JP2018120707A - 蓄電モジュール - Google Patents

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一輝 山内
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Kazuya Yamada
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Abstract

【課題】集電体の変形を抑制することが可能な蓄電モジュールを提供する。【解決手段】集電体34は、枠体50によって保持される縁部342、及び、縁部342の内側に位置し積層方向から見たときに矩形形状を有する本体部341を有する集電体34と、集電体34の本体部341の一方面上に設けられ、積層方向から見たときに矩形形状を有する正極層36と、集電体34の本体部341の他方面上に設けられ、積層方向から見たときに正極層36の矩形形状よりも大きい矩形形状を有する負極層38と、を含み、負極層38は、積層方向から見たときに正極層36の内側に位置する第1の部分381及び正極層36の外側に位置する第2の部分382を有し、負極層38の第2の部分382は、集電体34の本体部341の少なくとも一つの隅部341aにおいて、第1の部分381の厚みよりも大きい厚みを有する。【選択図】図3

Description

本発明の一側面は、蓄電モジュールに関する。
集電体と、集電体の一方面上に設けられた正極層と、集電体の他方面上に設けられた負極層とを含むバイポーラ電極が積層された積層体を有する蓄電モジュールが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−78109号公報
バイポーラ電極が積層された積層体を有する蓄電モジュールでは、例えば、各バイポーラ電極の集電体の縁部が枠体によって保持されている。この場合、電池内部の圧力変動等によって集電体が変形し、電池の特性の劣化や内壁からの電解液の漏洩や飛散を生ずるおそれがある。
本発明の一側面は、集電体の変形を抑制することが可能な蓄電モジュールを提供する。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、積層された複数のバイポーラ電極を備える蓄電モジュールであって、複数のバイポーラ電極の少なくとも一つは、枠体によって保持される縁部、及び、縁部の内側に位置し複数のバイポーラ電極の積層方向から見たときに矩形形状を有する本体部を有する集電体と、集電体の本体部の一方面上に設けられ、積層方向から見たときに矩形形状を有する正極層と、集電体の本体部の他方面上に設けられ、積層方向から見たときに正極層の有する矩形形状よりも大きい矩形形状を有する負極層と、を含み、負極層は、積層方向から見たときに正極層の内側に位置する第1の部分及び正極層の外側に位置する第2の部分を有し、負極層の第2の部分は、集電体の本体部の少なくとも一つの隅部において、第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有する。
上記の蓄電モジュールでは、バイポーラ電極に含まれる集電体のうち、枠体によって保持される縁部の内側に位置する本体部の少なくとも一つの隅部において、負極層の厚みが大きくなっている。矩形形状を有する集電体の本体部の隅部は、他の部分と比較して枠体による拘束の影響が大きいので、変形しやすい傾向にある。上記の蓄電モジュールでは、集電体の本体部の隅部における負極層の厚みが大きくなっているので、隅部の強度を高めることができる。したがって、集電体の変形を抑制することができる。
負極層の第2の部分は、集電体の本体部の4つの隅部において、第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有してもよい。これにより、矩形形状の集電体の本体部の4つすべての隅部の強度を高め、集電体の変形の抑制効果をさらに向上させることができる。
集電体の本体部は、積層方向から見たときに長方形形状を有し、負極層の第2の部分は、集電体の本体部の長手方向に位置する2つの隅部の間の少なくとも一部において、第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有してもよい。集電体の本体部の長手方向の2つの隅部の間の部分は、例えば短手方向に位置する2つの隅部の間の部分と比較して変形しすい傾向にあるので、この部分についても負極層の厚みを大きくして強度を高めることで、集電体の変形の抑制効果をさらに向上させることができる。
負極層の第2の部分のうちの第1の厚みよりも大きい厚みを有する部分は、負極層の第1の部分の空隙率よりも大きい空隙率を有してもよい。この場合、一定の空隙率を有する負極層の中央部を圧縮して第1の部分を形成することにより、第2の部分のうちの第1の厚みよりも大きい厚みを有する部分の空隙率を第1の部分の空隙率よりも大きくすることができる。
本発明の一側面によれば、集電体の変形を抑制することが可能な蓄電モジュールが提供され得る。
蓄電モジュールを備え得る蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。 図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。 図2の蓄電モジュールの一部を拡大した概略断面図である。 図2のIV−IV線に沿った蓄電モジュールの概略断面図である。 変形例に係る蓄電モジュールの概略断面図である。 変形例に係る蓄電モジュールの概略断面図である。 変形例に係る蓄電モジュールの概略断面図である。 変形例に係る蓄電モジュールの概略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。図面には必要に応じてXYZ直交座標系が示される。
図1は、実施形態に係る蓄電モジュールを備え得る蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。同図に示す蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えてもよい。蓄電モジュール12は例えばバイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、例えばニッケル水素二次電池である。
複数の蓄電モジュール12は、例えば金属板等の導電板14を介して積層され得る。蓄電モジュール12及び導電板14は、蓄電モジュール12の積層方向(Z方向)から見たときに例えば矩形形状を有する。各蓄電モジュール12の詳細については後述する。導電板14は、積層方向において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向に直列に接続される。積層方向において、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には負極端子26が接続されている。正極端子24は、接続される導電板14と一体であってもよい。負極端子26は、接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向に交差する方向(X方向)に延在している。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
導電板14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部に設けられた複数の空隙14aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12からの熱を効率的に外部に放出できる。各空隙14aは例えば積層方向に交差する方向(Y方向)に延在する。図1に示される例では、導電板14は、積層方向から見たときに蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じかそれより大きくてもよい。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向に拘束する拘束部材16を備え得る。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は、積層方向から見たときに例えば矩形形状を有する。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きくなっており、各拘束プレート16A,16Bは、蓄電モジュール12よりも大きくなっている。拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16A1が、積層方向から見たときに蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16B1が、積層方向から見たときに蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。各拘束プレート16A,16Bが積層方向から見たときに矩形形状を有する場合、挿通孔16A1及び挿通孔16B1は、拘束プレート16A,16Bの角部に位置する。
一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔16A1に通され、他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向に拘束荷重が付加される。
図2〜図4を参照して、蓄電モジュールの詳細について説明する。図2は、図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。図3は、図2の蓄電モジュールの一部を拡大した概略断面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った蓄電モジュールの概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール12は、積層体30と、枠体50とを含む。
積層体30は、積層された複数のバイポーラ電極32と、セパレータ40とを含む。積層体30は、バイポーラ電極32の積層方向(Z方向)から見たときに例えば矩形形状を有する。以下、バイポーラ電極32の積層方向を、単に「積層方向」という場合もある。
バイポーラ電極32は、集電体34(例えば電極板)と、正極層36と、負極層38とを含む。
集電体34は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。集電体34は、本体部341と、縁部342とを有する。本体部341は、枠体50によって保持される縁部342の内側に位置する部分である。本体部341は、積層方向から見たときに矩形形状を有する。図4に示される例では、本体部341は、積層方向から見たときにX方向を長手方向とする長方形形状を有する。
正極層36は、集電体34の一方面上に設けられる。正極層36は、積層方向から見たときに矩形形状を有する。正極層36を構成する正極活物質の例は、水酸化ニッケルである。正極層36は、集電体34の一方面上に正極活物質を例えば塗工することによって設けられる。
負極層38は、集電体34の他方面上に設けられる。負極層38は、積層方向から見たときに正極層36の有する矩形形状よりも大きい矩形形状を有する。積層方向から見たときに、負極層38の外縁38aは、正極層36の外縁36aよりも外側に位置している。負極層38の外縁38aは、枠体50の第1樹脂部52(後述)に至っていてもよい。負極層38を構成する負極活物質の例は、水素吸蔵合金である。負極層38は、集電体34の他方面上に負極活物質を例えば塗工することによって設けられる。
なお、集電体34の縁部342は、正極活物質及び負極活物質の塗工されない未塗工領域となっており、当該未塗工領域が枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52(後述)に埋没して保持される領域となっている。
本実施形態では、負極層38が、第1の部分381と、第2の部分382とを含む。第1の部分381は、積層方向から見たときに正極層36の内側に位置する部分である。積層方向から見たときに、負極層38の第1の部分381は、正極層36と重なっている。第2の部分382は、積層方向から見たときに正極層36の外側に位置する部分である。積層方向から見たときに、第1の部分381と第2の部分382との境界は、正極層36の外縁36aに位置している。
第2の部分382は、集電体34の本体部341の少なくとも一つの隅部341aにおいて、第1の部分381よりも厚みの大きい厚みを有する。図3及び図4に示されるように、第2の部分382は、集電体34の本体部341の4つの隅部341aにおいて、肉厚部382aを有する。肉厚部382aは、第2の部分382において第1の部分381の厚みよりも大きい厚みを有する部分である。肉厚部382aの厚みは、例えば、第1の部分381の厚みの1.02倍〜1.21倍であり、さらには1.05倍〜1.15倍が好適である。第2の部分382における肉厚部382a以外の部分の厚みは、第1の部分381の厚みと同じであってよい。肉厚部382aを得る手法は特に限定されないが、例えば、負極層38を集電体34の本体部341に設ける際、隅部341aにおける負極活物質の塗工量を他の部分よりも多くすることで肉厚部382aを得ることができる。また、負極層38の第2の部分382全体の厚みが第1の部分381の厚みよりも大きくなるようにしてから、第2の部分382の一部を削って薄くすることでも、残りの部分を肉厚部382aとして得ることができる。第2の部分382全体の厚みを第1の部分381の厚みよりも大きくするために、例えば全体が一定の厚みを有する負極層の中央部分を圧縮するという手法が用いられてよい。この場合、肉厚部382aを含む第2の部分382の空隙率は、第1の部分381の空隙率よりも大きくなる。第2の部分382の肉厚部382aの形状は特に限定されないが、図4に示される例では、肉厚部382aは、積層方向から見たときに隅部341aを覆うようにX軸方向およびY軸方向に延在するL字形状を有する。
セパレータ40は、積層方向において隣り合う一方のバイポーラ電極32の正極層36と、他方のバイポーラ電極32の負極層38との間に配置される。セパレータ40は、積層方向から見たときに例えば矩形形状を有する。セパレータ40の矩形形状は、例えば負極層38の有する矩形形状と同じ大きさであってよい。なお、上述のように負極層38では肉厚部382aの厚みが大きくなっているので、セパレータ40は、負極層38の厚み変化にフィットするように、セパレータ40の縁部が肉厚部382aの部分だけ負極層38から遠ざかるように変形した形状を有し得る。積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極層36は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極層38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極層38は、セパレータ40を挟んで積層方向において隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極層36と対向している。積層方向において、積層体30の一端には、内側面上に負極層38が設けられた集電体34(負極側終端電極)が配置され、他端には、内側面上に負極層38が設けられた集電体34(正極側終端電極)が配置される。負極側終端電極の負極層38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極層36と対向している。正極側終端電極の正極層36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極層38と対向している。これら終端電極の集電体34はそれぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
セパレータ40は、例えばシート状に形成されている。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ40は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
枠体50は、積層方向に延在する積層体30の側面30aにおいて集電体34の縁部342を保持する。枠体50は、積層体30の側面30aを取り囲むように構成されている。枠体50の側面は、バイポーラ電極32の積層方向から見たときに、例えば矩形形状を有する。枠体50の側面は、4つの矩形面から構成され得る。枠体50は集電体34の縁部342を保持する第1樹脂部52と、積層方向から見たときに第1樹脂部52の周囲に設けられる第2樹脂部54とを備え得る。
枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の集電体34の一方面(正極層36が設けられる面)から縁部342における集電体34の端面にわたって設けられている。積層方向から見たときに、第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の集電体34の縁部342全周にわたって設けられている。隣り合う第1樹脂部52同士は、バイポーラ電極32の集電体34の他方面(負極層38が設けられる面)の外側に延在する面において例えば溶着されている。その結果、第1樹脂部52には、各バイポーラ電極32の集電体34の縁部342と同様に、積層体30の両端に配置された集電体34の縁部も第1樹脂部52に埋没した状態で保持される。これにより、積層方向において隣り合う集電体34、34間には、当該集電体34、34と第1樹脂部52とによって気密に仕切られた内部空間V(図2)が形成される。内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容される。
枠体50の外壁を構成する第2樹脂部54は、積層方向において積層体30の全長にわたって延在する筒状部である。第2樹脂部54は、積層方向に延在する第1樹脂部52の外側面を覆っている。第2樹脂部54は、積層方向に延在する内側面において第1樹脂部52の外側面に例えば溶着されている。
枠体50(第1樹脂部52及び第2樹脂部54)は、例えば絶縁性の樹脂を用いた射出成形によって矩形の筒状に形成されている。枠体50を構成する樹脂材料の例は、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等である。
以上説明した蓄電モジュール12では、矩形形状を有する集電体34の縁部342が、枠体50の第1樹脂部52によって保持されている。この場合、本体部341の隅部341aは、本体部341の他の部分と比較して枠体50による拘束の影響が大きい。具体的に、図4を参照して説明すると、本体部341のうち、隅部341a以外の部分では、本体部341の長手方向(X方向)または短手方向(Y方向)の一辺でのみ枠体50によって固定されるのに対し、隅部341aでは、本体部341の長手方向(X方向)及び短手方向(Y方向)の二辺で枠体50によって固定されることになるので、その分、XY平面における自由度が小さくなる。そのため、本体部341の隅部341aは、本体部341の他の部分と比較して変形しやすい傾向にある。本実施形態に係る蓄電モジュール12では、集電体34の本体部341の隅部341aにおいて、負極層38の第2の部分382が肉厚部382aを有するので、本体部341の隅部341aの強度を高めることができる。したがって、集電体34の変形を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、積層された複数のバイポーラ電極32のすべてにおいて、負極層38の第2の部分382が肉厚部382aを有する例について説明したが、すべてのバイポーラ電極32において負極層38の第2の部分382が肉厚部382aを有する必要はない。積層された複数のバイポーラ電極32のうちの少なくとも一つのバイポーラ電極32において負極層38の第2の部分382が肉厚部382aを有していれば、その負極層38が設けられた集電体34の変形を抑制することができ、それによって、たとえば積層方向に隣り合う集電体34との接触(短絡等)による電池性能の低下を抑制することができる。
さらには、先に説明したように、負極層38を構成する負極活物質は例えば水素吸蔵合金であり、この場合、負極層38は、蓄電モジュール12内で電池容量に対して過剰に充電された場合に発生する酸素を吸収し、かつ負極から発生した水素ガスを吸蔵することで枠体50の内部圧力を抑制し電解液(不図示)の飛散や漏洩を防止するという機能も有する。なお、上記のように、充電時に酸素や水素の発生を抑制するために設けられる、正極層36の容量より大きな負極層38の容量を充電リザーブという。本実施形態のように負極層38が厚みの大きい肉厚部382aを有すると、その分、負極層38の量が多くなるので、例えば蓄電モジュール12の充電末期のガス発生に伴う気体水素の負極層38への吸蔵反応を促進させ、蓄電モジュール12の内圧の上昇を抑制しやすくするという効果が得られる。負極層38が、積層方向から見たときに正極層36の有する矩形形状よりも大きい矩形形状を有することによっても、その分、負極層38の量が多くなるので、同様の効果が得られる。
負極層38の第2の部分382は、集電体34の本体部341の4つの隅部341aにおいて、肉厚部382aを有してもよい。これにより、矩形形状の集電体34の本体部341の4つすべての隅部341aの強度を高め、集電体34の変形の抑制効果をさらに向上させることができる。
肉厚部382aは、第1の部分381の空隙率よりも大きい空隙率を有してもよい。この場合、一定の空隙率を有する負極層38の中央部を圧縮して第1の部分381を形成することにより、肉厚部382aを含む第2の部分382の空隙率を第1の部分381の空隙率よりも大きくすることができる。この空隙は、蓄電モジュール12内で電池容量に対して過剰に充電された場合に生じた酸素ガス溜まり近くに位置するため、効率良く酸素ガスを吸収することができる。このような圧縮を用いて肉厚部382aを得る手法の例を次に説明する。この手法は、積層前のバイポーラ電極32のそれぞれに対して行われ得る。
まず、一定の厚みを有する負極層38が塗布された集電体34を準備する。つまり、圧縮前の負極層38では、第1の部分381に対応する部分の厚みと、第2の部分382に対応する部分の厚みとが同じである。圧縮前の負極層38は、全体にわたって一定の空隙率を有する。次に、例えばプレス機を用いて、負極層38の中央部分を圧縮する。これにより、負極層38において、第1の部分381及び第1の部分381の厚みよりも大きい厚みを有する第2の部分382が形成される。このようにして形成された第2の部分382は、第1の部分381の空隙率よりも大きい空隙率を有する。その後、第2の部分382のうち肉厚部382aに対応する部分以外の部分において負極活物質の一部を除去することによって、肉厚部382aが得られる。負極活物質の除去の手法は特に限定されないが、例えば超音波処理によって負極活物質を部分的に除去してもよいし、液体窒素、液体ヘリウムなどの液化ガスの供給によって負極層38中の負極活物質同士を結着させているバインダのガラス遷移温度以下とすることで脆くなった負極活物質をスクレーパ等で掻き取ってもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、負極層38の第2の部分382が、集電体34の本体部341の4つの隅部341aにおいて肉厚部382aを有する例について説明したが、第2の部分382は、少なくとも一つの隅部341aにおいて肉厚部382aを有していればよい。図5に示される例では、第2の部分382は、4つの隅部341aのうちの3つの隅部341aにおいて肉厚部382aを有しており、残りの1つの隅部341aにおいては肉厚部382aを有していない。
また、負極層38の第2の部分382は、隅部341a以外の部分にも肉厚部を有していてもよい。例えば、第2の部分382は、集電体34の本体部341の長手方向に位置する2つの隅部341aの間の少なくとも一部において、第1の部分381の厚みよりも大きい厚みを有していてよい。集電体34の本体部341の長手方向の2つの隅部341aの間の部分は、例えば短手方向に位置する2つの隅部341aの間の部分と比較して変形しすい傾向にあるので、この部分についても負極層38の厚みを大きくして強度を高めることで、集電体34の変形の抑制効果をさらに向上させることができる。加えて、集電体34の本体部341の短手方向の2つの隅部341aの間の部分についても、負極層38の厚みを大きくしてよい。
図6及び図7に示される例では、第2の部分382は、肉厚部382b及び肉厚部382cを更に有する。肉厚部382bは、集電体34の本体部341の長手方向(X方向)に位置する2つの隅部341aの間の少なくとも一部に設けられる。肉厚部382cは、集電体34の本体部341の短手方向(Y方向)に位置する2つの隅部341aの間の少なくとも一部に設けられる。肉厚部382b及び肉厚部382cは、第1の部分381の厚みよりも大きい厚みを有する。肉厚部382b及び肉厚部382cの厚みは、肉厚部382aの厚みと同じであってよい。肉厚部382b及び肉厚部382cは、積層方向から見たときに例えば矩形形状を有する。
具体的に、肉厚部382bは、集電体34の本体部341の対向する2つの長手方向の辺部に設けられ得る。各辺部において、肉厚部382bは、本体部341の中心を通る長軸線に対して、対称に設けられてもよいし、非対称に設けられてもよい。非対称に設けられる場合、図6に示される例では、集電体34の本体部341の長手方向の2つの辺部のうちの一方(Y軸負方向側)の辺部に設けられる肉厚部382bが一つであるのに対し、他方(Y軸正方向側)の辺部に設けられる肉厚部382bが二つであり、各辺部に設けられる肉厚部382bの数が異なっている。
肉厚部382cも、集電体34の本体部341の対向する2つの短手方向の辺部に設けられ得る。各辺部において、肉厚部382cは、本体部341の中心を通る短軸線に対して、対称に設けられてもよいし、非対称に設けられてもよい。非対称に設けられる場合、図6に示される例では、本体部341の短手方向の2つの辺部のうちの一方(X軸負方向側)の辺部に設けられる肉厚部382cが一つであるのに対し、他方(X軸正方向側)の辺部に設けられる肉厚部382cが二つであり、各辺部に設けられる肉厚部382cの数が異なっている。
また、各辺において複数の肉厚部382b若しくは肉厚部382cが設けられる場合に、各肉厚部は同じ幅を有するように設けられるだけでなく、異なる幅を有するように設けられてもよい。図7に示されるように、集電体34の本体部341の長手方向の辺部に設けられる複数の肉厚部382bのうちの一つの肉厚部382bは、他の肉厚部382bの幅と異なる大きさの幅を有し得る。また、本体部341の短手方向の辺部に設けられる複数の肉厚部382cのうちの一つの肉厚部382cは、他の肉厚部382cの幅と異なる大きさの幅を有し得る。
また、上記実施形態では、第2の部分382が有する第1の部分381の厚みより大きい厚みを有する部分が、積層方向から見たときに縁部342に隣接したL字形状を有する肉厚部382aである例を説明したが、当該部分の形状はL字形状に限定されない。図8に示される例では、第2の部分382は、集電体34の本体部341の隅部341aにおいて、肉厚部382a(図4等)に代えて肉厚部382dを有する。肉厚部382dは、集電体34の本体部341の隅部341aにおいて、矩形形状の本体部341の中心から角に向かう方向に沿って延在する長方形形状を有する。肉厚部382dの幅は、肉厚部382a(図4等)の幅より狭くてもよい。
12…蓄電モジュール、32…バイポーラ電極、34…集電体、341…本体部、342…縁部、341a…隅部、36…正極層、38…負極層、381…第1の部分、382…第2の部分、382a、382b、382c、382d…肉厚部、40…セパレータ、50…枠体。

Claims (4)

  1. 積層された複数のバイポーラ電極を備える蓄電モジュールであって、
    前記複数のバイポーラ電極の少なくとも一つは、
    枠体によって保持される縁部、及び、前記縁部の内側に位置し前記複数のバイポーラ電極の積層方向から見たときに矩形形状を有する本体部を有する集電体と、
    前記集電体の前記本体部の一方面上に設けられ、前記積層方向から見たときに矩形形状を有する正極層と、
    前記集電体の前記本体部の他方面上に設けられ、前記積層方向から見たときに前記正極層の有する前記矩形形状よりも大きい矩形形状を有する負極層と、
    を含み、
    前記負極層は、前記積層方向から見たときに前記正極層の内側に位置する第1の部分及び前記正極層の外側に位置する第2の部分を有し、
    前記負極層の前記第2の部分は、前記集電体の前記本体部の少なくとも一つの隅部において、前記第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有する、
    蓄電モジュール。
  2. 前記負極層の前記第2の部分は、前記集電体の前記本体部の4つの隅部において、前記第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有する、
    請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記集電体の前記本体部は、前記積層方向から見たときに長方形形状を有し、
    前記負極層の前記第2の部分は、前記集電体の前記本体部の長手方向に位置する2つの隅部の間の少なくとも一部において、前記第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有する、
    請求項1または2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記負極層の前記第2の部分のうちの前記第1の部分の厚みよりも大きい厚みを有する部分は、前記負極層の前記第1の部分の空隙率よりも大きい空隙率を有する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023189094A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 古河電池株式会社 双極型蓄電池

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