JP2018120472A - 報知システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
火災を判定する感知器2と、火災を報知するために操作される発信機1と、火災を断定するために操作される受信機3と、を備える防災システム100が火災を断定するための断定モードを報知する受信機3であって、受信機3は、感知器2が火災の発生を判定し、且つ、受信機3が操作された場合に、火災を断定する手動断定モード、又は、感知器2が火災の発生を判定し、且つ、少なくとも発信機1が操作された場合に、火災を断定する自動断定モードに設定されるように構成されており、受信機3は、受信機3に設定されている断定モードを検出する断定モード検出部371と、自動断定モードが設定されていることを断定モード検出部371が検出した場合に、自動断定モードが設定されていることを報知する報知部373と、を備える。
【選択図】図1
Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災システムに設定されている断定モードを報知する報知システムに関するものである。
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システムを示すブロック図であり、図2は、発信機の正面図であり、図3は、受信機の斜視図である。
図1に示す防災システム100は、例えば、発信機1、感知器2、及び受信機3を備える。
発信機1は、例えば、通信部11、操作部12、記録部13、及び制御部14を備える。
通信部11は、受信機3との間で通信を行う通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を備えて構成することができる(後述する各装置の通信部も同様とする。)。
操作部12は、監視領域の火災を報知するためにユーザによって操作される操作手段である。この操作部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の保護板121を備えて構成することができる。保護板121は、監視領域の火災を報知するためにユーザによって押下される操作手段であり、発信機1の筐体121Aの正面における中央寄りの位置に設けられているものである。
図1の記録部13は、発信機1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。この公知の記録装置としては、例えば、外部記録装置としてのハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash、ROM、USBメモリ、又は、SDカードの如き電気的記録媒体、あるいは、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する各装置の記録部も同様とする)。
制御部14は、発信機1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して発信機1にインストールされることで、制御部14の各部を実質的に構成する(後述する各装置の制御部も同様とする)。なお、この制御部14の各部により行われる処理については、従来の処理を適用することができるので、その説明は省略する(後述する感知器2の制御部25についても同様とする)。
感知器2は、例えば、通信部21、物理量検出部22、警報部23、記録部24、及び制御部25を備えている。
通信部21は、受信機3との間で通信を行う通信手段である。
物理量検出部22は、監視領域の検出対象の物理量を検出する物理量検出手段であり、特に、煙の濃度(単位:%)を検出するものである。この物理量検出部22の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の光電式の煙センサを備えて構成することができる。
警報部23は、制御部25の制御に基づいて警報する警報手段である。この警報部23の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の表示灯、又はスピーカ等を備えて構成することができる。
記録部24は、感知器2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、自己を一意に識別するための情報である感知器識別情報(以下、感知器ID)として「IDb」が格納されている。
制御部25は、感知器2を制御する制御手段である。
受信機3は、報知システムであり、例えば、通信部31、操作部32、表示部33、音響部34、印刷部35、記録部36、及び制御部37を備える。
通信部31は、少なくとも、発信機1又は感知器2との間でとの間で通信を行う通信手段である。
操作部32は、受信機3を操作するための操作手段であり、例えば、図3のタッチパッド321、及び断定ボタン322等を備えて構成することができる。
タッチパッド321は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力(例えば、火災を断定するための操作入力等)を受け付ける操作手段である。このタッチパッド321は、透明又は半透明状に形成され、後述するディスプレイ331の前面において当該ディスプレイ331の表示面と重畳するように設けられてタッチパネルとして形成されている。このタッチパッド321の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパッドを用いることができる。
断定ボタン322は、ユーザの指等で押下されることにより、例えば、火災を断定するための操作入力を受け付ける操作手段である。
図1の表示部33は、各種情報を表示する表示手段であり、例えば、図3のディスプレイ331、及び自動断定モード報知灯332等を備えて構成することができる。
ディスプレイ331は、後述する制御部37の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ331の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
自動断定モード報知灯332は、後述する制御部37の制御に基づいて点灯又は消灯する表示手段である。この自動断定モード報知灯332の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3の受信機3の図面左側寄りの表示灯群332Aにおける、ディスプレイ331に最も近い1つのみの表示灯である。なお、表示灯群332Aにおける、自動断定モード報知灯332以外の表示灯については、従来の構成(例えば、いわゆる交流電源表示灯等)を適用することができるので、その説明については省略する。
図1の音響部34は、警報音を出力する音響手段であり、具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3のスピーカ341等を備えて構成することができる。
図1の印刷部35は、各種情報を印字する印字手段であり、具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3に示すように、紙351Aに各種情報を印字して当該紙351Aを出力するプリンタ351等を備えて構成することができる。
図1の記録部36は、受信機3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、断定モード特定情報、及び動作モード特定情報が格納されている。「断定モード特定情報」とは、受信機3に現時点で設定されている断定モードを特定する情報であり、例えば、手動断定モードが設定されている場合の「手動断定」、又は
、自動断定モードが設定されている場合の「自動断定」である。また、「動作モード特定情報」とは、受信機3に現時点で設定されている動作モードを特定する情報である。「動作モード」とは、受信機3を動作させるモードであり、例えば、試験モード、及び通常モードを含む概念である。「試験モード」とは、作業者(ユーザ)による点検作業等の試験が行われる場合に設定されるモードであり、例えば、火災を断定したとしても、監視領域の建物への火災放送を行わないモードである。「通常モード」とは、作業者による点検作業等の試験が行われない場合に設定されるモードであり、例えば、火災を断定した場合に、監視領域の建物への火災放送を行うモードである。そして、前述の「動作モード特定情報」とは、例えば、試験モードが設定されている場合の「試験」、又は、通常モードが設定されている場合の「通常」である。
図1の制御部37は、受信機3を制御する制御手段であり、機能概念的に、断定モード検出部371、動作モード検出部372、報知部373、及び切替部374を備える。断定モード検出部371は、受信機3に設定されている断定モードを検出する断定モード検出手段である。動作モード検出部372は受信機3に設定されている動作モードを検出する動作モード検出手段である。報知部373は、受信機3に自動断定モードが設定されていることを断定モード検出部371が検出した場合に、受信機3に自動断定モードが設定されていることを報知する報知手段である。切替部374は、動作モード検出部372の検出結果に基づいて、受信機3に設定される断定モードを切り替える第1の切替手段である。
次に、このように構成される受信機3によって実行される、処理について説明する。具体的には、断定モード切替処理、断定モード報知処理、及び火災断定処理について説明する。
図4は、断定モード切替処理のフローチャートである(以下の各処理の説明では、ステップを「S」と略記する)。「断定モード切替処理」とは、図1の受信機3の断定モードを切り替える処理である。この断定モード切替処理を実行するタイミングは任意のタイミングであるが、例えば、受信機3の電源をオンした後に起動されて実行するものとし、断定モード切替処理が起動された後から説明する(後述する断定モード報知処理についても同様とする)。なお、ここでは、受信機3において、動作モードとして通常モードが設定されており、且つ、断定モードとして自動断定モードが設定されている場合において、図3のタッチパッド321を介する所定操作による手動設定により、動作モードが通常モードから試験モードに切り替えられた後、試験モードから通常モードに戻される場合を、適宜例示して説明する。
図5は、断定モード報知処理のフローチャートである。「断定モード報知処理」とは、図1の受信機3の断定モードを報知する処理であり、例えば、自動断定モードを報知する処理である。なお、ここでは、受信機3において、断定モードとして手動断定モードが設定されている場合において、断定モードが手動断定モードから自動断定モードに切り替えられた後、自動断定モードから手動断定モードに戻される場合を、適宜例示して説明する。
「火災断定処理」とは、受信機3に設定されている断定モードに従って、火災を断定する処理である。この火災断定処理については、公知の処理を適用することができるので、例えば、手動断定モードに設定されている場合の処理の概要、及び自動断定モードに設定されている場合の処理の概要についてのみ説明する。
図1の受信機3が手動断定モードに設定されている場合、受信機3の制御部37は、感知器2が火災の発生を判定した場合に送信する発報信号を受信した場合において、図3のタッチパッド321又は断定ボタン322の操作により、火災を断定するための操作入力を受け付けた場合に、火災を断定する。なお、「図3のタッチパッド321又は断定ボタン322の操作により、火災を断定するための操作入力を受け付けた場合」を、「受信機3への断定操作入力を受け付けた場合」と称する。
一方、図1の受信機3が自動断定モードに設定されている場合、受信機3の制御部37は、感知器2が火災の発生を判定した場合に送信する発報信号を受信した場合において、「受信機3への断定操作入力を受け付けた場合」、あるいは、図2の発信機1において保護板121が所定距離(例えば、2cm程度)押下された場合に当該発信機1から送信される発信機信号を受信した場合に、火災を断定する。
このように本実施の形態によれば、自動断定モードが設定されていることを検出した場合に、自動断定モードが設定されていることを報知することにより、例えば、発信機1が操作された場合に火災の断定が行われる可能性があることを、防災システム100のユーザに報知することができるので、発信機1の操作についての注意を喚起することができ、ユーザの意図に反して、ユーザの操作により火災の断定が行われるのを防止することが可能となり、防災システム100に設定されている断定モードについての運用性を向上させることができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、図1の断定モード検出部371、動作モード検出部372、報知部373、又は切替部374を、受信機3以外の装置であるスマートフォンの如きユーザ端末に設けた上で、当該ユーザ端末が、受信機3との間で通信するように構成し、実施の形態の断定モード切替処理又は断定モード報知処理を、当該ユーザ端末のみが主体となって、あるいは、当該ユーザ端末及び受信機3が主体となって実行してもよい。
また、上記実施の形態では、受信機3の動作モードとして試験モードを検出した場合に、断定モードを手動断定モードに切り替え、受信機3の動作モードとして通常モードを検出した場合に、断定モードを自動断定モードに切り替える場合について説明したが、これに限らない。例えば、これらの切り替えのうちの何れか一方のみを行ってもよい。また、例えば、これらの切り替えとは逆の切り替えを行ってもよい。すなわち、受信機3の動作モードとして試験モードを検出した場合に、断定モードを自動断定モードに切り替え、受信機3の動作モードとして通常モードを検出した場合に、断定モードを手動断定モードに切り替えてもよい。
また、上記実施の形態では、動作モード検出部372の検出結果に基づいて、切替部374が断定モードを切り替える場合について説明したが、これに限らない。例えば、防災システム100を用いて監視領域を監視する作業を行う作業者(以下、単に「作業者」)の人数に基づいて、切替部374が断定モードを切り替えてもよい。具体的には、図1の受信機3の記録部36に対して、操作部32を介して作業者の人数を特定する情報である人数特定情報を格納した上で、切替部374が、この人数特定情報を任意のタイミング(例えば、1時間毎等)で参照して、人数特定情報が特定する作業者の人数が所定の人数(例えば、2名等)以下である場合には、断定モードを自動断定モードに切り替え、人数特定情報が特定する作業者の人数が所定の人数(例えば、2名等)より多い場合には、断定モードを手動断定モードに切り替えるように構成してもよい。このように構成した場合の、記録部36が「人数特定情報格納手段」に相当し、切替部374が「第2の切替手段」に相当する。そして、このように構成した場合、監視領域を監視する作業を行う作業者の人数を特定する情報である人数特定情報に基づいて断定モードを切り替えることにより、例えば、作業者の人数に適した断定モードを設定することができる。特に、例えば、作業者が少人数(例えば、1名〜2名等)である場合に、自動断定モードに設定することができるので、火災現場となる可能性が高い少なくとも発信機1側から受信機3側に移動することなく、発信機1側にて火災を断定することができ、防災性を向上させることができる。また、例えば、作業者が多数(例えば、3名以上等)である場合に、手動断定モードに設定することができるので、発信機1の操作により意図に反して火災の断定が行われるのを防止することができる。
また、例えば、日付、曜日、あるいは、時間帯毎に設定するべき断定モードを予め定めた上で、現時点の日付、曜日、あるいは、時間帯毎に対応する断定モードを設定するように構成してもよい。例えば、夜間において自動断定モードとなるように設定することで、警備員が不在の状態、あるいは、人が少ないような状態において火災断定を素早く行うことが可能となる。
また、断定モード切替処理自体を省略して、図3のタッチパッド321を介する所定操作による手動設定のみにより、受信機3の断定モードを設定できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、自動断定モードが設定されているときに、自動断定モード報知灯332を点灯させるようにしているが、自動断定モードの報知を他の表示灯を含む各種表示手段と兼用するようにしても良い。例えば、各種スイッチのうちいずれかが非定位モードである場合に点灯するスイッチ注意灯と兼用しても良い。ここで、「非定位モード」とは、受信機3に設定されるモードであり、具体的には、ユーザによって通常使われないモードであって、後述の定位モードに対して択一的に設定されるモードであり、例えば、物理スイッチである地区音響一時停止スイッチによる一時停止有効中や、ディスプレイ331の如き表示手段上に表示されるスイッチである移報停止スイッチによる移報停止中に対応するモード等を含む概念である。また、「定位モード」とは、受信機3に設定されるモードであり、具体的には、ユーザによって通常使われるモードであって、非定位モードに対して択一的に設定されるモードであり、例えば、物理スイッチである地区音響一時停止スイッチによる一時停止有効中でないことや、ディスプレイ331の如き表示手段上に表示されるスイッチである移報停止スイッチによる移報停止中でないことに対応するモード等を含む概念である。
また、上記の実施形態では、自動断定モードが設定されているときに報知させるようにしているが、受信機3に設定される断定モードについての定位モードを設定できるように構成した上で、受信機3に設定されている断定モードが定位モードに設定されていない場合に、受信機3に設定されている断定モードが定位モードに設定されていないことを報知してもよい。
また、防災システムである受信機3に設定された断定モードが変更されたとき、ディスプレイ331の如き表示手段をONにして、断定モードが変更されたことを表示出力するようにしても良い。また、変更された旨をプリンタ351の如き印字手段から印字出力するようにしても良い。ディスプレイ331の如き表示手段の操作及びまたはプリンタ351の如き印字手段からの印字により、受信機3の付近にいる作業者に注意喚起を行うことが出来る。
また、上記実施の形態において、図2の発信機1について保護板121を所定距離(例えば、2cm程度)だけ押下するのに必要となる最小の力(以下、最小必要押下力)を調整できるよう(つまり、発信機信号を出力するための、発信機1における保護板121の操作性を調整できるよう)に構成した上で、図1の受信機3の制御部37が、断定モード検出部371の検出結果に基づいて、発信機1の最小必要押下力を調整するように構成してもよい。例えば、図2の発信機1の保護板121の裏側に、例えばソレノイド等の公知の技術を利用した付勢手段であって、保護板121の裏側から表側に向かう付勢力を付与可能なものを設けた上で、受信機3の制御部37が、発信機1との間で通信することにより、当該付勢手段に供給される電流量を調整して当該付勢手段の付勢力を調整することにより、発信機1の最小必要押下力を調整してもよい。より詳細には例えば、受信機3の制御部37は、手動断定モードを検出した場合に、最小必要押下力が弱い力(以下、「弱最小必要押下力」)(例えば、15(N)〜20(N)等)になるように調整して操作し易くし、また、自動断定モードを検出した場合に、最小必要押下力が強い力(以下、「強最小必要押下力」)(例えば、前述の「手動断定モードを検出した場合の最小必要押下力」よりも強い力であり、一例としては、30(N)〜40(N)等)になるように調整して操作し難くしてもよい。このように構成した場合の、制御部37による最小必要押下力を調整する機能が、「調整手段」に相当する。そして、このように構成した場合、断定モード検出部371の検出結果に基づいて発信機1の保護板121の操作性を調整することにより、例えば、手動断定モードに設定されている場合に操作性を向上させ、一方、自動断定モードに設定されている場合に操作性を低下させることができるので、ユーザの意図に反して火災の断定が行われるのを防止しつつ、火災の断定を確実に行うことができる。
また、前述の「(発信機の操作性の調整について(その1))」の技術を、動作モード検出部372の検出結果のみに基づいて、最小必要押下力を調整するように構成したり、あるいは、断定モード検出部371及び動作モード検出部372の検出結果に基づいて、最小必要押下力を調整するように構成したりしてもよい。前者については例えば、通常モードを検出した場合に、最小必要押下力が弱最小必要押下力になるように調整し、一方、試験モードを検出した場合に、最小必要押下力が強最小必要押下力になるように調整してもよい。また、後者については例えば、試験モードを検出し、且つ、自動断定モードを検出した場合に、最小必要押下力が強最小必要押下力になるように調整し、一方、この場合以外の場合に、最小必要押下力が弱最小必要押下力になるように調整してもよい。
また、上記実施の形態においては、図1の受信機3側にて報知する場合について説明したが、これに限らない。例えば、受信機3側での報知とともに発信機1側にて報知したり、発信機1側のみにて報知したりしてもよい。具体的には、図2の発信機1の筐体121A自体、又は、筐体121Aの周囲、保護板121の内側等の発信機1内の適宜の場所に、図3の自動断定モード報知灯332と同様な構成の報知灯(以下、発信機側報知灯)を設けて、この発信機側報知灯を点灯することにより、受信機3に自動断定モードが設定されていることを報知してもよい。この場合、例えば、図5のSB2にて受信機3の報知部373が、点灯信号を発信機1に送信し、発信機1の制御部14が当該点灯信号を受信した場合に、発信機側報知灯を点灯して報知してもよい。この後、例えば、図5のSB4にて受信機3の報知部373が、消灯信号を発信機1に送信し、発信機1の制御部14が当該消灯信号を受信した場合に、発信機側報知灯を消灯して報知を終了してもよい。そして、このように構成した場合、受信機3側、又は、発信機1側にて報知することにより、例えば、受信機3の周囲のユーザ、又は、発信機1の周囲のユーザに対して、発信機1が操作された場合に火災の断定が行われる可能性があることを報知することができるので、防災システム100に設定されている断定モードについての運用性を向上させることができる。特に、例えば、受信機3側にて報知することにより、受信機3の操作が行われていない状態で火災の断定が行われた場合においても、受信機3の周囲のユーザに対して、発信機1の操作によって断定が行われたものであり受信機3の故障でないことを認識させることができる。また、例えば、発信機1側にて報知することにより、発信機1の周囲のユーザに対して、発信機1が操作された場合に火災の断定が行われる可能性があることを認識させることができる。
また、上記実施の形態においては、図5のSB2において、図3の自動断定モード報知灯332を点灯させることにより報知する場合について説明したが、これに限らない。例えば、自動断定モード報知灯332を点滅させることによる発光出力、ディスプレイ331からの報知情報(例えば、「自動断定モードに設定されております」等のメッセージ等)の表示出力、スピーカ341からの報知情報の音声出力、又は、印刷部35からの報知情報の印字出力、あるいは、これらの各出力あるいは実施の形態の手法の任意の組み合わせにより報知してもよい。
また、実施の形態においては、自動断定モード(つまり、第2の断定モード)として、例えば、感知器が監視領域の火災の発生を判定し、且つ、発信機が操作された場合、あるいは、感知器が監視領域の火災の発生を判定し、且つ、受信機が操作された場合の、2つの場合に火災を断定するモードであるものと、定義したが、例えば、感知器が監視領域の火災の発生を判定し、且つ、発信機が操作された場合のみに、火災を断定するモードであるものと定義してもよい。
付記1の報知システムは、監視領域の火災を判定する感知器と、前記監視領域の火災を報知するためにユーザによって操作される発信機と、前記監視領域の火災を断定するために操作される受信機と、を備える防災システムが火災を断定するための断定モードであって、前記監視領域の火災を断定するための前記断定モードを報知する報知システムであって、前記防災システムは、前記感知器が前記監視領域の火災の発生を判定し、且つ、前記受信機が操作された場合に、火災を断定する前記断定モードである第1の断定モード、又は、前記感知器が前記監視領域の火災の発生を判定し、且つ、少なくとも前記発信機が操作された場合に、火災を断定する前記断定モードである第2の断定モードに設定されるように構成されており、前記報知システムは、前記防災システムに設定されている前記断定モードを検出する断定モード検出手段と、前記防災システムに前記第2の断定モードが設定されていることを前記断定モード検出手段が検出した場合に、前記防災システムに前記第2の断定モードが設定されていることを報知する報知手段と、を備える。
付記1に記載の報知システムによれば、第2の断定モードが設定されていることを検出した場合に、第2の断定モードが設定されていることを報知することにより、例えば、発信機が操作された場合に火災の断定が行われる可能性があることを、防災システムのユーザに報知することができるので、発信機の操作についての注意を喚起することができ、ユーザの意図に反して、ユーザの操作により火災の断定が行われるのを防止することが可能となり、防災システムに設定されている断定モードについての運用性を向上させることができる。
2 感知器
3 受信機
11 通信部
12 操作部
13 記録部
14 制御部
21 通信部
22 物理量検出部
23 警報部
24 記録部
25 制御部
31 通信部
32 操作部
33 表示部
34 音響部
35 印刷部
36 記録部
37 制御部
100 防災システム
121 保護板
121A 筐体
321 タッチパッド
322 断定ボタン
331 ディスプレイ
332 自動断定モード報知灯
332A 表示灯群
341 スピーカ
351 プリンタ
351A 紙
371 断定モード検出部
372 動作モード検出部
373 報知部
374 切替部
Claims (7)
- 監視領域の火災を判定する感知器と、前記監視領域の火災を報知するためにユーザによって操作される発信機と、前記監視領域の火災を断定するために操作される受信機と、を備える防災システムが火災を断定するための断定モードであって、前記監視領域の火災を断定するための前記断定モードを報知する報知システムであって、
前記防災システムは、前記感知器が前記監視領域の火災の発生を判定し、且つ、前記受信機が操作された場合に、火災を断定する前記断定モードである第1の断定モード、又は、前記感知器が前記監視領域の火災の発生を判定し、且つ、少なくとも前記発信機が操作された場合に、火災を断定する前記断定モードである第2の断定モードに設定されるように構成されており、
前記報知システムは、
前記防災システムに設定されている前記断定モードを検出する断定モード検出手段と、
前記防災システムに前記第2の断定モードが設定されていることを前記断定モード検出手段が検出した場合に、前記防災システムに前記第2の断定モードが設定されていることを報知する報知手段と、を備える、
報知システム。 - 前記報知手段は、前記受信機側、又は、前記発信機側にて報知する、
請求項1に記載の報知システム。 - 前記発信機は、前記監視領域の火災を報知するためにユーザによって操作される操作手段、を備えており、
前記報知システムは、
前記断定モード検出手段の検出結果に基づいて、前記発信機の前記操作手段の操作性を調整する調整手段、を備える、
請求項1又は2に記載の報知システム。 - 前記防災システムは、前記防災システムを動作させるモードである動作モードとして、前記防災システムの動作試験を行うための試験モード、又は、前記防災システムの動作試験を行わない通常モードに設定されるように構成されており、
前記報知システムは、
前記防災システムに設定されている前記動作モードを検出する動作モード検出手段と、
前記動作モード検出手段の検出結果に基づいて、前記防災システムに設定される前記断定モードを切り替える第1の切替手段と、を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の報知システム。 - 前記報知システムは、
前記防災システムを用いて前記監視領域を監視する作業を行う作業者の人数を特定する情報である人数特定情報を格納する人数特定情報格納手段と、
前記人数特定情報格納手段が格納している前記人数特定情報に基づいて、前記防災システムに設定される前記断定モードを切り替える第2の切替手段と、を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の報知システム。 - 監視領域の火災を判定する感知器と、前記監視領域の火災を報知するためにユーザによって操作される発信機と、前記監視領域の火災を断定するために操作される受信機と、を備える防災システムが火災を断定するための断定モードであって、前記監視領域の火災を断定するための前記断定モードを報知する報知システムであって、
前記防災システムは、前記感知器が前記監視領域の火災の発生を判定し、且つ、前記受信機が操作された場合に、火災を断定する前記断定モードである第1の断定モード、又は、前記感知器が前記監視領域の火災の発生を判定し、且つ、少なくとも前記発信機が操作された場合に、火災を断定する前記断定モードである第2の断定モードに設定されるように構成されており、
前記報知システムは、
前記第1の断定モード又は前記第2の断定モードのうちの何れか一方のモードをユーザが通常使うモードである定位モードとして設定する定位モード設定手段と、
前記防災システムに設定されている前記断定モードを検出する断定モード検出手段と、
前記断定モード検出手段によって検出された前記断定モードが前記定位モード設定手段によって前記定位モードとして設定された前記一方のモードでない場合、前記防災システムに前記定位モードが設定されていないことを報知する報知手段と、を備える、
報知システム。 - 前記報知システムは、
前記防災システムに設定されている前記断定モードと、前記定位モード設定手段によって設定された前記定位モードとを出力するモード出力手段、を備える、
請求項6に記載の報知システム。
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