JP2018120754A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高天井などの施工が難しい環境での灯具の設置を簡素化することができ、電池交換が容易な照明装置を提供することが課題である。
【解決手段】実施形態の照明装置は、天井面に取り付けられる天井側構造体1と;天井面とは別の取付け面に取り付けられる下部構造体11と;を具備する。天井側構造体1は、天井面に取り付けられるアーム4と;アーム4に設けられ、発光素子を実装した基板と、基板を覆う透光性のカバー部材7aとを有する光源7と;光源7を保持する灯具本体8と;を有する灯具2を具備する。下部構造体11は、灯具2に接続され、外部電源からの給電が停止した非常時に、光源7を非常点灯用の非常灯として使用する電力を供給する電池14と、電池14の電力の光源7への供給を制御する制御部とを含むユニット13を具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、照明装置に関する。
例えば体育館や、工場、倉庫、商業施設等のような高天井には、灯具の取付高さ5m以上の一般の高天井灯具と、非常灯とが取り付けられている。一般の高天井灯具は、灯具本体内にLEDなどの発光素子を有する光源と、LED電源とが内蔵されている。非常灯は、非常灯筐体内に非常灯光源と、蓄電池と、非常灯制御用のユニットとが内蔵されている。
そして、停電時以外の通常点灯時には、外部電源からの給電により一般の高天井灯具の光源を常用点灯用光源として使用する。また、外部電源からの給電が停止した非常時(停電時)には、非常灯制御用のユニットによって非常灯に切り替え、非常灯に内蔵した蓄電池の電力を用いて非常灯の光源を点灯させる。
特開2013−201080号公報
高天井灯具は、建物の天井面から吊下げられて設置されて室内を照明する器具である。そして、高天井灯具や、非常灯は、例えば、高さ5m以上の高天井で灯具の設置や、電気配線工事などが行われる。しかしながら、例えば、灯具の取付高さ5m以上の一般の高天井は、室内の天井高が住戸やオフィス等の一般的な居室よりも高いため、通常の脚立では高さが足りないので使用できず、高天井作業用の足場を設置するなどの手間がかかる。さらに、高天井灯具や、非常灯は、定期的に点灯試験や、ランプ交換、電池交換などのメンテナンスを行う必要がある。これらの作業の度に、高天井作業用の足場を設置する必要があり、その作業が煩雑となる。
そこで、実施形態は、高天井などの施工が難しい環境での灯具の設置を簡素化することができ、電池交換が容易な照明装置を提供することが課題である。
実施形態の照明装置は、天井面に取り付けられる天井側構造体と;前記天井面とは別の取付け面に取り付けられる下部構造体と;を具備する。前記天井側構造体は、前記天井面に取り付けられる取付部と;前記取付部に設けられ、発光素子を実装した基板と、前記基板を覆う透光性のカバー部材とを有する光源と;前記光源を保持する灯具本体と;を有する灯具を具備する。前記下部構造体は、前記灯具に接続され、外部電源からの給電が停止した非常時に、前記光源を非常点灯用の非常灯として使用する電力を供給する蓄電池と、前記蓄電池の電力の前記光源への供給を制御する制御部を含むユニットとを具備する。
実施形態は、高天井などの施工が難しい環境での灯具の設置を簡素化することができ、電池交換が容易な照明装置を提供することができる。
図1は、第1の実施形態の照明装置の灯具全体の概略構成を示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態の照明装置のシステム全体の概略構成を示すブロック図である。 図3Aは、第1の実施形態の照明装置の耐熱配線を示す横断面図である。 図3Bは、第1の実施形態の照明装置の耐熱端子台を示す平面図である。 図4は、第1の実施形態の照明装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図5は、第2の実施形態の照明装置のシステム全体の概略構成を示すブロック図である。 図6は、第3の実施形態の照明装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、第1の実施形態の照明装置の耐熱配線の変形例を示す横断面図である。 図8は、第1の実施形態の照明装置の耐熱配線の他の変形例を示す横断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1乃至図4は、第1の実施形態を示す。図1は、第1の実施形態の照明装置である常用・非常点灯併用タイプの照明器具の灯具の全体の外観を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態の照明装置のシステム全体の概略構成を示す図である。図3Aは、第1の実施形態の照明装置の耐熱配線を示す横断面図である。図3Bは、第1の実施形態の照明装置の耐熱端子台を示す平面図である。図4は、第1の実施形態の照明装置の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態の照明装置は、図2に示すように天井面に取り付けられる天井側構造体1と、天井面とは別の取付け面、例えば建物の側壁下部に取り付けられる下部構造体11とを有する。
天井側構造体1は、例えば体育館や、工場、倉庫、商業施設等のような高天井に設置される灯具2(以下、高天井灯具と称する)を有する。この高天井灯具2は、高天井の天井面に吊り下げ状態で取り付けられるアーム(取付部)4と、このアーム4に設けられ、図示しない発光素子を実装した基板と、基板を覆う透光性のカバー部材7aとを有する光源7と、この光源7を保持する灯具本体8と、を有する。ここで、発光素子(直流負荷)としては、例えば、発光ダイオード(Light-emitting diode:LED)が用いられる。この場合、LEDは、高所から照明対象に対して規定の照度の照明を行い得る、高照度を取り出せるものである。カバー部材7aは、耐熱性の材料、例えばガラスによって形成されている。また、灯具本体8は、金属などの耐熱材料で形成されている。
灯具本体8は、図示しない矩形平板状のプレートにおける一方の面側(図1中で下面側)に、複数のLED素子が実装された基板が配置されている。プレートの他面側(図1中で上面側)には、複数の放熱フィン9が一体に設けられている。そして、本実施形態の高天井灯具2は、内部に実装された複数のLED素子を発光させることにより、図1及び図2に示した下方向に位置する広範囲の空間を照明する。ここで、光源7は、灯具2の直下方向に光度ピークの配光を持つ。また、高天井灯具2は、この高照度LEDからの照明光を高所から照明対象に対して規定の領域を照明し得るようにする、配光部材を有している。さらに、灯具本体8は、端子台3を有する。この端子台3は、耐熱配線5の一端側が接続されている。
耐熱配線5は、図3Aに示すように例えば、銅線などの心線5aの周囲を耐熱性を有する耐熱シース5bで被覆した耐火ケーブルが使用される。耐熱シース5bの周囲は、ビニール樹脂5cで被覆されている。耐熱シース5bは、一般のFケーブルの心線5aの被覆材よりも径が大きくなる。そのため、図3Bに示すように端子台3の配線挿入穴6の径も、一般のFケーブル用の配線挿入穴よりも径が大きくなる。また、端子台3も耐熱性を有する耐熱端子台3であることが好適である。これにより、非常点灯用照明器具としての基本要求機能が満たされる。すなわち、周囲温度140℃の雰囲気の中で30分間点灯を維持できる構造となる。
下部構造体11は、常用点灯用電源としてのLED電源12と、蓄電池などの電池14と、制御部を含むユニット13とを具備する。ユニット13には、耐熱配線5の他端側が接続されている。耐熱配線5は、例えば建物の壁面に固定されている。このユニット13の制御部は、LED電源12と電池14との切り替えを制御する。そして、停電時以外の通常時には、ユニット13の制御部によってLED電源12が高天井灯具2に接続された状態に切り替えられる。この場合には、高天井灯具2の光源7を常用点灯用光源として使用する。また、外部電源からの給電が停止した非常時には、ユニット13の制御部によって電池14が高天井灯具2に接続された状態に切り替えられる。この場合には、電池14から高天井灯具2の光源7を非常点灯用の非常灯として使用する電力を供給する。なお、高天井灯具2の光源7を非常灯として使用する場合の光源7の配光は、通常時の光源7の配光と一致している。
このように本実施形態では、高天井灯具2のLEDの電源としては、LED電源12と電池14の2系統が設けられている。これらLED電源12と電池14は、制御用のユニット13により、切り替えて使用される。
具体的には、通常はLED電源12が用いられ、停電時に電池14に切り替えられる。LED電源12は、商用電力を供給する系統電源に接続され、交流(AC)電圧を直流(DC)電圧に変換する。電池14は、ユニット13を介してLED電源12により充電される蓄電池である。
ユニット13は、ユーザ(一般ユーザ又は保守員)が操作する図示しない操作盤や無線端末などからのユーザ指示入力に応じて、高天井灯具2のLEDの点灯制御を行う。ユニット13は、無線端末と通信を行うための無線装置と、操作盤や無線端末などからのユーザ指示入力に応答した制御を行う制御部と、各種情報を表示する表示部と、を備える。制御部は、例えば、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Field Programmable Gate Array(FPGA)、又はCentral Processing Unit(CPU)等の集積回路を含む。この制御部集積回路の動作は、ユニット13内に設けられた記録装置に記録されたプログラム、又は制御部集積回路内の記録領域に記録されたプログラムに従って行われる。表示部は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の小型の表示装置を含む。なお、このユニット13においても、自身の動作電源として、通常はLED電源12を用い、停電時に電池14に切り替える機能を有する。このユニット13自身の動作電源の切り替えについては、制御部によりソフトウェア的に切り替えることもできるが、ハードウェア回路により強制的に切り替わることが望ましい。
さらに、下部構造体11は、例えば高天井灯具2の点検機構や、電池14のバッテリー異常を表示する表示用モニターなどが装備されていることが望ましい。
次に、図4を用いて、本実施形態に係る照明装置の動作フローの例を説明する。図4のフローは、LED電源12からユニット13への給電が開始されて、ユニット13が有する制御部が、ユニット13内に設けられた記録装置に記録されたプログラム、又は制御部集積回路内の記録領域に記録されたプログラムを起動することによってスタートする。
まず、ユニット13の制御部は、系統電源からLED電源12への給電状態をモニタリングすることで、地域停電や火災等によって系統電源からLED電源12への給電が遮断され、停電が発生しているか否かを判断する(Act1)。ここで、停電が発生していないと判断した場合には、制御部は、電池14に充電されている蓄電量をチェックし(Act2)、電池14の蓄電量が予め規定された閾値蓄電量以上であるか否かにより、電池OKであるかどうかを判断する(Act3)。もしここで、電池蓄電量が閾値蓄電量未満で、電池NGと判断されたならば、制御部は、ユニット13内の表示部に電池14警告を表示して(Act4)、動作を上記Act1に戻す。この電池警告の表示に応じて、ユーザは、電池14の交換等を行うことになる。
また、上記Act3において、電池OKであると判断したならば、制御部は、操作盤や無線端末からの点検指示入力が有ったか否かを判断する(Act5)。ここで、点検指示入力が有ったと判断したならば、制御部は、その点検指示入力に応じた点検動作を実施し、その結果を表示部に表示する(Act6)。この点検動作及び結果表示は、本実施形態とは直接関係する動作ではないので、その説明は省略する。その後、制御部は、上記Act1の動作に戻る。
また、上記Act5において、点検指示入力が無いと判断したならば、制御部は、操作盤や無線端末などに設けられた高天井灯具2の点灯SWがON状態とされているか否かを判断する(Act7)。ここで、高天井灯具2の点灯SWがON状態とされていない、つまりOFF状態であると判断したならば、高天井灯具2を消灯する(Act8)。その後、制御部は、上記Act1の動作に戻る。また、高天井灯具2の点灯SWがON状態とされていると判断したならば、高天井灯具2を点灯する(Act9)。この場合、LED電源12を駆動電源として用いて、高照度の照明が得られるように点灯する。その後、制御部は、上記Act1の動作に戻る。
一方、上記Act1において、停電が発生していると判断した場合、制御部は、自身の動作電源及び高天井灯具2の駆動電源を、LED電源12から電池14に切り替える(Act10)。なお、制御部自身の動作電源に関しては、前述したように、ハードウェア回路により強制的に切り替わるように構成した方が望ましい。そして、制御部は、高天井灯具2を非常灯として点灯する(Act11)。この場合、電池14を駆動電源として用いて、各国の法律等により非常灯として規定されている照度が照明対象において得られるような光量となるように、高天井灯具2を点灯する。また、この非常灯としての高天井灯具2を点灯は、点灯SWの状態に依らない、つまり、点灯SWがOFF状態であったとしても、行われる。
なお、上記Act3における電池OKの判断基準である閾値蓄電量は、この非常灯としての高天井灯具2を点灯が、各国の法律等により規定される停電時の非常灯の点灯時間、例えば30分を少なくとも満たし得るだけの値として設定される。
こうして高天井灯具2を非常灯として点灯したならば、制御部は、地域停電等による停電が復旧したか否かを判断する(Act12)。ここで、停電が復旧していないと判断した場合には、制御部は、上記Act11の動作に戻る。
そして、停電が復旧したならば、制御部は、自身の動作電源及び高天井灯具2の駆動電源を、電池14からLED電源12に切り替える(Act13)。その後、制御部は、操作盤や無線端末などに設けられた高天井灯具2の点灯SWがON状態とされているか否かを判断する(Act14)。ここで、高天井灯具2の点灯SWがOFF状態であれば、制御部は、高天井灯具2を消灯し(Act15)、その後、上記Act1の動作に戻る。また、高天井灯具2の点灯SWがON状態とされていれば、制御部は、高天井灯具2を点灯する(Act16)。この場合、非常灯としての点灯時よりも高照度の照明が得られるように点灯する。その後、制御部は、上記Act1の動作に戻る。
そこで、本実施形態の照明装置では、高天井の天井面に取り付けられる天井側構造体1と、天井面とは別の取付け面、例えば建物の側壁下部に取り付けられる下部構造体11とを有する。下部構造体11は、常用点灯用電源としてのLED電源12と、蓄電池などの電池14と、制御部を含むユニット13とを具備する。これにより、停電時以外の通常時には、ユニット13の制御部によってLED電源12が高天井灯具2に接続された状態に切り替えられる。この場合には、高天井灯具2の光源7を常用点灯用光源として使用する。
また、外部電源からの給電が停止した非常時には、ユニット13の制御部によって電池14が高天井灯具2に接続された状態に切り替えられる。この場合には、電池14から高天井灯具2の光源7を非常点灯用の非常灯として使用する電力を供給する。
したがって、本実施形態では、高天井灯具2の光源7を常用点灯用光源と、非常点灯用の非常灯とを共用して使用できるので、高天井灯具2に非常灯として使用する蓄電池などの電池14を組み込む必要がない。そのため、高天井灯具2を軽量化することができ、高天井灯具2を高天井に設置する作業を簡素化することができる。さらに、本実施形態では、高天井に高天井灯具2とは別個に専用の非常灯を設置する作業が不要になる効果もある。
また、高天井の天井面よりも下方に配置されている下部構造体11に非常点灯用の電池14を設置することができるので、電池14の交換作業を高天井の天井面で行う必要がない。さらに、下部構造体11に、例えば高天井灯具2の点検機構や、電池14のバッテリー異常を表示する表示用モニターなどを装備することにより、高天井灯具2の点検作業や、電池14の交換作業などを下部構造体11の周辺で行うことができる。そのため、高天井に設置される天井側構造体1の周辺の高所での作業を少なくできるので、その作業性を高めることができる。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態の照明装置のシステム全体の概略構成を示す図である。なお、図5中で、図1乃至図4と同一部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、天井側構造体1として複数の高天井灯具2が高天井に設置される構成にした例である。本実施形態の複数の高天井灯具2は、それぞれ耐熱配線5を介して下部構造体11のユニット13に接続されている。
図5に示すように、複数の高天井灯具2がユニット13に接続される場合には、図4の上記Act8およびAct15における高天井灯具2の消灯、上記Act9およびAct16における高天井灯具2の点灯、および、上記Act1における高天井灯具2の非常灯としての点灯は、ユニット13に接続された複数の高天井灯具2の全てを対象として行われる。
本実施形態では、複数の高天井灯具2を非常灯として使用する場合に、下部構造体11の1つのユニット13のみを使用することで複数の高天井灯具2を全て制御することができる。そのため、電池14の交換作業を高天井の天井面で行う必要がないので、その作業を簡素化することができる。さらに、複数の高天井灯具2を全て下部構造体11の周辺で一括管理できるので、高天井灯具2の点検作業や、電池14の交換作業などを天井側構造体1の周辺の高所での作業を少なくできる。そのため、これらの作業性を高めることができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、図5の第2の実施形態の照明装置のシステムのように複数の高天井灯具2が高天井に設置される構成の変形例である。本実施形態では、図5の第2の実施形態の照明装置のシステムを対象とする。この照明装置のシステムにおいて、下部構造体11のユニット13に接続されている高天井灯具2の数によって、非常灯点灯時の電池14の放電出力を調整する調整部31(図5参照)を有する。
図6は、第3の実施形態の照明装置の動作を説明するためのフローチャートである。図6に示すように、図4の上記Act8における高天井灯具2の消灯および上記Act9における高天井灯具2の点灯は、ユニット13に接続された複数の高天井灯具2の全てを対象として行われる。
また、停電発生時には、上記Act10において自身の動作電源及び高天井灯具2の駆動電源を電池14に切り替えた後、ユニット13に接続されている高天井灯具2の数に応じた電池放電出力を算出する(Act21)。この場合、前述したように、各国の法律等により、停電時の非常灯の照度および点灯時間の最低値は規定されているため、この規定を満たすように、高天井灯具2の数に応じた電池放電出力を決定することが必要である。こうして電池放電出力が算出されたならば、制御部は、その算出した電池放電出力にて、ユニット13に接続されている全ての高天井灯具2を非常灯として点灯する(Act22)。
その後は、上記Act15における高天井灯具2の消灯および上記Act16における高天井灯具2の点灯が、ユニット13に接続された複数の高天井灯具2の全てを対象として行われることを除いて、図4のフローと同じである。
そこで、本実施形態では、高天井灯具2の数によって、非常灯点灯時の電池14の放電出力を調整する調整部を設けたので、電池14は、無駄な放電をせずに点灯時間を長くできる。さらに、電池14の無駄な放電を少なくできるので、電池14の電池容量を削減(コンパクトに)できる。
[変形例]
図7および図8は、第1の実施形態の変形例を示す。
図7は、第1の実施形態の照明装置の耐熱配線5の変形例を示す横断面図である。本変形例は、一般のFケーブル21の周囲に耐火処理として金属の電線管25を配設したものである。ここで、一般のFケーブル21は、銅線などの心線5aの周囲が内側のビニール樹脂23で被覆されている。さらに、このビニール樹脂23の外側が外側のビニール樹脂24で被覆されている。そして、本変形例では、この外側のビニール樹脂24の周囲に隙間を開けて金属の電線管25を配設したものである。これにより、前述した非常点灯用照明器具としての基本要求機能が満たされる。
図8は、第1の実施形態の照明装置の耐熱配線5の他の変形例を示す横断面図である。本変形例は、図7の一般のFケーブル21と、金属の電線管25との間の隙間に耐熱材料26をさらに埋め込んだものである。これにより、耐火性能をさらに高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…天井側構造体、2…高天井灯具、3…端子台、4…アーム、5…耐熱配線、5a…心線、5b…耐熱シース、5c…ビニール樹脂、6…配線挿入穴、7…光源、7a…カバー部材、8…灯具本体、9…放熱フィン、11…下部構造体、12…LED電源、13…ユニット、14…電池、21…Fケーブル、23…ビニール樹脂、24…ビニール樹脂、25…電線管、26…耐熱材料、31…調整部。

Claims (6)

  1. 天井面に取り付けられる天井側構造体と;
    前記天井側構造体とは別の取付け面に取り付けられる下部構造体と;
    を具備し;
    前記天井側構造体は;
    前記天井面に取り付けられる取付部と;
    前記取付部に設けられ、発光素子を実装した基板と、前記基板を覆う透光性のカバー部材とを有する光源と;
    前記光源を保持する灯具本体と;
    を有する灯具を具備し;
    前記下部構造体は;
    前記灯具に接続され、外部電源からの給電が停止した非常時に、前記光源を非常点灯用の非常灯として使用する電力を供給する蓄電池と、前記蓄電池の電力の前記光源への供給を制御する制御部を含むユニットとを具備する照明装置。
  2. 前記天井側構造体は、前記灯具の取付高さが少なくとも5m以上の高天井器具を有し;
    前記光源は、前記灯具の直下方向に光度ピークの配光を持つ請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記天井側構造体は、前記灯具を複数有し;
    すべての前記灯具が前記ユニットに接続されている請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記ユニットは、接続されている前記灯具の数によって前記非常灯の前記蓄電池の電池放電出力を調整する調整部を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記灯具本体は、耐熱性器具で形成され;
    前記灯具と、前記下部構造体との間は、耐熱配線で接続されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記下部構造体は;
    前記灯具に接続され、前記光源を常用点灯用光源として使用する常用点灯用電源をさらに有し;
    前記制御部は、前記常用点灯用電源と前記蓄電池との切り替えを制御し、外部電源からの給電が停止した非常時に、前記蓄電池を前記灯具に接続させる状態に切り替える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照明装置。
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