JP2018122364A - 動作補助装置の制御装置及び動作補助装置並びに動作補助装置の制御方法 - Google Patents

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ヨッヘン ダメラウ
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Masataka Suzuki
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Abstract

【課題】アーム部材に対してスライド可能に構成された装着部材を支持する付勢部材の付勢力によってアーム部材に作用する回転トルクによる制御量のずれを低減可能な動作補助装置の制御装置及び動作補助装置並びに動作補助装置の制御方法を提供する。
【解決手段】ユーザの所定の関節の側方に配置される関節部と、関節部を中心に回動するアーム部材と、アーム部材の回転トルクを生成するアクチュエータと、アーム部材をユーザの人体の所定の部位に取り付けるための装着部材と、アーム部材及び装着部材を所定の方向に沿ってスライド可能に連結するスライド機構と、装着部材を関節部側に付勢する付勢部材と、を備えた動作補助装置の制御装置は、アクチュエータの駆動力を制御するアクチュエータ制御部を備え、アクチュエータ制御部は、付勢部材の付勢力に基づいてアクチュエータの駆動力を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、人体に装着して用いられる動作補助装置の制御装置及び動作補助装置並びに動作補助装置の制御方法に関する。
近年、歩行動作等の人の動作を補助する動作補助装置が知られている。動作補助装置は、人体装着型ロボットとも呼ばれ、人体に装着して用いられ、ユーザの動作に合わせて作動することによって、ユーザの動作を補助する。例えば動作補助装置は、人体の関節に対応して配置される関節部(能動関節)を中心に回動可能なアーム部材を備え、アクチュエータによってアーム部材を回転させることによって、アーム部材が固定された人体の部分の動作を補助する。かかる動作補助装置は、例えば障害者又は高齢者だけでなく、健常者の動作を補助する装置等としても、様々な場面で使用され得る。
ここで、回動するアーム部材は、固定対象の人体の部位の外形に対応する形状のアタッチメント(装着部材)を用いて人体に固定される。かかるアタッチメントの主たる目的は、アクチュエータによってアーム部材に付与された回転トルクを人体に効率よく伝達すること、及び、動作補助装置の重量の一部を支持することにある。このため、アタッチメントは、人体からずれないように設計されることが必要とされる。しかしながら、ユーザの動作に伴って人体の関節間の距離が変化するため、人体の関節の位置と動作補助装置の関節部の位置とを常に一致させておくことは容易ではない。
これに対して、特許文献1には、ユーザの身体にしっかりと装着することができ、ある程度の自由度を確保することのできる歩行補助装置が開示されている。特許文献1に記載の歩行補助装置は、テレスコピック式に相対摺動可能に結合したアウタチューブとインナロッドとから構成された連結バーにより、股関節アクチュエータと膝関節アクチュエータとの間の寸法を伸縮可能にしている。また、かかる歩行補助装置において、アウタチューブ内には、例えばインナロッドに連結された引張コイルばねが組み込まれており、膝関節アクチュエータの重量が加わるインナロッドに対し、その重量を支持する向きの張力を常時作用させている。
特開2004−344306号公報
特許文献1に記載の歩行補助装置は、引張コイルばねの張力によって膝関節アクチュエータの重量が加わるインナロッドを支持する構成であるが、引張コイルばねの軸線が股関節アクチュエータの回転軸の軸線上に重ならずにずれている状態では、引張コイルばねの引張荷重によって股関節アクチュエータの回転方向へのトルクが生じるおそれがある。このような制御上意図しない回転トルクが股関節アクチュエータに作用すると、補助動作が適切に行われず、ユーザが違和感を覚えるおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、アーム部材に対してスライド可能に構成された装着部材を支持する付勢部材の付勢力によってアーム部材に作用する回転トルクによる制御量のずれを低減可能な、新規かつ改良された動作補助装置の制御装置及び動作補助装置並びに動作補助装置の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ユーザの所定の関節の側方に配置される関節部と、関節部を中心に回動可能に支持されたアーム部材と、アーム部材の回転トルクを生成するアクチュエータと、アーム部材をユーザの人体の所定の部位に取り付けるための装着部材と、アーム部材及び装着部材を所定の方向に沿ってスライド可能に連結するスライド機構と、装着部材を関節部側に付勢する付勢部材と、を備えた動作補助装置の制御装置において、制御装置は、アクチュエータの駆動力を制御するアクチュエータ制御部を備え、アクチュエータ制御部は、付勢部材の付勢力に基づいてアクチュエータの駆動力を制御する、動作補助装置の制御装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記の制御装置を備えた動作補助装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、ユーザの所定の関節の側方に配置される関節部と、関節部を中心に回動可能に支持されたアーム部材と、アーム部材の回転トルクを生成するアクチュエータと、アーム部材をユーザの人体の所定の部位に取り付けるための装着部材と、アーム部材及び装着部材を所定の方向に沿ってスライド可能に連結するスライド機構と、装着部材を関節部側に付勢する付勢部材と、を備えた動作補助装置の制御方法において、アクチュエータの駆動力を制御する制御装置は、付勢部材の付勢力に基づいてアクチュエータの駆動力を制御する、動作補助装置の制御方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、アーム部材に対してスライド可能に構成された装着部材を支持する付勢部材の付勢力によってアーム部材に作用する回転トルクによる制御量のずれを低減することができる。
本発明の実施の形態に係る動作補助装置の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係る動作補助装置の構成例を示す側面図である。 同実施形態に係る動作補助装置の構成例を示す正面図である。 スライド機構(大腿部アーム部材側)の構成例を示す説明図である。 スライド機構(大腿部装着部側)の構成例を示す説明図である。 スライド機構の構成例を示す説明図である。 付勢部材の付勢力の作用方向を示す説明図である。 付勢力を考慮しないでアクチュエータの駆動力をフィードフォワード制御する場合の回転トルクの説明図である。 付勢力を考慮してアクチュエータの駆動力をフィードフォワード制御する場合の回転トルクの説明図である。 同実施形態に係る動作補助装置の制御装置の構成例を示すブロック図である。 アクチュエータの駆動力をフィードフォワード制御する方法のフローチャートの例である。 付勢力を考慮してアクチュエータの駆動力をフィードバック制御する場合の回転トルクの説明図である。 同実施形態に係る動作補助装置の制御装置の構成例を示すブロック図である。 アクチュエータの駆動力をフィードバック制御する方法のフローチャートの例である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.動作補助装置の構成例>
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る動作補助装置1の構成例について説明する。図1は、動作補助装置1の構成例を示す模式図である。図2及び図3は、動作補助装置1の構成の具体例を示す側面図及び正面図である。
本実施形態に係る動作補助装置1は、ユーザの下半身の動きを補助することで、歩行動作又は階段昇降動作等の左右の脚の運動を補助するための装置として構成され、いわゆる外骨格ロボットとも呼ばれる。動作補助装置1は、ユーザの人体に装着される装着具10と、能動関節を回転駆動させるアクチュエータ20と、アクチュエータ20の駆動制御を行う制御装置150とを備える。
本実施形態に係る動作補助装置1の概略を説明すると、装着具10は、腰部フレーム31と、大腿部アーム部材33と、下腿部アーム部材35とを備える。図示した例において、大腿部アーム部材33及び下腿部アーム部材35は、左右の脚のそれぞれに対応して設けられている。腰部フレーム31の下端と大腿部アーム部材33の上端とは、第1の腰部関節部30及び第2の腰部関節部90を介して連結されている。
第1の腰部関節部30は、人体の腰関節の曲げ伸ばし動作に対応して腰部フレーム31と大腿部アーム部材33とを相対回転可能に連結する。つまり、第1の腰部関節部30は、腰部フレーム31及び大腿部アーム部材33を人体の前後方向に沿って相対的に回動可能にする。また、第2の腰部関節部90は、人体の腰関節の内転動作及び外転動作に対応して腰部フレーム31及び大腿部アーム部材33を相対回転可能に連結する。つまり、第2の腰部関節部90は、腰部フレーム31及び大腿部アーム部材33を人体の側方へと相対的に回動可能にする。
また、大腿部アーム部材33の下端部にはスライド機構150を介して大腿部装着部37が連結されている。スライド機構150は、大腿部アーム部材33と大腿部装着部37とを人体の大腿部の長さ方向へ相対的にスライド可能に連結する。大腿部装着部37には、人体の大腿部に沿って下方に延びる支持部材44が連結されている。
支持部材44には、膝部関節部40を介して下腿部アーム部材35が相対回転可能に連結されている。膝部関節部40は、人体の膝関節の曲げ伸ばし動作に対応して支持部材44と下腿部アーム部材35とを相対回転可能に連結する。つまり、膝部関節部40は、支持部材44及び下腿部アーム部材35を人体の前後方向に沿って相対的に回転可能にする。下腿部アーム部材35は、上方側下腿部装着部41及び下方側下腿部装着部42により人体の下腿部に対して固定される。
本実施形態に係る動作補助装置1をより詳細に説明すると、装着具10のうち、腰部フレーム31、大腿部アーム部材33、支持部材44、及び下腿部アーム部材35は、例えば樹脂材料により成形された成形体であり、所定程度の剛性を有し、かつ、軽量化が実現されている。したがって、腰部フレーム31、大腿部アーム部材33、支持部材44、及び下腿部アーム部材35は、曲げや割れに対する耐性を有する。
腰部フレーム31には、人体の腰部に装着される腰部装着部15が連結されている。腰部フレーム31と腰部装着部15とは一体的に形成されていてもよく、あるいは、連結治具等を用いて連結されていてもよい。腰部装着部15は、例えば人体の背中側に配置されて、下方側腰部固定ベルト13及び上方側腰部固定ベルト14を用いて腰部に固定される。なお、腰部装着部15が肩ベルト等により人体に固定されてもよい。
腰部装着部15に連結された腰部フレーム31の下方側は、腰部の側方に位置する部位へと延びている。腰部フレーム31には、第1の腰部関節部30及び第2の腰部関節部90を介して大腿部アーム部材33が連結されている。第1の腰部関節部30は、人体の腰関節の側方に位置するように設けられる。第2の腰部関節部90は、例えば第1の腰部関節部30から下方に延びて設けられた中間部材32に連設されている(図1を参照)。
第1の腰部関節部30では、腰部フレーム31の下端と中間部材32の上端とが相対回転可能に連結されている。例えば第1の腰部関節部30に設けられた図示しない回転軸部材に対して、中間部材32が回動可能に支持されていてもよい。図2に示したように、第1の腰部関節部30の回転方向は、人体の腰部の曲げ伸ばし動作に対応する腰部フレーム31と大腿部アーム部材33との相対回転の方向である。大腿部アーム部材33は第1の腰部関節部30を中心に人体の前後方向に沿って回動する。
第2の腰部関節部90では、中間部材32の下方側の部分と大腿部アーム部材33の上端とが相対回転可能に連結されている。例えば中間部材32に設けられた図示しない回転軸部材に対して、大腿部アーム部材35が回動可能に支持されていてもよい。図3に示したように、第2の腰部関節部90の回転方向は、腰関節の内転動作又は外転動作に対応する腰部フレーム31と大腿部アーム部材33との相対回転の方向である。大腿部アーム部材33は、第2の腰部関節部90を中心に人体の側方へと回動する。なお、第2の腰部関節部90は省略されていてもよいが、動作補助装置1が第1の腰部関節部30と併せて第2の腰部関節部90を有することにより、人体の腰関節の動きに対応して動作する動作補助装置1の自由度が高められる。
大腿部アーム部材33は、第1の腰部関節部30及び第2の腰部関節部90から下方に延びて、大腿部に沿って設けられている。大腿部アーム部材33の下端部には、大腿部装着部37が連結されている。大腿部装着部37は、人体の脚のうちの大腿部に巻き付けられ、例えば図示しない大腿部固定ベルトを用いて大腿部に固定される。大腿部装着部37は、スライド機構150を介して大腿部アーム部材33に連結されている。大腿部装着部37と大腿部アーム部材33とは、大腿部の長さ方向に沿って相対的にスライド可能となっている。
大腿部装着部37には、人体の大腿部の長さ方向に沿って下方に延びる支持部材44が連結されている。かかる支持部材44は、上端側が大腿部装着部37に固定され、下端側が膝部関節部40を介して下腿部アーム部材35に連結されている。膝部関節部40は、人体の膝関節の側方に位置するように設けられている。膝部関節部40では、人体の膝関節の曲げ伸ばしに対応して支持部材44の下端と下腿部アーム部材35の上端とが相対回転可能に連結されている。例えば膝部関節部40に設けられた図示しない回転軸部材に対して、下腿部アーム部材35が回動可能に支持されていてもよい。
下腿部アーム部材35は、膝部関節部40から下方に延びて、下腿部に沿って設けられている。下腿部アーム部材35の上部には上方側下腿部装着部41が連結され、下腿部アーム部材35の下部には下方側下腿部装着部42が連結されている。上方側下腿部装着部41は、例えば人体の腓腹部(ふくらはぎ)の最も太い部分よりも上方に装着される。かかる上方側下腿部装着部41の装着位置では、下腿部の太さが下方に向かって拡大している。一方、下方側下腿部装着部42は、例えば人体の腓腹部(ふくらはぎ)の最も太い部分よりも下方に装着される。かかる下方側下腿部装着部42の装着位置では、下腿部の太さが上方に向かって拡大している。これにより、下腿部アーム部材35の上下方向の位置ずれが抑制される。上方側下腿部装着部41及び下方側下腿部装着部42は、人体の脚のうちの下腿部に巻き付けられ、図示しない下腿部固定ベルトを用いて下腿部に固定される。
腰部装着部15には、アクチュエータ20、制御装置100、及び図示しないバッテリユニットが収容されたケース5が設けられている。制御装置100はCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing unit)等のプロセッサを備え、バッテリユニットからアクチュエータ20への供給電流を制御することによってアクチュエータ20の駆動を制御する。アクチュエータ20は、例えば回転式のロータリモータであってもよく、リニアモータと、直線運動を回転運動に変換するギヤ機構とが組み合わせられて構成されてもよい。また、アクチュエータ20は、減速機を備えてもよい。
アクチュエータ20からは、図示しないワイヤ等の可撓性の動力伝達部材が導出されている。動力伝達部材の他端側は、離れた位置にある第1の腰部関節部30及び膝部関節部40に接続されて、アクチュエータ20の駆動によって第1の腰部関節部30及び膝部関節部40が回転駆動される。本実施形態において、膝部関節部40がアクチュエータ20によって駆動されない関節(受動関節)であってもよい。図1及び図2には1つのアクチュエータ20が図示されているが、駆動される関節部(能動関節)の数と同数のアクチュエータ20が備えられる。アクチュエータ20は、例えば可撓性の動力伝達部材としての図示しないワイヤ等を巻取り、あるいは、送出することで、腰部フレーム31と大腿部アーム部材33、あるいは、大腿部アーム部材33と下腿部アーム部材35とを相対的に回転駆動させる。
また、動作補助装置1は、ユーザの筋活動等の生体信号を検出するための図示しない生体センサを有してもよい。このような生体センサとしては、例えば筋電位センサが挙げられる。筋電位センサは、例えば人体の大腿部の表面に配置された表面筋電位検出電極(表面電極)を含む。筋電位センサは、動作補助装置1により補助される動作を行わせる筋力に対応する運動単位(筋肉)に応じてあらかじめ位置が決定されて配置される。なお、表面電極の数は1個であってもよいし、複数個であってもよい。
<2.スライド機構の構成例>
次に、図4〜図6を参照して、スライド機構150の構成の一例を説明する。図4は、大腿部アーム部材33の裏側(大腿部に面する側)の平面図、I−I断面矢視図及びII−II断面矢視図を示す。図5は、大腿部装着部37の表側(大腿部に面する側の反対側)の平面図、III−III断面矢視図及びIV−IV断面矢視図を示す。図6は、大腿部装着部37を大腿部アーム部材33に接続した状態を表側から見た平面図、及び、側方から見た側面図を示す。
図4に示すように、大腿部アーム部材33は、ガイドレール141と、可動部143と、付勢部材151a,151bとを備える。ガイドレール141は、両側面にレール溝142を有し、例えば固定ネジ等により大腿部アーム部材33に固定されている。ガイドレール141は、動作補助装置1をユーザが装着した状態で、大腿部の長さ方向に沿って配置される。可動部143は、大腿部側に突出する固定軸部154を有する。かかる固定軸部154には、大腿部装着部37に設けられた接続部材161が取り付けられる。
可動部143は、ガイドレール141のレール溝142に係合する係止突部144を有し、ガイドレール141から脱離しないようにして、ガイドレール141上を移動可能になっている。したがって、可動部143は、大腿部の長さ方向に沿ってスライド可能になっている。かかるガイドレール141及び可動部143が、スライド機構150を構成する。ガイドレール141及び可動部143は、例えばアルミニウム等の比較的軽量の金属材料により構成されてもよい。
大腿部アーム部材33は、ガイドレール141の上端に対応する位置にリブ147を有する。また、大腿部アーム部材33は、ガイドレール141の下端に対応する位置にリブ149を有する。これらのリブ147,149は、ガイドレール141上を移動する可動部143のスライド範囲を規制する。このうち、上側のリブ147には、付勢部材151a,151bの上端部が固定される。付勢部材151a,151bの下端部は、大腿部装着部37に設けられた接続部材161に固定される。付勢部材151a,151bとしては、例えば引張コイルばねが用いられる。
図5に示すように、接続部材161は、大腿部装着部37における大腿部側とは反対側の面に、例えば固定ネジ165a,165bにより固定されている。接続部材161は、可動部143の固定軸部154を受容する孔部163を有し、固定軸部154が孔部163に嵌入されることにより、大腿部装着部37と大腿部アーム部材33とが接続される。固定軸部154の先端部には、弾性ゴム等の弾性体からなる円環部155が設けられ、円環部155を弾性変形させて収縮させつつ固定軸部154を孔部163内に嵌入させることができる。また、固定軸部154の嵌入後には、円環部155が孔部163内で係止され、固定軸部154が接続部材161から抜け落ちにくくなっている。
固定軸部154が孔部163に嵌入された状態で、大腿部装着部37は、固定軸部154を中心に軸回転可能になっている。つまり、大腿部装着部37は、スライド機構150によるスライド方向に対して直交する方向に延在する固定軸部154の軸回りに自転可能になっている。別の形態として、回転機構は、ボールジョイントを用いて構成されてもよい。接続部材161における、大腿部装着部37の長手方向の両端側には、付勢部材151a,151bの端部が固定されている。図示した例では、固定ネジ165a,165bにより、付勢部材151a,151bの端部が接続部材161に固定されている。大腿部装着部37の長手方向は、大腿部の周方向に略一致し、ガイドレール141の配設方向に交差する。
図6に示すように、大腿部装着部37は、スライド機構150及び回転機構を介して大腿部アーム部材33に接続されていることで、固定軸部154を中心に自転可能であるとともに、ガイドレール141に沿ってスライド可能となっている。このとき、両端がそれぞれ大腿部装着部37に設けられた接続部材161と大腿部アーム部材33に設けられたリブ147とに固定された付勢部材151a,151bは、ガイドレール141に沿って大腿部装着部37をリブ147側に引っ張る付勢力を発生し得る。つまり、付勢部材151a,151bは、大腿部装着部37を第1の腰部関節部30及び第2の腰部関節部90側に付勢する。付勢部材151a,151bの張力によって、大腿部装着部37、膝部関節部40及び下腿部アーム部材35等の下方側へのずれが抑制される。
付勢部材151a,151bの付勢力は、大腿部装着部37等を支持して下方側へのずれを抑制し得る張力であれば足り、大腿部装着部37をスライドさせるためにユーザに大きな負荷がかからないような荷重に設定される。
なお、上記のスライド機構150は一例であって、スライド機構の構成はかかる例に限定されない。スライド機構は、第1の腰部関節部30又は第2の腰部関節部90と、大腿部装着部37、ひいては、膝部関節部40との距離を可変にし得るものであれば、他の構成であってもよい。例えば上記のスライド機構150は、大腿部アーム部材33側にガイドレール141を有していたが、大腿部装着部37側にガイドレールを有する構成であってもよい。
大腿部アーム部材33と大腿部装着部37とがスライド機構150を介して連結されることにより、ユーザの動作に伴って人体の腰関節と膝関節の距離が変化する場合に、大腿部アーム部材33に対する大腿部装着部37の位置が調節される。これにより、第1の腰部関節部30及び第2の腰部関節部90又は膝部関節部40の位置がそれぞれ腰関節又は膝関節の位置からずれることが抑制され、第1の腰部関節部30、第2の腰部関節部90及び膝部関節部40の位置が適切に保持されやすくなる。
ここで、大腿部アーム部材33及びスライド機構150が人体の大腿部の外表面に配置されることもあって、付勢部材151a,151bの張力(付勢力)が作用する方向となる軸線が、アクチュエータ20によって回転駆動される第1の腰部関節部30の回転軸線からずれる場合がある。付勢部材151a,151bによる張力が作用する方向が第1の腰部関節部20の回転軸線からずれていると、当該張力によって大腿部アーム部材33に対して回転トルクが発生する場合がある。そのため、制御装置100によるアクチュエータ20の駆動によって制御される大腿部アーム部材33の回転トルクが変化して、ユーザの意思と大腿部アーム部材33の動きとにずれが生じるおそれがある。
図7は、大腿部アーム部材33と大腿部装着部37とを連結するスライド機構150を簡略化して示した模式図である。図7は、人体の側方から第1の腰部関節部30の回転軸線P1に沿ってスライド機構150を見た模式図である。上述のとおり、スライド機構150に設けられた付勢部材151は、大腿部装着部37を第1の腰部関節部30側に付勢する。つまり、大腿部装着部37に対して相対移動する大腿部アーム部材33は、膝部関節部40側に付勢される。図7には、付勢部材151の付勢力が作用する方向となる軸線Asが、アクチュエータ20によって回転駆動される第1の腰部関節部30の回転軸P1からずれている様子が示されている。
具体的に、第1の腰部関節部30は人体の腰関節の側方に位置し、膝部関節部40は人体の膝関節の側方に位置する。図示した例では、大腿部アーム部材33の下端部は、大腿部の前方においてスライド機構150を介して大腿部装着部37に連結されている。大腿部アーム部材33と大腿部装着部37とを大腿部の長さ方向に沿って相対的にスライドさせるスライド機構150に設けられた付勢部材151の張力の作用方向である軸線Asは、大腿部の長さ方向にほぼ平行になっている。このため、付勢部材151の張力の作用方向である軸線Asと第1の腰部関節部30の回転軸線P1との間に距離Lのずれが生じている。
この状態で、付勢部材151に張力Fspringが発生すると、大腿部アーム部材33に対して図中の矢印方向の張力Fspringが作用する。そして、付勢部材151の張力Fspringの作用方向の軸線Asと第1の腰部関節部30の回転軸線P1とがずれていることによって、張力Fspringの一部は大腿部アーム部材33に対して時計回り方向に作用する回転トルクTspringとなる。このとき、付勢部材151の張力Fspringによる回転トルクTspringは、以下の式(1)で表すことができる。
Tspring(N/m)=Fspring(N)×L(m)
=k(N/mm)・Δx(mm)×L(m) …(1)
k:ばね定数
Δx:ばねのたわみ量(平衡状態からの変位量)
ばね定数k及び距離Lは、動作補助装置1の構成に応じて定まる値である。ばねのたわみ量Δxは、例えばばねの平衡状態における大腿部アーム部材33と大腿部装着部37との相対位置を基準位置として、大腿部アーム部材33と大腿部装着部37との相対変位量をセンサによって検出することにより求められ得る値である。あるいは、ばねのたわみ量Δxは、動作補助装置1の各部の寸法及び第1の腰部関節部30の回転角度等に基づいて幾何学的に算出され得る値である。なお、ばねのたわみ量Δxの求め方は特に限定されない。
このため、動作補助装置1のアクチュエータ20の駆動を制御する制御装置100は、付勢部材151の張力(付勢力)Fspringに基づいてアクチュエータ20の駆動力を制御し、動作補助装置1による補助動作がユーザの動作意思に沿わないものとなるおそれを低減する。具体的に、制御装置100は、付勢部材151の張力Fspringによって大腿部アーム部材33に対して生じる回転トルクTspringを加減算して、アクチュエータ20の駆動力を制御する。
<4.制御装置の構成>
次に、制御装置100の構成例について説明する。動作補助装置1のアクチュエータ20の駆動力の制御は、主としてフィードフォワード制御又はフィードバック制御によって実行される。以下、第1の腰部関節部30がアクチュエータ20によって回転駆動される例について、制御装置100がアクチュエータ20の駆動力をフィードフォワード制御する場合と、フィードバック制御する場合とに分けて説明する。
(4−1.フィードフォワード制御)
フィードフォワード制御によるアクチュエータ20の駆動制御の概略を説明する。アクチュエータ20がフィードフォワード制御により駆動される場合、例えば制御装置100は、人体の筋活動を検出し得る筋電位センサ等の生体センサのセンサ信号を取得し、第1の腰部関節部30を中心に回動する大腿部アーム部材33の要求トルクTrを当該センサ信号に基づいて算出する。また、制御装置100は、算出した大腿部アーム部材33の要求トルクTrが大腿部アーム部材33に作用するようにアクチュエータ20の制御量を設定してアクチュエータ20の駆動を制御する。これにより、動作補助装置1は、ユーザの動作意思に応じて作動してユーザの動作を補助する。
図8は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspring_actを考慮しないでアクチュエータ20の駆動力をフィードフォワード制御する場合に大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actを示す説明図である。制御装置100が、大腿部アーム部材33に要求トルクTr相当の回転トルクが作用するようにアクチュエータ20の制御量を求めてアクチュエータ20を駆動したとする。この場合、大腿部アーム部材33には、アクチュエータ20の駆動力により生成される要求トルクTr相当の回転トルクT、及び付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspring_actが作用する。このため、大腿部アーム部材33には、回転トルクTと回転トルクTspring_actとの和に相当する回転トルクT_act(Tr+Tspring_act)が作用することになり、要求トルクTrとの間にずれが生じる。
図9は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspring_actを考慮してアクチュエータ20の駆動力をフィードフォワード制御する場合に大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actを示す説明図である。図9に示した例では、アクチュエータ20の駆動力は、大腿部アーム部材33の要求トルクTrから付勢部材151の張力Fspringにより生成されると想定される回転トルクTspring_estをあらかじめ減算した後の回転トルクが大腿部アーム部材33に作用するように制御される。この場合、大腿部アーム部材33対して、アクチュエータ20の駆動力により生成される回転トルクT(Tr−Tspring_est)、及び付勢部材151の張力により生成される回転トルクTspring_actが作用する。したがって、大腿部アーム部材33には、回転トルクTと回転トルクTspring_actとの和に相当する回転トルクT_act(Tr)が作用することになり、要求トルクTr相当の回転トルクT_actを発生させることができる。
図10は、アクチュエータ20の駆動力のフィードフォワード制御を実行する制御装置100の構成例を示すブロック図である。制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサを備えて構成される。制御装置100は、生体信号処理部102と、回転トルク推定部104と、アクチュエータ制御部106と、アクチュエータ駆動部108と、記憶部110とを備えている。生体信号処理部102、回転トルク推定部104及びアクチュエータ制御部106は、プロセッサによるプログラムの実行により実現される機能であってもよい。
アクチュエータ駆動部108は、例えばアクチュエータ20に供給する電流を制御する駆動回路である。記憶部110は、プロセッサによって実行されるプログラムや制御パラメータを記憶するROM(Read Only Memory)、及び取得されたセンサ信号の情報又は演算結果の情報を記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶素子を含む。
生体信号処理部102は、ユーザの人体の表面に配置された筋電位センサ等の生体センサ121からセンサ信号を取得する。図10では2個の生体センサ121が示されているが、生体センサ121の数は2個に限られない。また、生体信号処理部102は、取得したセンサ信号を用いて適宜の信号処理を行う。
回転トルク推定部104は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルク(推定回転トルク)Tspring_estを算出する。例えば回転トルク推定部104は、スライド機構150のスライド方向に沿った付勢部材151の変位量Δxの情報を取得し、上記式(1)に基づいて推定回転トルクTspring_estを算出する。
アクチュエータ制御部106は、生体信号処理部102により信号処理が行われたセンサ信号の情報に基づいてアクチュエータ20の駆動の要否を判定する。また、アクチュエータ制御部106は、アクチュエータ20の駆動時においてアクチュエータ20の制御量を設定して、アクチュエータ駆動部108に対して操作指示の信号を出力する。アクチュエータ制御部106は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される推定回転トルクTspring_estをあらかじめ考慮に入れてアクチュエータ20の制御量を設定する。アクチュエータ20の制御量は、例えばアクチュエータ20に供給する電流値である。
さらにアクチュエータ制御部106は、設定したアクチュエータ20の制御量にしたがってアクチュエータ駆動部108に対して操作指示の信号を出力する。アクチュエータ駆動部108は、入力された操作指示の信号に基づいてアクチュエータ20に供給する電流を制御する。
図11は、制御装置100によるアクチュエータ20の駆動力のフィードフォワード制御方法のフローチャートを示している。例えば制御装置100は、動作補助装置1の起動状態において、当該フローチャートに沿った駆動制御処理を繰り返し実行してもよい。あるいは、制御装置100は、動作補助装置1の起動状態において、生体センサ121からセンサ信号が入力されている間、当該フローチャートに沿った駆動制御処理を繰り返し実行してもよい。
まず、生体信号処理部102は、生体センサ121から出力されるセンサ信号を取得して信号処理を行う(ステップS11)。例えば生体センサ121のセンサ信号は電圧信号であり、生体信号処理部102は、取得した電圧信号に対してノイズ除去処理、平均化処理、又はフィルタリング処理等を行う。
次いで、アクチュエータ制御部106は、信号処理が行われたセンサ信号の情報に基づいてアクチュエータ20の駆動の要否を判定する(ステップS13)。例えばアクチュエータ制御部106は、センサ値(例えば電圧値)があらかじめ設定された閾値を超える場合にアクチュエータ20を駆動すると判定してもよい。アクチュエータ20の駆動が不要であると判定された場合(S13:No)、制御装置100はステップS11に戻って制御処理を繰り返す。
一方、アクチュエータ20の駆動が必要であると判定された場合(S13:Yes)、アクチュエータ制御部106は、信号処理が行われたセンサ信号の情報に基づいて大腿部アーム部材33の要求トルクTrを算出する(ステップS15)。例えばアクチュエータ制御部106は、あらかじめ設定された計算式を用いて、あるいはあらかじめ記憶部110に記憶されたセンサ値(電圧値)と要求トルクTrとの関係を示すマップを参照して、センサ値に応じた要求トルクTrを求めてもよい。
次いで、回転トルク推定部104は、付勢部材151の張力(付勢力)により生成されて大腿部アーム部材33に作用する回転トルク(推定回転トルク)Tspring_estを算出する(ステップS17)。例えば回転トルク推定部104は、スライド機構150のスライド方向に沿った付勢部材151の変位量Δxの情報を取得する。付勢部材151の変位量Δxは、例えばスライド機構150に備えられた変位量センサ123のセンサ信号に基づいて取得することができる。
具体的に、変位量センサ123は、付勢部材151が平衡状態であるときのガイドレール141上の可動部143の位置を基準位置として、付勢部材151が伸長したときの可動部43の位置と基準位置との距離(変位量)Δxを検出する。変位量センサ123としては、例えば回転トルク推定部104は、取得した付勢部材151の変位量Δxの情報を用いて、上記式(1)に基づいて推定回転トルクTspring_estを算出する。
次いで、アクチュエータ制御部106は、アクチュエータ20の制御量を設定する(ステップS19)。アクチュエータ制御部106は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される推定回転トルクTspring_estをあらかじめ考慮に入れてアクチュエータ20の制御量を設定する。例えばアクチュエータ制御部106は、生体センサ121のセンサ信号に基づいて算出した大腿部アーム部材33の要求トルクTrから推定回転トルクTspring_estを減算して、大腿部アーム部材33に作用すべき目標トルクT_tgtを算出する。
さらにアクチュエータ制御部106は、算出した目標トルクT_tgtに応じてアクチュエータ20の制御量を設定する。例えばアクチュエータ制御部106は、あらかじめ設定された計算式を用いて、あるいはあらかじめ記憶部110に記憶された目標トルクT_tgtとアクチュエータ20の制御量との関係を示すマップを参照して、目標トルクT_tgtに応じたアクチュエータ20の制御量を求めてもよい。アクチュエータ20の制御量は、例えばアクチュエータ20に供給する電流値である。
次いで、アクチュエータ制御部106は、設定したアクチュエータ20の制御量にしたがってアクチュエータ駆動部108に対して操作指示の信号を出力する(ステップS21)。例えばアクチュエータ駆動部108は、入力された操作指示の信号に基づいて電流制御回路を駆動して、アクチュエータ20に対して電流を供給する。これにより、大腿部アーム部材33には、アクチュエータ20の駆動力により生成された回転トルクT(Tr−Tspring_est)が作用する。大腿部アーム部材33には、アクチュエータ20の駆動力による回転トルクTと併せて付勢部材151の張力Fspringによる回転トルクTspringが作用することから、結果的に大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actは、要求トルクTr相当になる。
(4−2.フィードバック制御)
フィードバック制御によるアクチュエータ20の駆動制御の概略を説明する。アクチュエータ20がフィードバック制御により駆動される場合、例えば制御装置100は、人体の筋活動を検出し得る筋電位センサ等の生体センサのセンサ信号を取得し、第1の腰部関節部30を中心に回動する大腿部アーム部材33の要求トルクTrを当該センサ信号に基づいて算出する。また、制御装置100は、第1の腰部関節部30に設けられたトルクセンサのセンサ信号を取得し、大腿部アーム部材33に作用している力(検出トルク)T_detを検出する。制御装置100は、要求トルクTrから検出トルクT_detを減算した差分ΔTに基づいて、検出トルクT_detを要求トルクTrに一致させるようにアクチュエータ20の制御量を設定してアクチュエータ20の駆動を制御する。これにより、動作補助装置1は、ユーザの動作意思に応じて作動してユーザの動作を補助する。
ここで、トルクセンサを用いて検出される検出トルクT_detが付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspringを含む場合、検出トルクT_detは大腿部アーム部材33に作用している回転トルクT_actに一致する。このため、アクチュエータ20の駆動力をフィードバック制御することによって大腿部アーム部材33には要求トルクTr相当の回転トルクが適切に作用する。一方、トルクセンサを用いて検出される検出トルクT_detが付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspringを含まない場合、検出トルクT_detと実際の回転トルクT_actとにずれが生じる。
以下、検出トルクT_detが付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspringを含まない場合に、当該回転トルクTspringを補償し得るアクチュエータ20の駆動力のフィードバック制御について説明する。
図12は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspring_actを考慮してアクチュエータ20の駆動力をフィードバック制御する場合に大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actを示す説明図である。図12に示した例では、アクチュエータ20の駆動力は、大腿部アーム部材33の要求トルクTrから、トルクセンサにより検出される検出トルクT_det、及び付勢部材151の張力Fspringにより生成されると想定される回転トルクTspring_estをあらかじめ減算した差分ΔTに基づいてフィードバック制御される。
この場合、大腿部アーム部材33対して、アクチュエータ20の駆動力により生成される回転トルクTと併せて、付勢部材151の張力により生成される回転トルクTspring_actが作用する。したがって、大腿部アーム部材33には、回転トルクTと回転トルクTspring_actとの和に相当する回転トルクT_actが作用することになり、要求トルクTr相当の回転トルクT_actを発生させることができる。
図13は、アクチュエータ20の駆動力のフィードバック制御を実行する制御装置100の構成例を示すブロック図である。制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサを備えて構成される。制御装置100は、生体信号処理部102と、回転トルク推定部104と、トルク検出部112と、アクチュエータ制御部116と、アクチュエータ駆動部108と、記憶部110とを備えている。生体信号処理部102、回転トルク推定部104、トルク検出部112及びアクチュエータ制御部116は、プロセッサによるプログラムの実行により実現される機能であってもよい。
生体信号処理部102、回転トルク推定部104、アクチュエータ駆動部108及び記憶部110は、フィードバック制御を行う制御装置100の対応する各部と同様に構成される。
トルク検出部112は、第1の腰部関節部30に設けられたトルクセンサ125のセンサ信号を取得し、検出トルクT_detを求める。第1の腰部関節部30に設けられるトルクセンサ125としては、例えばひずみゲージ又は圧電式トルクセンサが用いられる。ただし、検出トルクT_detを検出するためのセンサは、これらのセンサに限られない。例えば、当該センサは、付勢部材151の変位量を直接的又は間接的に求めるために利用可能な、他の運動量を検出するセンサであってもよい。この場合の運動量は、例えば第1の腰部関節部30の回転角度であってもよい。
アクチュエータ制御部116は、生体信号処理部102により信号処理が行われたセンサ信号の情報に基づいてアクチュエータ20の駆動の要否を判定する。また、アクチュエータ制御部116は、アクチュエータ20の駆動時においてアクチュエータ20の制御量を設定して、アクチュエータ駆動部108に対して操作指示の信号を出力する。アクチュエータ20の制御量は、例えばアクチュエータ20に供給する電流値である。アクチュエータ制御部116は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される推定回転トルクTspring_estをあらかじめ考慮に入れてアクチュエータ20の駆動力をフィードバック制御する。
さらにアクチュエータ制御部116は、設定したアクチュエータ20の制御量にしたがってアクチュエータ駆動部108に対して操作指示の信号を出力する。アクチュエータ駆動部108は、入力された操作指示の信号に基づいてアクチュエータ20に供給する電流を制御する。
図14は、制御装置100によるアクチュエータ20の駆動力のフィードバック制御方法のフローチャートを示している。例えば制御装置100は、動作補助装置1の起動状態において、当該フローチャートに沿った駆動制御処理を繰り返し実行してもよい。あるいは、制御装置100は、動作補助装置1の起動状態において、生体センサ121からセンサ信号が入力されている間、当該フローチャートに沿った駆動制御処理を繰り返し実行してもよい。
まず、生体信号処理部102は、生体センサ121から出力されるセンサ信号を取得して信号処理を行う(ステップS11)。次いで、アクチュエータ制御部116は、信号処理が行われたセンサ信号の情報に基づいてアクチュエータ20の駆動の要否を判定する(ステップS13)。アクチュエータ20の駆動が不要であると判定された場合(S13:No)、制御装置100はステップS11に戻って制御処理を繰り返す。一方、アクチュエータ20の駆動が必要であると判定された場合(S13:Yes)、アクチュエータ制御部116は、信号処理が行われたセンサ信号の情報に基づいて大腿部アーム部材33の要求トルクTrを算出する(ステップS15)。次いで、回転トルク推定部104は、付勢部材151の張力(付勢力)により生成されて大腿部アーム部材33に作用する回転トルク(推定回転トルク)Tspring_estを算出する(ステップS17)。
ここまでの各ステップS11〜ステップS17は、図11に示したフローチャートの各ステップS11〜ステップS17と同様に行われる。
次いで、トルク検出部112は、トルクセンサ125のセンサ信号を取得し、トルクセンサ125により検出されるトルク(検出トルク)T_detを求める(ステップS18)。ここで求められる検出トルクT_detは、付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspringを含まない値である。
次いで、アクチュエータ制御部116は、アクチュエータ20の制御量を設定する(ステップS20)。アクチュエータ制御部116は、付勢部材151の張力Fspringにより生成される推定回転トルクTspring_estをあらかじめ考慮に入れてアクチュエータ20の制御量を設定する。例えばアクチュエータ制御部116は、生体センサ121のセンサ信号に基づいて算出した大腿部アーム部材33の要求トルクTrから検出トルクT_det及び推定回転トルクTspring_estを減算して差分ΔTを求める。
アクチュエータ制御部116は、当該差分ΔTがゼロになるように、つまり付勢部材151の張力Fspringにより生成される回転トルクTspringと検出トルクT_detとの和が要求トルクTrに一致するようにアクチュエータ20の制御量を設定する。例えばアクチュエータ制御部116は、比例積分微分(PID)制御法等を用いて、差分ΔTに基づきアクチュエータ20の制御量を設定する。アクチュエータ20の制御量は、例えばアクチュエータ20に供給する電流値である。
次いで、アクチュエータ制御部116は、設定したアクチュエータ20の制御量にしたがってアクチュエータ駆動部108に対して操作指示の信号を出力する(ステップS21)。これにより、大腿部アーム部材33には、アクチュエータ20の駆動力により生成された回転トルクTが作用する。大腿部アーム部材33には、アクチュエータ20の駆動力による回転トルクTと併せて付勢部材151の張力Fspringによる回転トルクTspringが作用することから、結果的に大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actは、要求トルクTr相当になる。
<5.効果>
以上、本実施形態に係る動作補助装置1の制御装置100によれば、能動関節である第1の腰部関節部30を回転駆動させるアクチュエータ20の駆動力を、付勢部材151の張力Fspringにより生成される大腿部アーム部材33の推定回転トルクTspring_estをあらかじめ要求トルクTrから減算して制御する。したがって、大腿部アーム部材33に対してスライド可能に構成された大腿部装着部37を支持する付勢部材151の張力(付勢力)により大腿部アーム部材33に作用する回転トルクTspringによる制御量のずれを低減することができる。
また、制御装置100は、アクチュエータ20の駆動力をフィードフォワード制御する場合又はフィードバック制御する場合のいずれの場合においても、要求トルクTrから推定回転トルクTspring_estを減算した値に基づいてアクチュエータ20の駆動力を制御することで、大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actと要求トルクTrとのずれを低減することができる。
また、制御装置100は、スライド機構150のスライド方向への付勢部材151の変位量Δxに基づいて推定回転トルクTspring_estを求める回転トルク推定部104を備えている。このため、制御装置100は、当該推定回転トルクTspring_estを用いてアクチュエータ20の駆動力を制御することで、大腿部アーム部材33に作用する回転トルクT_actと要求トルクTrとのずれをより低減することができる。
なお、本実施形態に係る動作補助装置1おいて、人体の下腿部に装着された状態において、上方側下腿部装着部41は、例えば上方側の直径(仮想径)が下方側の直径(仮想径)よりも小さい略円錐形状に構成され、下方側への位置ずれが生じにくくなっている。また、下方側下腿部装着部42は、例えば下方側の直径(仮想径)が上方側の直径(仮想径)よりも小さい略円錐形状に構成され、上方側への位置ずれが生じにくくなっている。
また、本実施形態に係る動作補助装置1において、大腿部アーム部材33と大腿部装着部37とはスライド機構150を介して連結されていることから、大腿部装着部37よりも下方の膝部関節部40及び下腿部アーム部材35等の構成部分の重量のうち、上方側腰部固定ベルト14及び下方側腰部固定ベルト13によって支持される重量が低減される。つまり、上方側腰部固定ベルト14及び下方側腰部固定ベルト13は、主としてスライド機構150よりも上側の構成部分の重量を担うことになり、上方側腰部固定ベルト14及び下方側腰部固定ベルト13が担う重量が低減される。したがって、腰部フレーム31、第1の腰部関節部30、第2の腰部関節部90、及び大腿部アーム部材33が安定的に支持される。これにより、第1の腰部関節部30及び第2の腰部関節部90の位置が、人体の腰関節の側方から大きくずれることが抑制される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、回転トルク推定部104は、付勢部材151の張力(付勢力)により生成される回転トルクを上記式(1)に基づき推定していたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1の腰部関節部30の回転角度と付勢部材(例えば引張コイルばね)151の変位量との関係は、第1の腰部関節部30から大腿部装着部37までの距離に応じて変わり得ることから、第1の腰部関節部30の回転角度、第1の腰部関節部30と大腿部装着部37との距離及び付勢部材(例えば引張コイルばね)151の変位量に応じた推定回転トルクTspring_estのデータをあらかじめ記憶部110に記憶しておき、当該データを参照することで推定回転トルクTspring_estが求められてもよい。
また、上記実施形態では、アクチュエータ20が第1の腰部関節部30から離れた位置に配置されていたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、アクチュエータ20が第1の腰部関節部30に内蔵されていてもよい。この場合、上記実施形態におけるアクチュエータ20の駆動力により生成される回転トルクと、アクチュエータ20の出力トルクとに相当する。
また、上記実施形態では、制御装置100は、推定回転トルクTspring_estに基づき第1の腰部関節部30を回転駆動するアクチュエータ20の駆動制御を行っていたが、本発明は係る例に限定されない。アクチュエータ20により回転駆動される関節部は、他の関節であってもよい。
また、上記実施形態では、ユーザが歩行動作を行う場合に実行されるアクチュエータ20の駆動力のフィードフォワード制御又はフィードバック制御の例について説明したが、本発明は係る例に限定されない。例えば、ユーザが歩行動作、すなわち、右脚又は左脚を前後方向に動作させることなく、内転又は外転動作を行う場合においても上記実施形態に係る制御方法を実行することができる。この場合、生体信号に基づくアクチュエータの駆動の要否の判別結果は「不要」となるが、付勢部材151の張力(付勢力)による回転トルクTspring_actが大腿部アーム部材33に対して作用するため、付勢部材151の張力(付勢力)による推定回転トルクTspring_estを打ち消すようにアクチュエータ20の駆動力が制御されてもよい。具体的には、第1の腰部関節部30の回転角度及び第2の腰部関節部90の回転角度、第1の腰部関節部30と大腿部装着部37との距離及び付勢部材(例えば引張コイルばね)151の変位量に応じた推定回転トルクTspring_estのデータをあらかじめ記憶部110に記憶しておき、当該データを参照することで推定回転トルクTspring_estが求められてもよい。
また、上記実施形態では、動作補助装置が、ユーザの両脚の前後運動を補助する装置として構成されていたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば動作補助装置は、ユーザの片脚の前後運動を補助する装置であってもよい。この場合、第1の腰部関節部、第2の腰部関節部、膝部関節部、腰部フレーム、大腿部アーム部材、下腿部アーム部材、大腿部装着部及び下腿部装着部は、左右のいずれか一方にのみ設けられる。
1 動作補助装置
15 腰部フレーム
20 アクチュエータ
30 第1の腰部関節部
33 大腿部アーム部材
35 下腿部アーム部材
37 大腿部装着部
40 膝部関節部
100 制御装置
104 回転トルク推定部
106・116 アクチュエータ制御部
121 生体センサ
150 スライド機構
151・151a,151b 付勢部材

Claims (7)

  1. ユーザの所定の関節の側方に配置される関節部と、前記関節部を中心に回動可能に支持されたアーム部材と、前記アーム部材の回転トルクを生成するアクチュエータと、前記アーム部材を前記ユーザの人体の所定の部位に取り付けるための装着部材と、前記アーム部材及び前記装着部材を前記所定の方向に沿ってスライド可能に連結するスライド機構と、前記装着部材を前記関節部側に付勢する付勢部材と、を備えた動作補助装置の制御装置において、
    前記制御装置は、前記アクチュエータの駆動力を制御するアクチュエータ制御部を備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記付勢部材の付勢力に基づいて前記アクチュエータの駆動力を制御する、動作補助装置の制御装置。
  2. 前記アクチュエータ制御部は、前記付勢部材の付勢力に基づいて生成される前記アーム部材の回転トルクに基づいて前記アクチュエータの駆動力を制御する、請求項1に記載の動作補助装置の制御装置。
  3. 前記アクチュエータ制御部は、前記アーム部材を回動させる要求トルクから前記付勢部材の付勢力に基づいて生成される前記アーム部材の回転トルクを減算した値に基づいて前記アクチュエータの駆動力を制御する、請求項2に記載の動作補助装置の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記スライド機構のスライド方向への前記付勢部材の変位量に基づいて前記付勢部材の付勢力により生成される前記アーム部材の回転トルクを推定する回転トルク推定部をさらに備え、
    前記アクチュエータ制御部は、推定される前記付勢部材の付勢力により生成される前記アーム部材の回転トルクを前記要求トルクから減算した値に基づいて前記アクチュエータの駆動力を制御する、請求項3に記載の動作補助装置の制御装置。
  5. 前記関節部は前記ユーザの腰関節の側方に配置される関節部であり、前記装着部材は前記ユーザの大腿部に取り付けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の動作補助装置の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の動作補助装置の制御装置を備えた動作補助装置。
  7. ユーザの所定の関節の側方に配置される関節部と、前記関節部を中心に回動可能に支持されたアーム部材と、前記アーム部材の回転トルクを生成するアクチュエータと、前記アーム部材を前記ユーザの人体の所定の部位に取り付けるための装着部材と、前記アーム部材及び前記装着部材を前記所定の方向に沿ってスライド可能に連結するスライド機構と、前記装着部材を前記関節部側に付勢する付勢部材と、を備えた動作補助装置の制御方法において、
    前記アクチュエータの駆動力を制御する制御装置は、前記付勢部材の付勢力に基づいて前記アクチュエータの駆動力を制御する、動作補助装置の制御方法。
JP2017013935A 2017-01-30 2017-01-30 動作補助装置の制御装置及び動作補助装置並びに動作補助装置の制御方法 Pending JP2018122364A (ja)

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