JP2018128061A - 天然ガス供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】天然ガスの損失を低減させながら、LNGを安定して供給することが可能な天然ガス供給システムを提供する。【解決手段】LNGタンクローリ20からLNGを受け入れて、LNGを貯留するLNG受入槽2と、LNG受入槽2の下流側に複数設けられ、それぞれがLNG受入槽2からLNGを受け入れて、LNGを貯留するLNG払出槽3と、LNG払出槽3の下流側に設けられ、LNG払出槽3から払い出されたLNGを気化するLNG気化器4と、LNG受入槽2の中に貯留されているLNGを、LNG払出槽3に自然流下で払い出すLNG払出管5と、LNG払出槽3の中のLNGが気化した天然ガスを、LNG受入槽2に返送する気化ガス返送管6と、気化ガス返送管6に設けられ、気化ガス返送管6を開閉する返送弁7と、を有する。LNG払出槽3の槽容量が、LNG受入槽2の槽容量よりも小さくされている。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス消費設備に天然ガスを供給する天然ガス供給システムに関する。
特許文献1に開示されているように、LNGを液体のままLNGタンクローリで需要地まで輸送し、需要地においてLNGを気化して消費している。
特開2011−236929号公報
ここで、ガスエンジンによる発電設備などに天然ガスを供給する場合、所定の圧力の天然ガスを供給する必要がある。そこで、LNGを気化する前に、ポンプでLNGを昇圧することが行われている。しかし、このような天然ガス供給システムにおいては、以下のような問題があった。
ポンプを用いた従来の天然ガス供給システムの構成を示す系統図を図3に示す。LNGタンクローリ20から供給されたLNGは、LNG貯槽102に貯留され、ポンプ103で昇圧されてLNG気化器104に送られて気化された後に、ガスエンジン発電設備21に供給される。しかし、ポンプ103には、常に所定量のLNGを流さないと、発熱により故障するという問題がある。そこで、発電量が少ないときには、ポンプ103で送出したLNGのうち、発電に使用しない分を、返送ライン105を介してLNG貯槽102に返送している。すると、ポンプ103の効率のロス分がLNGへの入熱となり、LNG貯槽102内においてBOG(自然気化したガス)が発生し、LNG貯槽102内の圧力が上昇する。LNG貯槽102の耐圧性を向上させる費用は高額であるため、BOGをBOG加熱器106で常温まで加熱して大気放散することで、圧力の上昇を抑えているが、BOGを廃棄するのは不経済である。
また、ポンプ103には定期点検が必要であり、その期間中ポンプ103は停止する。そこで、予備のポンプ103を設けているが、予備のポンプ103が故障した場合にはLNGの供給ができず、発電が停止してしまう。
そこで、本発明は、天然ガスの損失を低減させながら、LNGを安定して供給することが可能な天然ガス供給システムを提供することを目的とする。
本発明は、LNGタンクローリからLNGを受け入れて、LNGを貯留するLNG受入槽と、前記LNG受入槽の下流側に複数設けられ、それぞれが前記LNG受入槽からLNGを受け入れて、LNGを貯留するLNG払出槽と、前記LNG払出槽の下流側に設けられ、前記LNG払出槽から払い出されたLNGを気化するLNG気化器と、前記LNG受入槽の中に貯留されているLNGを、前記LNG払出槽に自然流下で払い出すLNG払出管と、前記LNG払出槽の中のLNGが気化した天然ガスを、前記LNG受入槽に返送する気化ガス返送管と、前記気化ガス返送管に設けられ、前記気化ガス返送管を開閉する返送弁と、を有し、前記LNG払出槽の槽容量が、前記LNG受入槽の槽容量よりも小さくされていることを特徴とする。
本発明によれば、返送弁が開弁されると、LNG払出槽の中の天然ガスが、LNG受入槽に返送される。よって、LNG払出槽が空になった際に、返送弁を開弁させて、LNG払出槽の中の天然ガスを、LNG受入槽に返送することで、LNG払出槽内の気相部の圧力と、LNG受入槽内の気相部の圧力とを等しくすることができる。これにより、LNG受入槽内のLNGの液面の高さと、LNG払出槽内のLNGの液面の高さとの高低差を利用して、LNG受入槽の中に貯留されているLNGを、空になったLNG払出槽に、自然流下で払い出すことができる。また、LNG払出槽の槽容量が、LNG受入槽の槽容量よりも小さいので、LNG払出槽内の気相部と、LNG受入槽内の気相部とで圧力を等しくした際に、この圧力を、LNGタンクローリがLNG受入槽にLNGを送り出す圧力よりも低く抑えることができる。よって、均圧後にLNG受入槽内の気相部の圧力が高まったとしても、LNGタンクローリからLNG受入槽にLNGを供給することができる。したがって、従来のようにポンプを使用する必要がないので、BOGが過剰に発生したり、LNGの供給が停止したりすることがない。よって、天然ガスの損失を低減させながら、LNGを安定して供給することができる。
天然ガス供給システムの構成を示す系統図である。 LNG払出槽におけるLNGの払い出しと貯留との関係を示す説明図である。 従来の天然ガス供給システムの構成を示す系統図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、ガスエンジン発電設備に所定の圧力の天然ガスを供給する天然ガス供給システムについて説明するが、天然ガスの供給先であるガス消費設備はガスエンジン発電設備に限定されない。
(天然ガス供給システムの構成)
本実施形態による天然ガス供給システム1は、構成を示す系統図である図1に示すように、LNG受入槽2と、LNG払出槽3と、LNG気化器4と、LNG払出管5と、気化ガス返送管6と、返送弁7と、を有している。
(LNG受入槽)
LNG受入槽2は、LNGタンクローリ20に収容されたLNGを受け入れて、LNGを貯留する。LNG受入槽2は、筒状であって、SUS製の内槽2aを備えた二重壁構造であり、この二重壁内が断熱構造になっている。LNG受入槽2の内槽2aの槽容量は、ガスエンジン発電設備21におけるガス消費量の3日分程度である。本実施形態において、内槽2aの槽容量は1700KLである。また、内槽2aが貯留するLNGの最大量は、槽容量の90%(1530KL)である。
気化ガス送出管8は、LNG気化器4から払い出された天然ガスの一部を内槽2a内に送出する。気化ガス送出管8に設けられた加圧調節弁8aは、内槽2a内に供給される天然ガスの圧力が0.1〜0.15MPaとなるように、図示しないコントローラにより制御される。これにより、内槽2a内の気相部の圧力が、0.1〜0.15MPaに制御される。
LNG受入槽2(内槽2a)とLNGタンクローリ20とは、受入管9で接続される。受入管9の上流側の端とLNGタンクローリ20とはフレキシブルホース9aにより接続される。LNGタンクローリ20によって輸送されたLNGは、受入管9を通して内槽2a内に供給される。本実施形態において、LNGタンクローリ20がLNGを送出する圧力は、0.5〜0.6MPaである。
受入管9の下流側は、内槽2aの底部に連通された底部受入管9bと、内槽2aの頂部に連通された頂部受入管9cとに分岐されている。即ち、LNGは、内槽2a内のLNG内に供給されるとともに、内槽2a内の気相部に供給される。
(LNG払出槽)
LNG払出槽3は、LNG受入槽2の下流側に複数設けられている。本実施形態において、LNG払出槽3の数は3つであるが、これに限定されない。以下、3つのLNG払出槽3を、上流側から下流側に向かって順番に、LNG払出槽3A、LNG払出槽3B、LNG払出槽3Cとする。
LNG払出槽3は、それぞれがLNG受入槽2に貯留されたLNGを受け入れて、LNGを貯留する。LNG払出槽3は、LNG受入槽2と同様に、筒状であって、SUS製の内槽3aを備えた二重壁構造であり、この二重壁内が断熱構造になっている。本実施形態において、内槽3aの槽容量は80KLである。このように、LNG払出槽3(内槽3a)の槽容量は、LNG受入槽2(内槽2a)の槽容量よりも小さい。また、LNG払出槽3(内槽3a)の槽容量は、LNG受入槽2がLNGを最大量(1530KL)貯留したときのLNG受入槽内の気相部の容量(170KL)よりも小さい。なお、本実施形態において、LNG受入槽2がLNGを最大量貯留したときのLNG受入槽内の気相部の容量(170KL)は、内槽3aの槽容量(80KL)の約2倍である。
加圧蒸発器10は、内槽3a内のLNGを蒸発させて、体積が膨張した天然ガスを内槽3a内に戻すことで、内槽3a内の気相部の圧力を上昇させる。内槽3a内の気相部の圧力は、圧力計11により計測される。加圧蒸発器10がコントローラにより制御されることで、内槽3a内の気相部の圧力が、0.65〜0.7MPaに制御される。
3つのLNG払出槽3の各々は、横置き配置されている。即ち、縦幅よりも横幅が広くなるように配置されている。これにより、LNG払出槽3内のLNGの液面の高さは、LNG受入槽2内のLNGの液面の高さよりも低くされている。
(LNG払出管)
LNG払出管5は、3つのLNG払出槽3の各々とLNG受入槽2とを接続している。LNG払出管5は、LNG払出槽3内のLNGの液面の高さと、LNG受入槽2内のLNGの液面の高さとの高低差を利用して、LNG受入槽2の中に貯留されているLNGを、3つのLNG払出槽3の各々に自然流下で払い出す。LNG払出管5に設けられた開閉弁5aは、LNG受入槽2からLNG払出槽3にLNGを供給する際に開弁され、LNG払出槽3からLNG気化器4にLNGを払い出す際に閉弁される。
(LNG気化器)
LNG気化器4は、LNG払出槽3の下流側に設けられている。LNG気化器4は、LNG払出槽3から払い出されたLNGを気化して天然ガスにする。LNG気化器4は、温水や外気熱によってLNGを気化させる。本実施形態においては、3つのLNG気化器4が並列に設けられている。
3つのLNG払出槽3の各々とLNG気化器4とは、LNG送出管13で接続されている。後述するように、3つのLNG払出槽3は、LNG気化器4に順番にLNGを払い出す。LNG送出管13に設けられた開閉弁13aは、LNG払出槽3からLNG気化器4にLNGを払い出す際に開弁され、LNG受入槽2からLNG払出槽3にLNGを供給する際に閉弁される。
LNG気化器4で気化されたLNGである天然ガスは、気化ガス供給管14を通して、ガスエンジン発電設備21に供給される。気化ガス供給管14には、圧力調節弁14aが設けられており、これがコントローラにより制御されることで、ガスエンジン発電設備21に供給される天然ガスの圧力が設定圧力(例えば、0.5MPa)に制御される。
(気化ガス返送管)
気化ガス返送管6は、LNG払出槽3の中のLNGが気化した天然ガスを、LNG受入槽2に返送する。気化ガス返送管6のLNG払出槽3側は、内槽3aの頂部に連通されている。気化ガス返送管6のLNG受入槽2側は、内槽2aの底部に連通された底部返送管6aと、内槽2aの頂部に連通された頂部返送管6bとに分岐されている。即ち、LNG払出槽3の中の天然ガスは、底部返送管6aによってLNG受入槽2内のLNG内に返送されるとともに、頂部返送管6bによってLNG受入槽2内の気相部に返送される。LNG内に返送された天然ガスの一部は、LNGで冷却されて再液化することになる。なお、気化ガス返送管6は、底部返送管6aと頂部返送管6bのどちらか一方のみを有していてもよい。
(返送弁)
気化ガス返送管6には、気化ガス返送管6を開閉する返送弁7が設けられている。LNG払出槽3の中のLNGの液面を検知する液面計12によって、LNG払出槽3内のLNGが空になった、あるいは残り数%未満になったことが検知されると、返送弁7が開弁される。これにより、LNG払出槽3の中の天然ガスがLNG受入槽2に返送されることで、LNG払出槽3内の気相部の圧力と、LNG受入槽2内の気相部の圧力とが等しくなる(均圧される)。返送弁7の開弁後、圧力計11によって、LNG払出槽3内の気相部の圧力が、均圧時の圧力(0.5MPaよりも小さい値)あるいはそれ相当の圧力になったことが検知されると、LNG供給管5に設けられた開閉弁5aが開弁されてLNG払出槽3内にLNGが供給される。その後、液面計12によってLNG払出槽3内のLNGの量が所定値(通常は90%)になったことが検知されると、開閉弁5aおよび返送弁7が閉弁されて、LNGの供給が終了される。
ここで、3つのLNG払出槽3は、LNG気化器4に順番にLNGを払い出す。即ち、まず、LNG払出槽3Aが貯留するLNGがLNG気化器4に払い出される。LNG払出槽3Aが空になると、次に、LNG払出槽3Bが貯留するLNGがLNG気化器4に払い出される。その間に、空になったLNG払出槽3AにLNG受入槽2からLNGが供給される。LNG払出槽3Bが空になると、次に、LNG払出槽3Cが貯留するLNGがLNG気化器4に払い出される。その間に、空になったLNG払出槽3BにLNG受入槽2からLNGが供給される。LNG払出槽3Cが空になると、次に、LNG払出槽3Aが貯留するLNGがLNG気化器4に払い出される。その間に、空になったLNG払出槽3CにLNG受入槽2からLNGが供給される。これが繰り返される。
以下、LNG払出槽3Aについて説明する。LNG払出槽3Aが空になった際に、LNG払出槽3A内の気相部の圧力は0.65〜0.7MPaである。一方、LNG受入槽2内の気相部の圧力は0.1〜0.15MPaである。よって、このままではLNG払出槽3A内の気相部の圧力が高すぎて、LNG払出管5を介してLNG受入槽2からLNG払出槽3AにLNGを供給することができない。そこで、LNG払出槽3Aが空になった際に、返送弁7が開弁される。これにより、LNG払出槽3の中の天然ガスが、気化ガス返送管6を介してLNG受入槽2に返送される。その結果、LNG払出槽3A内の気相部の圧力と、LNG受入槽2内の気相部の圧力とが等しくなる。これにより、LNG受入槽2内のLNGの液面の高さと、LNG払出槽3A内のLNGの液面の高さとの高低差を利用して、LNG受入槽2の中に貯留されているLNGを、空になったLNG払出槽3Aに、自然流下で払い出すことができる。
また、LNG払出槽3Aの槽容量が、LNG受入槽2の槽容量よりも小さいので、LNG払出槽3A内の気相部と、LNG受入槽2内の気相部とで圧力を等しくした際に、この圧力は、LNGタンクローリ20がLNG受入槽2にLNGを送り出す圧力(0.5〜0.6MPa)よりも低くなる。よって、均圧後にLNG受入槽2内の気相部の圧力が高まったとしても、LNGタンクローリ20からLNG受入槽2にLNGを供給することができる。
したがって、従来のようにポンプを使用する必要がないので、BOGが過剰に発生したり、LNGの供給が停止したりすることがない。よって、天然ガスの損失を低減させながら、LNGを安定して供給することができる。
また、筒状のLNG払出槽3Aを横置き配置することで、LNG払出槽3A内のLNGの液面の高さをLNG受入槽2内のLNGの液面の高さよりも十分に低くすることができる。これにより、LNG受入槽2の中に貯留されているLNGを、自然流下でLNG払出槽3Aに好適に払い出すことができる。
また、LNG払出槽3Aの槽容量(80KL)を、LNG受入槽2がLNGを最大量貯留したときのLNG受入槽2内の気相部の容量(170KL)よりも小さくすることで、LNG払出槽3A内の気相部の圧力と、LNG受入槽2内の気相部の圧力とを等しくしたときに、この圧力を、LNGタンクローリ20がLNG受入槽2にLNGを送り出す圧力よりも好適に低くすることができる。よって、均圧後に、LNGタンクローリ20からLNG受入槽2にLNGを好適に供給することができる。
また、LNG払出槽3Aの中の天然ガスを、LNG受入槽2内のLNG内に返送することで、LNG内に返送された天然ガスの一部を再液化することができる。これにより、均圧後のLNG受入槽2内の気相部の圧力上昇を抑えることができるので、均圧後のLNG受入槽2内の気相部の圧力を、LNGタンクローリ20がLNG受入槽2にLNGを送り出す圧力よりも好適に低くすることができる。
また、LNG払出槽3Aの中の天然ガスを、LNG受入槽2の底部からLNG受入槽2内に返送することで、LNG受入槽2内のLNG内に天然ガスを返送することができる。
以上、LNG払出槽3Aについて説明したが、LNG払出槽3B、LNG払出槽3Cについても同様である。
(LNGの払い出しと貯留との関係)
ここで、LNG払出槽3におけるLNGの払い出しと貯留との関係について、図2を用いて説明する。なお、3つのLNG払出槽3にLNGがそれぞれ満載された状態(残容量100%の状態)で、LNG払出槽3Aが払い出しを開始する時刻を「0」とする。
まず、LNG払出槽3Aが2時間かけてLNGを払い出し、残容量は100%から0%になる。次に、LNG払出槽3Bが2時間かけてLNGを払い出し、残容量は100%から0%になる。その間に、空のLNG払出槽3AにLNGが供給され、90分で残容量が0%から100%になる。次に、LNG払出槽3Cが2時間かけてLNGを払い出す。その間に、空のLNG払出槽3BにLNGが供給されて90分で満杯になる。次に、LNG払出槽3Aが2時間かけてLNGを払い出す。その間に、空のLNG払出槽3CにLNGが供給されて90分で満杯になる。これが繰り返される。
このように、LNG払出槽3がLNGを払い出して空になるまでに要する時間(2時間)よりも、空のLNG払出槽3にLNGを供給して満杯になるまでに要する時間(90分)の方が短い。よって、LNGを途切れることなくLNG気化器4に供給することができる。なお、LNG払出槽3がLNGを払い出して空になるまでに要する時間は、2時間に限定されず、空のLNG払出槽3にLNGを供給して満杯になるまでに要する時間は90分に限定されない。
なお、LNG払出槽3の1つが定期点検などにより使用できない期間においても、残り2つのLNG払出槽3の一方からLNGを供給しながら、他方にLNGを貯留することで、LNGを途切れることなくLNG気化器4に供給することができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る天然ガス供給システム1によると、返送弁7が開弁されると、LNG払出槽3の中の天然ガスが、LNG受入槽2に返送される。よって、LNG払出槽3が空になった際に、返送弁7を開弁させて、LNG払出槽3の中の天然ガスを、LNG受入槽2に返送することで、LNG払出槽3内の気相部の圧力と、LNG受入槽2内の気相部の圧力とを等しくすることができる。これにより、LNG受入槽2内のLNGの液面の高さと、LNG払出槽3内のLNGの液面の高さとの高低差を利用して、LNG受入槽2の中に貯留されているLNGを、空になったLNG払出槽3に、自然流下で払い出すことができる。また、LNG払出槽3の槽容量が、LNG受入槽2の槽容量よりも小さいので、LNG払出槽3内の気相部と、LNG受入槽2内の気相部とで圧力を等しくした際に、この圧力を、LNGタンクローリ20がLNG受入槽2にLNGを送り出す圧力よりも低く抑えることができる。よって、均圧後にLNG受入槽2内の気相部の圧力が高まったとしても、LNGタンクローリ20からLNG受入槽2にLNGを供給することができる。したがって、従来のようにポンプを使用する必要がないので、BOGが過剰に発生したり、LNGの供給が停止したりすることがない。よって、天然ガスの損失を低減させながら、LNGを安定して供給することができる。
また、筒状のLNG払出槽3を横置き配置することで、LNG払出槽3内のLNGの液面の高さをLNG受入槽2内のLNGの液面の高さよりも十分に低くすることができる。これにより、LNG受入槽2の中に貯留されているLNGを、自然流下でLNG払出槽3に好適に払い出すことができる。
また、LNG払出槽3の槽容量を、LNG受入槽2がLNGを最大量貯留したときのLNG受入槽2内の気相部の容量よりも小さくすることで、LNG払出槽3内の気相部と、LNG受入槽2内の気相部とで圧力を等しくした際に、この圧力を、LNGタンクローリ20がLNG受入槽2にLNGを送り出す圧力よりも好適に低くすることができる。よって、均圧後に、LNGタンクローリ20からLNG受入槽2にLNGを好適に供給することができる。
また、LNG払出槽3の中の天然ガスを、LNG受入槽2内のLNG内に返送することで、LNG内に返送された天然ガスの一部を再液化することができる。これにより、均圧後のLNG受入槽2内の気相部の圧力上昇を抑えることができるので、均圧後のLNG受入槽2内の気相部の圧力を、LNGタンクローリ20がLNG受入槽2にLNGを送り出す圧力よりも好適に低くすることができる。
また、LNG払出槽3の中の天然ガスを、LNG受入槽2の底部からLNG受入槽2内に返送することで、LNG受入槽2内のLNG内に天然ガスを返送することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 天然ガス供給システム
2 LNG受入槽
3,3A,3B,3C LNG払出槽
4 LNG気化器
5 LNG払出管
6 気化ガス返送管
7 返送弁
8 気化ガス送出管
9 LNG受入管
10 加圧蒸発器
11 圧力計
12 液面計
13 LNG送出管
14 気化ガス供給管
20 タンクローリ
21 ガスエンジン発電設備
102 LNG貯槽
103 ポンプ
104 LNG気化器
105 返送ライン
106 BOG加熱器

Claims (5)

  1. LNGタンクローリからLNGを受け入れて、LNGを貯留するLNG受入槽と、
    前記LNG受入槽の下流側に複数設けられ、それぞれが前記LNG受入槽からLNGを受け入れて、LNGを貯留するLNG払出槽と、
    前記LNG払出槽の下流側に設けられ、前記LNG払出槽から払い出されたLNGを気化するLNG気化器と、
    前記LNG受入槽の中に貯留されているLNGを、前記LNG払出槽に自然流下で払い出すLNG払出管と、
    前記LNG払出槽の中のLNGが気化した天然ガスを、前記LNG受入槽に返送する気化ガス返送管と、
    前記気化ガス返送管に設けられ、前記気化ガス返送管を開閉する返送弁と、
    を有し、
    前記LNG払出槽の槽容量が、前記LNG受入槽の槽容量よりも小さくされていることを特徴とする天然ガス供給システム。
  2. 前記LNG払出槽は、筒状であって、横置き配置されていることを特徴とする請求項1に記載の天然ガス供給システム。
  3. 前記LNG払出槽の槽容量が、前記LNG受入槽がLNGを最大量貯留したときの前記LNG受入槽内の気相部の容量よりも小さくされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の天然ガス供給システム。
  4. 前記気化ガス返送管が、前記LNG払出槽の中の天然ガスを、前記LNG受入槽内のLNG内に返送することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の天然ガス供給システム。
  5. 前記気化ガス返送管が、前記LNG払出槽の中の天然ガスを、前記LNG受入槽の底部から前記LNG受入槽内に返送することを特徴とする請求項4に記載の天然ガス供給システム。
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