JP2018123954A - シャットダウンシール - Google Patents

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典寛 名護
義博 村
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義博 村
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Shingo Osada
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Abstract

【課題】システム異常時に電源を要せず自動的に作動し、シール機能を維持できるシャットダウンシールを提供する。【解決手段】軸孔の内周面に設けられた環状溝に配置された複数の円弧状のシール片と、圧縮ガスが充填されたガス容器と、密封対象流体の圧力を受けて移動しガス容器の密封部を破る尖状部と、通常運転時には、密封対象流体の圧力に抗して尖状部の移動を規制するとともに、密封対象流体の圧力が上昇した場合に、尖状部に対する規制が解除されるよう設定された規制部と、を備え、尖状部に対する規制が解除され、尖状部が密封対象流体の圧力を受けて移動してガス容器の密封部が破られた場合に、複数のシール片は、ガス容器から噴出する圧縮ガスの圧力を受けて環状溝から押し出され、回転軸の外周面に密着して全体として環状のシールを形成し、回転軸と軸孔との間の環状隙間をシールすることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、回転軸のシールであって、システムに異常が発生した場合に作動するシャットダウンシールに関する。
高圧流体を圧送するポンプや流通させる配管等を有するシステムでは、流体が機外へ漏洩するのを抑制するために、メカニカルシール等のシール装置が用いられる。シール装置は、例えば、回転する軸が挿通されるハウジングと軸との間の環状隙間を密封するよう構成される。このようなシール装置は、例えばシステムに何らかの異常が発生し軸の回転が停止し、流体の温度が過度に高温になった場合、シール装置が十分に機能しなくなり、流体が機外へ漏洩してしまう可能性がある。そこで、システム異常時においても流体が機外へ漏洩するのを抑制できるように、システムにはバックアップ用のシール装置(シャットダウンシールと呼ぶ)を備えることが求められる。
シャットダウンシールとして、システムの外部からオペレータが操作することによって作動させる構成のものが考えられる。しかしながら、システム異常時にはオペレータが現場で作業することが困難な事態になることを想定する必要がある。シャットダウンシールとして、例えばアクチュエータを備え、電気信号により遠隔から起動させる構成のものも考えられる。しかしながら、システム異常時には電源が確保できなくなる事態になることを想定する必要がある。電源喪失時にはアクチュエータを用いた緊急遮断シール装置は作動しない。
そこで、システム異常時に電源を要せず自動的に作動するシャットダウンシールが求められている。特許文献1には、システム異常時に電源を要せず自動的に作動するシャットダウンシールとして、熱膨張係数の異なる2部材を組み合わせた構成のものが開示されている。具体的には、図7に示すように、熱膨張係数が比較的大きな金属で形成された保持部250の内周に、熱膨張係数が比較的小さな金属で形成されたシール環260が圧入により嵌合され固定されており、シール環260をフランジ230の側へ付勢するコイルスプリング340が設けられる。シール環260の外径は保持部250の内径より一定のしめ代分だけ大きく設定されており、通常運転時の温度ではシール環260の面290に設けられた突起310がフランジ230の面330から離間する位置でシール環260が固定される。一方、システム故障等によりシャットダウンシールが異常高温にさらされると、熱膨張係数が大きい保持部250は膨張して内径が大きくなり、シール環260との嵌合部に隙間が形成され、コイルスプリング340の付勢力によりシール環260が機内側に押し出される。これにより、図7に示すように、突起310により面290と面330との隙間がシールされる。
その他の関連する技術として特許文献2,3に開示された技術がある。
特開2012−241724号公報 特開平2−26369号公報 国際公開第2010/068615号
本発明は、システム異常時に電源を要せず自動的に作動し、シール機能を維持できるシャットダウンシールを提供することを目的とする。
本発明は、回転軸が挿入される軸孔を有するハウジングに設けられるシャットダウンシールであって、
前記軸孔の内周面に設けられた環状溝に配置された複数の円弧状のシール片と、
圧縮ガスが充填されたガス容器と、
密封対象流体の圧力を受けて移動し前記ガス容器の密封部を破る尖状部と、
通常運転時には、密封対象流体の圧力に抗して前記尖状部の移動を規制するとともに、密封対象流体の圧力が上昇した場合に、前記尖状部に対する規制が解除されるよう設定された規制部と、
を備え、
前記尖状部に対する規制が解除され、前記尖状部が密封対象流体の圧力を受けて移動して前記ガス容器の密封部が破られた場合に、前記複数のシール片は、前記ガス容器から噴出する圧縮ガスの圧力を受けて前記環状溝から押し出され、前記回転軸の外周面に密着して全体として環状のシールを形成し、前記回転軸と前記軸孔との間の環状隙間を封止することを特徴とするシャットダウンシールである。
このシャットダウンシールは、通常運転時には、規制部が密封対象流体の圧力に抗して尖状部の移動を規制し、ガス容器の密封部を破らない位置に維持する。ガス容器の密封部が破壊されないため、ガス容器内の圧縮ガスは噴出せず、シール片には密封対象流体の圧力が作用し、シール片は環状溝内に保持される。よって、シャットダウンシールが回転軸と軸孔との間の環状隙間をシールすることはない。
故障等の何らかの異常発生に起因して密封対象流体の圧力が上昇した場合、密封対象流体の圧力によって規制部による規制が解除され、尖状部がガス容器の密封部を破る位置まで移動する。ガス容器の密封が尖状部により破られ、圧縮ガスが噴出し、シール片は、圧縮ガスの圧力を受けて密封対象流体の圧力に抗して回転軸側に押し出され、回転軸の外周面に密着する。複数のシール片は回転軸に密着した状態で全体で環状のシールを形成し、回転軸と軸孔との間の環状隙間をシールする。
シール片を回転軸に押し当てる駆動力はガス容器内の圧縮ガスの圧力であり、ガス容器の密封部を破る駆動力は密封対象流体の圧力である。従って、本発明のシャットダウンシールの作動にはオペレータによる操作や電源を要しない。よって、現場でオペレータが操作できない事態や、電源が確保できない事態においても、本発明のシャットダウンシールは作動する。
これにより、回転軸の停止や冷却系統の停止等の異常の発生に起因して密封対象流体の圧力が異常な高圧となった場合でも、シャットダウンシールが自動的に作動し、回転軸と軸孔との間の環状隙間をシールするため、異常事態においても機内の密封対象流体が機外へ漏洩することを抑制できる。
本発明のシャットダウンシールは、密封対象流体の圧力が通常運転時の圧力である場合には作動せず、密封対象流体が異常高圧となった場合に作動する。従って、シャットダウンシールをシステムのどの場所に設置するかによらず、通常運転時のシステムの動作に影響することなく、システムに異常が発生した場合の緊急遮断機能を実現することができる。
前記ガス容器、前記尖状部、及び前記規制部は、前記複数のシール片の各々について設
けられている構成としてもよい。
シール片は複数あるため、シール片をシャットダウンシールとして駆動する機構(ガス容器、尖状部、規制部)をシール片ごとに設けることにより、各シール片の動作をより確実なものとすることができる。
前記複数のシール片は、前記回転軸の外径と略等しい内径を有する環状部材が周方向の複数の箇所で切断された部材であり、前記シール片の径方向の幅は、前記回転軸と前記軸孔との間の環状隙間の径方向の幅より大きい構成としてもよい。
この構成によれば、シール片の内周面は回転軸の外周面に密着し、複数のシール片により形成される環状のシールが回転軸と軸孔との間の環状隙間をシールすることができる。
前記規制部は、密封対象流体の圧力が作用する方向とは逆の方向に前記尖状部を付勢する付勢部を有し、
前記付勢部の付勢力は、
通常運転時には、前記尖状部が前記ガス容器の密封部を破らない位置に維持され、
密封対象流体の圧力が上昇した場合には、前記尖状部が前記ガス容器の密封部を破る位置に移動するよう設定されている構成としてもよい。
具体的には、前記付勢部の付勢力は、
通常運転時には、前記尖状部に作用する密封対象流体の圧力より大きく、
密封対象流体の圧力が上昇した場合には、前記尖状部に作用する密封対象流体の圧力より小さくなるように設定されているとよい。
これにより、通常運転時には、付勢力が密封対象流体の圧力より大きいため、尖状部は密封対象流体の圧力を受けていても移動せず、ガス容器の密封を破壊しない。密封対象流体の圧力が上昇した場合には、密封対象流体の圧力が付勢力より大きくなるように付勢力が設定されているため、尖状部は密封対象流体の圧力を受けて移動し、ガス容器に密封部を破る。
前記ハウジング内に、前記密封対象流体の圧力が導入される第1圧力室と、前記ガス容器の密封部が破られた場合に圧縮ガスが流入する第2圧力室と、前記第1圧力室と前記第2圧力室とを隔てる隔壁と、が設けられ、
前記隔壁は、前記第1圧力室と前記第2圧力室との間を移動可能に構成され、
前記尖状部は、前記隔壁に設けられ、
前記規制部は、前記隔壁の移動を規制し、
通常運転時には、前記尖状部が前記ガス容器の密封部を破らない位置に前記隔壁が維持され、密封対象流体の圧力が上昇した場合には、前記尖状部が前記ガス容器に密封部を破る位置に移動するように前記隔壁が移動し、
前記シール片には、密封対象流体の圧力が作用する方向とは逆の方向に、前記第2圧力室の圧力が作用し、
前記ガス容器には、圧縮ガスが前記第2圧力室に流入した場合に、前記シール片にかかる密封対象流体の圧力より前記シール片にかかる前記第2圧力室の圧力の方が高くなるように、圧縮ガスが充填されている構成としてもよい。
この構成では、通常運転時は、隔壁には第1圧力室は密封対象流体の圧力がかかるが、規制部により隔壁の移動が規制される。規制部が隔壁に付勢力を作用させる付勢部である場合には、通常運転時、隔壁に対して第2圧力室の方向へ作用する密封対象流体の圧力より、隔壁に対して第1圧力室の方向へ作用する付勢力の方が大きく、隔壁は、移動可能な範囲内で最も第1圧力室寄りの位置に維持される。当該位置において、隔壁に固定された尖状部はガス容器の密封部を破らない。この状態で、シール片に対して環状溝に押し付け
る方向へ作用する密封対象流体の圧力の方が、シール片に対して環状溝から押し出す方向へ作用する第2圧力室の圧力より高い。よって、シール片は環状溝内に維持される。よって、シャットダウンシールはシール機能を有しない。
密封対象流体が異常高圧となった場合、規制部の規制が解除され、第1圧力室の密封対象流体の異常高圧を受けて隔壁が移動する。規制部が隔壁に付勢力を作用させる付勢部である場合には、密封対象流体が異常高圧となった場合、隔壁に対して第2圧力室の方向へ作用する密封対象流体の圧力の方が、隔壁に対して第1圧力室の方向へ作用する付勢力より大きくなり、隔壁は第2圧力室の方へ移動し、尖状部がガス容器の密封部を破る。これによりガス容器内の圧縮ガスが第2圧力室に流入し、シール片に第2圧力室の圧縮ガスの圧力がかかる。ガス容器には、この状態で密封対象流体の異常高圧よりも第2圧力室の圧縮ガスの圧力の方が高くなるように設定された圧縮ガスが充填されているので、このとき、第2圧力室の圧力を受けた複数のシール片は、密封対象流体の圧力に抗して回転軸の方向へ押し出され、最終的に回転軸の外周面に密着する。これにより、回転軸と軸孔との間の環状隙間に環状のシールが形成され、環状隙間がシールされる。よって、シャットダウンシールはシール機能を発揮する。
前記シャットダウンシールは、前記回転軸と前記ハウジングとの間の環状隙間をシールするために設けられるメカニカルシール装置に対し、機外側又は機内側に設けられる構成としてもよい。
回転軸の停止や電源喪失等の異常発生により密封対象流体の圧力が異常な高圧となり、メカニカルシール装置がシール機能を失った場合でも、メカニカルシール装置に対し機外側にシャットダウンシールが設けられていれば、メカニカルシール装置から漏洩した流体をシャットダウンシールで遮断することができる。また、メカニカルシール装置に対し機内側にシャットダウンシールが設けられていれば、シール性能を有しなくなったメカニカルシール装置に流体が流入することを抑制できる。よって、異常高圧時においてもハウジングと回転軸との間のシールを維持することが可能である。
密封対象流体の圧力が通常運転時の圧力である第1圧力以下の場合に、前記尖状部は前記ガス容器の密封部を破らない位置に保持され、
密封対象流体の圧力が前記第1圧力より高い第2圧力以上の場合に、前記尖状部は密封対象流体の圧力を受けて前記第2圧力室の方向へ移動し、前記ガス容器の密封部を破るよう構成してもよい。
シャットダウンシールは、密封対象流体の圧力が第1圧力以下の通常運転時では、ガス容器の密封部が破られないため、シール機能を有しない。密封対象流体の圧力が第2圧力以上の異常高圧時には、ガス容器の密封部が破られ、複数のシール片が回転軸に密着してシール機能が発揮される。
本発明の一側面は、上記のシャットダウンシールが設けられるハウジングと、前記ハウジングの軸孔に挿入される回転軸と、前記回転軸と前記ハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールと、を有し、密封対象流体を密封するシステムであって、
前記第1圧力は、前記システムの通常運転時の密封対象流体の圧力に基づいて定められ、
前記第2圧力は、前記システムに異常が発生して前記回転軸が停止した場合の密封対象流体の温度に基づいて定められることを特徴とするシステムとして捉えることができる。
このシステムでは、シャットダウンシールがシステム内部に組み込まれているため、組み立て時の工数の増加を抑制でき、また、システム外部にシャットダウンシールの設置ス
ペースが不要である。
システムの通常運転時は、シャットダウンシールのシール片が回転軸に押し付けられないので、シャットダウンシールはシール機能を有しない。一方、システムに故障や電源喪失等の異常が発生して回転軸が停止し、密封対象流体が第2圧力以上の高圧になった場合、シャットダウンシールのシール片が回転軸に密着して、シャットダウンシールはシール機能を有する。これにより、異常発生時においても密封対象流体が機外に漏洩することを抑制できる。
システムの具体例の一つとして、加圧水型原子力発電所の一次冷却材ポンプを例示できる。このポンプ用軸シールにおいては、通常運転時の系統水(密封流体)の圧力は約0.4MPaであるが、電源喪失等の異常発生時に軸封機能が失われた場合、系統水の圧力は約15MPaまで上昇し得る。そこで、第1圧力を0.4MPa、第2圧力を15MPaとすれば、異常発生時に系統水の圧力が異常上昇した場合でも、シャットダウンシールにより系統水の外部漏洩を抑制できる。
なお、本発明のシャットダウンシールは、種々の軸封装置を有するシステムに適用可能である。適用するシステムの通常運転時の密封流体の圧力に基づき第1圧力を設定し、異常発生時に想定される密封流体の圧力に基づき第2圧力を設定すればよい。
本発明によれば、システム異常時に電源を要せず自動的に作動し、シール機能を維持できるシャットダウンシールを提供することができる。
実施例1のシャットダウンシールが組み込まれるシステムの軸シール部分を示す縦断面図 実施例1のシャットダウンシールの通常運転時の構成を示す図 実施例1のシール片の通常運転時の構成を示す図 実施例1のシャットダウンシールの高圧時の動作を示す図 実施例1のシャットダウンシールの高圧時の動作を示す図 実施例1のシール片の高圧時の構成を示す図 従来技術にかかるシャットダウンシールを説明する図
(実施例1)
本発明の実施例1について説明する。
図1は、本発明の実施例1のシャットダウンシールが組み込まれるシステムの軸シール部分を示す縦断面図である。このシステムは、例えば、加圧水型原子力発電所の一次冷却材ポンプ用軸シールを例示できるが、本発明が適用できるシステムはこれに限定されない。
図1において、回転軸5がハウジング3の中心を鉛直方向に挿入されている。回転軸5はハウジング3内で密封される。ハウジング3の機内側6と機外側1との間に一定の圧力差を維持しながら、回転軸5がハウジング3内で回転し得るように、下部の第1シール装置7、中間の第2シール装置8、及び上部の第3シール装置9が、直列に、ハウジング3内の回転軸5の周りに設けられている。各シール装置の形式は種々のものが採用可能であるが、実施例1では、シール機能の大部分を担う第1シール装置7を非接触式とし、第2シール装置8及び第3シール装置9を接触式とした。
各シール装置7,8,9は、回転軸5と共に回転するように取り付けられた回転側密封
要素であるメイティングリング10,11,12と、ハウジング3側に装着された静止側密封要素であるシールリング13,14,15をそれぞれ有する。対をなすメイティングリング10,11,12とシールリング13,14,15とは、それぞれ、互いに対向する上向きの端面16,17,18と、下向きの端面19,20,21とを有する。また、各シール装置7,8,9には、ニトリルゴムやEPDM等のゴム又は樹脂等から作製され複数のOリング400が装着されている。
第1シール装置7は、機内側6に最も近い位置に設けられ、メイティングリング10は、回転軸5に装着されたカラー22により機内側6から支持される。第1シール装置7と第2シール装置8との間の位置Aにおいて、ハウジング3の内部にシャットダウンシール300が設けられる。
シャットダウンシール300は、通常運転時の密封対象流体の圧力では作動せず、通常運転時より高圧の状態、特に、冷却系統の故障や電源喪失等に起因する異常高圧状態で作動し、回転軸5に対するシールとして機能する緊急用遮断シールである。シャットダウンシール300が位置Aに設けられる場合、異常高圧時に各シール装置7,8,9のシール機能が失われた場合でも、シャットダウンシール300によって密封対象流体が機外へ漏洩することを抑制できる。
なお、シャットダウンシールの位置は、システムに備わる各シール装置に対し機外側又は機内側のいずれでもよい。例えば、第1シール装置7よりさらに機内側6にシャットダウンシールを設けた場合、異常高圧時にシャットダウンシールが作動することで、機内の流体がシャットダウンシールにおいて遮断されるので、各シール装置7,8,9へ流体が流入することを抑制できる。従って、たとえ各シール装置7,8,9のシール機能が失われたとしても、機外に流体が漏洩することを抑制できる。
以下、実施例1では、本発明のシャットダウンシールを加圧水型原子力発電所の一次冷却材ポンプ用軸シールに適用した場合を例に説明する。加圧水型原子力発電所の一次冷却材ポンプ用軸シールにおいては、通常運転時の系統水(密封対象流体)の圧力は0.4MPaであるが、電源喪失等の異常発生時に軸封機能が失われた場合、系統水の圧力は約15MPaまで上昇し得る。そこで、以下の説明で「通常運転時」とは、システムが通常動作している場合の密封対象流体の圧力に基づき、0.4MPa(第1圧力)以下であるとする。また、「高圧時」とは、システムに異常が発生して回転軸5が停止した場合の密封対象流体の圧力に基づき、15MPa(第2圧力)以上であるとする。これらの温度条件の具体的な数値は一例であって、本発明のシャットダウンシールを適用するシステムの通常運転時の圧力及び何らかの異常が発生した場合に到達し得る圧力の条件に応じて、通常運転時と高圧時の定義は適宜定められる。
図2は、実施例1のシャットダウンシールの通常運転時の構成を示す図である。図2(A)は図1のA部の拡大図であり、図2(B)は図2(A)のシャットダウンシール300の部分拡大図である。
シャットダウンシール300は、回転軸5が挿入されるハウジング3に設けられる。ハウジング3の内周面29に設けられた環状溝40にはシール片41が配置される。ここで、シール片41について図3を用いて説明する。
図3は実施例1のシール片の通常運転時の構成を示す図である。シール片41は、内径が回転軸5の外径と略等しい環状部材を周方向の複数の箇所で切断して得られる円弧状の部材であり、各シール片41の径方向の幅Dは、回転軸5の外周面28とハウジング3の内周面29との間の環状隙間の径方向の幅Sより大きい。従って、通常運転時において、各シール片41が環状溝40内部にあるときは、シール片41の内周面42は回転軸5の
外周面28から離間している。また、図2(B)に示すように、通常運転時には、シール片41は回転軸5の外周面28とハウジング3の内周面29との間の環状隙間をシールしない。図3には図示していないが、シャットダウンシール300は、複数のシール片41の各々について設けられている。
シャットダウンシール300は、圧縮ガスが充填されたガス容器25を有する。ガス容器25は、ケース26に収納された状態でボルト27によりハウジング3の外周部に固定される。
ハウジング3の内部には、密封対象流体の圧力が導入される第1圧力室35と、ガス容器25が密封部30を介して接続される第2圧力室36と、第1圧力室35と第2圧力室36とを隔てる隔壁33と、が設けられる。隔壁33は、第1圧力室35と第2圧力室36との間を移動可能に構成され、Oリング34により第1圧力室35と第2圧力室36との間がシールされている。第2圧力室36内において、隔壁33には尖状部31が設けられる。
尖状部31は、隔壁33が密封対象流体の圧力を受けて図2(B)で右方向に移動した場合に、ガス容器25の密封部30を破るように構成される。
第2圧力室36内において、隔壁33には、第1圧力室35の密封対象流体の圧力が作用する方向とは逆の方向に隔壁33を付勢する付勢部であるスプリング32が設けられる。
第2圧力室36は、流路37,38を介して、シール片41が配置される環状溝40に連通する。環状溝40内に配置されるシール片41は、押圧部39を介して、密封対象流体の圧力が作用する方向とは逆の方向に第2圧力室36の圧力を受けるように構成されている。通常運転時、図2(B)に示すように、シール片41の内周面42にかかる密封対象流体の圧力が、第2圧力室36の圧力を上回り、シール片41は環状溝の溝底に押し付けられている。従って、通常運転時、シール片41は回転軸5の外周面28とハウジング3の内周面29との間の環状隙間をシールすることはない。すなわち、シャットダウンシール300は、通常運転時にはシール機能を有しない。
スプリング32は、通常運転時には、尖状部31がガス容器25の密封部30を破らない位置に維持されるように、隔壁33の移動を規制する。具体的には、通常運転時、隔壁33に対して第2圧力室36の方向へ作用する密封対象流体の圧力より、隔壁33に対して第1圧力室35の方向へ作用するスプリング32の付勢力の方が大きくなるように、スプリング32の付勢力は設定される。このとき、隔壁33は、移動可能な範囲内で最も第1圧力室35寄りの位置に維持される。
一方、スプリング32は、密封対象流体の圧力が上昇した場合には、尖状部31がガス容器25の密封部30を破る位置に移動するように、隔壁33の移動を制御する。具体的には、密封対象流体の高圧時、隔壁33に対して第2圧力室36の方向へ作用する密封対象流体の圧力の方が、隔壁33に対して第1圧力室35の方向へ作用する付勢力より大きくなるように、スプリング32の付勢力は設定される。
実施例1では、密封対象流体の圧力が通常運転時の圧力である第1圧力以下の場合に、尖状部31がガス容器25の密封部30を破らない位置に保持されるように、スプリング32の付勢力を設定する。また、密封対象流体の圧力が第1圧力より高い第2圧力の場合に、隔壁33が密封対象流体の圧力を受けて第2圧力室36の方向へ移動し、尖状部31がガス容器25の密封部30を破るように、スプリング32の付勢力を設定する。
図4、図5に、実施例1のシャットダウンシールの高圧時の動作を示す。高圧時、第1圧力室35の密封対象流体の圧力がスプリング32の付勢力を上回り、隔壁33は、矢印Aで示すように、第2圧力室36の方向へ移動し、尖状部31がガス容器25の密封部30を破る。これにより、ガス容器25から圧縮ガスが噴出し、第2圧力室36、流路37,38を満たす。ガス容器に25には、圧縮ガスが第2圧力室36に流入した場合に、押圧部39を介してシール片41に作用する圧力が、内周面42を介してシール片41にかかる密封対象流体の圧力より高くなるように、圧縮ガスが充填されている。
隔壁33は、第1圧力室35の方向へ作用する第2圧力室36の圧縮ガスの圧力が、第2圧力室36の方向へ作用する密封対象流体の圧力を上回るため、図5の矢印Bで示すように、再び最も第1圧力室35寄りの位置まで押し戻される。同様に、シール片41は、シール片41を環状溝40から回転軸5の方向へ押し出すように作用する第2圧力室36の圧縮ガスの圧力が、シール片41を環状溝40へ押し付けるように作用する密封対象流体の圧力を上回る。よって、図5の矢印Cで示すように、シール片41は環状溝40から回転軸5の方向へ押し出され、シール片41の内周面42が回転軸5の外周面28に密着する。
これにより、図6に示すように、複数のシール片41は、回転軸5の外周面28に密着して全体として環状のシールを形成し、回転軸5の外周面28とハウジング3の内周面29との環状隙間をシールする。
ここで、実施例1は、加圧水型原子力発電所の一次冷却材ポンプに本発明のシャットダウンシールを適用した例である。このポンプ用軸シールにおいては、通常運転時の系統水(密封流体)の圧力は約0.4MPaであるが、電源喪失等の異常発生時に軸封機能が失われた場合、系統水の圧力は約15MPaまで上昇し得る。そこで、実施例1では、第1圧力を0.4MPa、第2圧力を15MPaとする。これにより、異常発生時に系統水の圧力が異常上昇した場合でも、上記の動作によりシャットダウンシール300のシール片41が軸シール機能を発揮するため、系統水の外部漏洩を抑制できる。なお、本発明は、加圧水型原子力発電所の一次冷却材ポンプに限らず、種々の軸封装置を有するシステムに適用可能である。適用するシステムの通常運転時の密封流体の圧力に基づき第1圧力を設定し、異常発生時に想定される密封流体の圧力に基づき第2圧力を設定すればよい。
(実施例1のシャットダウンシールの優れた点)
シャットダウンシール300は、通常運転時には、シール片41が環状溝40内に保持されるため、回転軸5とハウジング3との間の環状隙間をシールすることはない。従って、通常運転時には、他のシール装置7,8,9の動作に影響しない。一方、電源喪失や回転軸停止等の何らかの異常が発生して密封対象流体が異常な高圧状態になった場合には、シール片41がガス容器25から噴出した圧縮ガスの圧力を受けて環状溝40から押し出され、回転軸5の外周面に押し付けられ、回転軸5の外周面に環状のシールを形成する。従って、異常時に他のシール装置7,8,9がシール機能を失っても、回転軸5とハウジング3との間の環状隙間をシールすることができる。
シール片41を回転軸5に押し当てる駆動力はガス容器25内の圧縮ガスの圧力であり、ガス容器25の密封部30を破る駆動力は密封対象流体の圧力である。従って、実施例1のシャットダウンシール300の作動にはオペレータによる操作や電源を要しない。
よって、実施例1のシャットダウンシール300によれば、シール装置7,8,9が機能しないような異常高圧時に、現場でオペレータが操作できない事態や、電源が確保できない事態となったとしても、シャットダウンシール300が自動的に作動し、回転軸5とハウジング3との間の環状隙間をシールするので、異常事態においても機内の密封対象流体の機外への漏洩を抑制することが可能になる。
また、実施例1のシャットダウンシール300では、複数のシール片41の各々について、高圧時にシール片41を押し出す機構(ガス容器25,尖状部31、スプリング32等)が備わるため、高圧時の各シール片41が確実に動作することができる。
シール片41は、回転軸5の外径と略等しい内径を有する環状部材を周方向の複数箇所で切断して形成されるため、シール片41の内周面は回転軸5の外周面に密着し、複数のシール片により形成される環状のシールが回転軸5とハウジング3との間の環状隙間をより確実にシールすることができる。
実施例1のシャットダウンシール300は、第1シール装置7と第2シール装置8の間に設けられている。従って、異常時に各シール装置7,8,9がシール機能を失った場合でも、第1シール装置7を漏洩した密封対象流体をシャットダウンシール300で遮断することができ、機外に密封対象流体が漏洩することを抑制できる。なお、シャットダウンシール300を設ける位置は第1シール装置7と第2シール装置8の間に限られない。例えば、第1シール装置7より機内側にシャットダウンシール300を設けた場合、密封対象流体はシャットダウンシール300で遮断されるため、異常時にシール機能を失った各シール装置7,8,9に密封対象流体が流入すること自体を抑制できる。
また、シャットダウンシール300は、ハウジング3の内部に組み込まれているため、組み立て時の工数の増加を抑制でき、また、ハウジング3の外部にシャットダウンシールの設置スペースが不要である。
1:機外側
3:ハウジング
5:回転軸
6:機内側
7:第1シール装置
8:第2シール装置
9:第3シール装置
10,11,12:メイティングリング
13,14,15:シールリング
16,17,18:上向きの端面
19,20,21:下向きの端面
22:カラー
300:シャットダウンシール
25:ガス容器
26:ケース
27:ボルト
28:回転軸の外周面
29:ハウジングの内周面
30:密封部
31:尖状部
32:スプリング
33:隔壁
34:Oリング
35:第1圧力室
36:第2圧力室
37,38:流路
39:押圧部
40:環状溝
41:シール片
42:シール片の内周面

Claims (9)

  1. 回転軸が挿入される軸孔を有するハウジングに設けられるシャットダウンシールであって、
    前記軸孔の内周面に設けられた環状溝に配置された複数の円弧状のシール片と、
    圧縮ガスが充填されたガス容器と、
    密封対象流体の圧力を受けて移動し前記ガス容器の密封部を破る尖状部と、
    通常運転時には、密封対象流体の圧力に抗して前記尖状部の移動を規制するとともに、密封対象流体の圧力が上昇した場合に、前記尖状部に対する規制が解除されるよう設定された規制部と、
    を備え、
    前記尖状部に対する規制が解除され、前記尖状部が密封対象流体の圧力を受けて移動して前記ガス容器の密封部が破られた場合に、前記複数のシール片は、前記ガス容器から噴出する圧縮ガスの圧力を受けて前記環状溝から押し出され、前記回転軸の外周面に密着して全体として環状のシールを形成し、前記回転軸と前記軸孔との間の環状隙間をシールすることを特徴とするシャットダウンシール。
  2. 前記ガス容器、前記尖状部、及び前記規制部は、前記複数のシール片の各々について設けられている請求項1に記載のシャットダウンシール。
  3. 前記複数のシール片は、前記回転軸の外径と略等しい内径を有する環状部材が周方向の複数の箇所で切断された部材であり、
    前記シール片の径方向の幅は、前記回転軸と前記軸孔との間の環状隙間の径方向の幅より大きい請求項1又は2に記載のシャットダウンシール。
  4. 前記規制部は、密封対象流体の圧力が作用する方向とは逆の方向に前記尖状部を付勢する付勢部を有し、
    前記付勢部の付勢力は、
    通常運転時には、前記尖状部が前記ガス容器の密封部を破らない位置に維持され、
    密封対象流体の圧力が上昇した場合には、前記尖状部が前記ガス容器の密封部を破る位置に移動するよう設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のシャットダウンシール。
  5. 前記付勢部の付勢力は、
    通常運転時には、前記尖状部に作用する密封対象流体の圧力より大きく、
    密封対象流体の圧力が上昇した場合には、前記尖状部に作用する密封対象流体の圧力より小さくなるように設定されている請求項4に記載のシャットダウンシール。
  6. 前記ハウジング内に、前記密封対象流体の圧力が導入される第1圧力室と、前記ガス容器の密封部が破られた場合に圧縮ガスが流入する第2圧力室と、前記第1圧力室と前記第2圧力室とを隔てる隔壁と、が設けられ、
    前記隔壁は、前記第1圧力室と前記第2圧力室との間を移動可能に構成され、
    前記尖状部は、前記隔壁に設けられ、
    前記規制部は、前記隔壁の移動を規制し、
    通常運転時には、前記尖状部が前記ガス容器の密封部を破らない位置に前記隔壁が維持され、密封対象流体の圧力が上昇した場合には、前記尖状部が前記ガス容器に密封部を破る位置に移動するように前記隔壁が移動し、
    前記シール片には、密封対象流体の圧力が作用する方向とは逆の方向に、前記第2圧力室の圧力が作用し、
    前記ガス容器には、圧縮ガスが前記第2圧力室に流入した場合に、前記シール片にかか
    る密封対象流体の圧力より前記シール片にかかる前記第2圧力室の圧力の方が高くなるように、圧縮ガスが充填されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のシャットダウンシール。
  7. 前記シャットダウンシールは、前記回転軸と前記ハウジングとの間の環状隙間をシールするために設けられるメカニカルシール装置に対し、機外側又は機内側に設けられる請求項1〜6のいずれか1項に記載のシャットダウンシール。
  8. 密封対象流体の圧力が通常運転時の圧力である第1圧力以下の場合に、前記尖状部は前記ガス容器の密封部を破らない位置に保持され、
    密封対象流体の圧力が前記第1圧力より高い第2圧力以上の場合に、前記尖状部は密封対象流体の圧力を受けて前記第2圧力室の方向へ移動し、前記ガス容器の密封部を破る請求項1〜7のいずれか1項に記載のシャットダウンシール。
  9. 請求項8に記載のシャットダウンシールが設けられるハウジングと、前記ハウジングの軸孔に挿入される回転軸と、前記回転軸と前記ハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールと、を有し、密封対象流体を密封するシステムであって、
    前記第1圧力は、前記システムの通常運転時の密封対象流体の圧力に基づいて定められ、
    前記第2圧力は、前記システムに異常が発生して前記回転軸が停止した場合の密封対象流体の温度に基づいて定められることを特徴とするシステム。
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