JP2018122922A - 粉体供給装置および粉体供給方法 - Google Patents

粉体供給装置および粉体供給方法 Download PDF

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知之 上薗
Tomoyuki Uezono
知之 上薗
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直久 秋山
智也 召田
Tomoya Meshida
智也 召田
雄二 下園
Yuji Shimozono
雄二 下園
雅夫 中島
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雅夫 中島
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Abstract

【課題】容器に粉体を供給する粉体供給装置において、特殊な容器に限られず、大きな開口部が形成された容器であっても粉体を簡単に供給することができると共に、粉体が容器外部に漏れることが抑制された粉体供給装置を提供する。
【解決手段】
粉体供給装置1は、容器に粉体を排出する排出口10が形成された粉体供給パイプ2と、排出口10よりも上方に位置すると共に粉体供給パイプ2内に開口する供給口16から、粉体を供給する供給部3と、供給口16よりも上方に位置すると共に粉体供給パイプ2内に開口する吸引口17から、粉体供給パイプ2内の気体を吸引する負圧装置4とを備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、粉体供給装置および粉体供給方法に関する。
従来からトナーなどの粉体を容器に供給する粉体供給装置や粉体供給方法について各種提案されている。
たとえば、特開平8−198203号公報に記載された粉体供給装置は、ホッパと、ホッパの下端部に接続された粉体供給管と、エア吸引管とを備える。粉体容器は略密閉されており、粉体容器の上壁に粉体供給口とエア供給口とが形成されている。
粉体を粉体容器に供給する際には、ホッパには粉体が充填される。粉体供給管は、粉体容器の上壁に形成された粉体供給口に挿入される。エア吸引管は粉体容器に形成されたエア吸引管挿入口に挿入され、エア吸引管の端部は粉体供給管の端部よりも下方に配置される。
そして、ホッパに充填された粉体は、粉体供給管を通して粉体容器に供給される。エア吸引管は、粉体容器内に充填された粉体内に挿入され、粉体内のエアを吸引する。そして、粉体容器内に充填された粉体の充填量が多くなると、エア吸引管を粉体容器の底部から上方に移動させている。
特開2010−274940号公報に記載されたトナー充填装置は、トナー吐出管と、トナー吐出管を昇降させる吐出管移動装置と、吐出管洗浄管とを備える。
トナー吐出管はトナー充填容器内に挿入され、トナー充填容器内にトナーを供給する。吐出管移動装置は、トナー充填容器内に充填されたトナーが多くなると、トナー吐出管を上方に移動させる。トナー吐出管は、トナー充填容器へのトナーの充填が完了すると、トナー充填容器から引き出される。吐出管洗浄管は、トナー充填容器から引き出されたトナー吐出管を洗浄する。
特開2012−121602号公報には、粉粒体を容器に充填する粉粒体充填装置が記載されている。
特開平8−198203号公報 特開2010−274940号公報 特開2012−121602号公報
特開平8−198203号公報に記載された粉体供給装置を用いて粉体容器に粉体を供給する際には、粉体供給管およびエア吸引管は、粉体供給口およびエア吸引管挿入口に挿入されている。
しかし、粉体供給口に粉体供給管を挿入したり、エア吸引管挿入口にエア吸引管を挿入することは作業者にとって作業負担の増加につながる。また、特開平8−198203号公報においては、粉体容器として粉体供給口およびエア吸引管挿入管が形成された容器に限られている。
そこで、大きな開口部が形成された粉体容器に、特開平8−198203号公報に記載された粉体供給装置で粉体を供給したとする。たとえば、粉体容器の大きな開口部に粉体供給管およびエア吸引管を挿入した状態で、粉体の供給およびエアの吸引をすることが考えられる。
この場合、粉体供給管から容器内に粉体が供給されると粉体の一部が舞い上がる。エア吸引管は、堆積した粉体内に埋められているため、堆積された粉体の表面で舞い上がった粉体を吸引することはできない。その結果、容器の開口部から舞い上がった粉体が外部に漏れ出るおそれがある。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その第1目的は、容器に粉体を供給する粉体供給装置において、大きな開口部が形成された容器であっても粉体を簡単に供給することができると共に、粉体が容器外部に漏れることが抑制された粉体供給装置を提供することである。第2の目的は、容器に粉体を供給する粉体供給方法において、特殊な容器に限られず、大きな開口部が形成された容器であっても粉体を簡単に供給することができると共に、粉体が容器外部に漏れることが抑制された粉体供給方法を提供することである。
本開示に係る粉体供給装置は、底部を有する容器に粉体を供給する粉体供給装置であって、容器に粉体を排出する排出口が形成された粉体供給パイプと、排出口よりも上方に位置すると共に粉体供給パイプ内に開口する供給口から、粉体を供給する供給部と、供給口よりも上方に位置すると共に粉体供給パイプ内に開口する吸引口から、粉体供給パイプ内の気体を吸引する負圧装置とを備える。
上記の粉体供給装置によれば、まず、容器の底部または容器内に堆積した粉体に粉体供給パイプの排出口側の端部を近接させる。
そして、粉体供給パイプから容器に粉体を供給する。粉体供給パイプの排出口と容器底部との間には、殆ど隙間が生じていない状態となっており、排出口は容器底部によって封止または略封止された状態となっている。このため、供給された粉体の殆どが粉体供給パイプ内において容器の底部に堆積する。容器の底部に粉体が堆積する際に、粉体が舞い上がったとしても、粉体供給パイプの排出口の外側に舞い上がった粉体が出ることを抑制することができる。
粉体供給パイプ内において舞い上がった粉体は、吸引口から吸引される。このため、粉体供給パイプ内を容器から引き出す際などにおいて、粉体供給パイプから外部に漏れることを抑制することができる。
このように、粉体供給パイプを容器内に挿入し、負圧装置を駆動することで、粉体が外部に漏れることを抑制することができ、特殊な容器に限られず、各種の容器に粉体を供給することができる。
本開示に係る粉体供給方法は、粉体供給装置を用いて容器に粉体を供給する粉体供給方法であって、上記粉体供給装置は、容器に粉体を排出する排出口が形成された粉体供給パイプと、排出口よりも上方に位置すると共に粉体供給パイプ内に開口する供給口から、粉体を供給する供給部と、供給口よりも上方に位置すると共に粉体供給パイプ内に開口する吸引口から、粉体供給パイプ内の気体を吸引する負圧装置とを備える。上記粉体供給方法は、粉体供給パイプが粉体を容器に供給する工程と、負圧装置が粉体供給パイプ内を負圧にする工程とを備える。
上記の粉体供給方法において、まず、容器の底部または容器内に堆積した粉体に粉体供給パイプの排出口側の端部を近接または接触させる。このため、粉体供給パイプの排出口は、容器の底部または堆積した粉体によって封止または略封止された状態になる。このような状態で粉体供給パイプから容器に粉体を供給する。排出口は容器の底部または堆積した粉体によって封止または略封止されているので、粉体は粉体供給パイプ内において容器の底部または堆積した粉体上に堆積する。このため、容器の底部に粉体が堆積する際に、粉体が舞い上がったとしても、粉体供給パイプの排出口の外側に舞い上がった粉体が出ることを抑制することができる。
粉体供給パイプ内において舞い上がった粉体は、吸引口から吸引される。このため、粉体供給パイプ内を容器から引き出す際などにおいて、粉体供給パイプから外部に漏れることを抑制することができる。
このように、粉体供給パイプを容器内に挿入し、負圧装置を駆動することで、粉体が外部に漏れることを抑制することができ、特殊な容器に限られず、各種の容器に粉体を供給することができる。
本開示に係る粉体供給装置によれば、容器に粉体を供給する粉体供給装置において、特殊な容器に限られず、大きな開口部が形成された容器であっても粉体を簡単に供給することができると共に、粉体が容器外部に漏れることを抑制することができる。本開示に係る粉体供給方法によれば、容器に粉体を供給する粉体供給方法において、特殊な容器に限られず、大きな開口部が形成された容器であっても粉体を簡単に供給することができると共に、粉体が容器外部に漏れることを抑制することができる。
実施の形態1に係る粉体供給装置を模式的に示す断面図である。 供給口を模式的に示す正面図である。 粉体供給装置を用いて、容器に粉体を供給する第1工程を示す断面図である。 図3に示す工程後の工程を示す断面図である。 図4に示す状態において、張出部およびその周囲の構成を示す状態を示す拡大断面図である。 図5に示す状態からさらに粉体が供給されたときの状態を示す拡大断面図である。 粉体供給装置を用いて本実施例の供給方法で粉体を容器に供給した場合において、負圧装置4の吸引力を変えて、粉体供給パイプ内の内圧(Pa)を変えたときにおける粉体の粉飛散量(%)を示す表である。 比較例に係る粉体供給装置を模式的に示す模式図である。 実施の形態2に係る粉体供給装置を模式的に模式図である。 粉体供給装置を用いて、容器に粉体を供給する第1工程を示す断面図である。 粉体供給装置を示す断面図である。
図1から図11を用いて、実施の形態1,2に係る粉体供給装置および粉体供給方法について説明する。なお、図1から図11に示す構成において、同一または実質的に同一の構成については同一の符号を付して、重複した説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る粉体供給装置1を模式的に示す断面図である。この図1に示すように、粉体供給装置1は、容器19に粉体Pを供給する装置であり、容器19は、底部20と、底部20の外周縁部から上方に立ち上がる周壁部21とを含む。周壁部21の上端部は環状に延びており、この周壁部21の上端部によって開口部22が形成されている。容器19は、計測装置25に配置されている。計測装置25は容器19に供給された粉体Pの質量を計測する。
粉体供給装置1は、粉体供給パイプ2と、供給部3と、負圧装置4と、昇降装置5と、張出部6と、閉塞板7と、制御部30と、センサ31と、入力部32とを含む。
粉体供給パイプ2は中空筒状に形成されている。粉体供給パイプ2は上下方向に延びるように形成されている。粉体供給パイプ2の周面には、上下方向に延びるスリット9が形成されている。粉体供給パイプ2の下端部には排出口10が形成されており、排出口10から容器19内に粉体Pを供給する。
張出部6は、粉体供給パイプ2の周面から外方に張り出すように形成されており、張出部6は、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部に形成されている。
張出部6は、容器19内に挿入された状態において、底部20と対向する対向面8を含む。この図1に示す例においては、張出部6は板状に形成されている。張出部6の対向面8は、下方に向かうにつれて、粉体供給パイプ2の周面から離れるように形成されている。このように、対向面8は傾斜するように形成されている。張出部6は、環状に形成されており、張出部6は傘状に形成されている。
張出部6を容器19内に挿入した状態において、張出部6の下端部と周壁部21との間の距離は、張出部6の下端部の全周に亘って、たとえば、1mm以上2mm以下である。
図1において、「18」は、水平方向に延びる仮想平面を示し、「θ」は仮想平面18と張出部6の対向面8とが成す角度であって、張出部6の傾斜角度を示す。
傾斜角度θは、粉体Pの安息角と同じである。なお、「安息角と同じである」とは、たとえば、安息角と完全に一致している場合と、安息角と実質的に一致している場合とを含む。安息角に一致しているとは、たとえば、安息角をαとすると、下記式(1)を満たすことを意味する。
α−1≦θ≦α+1・・・(1)
なお、粉体Pの安息角αは、粉体Pの材料によって変わる。本実施の形態1においては、粉体Pとしては、リチウムイオン電池の導電材として用いられるカーボンブラック、トナー、小麦粉、テフロン(登録商標)などの微粉が挙げられる。
嵩比重が0.04以上0.08以下である微粉のカーボンブラックの安息角は、45度である。また、トナーの安息角は、35度である。微粉の小麦の安息角は、57度程度である。
供給部3は、中空状に形成されたケース11と、ケース11内に配置された回転軸12と、回転軸12に設けられたフィン13と、回転軸12を回転させるモータ14とを含む。
ケース11は、たとえば、中空円筒状に形成されている。ケース11はスリット9に挿入されており、ケース11の一端は粉体供給パイプ2内に位置しており、ケース11の他端は粉体供給パイプ2の外側に位置している。ケース11の一端には供給口16が形成されており、供給口16は粉体供給パイプ2内に位置している。供給口16は、排出口10よりも上方に位置している。なお、ケース11には図示されていない粉体貯留部が接続されている。
図2は、供給口16を模式的に示す正面図である。この図2に示すように、供給口16は、複数の分割穴15によって形成されている。具体的には、供給口16には、複数のセパレータ15aが配置されており、このセパレータ15aによって複数の分割穴15が形成されている。
図1において、回転軸12は、ケース11の一端側から他端側に向けて延びるように形成されている。フィン13は、回転軸12の周面に形成されると共に螺旋状に延びるように形成されている。フィン13は、ケース11内に配置されており、回転軸12と一体的に回転する。モータ14はケース11の他端側に配置されており、モータ14は回転軸12を回転させる。モータ14が回転軸12を回転させると、フィン13も回転軸12と共に回転する。
フィン13が回転することで、ケース11内の粉体Pが供給口16に向けて搬送され、粉体Pは供給口16から粉体供給パイプ2内に供給される。
負圧装置4は、吸引口17から粉体供給パイプ2内の空気(気体)を吸引するエアポンプである。吸引口17は、粉体供給パイプ2内に開口すると共に、供給口16および排出口10よりも上方に位置している。
昇降装置5は、粉体供給パイプ2を上下方向に昇降させる装置である。なお、本実施の形態1においては、負圧装置4は粉体供給パイプ2の上端部に設けられており、負圧装置4は粉体供給パイプ2と共に昇降する。なお、供給部3の位置は固定されており、粉体供給パイプ2が昇降すると、供給部3は粉体供給パイプ2に対して相対的に上下方向に移動する。スリット9は上下方向に延びるように形成されており、粉体供給パイプ2が昇降すると、供給部3はスリット9内を移動することになる。
閉塞板7は、ケース11に固定されると共に、粉体供給パイプ2内に配置されている。閉塞板7はスリット9の近傍に配置されており、閉塞板7の上下方向の長さはスリット9の上下方向の長さよりも長い。そして、閉塞板7は、粉体供給パイプ2が昇降したとしても、スリット9を閉塞した状態を維持する。
センサ31は、モータ14の回転速度を検出する。センサ31は、検出したモータ14の回転速度を示す信号を制御部30に送信する。入力部32は、ユーザが粉体Pの充填量などを入力する装置である。入力部32は、入力された充填量を示す信号(入力値)を制御部30に送信する。
制御部30は、センサ31、入力部32および計測装置25から信号を受信し、モータ14および昇降装置5の駆動を制御する。
たとえば、計測装置25によって計測された計測値が入力部32に入力された入力値になるように、モータ14を駆動する。そして、モータ14の回転速度に基づいて、粉体供給パイプ2を昇降させる。
なお、制御部30がモータ14および昇降装置5の駆動を制御する方法としては、各種考えられる。たとえば、制御部30に粉体供給マップと、昇降スケジュールマップとを格納しておくことが考えられる。
粉体供給マップは、モータ14の回転速度と、負圧装置4を駆動させた状態において粉体供給パイプ2から容器19に供給される粉体Pの供給量との関係を示す。
制御部30は、計測装置25の計測値と入力部32に入力された入力値との差分値と、上記の粉体供給マップとから、モータ14の回転速度を導出する。
昇降スケジュールマップは、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部と、底部20に堆積した粉体Pの表層とを接触させた状態が維持されるように、粉体供給パイプ2を上昇させるためのマップである。たとえば、粉体供給パイプ2から容器19に供給された粉体Pの供給量と、粉体供給パイプ2の上昇量との関係を示すマップである。なお、粉体供給パイプ2から容器19に供給された粉体Pの供給量は、粉体Pの供給開始から現時点までのモータ14の回転速度の経緯と、粉体供給マップとから導出することができる。
上記のように構成された粉体供給装置1を用いて、容器19に粉体Pを供給する供給方法について説明する。
図3は、粉体供給装置1を用いて、容器19に粉体Pを供給する第1工程を示す断面図である。この図3に示す例においては、まず、計測装置25の容器19を粉体供給パイプ2の下方に配置する。次に、制御部30は昇降装置5を駆動して、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部を容器19の底部20に近接させて、張出部6の下端部を底部20に近接させる。
たとえば、張出部6の下端部と、底部20との間の距離は、たとえば、1mm以上2mm以下とされる。上記の距離が1mmよりも小さくなると、粉体供給パイプ2および張出部6を容器19内に挿入する際に、張出部6と底部20とが接触するおそれがあるためである。上記の距離が2mmよりも大きくなると、張出部6および底部20の間の隙間が大きくなり、当該隙間から粉体Pが漏れて、粉体Pが舞い上がるおそれがあるためである。
そして、制御部30は供給部3のモータ14を駆動する。モータ14が駆動すると回転軸12およびフィン13が回転し、ケース11内の粉体Pが供給口16から粉体供給パイプ2内に供給される。粉体Pが供給口16から粉体供給パイプ2内に供給されると、粉体Pは供給口16から落下して排出口10から排出される。排出口10から排出された粉体Pは底部20に堆積する。
粉体Pが底部20に堆積する際に、粉体Pの一部が舞い上がる場合がある。特に、粉体Pの嵩比重が小さい場合には、舞い上がり易い。
この際、張出部6の下端部が底部20に近接している状態であるため、舞い上がった粉体Pが張出部6および粉体供給パイプ2の外部に漏れることが抑制されている。これに伴い、粉体Pが容器19の外部に漏れることを抑制することができる。
制御部30は、負圧装置4を駆動させる。負圧装置4が駆動すると、粉体供給パイプ2内の空気を吸引すると共に、粉体供給パイプ2内で舞い上がった粉体Pを吸引する。
吸引口17は、供給口16よりも上方に位置しているため、供給口16から排出される粉体Pが直接負圧装置4に吸引されることが抑制されている。
供給部3が粉体Pを搬送する際に、粉体Pが塊り状となっている場合がある。供給口16は、セパレータ15aによって複数の小さな分割穴15に分割されているため、塊り状の粉体Pは、分割穴15を通る際に小さく分解される。これにより、塊り状の粉体Pが粉体供給パイプ2に供給されることを抑制することができ、塊り状の粉体Pが底部20に衝突することで、多くの粉体Pが舞い上がることを抑制することができる。
そして、粉体供給パイプ2内において、底部20上に粉体Pが順次堆積する。そして、粉体Pは山状に堆積される。
図4は、図3に示す工程後の工程を示す断面図である。この図4に示すように、粉体Pは底部20上に山状に堆積して、底部20に粉体Pの盛山35が形成される。
そして、盛山35が大きくなるにつれて、盛山35の表面は張出部6に近づく。山状に堆積した粉体Pの安息角と、張出部6の傾斜角度は一致している。
図5は、図4に示す状態において、張出部6およびその周囲の構成を示す状態を示す拡大断面図である。この図5に示す状態においては、盛山35の表面は、張出部6から僅かに離れた状態になっている。この際、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部および粉体供給パイプ2の内周面40は、盛山35と接触していない。
図6は、図5に示す状態からさらに粉体Pが供給されたときの状態を示す拡大断面図である。
この図6に示す状態においては、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部および内周面40は、容器19内に堆積した粉体P(盛山35)の表層と接触している。
図6中の「L」は、内周面40において、粉体Pと接触している部分の上下方向の接触長さを示す。
制御部30は、接触長さLが、1mm以上10mm以下のいずれかの所定値となると、昇降装置5を駆動させて、粉体供給パイプ2の上昇を開始させる。
すなわち、接触長さLが上記所定値となる粉体Pの供給量を予め実験などで計測しておき、昇降スケジュールマップは、当該供給量において粉体供給パイプ2を昇降させるように設定されている。
そして、制御部30は、粉体Pの供給を継続しつつも、接触長さLが1mm以上10mm以下となるように粉体供給パイプ2を上昇させる。
「容器に堆積した粉体の表層と、粉体供給パイプの排出口側の端部とを接触させた状態」とは、本実施の形態1においては、接触長さLが1mm以上10mm以下であることである。
接触長さLが1mmよりも小さく設定すると、盛山35の形状によっては、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部および張出部6と、盛山35との間の一部に隙間が生じるおそれがあるためである。
粉体供給パイプ2の排出口10側の端部および張出部6と、盛山35との間の一部に隙間が生じると、粉体供給パイプ2内で舞い上がった粉体Pが、当該隙間から粉体供給パイプ2の外部に漏れるおそれがあるためである。
接触長さLの長さが10mmよりも長くなると、粉体供給パイプ2と粉体Pとの接触面積が大きくなる。粉体供給パイプ2と粉体Pとの接触面積が大きくなると、粉体Pと粉体供給パイプ2の摩擦により、計測装置25が計測する計測値に与える影響が大きくなる。
そして、図6に示す状態から粉体Pの供給を継続すると共に、粉体供給パイプ2を上昇させると、図1に示すように、容器19内に多くの粉体Pが堆積する。
粉体Pが堆積する過程において、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部が盛山35の表層と接触するように維持されており、張出部6の傾斜角度θは盛山35の安息角と一致している。張出部6の対向面8は、盛山35の表面との間に隙間が形成され難く、盛山35の表面において粉体Pが舞い上がることが抑制されている。
特に、張出部6の下端部と周壁部21との間の距離は、張出部6の下端部の全周に亘って、たとえば、1mm以上2mm以下であるため、盛山35の表面が外部に露出することを抑制することができる。
なお、張出部6の下端部と周壁部21との間の距離が1mmよりも小さくなると、張出部6を容器19内に挿入する際に、張出部6が周壁部21と接触するおそれがあるためである。また、張出部6の下端部と周壁部21との間の距離が2mmよりも大きくなると、露出する盛山35の表面が広くなり、盛山35の表面から舞い上がる粉体Pが多くなるおそれがあるためである。
そして、計測装置25の計測値が所定値になると、制御部30は、供給部3の駆動を停止させて、粉体Pの供給を停止する。
その後、制御部30は、昇降装置5を駆動させて、粉体供給パイプ2を上方に移動させる。この際、粉体供給パイプ2内に舞い上がっていた粉体Pは、昇降装置5によって吸引されるため、容器19の外部に粉体Pが漏れることが抑制される。
上記のように、粉体Pを容器19に供給開始してから供給終了までの間に粉体供給パイプ2および張出部6の外部で粉体Pが舞い上がることを抑制することができる。これにより、粉体供給装置1の周囲環境をクリーンに維持することができる。
さらに、粉体Pが容器19の周囲に漏れ出ることを抑制することができるため、粉体供給装置1、容器19および計測装置25が汚れることを抑制することができる。特に計測装置25が汚れることを抑制することで、汚れによる計測装置25の計測誤差を小さく抑えることができる。
また、容器19のように大きな開口部が形成された一般的な容器にも粉体供給装置1は適用することができるため、汎用性が高い。
図1、図7および図8を用いて、実施例に係る粉体供給装置1による供給結果と、比較例に係る粉体供給装置による供給結果について説明する。なお、実施例に係る粉体供給装置1および比較例に係る粉体供給装置のいずれにおいても、粉体Pは、導電材(DENKA BLACK Li-435(デンカ株式会社製))である。
図1において、実施例に係る粉体供給装置1の供給部3は、SMB410スクリューフィーダー(セイワ技研製)である。計測装置25は、電子天秤 GK-61OO(株式会社エー・アンド・デイ製)である。容器19は、内径Φ240(mm)×内高さ240(mm)のアクリル容器である。粉体供給パイプ2は、内径Φ140(mm×投入高さ385(mm)のパイプである。
そして、本実施例の粉体Pの供給方法は、上記の実施の形態1において説明した粉体Pの供給方法と同じである。
図8は、比較例に係る粉体供給装置を模式的に示す模式図である。この図8に示すように、比較例に係る粉体供給装置1Aも、粉体供給パイプ2Aと、供給部3Aと、昇降装置5Aとを備える。そして、粉体供給パイプ2A、各供給部3Aおよび昇降装置5Aは、粉体供給パイプ2、供給部3および昇降装置5と同じである。
その一方で、粉体供給装置1Aにおいては、粉体供給パイプ2の端部に張出部6が設けられておらず、負圧装置4も設けられていない。粉体供給装置1Aには、負圧装置4に替えて、外部集塵機4Aおよび集塵パイプ4Bが設けられている。
外部集塵機4Aは容器19の外部に設けられている。集塵パイプ4Bの一端は、容器19内に挿入されており、集塵パイプ4Bの他端は外部集塵機4Aに接続されている。
比較例の粉体Pの供給方法は、盛山35と、粉体供給パイプ2の下端部とを1mm程度あけた状態を維持した状態で粉体Pを容器19に供給すると共に、外部集塵機4Aを駆動して容器19内で舞い上がっている粉体Pを吸引する方法である。
そして、粉体供給装置1を用いて本実施例の供給方法で粉体Pを容器19に供給した場合と、粉体供給装置1Aを用いて比較例の供給方法で粉体Pを容器19に供給した場合とにおいて、容器19の外部に漏れた粉体Pの漏れ量を測定した。
その結果、粉体供給装置1を用いて本実施例の供給方法で粉体Pを容器19に供給した場合の方が、漏れ量が少ないことが分かった。
比較例においては、粉体供給パイプ2A内で粉体Pを供給すると、底部20上で粉体Pが舞い上がる。舞い上がった粉体Pの一部は、集塵パイプ4Bおよび外部集塵機4Aによって吸引される一方で、舞い上がった粉体Pの残りの多くが容器19の外部に飛散したためである。その結果、比較例においては、周囲環境の悪化、計測装置25Aの計測精度の悪化、および粉体供給装置1Aへの付着が生じた。なお、粉体Pの粉体供給装置1への付着は、粉体供給装置1Aの故障の原因となり易い。さらに、容器19の外部に漏れる粉体Pが多くなることで、粉体Pの材料ロスが多くなる。
図7は、粉体供給装置1を用いて本実施例の供給方法で粉体Pを容器19に供給した場合において、負圧装置4の吸引力を変えて、粉体供給パイプ2内の内圧(Pa)を変えたときにおける粉体Pの粉飛散量(%)を示す表である。
なお、粉飛散量(%)は、下記式(2)で示すものである。
粉飛散量=100×[(負圧装置4に吸引された粉体Pの質量)+(容器19外部に漏れた粉体Pの質量)]/(供給部3から供給した粉体Pの質量)・・・(2)
グラフ中央の「P1」は、粉体供給パイプ2内の内圧を−7.5Paとしたときの粉飛散量を示す。P1における粉飛散量は、0.00%である。「P2」は、粉体供給パイプ2内の内圧を−2.5Paとしたときの粉飛散量を示す。P2における粉飛散量は、0.03%である。「P3」は、粉体供給パイプ2内の内圧を−10Paとしたときの粉飛散量を示す。P3における粉飛散量は、0.09%である。「P4」は、粉体供給パイプ2内の内圧を0Paとしたときの粉飛散量を示す。P4における粉飛散量は、0.055%である。
このように、P1〜P4のいずれの場合においても、粉飛散量が少なく、粉体供給パイプ2内の内圧を−10Pa以上0Pa以下にすることが好ましいことが分かる。
そして、図7に示すグラフから明らかなように、P1,P2における粉飛散量が非常に少なく、粉体供給パイプ2内の内圧を−7Pa以上−2.5Pa以下にすることがより好ましいことが分かる。すなわち、粉体供給パイプ2内の内圧を−7Paより小さくすると、負圧装置4によって吸引される粉体Pが多くなる。粉体供給パイプ2内の内圧を−2.5Paよりも大きくすると、容器19の外部に漏れる漏れ量が多くなる。
なお、上記の実施の形態1および実施例においては、張出部6を設けた例について説明したが、本開示において張出部6を設けることは必須の構成ではない。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2に係る粉体供給装置1Bを模式的に模式図である。この図9に示すように、粉体供給装置1Bは、粉体供給パイプ2と、供給部3と、負圧装置4と、昇降装置5とを備える。その一方で、粉体供給装置1Bには、張出部6が設けられていない。
このような粉体供給装置1Bにおいても、上記実施の形態1に係る粉体Pの供給方法と同様にして粉体Pを容器19に供給することで、容器19の外部に粉体Pが漏れることを抑制することができる。
図10は、粉体供給装置1Bを用いて、容器19に粉体Pを供給する第1工程を示す断面図である。この図10に示すように、制御部30は、粉体供給パイプ2の排出口10を容器19の底部20に近接させる。たとえば、粉体供給パイプ2の端部と、底部20との間の距離を1mm以上2mm以下程度とする。
上記の距離を1mmよりも小さくすると、粉体供給パイプ2を容器19内に挿入する際に、粉体供給パイプ2の端部が底部20に接触するおそれがあるためである。上記の距離を2mmよりも大きくすると、粉体供給パイプ2の端部と底部20との間の隙間から粉体Pが漏れて、粉体Pが舞い上がるおそれがあるためである。
このように、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部と、底部20との間には殆ど隙間が形成されていない状態で、制御部30は供給部3を駆動させて、粉体供給パイプ2に粉体Pを供給する。
本実施の形態2においても、供給開始時において、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部を底部20に近接させているため、容器19に供給された粉体Pの殆どは、粉体供給パイプ2内において底部20上に堆積する。このため、粉体供給パイプ2内に供給された粉体Pが底部20に堆積した際に、舞いあがった粉体Pが粉体供給パイプ2の外側に漏れることを抑制することができる。
なお、本実施の形態2においても、負圧装置4は、粉体供給パイプ2内において舞い上がった粉体Pを吸引する。
粉体供給パイプ2内への粉体Pの供給が継続されると、粉体供給パイプ2内において、盛山35の高さが順次高くなる。
制御部30は、制御部30は、接触長さLが、1mm以上10mm以下のいずれかの所定値となると、昇降装置5を駆動させて、粉体供給パイプ2の上昇を開始させる。
そして、制御部30は、粉体Pの供給を継続しつつも、接触長さLが1mm以上10mm以下となるように粉体供給パイプ2を上昇させる。
図10に示す状態から粉体Pの供給を継続すると、図9に示すような状態になる。図9において、粉体供給パイプ2の排出口10側の端部と、盛山35との接触が維持された状態が継続されているので、粉体Pが粉体供給パイプ2の外側で舞い上がることが抑制されている。
このように、本実施の形態2に係る粉体供給装置1Bにおいても、上記実施の形態1に係る粉体供給装置1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図11を用いて、実施の形態3に係る粉体供給装置1Cについて説明する。図11は、粉体供給装置1Bを示す断面図である。この図11に示すように、粉体供給装置1Cは、粉体供給パイプ2と、供給部3と、負圧装置4と、昇降装置5と、張出部6と、閉塞板7と、制御部30と、センサ31と、入力部32とを含む。
さらに、粉体供給装置1Cは、外部集塵機50と、集塵パイプ51と、張出部52とを含む。
張出部52は粉体供給パイプ2の外周面に設けられており、張出部52は張出部6よりも上方に配置されている。張出部52は粉体供給パイプ2の外周面から水平方向に延びるように形成されており、張出部52は環状に形成されている。
この図11に示す例においては、張出部52は板状に形成されており、粉体供給パイプ2が容器19内に挿入された状態において、張出部52の外周縁部と、周壁部21との間の距離は、1mm以上2mm以下程度とされている。
このため、粉体供給パイプ2および接続穴53が容器19内に挿入された状態においては、容器19内の空間は、張出部52によって仕切られる。具体的には、張出部52および張出部6によって、容器19内に集塵空間54が形成される。
集塵パイプ51の一端は張出部52に形成された接続穴53に接続されており、集塵パイプ51は集塵空間54と連通している。集塵パイプ51の他端は外部集塵機50に接続されている。
外部集塵機50は制御部30によって駆動されており、外部集塵機50が駆動すると、集塵空間54内の空気を吸引すると共に、集塵空間54内に浮遊する粉体Pも吸引する。
粉体供給装置1Cを用いて容器19に粉体Pを供給する供給方法は、上記実施の形態1の供給方法と同様である。
その一方で、容器19に粉体Pを供給する過程において、外部集塵機50も駆動しており、集塵空間54内の粉体Pを集塵している。
粉体Pを容器19に供給する過程において、盛山35の表面のうち張出部6から露出する部分において、粉体Pが舞い上がる場合がある。
張出部52および周壁部21の間の隙間が小さいため、舞い上がった粉体Pは集塵空間54内で浮遊する。外部集塵機50は集塵空間54内で浮遊する粉体Pを吸引するため、張出部52および周壁部21の隙間から粉体Pが外部に漏れることを抑制することができる。
このように、実施の形態3に係る粉体供給装置1Cを用いて容器19に粉体Pを供給すると、容器19の外部に漏れる粉体Pの漏れ量を少なく抑えることができる。
上記のように、実施の形態1〜3において、粉体Pの粉体供給装置と、粉体Pの供給方法について説明した。このような粉体供給装置および供給方法は、たとえば、二次電池の電極体を製造する工程に適用することができる。
具体的には、二次電池の電極体を製造する湿潤粉体製法に適用することができる。湿潤粉体製膜法においては、筒状の容器内に活物質粉末、バインダ粉末および導電粉末を攪拌しながら、バインダ分散液を噴霧することにより、湿潤顆粒を調製する。そして、調製した湿潤顆粒を回転ロール間のロール隙に供給して、湿潤顆粒を圧密させることで電極膜を形成する。導電粉末としては、微粉のカーボンブラックが採用される。カーボンブラックの配合量は、湿潤顆粒の組成に影響を与えるため、配合量を正確に測定することが求められている。
そこで、上記の実施の形態1〜3に係る粉体供給装置1および粉体Pの供給方法を採用することで、カーボンブラックの配合量を正確なものとすることができる。さらに、カーボンブラックが周囲に漏れることを抑制することができるので、周囲環境をクリーンなものとすることができる。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C 粉体供給装置、2,2A 粉体供給パイプ、3,3A 供給部、4 負圧装置、4A,50 外部集塵機、4B,51 集塵パイプ、5,5A 昇降装置、6,52 張出部、7 閉塞板、8 対向面、9 スリット、10 排出口、11 ケース、12 回転軸、13 フィン、14 モータ、15 分割穴、15a セパレータ、16 供給口、17 吸引口、18 仮想平面、19 容器、20 底部、21 周壁部、22 開口部、25,25A 計測装置、30 制御部、31 センサ、32 入力部、35 盛山、40 内周面、53 接続穴、54 集塵空間、L 長さ、P 粉体。

Claims (9)

  1. 底部を有する容器に粉体を供給する粉体供給装置であって、
    前記容器に前記粉体を排出する排出口が形成された粉体供給パイプと、
    前記排出口よりも上方に位置すると共に前記粉体供給パイプ内に開口する供給口から、前記粉体を供給する供給部と、
    前記供給口よりも上方に位置すると共に前記粉体供給パイプ内に開口する吸引口から、前記粉体供給パイプ内の気体を吸引する負圧装置と、
    を備えた、粉体供給装置。
  2. 前記粉体供給パイプを昇降させる昇降装置をさらに備え、
    前記昇降装置は、前記容器に堆積した粉体の表層と、前記粉体供給パイプの前記排出口側の端部とを接触させた状態で、前記粉体供給パイプを上昇させる、請求項1に記載の粉体供給装置。
  3. 前記粉体供給パイプの表面から張り出すように形成された張出部をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の粉体供給装置。
  4. 前記張出部は、前記容器の底部と対向する対向面を有しており、
    前記張出部の前記対向面は、下方に向かうにつれて前記粉体供給パイプの表面から離れるように傾斜するように形成されており、
    水平方向に延びる仮想水平面に対する前記対向面の傾斜角度は、前記粉体の安息角である、請求項3に記載の粉体供給装置。
  5. 前記供給口は、複数の分割穴によって形成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の粉体供給装置。
  6. 粉体供給装置を用いて容器に粉体を供給する粉体供給方法であって、
    前記粉体供給装置は、
    前記容器に前記粉体を排出する排出口が形成された粉体供給パイプと、
    前記排出口よりも上方に位置すると共に前記粉体供給パイプ内に開口する供給口から、前記粉体を供給する供給部と、
    前記供給口よりも上方に位置すると共に前記粉体供給パイプ内に開口する吸引口から、前記粉体供給パイプ内の気体を吸引する負圧装置と、
    を備え、
    前記粉体供給パイプが前記粉体を前記容器に供給する工程と、
    前記負圧装置が前記粉体供給パイプ内を負圧にする工程と、
    を備えた、粉体供給方法。
  7. 前記粉体を供給する工程において、前記容器に堆積した粉体の表層と前記粉体供給パイプの前記排出口側の端部とを接触させた状態で、前記粉体供給パイプを上昇させる、請求項6に記載の粉体供給方法。
  8. 前記粉体供給装置は、前記粉体供給パイプの表面から張り出すように形成された張出部をさらに備え、
    前記粉体を供給する工程において、前記張出部を前記容器に供給された前記粉体の上に配置する、請求項6または請求項7に記載された粉体供給方法。
  9. 前記張出部は、前記容器の底部と対向する対向面を有しており、
    前記張出部の前記対向面は、下方に向かうにつれて前記粉体供給パイプの表面から離れるように傾斜するように形成されており、
    水平方向に延びる仮想水平面に対する前記対向面の傾斜角度は、前記粉体の安息角である、請求項8に記載の粉体供給方法。
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