JP2018124796A - 貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法 - Google Patents

貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法 Download PDF

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湖 織金
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Mitsusa Kitazume
光佐 北詰
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Abstract

【課題】画面上の数値を用いて良好に計算が行える貨幣処理装置を提供する。【解決手段】出納機1は、取引処理に関わる所定の画面を表示するディスプレイ401aと、操作者に指定された画面上の指定位置を検出するタッチセンサ402bと、タッチセンサ402bが検出した指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行う端末制御部403とを備える。端末制御部403は、計算結果に係る結果情報をディスプレイ401aに表示させる。【選択図】図3

Description

本発明は、貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法に関する。
従来、金融機関等に設置される貨幣処理装置は、表示部を備えており、入金処理、出金処理等の取引処理が行われる際、表示部に表示された画面上で、これら取引処理のための操作が行われる(たとえば、特許文献1参照)。貨幣処理装置や貨幣処理装置と通信可能な外部の管理装置には、取引処理1件1件について、取引処理の種別、貨幣の金種、金種別の金額、合計金額など、取引処理の明細情報(取引データ)が記憶される。所定の照会操作(検索操作)が行われることにより、過去の取引処理の明細情報が含まれた取引明細画面が表示部に表示される。
ところで、複数の取引処理について、取引明細画面上から所望の金額(金額である数値)を抜き出し、抜き出した複数の金額について加減算を行いたい場合がある。
一例を挙げると、ある金種の貨幣、たとえば、1万円の紙幣について、貨幣処理装置が実際に保有している数量が貨幣処理装置で管理されている在高データと一致するかを精査する精査処理を行った結果、違算が生じる場合がある。この場合、違算の原因追究に当たって、まず、貨幣処理装置の在高データ、即ち演算結果に誤りがないかを確認する必要がある。そこで、係員は、精査の対象期間内に行われた取引処理の中から1万円の紙幣が含まれる取引処理を1件1件当たり、その取引処理での1万円の紙幣の金額を取引明細画面上から抜き出し、これら金額を加減算して合計金額を得る。その取引処理で入金された紙幣は加算対象となり、出金された紙幣は減算対象となる。係員は、計算により得られた合計金額と、前回精査時の在高データと今回精査時の在高データの差額とを比べ、一致していれば貨幣処理装置の演算結果に誤りがないと判断し、一致していなければ演算結果に誤りが生じていると判断する。
なお、上記の例はあくまで一例であり、その他の状況によっても、係員は、表示部に表示された画面に含まれる数値を用いて所望の計算を行い得る。
特開2014−123296号公報
従来、貨幣処理装置において、画面に含まれた数値を用いて計算が行われる場合には、電卓が使用され、一つ一つの数値が係員により電卓に手入力される。なお、使用される電卓は、実物の電卓の場合もあるが、貨幣処理装置の表示部において起動される電卓アプリケーションの場合もある。
上記のように、電卓に対して画面上の数値の手入力が行われる場合には、打ち間違いによる数値の入力ミスが発生することが懸念される。また、このような入力ミスが心配されるため、係員の精神的な負担も大きくなりやすい。
そこで、本発明は、画面上の数値を用いて良好に計算が行える貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置に関する。本態様に係る貨幣処理装置は、前記取引処理に関わる所定の画面を表示する表示部と、操作者に指定された前記画面上の指定位置を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行う制御部と、前記制御部による計算結果に係る結果情報を出力する情報出力部と、を備える。
ここで、前記情報出力部には、前記表示部、前記結果情報を印字する印字部および前記結果情報を外部に送信する通信部のうち、少なくとも一つが含まれ得る。
上記の構成によれば、表示部に表示された画面に含まれた数値を対象として計算を行う場合に、電卓等に数値を手入力しなくても、画面上の数値を指定することで、その数値を計算対象として取得できるので、人為的な数値の入力ミスを低減できる。また、入力ミスの心配が減るので操作者の精神的な負担も小さくなる。
なお、本態様において、「指定位置」とは、指定された一つの位置のみならず、連続的に指定された複数の位置、即ち指定範囲をも広く含むものである。
本態様に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記指定位置に含まれる情報が前記数値でない場合、当該情報を取得しないような構成とされ得る。
上記の構成によれば、数値でない情報は計算対象として取得されないので、計算処理に予期せぬ不具合等が発生しにくい。
本態様に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記結果情報を記憶部に記憶させ、所定の操作に基づいて、前記記憶部から前記結果情報を読み出して前記情報出力部に出力させるような構成とされ得る。
上記の構成によれば、操作者は、所定の操作により、過去の計算に係る結果情報を情報出力部に出力させることができるので、必要なときに過去の結果情報を参照できる。
上記の構成とされた場合、さらに、前記制御部は、前記結果情報に紐付けて、当該結果情報をもたらした前記数値の取得元の前記画面である取得元画面の画像を前記記憶部に記憶させ、前記表示部に前記結果情報とともに前記取得元画面の画像を表示させるような構成とされ得る。
このような構成とされれば、操作者は、過去の計算結果に関し、表示部において、計算対象の数値に対応する取得元画面の画像を確認することができる。
本態様に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記取引処理が実行されたことに基づいて、前記指定位置の検出を開始できる状態にするような構成とされ得る。
上記の構成によれば、取引処理が実行されたことに基づいて、これら取引処理に係る数値を対象とした計算が可能な状態になるので、係員は、たとえば、複数の取引処理が連続的に行われるような場合に、その一連の取引処理に関連する計算を円滑に行うことが可能となる。
本態様に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記表示部に表示される前記画面に前記数値を含む前記取引処理の明細情報が載せられる場合に、前記数値が取得された前記明細情報を、前記数値が取得されていない前記明細情報と異なる表示態様で前記画面に載せるような構成とされ得る。
上記の構成によれば、操作者は、画面上において、計算対象となる数値が取得された明細情報を識別することができる。
本発明の第2の態様は、貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置と、当該貨幣処理装置を管理する管理装置とを備える貨幣処理システムに関する。本態様に係る貨幣処理システムは、前記取引処理に関わる所定の画面を表示する表示部と、操作者に指定された前記画面上の指定位置を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行う制御部と、前記制御部による計算結果に係る結果情報を出力する情報出力部と、を備える。
上記の構成によれば、第1の態様に係る貨幣処理装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の第3の態様は、貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置に用いられる貨幣処理方法に関する。本態様に係る貨幣処理方法は、前記取引処理に関わる所定の画面を表示部に表示させ、操作者に指定された前記画面上の指定位置を検出し、前記指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行い、計算結果に係る結果情報を情報出力部により出力させる。
上記の方法によれば、第1の態様に係る貨幣処理装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、画面上の数値を用いて良好に計算が行える貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る、出納機および出納機が含まれる貨幣処理システムの構成を示す図である。 図2(a)は、実施形態に係る、紙幣処理ユニットの主たる構成を示すブロック図であり、図2(b)は、実施形態に係る、硬貨処理ユニットの主たる構成を示すブロック図であり、図2(c)は、実施形態に係る、有価媒体処理ユニットの主たる構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る、出納機の主たる構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係る、電卓機能実行処理の制御動作を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る、電卓機能実行処理に含まれる画像選択計算処理の制御動作を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る、電卓機能実行処理に含まれる計算結果登録処理の制御動作を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る、電卓機能実行処理に含まれる計算履歴表示処理の制御動作を示すフローチャートである。 図8(a)は、実施形態に係る、待機画面のタスクバーに電卓アイコンが配置された状態を示す図であり、図8(b)は、実施形態に係る、待機画面上で電卓機能画面が開かれた状態を示す図であり、図8(c)は、実施形態に係る、電卓機能画面が最小化され、タスクバーに通知アイコンが配置された状態を示す図である。 図9(a)および(b)は、実施形態に係る、取引明細画面において、画面上の数値を取得して計算を行うための操作が行われている状態を示す図であり、図9(c)は、実施形態に係る、電卓機能画面に計算結果情報が表示された状態を示す図である。 図10(a)は、実施形態に係る、仮の記録名が記された状態の関係情報登録画面を示す図であり、図10(b)は、実施形態に係る、名称入力画面を示す図であり、図10(c)は、実施形態に係る、記録名と担当者名とが記された状態の関係情報登録画面を示す図である。 図11(a)は、実施形態に係る、計算履歴選択画面を示す図であり、図11(b)は、実施形態に係る、画面表示領域にサムネイル画像が表示された計算履歴表示画面を示す図であり、図11(c)は、実施形態に係る、画面表示領域に取得元画面の画像が表示された計算履歴表示画面を示す図である。 図12は、変更例1に係る、電卓機能実行処理の制御動作を示すフローチャートである。 図13は、変更例1に係る、電卓機能実行処理に含まれる画像選択計算処理の制御動作を示すフローチャートである。 図14(a)および(b)は、変更例2に係る、取引明細画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下の実施形態において、出納機1が特許請求の範囲に記載の「貨幣処理装置」に対応する。また、管理コンピュータ2が特許請求の範囲に記載の「管理装置」に対応する。さらに、プリンタ50が特許請求の範囲に記載の「情報出力部」および「印字部」に対応する。さらに、ディスプレイ401aが特許請求の範囲に記載の「情報出力部」および「表示部」に対応する。さらに、タッチセンサ401bが特許請求の範囲に記載の「検出部」に対応する。さらに、端末制御部403が特許請求の範囲に記載の「制御部」に対応する。さらに、さらに、取引明細画面S3が特許請求の範囲に記載の「所定の画面」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る、出納機1および出納機1が含まれる貨幣処理システム4の構成を示す図である。
出納機1は、銀行等の金融機関の店舗内に設置される。出納機1は、管理コンピュータ2に店舗内LAN等のネットワーク回線3を介して通信可能に接続される。出納機1は、管理コンピュータ2とともに店舗内に構築された貨幣処理システム4を構成する。貨幣処理システム4には、これら構成の他、金融業務に関係する取引に利用される他の機器、たとえば、窓口カウンタに設置され、テラーにより操作される貨幣入出金機(図示せず)および窓口端末(図示せず)が含まれ得る。
管理コンピュータ2は、出納機1および他の機器の管理を行う。管理コンピュータ2は、これら機器から送られてきた各種データを一元管理するため、制御部2aおよび記憶部2bを備える。また、管理コンピュータ2は、タッチパネルタイプのモニタディスプレイ2cを備える。
出納機1は、紙幣処理ユニット10と、硬貨処理ユニット20と、有価媒体処理ユニット30と、操作端末40と、プリンタ50とを備える。操作端末40と、紙幣処理ユニット10、硬貨処理ユニット20、有価媒体処理ユニット30およびプリンタ50とは、たとえば、通信ケーブル(図示せず)で接続される。なお、このような通信ケーブルによる有線方式ではなく、近距離無線通信等を利用した無線方式による接続がなされてもよい。
紙幣処理ユニット10は、外郭を構成する筐体11を備える。筐体11の正面には、中央部に入金口12および出金口13が上下に並んで設けられ、上部に束出金口14が設けられる。出金口13は、上下開きのシャッター13aによって開閉され、束出金口14は、左右開きのシャッター14aにより開閉される。さらに、筐体11の正面には、下部に扉15が設けられる。この扉15は、後述する一時保留部、一括収納部および金種別収納部を含む引出ユニットの前面を構成し、扉15ごと引出ユニットを筐体11の外へ引き出すことにより、一時保留部、一括収納部および金種別収納部に対する紙幣の出し入れができる。
硬貨処理ユニット20は、外郭を構成する筐体20aを備える。筐体20aの上面には、入金口21が設けられる。また、筐体20aの正面には、左側に入金リジェクト口22、バラ一括箱23、返却箱24、出金箱25および袋取りシュート26が設けられ、右側に包装硬貨出金口27、包装硬貨一括箱28および機外投出口29が設けられる。バラ一括箱23、返却箱24、出金箱25、袋取りシュート26および包装硬貨一括箱28は、筐体20aから前方に引き出し自在に構成される。
有価媒体処理ユニット30は、外郭を構成する筐体31を備える。筐体31には、上面に投入口32が設けられ、正面の上部に投出口33が設けられる。投入口32はシャッター32aにより開閉され、投出口33はシャッター33aにより開閉される。また、筐体31の正面には、投出口33の下方に扉34が設けられる。この扉34は、後述する有価証券収納部、損券収納部および新券収納部を含む引出ユニットの前面を構成し、この扉34ごと引出ユニットを筐体31の外へ引き出すことにより、新券収納部に対して未使用の紙幣である新券の出し入れが行える。
硬貨処理ユニット20の上部に、操作端末40とプリンタ50とが配置される。操作端末40には、正面に操作表示部401が設けられる。操作表示部401は、各種の画面(画像)を表示するとともに、その画面へのタッチ操作を検出する。プリンタ50は、入出金された紙幣や硬貨の枚数、金額等、各種取引処理の結果の情報を、ジャーナルとしてレシート用紙に印字する。なお、操作端末40は、テラー、その他の係員が所有するタブレット端末5や携帯電話端末6との間で、近距離無線による通信を行うことができる。
図2(a)は、本実施形態に係る、紙幣処理ユニット10の主たる構成を示すブロック図であり、図2(b)は、本実施形態に係る、硬貨処理ユニット20の主たる構成を示すブロック図であり、図2(c)は、本実施形態に係る、有価媒体処理ユニット30の主たる構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係る、出納機1の主たる構成を示すブロック図である。
図2(a)に示すように、紙幣処理ユニット10は、筐体11の内部に、入金部101、出金部102、束出金部103、識別部104、一時保留部105、一括収納部106、金種別収納部107、束紙幣形成部108、金種別束収納部109、搬送部110、束搬送部111、機器記憶部112、機器制御部113などを備える。
入金部101には、バラ紙幣が投入され、出金部102には、バラ紙幣が投出される。バラ紙幣は、バラ状態の紙幣である。束出金部103には、束紙幣が投出される。束紙幣は、所定の枚数(たとえば、100枚の)紙幣が帯封によって結束されることにより生成される。以下、束紙幣との区別などから「バラ紙幣」と称することが望ましい場合を除いて、バラ状態の紙幣を単に「紙幣」と称することとする。
識別部104は、バラ紙幣用の識別部と束紙幣用の識別部とを含む。バラ紙幣用の識別部では、バラ紙幣の属性(紙幣の真偽および金種、紙幣の表裏の向き等)が識別され、束紙幣用の識別部では、束紙幣の属性(金種等)の識別や帯封の状態の確認が行われる。また、識別部104は、バラ紙幣および束紙幣の計数を行う。
一時保留部105は、主に、入金処理において識別部104により属性が識別できた正常な紙幣を一時的に保留する。一括収納部106は、出金処理において識別部104により金種が識別できなかった紙幣や、金種別収納部107が割り当てられていない紙幣(2千円札など)や、対応する金種別収納部107に収納しきれなかったオーバーフロー紙幣などを収納する。金種別収納部107は、複数個設けられる。金種別収納部107には、識別部104により金種が識別された紙幣が、1万円、5千円、千円の金種ごとに振り分けて収納される。
束紙幣形成部108は、所定枚数(たとえば、100枚)のバラ紙幣を結束して帯封をし、束紙幣(帯封紙幣)を形成する。金種別束収納部109は、複数個設けられる。金種別束収納部109には、束紙幣形成部108で形成された束紙幣が、金種ごとに振り分けて収納される。
搬送部110は、入金部101と、出金部102と、一時保留部105と、一括収納部106と、金種別収納部107と、束紙幣形成部108との間でバラ紙幣を搬送する。束搬送部111は、束紙幣形成部108と、金種別束収納部109と、束出金部103との間で束紙幣を搬送する。
機器記憶部112は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶媒体を備え、機器制御部113の動作プログラムを記憶し、また、機器制御部113の制御処理の際にワーク領域として利用される。機器制御部113は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、機器記憶部112に記憶されたプログラムに従って、各部101〜111を制御する。
紙幣処理ユニット10では、バラ紙幣の入金処理やバラ紙幣または束紙幣の出金処理が行われる。バラ紙幣の入金処理では、入金口12を通じて入金部101に投入されたバラ紙幣が、一枚ずつ繰り出されて搬送部110で搬送され、その際に識別部104で紙幣の属性が識別される。識別部104での識別の結果、正常と見做された紙幣が一時保留部105に保留される。その後、係員による入金の確定操作が操作端末40で行われると、一時保留部105内の紙幣が、その紙幣の金種に割り当てられた一括収納部106や金種別収納部107に収納される。なお、係員により返却操作が操作端末40で行われた場合は、一時保留部105内の紙幣が出金部102に返却される。
バラ紙幣の出金処理では、係員によって、出金される紙幣の枚数や金額が指定される出金操作が操作端末40で行われる。出金される金種に応じた金種別収納部107内のバラ紙幣が、一枚ずつ繰り出されて搬送部110で搬送され、その際に識別部104で紙幣の属性が識別される。識別部104での識別の結果、正常と見做された紙幣が、出金部102に投出される。出金部102内の紙幣は、出金口13を通じて取り出される。
束紙幣の出金処理では、係員によって、出金される束紙幣の金種や束数が指定される出金操作が操作端末40で行われる。出金される金種に応じた金種別束収納部109内の束紙幣が束搬送部111で搬送され、束出金部103に投出される。束出金部103内の束紙幣は、束出金口14を通じて取り出される。
さらに、紙幣処理ユニット10では、金種別収納部107内のバラ紙幣を束紙幣形成部108で束紙幣に変換して金種別束収納部109に収納することで、金種別収納部107内のバラ紙幣の枚数を減らす収集処理が自動または手動にて実行される。
図2(b)に示すように、硬貨処理ユニット20は、筐体20aの内部に、入金部201、出金部202、包装硬貨出金部203、識別部204、一時保留部205、金種別収納部206、包装硬貨形成部207、金種別包装硬貨収納部208、搬送部209、包装硬貨搬送部210、機器記憶部211、機器制御部212などを備える。
入金部201には、バラ硬貨が投入され、出金部202には、バラ硬貨が投出される。出金部202は、出金箱25および袋取りシュート26を含む。バラ硬貨は、バラ状態の硬貨である。包装硬貨出金部203には、包装硬貨が投出される。包装硬貨は、所定の枚数(たとえば、50枚の)硬貨が包装材によって包装されることにより生成される。以下、包装硬貨との区別などから「バラ硬貨」と称することが望ましい場合を除いて、バラ状態の硬貨を単に「硬貨」と称することとする。
識別部204は、硬貨の属性(硬貨の真偽および金種等)を識別する。また、識別部204は、硬貨の計数を行う。一時保留部205は、主に、入金処理において識別部204により属性が識別できた正常な硬貨を一時的に保留する。金種別収納部206は、複数個設けられる。金種別収納部206には、識別部204により金種が識別された硬貨が、500円、100円、50円、10円、5円、1円の金種ごとに振り分けて収納される。
包装硬貨形成部207は、所定枚数(たとえば、50枚)のバラ硬貨を棒状に重ねて包装材で包装し、包装硬貨を形成する。金種別包装硬貨収納部208は、複数個設けられる。金種別包装硬貨収納部208には、包装硬貨形成部207で形成された包装硬貨が、金種ごとに振り分けて収納される。
搬送部209は、入金部201と、出金部202と、一時保留部205と、金種別収納部206と、包装硬貨形成部207との間でバラ硬貨を搬送する。包装硬貨搬送部210は、包装硬貨形成部207と、金種別包装硬貨収納部208と、包装硬貨出金部203との間で包装硬貨を搬送する。
機器記憶部211は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶媒体を備え、機器制御部212の動作プログラムを記憶し、また、機器制御部212の制御処理の際にワーク領域として利用される。機器制御部212は、CPU等の演算回路を備え、機器記憶部211に記憶されたプログラムに従って、各部201〜210を制御する。
硬貨処理ユニット20では、バラ硬貨の入金処理やバラ硬貨または包装硬貨の出金処理が行われる。バラ硬貨の入金処理では、入金口21を通じて入金部201に投入されたバラ硬貨が、一枚ずつ繰り出されて搬送部209で搬送され識別部204で識別される。識別の結果、正常な硬貨でない場合は、その硬貨が入金リジェクト口22に返却され、正常な硬貨である場合は、その硬貨が一時保留部205に一時的に収納される。一時保留部205内のバラ硬貨は、操作端末40で確定操作が行われると、その金種に割り当てられた金種別収納部206に収納され、操作端末40で返却操作がなされると返却箱24に返却される。金種別収納部206にバラ硬貨が収納しきれなくなった場合、オーバーフローしたバラ硬貨がバラ一括箱23に収納される。
バラ硬貨の出金処理では、係員によって、出金される硬貨の枚数や金額が指定される出金操作が操作端末40で行われる。出金される金種に応じた金種別収納部206内のバラ硬貨が、一枚ずつ繰り出されて搬送部209で搬送され、出金箱25に払い出される。バラ硬貨を出金して袋詰めする場合には、筐体20aから引き出された袋取りシュート26に現金袋が接続され、金種別収納部206内のバラ硬貨が袋取りシュート26を通じて現金袋に投出される。
包装硬貨の出金処理では、係員によって、出金される包装硬貨の金種や本数が指定される出金操作が操作端末40で行われる。出金される金種に応じた金種別包装硬貨収納部208内の包装硬貨が包装硬貨搬送部210で搬送され、包装硬貨出金部203に投出される。包装硬貨出金部203内の包装硬貨は、包装硬貨出金口27を通じて取り出される。包装硬貨が大量に出金される場合には、機外投出口29が利用される。この場合、機外投出口29の下方に包装硬貨を受ける現金箱等が置かれる。
さらに、硬貨処理ユニット20では、金種別収納部206内のバラ硬貨を包装硬貨形成部207で包装硬貨に変換して金種別包装硬貨収納部208に収納することで、金種別収納部206内のバラ硬貨の枚数を減らす収集処理が自動または手動にて実行される。なお、金種別包装硬貨収納部208に包装硬貨が収納しきれなくなった場合、オーバーフローした包装硬貨が包装硬貨一括箱28に収納される。
有価媒体処理ユニット30では、貨幣、有価証券などの有価媒体のうち、紙幣処理ユニット10および硬貨処理ユニット20で取り扱えない特定の有価媒体(以下、「特定有価媒体」と称する)の入金処理が行われる。特定有価媒体として、現在発行されていない紙幣である旧券、市場流通に適さない損券および汚れや破れによって紙幣処理ユニット10で処理できない損傷券、および、小切手、手形などの特定の有価証券が挙げられる。以下、旧券、損券および損傷券を総称して「損券等」と称する。さらに、有価媒体処理ユニット30では、新券の出金処理が行われる。
図2(c)に示すように、有価媒体処理ユニット30は、筐体31の内部に、投入部301、投出部302、読取部303、識別部304、一時保留部305、有価証券収納部306、損券収納部307、新券収納部308、搬送部309、機器記憶部310、機器制御部311などを備える。
投入部301には、特定有価媒体が投入される。投出部302には、損券等や新券が投出される。読取部303は、特定有価媒体の表裏の券面の画像を読み取り、その画像データを取得する。識別部304は、新券の属性(金種等)を識別する。また、識別部304は、新券の計数を行う。
一時保留部305は、読取部303で券面の画像が読み取られた特定有価媒体を一時的に保留する。有価証券収納部306には、特定の有価証券が収納される。損券収納部307には、損券等が収納される。新券収納部308は、複数個設けられる。各新券収納部308には、1万円、5千円、千円の金種毎に新券が収納される。
搬送部309は、投入部301から一時保留部305へ特定有価媒体を搬送するとともに、一時保留部305から有価証券収納部306や損券収納部307へ特定有価媒体を搬送する。また、搬送部309は、損券収納部307から投出部302へ損券等を搬送するとともに、新券収納部308から投出部302へ新券を搬送する。
機器記憶部310は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶媒体を備え、機器制御部311の動作プログラムを記憶し、また、機器制御部311の制御処理の際にワーク領域として利用される。機器制御部311は、CPU等の演算回路を備え、機器記憶部310に記憶されたプログラムに従って、各部301〜309を制御する。
特定有価媒体の入金処理では、投入口32を通じて投入部301に投入された特定有価媒体が、搬送部309で搬送され、読取部303で券面の画像が読み取られた後に一時保留部305に保留される。読み取られた損券等の画像データが操作端末40に送られる。操作端末40において、係員により券種、金種等、券面の画像以外の入金データが入力され、それが終了すると承認操作がなされる。その後、承認操作に基づいて、一時保留部305から特定有価媒体が繰り出され、特定有価媒体が特定の有価証券であれば、有価証券収納部306に収納され、特定有価媒体が損券等であれば、損券収納部307に収納される。
新券の出金処理では、係員によって、出金される新券の金種や枚数が指定される出金操作が操作端末40で行われる。出金される金種に応じた新券収納部308内の新券が搬送部309で搬送され、識別部304での金種の識別後に投出部302に投出される。投出部302内の新券は、投出口33を通じて取り出される。
図3に示すように、操作端末40は、上述した操作表示部401の他、端末記憶部402、端末制御部403、通信部404などを備える。
操作表示部401は、ディスプレイ401aと、ディスプレイ401aに重ねられるタッチセンサ401bとで構成される。ディスプレイ401aは、たとえば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであり、各種の画面(画像)を表示する。タッチセンサ401bは、たとえば、静電容量タイプのタッチセンサであり、ディスプレイ401aが指等によりタッチされると、そのタッチ位置がタッチセンサ401bによって検出される。
端末記憶部402は、ROM、RAMやハードディスク等の記憶媒体を備え、端末制御部403の動作プログラムを記憶し、また、端末制御部403の制御処理の際にワーク領域として利用される。さらに、端末記憶部402は、計算結果記録部402aを含む。計算結果記録部402aには、後述する電卓機能実行処理での計算結果に係る各種の情報(データ)が記録される。
端末制御部403は、CPU等の演算回路を備え、端末記憶部402に記憶されたプログラムに従って、操作表示部401、通信部404、プリンタ50等を制御する。また、端末制御部403は、紙幣処理ユニット10の機器制御部113、硬貨処理ユニット20の機器制御部212および有価媒体処理ユニット30の機器制御部311との間で、各種情報(指令を含む)のやり取りを行う。
通信部404は、管理コンピュータ2等の通信部(図示せず)との間で、ネットワーク回線3を介した信号(情報)の送受信を行う。
さて、出納機1には、操作端末40の操作表示部401(ディスプレイ401a)に表示された画面上から金額等の数値を取得して加減算を行うことができる電卓機能が備えられている。
この電卓機能は、たとえば、次のような場合に用いられる。
出納機1では、上述した入出金等の取引処理の他に、出納機1が実際に保有する紙幣、束紙幣、硬貨、バラ硬貨、損券等および新券の数量が、出納機1で管理されたこれらの在高データと一致するかを精査する精査処理が行われる。在高データは、たとえば、操作端末40の端末記憶部402で管理される。
ある金種の貨幣、たとえば、1万円の紙幣について精査処理が行われた結果、違算が生じた場合には、係員によって違算の原因追究が行われる。この違算の原因追究に当たり、係員は、出納機1の在高データ、即ち演算結果に誤りがないかを確認する必要がある。この場合に、係員は、精査の対象期間内に行われた取引処理の中から1万円の紙幣が含まれる取引処理を1件1件当たり、その取引処理での1万円の紙幣の金額を抜き出し、これら金額を加減算して合計金額を得る。その取引処理で入金された紙幣は加算対象となり、出金された紙幣は減算対象となる。係員は、計算により得られた合計金額と、前回精査時の在高データと今回精査時の在高データの差額とを比べ、一致していれば出納機1の演算結果に誤りがないと判断し、一致していなければ演算結果に誤りが生じていると判断する。
以下、電卓機能に係る電卓機能実行処理について、図4ないし図11を参照して詳細に説明する。電卓機能実行処理は、端末制御部403により実行される。
図4は、本実施形態に係る、電卓機能実行処理の制御動作を示すフローチャートである。図5は、本実施形態に係る、電卓機能実行処理に含まれる画像選択計算処理の制御動作を示すフローチャートである。図6は、本実施形態に係る、電卓機能実行処理に含まれる計算結果登録処理の制御動作を示すフローチャートである。図7は、本実施形態に係る、電卓機能実行処理に含まれる計算履歴表示処理の制御動作を示すフローチャートである。図8(a)は、本実施形態に係る、待機画面S1のタスクバーT1に電卓アイコンIC1が配置された状態を示す図であり、図8(b)は、本実施形態に係る、待機画面S1上で電卓機能画面S2が開かれた状態を示す図であり、図8(c)は、本実施形態に係る、電卓機能画面S2が最小化され、タスクバーT1に通知アイコンIC3が配置された状態を示す図である。図9(a)および(b)は、本実施形態に係る、取引明細画面S3において、画面上の数値を取得して計算を行うための操作が行われている状態を示す図であり、図9(c)は、本実施形態に係る、電卓機能画面S2に計算結果情報F2が表示された状態を示す図である。図10(a)は、本実施形態に係る、仮の記録名が記された状態の関係情報登録画面S4を示す図であり、図10(b)は、本実施形態に係る、名称入力画面S5を示す図であり、図10(c)は、本実施形態に係る、記録名と担当者名とが記された状態の関係情報登録画面S4を示す図である。図11(a)は、本実施形態に係る、計算履歴選択画面S6を示す図であり、図11(b)は、本実施形態に係る、画面表示領域R5にサムネイル画像P1が表示された計算履歴表示画面S7を示す図であり、図11(c)は、本実施形態に係る、画面表示領域R5に取得元画面の画像P2が表示された計算履歴表示画面S7を示す図である。
図8(a)に示すように、操作表示部401に表示される画面、たとえば、待機画面S1には、下端部にタスクバーT1が含まれる。タスクバーT1は、操作表示部401の画面が遷移しても、下端部に配置されたままとなる。タスクバーT1には、電卓アイコンIC1が、その他の起動アイコンIC2とともに含まれる。係員は、電卓機能を利用する場合に、電卓アイコンIC1をタッチする操作を行う。
図4を参照し、電卓アイコンIC1がタッチされると(S101:YES)、端末制御部403は、操作表示部401(ディスプレイ401a)に、たとえば待機画面S1に重なるようにして電卓機能画面S2を表示させる(S102)。
図8(b)に示すように、電卓機能画面S2には、計算結果に係る結果情報(以下、「計算結果情報」と称する)が表示される計算結果表示領域R1が含まれる。計算結果表示領域R1には、ここに表示された計算結果情報を印字させるための操作に用いられる印字ボタンB1が設けられる。
電卓機能には、数値を手入力して計算を行うことができる手入力計算機能が含まれる。この手入力計算機能を行うために、電卓機能画面S2には、数字等のテンキーからなるテンキーパッドK1と、テンキーパッドK1で入力された数値が表示される表示ボックスD1とが含まれる。係員が、テンキーパッドK1を用いた手入力により計算を行うと、計算結果情報が計算結果表示領域R1に表示される。
電卓機能には、上記の手入力計算機能に加えて、操作表示部401に表示された画面に含まれる金額などの数値(数値の画像)の中から任意の数値を選択して計算を行うことができる画像選択計算機能と、この画像選択計算機能による計算結果の履歴を表示させることができる計算結果履歴表示機能とが含まれる。電卓機能画面S2には、画像選択計算機能の開始操作に用いられる画像選択計算ボタンB2と、計算結果履歴表示機能の開始操作に用いられる履歴表示ボタンB3とが含まれる。
さらに、電卓機能画面S2には、電卓機能の終了操作に用いられる終了ボタンB4が含まれる。
なお、電卓機能画面S2が表示されているときには、タスクバーT1から電卓アイコンIC1が消される。
係員は、画像選択計算機能を利用するときに画像選択計算ボタンB2を押す。画像選択計算ボタンB2が押されると(S103:YES)、端末制御部403は、画像選択計算処理を実行する(S104)。
図5を参照して、まず、端末制御部403は、電卓機能画面S2を最小化して、画面上からの数値の指定を待つ状態とする(S201)。「電卓機能画面S2の最小化する」とは、図8(c)に示すように、電卓機能画面S2を消して、画像選択計算機能による計算中であることを通知する通知アイコンIC3をタスクバーT1に配置させることである。通知アイコンIC3には、たとえば、「計算中」との文字と、計算対象として取得された数値の個数(初期値は0)とが記される。
電卓機能画面S2の最小化を行うと、次に、端末制御部403は、操作表示部401に表示された画面上において、画像を認識する範囲を指定する範囲指定操作がなされたか否かを監視する(S202)。範囲指定操作は、たとえば、画面上、即ち操作表示部401のディスプレイ401a上に指等でタッチし、そのまま指等をスライドさせるスライド操作とすることができる。この指定範囲操作は、操作表示部401のタッチセンサ401bにより検出される。
たとえば、図9(a)に示すように、取引処理の明細情報F1(取引処理の種別、貨幣の金種、金種別の金額、合計金額等)が記された取引明細画面S3の中に含まれる数値(特定の金種の金額、合計金額等)を計算対象とする場合、係員は、取引明細の履歴を表示させる所定の操作を行って操作表示部401に取引明細画面S3を表示させる。そして、係員は、計算対象となる数値を選択するために、スライド操作によって計算対象の数値が含まれる画面上の範囲を指定する。
範囲指定操作がなされると(S202:YES)、端末制御部403は、指定された範囲(以下、「指定範囲」と称する)に含まれる画像内容を認識する(S203)。この画像内容の認識には、たとえば、光学文字認識(OCR)等の既知の認識方法が用いられる。
認識の結果、画像内容が数値であれば(S204:YES)、端末制御部403は、指定範囲にハイライト表示D2を行う(S205)。一方、画像内容が、文字や図柄など、数値でない情報であれば、指定範囲にハイライト表示D2を行わずにS202の処理に戻り、新たな範囲指定操作を待つ。このとき、数値以外の情報が指定された旨が、表示や音声によって報知されてもよい。
指定範囲にハイライト表示D2が行われると、端末制御部403は、加算操作がなされたか否か、および、減算操作がなされたか否かを監視する(S206、S207)。図9(b)に示すように、加算操作は、たとえば、画面上の指定範囲内、即ちハイライト表示D2内を指等で右方向に掃うスワイプ操作(図の実線矢印)とすることができ、減算操作は、たとえば、画面上のハイライト表示D2内を指等で左方向に掃うスワイプ操作(図の破線矢印)とすることができる。なお、図9(b)では、矢印が見やすいように、ハイライト表示D2が破線の四角形で表現されている。
加算操作がなされた場合(S206:YES)、端末制御部403は、画面から範囲指定によって取得された数値を加算する(S208)。取得された数値が一つ目である場合は、0の値にその数値が加算され、取得された数値が二つ目以降である場合は、それまでの計算結果となる数値にその数値が加算される。一方、減算操作がなされた場合(S206:NO→S207:YES)、端末制御部403は、画面から取得された数値を減算する(S209)。取得された数値が一つ目である場合は、0の値からその数値が減算され、取得された数値が二つ目以降である場合は、それまでの計算結果となる数値からその数値が減算される。そして、端末制御部403は、図9(b)に示すように、通知アイコンIC3において、数値の取得個数を更新させる(S210)。さらに、端末制御部403は、数値の取得元となる画面(以下、「取得元画面」と称する)の画像をキャプチャーする(S211)。キャプチャーされた取得元画面の画像は、端末記憶部402のバッファ領域内に一時記憶される。このとき、その取得元画面の画像のサムネイル画像が作成されて、そのサムネイル画像も一時記憶される。
その後、端末制御部403は、S202の処理に戻り、新たな範囲指定操作を待つ。係員は、同じ画面内から、あるいは、別の画面を操作表示部401に表示させて、先と同様な操作手順で次の計算対象となる数値を取得する。端末制御部403によりS202ないしS211の処理が実行され、新たに取得された数値の加算または減算、通知アイコンIC3での数値の取得個数の更新、および取得元画面のキャプチャーが行われる。
係員は、必要な数値を画面から全て取得してそれらの数値を対象とする計算を完了すると確認操作を行う。また、計算途中でそれまでの計算結果を確認したい場合に確認操作を行う。確認操作は、たとえば、通知アイコンIC3にタッチする操作とすることができる。
確認操作がなされると(S212:YES)、端末制御部403は、再び、電卓機能画面S2を立ち上げ、図9(c)に示すように、計算結果表示領域R1に計算結果情報F2を表示させる(S213)。計算結果表示領域R1には、計算結果情報F2として、たとえば、各計算対象の数値と、計算結果(計)が表示される。このとき、減算された数値にはマイナス符号が付される。計算結果表示領域R1での計算結果情報F2の表示により、係員は、今回の計算結果を確認することができる。
計算結果情報F2が表示された電卓機能画面S2には、画像選択計算ボタンB2に替えて、計算継続ボタンB5と計算完了ボタンB6が含まれる。係員は、計算を継続する場合には計算継続ボタンB5を押し、計算を完了した場合には計算完了ボタンB6を押す。
計算継続ボタンB5による継続操作がなされると(S214:YES)、S201の処理へと戻り、端末制御部403は、電卓機能画面S2を最小化させた後、範囲指定操作を待つ(S201、S202)。一方、計算完了ボタンB6による完了操作がなされると(S215:YES)、端末制御部403は、画像選択計算処理を終える。
なお、図5のフローチャートでは省略されているが、計算結果表示領域R1内の印字ボタンB1が押されると、端末制御部403は、プリンタ50を作動させ、計算結果情報F2をレシート用紙に印字して出力させる。
図4に戻り、端末制御部403は、画像選択計算処理が終了すると計算結果登録処理を実行する(S105)。
図6を参照して、端末制御部403は、まず、操作表示部401に、そのときに表示されていた画面、たとえば取引明細画面S3に重なるようにして関係情報登録画面S4を表示させる(S301)。関係情報登録画面S4は、計算結果情報F2とともに計算結果記録部402aに記録される関係情報の一つである記録名と担当者名とを登録するための画面である。関係情報には、その他、登録順に付与される履歴番号、登録日等が含まれる。
図10(a)に示すように、関係情報登録画面S4には、今回の計算結果情報F2を登録するときの記録名を仮の記録名から変更するときに用いられる記録名登録ボタンB7と、記録名が表示される記録名表示欄R2と、今回の計算の担当者名を登録するときに用いられる担当者登録ボタンB8と、担当者名が表示される担当者表示欄R3と、記録名の変更や担当者名の登録が完了したときに操作される完了ボタンB9とが含まれる。記録名表示欄R2には、仮の記録名として、たとえば履歴番号が表示される。担当者表示欄R3には、最初は何も表示されない。なお、係員が、自身のIDによるログインを行って操作端末40の操作を行っている場合、IDから取得した係員の名前を、担当者名として担当者表示欄R3に表示させるようにしてもよい。
係員は、記録名を変更する場合に記録名登録ボタンB7を押し、担当者名を登録する場合に担当者登録ボタンB8を押す。
記録名登録ボタンB7が押されると(S302:YES)、端末制御部403は、操作表示部401に関係情報登録画面S4に替えて名称入力画面S5を表示させる(S303)。図10(b)に示すように、名称入力画面S5には、文字入力に用いられるキーボードK2と、キーボードK2で入力された文字が表示される表示ボックスD3と、記録名や担当者名の入力が完了したしたときに操作される完了ボタンB10とが含まれる。係員は、キーボードK2により新たな記録名を入力すると、完了ボタンB10を押す。記録名の入力が完了して完了ボタンB10が押されると(S304:YES)、端末制御部403は、入力された新たな記録名を登録する(S305)。
一方、担当者登録ボタンB8が押された場合も(S306:YES)、端末制御部403は、操作表示部401に名称入力画面S5を表示させる(S307)。係員は、キーボードK2により担当者名を入力すると、完了ボタンB10を押す。担当者名の入力が完了して完了ボタンB10が押されると(S308:YES)、端末制御部403は、入力された担当名を登録する(S309)。
図10(c)に示すように、関係情報登録画面S4には、登録された記録名が記録名表示欄R2に表示され、登録された担当者名が担当者表示欄R3に表示される。記録名と担当者名の登録が完了すると、係員は、関係情報登録画面S4上の完了ボタンB9を押す。
完了ボタンB9が押されると(S310:YES)、端末制御部403は、計算結果情報F2を、キャプチャーした取得元画面の画像、そのサムネイル画像および記録名等の関係情報とともに計算結果記録部402aに記録させる(S311)。
図4に戻り、端末制御部403は、計算結果登録処理が終了すると、S102の処理に戻って、図8(b)のような画像選択計算ボタンB2が含まれた電卓機能画面S2を操作表示部401に表示させる。そして、端末制御部403は、画像選択計算ボタンB2が押されたか否かを監視する(S202)。
操作表示部401に電卓機能画面S2が表示されていとき、端末制御部403は、画像選択計算ボタンB2の監視に加えて、履歴表示ボタンB3が押されたか否か、および、終了ボタンB4が押されたか否かも監視する(S106、S108)。
係員は、計算結果履歴表示機能を利用して計算結果の履歴、即ち過去の計算結果を確認(参照)したい場合に、履歴表示ボタンB3を押す。履歴表示ボタンB3が押されると(S106:YES)、端末制御部403は、計算履歴表示処理を実行する(S107)
図7を参照して、端末制御部403は、まず、計算履歴選択画面S6を操作表示部401に表示させる。図11(a)に示すように、計算履歴選択画面S6には、計算結果記録部403aに記録された計算結果情報F2に紐付けられた記録名が並べられてなる記録名一覧L1が含まれる。各記録名の傍らには、各記録名を選択するための選択ボタンB11が配置される。さらに、計算履歴選択画面S6には、戻しボタンB12が含まれる。
係員は、何れかの記録名に対応する選択ボタンB11を押し、所望の計算結果を選択する。
選択ボタンB11によって、記録名、即ち確認したい計算結果の選択が行われると(S402:YES)、端末制御部403は、計算履歴表示画面S7を操作表示部401に表示させる(S403)。図11(b)に示すように、計算履歴表示画面S7には、計算結果表示領域R4と、画面表示領域R5と、印字ボタンB13と、戻しボタンB14とが含まれる。端末制御部403は、選択された記録名に紐付けられた計算結果情報F2、関係情報F3およびサムネイル画像P1を計算結果記録部402aから読み出し、計算結果表示領域R4に計算結果情報F2と関係情報F3とを表示させ、画面表示領域R5にサムネイル画像P1を表示させる。
印字ボタンB13が押されると(S404:YES)、端末制御部403は、プリンタ50を作動させ、計算結果表示領域R4の計算結果情報F2および関係情報F3をレシート用紙に印字して出力させる(S405)。また、指等でのタッチにより、画面表示領域R5の何れかのサムネイル画像P1が選択されると(S406:YES)、端末制御部403は、選択されたサムネイル画像P1に対応する取得元画面の画像P2を、サムネイル画像P1に替えて画面表示領域R5に表示させる(S407)。計算結果表示領域R4において、画面表示領域R5に表示された取得元画面の画像P2に対応する数値には、ハイライト表示D4が行われる。こうして、係員は、計算結果をもたらした数値に対応する取得元画面を確認することができる。
係員は、計算結果の確認を終えると、計算履歴表示画面S7上の戻しボタンB14を押す。戻しボタンB14が押されると(S408:YES)、端末制御部403は、操作表示部401の表示を計算履歴選択画面S6へ戻す(S401)。また、計算履歴選択画面S6上で戻しボタンB12が押されると(S409:YES)、端末制御部403は、計算履歴表示処理を終了させて、操作表示部401の表示を電卓機能画面S2へ戻す(S102)。
係員は、電卓機能を終了させる場合、電卓機能画面S2上の終了ボタンB4を押す。終了ボタンB4が押されると(S108:YES)、端末制御部403は、電卓機能画面S2を閉じる(S109)。電卓機能画面S2が重なっていた画面のタスクバーT1には、再び、電卓アイコンIC1が配置される。端末制御部403は、電卓アイコンIC1へのタッチ操作の監視を再開させる(S101)。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
(1)取引明細画面S3等、操作表示部401に表示された画面に含まれた数値を対象として計算を行う場合に、電卓等に数値を手入力しなくても、画面上の数値を指定することで、その数値を計算対象として取得できるので、人為的な数値の入力ミスを低減できる。また、入力ミスの心配が減るので係員の精神的な負担も小さくなる。
(2)係員に指定された指定範囲に含まれる情報が数値でない場合は、その情報を計算対象として取得しないので、計算処理に予期せぬ不具合等が発生しにくい。
(3)係員は、電卓機能画面S2の履歴表示ボタンB3を操作することにより、過去の計算結果情報F2を操作表示部401に表示させることができるので、必要なときに過去の計算結果情報F2を参照できる。
(4)係員は、過去の計算結果に関し、計算履歴表示画面S7上において、計算対象の数値に対応する取得元画面の画像P2を確認することができる。これにより、たとえば、係員は、計算対象の各数値が如何なる取引処理に関するものであったかを把握できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、以下に示す通り、上記以外に種々の変更が可能である。
<変更例1>
図12は、変更例1に係る、電卓機能実行処理の制御動作を示すフローチャートである。図13は、変更例1に係る、電卓機能実行処理に含まれる画像選択計算処理の制御動作を示すフローチャートである。なお、本変更例では、図4に示す上記実施形態のS101処理に替えてS121の処理が実行され、図5に示す上記実施形態のS212ないしS215の処理に替えてS221ないしS223の処理が実行される。
上記実施形態では、電卓アイコンIC1へタッチする操作に基づいて電卓機能が起動したが、本変更例では、取引処理が実行されたことに基づいて電卓機能が起動する。即ち、本変更例では、端末制御部403は、取引処理が実行されたことに基づいて、画像選択計算ボタンB2が押されさえすれば、画像選択計算処理を開始でき、画面上での指定範囲の検出(数値の取得)ができるような状態にする。
図12および図13を参照して、端末制御部403は、1件目の取引処理が終了したか否かを監視する(S121)。係員は、取引処理を行う場合に、操作表示部401の画面を、図8(a)に示した待機画面S1からログイン操作によってメニュー画面(図示せず)に遷移させる。メニュー画面には、入金、出金等の取引の種別に応じたアイコンが含まれる。何れかのアイコンが押されることで、そのアイコンに対応する種別の取引処理を開始するための取引操作画面(図示せず)が操作表示部401に表示される。係員は、同種の取引処理が複数ある場合、これら一連の取引処理を順番に実行することになる。この際、1件目の取引処理が終了すると、端末制御部403は、1件目の取引処理が終了したと判定する。
1件目の取引処理が終了すると(S121:YES)、端末制御部403は、上記実施形態と同様、図8(b)のような電卓機能画面S2を操作表示部401に表示させ、画像選択計算ボタンB2が押されると、画像選択計算処理を実行する(S102〜S104)。
1件の取引処理が終了する毎に、操作表示部401には、図9(a)の取引明細画面S3と同様な取引明細画面(図示せず)が表示される。画像選択計算処理が開始されて、電卓機能画面S2が最小化すると、係員は、取引明細画面上で、合計金額等、計算を行いたい数値が含まれた範囲を指定し、加算操作または減算操作を行う。
端末制御部403は、上記実施形態と同様、指定範囲に含まれる数値を取得して、その数値を用いた計算を行うとともに、その数値に対応する取得元画面の画像P2のキャプチャーを行う(S202〜S211)。
係員は、2件目以降の取引処理においても、その取引処理が終了する毎に、取引明細画面で数値の指定と加減算の操作を行う。これに基づき、S202ないしS211の処理が繰り返される。
端末制御部403は、範囲指定操作がなされたか否かの監視とともに、一連の取引処理が終了したか否かの監視を行う(S221)。係員は、一連の取引処理を終了すると、操作表示部401の画面をメニュー画面に戻す所定の終了操作を行う。これにより、端末制御部403は、一連の取引処理が終了したと判定する。
一連の取引処理が終了すると(S221:YES)、端末制御部403は、図9(c)のような電卓機能画面S2を立ち上げて、その計算結果表示領域R1に、一連の取引処理での計算結果情報F2を表示させる(S222)。そして、電卓機能画面S2上の計算完了ボタンB6による完了操作がなされると(S223:YES)、端末制御部403は、画像選択計算処理を終える。
本変更例の構成によれば、取引処理が実行されたことに基づいて、これら取引処理に係る数値を対象とした計算が可能な状態となるので、係員は、一連の取引処理における特定金種の金額や合計金額などを総計する計算を円滑に行うことが可能となる。
なお、上記の例では、1件目の取引処理が終了したときに、電卓機能が起動して電卓機能画面S2が立ち上がったが、1件目の取引処理が開始されるときに、電卓機能が起動して電卓機能画面S2が立ち上がるようにされてもよい。要は、取引処理の実行に基づいて、電卓機能が起動すればよい。また、電卓機能が起動したときに電卓機能画面S2が立ち上がらず、画像選択計算ボタンB2が押されるのを待たずに、画像選択計算処理が開始されてもよい。
<変更例2>
図14(a)および(b)は、変更例2に係る、取引明細画面S3を示す図である。
本変更例では、端末制御部403は、操作表示部401に表示される画面に取引処理の明細情報F1が載せられる場合に、計算対象となる数値が取得された明細情報F1を、計算対象となる数値が取得されていない明細情報F1と異なる表示態様で画面に載せる。たとえば、端末制御部403は、複数の明細情報F1が載せられた取引明細画面S3において、図14(a)のように、計算対象となる数値が取得された明細情報F1を囲う四角い枠の表示D5を行ったり、図14(b)のように、計算対象となる数値が取得された明細情報F1に網掛け表示D6を行ったりする。
このような構成とすれば、係員は、画面上において、計算対象となる数値が取得された明細情報F1を識別することができる。
<その他の変更例>
上記実施形態では、画面上で範囲が指定され、その指定範囲に含まれる数値が取得(選択)されるようにした。しかしながら、画面上で位置が指定され、その位置にある数値が取得されるようにしてもよい。この場合、その位置にある数値とは、数値が複数桁の数である場合、個々の桁の数ではなく、複数桁全体の数ということになる。
また、上記実施形態において、数値が加算される場合は、それに対応する音、たとえば「チャリン」という音が鳴らされ、数値が減算される場合は、それに対応する音、たとえば「ヒュー」という音が鳴らされるようにしてもよい。これにより、操作者は、選択された数値が加算されたのか減算されたのかを明確に認識することができる。
さらに、上記実施形態では、取得した数値を加算するか減算するかがスワイプ操作の方向により決定されるようにした。しかしながら、加算や減算の操作は、このようなスワイプ操作に限られない。たとえば、範囲指定により数値が選択されると、画面上に「+」のボタンおよび「−」のボタンが表示され、「+」のボタンが押されることにより加算が行われ、「−」のボタンが押されることにより減算が行われるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、画面に十分な表示スペースがあれば、計算中、計算結果に係る結果情報F2(計算対象の数値のリストや合計)を常に画面上に表示させておいてもよい。あるいは、画面に十分な表示スペースがない場合に、各数値の加算や減算が行われる度に結果情報F2が、邪魔にならない程度の時間だけ、一時的に画面上に表示されるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、同じ取引明細画面S3から先に取得された数値と同じ数値を含む範囲指定がなされた場合、所定の警告表示や所定の警告音による警告がなされてもよい。これにより、同じ数値による重複計算を防止できる。また、警告後、確認操作を受け付けたことを条件に、再指定された数値が取得されるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態のように、ディスプレイ401aとタッチセンサ402bとで構成される操作表示部401でなく、たとえば、表示部であるディスプレイと、操作部であるキーボードやマウスが設けられ、マウスやキーボードの操作によって、ディスプレイに表示された画面上で数値が指定され取得されるような構成が採られてもよい。このようにした場合、端末制御部403によって指定範囲が検出されることになるため、端末制御部403が特許請求の範囲に記載の「検出部」に対応することとなる。
さらに、画像を撮影するカメラ等の撮像部を備え、撮像部で撮影した画像が含まれる画面を操作表示部401に表示させ、その撮影画像に含まれる数値が指定され取得されるようにしてもよい。また、撮像部は、タブレット端末5や携帯電話端末6に備えられていてもよく、この場合、タブレット端末5や携帯電話端末6から出納機1へ撮影画像が送信される。
さらに、上記実施形態において、画像選択計算機能での計算結果に、電卓機能画面S2上のテンキーパッドK1を用いて手入力された数値が加算されたり減算されたりできる構成が採られてもよい。
上記実施形態では、指定範囲の画像内容が数値でない情報の場合に、その情報が無視されたが、さらに、指定範囲に数値の単位が含まれている場合に、今回の指定範囲に含まれる単位が前回の指定範囲に含まれる単位と異なったとき、警告を行ったり、取得を了承させるための操作を要求したりするようにしてもよい。また、今回の指定範囲に含まれる数値の桁数が、前回の指定範囲に含まれる数値の桁数と大きく異なる(所定の桁数以上異なる)ときに、警告を行ったり、取得を了承させるための操作を要求したりするようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、計算結果情報F2が通信部404から送信されて、出納機1の外部の機器、たとえば、管理コンピュータ2やタブレット端末5や携帯電話端末6へ通知されてもよい。このようにした場合、通信部404が特許請求の範囲に記載の「情報出力部」に対応する。
さらに、上記実施形態の出納機1が備える電卓機能が、管理コンピュータ2に備えられてもよい。この場合、管理コンピュータ2の制御部2aは、電卓機能実行処理の制御動作を実行し、管理コンピュータ2のモニタディスプレイ2cに電卓機能画面S2など電卓機能実行処理に関係する画面が表示される。また、計算結果情報F2、関係情報F3等の情報が管理コンピュータ2の記憶部2bに記録される。
さらに、上記実施形態では、計算結果記録部402aが、端末記憶部402に備えられたが、管理コンピュータ2の記憶部2bなど、出納機1の外部にある機器に備えられてもよい。
さらに、上記実施形態において、計算履歴選択画面S6において何れかの選択ボタンB11が押された場合に、操作表示部401にログイン画面が表示され、係員のIDによるログインを求めるようにしてもよい。この場合、ログインがなされると、端末制御部403は、計算履歴表示画面S7を操作表示部401に表示させる。あるいは、計算履歴表示画面S7の画面表示領域R5において何れかのサムネイル画像P1がタッチされた場合に、ログイン画面が表示され、係員のIDによるログインを求めるようにしてもよい。この場合、ログインがなされると、端末制御部403は、選択されたサムネイル画像P1に対応する取得元画面の画像P2を画面表示領域R5に表示させる。
さらに、上記実施形態では、本発明の貨幣処理装置として、出納機1が例示され、本発明の貨幣処理システムとして、出納機1と管理コンピュータ2とを含む貨幣処理システム4が例示された。しかしながら、本発明は、出納機1以外の貨幣処理装置、たとえば、窓口カウンタに設置される貨幣入出金機、紙幣のみを取り扱う紙幣入出金機、硬貨のみを取り扱う硬貨入出金機、特定有価媒体および新券のみを取り扱う有価媒体処理機などに適用されてもよいし、貨幣の入金専用機や出金専用機に適用されてもよい。また、本発明は、出納機1と管理コンピュータ2を含む貨幣処理システム4以外の貨幣処理システムに適用されてもよい。たとえば、本発明が、貨幣入出金機と管理コンピュータとを含む貨幣処理システム、貨幣入出金機と出納機(貨幣入出金機を管理する管理装置となる)とを含む貨幣処理システム、釣銭機とPOSレジスタ(釣銭機を管理する管理装置となる)とを含む貨幣処理システムに適用されてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜変更可能である。
1 出納機(貨幣処理装置)
2 管理コンピュータ(管理装置)
4 貨幣処理システム
50 プリンタ(情報出力部、印字部)
401 操作表示部
401a ディスプレイ(表示部、情報出力部)
401b タッチセンサ(検出部)
402a 計算結果記録部(記憶部)
403 端末制御部(制御部)
404 通信部(情報出力部)
F1 明細情報
F2 計算結果情報
S3 取引明細画面(所定の画面)
P2 取得元画面の画像

Claims (9)

  1. 貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置において、
    前記取引処理に関わる所定の画面を表示する表示部と、
    操作者に指定された前記画面上の指定位置を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行う制御部と、
    前記制御部による計算結果に係る結果情報を出力する情報出力部と、
    を備えることを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記情報出力部は、前記表示部、前記結果情報を印字する印字部および前記結果情報を外部に送信する通信部のうち、少なくとも一つを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記制御部は、前記指定位置に含まれる情報が前記数値でない場合、当該情報を取得しない、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の貨幣処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記結果情報を記憶部に記憶させ、
    所定の操作に基づいて、前記記憶部から前記結果情報を読み出して前記情報出力部に出力させる、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記結果情報に紐付けて、当該結果情報をもたらした前記数値の取得元の前記画面である取得元画面の画像を前記記憶部に記憶させ、
    前記表示部に前記結果情報とともに前記取得元画面の画像を表示させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の貨幣処理装置。
  6. 前記制御部は、前記取引処理が実行されたことに基づいて、前記指定位置の検出を開始できる状態にする、
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記制御部は、前記表示部に表示される前記画面に前記数値を含む前記取引処理の明細情報が載せられる場合に、前記数値が取得された前記明細情報を、前記数値が取得されていない前記明細情報と異なる表示態様で前記画面に載せる、
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の貨幣処理装置。
  8. 貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置と、当該貨幣処理装置を管理する管理装置とを備える貨幣処理システムにおいて、
    前記取引処理に関わる所定の画面を表示する表示部と、
    操作者に指定された前記画面上の指定位置を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行う制御部と、
    前記制御部による計算結果に係る結果情報を出力する情報出力部と、
    を備えることを特徴とする貨幣処理システム。
  9. 貨幣の取引処理を行う貨幣処理装置に用いられる貨幣処理方法であって、
    前記取引処理に関わる所定の画面を表示部に表示させ、
    操作者に指定された前記画面上の指定位置を検出し、
    前記指定位置に含まれる数値を取得して当該数値を対象とする計算を行い、
    計算結果に係る結果情報を情報出力部により出力させる、
    ことを特徴とする貨幣処理方法。

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