JP2018130103A - ワイヤー固定構造、温室建物の軒構造、および温室建物 - Google Patents

ワイヤー固定構造、温室建物の軒構造、および温室建物 Download PDF

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Abstract

【課題】採光率が高く、雨、雪等に起因して発生する透光性フィルムからなる外壁面の雨、雪等による損傷、水漏れ等を防止できる温室建物を提供すること。
【解決手段】温室建物2の外周の壁面枠組を単管などの線材を用いて構成し、屋根組を、前後左右方向に引張状態で架け渡したワイヤー11〜14によって構成する。ワイヤーの引張力を、アンカー用ワイヤー15、17、18によって、設置面で受ける。壁面枠組の各支柱には圧縮力のみが作用し、曲げ力が実質的に作用しない。小径の単管等の線材を用いて採光率の高い大きな建物を簡単に構築できる。外側のアンカー用ワイヤー15、17を利用して採光率の高い軒130、140を付設できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーと長尺状の剛体部材との交差部分を連結固定するためのワイヤー固定構造に関する。また、本発明は、温室建物の軒構造、および、軒を備えた引張構造の温室建物に関する。
野菜、果物等の栽培、その他の植物の生育等のための温室建物としては、一般に、鉄骨柱、梁を溶接あるいはボルト締めして構成される剛性枠組が用いられる。また、屋根の構造としては鉄骨材によって組まれたトラス構造等が多用されている。このような剛構造の建物は特許文献1、2、3に記載されている。
一方、一般的に温室建物においては軒が設けられることがない。このため、積雪地域では、積もった雪が屋根面から滑落して、外壁面に沿って積み上がってしまう。温室建物の外壁面は、採光を取るために透光性のビニールシートあるいはガラスを張ってある。外壁面が雪に埋まると、採光などが阻害され、積雪によって外壁面が破損して崩れるなどのおそれもある。また、温室内に水が侵入するおそれがある。
特許文献4においては、温室建物の外壁面の上端に沿って雨樋を配置し、雨樋に沿って散水装置を配置することが提案されている。屋根上の積雪を散水によって溶かして、雨樋に沿って流すことにより、温室建物の軒下部分の積雪に起因する弊害を防止している。
特開平09−25683号公報 特開2000−324956号公報 国際公開第2004/064496号 特開2000−257219号公報
本発明者は、廉価に構築でき、増設・解体が簡単にでき、十分な採光率を維持できる、温室用建物として用いるのに適した引張構造の建物を提案している(国際出願番号:PCT/JP2016/074236)。引張構造の建物は、垂直に立てた支柱に横架材を掛け渡した構成の壁組の間に、多数本のワイヤーが縦横に引張状態で架け渡されている。支柱には圧縮力のみが作用し、横架材にも殆ど曲げ応力が発生しない。
このような引張構造の温室建物においては、ワイヤーを縦横に張り、それらの間にフィルム止め材を配置して、透光性のビニールフィルムなどを張り付けている。したがって、従来とは異なり、ワイヤーと剛体部材であるフィルム止め材とを、それらの交差部分において相互固定する必要がある。作業性良く簡単にワイヤーを剛体部材に固定可能な固定具あるいは固定構造は、従来においては、提案されていない。
また、温室建物においては、軒を設けて、雨、雪等が、透光性フィルム、ガラスなどを張った外壁面に直接に当たらないようにし、また、軒下の積雪による弊害を回避することが望ましい。特許文献4に記載の散水装置は、温室建物に取り付けるためには、専用の取り付け部を設け、また、散水装置の重量に耐えるように補強も必要になる。このため、引張構造の温室建物に限らず、通常の構造の温室建物においても、強度、費用の点から、実用的ではない。特に、雨樋、散水装置を備えた軒の部分によって、温室への採光が阻害されてしまうので、望ましくない。
本発明の目的は、作業性良くワイヤーを剛体部材に固定可能なワイヤー固定構造を提供することにある。
また、本発明の目的は、引張構造の温室建物において、透光性のフィルムを止めるフィルム止め材などの剛体部材に対して、ワイヤーを作業性良く固定可能なワイヤー固定構造を提供することにある。
更に、本発明の目的は、既存の温室建物に簡単かつ廉価に付設可能な温室建物の軒構造を提供することにある。
また、本発明の目的は、簡単かつ廉価に設けた軒構造を備えた引張構造の温室建物を提供することにある。
本発明は、ワイヤーと、長尺状の剛体部材との交差部分を連結固定するワイヤー固定構造であって、
前記剛体部材に取り付け可能な連結具と、
前記剛体部材と、当該剛体部材に取り付けた前記連結具との間に形成される隙間に差し込むことによって生じるクサビ効果によって、前記ワイヤーを前記剛体部材に固定可能なクサビ具と、
を有していることを特徴としている。
通常は、ワイヤーと剛体部材の交差部分において、ワイヤーを挟み、固定用の金具を、ボルト、ネジ等によって、剛体部材の側に締結して、ワイヤーを剛体部材に固定している。本発明では、剛体部材に連結具を取り付け、これらの間の隙間にワイヤーを通した状態で、当該隙間にクサビ具が打ち込まれる。クサビ具によるクサビ効果によって、ワイヤーが剛体部材に固定される。クサビ具の打ち込み量を調整すると、各部品の寸法誤差等を吸収できるので、ワイヤーを確実に固定できる。また、クサビ具の打ち込み作業は、複数本のボルト、ネジ等のネジ込み作業に比べて簡単であり、短時間で済む。
ここで、ワイヤーを、傷つけることなく、確実に剛体部材に固定するためには、クサビ具とワイヤーとの間に、ワイヤーの長さ方向に沿って十分な長さの接触面積を確保することが望ましい。
このために、本発明では、クサビ具は、所定長さのワイヤー押圧面を備えている。また、ワイヤー押圧面には、所定深さのワイヤー通し溝が形成されている。ワイヤー通し溝は、クサビ具の差し込み方向に延びる溝である。ワイヤー通し溝に沿ってワイヤーを通し、この状態でクサビ具を打ち込む。これにより、ワイヤー押圧面によってワイヤーを確実に押圧でき、また、ワイヤーを傷付けることもない。
次に、クサビ具は、
ワイヤー押圧面からの距離が、ワイヤー通し溝の長さ方向に沿って漸増あるいは漸減しているクサビ形状の部分を備え、
クサビ具は、ワイヤーを挟み、ワイヤー押圧面を連結部材に向けた姿勢、および、ワイヤーを挟み、ワイヤー押圧面を剛体部材に向けた姿勢で、隙間に差し込み可能である。
剛体部材に接した状態でワイヤーを張る場合には、クサビ具のワイヤー押圧面が剛体部材の側に向く状態で、クサビ具を隙間に打ち込めばよい。逆に、剛体部材から離れた状態でワイヤーを張る場合には、クサビ具のワイヤー押圧面が剛体部材とは反対側を向く状態で、クサビ具を隙間に打ち込む。クサビ具の厚さ寸法分だけ、剛体部材に対してワイヤーを離した位置で固定できる。
例えば、剛体部材が、プラスチックシート、フィルムなどを止めるためのフィルム止め材の場合には、剛体部材に沿ってシートあるいはフィルムが張り付けられる。シートあるいはフィルムが、風等で撓みワイヤーに当たって破損等の危険がある場合がある。このような場合には、ワイヤーと剛体部材を、間隔を開けて、連結固定することが望ましい。
ワイヤーを押圧するために別部材を差し込むことも可能である。例えば、隙間における剛体部材とクサビ具との間に差し込み可能なワイヤー押さえ具を用いることができる。この場合には、ワイヤー押さえ具と剛体部材との間に、ワイヤーが固定される。クサビ具にワイヤー押圧面を形成する必要がないので、各種の形状のクサビ具を用いることができる。
この場合には、ワイヤー押さえ具に、所定長さのワイヤー押圧面を設け、ワイヤー押圧面に、所定深さのワイヤー通し溝を形成する。また、ワイヤー通し溝は、クサビ具の差し込み方向に延びる溝とする。
なお、ワイヤーが固定される剛体部材としては、溝型断面、筒状断面などの各種形状の部材であってもよい。いずれの場合においても、連結具を、剛体部材の断面形状に合わせて、着脱可能な状態で取付け可能にしておけばよい。
次に、本発明は、屋根面および外壁面が透光性のフィルムあるいはパネルによって規定されている温室建物の軒構造であって、
温室建物の外壁面に沿って地中に埋設したアンカー部材と、
外壁面に沿った水平方向に所定の間隔で配置され、外壁面の上端側の部位から斜め下方に張り出されてアンカー部材に掛止されている複数本の軒用ワイヤーと、
外壁面から所定の長さに亘って張り出すように、軒用ワイヤーに張り渡した透光性フィルムあるいは透光性パネルからなる透光性の軒用屋根ふき材と
を有していることを特徴としている。
温室建物に軒を設けることにより、屋根から落ちる雨、雪を、透光性のフィルム、パネル等から構成される外壁面から離すことができる。これにより、外壁面から温室内への水の侵入を防止できる。
また、温室建物においては、外壁面に沿って、屋根面に設けた天窓などを介して換気などのために開閉する際に操作される巻き上げ装置などが配置されている。外壁面には換気用の開閉窓が配置されている。外壁面に沿って積雪すると、巻き上げ装置を操作できず、また、開閉窓が埋まり、換気ができなくなる。軒を設けることにより、軒下部分に雪が積もらないので、このようは弊害を回避できる。
更に、豪雪地帯などにおいては、軒よりも高く雪が積もることがある。軒によって、積雪が外壁面から離れた位置となるので、積雪によって、軒下が塞がってしまうという弊害を回避できる。
また、温室建物では、軒によって採光が阻害されないように、軒用ワイヤーに直交する方向に延びる長尺状のフィルム止め材を配列し、軒用屋根ふき材として、フィルム止め材に、透光性フィルムを張り付ける。この場合には、フィルム止め材は、その長さ方向に延びるフィルム止め溝を備え、前記フィルム止め溝内に、透光性フィルムの一部が挿入されて、当該フィルム止め溝から外れないように固定される。
この場合には、軒用ワイヤーとフィルム止め材との交差部分を連結固定するワイヤー固定構造として、上記のワイヤー固定構造を採用できる。
ここで、張力構造の温室建物においては、前後の妻側壁面枠組の上端部と地盤との間に、左右方向に所定の間隔で、妻側アンカー用引張ワイヤーが緊張状態で架け渡される。同様に、左右の平側壁面枠組の上端部と地盤との間に、前後方向に所定の間隔で、平側アンカー用引張ワイヤーが緊張状態で架け渡される。
したがって、これらの平側アンカー用引張ワイヤーおよび妻側アンカー用引張ワイヤーのうちの少なくとも一方を、軒用ワイヤーとして利用できる。したがって、極めて簡単に、軒を設けることができる。
本発明を適用した3連棟式温室建物の説明図である。 (a)は屋根面における透光性フィルムの取付け部分およびワイヤー固定構造を示す説明図、(b)はワイヤー連結金具とクサビ金具の説明図、(c)はクサビ金具の説明図、(d)はクサビ金具を上下逆向きで使用した場合の説明図である。 (a)および(b)はワイヤー固定構造の別の例を示す斜視図および平面図であり、(c)および(d)はワイヤー固定構造の更に別の例を示す斜視図および平面図である。 (a)はアンカー用ワイヤーおよび軒の構造を示す説明図、(b)はアンカー用ワイヤーの説明図、(c)は軒の構造の説明図である。 (a)は温室建物の前側の妻側壁面枠組の説明図、(b)は前側の妻側アンカー用ワイヤーの説明図である。 (a)は左側の平側壁面枠組の説明図、(b)は中央仕切り枠組の説明図、(c)は右側の平側壁面枠組の説明図、(d)は、これらの位置を示す説明図である。 (a)は屋根面を規定しているワイヤーの配列状態の説明図、(b)は天井面を規定しているワイヤーの配列状態の説明図である。 (a)は隣接する温室建物の屋根面の間の谷部分を前後方向から見た場合の説明図であり、(b)は谷部分を左右方向から見た場合の説明図である。 温室建物の峰部分に配置されている天窓部分の構造を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した引張構造の温室建物の実施の形態を説明する。
[全体構成]
図1は本実施の形態に係るイチゴ栽培用の3連棟式温室建物を示す説明図である。3連棟式温室建物1は、例えば妻側の左右方向の長さが12m、平側の前後方向の長さが58mの長方形の切妻屋根を備え、棟の高さが4.5mの温室建物2(1)、2(2)、2(3)を左右方向に連接したものである。図1においては前後方向の一部を省略して示してある。また、左側の温室建物2(1)については外装材を省略して骨組のみを示し、中央の温室建物2(2)については妻側アンカー用ワイヤーを省略してある。右側の温室建物2(3)については、外壁面の外装材のうち軒の部分以外の外装材を省略してある。
温室建物2(1)〜2(3)は基本的に同一構造であるので、これらを総称して温室建物2と呼ぶ場合もある。温室建物2の構造体は、基本的に、金属製の単管および高張力・高強度のワイヤーを用いて構成されている。具体的には、同一径の単管を支柱、横架材等として用いて各種形態の単管ジョイントによって連結して構成される前後の妻側壁面枠組3F、3B(図5、図7参照)、左右の平側壁面枠組4L、4R(図6(a)、(c)参照)、および、左右方向の中央位置において前後方向に延びる中央枠組5(図6(b)参照)を備えている。また、温室建物2の屋根面6(図7(a)参照)および、その下側の天井面7(図7(b)参照)は、ワイヤー11〜14を前後方向および左右方向に一定のピッチで所定の緊張状態となるように張り渡すことによって形成されている。
ワイヤーとして、例えば、ステンレススチール製のワイヤー、ポリエステル樹脂などからなるプラスチックワイヤーが用いられる。ワイヤーとして、ロープ、ケーブルと呼ばれる各種の線材を用いることができる。ワイヤーの代わりに、例えば、鉄筋コンクリート造の建物に用いられる引張鉄筋などの鋼製の引張材、その他の金属製の長尺状の引張材を用いることもできる。
ワイヤー11〜14が張り渡されている前後の妻側壁面枠組3F、3B、左右の平側壁面枠組4L、4Rは、前後の妻側アンカー用ワイヤー15(図においては前側のワイヤー15のみを示す。)、および両側の平側アンカー用ワイヤー17、18によって、それぞれ前後方向の外側および左右方向の外側に引張られている。平側アンカー用ワイヤー17は、温室建物1の左右の外側に、斜めに張り出されている。平側アンカー用ワイヤー18は、温室建物1の内部において、垂直に張られている。これらのワイヤー15、17、18は、設置面である地面Gに埋設したアンカー用鋼材51に掛止されている。
妻側壁面枠組3F、3B、平側壁面枠組4L、4Rには、壁面透光性フィルム8aが張り付けられている。屋根面6には屋根面透光性フィルム8bが張り付けられている。これらの透光性フィルムは、例えばポリオレフィン樹脂などからなる透光性フィルムである。屋根面6の峰の部分には、一定幅で前後方向に延びる換気用の天窓9が形成されている。天窓9は、その上を覆う天窓開閉用フィルム10を巻き上げることにより開けることが可能である。天窓開閉用フィルム10はポリオレフィン樹脂等からなる透光性フィルムである。なお、天窓開閉用フィルム10の下側には、天窓9を覆う状態に防虫ネット(図示せず)が張られている。
隣接する温室建物2の屋根面6の間には前後方向に延びる谷部分が形成される。これらの谷部分に、当該谷部分に沿って前後方向に延びる雨樋20が形成されている。雨樋20は、前後方向の中央から前後方向に向かって所定の水勾配が付いている。
また、本例の温室建物2には、その四周の外壁面の上端側の部分に、軒が取り付けられている。図1においては、温室建物2(3)において軒の部分を、網掛けで示してある。前後の妻側外壁面に設けた妻側の軒130は、妻側アンカー用ワイヤー15の上端側の部分に、長尺状の剛体部材であるフィルム止め材131、132を架け渡し、その上に一定幅の透光性フィルム133を張ることによって構築されている。同様に、左右の平側外壁面に設けた平側の軒140は、平側アンカー用ワイヤー17の上端側の部分に、フィルム止め材141、142を架け渡し、その上に一定幅の透光性フィルム143を張ることによって構築されている。軒130、140の構造については後述する(図4参照)
[屋根面透光性フィルムの取付け部分]
図2(a)は、屋根面6における屋根面透光性フィルム8bの取付け部分、並びに、ワイヤー11と屋根面透光性フィルム8bが取り付けられるフィルム止め材との交差部分を連結固定するワイヤー固定構造を示す説明図である。
図1および図2(a)を参照して説明すると、屋根面透光性フィルム8bの取付け部分は、フィルム止め材81、82、および、フィルム止め材81、82の交差部分83を連結固定している連結金具86、クサビ金具87から構成される。フィルム止め材81、82は共通部品である。一定間隔で配列されているワイヤー11の上側には、直交方向に、一定間隔で配列されているフィルム止め材82が連結固定されている。ワイヤー11に連結固定されたフィルム止め材82の上側には、直交方向に、一定間隔で配列されているフィルム止め材81が連結固定されている。フィルム止め材81には、屋根面透光性フィルム8bが取り付けられている。
フィルム止め材81は例えば金属部材であり、建物前後方向に水平に張ったワイヤー12に沿って配列されている。フィルム止め材81は、底板部分81aと、その左右に形成した側板部分81bとを備えた溝形断面の部材である。左右の側板部分81bは先端側が相互に接近するように傾斜しており、これらの間には、台形状断面のフィルム止め溝81cが形成されている。フィルム止め溝81cの溝開口は、その溝底面よりも狭い。フィルム止め材81は、溝開口が下を向く姿勢で配列されており、フィルム止め溝81c内を、ワイヤー12が通っている。
フィルム止め材81の上側には、屋根面6に沿った傾斜勾配で、直交する方向に、フィルム止め材82が一定間隔で配列されている。フィルム止め材82は、下側のフィルム止め材81と共通の部品であり、底板部分82a、左右の側板部分82b、フィルム止め溝82cを備えている。フィルム止め材82の上側を覆う状態に、屋根面透光性フィルム8bが配置されている。フィルム止め材82のフィルム止め溝82c内に、屋根面透光性フィルム8bの一部が上側から挿入されている。フィルム止め溝82cに挿入されているフィルム部分は、波形に折り曲げ加工されているばね材89によって溝内に固定されている。
連結金具86とクサビ金具87によって、直交状態で上下に重ねたフィルム止め材81、82の交差部分83が連結固定されている。連結金具86は、底板部分86aと、その両側に形成した側板部分86bとを備えたU状断面の金具である。側板部分86bのそれぞれには、その先端側に開口する矩形開口部86cが形成されている。矩形開口部86cの先端側の両側の内側縁部分には、相互に接近する方向に突出した係合爪86dが形成されている。
クサビ金具87は、長方形の底板部分87aと、その両側に形成した側板部分87bとを備えたU状断面の金具であり、底板部分87aの後端には端板部分87cが形成されている。左右の側板部分87bはクサビ形状をしており、その高さ寸法は、端板部分87cの側の後端から反対側の先端に向かって漸減している。例えば、側板部分87bの上端面が先端側に向かって底側に傾斜した傾斜面となっている。
連結金具86の左右の側板部分86bの間には、フィルム止め材81およびクサビ金具87を通すことが可能である。側板部分86bに形成した左右の矩形開口部86cには、フィルム止め材82を通すことが可能である。また、左右の係合爪86dは、フィルム止め材82の左右の側板部分82bに係合可能である。
フィルム止め材81、82の交差部分83において、フィルム止め材81の下側から、連結金具86を取り付ける。連結金具86の左右の側板部分86bの間にフィルム止め材81が通り、左右の側板部分86bの矩形開口部86cに、上側のフィルム止め材82が通った状態にする。この状態で、クサビ金具87を、その先端側から、連結金具86の底板部分86aと下側のフィルム止め材81の間に差し込む。クサビ金具87の打ち込み面である端板部分87cを叩いて、クサビ金具87を打ち込む。連結金具86の左右の側板部分86bに形成されている前後の係合爪86dが、上側のフィルム止め材82の左右の側板部分82bに対して上側から掛止される。クサビ金具87の打ち込み量を調整することで、連結金具86によって、直交するフィルム止め材81、82の交差部分83が確実に連結固定される。
[ワイヤー固定構造]
次に、図2(a)〜(c)を参照して、屋根面6におけるワイヤー11とフィルム止め材81との交差部分90を連結固定するワイヤー固定構造を説明する。ワイヤー固定構造は、クサビ式の固定構造であり、交差部分90を連結固定するワイヤー連結金具91と、クサビ金具92とから構成される。図2(b)は、ワイヤー連結金具91とクサビ金具92を離した状態で示す斜視図であり、図2(c)はクサビ金具92の側面図である。
ワイヤー連結金具91は、フィルム止め材81、82の交差部分83を連結固定するために用いる連結金具86と共通の部品である。ワイヤー連結金具91は、図2(b)に示すように、底板部分91aと、その両側に形成した側板部分91bとを備えたU状断面の金具である。側板部分91bのそれぞれには、その先端側に開口する矩形開口部91cが形成されている。矩形開口部91cの先端側の両側の内側縁部分には、相互に接近する方向に突出した係合爪91dが形成されている。ワイヤー連結金具91を、連結金具86とは異なる形状、寸法の部品として製作することも可能である。
次に、クサビ金具92は、図2(b)、(c)に示すように、長方形の底板部分92aと、その両側に形成した側板部分92bと、底板部分92aの後端に形成した端板部分92cとを備えたU状断面の金具である。左右の側板部分92bはクサビ形状をしており、その高さ寸法は、端板部分92cの側の後端から反対側の先端に向かって漸減している。本例では、側板部分92bの上端面が先端側に向かって底側に傾斜した傾斜面となっている。クサビ金具92の基本構成は、上記のクサビ金具87と同一であるが、左右の側板部分92bの高さ寸法がクサビ金具87の側板部分87bよりも大きい。また、クサビ金具92においては、その底板部分92aの幅方向の中央に、前後方向に直線状に延びるワイヤー通し溝92dが形成されている。ワイヤー通し溝92dは、底板部分92aの裏面の中央部分において下方に開口するほぼ円弧状断面の溝である。
ワイヤー連結金具91において、図2(a)に示すように、左右の側板部分91bの間にクサビ金具92を通すことが可能である。左右の側板部分91bに形成されている左右の矩形開口部91cには、フィルム止め材81を通すことが可能である。また、左右の係合爪91dは、フィルム止め材81の左右の側板部分81bに係合可能である。
ワイヤー11とフィルム止め材81の交差部分90において、ワイヤー11の上側からワイヤー連結金具91を取り付ける。ワイヤー連結金具91の左右の側板部分91bの矩形開口部91cに、下側のフィルム止め材81を通した状態にする。この状態で、クサビ金具92のワイヤー通し溝92dをワイヤー11に位置決めする。クサビ金具92を、ワイヤー11に沿って、その先端側から、ワイヤー連結金具91の底板部分91aと下側のフィルム止め材81の底板部分81aとの間に差し込む。クサビ金具92の打ち込み面である端板部分92cを叩いて、クサビ金具92を打ち込む。ワイヤー連結金具91の左右の側板部分91bに形成されている前後の係合爪91dが、下側のフィルム止め材81の左右の側板部分81bに対して下側から押し付けられる。クサビ金具92の打ち込み量を調整することで、ワイヤー連結金具91によって、ワイヤー11とフィルム止め材81の交差部分83が確実に連結固定される。
従来においては、連結対象の部材、あるいは連結金具にネジ、ボルトなどの穴を形成しておき、連結金具をネジ、ボルト等を用いて連結対象の部材に固定している。この場合には、風などによって生じる振動等により、ネジ等が緩むことが多く、耐候性を確保しにくい。本例では、クサビ機構を利用することにより、簡単に、連結対象の部材を連結固定でき、また、連結部分に緩みが生じにくい。
また、本例のクサビ金具92では、所定の長さの円弧状断面のワイヤー通し溝92dが形成されている。ワイヤー通し溝92dの湾曲状の内周面によってワイヤー11を押し付けている。ワイヤー11を押し付けるための接触面積を大きくできるので、ワイヤーを傷つけることなく確実に固定できる。
次に、本例のクサビ金具92は上下逆向きで使用することができる。図2(d)は、クサビ金具92を逆向きで打ち込んだ場合のワイヤー固定構造を示す説明図である。この場合には、ワイヤー11は、ワイヤー連結金具91の底板部分91aと、クサビ金具92の底板部分92aとの間に通され、これらの間に固定される。フィルム止め材81とワイヤー11との間に隙間を設けた状態で、双方を連結固定できる。
例えば、フィルム止め材81の下側に屋根面透光性フィルム8bを張る場合には、透光性フィルム8bとワイヤー11との間に所定の隙間を形成できる。屋根面透光性フィルム8bが風等によって上下方向に撓み、ワイヤー11に当たって破損することがある。このような危険性がある場合などには、所定の間隔を開けて、ワイヤー11とフィルム止め材81とを連結固定することが望ましい。本例のワイヤー固定構造では、クサビ金具92の向きを変えるだけで、ワイヤー11とフィルム止め材81を、隙間の無い状態および隙間のある状態に切り替えることができる。
[ワイヤー固定構造の別の例]
図3(a)、(b)はワイヤー固定構造の別の例を示す斜視図および平面図であり、図3(c)、(d)はワイヤー固定構造の更に別の例を示す斜視図および平面図である。これらのワイヤー固定構造では、クサビ金具は、シム板(ワイヤー押さえ具)を介して、ワイヤーをフィルム止め板に押し付ける。
図3(a)、(b)に示すワイヤー固定構造は、ワイヤー連結金具101と、クサビ金具102と、シム板103から構成される。ワイヤー連結金具101は、図3(a)に示すように、左右の側板部分101bと、これらの側板部分101bの下端を繋ぐ前後の底板部分101aとを備えている。前後の底板部分101aの間は開口部分となっている。また、左右の側板部分101bには、下方に開口する矩形開口部101cが形成されている。矩形開口部101cの下端の前後の内側縁部分には、相互に接近する方向に突出した係合爪101dが形成されている。
クサビ金具102は、長方形の底板部分102aと、その両側に形成した側板部分102bとを備えたU状断面の金具である。左右の側板部分102bはクサビ形状をしており、その高さ寸法は、その長さ方向の後端から先端に向かって漸減している。
シム板103は、細長い矩形板であり、幅方向の中央部分には、前後方向に直線状に延びるワイヤー通し溝103aが形成されている。ワイヤー通し溝103aは、シム板103の裏面の中央部分において下方に開口するほぼ円弧状断面の溝である。
ワイヤー連結金具101において、左右の側板部分101bに形成した矩形開口部10cには、フィルム止め材81を通すことが可能である。また、前後の係合爪101dは、フィルム止め材81の左右の側板部分81bに係合可能である。シム板103は、ワイヤー連結金具101の左右の側板部分101bの間に通すことが可能である。
ワイヤー11とフィルム止め材81の交差部分において、ワイヤー11の上側からワイヤー連結金具101を取り付ける。ワイヤー連結金具101の左右の側板部分101bの矩形開口部101cに、下側のフィルム止め材81を通した状態にする。この状態で、ワイヤー11に、シム板103のワイヤー通し溝103aを位置決めする。シム板103を、左右の側板部分101bの間において、ワイヤー11を挟み、フィルム止め材81の底面に乗せる。この状態で、クサビ金具102を、ワイヤー連結金具101の左右の側板部分102bの矩形開口部102cに差し込む。すなわち、クサビ金具102を、その先端側から、矩形開口部102cの上端の内周縁と、シム板103との間に差し込む。そして、クサビ金具102を打ち込む。ワイヤー連結金具101の左右の側板部分101bの下端に形成されている前後の係合爪101dが、下側のフィルム止め材81の左右の側板部分81bに対して下側から押し付けられる。クサビ金具102の打ち込み量を調整することで、ワイヤー連結金具101によって、ワイヤー11とフィルム止め材81の交差部分が確実に連結固定される。
シム板103を用いて、ワイヤー11との間の接触面積、接触長さを確保している。クサビ金具102が直接、ワイヤー11に接触しないので、クサビ金具102の形状を自由に設定できる。
次に、図3(c)、(d)に示すワイヤー固定構造は、ワイヤー連結金具111と、クサビ金具112と、シム板113から構成される。ワイヤー連結金具111は、円弧状の底板部分111aと、この両側に形成した側板部分111bとを備えている。左右の側板部分111bには、上方に開口する矩形開口部111cが形成されている。矩形開口部111cの上端の前後の内側縁部分には、相互に接近する方向に突出した係合爪111dが形成されている。
クサビ金具112は、長方形の底板部分112aと、その両側に形成した側板部分112bとを備えたU状断面の金具である。左右の側板部分112bの先端側部分はクサビ形状をしており、その高さ寸法は、その長さ方向の先端から途中位置まで漸増し、途中位置から後端までは一定である。すなわち、側板部分112bの上端面の先端側の部分が傾斜面となっている。また、底板部分112aの先端側の部分には、長方形の板バネ部分112cが形成されている。板バネ部分112cは、先端から後端に向かって上方に傾斜している。
シム板113は、細長い矩形板であり、幅方向の中央部分には、前後方向に直線状に延びるワイヤー通し溝113aが形成されている。ワイヤー通し溝113aは、シム板113の裏面の中央部分において下方に開口するほぼ円弧状断面の溝である。
ワイヤー連結金具111において、左右の側板部分111bに形成した矩形開口部11cには、フィルム止め材81を通すことが可能である。また、前後の係合爪111dは、フィルム止め材81の左右の側板部分81bに係合可能である。シム板113は、ワイヤー連結金具111の左右の側板部分111bの間に通すことが可能である。
ワイヤー11とフィルム止め材81の交差部分において、ワイヤー11の上側からワイヤー連結金具111を下向きで取り付ける。ワイヤー連結金具111の左右の側板部分111bの矩形開口部111cに、下側のフィルム止め材81が通った状態にする。ワイヤー11に、シム板113のワイヤー通し溝113aを位置決めし、シム板113を、側板部分111bの間において、ワイヤー11を挟み、フィルム止め材81の底面に乗せる。この状態で、クサビ金具112を、ワイヤー連結金具111の左右の側板部分111bの矩形開口部111cに差し込む。すなわち、クサビ金具112を、その先端側から、矩形開口部111cの上端の内周縁と、シム板113との間に差し込む。クサビ金具112を叩いて、その左右の側板部分112bの一定高さの後側部分が差し込まれるまで打ち込む。
ワイヤー連結金具111の左右の側板部分111bの下端に形成されている前後の係合爪111dが、下側のフィルム止め材81の左右の側板部分111bに対して下側から押し付けられる。クサビ金具112のクサビ効果と、板バネ部分112cのバネ力とによって、ワイヤー11とフィルム止め材81の交差部分が確実に連結固定される。この場合も、シム板113を用いて、ワイヤー11との間の接触面積、接触長さを確保している。クサビ金具112が直接、ワイヤー11に接触しないので、クサビ金具112の形状をより自由に設定できる。
なお、上記の各例では、ワイヤーとフィルム止め材の交差部分を固定するワイヤー固定構造について説明した。本発明のワイヤー固定構造は、フィルム止め材以外の長尺状の剛体部材とワイヤーとを連結固定するために用いることができる。例えば、円筒断面、矩形筒断面のパイプと、引張ワイヤーとを連結固定する場合にも適用可能である。
[アンカー用ワイヤーの例]
図4を参照して、平側アンカー用ワイヤー17、18、妻側アンカー用ワイヤー15として用いるのに適したアンカー用ワイヤーの一例を説明する。以下に、平側アンカー用ワイヤーについて説明するが、妻側アンカー用ワイヤーも同様な構造にできる。図4(a)は、平側アンカー用ワイヤーを示す概略側面図であり、図4(b)はその上部ワイヤーを示す説明図である。
平側アンカー用ワイヤー170は、上部ワイヤー171と、下部引出ワイヤー172と、これらの間に架け渡したターンバックル173とから構成されている。上部ワイヤー171はステンレススチール製のワイヤーであり、所定長さのワイヤー本体171aと、その両端に形成したループ部171b、171cと、ワイヤー端を覆っている加締め用の金属製の円筒クリップ171d、171eとを備えている。上側のループ部171bは、平側壁面枠組4Lの上端部、例えば平側横架材34に掛止され、下側のループ部171cは、ターンバックル173の上側のフック173aに掛止される。
下部引出ワイヤー172はステンレススチール製のワイヤーであり、所定長さのワイヤー本体172aと、その両端に形成したループ部172b、172cと、加締め用の金属製の円筒クリップ172d、172eとを備えている。上側のループ部172bは、ターンバックル173の下側のフック173bに掛止される。下側のループ部172cは、地中に埋設されているアンカー用鋼材53に掛止される。
下部引出ワイヤー172の上側のループ部172bにおいて、ワイヤー端172fが円筒クリップ172dから所定の長さ引き出されている。下部引出ワイヤー172における円筒クリップ172dからワイヤー端172fまでのワイヤー部分172gは、ワイヤー長調整部として機能する。ワイヤー部分172gを円筒クリップ172dの側に押し込むと、ループ部172cのループ長172hが長くなり、下部引出ワイヤー172の架け渡し長さを長くすることができる。適切な架け渡し長さに調整した後に円筒クリップ172dを加締める。
下部引出ワイヤー172は、地中に埋設したアンカー用鋼材53から地上に引き出しておく。下部引出ワイヤー172の地中埋設部分は、塩化ビニール管などの保護管175に通して保護する。上部ワイヤー171の上側のループ部171bを平側壁面枠組4Lの上端部に掛止し、その下側のループ部171cと、地面から引き出されている下部引出ワイヤー172の上側のループ部172bとの間に、ターンバックル173を架け渡す。ターンバックル173を回して、平側アンカー用ワイヤー170を所定の引張状態にする。平側アンカー用ワイヤー170は、想像線で示すように、塩化ビニール管などの保護管176によって覆っておくことができる。
現場に設置された平側アンカー用ワイヤー170の長さにはバラツキがある。下部引出ワイヤー172の上側のループ部172bのループ長172hを調整することによって、平側アンカー用ワイヤー170の架け渡し長さを適切な長さに設定することができる。よって、ターンバックル173によって、必要とされる引張力を平側アンカー用ワイヤー170に与えることができる。ターンバックル以外の張力調整部材、例えば、ラッチ式のワイヤー巻取り機構を用いることができる。
[軒の構造]
図4(a)、(c)を参照して、3連棟式温室建物1の左右の平側外壁面に設けた平側の軒140の一例を説明する。平側の軒140は、平側アンカー用ワイヤー170の上端側の部分に、水平方向に架け渡した2列のフィルム止め材141、142と、これらの上に張った一定幅の透光性フィルム143とから構成されている。図4(c)は、フィルム止め材141、142と平側アンカー用ワイヤー170の上部ワイヤー171との交差部分を示す説明図である。
フィルム止め材141、142は、前述の屋根面のフィルム止め材81、82と共通の部品である。上側のフィルム止め材141は、平側外壁面の上端部に水平に配置されている平側横架材34の近傍位置において、水平に、平側アンカー用ワイヤー170の上部ワイヤー171の上側の部位に取り付けられている。下側のフィルム止め材142は、上部ワイヤー171の下側の部位に、水平に取り付けられている。フィルム止め材141、142のフィルム止め溝141c、142cに、透光性フィルム143の一部が挿入されて不図示のばね材によって、外れないように固定される。
図4(c)に示すように、フィルム止め材141、142と上部ワイヤー171との交差部分を連結固定するために、ワイヤー連結金具91とクサビ金具92が用いられる(図2(a)参照)。別の固定構造を用いることも可能である。なお、妻側の軒130も同一構造とすることができる。
本例の温室建物1では、軒を設けてあるので、雨、雪等が、透光性フィルム、ガラスなどを張った外壁面に直接に当たらない。また、軒下の積雪による弊害を回避できる。
更に、軒用ワイヤーである上部ワイヤー171に直交する方向に延びる長尺状のフィルム止め材141、142を配列し、軒用屋根ふき材として、フィルム止め材141、142に透光性フィルム143を張り付けてある。よって、軒140は採光率が高く、軒を設けたことによって、採光が阻害されることがない。
これに加えて、平側アンカー用ワイヤー17、妻側アンカー用ワイヤー15を利用して、軒を構築している。したがって、簡単かつ廉価に、軒を敷設できる。
なお、本例では、引張構造の温室建物に軒を設けている。引張構造以外の温室建物の外壁面に軒を敷設することもできる。この場合にも、温室建物の外壁面に沿って軒下用ワイヤーを張り、軒下用ワイヤーに、透光性フィルム、透光性パネルなどの透光性の屋根ふき材を配置すればよい。
[各部の構成]
以下に、図1に示す3連棟式温室建物1の各部の構成例を説明する。
(妻側壁面枠組)
図5(a)は温室建物1の前側の妻側壁面枠組3Fを示す説明図であり、図5(b)はその部分斜視図である。図1、図5を参照して説明すると、前側の妻側壁面枠組3Fは、左右方向に一定の間隔、例えば、1.5mの間隔で一列に地面Gから垂直に立てた単管からなる複数本(9本)の妻側支柱21〜29を備えている。これらの妻側支柱21〜29の上端部には単管からなる左右の垂木材30が架け渡されている、また、単管からなる3本の妻側横架材31(1)、31(2)、31(3)が所定の間隔で水平に配置されている。例えば、これらの妻側横架材31(1)〜31(3)は、地面Gから、それぞれ、1.5m、2.5m、3.5mの高さ位置に配置されている。
下側の2本の妻側横架材31(1)、31(2)は、妻側支柱21〜29に水平に架け渡されており、上側の1本の妻側横架材31(3)は、左右の妻側支柱23、27の上端の高さ位置において、妻側支柱23〜27の間に水平に架け渡されている。これらの単管の交差部分は、図面において矩形枠で示すように、単管用の直交ジョイント、平行ジョイント、三方向ジョイント等のジョイントによって連結されている。各妻側支柱21〜29は地面Gに埋設した所定耐力の独立基礎によって支持されている。後側の妻側壁面枠組3Bも同様な構成となっている。基礎は独立基礎、布基礎などの各種の構造の基礎を用いることができる。また、妻側壁面枠組3Fの外側面には、上下方向に所定の間隔で、水平にフィルム止め材85が取り付けられ、これを外側から覆う状態に壁面透光性フィルム8aが張り付けられる。
(平側壁面枠組)
図6(a)は左側の平側壁面枠組4Lを示す説明図であり、図6(b)は中央枠組5を示す説明図であり、図6(c)は右側の平側壁面枠組4Rを示す説明図である。なお、図6(d)は、これらの位置を示す説明図である。
図1および図6(a)に示すように、左側の平側壁面枠組4Lは、前後方向に一定の間隔、例えば、1mの間隔で一列に地面Gから垂直に立てた単管からなる同一高さの複数本の平側支柱33と、これらの平側支柱33の上端部の間に水平に架け渡した単管からなる平側横架材34とによって構成されている。本例の温室建物1は3連棟式のものであるので、最も右側に位置する温室建物2(3)の右側の平側壁面枠組4R(3)は平側壁面枠組4Lと同一構造とされる。
連棟式の温室建物1の場合には、左右の温室建物2(1)、2(3)の間に位置する右側の平側壁面枠組4Rは、図6(c)に示すように、前後方向に一定の間隔、例えば、2mの間隔で一列に地面Gから垂直に立てた単管からなる同一高さの複数本の平側支柱35と、これらの平側支柱35の上端部の間に水平に架け渡した単管からなる平側横架材36と、平側横架材36と地面Gとの間の高さ位置において平側支柱35の間に水平に架け渡した平側横架材37とによって構成されている。なお、図示を省略してあるが、平側壁面枠組の外側面にも、上下方向に所定の間隔で、水平にフィルム止め材85が取り付けられ、これらを外側から覆う状態に壁面透光性フィルム8aが張り付けられる。
(中央枠組)
左右の平側壁面枠組4L、4Rの中間に位置する中央枠組5は、図6(b)に示すように、前後方向に2mの間隔で一列に地面Gから垂直に立てた単管からなる複数本の中央支柱41を備えている。前後方向の両端には前後の妻側支柱25と共に2本の単管支柱が配置される。中央支柱41のそれぞれの上端部には、単管からなる棟材42が水平に架け渡され、屋根面6の峰を規定している。また、棟材42と地面Gとの間において、妻側横架材31(2)と同一の高さ位置には、中央支柱41に水平に架け渡した単管からなる中央横架材43が配置されている。
(屋根面)
図7(a)は屋根面6を規定しているワイヤー11、12の配列状態を示す説明図であり、図7(b)は天井面7を規定しているワイヤー13、14の配列状態を示す説明図である。
まず、図1、図7(a)を参照して説明すると、ワイヤー11は屋根面左右方向引張材であり、左右の平側壁面枠組4L、4Rの上端部の平側横架材34、36の間に、前後方向に50cmの間隔で、左右方向に棟材42を経由して緊張状態に張り渡されている。また、ワイヤー12は屋根面前後方向引張材であり、前後の妻側壁面枠組3F、3Bの上端部の垂木材30の間に、左右方向に1.5mの間隔で、前後方向に緊張状態で水平に張り渡されている。
(天井面)
図1、図7(b)に示すように、天井面7を規定しているワイヤー13は天井面左右方向引張材であり、左右の平側壁面枠組4L、4Rの上端部の平側横架材34、36の間に、前後方向に50cmの間隔で、左右方向に緊張状態で水平に張り渡されている。同じく、天井面7を規定しているワイヤー14は天井面前後方向引張材であり、前後の妻側壁面枠組3F、3Bの妻側横架材31(2)の間に、左右方向に1.5mの間隔で、前後方向に緊張状態で水平に張り渡されている。
(ワイヤーのアンカー部分)
次に、図1、図5(b)から分かるように、妻側アンカー用ワイヤー15は両側のワイヤーを除き、左右方向に1.5mの間隔で配置され上半部分が二股に分かれて、妻側支柱21〜29の上端部および妻側横架材31(2)に連結されている。各妻側アンカー用ワイヤー15の下端は、地中に埋設された左右方向に水平に延びる長尺状のアンカー用鋼材51に掛止されている。妻側アンカー用ワイヤー15における地中埋設部分は、保護用の塩化ビニール管52によって覆い隠されている。
また、左側の平側アンカー用ワイヤー17は前後方向に1mの間隔で配置され、図5(a)に示すように、左側の平側壁面枠組4Lの上端部の平側横架材34に上端が連結されている。それらの下端は、地中に埋設した前後方向に延びるアンカー枠板53に掛止されている。また、平側アンカー用ワイヤー17も、地中埋設部分が塩化ビニール管54によって覆い隠されている。
図8(a)は隣接する温室建物2(1)、2(2)の屋根面6、6の間の谷部分を前後方向から見た場合の説明図であり、図8(b)は左右方向から見た場合の説明図である。図6(c)および図8に示すように、右側の平側壁面枠組4Rは、隣接する温室建物2(1)、2(2)の間において共用される共通平側壁面枠組となっている。ここに配置されている平側アンカー用ワイヤー18は、図8(b)に示すように、2mの間隔で、上側の平側横架材36と地中に埋設したアンカー用鋼材(図示せず)との間に垂直に緊張状態に張り渡されている。また、上側の平側横架材36と下側の平側横架材37との間に、50cmの間隔で、ワイヤー38が緊張状態で垂直に張り渡されている。
(雨樋および天窓)
図8に示すように、前後方向の中央から前後方向に向けて所定の水勾配の付いた雨樋20が配置されている。雨樋20は、例えば、谷部分に沿って前後方向に延びる板部材61の上に配置した足場板62およびその上に配置したカラー鋼板63等を用いて構成できる。
図9は温室建物2の峰部分に配置されている天窓部分の構造を示す説明図である。この図を参照して説明すると、切妻式の屋根面6においては、その峰から左右に所定幅だけ離れた位置に、前後方向に延びる溝形断面の窓枠71が配置されている。窓枠71はフィルム止め材であり、その上方に開口するフィルム止め溝に屋根面透光性フィルム8bの上端縁が差し込み固定されている。棟材42と、左右の窓枠71との間は、屋根面透光性フィルム8bが張られていない天窓9となっている。
屋根面6の峰に沿って延びている棟材42には、当該棟材42に沿って前後方向に延びる峰フィルム止め材72が取り付けられている。この峰フィルム止め材72と、屋根面6における窓枠71よりも谷側の位置にあるフィルム止め材80との間には、一定の間隔で、左右方向に延びるローラーガイド73が架け渡されている。フィルム止め材80は、上下のフィルム止め材81、82から構成されている。
ローラーガイド73の上には、当該ローラーガイド73に沿って転動可能な状態で、前後方向に延びるフィルム巻き上げローラー74が配置されている。峰フィルム止め材72とフィルム巻き上げローラー74との間に、透光性の天窓開閉用フィルム10が張り渡されている。
フィルム巻き上げローラー74は、図1に示すように、前後の妻側壁面に沿って下方に延びている巻き上げ用操作ハンドル76によって回転させることができる。フィルム巻き上げローラー74を回転させると、天窓開閉用フィルム10の巻き取り、巻き出しを行うことができ、これにより、天窓9を開閉できる。天窓開閉用フィルムの巻取り・巻き出し機構は公知であり、これ以上の説明は省略する。
なお、温室建物は、連棟式とせずに一棟のみの構成とすることができる。4棟以上の連棟構造とすることも可能である。上記の例において、前後左右のワイヤーの配列間隔、妻側支柱および平側支柱の配列間隔、ワイヤーおよび支柱等の材質、サイズ等は、一例である。これらは、温室建物の大きさ(前後方向・左右方向の寸法、天井高さ、屋根高さ)、設置場所の環境条件等に応じて適宜設定される。
1 温室建物
2 温室建物
3B 妻側壁面枠組
3F 妻側壁面枠組
4L 平側壁面枠組
4R 平側壁面枠組
5 中央枠組
6 屋根面
7 天井面
8a 壁面透光性フィルム
8b 屋根面透光性フィルム
9 天窓
10 天窓開閉用フィルム
11 ワイヤー
12 ワイヤー
13 ワイヤー
14 ワイヤー
15 妻側アンカー用ワイヤー
17 平側アンカー用ワイヤー
18 平側アンカー用ワイヤー
20 雨樋
21 妻側支柱
22 妻側支柱
23 妻側支柱
24 妻側支柱
25 妻側支柱
26 妻側支柱
27 妻側支柱
28 妻側支柱
29 妻側支柱
30 垂木材
31 妻側横架材
33 平側支柱
34 平側横架材
35 平側支柱
36 平側横架材
37 平側横架材
38 ワイヤー
41 中央支柱
42 棟材
43 中央横架材
51 アンカー用鋼材
52 塩化ビニール管
53 アンカー枠板
54 塩化ビニール管
61 板部材
62 足場板
63 カラー鋼板
71 窓枠
72 峰フィルム止め材
73 ローラーガイド
74 フィルム巻き上げローラー
76 巻き上げ用操作ハンドル
80 フィルム止め材
81 フィルム止め材
81a 底板部分
81b 側板部分
81c フィルム止め溝
82 フィルム止め材
82a 底板部分
82b 側板部分
82c フィルム止め溝
83 交差部分
85 フィルム止め材
86 連結金具
86a 底板部分
86b 側板部分
86c 矩形開口部
86d 係合爪
87 クサビ金具
87a 底板部分
87b 側板部分
87c 端板部分
89 ばね材
90 交差部分
91 ワイヤー連結金具
91a 底板部分
91b 側板部分
91c 矩形開口部
91d 係合爪
92 クサビ金具
92a 底板部分
92b 側板部分
92c 端板部分
92d ワイヤー通し溝
101 ワイヤー連結金具
101a 底板部分
101b 側板部分
101c 矩形開口部
101d 係合爪
102 クサビ金具
102a 底板部分
102b 側板部分
102c 矩形開口部
103 シム板
103a ワイヤー通し溝
111 ワイヤー連結金具
111a 底板部分
111b 側板部分
111c 矩形開口部
111d 係合爪
112 クサビ金具
112a 底板部分
112b 側板部分
112c 板バネ部分
113 シム板
113a ワイヤー通し溝
130 軒
131 フィルム止め材
132 フィルム止め材
133 透光性フィルム
140 軒
141 フィルム止め材
141c フィルム止め溝
142 フィルム止め材
142c フィルム止め溝
143 透光性フィルム
170 平側アンカー用引張材
171 上部ワイヤー
171a ワイヤー本体
171b ループ部
171c ループ部
171d 円筒クリップ
171e 円筒クリップ
172 下部引出ワイヤー
172a ワイヤー本体
172b ループ部
172c ループ部
172d 円筒クリップ
172e 円筒クリップ
172f ワイヤー端
172g ワイヤー部分
172h ループ長
173 ターンバックル
173a フック
173b フック
175 保護管
176 保護管

Claims (10)

  1. ワイヤーと、長尺状の剛体部材との交差部分を連結固定するワイヤー固定構造であって、
    前記剛体部材に、着脱可能な状態で、取り付け可能な連結具と、
    前記剛体部材と、当該剛体部材に取り付けた前記連結具との間に形成される隙間に差し込むことによって生じるクサビ効果によって、前記ワイヤーを前記剛体部材に固定可能なクサビ具と、
    を有しているワイヤー固定構造。
  2. 請求項1において、
    前記クサビ具は、所定長さのワイヤー押圧面を備えており、
    前記ワイヤー押圧面には、所定深さのワイヤー通し溝が形成されており、
    前記ワイヤー通し溝は、前記クサビ具の差し込み方向に延びる溝であるワイヤー固定構造。
  3. 請求項2において、
    前記クサビ具は、
    前記ワイヤー押圧面からの距離が、前記ワイヤー通し溝の長さ方向に沿って漸増あるいは漸減しているクサビ形状の部分を備え、
    前記クサビ具は、前記ワイヤーを挟み、ワイヤー押圧面を前記連結具に向けた姿勢、および、前記ワイヤーを挟み、前記ワイヤー押圧面を前記剛体部材に向けた姿勢で、前記隙間に差し込み可能であるワイヤー固定構造。
  4. 請求項1において、更に、
    前記隙間における前記剛体部材と前記クサビ具との間に差し込み可能なワイヤー押さえ具を有しており、
    前記ワイヤー押さえ具と前記剛体部材との間に前記ワイヤーが固定されるワイヤー固定構造。
  5. 請求項4において、
    前記ワイヤー押さえ具は、所定長さのワイヤー押圧面を備えており、
    前記ワイヤー押圧面には、所定深さのワイヤー通し溝が形成されており、
    前記ワイヤー通し溝は、前記クサビ具の差し込み方向に延びる溝であるワイヤー固定構造。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項において、
    前記ワイヤーが固定される前記剛体部材は、溝型断面あるいは筒状断面の部材であるワイヤー固定構造。
  7. 屋根面および外壁面が透光性のフィルムあるいはパネルによって規定されている温室建物の軒構造であって、
    前記温室建物の外壁面に沿って地中に埋設したアンカー部材と、
    前記外壁面に沿った水平方向に所定の間隔で配置され、前記外壁面の上端側の部位から斜め下方に張り出されて前記アンカー部材に掛止されている複数本の軒用ワイヤーと、
    前記外壁面から所定の長さに亘って張り出すように、前記軒用ワイヤーに張り渡した透光性フィルムあるいは透光性パネルからなる透光性の軒用屋根ふき材と
    を有している温室建物の軒構造。
  8. 請求項7において、
    前記軒用ワイヤーに直交する方向に延びる長尺状のフィルム止め材を有し、
    前記軒用屋根ふき材は透光性フィルムであり、
    前記フィルム止め材は、その長さ方向に延びるフィルム止め溝を備え、
    前記フィルム止め溝内に、前記透光性フィルムの一部が挿入されて、当該フィルム止め溝から外れないように固定されている
    温室建物の軒構造。
  9. 請求項8において、
    前記軒用ワイヤーと前記フィルム止め材との交差部分を相互に連結固定しているワイヤー固定構造は、請求項1ないし6のうちのいずれか一つの項に記載のワイヤー固定構造である温室建物の軒構造。
  10. 左右方向に所定の間隔で設置面に立てた妻側支柱、当該妻側支柱の上端部を繋ぐ垂木材、および、前記妻側支柱に水平に架け渡した妻側横架材によって構成される前後の妻側壁面枠組と、
    前後方向に所定の間隔で前記設置面に立てた平側支柱、および、当該平側支柱の上端部の間に水平に架け渡した平側横架材によって構成される左右の平側壁面枠組と、
    左右の前記平側壁面枠組の間において、前記前後方向に所定の間隔で前記設置面に立てた中央支柱、および、当該中央支柱の上端部に水平に架け渡した棟材によって構成される中央枠組と、
    前後の前記妻側壁面枠組の上端部の間に、前記左右方向に所定の間隔で、緊張状態に張り渡した屋根面前後方向ワイヤー、および、左右の前記平側壁面枠組の上端部の間に、前記前後方向に所定の間隔で、前記棟材を経由させて緊張状態に張り渡した屋根面左右方向ワイヤーによって構成される前記屋根面と、
    前後の前記妻側壁面枠組の前記上端部の間に、左右方向に所定の間隔で、緊張状態に張り渡した天井面前後方向ワイヤー、および、左右の前記平側壁面枠組の前記上端部の間に、前記前後方向に所定の間隔で、緊張状態に張り渡した天井面左右方向ワイヤーによって構成される天井面と、
    前後の前記妻側壁面枠組の前記上端部と前記設置面との間に、前記左右方向に所定の間隔で、緊張状態に張り渡した妻側アンカー用ワイヤーと、
    左右の前記平側壁面枠組の前記上端部と前記設置面との間に、前記前後方向に所定の間隔で、緊張状態に架け渡した平側アンカー用ワイヤーと
    を有しており、
    前記平側壁面枠組の外壁面および前記妻側壁面枠組の外壁面のうちの少なくとも一方には、請求項7ないし9にうちのいずれか一つの項に記載の軒構造が配置されており、
    前記平側アンカー用ワイヤーあるいは前記妻側アンカー用ワイヤーが、前記軒用ワイヤーとして用いられている温室建物。
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