JP2018121836A - 靴底構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量でかつ歩行性や衝撃吸収性が良く、歩行による足の疲れが少ない靴底構造の提供。
【解決手段】爪先領域20A、土踏まず領域20B及び踵領域20Cからなる接地側面20を有し、樹脂発泡体からなる靴底本体10と、爪先領域20Aに設けた第1の防滑部11と、踵領域20Cに設けた第2の防滑部12とを備え、第1、第2の防滑部11、12はゴム材からなり、第1の防滑部11は爪先領域20Aの表面に設けた板状の基台部26と、基台部26の表面に設けられ、基台部26とほぼ同じ平面視形状を有しかつ基台部26よりも小寸である第1の凸部27とからなる第1の防滑構造14を含み、土踏まず領域20Bは爪先領域20Aおよび踵領域20Cよりも接地方向に突出し、第1、第2の防滑部11、12の各表面11a、11b及び土踏まず領域20Bの表面20bがほぼ一体となって接地面13となることを特徴とする、靴底構造1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、靴底構造に関する。
靴底を構成する材料としては、合成樹脂やゴムなどの高分子材料や、革材料が主流となっている。特に、高分子材料からなる靴底構造は、歩行性、耐久性、防滑性や雨天時の防水性などの点で革底よりも優れ、比較的軽量かつ安価であるだけでなく、ビジネスユースからパーソナルユースまでの幅広い靴に適用できることから、広く利用されている。そして、さらなる軽量化を目指して、樹脂発泡体を靴底の材料として用いることも周知である。
特許文献1は、やや肉厚の踵支持部を有する中底部材に接地外底部材が層設された靴底構造において、中底部材がエチレン酢酸ビニル共重合体又はポリウレタンの発泡体からなり、接地外底部材が天然ゴムやその他の合成ゴムからなる靴底構造を提案する。特許文献1に記載の靴底構造では、樹脂発泡体からなる中底部材は、靴全体としての軽量化に寄与する。しかし、接地面全体が滑りにくいゴムからなる接地外底部材で覆われていることから、セラミックスタイルや大理石タイルなどが施工された床面などに対しては摩擦力が強くなりすぎて、つまづきなどを起こしやすく、歩行性の点で難がある。
また、特許文献1に記載の靴底構造には、比較的柔らかく、衝撃吸収性の良い樹脂発泡体を中底部材として用いているが、中底部材の全面にゴム材からなる接地外底部材が層設されているため、樹脂発泡体の柔らかさや衝撃吸収性が弱められてしまうという問題もある。
特許文献2は、中底部材に接地外底部材が層設された靴底構造において、接地外底部材が、爪先領域の先端側を覆う爪先用外底部材と、爪先領域における地面を踏み付ける領域を覆う踏み付け用外底部材と、土踏まず領域及び踵領域を覆う本体外底部材という3部材に分割され、爪先用外底部材と踏み付け用外底部材との間及び踏み付け用外底部材と本体外底部材との間には所定幅の溝部が設けられた靴底構造を提案する。しかしながら、この靴底構造では、接地外底部材が上記のように3分割されているものの、3部材が全てゴム材から構成されているため、セラミックスタイルや大理石タイルなどが施工された床面などを歩行する際に発生する、つまずきなどを十分に防止するには至っていない。
特開2001−70006号公報 特開2001−57901号公報
本発明の目的は、軽量でかつ歩行性や衝撃吸収性が良く、歩行による足の疲れが少ない靴底構造を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、従来技術のように靴底本体(中底部材)に樹脂発泡体を用い、かつ接地外底部材にゴム材を用いた場合でも、軽量でかつ歩行性や衝撃吸収性が良く、歩行による足の疲れが少ない所望の靴底構造が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記(1)〜(8)の靴底構造を提供する。
(1)爪先領域、それに連設された土踏まず領域、及びそれに連設された踵領域からなる接地側面を有し、樹脂発泡体からなる靴底本体と、爪先領域に設けられた第1の防滑部と、踵領域に設けられた第2の防滑部と、を備える靴底構造であって、第1、第2の防滑部はゴム材からなり、第1の防滑部は、爪先領域の表面に設けられた板状の基台部と、基台部の表面に設けられ、基台部とほぼ同じ平面視形状を有しかつ基台部よりも小寸である第1の凸部とからなる第1の防滑構造を含み、土踏まず領域は爪先領域および踵領域よりも接地方向に突出し、第1、第2の防滑部の各表面、及び土踏まず領域の表面がほぼ一体となって接地面となることを特徴とする、靴底構造。
(2)第1の凸部の表面にさらに微小凸部を設けた、上記(1)の靴底構造。
(3)合成樹脂の独立気泡発泡体が、エチレン酢酸ビニル共重合体の独立気泡発泡体である、上記(1)又は(2)の靴底構造。
(4)第2の防滑部は、その表面に、靴底本体の幅方向に延びる断面視ほぼ三角形状の凸状部が複数連設された第2の防滑構造を有する、上記(1)〜(3)のいずれかの靴底構造。
(5)爪先領域に複数の第1の防滑部が設けられ、一の第1の防滑部と他の第1の防滑部とを離隔する第1の溝部をさらに有する、上記(1)〜(4)のいずれかの靴底構造。
(6)踵領域に複数の第2の防滑部が設けられ、一の第2の防滑部と他の第2の防滑部とを離隔する第2の溝部をさらに有する、上記(1)〜(5)のいずれかの靴底構造。
(7)土踏まず領域の表面が、靴底本体長手方向及び/又は幅方向に延びる第3の溝部により、複数に分割されている、上記(1)〜(6)のいずれかの靴底構造。
(8)ゴム材が、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、及びブチルゴムよりなる群から選ばれた少なくとも1種である、上記(1)〜(7)のいずれかの靴底構造。
上記(1)の靴底構造によれば、比較的軽量な樹脂発泡体からなる靴底本体の接地側面を爪先領域、土踏まず領域及び踵領域に分け、土踏まず領域の全体を爪先領域及び踵領域よりも接地側に突出させて直接地面に接地するように構成することにより、樹脂発泡体の衝撃吸収性が生かされ易くなる。また、土踏まず領域を挟む爪先領域及び踵領域にゴム材からなる第1、第2の防滑部を設け、かつ第1の防滑部を上記所定の防滑構造とし、靴底構造全体としての接地面を所定の防滑構造を有するゴム材(第1の防滑部)と樹脂発泡体(土踏まず領域)とゴム材(第2の防滑部)とから構成することにより、歩行時にゴム材に加わる衝撃を面方向の樹脂発泡体に分散させることが可能になり、さらにセラミックスタイルや大理石タイルなどの、ゴム材との摩擦力が大きくなり易いタイルなどが施工された床面に対しても、発生する摩擦力が低減され、つまずきなどの発生を顕著に抑制することができ、ゴム材からなる接地外底部材の問題を解消できる。したがって、上記(1)の靴底構造によれば、靴底本体に用いた樹脂発泡体の軽量性を生かしつつ、歩行性、衝撃吸収性が良好で、足に加わる衝撃力が小さくなり、長時間の歩行でも足の疲れを防ぐことができる。
上記(2)の靴底構造によれば、第1の凸部の表面にさらに微小凸部を設けることにより、良好な歩行性を保持したまま、歩行面(地面や床面)に対するグリップ性を向上させることができる。
上記(3)の靴底構造によれば、靴底本体を構成する樹脂発泡体として、エチレン酢酸ビニル共重合体の独立気泡発泡体(以下「EVA発泡体」と呼ぶことがある)を用いることにより、EVA発泡体がゴムに近い性状を示すことから、良好な歩行性、衝撃吸収性などの損なうことなく、靴底全体としての一体的な履き心地を実現できる。
上記(4)の靴底構造によれば、第2の防滑部の表面に、靴底本体の幅方向に延びる断面視ほぼ三角形状の凸状部が複数連設された第2の防滑構造を設けることにより、良好な歩行性を保持したまま、歩行面(地面や床面)に対するグリップ性を一層向上させることができる。
上記(5)及び上記(6)の靴底構造によれば、爪先領域(踵領域)に設けられる第1の防滑部(第2の防滑部)を第1の溝部(第2の溝部)により互いに離隔する複数の部材に分割することにより、一つ一つの第1の防滑部(第2の防滑部)に加わる歩行時の応力、圧力又は反発力を分散かつ軽減できるので、歩行時に足に加わる衝撃力を分散して低減できるともに、つまずきを伴わないグリップ性を高め、さらに第1の防滑部(第2の防滑部)自体の耐久力を高めることができる。上記(7)の靴底構造でも、同様の効果が得られる。
上記(8)の靴底構造によれば、第1、第2の防滑部を構成するゴム材として、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、及びブチルゴムよりなる群から選ばれた少なくとも1種を用いることにより、本発明の所望の効果を得ることができる。
本発明の靴底構造は、軽量でかつ歩行性や衝撃吸収性が良く、歩行による足の疲れが少ないものである。
本発明の一実施形態の靴底構造の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の靴底構造を備える靴の外観斜視図である。 本発明の他の実施形態の靴底構造の構成を模式式に示す平面図である。
図1は、本発明の一実施形態の靴底構造1の構成を模式的に示す平面図である。図2は、図1に示す靴底構造1を靴底として備える靴100の外観斜視図である。なお、図1は左足用の靴底構造1を示すものであり、右足用の靴底構造は左足用の靴底構造1とは左右対称形に構成される。
本実施形態の靴底構造1は、本体10と、第1の防滑部11と、第2の防滑部12と、を備える。
靴底本体10は接地側面(接地側の面)20を有し、接地側面20は、主に足の爪先部分及び指の付け根部分に対応する爪先領域20Aと、爪先領域20Aに連設され、土踏まずの部分に対応する土踏まず領域20Bと、土踏まず領域20Bに連設され、踵部分に対応する踵領域20Cとが一体となった面である。
本実施形態では、接地側面20において、土踏まず領域20Bは、その全体が爪先領域20Aおよび踵領域20Cよりも接地側に突出するように構成され、後述する第1、第2の防滑部11、12をそれぞれ爪先領域20Aおよび踵領域20Cに設けた場合に、第1の防滑部11の接地側面11a、土踏まず領域20Bの接地側面20bおよび第2の防滑部12の接地側面12aが連続して一体化した接地面13を形成する。すなわち、靴底構造1の長手方向において、樹脂発泡体からなる表面(接地側面20b)が、ゴム材からなる表面(接地側面11a、12a)により挟まれた接地面13が構成される。
このような接地面13を設けることにより、ゴム材からなる第1、第2の防滑部11、12に対して加わる衝撃力が面方向の樹脂発泡体に向けて分散し易くなるので、足に加わる衝撃力が分散して軽減される。また、セラミックタイルや大理石タイルなどが施工され、ゴム材に対する摩擦力の高い床面を歩行しても、つまずきなどを起こしにくく、歩行性に優れ、また、樹脂発泡体からなる接地側面20bがゴム材で覆われることなく、接地面13の一部として露出していることから、樹脂発泡体が持つ衝撃吸収性を十分に発揮できる靴底構造1となる。
なお、本実施形態では、爪先領域20Aおよび踵領域20Cよりも接地側に突出する土踏まず領域20Bを設けたが、これに限定されず、例えば、靴底本体10の接地側面20を連続した一つの面とし、土踏まず領域20Bに樹脂発泡体からなる板状部材を設けるように構成しても、本発明の効果を得ることができる。
靴底本体10を樹脂発泡体で構成することにより、靴底構造1を軽量化できる。樹脂発泡体としては特に限定されないが、耐衝撃吸収性(特に面方向からの衝撃の吸収性)、耐久性などの観点から、独立気泡を有する樹脂発泡体(フォーム)を好ましく使用でき、エチレン酢酸ビニル共重合体フォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォームなどをより好ましく使用できる。これらの中でも。エチレン酢酸ビニル共重合体フォームが好ましい。該フォームは、ゴム材の性状に近い性状、特に低温下でもゴム材に似た性状を示すことから、靴底構造1としての一体感が得られ、靴底構造1を有する靴100の履き心地を高めることができる。
本実施形態の靴底構造1において、第1の防滑部11はゴム材からなり、靴底本体10の爪先領域20Aに設けられる。本実施形態では、複数の第1の防滑部11が設けられ、隣り合う一の第1の防滑部11と他の第1の防滑部11との間には、これらを離隔する第1の溝部21が設けられている。爪先領域20Aに複数の第1の防滑部11を設けることにより、グリップ性を高めながら、歩行時に足に加わる応力、圧力又は歩行面からの反発力などを一つ一つの第1の防滑部11に分散させて緩和することにより、足にかかる負担を減少させることができる。また、第1の防滑部11の耐久性を長期間にわたって維持することができる。
本実施形態の靴底構造1では、より具体的には、爪先領域20Aには、5つの第1の防滑部11A、11B、11C、11D、11Eが設けられ、靴底構造1の長さ方向(以下単に「縦方向」という)及び靴底構造1の幅方向(以下単に「横方向」という)に延びる複数の第1の溝部21により互いに離隔している。
第1の防滑部11Aは、第1領域22、第2領域23及び第3領域24からなり、第1領域は爪先の先端部分に相当する領域であり、横方向に延びかつ縦方向に平行な平面視ほぼ長方形状の複数の横長凸部25が形成され、第2、第3領域23、24は第1領域22から互いに離隔しながら踵方向に垂下している。第2、第3領域23、24には、板状でありかつ平面視ほぼ方形(正方形又は長方形)状の基台部26と、基台部26の表面に設けられ、基台部26とほほ同じ平面視形状を有しかつ基台部26よりも寸法が小さい第1の凸部27とからなる第1の防滑構造14が設けられている。第1の防滑構造14の個数は、第2、第3領域23、24の寸法及び形状に応じて適宜選択でき、本実施形態では、第2、第3領域23、24にそれぞれ2個ずつである。なお、第1の凸部27の個数も、基台部26の寸法に応じて適宜変更でき、単数でも複数でも良い。
第1の防滑部11Bは、第1の防滑部11Aの第2領域23を介して対向し、横方向に延びるように設けられ、第1の防滑構造14を横方向に3個ずつ、縦方向に2段で計6個有している。第1の防滑部11C、11D、11Eはそれぞれ第1の防滑部11B、第1の防滑部11Aの第2領域23及び第1の防滑部11Aの第3領域24の縦方踵側に横方向又は縦方向に延びるように配置され、第1の防滑部11Cは第1の防滑部11Bと同様に、横方向に3個ずつ、縦方向に2段で計6個の第1の防滑構造14を有している。第1の防滑部11D、11Cは縦方向に延び、横1個、縦2個で計2個の第1の防滑構造14を有している。本実施形態では第1の防滑部11は複数に分割されているが、これに限定されず、一体化して一つの部材とし、これに複数の第1の防滑構造14を設けてもよい。
第1の防滑部11A〜11Eは、爪先領域20Aに接着してもよく、また、二色成形により靴底本体10と一体的に成形してもよい。接着方法としては特に限定されず、接着剤を用いる方法、熱融着などが挙げられる。このように、靴底構造1の接地面13を前述の構造とし、かつ爪先領域20Aに複数の第1の防滑構造14を設けることにより、グリップ性を低下させることなく、歩行面(地面、路面、床面など)との摩擦係数が大きく増大してつまずきなどが起こるのを顕著に抑制し、歩行性を高めることができる。
第1の防滑部11を構成するゴム材としては各種ゴム材を限定なく使用でき、例えば、
天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴムなどが挙げられる。ゴム材は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本実施形態の靴底構造1では、靴底本体10の踵領域20Cにゴム材からなる第2の防滑部12が設けられている。第2の防滑部12を設けることにより、例えば、靴底構造1のグリップ性などを一層高めることができる。具体的には、踵領域20Cには、4個の第2の防滑部12A、12B、12C、12Dが、縦2個、横2個配置されている。縦方向の土踏まず領域20B側に位置する平面視ほぼ方形状の第2の防滑部12A、12B、及び踵領域20Cの末端側に位置し、平面視ほぼ1/4円状の第2の防滑部12C、12Dは、それぞれ、縦方向に延びる第2の溝部28により横方向に離隔し、また、第2の防滑部12A、12Bと第2の防滑部12C、12Dとは、横方向に延びる第2の溝部28により縦方向に離隔している。また、第2の防滑部12A、12B、12C、12Dの表面には、横方向に延びる断面視ほぼ三角形状の凸状部29が縦方向に複数連設された第2の防滑構造30が設けられている。
このように複数の第2の防滑部12を設けることにより、一つ一つの第2の防滑部12に加わる歩行時の応力、圧力又は反発力を分散かつ軽減できるので、歩行時に足に加わる衝撃力を分散して低減できるともに、グリップ性を高め、第2の防滑部12自体の耐久力を高めることができる。
なお、本実施形態では前述のように第2の防滑構造30を有する第2の防滑部12を設けているがこれに限定されず、平坦なゴム層からなる第2の防滑部12を設けてもよい。また、本実施形態では、複数の第2の防滑部12を設けているが、これに限定されず、一体化した一つの第2の防滑部12を設けてもよい。また、第2の防滑部12は、接着剤を用いたり、また熱融着を利用して踵領域20Cに取り付けることができ、また、2色成形などにより靴底本体10と一体成形できる。また、第2の防滑部12を構成するゴム材としては、第1の防滑部11を構成するのと同じゴム材を用いることができる。
本実施形態では、土踏まず領域20Bに形成された樹脂発泡体の接地側面20bには、横方向及び縦方向にほぼ平行に延びる第3の溝部31が形成され、接地側面20bが4つの領域に分割されている。これにより、靴底構造1のグリップ性などをさらに向上させることができる。また、本実施形態では、図1に示すように、爪先領域20Aに形成された縦方向に延びる第1の溝部21、土踏まず領域20Bに形成された縦方向に延びる第2の溝部28及び踵領域20Cに形成された縦方向に延びる第3の溝部31を線状に連結し、爪先の先端から踵の末端まで繋がる線状(直線だけでなく曲線を含んでいてもよい線状)の溝部を形成してもよい。
また、本実施形態では、土踏まず領域20Bの接地側面20bを、第1、第2の防滑部11、12の接地側面11a、12aよりもわずかに凹むように設けてもよい、そのように構成しても、接地側面11a、20b、11bが一体となって接地面13として機能し、防滑性能、衝撃吸収性能、歩行性の向上効果などが十分に発揮されるだけでなく、接地側面20bを構成する樹脂発泡体の歩行による減り、劣化が少なくなり、樹脂発泡体による衝撃吸収効果や歩行性向上効果が長期間にわたって十分に発揮され、本実施形態の靴底構造1を靴本体に貼り付けた又は接合した又は縫い付けた靴の耐久性が向上し、長く履くことができるものとなる。
本実施形態の靴底構造1は、ビジネスユースからパーソナルユース全般の靴に適用可能であるが、特に、スニーカー、ウォーキングシューズ、トレッキングシューズ、登山靴、各種スポーツ用シューズなどの、大きな動きを伴うシューズ類に好適に適用できる。また、本実施形態の靴底構造1を足を入れる靴本体(図示せず)に取り付ける際には、従来から公知の方法をいずれも採用できる。また、靴底構造1と靴本体との接合境界部分の一部又は全部には、例えば該接合境界部分を覆うように、ゴム材などからなる補強層及び/又は防水層を設けてもよい。例えば、爪先の先端の境界部分にゴム層を形成することにより、歩行性をさらに改良することができる。
図2は、本発明の第2実施形態の靴底構造2の構成を模式的に示す平面図である。靴底構造2は靴底構造1に類似し、共通する部材には同じ参照符号を付し、説明を省略する。靴底構造2は、第1の防滑部11に設けられた防滑構造14において、第1の凸部27の表面に第1の凸部27よりも縦横高さ寸法の小さい微小凸部32をさらに有していることを特徴とする。微小凸部32は、靴底構造2の歩行性、衝撃吸収性、軽量性などの好ましい特性を損なうことなく、靴底構造2の歩行面に対するグリップ性などをより一層向上させることができる。
1、2 靴底構造
10 靴底本体
11、11A、11B、11C、11D、11E 第1の防滑部
11a、12a、20、20b 接地側面
12、12A、12B、12C、12D 第2の防滑部
13 接地面
14 第1の防滑構造
20A 爪先領域
20B 土踏まず領域
20C 踵領域
21 第1の溝部
22 第1領域
23 第2領域
24 第3領域
25 横長凸部
26 基台部
27 第1の凸部
28 第2の溝部
29 凸状部
30 第2の防滑構造
31 第3の溝部
32 微小凸部
100 靴

Claims (8)

  1. 爪先領域、それに連設された土踏まず領域、及びそれに連設された踵領域からなる接地側面を有し、樹脂発泡体からなる靴底本体と、前記爪先領域に設けられた第1の防滑部と、前記踵領域に設けられた第2の防滑部と、を備える靴底構造であって、
    前記第1、第2の防滑部はゴム材からなり、
    前記第1の防滑部は、前記爪先領域の表面に設けられた板状の基台部と、前記基台部の表面に設けられ、前記基台部とほぼ同じ平面視形状を有し、かつ前記基台部よりも小寸である第1の凸部と、からなる第1の防滑構造を含み、
    前記土踏まず領域は前記爪先領域および前記踵領域よりも接地方向に突出し、前記第1、第2の防滑部の各表面、及び前記土踏まず領域の表面がほぼ一体となって接地面となることを特徴とする、靴底構造。
  2. 前記第1の凸部の表面にさらに微小凸部を設けた、請求項1に記載の靴底構造。
  3. 前記樹脂発泡体が、エチレン酢酸ビニル共重合体の独立気泡発泡体である、請求項1又は2に記載の靴底構造。
  4. 前記第2の防滑部は、その表面に、前記靴底本体の幅方向に延びる断面視ほぼ三角形状の凸状部が複数連設された第2の防滑構造を有する、請求項1〜3のいずれか1項記載の靴底構造。
  5. 前記爪先領域に複数の前記第1の防滑部が設けられ、一の前記第1の防滑部と他の前記第1の防滑部とを離隔する第1の溝部をさらに有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の靴底構造。
  6. 前記踵領域に複数の前記第2の防滑部が設けられ、一の前記第2の防滑部と他の前記第2の防滑部とを離隔する第2の溝部をさらに有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の靴底構造。
  7. 前記土踏まず領域の表面が、前記靴底本体長手方向及び/又は幅方向に延びる第3の溝部により、複数に分割されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の靴底構造。
  8. 前記ゴム材が、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、及びブチルゴムよりなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の靴底構造。
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