JP2018129730A - 通信端末装置、通信システム、及び、通信端末装置の制御プログラム - Google Patents

通信端末装置、通信システム、及び、通信端末装置の制御プログラム Download PDF

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    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

【課題】アクセスポイントの探索による消費電力を削減する。
【解決手段】アクセスポイントを探索し、検出したアクセスポイントを介して第1の通信を行う第1の通信部と、第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに関する制御情報を取得する第1の制御部と、第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに接続する第2の制御部と、第1の通信部に接続させるアクセスポイントの識別情報を含む識別情報リストを記憶する記憶部と、第1の制御部が取得した制御情報に含まれる取得済みのアクセスポイントの識別情報が、記憶部に記憶された識別情報リストに含まれ、且つ、取得済みのアクセスポイントの識別情報に対応するアクセスポイントの強度情報が第1の閾値以上の場合、第2の制御部を起動させ、第1の制御部の動作を停止させる判定部と、を備える通信端末装置である。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信端末装置、通信システム、及び、通信端末装置の制御プログラム
に関する。
携帯端末の位置情報を利用して提供されるサービスがある。携帯端末の位置情報を利用するサービスには、例えば、携帯端末のユーザが所定の店舗から所定範囲内に進入すると、当該店舗で使用可能なクーポンが当該携帯端末に配信される、というものがある。携帯端末の位置情報を利用するサービスは、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)環境を
提供するWiFiサービス提供会社(MVNE:Mobile Virtual Network Enabler)によって提供される。
携帯端末の位置情報は、例えば、GPS(Global Positioning System)から取得され
る緯度経度、WiFiアクセスポイント(WiFi AP(Access Point))の受信電波から取得されるWiFiアクセスポイントのMAC(Media Access Control)アドレス等がある。MVNEが提供する携帯端末の位置情報を利用するサービスでは、WiFi APの情報が位置情報として用いられる。以後、携帯端末が取得するWiFi APの位置を示す情報を、WiFi APの位置情報、と称する。
携帯端末は、周囲に存在するWiFi APを検出するために、スキャンを行う。スキャンには、アクティブスキャンとパッシブスキャンがある。パッシブスキャンは、APから所定の周期で発信されるビーコン信号を受信し、周囲に存在するAPの情報を取得する探索方法である。アクティブスキャンは、携帯端末がプローブ要求を送信し、APがプローブ応答を返信することで、APの情報を取得する探索方法である。いずれのスキャンが実施されるかは、携帯端末の設定、使用周波数帯域等による。スキャンは、所定の周期の経過、及び、所定のイベントの発生の少なくとも一方を含む事象を契機に実行される。スキャンによって取得されるAPの情報には、例えば、IEEE 802.11シリーズ規
格で規定される、AP等のネットワーク機器の識別子であるESSID(Extended Service Set Identifier)、利用可能なチャネル等が含まれている。
携帯端末では、WiFi APと接続するために行われるスキャンと、WiFi APの位置情報を取得するために行われるスキャンとは、独立して行われる。WiFi APと接続するために行われるスキャンを、以後、AP接続用スキャン、と称する。WiFi
APの位置情報を取得するために行われるスキャンを、以後、位置取得用スキャンと称する。
例えば、Android OSのバージョン5.0からは、AP接続用スキャンと位置取得用スキャンとは、個別にON/OFFを設定可能である。
特開2015−142171号公報 国際公開第2008/020536号 特開2008−60742号公報
しかしながら、WiFi APの位置情報を携帯端末の位置情報として利用するサービスを、WiFi通信可能な携帯端末に提供する場合には、以下の問題がある。WiFi APの位置情報を用いるサービスの場合には、位置取得用スキャンによって取得された情報が用いられる。AP接続用スキャンでも、WiFi APの位置情報を利用したサービスに用いられるAPの情報を取得することは可能である。しかしながら、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとは、独立したスキャン動作であり、連携する機能が備えられていないため、WiFi APの位置情報を利用したサービスにAP接続用スキャンによって取得された情報を用いることができない。一方、位置取得用スキャンによって取得されたAPの情報をWiFi APへの接続に用いることもできない。
したがって、携帯端末がWiFi APの位置情報を利用し、且つ、WiFi通信が有効に設定されている場合には、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの両方が起動される。位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとは独立しているので、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの両方が実施されている場合には、両方のスキャンによって電力が消費される。
本発明の一態様は、アクセスポイントの探索による消費電力を削減可能な通信端末装置、通信システム、及び、通信端末装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、通信端末装置である。通信端末装置は、第1の通信部、第1の制御部、第2の制御部、記憶部、判定部を備える。第1の通信部は、アクセスポイントを探索し、検出したアクセスポイントを介して第1の通信を行う。第1の制御部は、第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに関する制御情報を取得する。第2の制御部は、第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに接続する。記憶部は、第1の通信部に接続させるアクセスポイントの識別情報を含む識別情報リストを記憶する。判定部は、第1の制御部が取得した制御情報に含まれる取得済みのアクセスポイントの識別情報が、記憶部に記憶された識別情報リストに含まれ、且つ、取得済みのアクセスポイントの識別情報に対応するアクセスポイントの強度情報が第1の閾値以上の場合、第2の制御部を起動させ、第1の制御部の動作を停止させる。
開示の通信端末装置、通信システム、及び、通信端末装置の制御プログラムによれば、アクセスポイントの探索による消費電力を削減することができる。
図1は、第1実施形態に係るサービス提供システムのシステム構成の一例を示す図である。 図2Aは、第1実施形態に係るサービス提供システムにおける位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンのON/OFF制御の処理のシーケンスの一例を示す図である。 図2Bは、第1実施形態に係るサービス提供システムにおける位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンのON/OFF制御の処理のシーケンスの一例を示す図である。 図2Cは、第1実施形態に係るサービス提供システムにおける位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンのON/OFF制御の処理のシーケンスの一例を示す図である。 図3は、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、端末の機能構成の一例を示す図である。 図5は、AP接続履歴リストの一例を示す図である。 図6は、接続先ESSIDリストの一例を示す図である。 図7Aは、端末の判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。 図7Bは、端末の判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。 図8は、端末の接続制御部の処理のフローチャートの一例である。 図9は、端末の判定部の、接続制御部から通知が入力された場合の処理のフローチャートの一例である。 図10は、端末の判定部の周波数帯域設定処理のフローチャートの一例である。 図11は、端末の判定部の、管理サーバからデータを受信した場合の処理のフローチャートの一例である。 図12は、管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図13は、管理サーバの機能構成の一例を示す図である。 図14は、AP管理DBのサービス情報テーブルの一例を示す図である。 図15は、位置管理DBのデータ構造の一例を示す図である。 図16は、管理サーバの制御部の処理のフローチャートの一例である。 図17は、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの制御が独立している端末におけるWiFiスキャンに係る消費電力イメージの一例を示す図である。 図18は、第1実施形態に係る端末の位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの消費電力イメージの一例を示す図である。 図19は、公衆無線LAN ESSIDリストの一例を示す図である。 図20は、第1実施形態の第1変形例に係る、判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一部の一例である。 図21は、第1実施形態の第2変形例に係る、判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一部の一例である。 図22は、第1実施形態の第3変形例に係る端末の判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一部の一例である。 図23は、第2実施形態に係る端末の機能構成の一例である。 図24は、スキャン制御プログラムの設定画面の一例を示す図である。 図25Aは、スキャン制御プログラムの設定画面に係る判定部の処理のフローチャートの一例である。 図25Bは、スキャン制御プログラムの設定画面に係る判定部の処理のフローチャートの一例である。 図26は、第2実施形態に係る、端末の判定部の周波数帯域設定処理のフローチャートの一例である。 図27は、5GHz単独フラグの設定の一例を示す図である。 図28は、スキャン制御プログラムの設定画面を通じたAP追加処理のシーケンスの一例を示す図である。 図29は、管理下APのハードウェア構成の一例を示す図である。 図30は、第3実施形態に係る管理サーバと管理下APとの機能構成の一例を示す図である。 図31は、第3実施形態に係る管理サーバのAP管理DBに格納されているトラフィック管理テーブルの一例を示す図である。 図32は、第3実施形態に係る加入者情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 図33は、管理下APのトラフィック算出部の処理のフローチャートの一例である。 図34Aは、管理サーバのトラフィック管理部の処理のフローチャートの一例である。 図34Bは、管理サーバのトラフィック管理部の処理のフローチャートの一例である。 図35は、第3実施形態に係る管理サーバの制御部の、管理下APに接続中の端末についてのトラフィック管理処理のフローチャートの一例である。 図36Aは、第3実施形態に係る管理サーバの制御部の、端末の管理下APへの接続を制御する処理のフローチャートの一例である。 図36Bは、第3実施形態に係る管理サーバの制御部の、端末の管理下APへの接続を制御する処理のフローチャートの一例である。 図37Aは、第3実施形態に係る端末の判定部の、管理サーバからの通知を受けた場合の処理のフローチャートの一例である。 図37Bは、第3実施形態に係る端末の判定部の、管理サーバからの通知を受けた場合の処理のフローチャートの一例である。 図38は、第3実施形態に係る、端末の判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。 図39は、第4実施形態に係る端末の処理の一例を示す図である。 図40Aは、第4実施形態に係るサービス提供システムにおける処理のシーケンスの一例を示す図である。 図40Bは、第4実施形態に係るサービス提供システムにおける処理のシーケンスの一例を示す図である。 図41は、第4実施形態に係る端末の判定部が接続制御部から通知を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。 図42Aは、第4実施形態に係る端末の判定部の、位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。 図42Bは、第4実施形態に係る端末の判定部の、位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。 図43は、第5実施形態に係るサービス提供システムのシステム構成の一例を示す図である。 図44は、第5実施形態に係る端末の接続先ESSIDリストの一例である。 図45は、第5実施形態に係る管理サーバ5の接続先ESSIDリストの一例である。 図46Aは、第5実施形態に係るサービス提供システムによって提供されるサービスに係る処理の流れの一例を示す図である。 図46Bは、第5実施形態に係るサービス提供システムによって提供されるサービスに係る処理の流れの一例を示す図である。 図47は、第5実施形態に係る端末の判定部の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。 図48は、第5実施形態に係る端末の、管理サーバからの通知を受けた場合の処理のフローチャートの一例である。 図49は、第5実施形態に係る管理サーバの制御部の処理のフローチャートの一例である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るサービス提供システム100のシステム構成の一例を示す図である。サービス提供システム100は、端末1、基地局2、管理下無線LAN(Loca
l Area Network)ネットワーク40、管理サーバ5を含む。ただし、図1には、管理外無線LANネットワーク30も示されている。管理サーバ5は、例えば、管理組織としてMVNEによって管理されるサーバである。管理下無線LANネットワーク40には、管理サーバ5の管理下のAP 4が複数含まれている。管理サーバ5の管理下のAP 4は、例えば、管理サーバ5の管理組織が所有し、設置したAP、管理サーバ5の管理組織と提携する組織が所有し、設置したAP等である。以後、管理下のAP 4を、管理下AP 4と称する。サービス提供システム100は、「通信システム」の一例である。管理サーバ5は、「情報処理装置」の一例である。管理下AP 4は、「第1のアクセスポイント」の一例である。端末1は、「通信端末装置」の一例である。
管理外無線LANネットワーク30は、例えば、管理サーバ5の管理組織以外のサービス提供会社が提供する公衆無線LANである。管理外無線LANネットワーク30には、管理サーバ5の管理外のAP 3が複数含まれている。管理サーバ5の管理外のAP 3は、例えば、管理サーバ5の管理組織又は管理サーバ5の管理組織と提携する組織が所有し、設置したAP以外のAPである。以後、管理外のAP 3を、管理外AP 3と称する。
端末1は、例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末等の携帯端末である。端末1は、WiFi通信と、通信事業者によって提供されるセルラ網を用いた通信を行うことができる端末である。通信事業者によって提供されるセルラ網を用いた通信を、以後、セルラ通信、と称する。
端末1は、管理外無線LANネットワーク30又は管理下無線LANネットワーク40に接続し、WiFiによる通信を行う。また、端末1は、基地局2に接続し、例えば、LTE(Long Term Evolution)、第3世代移動通信システム等のセルラ通信を行う。管理
外無線LANネットワーク30、管理下無線LANネットワーク40、及び、管理サーバ5は、インターネットに接続している。管理サーバ5は、インターネットを通じて、管理下AP 4を管理する。WiFi通信は、「第1の通信」の一例である。セルラ通信は、「第2の通信」の一例である。
サービス提供システム100では、端末1に、端末1の位置情報を利用したサービスが提供される。サービス提供システム100によって提供されるサービスで用いられる端末1の位置情報は、例えば、管理下AP 4の位置情報である。
第1実施形態では、端末1は、APの位置情報を用いて、AP接続用スキャン及び位置取得用スキャンのON/OFFを制御する。具体的には、端末1は、管理下AP 4に接続可能な状況である場合にはAP接続用スキャンをON、位置取得用スキャンをOFFに設定する。また、端末1は、管理下AP 4に接続可能な状況以外では、AP接続用スキャンをOFF、位置取得用スキャンをONに設定する。管理下AP 4に接続可能な状況とは、例えば、管理下AP 4のRSSI(Received Signal Strength Indication)が
所定の閾値以上である状況である。ここで、RSSIは、電波の強度を示す「強度情報」の一例である。ただし、「強度情報」は、RSSIに限定されず、端末1の現在位置におけるAPからの電波の強度を示す情報であればよい。位置取得用スキャン、AP接続用スキャンは、それぞれ、「アクセスポイントの探索」の一例である。
図2A、図2B、及び、図2Cは、第1実施形態に係るサービス提供システム100における位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンのON/OFF制御の処理のシーケンスの一例を示す図である。図2Aでは、端末1は、管理下AP 4の通信範囲外に存在し、管理下AP 4に向かって移動していることを前提とする。また、端末1と管理下AP
4との間には管理外AP 3が存在しており、管理外AP 3と管理下AP 4とは1
00mほど離れていることを前提とする。
S1では、端末1のAP接続用スキャン(図中、「AP接続」)はOFF、位置取得用スキャン(図中、「位置取得」)はONに設定されている。位置取得用スキャンのスキャン周期は、例えば、60秒に設定されている。
S2では、端末1は、位置取得用スキャンを実行する。位置取得用スキャンでは、端末1は、プローブ要求を送信する。プローブ要求は、例えば、ブロードキャストで送信され、APの存在を問い合わせるためのメッセージである。S3では、端末1からのプローブ要求を受信した管理外AP 3からプローブ応答が返ってくる。プローブ応答には、プローブ応答を送信するAPのESSID(Extended Service Set Identifier)が含まれて
いる。なお、AP接続用スキャンにおいても、端末1からプローブ要求が送信され、プローブ要求を受信したAPからプローブ応答が返信されるものとする。
S4では、端末1は、位置取得用スキャンの結果から、管理外AP 3のRSSIが閾値1以上であることを検出する。RSSIの閾値1は、APの検出に用いられる閾値であって、例えば、−78dBmである。
S5では、端末1は、基地局2を通じて、セルラ通信で、検出した管理外AP 3のAP情報を管理サーバ5に送信する。AP情報には、例えば、検出されたAPのESSID、BSSID(Basic Service Set Identifier)、RSSI等が含まれている。BSSIDは、ESSIDと同様、無線LAN機器を識別するネットワーク識別子である。
BSSIDは、1台のAPのみを含むネットワークであるBSS(Basic Service Set
)を識別するための識別子である。BSSIDには、APのMACアドレスが設定されることが多い。第1実施形態においても、APのBSSIDには、APのMACアドレスが用いられることを想定する。ESSIDは、複数のBSSを含むネットワークであるESSを識別するための識別子である。ESSIDが一致する機器同士がWiFi通信を行うことができる。
S6では、管理サーバ5は、端末1からのAP情報に基づいて、端末1の位置を確認し、端末1が管理下AP 4の通信範囲に近ければ、当該管理下AP 4に応じたサービスを端末1に提供する。例えば、管理サーバ5は、端末1が管理下AP 4の通信範囲に近い場合には、クーポン等をセルラ通信経由で、端末1にPUSH配信する。
S7では、端末1は、継続して位置取得用スキャンを実行する。S7では、端末1のユーザが移動し、端末1が管理下AP 4により近づいたことで、端末1が送信したプローブ要求に対して管理下AP 4からプローブ応答が送信される。
図2BのS8では、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることを検出する。また、端末1は、管理下AP 4のESSIDのリスト(接続先ESSIDリスト)を保持している。端末1は、管理下AP 4のESSIDが接続先ESSIDリストに登録されているESSIDと一致することを確認し、位置取得用スキャンの周期を、例えば、5秒とより短い値に変更する。
S9では、端末1は、基地局2を通じて、セルラ通信で、検出した管理下AP 4のAP情報を管理サーバ5に送信する。S10では、管理サーバ5は、AP情報に基づいて、端末1の位置を確認し、端末1に近い管理下AP 4に応じたサービスの処理を行う(クーポンのPush配信等)。以後、端末1は、5秒に1回の周期で位置取得用スキャンを行う。
S11では、端末1は、5秒に1回の周期で位置取得用スキャンを行うが、S7における位置取得用スキャンと、検出される管理下AP 4のESSIDが同じであるので、管理下AP 4のAP情報を管理サーバ5に送信しない。
S12では、移動により端末1がさらに管理下AP 4に近づき、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出する。閾値2は、AP接続用スキャンをONに設定する閾値であって、例えば、−50dBmである。
図2CのS13では、端末1は、AP接続用スキャンをONに設定し、位置取得用スキャンをOFFに設定する。S14では、端末1は、AP接続用スキャンを開始する。
S15では、すでに端末1は、接続するのに十分なRSSIの強度で管理下AP 4からの電波を受信可能な位置に存在するので、端末1は、管理下AP 4のRSSIが接続閾値以上であることを検出する。接続閾値は、APへの接続の判定に用いられる閾値であり、例えば、−78dBmである。
S16では、端末1は、管理下AP 4に対して接続シーケンスを行う。接続シーケンスでは、例えば、認証、接続要求及び応答等の処理が行われる。S17では、WiFi通信が行われる。
S18では、移動により端末1は管理下AP 4から離れ、端末1は、管理下AP 4のRSSIが切断閾値以下であることを検出する。切断閾値は、APとの接続の切断の判定に用いられる閾値であり、例えば、−85dBmである。端末1と管理下AP 4との接続が切断される。閾値の大小関係は、例えば、切断閾値<接続閾値≦閾値1<閾値2である。
S19では、端末1は、AP接続用スキャンをOFFに設定し、位置取得用スキャンをONに設定する。以後、端末1は、スキャン周期60秒で位置取得用スキャンを実行する。
なお、図2A〜図2Cでは、端末1は、位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンにおいて、プローブ要求を送信するアクティブスキャンを実行するとして説明された。ただし、端末1の実行するスキャンはアクティブスキャンに限定されない。端末1は、パッシブスキャンを行ってもよい。
第1実施形態では、位置取得用スキャンで得られたAP情報をAPへの接続に用いることによって、AP接続用スキャンをONにしている時間が短縮される。また、位置取得用スキャン又はAP接続用スキャンの一方がONである場合には、もう一方はOFFに設定される。これによって、APのスキャンによる消費電力を削減することができる。
<端末の装置構成>
図3は、端末1のハードウェア構成の一例を示す図である。端末1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等である。端末1は、CPU(Central Processing Unit)1
51、RAM(Read Only Memory)152、不揮発性メモリ153、ディスプレイ154、タッチパネル155、スピーカ156、マイクロフォン157、音声回路158、セルラ通信部159、セルラ用アンテナ160、WiFi通信部161、WiFi用アンテナ162、GPS 163、Bluetooth(登録商標)通信部164を備える。
RAM 152は、揮発性メモリであり、CPU 151に作業領域を提供する。不揮
発性メモリ153は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリである。不揮発性メモリ153は、OS(Operating
System)、アプリケーション、スキャン制御プログラム、WiFi設定プログラム等を
記憶する。WiFi設定プログラムは、AP接続用スキャンと位置取得用スキャンとのON/OFFを制御するプログラムであり、端末1の工場出荷時にプリインストールされているプログラムである。スキャン制御プログラムは、WiFi設定プログラムに対して、AP接続用スキャンと位置取得用スキャンとのON/OFFを指示するプログラムである。スキャン制御プログラムは、例えば、インターネット上の所定のサイトからダウンロードして取得されるプログラムである。
タッチパネル155は、位置入力装置の1つであって、ディスプレイ154の表面に配置されており、ディスプレイ154の画面に対応する指のタッチ位置の座標を入力する。タッチパネル155は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等のいずれであってもよい。
ディスプレイ154は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)である。ディスプレイ154は、CPU 151が生成した信号に従って、画面データを表示する。
セルラ通信部159は、セルラ用アンテナ160と接続している。WiFi通信部161は、WiFi用アンテナ162と接続している。セルラ通信部159、WiFi通信部161、Bluetooth通信部164は、それぞれ、接続されるアンテナを通じて受信した無線信号を電気信号に変換してCPU 151に出力したり、CPU 151から入力される電気信号を無線信号に変換してアンテナを通じて送信したりする。WiFi通信部161は、「第1の通信部」の一例である。セルラ通信部159は、「第2の通信部」の一例である。
セルラ通信部159は、例えば、第3世代移動通信システム、第2世代移動通信システム、LTE、LTE−Advanced、及び、LTE−Advanced以降のキャリアの無線通信網のうちのいずれか1つ又は複数に対応する電子回路である。WiFi通信部161は、第1実施形態では、IEEE802.11nに対応していることとする。
音声回路158は、音声出力装置としてのスピーカ156と、音声入力装置としてのマイクロフォン157と、に接続する。音声回路158は、マイクロフォン157から入力された音声信号を電気信号に変換してCPU 151に出力したり、CPU 151から入力された電気信号を音声信号に変換してスピーカ156に出力したりする。
CPU 151は、不揮発性メモリ153に格納されるプログラムをRAM 152に展開し、展開された命令を実行することによって様々な処理を行う。CPU 151は、タッチパネル153、セルラ通信部159、音声回路158、WiFi通信部161、Bluetooth通信部164、GPS 163のいずれかからの入力を受け、所定の処理を実行する。CPU 151は、所定の処理の実行結果を、RAM 152、ディスプレイ155、セルラ通信部159、音声回路158、WiFi通信部161、Bluetooth通信部163のいずれかへ出力する。
なお、端末1のハードウェア構成は、図3に示されるものに限定されず、適宜、追加、置換、削除等の変更が可能である。例えば、端末1は、図3に示される構成に加えて、可搬記録媒体を駆動する可搬記録媒体駆動装置を備えてもよい。可搬記録媒体は、例えば、SD(Secure Digital)メモリカード、miniSDカード、microSDカード等である。
図4は、端末1の機能構成の一例を示す図である。端末1は、機能構成要素として、WiFi切替制御部11、WiFi設定部12、WiFi制御部13、セルラ通信処理部14を含む。WiFi切替制御部11は、CPU 151が不揮発性メモリ153内のスキャン制御プログラムを実行することによって達成される機能構成要素である。WiFi設定部12は、例えば、CPU 151がWiFi設定プログラムを実行することによって達成される機能構成要素である。WiFi制御部13、セルラ通信処理部14は、CPU
151がOSを実行することによって達成される機能構成要素である。なお、WiFi設定プログラム、スキャン制御プログラムは、アプリケーションプログラムである。
OS、WiFi設定プログラムは、端末1にプリインストールされているプログラムである。スキャン制御プログラムは、例えば、ダウンロード等によって取得されインストールされるプログラムである。OS、WiFi設定プログラム等のプリインストールのプログラムの動作を書き換えることは、通常、端末1の製造メーカでなければ難しい。そのため、第1実施形態では、スキャン制御プログラムを端末1にインストールすることで、OS、WiFi設定プログラム等のプリインストールされているプログラムの動作を利用し、さらに、所望のAPに端末1を接続させるという作用を得る。
WiFi制御部13は、位置取得制御部131、接続制御部132、周波数設定部133、AP接続履歴リスト134を含む。位置取得制御部131は、位置取得用スキャンを制御する。具体的には、位置取得制御部131は、WiFi通信部161のON/OFFを制御し、設定されているスキャン周期で、設定されている周波数帯域について、アクティブスキャン又はパッシブスキャンを行う。位置取得制御部131は、位置取得用スキャンによって取得したAP情報をWiFi切替制御部11に出力する。
接続制御部132は、AP接続用スキャン、WiFi通信を制御する。具体的には、接続制御部132は、WiFi通信部161のON/OFFを制御し、設定されているスキャン周期で、設定されている周波数帯について、アクティブスキャン又はパッシブスキャンを行う。また、接続制御部132は、WiFi通信部161を通じて、APとの接続シーケンス及び通信を制御する。接続制御部132は、APに接続した場合には、接続通知を判定部111に出力する。また、接続制御部132は、APの圏外に移動することによって接続が切断された場合には圏外通知を、判定部111に出力する。
AP接続用スキャンのON/OFFは、接続制御部132を起動又は停止させることを示す。位置取得用スキャンのON/OFFは、位置取得制御部131を起動又は停止させることを示す。接続制御部132は、「第2の制御部」の一例である。位置取得制御部131は、「第1の制御部」の一例である。位置取得用スキャンによって取得されるAP情報は、「アクセスポイントに関する制御情報」の一例である。位置取得用スキャンのスキャン周期は、「第1の制御部が制御情報を取得する周期」の一例である。
周波数設定部133は、WiFiにおける使用周波数帯域を設定する。第1実施形態では、WiFi通信部161はIEEE802.11nに対応しているので、周波数設定部133は、WiFi通信部161の使用周波数帯域を、WiFi周波数制御部123からの指示に従って、2.4GHz帯と5GHz帯とのいずれか又は両方に設定する。
WiFi設定部12は、位置取得ON/OFF部121、接続制御ON/OFF部122、WiFi周波数制御部123を含む。位置取得ON/OFF部121は、位置取得制御部131の起動及び停止を制御する。接続制御ON/OFF部122は、接続制御部132の起動及び停止を制御する。WiFi周波数制御部123は、周波数設定部133に対して使用周波数帯域を設定する。
位置取得ON/OFF部121、接続制御ON/OFF部122、WiFi周波数制御部123は、それぞれ、タッチパネル155を通じたユーザ操作の入力を受けて、位置取得制御部131、接続制御部132、周波数設定部133の設定を行う。ユーザ操作は、例えば、WiFi設定プログラムの設定画面から入力される。WiFi設定プログラムの設定画面は、例えば、ユーザが手動でAPに接続する場合に用いられる。
また、位置取得ON/OFF部121、接続制御ON/OFF部122、WiFi周波数制御部123は、それぞれ、WiFi切替制御部11や他のアプリケーションからの入力を受けて、位置取得制御部131、接続制御部132、周波数設定部133の設定を行う。
セルラ通信処理部14は、セルラ通信部159とのインタフェースである。セルラ通信処理部14は、第1実施形態では、セルラ通信部159とWiFi切替制御部11との間のデータの送受信を行う。
WiFi切替制御部11は、判定部111、WiFi設定制御部112、周辺機器制御部113、外部サーバ通信制御部114、接続先ESSIDリスト115を含む。判定部111は、位置取得制御部131からAP情報の入力を受けて、位置取得用スキャンのON/OFF、AP接続用スキャンのON/OFF、位置取得用スキャンのスキャン周期、WiFiの使用周波数帯域の判定を行う。判定部111の位置取得用スキャンのON/OFF、AP接続用スキャンのON/OFF、及び、WiFiの使用周波数帯域に関する判定結果は、WiFi設定制御部112に出力される。また、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期の判定結果に従って、位置取得用スキャンのスキャン周期を位置取得用制御部131に設定する。また、判定部111は、位置取得制御部131から入力されるAP情報を、外部サーバ通信制御部114に出力し、外部サーバ通信制御部114を通じて、管理サーバ5に送信する。判定部111の処理の詳細は後述される。判定部111は、「判定部」の一例である。
WiFi設定制御部112は、WiFi設定部12とのAPI(Application Programming Interface)である。WiFi設定制御部112は、判定部111から、位置取得用
スキャンのON/OFF、AP接続用スキャンのON/OFF、及び、WiFiの使用周波数帯域に関する判定結果の入力を受け、WiFi設定部12に出力する。
なお、第1実施形態では、WiFi設定部12内に、位置取得制御部131に位置取得用スキャンのスキャン周期を設定する機能構成要素が備えられていない。そのために、判定部111が、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期の設定を行う。ただし、位置取得用スキャンのスキャン周期の設定は、判定部111によって実行されることに限定されない。例えば、WiFi設定部12内に、位置取得制御部131に位置取得用スキャンのスキャン周期を設定する機能構成要素が備えられている場合には、判定部111の位置取得用スキャンのスキャン周期に関する判定結果を、WiFi設定制御部112を通じて当該機能構成要素に出力してもよい。
周辺機器制御部113は、判定部111からの指示に従って、周辺機器の起動及び停止を制御する。周辺機器とは、例えば、GPS 163、Bluetooth通信部164、マイクロフォン157等である。周辺機器制御部113は、例えば、外部サーバ通信制御部114を通じて、判定部111に管理サーバ5から受信されたサービス情報が入力されると、当該サービス情報に応じた判定部111からの指示に従って、サービス情報に応じた周辺機器を起動させる。
外部サーバ通信制御部114は、例えば、管理サーバ5のような外部のサーバと情報の送受信を行う。具体的には、例えば、外部サーバ通信制御部114は、接続制御部132及びセルラ通信処理部14とのAPIである。例えば、外部サーバ通信制御部114は、判定部111から入力されたAP情報をセルラ通信処理部14に出力する。AP情報は、セルラ通信処理部14から管理サーバ5に送信される。例えば、外部サーバ通信制御部114は、管理サーバ5からセルラ通信処理部14を通じて受信されたサービス情報を判定部111に出力する。
AP接続履歴リスト134、接続先ESSIDリスト115は、不揮発性メモリ153に格納されている。AP接続履歴リスト134は、OSの管理下のデータであって、OS以外のプログラム、すなわち、WiFi切替制御部11及びWiFi設定部12からの参照はできない。AP接続履歴リスト134には、接続実績のあるAPのESSIDが含まれている。AP接続履歴リスト134に含まれるESSIDは、管理下 AP4か否かは問われない。
一方、接続先ESSIDリスト115は、スキャン制御プログラムの管理下のデータである。接続先ESSIDリスト115には、管理下AP 4のESSID、管理外AP 3のうちユーザによって許可されたAPのESSIDが含まれる。
ESSIDは、「アクセスポイントの識別情報」の一例である。端末1の不揮発性メモリ153は、「記憶部」の一例である。接続先ESSIDリスト115は、「識別情報リスト」の一例である。
図5は、AP接続履歴リスト134の一例を示す図である。AP接続履歴リスト134は、接続実績のあるAPのESSIDのリストである。AP接続履歴リスト134は、接続制御部132によって管理されている。AP接続履歴リスト134は、OSのインストール時に作成され、初期状態では空である。AP接続履歴リスト134は、接続制御部132がAPとの接続の可否を判定する際に用いられる。AP接続履歴リスト134にESSIDが登録されている場合に、AP接続用スキャンによって検出されたAPへの接続シーケンスが行われる。AP接続履歴リスト134にESSIDが登録されていない場合には、AP接続用スキャンによって検出されたAPであっても接続シーケンスは行われない。
AP接続履歴リスト134では、例えば、WiFi設定プログラムの設定画面を通じて、APのESSIDを選択又は削除するユーザ操作が入力された場合に、当該ESSIDが登録又は削除される。WiFi設定プログラムの設定画面を通じて、APのESSIDを選択するユーザ操作が入力されることによって、当該APとの接続を確立するための処理が開始される。WiFi設定プログラムの設定画面を通じて、APのESSIDを削除するユーザ操作が入力されることによって、当該APとの接続を切断するための処理が開始される。すなわち、WiFi設定プログラムの設定画面を通じてAPのESSIDを選択、削除することによって、ユーザが手動で当該APと接続又は切断を行うことができる。
図6は、接続先ESSIDリスト115の一例を示す図である。接続先ESSIDリスト115は、スキャン制御プログラムによって優先的に端末1を接続させるAPのESSIDを保持する。スキャン制御プログラムによって優先的に端末1を接続させるAPには、例えば、管理下AP 4と、端末1のユーザがWiFi通信の接続を選択したAPと、がある。接続先ESSIDリスト115は、スキャン制御プログラムのインストール時に、不揮発性メモリ153に作成され、予め管理下AP 4のESSIDが格納されている。
接続先ESSIDリスト115のエントリには、ESSID、管理元提供フラグ、BSSIDの項目が含まれている。管理元提供フラグは、管理下AP 4であることを示すフラグである。例えば、管理元提供フラグが「1」である場合には、管理下AP 4であることが示される。管理元提供フラグは、例えば、接続先ESSIDリスト115の編集時に、ユーザ追加のAPの情報は削除され、管理サーバ5の管理組織のAPの情報は削除されないようにするために用いられる。また、第1実施形態では、管理元提供フラグが「0」であるESSIDのAPに該当するAP情報は、管理サーバ5には送信されない。位置取得用スキャンによって取得されたAP情報に含まれるESSIDにESSIDが一致する接続先ESSIDリスト115のエントリの管理元提供フラグが「0」である場合は、「取得済みの前記アクセスポイントの識別情報が前記指定されたアクセスポイントの識別情報と一致する場合」の一例である。
接続先ESSIDリスト115は、判定部111によって、AP接続用スキャンをONに設定することの判定に用いられる。例えば、判定部111は、位置取得用スキャンによって検出されたAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に登録されており、且つ、検出されたAPのRSSIが閾値2以上である場合に、AP接続用スキャンをONに設定することを判定する。
図7A及び図7Bは、端末1の判定部111の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。図7Aに示される処理は、位置取得用スキャンがONに設定されると開始される。図7A及び図7Bに示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP1では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを判定する。位置取得用スキャンのスキャン周期の初期設定は60秒である。判定部111は、位置取得制御部131に対し、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する。位置取得制御部131への位置取得用スキャンのスキャン周期の設定は、例えば、判定部111がスキャン周期で位置取得制御部131に位置取得用スキャンの開始を指示することで行われてもよい。位置取得用スキャンのスキャン周期の初期設定の値は、「第1の周期」の一例である。
OP2では、スキャン周期に従って位置取得制御部131によって位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部131から受信する。
OP3では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが閾値1以上のAP情報を収集する。なお、図示されていないが、RSSIが閾値1以上のAP情報が存在しない場合には、処理がOP2に進む。閾値1は、「第2の閾値」の一例である。
OP4では、判定部111は、OP3で収集したAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがあるか否かを判定する。OP3で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがある場合には(OP4:YES)、処理が図7BのOP6に進む。OP3で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがない場合には(OP4:NO)、処理がOP5に進む。OP4の処理は、図2AのS4、図2BのS8の処理に相当する。
OP5では、判定部111は、AP情報を、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。OP3で収集されたAP情報が複数存在する場合には、OP5では、当該複数のAP情報を含むデータが管理サーバ5に送信される。その後、処理がOP2に進む。OP5の処理は、図2AのS5に相当する。
図7BのOP6では、判定部111は、RSSIが閾値1以上、且つ、ESSIDが接続先ESSIDリスト115に登録されている該当AP情報が管理サーバ5に送信済みであるか否かを判定する。該当AP情報が管理サーバ5に送信済みである場合には(OP6:YES)、処理がOP8に進む。該当AP情報が管理サーバ5に未送信である場合には(OP6:NO)、処理がOP7に進む。
OP7では、判定部111は、該当AP情報を、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。なお、管理サーバ5に送信されるAP情報は、RSSIが閾値1以上、ESSIDが接続先ESSIDリスト115に登録されており、接続先ESSIDリスト115において管理元提供フラグ=1であるAPのAP情報である。OP7の処理は、図2BのS9の処理に相当する。
OP8では、判定部111は、該当AP情報のRSSIが閾値2以上であるか否かを判定する。該当AP情報のRSSIが閾値2以上である場合には(OP8:YES)、処理がOP9に進む。該当AP情報のRSSIが閾値2未満である場合には(OP8:NO)、処理がOP10に進む。OP8の処理は、図2BのS12の処理に相当する。閾値2は、「第1の閾値」の一例である。
OP9では、判定部111は、AP接続用スキャンをONに設定することを判定する。また、判定部111は、位置取得用スキャンをOFFに設定することを判定する。判定部111の判定結果は、WiFi設定制御部112に出力され、WiFi設定制御部112を通じて、位置取得ON/OFF部121、接続制御ON/OFF部122に入力される。その結果、位置取得制御部131が停止し、接続制御部132が起動する。その後、図7Bに示される処理が終了する。OP9の処理は、図2CのS13の処理に相当する。
OP10では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定することを判定する。判定部111は、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定する。その後、処理が図7AのOP2に進む。OP10の処理は、図2BのS8において位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定する処理に相当する。OP10において設定される位置取得用スキャンのスキャン周期の値は、「第2の周期」の一例である。
OP5、OP7において、管理サーバ5に送信されるAP情報は、「情報処理装置」に送信される「アクセスポイント情報」の一例である。
図8は、端末1の接続制御部132の処理のフローチャートの一例である。図8に示される処理は、接続制御部132が起動される、すなわち、AP接続用スキャンがONに設定されると開始される。図8に示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である接続制御部132を主体として説明する。
OP21では、接続制御部132は、AP接続用スキャンを実施する。OP21の処理は、図2CのS14の処理に相当する。
OP22では、接続制御部132は、AP接続用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが接続閾値以上のAP情報があるか否かを判定する。AP接続用スキャ
ンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが接続閾値以上のAP情報がある場合には(OP22:YES)、処理がOP23に進む。AP接続用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが接続閾値以上のAP情報がない場合には(OP22:NO)、処理がOP24に進む。
OP23では、接続制御部132は、RSSIが接続閾値以上のAP情報に含まれるESSIDのうち、AP接続履歴リスト134に含まれるESSIDに一致するESSIDがあるか否かを判定する。RSSIが接続閾値以上のAP情報に含まれるESSIDのうち、AP接続履歴リスト134に含まれるESSIDに一致するESSIDがある場合には(OP23:YES)、処理がOP25に進む。RSSIが接続閾値以上のAP情報に含まれるESSIDのうち、AP接続履歴リスト134に含まれるESSIDに一致するESSIDがない場合には(OP23:NO)、処理がOP24に進む。OP22、OP23の処理は、図2CのS15の処理に相当する。
OP24では、接続制御部132は、AP接続用スキャンのスキャン周期を設定する。AP接続用スキャンのスキャン周期は、例えば、10〜150秒の値で設定される。また、APの連続捕捉回数に応じて、AP接続用スキャンのスキャン周期は可変に設定されてもよい。その後、処理がOP21に進む。
OP25では、接続制御部132は、RSSIが接続閾値以上で、AP接続履歴リスト134にESSIDが存在するAP情報に対応するAPと、接続シーケンスを行う。該当するAPが複数存在する場合には、例えば、最もRSSIの大きいAPが選択される。
OP26では、接続制御部132は、判定部111に、接続通知を出力する。接続通知には、接続完了したAPのESSIDが含まれている。OP27では、接続制御部132は、接続が確立したAPとのWiFi通信を開始する。なお、接続通知は、第1実施形態では利用されないが、後述の第4実施形態で用いられる。なお、OP26の判定部111への接続通知の出力と、OP27のWiFi通信の開始との処理は、OP25の接続シーケンスの完了をトリガに実行されるため、OP26とOP27との処理が実行される順番は入れ替わることもある。
OP28では、接続制御部132は、接続しているAPのRSSIが切断閾値以下であるか否かを判定する。接続しているAPのRSSIが切断閾値以下である場合には(OP28:YES)、処理がOP29に進む。接続しているAPのRSSIが切断閾値より大きい場合には(OP28:NO)、OP28の処理が繰り返し実行される。OP28の処理は、図2CのS18の処理に相当する。
OP29では、接続制御部132は、判定部111に圏外通知を通知する。圏外通知は、端末1が接続しているAPの通信範囲から退出したことの通知である。圏外通知には、接続が切断されたAPのESSIDが含まれている。
OP30では、接続制御部132は、停止指示の入力の有無を判定する。停止指示が入力された場合には(OP30:YES)、図8に示される処理が終了する。停止指示が入力されていない場合にが(OP30:NO)、処理がOP21に進む。停止指示は、接続制御ON/OFF部122から入力される。
図9は、端末1の判定部111の、接続制御部132から通知が入力された場合の処理のフローチャートの一例である。図9に示される処理は、判定部111に接続制御部132から通知が入力されると開始される。図9に示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP31では、判定部111は、接続制御部132からの通知が入力されたか否かを判定する。接続制御部132から通知が入力された場合には(OP31:YES)、処理がOP32に進む。接続制御部132から通知が入力されていない場合には(OP31:NO)、OP31の処理が繰り返し実行される。
OP32では、判定部111は、接続制御部132から入力された通知が圏外通知であるか否かを判定する。接続制御部132から入力された通知が圏外通知である場合には(OP32:YES)、処理がOP33に進む。接続制御部132から入力された通知が圏外通知でない場合には(OP32:NO)、図9に示される処理が終了する。
OP33では、判定部111は、AP接続用スキャンをOFFに設定することを判定する。OP34では、判定部111は、位置取得用スキャンをONに設定することを判定する。判定部111の判定結果は、WiFi設定制御部112に出力され、WiFi設定制御部112を通じて、位置取得ON/OFF部121、接続制御ON/OFF部122に入力される。その結果、接続制御部132が停止し、位置取得制御部131が起動する。その後、図9に示される処理が終了する。OP33、OP34の処理は、図2CのS19の処理に相当する。圏外通知が判定部111に通知されることは、通信端末装置が「アクセスポイントの通信可能範囲から退出したことが検出」されたことの一例である。
図10は、端末1の判定部111の周波数帯域設定処理を示すフローチャートの一例である。図10に示される処理は、位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンのON/OFF設定が変更されると開始される。図10に示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP41では、判定部111は、位置取得用スキャン又はAP接続用スキャンのON/OFF設定が変更されたことを検出する。
OP42では、判定部111は、位置取得用スキャンがONに設定されたか否かを判定する。位置取得用スキャンがONに設定された場合には(OP42:YES)、処理がOP43に進む。位置取得用スキャンがOFFに設定された場合には(OP42:NO)、すなわち、AP接続用スキャンがONに設定された場合には、処理がOP45に進む。
OP43では、判定部111は、現在のWiFiの使用周波数帯域の設定を、例えば、RAM 152のバッファ内に保存する。
OP44では、判定部111は、WiFiの使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定し、5GHz帯についてはスキャンを実施しないことを判定する。その後、図10に示される処理が終了する。
OP45では、判定部111は、保存されているWiFiの使用周波数帯域の設定を読み出し、バッファに保存されていたWiFiの使用周波数帯域の設定に戻すことを判定する。その後、図10に示される処理が終了する。
図10に示される処理では、位置取得用スキャンがONの場合には、2.4GHz帯についてスキャンが行われるが、5GHz帯についてのスキャンは行われない。これは、端末1の位置情報を取得するのに、2.4GHz帯についてのスキャンで十分であるためである。発明者の電力実測による調査結果では、1回当たりの2.4GHz帯のスキャンの消費電力は、5GHz帯のスキャンの消費電力に比べて小さい(約3分の1)。そのため、位置取得用スキャンがONの場合には、5GHz帯についてスキャンを実施しないこと
によって、消費電力を削減することができる。2.4GHz帯は、「第1の周波数帯域」の一例である。5GHz帯は、「第2の周波数帯域」の一例である。
図11は、端末1の判定部111の、管理サーバ5からデータを受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図11に示される処理は、端末1が管理サーバ5からデータを受信すると開始される。図11に示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP51では、判定部111は、管理サーバ5からデータを受信する。OP52では、判定部111は、受信データの種類を判別する。受信データがGPSのサービスを示す情報を含むサービス情報である場合には(OP52:GPS)、処理がOP53に進む。受信データがBluetoothのサービスを示す情報を含むサービス情報である場合には(OP52:BLUETOOTH)、処理がOP55に進む。受信データがGPSのサービスを示す情報を含むサービス情報である場合には(OP52:超音波)、処理がOP57に進む。
OP53では、判定部111は、GPS 163の状態を、例えば、RAM 152のバッファに保存する。OP54では、判定部111は、GPS 163をONにするように周辺機器制御部113に指示する。GPS 163がすでにONである場合には、OP54の処理は省略される。
OP55では、判定部111は、Bluetooth通信部164の状態を、例えば、RAM 152のバッファに保存する。OP56では、判定部111は、Bluetooth通信部164をONにするように周辺機器制御部113に指示する。Bluetooth通信部164がすでにONである場合には、OP56の処理は省略される。
OP57では、判定部111は、マイクロフォン157の状態を、例えば、RAM 152のバッファに保存する。OP58では、判定部111は、マイクロフォン157をONにするように周辺機器制御部113に指示する。マイクロフォン157がすでにONである場合には、OP58の処理は省略される。
OP59では、判定部111は、接続制御部132から圏外通知を受信したか否かを判定する。接続制御部132から圏外通知を受信した場合には(OP59:YES)、処理がOP60に進む。接続制御部132から圏外通知を受信していない場合には(OP59:NO)、OP59の処理が繰り返し実行される。
OP60では、判定部111は、バッファから周辺機器の状態の情報を読み出し、読み出した情報の状態に戻すように、周辺機器制御部113に指示する。その後、図11に示される処理が終了する。
<管理サーバの装置構成>
図12は、管理サーバ5のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ5は、例えば、専用のコンピュータである。管理サーバ5は、CPU(Central Processing Unit)501、主記憶装置502、入力装置503、出力装置504、補助記憶装置505
、ネットワークインタフェース507を備える。また、これらはバス509により互いに接続されている。
入力装置503は、例えば、キーボード、マウス、操作ボタン、タッチパネル、キーパッド等である。出力装置504は、例えば、ディスプレイ、プリンタ等である。
補助記憶装置505は、OS、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 501が使用するデータを格納する。補助記憶装置505は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、又はハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)等の不揮発性のメモリである。補助記憶装置505は、例えば、AP管理プログラム505Pを記憶する。AP管理プログラム505Pは、端末1の位置情報を収集し、位置情報に応じたサービスを提供するためのプログラムである。
主記憶装置502は、CPU 501に、補助記憶装置505に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする記憶装置である。主記憶装置502は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAMのような半導体メモリを含む。
CPU 501は、補助記憶装置505に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムを主記憶装置502にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 501は、1つに限られず、複数備えられてもよい。
ネットワークインタフェース507は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。ネットワークインタフェース507は、例えば、NIC(Network Interface Card)である。
なお、図12に示される管理サーバ5のハードウェア構成は一例であり、上記に限られず、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が可能である。例えば、管理サーバ5は、可搬記録媒体駆動装置を備え、可搬記録媒体に記録されたプログラムを実行してもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカード、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu−ray(登録商標) Disc、又はフラッシュメモリカードのような記録媒体である。
図13は、管理サーバ5の機能構成の一例を示す図である。管理サーバ5は、機能構成要素として、ネットワーク制御部51、制御部52、AP管理データベース(DB)53、位置管理DB 54、加入者情報DB 55を含む。ネットワーク制御部51、制御部52、AP管理DB 53、位置管理DB 54、加入者情報DB 55は、管理サーバ5のCPU 501がAP管理プログラム505Pを実行することによって達成される機能構成要素である。
ネットワーク制御部51は、ネットワークとのインタフェースである。ネットワーク制御部51は、ネットワークを通じて、端末1又は管理下AP 4からデータを受信する。ネットワーク制御部51は、受信したデータを制御部52に出力する。また、ネットワーク制御部51は、制御部52から入力されたデータを端末1に送信する。
制御部52は、ネットワーク制御部51から、端末1又は管理下AP 4から送信されたデータの入力を受ける。制御部52は、端末1からAP情報を受信した場合、当該AP情報から端末1の位置を推定し、端末1の位置に応じたサービスに係る処理を実行する。制御部52の処理の詳細は、後述される。
AP管理DB 53、位置管理DB 54、加入者情報DB 55は、それぞれ、管理サーバ5の補助記憶装置505に作成される。または、AP管理DB 53、位置管理DB 54、加入者情報DB 55は、それぞれ、管理サーバ5とは独立した記憶装置に作成されてもよい。加入者情報DB 55には、管理サーバ5の管理組織が提供するサービスの加入者に関する情報が格納されている。加入者情報DB 55に格納されている加入
者情報には、例えば、加入者の端末ID、電子メールアドレス等が含まれている。
図14は、AP管理DB 53のサービス情報テーブルの一例を示す図である。サービス情報テーブルは、AP管理DB 53に格納されている。サービス情報テーブルには、各管理下AP 4によって提供されるサービスに関する情報が格納されている。サービス情報テーブルの1エントリには、BSSID、サービス、プッシュ情報、距離の項目が含まれている。
「BSSID」の項目には、管理下AP 4のBSSIDが格納される。第1実施形態では、管理下AP 4のBSSIDにはMACアドレスが用いられることが想定されているため、図14では、「BSSID」の項目には、管理下AP 4のMACアドレスが格納されている。
「サービス」の項目は、当該管理下AP 4の通信範囲において実施されている位置情報を用いたサービスの種類を示す項目である。「サービス」の項目には、さらに、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコン、超音波、GPSの項目が含まれている。当該管理下AP 4の通信範囲において実施されている位置情報を用いたサービスが実施されている場合には、例えば、BLEビーコン、超音波、GPSの項目にフラグ1が設定される。なお、図14に示されるサービスの種類は一例であって、位置情報を用いたサービスの種類は、BLEビーコン、超音波、GPSに限定されない。
「PUSH情報」の項目には、当該管理下AP 4の通信範囲において実施されている位置情報を用いたサービスにおいて端末1にPUSH配信される情報が格納されている。「距離」の項目には、PUSH配信が実施される距離の閾値が格納されている。例えば、「距離」の項目の値が100mである場合には、当該管理下AP 4から100m以内に端末1が存在する場合に、PUSH配信が実施される。なお、APの通信範囲は、セルとも呼ばれる。APの通信範囲は、例えば、当該APのRSSIが接続閾値以上となる範囲である。
図15は、位置管理DB 54のデータ構造の一例を示す図である。位置管理DB 54には、管理下AP 4、管理外AP 3の位置情報が格納されている。位置管理DB 54の1エントリには、BSSID、ESSID、緯度、経度、高度の項目が含まれている。
管理外AP 3についての位置情報は、例えば、管理外AP 3の管理組織から提供してもらうことで取得する。また、管理外AP 3についての位置情報は、例えば、端末1からのAP情報に基づく推定から取得されたものが用いられてもよい。
図16は、管理サーバ5の制御部52の処理のフローチャートの一例である。図16に示される処理は、管理サーバ5が端末1からデータを受信した場合に開始される。図16の処理の主体は、管理サーバ5のCPU 501であるが、便宜上、機能構成要素である制御部52を主体として説明する。
OP71では、制御部52は、端末1からネットワーク制御部51を通じてデータを受信する。OP72では、制御部52は、端末1からの受信データがAP情報であるか否かを判定する。端末1からの受信データがAP情報である場合には(OP72:YES)、処理がOP74に進む。端末1からの受信データがAP情報でない場合には(OP72:NO)、処理がOP73に進む。AP情報以外の端末1からの受信データには、例えば、管理サーバ5が認証サーバを兼ねている場合には、認証データがある。
OP73では、制御部52は、端末1からの受信データに該当する処理を実施する。その後、図16に示される処理が終了する。
OP74では、制御部52は、端末1からの受信データからAPに関するAP情報を取得する。取得されるAP情報は、1又は複数のAPに関するAP情報である。OP74の処理は、図2AのS5、図2BのS9の処理に相当する。
OP75では、制御部52は、受信したAP情報に管理下AP 4の情報が含まれているか否かを判定する。この判定は、受信したAP情報に含まれるBSSIDが、AP管理DB 53のサービス情報テーブルに登録されているか否かによって行われる。受信されたAP情報に管理下AP 4の情報が含まれている場合には(OP75:YES)、処理がOP76に進む。受信されたAP情報に管理下AP 4の情報が含まれていない場合には(OP75:NO)、処理がOP78に進む。
OP76では、制御部52は、受信したAP情報に含まれる管理下AP 4のBSSIDに一致するサービス情報をAP管理DB 53のサービス情報テーブルから取得する。サービス情報は、AP管理DB 53のサービス情報テーブルのエントリの「サービス」の項目に含まれる情報、すなわち、該当管理下AP 4の通信範囲内で実施されている位置情報を用いたサービスの種類を示す情報である。例えば、該当管理下AP 4の周辺でBLEビーコンを用いたサービスが実施されている場合には、サービス情報には、BLEビーコンのサービスを示す情報が含まれている。
OP77では、制御部52は、ネットワーク制御部51を通じて、端末1へOP76で取得したサービス情報を送信する。その後、図16に示される処理が終了する。OP77の処理は、図2BのS10の処理に相当する。
OP78では、制御部52は、端末1から受信したAP情報に含まれるBSSIDが位置管理DB 54に登録されているか否かを判定する。端末1から受信されたAP情報に含まれるBSSIDが位置管理DB 54に登録されている場合には(OP78:YES)、端末1から受信したAP情報には管理外AP 3の情報が含まれていることが示され、処理がOP79に進む。端末1から受信されたAP情報に含まれるBSSIDが位置管理DB 54に登録されていない場合には(OP78:NO)、未知のAPであることが示され、図16に示される処理が終了する。未知のAPは、例えば、個人所有のWiFi
AP等である。
OP79では、制御部52は、加入者情報DB 55を参照して、端末1から受信したAP情報に対応する管理外AP 3の位置に最も近い管理下AP 4を抽出する。OP80では、制御部52は、端末1から受信したAP情報に対応する管理外AP 3と、当該管理外AP 3に最も近い管理下AP 4間のAP間距離を算出する。OP81では、制御部52は、OP79で抽出した管理下AP 4に一致するAP管理DB 53のサービス情報テーブルのエントリの「距離」の項目の値である情報PUSH開始距離Lを読み出す。
OP82では、制御部52は、AP間距離が情報PUSH開始距離L未満であるか否かを判定する。AP間距離が情報PUSH開始距離L未満である場合には(OP82:YES)、処理がOP83に進む。AP間距離が情報PUSH開始距離L以上である場合には(OP82:NO)、図16に示される処理が終了する。
OP83では、制御部52は、端末1へ、OP79で抽出した管理下AP 4に一致するAP管理DB 53のサービス情報テーブルのエントリの「PUSH情報」の項目の値
に一致するPUSH情報を送信する。その後、図16に示される処理が終了する。OP83の処理は、図2AのS6の処理に相当する。
<第1実施形態の作用効果>
図17は、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの制御が独立している端末におけるWiFiのスキャンに係る消費電力イメージの一例を示す図である。図17のグラフG1、G2、G3は、横軸が時間、縦軸が消費電力を示す。
グラフG1は、位置取得用スキャンによる消費電力イメージを示す。グラフG1では、位置取得用スキャンのスキャン周期は、20秒である。グラフG1中のブロック1〜6は、それぞれ、1回当たりのスキャン実行による消費電力イメージを示す。
グラフG2は、AP接続用スキャンによる消費電力イメージを示す。グラフG2では、AP接続用スキャンのスキャン周期は、AP接続用スキャンによってRSSIが接続閾値よりも低い所定の閾値以上のAPが検出されない場合に、より長い値に変更されるように設定されている。グラフG2中のブロック7〜10は、それぞれ、1回当たりのスキャン実行による消費電力イメージを示す。グラフG2中のブロック10以後はAPに接続し、WiFi通信を行うことによる消費電力イメージを示す。
グラフG3は、位置取得用スキャンによる消費電力イメージとAP接続用スキャンによる消費電力イメージとを足し合わせた消費電力イメージを示す。図17に示される例の端末では、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの制御が独立しているので、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとは、ともにONに設定されている。すなわち、図17に示される例の端末の、WiFiのスキャンに係る消費電力イメージは、グラフG3に示されるものとなる。
図18は、第1実施形態に係る端末1の位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとの消費電力イメージの一例を示す図である。図18のグラフG4、G5は、横軸が時間、縦軸が消費電力を示す。
グラフG4は、位置取得用スキャンによる消費電力イメージを示す。端末1では、位置取得用スキャンのスキャン周期は、初期値が60秒であり、管理下AP 4が検出されると5秒に変更される。また、端末1では、管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出すると、位置取得用スキャンはOFFに設定される。
グラフG4では、ブロック1〜5は位置取得用スキャンの実行による消費電力イメージを示す。グラフG4のブロック3の位置取得用スキャンによって、管理下AP 4が検出され、スキャン周期が5秒に変更されている。グラフG4のブロック5の位置取得用スキャンによって、管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることが検出され、以後、位置取得用スキャンがOFFに設定されているため、位置取得用スキャンの実行による消費電力は発生していない。
グラフG5は、AP接続用スキャンによる消費電力イメージを示す。グラフG5中のブロック6はAP接続用スキャンの実行による消費電力イメージを示す。端末1では、位置取得用スキャンがOFFになるとAP接続用スキャンがONに設定される。したがって、グラフG5では、ブロック6以前はAP接続用スキャンはOFFであり、ブロック6でAP接続用スキャンがONになっている。ブロック6以後はAPに接続し、WiFi通信を行うことによる消費電力イメージを示す。
第1実施形態に係る端末1では、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとが並行し
てONとなる時間がごく少ない。そのため、図17のグラフG3と、図18のグラフG4、G5との比較からわかるように、端末1では、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとを合わせたスキャンの回数が少なく、WiFi APのスキャンに係る消費電力を削減することができる。
第1実施形態では、位置取得用スキャンによって取得されたAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に存在し、且つ、当該APのRSSIが閾値2以上の場合、AP接続用スキャンがONに設定される一方で、位置取得用スキャンがOFFに設定される。これによって、AP接続用スキャンによって、接続先ESSIDリスト115にESSIDが存在するAPが検出され、端末1は、当該APとWiFi通信を行う。したがって、第1実施形態によれば、位置取得用スキャンとAP接続用スキャンとが並行してONとなる時間が少なくなり、WiFi APのスキャンに係る消費電力を削減することができる。また、接続先ESSIDリスト115を用いることによって、接続先ESSIDリスト115にESSIDが登録されているAPに端末1を優先的に接続させることができる。
第1実施形態に係る端末1は、位置取得用スキャンによってRSSIが閾値1以上であるAPを検出した場合に、検出したAPのAP情報を管理サーバ5に送信する。AP情報は、検出されたAPのESSID、BSSID等を含んでおり、端末1の位置情報として用いられる。これによって、位置情報を用いたサービスの提供者である管理サーバ5の管理組織は、端末1の位置情報を取得することができ、端末1に現在位置に応じたサービスを提供することができる。また、WiFi APの情報を含む位置情報を用いたサービスを提供することによって、管理サーバ5の管理組織が提供するWiFi環境への契約に付加価値を与えることができる。
第1実施形態に係る端末1は、APとの接続が、例えば、通信圏外になったことにより切断されると、AP接続用スキャンをOFFにし、位置取得用スキャンをONにする。これによって、AP接続用スキャンと位置取得用スキャンとの両方が並行してONである状態の時間を短くすることができ、WiFi APスキャンに係る端末1の消費電力を削減することができる。
第1実施形態に係る端末1は、位置取得用スキャンによって、接続先ESSIDリスト115にESSIDが登録されているAPのRSSIが閾値2以上であることを検出した場合に、AP接続用スキャンをONに設定する。したがって、接続先ESSIDリスト115を用いることによって、端末1が接続するAPを管理することができる。
第1実施形態に係る端末1は、位置取得用スキャンがONの場合には、2.4GHz帯についてのスキャンを行い、5GHz帯についてのスキャンは行わない。これによって、端末1の消費電力を削減することができる。
第1実施形態に係る端末1において、位置取得用スキャンのスキャン周期の初期設定は、例えば、60秒等である。端末1は、位置取得用スキャンによって、管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることを検出した場合に、位置取得用スキャンのスキャン周期を、例えば、5秒等の短い値に設定する。これによって、管理下AP 4のRSSIが閾値1未満であるような位置ではスキャンの頻度を低くすることで端末1の消費電力を削減することができる。また、管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であるような位置ではスキャンの頻度を高くすることで、迅速に管理下AP 4のRSSIが閾値2以上となることを検出し、端末1はスムーズに管理下AP 4に接続することができる。なお、位置取得用スキャンのスキャン周期の設定は、これらの60秒、5秒等に限定されない。
第1実施形態に係る端末1は、管理サーバ5からサービス情報を受信するとサービスの
種類に応じた周辺機器を起動させる。また、端末1は、APの通信圏外に移動すると、サービスの種類に応じて機動させた周辺機器を、直前の状態に戻す。これによって、周辺機器の稼働をAPの通信範囲内に限定することができ、周辺機器の動作による消費電力を削減することができる。
第1実施形態では、スキャン制御プログラムは、OS及びWiFi設定プログラム等のプリインストールされているプログラムとは独立したアプリケーションプログラムである。したがって、端末1の製造メーカに依存することなく、スキャン制御プログラムを端末1に搭載することができ、第1実施形態で説明された処理を端末1に実行させることができる。
<第1実施形態の第1変形例>
第1実施形態では、端末1は、RSSIが閾値1以上の、接続先ESSIDリスト115に登録されていないAPのAP情報も管理サーバ5に送信する。しかしながら、接続先ESSIDリスト115に登録されていないAPには、公衆無線LAN以外に、個人所有のAPも含まれる。個人所有のAPのBSSID(例えば、MACアドレス)は、個人情報となるため、個人所有のAP情報を管理サーバ5が収集することは、個人情報保護の観点から問題となる。
第1変形例では、端末1は、公衆無線LAN ESSIDリストを保持する。接続先ESSIDリスト115に登録されていないAPであってRSSIが閾値1以上のAPが検出された場合、端末1は、公衆無線LAN ESSIDリストに含まれるESSIDにESSIDが一致するAPについて、AP情報を管理サーバ5に送信する。
図19は、公衆無線LAN ESSIDリストの一例を示す図である。公衆無線LAN
ESSIDリストは、例えば、管理サーバ5の管理組織以外のWiFi環境を提供する会社によって所有及び設置されているAPのESSIDのリストである。公衆無線LAN
ESSIDリストは、不揮発性メモリ153内に格納されている。公衆無線LAN ESSIDリストは、例えば、スキャン制御プログラムのインストールによって不揮発性メモリ153に格納される。また、追加、変更があれば、例えば、管理サーバ5経由でアップデートされる。
公衆無線LAN ESSIDリストは、判定部111によって、検出されたAPがWiFiサービスを提供する会社のものであるか個人所有のものであるかを判定するために用いられる。公衆無線LAN ESSIDリストは、「第2の識別情報リスト」の一例である。公衆無線LAN ESSIDリストにESSIDが登録されており、管理サーバ5の管理組織以外のWiFi環境を提供する会社によって所有及び設置されているAPは、「前記識別情報リストには識別情報が含まれておらず、且つ、所在位置が判明しているアクセスポイント」の一例である。
図20は、第1実施形態の第1変形例に係る、判定部111の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一部の一例である。図20に示されるフローチャートは、第1実施形態の第1変形例において、図7Aのフローチャートの代わりに実施される処理である。図20に示される処理は、位置取得用スキャンがONに設定されると開始される。
OP91では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する。OP92では、スキャン周期に従って位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部1
31から受信する。
OP93では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが閾値1以上のAP情報を収集する。なお、図示されていないが、RSSIが閾値1以上のAP情報が存在しない場合には、処理がOP92に進む。
OP94では、判定部111は、OP93で収集したAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがあるか否かを判定する。OP93で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがある場合には(OP94:YES)、処理が図7BのOP6に進む。OP93で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがない場合には(OP94:NO)、処理がOP95に進む。
OP95では、判定部111は、公衆無線LAN ESSIDリストを読み出す。OP96では、判定部111は、OP93で収集したAP情報に含まれるESSIDのうち、公衆無線LAN ESSIDリストに含まれるESSIDと一致するESSIDがあるか否かを判定する。OP93で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、公衆無線LAN ESSIDリストに含まれるESSIDと一致するESSIDがある場合には(OP96:YES)、処理がOP97に進む。OP93で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、公衆無線LAN ESSIDリストに含まれるESSIDと一致するESSIDがない場合には(OP96:NO)、処理がOP98に進む。
OP97では、判定部111は、公衆無線LAN ESSIDリストに含まれるESSIDと一致するESSIDを含むAP情報を管理サーバ5に送信するデータに追加する。
OP98では、判定部111は、OP93で収集したAP情報のうち最後のAP情報まで、OP96、OP97の処理が終了したか否かを判定する。収集したAP情報の最後のAP情報まで、OP95、OP96の処理が終了した場合には(OP98:YES)、処理がOP99に進む。OP93で収集されたAP情報の最後のAP情報まで、OP96、OP97の処理が終了していない場合には(OP98:NO)、次のAP情報についてOP96の処理が行われる。
OP99では、判定部111は、AP情報を含むデータを、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。その後、処理がOP92に進む。
第1実施形態の第1変形例では、公衆無線LAN ESSIDリストに存在しないESSIDについては、RSSIが閾値1以上であっても、AP情報が管理サーバ5に送信されない。すなわち、公衆無線LAN ESSIDリストは、個人所有のAPを管理サーバ5への送信対象から除外する、フィルタの役割を果たす。これによって、個人情報を保護することができる。
<第1実施形態の第2変形例>
第1実施形態の第2変形例では、端末1は、RSSIが閾値1以上の管理外のAP 3のうち、最もRSSIが大きいAPが前回のスキャン時と同じAPであれば、端末1の位置が変更していないことを判定し、AP情報を管理サーバに送信しない。
図21は、第1実施形態の第2変形例に係る、判定部111の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一部の一例である。図21に示されるフローチャ
ートは、第1実施形態の第2変形例において、図7Aのフローチャートの代わりに実施される処理である。図21に示される処理は、位置取得用スキャンがONに設定されると開始される。
OP101では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する。OP102では、スキャン周期に従って位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部131から受信する。
OP103では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが閾値1以上のAP情報を収集する。なお、図示されていないが、RSSIが閾値1以上のAP情報が存在しない場合には、処理がOP102に進む。
OP104では、判定部111は、OP103で収集したAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがあるか否かを判定する。OP103で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがある場合には(OP104:YES)、処理が図7BのOP6に進む。OP103で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがない場合には(OP104:NO)、処理がOP105に進む。
OP105では、判定部111は、OP103において収集したAP情報の中で最もRSSIの大きいAP情報に含まれるBSSIDを抽出し、抽出したBSSIDをBSSID_NOWに設定する。
OP106では、判定部111は、前回収集した最もRSSIの高いAPのBSSIDを読み出す。前回収集した最もRSSIの高いAPのBSSIDは、BSSID_PASTとして保存されている。なお、初回の位置取得用スキャンの場合には、BSSID_PASTは空である。
OP107では、判定部111は、BSSID_NOWとBSSID_PASTが一致するか否かを判定する。BSSID_NOWとBSSID_PASTが一致する場合には(OP107:YES)、AP情報は管理サーバ5に送信されず、処理がOP102に進む。BSSID_NOWとBSSID_PASTが一致しない場合には(OP107:NO)、処理がOP108に進む。
OP108では、判定部111は、BSSID_NOWに設定されているBSSIDをBSSID_PASTに設定する。
OP109では、判定部111は、AP情報を含むデータを、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。その後処理がOP102に進む。
BSSIDは、「アクセスポイントの識別情報」の一例である。BSSID_NOWに設定されているBSSIDは、「第1の制御部によって今回取得された制御情報に含まれる強度情報が最も強いアクセスポイントの識別情報」の一例である。BSSID_PASTに設定されているBSSIDは、「前回取得された制御情報に含まれる強度情報が最も強いアクセスポイントの識別情報」の一例である。
第1実施形態の第2変形例では、端末1の位置が変更していないと判定される場合には、管理サーバ5への送信対象となる管理外AP 3のAP情報と重複する内容のAP情報がすでに管理サーバ5に送信されている。そのため、端末1は管理外AP 3のAP情報を管理サーバ5に送信しない。これによって、重複するAP情報の送信を削減することができる。
<第1実施形態の第3変形例>
第1実施形態の第3変形例では、ユーザ操作によって、プライバシー保護が設定された場合には、端末1は、管理下AP 4以外のAPのAP情報は管理サーバ5に送信しない。
図22は、第1実施形態の第3変形例に係る端末1の判定部111の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一部の一例である。図22に示される処理は、第1実施形態の第3変形例において、図7Aに示される処理に代わって実行される。図22に示される処理は、位置取得用スキャンがONに設定されると開始される。
OP141では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する。OP142では、スキャン周期に従って位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部131から受信する。
OP143では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが閾値1以上のAP情報を収集する。なお、RSSIが閾値1以上のAP情報が存在しない場合には、処理がOP142に進む。
OP144では、判定部111は、OP143で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがあるか否かを判定する。OP143で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するESSIDがある場合には(OP144:YES)、処理が図7BのOP6に進む。OP143で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDがない場合には(OP144:NO)、処理がOP145に進む。
OP145では、判定部111は、当該APのESSIDに一致する接続先ESSIDリスト115のエントリのプライバシーフラグが1であるか否かを判定する。プライバシーフラグは、接続先ESSIDリスト115にESSIDが登録されていないAPのAP情報を管理サーバ5に送信しないことを示すフラグである。例えば、プライバシーフラグが1である場合には、接続先ESSIDリスト115にESSIDが登録されていないAPのAP情報を管理サーバ5に送信しないことが示される。
プライバシーフラグが1である場合には(OP145:YES)、当該APの情報は管理サーバ5に送信されず、処理がOP142に進む。プライバシーフラグが1でない場合には(OP145:NO)、処理がOP146に進む。
OP146では、判定部111は、AP情報を含むデータを、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。その後、処理がOP142に進む。なお、OP143において複数のAP情報が収集された場合には、各APについて、OP144以後の処理が実施される。
第1実施形態の第3変形例によれば、接続先ESSIDリスト115に登録されていないAPのAP情報の公開、非公開を設定することができる。接続先ESSIDリスト115に登録されていないAPには、個人設置のAP等も含まれる。したがって、第1実施形態の第3変形例によれば、個人情報の一つであるESSID、BSSIDを保護することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、端末1は、ユーザ操作を受けて、ユーザが指定したESSIDを接続先ESSIDリスト115に追加する。これによって、ユーザが接続を所望するAPに端末1が接続可能となる。第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明は省略される。第2実施形態では、システム構成、端末1のハードウェア構成、管理サーバ5のハードウェア構成及び機能構成は、第1実施形態と同様である。
図23は、第2実施形態に係る端末1の機能構成の一例である。第2実施形態に係る端末1は、機能構成として、第1実施形態に係る端末1の機能構成に加えて、WiFi切替制御部11にAP追加処理部116を備える。すなわち、AP追加処理部116は、端末1のCPU 151がスキャン制御プログラムを実行することによって達成される機能構成要素の一つである。
AP追加処理部116は、スキャン制御プログラムの設定画面を制御する。スキャン制御プログラムの設定画面は、接続先ESSIDリスト115に追加するAPを選択可能な画面である。
AP追加処理部116は、ユーザ操作に応じて、スキャン制御プログラムの設定画面をディスプレイ154に表示し、タッチパネル155により、スキャン制御プログラムの設定画面に対するユーザ操作を受け付ける。AP追加処理部116は、スキャン制御プログラムの設定画面に対するユーザ操作の情報を判定部111に出力する。AP追加処理部116は、「受付部」の一例である。
判定部111は、AP追加処理部116から、スキャン制御プログラムの設定画面に対するユーザ操作の入力を受け、入力に応じた処理を行う。例えば、判定部111は、AP追加処理部116からユーザに選択されたAPの情報が入力されると、当該APの情報を接続先ESSIDリスト115に登録する。スキャン制御プログラムの設定画面に関する判定部111の処理の詳細は、後述される。
図24は、スキャン制御プログラムの設定画面の一例を示す図である。スキャン制御プログラムの設定画面が表示されている間は、AP接続用スキャンはOFFに設定され、位置取得用スキャンがONに設定される。スキャン制御プログラムの設定画面には、位置取得用スキャンによって取得されたAPの情報が表示される。スキャン制御プログラムの設定画面に表示されるAPの情報は、例えば、ESSIDと、RSSIの大きさを示すマーク、セキュリティ情報である。セキュリティ情報は、例えば、APとの接続で用いられている暗号化方式の情報である。
個人ユーザ向けのAPは、使用周波数帯域が、2.4GHz帯、5GHz帯、両方の3つのパターンのうちのいずれかである。使用周波数帯域が2.4GHz帯と5GHz帯の両方であるAPの場合には、2.4GHz帯と5GHz帯とでESSIDが異なる場合が多い。そのため、位置取得用スキャンによって検出されるAPの使用周波数帯域が2.4GHz帯と5GHz帯の両方である場合には、スキャン制御プログラムの設定画面には両方の帯域それぞれで用いられるESSIDが表示される。
スキャン制御プログラムの設定画面に表示されるAPの情報は、ユーザが選択可能なAPの情報である。選択されたAPの情報は、選択中であることを示すために、例えば、当該APの情報の表示領域の背景色が変化する等の強調表示がなされる。
スキャン制御プログラムの設定画面には、例えば、登録ボタンと終了ボタンとが含まれる。登録ボタンの選択操作は、選択中のAPの情報の接続先ESSIDリスト115への追加を指示する操作となる。終了ボタンの選択操作は、スキャン制御プログラムの設定画面の表示の終了を指示する操作となる。なお、スキャン制御プログラムの設定画面は、図24に示される例に限定されない。
図25A及び図25Bは、スキャン制御プログラムの設定画面に係る判定部111の処理のフローチャートの一例である。図25Aに示される処理は、端末1にスキャン制御プログラムの設定画面の表示を指示するユーザ操作が入力されると開始される。端末1にスキャン制御プログラムの設定画面の表示を指示するユーザ操作が入力されると、AP追加処理部116によって、ディスプレイ154にスキャン制御プログラムの設定画面が表示される。図25A及び図25Bの処理の主体はCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明される。
OP111では、判定部111は、位置取得用スキャンの設定を、例えば、RAM 152のバッファに保存する。OP112では、判定部111は、位置取得用スキャンをONに設定、スキャン周期を10秒に設定、WiFi周波数を2.4GHz帯と5GHz帯とに設定することを判定する。これによって、位置取得用スキャンがONになり、位置取得用スキャンのスキャン周期が10秒に設定され、2.4GHz帯と5GHz帯とについて位置取得用スキャンが行われる。
OP113では、スキャン周期に従って位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部131から受信する。OP114では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAPの情報をAP追加処理部116に出力し、AP追加処理部116は入力されたAPの情報をスキャン制御プログラムの設定画面に表示する。なお、スキャン制御プログラムの設定画面に表示されるAPは、RSSIが所定の閾値(≦閾値1)以上であるAPである。また、スキャン制御プログラムの設定画面に表示されるAPは、管理下AP 4、管理外AP 3を問わない。
OP115では、判定部111は、スキャン制御プログラムの設定画面中の登録ボタンの選択操作が入力されたか否かを判定する。スキャン制御プログラムの設定画面中の登録ボタンの選択操作の入力の通知は、AP追加処理部116から判定部111に入力される。スキャン制御プログラムの設定画面中の登録ボタンの選択操作が入力された場合には(OP115:YES)、処理が図25BのOP121に進む。スキャン制御プログラムの設定画面中の登録ボタンの選択操作が入力されていない場合には(OP115:NO)、処理がOP116に進む。
OP116では、判定部111は、スキャン制御プログラムの設定画面中の終了ボタンの選択操作が入力されたか否かを判定する。スキャン制御プログラムの設定画面中の終了ボタンの選択操作の入力の通知は、AP追加処理部116から判定部111に入力される。スキャン制御プログラムの設定画面中の終了ボタンの選択操作が入力された場合には(OP116:YES)、処理がOP118に進む。スキャン制御プログラムの設定画面中の登録ボタンの選択操作が入力されていない場合には(OP116:NO)、処理がOP117に進む。
OP117では、判定部111は、位置取得用スキャンの実施開始からスキャン周期である10秒が経過したか否かを判定する。位置取得用スキャンの実施開始から10秒が経過した場合には(OP117:YES)、処理がOP113に進む。位置取得用スキャンの実施開始から10秒が経過していない場合には(OP117:NO)、処理がOP115に進む。
OP118では、判定部111は、終了ボタンが選択されたので、OP111で保存した位置取得用スキャンの設定を読み出し、WiFi設定制御部112に出力して、位置取得用スキャンの設定をOP111で保存した設定に戻す。その後、図25Aに示される処理が終了する。
図25Bに示される処理は、スキャン制御プログラムの設定画面中の登録ボタンが選択された場合の、ユーザ指定のAPの情報を接続先ESSIDリスト115に登録する処理である。
OP121では、判定部111は、選択されたAPのESSIDを接続先ESSIDリスト115に追加する。追加されるAPの接続先ESSIDリスト115のエントリの管理元提供フラグは、ユーザ指定のAPであるので、0に設定される。
OP122以後の処理は、ユーザに指定されたAPの使用周波数帯域が、5GHz帯単独であるかを調べる処理である。位置取得用スキャンは2.4GHz帯を用いて行われるが、使用周波数帯域が5GHz単独であるAPがユーザによって接続先ESSIDリスト115に登録された場合には、位置取得用スキャンを5GHz帯でも実施させるようにする。
OP122からOP128の処理は、選択されたAPの情報(ESSID)が複数である場合には、各APの情報(ESSID)について繰り返し実行される。OP122では、判定部111は、対象のAPの情報(ESSID)に該当するAPの使用周波数帯域は5GHz帯であるか否かを判定する。対象のAPの情報(ESSID)に該当するAPの使用周波数帯域が5GHz帯である場合には(OP122:YES)、処理がOP123に進む。対象のAPの情報(ESSID)に該当するAPの使用周波数帯域が2.4GHz帯である場合には(OP122:NO)、処理がOP126に進む。APの使用周波数帯域は、例えば、OP112における位置取得用スキャンによって取得されている。
OP123では、判定部111は、位置取得用スキャンの実施をWiFi設定制御部112を通じて指示し、位置取得用スキャンによって検出されたAPの情報の中から2.4GHz帯についてのAPの情報を抽出する。
OP124では、判定部111は、抽出した2.4GHz帯についてのAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致するか否かを判定する。抽出した2.4GHz帯についてのAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDと一致する場合には(OP124:YES)、処理がOP128に進む。抽出した2.4GHz帯についてのAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるいずれのESSIDと一致しない場合には(OP124:NO)、処理がOP125に進む。
OP125では、判定部111は、5GHz単独フラグを1に設定する。5GHz単独フラグは、接続先ESSIDリスト115に使用周波数帯域が5GHz帯単独のAPのESSIDが登録されていることを示すフラグである。5GHz単独フラグが1の場合、接
続先ESSIDリスト115に使用周波数帯域が5GHz帯単独のAPのESSIDが登録されていることが示され、位置取得用スキャンも2.4GHz帯と5GHz帯とについて実行される。その後、処理が図25AのOP116に進む。
OP126では、判定部111は、位置取得用スキャンの実施をWiFi設定制御部112を通じて指示し、位置取得用スキャンによって検出されたAPの情報の中から5GHz帯についてのAPの情報を抽出する。
OP127では、判定部111は、抽出した5GHz帯についてのAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するか否かを判定する。抽出した5GHz帯についてのAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致する場合には(OP127:YES)、処理がOP128に進む。抽出した5GHz帯についてのAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致しない場合には(OP127:NO)、処理が図25AのOP116に進む。
OP128では、判定部111は、5GHz単独フラグを0に設定する。その後、処理がOP24AのOP116に進む。なお、スキャン制御プログラムの設定画面が表示されている間の位置取得用スキャンのスキャン周期は、10秒に限定されない。
図26は、第2実施形態に係る、端末1の判定部111の周波数帯域設定処理のフローチャートの一例である。図26に示される処理は、位置取得用スキャン及びAP接続用スキャンのON/OFF設定が変更されると開始される。図26に示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP131では、判定部111は、位置取得用スキャン又はAP接続用スキャンのON/OFF設定が変更されたことを検出する。
OP132では、判定部111は、位置取得用スキャンがONに設定されたか否かを判定する。位置取得用スキャンがONに設定された場合には(OP132:YES)、処理がOP133に進む。位置取得用スキャンがOFFに設定された場合には(OP132:NO)、すなわち、AP接続用スキャンがONに設定された場合には、処理がOP137に進む。
OP133では、判定部111は、現在のWiFiの使用周波数帯域の設定を、例えば、RAM 152のバッファ内に保存する。
OP134では、判定部111は、5GHz単独フラグが0であるか否かを判定する。5GHz単独フラグが0である場合には(OP134:YES)、処理がOP135に進む。5GHz単独フラグが1である場合には(OP134:NO)、処理がOP136に進む。
OP135では、判定部111は、WiFiの使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定し、5GHz帯についてはスキャンを実施しないことを判定する。これによって、WiFiの使用周波数帯域が2.4GHz帯に設定される。その後、図26に示される処理が終了する。
OP136では、判定部111は、WiFiの使用周波数帯域を2.4GHz帯と5GHz帯に設定することを判定する。これによって、WiFiの使用周波数帯域が2.4G
Hz帯と5GHz帯とに設定される。その後、図26に示される処理が終了する。
OP137では、判定部111は、バッファに保存されているWiFiの使用周波数帯域の設定を読み出し、保存されていたWiFiの使用周波数帯域の設定に戻すことを判定する。その後、図26に示される処理が終了する。
図27は、5GHz単独フラグの設定の一例を示す図である。図27では、端末1のユーザが自宅のAPを接続先ESSIDリスト115に登録し、次に、学校のAPを接続先ESSIDリスト115に登録する例について説明される。ユーザの自宅のAPの使用周波数帯域は、2.4GHz帯と5GHz帯とであるとする。学校のAPの使用周波数帯は5GHz帯であるとする。
ユーザの自宅のAPを登録する場合、端末1のスキャン制御プログラムの設定画面には、自宅のAPの2.4GHz帯でのESSIDと5GHz帯でのESSIDとが表示される。ユーザの自宅のAPの2.4GHz帯でのESSIDは、例えば、E_Home2.4GHzである。ユーザの自宅のAPの5GHz帯でのESSIDは、例えば、E_Home5GHzである。
ユーザは、スキャン制御プログラムの設定画面において、ESSID:E_Home2.4GHzとE_Home5GHzとを選択し、登録操作を行う(図25A、OP115:YES)。まず、ユーザによって、ESSID:E_Home5GHzが接続先ESSIDリスト115に登録される(図25B、OP122:YES(5GHz))ことを想定する。この場合、位置取得用スキャンによって2.4GHz帯であるESSID:E_Home2.4GHzが抽出される(図25B、OP123)。しかしながら、この時点で、接続先ESSIDリスト115にESSID:E_Home2.4GHzは登録されていないので(図25B、OP124:NO)、5GHz単独フラグは1に設定される(図25B、OP125、図27中接続先ESSIDリスト(1))。
次に、ユーザによって、ESSID:E_Home2.4GHzが接続先ESSIDリスト115に登録される(図25B、OP122:NO(2.4GHz))ことを想定する。この場合、位置取得用スキャンによって5GHz帯であるESSID:E_Home5GHzが抽出される(図25B、OP126)。この時点で、接続先ESSIDリスト115にESSID:E_Home5GHzは登録されているので(図25B、OP127:YES)、5GHz単独フラグは0に設定される(図25B、OP128、図27中接続先ESSIDリスト115(2))。
次に、例えば、ユーザが学校に登校し、学校のAPを判定部111に登録する。学校のAPの付近には、他のAPも存在しており、端末1のスキャン制御プログラムの設定画面には、学校のAPのESSIDと他のAPのESSIDとが表示される。学校のAPのESSIDは、例えば、E_School5GHzである。他のAPの使用周波数帯域は2.4GHz帯であって、ESSIDは、E_Other2.4GHzである。
ユーザは、スキャン制御プログラムの設定画面において、ESSID:E_School5GHzを選択し、登録操作を行う(図25A、OP115:YES)。これによって、ESSID:E_School5GHzが接続先ESSIDリスト115に登録される(図25B、OP122:YES(5GHz))。この場合、位置取得用スキャンによって2.4GHz帯であるESSID:E_Other2.4GHzが抽出される(図25B、OP123)。しかしながら、接続先ESSIDリスト115にESSID:E_Other2.4GHzは登録されていないので(図25B、OP124:NO)、5GHz単独フラグは1に設定される(図25B、OP125、図27中接続先ESSIDリス
ト115(3))。
図27で説明されるように、接続先ESSIDリスト115において、使用周波数帯域が5GHz帯単独であるAPが1台でも登録されている場合には、5GHz帯単独フラグは1に設定される。5GHz帯単独フラグが1である場合には、2.4GHz帯と5GHz帯とについて位置取得用スキャンが行われる。5GHz帯単独フラグが1である場合は、「識別情報リストに第2の周波数帯域を単独で使用するアクセスポイントが含まれている場合」の一例である。5GHz帯単独フラグが0である場合は、「識別情報リストに第2の周波数帯域を単独で使用するアクセスポイントが含まれていない場合」の一例である。
図28は、スキャン制御プログラムの設定画面を通じたAP追加処理のシーケンスの一例を示す図である。図28に示される例では、AP接続用スキャンはON、位置取得用スキャンはOFFであることを前提とする。また、図28に示される例では、追加対象APの使用周波数帯域は、5GHz帯単独であることを想定する。また、端末1は、管理外AP 3と追加対象APとの通信範囲内に存在していることを想定する。
S31では、事前準備として、端末1のユーザは、WiFi設定部12のユーザインタフェースを通じて、接続制御ON/OFF部122に追加対象APへの接続の指示を入力し、追加対象APに接続する。これは、AP接続履歴リスト134に接続履歴が残っていないと接続されないので、AP接続履歴リスト134に追加対象APへの接続履歴を登録するために行われる。S31では、接続制御部132は稼働しており、端末1は追加対象APへの接続シーケンスを実施し、追加対象APと接続してWiFi通信を行う。
S32では、端末1のユーザがスキャン制御プログラムの設定画面を起動し、端末1のディスプレイ154にスキャン制御プログラムの設定画面が表示される。S33では、端末1は、位置取得用スキャンをONに設定する(図25A、OP112)。位置取得用スキャンの周期は、スキャン制御プログラムの設定画面の表示中は10秒である。以後、端末1において、AP接続用スキャンがONであるものの、位置取得用スキャンもONとなる。
S34では、端末1は、位置取得用スキャンによって取得されたAPの情報をスキャン制御プログラムの設定画面に表示する(図25A、OP114)。S35では、ユーザによって、スキャン制御プログラムの設定画面を通じて、追加対象APが選択され(図25A、OP115:YES)、追加対象APが接続先ESSIDリスト115に登録される(図25B、OP121)。
S36では、端末1は、追加対象APの使用周波数帯域が5GHz帯であるので(図25B、OP122:YES)、位置取得用スキャンを実施して2.4GHz帯のスキャンで検出されたAPの情報を抽出する(図25B、OP123)。
S37では、追加対象APの使用周波数帯域は5GHz帯単独であるので、2.4GHz帯のスキャンで検出されたAPのESSIDは接続先ESSIDリスト115に存在せず(図25B、OP124:NO)、5GHz単独フラグは1に設定される(図25B、OP125)。
S38では、ユーザによって、スキャン制御プログラムの設定画面中に終了ボタンが選択され(図25A、OP116:YES)、スキャン制御プログラムの設定画面が閉じられる。また、図28に示される例では、位置取得用スキャンは、当初OFFであったので、OFFに設定される(図25A、OP117)。
なお、図28に示される例では、追加対象APを登録する前に、ユーザが手動で端末1を追加対象APに接続し、AP接続履歴リスト134に追加対象APの情報を登録している。ただし、AP接続履歴リスト134に追加対象APの情報を登録するための処理は、追加対象APを接続先ESSIDリスト115に登録する前に限定されず、追加対象APを接続先ESSIDリスト115に登録した後に行われてもよい。
<第2実施形態の作用効果>
第2実施形態では、ユーザは、スキャン制御プログラムの設定画面から、端末1の接続を所望するAPのESSIDを接続先ESSIDリスト115に登録することができる。これによって、ユーザが接続を所望するAPが位置取得用スキャンで検出された場合には(図7B、OP8:YES)、ユーザが接続を所望するAPに端末1が接続できるようになる(図8、OP23:YES)。
個人向けのAPでは、使用周波数帯域が5GHz帯単独のものもある。そのため、端末1は、5GHz単独フラグによって、接続先ESSIDリスト115内の使用周波数帯域が5GHz帯単独のAPの情報の有無を管理する。5GHz単独フラグが、接続先ESSIDリスト115に使用周波数帯域が5GHz帯単独のAPの情報が含まれることを示す場合には、端末1は、2.4GHz帯と5GHz帯とについて位置取得用スキャンを行う。これによって、ユーザによって登録されたAPの使用周波数帯域5GHz帯単独である場合でも位置取得用スキャンによって当該APを検出することができる。
なお、第2実施形態では、ユーザが選択したAPのESSIDを接続先ESSIDリスト115に追加することについて説明されたが、ユーザによって追加されたAPのESSIDを接続先ESSIDリスト115から削除することも可能である。例えば、スキャン制御プログラムの設定画面に削除ボタンを備え、ユーザが削除ボタンを選択することによって、選択されたAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115から削除される。ただし、管理元提供フラグが1のESSID、すなわち、ユーザが登録したAPのESSIDでないものは、削除対象として選択されない。
<第3実施形態>
第3実施形態では、管理サーバ5が、管理下AP 4のサービス状況、NWの混雑等の情報から、管理下AP 4に接続する端末1の周辺機器の制御、WiFiのスキャンの制御を行う。WiFiのスキャンの制御とは、第3実施形態では、AP接続用スキャンのON/OFF、WiFiの使用周波数帯域の設定、位置取得用スキャンのスキャン周期の設定の制御を指す。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と重複する説明は省略される。第3実施形態では、システム構成、端末1のハードウェア構成及び機能構成、管理サーバ5のハードウェア構成及び機能構成は、第1実施形態と同様である。
図29は、管理下AP 4のハードウェア構成の一例を示す図である。第3実施形態において、管理下AP 4の使用周波数帯域は、2.4GHz帯と5GHz帯との2つであることを前提とする。管理下AP 4は、ハードウェア構成要素として、プロセッサ401、RAM 402、フラッシュメモリ403、2.4GHz帯WiFi通信部404、5GHz帯WiFi通信部406、アンテナ 405、407、ネットワークインタフェース408を備える。
ネットワークインタフェース408は、管理サーバ5との通信用のインタフェースである。フラッシュメモリ403には、OS、トラフィック管理プログラムが格納されている。トラフィック管理プログラムは、管理下AP 4のトラフィック量を算出し、管理サーバ5に通知するためのプログラムである。プロセッサ401は、例えば、CPUである。
プロセッサ401は、フラッシュメモリ403に格納されているOS、トラフィック管理プログラムをRAM 402に展開し、展開された命令を実行する。
図30は、第3実施形態に係る管理サーバ5と管理下AP 4との機能構成の一例を示す図である。第3実施形態では、管理下AP 4は、機能構成要素として、WiFi制御部41、ネットワーク制御部42を備える。WiFi制御部41、ネットワーク制御部42は、管理下AP 4のプロセッサ401がフラッシュメモリ403に格納されているトラフィック管理プログラムを実行することによって達成される機能構成要素である。
WiFi制御部41は、管理下AP 4のWiFi通信の制御を行う。WiFi制御部41は、トラフィック算出部411を備える。トラフィック算出部411は、2.4GHz帯、5GHz帯それぞれのトラフィック情報を求める。トラフィック情報は制御情報の一つである。トラフィック情報は、例えば、BSSID(又はMACアドレス)、使用チャネル、下りリンクの回線利用率を含む情報である。下りリンクの回線利用率は、接続中の端末1に対する管理下AP 4の処理負荷を反映する値の一つである。下りリンクの回線利用率に限られず、管理下AP 4の処理負荷を反映する値であれば、トラフィック情報に含まれる情報として利用可能である。トラフィック算出部411の処理の詳細は、後述される。トラフィック算出部411は、「算出部」の一例である。トラフィック情報、トラフィック情報に含まれる下りリンクの回線使用率は、「トラフィック量」の一例である。
ネットワーク制御部42は、管理サーバ5との通信の制御を行う。ネットワーク制御部42は、WiFi制御部41からトラフィック情報の入力を受けて、トラフィック情報を管理サーバ5に送信する。ネットワーク制御部42は、「送信部」の一例である。
第3実施形態に係る管理サーバ5の制御部52は、トラフィック管理部521を備える。トラフィック管理部521は、管理下AP 4からのトラフィック情報に基づいて、管理下AP 4に接続中の端末1及び管理下AP 4を接続対象とする端末1に対する、対象の管理下AP 4への2.4GHz帯及び5GHz帯での接続の可否を判定する。管理下AP 4を接続対象とする端末1とは、管理下AP 4とは接続中ではなく、これから接続する可能性のある端末1のことである。
制御部52は、トラフィック管理部521の判定結果を受けて、管理下AP 4に接続中の端末1及び管理下AP 4を接続対象とする端末1に対して、通信の切断の要否、WiFi設定等を指示する。制御部52が端末1に対して指示するWiFi設定は、第3実施形態では、AP接続用スキャンのON/OFF、WiFiの使用周波数帯域、位置取得用スキャンのスキャン周期である。ただし、制御部52が端末1に対して指示するWiFi設定は、上述の内容に限定されない。
なお、端末1の位置取得用スキャンは、AP接続用スキャンがONの場合以外はONである。なお、端末1の位置取得用スキャンの使用周波数帯域は、基本的には2.4GHz帯であって、5GHz単独フラグが1である場合は2.4GHz帯と5GHz帯となる(第2実施形態参照)。制御部52、トラフィック管理部521の処理の詳細は、後述される。
図31は、第3実施形態に係る管理サーバ5のAP管理DB 53に格納されているトラフィック管理テーブルの一例を示す図である。第3実施形態では、AP管理DB 53には、トラフィック管理テーブルが格納されている。トラフィック管理テーブルには、各管理下AP 4に関するトラフィックの情報が格納されている。トラフィック管理テーブルの1エントリには、BSSID、チャンネル(CH)、トラフィック、処理判定の項目
が含まれている。
「BSSID」の項目には、管理下AP 4のBSSIDが格納される。第3実施形態では、管理下AP 4のBSSIDにはMACアドレスが用いられることが想定されているため、「BSSID」の項目には、管理下AP 4のMACアドレスが格納されている。
また、管理下AP 4の使用周波数帯域は、2.4GHz帯と5GHz帯との2つである。そのため、管理下AP 4は、2.4GHz帯と5GHz帯とのそれぞれについてことなるBSSID(MACアドレス)を持っている。そのため、1つの管理下AP 4につき、トラフィック管理テーブルのエントリは2つになる。
「CH」の項目には、当該管理下AP 4が用いるチャネル番号が格納される。「トラフィック」の項目には、第3実施形態では、当該管理下AP 4の下りリンクの回線利用率が格納される。管理下AP 4の使用チャネルの番号、下りリンクの回線利用率は、当該管理下AP 4から受信されるトラフィック情報に含まれている。
「処理判定」に項目には、トラフィック管理部521によって判定された、当該管理下AP 4に接続中の端末1又は当該管理下AP 4を接続対象とする端末1に対して行う処理の種類を示す。第3実施形態では、「処理判定」に格納される値には、処理判定1、処理判定2、処理判定3、処理判定4の4種類がある。
処理判定1は、当該管理下AP 4への2.4GHz帯及び5GHz帯ともに接続不可であることが示される。処理判定2は、当該管理下AP 4への2.4GHz帯への接続不可、5GHz帯への接続可であることが示される。処理判定3は、当該管理下AP 4への2.4GHz帯への接続可、5GHz帯への接続不可であることが示される。処理判定4は、当該管理下AP 4への2.4GHz帯及び5GHz帯ともに接続可であることが示される。
処理判定1が判定された場合は、「第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とへの接続不可を判定した場合」の一例である。処理判定2が判定された場合は、「第1の周波数帯域への接続不可、及び、第2の周波数帯域への接続可能を判定した場合」の一例である。処理判定3が判定された場合は、「第1の周波数帯域への接続可能、及び、第2の周波数帯域への接続不可を判定した場合」の一例である。処理判定4が判定された場合は、「第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とへの接続可能を判定している場合」の一例である。
図32は、第3実施形態に係る加入者情報DB 55のデータ構造の一例を示す図である。第3実施形態に係る加入者情報DB 55には、管理サーバ5の管理組織の提供するサービスに加入している端末1の、管理下AP 4への接続に関する情報が格納されている。加入者情報DB 55の1エントリには、端末ID、BSSID、接続開始時刻、メールアドレスの項目が含まれている。
「端末ID」の項目には、端末1の識別情報が格納される。端末1の識別情報は、例えば、端末1のMACアドレスである。「BSSID」の項目には、当該端末1が接続中の管理下AP 4のBSSIDが格納される。当該端末1が管理下AP 4に接続していない場合には、「BSSID」の項目には、例えば、「未接続」が格納される。
「接続開始時刻」の項目には、当該端末1が「BSSID」の管理下AP 4に接続を開始した時刻が格納される。当該端末1が管理下AP 4に接続していない場合には、「
接続開始時刻」の項目は、空である。
「メールアドレス」の項目には、当該端末1への連絡用の電子メールアドレスが格納される。端末1の電子メールアドレスは、当該端末1のユーザのサービス加入契約時に取得される。また、端末1の電子メールアドレスは、端末1のユーザによって、例えば、スキャン制御プログラムの設定画面を通じて、変更可能である。端末1の電子メールアドレスは、例えば、管理サーバ5からの通信の切断やスキャン動作の設定の通知、サービス情報のPUSH通知に用いられる。
図33は、管理下AP 4のトラフィック算出部411の処理のフローチャートの一例である。図33に示される処理は、管理下AP 4の稼働中、繰り返し実行される。図33に示される処理の実行主体は、管理下AP 4のプロセッサ401であるが、便宜上、機能構成要素であるトラフィック算出部411を主体として説明される。なお、第3実施形態では、管理下AP 4は、IEEE802.11n、周波数幅20MHz、アンテナ数1本であることが想定されている。
OP151では、トラフィック算出部411は、タイマをリセットし、スタートさせる。タイマは、転送速度を計測する際の単位時間を計測するためのタイマである。転送速度を計測する際の単位時間は、第3実施形態では、60秒である。ただし、転送速度を計測する際の単位時間は、60秒に限定されない。
OP152、OP153では、トラフィック算出部411は、それぞれにおいて、2.4GHz帯、5GHz帯での下りパケット数をカウントする。下りパケットは、下り方向に流れるパケットである。下り方向とは、管理下AP 4から端末1への方向である。
OP154では、トラフィック算出部411は、タイマが60秒経過したか否かを判定する。タイマが60秒経過した場合には(OP154:YES)、処理がOP155に進む。タイマが60秒経過していない場合には(OP154:NO)、処理がOP152に進み、タイマが60秒経過するまで、OP152、OP153の処理が繰り返し実行される。
OP155では、トラフィック算出部411は、2.4GHz帯のトラフィック量T1を算出する。具体的には、トラフィック算出部411は、単位時間当たりの2.4GHz帯の下りパケット数を確定し、転送速度S1(下りパケット数/60(秒))を算出する。トラフィック算出部411は、トラフィック量T1として、回線利用率を算出する。回線利用率(%)は、S1/管理下AP 4の通信速度×100で求められる。
OP156では、トラフィック算出部411は、5GHz帯のトラフィック量T2を算出する。具体的には、トラフィック算出部411は、単位時間当たりの5GHz帯の下りパケット数を確定し、転送速度S2(下りパケット数/60(秒))を算出する。トラフィック算出部411は、トラフィック量T2として、回線利用率を算出する。回線利用率(%)は、S2/管理下AP 4の通信速度×100で求められる。
OP157では、トラフィック算出部411は、トラフィック情報をネットワーク制御部42に出力し、管理サーバ5に送信する。トラフィック情報には、管理下AP 4の2.4GHz帯のBSSID#1とトラフィック量T1と、5GHz帯のBSSID#2とトラフィック量T2と、が含まれている。その後、図33に示される処理が終了する。
図34A及び図34Bは、管理サーバ5のトラフィック管理部521の処理のフローチャートの一例である。図34Aに示される処理は、管理サーバ5が管理下AP 4からト
ラフィック情報を受信すると開始される。図34A及び図34Bの処理の主体は、管理サーバ5のCPU 501であるが、便宜上、機能構成要素であるトラフィック管理部521を主体として説明される。
OP161では、トラフィック管理部521は、管理下AP 4からのトラフィック情報であるか否かを判定する。管理下AP 4からのトラフィック情報である場合には(OP161:YES)、処理がOP162に進む。管理下AP 4からのトラフィック情報でない場合には(OP161:NO)、OP161の処理が繰り返し実行される。
OP162では、トラフィック管理部521は、トラフィック情報から、管理下AP 4の2.4GHz帯のBSSID#1とトラフィック量T1、5GHz帯のBSSID#2とトラフィック量T2とを取得する。OP163では、トラフィック管理部521は、受信したトラフィック情報で、トラフィック管理テーブルを更新する。
OP164では、トラフィック管理部521は、2.4GHz帯のトラフィック量T1が閾値以上であるか否かを判定する。トラフィック量の閾値は、例えば、80%である。トラフィック量が閾値以上である場合には、管理下AP 4の当該周波数帯域が混雑していることが示される。2.4GHz帯のトラフィック量T1が閾値以上である場合には(OP164:YES)、処理が図34BのOP171に進む。2.4GHz帯のトラフィック量T1が閾値未満である場合には(OP164:NO)、処理がOP165に進む。
OP165では、トラフィック管理部521は、5GHz帯のトラフィック量T2が閾値以上であるか否かを判定する。トラフィック量の閾値は、OP164の閾値と同じ値であって、例えば、80%である。5GHz帯のトラフィック量T2が閾値以上である場合には(OP165:YES)、処理がOP166に進む。トラフィック量T2が閾値未満である場合には(OP165:NO)、処理がOP167に進む。
OP166では、トラフィック管理部521は、管理下AP 4では5GHz帯が混雑しているが、2.4GHz帯が比較的余裕があることが示されているので、処理判定3を判定する。処理判定3の内容は、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯への接続可、5GHz帯への接続不可である。
OP167では、トラフィック管理部521は、管理下AP 4では2.4GHz帯も5GHz帯も比較的余裕があることが示されているので、処理判定4を判定する。処理判定4の内容は、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯及び5GHz帯どちらへも接続可である。
OP168では、トラフィック管理部521は、OP166又はOP167の処理判定結果でトラフィック管理テーブルを更新する。その後、図34Aに示される処理が終了する。
図34BのOP171では、トラフィック管理部521は、5GHz帯のトラフィック量T2が閾値以上であるか否かを判定する。トラフィック量の閾値は、OP165の閾値と同じ値で、例えば、80%である。5GHz帯のトラフィック量T2が閾値以上である場合には(OP171:YES)、処理がOP172に進む。トラフィック量T2が閾値未満である場合には(OP171:NO)、処理がOP173に進む。
OP172では、トラフィック管理部521は、管理下AP 4では2.4GHz帯も5GHz帯もどちらも混雑していることが示されるので、処理判定1を判定する。処理判定1の内容は、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯、5GHz帯
のいずれも接続不可である。
OP173では、トラフィック管理部521は、2.4GHz帯は混雑しているが、5GHz帯は比較的余裕があることが示されているので、処理判定2を判定する。処理判定2の内容は、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯への接続不可、5GHz帯への接続可である。
OP174では、トラフィック管理部521は、OP172又はOP173の処理判定結果でトラフィック管理テーブルを更新する。その後、図34Bに示される処理が終了する。
図35は、第3実施形態に係る管理サーバ5の制御部52の、管理下AP 4に接続中の端末1についてのトラフィック管理処理のフローチャートの一例である。図35に示される処理は、管理サーバ5の稼働中、所定の周期で繰り返し実行される。図35に示される処理の実行周期は、例えば、1分である。図35に示される処理の実行主体は、管理サーバ5のCPU 501であるが、便宜上、機能構成要素である制御部52を主体として説明される。
OP181では、制御部52は、トラフィック管理テーブルからエントリを取得する。OP182では、制御部52は、OP181で取得したトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値を判定する。「処理判定」の項目の値が「1」である場合には、処理がOP183に進む。「処理判定」の項目の値が「2」である場合には、処理がOP184に進む。「処理判定」の項目の値が「3」である場合には、処理がOP184に進む。
「処理判定」の項目の値が「4」である場合には、2.4GHz帯も5GHz帯も混雑していないため、該当する管理下AP 4に接続中の端末1は継続して通信可能である。したがって、「処理判定」の項目の値が「4」である場合には、該当する管理下AP 4に接続中の端末1に対して処理は行われず、処理がOP186に進む。
OP183では、制御部52は、管理下AP 4に接続中の端末1に対して、処理判定1に応じた処理を行う。具体的には、以下の通りである。処理判定1では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯、5GHz帯のいずれも接続不可である。したがって、制御部52は、該当する管理下AP 4に2.4GHz帯及び5GHz帯で接続中の端末1のうち、接続開始時刻が早い端末1に対して、(1)通信の切断と、(2)位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する旨と、を含む通信切断通知を通知することを判定する。接続開始時刻が早い端末1とは、例えば、接続開始時刻が現在時刻から所定時間さかのぼった時刻よりも前の端末1のことである。所定時間は、例えば、図35の処理の実行周期である。また、例えば、接続開始時刻が早い端末1は、接続開始時刻が早い方から順の所定数の端末1である。(1)通信の切断と、(2)位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する旨と、を含む通信切断通知は、「第1のアクセスポイントとの接続の切断指示を含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
(2)位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを対象の端末1に通知することによって、該当の管理下AP 4との接続が切断された端末1がすぐに該当の管理下AP 4に再接続することを抑制することができる。
OP184では、制御部52は、管理下AP 4に接続中の端末1に対して、処理判定2に応じた処理を行う。具体的には、以下の通りである。処理判定2では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯への接続不可、5GHz帯への接続可であ
る。したがって、制御部52は、該当する管理下AP 4に2.4GHz帯で接続中の端末1のうち、接続開始時刻が早い端末1に対して、(1)通信の切断と、(2)使用周波数帯域を5GHz帯へ変更する旨と、を含む接続変更通知を通知することを判定する。(1)通信の切断と、(2)使用周波数帯域を5GHz帯へ変更する旨と、を含む接続変更通知は、「第1のアクセスポイントとの接続の切断指示と、使用する周波数帯域の第2の周波数帯域への変更指示と含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
OP185では、制御部52は、管理下AP 4に接続中の端末1に対して、処理判定3に応じた処理を行う。具体的には、以下の通りである。処理判定3では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯への接続可、5GHz帯への接続不可である。したがって、制御部52は、該当する管理下AP 4に5GHz帯で接続中の端末1のうち、接続開始時刻が早い端末1に対して、(1)通信の切断と、(2)使用周波数帯域を2.4GHz帯へ変更する旨と、を含む接続変更通知を通知することを判定する。(1)通信の切断と、(2)使用周波数帯域を2.4GHz帯へ変更する旨と、を含む接続変更通知は、「第1のアクセスポイントとの接続の切断指示と、使用する周波数帯域の第1の周波数帯域への変更指示と含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
OP186では、制御部52は、対象のエントリがトラフィック管理テーブルの最後のエントリであるか否かを判定する。対象のエントリがトラフィック管理テーブルの最後のエントリである場合には(OP186:YES)、図35に示される処理が終了する。対象のエントリがトラフィック管理テーブルの最後のエントリでない場合には(OP186:NO)、処理がOP181に進み、次のエントリについて処理が行われる。
図36A及び図36Bは、第3実施形態に係る管理サーバ5の制御部52の、端末1の管理下AP 4への接続を制御する処理のフローチャートの一例である。図36Aに示される処理は、管理サーバ5が端末1からデータを受信すると開始される。図36A及び図36Bに示される処理の実行主体は、管理サーバ5のCPU 501であるが、便宜上、機能構成要素である制御部52を主体として説明される。
OP191では、制御部52は、端末1からネットワーク制御部51を通じてデータを受信する。OP192では、制御部52は、端末1からの受信データがAP情報であるか否かを判定する。端末1からの受信データがAP情報である場合には(OP192:YES)、処理がOP194に進む。端末1からの受信データがAP情報でない場合には(OP192:NO)、処理がOP193に進む。
OP193では、制御部52は、端末1からの受信データに該当する処理を実施する。その後、図36Aに示される処理が終了する。
OP194では、制御部52は、端末1からの受信データからAPに関するAP情報を取得する。取得されるAP情報は、1又は複数のAPに関するAP情報である。
OP195では、制御部52は、受信したAP情報に管理下AP 4の情報が含まれているか否かを判定する。この判定は、受信したAP情報に含まれるBSSIDが、AP管理DB 53のトラフィック管理テーブルに登録されているか否かによって行われる。受信したAP情報に管理下AP 4の情報が含まれている場合には(OP195:YES)、処理がOP196に進む。受信したAP情報に管理下AP 4の情報が含まれていない場合には(OP195:NO)、図36Aに示される処理が終了する。
OP196では、制御部52は、受信したAP情報に含まれる管理下AP 4のBSSIDのうち、RSSIが最も強いAPのBSSIDに一致するエントリをAP管理DB
53のトラフィック管理テーブルから取得する。
図36BのOP197では、制御部52は、OP196で取得したトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値を判定する。該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「1」である場合には、処理がOP198に進む。該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「2」である場合には、処理がOP201に進む。該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「3」である場合には、処理がOP202に進む。該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「4」である場合には、処理がOP203に進む。
OP198〜OP200の処理は、該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「1」である場合の処理である。処理判定1では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯、5GHz帯のいずれも接続不可である。したがって、OP198、OP199の処理では、制御部52は、端末1が接続可能な他の管理下AP 4の候補を検索する。具体的には、以下の通りである。
OP198では、制御部52は、端末1からのAP情報のうち、管理下AP 4のAP情報で未判定のAP情報があるか否かを判定する。端末1からのAP情報のうち、管理下AP 4のAP情報で未判定のAP情報がある場合には(OP198:YES)、処理がOP199に進む。端末1からのAP情報のうち、管理下AP 4のAP情報で未判定のAP情報がない場合には(OP198:NO)、処理がOP200に進む。
OP199では、制御部52は、OP196で取得した管理下AP 4のAP情報の次に、RSSIが強いAPのBSSIDに一致するエントリをAP管理DB 53のトラフィック管理テーブルから取得する。その後、処理がOP197に進み、取得されたトラフィック管理テーブルのエントリについて処理が行われる。
OP200では、管理下AP 4のAP情報で未判定のAP情報がないので、制御部52は、「処理判定1」(2.4GHz帯も5GHz帯も接続不可)に従って、管理下AP
4に接続しようとしている端末1に対して、AP接続用スキャンのOFF、位置取得用スキャンのスキャン周期60秒を含むWiFi設定情報を通知する。端末1への通知は、セルラ通信を通じて行われる。その後、図36Bに示される処理が終了する。AP接続用スキャンのOFF、位置取得用スキャンのスキャン周期60秒を含むWiFi設定情報は、「第2の制御部の動作の停止と、第1の制御部による制御情報の取得の周期の第1の周期への設定と、の指示を含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
OP201の処理は、該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「2」である場合の処理である。処理判定2では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯への接続不可、5GHz帯への接続可である。したがって、OP201では、制御部52は、管理下AP 4に接続しようとしている端末1に、5GHz帯に接続させるためのWiFi設定情報を通知する。端末1に通知されるWiFi設定情報には、AP接続用スキャンのON、AP接続用スキャンの使用周波数帯域を5GHz帯に設定、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定、が含まれる。その後、図36Bに示される処理が終了する。AP接続用スキャンのON、AP接続用スキャンの使用周波数帯域を5GHz帯に設定、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定、が含まれるWiFi設定情報は、「第2の制御部の起動と、第1の制御部による制御情報の取得の周期の前記第1の周期よりも短い第2の周期への設定と、使用周波数帯域の第2の周波数帯域への設定と、の指示を含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
OP202の処理は、該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「3」である場合の処理である。処理判定3では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯への接続可、5GHz帯への接続不可である。したがって、OP202では、制御部52は、管理下AP 4に接続しようとしている端末1に、2.4GHz帯に接続させるためのWiFi設定情報を通知する。端末1に通知されるWiFi設定情報には、AP接続用スキャンのON、AP接続用スキャンの使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定、が含まれる。その後、図36Bに示される処理が終了する。AP接続用スキャンのON、AP接続用スキャンの使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定、が含まれるWiFi設定情報は、「第2の制御部の起動と、第1の制御部による制御情報の取得の周期の第2の周期への設定と、使用周波数帯域の第1の周波数帯域への設定と、の指示を含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
OP203の処理は、該当のトラフィック管理テーブルのエントリの「処理判定」の項目の値が「4」である場合の処理である。処理判定4では、端末1の管理下AP 4への接続に関して、2.4GHz帯へも5GHz帯へも接続可である。したがって、OP203では、制御部52は、管理下AP 4に接続しようとしている端末1に、2.4GHz帯及び5GHz帯のどちらでも一方に接続させるためのWiFi設定情報を通知する。端末1に通知される。WiFi設定情報には、AP接続用スキャンのON、AP接続用スキャンの使用周波数帯域を2.4GHz帯及び5GHz帯に設定、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定、が含まれる。その後、図36Bに示される処理が終了する。AP接続用スキャンのON、AP接続用スキャンの使用周波数帯域を2.4GHz帯及び5GHz帯に設定、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定、が含まれるWiFi設定情報は、「第2の制御部の起動と、第1の制御部による制御情報の取得の周期の第2の周期への設定と、使用周波数帯域の第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域への設定と、の指示を含む第1の通信に関する制御情報」の一例である。
なお、端末1に通知されるWiFi設定情報には、対象の管理下AP 4のESSID及びBSSIDも含まれている。
図37A及び図37Bは、第3実施形態に係る端末1の判定部の、管理サーバ5からの通知を受けた場合の処理のフローチャートの一例である。図37Aに示される処理は、端末1が管理サーバ5から通知を受けると開始される。図37A及び図37Bに示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP211では、判定部111は、管理サーバ5からデータを受信したか否かを判定する。管理サーバ5からデータを受信した場合には(OP211:YES)、処理がOP212に進む。管理サーバ5からデータを受信していない場合には(OP211:NO)、処理がOP217に進む。
OP212では、判定部111は、管理サーバ5から受信したデータの内容を判定する。受信データの内容がサービス情報である場合には、処理がOP213に進む。受信データの内容がWiFi設定情報である場合には、処理がOP215に進む。受信データの内容が通信切断通知である場合には、処理が図37BのOP221に進む。受信データの内容が5GHz帯への接続変更通知である場合には、処理が図37BのOP225に進む。受信データの内容が2.4GHz帯への接続変更通知である場合には、処理が図37BのOP229に進む。受信データが上記のいずれでもない場合には、図示を省略されているが、図37Aに示される処理が終了する。
OP213、OP214の処理は、管理サーバ5からの通知がサービス情報である場合の処理である。OP213、OP214の処理は、具体的には、図11のOP53〜OP58の処理に相当する。OP213では、判定部111は、サービス情報に含まれるサービスの種類に応じた周辺機器の現在の情報をバッファに保存する。OP214では、サービス情報に含まれるサービスの種類に応じた周辺機器をONに設定するよう周辺機器制御部113に指示する。
OP215、OP216の処理は、管理サーバ5からの通知がWiFi設定情報である場合の処理である。WiFi設定情報は、端末1がRSSIが閾値1以上の管理下AP 4を検出し、検出した管理下AP 4のAP情報を管理サーバ5に送信した場合に、応答として、端末1が管理サーバ5から受信する。WiFi設定情報の内容は、図36BのOP200〜OP203で管理サーバ5が送信する内容のいずれかである。
OP215では、判定部111は、現状のWiFi設定を保存する。WiFi設定とは、例えば、位置取得用スキャンのON/OFF、AP接続用スキャンのON/OFF、WiFiの使用周波数帯域、位置取得用スキャンのスキャン周期等のWiFi通信に関する設定である。
OP216では、判定部111は、管理サーバ5からのWiFi設定情報を、現状のWiFi設定が保存されるバッファとは別の検出エリア用バッファに保存する。RSSIが閾値以上で且つ最もRSSIが大きい管理下AP 4を、接続対象の管理下AP 4と称する。
例えば、管理サーバ5において、接続対象の管理下AP 4の処理判定が「1」である場合には、端末1に通知されるWiFi設定情報には、AP接続用スキャンのOFF、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定、が含まれる。当該管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることが検出されている場合には、判定部111は、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンの周期を60秒に設定する。また、判定部111は、例えば、当該管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出した場合でも、AP接続用スキャンをONに設定させない。
例えば、管理サーバ5において、接続対象の管理下AP 4の処理判定が「2」である場合には、端末1に通知されるWiFi設定情報には、AP接続用スキャンのON、使用周波数帯域を5GHz帯に設定、スキャン周期を5秒に設定、が含まれる。当該管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることが検出されている場合には、判定部111は、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンの周期を5秒に設定する。また、判定部111は、例えば、当該管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出した場合には、AP接続用スキャンをONに設定し、使用周波数帯域を5GHz帯に設定することをWiFi設定制御部112に指示する。
例えば、管理サーバ5において、接続対象の管理下AP 4の処理判定が「3」である場合には、端末1に通知されるWiFi設定情報には、AP接続用スキャンのON、使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定、スキャン周期を5秒に設定、が含まれる。当該管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることが検出されている場合には、判定部111は、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンの周期を5秒に設定する。また、判定部111は、例えば、当該管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出した場合には、AP接続用スキャンをONに設定し、使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定することをWiFi設定制御部112に指示する。
例えば、管理サーバ5において、接続対象の管理下AP 4の処理判定が「4」である
場合には、端末1に通知されるWiFi設定情報には、AP接続用スキャンのON、使用周波数帯域を2.4GHz帯と5GHz帯とに設定、スキャン周期を5秒に設定、が含まれる。当該管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることが検出されている場合には、判定部111は、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンの周期を5秒に設定する。また、判定部111は、例えば、当該管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出した場合には、AP接続用スキャンをONに設定し、使用周波数帯域を2.4GHz帯と5GHz帯とに設定することをWiFi設定制御部112に指示する。
OP217では、判定部111は、検出していた管理下AP 4の圏外に存在することを検出する。OP217の判定は、接続制御部132からの圏外通知、又は、位置取得用スキャンの結果に基づいて判定される。検出していた管理下AP 4の圏外に存在する場合には(OP217:YES)、処理がOP218に進む。検出していた管理下AP 4の圏内に存在する場合には(OP217:NO)、処理がOP211に進む。
OP218では、判定部111は、WiFi設定を含む周辺機器の設定を、バッファに保存されている元の状態に戻す。その後、図37Aに示される処理が終了する。
図37BのOP221からOP224の処理は、管理サーバ5からの受信データが通信切断通知である場合の処理である。通信切断通知には、通信の切断と、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定、が含まれている。すなわち、OP221からOP224の処理は、該当する管理下AP 4について、処理判定1が判定されている場合の端末1の処理である。処理判定1は、当該管理下AP 4の2.4GHz帯及び5GHz帯ともに端末1の接続不可であることを示す。
OP221では、判定部111は、端末1が管理下AP 4とWiFi通信中であるか否かを判定する。端末1とWiFi通信中のAPの情報は、接続制御部132から判定部111に通知される。端末1が管理下AP 4とWiFi通信中である場合には(OP221:YES)、処理がOP222に進む。端末1が管理下AP 4とWiFi通信中でない場合には(OP221:NO)、図37Bに示される処理が終了する。
OP222では、判定部111は、AP接続用スキャンをOFFに設定することをWiFi設定制御部112を通じて指示する。OP223では、判定部111は、位置取得用スキャンをONに設定することを、WiFi設定制御部112を通じて指示する。OP224では、判定部111は、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する。その後、図37Bに示される処理が終了する。
OP225からOP228の処理は、管理サーバ5からの受信データが5GHz帯への接続変更通知である場合の処理である。5GHz帯への接続変更通知には、通信の切断と、使用周波数帯域の5GHz帯へ変更、が含まれている。すなわち、OP225からOP228の処理は、該当する管理下AP 4について、処理判定2が判定されている場合の端末1の処理である。処理判定2は、当該管理下AP 4の2.4GHz帯への端末1の接続不可、5GHz帯への端末1の接続可であることを示す。
OP225では、判定部111は、端末1が管理下AP 4とWiFi通信中であるか否かを判定する。端末1が管理下AP 4とWiFi通信中である場合には(OP225:YES)、処理がOP226に進む。端末1が管理下AP 4とWiFi通信中でない場合には(OP225:NO)、図37Bに示される処理が終了する。
OP226では、判定部111は、AP接続用スキャンをOFFに設定することをWiFi設定制御部112を通じて指示する。OP227では、判定部111は、AP接続用
スキャンをONに設定することを、WiFi設定制御部112を通じて指示する。OP224では、判定部111は、使用周波数帯域を5GHz帯に設定することをWiFi設定制御部112を通じて指示する。その後、図37Bに示される処理が終了する。
OP229からOP232の処理は、管理サーバ5からの受信データが2.4GHz帯への接続変更通知である場合の処理である。2.4GHz帯への接続変更通知には、通信の切断と、使用周波数帯域の2.4GHz帯へ変更、が含まれている。すなわち、OP229からOP232の処理は、該当する管理下AP 4について、処理判定3が判定されている場合の端末1の処理である。処理判定3は、当該管理下AP 4の2.4GHz帯への端末1の接続可、5GHz帯への端末1の接続不可であることを示す。
OP229では、判定部111は、端末1が管理下AP 4とWiFi通信中であるか否かを判定する。端末1が管理下AP 4とWiFi通信中である場合には(OP229:YES)、処理がOP230に進む。端末1が管理下AP 4とWiFi通信中でない場合には(OP229:NO)、図37Bに示される処理が終了する。
OP230では、判定部111は、AP接続用スキャンをOFFに設定することをWiFi設定制御部112を通じて指示する。OP231では、判定部111は、AP接続用スキャンをONに設定することを、WiFi設定制御部112を通じて指示する。OP232では、判定部111は、使用周波数帯域を2.4GHz帯に設定することをWiFi設定制御部112を通じて指示する。その後、図37Bに示される処理が終了する。
図38は、第3実施形態に係る、端末1の判定部111の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。図38に示される処理は、第3実施形態において、図7Bの代わりに実施される処理である。
図38に示される処理は、位置取得用スキャンによって、RSSIが閾値1以上のAPで、且つ、ESSIDが接続先ESSIDリストに存在するAPが検出された場合の処理である。
OP241では、判定部111は、RSSIが閾値1以上、且つ、ESSIDが接続先ESSIDリスト115に登録されている該当AP情報が管理サーバ5に送信済みであるか否かを判定する。該当AP情報が管理サーバ5に送信済みである場合には(OP241:YES)、処理がOP243に進む。該当AP情報が管理サーバ5に未送信である場合には(OP241:NO)、処理がOP242に進む。
OP242では、判定部111は、該当AP情報を、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。OP243では、判定部111は、該当AP情報のRSSIが閾値2以上であるか否かを判定する。該当AP情報のRSSIが閾値2以上である場合には(OP243:YES)、処理がOP245に進む。該当AP情報のRSSIが閾値2未満である場合には(OP243:NO)、処理がOP244に進む。
OP244では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を、検出エリア用バッファに保存されているスキャン周期の値に設定する。その後、処理が図7AのOP2に進む。
OP245では、判定部111は、検出エリア用バッファに保存されているAP接続用スキャンの設定がONであるか否かを判定する。検出エリア用バッファに保存されているAP接続用スキャンの設定がONである場合には(OP245:YES)、処理がOP2
46に進む。検出エリア用バッファに保存されているAP接続用スキャンの設定がOFFである場合には(OP245:NO)、処理が図7AのOP2に進む。
OP246では、判定部111は、AP接続用スキャンをONに設定し、位置取得用スキャンをOFFに設定することを、WiFi設定制御部112を通じて指示する。その後、図38に示される処理が終了する。
<第3実施形態の作用効果>
第3実施形態では、管理サーバ5は、管理下AP 4の下りリンクの回線使用率に応じて、当該管理下AP 4への端末1の接続を制御する。これによって、管理サーバ5の管理組織側で、管理下AP 4へ端末1からの接続が集中することを抑制することができる。端末1では、接続が集中している管理下AP 4には接続できないが、他の接続が集中していない管理下AP 4に接続することができる。したがって、第3実施形態によれば、快適なWiFi通信環境を端末1のユーザに提供することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、端末1は、AP接続履歴リスト134に接続履歴があり、RSSIが最も強い管理外AP 3が存在する場合でも、優先的に管理下AP 4に接続する。第4実施形態では、第1〜第3実施形態と重複する説明は省略される。第4実施形態では、システム構成、端末1のハードウェア構成及び機能構成、管理サーバ5のハードウェア構成及び機能構成は、第1〜第3実施形態のいずれかと同様である。
図39は、第4実施形態に係る端末1の処理の一例を示す図である。図39に示される例では、端末1は、管理下AP 4及び管理外AP 3の通信範囲内に存在している。当該管理下AP 4のESSIDは、例えば、ESSID_00である。当該管理外AP 3のESSIDは、例えば、ESSID_cafe1である。
図39に示される例では、端末1は、ESSID_cafe1の管理外AP 3との接続履歴があるとする。そのため、端末1のAP接続履歴リスト134には、ESSID_cafe1が登録されている。一方、図39に示される例では、端末1の接続先ESSIDリスト115には、ESSID_00が登録されている。
上述のような状況下で、端末1は、位置取得用スキャンを行うと、ESSID_00の管理下AP 4を検出し(例えば、図7BのOP8:YES)、AP接続用スキャンを開始する(例えば、図7BのOP9)。AP接続用スキャンでESSID_00の管理下AP 4よりもESSID_cafe1の管理外AP 3の方がRSSIが大きいことが検出された場合には、端末1は、ESSID_cafe1の管理外AP 3に接続する可能性が高い(例えば、図8のOP23:YES)。
MVNEである管理サーバ5の管理組織としては、端末1を、管理外AP 3ではなく管理下AP 4に接続させたい。しかしながら、一旦、端末1がESSID_cafe1の管理外AP 3と通信を開始してしまうと、ESSID_00の管理下AP 4へと接続を切り替えることができないことが多い。
第4実施形態では、端末1は、APとの接続が確立した場合に、当該APが接続先ESSIDリスト115に登録されているか否かを判定し、当該APが接続先ESSIDリスト115に登録されていない場合には、当該APとの接続を解除する。反対に、当該APが接続先ESSIDリスト115に登録されている場合には、端末1は当該APと通信を行う。これによって、端末1が接続先ESSIDリスト115に登録されていないAPと通信を開始することを抑制することができ、端末1に管理下AP 4と優先的に通信を行
わせることができる。
図40A及び図40Bは、第4実施形態に係るサービス提供システム100における処理のシーケンスの一例を示す図である。図40A及び図40Bに示される例では、図39に示される例の端末1、管理外AP 3、管理下AP 4間の処理のシーケンスが示されている。すなわち、管理外AP 3と管理下AP 4との通信範囲は、一部重複しており、端末1は、当該重複している通信範囲内に位置していることを前提とする。
また、端末1は、管理外AP 3に接続した実績があり、端末1のAP接続履歴リスト134には管理外AP 3のESSID:ESSID_cafe1が登録されていることとする。また、図40Aに示される例では、端末1は、位置取得用スキャンによって、管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることを検出していることを前提とする。したがって、S41では、端末1は、5秒周期で位置取得用スキャンを行っている。
S42では、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出する。S43では、端末1は、位置取得用スキャンをOFFに設定し、AP接続用スキャンをONに設定する。
S44では、端末1は、AP接続用スキャンを行う。このAP接続用スキャンによって、管理外AP 3と管理下AP 4とが検出され、且つ、管理外AP 3の方がRSSIが大きいこととする。なお、S41で行われる位置取得用スキャンにおいても管理外AP
3は検出されている。
S45では、端末1は、AP接続履歴リスト134に管理外AP 3のESSIDが存在し、且つ、管理外AP 3のRSSIが最も大きいので、管理外AP 3に接続することを判定する。S46では、端末1は、管理外AP 3に対して、接続シーケンスを行う。その後、S46−1では、端末1と管理外AP 3との間のWiFi通信が開始される。
S47では、端末1は、管理外AP 3との接続シーケンスが終了し、管理外AP 3との接続が確立したので、接続通知として、接続が確立した管理外AP 3のESSIDを取得する。
S48では、端末1は、接続先ESSIDリスト115に、接続通知に含まれる管理外AP 3のESSIDが存在しないことを判定する。S49では、端末1は、AP接続用スキャンをOFFに設定し、位置取得用スキャンをONに設定する。S49においてAP接続用スキャンがOFFに設定されることによって、S46−1で開始されたWiFi通信が切断される。
図40BのS50では、端末1は、位置取得用スキャンを再開する。S50における位置取得用スキャンの検出結果に、RRSIが閾値2以上の管理下AP 4が存在していたとしても、端末1は、AP接続用スキャンをONに設定しない。端末1が、未だに管理外AP 3のRSSIが最も大きく検出されるような位置に存在している可能性が高いためである。
S51では、端末1は、S51の位置取得用スキャンから30秒経過後に再度位置取得用スキャンを実行する。これは、端末1の移動時間を確保するためである。図40Bに示される例では、端末1のユーザが、管理下AP 4のRSSIが最も大きく検出されるような位置に移動したとする。
S52では、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値2以上であることを検出する。S53では、端末1は、位置取得用スキャンをOFFに設定し、AP接続用スキャンをONに設定する。
S54では、管理下AP 4のESSIDがAP接続履歴リスト134に存在し、且つ、管理下AP 4のRSSIが最も大きいため、端末1は、管理下AP 4に接続することを判定する。S55では、端末1は、管理下AP 4に対して、接続シーケンスを行う。その後、S56では、端末1と管理下AP 4との間のWiFi通信が開始される。
S57では、端末1は、管理下AP 4との接続シーケンスが終了し、管理下AP 4との接続が確立したので、接続通知として、接続が確立した管理下AP 4のESSIDを取得する。
S58では、端末1は、接続先ESSIDリスト115に、接続通知に含まれる管理下AP 4のESSIDが存在することを判定する。したがって、S56において開始されたWiFi通信は、切断されることなく、継続して行われる。
図40A及び図40Bで示されるように、第4実施形態では、端末1は、APと接続が確立した後に、当該APのESSIDが接続先ESSIDリスト115に存在するか否かを判定する。これによって、端末1が、管理下AP 4の近傍で管理外AP 3に接続したWiFi通信を行うことを抑制する。
図41は、第4実施形態に係る端末1の判定部111が接続制御部132から通知を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図41に示される処理は、判定部111に接続制御部132から通知が入力されると開始される。図41に示される処理の実行主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP261では、判定部111は、接続制御部132からの通知であるか否かを判定する。接続制御部132からの通知である場合には(OP261:YES)、処理がOP262に進む。接続制御部132からの通知でない場合には(OP261:NO)、OP261の処理を繰り返し実行する。
OP262では、判定部111は、入力された通知が圏外通知であるか否かを判定する。入力された通知が圏外通知である場合には(OP262:YES)、処理がOP263に進む。入力された通知が圏外通知でない場合には(OP262:NO)、処理がOP265に進む。
OP263では、判定部111は、AP接続用スキャンをOFFに設定することを判定する。OP264では、判定部111は、位置取得用スキャンをONに設定することを判定する。その後、図41に示される処理が終了する。
OP265では、判定部111は、入力された通知が接続通知であるか否かを判定する。入力された通知が接続通知である場合には(OP265:YES)、処理がOP266に進む。入力された通知が接続通知でない場合には(OP265:NO)、図41に示される処理が終了する。
OP266では、判定部111は、接続通知から接続先のAPのESSIDを取得する。OP267では、判定部111は、接続先のAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するか否かを判定する。接続先のAPのESSID
が接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致する場合には(OP267:YES)、処理がOP268に進む。接続先のAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に含まれるいずれのESSIDに一致しない場合には(OP267:NO)、処理がOP269に進む。OP267の処理は、図40AのS48、図40BのS57の処理に相当する。
OP268では、判定部111は、AP切替フラグを0に設定する。AP切替フラグは、端末1の近傍に管理下AP 4よりもRSSIの大きい管理外AP 3が存在することを示すフラグである。例えば、AP切替フラグが0である場合には、端末1の近傍では管理下AP 4よりもRSSIの大きい管理外AP 3が存在していないことが示される。AP切替フラグの初期値は、0である。その後、図41に示される処理が終了する。
OP269では、判定部111は、AP接続用スキャンをOFFに設定することを判定する。OP270では、判定部111は、AP切替フラグを1に設定する。OP271では、判定部111は、位置取得用スキャンをONに設定することを判定する。その後、図41に示される処理が終了する。OP269、OP271の処理は、図40AのS49の処理に相当する。
OP267のNO判定は、「第2の制御部によって接続が確立されたアクセスポイントの識別情報が識別情報リストに存在しない場合」の一例である。
図42A及び図42Bは、第4実施形態に係る端末1の判定部111の、位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。図42Aに示される処理は、位置取得用スキャンがONに設定されると開始される。図42A及び図42Bに示される処理の主体は、端末1のCPU 151であるが、便宜上、機能構成要素である判定部111を主体として説明する。
OP281では、判定部111は、AP切替フラグが0であるか否かを判定する。AP切替フラグが0である場合には(OP281:YES)、処理がOP282に進む。AP切替フラグが0でない場合には(OP281:NO)、処理がOP283に進む。
OP282では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定する。OP283では、スキャン周期に従って位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部131から受信する。
OP284では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが閾値1以上のAP情報を収集する。なお、図示されていないが、RSSIが閾値1以上のAP情報が存在しない場合には、処理がOP281に進む。
OP285では、判定部111は、OP284で収集したAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDがあるか否かを判定する。OP284で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDがある場合には(OP285:YES)、処理がOP288に進む。OP284で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDが無い場合には(OP285:NO)、処理がOP286に進む。
OP286では、判定部111は、AP情報を、外部サーバ通信制御部114を通じて
、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。OP287では、判定部111は、AP切替フラグを0に設定する。その後処理がOP283に進む。
OP288では、判定部111は、AP切替フラグが0であるか否かを判定する。AP切替フラグが0である場合には(OP288:YES)、処理がOP289に進む。AP切替フラグが0でない場合には(OP288:NO)、処理が図42BのOP301に進む。
OP289では、判定部111は、RSSIが閾値1以上、且つ、ESSIDが接続先ESSIDリスト115に登録されている該当AP情報が管理サーバ5に送信済みであるか否かを判定する。該当AP情報が管理サーバ5に送信済みである場合には(OP289:YES)、処理がOP291に進む。該当AP情報が管理サーバ5に未送信である場合には(OP289:NO)、処理がOP290に進む。
OP290では、判定部111は、該当AP情報を、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。
OP291では、判定部111は、該当AP情報に含まれるRSSIが閾値2以上であるか否かを判定する。該当AP情報に含まれるRSSIが閾値2以上である場合には(OP291:YES)、処理がOP292に進む。該当AP情報に含まれるRSSIが閾値2未満である場合には(OP291:NO)、処理がOP293に進む。OP291の処理は、図40AのS42の処理に相当する。
OP292では、判定部111は、AP接続用スキャンをONに設定することを判定する。また、判定部111は、位置取得用スキャンをOFFに設定することを判定する。その後、図42Aに示される処理が終了する。OP292の処理は、図40AのS43の処理に相当する。
OP293では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定することを判定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定する。その後、処理がOP283に進む。
図42BのOP301では、判定部111は、AP切替フラグが1であるか否かを判定する。AP切替フラグが1である場合には(OP301:YES)、処理がOP302に進む。AP切替フラグが1でない場合には(OP301:NO)、処理がOP304に進む。
OP302では、判定部111は、AP切替フラグを2に設定する。OP303では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を30秒に設定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期を30秒に設定する。その後、処理が図42AのOP283に進む。OP303において設定される位置取得用スキャンのスキャン周期の値は、「第3の周期」の一例である。
OP304では、判定部111は、該当AP情報に含まれるRSSIが閾値2以上であるか否かを判定する。該当AP情報に含まれるRSSIが閾値2以上である場合には(OP304:YES)、処理がOP305に進む。該当AP情報に含まれるRSSIが閾値2未満である場合には(OP304:NO)、処理がOP303に進む。OP304の処理は、図40BのS52の処理に相当する。
OP305では、判定部111は、AP切替フラグを0に設定する。OP306では、
判定部111は、AP接続用スキャンをONに設定することを判定する。また、判定部111は、位置取得用スキャンをOFFに設定することを判定する。その後、図42Bに示される処理が終了する。OP306の処理は、図40BのS53の処理に相当する。
<第4実施形態の作用効果>
第4実施形態では、端末1は、APとの接続が確立した場合に、当該APのESSIDが接続先ESSIDリスト115に存在するか否かの判定を行う。接続が確立したAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に存在しない場合には、端末1は、当該APとのWiFi通信を行わず位置取得用スキャンを再開する。一方、接続が確立したAPのESSIDが接続先ESSIDリスト115に存在する場合には、端末1は、当該APとのWiFi通信を開始する。これによって、接続履歴が有り、且つ、管理下AP 4よりもRSSIが大きい管理外AP 3が存在する位置に端末1が位置している場合でも、端末1に、管理外AP 3ではなく管理下AP 4と接続してWiFi通信を行わせることができる。
<第5実施形態>
図43は、第5実施形態に係るサービス提供システム100のシステム構成の一例を示す図である。第5実施形態では、端末1は、接続先ESSIDリスト115にユーザが手動で登録したAPの情報を保持し、管理下AP 4の情報については保持しない。また、第5実施形態では、管理サーバ5が、管理下AP 4の情報を格納する接続先ESSIDリストを保持する。
管理下AP 4には、例えば、管理サーバ5の管理組織と提携している小規模店舗等によって、管理下AP 4として当該店舗内に設置され、独自にESSIDが設定されたAPも含まれる。そのため、管理下AP 4のESSIDの更新が頻繁且つ大量に発生するおそれがある。端末1において管理下AP 4のESSIDを保持する場合には、管理下AP 4のESSIDをメンテナンスするための消費電力が大きくなるおそれがある。
そのため、第5実施形態では、管理下AP 4のESSIDを含む情報は、管理サーバ5が保持し、管理サーバ5が、端末1によって検出されたAPが管理サーバ5の管理組織が提供するAPであるか、すなわち、管理下AP 4であるか否かを判定する。第5実施形態では、第1〜第4実施形態と共通する説明は省略される。第5実施形態では、システム構成、端末1のハードウェア構成及び機能構成、管理サーバ5のハードウェア構成及び機能構成は、第1〜第4実施形態のいずれかと同様である。
図44は、第5実施形態に係る端末1の接続先ESSIDリスト115の一例である。第5実施形態では、端末1の接続先ESSIDリスト115には、APのESSIDが格納されている。また、端末1の接続先ESSIDリスト115に格納されているESSIDは、例えば、端末1のユーザによって手動で登録されたESSID、又は、端末1のユーザによって指定され管理サーバ5経由で登録されたESSIDである。
図45は、第5実施形態に係る管理サーバ5の接続先ESSIDリストの一例である。管理サーバ5の接続先ESSIDリストは、例えば、管理サーバ5の補助記憶装置505に格納されている。管理サーバ5の接続先ESSIDリストのエントリには、「ESSID」、「BSSID」の項目が含まれている。管理サーバ5の接続先ESSIDリストに含まれる「ESSID」、「BSSID」は、管理下AP 4のESSIDとBSSIDである。管理サーバ5の補助記憶装置505は、「情報処理装置」の「記憶部」の一例である。管理サーバ5の接続先ESSIDリストは、「識別情報リスト」の一例である。
図46A及び図46Bは、第5実施形態に係るサービス提供システム100によって提
供されるサービスに係る処理の流れの一例を示す図である。図46Aでは、端末1は、管理下AP 4の通信範囲外に存在し、管理下AP 4の通信範囲に向かって移動しているものとする。また、位置関係は、端末1、管理外AP 3、管理下AP 4であるとする。
S61では、端末1のAP接続用スキャン(図中、「AP接続」)はOFF、位置取得用スキャン(図中、「位置取得」)はONに設定されている。位置取得用スキャンは、スキャン周期が60秒に設定されている。
S62では、端末1は、位置取得用スキャンを実行する。S63では、端末1は、管理外AP 3のRSSIが閾値1以上であることを検出する。S64では、端末1は、セルラ通信で、検出した管理外AP 3のAP情報を管理サーバ5に送信する。
S65では、管理サーバ5は、端末1からのAP情報に含まれるESSIDは管理外AP 3のESSIDであるので、端末1からのAP情報に含まれるESSIDが管理サーバ5の接続先ESSIDリストに存在しないことを判定する。
S66では、管理サーバ5は、管理外AP 3のESSIDについて、接続不可であることを端末1に通知する。S67では、端末1は、継続して位置取得用スキャンをスキャン周期60秒で実行する。S67では、端末1のユーザが移動し、端末1が管理下AP 4に近づいたことで、管理下AP 4が検出される。
図46BのS68では、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることを検出する。S69では、端末1は、セルラ通信で、検出した管理下AP 4のAP情報を管理サーバ5に送信する。
S70では、管理サーバ5は、端末1からのAP情報に含まれるESSIDは管理下AP 4のESSIDであるので、端末1からのAP情報に含まれるESSIDが管理サーバ5の接続先ESSIDリストに存在することを判定する。
S71では、管理サーバ5は、管理下AP 4のESSIDについて、接続可能であることを端末1に通知する。S72では、端末1は、管理下AP 4のESSIDについて接続可能である通知を受信し、スキャン周期60秒のタイミングで位置取得用スキャンを実施する。
S73では、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値1以上であることを検出し、位置取得スキャンのスキャン周期を5秒に変更する。S74では、端末1は、5秒に1回の周期で位置取得用スキャンを行う。
S75では、移動により端末1がさらに管理下AP 4に近づき、端末1は、管理下AP 4のRSSIが閾値2以上になったことを検出する。S76では、端末1は、AP接続用スキャンをONに設定し、位置取得用スキャンをOFFに設定する。以後は、例えば、第1実施形態の図2CのS15以後と同様の処理のシーケンスとなる。
図47は、第5実施形態に係る端末1の判定部111の位置取得用スキャンがONである場合の処理のフローチャートの一例である。図47に示される処理は、位置取得用スキャンがONに設定されると開始される。
OP311では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を60秒に設定することを判定し、位置取得制御部131に対して、位置取得用スキャンのスキャン周期
を60秒に設定する。OP312では、スキャン周期に従って位置取得用スキャンが実施され、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報を位置取得制御部131から受信する。
OP313では、判定部111は、位置取得用スキャンによって取得されたAP情報のうち、RSSIが閾値1以上のAP情報を収集する。なお、RSSIが閾値1以上のAP情報が存在しない場合には、処理がOP312に進む。OP313の処理は、図46AのS63、図46BのS68、S73の処理に相当する。
OP314では、判定部111は、AP検出フラグが1であるか否かを判定する。AP検出フラグは、端末1の近傍に管理下AP 4が存在することを示すためのフラグである。例えば、AP検出フラグが1であることは、端末1の近傍に管理下AP 4が存在することを示す。AP検出フラグの初期値は0である。
AP検出フラグが1である場合には(OP314:YES)、処理がOP317に進む。AP検出フラグが1でない場合には(OP314:NO)、処理がOP315に進む。
OP315では、判定部111は、OP313で収集したAP情報のうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDがあるか否かを判定する。なお、第5実施形態において、接続先ESSIDリスト115には、ユーザ所望のAPのESSIDが登録されており、管理下AP 4のESSIDは登録されていない。
OP313で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDがある場合には(OP315:YES)、処理がOP320に進む。OP313で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に含まれるESSIDに一致するESSIDがない場合には(OP315:NO)、処理がOP316に進む。
OP316では、判定部111は、該当AP情報を、外部サーバ通信制御部114を通じて、セルラ通信経由で、管理サーバ5に送信する。その後、処理がOP312に進む。OP316の処理は、図46AのS64、図46BのOP69の処理に相当する。
OP317では、判定部111は、OP313で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、RES_ESSIDに該当するESSIDが存在するか否かを判定する。RES_ESSIDは、管理サーバ5から接続可能通知とともに通知された管理下AP 4のESSIDである。
OP313で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、RES_ESSIDに該当するESSIDが存在する場合には(OP317:YES)、処理がOP318に進む。OP313で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、RES_ESSIDに該当するESSIDが存在しない場合には(OP317:NO)、処理がOP321に進む。
OP318では、判定部111は、OP313で収集されたAP情報のうち、RSSIが閾値2以上であるAP情報が存在するか否かを判定する。OP313で収集されたAP情報のうち、RSSIが閾値2以上であるAP情報が存在する場合には(OP318:YES)、処理がOP320に進む。OP313で収集されたAP情報のうち、RSSIが閾値2以上であるAP情報が存在しない場合には(OP318:NO)、処理がOP319に進む。OP318:YESの処理は、図46BのS75の処理に相当する。
OP319では、判定部111は、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定する。その後、処理がOP312に進む。OP319の処理は、図46BのS73において、位置取得用スキャンのスキャン周期を5秒に設定する処理に対応する。
OP320では、判定部111は、AP接続用スキャンをONに設定することを判定する。また、判定部111は、位置取得用スキャンをOFFに設定することを判定する。その後、図47に示される処理が終了する。OP320の処理は、図46BのS76の処理に相当する。
OP321では、判定部111は、AP検出フラグを0に設定する。その後、処理がOP321に進む。
第5実施形態では、OP313で収集されたAP情報に含まれるESSIDのうち、接続先ESSIDリスト115に存在するESSIDがある場合には(OP315:YES)、位置取得用スキャンはOFF、AP接続用スキャンがONとなる(OP320)。すなわち、端末1のユーザが登録したAPが位置取得用スキャンによってRSSIが閾値1以上で検出されると、AP情報を管理サーバ5に送信することなく、端末1は検出したAPに接続する。
図48は、第5実施形態に係る端末1の、管理サーバ5からの通知を受けた場合の処理のフローチャートの一例である。図48に示される処理は、端末1が管理サーバ5から通知を受けると開始される。
OP331では、判定部111は、管理サーバ5からデータを受信したか否かを判定する。管理サーバ5からデータを受信した場合には(OP331:YES)、処理がOP332に進む。管理サーバ5からデータを受信していない場合には(OP331:NO)、OP331の処理を繰り返し実行する。
OP332では、判定部111は、管理サーバ5から受信したデータの内容を判定する。受信データの内容がサービス情報である場合には(OP332:YES)、処理がOP333に進む。受信データの内容がサービス情報でない場合には(OP332:NO)、処理がOP337に進む。
OP333、OP334の処理は、管理サーバ5からの通知がサービス情報である場合の処理である。OP333、OP334の処理は、具体的には、図11のOP53〜OP58の処理に相当する。OP333では、判定部111は、サービス情報に含まれるサービスの種類に応じた周辺機器の現在の情報をバッファに保存する。OP334では、サービス情報に含まれるサービスの種類に応じた周辺機器をONに設定するよう周辺機器制御部113に指示する。
OP335では、判定部111は、接続制御部132から圏外通知を受信したか否かを判定する。接続制御部132から圏外通知を受信した場合には(OP335:YES)、処理がOP336に進む。接続制御部132から圏外通知を受信していない場合には(OP335:NO)、OP335の処理が繰り返し実行される。
OP336では、判定部111は、WiFi設定を含む周辺機器の設定を保存している元の状態に戻す。その後、図48に示される処理が終了する。
OP337では、判定部111は、管理サーバ5からの受信データは接続可能通知であるか否かを判定する。管理サーバ5からの受信データが接続可能通知である場合には(O
P337:YES)、処理がOP338に進む。管理サーバ5からの受信データが接続可能通知でない場合には(OP337:NO)、図48に示される処理が終了する。
OP338では、判定部111は、接続可能通知に含まれる管理下AP 4のESSIDをRES_ESSIDとして保存する。OP339では、判定部111は、AP検出フラグを1に設定する。その後、図48に示される処理が終了する。
図49は、第5実施形態に係る管理サーバ5の制御部52の処理のフローチャートの一例である。図49に示される処理は、管理サーバ5が端末1からデータを受信した場合に開始される。図49の処理の主体は、管理サーバ5のCPU 501であるが、便宜上、機能構成要素である制御部52を主体として説明する。なお、図49に示される処理は、例えば、図16に示される処理と並行して実施される処理である。
OP341では、制御部52は、端末1からネットワーク制御部51を通じてデータを受信する。OP342では、制御部52は、端末1からの受信データがAP情報であるか否かを判定する。端末1からの受信データがAP情報である場合には(OP342:YES)、処理がOP344に進む。端末1からの受信データがAP情報でない場合には(OP342:NO)、処理がOP343に進む。AP情報以外の端末1からの受信データには、例えば、管理サーバ5が認証サーバを兼ねている場合には、認証データがある。
OP343では、制御部52は、端末1からの受信データに該当する処理を実施する。その後、図49に示される処理が終了する。
OP344では、制御部52は、端末1からの受信データからAPに関するAP情報を取得する。取得されるAP情報は、1又は複数のAPに関するAP情報である。
OP345では、制御部52は、受信したAP情報に含まれるESSIDが管理サーバ5の接続先ESSIDリストに含まれるESSIDに一致するか否かを判定する。受信したAP情報に含まれるESSIDが、管理サーバ5の接続先ESSIDリストに含まれるESSIDに一致する場合には(OP345:YES)、処理がOP346に進む。受信したAP情報に含まれるESSIDが、管理サーバ5の接続先ESSIDリストに含まれるESSIDに一致しない場合には(OP345:NO)、処理がOP347に進む。OP345の処理は、図46AのS65、図46BのS70の処理に相当する。
OP346では、制御部52は、受信したAP情報に含まれるESSIDについて接続可能通知を端末1に送信する。接続可能通知には、受信したAP情報に含まれるESSIDが含まれている。その後、図49に示される処理が終了する。OP346の処理は、図46BのS71の処理に相当する。
OP347では、制御部52は、受信したAP情報に含まれるESSIDについて接続不可通知を端末1に送信する。接続不可通知には、受信したAP情報に含まれるESSIDが含まれている。その後、図49に示される処理が終了する。OP347の処理は、図46AのS66の処理に相当する。
第5実施形態に係る管理サーバ5の制御部52は、「情報処理装置」の「判定部」の一例である。第5実施形態に係る管理サーバ5のネットワーク制御部51は、「情報処理装置」の「受信部」、「送信部」の一例である。OP346における接続許可通知は、「第2のアクセスポイントへの接続許可」の通知の一例である。OP347における接続不可通知は、「第2のアクセスポイントへの接続不可」の通知の一例である。
第5実施形態では、管理サーバ5が管理下AP 4の接続先ESSIDリストを保持し、端末1が検出したAPが管理下AP 4であるか否かの判定を行う。これによって、端末1は、管理下AP 4のESSIDを保持しなくて済む。これによって、端末1が保持する接続先ESSIDリスト115のメンテナンスに係る処理負荷、消費電力を削減することができる。また、端末1が保持する接続先ESSIDリスト115に係るメモリ容量を小さく抑えることができる。
<その他>
第1実施形態〜第4実施形態は、それぞれ、組み合わせて実施することも可能である。また、第2実施形態〜第5実施形態は、それぞれ、組み合わせて実施することも可能である。
<記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM(リードオンリーメモリ)等がある。さらに、SSD(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コン
ピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
1 端末
2 基地局
3 管理外アクセスポイント
4 管理下アクセスポイント
5 管理サーバ
11 WiFi切替制御部
12 WiFi設定部
13 WiFi制御部
14 セルラ通信処理部
41 WiFi制御部
42、51 ネットワーク制御部
52 制御部
53 アクセスポイント管理データベース
54 位置管理データベース
55 加入者情報データベース
111 判定部
112 WiFi設定制御部
113 周辺機器制御部
114 外部サーバ通信制御部
115 接続先ESSIDリスト
116 アクセスポイント追加処理部
121 位置取得ON/OFF部
122 接続制御ON/OFF部
123 WiFi周波数制御部
131 位置取得制御部
132 接続制御部
133 周波数設定部
134 AP接続履歴リスト
151、501 CPU
152、402 RAM
153 不揮発性メモリ
159 セルラ通信部
161 WiFi通信部
401 プロセッサ
403 フラッシュメモリ
404 2.4GHz帯WiFi通信部
405 5GHz帯WiFi通信部
411 トラフィック算出部
502 主記憶装置
505 補助記憶装置
521 トラフィック管理部

Claims (18)

  1. アクセスポイントを探索し、検出したアクセスポイントを介して第1の通信を行う第1の通信部と、
    前記第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに関する制御情報を取得する第1の制御部と、
    前記第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに接続する第2の制御部と、
    前記第1の通信部に接続させるアクセスポイントの識別情報を含む識別情報リストを記憶する記憶部と、
    前記第1の制御部が取得した制御情報に含まれる取得済みのアクセスポイントの識別情報が、前記記憶部に記憶された識別情報リストに含まれ、且つ、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報に対応するアクセスポイントの強度情報が第1の閾値以上の場合、前記第2の制御部を起動させ、前記第1の制御部の動作を停止させる判定部と、
    を備える通信端末装置。
  2. 基地局を介して第2の通信を行う第2の通信部をさらに備え、
    前記判定部は、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報に対応するアクセスポイントの強度情報が、前記第1の閾値未満の第2の閾値以上の場合、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を、前記第2の通信により接続される情報処理装置に送信することを判定する、
    請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 前記記憶部は、前記識別情報リストには識別情報が含まれておらず、且つ、所在位置が判明しているアクセスポイントの識別情報を含む第2の識別情報リストをさらに保持し、
    前記判定部は、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報が前記第2の識別情報リストに存在しており、取得済みの前記アクセスポイントの強度情報が前記第2の閾値以上である場合には、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を前記情報処理装置に送信することを判定し、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報が前記識別情報リストにも前記第2の識別情報リストにも存在していない場合には、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を前記情報処理装置に送信しないことを判定する、
    請求項2に記載の通信端末装置。
  4. 前記第1の制御部は、所定の周期で前記第1の通信部にアクセスポイントの探索を実施させてアクセスポイントに関する制御情報を取得し、
    前記判定部は、前記第1の制御部によって今回取得された制御情報に含まれる強度情報が最も強いアクセスポイントの識別情報が、前回取得された制御情報に含まれる強度情報が最も強いアクセスポイントの識別情報と一致する場合には、前記今回取得された制御情報に含まれるアクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を前記情報処理装置に送信しないことを判定する、
    請求項2又は3に記載の通信端末装置。
  5. 前記判定部は、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報が前記識別情報リストに存在し、且つ、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報に対応する強度情報が前記第2の閾値以上の場合、前記第1の制御部が制御情報を取得する周期を、第1の周期から、前記第1の周期よりも短い第2の周期に変更させることを判定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の通信端末装置。
  6. 前記判定部は、前記通信端末装置が前記第2の制御部を動作させて前記第1の通信部を
    用いて前記第1の通信を行っているアクセスポイントの通信可能範囲から退出したことが検出された場合に、前記第2の制御部の動作を停止し、前記第1の制御部を起動させることを判定する、
    請求項1から5のいずれかに記載の通信端末装置。
  7. 前記第1の通信部は、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域との少なくとも何れかを用いて通信可能であり、
    前記判定部は、前記第1の制御部が動作する場合には、前記第1の周波数帯域を用い、前記第2の周波数帯域は用いないことを判定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の通信端末装置。
  8. 前記通信端末装置は、
    アクセスポイントの識別情報の指定を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記記憶部は、前記識別情報リストを記憶し、前記識別情報リストに前記指定されたアクセスポイントの識別情報を含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の通信端末装置。
  9. 前記第1の通信部は、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域との少なくとも何れかを用いて通信可能であり、
    前記判定部は、前記識別情報リストに前記第2の周波数帯域を単独で使用するアクセスポイントが含まれている場合には、前記第1の制御部に用いられる前記第1の通信部のアクセスポイントの探索に前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とを用いることを判定し、前記識別情報リストに前記第2の周波数帯域を単独で使用するアクセスポイントが含まれていない場合には、前記第1の制御部に用いられる前記第1の通信部のアクセスポイントの探索に前記第1の周波数帯域を用い、前記第2の周波数帯域を用いないことを判定する、
    請求項8に記載の通信端末装置。
  10. 前記判定部は、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報が前記指定されたアクセスポイントの識別情報と一致する場合には、取得済みの前記アクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を前記情報処理装置に送信しないことを判定する、
    請求項8又は9に記載の通信端末装置。
  11. 前記判定部は、前記第2の制御部によって接続が確立されたアクセスポイントの識別情報が前記識別情報リストに存在しない場合には、前記第2の制御部の動作の停止と、前記第1の制御部の起動とを判定する、
    請求項5から10に記載の通信端末装置。
  12. 前記判定部は、前記第1の制御部の動作の開始後、前記第1の制御部のアクセスポイントに関する制御情報の取得の周期を、前記第2の周期以上前記第1の周期未満の第3の周期に設定する、
    請求項11に記載の通信端末装置。
  13. 複数の第1のアクセスポイントと、
    アクセスポイントを介して第1の通信を行う通信端末装置と、
    を備える通信システムであって、
    前記通信端末装置は、
    アクセスポイントを探索し、検出したアクセスポイントを介して前記第1の通信を行う第1の通信部と、
    前記第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイン
    トに関する制御情報を取得する第1の制御部と、
    前記第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに接続する第2の制御部と、
    前記第1の制御部が取得した制御情報に含まれる第2のアクセスポイントの識別情報が、前記複数の第1のアクセスポイントの識別情報を含む識別情報リストに含まれ、且つ、前記第2のアクセスポイントの識別情報に対応するアクセスポイントの強度情報が第1の閾値以上の場合、前記第2の制御部を起動させ、前記第1の制御部の動作を停止させる判定部と、
    を備える、
    通信システム。
  14. 前記通信システムは、
    前記複数の第1のアクセスポイントを管理し、前記通信端末装置を第2の通信で接続する情報処理装置をさらに備え、
    前記複数の第1のアクセスポイントのそれぞれは、
    前記第1の通信における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域それぞれにおけるトラフィック量を算出する算出部と、
    前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域それぞれにおけるトラフィック量と自装置の識別情報と、を前記情報処理装置に送信する送信部とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の第1のアクセスポイントそれぞれについて、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域それぞれにおけるトラフィック量に基づいて、前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域それぞれへの接続可否を判定し、判定結果に基づいて、前記通信端末装置の第1の通信への接続を制御する制御部を備える、
    請求項13に記載の通信システム。
  15. 前記通信システムは、前記通信端末装置を複数含み、
    前記情報処理装置の前記制御部は、第1のアクセスポイントについて、
    前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とへの接続不可を判定した場合には、前記第1のアクセスポイントに接続中の所定数の通信端末装置に、前記第1のアクセスポイントとの接続の切断指示を含む前記第1の通信に関する制御情報を送信し、
    前記第1の周波数帯域への接続不可、及び、前記第2の周波数帯域への接続可能を判定した場合には、前記第1の周波数帯域を用いて前記第1のアクセスポイントに接続中の所定数の通信端末装置に、前記第1のアクセスポイントとの接続の切断指示と、使用する周波数帯域の前記第2の周波数帯域への変更指示と含む前記第1の通信に関する制御情報を送信し、
    前記第1の周波数帯域への接続可能、及び、前記第2の周波数帯域への接続不可を判定した場合には、前記第2の周波数帯域を用いて前記第1のアクセスポイントに接続中の所定数の通信端末装置に、前記第1のアクセスポイントとの接続の切断指示と、使用する周波数帯域の前記第1の周波数帯域への変更指示と含む前記第1の通信に関する制御情報を送信する、
    請求項14に記載の通信システム。
  16. 前記通信端末装置の前記判定部は、前記第1の制御部が取得した制御情報に含まれる第1のアクセスポイントの強度情報が、前記第1の閾値未満の第2の閾値以上の場合、前記第1のアクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を、前記情報処理装置に送信することを判定し、
    前記情報処理装置の前記制御部は、前記通信端末装置から前記第1のアクセスポイントのアクセスポイント情報が受信された場合に、前記通信第1のアクセスポイントについて、
    前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とへの接続不可を判定している場合には、前記第2の制御部の動作の停止と、前記第1の制御部による制御情報の取得の周期の第1の周期への設定と、の指示を含む前記第1の通信に関する制御情報を前記通信端末装置に送信し、
    前記第1の周波数帯域への接続不可、及び、前記第2の周波数帯域への接続可能を判定している場合には、前記第2の制御部の起動と、前記第1の制御部による制御情報の取得の周期の前記第1の周期よりも短い第2の周期への設定と、使用周波数帯域の前記第2の周波数帯域への設定と、の指示を含む前記第1の通信に関する制御情報を前記通信端末装置に送信し、
    前記第1の周波数帯域への接続可能、及び、前記第2の周波数帯域への接続不可を判定している場合には、前記第2の制御部の起動と、前記第1の制御部による制御情報の取得の周期の前記第2の周期への設定と、使用周波数帯域の前記第1の周波数帯域への設定と、の指示を含む前記第1の通信に関する制御情報を前記通信端末装置に送信し、
    前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域とへの接続可能を判定している場合には、前記第2の制御部の起動と、前記第1の制御部による制御情報の取得の周期の前記第2の周期への設定と、使用周波数帯域の前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域への設定と、の指示を含む前記第1の通信に関する制御情報を前記通信端末装置に送信する、
    請求項14又は15に記載の通信システム。
  17. 前記通信システムは、
    前記複数の第1のアクセスポイントを管理し、前記通信端末装置を第2の通信で接続する情報処理装置をさらに備え、
    前記通信端末装置の前記判定部は、前記第1の制御部が取得した制御情報に含まれる第2のアクセスポイントの強度情報が、前記第1の閾値未満の第2の閾値以上の場合、前記第2のアクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を、前記情報処理装置に送信することを判定し、
    前記情報処理装置は、
    前記識別情報リストを記憶する記憶部と、
    前記通信端末装置から前記第2のアクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報を受信する受信部と、
    前記第2のアクセスポイントの識別情報を含むアクセスポイント情報に含まれる識別情報が前記識別情報リストに含まれているか否かを判定する判定部と、
    前記第2のアクセスポイントのアクセスポイント情報に含まれる識別情報が前記識別情報リストに含まれている場合に、前記通信端末装置に、前記第2のアクセスポイントへの接続許可を送信し、前記第2のアクセスポイントのアクセスポイント情報に含まれる識別情報が前記識別情報リストに含まれていない場合に、前記通信端末装置に、前記第2のアクセスポイントへの接続不可を送信する送信部と、を備える
    請求項13に記載の通信システム。
  18. アクセスポイントを探索し、検出したアクセスポイントを介して第1の通信を行う第1の通信部と、
    前記第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに関する制御情報を取得する第1の制御部と、
    前記第1の通信部を用いたアクセスポイントの探索により、検出されたアクセスポイントに接続する第2の制御部と、
    前記第1の通信部に接続させるアクセスポイントの識別情報を含む識別情報リストを記憶する記憶部と、を備える通信端末装置に、
    前記第1の制御部が取得した制御情報に含まれる取得済みのアクセスポイントの識別情報が、前記記憶部に記憶された識別情報リストに含まれ、且つ、取得済みの前記アクセス
    ポイントの識別情報に対応するアクセスポイントの強度情報が第1の閾値以上の場合、前記第2の制御部を起動させ、前記第1の制御部の動作を停止させる、
    ための通信端末装置の制御プログラム。
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