JP2018128716A - 単灯ユニットおよび信号灯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを抑えつつも光学式ユニット等のメンテナンス性に優れた信号灯器を提供する。
【解決手段】3灯式の信号灯器10を、3つの共通する単灯ユニット12と、1つの端子箱16とを連結して構成する。単灯ユニット12は、光学式ユニット13と、当該光学式ユニット13を装着及び取り外し可能に構成された前面側に開口する有底凹部を有する灯箱14と、を有する。灯箱14は、端子箱16又は他の単灯ユニット12を側部に連結可能に構成され、連結時に光学式ユニット13に接続する電線を内部空間内に通すための配管部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交通用信号に使用される信号灯器に関する。
交通用信号に使用される信号灯器すなわち交通用信号灯器において主要なメンテナンス作業の1つが光源に関するメンテナンス作業である。すなわち、交通用信号灯器の光源は、長らく電球等のバルブであり、電球が切れる又は切れる事を予測した所定周期での交換が行われてきた。
近年では、交通用信号灯器の光源は、安価で寿命が長く省電力なLEDの普及により、バルブからLEDを用いた光学式ユニットに代わりつつある。光学式ユニットは、灯具ユニット、LEDユニットなどとも呼ばれ、多数のLEDをプリント基板に面状に搭載するとともに、透明な前面カバーを兼ねた光拡散素子でLEDを覆った一体のアッセンブリとして供給される(例えば、特許文献1を参照)。
従って、近年の交通用信号灯器は、光学式ユニットごとの交換を前提としつつ、高いメンテナンス性を有するようにデザインされている(例えば、特許文献2及び特許文献3を参照)。
特開2014−127135号公報 特開2014−127136号公報 特開2014−127137号公報
光学式ユニットのメンテナンス作業性の向上を図ることは、交通用信号灯器の開発において重要な観点となり得るが、製造コストが増加するようでは、製品として採用され難い。
そこで、本発明は、製造コストを抑えつつも光学式ユニット等のメンテナンス性に優れた信号灯器を提供可能とすることを目的として考案されたものである。
上記課題を解決するための第1の発明は、光学式ユニットと、前記光学式ユニットを前面外側から装着及び取り外し可能に構成された前面側に開口する有底凹部であって、装着された前記光学式ユニットの背面側に内部空間を画成する深さの有底凹部を有する灯箱と、を備えた単灯ユニットであって、前記灯箱は、端子箱又は他の前記単灯ユニット(以下包括して「連結対象」という)を側部に連結可能に構成され、連結時に前記光学式ユニットに接続する電線を前記内部空間内に通すための配管部が前記側部を貫通又は半貫通状態で設けられている、単灯ユニットである。
なお、ここで言う「半貫通状態」とは、容易な手作業や軽加工で貫通状態にできるような状態を言う。例えば、そのまま使用すれば蓋部として機能する薄膜が形成されている状態や、手で押し込んで押し抜くと言った容易な手作業、またはカッターで切る或いは軽くドリルを当てるといった軽加工で貫通状態にできる状態のことである。
交通用信号灯器を灯数で分類すると、代表的な種類だけでも、自動車用の3灯式の信号灯器と、横断歩行者用の2灯式の信号灯器とがある。従来、3灯式の信号灯器や2灯式の信号灯器は、それぞれが専用に設計された構造体であった。
しかし、第1の発明によれば、3灯式であれ、2灯式であれ、信号灯器を構成する際、第1の発明の単灯ユニットを共通のコアユニットとして構成することが可能となるため、製造コストの低減を図ることができる。
しかも、第1の発明によれば、光学式ユニットを灯箱の有底凹部の開口部に直接装着する構成としているため、従来よりも構造が簡略化し、コストダウンを図ることができる。
具体的には、特許文献2の図1〜図3に開示されるような信号灯器の構成の場合、光学式ユニットは3灯式信号灯器筐体の本体内に装着され、光学式ユニットからの投光窓(開口部)を有する蓋体で筐体の本体の前面を覆っている。この構成では、筐体の本体と蓋体との間や、蓋体と光学式ユニットとの間それぞれに防水構造が必要になる。一方、第1の発明では、光学式ユニットと有底凹部の開口部との接続部に防水構造が必要になるのみであるので防水構造を1つ減らすことができる。同様のことは、特許文献1の図1〜図3に開示されているような分割式の筐体を有する信号灯器においても同じ事が言える。
そして、光学式ユニットを、灯箱の有底凹部の開口部に装着する構成は、蓋体がそもそも無いため、蓋体を開閉する作業を省略できるので、従来よりも優れたメンテナンス性を有する。
第2の発明は、前記灯箱が、前記連結対象を左側部および右側部に連結可能に構成され、前記左側部および前記右側部に前記連結対象が連結された場合に前記配管部および前記内部空間を通じて配線ダクトとして利用可能に構成された、第1の発明の単灯ユニットである。
第2の発明によれば、光学式ユニットへの電気配線を通す配線ダクトを別部品として組み付ける必要が無くコストダウンに寄与する。
第3の発明は、前記灯箱が樹脂製である、第1又は第2の発明の単灯ユニットである。
また、第4の発明は、前記灯箱が、樹脂によって形成される肉厚10mm以下の形成壁によって前記有底凹部、前記配管部および前記側部が一体成型されてなる、第1又は第2の発明の単灯ユニットである。
第3又は第4の発明によれば、一層のコストダウンに寄与できる。すなわち、灯箱を樹脂製の型物とすることで、コストダウンに寄与できる。また、灯箱は、有底凹部と、当該有底凹部を支持しつつ連結対象を側部に連結可能にする配管部込みのフレーム部(連結構造部)と、を有していれば良く、単純な構造でありながら十分な強度を確保し易い。
第5の発明は、第1〜第4の何れかの発明の1以上の単灯ユニットと、前記端子箱と、を具備した信号灯器である。
第5の発明によれば、コストダウンを図りつつ、メンテナンス性に優れた信号灯器を実現できる。
本実施形態の信号灯器の斜視外観図。 本実施形態の信号灯器の分解図。 単灯ユニットの正面図。 単灯ユニットの背面図。 単灯ユニットの上面図。 単灯ユニットの正面向かって右の側面図。 単灯ユニットの図3におけるA−A断面図。 端子箱の正面図。 端子箱の背面図。 端子箱の右側面図。 端子箱の左側面図。 端子箱の図8におけるB−B断面図。 端子箱を開ける操作を説明するための状態遷移図。 単灯ユニットの灯箱と端子箱との連結について説明するための組み立て図。 配線について説明するための組み立て図。 信号灯器の使用状態の一例を示す図(その1)。 信号灯器の使用状態の一例を示す図(その2)。 信号灯器を縦姿勢で使用する状態の一例を示す図。 上下左右に連結可能な灯箱の変形例を説明するための背面図。 図19の単灯ユニットを使用した信号灯器の使用状態の一例を示す図。
図1は、本実施形態の信号灯器10の斜視外観図である。
図2は、同信号灯器10の分解図である。
本実施形態の信号灯器10は、道路交通用の3灯式の信号灯器である。灯色別の3つの単灯ユニット12を左右に連結し、左右何れかの端部に端子箱16を連結した構成を有している。
端子箱16は、端子台20を内蔵する箱である。端子台20は、交通信号の制御機(不図示)からの外部信号線22と、単灯ユニット12の光学式ユニット13に接続する中継ケーブルハーネス24とを接続する。
図3〜図6は、それぞれ単灯ユニット12の正面図、背面図、上面図、正面向かって右の側面図である。図7は、図3におけるA−A断面図である。
本実施形態の信号灯器10が有する3つの単灯ユニット12は、灯色がそれぞれ異なる以外は全て同じ構成をしている。すなわち、単灯ユニット12は、大きく分けると、光学式ユニット13と、灯箱14とを有した構成をしている。
光学式ユニット13は、信号灯器10の正面方向へ信号光を投光する発光部である。光学式ユニット13は、発光素子である複数のLEDと、発光素子を発光させるための電気回路部(具体的には、プリント基板など)と、発光素子からの光を集光或いは散光するレンズ部と、保護カバーと、を一体的に備えたアッセンブリとして供給される。レンズ部は保護カバーを兼ねても良い。
図7に示すように、光学式ユニット13の電気回路部へ外部から信号を入力するためのケーブルハーネス131は光学式ユニット13の背面側から取り出されている。その先端には防水カプラ132が装着されている。防水カプラ132は、中継ケーブルハーネス24の防水カプラ242(図2参照)と対を成しており、ケーブルハーネス131の電極と中継ケーブルハーネス24の電極とを連結/切り離し自在に接続できるようになっている。
光学式ユニット13は、灯箱14の有底凹部141に嵌着され、防水パッキン134を介して取付ビス136により、単灯ユニット12の正面側から固定される。
有底凹部141は、光学式ユニット13を前面外側から装着及び取り外し可能に構成された正面(前面)側に開口する凹部であって、装着された光学式ユニット13の背面側に内部空間を画成する深さを有する。有底凹部141には、適宜、通気穴141aや水抜き穴141bを設けることができる。
灯箱14は、単灯ユニット12の主たる躯体である。金型でモールドした一体成形品である。具体的には、灯箱14は、信号灯器10の正面方向に開口する有底凹部141の上下左右の4つの外周壁(上面外周壁142、下面外周壁143、左右それぞれの連結用外周壁144)で有底凹部141が囲繞された形状を有する。そして、有底凹部141の開口端部と、4つの外周壁の正面側端部とを正面板部145で連結し、補強リブ146で補強した構成を有している。
よって、図3に示すように、単灯ユニット12の正面は、有底凹部141に装着された光学式ユニット13の正面の外周が平らな正面板部145で矩形に縁取りされた意匠となる。対して単灯ユニット12の背面は、図4に示すように、全体としては矩形を成している。具体的には、有底凹部141が背面側に凸状に露わになっている。そして、有底凹部141の外側は、正面板部145の裏面の補強リブ146で囲まれて上下左右4つの外周壁部(上面外周壁142、下面外周壁143、左右それぞれの連結用外周壁144)により囲繞されている。
左右の連結用外周壁144は、別の灯色の単灯ユニット12又は端子箱16と連結するための強化壁部ともいえる。左右の連結用外周壁144は、図6に示すような構成を左右対称に有している。
具体的には、左右の連結用外周壁144は、それぞれ、側板部144aに、連結ボルト孔150と、支持ボルト孔151と、ハーネス挿通配管部152と、が設けられている。
連結ボルト孔150は、他の単灯ユニット12の灯箱14や端子箱16と連結するための連結ボルトを挿通する。
支持ボルト孔151は、信号灯器10として一体となった後に灯器用支柱などに接続固定するための支持ボルトを挿通する。
ハーネス挿通配管部152は、光学式ユニットに接続する電線である中継ケーブルハーネス24を有底凹部141内(灯箱の内部空間)に通すための管を形成している。
そして、側板部144aの外周部に補強リブ144bを立設し、外周の補強リブ144bと、連結ボルト孔150のボス部や、支持ボルト孔151のボス部、ハーネス挿通配管部152を、更に補強リブ144bで接続している。これにより、灯箱14は、樹脂製型物とすることによる軽量化と、構造体としての高い強度の維持との両立を実現している。そして、灯箱14は、樹脂によって形成される肉厚10mm以下の形成壁によって有底凹部141、ハーネス挿通配管部152および側部の外周壁(上面外周壁142、下面外周壁143、左右それぞれの連結用外周壁144)が一体成型されてなる。
なお、ハーネス挿通配管部152には、適宜防水パッキンを装着するか、雨水の浸入を防止するラビリンス構造を適宜設けるものとする。
また、信号灯器10の正面から見て右端に連結されている単灯ユニット12におけるハーネス挿通配管部152には、信号灯器10組み立て時に適宜防水キャップで封止する。
或いは、ハーネス挿通配管部152の外側出口を半貫通状態にしておいて、連結させる単灯ユニット12について、組み立て作業前の簡単な手作業又は軽加工で貫通状態にする構成としてもよい。この場合、例えば図1のように構成される信号灯器10の正面から見て右端に連結される単灯ユニット12における右側面側のハーネス挿通配管部152は、半貫通状態のまま残すことになる。
なお、ここで言う「半貫通状態」とは、容易な手作業や軽加工で貫通状態にできるような状態を言う。例えば、そのまま使用すれば蓋部として機能する薄膜が形成されている状態や、手で押し込んで押し抜くと言った容易な手作業、またはカッターで切る或いは軽くドリルを当てるといった軽加工で貫通状態にできる状態のことである。
図8〜図11は、それぞれ端子箱16の正面図、背面図、右側面図、左側面図である。
図12は、図8におけるB−B断面図である。
図13は、端子箱16を開ける操作を説明するための状態遷移図である。
端子箱16は、ケース本体160に、端子台20の収容空間161と、当該空間の蓋162と、単灯ユニット12との連結部163と、を有する。ケース本体160と、蓋162とは、それぞれ樹脂製型物として成形されている。
図8及び図12に示すように、収容空間161は、信号灯器10の正面方向に開口する有底空間である。収容空間161の背面側内側面(有底空間の底に相当)には、外部信号線22(図2参照)を挿通するための背部配線孔173が開口し、配線孔用グロメット164が装着されている。また、収容空間161の正面向かって右側面には、中継ケーブルハーネス24(図2参照)を挿通する側部配線孔174が設けられている。端子箱16と単灯ユニット12とを連結さると、側部配線孔174が、連結された単灯ユニット12のハーネス挿通配管部152(図7参照)と繋がり、中継ケーブルハーネス24を端子箱16から、単灯ユニット2の有底凹部141へ引き入れることができるようになる。
なお、本実施形態の収容空間161は、ケース本体160のボリュームに対して小さめに設定している。そのため、背面側から適宜肉抜きをして軽量化を図りつつ、背面側にリブ160bを適宜設けて、ケース本体160それ自体の強度を維持している(図9、図12参照)。
図8及び図12に示すように、蓋162は、その上端部でケース本体160に枢支されている。具体的には、蓋162の上端部に、蓋162の長手方向(蓋162を閉じた状態:図8,12の状態で上下方向)に沿った長孔166が設けられており、この長孔166に、ケース本体160の正面側上部に左右方向に設けられた揺動軸165を挿通させて枢支されている。蓋162を開ける際には、蓋162の下端部を振り上げるようにして開ける。そして、蓋162は、ケース本体160の下面に固定されたパッチン錠167により閉じた状態でロックされる。なお、ケース本体160と蓋162との間には、適宜防水パッキンを設けるか防水構造を設けるものとする。
図8及び図10に示すように、連結部163は、ケース本体160の正面向かって右側の躯体部を兼ねており、上方と下方にそれぞれ連結時に単灯ユニット12の連結ボルト孔150(図4参照)と対向する連結ボルト孔170が設けられている。勿論、ハーネス挿通配管部152と対向する収容空間161に側部配線孔174も開口している。
本実施形態では、端子箱16の上下寸法が単灯ユニット12の上下寸法より小さく設定されているので、連結部163の下端部が、ケース本体160より下方に向かって延設されているようにデザインされているが、端子箱16と単灯ユニット12の上下寸法を合わせる場合には、延設部分を省略したデザインとしても良い。
連結部163は、板部163aをベースに、その外周と、連結ボルト孔170や側部配線孔174のボス部とを適当にリブ163bで連結されている。これにより、ケース本体160については、軽量化を図りつつも樹脂製型物として一体成形するのに適した躯体としての十分な強度が確保されている。
軽量化とともに強度を確保する構造については、端子箱16のケース本体160の左側部も同様である。すなわち、図8及び図11に示すように、端子箱16の正面向かって左側の側面には、信号灯器10を支柱等に連結するための支持ボルトを挿通する支持ボルト孔171が設けられているので、板部160aをベースに、その外周と、支持ボルト孔171のボス部とを適当にリブ160bで連結されており、軽量化を図りつつも躯体としての十分な強度が確保されている。
次に、端子箱16の開閉操作について説明する。
図13(1)に示すように、蓋162が閉じた状態では、揺動軸165は長孔166の長手方向の一端側(図13(1)の状態で言えば上側)で係合している。この係合位置を「第1係合位置」と呼ぶこととする。
図13(2)に示すように、パッチン錠167を解錠し、係合位置をそのままに蓋162を持って上に振り上げるように揺動させて蓋162を「開状態」にする。
そして、図13(3)に示すように、十分に蓋162を振り上げて開状態にした後、長孔166内を揺動軸165を滑らせるようにして、揺動軸165と長孔166との係合位置を、長孔166の長手方向の他端側に変更するように蓋162を移動させると、蓋162を開状態(振り上げた状態)でロックさせることができる。この時の係合位置を「第2係合位置」と呼ぶこととする。
本実施形態のケース本体160には、揺動軸165の後方(正面から見て後ろ側)斜め下に、正面方向から背面方向へ向けて、蓋162の上端部が押し込めるだけの窪みが設けられている。この窪みを荷重支持部168と言う。荷重支持部168の凹形状は、蓋162を、図13(2)で示す所定の開状態まで振り上げないと押しこみできないように設定されている。
蓋162を開状態にして、第2係合位置で枢支されるように蓋162を揺動軸165でスライドさせると、蓋162の枢支側端部(図13(3)の状態では下端部)が荷重支持部168の窪みに嵌まる。すると、作業者が蓋162から手を離し、蓋162が自重で閉じようとしても、揺動軸165を中心に作用する回転荷重が荷重支持部168の窪みで支持されて、蓋162は閉じる事が無い。
これにより、つまり、作業者は、一方の手で蓋162を開状態に維持する必要がなくなり、両手で電気工事や配線工事などのメンテナンス作業をすることができる。なお、蓋162を閉じる時は、この逆順で作業すればよい。
次に、信号灯器10の組み立てについて説明する。
図14は、単灯ユニット12の灯箱14と端子箱16との連結について説明するための組み立て図であって、それらを背面側から見ている図である。信号灯器10を組み立てるには、先ず躯体を組み立てる。すなわち、3つの灯箱14を左右横並びに並べ、隣接している灯箱14同士の連結ボルト孔150(図4参照)に連結ボルト60を挿通させて、ナット62でボルト結合する。そして、その左端(図14では向かって右側)に端子箱16も連結ボルト孔170に連結ボルト60とナット62にて装着する。なお、灯箱14と灯箱14,灯箱14と端子箱16との突き合わせ部には、適宜、防水パッキンを装着する、或いは防水構造を設けるものとしてもよい。
図15は、配線について説明するための組み立て図であって、図14に示した連結作業により連結された灯箱14及び端子箱16を正面側から見た図である。
灯箱14と端子箱16との連結が完了したならば、端子箱16内に端子台20を装着する。灯箱14と端子箱16を連結すると、端子箱16の側部配線孔174(図12参照)と、これに連結された灯箱14のハーネス挿通配管部152(図7参照)が連通する。隣接する灯箱14同士ではハーネス挿通配管部152(図7参照)同士が連通する。つまり、端子箱16から始まって3つの灯箱14の3つ有底凹部141を左右に貫く1本の挿通路が形成される。そして、3つの有底凹部141とハーネス挿通配管部152とが配線ダクトとして利用可能になる。なお、正面向かって右端の灯箱14のハーネス挿通配管部152は、別途、防水封止する。或いは、半貫通状態のまま残しておく。
中継ケーブルハーネス24は、灯箱14と端子箱16を連結してできるこの配線ダクトに通され、各単灯ユニット12の光学式ユニット13に接続するための防水カプラ242(図2参照)は、ちょうどそれぞれの灯箱14の有底凹部141内に残る格好となる。防水カプラ242は、有底凹部141内にクリップ等で留めると好適である。
次に、単灯ユニット12それぞれに光学式ユニット13を装着する。具体的には、光学式ユニット13の防水カプラ132(図7参照)を、中継ケーブルハーネス24の防水カプラ242に組み付ける。そして、光学式ユニット13を、防水パッキン134を介して有底凹部141に嵌着させ、取付ビス136で固定して、組み立て完了となる。
図16は、本実施形態の信号灯器10の使用状態の一例を示す図である。信号灯器10は、信号支持構造体30に、支持ステー32でもって支持・固定される。この時、信号灯器10の正面向かって右端は、右端の単灯ユニット12の支持ボルト孔151(図4参照)へ、支持ボルト34で支持ステー32を固定する。信号灯器10の正面向かって左端では、端子箱16の支持ボルト孔171(図11参照)へ、支持ボルト34で支持ステー32を固定する。
なお、本実施形態の信号灯器10には、適宜、矢印灯器11(矢灯:矢印式信号機:矢印が表示される灯器)を追加することができる。具体的には、図17に示すように、1つの単灯ユニット12と1つの端子箱16とを連結して矢印灯器11を構成する。そして、矢印灯器11を吊り下げ可能な吊り下げ式支持ステー35を用いて信号支持構造体30に固定し、信号灯器10の下に矢印灯器11を垂下すればよい。
以上、本実施形態によれば、信号灯器10を、単灯ユニット12と端子箱16とで構成することで、製造コストの削減、補修用部品のストックの削減が可能になる。例えば、3灯式の信号灯器10に限ってみれば、3つの単灯ユニット12で灯箱14を共通部品とすることで、量産効果を高め製造コストを削減できる。また、製造部品としての在庫管理、補修用部品のストックにおいても有利となる。また、3灯式の信号灯器10と矢印灯器11との間でも、単灯ユニット12の灯箱14を共通化できる。また、信号灯器10と矢印灯器11とで端子箱16も共通化できる。
また、本実施形態の信号灯器10では、従来の信号灯器における正面外装パネル(蓋体)を省略して、灯箱14の正面板部145をそのまま信号灯器10の正面として現すデザインとしている。換言すると、光学式ユニット13を正面板部145に凹設された有底凹部141に嵌着する構成とすることで、従来に比べて正面外装パネルと灯箱本体との間の防水パッキンを1つ減らすことができる。よって、パーツ削減と組み立て工数の削減との2重のコスト削減効果が生まれる。また、防水の信頼性を高めることができる。
また、灯箱14を樹脂の型物とすることで、従来のように灯箱を板金で作成した場合と比べると、信号灯器10の軽量化と製造コストを削減計ることができる。また、板金に塗装する場合と比べて防錆を考える必要がなくなるので、長期的に見た維持管理費も低減できる。
また、従来の信号灯器では、信号灯器内(より具体的には灯箱内)に端子台が内蔵されていた。光学式ユニットのメンテナンス作業は電気工事士でなくとも作業が可能であるが、電気が通流する端子台の工事は電気工事士が行うため、工事所掌は電気工事となる。従来の信号灯器では、光学式ユニットをメンテナンスするにも、端子台をメンテナンスするにも、同じ灯箱を開けて作業する必要があることから、工事所掌の境界が明確ではなかった。しかし、本実施形態によれば、端子台は端子箱16内に設置され、電気工事者は、単灯ユニット12に触れる必要がない。逆に、光学式ユニットのメンテナンス作業者は、端子台が設置された端子箱16に触れる必要がない。よって、工事所掌境界が明確となり、故障が生じた場合の原因の切り分けなど、責任の明確化を図ることができる。また、信号灯器の設置工事においても、作業箇所が異なることから施工の効率化を図れる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な形態は、上記実施形態に限らず、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、上記実施形態では、端子箱16を信号灯器10の正面向かって左端に取り付ける構成としているが、正面向かって右端に取り付ける構成とすることができる。この場合、端子箱16を上記の例とは左右対称にデザインすればよい。
また、信号灯器10を、例えば横倒しの姿勢で使用することもできる。
具体的には、図1に示す状態の信号灯器10を、図18に示すように端子箱16が全体の最下端に位置するように縦姿勢として使用することもできる。更に言えば、図18の例において使用する単灯ユニット12を2つとすれば、歩行者用信号灯器としても当該構成が適用可能となる。
また、上記実施形態では、単灯ユニット12を左右横並びに連結したが、上下方向に連結する構成も可能である。
その場合、例えば図19の単灯ユニット12Bの灯箱14Bにて示すように、ハーネス挿通配管部152を左右方向に加えて上下方向にも追加する。また、上面外周壁142と下面外周壁143とを、連結用外周壁144と同様の構成を有するようにする。そして、図20の信号灯器10Bに示すように、単灯ユニット12Bを上下方向に連結すればよい。当該構成では、隣接する単灯ユニット12Bの間では上下方向に設けられたハーネス挿通配管部152が付き合わされて連通し、上下方向へ中継ケーブルハーネス24を通線することができるようになる。なお、図20の例では3つの単灯ユニット12Bを上下方向に連結しているが、2つ連結した構成とすれば、歩行者用信号灯器にも本発明が適用可能となる。
10…信号灯器
11…矢印灯器
12…単灯ユニット
13…光学式ユニット
14…灯箱
16…端子箱
20…端子台
22…外部信号線
24…中継ケーブルハーネス
30…信号支持構造体
32…支持ステー
34…支持ボルト
35…吊り下げ式支持ステー
131…ケーブルハーネス
132…防水カプラ
134…防水パッキン
136…取付ビス
141…有底凹部
142…上面外周壁
143…下面外周壁
144…連結用外周壁
145…正面板部
146…補強リブ
150…連結ボルト孔
151…支持ボルト孔
152…ハーネス挿通配管部
160…ケース本体
161…収容空間
162…蓋
163…連結部
164…配線孔用グロメット
165…揺動軸
166…長孔
167…パッチン錠
168…荷重支持部
170…連結ボルト孔
171…支持ボルト孔
173…背部配線孔
174…側部配線孔

Claims (5)

  1. 光学式ユニットと、
    前記光学式ユニットを前面外側から装着及び取り外し可能に構成された前面側に開口する有底凹部であって、装着された前記光学式ユニットの背面側に内部空間を画成する深さの有底凹部を有する灯箱と、
    を備えた単灯ユニットであって、
    前記灯箱は、
    端子箱又は他の前記単灯ユニット(以下包括して「連結対象」という)を側部に連結可能に構成され、
    連結時に前記光学式ユニットに接続する電線を前記内部空間内に通すための配管部が前記側部を貫通又は半貫通状態で設けられている、
    単灯ユニット。
  2. 前記灯箱は、
    前記連結対象を左側部および右側部に連結可能に構成され、
    前記左側部および前記右側部に前記連結対象が連結された場合に前記配管部および前記内部空間を通じて配線ダクトとして利用可能に構成された、
    請求項1に記載の単灯ユニット。
  3. 前記灯箱は樹脂製である、
    請求項1又は2に記載の単灯ユニット。
  4. 前記灯箱は、樹脂によって形成される肉厚10mm以下の形成壁によって前記有底凹部、前記配管部および前記側部が一体成型されてなる、
    請求項1又は2に記載の単灯ユニット。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の1以上の単灯ユニットと、
    前記端子箱と、
    を具備した信号灯器。
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CN115394101A (zh) * 2022-07-28 2022-11-25 杭州普乐科技有限公司 一种交通信号灯及其组装方法

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