硬化性樹脂を含浸させ、さらに、加熱して半硬化状態にした強化プラスチックである。
線状を呈する繊維強化樹脂材Gは、その繊維配向の方向が、自身の軸線方向と平行であることが好ましい。言い換えると、繊維強化樹脂材Gは、その繊維配向角が約0°であることが好ましい。これによって、複数本の繊維強化樹脂材Gを用いて製造された管状の複合部材(断面視で半円形の2つ複合部材Mを一体化させたもの:図示せず)の曲げ剛性を高めることができる。
なお、繊維強化樹脂材Gの繊維配向角は0°に限定されず、繊維強化樹脂材Gの軸線を基準として、−10°以上かつ+10°以下の範囲内(0°を含む)であってもよい。繊維強化樹脂材Gの繊維配向角が、前記した範囲内であれば、所定の曲げ剛性が得られるからである。
図1に示す挿通部材10は、複数本の繊維強化樹脂材Gが挿通される樹脂製又は金属製の部材である。図1に示すように、挿通部材10は、基部11と、延出部12と、を備えている。
基部11は、細長の矩形板状を呈し、その両端付近にひとつずつ孔(図示せず)が設けられている。そして、この孔にボルトBが挿通され、さらに、ナット(図示せず)によって作業台(図示せず)に固定されるようになっている。
延出部12は、矩形板状を呈し、基部11の幅方向(短手方向)の中央付近から上方に延びている。図1に示す例では、延出部12の面方向と、基部11の面方向と、が垂直になっている。また、延出部12には、繊維強化樹脂材Gが挿通される挿通孔Hが複数(例えば、十数個〜数十個)設けられている。これらの挿通孔Hは、下に凸の半円形に配列されている。これは、後記する雌型21等の凹部21a(表面が断面視で半円形:図2参照)に繊維強化樹脂材Gを配置しやすくするためである。そして、複数の挿通孔Hのひとつひとつに、繊維強化樹脂材Gが1本ずつ挿通されている。
なお、図1では省略したが、繊維強化樹脂材Gの一方側(挿通部材10に対して治具20,30の逆側)は、ボビンに巻回されている。そして、このボビンから繊維強化樹脂材Gが巻き出され、さらに、巻き出された繊維強化樹脂材Gが延出部12の挿通孔Hに挿通されている。
図1に示す治具20,30は、複数本の繊維強化樹脂材Gを用いたプリフォームを行う(つまり、完成品の前段階の複合部材Mを製造する)ための樹脂製又は金属製の部材であり、平面視において略くさび形(扇形や台形ともいえる形状)を呈している。つまり、複数本の繊維強化樹脂材Gを用いて、複合部材Mの曲げ部M1(図4(d)参照)を形成する際に治具20,30が用いられる。以下では、2つの治具20,30のうち、主に、一方の治具20について説明するが、他方の治具30も同様の構成である。
図2は、実施形態に係る複合部材Mの製造方法に用いられる治具20の斜視図である。
図2に示すように、治具20は、雌型21と、雄型22と、を備えている。
雌型21は、凹部21aを有し、複数本の繊維強化樹脂材Gが隣接して並んだ状態で配置される柱状の型である。雌型21の凹部21aは、平面視において扇状を呈している(図3Aの平面図を参照)。また、凹部21aは、縦断面視(図3Aの原点Oを含む縦断面)において、その表面の稜線が、下に凸の半円形を呈している。
図3Aは、実施形態に係る複合部材Mの製造方法に用いられる治具20の雌型21の平面図である。
図3Aに示す例では、平面視で扇状を呈する所定範囲に凹部21aが形成されている。すなわち、原点Oを基準とする極座標において、所定の角度θをなす直線L1,L2と、長さR1の動径が描く円弧C1と、長さR2(>R1)の動径が描く円弧C2と、を稜線とする扇状の範囲に凹部21aが形成されている。なお、円弧C1の曲率半径は、長さR1よりも長くてもよいし、また、長さR1よりも短くてもよい(他方の円弧C2についても同様)。
図3Aに示す治具20の角度θは、複合部材Mの曲げ部M1を作成しやすいように、平面視において、複合部材Mの曲げ部M1の角度φ(図4(f)参照)よりも小さくなっている。より具体的には、略くさび形を呈する治具20の平面視での角度θは、複合部材Mの曲げ部M1の角度φの半分以下である。これによって、曲げ部M1を有する複合部材Mの製造工程を、その軸線方向に沿って、治具20,30を用いて段階的に行うことができる。なお、「曲げ部M1の角度φ」とは、平面視において、曲げ部M1の一端に垂直な直線と、曲げ部M1の他端に垂直な直線と、がなす角である。
図2に示す雄型22は、雌型21の凹部21aに対応する形状の凸部22bを有し、凹部21aに配置される複数本の繊維強化樹脂材Gを、凸部22bによって押圧する型である。すなわち、雄型22は、平面視において扇状を呈する柱状の当接部22aと、凹部21aに対応する形状の凸部22bと、が一体成形された構成になっている。
なお、繊維強化樹脂材Gが配置されていない状態で、雄型22の当接部22aを雌型21の上面に当接させると、雄型22の凸部22bと雌型21の凹部21aとの間に若干の隙間Kができる。この隙間Kの鉛直方向の長さは、雌型21の凹部21aに配置された繊維強化樹脂材Gが適度に押圧されるように設定されている。ちなみに、雌型21と雄型22が別々に分離された構成であってもよいし、雄型22が雌型21に対してヒンジ(図示せず)を介して回動可能な構成であってもよい。
図1に示す治具30は、前記した治具20と同様の構成を備えており、この治具20に隣り合って配置される。これらの治具20,30を用いた複合部材Mの製造工程について、図4を用いて説明する。なお、複合部材Mの製造を行う主体は、機械(ロボット)であってもよいし、また、人(作業員)であってもよい。
図4は、実施形態に係る複合部材Mの製造工程の説明図である。
なお、図4(a)に示す治具20の一方側(下流側)では、複数本の繊維強化樹脂材Gが既に略一体化して、複合部材Mの一部分をなしているものとする。つまり、直線状を呈する複数本の繊維強化樹脂材Gが隣接して並べられた状態で、別の治具(図示せず)によって押圧され、その粘着性によって略一体化しているものとする。
図4(a)に示す例では、所定の基準線F上に治具20が配置され、この治具20によって繊維強化樹脂材Gの一部分が挟み込まれている。すなわち、複数本の繊維強化樹脂材Gが隣接して雌型21(図2参照)の凹部21aに並べられた状態で、雄型22(図2参照)の凸部22bによって押圧する「押圧工程」が行われている。なお、図4に示す基準線Fは、ロボット又は作業員によって、後記する「押圧工程」・「解除工程」が繰り返される位置を示す線である。
前記したように、挿通部材10(図1参照)の挿通孔Hのひとつひとつに繊維強化樹脂材Gが1本ずつ挿通されており、また、ボビン(図示せず)から繊維強化樹脂材Gが巻き出される際の摩擦抵抗によって、繊維強化樹脂材Gは常時、直線状に張った状態になっている。これによって、図4(a)に示す治具20の他方側において、隣り合う繊維強化樹脂材G,Gの間には、若干の隙間が設けられた状態になっている。したがって、挿通部材10と治具20との間において、粘着性を有する繊維強化樹脂材Gが互いに貼り付くおそれは、ほとんどない。
そして、複数本の繊維強化樹脂材Gが治具20によって押圧されることで、押圧された箇所が、その粘着性によって新たに略一体化する。ここで、凹部21a(図3A参照)及び凸部22bは、平面視で扇状を呈しているため、繊維強化樹脂材Gの押圧された箇所は、平面視において所定の曲率で曲がった状態になる。また、凹部21a及び凸部22bの表面は、縦断面視で半円形を呈しているため、繊維強化樹脂材Gの押圧された箇所も、縦断面視で半円形になる。
次に、図4(b)に示すように、ボビン(図示せず)から繊維強化樹脂材Gがさらに巻き出されると、繊維強化樹脂材Gとともに、治具20が一方側(下流側)に所定距離だけ移動する。前記した所定距離は、一方の治具20に隣り合うように他方の治具30が配置された状態で、この治具30が基準線F上に位置する程度の距離である。
次に、図4(c)に示すように、治具20の挿通部材10側に、他方の治具30が隣り合って配置される。つまり、一方の治具20は、他方の治具30を位置決めする機能も有している。また、図4(b)の状態から図4(c)の状態に移行する際、図示はしないが、複合部材Mの部分が所定の角度だけ曲げられる。この作業において、図3Aに示す円弧C2に近い繊維強化樹脂材Gほど、新たに引き出される長さが長くなる。円弧C1に近い内周側よりも、円弧C2に近い外周側の方が、円弧の長さが長い(つまり、内外周差がある)からである。このように、曲げ部M1の内外周差に合わせて、それぞれの繊維強化樹脂材Gがボビン(図示せず)から巻き出される。したがって、複合部材Mの曲げ部M1(図4(d)参照)に、内外周差による皺やバラケが生じることを防止できる。
そして、複数本の繊維強化樹脂材Gが隣接して並べられた状態で、新たに配置された治具30によって押圧される(押圧工程)。これによって、一方の治具20によって既に押圧された箇所と、他方の治具30によって新たに押圧される箇所と、が連続した状態になる。
なお、図4に示す例では、曲げ部M1の角度φ(図4(f)参照)は90°であり、略くさび形の治具20,30は、それぞれ30°分の角度を有している。この例では、90°の曲げ部M1が、角度30°を有する2個の治具20,30を用いて形成されるが、例えば、角度30°の治具を3個設けてもよい。
次に、図4(d)に示すように、押圧工程での治具20による押圧が解除される(解除工程)。このとき他方の治具30は、繊維強化樹脂材Gを保持(又は押圧)した状態で維持されている。つまり、一方の治具20によって「解除工程」が行われているとき、他方の治具30によって繊維強化樹脂材Gが保持(又は押圧)されている。この治具30は、治具20による次回の押圧工程での位置決めに用いられる。
次に、図4(e)に示すように、ボビン(図示せず)から繊維強化樹脂材Gがさらに巻き出されると、繊維強化樹脂材Gとともに、治具20が一方側(下流側)に所定距離だけ移動する。
そして、図4(f)に示すように、治具30の他方側に治具20が隣り合って配置され、この治具20を用いて、前記した「押圧工程」が再び行われる。このように、2つの治具20,30を交互に用いて、繊維強化樹脂材Gの軸線方向に沿って段階的に押圧することで、曲げ部M1を有するL字状の複合部材Mが製造される。
なお、図4では図示を省略したが、断面視で半円形を呈する複合部材Mは、この複合部材Mに対応する形状の別の複合部材(図示せず)とともに金型(図示せず)に設置される。そして、硬化炉で熱硬化させることで、2つの複合部材が一体化し、断面視で円形を呈する管状の複合部材(図示せず)が製造される。この管状の複合部材は、例えば、車両のスタビライザとして用いられる。
<作用・効果>
本実施形態に係る複合部材Mの製造方法は、基本的に以上のようにして実行される。次に、治具20,30を用いた複合部材Mの作用・効果について説明する。
図1〜図4に示すように、複数本の繊維強化樹脂材Gを用いた、曲げ部M1を有する複合部材Mの製造方法は、以下の押圧工程を含んでいる。すなわち、押圧工程は、凹部21a(図2参照)を有する雌型21と、凹部21aに対応する形状の凸部22bを有する雄型22と、を備え、平面視において曲げ部M1の角度φ(図4(f)参照)よりも小さい角度θ(図3A参照)を有する略くさび形の治具20を用い、複数本の繊維強化樹脂材Gを隣接して凹部21aに並べた状態で、凸部22bによって押圧する工程である。
このような製造方法によれば、複数本の繊維強化樹脂材Gが、凸部22bによって押圧されることで略一体化する。そして、繊維強化樹脂材Gの軸線方向に治具20を移動させつつ押圧工程を繰り返すことで、曲げ部M1を有する複合部材Mを適切に製造できる。つまり、内外周差を有する形状の複合部材Mを皺等がない状態で製造できる。また、金型(図示せず)に繊維強化樹脂材Gを1本ずつ配置する方法に比べて、製造工程の簡素化を図り、複合部材Mの製造に要する時間を大幅に短縮できる。
また、2つの治具20,30が用いられる場合において、押圧工程での凸部22bによる押圧を解除する解除工程をさらに含むことが好ましい。この場合において、2つの治具20,30のうち一方の解除工程が行われているとき、この一方に隣り合って配置される他方によって、複数本の繊維強化樹脂材Gが保持又は押圧されている。これによって、一方の治具20の位置決めとして、他方の治具30を用いることができる。したがって、複数本の繊維強化樹脂材Gを、その軸線方向に沿って連続的に略一体化させることができる。
また、繊維強化樹脂材Gの繊維配向角は、例えば、繊維強化樹脂材Gの軸線を基準として、−10°以上かつ+10°以下の範囲内(0°を含む)である。これによって、所望の曲げ剛性を有する複合部材Mを製造できる。
また、本実施形態に係る治具20(図2参照)は、複数本の繊維強化樹脂材Gを用いた、曲げ部M1を有する複合部材Mの製造に用いられる治具20であって、雌型21と、雄型22と、を備えている。雌型21は、凹部21aを有し、複数本の繊維強化樹脂材Gが隣接して並んだ状態で配置される。雄型22は、凹部21aに対応する形状の凸部22bを有し、凹部21aに配置される複数本の繊維強化樹脂材Gを、凸部22bによって押圧する。そして、雌型21と、雄型22と、を備える治具20は、平面視において曲げ部M1の角度φ(図4(f)参照)よりも小さい角度θ(図3A参照)を有する略くさび形を呈している。
このような構成によれば、複数本の繊維強化樹脂材Gが、凸部22bによって押圧されることで略一体化する。そして、繊維強化樹脂材Gの軸方向に治具20を移動させつつ、押圧工程及び解除工程を順次に繰り返すことで、曲げ部M1を有する複合部材Mを適切に製造できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る複合部材Mの製造方法等について実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、実施形態では、雌型21(図2参照)が有する凹部21a、及び、雄型22(図2参照)が有する凸部22bの平面視での稜線(図3Aに示す円弧C1,C2)が円弧状である場合について説明したが、以下で説明するように、これに限定されるものではない。
図3Bは、変形例に係る複合部材Mの製造方法に用いられる治具20Aの雌型21Aの平面図である。
図3Bに示すように、雌型21Aが有する凹部21Aaの平面視での稜線(繊維強化樹脂材Gの軸線方向の稜線)が、線分D1,D2で示すように、直線状であってもよい。なお、雄型(図示せず)が有する凸部(図示せず)の平面視での稜線についても同様である。このような構成によれば、例えば、繊維配向角が0°の繊維強化樹脂材Gを凹部21Aaに配置する際、この繊維強化樹脂材Gを曲げる必要がなくなる。したがって、繊維強化樹脂材Gの凹部21Aaへの配置が行いやすくなる。
また、実施形態では、2つの治具20,30(図4参照)を交互に用いて、繊維強化樹脂材Gを、その軸線に沿って段階的に押圧する方法について説明したが、これに限らない。例えば、1つの治具20を用いて、繊維強化樹脂材Gを軸線に沿って段階的に押圧することで、曲げ部M1(図4(d)参照)を有する複合部材Mを製造するようにしてもよい。
また、3つ以上の治具(図示せず)を用いて繊維強化樹脂材Gを押圧し、これらの治具の中で挿通部材10(図1参照)に最も遠いものを、挿通部材10に最も近い別の治具の隣に移動させて、繊維強化樹脂材Gを段階的に押圧するようにしてもよい。
また、実施形態では、断面視で半円形を呈する一対の複合部材Mを熱硬化して一体化し、管状の複合部材(図示せず)を製造する場合について説明したが、管状の複合部材を光硬化させてもよい。
また、実施形態では、繊維配向角が異なる(例えば、繊維配向角が0°、±45°)管状の複合部材が積層されてなる多層構造体を製造する場合について説明したが、これに限らない。例えば、繊維配向角が約0°の繊維強化樹脂材Gを用いて、管状を呈する一層の複合部材を製造してもよい。
また、実施形態では、L字状を呈する複合部材M(図4(f)参照)を製造する場合について説明したが、3次元的に曲がった所定の形状の複合部材を製造することも可能である。
実施形態では、複合部材Mが車両のスタビライザとして用いられる場合について説明したが、サスペンションやフレーム部材等、様々な部材に適用可能である。
10 挿通部材
20,30 治具
21,31 雌型
21a,21Aa 凹部
22,32 雄型
22a 当接部
22b 凸部
G 繊維強化樹脂材
H 挿通孔
M 複合部材

Claims (4)

  1. 複数本の繊維強化樹脂材を用いた、曲げ部を有する複合部材の製造方法であって、
    凹部を有する雌型と、前記凹部に対応する形状の凸部を有する雄型と、を備え、平面視において前記曲げ部の角度よりも小さい角度を有する略くさび形の治具を用い、複数本の前記繊維強化樹脂材を隣接して前記凹部に並べた状態で、前記凸部によって押圧する押圧工程を含むこと
    を特徴とする複合部材の製造方法。
  2. 2つの前記治具が用いられる場合において、
    前記押圧工程での前記凸部による押圧を解除する解除工程をさらに含み、
    2つの前記治具のうち一方の前記解除工程が行われているとき、前記一方に隣り合って配置される他方によって、複数本の前記繊維強化樹脂材が保持又は押圧されていること
    を特徴とする請求項1に記載の複合部材の製造方法。
  3. 前記繊維強化樹脂材の繊維配向角は、前記繊維強化樹脂材の軸線を基準として、−10°以上かつ+10°以下の範囲内(0°を含む)であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合部材の製造方法。
  4. 複数本の繊維強化樹脂材を用いた、曲げ部を有する複合部材の製造に用いられる治具であって、
    凹部を有し、複数本の前記繊維強化樹脂材が隣接して並んだ状態で配置される雌型と、
    前記凹部に対応する形状の凸部を有し、前記凹部に配置される複数本の前記繊維強化樹脂材を前記凸部によって押圧する雄型と、を備え、平面視において前記曲げ部の角度よりも小さい角度を有する略くさび形を呈していること
    を特徴とする治具。
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