JP2018130714A - 残留塩素濃度調整装置。 - Google Patents

残留塩素濃度調整装置。 Download PDF

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【課題】複数に設けた個別の蛇口より、必要に応じた塩素濃度の調整水を取水できる、残留塩素濃度調整装置を提供することを目的とする。【解決手段】水道水の残留塩素を除去または低減するため、残留塩素除去装置10で塩素を除去処理した処理水流路40に複数の分岐流路41を設け、前記分岐流路41の各々に水道水の入水部44,45、を形成し、処理水流路40と水道水流路30の各々に逆流防止弁34,38,43、と開閉バルブ33、37、42、を設け、水道水を所定の処理水分岐流路46に混合調整し流水して取水ができる。【選択図】図4

Description

本発明は、個別の蛇口に必要に応じた塩素濃度の調整水を取水できる残留塩素濃度調整装置。
従来より、水道水の残留塩素の安全性に不安から、塩素を除去する浄水器の導入が増加している、何故ならば残留塩素によって、料理に使う水道水にカルキ臭がする、お茶、コーヒーがまずい、食材の味や栄養が損なわれる、入浴の場合は、肌や髪のタンパク質にダメージを与え、髪の傷みの原因となっている、洗濯は、汚れが落にくいなどが残留塩素の原因といわれている。
近年では、幼稚園、保育園、低学年の子供達にアトピー皮膚炎が多く見かけられるようになり、これもお風呂の残留塩素が少なくとも関わっているのではと思案する。
依って、浄水器が残留塩素を除去することで、脱臭効果、水道水が美味しくなる効果、肌や髪にダメージを与えない効果等を得られることが広く知られている。
世界でも日本の水道水は、安全、安心、美味しい水である、併しながら残留塩素の不安から、キッチン、お風呂、シャワー、洗面、トイレなど家じゅうの水道水と給湯水を、浄水する方式がオール浄水と呼ばれ、戸建やマンションなどで、安全性が強く求められ広く普及されつつある。
併し、水洗トイレのタンクは浄水が注水され、カビが発生し易いという問題が施工後におきることが分かり改善課題とされていた。
2011年の浄水器の普及率は、浄水器協会によれば全国の家庭の40%に及んでいるという調査結果があり、他に、何らかの水に対する対策を採っているのが現状で、例えば、ウオーターサーバーの利用やペットボトル水の購入なども増加している。
併し、水道水の安全のために浄水場で投入された塩素が、水道水に残留したものですが、水道法(水道法施行規則)によって、安全性確保のために蛇口から出る水道水には、必ず一定の残留塩素があるように定められ、水道水中の遊離残留塩素濃度は、各家庭の蛇口(給水栓)で、1リットル当たり0.1mg(0.1ppm)以上の濃度を保持していることが義務づけられている、上限濃度は決っておらず一応の目標値としては1PPM以下であることから、それ以上の場所も多々あって0.4ppmは普通に伺い知ることができる。
特許文献で、脱塩力を有する浄水器の取入口に外部から水を取り込む水路を接続し、同浄水器の取出口に外部に水を送り出す出水路を接続し、前記入水路と前記出水路をバイパスするバイパス水路を設け、同バイパス水路の途中にバイパス量を調整する流量調整バルブを設け、浄水器で処理した浄化水と処理しない原水を所定の比率で混合して取出すようにした水質改善装置を提案している。
実用新案登録第3072909号
発明が解決しようとする課題
上記浄水器のバイパス配管に設けた流量調整バルブは、元々浄水器内フイルターの目詰まりを逆流洗浄して洗い流すことを主眼に構成されたバルブを利用しているため、浄水器内濾過抵抗で通過流水圧力と二次直流水道圧力に相異が生じ下記の現象が起きていた。
例えば、蛇口の大流水では塩素混合濃度は少量で、蛇口の小流水では塩素混合濃度が大になるという現象が起きて、使用する流水量によっては大きな相違が生じていた、従って、配管内の残留水に塩素混合濃度の強弱ができて、クレームの原因となっていた、現実では殆んど流量調整バルブは止めて、流量調整を行っていないのが現状で浄水のみを流水している。
塩素除去処理した複数流路の各々に水道水の入水部を形成し、その各々水路に逆流防止弁と開閉バルブを設け、水道水を所定の処理水流路に混合調整して、個別の蛇口に必要に応じた塩素濃度の調整水を取水できる、残留塩素濃度調整装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
請求項1では、水道水の残留塩素を除去または低減するため、残留塩素除去装置10で塩素を除去処理した処理水流路40に複数の分岐流路41を設け、前記分岐流路41の各々に水道水の入水部44,45、を形成し、処理水流路40と水道水流路30の各々に逆流防止弁34,38,43、と開閉バルブ33、37、42、を設け、水道水を所定の処理水分岐流路47に混合調整して流水し、個別の蛇口55に必要に応じた塩素濃度の調整水を取水できることを特徴とする残留塩素濃度調整装置。
請求項2では、上記水道水流路30に複数のクロス分岐31を設け、第一分岐32には微調整バルブ33を第二分岐36には開閉バルブ37を設けたことを特徴とする請求項1記載の残留塩素濃度調整装置。
請求項3では、建物の設備に引き込んだ配管56の各々を、残留塩素濃度調整装置20と連結することを特徴とする請求項1記載の残留塩素濃度調整装置。
請求項4では、上記残留塩素濃度調整装置20は外装ケース60で覆い、水道水入水部21と処理水入水部22を外装ケース60の外部で連結可能に取出し、混合調整の流水流路の取出部47は外装ケース60の裏面に連結可能に取出し、外装ケース60の正面に開口扉を形成していることを特徴とする請求項1記載の残留塩素濃度調整装置。
発明の効果
本発明は上記構成を備え、次の特有の効果を発揮する。
残留塩素濃度調整装置を設置することで、水道法指導に基づいた、個別の蛇口より必要に応じた残留塩素濃度の調整水を取水できる、また、何時でも各蛇口の残留塩素濃度の調整と変更が可能となる。
塩素除去装置と塩素濃度調整装置の連結配管と宅内配管全体の概要説明斜視図。 図2は図1のK部拡大図で説明する。 塩素濃度調整装置流路を水道水主管と処理水主管を二分割構成なる説明斜視図。 水道水主管と処理水主管の二分割をユニオンで組合せ流路を構成した斜視図。 塩素濃度調整装置の流路複数まとめた斜視図。
図1は、塩素除去装置と塩素濃度調整装置の連結配管と宅内配管全体の概要説明斜視図である。
(残留塩素除去装置とは、従来より、当人が既存しているものを使用する。)
図2は図1のK部拡大図で説明する。水道水本管50より敷地内に引き込まれた水道メーター51より先の二次側配管52の計量やメーター交換に支障のない位置に塩素除去装置10と残留塩素濃度調整装置20を設置する。
塩素除去装置10は、水道水の入水部11と処理水の出水部17を形成し、入水部11と出水部17にはステンレス部材を用いたパーツ部品を装備している。
パーツ部品の入水部11には分岐チーズ12と逆流防止弁13と連結ユニオン14とバルブ15で形成し、二次側水道管52と容易にユニオン14連結できる。
上記パーツ部品の分岐チーズ12は連結ユニオン16を形成し、残留塩素濃度調整装置20の水道水入水部21と接続する。
一方処理水の出水部17パーツ部品は連結ユニオン18を形成している、その連結ユニオン18は残留塩素濃度調整装置20の処理水入水部22と連結する。
残留塩素濃度調整装置20は、処理水と水道水の混合比率を調整して、建物53の設備に引き込んだ配管ライン54の個別の蛇口55に必要に応じた塩素濃度の調整水を取水できる。
図3では、塩素濃度調整装置20の流水配管部を、水道水流路30と処理水流路40を二分割で構成なる説明をする。
先ず、水道水流路30を説明する。塩素除去装置10の入水手前で分岐した先の水道水流水配管を構成の中で水道水流路30と呼ぶ、その水道水流路30は水道入水部を有した先に、クロス継手31を直列に複数用いて第一流水分岐枝管32第二流水分岐枝管36を形成する、第一分岐枝管32の各々に微量調整バルブ33、逆流防止弁34、第一ユニオン35を用いて形成する、一方第二分岐枝管36には開閉バルブ37、逆流防止弁38、第二ユニオン39を用いて形成した水道水の流水配管部分である、下記で説明する処理水流路40と連結する。
次に、処理水流路40を説明する。塩素除去装置10で処理した流水配管を構成の中で処理水流路40と呼ぶ、その処理水流路40は入水部を有し、処理水流路の先に元分岐チーズ継手41を直列に複数用いて、その元分岐チーズ継手41の各々の先に開閉バルブ42、逆流防止弁43、第一分岐チーズ継手44を用いて順次に組立てる、その先に直管を有して第二分岐チーズ継手45を設ける、この第二分岐チーズ継手45を用いてアダプター46を形成している、後で述べる宅内の配管ポリブデン管と接続できる部分である。
図4は、上記の水道水流路30と処理水流路40の二分割を、下記の連結ユニオンで組合せ流路を構成する。
塩素濃度調整装置20は水道水流路30と処理水流路40を基礎管として分岐流路を複数本の組立てた、その処理水流路40の第一分岐チーズ継手44と第二分岐チーズ継手45を、水道水流路30に設けた第一ユニオン35を処理水流路40の第一分岐チーズ継手44と連結して、第二ユニオン39は第二分岐チーズ継手45と連結して、水道水流路30と処理水流路40を最小にまとめてユニオン連結して塩素濃度調整装置20の流路構成したものである。
図2参照、塩素濃度調整装置20はステンレスで製作した、(外装ケース60は図示せず)外装ケース60で覆い形成している、外装ケース60の前面部に上下開閉なる扉を設け、流量調整バルブを容易に操作できる構成として、その外装ケース60の裏面に複数のアダプター47を配置している、図2参照、アダプター47については、後で述べる外部のポリブデン管と接続ができるようにしている。
外装ケース60に納めた水道水流路30と処理水流路40の入水部は、外装ケース60の両側面で水道水流路30と処理水流路40の入水部をプラグ止めして、塩素除去装置20の左右の何れにも配管と設置を可能としている、施工は、図2参照、塩素除去装置10に装備した入水部パーツ部品ユニオン16、出水部パーツ部品のユニオン18と、塩素濃度調整装置20の水道水入水部21と処理水入水部22の接続が容易にできる。
図1参照、残留塩素調整装置20を実施するには、戸建やマンションなどの水道配管施行方法が、従来より、開発されたヘッダー工法が普通及し施工されている、その施工方法は柔軟性があるパイプを用いて、個別の末端蛇口よりパイプ56の端部57を必要とする位置まで引出して、パイプの端部をまとめて集結する施工方法である。
上記のヘッダー工法を用いてパイプ56の端部57を集結してまとめ、本発明の残留塩素調整装置20に設けたアダプター46と、宅内設備の配管端部57を接続することで、個別の蛇口55に必要に応じた塩素濃度の調整水を取水することができる。
バルブの操作に付いて図4参照で説明する。
処理水流路と水道水流路に設けた各々のバルブを操作しながら、処理水と水道水の混合比率を確定する部分である。
先ず、水道水流路30の第一分岐に設けた微調整流水バルブ33は、水道水を微量な流水調整を可能としたバルブである。
水道水流路30の第二分岐に設けた開閉バルブ37は、水道水を中〜大流水に必要とする開閉バルブを使用している。
処理水流路40の元分岐チーズ継手41枝分岐の先に設けた開閉バルブ42は、処理水を中〜大流水に必要とする開閉バルブを使用している。
逆流防止弁に付いて図4参照で説明する。
装置内の配管は複数流路で形成し全て連通しているため、例えば、処理水流路40の一箇所を大量取水することで逆流防止弁を具備していないと、処理水流路40と水道水流路30の水圧相異が生じ、水道水流路30の方が特に圧力が高いため装置内個々の水道水が処理水に流入する。
また、水道水流路30の一箇所を大量取水することで逆流防止弁を具備していないと、塩素除去装置10と元々配管経路が同じであるため、装置内個々の処理水が水道水に流入する。
上記の逆流を引き起こす現象を防止するため、逆流防止弁を装備したものである。
残留塩素調整装置の流水構成と操作方法を図1図4図5参照で説明する。
処理水を主に取水する設備は、例えば、キッチン取水、シャワー水、ウォシュレットの水、洗面水、電気温水器、の場合、第二分岐をバルブ閉37にして、枝分岐の開閉バルブ42を全開して、第一分岐の微調整流水バルブ33で調整しながら、残留塩素測定器を使って、個別の蛇口に必要に応じた塩素濃度含有の処理水を取水することができる。
また、水道水を主に取水する設備は、例えば、水洗トイレ、食器洗浄器、洗濯機、風呂等の場合、水道水流路30の第一分岐の微調整流水バルブ閉33にして、処理水流路40のバルブ42と水道水流路30の第二分岐バルブ37を開閉流量調整しながら、個別の蛇口に必要に応じた塩素濃度含有水を取水することができる。
10 残留塩素除去装置
20 残留塩素濃度調整装置
21 水道水入水部
22 処理水入水部
30 水道水流路
31 クロス分岐
32 第一分岐
33 微調整バルブ
34 逆流防止弁
35 第一ユニオン
36 第二分岐
37 開閉バルブ
38 逆流防止弁
40 処理水流路
41 分岐流路
42 開閉バルブ
43 逆流防止弁
44 入水部
45 入水部
46 処理水分岐流路
47 取出部
55 蛇口
56 配管
60 外装ケース

Claims (4)

  1. 水道水の残留塩素を除去または低減するため、残留塩素除去装置10で塩素を除去処理した処理水流路40に複数の分岐流路41を設け、前記分岐流路41の各々に水道水の入水部44、45、を形成し、処理水流路40と水道水流路30の各々に逆流防止弁34、38、43、と開閉バルブ33、37、42、を設け、水道水を所定の処理水分岐流路46に混合調整して流水し、個別の蛇口55に必要に応じた塩素濃度の調整水を取水できることを特徴とする残留塩素濃度調整装置。
  2. 上記水道水流路30に複数のクロス分岐31を設け、第一分岐32には微調整バルブ33を第二分岐36には開閉バルブ37を設けたことを特徴とする請求項1記載の残留塩素濃度調整装置。
  3. 建物の設備に引き込んだ配管56の各々を、残留塩素濃度調節装置20と連結することを特徴とする請求項1記載の残留塩素濃度調整装置。
  4. 上記残留塩素濃度調整装置20は外装ケース60で覆い、水道水入水部21と処理水入水部22を外装ケース60の外部で連結可能に取出し、混合調整の流水流路の取出部47は外装ケース60の裏面に連結可能に取出し、外装ケース60の正面に開口扉を形成していることを特徴とする請求項1記載の残留塩素濃度調整装置。
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