JP2018124157A - 光通信システム評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多心光コネクタに保持された各光ファイバの端面観察および各光ファイバが出射する光信号の強度を検出でき、コネクタ接続したままで試験用光信号を各光ファイバに個別に入射できるようにする。【解決手段】可視光光源25から出射された可視光を多心光コネクタ10の端面の特定位置に入射させ、その反射光を撮像素子26に入射させ、特定位置の光ファイバから出射された光信号を受光器27に入射させ、光信号発生部28から出射された試験用光信号を特定位置の光ファイバに入射させる光学系40と、前記特定位置を変更させるための光ファイバ選択機構50と、光ファイバ選択機構50を制御し、各光ファイバの端面画像と各光ファイバが出射する光の強度の情報を取得し、取得した画像と光の強度を表示器22に表示させ、試験用光信号を各光ファイバに個別に入射させる信号処理部60を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、多心光コネクタを介して光信号を入出力する光通信システムの評価を効率的に行なうための技術に関する。
莫大なデータを扱わなければならないデータセンターでは、光ファイバを介して装置間のデータ信号のやり取りを行う光通信システムが採用されている。近年のデータ量の増加により、光通信システムを形成する装置間は数百本の光ファイバにより接続されることもあるため、スペースの有効利用のために多心光ファイバケーブルが用いられている。その接続にはMPOあるいはMTPと呼ばれる多心光コネクタが用いられることが多い。
このような多心光コネクタを介して光信号の入出力を行なう光通信システムの品質は、主に光信号に対する損失に大きく依存しており、その品質評価のために、コネクタ端面の汚れや傷の状態、光ファイバ自体の損失等を各ファイバ毎に調べる必要がある。
単心型の光ファイバコネクタの端面を観察する技術としては、例えば引用文献1に開示されているように、コネクタの端面に可視光を照射し、その反射光をCCD等の撮像素子で受けて、その端面の画像を表示器に拡大表示するものが知られている。
特開2012−103204号公報
しかし、上記従来装置では、単心の光コネクタの端面全体の画像観察や光ファイバから出射された光信号の強度検出は可能であるが、多心光コネクタに保持された多数の光ファイバ個々の端面の画像情報や個々の光ファイバから出射される光信号の強度情報を個別に取得することができず、不具合のある光ファイバに対するクリーニング処理などを効率的に行なうことが困難であった。
また、上記従来装置では、単心の光コネクタから出射される光の強度検出機能は有していたが、光コネクタに接続されている光ファイバに対して試験用の光信号を入射できず、評価対象の光通信システムに対して試験用信号を入射する場合、一旦、光コネクタを外して、別に用意した光信号送信器に接続し直す必要があり、効率的な測定が行なえないという問題もあった。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたものであり、多心光コネクタに保持されている多数の光ファイバ個々の端面観察および各光ファイバから出射される光信号の強度を個別に検出でき、さらに、多心光コネクタを接続したまま、光通信システムに対して試験用の光信号を各光ファイバ毎に入射できる光通信システム評価装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の光通信システム評価装置は、
多心光コネクタに一端側が所定配列で保持された複数の光ファイバを介して通信を行なう光通信システムの前記多心光コネクタに接続して、前記光通信システムの試験を行なうための光通信システム評価装置であって、
前記多心光コネクタを、その端面側から受け入れて保持するコネクタ受け(24)と、
可視光を出射する可視光光源(25)と、
試験用光信号を出射する光信号発生部(28)と、
光を受けてその画像情報を電気信号に変換する撮像素子(26)と、
表示器(22)と、
光を受けてその強度に応じた電気信号を出力する受光器(27)と、
前記可視光光源から出射された可視光を前記多心光コネクタの端面の特定位置に入射させる第1光路、前記可視光に対する前記多心光コネクタの端面からの反射光を前記撮像素子に入射させる第2光路、前記評価対象の光通信システム側から前記光ファイバを介して送られ、前記多心光コネクタの端面の前記特定位置から出射された光信号を前記受光器に入射させる第3光路、および、前記光信号発生部から出射された前記試験用光信号を前記多心光コネクタの端面の前記特定位置に入射させる第4光路とを形成する光学系(40)と、
前記多心光コネクタの端面に対して前記可視光および前記試験用光信号が入射される前記特定位置を、前記多心光コネクタに保持された複数の光ファイバの各保持位置の間で順次変更させるための光ファイバ選択機構(50)と、
前記光ファイバ選択機構を制御して、前記多心光コネクタに保持された各光ファイバの端面の画像情報と該光ファイバから出射された光の強度情報を光ファイバ毎に個別に取得する情報取得手段(62)と、
前記情報取得手段によって取得された画像情報と光の強度情報を前記表示器に表示させる取得情報表示手段(63)と、
前記光ファイバ選択機構を制御して、前記多心光コネクタに保持された各光ファイバに前記光信号発生部から出射された試験用光信号を個別に入射させる送信手段(64)とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2の光通信システム評価装置は、請求項1記載の光通信システム評価装置において、
前記光学系の前記第1光路と前記第4光路の一部が共通化され、該共通化された光路に前記可視光と前記試験用光信号を反射させるためのミラー(42)が挿入されており、
前記光ファイバ選択機構は、前記ミラーの位置または角度を変化させて、前記可視光および前記試験用光信号が入射される光ファイバを変更させる機構を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の光通信システム評価装置は、請求項1記載の光通信システム評価装置において、
前記光ファイバ選択機構は、前記光学系に対する前記コネクタ受けの位置を、前記多心光コネクタに保持された光ファイバの配列方向に沿って相対的に変更させて、前記可視光および前記試験用光信号が入射される光ファイバを変更させる機構を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項4の光通信システム評価装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の光通信システム評価装置において、
前記光ファイバ選択機構は、選択する光ファイバを変更する際に前記第3光路の移動を伴う構造を有しており、
前記受光器は、前記光ファイバ選択機構による前記第3光路の移動方向に沿って複数の受光素子が並んだアレー構造を有し、前記光ファイバ選択機構が選択した光ファイバから出射される光信号を前記複数の受光素子のいずれかで選択的に検出することを特徴とする。
このように、本発明の光通信システム評価装置は、光ファイバ選択機構を制御することで、多心光コネクタに保持された各光ファイバの端面の画像情報や各光ファイバから出射される光信号の強度情報を、ファイバ毎に個別に取得して表示することができ、効率的な評価が行なえる。
また、多心光コネクタを外すことなく、試験用の光信号を各光ファイバに入射させることができるので、試験用光信号に対する光通信システムの動作等についての試験も容易に行なうことができる。
本発明の実施形態の構成図 本発明の実施形態の概略の外観図 評価対象の光通信システムの多心光コネクタの光ファイバ配列例を示す図 画像情報と強度情報を自動取得する場合の処理手順の一例を示すフローチャート 自動取得された各光ファイバの画像情報と強度情報を一覧表示した例を示す図 指定した光ファイバについて取得された画像情報と強度情報の表示例を示す図 画像情報と強度情報を手動取得する場合の処理手順を示すフローチャート 試験用光信号を送信する場合の処理手順を示すフローチャート 光学系の変形例を示す図 光学系の変形例を示す図 コネクタ受けをXY方向に移動させる構造例を示す図 コネクタ受け以外の構成要素をXY方向に移動させる構造例を示す図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した光通信システム評価装置(以下、単に評価装置と記す)20の構成を示し、図2は概略の外観を示している。
この評価装置20は、多心光コネクタ10に一端側が所定配列で保持された複数の光ファイバを介して通信を行なう光通信システムの多心光コネクタ10に接続して、光通信システムの試験を行なうための評価装置であって、光ファイバの敷設工事の現場などで使用できるように、図2に示しているように、作業者が手に持って操作できる大きさの筐体21の外表部に、表示器22、キーやつまみ等などの操作部23およびコネクタ受け24が設けられている。
コネクタ受け24は、多心光ファイバの一端側を保持する多心光コネクタ10を、その端面側から受け入れるためのものである。
ここで、多心光コネクタ10は、例えばMPOコネクタまたはMTPコネクタであって、保持されるファイバ数によらず共通の外形、ロック構造を有し、その端面に縦横に保持される光ファイバの配列が、例えば図3の(a)〜(c)に示すように、1×12、2×12、4×12等のように規格化されている。ここで、上記規格のコネクタの場合、光ファイバの横方向の数Mは一般的に12個で、これを1行として上方向に等しい間隔で4列(N=4まで並ぶことになる。図3では、最も下段の1段目間の光ファイバをF(1,1)〜F(M,1)とし、2段目をF(1,2)〜F(M,2)、……、最上段をF(1,N)〜F(M,N)とし、端面の基準位置Qrを光ファイバF(1,1)の保持位置とする。なお、多心光コネクタとして上記規格以外のものを使用する場合、そのコネクタに対応したコネクタ受けを用いることになる。なお、図3において、符号11は位置決め用のピン(またはピン受入穴)、符号12は位置決め用の突起部である。
多心光コネクタ10を受け入れるコネクタ受け24は、多心光コネクタ10の外形に対応した形状を有し、多心光コネクタ10の端面10aを露出させた状態で、ガタツキの無い状態で保持する。なお、後述するように、このコネクタ受け24には、多心光コネクタ10をファイバ配列方向の少なくとも一方に沿って移動させる機構が設けられる場合がある。
図1に示しているように、装置内部には、可視光を出射する可視光光源25、撮像素子26、受光器27、光信号発生部28、光学系40、光ファイバ選択機構50、信号処理部60が設けられている。
可視光光源25は、可視光、即ち、およそ波長380〜750nmの範囲の光を出射するものであり、例えば青(波長450〜495nm)、緑(波長495〜570nm)、黄色570〜590nm)、オレンジ(590〜620nm)、赤(波長620〜750)等の光(端面照明用の光)を出射するLEDを用いることができる。
撮像素子26は、光を受けてその画像情報を電気信号に変換するCCDやCMOS型の素子であり、その電気信号を信号処理部60に出力する。なお、撮像素子26は、可視光に対して高い応答性を示し、光信号に対する応答性は低いものとする。
受光器27は、フォトダイオード等で構成され、入射光の強度に応じて大きさが変化する電気信号を信号処理部60に出力する。この受光器27として、可視光に対する応答性が低く、それより長い波長の1550nm近傍の光に対して高い応答性を示す素子が用いられているものとする。また、この受光器27として、後述する光ファイバ選択機構50の構造により、選択された光ファイバから出射される光信号の光路の位置が変移する場合に、その選択された光ファイバからの光信号を他の光ファイバからの光信号と区別して強度検出できるように、光路の変移方向に複数の受光素子が並んだアレー構造のものを使用したり、あるいは単一の受光素子で構成された受光器27を、変移する光路に追従させて移動させる構造も採用できる。
光信号発生部28は、評価対象の光通信システムの各光ファイバに入射する試験用の光信号を生成するものであり、例えばシングルモード光ファイバに用いられる波長1550nmの光信号を半導体レーザー等から出射させる。この光信号は、強度が一定であれば、無変調連続光や予め決められた変調信号で変調された信号のいずれでもよい、
光学系40は、コネクタ受け24に保持された多心光コネクタ10の端面10aの特定位置に可視光光源25から出射された可視光Psを照射させる第1光路L1、その照射された可視光Psに対する反射光Pgを撮像素子26に入射させる第2光路L2、多心光コネクタ10の端面10の特定位置に保持されている光ファイバから出射された光Prを受光器27に入射させる第3光路L3、および光信号生成部28から出射された試験用光信号Ptを多心光コネクタ10の端面10aの特定位置に保持されている光ファイバに入射させる第4光路L4を有するものであり、種々の構成が可能である。
ここで光軸方向を特定するために、コネクタ受け24に受け入れられた多心光コネクタ10の端面の各ファイバの配列方向の一方(横方向)をX方向、他方(縦方向)をY方向、端面に直交する方向をZ方向とする。
図1に示している光学系40では、可視光光源25からX方向に沿って入射された可視光Psが、X方向およびZ方向に対して45度の角度をなす第1ハーフミラー(以下、ハーフミラーをHMと記す)41を透過し、同様にX方向およびZ方向に対して45度の角度をなすミラー42で反射してZ方向に進み、Z方向およびX方向に対して45度の角度をなす第2HM43で反射してX方向に進み、さらにX方向およびZ方向に対して45度の角度をなす第3HM44で反射してZ方向に進み、コリメートレンズ45を介して、多心光コネクタ10の端面10a上の特定位置Qを照射する。
つまり、前記第1光路L1は、
第1HM41→ミラー42→第2HM43→第3HM44→コリメートレンズ45
を経由する光路となる。
なお、ここでは、可視光光源25が出射する可視光Psおよび光信号発生部28が出射する試験用光信号Ptを平行光としているが、これらが拡散光の場合には、可視光光源25から第1HM41の間と光信号発生部28から第1HM41の間にそれぞれコリメートレンズを挿入して平行光に変換するか、あるいは、第1HM41からミラー42の間、ミラー42から第2HM43の間のいずれかにコリメートレンズを挿入して平行光に変換すればよい。
多心光コネクタ10の端面10aの特定位置Qに入射される可視光Psのビーム径は、光ファイバのクラッドの外径より若干大きく設定され、光信号Ptのビーム径は、光ファイバのコア径より小さく設定されている。
可視光Psが照射された端面からZ方向に反射した反射光(端面画像の情報を含む)Pgは、コリメートレンズ45により平行光に変換されて第3HM44に入射してX方向に反射され、その一部が第2HM43を透過する。
第2HM43を透過した反射光Pgは、凸型のレンズ46と凹型のレンズ47により所定倍率(例えば400倍)に拡大されて、ピント調整用の凸型のレンズ48を介して撮像素子26に入射される。ピント調整用のレンズ48の駆動は、操作部23の操作によって行えるようになっている。また、このピント調整を、カメラ等に用いられている自動ピント合わせ装置により自動的に行うようにしてもよい。
つまり、前記第2光路L2は、
コリメートレンズ45→第3HM44→第2HM43→レンズ46〜48
を経由する光路となる。
また、多心光コネクタ10の端面の特定位置Qに保持された光ファイバからZ方向に出射された光信号(光通信システム側から送信された光信号)Prは、コリメートレンズ45により平行光に変換され、第3HM44を透過し、コリメートレンズ49によって収束されて受光器27の受光面に入射する。
つまり、前記第3光路L3は、
コリメートレンズ45→第3HM44→コリメートレンズ49
を経由する光路となる。
一方、光信号発生部28からZ方向に沿って入射された試験用光信号Ptは、第1HM41で反射されてから、前記第1光路L1と共通の光路を進み、多心光コネクタ10の端面10aの特定位置Qに保持された光ファイバに入射される。
つまり、前記第4光路L4は、第1光路L1と同様に、
第1HM41→ミラー42→第2HM43→第3HM44→コリメートレンズ45
を経由する光路となる。
なお、ここでは、各HM41、43、44およびミラー42に波長依存性がなく、可視光と通信用の光信号に対して、同等の透過率と反射率を示すものとする。
光ファイバ選択機構50は、可視光Psおよび試験用光信号Ptが入射する多心光コネクタ10の端面10aの特定位置Qを、光ファイバのXY方向の配列ピッチに合わせて順次変更するための機構であり、その方式としては、大きく分けて、
(1)光学系40内で、可視光Psが進む第1光路L1と試験用光信号Ptが進む第4光路L4の共通光路をX方向(1次元)あるいはX方向とY方向(2次元)に移動させる方式(コネクタ受け24は固定)、
(2)光学系40内で、可視光Psが進む第1光路L1と試験用光信号Ptが進む第4光路L4の共通光路を一定方向(例えばX方向)に移動させ、それと直交する方向(例えばY方向)にコネクタ受け24を移動させる方式、
(3)可視光光源25、撮像素子26、受光器27、光信号発生部28および光学系40が固定されるベース部材(後述)に対して、コネクタ受け24を相対的にX方向(1次元)あるいはX方向とY方向(2次元)に移動させる方式、
等が考えられ、そのいずれも採用可能である。
この実施形態では、上記(1)の方式の例として、光学系40の中で、第1光路L1と第4光路L4の共通光路上に挿入したミラー42の位置を、例えばX方向(Z方向でもよい)に沿って、光ファイバのX方向の配列ピッチで順次移動させるための機構と、ミラー42のXZ平面に対する傾きφを基準の直交状態から僅かに変化させ、ミラー42から出射する光の光軸をZ軸に対してY方向に角度をもたせるための機構を含むものとする。
なお、ミラー42をX方向(またはZ方向)に移動する代わりに、第2HM43あるいは第3HM44をX方向(またはZ方向)に移動させてもよい。また、ミラー42をX方向(またはZ方向)に移動する代わりに、ミラー42のYZ平面に対する角度を基準の45度状態から僅かに変化させて、ミラー42から出射する光の光軸をZ軸に対してX方向に角度をもたせることで、多心光コネクタ10の端面に対する光の入射位置をX方向に変化させることもできる。
ミラー42の位置や角度を変化させる機構は、例えばステッピングモータ等を駆動源とし、ミラー42の位置を、多心光コネクタ10の光ファイバのX方向の配列ピッチ(例えば0.5mmピッチ)でX方向(またはZ方向)に変化させ、また、別の駆動源により、多心光コネクタ10の端面上に入射する光軸が、光ファイバのY方向の配列ピッチ(例えば0.5mmピッチ)で変化するように、ミラー42の角度を変化させる。この光ファイバ選択機構50は、信号処理部60によって制御される。
なお、上記のように、光学系40内の第1光路と第4光路の共通経路をX方向、Y方向に移動させて、可視光あるいは試験用光信号を入射する光ファイバを変更する場合、その変更された光ファイバから出射される光信号Prが進む第3光路L3がX方向、Y方向に変移してしまい、受光器27の受光面からずれてしまう。これを防ぐための方法として、前記したように、受光器27として複数の受光素子がX方向およびY方向に並んだアレー型のものを使用する方法や、受光器27をミラー42の移動と角度の変化に対応させ、X方向およびY方向に移動させる方法等が採用できる。ここでは、受光器27を2次元のアレー型として説明する。
アレー型の受光器27を用いる場合、例えば複数の受光素子の間隔を、光ファイバの間隔の整数分の1に設定すれば、各光ファイバから出射される光信号をいずれかの受光素子で選択的に受光でき、光ファイバを選択する際には、その選択した光ファイバからの光信号が入射する受光素子の出力を選択的に用いればよい。なお、上記方式(2)のように、多心光コネクタ10側がY方向に移動する場合には、受光素子がX方向に並んだ1次元のアレー型の受光器27を用いることができる。
この評価装置20には、多心光コネクタ10に保持された各ファイバの端面の画像情報と光通信システム側から送信された光信号の強度情報を取得するための動作モードとして、自動取得モードと手動取得モードがあり、その動作モードを実現するために、信号処理部60には、モード指定手段61、指定されたモードで画像情報と強度情報を取得する情報取得手段62、取得した画像情報と強度情報を表示器22に表示させる取得情報表示手段63、および、送信モードが指定されたときに、試験用の光信号を所望の光ファイバに入射させ、その光信号に対する光通信システム側の特性(例えば、光通信システムの別の多心光コネクタに保持された光ファイバから出射される光信号の強度の差など)を調べるための送信手段64を有している。
モード指定手段61は、試験者に対して、自動取得モード、手動取得モード、送信モードを指定させる。
情報取得手段62は、自動取得モードが指定されたときには、コネクタ受け24に装着された多心光コネクタ10に保持されている全ての光ファイバの端面の画像情報とその光ファイバから出射される光信号の強度情報とを取得して、これらを表示器22に一覧表示する。
また、手動取得モードが指定されたときには、コネクタ受け24に装着された多心光コネクタ10に保持された光ファイバのうち、試験者が指定した光ファイバについての端面の画像情報とその光ファイバから出射される光信号の強度情報を取得して、これを表示器22に表示する。
図4は、自動取得モードの動作例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、評価装置20の動作を説明する。
なお、自動取得モードを実行する際には、予め光通信システム側から多心光コネクタ10に保持されている全ての光ファイバに対して所定レベル以上の光信号が送信されているものとする。
この状態で、試験者が操作部23により自動取得モードを指定して起動させると、可視光光源25がオン状態、光信号発生部28がオフ状態に設定され、光ファイバ選択機構50に対する制御により、可視光Psが多心光コネクタ10の端面上の基準位置Qrに照射される(S1、S2)。
ここで、基準位置Qrは、例えば、規格で定められているM行N列の光ファイバの1行目の左端(右端でもよい)の位置とする。この基準位置Qrには、Nの値によらず、必ず1行目の端の光ファイバの端面が位置しており、この基準位置Qrの光ファイバの位置をm=1、n=1の位置とする。
そして、光ファイバ選択機構50を制御して、可視光Psの照射位置をX方向にスキャンし、スキャン中に撮像素子26から出力される信号からX方向に並んだ光ファイバの数Mを求め、続いて可視光Psの照射位置をY方向にスキャンしてY方向に並んだ光ファイバの数Nを求め、多心光コネクタ10に保持されている光ファイバの配列M×Nを確認する(S3)。なお、Mが一定(例えばM=12)の場合、Y方向スキャンのみを行なえばよい。
このスキャンの際には、例えば、撮像素子26で取得される画像の階調を荒くして、可視光に対する光ファイバ端面とコネクタ自体の端面との反射率の違いを容易に識別できる明暗画像に加工して、この明暗の繰り返し数を計数することで、光ファイバの配列を求める。
このようにして、光ファイバの配列が確認されると、再び可視光Psの照射位置が基準位置Qrにセットされ、その基準位置に保持されている光ファイバの端面の画像情報G(m,n)と受光器27によって検出される光信号の強度情報P(m,n)が取得され、その位置に対応するアドレスA(m,n)に記憶される(S4、S5)。
そして、可視光Psの照射位置をX方向にファイバピッチ分移動(mを1ずつ増加)して、次の照射位置における光ファイバの端面の画像情報G(m,n)と光信号の強度情報P(m,n)を取得するという処理をmがMに達するまで繰り返し、1行分の画像G(m,n)と強度情報P(m,n)を取得する(S6、S7)。
前記したように、可視光Psの照射位置がX方向に移動して隣の光ファイバが選択された場合、その光ファイバから出射される光信号が進む光路もファイバのピッチ分X方向に変移するが、前記したように、受光器27として、複数の受光素子がX方向、Y方向に並んだ2次元のアレー型であるので、変移した光路に沿って進んだ光信号が入射する受光素子の出力を選択的に用いることで、その光の強度を検出できる。これは選択された光ファイバから出射される光信号が進む光路がY方向に変移する場合も同様である。
次に、現状のnの値がNに達しているか否かを調べ、達していない場合には、可視光Psの照射位置をY方向にファイバピッチ分移動(nを1増加)し、この状態を次のスタート位置として可視光Psの照射位置を前回と反対方向(−X方向)にファイバピッチ分に移動(mを1ずつ減少)して、次の照射位置における光ファイバの端面の画像情報G(m,n)と光信号の強度情報P(m,n)を取得するという処理をmが1に達するまで繰り返し、次の1行分の画像G(m,n)と強度情報P(m,n)を取得する(S8〜S12)。
上記処理でmが1に達した場合、現状のnの値がNに達しているか否かを調べ、達していない場合には、可視光Psの照射位置をさらにY方向にファイバピッチ分移動(nを1増加)し、処理S5に戻る(S13、S14)。
また、処理S8、S13でn=Nと判断された場合、全ての光ファイバの端面の画像情報と強度情報が得られたことになる。
上記処理により、各光ファイバの端面の画像情報と光通信システム側から送られてくる光信号の強度情報を自動的に取得することができ、その一覧が、例えば、図5のように、表示器22に表示される(S15)。
この表示の際、信号処理部60の取得情報表示手段63は、各光ファイバの端面の画像と強度情報を一覧表示できる程度の解像度で表示することになる。また、強度情報については、予め設定されたしきい値Rとの大小比較結果が識別できるように、例えば強度P(m,n)がしきい値Rより小さいものと大きいものとを色分け(図5では、横長の強度グラフに対してしきい値との比較結果をハッチングの有無で識別)表示する。
したがって、この一覧表示をみれば、多心光コネクタ10に保持されている各光ファイバの端面の大まかな状態と、光信号に対する受光強度およびしきい値との比較結果を容易に且つ一挙に把握できる。
このようにして得られた各光ファイバの端面の画像情報と強度情報は、そのファイバの位置に対応付けされて装置内の記憶装置に記憶され、試験者の操作部23による操作で任意のタイミングに一覧表示できる。また、取得情報表示手段63は、この一覧表示された画像情報と強度情報のうち、操作部23の操作により試験者が任意に指定した光ファイバの画像情報と受光強度を選択的に表示させることができる。この場合、指定された光ファイバの画像情報は、例えば図6のように、高い解像度で表示器22に大きく表示される。
試験者は、この機能を使い、一覧表示された光ファイバのうち、受光強度が不足していると思われるファイバや、ファイバ端面に異常がみられる光ファイバを指定し、より詳細なファイバ端面の画像を確認し、必要であれば、その端面の清掃等の処理を行ない、その清掃結果を確認するために、手動取得モードを起動させる。
手動取得モードが指定された場合、図7に示すように、可視光光源25をオン状態、光信号発生部28をオフ状態に設定してから、試験者に取得対象の光ファイバを指定させる(S21、S22)。
情報取得手段62は、この光ファイバの指定を受け、光ファイバ選択機構50を制御して、試験者に指定された光ファイバの位置(m,n)に可視光を照射させ(S23)、その位置の光ファイバの端面の画像情報G(m,n)と、その位置の光ファイバから出射された光信号に対して受光器27で検出される強度情報P(m,n)を取得して記憶する(S24)。この新たに取得された画像情報G(m,n)と強度情報P(m,n)は、図6に示したように表示器22に表示されるが、この表示の際、この光ファイバについて前回までに得られた強度情報がある場合には、例えば図6に示しているように、今回得られた強度情報との差およびしきい値(△印)との比較結果がわかるように、グラフ表示する(S25)。なお、画像情報は更新記憶されるので、最新の画像が表示されることになり、例えば、強度が不足していた光ファイバについては、その端面に対するクリーニング処理を行なう毎に、手動取得モードでこの光ファイバを指定すれば、クリーニングによる端面と受光強度の改善の成果が確認できる。
なお、新規にコネクタ受け24に装着された多心光コネクタ10に対して、この手動取得モードを実行する場合には、予め試験対象の多心光コネクタ10の光ファイバの配列情報(M,N)を設定させておく。
一方、光通信システム側からの光信号が送信されていない状態で、試験者によって送信モードが指定されると、送信手段64は、図8に示すように、可視光光源25をオフ状態、光信号発生部28をオン状態とし(S31)、光信号発生部28から出射される試験用光信号Ptの入射位置を、例えば基準位置(m=1,n=1)に設定して(S32)、一定時間試験用光信号を設定位置の光ファイバに入射させる(S33)。
以下同様に、試験用光信号Ptの入射位置を、例えばX方向に1ピッチ分ずらして(mを1増加)、試験用光信号Ptを一定時間送信するという処理をm=Mの位置まで繰り返した後、試験用光信号Ptの入射位置を、m=1の位置に戻すとともに、Y方向に1ピッチ分ずらして(nを1増加)、一定時間試験用光信号Ptを送信してから、再びX方向に1ピッチずつずらして一定時間入射させる処理を繰り返し、全ての光ファイバに試験用光信号を一定時間ずつ入射させる(S34〜S37)。
これによって、光通信システム側の多心光ファイバに一定強度の光信号を順番に与えることができ、この光信号に対する光通信システム側の特性(例えば光通信システム末端の別の光コネクタ側での受光強度の差異等)を確認できる。なお、ここでは、各光ファイバに一定時間ずつ試験用の光信号を自動的に入射させていたが、試験用光信号Ptを、試験者が手動操作で選択した光ファイバに入射させることもできる。この場合、処理S32に代わって、試験者に光ファイバを指定させる処理を行い、光ファイバ選択機構50を制御して、指定された光ファイバに試験用光信号Ptを入射させる。
また、ここでは、例えば光通信システムの別の光コネクタの端面状態等を確認できるように、試験用光信号Ptを多心光コネクタ10に保持されている各光ファイバに一定時間ずつ入射していたが、試験者が指定した光ファイバに試験用光信号Ptを連続的に入射する動作モード(手動モード)であってもよい。また、試験用光信号として幅の狭いパルス光を指定された光ファイバに入射し、そのパルス光に対して光ファイバから戻ってくる光(後方散乱光やフレネル反射光)を受光器27で一定時間受け、その光の強度の経時変化から光ファイバの伝送特性を求める、所謂OTDR測定も可能である。
このように、この評価装置20では、送信手段64により、評価対象の光通信システム側に試験用の光信号を各光ファイバ毎に選択的に入射させることができ、複数の試験機器に対する光ファイバコネクタの差し替え作業なしに、効率的に試験が行なえる。
なお、上記説明では省略していたが、取得した画像情報と強度情報に基づくクリーニング等の要否判定は、試験者が行なう場合と、評価装置20の信号処理部60が行なう場合と、その両方を組合せて行う場合とが考えられる。
作業者が行う場合、端面画像の状態と強度の情報とを見て、例えば、画像の光ファイバの端面(中心のコア部と外周のクラッド部)の濃度が一様で、強度が許容値以上であれば、クリーニング不要と判定する。また、画像の光ファイバの端面の濃度が一様でなく、濃淡が確認できる場合は、汚れが付着しているとみなし、強度が許容値より低い場合には、クリーニングが必要と判定する。
装置側で判定を行う場合には、信号処理部60の内部において、例えば、以下の処理を行なう。
(1)指定された光ファイバの端面の画像情報を細かく分けてそれぞれを要素領域とし、各要素領域の明暗をしきい値と比較して、例えばしきい値より暗い要素領域に1、明るい要素領域に0を割り当てて2値化する(2値パターン化)。ここでしきい値としては、傷や汚れがないことが確認されている光ファイバの端面の平均的な明るさの例えば1/2等を用いる。
(2)次に、各要素領域に1または0を割り当てて2値化したパターン情報を解析して、光ファイバの端面の全体的な汚れ、局所的な汚れや傷の有無を判定する(端面状態判定)とともに、強度情報の比較結果を用い、その両方の判定結果に基づいてクリーニングの要否を決定し、その結果を表示器22に表示して、作業者に通知する(クリーニング要否決定)。
このように、作業者による判定や装置側による判定が行われた後、クリーニングが必要と判定した場合には、前記したように、多心光コネクタ10のコネクタ受け24から外して、対象となる光ファイバの端面に対するクリーニング処理を行い、そのクリーニング処理の後に、再びコネクタ受け24に差し込んで、上記同様の処理を行う。
このような作業を繰り返すことで、表示器22には、現在観測している光ファイバについての強度情報の履歴がわかるようにグラフ表示されるので、クリーニングによる端面画像の変化とともに、そのクリーニングによる端面損失の低下度合も把握することができる。つまり、前のクリーニング処理でどの程度端面損失が低減されたかが定量的にわかるので、次のクリーニング処理をどの程度行えば良いかも容易に把握でき、効率的な作業が行える。
そして、全ての光ファイバについて上記処理をクリーニング不要と判定するまで行い、操作部23により終了指示の操作を行えば、この観察対象の多心光コネクタ10に保持された各光ファイバについて最終的に得られた画像情報や強度情報が日時情報等がメモリに記憶されて、一つの光ファイバコネクタ10を介しての光通信システムの試験、評価が終了する。評価対象の光通信システムに他の多心光コネクタ10がある場合には、そのその多心光コネクタ10をコネクタ受けに24に接続して、上記同様の処理を行なう。
このように、実施形態の評価装置20は、光ファイバ選択機構50を制御することで、多心光コネクタ10に保持された各光ファイバの端面の画像情報や各光ファイバから出射される光信号の強度情報を、ファイバ毎に個別に取得して表示することができ、効率的な評価が行なえる。
また、多心光コネクタ10を外すことなく、試験用光信号Ptを各光ファイバに入射させることができるので、試験用光信号Ptに対する光通信システムの動作等についての試験も容易に行なうことができる。
なお、上記動作例では、各光ファイバについての端面の画像情報の取得と、光ファイバから出射される光信号の強度情報の取得を並行して行なっていたが、画像情報の取得と強度情報の取得を個別に行なってもよい。
また、本発明の評価装置20の光学系40は、上記実施例形態の構成に限定されず、種々の構成が可能である。
例えば図9のように、可視光光源25と光信号発生部28の位置を入れ替えた配置に対応させてもよく、また、図10のように、可視光源25、光信号発生部28の位置と、受光器27の位置を入れ替えた配置に対応させることもできる。
また、上記実施形態では、多心光コネクタ10の端面に2次元配列された光ファイバから所望の光ファイバを選択するための光ファイバ選択機構50として、第1光路と第4光路の共通光路に配置したミラー42の位置と角度、あるいは2つの異なる方向の角度を変化させる構造例を示したが、例えば、ミラー42の位置をX方向に移動させる機構と、多心光コネクタ10を保持するコネクタ受け24をY方向に移動させる機構の組合せで実現することもできる。この場合、受光器27としては受光素子がX方向に並んだ1次元のアレー型で対応できる。
また、図11に示すように、多心光コネクタ10を保持するコネクタ受け24を光ファイバ選択機構50によりX方向およびY方向に移動させる方式や、反対に、図12のように、コネクタ受け24以外の機器(光学系40、可視光光源25、光信号発生部28、撮像素子26、受光器27を含む)を保持するベース部材20aをX方向およびY方向に移動させる機構でもよい。また、これらの組合せ、例えばベース部材20aをX方向に移動させ、コネクタ受け24をY方向に移動させる機構も採用できる。
上記図11、図12の構成の場合、可動式のミラー42は省略でき、また、選択される光ファイバから受光器27に至る光路の変移が無いため、受光器27として、アレー型でない単一受光素子のものを使用できる。
また、上記実施形態では、各光ファイバから入射した光信号Prを受光器27に入射してその強度を検出して表示していたが、受光器27の前段に可変波長型のフィルタ(キャビティ方式や回折格子の分光作用を用いたもののいずれでもよい)を設け、通信光や測定光等が含まれる波長領域を掃引して、波長毎の強度(つまりスペクトラム)を求めて、そのスペクトラム特性を表示器22に表示することもできる。
10……多心光コネクタ、20……評価装置、21……筐体、22……表示器、23……操作部、24……コネクタ受け、25……可視光光源、26……撮像素子、27……受光器、28……光信号発生部、40……光学系、41、43、44……ハーフミラー、42……ミラー、45、49…コリメートレンズ、46〜48……レンズ、50……光ファイバ選択機構、60……信号処理部、61……モード指定手段、62……情報取得手段、63……取得情報表示手段、64……送信手段

Claims (4)

  1. 多心光コネクタに一端側が所定配列で保持された複数の光ファイバを介して通信を行なう光通信システムの前記多心光コネクタに接続して、前記光通信システムの試験を行なうための光通信システム評価装置であって、
    前記多心光コネクタを、その端面側から受け入れて保持するコネクタ受け(24)と、
    可視光を出射する可視光光源(25)と、
    試験用光信号を出射する光信号発生部(28)と、
    光を受けてその画像情報を電気信号に変換する撮像素子(26)と、
    表示器(22)と、
    光を受けてその強度に応じた電気信号を出力する受光器(27)と、
    前記可視光光源から出射された可視光を前記多心光コネクタの端面の特定位置に入射させる第1光路、前記可視光に対する前記多心光コネクタの端面からの反射光を前記撮像素子に入射させる第2光路、前記評価対象の光通信システム側から前記光ファイバを介して送られ、前記多心光コネクタの端面の前記特定位置から出射された光信号を前記受光器に入射させる第3光路、および、前記光信号発生部から出射された前記試験用光信号を前記多心光コネクタの端面の前記特定位置に入射させる第4光路とを形成する光学系(40)と、
    前記多心光コネクタの端面に対して前記可視光および前記試験用光信号が入射される前記特定位置を、前記多心光コネクタに保持された複数の光ファイバの各保持位置の間で順次変更させるための光ファイバ選択機構(50)と、
    前記光ファイバ選択機構を制御して、前記多心光コネクタに保持された各光ファイバの端面の画像情報と該光ファイバから出射された光の強度情報を光ファイバ毎に個別に取得する情報取得手段(62)と、
    前記情報取得手段によって取得された画像情報と光の強度情報を前記表示器に表示させる取得情報表示手段(63)と、
    前記光ファイバ選択機構を制御して、前記多心光コネクタに保持された各光ファイバに前記光信号発生部から出射された試験用光信号を個別に入射させる送信手段(64)とを備えたことを特徴とする光通信システム評価装置。
  2. 前記光学系の前記第1光路と前記第4光路の一部が共通化され、該共通化された光路に前記可視光と前記試験用光信号を反射させるためのミラー(42)が挿入されており、
    前記光ファイバ選択機構は、前記ミラーの位置または角度を変化させて、前記可視光および前記試験用光信号が入射される光ファイバを変更させる機構を含むことを特徴とする請求項1記載の光通信システム評価装置。
  3. 前記光ファイバ選択機構は、前記光学系に対する前記コネクタ受けの位置を、前記多心光コネクタに保持された光ファイバの配列方向に沿って相対的に変更させて、前記可視光および前記試験用光信号が入射される光ファイバを変更させる機構を含むことを特徴とする請求項1記載の光通信システム評価装置。
  4. 前記光ファイバ選択機構は、選択する光ファイバを変更する際に前記第3光路の移動を伴う構造を有しており、
    前記受光器は、前記光ファイバ選択機構による前記第3光路の移動方向に沿って複数の受光素子が並んだアレー構造を有し、前記光ファイバ選択機構が選択した光ファイバから出射される光信号を前記複数の受光素子のいずれかで選択的に検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光通信システム評価装置。
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