JP2018122886A - 注出キャップ - Google Patents

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辰春 井田
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Abstract

【課題】内容物の粘度が高くても、注出口や蓋体が汚れにくい注出キャップを提供する。【解決手段】本発明の注出キャップ1は、注出筒24を有する頂壁部21と、頂壁部21の外周に連ねて設けられ口部11の外周を囲う装着筒部22とを備えるキャップ本体20と、頂壁部21から垂下する円筒部31と円筒部31の下部に設けられた縮径部32aとを備える保持筒30と、保持筒30の内部に配置され、保持筒30の下端に設けられた開口34を開閉する弁体40と、注出筒24を閉塞する蓋体50とを有し、蓋体50は、天壁56から垂下するシール用突起52を有し、蓋体50の閉塞時において、シール用突起52のうち、注出筒24と高さ方向に重なる部分は下方に向けて縮径し、注出筒24のうち、シール用突起52と高さ方向に重なる部分は上方に向けて拡径し、シール用突起52は、下部において注出筒24の内周面に当接することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されて該容器に収容された内容液を注出筒から注出する注出キャップに関する。
化粧水などの化粧料、シャンプーやリンス、液体石鹸あるいは食品調味料などの内容液を収容する容器の口部には、適量の内容液を容易に注出可能とするために注出キャップが装着されるのが一般的である。
例えば特許文献1には、外層体の内側に内容液を収容する内層体を剥離可能に積層配置してなる積層剥離容器の口部に装着される注出キャップとして、内容液の注出口となる注出筒が上面に一体に設けられる頂壁部とこの頂壁部の外周に一体に連ねて設けられるとともに口部の外周にねじ込み等により装着される装着筒部とを備えるキャップ本体と、注出筒に連なる円筒部と該円筒部の下端に一体に連なり下方に向けて徐々に縮径する縮径筒部とを備えた保持筒と、円筒部の内面に設けられた抜け止め突起と縮径筒部との間で移動自在に保持筒の内部に配置されて縮径筒部の下端に設けられた開口を開閉するボール弁と、を備えた構成のものが記載されている。
このような注出キャップが装着された積層剥離容器では、外層体の胴部をスクイズ(押圧)して内容液を注出筒から注出させることができるとともに、スクイズの解除後は、ボール弁により保持筒の開口つまり注出筒を閉じつつ外層体に設けた外気導入孔から外層体と内層体との間に外気を導入することにより、内層体を減容変形させたまま胴部を復元させることができる。これにより、注出された内容液と置換されて内層体の内部に外気が吸入されることを防止して、内容液の外気との接触を抑制し、その品質を維持することができる。
特開2016−159937号公報
上記従来の注出キャップでは、蓋体を注出筒に向けて押し下げると、注出筒の内周面にシール壁が当接することにより、注出口が閉塞される。ここで、内容物が油等の粘度が高い物質である場合、蓋体により注出口を閉塞すると、シール壁と注出筒との隙間空間に注出筒内に残存した内容物が入り込み、注出口周辺や蓋体の裏面を汚してしまうことがあった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、内容物の粘度が高くても、注出口や蓋体が汚れにくい注出キャップを提供することにある。
本発明の注出キャップは、容器の口部に装着されて該容器に収容された内容物を注出筒から注出する注出キャップであって、
前記注出筒が上面に設けられる頂壁部と、該頂壁部の外周に連ねて設けられ前記口部の外周を囲う装着筒部とを備えるキャップ本体と、
前記頂壁部の下面から垂下する円筒部と該円筒部の下部に設けられた縮径部とを備える保持筒と、
前記頂壁部と前記縮径部との間で移動自在に前記保持筒の内部に配置され、前記保持筒の下端に設けられた開口を開閉する弁体と、
前記注出筒を上方から閉塞する蓋体と
を有し、
前記蓋体は、該蓋体の天壁から垂下するシール用突起を有し、
前記蓋体の閉塞時において、
該シール用突起のうち、前記注出筒と高さ方向に重なる部分は下方に向けて縮径し、
前記注出筒のうち、前記シール用突起と高さ方向に重なる部分は上方に向けて拡径し、
前記シール用突起は、下部において前記注出筒の内周面に当接する
ことを特徴とする注出キャップである。
また、前記シール用突起の下端部に、該シール用突起よりも縮径した突部が設けられていることが好ましい。
また、前記弁体は球形状を有し、前記保持筒の内部空間における天面は、前記弁体の形状に対応した球弧面であることが好ましい。
また、前記縮径部は、下方に向けて縮径した後に拡径する屈曲部として形成されていることが好ましい。
本発明によれば、内容物の粘度が高くても、注出口や蓋体が汚れにくい注出キャップを提供することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る注出キャップの注出筒部分の平面図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る注出キャップを容器の口部に装着した状態を示す正面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面では、容器10の正立姿勢を基準としており、後述する蓋体50が位置する側を上方(図1における上側)とし、容器10が配置される側を下方(図1における下側)とする。
図1(b)に示す本発明の一実施形態である注出キャップ1は、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンス、液体石鹸あるいは食品調味料などの内容物を収容する容器10の口部11に装着されて容器10に収容された内容物を外部に注出するものである。
本実施の形態では、容器10は、外層体12と外層体12の内側に外層体12に対して剥離可能に積層配置される内層体13とを有する積層剥離容器として形成されている。この場合、図示しない容器10の底部には外層体12と内層体13との間の空間に外気を導入するため、ピンチオフ部にスリットが設けられ、容器10の胴部(不図示)がスクイズ(押圧)されると内容物が注出キャップ1から外部に注出される一方、胴部のスクイズの解除後は、ピンチオフ部のスリットから外層体12と内層体13との間に外気が導入されて内層体13を減容変形させたまま胴部が復元する。これにより、注出された内容物と置換されて内層体13の内部に外気が吸入されることを防止して、内容物の外気との接触を抑制して、その品質を維持することができる。
なお、外気導入は、必ずしも容器10の底部のピンチオフ部のスリットに設けられている必要はなく、例えば、容器10の口部11に外気導入孔を設けて外層体12と内層体13の間の空間に外気を導入するなどしてもよい。尚、口部10に外気導入孔を設ける場合には、キャップ本体20の頂壁部21に外気導入用の開孔部を形成し、且つキャップ本体内面と口部11外面との間に外気連通路を設け、外気導入孔と連通させる。
この注出キャップ1は、キャップ本体20、保持筒30、弁体40及び蓋体50を備えている。
キャップ本体20は、略円板状に形成される頂壁部21と、頂壁部21の外周に一体に連ねて設けられる円筒状の装着筒部22とを備えた有頂円筒状に形成され、装着筒部22が口部11の外周を囲い、且つ、頂壁部21が口部11の開口端に当接するように口部11に装着される。なお、頂壁部21の下面には、図示するように、装着筒部22よりも小径に形成されて口部11の内周面に液密に当接するシール筒23を一体に設けることもできる。
装着筒部22の内周面には、その下端側に位置して被係合突起22aが設けられており、この被係合突起22aが口部11の外周面に設けられた係合突起11aにアンダーカット係合することにより、キャップ本体20は口部11に抜け止めされた状態で装着されている。つまり、この注出キャップ1は、キャップ本体20が口部11に打栓により装着される構成となっている。また、口部11の外周面には、位置決めリブ11bが設けられている。上記打栓の際に、位置決めリブ11bが装着筒部22の内周面に設けられているリブ22b間に入り込むことによってキャップ本体20が容器10に対して回動しないように構成されている。
頂壁部21の上面には内容物を外部に注出する注出口24aを形成する注出筒24が一体に設けられている。注出筒24は頂壁部21との接続部分から上方に向けて徐々に拡径しながら外向きに湾曲する形状に形成されている。
キャップ本体20は、蓋体50を一体に備えた構成とすることもできる。蓋体50は、キャップ本体20と略同径の有頂円筒状に形成され、その外周面においてヒンジ28を介してキャップ本体20に一体に連結されている。蓋体50は、その開口内周面に設けられた係止溝50aが頂壁部21の外周縁に設けられた係止突起21aにアンダーカット係合することにより閉じた状態に保持される。蓋体50が閉じられると、注出筒24が蓋体50の天壁56に覆われるとともに、蓋体50の天壁56の下面から垂下するシール用突起52が注出筒24の内周面に嵌合して注出筒24がシール用突起52により閉塞される。
シール用突起52は、図1(b)に示すように、蓋体50の閉塞時において下方に向けて徐々に縮径するように構成され、下端部52aには、シール用突起52よりも更に小径の突部54が形成されている。このように、シール用突起52を下方に向けて縮径して構成することにより、下端部52aを上方に向けて拡径する注出筒24の基部24bに対して確実に当接させることができる。
なお、本実施形態では、蓋体50をヒンジ28周りに回動させて開閉させるように構成されているため、注出筒24の形状は蓋体50の開閉時にシール用突起52と干渉しないように、図1(a)に示す平面視で楕円形状にて形成されている。そして、蓋体50の開閉時の下端部52aの軌跡が、図1(b)に一点鎖線で示すように注出筒24の内周面に沿って移動するように構成されている。ここで、注出筒24の内周面とシール用突起52の下端部52aが描く軌跡との最小距離d1は、部材の寸法公差等を考慮しても注出筒24とシール用突起52とが接触しないような距離となっており、蓋体50を閉塞したときの注出筒24とシール用突起52との隙間Gを最小化できるため、内容物の粘度が高くても、隙間Gに残る内容物の容積を小さくして注出口24aや蓋体50を汚れにくくすることができる。
なお、図1(b)に示すように、ヒンジ28の反対側(図1(b)の左側)、及び図1(b)の紙面に垂直方向における注出筒24の内周面とシール用突起52との隙間Gについては、蓋体50の閉塞時において、シール用突起52の外周面と注出筒24の内周面との最小距離d2が、部材の寸法公差等を考慮しても注出筒24とシール用突起52とが接触しないような距離となるように構成されている。
なお、蓋体50はヒンジ28を介してキャップ本体20に一体に連結される構成に限らず、例えばキャップ本体20にねじ係合や打栓係合により装着される構成とすることもできる。その場合、注出筒24の形状はシール用突起52の下端部52aが描く軌跡には依存しない。すなわち、蓋体50の閉塞状態(図1(b)の状態)におけるシール用突起52の外周面と注出筒24の内周面との最小距離d2が、部材の寸法公差等を考慮しても注出筒24とシール用突起52とが接触しないような距離となるように構成されていればよい。この場合、注出筒24の形状は、必ずしも平面視で図1(a)のような楕円形状とはならず、例えばシール用突起52の横断面が円形状の場合、それに対応した円形状を有するように構成されるのが好ましい。
保持筒30は円筒部31と屈曲部32とを有し、全体として円筒状に形成され、その内部は注出筒24に連なる内容物の流路となっている。この保持筒30はキャップ本体20と一体に形成されている。
円筒部31は頂壁部21の下面から垂下して設けられ、この円筒部31の下端(容器10の収容空間S側を向く端)に屈曲部32が一体に連ねて設けられている。円筒部31は内径が略一定の円筒状に形成され、これに対して屈曲部32は下方に向けて徐々に内径が縮径する縮径部32aと、その後徐々に内径が拡径する拡径部32bとを有している。また、図示する場合では、屈曲部32の下端は保持筒30の開口34つまり内容物の流入口を構成している。
なお、屈曲部32は必ずしも縮径部32aと拡径部32bとを有している必要はなく、縮径部32aのみから構成されていてもよい。
図1(b)に示すように、保持筒30の内部空間Mの天面30Uは、後述する球状の弁体40に対応した球弧面を有している。これによって、注出筒24内から後述するサックバック効果によって容器10の収容空間S方向へ戻された内容物が球弧面を有する天面30Uに沿って下方に流れ易くなる。従って、内容物の回収が容易となる。また、天面30Uにおける注出口24aの周囲には、周方向3箇所にリブ30Rが頂壁部21と一体に設けられている。これらのリブ30Rは、後述するように容器10の胴部の押圧により収容空間Sの内圧が高まることによって弁体40が注出口24a方向に持ち上げられ(弁体40が持ち上げられた状態を、図1に二点鎖線で示す。)、リブ30Rに当接した状態で、内容物をリブ30Rの間から注出口24aへと導く流路を形成するために設けられている。本実施形態では、天面30Uが、弁体40の球形状に対応した球弧面を有しているので、仮に天面30Uに内容物が残存しても、内容物の注出時に弁体40に押圧されリブ30Rの間から押し出されて注出口24aへと導くことができる。なお、リブ30Rは必ずしも周方向に3箇所設ける態様には限定されず、少なくとも1箇所に設けられていればよい。また、リブ30Rに依らず、円筒部31から注出口24aへと内容物を導くための溝を保持筒30の内面に設けるなどしてもよい。
弁体40は樹脂等により球状に形成され、保持筒30の内部に配置されている。弁体40は、直径が円筒部31の内径よりもやや小さくなるように形成されており、円筒部31の内周面と弁体40の外周面との間に内容物の流路が確保されるようになっている。
また、図1(b)から分かるように、弁体40は、天面30U及び屈曲部32によって上下の移動が制限され、保持筒30の内部空間M内に弁体40の移動経路が区画形成されている。つまり、弁体40の直径は、注出口24aの直径及び屈曲部32の狭小部32cの径よりも大きくなっている。これにより、弁体40は天面30Uと屈曲部32との間で、円筒部31に沿って軸方向に移動自在となっている。なお、本実施形態では、シール用突起52と注出筒24との間の隙間Gの容積を小さくして内容物が残存しにくいように、注出口24aの大きさを小さく制限している。そのため、弁体40は開口34側から押し込み、屈曲部32を乗り越えるようにして内部空間M内に入れることができる。
利用者は、内容物を注出するために、まず蓋体50の把持部58を把持しながら上方に持ち上げて蓋体50を開放する。次に、注出キャップ1が下方側となるように容器10を傾斜させながらその胴部をスクイズすると、弁体40が屈曲部32から離れる方向に移動して開口34が開放され、円筒部31の内周面と弁体40の外周面との間に内容物の流路が確保される。これにより、容器10の収容空間S内の内容物が開口34から保持筒30に流入し、円筒部31の内周面と弁体40の外周面との間の流路を通って注出筒24から外部に注出される。
内容物の注出後、利用者が胴部のスクイズを解除し、容器10が注出キャップ1が上方側となる正立姿勢に戻されると、弁体40が保持筒30の内部を下方に向けて移動して屈曲部32に当接する。これにより、開口34つまり注出筒24が弁体40により閉塞され、注出筒24から容器10の内層体13内部への外気の導入が阻止される。また、弁体40が下方に移動することによって注出口24a近傍が負圧となり、注出筒24内に残存する内容物が保持筒30内に引き込まれる(サックバック効果)。一方、胴部はスクイズ解除に伴い自らの剛性によって元の形状に復元するため、外層体12と内層体13との間の容積が増大して負圧となり、図示しないピンチオフ部のスリットを経由して外層体12と内層体13との間の空間に空気が導入される。これにより、注出された内容物と置換されて内層体13の内部に外気が吸入されることを防止して、内容物の外気との接触を抑制して、その品質を維持することができる。
利用者は、容器10を正立姿勢に戻した後、蓋体50をヒンジ28周りに回動させて、再びキャップ本体20に係合させる。これによって、シール用突起52が注出筒24内に挿入されて注出口24aが閉塞される。このとき、図1(b)に示すようにシール用突起52の下端部52aから突出する小径の突部54が先に注出筒24に突入して注出筒24内に残存する内容物を内部空間M内に押し戻す。このため、注出筒24に残存する内容物を容易に回収することができる。また、図1(b)に示すように、蓋体50の閉塞時に突部54が注出口24aを貫通して内部空間M内に突出する。従って、万一内容物の注出時に弁体40が天面30Uに貼り付いても、蓋体50の閉塞時に突部54が弁体40を下方に押圧してその貼り付きを解除することができる。
以上述べたように、本実施形態では、蓋体50は、蓋体50の天壁56から垂下するシール用突起52を有する。そして、蓋体50の閉塞時において、シール用突起52のうち少なくとも注出筒24と高さ方向に重なる部分の外周面は下方に向けて縮径し、注出筒24のうち少なくともシール用突起52と高さ方向に重なる部分の内周面は上方に向けて拡径し、シール用突起52は下部において注出筒24の内周面に当接するように構成した。これによって、小径のシール用突起52を小径の注出筒24に挿入して注出口24aを閉塞するので、注出筒24とシール用突起52との隙間Gの容積を最小化して注出筒24内の内容物の残量を低減することができる。従って、内容物の粘度が高くても、隙間G内の内容物の付着によって注出口24aや蓋体50が汚れにくい注出キャップ1を提供することができる。また、残った内容物を、縮径されたシール用突起52によって円筒部31内へ押し込み易くなっている。
また、本実施形態では、蓋体50がキャップ本体20にヒンジ28を介して連結されており、蓋体50の開閉時におけるシール用突起52が描く軌跡と注出筒24の内周面との最小距離d1を、部材の寸法公差等を考慮しても注出筒24とシール用突起52とが接触しないような距離とすることで、ヒンジ28周りに回転させて閉塞するタイプの蓋体50であっても注出筒24とシール用突起52との隙間Gの容積を最小化することができる。よって、部品点数を削減しつつ隙間G内の内容物の付着によって注出口24aや蓋体50が汚れにくい注出キャップ1を提供することができる。
また、蓋体50が、キャップ本体20に対してねじ係合又は打栓係合されている場合では、蓋体50の閉塞時において、シール用突起52の外周面と注出筒24の内周面との最小距離を、部材の寸法公差等を考慮しても注出筒24とシール用突起52とが接触しないような距離とすることにより、ヒンジタイプの蓋体50と同様に、注出筒24とシール用突起52との隙間Gの容積を最小化することができる。よって、隙間G内の内容物の付着によって注出口24aや蓋体50が汚れにくい注出キャップ1を提供することができる。
また、本実施形態では、シール用突起52の下端部52aに、シール用突起52よりも縮径した突部54を設けた。これによって、蓋体50の閉塞時に突部54が注出筒24に干渉することなく注出筒24内に残存する内容物を内部空間M内に押し戻す。このため、注出筒24に残存する内容物を容易に回収することができる。また、蓋体50の閉塞時に突部54が注出口24aを貫通して内部空間M内に突出するため、弁体40が天面30Uに貼り付いても、突部54が弁体40を下方に押圧して貼り付きを解除することができる。
また、本実施形態では、弁体40が球形状を有し、保持筒30の内部空間Mにおける天面30Uが弁体40の形状に対応した球弧面であるように構成した。これによって、注出筒24内からバックサクション効果によって容器10の方向へ戻された内容物が球弧面を有する天面30Uに沿って下方に流れ易くなる。従って、内容物の回収が容易となる。また、天面30Uに内容物が残存しても、内容物の注出時に弁体40に押圧されリブ30Rの間から押し出されて注出口24aへと導くことができる。
また、本実施形態では、保持筒30が、下方に向けて縮径した後に拡径する屈曲部32を有するように構成した。これによって、注出筒24とシール用突起52との隙間Gの容積を最小化するために注出口24aを小さく形成しても、保持筒30をキャップ本体20と一体形成したまま、開口34側から弁体40を内部空間M内に容易に入れることができる。
本実施形態では、保持筒30をキャップ本体20と一体に形成する構成とすることにより、特に、頂壁部21と一体に形成される保持筒30の剛性を高めることができる。これにより、容器10の胴部が強くスクイズされる等して内容物が高い圧力で注出された場合であっても、保持筒30の変形を抑制して、弁体40を確実に作動(開閉動作)させることができる。したがって、この注出キャップ1が装着された容器10から内容物を確実に注出させることができるとともに、内容物の注出後に容器10の内層体13内に外気が導入されることを確実に防止することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、前記実施の形態においては、本発明の注出キャップ1を積層剥離容器に構成された容器10の口部11に装着するようにしているが、これに限らず、例えば別体で構成された外層体と内層体とを有する二重容器など、他の構成の容器の口部に装着することもできる。
また、前記実施形態においては、保持筒30をキャップ本体20と一体に形成するように構成しているが、これに限らず、保持筒30がキャップ本体20とは別体で構成されていてもよい。この場合、弁体40を保持筒30の上側から入れるように構成することもできる。
さらに、弁体40は球状に限らず、保持筒30の内部に軸方向に移動自在に収容されて開口34を開閉することができるものであれば、種々の形状とすることができる。
1 注出キャップ
10 容器
11 口部
11a 係合突起
11b 位置決めリブ
12 外層体
13 内層体
20 キャップ本体
21 頂壁部
21a 係止突起
22 装着筒部
22a 被係合突起
22b リブ
23 シール筒
24 注出筒
24a 注出口
24b 基部
28 ヒンジ
30 保持筒
30R リブ
30U 天面
31 円筒部
32 屈曲部
32a 縮径部
32b 拡径部
32c 狭小部
34 開口
40 弁体
50 蓋体
50a 係止溝
52 シール用突起
52a 下端部
54 突部
56 天壁
58 把持部
G 隙間
M 内部空間
S 収容空間
d1,d2 最小距離

Claims (4)

  1. 容器の口部に装着されて該容器に収容された内容物を注出筒から注出する注出キャップであって、
    前記注出筒が上面に設けられる頂壁部と、該頂壁部の外周に連ねて設けられ前記口部の外周を囲う装着筒部とを備えるキャップ本体と、
    前記頂壁部の下面から垂下する円筒部と該円筒部の下部に設けられた縮径部とを備える保持筒と、
    前記頂壁部と前記縮径部との間で移動自在に前記保持筒の内部に配置され、前記保持筒の下端に設けられた開口を開閉する弁体と、
    前記注出筒を上方から閉塞する蓋体と
    を有し、
    前記蓋体は、該蓋体の天壁から垂下するシール用突起を有し、
    前記蓋体の閉塞時において、
    該シール用突起のうち、前記注出筒と高さ方向に重なる部分の外周面は下方に向けて縮径し、
    前記注出筒のうち、前記シール用突起と高さ方向に重なる部分の内周面は上方に向けて拡径し、
    前記シール用突起は、下部において前記注出筒の内周面に当接する
    ことを特徴とする注出キャップ。
  2. 前記シール用突起の下端部に、該シール用突起よりも縮径した突部が設けられている、請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記弁体は球形状を有し、前記保持筒の内部空間における天面は、前記弁体の形状に対応した球弧面である、請求項1又は2に記載の注出キャップ。
  4. 前記縮径部は、下方に向けて縮径した後に拡径する屈曲部として形成されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の注出キャップ。
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