JP2018126614A - 遊技機 - Google Patents

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市原 高明
Takaaki Ichihara
高明 市原
坪井 睦
Mutsumi Tsuboi
睦 坪井
吉貴 三浦
Yoshitaka Miura
吉貴 三浦
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Abstract

【課題】遊技者を楽しませながら遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることが可能な遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機1に、遊技者の操作によって遊技球が打込まれる遊技領域2と、遊技領域2内で前方へ向って遊技球Tが一つのみ受入れられる大きさに開口しており、遊技球Tの受入れによって特典を付与する第二始動口53と、遊技領域2内に遊技球Tが打込まれることで変化する遊技状態に応じて遊技領域2内へ突出し、左右方向に複数の遊技球Tを受けることが可能とされていると共に、受けた遊技球Tを第二始動口53へ案内可能とされている始動口扉部材114と、を具備させる。【選択図】図25

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機(一般的に「パチンコ機」とも称する)や回胴式遊技機(一般的に「パチスロ機」とも称する)等の遊技機に関するものである。
遊技機としてのパチンコ機は、遊技者の操作によって遊技媒体が打込まれる遊技領域と、遊技領域内に植設されている複数の障害釘と、遊技領域内において遊技媒体を受入可能とされている受入口(例えば、一般入賞口、可変入賞口、始動口、役物入賞口、大入賞口、等)と、を備えており、受入口へ遊技媒体が受け入れられると、遊技者に対して特典(例えば、遊技媒体の払出し、遊技者が有利となる有利遊技状態の発生、等)を付与し、遊技者を楽しませることができる。
この種の遊技機には、可変受入口(例えば、可変入賞口、可変始動口、大入賞口、役物入賞口、等)として、前方へ向って開口していると共に遊技媒体の外径よりも左右に長く延びた受入口(大入賞口)と、受入口の前側を閉鎖可能な左右に長く延びた平板状で下辺が左右に延びた軸周りに対して回動可能に支持された開閉部材とを備え、上辺が前方へ移動するように回動させることで受入口が受入可能となるものが知られている(例えば、特許文献1では大入賞口)。また、可変受入口として、遊技領域内で上方へ向って左右方向へ長く延びて開口する受入口と、受入口の上側で前後にスライドすることによって受入口を開閉させ左右に延びている開閉部材と、を備えものが知られている(例えば、特許文献2)。これら可変受入口は、左右に長く延びた開閉部材によって一度に多くの遊技媒体を受入口に受入れさせることができるため、遊技者を楽しませることができる。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のような従来の遊技機では、開閉部材が開くと、一度に多くの遊技媒体を受入れることができるようになるため、遊技媒体の受入れに対する特典として複数の遊技媒体を払出すようにした場合、多くの遊技媒体の受入れにより、更に多くの遊技媒体を払出さなければならなくなるため、遊技機を設置している遊技ホール側の負担が増加する問題がある。
そこで、本発明は上記の実情に鑑み、遊技者を楽しませながら余分に遊技球が受入れられるのを低減させ、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とする。
手段1:遊技機において、
「遊技者の操作によって遊技球が打込まれる遊技領域と、
遊技球の受入れによって特典を付与する受入口と、
前記遊技領域内に設けられた検出部に基づく抽選遊技に応じて該遊技領域内へ突出する開閉部材と、
を備え、
前記開閉部材は、左右方向に複数の遊技球を転動させることが可能な転動面を有し、前記検出部に基づく抽選遊技の結果が遊技球を前記受入口に受け入れない結果である場合は、前記転動面にて遊技球が転動されないように前記遊技領域内に突出されないのに対し、前記検出部に基づく抽選遊技の結果が遊技球を前記受入口に受け入れ可能となる結果である場合は、前記転動面にて複数の遊技球が転動可能となるように前記遊技領域内に突出されるものであり、
前記転動面を転動した遊技球を全て受け入れることとなる前記受入口の開口部は、遊技球が直接受け入れされるように突出した前記転動面において転動する遊技球の転動方向に対して正対し、遊技球が同時に2つ以上受け入れられない大きさで常態において開口されている」ことを特徴とする。
このように、本発明によれば、遊技者を楽しませながら余分に遊技球が受入れられるのを低減させ、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の一実施形態である遊技機としてのパチンコ機における遊技盤の正面図である。 遊技盤の要部を拡大して示す正面図である。 遊技盤における入賞口ユニットを前から見た斜視図である。 入賞口ユニットを後から見た斜視図である。 入賞口ユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図である。 入賞口ユニットを主な構成毎に分解して後から見た分解斜視図である。 入賞口ユニットのアタッカユニットを前から見た斜視図である。 アタッカユニットを後から見た斜視図である。 アタッカユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 アタッカユニットを分解して後から見た分解斜視図である。 入賞口ユニットの可変始動口ユニットを前から見た斜視図である。 可変始動口ユニットを後から見た斜視図である。 可変始動口ユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 可変始動口ユニットを分解して後から見た分解斜視図である。 可変始動口ユニットの始動口扉部材が後退した状態を上側から示す説明図である。 可変始動口ユニットの始動口扉部材が前進した状態を上側から示す説明図である。 (a)は入賞口ユニットの役物ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は役物ユニットを後から見た斜視図である。 (a)は役物ユニットの正面図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 は役物ユニットの役物入賞口ユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 役物入賞口ユニットを分解して後から見た分解斜視図である。 役物ユニットのV入賞口ユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 V入賞口ユニットを分解して後から見た分解斜視図である。 (a)はV入賞口ユニットの回転体の受部が受入側を向いた状態を正面側から示す説明図であり、(b)は回転体の受部がV入賞口側を向いた状態を正面側から示す説明図である。 遊技盤において右側の遊技球の流れを示す説明図である。 (a)は可変始動口ユニットにおいて始動口扉部材が後退した状態での遊技球の流れを正面側から示す説明図であり、(b)は始動口扉部材が前進した状態での遊技球の流れを正面側から示す説明図である。 (a)は可変始動口ユニットにおいて始動口扉部材が後退した状態での遊技球の流れを左前方から示す説明図であり、(b)は始動口扉部材が前進した状態での遊技球の流れを左前方から示す説明図であり、(c)は始動口扉部材が後退中の状態での遊技球の流れを左前方から示す説明図である。 (a)は役物ユニットにおいて役物入賞口が受入可能な時の遊技球の流れを正面側から示す説明図であり、(b)はV入賞口ユニットにおいて回転体の受部がV入賞口側を向いた時の遊技球の流れを正面側から示す説明図である。 パチンコ機の制御構成を概略的に示すブロック図である。
本発明の一実施形態である遊技機としてパチンコ機1を例に、図1乃至図28を参照して詳細に説明する。本実施形態のパチンコ機1は、遊技者の操作によって遊技媒体としての遊技球Tが打込まれる遊技領域2を有している遊技盤10と、図示は省略するが、遊技盤10を後側から着脱可能に支持している本体枠と、本体枠の正面視左辺側を上下に延びた軸周りに対して回動可能に支持しており遊技ホールの島設備に取付けられる枠状の外枠と、遊技盤10における遊技領域2の前側を閉鎖する透明なガラス板を有しており本体枠の前面側を開閉可能に閉鎖している扉枠と、を備えている。
また、パチンコ機1は、図示は省略するが、扉枠の前面におけるガラス板の下側に取付けられており遊技球Tを貯留する皿ユニットと、皿ユニットに貯留された遊技球Tを遊技盤10の遊技領域2内へ打込むために遊技者が操作するハンドルと、を備えている。更に、パチンコ機1は、本体枠に取付けられており皿ユニットへ遊技球Tを払出すための払出装置5と、後述する主制御基板13等からの制御信号に基いて払出装置5を制御する払出制御基板6と、を備えている(図28を参照)。
本実施形態のパチンコ機1における遊技盤10は、図1に示すように、遊技領域2の外周側を区画する枠状の前構成部材11と、前構成部材11の後側に取付けられており遊技領域2の後端側を区画する平板状の遊技パネル12と、を備えている。
前構成部材11は、外周形状が四角形に形成されており、内周形状が正面視左右方向中央より左側が略半円弧状で右側が略コ字状の形状に、夫々形成されている。この前構成部材11は、内周面における半円弧状の部位の全体とコ字状の部位の上側の左右に延びている部位とで滑らかに繋がった第一内壁部11aを形成しており、コ字状の部位において残りの上下に延びている部位と下側の左右に延びている部位とがL字状に繋がった第二内壁部11bを形成している。また、前構成部材11は、第二内壁部11bの下端(左右に延びている部位の正面視左端)から正面視左上隅付近まで第一内壁部11aに沿って円弧状に延びている誘導壁11cと、誘導壁11cの上端に回動可能に取付けられている逆止片11dと、を備えている。
遊技パネル12は、正面視で左右方向の中央で前構成部材11の内周の下端に該当する位置に、前後方向へ貫通しているアウト口12aが形成されている。このアウト口12aは、前構成部材11の第二内壁部11bの下端と誘導壁11cの下端とが接続されている位置に形成されている。また、遊技パネル12は、遊技領域2の略中央に前後方向へ貫通している開口部が形成されている。
また、遊技盤10は、遊技パネル12の後側下部に取付けられている基板ホルダ(図示は省略)と、基板ホルダに取付けられており遊技内容を制御する主制御基板13(図28を参照)と、主制御基板13からの制御信号に基いて遊技状態等を表示し前構成部材11に取付けられている機能表示器14と、を備えている。
更に、遊技盤10は、遊技パネル12の後側に遊技パネル12の開口部を通して前側から視認可能に取付けられている液晶表示装置15と、液晶表示装置15の後側に取付けられており主制御基板13からの制御信号に基いて液晶表示装置15等を制御する周辺制御基板16と、を備えている。また、遊技盤10は、正面視遊技領域2内で遊技パネル12の前面に取付けられている表ユニット20と、遊技パネルの後側に取付けられている裏ユニット(図示は省略)と、を備えている。
表ユニット20は、正面視において遊技領域2内の略中央に取付けられており遊技領域2を左右に分断しているセンター役物30と、センター役物30の下側に取付けられている入賞口ユニット50とを備えている。
[センター役物]
センター役物30は、前後方向に貫通した枠状に形成されており、遊技パネル12の開口部に対して前側から挿入された状態で遊技パネル12に取付けられている。このセンター役物30は、正面視左側の外周面に遊技球Tが進入可能なワープ入口31と、ワープ入口31に進入した遊技球Tを放出し正面視左右方向中央の下部に開口しているワープ出口32と、を備えている。
また、センター役物30は、正面視右側に遊技球Tが流通可能な右流路33と、右流路33内に配置されており遊技球Tが通過可能とされているゲート部材34と、ゲート部材34において遊技球Tの通過を検知するゲートセンサ35と、を備えている。
センター役物30の右流路33は、前構成部材11において正面視右上隅の第一内壁部11aと第二内壁部11bとが交わっている衝止部11eの下側で上方へ向って開口している進入口33aと、進入口33aから遊技球Tを下方へ誘導する進入路33bと、進入路33bの下端に接続されており中央にゲート部材34が配置されている所定広さのゲート空間33cと、ゲート空間33cの下端から遊技球Tを前構成部材11の第二内壁部11bの一部に沿って下方へ誘導する誘導路33dと、誘導路33dの下端に開口しており遊技球Tを下方へ放出する放出口33eと、を備えている。
右流路33は、進入口33aが、遊技球Tの外径よりも大きく開口しており、進入口33aに続く進入路33bが、下端側が遊技球Tの外径よりも若干広い幅となるように下方へ向うに従って狭くなるように形成されている。ゲート空間33cは、進入路33bの下側で上下及び左右に大きく広がっており、略中央に配置されているゲート部材34の左右両側を遊技球Tが流下可能な広さに形成されている。このゲート空間33cにおいて、進入路33bの直下よりも正面視やや右寄りの位置にゲート部材34が配置されている。ゲート空間33cは、底面が、正面視右側へ低くなるように傾斜しており、最も低くなった右端部に誘導路33dの上端が開口している。
誘導路33dは、前構成部材11の第二内壁部11bにおける上下へ延びている部位に沿って円弧状に延びている。図1等に示すように、誘導路33dの内壁には複数の突起が備えられており、これら突起に遊技球Tが当接することにより、遊技球Tの流下速度を抑制させることができる。この誘導路33dは、遊技領域2の全高に対して約半分の高さまで下方へ延びている。誘導路33dの下端の放出口33eは、正面視においてやや左向きに開口している。
[入賞口ユニットの概略構成]
入賞口ユニット50は、センター役物30における右流路33の放出口33eの下側に配置されており遊技球Tを常時受入可能な一般入賞口51と、センター役物30のワープ出口32の下側に配置されており遊技球Tを常時受入可能な第一始動口52と、第一始動口52の正面視右側に配置されており遊技領域2内へ常時開口している第二始動口53と、第一始動口52の下側に配置されており遊技状態に応じて開閉することにより遊技球Tが受入可能となる大入賞口54と、第二始動口53の正面視右側に配置されており遊技状態に応じて開閉することにより遊技球Tが受入可能となる役物入賞口55と、役物入賞口55の下側に配置されており役物入賞口55に受入れられた遊技球Tを受入可能とされているV入賞口56と、を備えている。
また、入賞口ユニット50は、図1乃至図6に示すように、第一始動口52が備えており遊技パネル12の前面に取付けられる平板状の台板60と、台板60の前面に取付けられていると共に一般入賞口51が備えられており遊技球Tの流路を形成している透明な前面流路形成部材61と、前面流路形成部材61の前側に取付けられている透明な前面装飾板62と、遊技領域2内において左右方向の中央に配置されていると共に大入賞口54が備えられており台板60の後側に取付けられているアタッカユニット100と、アタッカユニット100の正面視斜め右上に配置されていると共に第二始動口53が備えられており台板60の後側に取付けられている可変始動口ユニット110と、可変始動口ユニット110の正面視右側に配置されていると共に役物入賞口55及びV入賞口56が備えられており台板60の後側に取付けられている役物ユニット120と、を備えている。
更に、入賞口ユニット50は、台板60の後側に取付けられており第一始動口52に受入れられた遊技球Tを下方へ案内する第一始動口用案内部材63と、第一始動口用案内部材63に取付けられており第一始動口52に受入れられた遊技球Tを検知する球検知センサ64と、第一始動口52の後側に配置されており前面にLEDが実装されている第一始動口装飾基板65と、第一始動口装飾基板65を支持しており第一始動口用案内部材63に取付けられている基板ステー66と、アタッカユニット100の下側の位置で台板60の後側に取付けられており上面に複数のLEDが実装されている大入賞口装飾基板67と、を備えている。
また、入賞口ユニット50は、台板60の後側で第二始動口53の上側に配置されており前面に複数のLEDが実装されている第二始動口装飾基板68と、第二始動口装飾基板68の前側を覆い可変始動口ユニット110に取付けられている始動口リフレクタ69と、可変始動口ユニット110の下側の位置で台板60の後側に取付けられており第二始動口53に受入れられた遊技球Tを下方へ誘導する第二始動口用案内部材70と、第二始動口用案内部材70に取付けられており第二始動口53に受入れられた遊技球Tを検知する球検知センサ(図示は省略)と、第二始動口用案内部材70の後側に取付けられておりアタッカユニット100のアタッカソレノイド104及び可変始動口ユニット110の始動口ソレノイド115と主制御基板13との接続を中継する第一中継基板72と、第一中継基板72の後側を覆い第二始動口用案内部材70の後側に取付けられている基板カバー73と、を備えている。
更に、入賞口ユニット50は、役物ユニット120の後側に取付けられており役物ユニット120の後側を覆う役物ユニットカバー74と、役物入賞口55の上側で役物ユニットカバー74の前面上部に配置されており前面に複数のLEDが実装されている役物入賞口装飾基板75と、役物入賞口装飾基板75の前側を覆い役物ユニットカバー74に取付けられている役物入賞口リフレクタ76と、役物ユニットカバー74の前面中央に取付けられている振動センサ77と、役物ユニットカバー74の前面下部に取付けられており振動センサ77、役物ユニット120の役物入賞ソレノイド125及びV入賞ソレノイド132と主制御基板13との接続を中継する第二中継基板78と、役物ユニットカバー74の後側に取付けられており一般入賞口51に受入れられた遊技球Tを下方へ誘導する一般入賞口用案内部材79と、一般入賞口用案内部材79に取付けられており一般入賞口51に受入れられた遊技球Tを検知する一般入賞口センサ80(図28を参照)と、を備えている。
入賞口ユニット50の台板60は、正面視左部の上部に前方へ突出していると共に上方及び後方が開放されており第一始動口52を形成している受部60aと、受部60aの下側で前後に貫通していると共に左右に延びており後述するアタッカユニット100の大入賞口開閉部材103が後側から挿入されるアタッカ開口部60bと、正面視左右方向の中央部の上部で前後に貫通しており第二始動口53が後側に臨む第二始動口開口部60cと、第二始動口開口部60cから左方向へ前後に貫通してスリット状に延びており後述する可変始動口ユニット110の始動口扉部材114の前側が通過可能とされている扉スリット60d、扉スリット60dの上側で始動口リフレクタ69の前側となる位置に左右に列設されており第二始動口装飾基板68のLEDによって発光装飾される第二始動口上棚発光装飾部60eと、を備えている。
また、台板60は、第二始動口上棚発光装飾部60eの正面視右側で前後に貫通しており役物ユニット120における役物入賞口ユニット120Aの後述する役物入賞口55を形成している上ハウジング122及び下ハウジング123の前部が後側から前方へ突出するように挿入される役物入賞口開口部60fと、役物入賞口開口部60fの上側で役物入賞口リフレクタ76の前側となる位置に左右に列設されており役物入賞口装飾基板75のLEDによって発光装飾される役物入賞口発光装飾部60gと、役物入賞口開口部60fの下側で前後に貫通しており役物ユニット120におけるV入賞口ユニット120Bの後述する球誘導部材138が後側から前方へ突出するように挿入されるV入賞口開口部60hと、正面視右部の上部に後方へ延びだしていると共に上方が開放された樋状で前面流路形成部材61の一般入賞口51に受入れられた遊技球Tを後方へ誘導して一般入賞口用案内部材79に受渡す樋部60iと、を備えている。
前面流路形成部材61は、平板状の台板60の前面から前方の遊技領域2内に突出しており、平板状の前板部61aを前面とする後側が開放された浅い箱状に形成されている。この前面流路形成部材61は、正面視右上に上方及び後方が開放されており上側から受けた遊技球Tを後方へ誘導すし一般入賞口51を形成している受部61bと、受部61bから遊技球Tの外径よりも若干大きい距離下側に離れており受部61bよりも右側から受部61bの左辺の延長線上まで左側が低くなるように延びている棚状の受部下棚部61cと、受部下棚部61cの左端から役物入賞口55の上部まで下方へ延びている受部下右立壁部61dと、受部61bから正面視左側へ遊技球Tの外径よりも大きく離れており受部下棚部61cよりも下側で役物入賞口55よりも上側の位置(後述する役物入賞口ユニット120Aの役物入賞口開閉部材121から遊技球Tの外径よりも若干高い位置)まで垂直に延びている受部左立壁部61eと、受部左立壁部61eの下端から役物入賞口55の上辺に沿って役物入賞口55の左端よりも右側の上方まで左方へ延びている役物入賞口上天壁部61fと、を備えている。
また、前面流路形成部材61は、役物入賞口上天壁部61fの左端より左下の役物入賞口55(役物入賞口開閉部材121)の左端と接する位置から左方へ低くなるように短く延びている役物入賞口左棚部61gと、役物入賞口左棚部61gの右端から第二始動口53よりも下側へ垂直に延びている第二始動口領域右立壁部61hと、第二始動口領域右立壁部61hの下端から前面流路形成部材61の左端まで左側が低くなるように左方へ延びている第二始動口領域下棚部61iと、を備えている。
更に、前面流路形成部材61は、第二始動口領域右立壁部61hから遊技球Tの外径よりも若干大きい距離左側へ離れていると共に役物入賞口左棚部61gの上面から遊技球Tの外径よりも大きい距離下側へ離れた位置から左側が低くなるように第二始動口領域下棚部61iの左右方向中央よりも左側の上方の位置まで左方へ延出しており第二始動口53の直上となる位置に配置されている第二始動口上棚部61jと、第二始動口上棚部61jの右端から第二始動口53の右側を覆うように下方へ垂下している第二始動口右立壁部61kと、第二始動口右立壁部61kから前方へ向かうに従って左方へ突出している誘導片61lと、第二始動口上棚部61jの左端から遊技球Tの外径よりも若干大きく左側へ離れており第二始動口上棚部61jよりも上側の位置から下側の位置まで垂直に延びている第二始動口領域左立壁部61mと、を備えている。
本実施形態の入賞口ユニット50は、第一始動口用案内部材63に取付けられている球検知センサ64と、アタッカユニット100に取付けられている後述する球検知センサ108とで、第一始動口52に受入れられた遊技球Tを検知する第一始動口センサ90を形成している。また、第二始動口用案内部材70に取付けられている図示しない球検知センサと、可変始動口ユニット110に取付けられている後述する球検知センサ113とで、第二始動口53に受入れられた遊技球Tを検知する第二始動口センサ91を形成している。
また、詳細は後述するが、入賞口ユニット50は、アタッカユニット100の大入賞口54に受入れられた遊技球Tを検知する大入賞口センサ106と、役物ユニット120の役物入賞口55に受入れられた遊技球Tを検知する役物入賞口センサ124と、役物ユニット120のV入賞口54に受入れられた遊技球Tを検知するV入賞口センサ139と、を備えている。
[アタッカユニット]
入賞口ユニット50のアタッカユニット100は、主に図7乃至図10等に示すように、前方へ向って開口しており正面視左右方向へ延びている大入賞口54と、大入賞口54の下部を形成するアタッカ下ベース101と、アタッカ下ベース101の上側に取付けられており台板60に取付けられると共に大入賞口54の上部を形成するアタッカ上ベース102と、アタッカ下ベース101及びアタッカ上ベース102によって左右方向へ延びた軸周りに対して回動可能に支持されており大入賞口54を開閉させる大入賞口開閉部材103と、アタッカ下ベース101とアタッカ上ベース102との間に取付けられており遊技状態に応じて進退するプランジャ104aを有しているアタッカソレノイド104と、アタッカソレノイド104のプランジャ104aの進退を伝達して大入賞口開閉部材103を開閉させるリンク部材105と、アタッカ下ベース101に取付けられており大入賞口54に受入れられた遊技球Tを検知する大入賞口センサ106と、アタッカ下ベース101の下側に取付けられており大入賞口センサ106により検知された遊技球Tを後方へ誘導する誘導部材107と、アタッカ上ベース102の上部に取付けられており第一始動口52に受入られた遊技球Tを検知する球検知センサ108と、を備えている。
アタッカユニット100に形成されている大入賞口54は、正面視左右方向が遊技球Tの直径に対して4〜6倍の長さで上下方向が遊技球Tの直径よりもやや長い横長矩形状で前方へ向かって開放されており、その開放された開口が板状の大入賞口開閉部材103によって開閉可能とされている。この大入賞口54は、大入賞口開閉部材103が、下辺を回転軸として回動可能とされており、大入賞口開閉部材103が略垂直な状態となると遊技球Tの受入れが不能となり、大入賞口開閉部材103が略水平な状態となると遊技球Tの受入れが可能となるようになっている所謂、可変入賞口である。
アタッカユニット100のアタッカ下ベース101は、左右方向中央から左寄りに配置されており前方及び上方が開放された横長箱状の収容部下101aと、収容部下101aの底壁を上下に貫通しており遊技球Tが通過可能な貫通孔101bと、貫通孔101bの下側に形成されており後側から大入賞口センサ106が挿入されるセンサ支持孔101cと、収容部下101aの左右両端の下部前側に配置されている一対の軸受部下101dと、収容部下101aの右部の後側に形成されているソレノイド支持部101eと、ソレノイド支持部101eの前側且つ収容部下101aの右側にU字状に形成されている軸支部101fと、左右方向の中央で収容部下101aの後側に形成されており遊技球Tが通過可能に上下に貫通している通過孔101gと、を備えている。
アタッカ下ベース101の収容部下101aは、大入賞口54の下半分を形成し、底壁が貫通孔101bへ向って低くなるように傾斜している。一対の軸受部下101dは、アタッカ上ベース102の後述する軸受部上102bと協働して、大入賞口開閉部材103を回転可能に支持するためのものである。軸支部101fは、上側からリンク部材105の回動軸105aが挿入されることにより、リンク部材105を軸支することができる。通過孔101gは、第一始動口52に受入れられアタッカ上ベース102の貫通孔102eを通った遊技球Tが通過する。
アタッカユニット100のアタッカ上ベース102は、左右方向中央から左寄りに配置されており前方及び下方が開放された横長箱状の収容部上102aと、収容部上102aの左右両側の下部前面に配置されている一対の軸受部上102bと、収容部上102aの右側で前後に貫通しておりリンク部材105の回動軸105aが挿入される軸孔102cと、収容部上102aの上部後側に形成されており球検知センサ108が上側から挿入されるセンサ支持部102dと、センサ支持部102d内の右部で遊技球Tが通過可能に上下に貫通している貫通孔102eと、を備えている。
アタッカ上ベース102の収容部上102aは、アタッカ下ベース101の収容部下101aと協働して大入賞口54を形成する。一対の軸受部上102bは、アタッカ下ベース101の軸受部下101dと協働して、大入賞口開閉部材103を回転可能に支持するためのものである。軸孔102cは、リンク部材105の後述する回動軸105aを回転可能に支持するためのものである。貫通孔102eは、第一始動口52に受入れられて球検知センサ108に検知された遊技球Tが通過する。
アタッカユニット100の大入賞口開閉部材103は、左右に延びている平板状の扉部103aと、扉部103aの左右両端下部から外方へ延出している一対の軸ピン103bと、扉部103aにおける右端側の軸ピン103bよりも斜め下後の位置から右方向へ突出している作用ピン103cと、を備えている。
大入賞口開閉部材103の扉部103aは、アタッカ下ベース101及びアタッカ上ベース102によって形成される大入賞口54を塞ぐことができる大きさに形成されている。一対の軸ピン103bは、アタッカ下ベース101及びアタッカ上ベース102の一対の軸受部下101d及び一対の軸受部上102bに、夫々回転可能に軸支される。作用ピン103cは、リンク部材105の後述する一対の作動ピン105cの間に挿入される。
アタッカユニット100のアタッカソレノイド104は、右端側からプランジャ104aが進退するようにアタッカ下ベース101のソレノイド支持部101eに挿入された状態で、アタッカ下ベース101とアタッカ上ベース102の間に支持される。また、アタッカソレノイド104のプランジャ104aは、先端が円盤状に形成されている。このアタッカソレノイド104は、図示しないコイルバネを備えており、通電されていない状態では、コイルバネの付勢力によってプランジャ104aが突出した状態となる。
アタッカユニット100のリンク部材105は、前後方向へ延びている回動軸105aと、回動軸105aの軸芯よりも偏芯した位置から後方へ突出している係合部105bと、回動軸105aの軸芯よりも偏芯した位置から前方へ突出している一対の作動ピン105cと、を備えている。リンク部材105の回動軸105aは、アタッカ下ベース101の軸支部101f及びアタッカ上ベース102の軸孔102cによって回動可能に支持される。係合部105bは、アタッカソレノイド104におけるプランジャ104aの円盤状の先端が挿入される切欠きが形成されている。一対の作動ピン105cは、その間に大入賞口開閉部材103の作用ピン103cが挿入される。
このリンク部材105は、係合部105bと一対の作動ピン105cとの関係が、アタッカ下ベース101及びアタッカ上ベース102に取付けられた状態で、係合部105bが主に左右方向へ移動し、一対の作動ピン105cが主に上下方向へ移動するような関係に配置されている。そして、リンク部材105は、アタッカソレノイド104のプランジャ104aが、突出している状態から没入する方向(正面視左方向)へ移動すると、正面視時計回りの方向へ回動する。
アタッカユニット100の誘導部材107は、上方及び後方が開放された箱状に形成されており、アタッカ下ベース101において貫通孔101bの下側に取付けられている。
本実施形態のアタッカユニット100は、通常の状態では、図示しないコイルバネの付勢力によってプランジャ104aが右方向へ突出している。この状態では、一対の作動ピン105cのうち上側の作動ピン105cが大入賞口開閉部材103の作用ピン105cに対して上側から当接しており、平板状の扉部103aが直立した状態となって大入賞口54を閉鎖している。つまり、大入賞口54に対して遊技球Tが受入不能な状態となっている。
アタッカユニット100は、大当り遊技等によりアタッカソレノイド104に通電されると、プランジャ104aが左方向へ移動して円盤状の先端を除いて没入した状態となる。このプランジャ104aの左方向への移動により、プランジャ104aの円盤状の先端に係合されているリンク部材105の係合部105bが、左方向へと移動するように公転し、リンク部材105が回動軸105aを中心に正面視時計回りに回動する。
このリンク部材105が時計回りに回動することにより、一対の作動ピン105cが上方へ移動するように公転し、上側の作動ピン105cが大入賞口開閉部材103の作用ピン103cから上側へ離れると共に、下側の作動ピン105cが下側から作用ピン103cに当接し、更に、作用ピン103cを上方へ移動させる。そして、大入賞口開閉部材103が軸ピン103bを中心に上端が前方へ移動するように回動し、平板状の扉部103aが略水平な状態となる。これにより、大入賞口54が開放された状態となり、大入賞口54への遊技球Tが受入可能な状態となる。
[可変始動口ユニット]
入賞口ユニット50の可変始動口ユニット110は、主に図11乃至図16等に示すように、正面視前面右部に前方へ向って開口している第二始動口53を備えている。この第二始動口53は、遊技球Tが一つのみ通過できる大きさに形成されている。この可変始動口ユニット110は、前方及び上方が開放された浅い箱状の下ケース111と、下ケース111の上側に取付けられ前方の一部及び下方が開放された箱状の上ケース112と、下ケース111に取付けられており第二始動口53に受入れられた遊技球Tを検知する球検知センサ113と、下ケース111によって前後にスライド可能に支持される始動口扉部材114と、下ケース111及び上ケース112の間に支持されており遊技状態に応じて進退するプランジャ115aを備えた始動口ソレノイド115と、始動口ソレノイド115のプランジャ115aの進退を伝達させて始動口扉部材114を前後にスライドさせるリンク部材116と、始動口扉部材114のスライド位置を検知するスライド検知センサ117と、を備えている。
可変始動口ユニット110の下ケース111は、上面の右部の位置で前側から後側へ向って低くなるように傾斜した状態で形成されており遊技球Tを誘導可能な球誘導部111aと、球誘導部111aの後端側で上下に貫通しており遊技球Tが通過可能な通過孔111bと、球誘導部111aの下側で前方へ向って開口しており球検知センサ113が挿入支持されるセンサ支持孔111cと、左右方向の中央に形成され互いに対向していると共に前後に延びている一対のスライド溝111dと、上面の左部から上方へ突出している円柱状の支持ピン111eと、を備えている。
可変始動口ユニット110の上ケース112は、前面における正面視右部の位置で前方及び下方が開放されていると共に上壁が後方へ向うに従って低くなるように傾斜している通路上部112aと、上ケース112において通路上部112aよりも正面視左側の前端側の下面を形成している前端開口形成部112bと、前端開口形成部112bの上側に形成され台板60との間で第二始動口装飾基板68及び始動口リフレクタ69を挟持する基板後押え部112cと、基板後押え部112c及び前端開口形成部112bの後側に形成されており始動口ソレノイド115を上側から覆うソレノイド被覆部112dと、を備えている。
上ケース112の通路上部112aは、下ケース111における球誘導部111a及び通過孔111bの上側となる位置で、第二始動口53を形成している。この通路上部112aは、正面視の形状が、開口を下方へ向けたコ字状で、右辺が左辺よりも長く下方へ延びた形状に形成されている。また、通路上部112aは、球誘導部111aと協働することで、遊技球Tを後方へ誘導させることができる。
上ケース112の前端開口形成部112bは、前端が、通路上部112aの前端と前後方向が同じ位置に形成されている。また、前端開口形成部112bは、前端から上ケース112の前後方向の中央付近まで板状に延びている。この前端開口形成部112bは、正面視の形状が、通路上部112aの左辺の下端付近から左方へ水平に対して小さい角度(約5度)で通路上部112aの左辺の高さの1/3の高さまで斜めに延びた後に、更に左方へ水平に対して大きい角度(約45度)で通路上部112aと同じ高さまで延び、そこから更に左方へ水平に短く延びた上で、通路上部112aの左辺の下端と右辺の下端の中間の高さまで下方へ延びた形状に形成されている。
換言すると、前端開口形成部112bは、正面形状が、上ケース112の下端において左端付近から通路上部112aと同じ高さに上方へ延び、その上端から右方へ水平に短く延びた後に、右下へ水平に対して約45度の角度で通路上部112aの左辺の下端からその左辺の高さの約1/3の高さまで延び、更にそこから通路上部112aの左辺の下端付近まで右側が低くなるように斜めに長く延びている。この前端開口形成部材112bと通路上部112aの下側に始動口扉部材114の第一案内部114a、第二案内部114b、及び第三案内部114c等が配置される。
可変始動口ユニット110の始動口扉部材114は、正面視右下へ向かって斜め(水平に対して約45度の角度)に延びている平板状の第一案内部114aと、第一案内部114aの右端から正面視右下へ第一案内部114aよりも水平に対して小さい角度(約5度)で長く斜めに延びている平板状の第二案内部114bと、第二案内部114bの右端よりも右側で第二案内部114bの右端よりも低い位置に備えられており後方へ向かって低くなるように傾斜している平板状の第三案内部114cと、第三案内部114cの前端から第二案内部114bの右端と同じ高さまで延出している前壁部114dと、第三案内部114cの右端から前壁部114dよりも上側へ上方に延出している平板状の立壁部114eと、を備えている。
また、始動口扉部材114は、第二案内部114bの後端から下方へ延出している垂下部114fと、垂下部114fの下端から後方へ延出している平板状のスライダ部114gと、スライダ部114gの上面から突出している円柱状の連結ピン114hと、スライダ部114gの後端に形成されている検知部114iと、を備えている。
始動口扉部材114の第一案内部114a、第二案内部114b、第三案内部114c、前壁部114d、及び立壁部114eは、前後方向の幅が同じ幅に形成されている。第一案内部114a等の前後方向の幅は、遊技球Tの外径と略同じに形成されている。また、始動口扉部材114の左右の長さ(第一案内部114aの左端から立壁部114eの右端までの長さ)は、遊技球Tの外径に対して約4倍の長さに形成されている。第一案内部114a及び第二案内部114bは上ケース112の前端開口形成部112bの下側に配置される。また、第三案内部114c、前壁部114d、及び立壁部114eは、下ケース111の球誘導部111aと上ケース112の通路上部112aとの間に配置される。
始動口扉部材114のスライダ部114gは、左右両端が下ケース111の一対のスライド溝111d内に夫々挿入される。これにより、始動口扉部材114が、下ケース111の一対のスライド溝111dによって、前後にスライド可能に支持される。連結ピン114hは、リンク部材116の後述する連結孔116eに摺動可能に挿入されることにより、リンク部材116と連結され、始動口ソレノイド115のプランジャ115aの進退が伝達される。検知部114iは、スライド検知センサ117によって検知可能とされている。
可変始動口ユニット110の始動口ソレノイド115は、左端側からプランジャ115aが進退するように下ケース111と上ケース112との間で上ケース112のソレノイド被覆部112d内に支持されている。この始動口ソレノイド115のプランジャ115aは、先端が大径の円盤状に形成されている。また、始動口ソレノイド115は、図示しないコイルバネを備えており、通電されていない状態ではコイルバネの付勢力にってプランジャ115aが突出(伸長)した状態となる。
可変始動口ユニット110のリンク部材116は、下ケース111の支持ピン111eに回動可能に上側から嵌め込まれる円筒状の本体部116aと、本体部116aから外方へ延出している第一片116bと、第一片116bの先端から上方へ突出しており始動口ソレノイド115のプランジャ115aの先端と係合可能な係合部116cと、本体部116aから第一片116bが延出している方向に対して直角に第一片116bよりも長く延出している第二片116dと、第二片116dの先端で上下に貫通していると共に第二片116dが延出している方向と同じ方向に延びており始動口扉部材114の連結ピン114hが下側から摺動可能に挿入される長孔状の連結孔116eと、を備えている。
リンク部材116の第一片116bは、本体部116aの上端から本体部116aの中心軸に対して直角方向に延びている。第二片116dは、本体部116aにおいて第一片116bよりも下側から平面視で第一片116bに対して時計回りの方向へ直角に延びている。この第二片116dは、本体部116aを下ケース111の支持ピン111eに嵌め込んだ状態で、先端が下ケース111の左右方向中央付近に位置する長さに形成されている。
この可変始動口ユニット110は、図15等に示すように、始動口扉部材114のスライダ部114gを第一案内部114a、第二案内部114b、及び第三案内部114cよりも下側の位置で後方へ延出させていると共に、スライダ部114gの上側で第一案内部114a及び第二案内部114bの後側に始動口ソレノイド115を横長に向けて配置し、更に、始動口ソレノイド115の下側でリンク部材116によってプランジャ115aの進退を始動口扉部材114へ伝達させるようにしている。これにより、可変始動口ユニット110の前後方向の距離(大きさ)を可及的に小さくすることができる。従って、可変始動口ユニット110の後側のスペースを相対的に広くすることができる。
本実施形態の可変始動口ユニット110は、通常の状態(始動口ソレノイド115が非通電の状態)では、図示しないコイルバネの付勢力によって始動口ソレノイド115のプランジャ115aが、左方向へ突出している。この状態では、図15に示すように、リンク部材116の第一片116bの先端の係合部116cが下ケース111の支持ピン111eの中心よりも左側に位置していると共に、第一片116bに対して時計回りの方向へ直角に延びている第二片116dの先端の連結孔116eが支持ピン111eの中心よりも後側に位置している。そして、リンク部材116の連結孔116eに挿入されている連結ピン114hを備えた始動口扉部材114は、その前端が台板60の前面と略一致している。つまり、始動口扉部材114が遊技領域2内から没入(後退)した状態となっている。この通常の状態において、始動口扉部材114の検知部114iが、スライド検知センサ117によって検知されている。
可変始動口ユニット110は、センター役物30のゲート部材34を遊技球Tが通過することにより抽選される普通抽選結果に応じて始動口ソレノイド115に通電されると、プランジャ115aが没入する右方向へ移動する(図16を参照)。始動口ソレノイド115のプランジャ115aが右方向へ移動して没入すると、プランジャ115aの先端に係合されている係合部116cによって、リンク部材116全体が下ケース111の支持ピン111eを中心に平面視時計回りの方向へ回動する。
このリンク部材116が時計回りの方向へ回動することによって、第二片116dの先端の連結孔116eが相対的に前方へ移動するような回動の動きとなり、連結孔116eに挿入されている始動口扉部材114の連結ピン114hが、連結孔116eの内面によって前方へ押され、始動口扉部材114が全体的に前方へスライドすることとなる。これにより、始動口扉部材114の前端が台板60の前面よりも前方へ突出し、始動口扉部材114の第一案内部114a、第二案内部114b、第三案内部114c、前壁部114d、及び立壁部114eが、遊技領域2内に出現した状態となる。この始動口扉部材114を前方へスライドさせて遊技領域2内へ出現させた状態では、始動口扉部材114の検知部114iが、スライド検知センサ117によって検知されていない状態となっている。
始動口扉部材114が遊技領域2内に出現した状態で、第一案内部114a上に遊技球Tが流下すると、第一案内部114aの傾斜によって右方向へ転動し、第二案内部114b上へ送られる。そして、第二案内部114bに送られた遊技球Tは、第二案内部114bの傾斜によって更に右方向へ転動させられ、第二案内部114bの右側に配置された第三案内部114cへと送られる。
第三案内部114cは、後端が低くなるように傾斜しているため、第三案内部114cに送られた遊技球Tは、第三案内部114cで転動する向きが後方へと変わり、第三案内部114cの後端から後方の下ケース111の球誘導部111aと上ケース112の通路上部112aとの間へ送られる。つまり、第二始動口53に遊技球Tが受入れられる。この際に、始動口扉部材114では、第三案内部114cの右端に遊技球Tの外径に対して約半分の高さの立壁部114eが備えられているため、第二案内部114bから第三案内部114cへ左方向から転動してきた遊技球Tが立壁部114eに当接し、第三案内部114cよりも右側へ転動するのが阻止される。また、前面流路形成部材61の誘導片61lによっても左方向から第三案内部114cへ転動してきた遊技球Tを、後方へと転動させることができる。
第三案内部114cから後方へ放出された遊技球Tは、第三案内部114cの下側に配置されている下ケース111の球誘導部111a上へと流下し、球誘導部111aに誘導されて球誘導部111aの後端に開口している通過孔111bへと進入し、球検知センサ113に検知されて、第二始動口用案内部材70へと送られる。
[役物ユニットの概略構成]
入賞口ユニット100の役物ユニット120は、主に図17乃至図23を参照して詳細に説明する。この役物ユニット120は、第一始動口52及び第二始動口53への遊技球Tの受入れにより抽選される特別抽選結果に応じて遊技球Tが受入可能となる役物入賞口55を備えた役物入賞口ユニット120Aと、役物入賞口ユニット120Aの役物入賞口55に受入れられた遊技球Tが流通可能とされており振分けによって遊技球Tを受入可能なV入賞口56を備えたV入賞口ユニット120Bと、を備えている。
[役物入賞口ユニット]
役物ユニット120の役物入賞口ユニット120Aは、役物入賞口55を開閉する役物入賞口開閉部材121と、役物入賞口開閉部材121を前後方向へスライド可能に支持すると共に役物入賞口55の左右両端を区画する上ハウジング122と、上ハウジング122の下側に取付けられており役物入賞口55に受入れられた遊技球Tを受ける下ハウジング123と、下ハウジング123に取付けられており役物入賞口55に受入れられた遊技球Tを検知する役物入賞口センサ124と、上ハウジング122と下ハウジング123の間に支持されており遊技状態に応じて進退するプランジャ125aを備えた役物入賞ソレノイド125と、役物入賞ソレノイド125のプランジャ125aの進退を伝達させて役物入賞口開閉部材121をスライドさせるリンク部材126と、リンク部材126の動きを検知することにより役物入賞口55の開閉を検知する開閉検知センサ127と、を備えている。
役物入賞口ユニット120Aの役物入賞口開閉部材121は、前後方向が一定の幅で左右に延びており正面視左側が低くなるように傾斜している平板状の扉部121aと、扉部121aの左右方向中央の後端から後方へ延出している延出片121bと、延出片121bの前端付近で上下に貫通していると共に左右に延びている連結孔121cと、を備えている。
役物入賞口ユニット120Aの上ハウジング122は、上面に役物入賞口開閉部材121が載置され下側が開放された箱状の上ハウジング本体122aと、上ハウジング本体122aの前端における左右両端から前方へ突出しており上下及び前後に延びている一対の平板状の区画片122bと、上ハウジング本体122aの上面前部の左右両端に形成されており役物入賞口開閉部材121における扉部121a左右両端をスライド可能に支持する溝状の一対の第一支持部122cと、一対の第一支持部122cの間で上ハウジング本体122aを上下に貫通していると共に前後に延びている開口部122dと、上ハウジング本体122aの上面後部に形成されており役物入賞口開閉部材121における延出片121bの左右両端をスライド可能に支持する溝状の一対の第二支持部122eと、を備えている。上ハウジング122は、上ハウジング本体122aの上面と、一対の第一支持部122bの上面とが一致している。
役物入賞口ユニット120Aの下ハウジング123は、上側が開放された箱状で上ハウジング122における上ハウジング本体122aの前側で一対の区画片122bの間隔と同じ長さで左右に延びており底面が左方へ向かって低くなると共に左端付近で後方へ向かって低くなる球受部123aと、球受部123aの左端の後部に形成され遊技球Tが通過可能な切欠部123bと、切欠部123bの後側且つ下側に形成されており上側が開放された浅い箱状で役物入賞口センサ124が嵌め込まれるセンサ支持部123cと、センサ支持部123cの底壁で上下に貫通しており役物入賞口センサ124によって検知された遊技球が通過可能な排出口123dと、球受部123aの右部後側に形成されており上側が開放された箱状で役物入賞ソレノイド125が収容されるソレノイド収容部123eと、ソレノイド収容部123eの左側(球受部123aの左右方向の中央後側)に形成されておりリンク部材126を回動可能に収容するリンク収容部123fと、を備えている。
役物入賞口ユニット120Aの役物入賞ソレノイド125は、前端側からプランジャ125aが進退するように下ハウジング123のソレノイド収容部123eに収容されて支持されている。役物入賞ソレノイド125のプランジャ125aは、先端が大径の円盤状に形成されている。この役物入賞ソレノイド125は、図示しないコイルバネを備えており、通電されていない状態ではコイルバネの付勢力によってプランジャ125aが突出(伸長)した状態となる。
役物入賞口ユニット120Aのリンク部材126は、下ハウジング123のリンク収容部123fの底部で回動可能に支持され左右に延びている回動軸部126aと、回動軸部126aから上ハウジング122の開口部122dを通って上ハウジング本体122aの上面よりも上側まで延びている帯板状の棹部126bと、棹部126bの上端で左右に延びた円柱状に形成されており役物入賞口開閉部材121の連結孔121cに下側から挿入される連結部126cと、棹部126bにおける上下中央から下寄りの位置で右方へ突出しており役物入賞ソレノイド125のプランジャ125aの先端と係合する係合部126dと、棹部126bにおける係合部126dと回動軸部126aとの間の位置から後方へ延出しており開閉検知センサ127によって検知される検知片126eと、を備えている。
本実施形態の役物入賞口ユニット120Aは、通常の状態(非通電時)では役物入賞ソレノイド125のプランジャ125aが、コイルバネの付勢力によって前方へ突出した状態となっており、プランジャ125aの先端と係合しているリンク部材126の係合部126eによって、リンク部材126の棹部126bが回動軸部126aから略垂直に立ち上がっているような状態となっている。この状態では、リンク部材126における棹部126bの上端の連結部126cが挿入されている連結孔121cを備えた役物入賞口開閉部材121が、連結孔121cを介して連結部126cによって前方へ押圧されて役物入賞口開閉部材121が前方へスライドした状態となっている。
これにより、役物入賞口開閉部材121の扉部121aが、上ハウジング122における上ハウジング本体122aの前端よりも前方へ突出し、扉部121aの前端が上ハウジング122の区画片122bの前端と略同じ位置となっている。また、役物入賞口開閉部材121における扉部121aの左右両端が、上ハウジング122における左右に離間している一対の区画片122bの上面に当接した状態となっている。従って、上方に向かって開口している役物入賞口55は、役物入賞口開閉部材121の扉部121aによって閉鎖された状態となり、遊技球Tが受入不能となっている(図27(b)等を参照)。この状態で、扉部121a上に流下してきた遊技球Tは、左側が低くなるように傾斜している扉部121aに従って、左方向へ転動して扉部121aの左端から左方へ放出される。この役物入賞口55を役物入賞口開閉部材121によって閉鎖している状態では、リンク部材126の検知片126eが、開閉検知センサ127によって検知された状態となっている。
役物入賞口ユニット120Aは、第一始動口52や第二始動口53に遊技球Tが受入れられることで抽選される特別抽選結果に応じて役物入賞ソレノイド125に通電されると、プランジャ125aが没入するように後方へ移動する。この役物入賞ソレノイド125のプランジャ125aが後方へ移動することにより、プランジャ125aの先端に係合しているリンク部材126の係合部126cが後方へ移動するように引っ張られる。これにより、リンク部材126が、回動軸部126aを中心に棹部126bの上端が後方へ移動する方向へ回動することとなる。そして、棹部126bの上端の連結部126cが後方へ移動することとなるため、連結部126cが挿入されている連結孔121cを介して役物入賞口開閉部材121が後方へスライドすることとなる。
この際に、役物入賞ソレノイド125のプランジャ125aの先端と係合しているリンク部材126の係合部126dが、回動軸部126aから延びている棹部126bの長さ(高さ)の中央よりも回動軸部126aに配置されているため、プランジャ125aの後方への移動量に対して、棹部126b上端の連結部126cが大きく後方へ移動することとなる。従って、役物入賞口開閉部材121(扉部121a)の前端が、上ハウジング122における上ハウジング本体122aの前端付近(一対の区画片122bの後端付近)まで移動し、役物入賞口55が上方へ開放されて遊技球Tを受入可能な状態となる(図27(a)を参照)。この役物入賞口55を役物入賞口開閉部材121によって開放している状態では、リンク部材126の検知片126eが、開閉検知センサ127によって検知されていない状態となっている。
役物入賞口開閉部材121が後退して役物入賞口55が開放されて受入可能な状態となっている時に、遊技球Tが役物入賞口55に受入れられると、遊技球Tは、上ハウジング122の一対の区画片122bの間を通って下ハウジング123の球受部123a上へと流下し、球受部123aの底面の傾斜によって球受部123a上を左方へ転動する。そして、球受部123aの左端後側の切欠部123bから後側へ放出され、切欠部123bの後側で下側に支持されている役物入賞口センサ124に検知された上で、下ハウジング123の排出口123dから下方のV入賞口ユニット120Bの後述する球誘導部材138の球入口138d上へ排出される。
[V入賞口ユニット]
役物ユニット120のV入賞口ユニット120Bは、役物入賞口ユニット120Aの下側で台板60の後側に取付けられV入賞口56が形成されているユニット前ベース130と、ユニット前ベース130の後側に取付けられるユニット後ベース131と、ユニット前ベース130とユニット後ベース131との間に挟持され遊技状態に応じて進退するプランジャ132aを有したV入賞ソレノイド132と、ユニット後ベース131の後側でユニット前ベース130によって回動可能に支持されV入賞ソレノイド132のプランジャ132aの進退によって回動する駆動ギア部材133と、駆動ギア部材133と噛合する従動ギア部材134と、従動ギア部材134の中心に後端が取付けられておりユニット前ベース130によって回動可能に支持されると共に前端がユニット前ベース130よりも前方へ突出している軸部材135と、を備えている。
また、V入賞口ユニット120Bは、ユニット前ベース130の前面に配置されていると共に軸部材135の前端に取付けられており周面に遊技球Tを一つのみ受入可能な受部136aを備えた円柱状の回転体136と、回転体136の前面に取付けられる円盤状の回転体前板137と、回転体136の外周を被覆するようにユニット前ベース130の前面に取付けられており役物入賞口ユニット120Aの排出口123dから排出された遊技球Tを回転体136の外周上部へ誘導すると共に回転体136から遊技球TをV入賞口56へ誘導する球誘導部材138と、を備えている。
更に、V入賞口ユニット120Bは、ユニット前ベース130の後側に取付けられておりV入賞口56に受入れられた遊技球Tを検知する一対のV入賞口センサ139と、ユニット前ベース130の後側に取付けられており役物入賞口55に受入れられた後にV入賞口56に受入れられなかった遊技球Tを検知するVハズレセンサ140と、ユニット後ベース131の後側に取付けられており回転体136の回動位置を検知する回動検知センサ141と、を備えている。
V入賞口ユニット120Bのユニット前ベース130は、上下左右に延びた平坦な面で中央よりも正面視右側でV入賞口56が前後に貫通している前面部130aと、前面部130aの中央付近で前後に貫通しており軸部材135を回動可能に支持するための軸受孔130bと、軸受孔130bの上側で前後に貫通し遊技球Tが通過可能なハズレ孔130cと、を備えている。
また、ユニット前ベース130は、前面部130aの後面に形成されておりV入賞口56i受入れられた遊技球Tを下方へ誘導し後側が開放されている第一排出路130dと、前面部130aの後面に形成されておりハズレ孔130cを通過した遊技球Tを下方へ誘導し後側が開放されている第二排出路130eと、前面部130aの後面で第一排出路130dの上側に形成されておりV入賞ソレノイド132が収容されるソレノイド収容部130fと、を備えている。第一排出路130d内に一対のV入賞口センサ139が取付けられている。また、第二排出路130e内にVハズレセンサ140が取付けられている。第一排出路130d、第二排出路130e、及びソレノイド収容部130fの開放されている後側は、ユニット後ベース131によって閉鎖される。
V入賞口ユニット120BのV入賞ソレノイド132は、プランジャ132aが下端側から進退するように、ユニット前ベース130のソレノイド収容部130fに収容される。このV入賞ソレノイド132のプランジャ132aは、先端が大径の円盤状に形成されている。また、V入賞ソレノイド132は、プランジャ132aを突出する方向へ付勢する図示しないコイルバネを備えており、このコイルバネによって非通電時にプランジャ132aが下方へ突出した状態になっている。
V入賞口ユニット120Bの駆動ギア部材133は、前後に延びておりユニット前ベース130の後側に回転可能に支持される軸部133aと、軸部133aから軸直角方向へ延びている平板状の延出片133bと、延出片133bの先端に形成されており軸部133aの中心に対して円弧状に延びている駆動ギア133cと、延出片133bの前面から前方へ突出しておりV入賞ソレノイド132のプランジャ132aの先端と係合する係合部133dと、を備えている。
V入賞口ユニット120Bの従動ギア部材134は、軸部材135の後端に取付けられ軸部材135の中心に対して円弧状に延びていると共に駆動ギア部材133の駆動ギアと噛合する従動ギア134aと、従動ギア134aの後面から軸芯に対して直角方向へ延出している検知片134bと、を備えている。従動ギア部材134における円弧状に延びている従動ギア134aは、駆動ギア部材133における円弧状に延びている駆動ギア133cの円弧の半径に対して、約1/3の半径の円弧で形成されている。
V入賞口ユニット120Bの回転体136は、遊技球Tを一つのみ収容可能な受部136aが、前方及び外周に開放された状態で形成されている。回転体136の受部136aは、正面視において、外周面から底辺側へ向かう二つの辺(周方向に離間している二つの辺)が、外周へ向かうに従って互いに遠ざかる方向へ延びている。具体的には、回転体136の受部136aが上方に開口している状態とした時に、回転体136の中心と受部136aの底辺の中央とを通る中央線に対して、正面視左側の辺が平行に延びているのに対して、右側の辺が底辺側から外周側へ向かうに従って離れるように延びている(図23(a)を参照)。
また、回転体136の受部136aは、外周面から底辺までが遊技球Tの外径と略等しく形成されている(図27(a)を参照)。また、受部136aは、後側の壁が、外周面から底辺側へ切欠かれており、周方向へ離間している二つの辺よりも低く形成されている。また、回転体136における受部136aの開放されている前端側は、回転体前板137によって閉鎖される。これにより、回転体136の受部136aは、回転体136の半径方向外側からのみ遊技球Tを出し入れさせることができる。
V入賞口ユニット120Bの球誘導部材138は、回転体136の外周を覆う円筒状の周壁部138aと、周壁部138aの上部が切欠かれることで形成されており遊技球Tが通過可能な上部口138bと、周壁部138bの正面視右部(上部口138bに対して正面視時計回りに90度の角度の位置)が切欠かれることで形成されており遊技球が通過可能な右部口138cと、周壁部138aよりも上側で役物入賞口ユニット120Aにおける下ハウジング123の排出口123dの直下に配置され上方へ向かって開口している球入口138dと、球入口138dから上部口138bへ向かって低くなっており遊技球Tが流通可能な上誘導路138eと、右部口138cから正面視右下のV入賞口56へ向かって低くなっており遊技球Tが流通可能な右誘導路138fと、を備えている。
球誘導部材138は、上誘導路138e及び右誘導路138fの後端側が開放されており、ユニット前ベース130に取付けられることで、前面部130aによって開放された後端側が閉鎖される。
本実施形態のV入賞口ユニット120Bは、駆動ギア部材133の軸部133aが、ユニット前ベース130において正面視右端付近で上下中央からやや上寄りの位置に回転可能に支持されている。一方、従動ギア部材134及び回転体136が取付けられる軸部材135は、ユニット前ベース130において正面視中央からやや左寄りの位置に回転可能に取付けられる。そして、駆動ギア部材133の軸部133aと軸部材135との間で、駆動ギア部材133の駆動ギア133cと従動ギア部材134の従動ギア134aとが噛合していると共に、V入賞ソレノイド132が配置されている。
V入賞口ユニット120Bは、回転体136の中心よりも下側で、駆動ギア部材133の軸部133aの直下の位置にV入賞口56が前方へ向かって開口している。
V入賞ソレノイド132に対して、通電・非通電が、主制御基板13による制御によって一定の周期で行われる。そして、V入賞ソレノイド132が非通電の状態では、図示しないコイルスプリングの付勢力によってプランジャ132aが下方へ突出した状態となる。この状態では、下方へ突出したプランジャ132aによって駆動ギア部材133の係合部133dが下方へ押され、駆動ギア部材133が軸部133aを中心に正面視反時計回りに回動した状態となり、駆動ギア133cにおける正面視時計回りの方向の端部付近で、従動ギア部材134における従動ギア134aの反時計回りの方向の端部付近と噛合している(図23(b)を参照)。この時、従動ギア部材134の検知片134bは、軸部材135の中心に対して上方へ延出した状態となっており、回動検知センサ141に検出された状態となっている。
そして、後端側が従動ギア部材134に取付けられている軸部材135によって、軸部材135の前端側に取付けられている回転体136が、受部136aの開放された側を正面視右方へ向けた状態となっている。この状態では、回転体136の受部136aが、球誘導部材138の右部口138cと一致しており、受部136aと右誘導部138fとが建通した状態となっている。また、球誘導部材138の上部口138bは、回転体136の外周面で閉鎖された状態となっている。
これにより、回転体136の受部136aに遊技球が受入れられている時には、受部136aから右部口138c及び右誘導部138fを通ってV入賞口56へ誘導されて受入れられる。V入賞口56に受入れられた遊技球Tは、ユニット前ベース130の後側で第一排出路130dによって下方へ誘導されると共に、一対のV入賞口センサ139によって検知され、第一排出路130dの下端から下方へ排出される。
一方、役物入賞口ユニット120Bの役物入賞口55に受入れられて球誘導部材138の球入口138d及び上誘導部138eを通って上部口138bに到達した遊技球Tは、回転体136の外周面と周壁部138aとによって受部136aへの受入れが阻まれ、後端側が窄まるように傾斜している回転体136の外周面によって、上誘導部138eの下部の後側に開口しているユニット前ベース130における前面部130aのハズレ孔130cへ進入し、ユニット前ベース130の後側で第二排出路130eによって下方へ誘導されると共に、Vハズレセンサ140によって検知され、第二排出路130eの下端から下方へ排出される。
このV入賞ソレノイド132が通電された状態では、コイルスプリングの付勢力に抗してプランジャ132aが没入するように上昇する。このプランジャ132aが上昇することにより、プランジャ132aの先端(下端)に係合されている駆動ギア部材133の係合部133dによって、駆動ギア部材133が軸部133aを中心に正面視時計回りに回動する。この駆動ギア部材133が時計回りに回動することにより、駆動ギア133cと噛合している従動ギア部材134の従動ギア134aによって従動ギア部材134全体が軸部材135を中心に反時計回りに90度回動する。これにより、従動ギア部材134に後端側が取付けられている軸部材135を介して、軸部材135の前端側に取付けられている回転体136も正面視反時計回りに90度回動することとなる。
そして、回転体136が反時計回りに90度回動することにより、受部136aが上方へ開放された向きとなり、受部136aの開口側が球誘導部材138の上部口138bと一致した状態となる。これにより、受部136aは、上部口138bを介して上誘導部138eと連通した状態となる(図23(a)を参照)。
回転体136の受部136aを上方へ向けた状態で、役物入賞口ユニット120B側から遊技球が排出されて、球誘導部材138の球入口138dに進入すると、上誘導部138eを通って上部口138bから回転体136の受部136aに受けられる。回転体136の受部136aに遊技球Tが受けられている状態で、更に、球入口138bに遊技球が進入すると、進入した遊技球Tは、上誘導部138eを通って回転体136の受部136aに受けられている遊技球Tに上から当接した上で、後側に開口しているハズレ孔130cに進入し、ユニット前ベース130の第二排出部130eを通って下方へ排出される。この際に、回転体136の受部136aに受れられている遊技球Tでは、受部136aの後壁によって支えられ、上から遊技球Tが当接しても、受部136aから外れることがない。
[遊技内容]
本実施形態のパチンコ機1における遊技球Tを用いた遊技内容について、主に図24乃至図28を参照して詳細に説明する。本実施形態のパチンコ機1は、図示しないハンドルを遊技者が操作することによって、図示しない皿ユニットに貯留されている遊技球Tを一つずつ遊技盤10の遊技領域2内の上部に打込むことができる。遊技領域2内に打込まれた遊技球Tは、センター役物30の左右何れかを通るように流下し、遊技領域2の下端に開口しているアウト口12aから排出される。この遊技領域2内には、複数の障害釘G、風車、センター役物30を含む装飾体等が配置されており、遊技球Tが障害釘G等に当接することにより、その流下速度が抑制されると共に、様々な方向へ移動させられ、遊技者に遊技球Tの動きを楽しませられるようになっている。
また、遊技領域2内に配置されている、一般入賞口51、第一始動口52、第二始動口53、大入賞口54、役物入賞口55等に遊技球Tが受入れられると、受入れられた入賞口に応じた数の遊技球Tが皿ユニットへ払出される。なお、アウト口123aや、一般入賞口51、第一始動口52、第二始動口53、大入賞口54、役物入賞口55から排出された遊技球Tは、遊技者には戻されない。
この遊技領域2内に打込まれた遊技球Tが、センター役物30の上部から左方向へ流下した場合、遊技領域2内におけるセンター役物30と誘導壁11cとの間を流下することとなる。この際に、センター役物30の左側の外周面に開口しているワープ入口31に遊技球Tが進入すると、センター役物30の左右方向中央の下部に開口しているワープ出口32から再び遊技領域2内に放出される。このワープ出口32の直下には、入賞口ユニット50における第一始動口52が上方へ向けて常時開口しており、ワープ出口32から放出された遊技球Tが、極めて高い確率で第一始動口52に受入れられる。
また、センター役物30の左側を流下する遊技球Tが、ワープ入口31に進入しなかった場合でも、複数の障害釘Gによってセンター役物30の下側で遊技領域2の左右方向中央側へ寄せられるため、第一始動口52に受入れられる可能性がある。
そして、第一始動口52に遊技球Tが受入れられると、その遊技球Tが第一始動口センサ90によって検知され、その検知信号が主制御基板13へと送られる。主制御基板13では、第一始動口センサ90からの検知信号により、払出制御基板6に対して払出コマンドを送信し、払出制御基板6では払出装置5を制御して受信した払出コマンドに応じた数(例えば、3個)の遊技球Tを皿ユニットへ払出させる。
センター役物30の左側を流下し、第一始動口52に受入れられなかった遊技球Tは、遊技領域2の下端のアウト口12aから排出される。
一方、遊技領域2内に打込まれた遊技球Tが、センター役物30の上部から右方向へ流下した場合、センター役物30の進入口33aから右流路33内に進入し、遊技領域2の上下方向の略中央に配置された放出口33eから遊技領域2内へ放出される。この放出口33eの下側には、入賞口ユニット50の一般入賞口51が上方へ向けて常時開口している。
そして、一般入賞口51に郵牛Tが受入れられると、一般入賞口センサ80によって検知され、その検知信号が主制御基板13に送られる。主制御基板13では、一般入賞口センサ80からの検知信号により、払出制御基板6に対して払出コマンドを送信し、払出制御基板6では払出装置5を制御して受信した払出コマンドに応じた数(例えば、10個)の遊技球Tを皿ユニットへ払出させる。
センター役物30の右側を流下し一般入賞口51に受入れられなかった遊技球Tは、一般入賞口51を形成している前面流路形成部材61における受部61bの左右何れかを通って役物ユニット120の役物入賞口55を閉鎖している役物入賞口開閉部材121の扉部121aの上面へ流下する。そして、扉部121aの上面に流下した遊技球Tは、役物入賞口上天壁部61fの下側で扉部121aの上面を左方へ転動し、扉部121aの左端から役物入賞口左棚部61gの上面へ転動し、役物入賞口左棚部61gの左端から左下へ放出される。
そして、役物入賞口左棚部61gから放出された遊技球Tは、第二始動口上棚部61jの上面に流下し、第二始動口上棚部61jの上面を左方へ転動し、第二始動口上棚部61jの左端から左下へ放出される。第二始動口上棚部61jの左端から放出された遊技球Tは、その左側にある第二始動口領域左立壁部61mに当接し、第二始動口領域左立壁部61mの右側に沿って下方へ流下する。この第二始動口領域左立壁部61mの右側に沿って流下した遊技球Tは、第二始動口領域下棚部61i上へ流下し、第二始動口領域下棚部61iの上面を左方へ転動した後に、第二始動口領域下棚部61iの左端から大入賞口54の前面を通るように左下へ放出される。
センター役物30の右側を遊技球Tが流下する際に、センター役物30の右流路33では、進入路33bの下側のゲート空間33c内に配置されたゲート部材34を遊技球Tが通過すると、ゲート部材34に備えられているゲートセンサ35によって検知される。そして、ゲートセンサ35により遊技球Tの通過が検知されると、主制御基板13では普通抽選結果として普通乱数を取得し、取得した普通乱数を普通図柄テーブルと照合し、取得した普通乱数が当りか否かを判定する。この際に、機能表示器14において普通図柄を変動表示させた後に、普通抽選の結果を表示させる。その後、普通抽選が当り(「普通当り」)の場合、可変始動口ユニット110の始動口ソレノイド115に、所定時間(例えば、0.3秒〜10秒の間)通電する。なお、普通抽選結果の抽選において、「普通当り」が抽選される確率は、1/2よりも高く(例えば、49/50〜299/300)設定されている。
始動口ソレノイド115が通電されると、始動口扉部材114が前進し、台板60の第二始動口開口部60c及び扉スリット60dを通って、第一案内部114a、第二案内部114b、第三案内部114c、前壁部114d、及び立壁部114eが、台板60の前面よりも前方へ突出する。この状態で第二始動口上棚部61jの左端から遊技球Tが左方へ放出されると、第二始動口領域左立壁部61mに当接した上で、始動口扉部材114の第一案内部114aに当接し、第一案内部114aの傾斜によって流通方向が右方へ向けられる。そして、遊技球Tが第一案内部114aから第二案内部114bを通って第三案内部114cへと転動し、第三案内部114cの傾斜と前面流路形成部材61の誘導片61lとによって転動方向が後方へ向けられ、後方に開口している第二始動口53に受入れられることとなる。
遊技球Tが第二始動口53に受入れらて第二始動口センサ91に検知されると、その検知信号によって主制御基板13では払出制御基板6に対して払出コマンドを送信し、払出制御基板6では払出装置5を制御して受信した払出コマンドに応じた数(例えば、1個)の遊技球Tを皿ユニットへ払出させる。
本実施形態のパチンコ機1における第二始動口53まわりについて更に詳細に説明する。図24や図25等に示すように、第二始動口53は、遊技領域2内において前方へ向かって常時開口している。つまり、見かけ上は遊技状態に関わらず、遊技球Tを受入可能となっている。しかしながら、第二始動口53の上側には第二始動口上棚部61jが配置されていることから、遊技球Tが上側から流下してきても第二始動口53に受入れられることはない。一方、第二始動口53の下側に配置されている第二始動口領域下棚部61iへ落下した遊技球Tが、第二始動口53の高さまで跳ね上がれば、第二始動口53に受入れられる可能性があるが、実際にはほぼ受入れられることはない。つまり、第二始動口53は、遊技領域2内において、遊技球Tが流通し難い領域に配置されている。
この第二始動口53へは、上述したように、可変始動口ユニット110の始動口扉部材114が、台板60の前面から前方へ突出することにより、遊技球Tが受入可能となる。この始動口扉部材114は、前後に進退することから、遊技者(正面)側から見ると、始動口扉部材114が前進しているのか後退しているのかを判別し難くなっている。そのため、第二始動口上棚部61jと第二始動口領域左立壁部61mとの間で遊技球Tを実際に流下させることにより、始動口扉部材114に当接するか否かによって始動口扉部材114の進退を認識しなければならず、遊技者に対して第二始動口上棚部61jと第二始動口領域左立壁部61mとの間に遊技球Tが流通するように、右打ちを行わせて遊技球Tの動きに注目させることができ、遊技者に遊技球Tの動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。
そして、通常(始動口ソレノイド115が非通電)の状態では、図26(a)等に示すように、始動口扉部材114の前端が、台板60の前面よりも前方へ突出していない状態となっている。従って、この状態で、第二始動口上棚部61jと第二始動口領域左立壁部61mとの間を遊技球Tが流下しても、始動口扉部材114に当接することはなく、下側に配置された第二始動口領域下棚部61i上へ流下することとなる。
そして、ゲート部材34を遊技球Tが通過することで抽選される普通抽選結果に応じて、始動口ソレノイド115が通電されると、始動口扉部材114の前端が台板60の前面よりも前方へ突出することとなる。
始動口扉部材114の前端が台板60の前面よりも前方へ突出した状態(第二始動口53が受入可能な状態)で、第二始動口上棚部61jと第二始動口領域左立壁部61mとの間を遊技球Tが流下すると、第一案内部114aの上面に当接する。この第一案内部114aは、左端側が高くなるように傾斜しているため、この傾斜によって遊技球Tが右方へ案内される。ところで、始動口扉部材114は、第二始動口上棚部61jの下面との間が、遊技球Tの外径よりも若干大きい距離離れていることから、第二始動口上棚部61j上を左方へ転動し、第二始動口上棚部61jの左端から第二始動口領域左立壁部61mに当接した上で、第一案内部114aに当接して右方へ案内された遊技球Tの動きは、急激にUターンするような動きとなり、遊技者の関心を強く引き付けることができる(図25(b)及び図26(b)を参照)。
そして、第一案内部114aによって右方へ案内された遊技球Tは、その右側の第二案内部114bを転動する。この第二案内部114bは、第一案内部114aよりも水平からの傾斜角度が小さいため、遊技球Tの転動速度の増加が遅くなる。この第二案内部114bを右方へ転動した遊技球Tは、その右側の第三案内部114cへと転動する。この第三案内部114cでは、底面が後方へ向かって低くなっていると共に、第三案内部114c上に、第三案内部114cの右側から前方へ向かうに従って左方へ突出している誘導片61lが存在しており、遊技球Tが後方へ案内されて後側に開口している第二始動口53に受入れられることとなる。
なお、台板60の前面よりも前方へ突出した始動口扉部材114の前端の前側には、前面流路形成部材61の前板部61aが存在していることから、遊技球Tが前方へ脱落することはない(図16等を参照)。
始動口ソレノイド115への通電が終了すると、始動口ソレノイド115に備えられているコイルスプリングの付勢力によって没入していたプランジャ115aが突出し、リンク部材116を介して始動口扉部材114が後退する。この始動口扉部材114が後退することによって、台板60の前面から突出している第一案内部114a及び第二案内部114b等の突出量が徐々に減少すると共に、始動口扉部材114の前端と前面流路形成部材61における前板部61aの後面との間の隙間が徐々に増加する。
そして、この始動口扉部材114が後退している時に、第二始動口上棚部61jと第二始動口領域左立壁部61mとの間を遊技球Tが流下、或いは、第一案内部114aや第二案内部114bを遊技球Tが転動していると、第一案内部114a及び第二案内部114b等の突出量が徐々に減少するため、右方へ転動している遊技球Tが第三案内部114cに到達する前に、始動口扉部材114の前端と前板部61aとの間の隙間から下方へ落下して第二始動口53に受入れられることはない(図26(c)を参照)。
これにより、始動口ソレノイド115への通電が終了すると、第二始動口53への遊技球Tの受入れを直ちに不能とすることができるため、余分に遊技球Tが受入れられてしまうのを低減させることができ、パチンコ機1を設置している遊技ホール側の負担が増加するのを抑制することができる。一方、遊技者に対しては、始動口扉部材115の途中から遊技球Tが落下してしまうことから、次に第二始動口53が受入可能となる機会に対して期待感を抱かせることが可能となり、遊技に対する興趣が低下するのを抑制させることができる。
ところで、本実施形態のパチンコ機1では、第一始動口52や第二始動口53に遊技球Tが受入れられて第一始動口センサ90や第二始動口センサ91によって検知されると、主制御基板13では、特別抽選結果として特別乱数を取得する。そして、取得した特別乱数を特別図柄テーブルと照合し、取得した特別乱数が当りか否かを判定する。特別図柄テーブルによる当りとして、大入賞口54が受入可能となる「大当り」「中当り」「小当り」、役物入賞口55が受入可能となる「役物当り」、等がある。また、特別図柄テーブルには、当りハズレの他に、確率変更の有無、時間短縮の有無、特別図柄の変動時間、特別図柄の変動パターン、等の情報が含まれている。
この特別抽選結果の当りハズレに関わらず、特別図柄テーブルによって照合された変動時間と変動パターンに基いて、主制御基板13では、機能表示器14に特別図柄を変動表示させ、変動時間の経過後に特別抽選結果を示唆する表示を行わせる。この機能表示器14では、「大当り」「小当り」等の当りの種類についても表示される。そして、特別抽選結果が当りであれば、その当りに応じて、アタッカソレノイド104又は役物入賞ソレノイド125に当りに応じたパターンで通電させて、大入賞口54又は役物入賞口55を受入可能とする。
例えば、特別抽選結果として「当り」が抽選された場合、大入賞口54を開状態とした後に、所定時間(例えば、10秒〜30秒)の経過、或いは、所定数(例えば、8個〜15個)の遊技球Tの受入れに基いて閉状態とする開閉パターンを1ラウンドとして、「当り」の種類に応じてそのラウンドを繰返す。例えば、「2R大当り」であれば2ラウンド、「15R大当り」であれば15ラウンド、夫々繰返して、「当り」としての遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる。
本例では、特別抽選結果として「役物当り」が抽選されると、主制御基板13において、役物入賞ソレノイド125とV入賞ソレノイド132とを略同時に通電させる。また、役物入賞ソレノイド125よりもV入賞ソレノイド132を長く通電させる。つまり、役物入賞口55への遊技球Tの受入れと、回転体136と受部136aへの遊技球Tの受入れとを同時に開始させ、そして、第一時間(例えば、1秒〜5秒)経過後に役物入賞口55を閉じ、第二時間(例えば、2秒〜30秒)経過後に回転体136の受部136aをV入賞口56側へ回動させる。これにより、役物入賞口55が受入可能となった時に、遊技球Tが役物入賞口55に受入れられて下側の回転体136に到達しないうちに回転体136が回動して受部136aに受入れさせることができなくなるのを防止している。
そして、回転体136の受部136aに遊技球Tが受入れられた状態で、V入賞ソレノイド132が非通電となって回転体136が時計回りに回動すると、回転体136の受部136aに受入れられていた遊技球TがV入賞口56に受入れられる。遊技球TがV入賞口56に受入れられてV入賞口センサ139に検知されると、主制御基板13では「大当り」として大入賞口54や役物入賞口55が所定パターンで開閉させる。
遊技球Tが大入賞口54や役物入賞口55に受入れられて、大入賞口センサ106や役物入賞口センサ124によって検知されると、主制御基板13では払出制御基板6に対して払出コマンドを送信し、払出制御基板6では払出装置5を制御して受信した払出コマンドに応じた数(例えば、10個)の遊技球Tを皿ユニットへ払出させる。
ところで、機能表示器14において特別図柄を変動表示中に、第一始動口52や第二始動口53に遊技球Tが受入れられた場合、主制御基板13では、遊技球Tの受入れに係る特別乱数(特別抽選結果)を、夫々4つまで記憶(保留)させ、4つを超えた場合はその特別乱数を破棄させる。また、主制御基板13では、記憶(保留)している特別乱数の数を、機能表示器14に表示させる。そして、特別図柄の変動表示が終わり次第、記憶している特別乱数の保留を解除して、その特別乱数に係る特別図柄の変動表示を開始させる。
ところで、本実施形態では、特別抽選結果として、遊技者がより有利な遊技状態となる「特定大当り」を含んでいる。この「特定大当り」は、大入賞口54と役物入賞口55とが一度ずつ合計二度、或いは、役物入賞口54が二度、受入可能になる。具体的には、遊技者が左打ちを行って第一始動口53へ遊技球Tを受入れさせて、特別抽選結果として「特定大当り」が抽選されると、大入賞口54と役物入賞口55とを一度ずつ遊技球Tを受入可能とする。まず、一度目として、大入賞口54を短時間(例えば、1秒〜5秒)の間、複数回(例えば、1回〜3回)開閉させて遊技球Tを受入可能とする。
その後、液晶表示装置15に遊技者に対して右打ちを促す演出画像を表示させた上で、一度目の大入賞口54の受入れ終了後の所定時間(例えば、5秒〜60秒)経過後に、二度目として役物入賞口55を短時間(例えば、1秒〜5秒)開いて遊技球Tを受入可能とすると共に、回転体136の受部136aを上方へ回動させて遊技球Tを受入可能とする。そして、回転体136の受部136aに対して遊技球Tを受入可能としてから所定時間(例えば、2秒〜30秒)経過後に、回転体136を受部136aがV入賞口56側を向くように回動させる。この際に、受部136aに遊技球Tが受入れられていれば、その遊技球TがV入賞口56に受入れられる。V入賞口56に遊技球Tが受入れられると、有利遊技状態として、大入賞口54が所定ラウンド数(例えば、15ラウンド)で開閉する。
この「特定大当り」では、一回目の大入賞口53の開閉と、二度目の役物入賞口54の開閉との間において、ゲート部材34における遊技球Tの通過を検知するゲートセンサ35からの検知が受付けられており、普通抽選結果として「普通当り」が抽選されると、始動口扉部材114が前進し、第二始動口53への遊技球Tの受入れが可能となる。なお、有利遊技状態の発生中は、ゲートセンサ35からの検知信号の受付けが中断されており、始動口扉部材114が前進して第二始動口53が受入可能となることはない。そして、第二始動口53が受入可能な時に、遊技球Tが受入れられることで、特別抽選結果が抽選されると共に、その抽選された特別抽選結果は、4つ(又は8つ)まで記憶(保留)される。
この第二始動口53へ遊技球Tが受入れられることにより「特定大当り」が抽選された場合、役物入賞口55を二度、開閉させて遊技球Tを受入可能とする。まず、一度目の役物入賞口55の開閉において、遊技球Tが受入れられた上で、V入賞口56に受入れられると、上述と同様に、有利遊技状態として、大入賞口54が所定ラウンド数(例えば、15ラウンド)で開閉する。そして、その有利遊技状態の終了後に、二度目の役物入賞口55の開閉が行われ、上述と同様に、V入賞口56に遊技球Tが受入れられることにより、再び、上述と同様の有利遊技状態が発生する。
この二度の役物入賞口55の開閉の間でも、ゲートセンサ35からの検知信号が受付けられているため、「普通当り」が抽選されることで始動口扉部材114が前進し、第二始動口53へ遊技球Tが受入可能となり、所定数(例えば、4つ、又は8つ)の特別抽選結果が記憶(保留)される。
このように、連続して有利遊技状態を発生させることが可能となるため、より多くの遊技球Tを大入賞口53へ受入れさて、遊技球Tを皿ユニットへ払出させることができ、遊技者を楽しませて興趣が低下するのを抑制させることができる。
なお、本実施形態では、機能表示器14による表示に加えて、主制御基板13からのコマンドに基いて、周辺制御基板16では、様々な演出画像を液晶表示装置15に表示させるようにしており、遊技者を楽しませられるようにしている。
[本実施形態と本発明の関係]
本実施形態の第二始動口53は本発明の受入口に、本実施形態における前面流路形成部材61の第二始動口上棚部61jは本発明の上突出部材に、本実施形態における第二始動口右立壁部61kは本発明の横突出部材に、本実施形態における可変始動口ユニット110の始動口扉部材114は本発明の扉部材に、本実施形態の第一案内部114a、第二案内部114b、及び第三案内部114cは本発明の案内部に、本実施形態の第三案内部は本発明の誘導部に、夫々相当している。
[本実施形態の特徴的な作用効果]
このように、遊技者の操作によって遊技領域2内に遊技球Tを打込むと、その打込まれた遊技球Tによって遊技状態が変化し、変化した遊技状態に応じて左右方向に遊技球Tの外径よりも長く延びており遊技球Tを第二始動口53へ案内する始動口扉部材114が、前方へスライドして遊技領域2内に突出する。この遊技領域2内には、第二始動口53における右側に前方へ突出している第二始動口右立壁部61kが配置されていると共に、第二始動口53の上側には第二始動口右立壁部61kの上端から左方側が低くなるように始動口扉部材114の左右の長さよりも短く延びている第二始動口上棚部61jが配置されており、始動口扉部材114が遊技領域2内に突出した時に、第二始動口上棚部61jの左方の端部よりも外側へ始動口扉部材114の左端部が延出している。そして、第二始動口上棚部61j上へ遊技球Tが流下すると、第二始動口上棚部61j上を左方の端部側へ向って転動し、左方の端部から下方へ流下する。この際に、始動口扉部材114が遊技領域2内に突出していると、極めて高い確率で遊技球Tが始動口扉部材114上に受けられることとなる。従って、始動口扉部材114が遊技領域2内に突出している時に、第二始動口上棚部61j及び始動口扉部材114の上側で且つ第二始動口上棚部61jの左方の端部の外側に遊技球Tを流下させると、その遊技球Tが始動口扉部材114上に受けられることとなる。そして、始動口扉部材114上に受けられた遊技球Tが、第一案内部114a、第二案内部114b、及び第三案内部114cによって第二始動口53へ案内された上で、第二始動口53へ受入れられると、特典として遊技球Tの払出しや特別抽選結果の抽選等が行われ、その特典によって遊技者を楽しませることができる。この際に、始動口扉部材114が、左右方向に複数の遊技球Tを受けることができように左右方向に長く(遊技球Tの外径の約4倍の長さ)延びているため、遊技者に対して多くの遊技球Tが第二始動口53へ受入れられるものであるように錯覚させることが可能となる。詳述すると、左右に延びた開閉部材を備えた従来のパチンコ機での遊技に遊技者が慣れると、左右に延びた開閉部材の大きさに対して関心が強くなり、開閉部材と対応している受入口(例えば、大入賞口)の大きさについては関心が相対的に弱くなる。つまり、開閉部材が左右に長いほど遊技球Tを多く受入れさせることができると思い込むようになる。従って、遊技状態に応じて遊技領域2内に突出し左右に延びている始動口扉部材114が、従来のパチンコ機での開閉部材であると認識し、この始動口扉部材114が左右に長く延びていることから、多くの遊技球Tを受入れさせることができるものと錯覚することとなる。そして、遊技者が錯覚することによって始動口扉部材114を狙った遊技球Tの打込操作を積極的に行わせることができ、遊技者を楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。一方、始動口扉部材114によって遊技球Tが案内される第二始動口53は、現実には遊技球Tが一つのみ受入れられる大きさに形成されているため、始動口扉部材114上に複数の遊技球Tが流下しても、一度に受入れられることはなく一つずつしか受入れられないため、時間当りの遊技球Tの受入数を従来よりも低減させることができ、付与する特典が相対的に少なくなることで、本パチンコ機1を設置している遊技ホール側の負担が増加するのを抑制することができる。
また、始動口扉部材114が遊技領域2内に突出している時に、始動口扉部材114の他に第二始動口上棚部61jを狙っても遊技球Tを第二始動口53へ受入れさせることができるため、始動口扉部材114(第二始動口53)の上側に第二始動口上棚部61jを配置しても、実質的には、始動口扉部材114の左右の長さの全長に亘って遊技球Tを受けていることと同じとすることができ、多くの遊技球Tを載せられることにより遊技者を楽しませることができる。この際に、第二始動口上棚部61jの左側の低い端部から始動口扉部材114上へ受けさせるようにしているため、第二始動口上棚部61j上に同時に複数の遊技球Tが存在していても、一つずつ始動口扉部材114上へ受渡して第二始動口53へ案内させることとなり、一度に多くの遊技球Tが第二始動口53へ受入れられるの回避させることができ、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
また、第二始動口53の上側と右側に、遊技領域2内に突出した第二始動口上棚部61jと第二始動口右立壁部61kとを備えているため、始動口扉部材114によって遊技球Tが第二始動口53へ案内されないと、第二始動口53へ遊技球Tを受入れさせることが難しい状態となっている。従って、始動口扉部材114が突出しないと第二始動口53へ遊技球Tを受入れさせることができないため、始動口扉部材114の突出により遊技者に対してプレミアム感を付与させることが可能となり、始動口扉部材114の突出によって遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせることができ、遊技者の遊技に対する期待感を高めさせて興趣が低下するのを抑制することができる。
更に、始動口扉部材114の第三案内部114cの右端部から上方へ延出している立壁部114eを備えているため、始動口扉部材114の右側が低くなるように傾斜した第一案内部114a及び第二案内部114bによって第二始動口53の前側へ向って案内させられた遊技球Tが、立壁部114eに当接することにより、第二始動口53の前側を通り越してそれ以上右方側へ移動するのを阻止することができる。この際に、喩え遊技球Tが立壁部114eを乗り越えたとしても、第二始動口53の右側に第二始動口右立壁部61kが遊技領域2内に突出しているため、この第二始動口右立壁部61kによっても遊技球Tが右側へ移動するのを阻止することができる。従って、始動口扉部材114に受けられた遊技球Tを、第二始動口53へ確実に案内して受入れさせることができる。
また、始動口扉部材114を前方へスライドさせて遊技領域2内へ突出させるようにしているため、始動口扉部材114を回動させて突出させるようにした場合と比較して、多くの遊技球Tを受けることによる衝撃によって始動口扉部材114が破損し易くなるのを低減させることができる。詳述すると、始動口扉部材の下辺を左右に延びた軸周りに回動可能に支持し、上辺が前方へ移動するように回動させるようにした場合、始動口扉部材を突出させた状態から更に回動しないようにするためのストッパを始動口扉部材の下辺から上辺までの長さよりも長くすることが困難となり、多くの遊技球Tを受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができない虞がある。これに対して、本実施形態では、始動口扉部材114を前方へスライドさせるようにしており、始動口扉部材114において遊技領域2内に突出している部位よりも後側を長くすることができるため、多くの遊技球Tを受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができる。
また、始動口扉部材114を前方へスライドさせて遊技領域2内に突出させているため、始動口扉部材114上に遊技球Tが存在している時に、始動口扉部材114が後方へスライドすると、始動口扉部材114上における遊技球Tの位置によっては、遊技球Tが第二始動口53へ案内される前に、始動口扉部材114上から脱落してしまい、第二始動口53へ受入れられなくすることができ、余分に遊技球Tが受入れられるのを低減させて、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
更に、本実施形態のパチンコ機1によると、遊技者の操作によって遊技領域2内に打込まれた遊技球Tは、遊技領域2内に配置された複数の障害釘G、風車、センター役物30、入賞口ユニット50、等に当接することによって、様々な方向へ移動しながら流通することとなり、遊技球Tが様々な動きをすることで遊技者を楽しませることができる。この通常の状態では、遊技球Tが当接する障害釘G等の直上と比較してその直下側は遊技球Tが流通し難くなることから、遊技領域2内では遊技球Tが流通し易い領域(第一領域)と流通し難い領域とが形成されることとなる。従って、前面流路形成部材61の第二始動口上棚部61jの下側に配置されている第二始動口53には遊技球Tが受入れられることはない。そして、遊技領域2内に打込まれた遊技球Tが、ゲート部材34を通過すると、その通過した遊技球Tの検知に応じて下流側に配置された第二始動口上棚部61jの下側の始動口扉部材114が遊技領域2内の遊技球Tが流通し易い領域(第一領域)内に前進して出現し、遊技球Tが流通し易い領域の外側となる第二始動口上棚部61jの下側の遊技球Tが流通し難い領域に、遊技球Tが流通し易い領域(第二領域)を形成する。従って、始動口扉部材114の出没によって遊技球Tの流通経路が変化し、通常の状態では遊技球Tが流通し難い領域に、遊技球Tを流通させることができるようになるため、通常では見られない領域(第二領域)を流通する遊技球Tの動きを遊技者に楽しませることができ、飽き難くして遊技者の興趣が低下するのを抑制させることができる。
また、始動口扉部材114が前進して出現した時に、遊技領域2内に打込んだ遊技球Tが始動口扉部材114によって誘導されると、極めて高い確率で第二始動口53へ受入れられ、第二始動口53へ遊技球Tが受入れられると特典として遊技球Tの払出しや有利遊技状態が発生する特別抽選結果の抽選等が行われるため、始動口扉部材114が出現した時に、遊技者に対して始動口扉部材114を狙った遊技球Tの打込操作を積極的に行わせることができ、遊技者に遊技球Tの打込操作を楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。
更に、遊技球Tの払出しや特別抽選結果の抽選等が行われる第二始動口53を、始動口扉部材114が通常の状態では、遊技球Tが流通し難い領域(第二領域)に配置しているため、第二始動口53を狙って遊技球Tを打込んでも、遊技球Tが受入れられることはない。そして、ゲート部材34における遊技球Tの通過に応じて始動口扉部材114が前進して遊技球Tが流通し難い領域(第二領域)へ遊技球Tが流通可能となると、第二始動口53へ遊技球Tを受入れさせることができるようになる。従って、遊技領域2内で第二始動口53が開口していても、通常の状態では遊技球Tを受入れさせることができず、始動口扉部材114が出現(前進)しないと受入れさせることができないため、始動口扉部材114の前進により遊技者に対してプレミアム感を付与させることが可能となり、始動口扉部材114の前進により遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせることができ、遊技者の遊技に対する期待感を高めさせて興趣が低下するのを抑制することができる。
また、始動口扉部材114を前進(出現)させて遊技球Tが流通し易い領域(第二領域)を形成させるためには、ゲート部材34に対して遊技球Tを通過させる必要があるため、遊技者に対してゲート部材34を狙った遊技球Tの打込操作(右打ち)を行わせることができ、遊技者に遊技球Tの打込操作を楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。
更に、始動口扉部材114が前後方向へ移動することにより遊技領域2内に出没するようにしているので、遊技領域2内において始動口扉部材114を没入させるためのスペースを確保する必要がなく、遊技領域2内において遊技球Tが流通する領域を可及的に広くすることができ、遊技球Tが広い範囲を流通することにより遊技球Tの動きが大きくなり、遊技者に遊技球Tの動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。
また、平板状の始動口扉部材114(第一案内部114a、第二案内部114b、第三案内部114c、等)を前後方向へ移動させるようにしているため、遊技者側から見ると、始動口扉部材114が前進して出現しているのか、後退して没入しているのかを判り難くすることができる。従って、遊技領域2内に打込んだ遊技球Tが始動口扉部材114の位置を流通して始動口扉部材114に当接するか否かによって始動口扉部材114の出没状態が明確に認識できるようになるため、出没状態を認識するための遊技領域2内に打込まれた遊技球Tの動きに注目させることができ、遊技者に遊技球Tの動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。
更に、始動口扉部材114を前進させて出現させた状態で、第二始動口上棚部61jの左端の外側を遊技球Tが流下すると、平板状の始動口扉部材114の第一案内部114aの上面に当接して第二始動口上棚部61jの下側へ案内されることとなるので、始動口扉部材114が没入した通常の状態において遊技球Tが流通し難い第二始動口上棚部61jの下側に遊技球Tを確実に流通させることができ、上述した作用効果を確実に奏することができる。
また、始動口扉部材114を前後方向へ移動させて遊技領域2内へ出没させるようにしており、始動口扉部材114の上面で遊技球Tが流通中(転動中)に始動口扉部材114が後退する場合、或いは、始動口扉部材114が後退中に第二始動口上棚部61jの左端から第二始動口領域左立壁部61mに当接して流通する向きが変わりながら第二始動口扉部材144上に遊技球Tが流下してきた場合、始動口扉部材114が左右に長く延びていることから遊技球Tが第二始動口53に到達するまでに時間がかかるのに対して、始動口扉部材114の後退が始動口ソレノイド115の駆動によって極短時間で行われるため、遊技球Tが始動口扉部材114の右方向端部(第三案内部114c)に到達する前に、始動口扉部材114上から遊技球Tが落下してしまうこととなる。従って、始動口扉部材114の後退が開始されると、遊技球Tの誘導が充分に行われないようにさせることができるため、遊技球Tが余分に第二始動口53へ受入れられるのを抑制することができ、パチンコ機1を設置している遊技ホールの負担が増加するのを抑制することができる。また、始動口扉部材114の途中から遊技球Tが落下することにより遊技者を残念な気分にさせて次の機会に対する期待感を高めさせることができ、遊技者の興趣が低下するのを抑制することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、遊技機としてパチンコ機1に適用したものを示したが、これに限定するものではなく、パチスロ機や、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機に、適用しても良く、この場合でも、上記と同様の作用効果を奏することができる。
手段1:遊技機において、
「遊技者の操作によって遊技媒体が打込まれる遊技領域と、
該遊技領域内で前方へ向って遊技媒体が一つのみ受入れられる大きさに開口しており、遊技媒体の受入れによって特典を付与する受入口と、
前記遊技領域内に遊技媒体が打込まれることで変化する遊技状態に応じて該遊技領域内へ突出し、左右方向に複数の遊技媒体を受けることが可能とされていると共に、受けた遊技媒体を前記受入口へ案内可能とされている扉部材と
を具備している」ことを特徴とする。
ここで、「受入口」としては、「可変入賞口」、「可変始動口」、「大入賞口」、「役物入賞口」、等が挙げられる。また、「特典」としては、「所定数の遊技媒体の払出し」、「遊技者が有利となる有利遊技状態が発生する特別抽選結果の抽選」、「遊技者が有利となる有利遊技状態の発生」、等が挙げられる。
また、「遊技状態に応じて」とは、「遊技領域内に配置された受入口(例えば、一般入賞口、始動入賞口(始動口)、大入賞口、役物入賞口、V入賞口、等)への遊技媒体の受入れに応じて」、「遊技領域内に打ち込まれた(投入された)遊技媒体が特定領域(例えば、ゲート、ワープ通路、ステージ、等)を通過したことに応じて」、「受入口(例えば、始動口)への遊技媒体の受入れにより抽選された特別抽選結果に応じて」、「遊技媒体の投入を契機として回転する複数の回転体の回転に応じて」、「遊技媒体の投入を契機として回転した複数の回転体を順次停止させ、停止した回転体に表示された図柄の組合せに応じて」、「始動口への遊技媒体の受入れによる特別抽選結果によって決まる演出の種類に応じて」、「遊技領域内へ打ち込まれる遊技媒体の打込量に応じて」、「遊技領域内へ打ち込まれる遊技媒体の打込ブランクの長さに応じて」、等が挙げられる。
更に、「扉部材」としては、「前方へスライドすることによって遊技領域内へ突出するもの」、「下辺が左右に延びた軸周りに対して回動可能に支持され、上辺が前方へ移動するように回動させることによって遊技領域内へ突出するもの」、「上辺が左右に延びた軸周りに対して回動可能に支持され、下辺が前方へ移動すると共に上辺と同じ又は高くなるように回動させることによって遊技領域内へ突出するもの」、等が挙げられる。
また、左右方向の複数の遊技媒体を受けることが可能な扉部材の左右の長さとしては、遊技媒体の外径の2倍〜6倍の長さとすることが望ましい。扉部材の左右の長さが、遊技媒体の外径の2倍よりも短いと、遊技媒体を一つしか受けることができなくなるためである。また、扉部材の左右の長さが、遊技媒体の外径の6倍よりも長いと、従来の遊技機の開閉部材よりも長くなってしまい、扉部材が開閉部材であると錯覚させ難くなってしまう虞がある他に、多くの遊技媒体が扉部材上に載ることで遊技媒体を受ける際に扉部材にかかる負荷が大きくなり、扉部材が破損し易くなる虞があるためである。詳述すると、従来の遊技機の開閉部材では、受けた遊技媒体を直ちに後側の受入口へ案内するため、開閉部材上に複数の遊技媒体が存在するのは稀である。これに対して、本扉部材では、受けた遊技媒体を一つずつ受入口へ案内することから、扉部材上に複数の遊技媒体が存在する可能性が非常に高くなり、複数の遊技媒体が扉部材上に同時に存在することによって、扉部材に複数の遊技媒体の重量が作用し、その重量によって扉部材が破損し易くなる虞がある。
手段1の構成によると、遊技機に、遊技者の操作によって遊技媒体が打込まれる遊技領域と、遊技領域内で前方へ向って遊技媒体が一つのみ受入れられる大きさに開口しており、遊技媒体の受入れによって特典を付与する受入口と、遊技領域内に遊技媒体が打込まれることで変化する遊技状態に応じて遊技領域内へ突出し、左右方向に複数の遊技媒体を受けることが可能とされていると共に、受けた遊技媒体を受入口へ案内可能とされている扉部材と、を具備されるようにしたものである。
これにより、遊技者の操作によって遊技領域内に遊技媒体を打込むと、その打込まれた遊技媒体によって遊技状態が変化し、変化した遊技状態に応じて扉部材が遊技領域内に突出する。そして、遊技領域内に突出した扉部材上に遊技媒体が流下すると、扉部材によって案内されて受入口へ受入れられ、特典が付与されるため、その特典によって遊技者を楽しませることができる。この際に、扉部材では左右方向に複数の遊技媒体を受けることができ、左右方向に長く延びているため、遊技者に対して多くの遊技媒体が受入口へ受入れられるものであるように錯覚させることが可能となる。詳述すると、特許文献1及び特許文献2のような左右に延びた開閉部材を備えた従来の遊技機での遊技に遊技者が慣れると、左右に延びた開閉部材の大きさに対して関心が強くなり、開閉部材と対応している受入口の大きさについては関心が相対的に弱くなる。つまり、開閉部材が左右に長いほど遊技媒体を多く受入れさせることができると思い込むようになる。従って、遊技状態に応じて遊技領域内に突出し左右に延びている扉部材が、従来の遊技機での開閉部材であると認識し、この扉部材が左右に長く延びていることから、多くの遊技媒体を受入れさせることができるものと錯覚することとなる。そして、遊技者が錯覚することによって扉部材を狙った遊技媒体の打込操作を積極的に行わせることができ、遊技者を楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。一方、扉部材によって遊技媒体が案内される受入口は、現実には遊技媒体が一つのみ受入れられる大きさに形成されているため、扉部材上に複数の遊技媒体が流下しても、一度に受入れられることはなく一つずつしか受入れられないため、時間当りの遊技媒体の受入数を従来よりも低減させることができ、付与する特典が相対的に少なくなることで、遊技機を設置している遊技ホール側の負担が増加するのを抑制することができる。
また、受入口を前方へ向って開口させているため、遊技媒体の受入れを前方の遊技者側から見え易くすることができ、遊技媒体が受入口へ受入れられるのを遊技者に確実に見せて、遊技者を楽しませることができる。
更に、扉部材に、遊技領域内に突出した時に、左右方向へ遊技媒体の外径よりも長く延びていると共に、左右方向の一方の端部が受入口の前側で受入口の下端よりも上側の位置へ向って低くなるように傾斜している案内部を備えるようしても良く、これにより、遊技状態に応じて遊技領域内へ扉部材を突出させた時に、案内部上に遊技媒体を流下させると、遊技媒体が案内部上を受入口の前側へ向かって転動することとなり、扉部材(案内部)上に受けられた遊技媒体を受入口へ案内させることができる。また、この場合、案内部における受入口の前側に位置した部位から後方へ向って低くなるように傾斜している誘導部を備えるようにしても良く、これにより、案内部によって受入口の前側へ案内されてきた遊技媒体を誘導部によって後側の受入口へ向って誘導させることができるため、遊技媒体を確実に受入口に受入れさせることが可能となり、遊技媒体の受入れにより付与される特典によって遊技者を楽しませて遊技に対する興趣が低下するのを抑制することができる。更に、案内部の左右方向の一方の端部から上方へ延出している立壁部を備えるようにすることが望ましく、これにより、扉部材の左右方向の一方側が低くなるように延びた案内部によって受入口の前側へ向って案内させられた遊技媒体が、立壁部に当接することにより、受入口の前側を通り越してそれ以上左右方向の一方側へ移動するのを阻止することができる。従って、遊技媒体を受入口へ確実に受入れさせることができる。
また、扉部材の上述の案内部を備えるようにした場合、遊技機に、受入口の左右両外側のうち、扉部材の案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側から、遊技領域内に突出する横突出部材を備えるようにすることが望ましく、これにより、扉部材を遊技領域内へ突出させた時に、扉部材の左右方向の一方側が低くなるように延びた案内部によって受入口の前側へ向って案内させられた遊技媒体が、横突出部材に当接することにより、受入口の前側を通り越してそれ以上左右方向の一方側へ移動するのを阻止することができる。従って、遊技媒体を受入口へ確実に受入れさせることができ、上述した作用効果を奏する遊技機を具現化することができる。
また、扉部材が、前方へスライドすることによって遊技領域内へ突出するようにしても良く、これにより、扉部材を前方へスライドさせて遊技領域内へ突出させるようにしているため、扉部材を回動させて突出させるようにした場合と比較して、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃によって扉部材が破損し易くなるのを低減させることができる。詳述すると、扉部材の下辺を左右に延びた軸周りに回動可能に支持し、上辺が前方へ移動するように回動させるようにした場合、扉部材を突出させた状態から更に回動しないようにするためのストッパを扉部材の下辺から上辺までの長さよりも長くすることが困難となり、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができない虞がある。これに対して、扉部材を前方へスライドさせるようにした場合、扉部材において遊技領域内に突出している部位よりも後側を長くすることができるため、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができる。
更に、扉部材よりも左右の長さが短く形成され、受入口の上側から、遊技領域内に突出している上突出部材を備えるようにしても良く、これにより、受入口の上側に遊技領域内に突出している上突出部材を備えているため、遊技領域内を流下してきた遊技媒体が、上突出部材に当接することにより、受入口の上側から受入口へ受入れられるのを確実に阻止することができ、扉部材が遊技領域内に突出することにより、扉部材によって遊技媒体が受入口へ案内されないと、受入口へ遊技媒体を受入れさせることを難しくすることができる。従って、扉部材が突出しないと受入口へ遊技媒体を受入れさせることができないため、扉部材の突出により遊技者に対してプレミアム感を付与させることが可能となり、扉部材の突出によって遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせることができ、遊技者の遊技に対する期待感を高めさせて興趣が低下するのを抑制することができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記扉部材は、
前記遊技領域内に突出した時に、左右方向へ遊技媒体の外径よりも長く延びていると共に、左右方向の一方の端部が前記受入口の前側で該受入口の下端よりも上側の位置へ向って低くなるように傾斜している案内部を備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「案内部」としては、「上面が一つの平らな面によって構成されているもの」、「左右方向の一方側が低くなるように傾斜した複数の平らな面によって構成されているもの」、「上面が曲面によって構成されているもの」、等が挙げられる。
手段2の構成によると、扉部材に、遊技領域内に突出した時に、左右方向へ遊技媒体の外径よりも長く延びていると共に、左右方向の一方の端部が受入口の前側で受入口の下端よりも上側の位置へ向って低くなるように傾斜している案内部を備えるようしたものである。
これにより、遊技状態に応じて遊技領域内へ扉部材を突出させた時に、案内部上に遊技媒体を流下させると、遊技媒体が案内部上を受入口の前側へ向かって転動することとなり、扉部材(案内部)上に受けられた遊技媒体を受入口へ案内させることができ、上述した作用効果を奏する遊技機を具現化することができる。
手段3:手段2の構成において、
「前記扉部材は、
前記遊技領域内に突出した時に、前記案内部における前記受入口の前側に位置した部位から後方へ向って低くなるように傾斜している誘導部を更に備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「誘導部」としては、「遊技媒体の外径と略同じ幅に形成されているもの」、「遊技媒体の外径よりも狭く溝状に形成されているもの」、等が挙げられる。
手段3の構成によると、扉部材に、遊技領域内に突出した時に、案内部における受入口の前側に位置した部位から後方へ向って低くなるように傾斜している誘導部を更に備えるようにしたものである。
これにより、案内部によって受入口の前側へ案内されてきた遊技媒体を誘導部によって後側の受入口へ向って誘導させることができるため、遊技媒体を確実に受入口に受入れさせることが可能となり、遊技媒体の受入れにより付与される特典によって遊技者を楽しませて遊技に対する興趣が低下するのを抑制することができる。
手段4:手段2又は手段3の構成において、
「前記扉部材は、
前記遊技領域内に突出した時に、前記案内部の左右方向の一方の端部から上方へ延出している立壁部を更に備えている」ものであることを特徴とする。
手段4の構成によると、扉部材に、遊技領域内に突出した時に、案内部の左右方向の一方の端部から上方へ延出している立壁部を更に備えるようにしたものである。
これにより、扉部材の左右方向の一方側が低くなるように延びた案内部によって受入口の前側へ向って案内させられた遊技媒体が、立壁部に当接することにより、受入口の前側を通り越してそれ以上左右方向の一方側へ移動するのを阻止することができる。従って、遊技媒体を受入口へ確実に受入れさせることができ、上述した作用効果を奏する遊技機を具現化することができる。
また、扉部材が遊技領域内に突出した状態では、受入口において左右方向の一方側から遊技媒体が受入口へ進入しようとしても、扉部材の立壁部によって受入口への進入(受入れ)を阻止することができる。従って、扉部材が突出した時には、扉部材上に遊技媒体を流下させないと、受入口へ遊技媒体を受入れさせることができなくなるため、遊技者に対して扉部材を狙った遊技媒体の打込操作を積極的に行わせることができ、遊技者を楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。
手段5:手段1から手段4までの何れか一つの構成において、
「前記扉部材は、
前方へスライドすることによって前記遊技領域内へ突出する」ものであることを特徴とする。
ところで、左右方向へ延びている扉部材を、その下辺を左右に延びた軸周りに回動可能に支持し、上辺が前方へ移動するように回動させることによって、遊技領域内に突出するようにした場合、特許文献1のような左右に延びた開閉部材と全く同じように見えてしまい、扉部材が開閉部材であり、受入口が開閉部材と同様に左右に長く延びていると強く思い込んでしまう虞がある。そして、上述したように扉部材と対応している受入口が遊技媒体を一つずつしか受入れさせることができないため、本受入口が従来の遊技機の受入口よりも小さいことに気付くと、遊技者によっては大きく落胆してしまい、遊技を楽しめなくなって興趣を低下させてしまう虞がある。
手段5の構成によると、扉部材が、前方へスライドすることによって遊技領域内へ突出するようにしたものである。
これにより、扉部材を前方へスライドさせて遊技領域内へ突出させるようにしているため、扉部材を回動させて突出させるようにした場合と比較して、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃によって扉部材が破損し易くなるのを低減させることができる。詳述すると、扉部材の下辺を左右に延びた軸周りに回動可能に支持し、上辺が前方へ移動するように回動させるようにした場合、扉部材を突出させた状態から更に回動しないようにするためのストッパを扉部材の下辺から上辺までの長さよりも長くすることが困難となり、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができない虞がある。これに対して、扉部材を前方へスライドさせるようにしており、扉部材において遊技領域内に突出している部位よりも後側を長くすることができるため、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができる。
また、扉部材をスライドさせて遊技領域内へ突出させるようにしているため、下辺を中心に回動させる従来の遊技機の開閉部材や、遊技領域内において上方へ向って開口しその上側で前後にスライドさせる従来の遊技機の開閉部材とは、異なっていることを一見して遊技者に認識させることができるため、従来の遊技機と同様に受入口が左右に延びていると強く思い込んでしまうのを低減させることができ、本受入口が従来の遊技機の受入口よりも小さいことに気付いても、遊技者が大きく落胆してしまうのを低減させることができ、遊技に対する興趣が低下するのを抑制させることができる。
更に、受入口を前方へ向けて開口させた状態で、受入口へ遊技媒体を案内させる扉部材を前後へスライドさせるようにしているため、蓋然的に、受入口が遊技領域内において常時開口している状態となる。従って、遊技者に対して扉部材が遊技領域内に突出しなくても遊技媒体を受入れさせることができるように思わせることができるため、扉部材の突出に関係なく受入口を狙った遊技媒体の打込操作をさせることができると共に、扉部材が突出することによってより多くの遊技媒体を受入れさせることができると錯覚させることができ、受入口(扉部材)を狙った遊技媒体の打込操作をより一層行わせて遊技者を楽しませることができる。
また、扉部材を前方へスライドさせて遊技領域内に突出させているため、扉部材上に遊技媒体が存在している時に、扉部材が後方へスライドすると、扉部材上における遊技媒体の位置によっては、遊技媒体が受入口へ案内される前に、扉部材上から脱落してしまい、受入口へ受入れられなくすることができ、余分に遊技媒体が受入れられるのを低減させて、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
手段6:手段1から手段5までの何れか一つの構成において、
「前記扉部材よりも左右の長さが短く形成されており前記受入口の上側から、前記遊技領域内に突出している上突出部材を更に具備している」ものであることを特徴とする。
ここで、「上突出部材」としては、「上面において、左右両端の何れか側が低くなるように傾斜している部材」、「正面において、左右両端が低く、左右の中間が高くなるように傾斜している部材」、等が挙げられる。
手段6の構成によると、遊技機に、扉部材よりも左右の長さが短く形成され、受入口の上側から、遊技領域内に突出している上突出部材を、更に備えるようにしたものである。
これにより、受入口の上側に遊技領域内に突出している上突出部材を備えているため、遊技領域内を流下してきた遊技媒体が、上突出部材に当接することにより、受入口の上側から受入口へ受入れられるのを確実に阻止することができ、扉部材が遊技領域内に突出することにより、扉部材によって遊技媒体が受入口へ案内されないと、受入口へ遊技媒体を受入れさせることを難しくすることができる。従って、扉部材が突出しないと受入口へ遊技媒体を受入れさせることができないため、扉部材の突出により遊技者に対してプレミアム感を付与させることが可能となり、扉部材の突出によって遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせることができ、遊技者の遊技に対する期待感を高めさせて興趣が低下するのを抑制することができる。
また、上突出部材の左右の長さを、扉部材の左右の長さよりも短くしているため、扉部材を遊技領域内に突出させると、平面視において上突出部材の左右両端部の少なくとも一方の端部よりも外側に扉部材が延びた状態となるため、扉部材において上突出部材よりも左右方向外側へ延びている部位に遊技媒体を流下させることで、扉部材上に遊技媒体を受けさせて受入口へ案内させることができる。従って、扉部材が遊技領域内に突出した時に、遊技者に対して、上突出部材における左右方向の扉部材が突出している外側を狙った遊技媒体の打込操作をさせることができ、遊技媒体の打込操作を楽しませて遊技者の興趣が低下するのを抑制することができる。
更に、上突出部材の左右の長さを、扉部材の左右の長さよりも短くしているため、上側に配置された上突出部材によって扉部材上に遊技媒体が実際に流下できる部位の左右の長さを、扉部材の左右の全長に対して小さくすることができる。従って、一度に遊技媒体を受けることができる長さが小さくなるため、扉部材の左右の長さが長くても受けられる遊技媒体の数を少なくすることができ、遊技機を設置している遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
なお、上突出部材の上面を、左右両端部に対して扉部材が外側へ延びている端部側が低くなるように形成することが望ましく、これにより、上突出部材上に流下した遊技媒体が、上突出部材上を転動して低くなっている端部側から下方へ流下すると、遊技領域内に突出している扉部材上に極めて高い確率で受けられることとなる。従って、扉部材が遊技領域内に突出している時に、扉部材の他に上突出部材を狙っても遊技媒体を受入口へ受入れさせることができるため、扉部材(受入口)の上側に上突出部材を配置しても、実質的には、扉部材の左右の長さの全長に亘って遊技媒体を受けていることと同じとすることができ、多くの遊技媒体を受けられることにより遊技者を楽しませることができる。この際に、上突出部材の低い端部側から扉部材上へ受けさせるようにしているため、上突出部材上に同時に複数の遊技媒体が存在していても、一つずつ扉部材上へ受渡して受入口へ案内させることとなり、一度に多くの遊技媒体が受入口へ受入れられるの回避させることができ、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
手段7:手段2から手段6までの何れか一つの構成において、
「前記受入口の左右両外側のうち、前記扉部材の前記案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側から、前記遊技領域内に突出している横突出部材を更に具備している」ものであることを特徴とする。
ここで、「横突出部材」としては、「一つ又は複数の円柱状の部材」、「上下に延びた平板状の部材」、「ブロック状の部材」、等が挙げられる。
手段7の構成によると、遊技機に、受入口の左右両外側のうち、扉部材の案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側から、遊技領域内に突出する横突出部材を、更に備えるようにしたものである。
これにより、扉部材を遊技領域内へ突出させた時に、扉部材の左右方向の一方側が低くなるように延びた案内部によって受入口の前側へ向って案内させられた遊技媒体が、横突出部材に当接することにより、受入口の前側を通り越してそれ以上左右方向の一方側へ移動するのを阻止することができる。従って、遊技媒体を受入口へ確実に受入れさせることができ、上述した作用効果を奏する遊技機を具現化することができる。
また、遊技領域内を流下してきた遊技媒体が、受入口において扉部材の案内部が左右方向の低くなっている側と同じ側から、受入口に進入しようとしても横突出部材に当接することによって、受入口への進入(受入れ)を阻止することができる。従って、受入口へ遊技媒体を受入れさせるためには、受入口の真上又は遊技領域内に突出している扉部材上に遊技媒体を流下させなければならず、遊技媒体を打込む際に狙う範囲が狭くなり、打込操作の際の難易度を高くすることができるため、遊技者に遊技媒体の打込操作を楽しませることができ、遊技に対する興趣が低下するのを抑制することができる。
手段8:遊技機において、
「遊技者の操作によって遊技媒体が打込まれる遊技領域と、
該遊技領域内で前方へ向って遊技媒体が一つのみ受入れられる大きさに開口しており、遊技媒体の受入れによって特典を付与する受入口と、
前記遊技領域内に遊技媒体が打込まれることで変化する遊技状態に応じて前方へスライドすることによって該遊技領域内へ突出し、該遊技領域内に突出した時に、左右方向へ遊技媒体の外径よりも長く延びていると共に左右方向の一方の端部が前記受入口の前側で該受入口の下端よりも上側の位置へ向って低くなるように傾斜している案内部、該案内部における前記受入口の前側に位置した部位から後方へ向って低くなるように傾斜している誘導部、及び該誘導部の左右方向の一方の端部から上方へ延出している立壁部を備え、左右方向に複数の遊技媒体を受けることが可能とされていると共に、受けた遊技媒体を前記受入口へ案内可能とされている扉部材と、
該扉部材よりも左右の長さが短く形成されていると共に、前記受入口の左右両外側のうち、前記扉部材の前記案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側の上側から反対側へ向って低くなるように延びており、前記遊技領域内に突出している上突出部材と、
該上突出部材の下側で、前記受入口の左右両外側のうち、前記扉部材の前記案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側から、前記遊技領域内に突出している横突出部材と
を具備している」ものであることを特徴とする。
手段8の構成によると、遊技機に、遊技者の操作によって遊技媒体が打込まれる遊技領域と、遊技領域内で前方へ向って遊技媒体が一つのみ受入れられる大きさに開口しており、遊技媒体の受入れによって特典を付与する受入口と、遊技領域内に遊技媒体が打込まれることで変化する遊技状態に応じて前方へスライドすることによって遊技領域内へ突出し、遊技領域内に突出した時に、左右方向へ遊技媒体の外径よりも長く延びていると共に左右方向の一方の端部が受入口の前側で受入口の下端よりも上側の位置へ向って低くなるように傾斜している案内部、案内部における受入口の前側に位置した部位から後方へ向って低くなるように傾斜している誘導部、及び誘導部の左右方向の一方の端部から上方へ延出している立壁部を備え、左右方向に複数の遊技媒体を受けることが可能とされていると共に、受けた遊技媒体を受入口へ案内可能とされている扉部材と、扉部材よりも左右の長さが短く形成されていると共に、受入口の左右両外側のうち、扉部材の案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側の上側から反対側へ向って低くなるように延びており、遊技領域内に突出している上突出部材と、上突出部材の下側で、受入口の左右両外側のうち、扉部材の案内部が左右方向に対して低くなっている方向と同じ側から、遊技領域内に突出している横突出部材と、を備えるようにしたものである。
これにより、遊技者の操作によって遊技領域内に遊技媒体を打込むと、その打込まれた遊技媒体によって遊技状態が変化し、変化した遊技状態に応じて左右方向に遊技媒体の外径よりも長く延びており遊技媒体を受入口へ案内する扉部材が、前方へスライドして遊技領域内に突出する。この遊技領域内には、受入口における左右方向の一方側に前方へ突出している横突出部材が配置されていると共に、受入口の上側には横突出部材の上端から左右方向の他方側が低くなるように扉部材の左右の長さよりも短く延びている上突出部材が配置されており、扉部材が遊技領域内に突出した時に、上突出部材の他方の端部よりも外側へ扉部材の他方の端部が延出している。そして、上突出部材上を遊技媒体が流下すると、上突出部材上を他方の端部側へ向って転動し、他方の端部から下方へ流下する。この際に、扉部材が遊技領域内に突出していると、極めて高い確率で遊技媒体が扉部材上に受けられることとなる。従って、扉部材が遊技領域内に突出している時に、上突出部材及び扉部材の上側で且つ上突出部材の他方の端部の外側に遊技媒体を流下させると、その遊技媒体が扉部材上に受けられることとなる。そして、扉部材上に受けられた遊技媒体が、案内部及び誘導部によって受入口へ案内された上で、受入口へ受入れられると、特典が付与され、その特典によって遊技者を楽しませることができる。この際に、扉部材が、左右方向に複数の遊技媒体を受けることができように左右方向に長く延びているため、遊技者に対して多くの遊技媒体が受入口へ受入れられるものであるように錯覚させることが可能となる。詳述すると、特許文献1及び特許文献2のような左右に延びた開閉部材を備えた従来の遊技機での遊技に遊技者が慣れると、左右に延びた開閉部材の大きさに対して関心が強くなり、開閉部材と対応している受入口の大きさについては関心が相対的に弱くなる。つまり、開閉部材が左右に長いほど遊技媒体を多く受入れさせることができると思い込むようになる。従って、遊技状態に応じて遊技領域内に突出し左右に延びている扉部材が、従来の遊技機での開閉部材であると認識し、この扉部材が左右に長く延びていることから、多くの遊技媒体を受入れさせることができるものと錯覚することとなる。そして、遊技者が錯覚することによって扉部材を狙った遊技媒体の打込操作を積極的に行わせることができ、遊技者を楽しませて興趣が低下するのを抑制することができる。一方、扉部材によって遊技媒体が案内される受入口は、現実には遊技媒体が一つのみ受入れられる大きさに形成されているため、扉部材上に複数の遊技媒体が流下しても、一度に受入れられることはなく一つずつしか受入れられないため、時間当りの遊技媒体の受入数を従来よりも低減させることができ、付与する特典が相対的に少なくなることで、遊技機を設置している遊技ホール側の負担が増加するのを抑制することができる。
また、扉部材が遊技領域内に突出している時に、扉部材の他に上突出部材を狙っても遊技媒体を受入口へ受入れさせることができるため、扉部材(受入口)の上側に上突出部材を配置しても、実質的には、扉部材の左右の長さの全長に亘って遊技媒体を受けていることと同じとすることができ、多くの遊技媒体を受けられることにより遊技者を楽しませることができる。この際に、上突出部材の低い端部側から扉部材上へ受けさせるようにしているため、上突出部材上に同時に複数の遊技媒体が存在していても、一つずつ扉部材上へ受渡して受入口へ案内させることとなり、一度に多くの遊技媒体が受入口へ受入れられるの回避させることができ、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
また、受入口の上側と左右方向の一方側に、遊技領域内に突出した上突出部材と横突出部材とを備えているため、扉部材によって遊技媒体が受入口へ案内されないと、受入口へ遊技媒体を受入れさせることが難しい状態となっている。従って、扉部材が突出しないと受入口へ遊技媒体を受入れさせることができないため、扉部材の突出により遊技者に対してプレミアム感を付与させることが可能となり、扉部材の突出によって遊技者に対して何か良いことがあるのではないかと思わせることができ、遊技者の遊技に対する期待感を高めさせて興趣が低下するのを抑制することができる。
更に、誘導部の左右方向の一方の端部から上方へ延出している立壁部を備えているため、扉部材の左右方向の一方側が低くなるように延びた案内部によって受入口の前側へ向って案内させられた遊技媒体が、立壁部に当接することにより、受入口の前側を通り越してそれ以上左右方向の一方側へ移動するのを阻止することができる。この際に、喩え遊技媒体が立壁部を乗り越えたとしても、受入口の左右方向の一方側に横突出部材が遊技領域内に突出しているため、この横突出部材によっても遊技媒体が左右方向の一方側へ移動するのを阻止することができる。従って、扉部材に受けられた遊技媒体を、受入口へ確実に案内して受入れさせることができる。
また、扉部材を前方へスライドさせて遊技領域内へ突出させるようにしているため、扉部材を回動させて突出させるようにした場合と比較して、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃によって扉部材が破損し易くなるのを低減させることができる。詳述すると、扉部材の下辺を左右に延びた軸周りに回動可能に支持し、上辺が前方へ移動するように回動させるようにした場合、扉部材を突出させた状態から更に回動しないようにするためのストッパを扉部材の下辺から上辺までの長さよりも長くすることが困難となり、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができない虞がある。これに対して、扉部材を前方へスライドさせるようにした場合、扉部材において遊技領域内に突出している部位よりも後側を長くすることができるため、多くの遊技媒体を受けることによる衝撃に対して充分に対抗させることができる。
また、扉部材を前方へスライドさせて遊技領域内に突出させているため、扉部材上に遊技媒体が存在している時に、扉部材が後方へスライドすると、扉部材上における遊技媒体の位置によっては、遊技媒体が受入口へ案内される前に、扉部材上から脱落してしまい、受入口へ受入れられなくすることができ、余分に遊技媒体が受入れられるのを低減させて、遊技ホール側の負担が増加するのを抑制させることができる。
手段9:手段1から手段8の何れか一つの遊技機において、
パチンコ機であることを特徴とする。
ここで、パチンコ機とは、遊技者が遊技機に投入する媒体である投入媒体と、遊技者が行う実質的な遊技に用いられる媒体である遊技媒体とを同一のものとした遊技機であり、投入された例えば遊技球等の媒体を用いて遊技が行われるタイプの遊技機の一種である。具体的には、「操作ハンドルの操作に対応して遊技球を発射する発射装置と、多数の障害釘、役物、表示手段等の適宜の機器が組み込まれたり、始動入賞口、大入賞口、通過口、到達口等の遊技球が入球する適宜の入球口が設けられた遊技領域と、発射装置から遊技領域に遊技球を導くレールと、遊技領域に導かれた遊技球の入球口への入球に応じたり、複数の入球口への遊技球の入球態様に応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出手段とを具備するもの」である。
なお、パチンコ機としては、種々のタイプのものがあり、一般に「デジパチ機」と称されるものに代表される「入球口への入球状態を検出する入球状態検出手段(遊技状態検出手段として捉えることもできる)と、入球状態検出手段によって入球が検出されると所定の抽選を行う抽選手段と、抽選手段の抽選結果に応じて特別図柄を変動させると共に変動を停止させる特別図柄表示手段とを備えたもの」や「加えて、特別図柄の変動中に、複数の図柄からなる図柄列を変動表示し、図柄列にて図柄を停止表示させたり、キャラクタや種々の物品等の表示物を描写し表示物を動作させたりする等によって適宜の演出表示を行う演出表示手段を更に具備するもの」、一般に「ハネモノ機」と称されるものに代表される「役物内での遊技球の振分けによって抽選を行う抽選手段を備えたもの」、一般に「アレパチ機」と称されるものに代表される「例えば16個等の所定個数の遊技球により1ゲームが行われ、1ゲームにおける複数の入球口への遊技球の入球態様に応じて所定個数の遊技球の払出しを行うもの」等を例示することができる。
手段9の構成によると、パチンコ機において、上述した手段のいずれかの作用効果を奏することができる。
手段10:手段1から手段8までの何れか一つの遊技機において、
パチスロ機であることを特徴とする。
ここで、パチスロ機とは、投入媒体であるメダルを投入し、メダルの投入後、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作によって、夫々複数の図柄が描かれた複数のリールを回転させる等して、各リール等によって構成された図柄列を変動表示させるとともに、その後、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に応じて各図柄列の変動表示を停止させる、といった遊技が遊技者によって行われるものである。換言すれば、停止操作機能付きのスロットマシーンとして捉えることができるものである。なお、所定時間が経過しても停止用操作手段が操作されない場合には、所定時間経過したことに応じて図柄列の変動表示を停止させるものであってもよい。そして、各図柄列の変動表示の停止時において、表示された単体の図柄が特定の図柄であったり、各図柄列にて表示された図柄の組合せが特定の組合せであったりする等、特定の条件を満たす場合に、満たされた条件に応じて所定個数のメダルを払出したり、遊技者が多量のメダルを獲得することができる遊技者に有利な特別有利状態を発生させたりするものである。
手段10の構成によると、パチスロ機において、上述した手段のいずれかの作用効果を奏することができる。
手段11:手段1から手段8までの何れか一つの遊技機において、
パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなることを特徴とする。
ここで、「パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機」とは、複数個(例えば5個)の遊技球を1単位の投入媒体とし、投入媒体を投入した後、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に応じて複数の図柄からなる図柄列を変動表示させるとともに、その後、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に応じて図柄列の変動を停止させるものである。なお、所定時間が経過しても停止用操作手段が操作されない場合には、所定時間経過したことに応じて図柄列の変動表示を停止させるものであってもよい。そして、各図柄列の変動表示の停止時において、表示された単体の図柄が特定の図柄であったり、各図柄列にて表示された図柄の組合せが特定の組合せであったりする等、特定の条件を満たす場合に、満たされた条件に応じて所定個数のメダルを払出したり、遊技者が多量のメダルを獲得することができる遊技者に有利な特別有利状態を発生させたりするものである。
手段11の構成によると、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機において、上述した手段のいずれかの作用効果を奏することができる。
1 パチンコ機
2 遊技領域
10 遊技盤
11 前構成部材
12 遊技パネル
12a アウト口
20 表ユニット
30 センター役物
50 入賞口ユニット
53 第二始動口(受入口)
60 台板
61 前面流路形成部材
61a 前板部
61j 第二始動口上棚部(上突出部材)
61k 第二始動口右立壁部(横突出部材)
110 可変始動口ユニット
114 始動口扉部材(扉部材)
114a 第一案内部(案内部)
114b 第二案内部(案内部)
114c 第三案内部(案内部、誘導部)
114e 立壁部
115 始動口ソレノイド
116 リンク部材
G 障害釘
T 遊技球
特開2012−115454号公報 特開2012−45149号公報

Claims (1)

  1. 遊技者の操作によって遊技球が打込まれる遊技領域と、
    遊技球の受入れによって特典を付与する受入口と、
    前記遊技領域内に設けられた検出部に基づく抽選遊技に応じて該遊技領域内へ突出する開閉部材と、
    を備え、
    前記開閉部材は、左右方向に複数の遊技球を転動させることが可能な転動面を有し、前記検出部に基づく抽選遊技の結果が遊技球を前記受入口に受け入れない結果である場合は、前記転動面にて遊技球が転動されないように前記遊技領域内に突出されないのに対し、前記検出部に基づく抽選遊技の結果が遊技球を前記受入口に受け入れ可能となる結果である場合は、前記転動面にて複数の遊技球が転動可能となるように前記遊技領域内に突出されるものであり、
    前記転動面を転動した遊技球を全て受け入れることとなる前記受入口の開口部は、遊技球が直接受け入れされるように突出した前記転動面において転動する遊技球の転動方向に対して正対し、遊技球が同時に2つ以上受け入れられない大きさで常態において開口されていることを特徴とする遊技機。
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