JP2018119796A - 乾き度測定装置及び乾き度の測定方法 - Google Patents

乾き度測定装置及び乾き度の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾き度を正確に測定可能な乾き度測定装置を提供する。【解決手段】飽和液で吸収される波長を有する検査光を発する検査光発光部11と、検査光と比較して飽和液で吸収されにくい第1及び第2の参照光を発する参照光発光部113と、内部に湿り蒸気を流す検査管21であって、検査光、第1及び第2の参照光が通過する検査管21と、検査管21を通過した検査光、第1及び第2の参照光を受光する受光部12と、受光部12で受光された検査光、第1及び第2の参照光に基づき、検査光、第1及び第2の参照光のそれぞれによる湿り蒸気の吸光度を算出する吸光度算出部301と、検査光による湿り蒸気の吸光度を、第1及び第2の参照光による湿り蒸気の吸光度で補正する補正部302と、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値に基づき、湿り蒸気の乾き度を特定する乾き度特定部303と、を備える乾き度測定装置。【選択図】図1

Description

本発明は測定技術に係り、乾き度測定装置及び乾き度の測定方法に関する。
水は沸点に達した後、水蒸気ガス(気相部分)と、水滴(液相部分)と、が混合した湿り蒸気となる。ここで、湿り蒸気に対する水蒸気ガスの質量比を、「乾き度」という。あるいは、乾き度は、潜熱の比エンタルピに対する、湿り蒸気の比エンタルピと飽和液の比エンタルピとの差の比、としても定義される。
例えば、水蒸気ガスと、水滴と、が半分ずつ存在すれば、乾き度は0.5となる。また、水滴が存在せず、水蒸気ガスのみが存在する場合は、乾き度は1.0となる。熱交換器等において、湿り蒸気が保有する顕熱と、潜熱と、を有効に利用することや、水蒸気タービンにおいて、タービン翼の腐食を防止すること、等の観点から、湿り蒸気の乾き度を1.0に近い状態にすることが望まれている。そのため、乾き度を測定する様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1は、配管に設けられた圧力調節弁の前後で全エンタルピに変化がないことを利用して、圧力調節弁の前後の湿り蒸気流量及び圧力に基づき、飽和蒸気表を用いて飽和水エンタルピと、飽和蒸気エンタルピと、を求めて、乾き度を算出する技術を開示している。しかし、特許文献1に開示された技術は、測定対象の湿り蒸気を二相状態から気相状態に状態変化させ、さらに測定対象を気相状態で安定化させる必要があるため、乾き度の測定に時間がかかるという問題がある。これに対し、特許文献2は、光学的に乾き度を測定する技術を開示している。また、特許文献3は、波長が異なる2つの光を用いて、乾き度を測定する技術を開示している。
特開平8−312908号公報 特開2016−57203号公報 特開2016−85059号公報
従来の乾き度測定装置のさらなる改良が望まれている。そこで、本発明は、乾き度を正確に測定可能な乾き度測定装置及び乾き度の測定方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の態様によれば、飽和液で吸収される波長を少なくとも有する検査光を発する検査光発光部と、検査光と比較して飽和液で吸収されにくい第1及び第2の参照光を発する参照光発光部と、内部に湿り蒸気を流す検査管であって、検査光、第1及び第2の参照光が通過する検査管と、検査管内部を通過した検査光、第1及び第2の参照光を受光する受光部と、受光部で受光された検査光、第1及び第2の参照光に基づき、検査光、第1及び第2の参照光のそれぞれによる湿り蒸気の吸光度を算出する吸光度算出部と、検査光による湿り蒸気の吸光度を、第1及び第2の参照光による湿り蒸気の吸光度で補正する補正部と、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値に基づき、湿り蒸気の乾き度を特定する乾き度特定部と、を備える、乾き度測定装置が提供される。
上記の乾き度測定装置において、検査管が、検査光、第1及び第2の参照光が通過する窓を備えていてもよい。
上記の乾き度測定装置において、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値が、検査光による湿り蒸気の吸光度から、第1の参照光及び第2の参照光の波長差に対する、検査光及び第2の参照光の波長差の比である第1の係数を第1の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、1から第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を第2の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、を引いた値に相当してもよい。ここで、相当するとは、同じであることを含む。また、算出順序等は限定されない。
上記の乾き度測定装置が、第1の参照光及び第2の参照光の波長差に対する、検査光及び第2の参照光の波長差の比である第1の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備えていてもよい。
上記の乾き度測定装置が、1から第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備えていてもよい。
上記の乾き度測定装置において、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値が、検査光による湿り蒸気の吸光度から、第1の参照光及び第2の参照光による検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差に対する、検査光及び第2の参照光による検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差の比である第1の係数を第1の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、1から第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を第2の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、を引いた値に相当してもよい。ここで、相当するとは、同じであることを含む。また、算出順序等は限定されない。
上記の乾き度測定装置が、第1の参照光及び第2の参照光による検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差に対する、検査光及び第2の参照光による検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差の比である第1の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備えていてもよい。
上記の乾き度測定装置が、1から第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備えていてもよい。
また、本発明の態様によれば、飽和液で吸収される波長を少なくとも有する検査光を湿り蒸気に発することと、検査光と比較して飽和液で吸収されにくい第1及び第2の参照光を湿り蒸気に発することと、湿り蒸気を通過した検査光、第1及び第2の参照光を受光することと、受光された検査光、第1及び第2の参照光に基づき、検査光、第1及び第2の参照光のそれぞれによる湿り蒸気の吸光度を算出することと、検査光による湿り蒸気の吸光度を、第1及び第2の参照光による湿り蒸気の吸光度で補正することと、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値に基づき、湿り蒸気の乾き度を特定することと、を含む、乾き度の測定方法が提供される。
上記の乾き度の測定方法において、湿り蒸気が検査管の内部を流れ、検査管が、検査光、第1及び第2の参照光が通過する窓を備えていてもよい。
上記の乾き度の測定方法において、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値が、検査光による湿り蒸気の吸光度から、第1の参照光及び第2の参照光の波長差に対する、検査光及び第2の参照光の波長差の比である第1の係数を第1の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、1から第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を第2の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、を引いた値に相当してもよい。ここで、相当するとは、同じであることを含む。また、算出順序等は限定されない。
上記の乾き度の測定方法において、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値が、検査光による湿り蒸気の吸光度から、第1の参照光及び第2の参照光による検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差に対する、検査光及び第2の参照光による検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差の比である第1の係数を第1の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、1から第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を第2の参照光による湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、を引いた値に相当してもよい。ここで、相当するとは、同じであることを含む。また、算出順序等は限定されない。
本発明によれば、乾き度を正確に測定可能な乾き度測定装置及び乾き度の測定方法を提供可能である。
第1実施形態に係る乾き度測定装置の模式図である。 第1実施形態に係る標準大気圧における水の状態変化を示すグラフである。 第1実施形態に係る飽和蒸気と飽和液の吸光スペクトルを示すグラフである。 第1実施形態に係る飽和蒸気と飽和液の吸光スペクトルと、乾き度の関係と、を示すグラフである。 第1実施形態に係る飽和蒸気と飽和液の吸光スペクトルと、乾き度の関係と、を示すグラフである。 第1実施形態に係る検査管に湿り蒸気を流した場合の光の波長と吸光度との関係を示す模式的なグラフである。 第2実施形態に係る検査管に飽和水を含まない気体を流した場合の光の波長と吸光度との関係を示す模式的なグラフである。 実施例1に係る検査管の温度と受光強度との関係を示すグラフである。 実施例2に係る検査管の温度と計測される乾き度との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る乾き度測定装置の模式図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る乾き度測定装置は、図1に示すように、飽和液で吸収される波長を少なくとも有する検査光を発する検査光発光部11と、検査光と比較して飽和液で吸収されにくい第1及び第2の参照光を発する参照光発光部113と、内部に湿り蒸気を流す検査管21であって、検査光、第1及び第2の参照光が通過する検査管21と、検査管21内部を通過した検査光、第1及び第2の参照光を受光する受光部12と、を備える。
乾き度測定装置は、さらに、受光部12で受光された検査光、第1及び第2の参照光に基づき、検査光、第1及び第2の参照光のそれぞれによる湿り蒸気の吸光度を算出する吸光度算出部301と、検査光による湿り蒸気の吸光度を、第1及び第2の参照光による湿り蒸気の吸光度で補正する補正部302と、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値に基づき、湿り蒸気の乾き度を特定する乾き度特定部303と、を備える。吸光度算出部301、補正部302及び乾き度特定部303は、例えば、中央演算処理装置(CPU)300に含まれている。
検査管21には、飽和蒸気と、飽和液と、が合わさった湿り蒸気が通過しうる。図2に示すように、標準大気圧下においては、水は沸点(100℃)に達した後、液滴としての水と、蒸気と、が混合し、共存態にある湿り蒸気となる。圧力が一定の場合、湿り蒸気は加熱及び冷却により潜熱が変化するため、飽和温度は一定となる。ここで、下記(1)式で与えられるように、湿り蒸気全量に対する、飽和蒸気の質量比を、「乾き度」という。したがって、飽和蒸気の乾き度は1となり、飽和液の乾き度は0となる。
z=mvapor/(mvapor+mwater) (1)
zは乾き度、mvaporは飽和蒸気の質量、mwaterは飽和液の質量を表す。
ここで、飽和蒸気の質量は、飽和蒸気の吸光度に比例する。また、飽和液の質量は、飽和液の吸光度に比例する。そのため、上記(1)式から下記(2)式が導かれる。
z=mvapor/(mvapor+mwater)
=avapor/(avapor+k×awater) (2)
vaporは飽和蒸気の吸光度、awaterは飽和液の吸光度、kは下記(3)式で与えられるモル吸光係数比を表す。
k=evapor/ewater (3)
vaporは飽和蒸気の吸光係数、ewaterは飽和液の吸光係数を表す。
湿り蒸気の吸光度Asは、下記(4)式で与えられるように、飽和蒸気の吸光度と、飽和液の吸光度と、の和で与えられる。
As=avapor+awater (4)
また、湿り蒸気の吸光度は、下記(5)式で与えられるように、湿り蒸気を透過する前の光の光強度に対する、湿り蒸気を透過した後の光の光強度の比の対数で与えられる。
As=-ln(Isteam1/Isteam0) (5)
steam0は湿り蒸気を透過する前、あるいは湿り蒸気が存在しない場合の光の光強度、Isteam1は湿り蒸気を透過した後の光の光強度を表す。
図3に示すように、飽和蒸気と飽和液の吸収スペクトルは異なり、乾き度が変化すると、飽和液の吸収スペクトルが変化する。例えば、乾き度が0から1に向かって変化するにつれて湿り蒸気における飽和液の含有量は減少するので、図4に示すように、飽和液の吸収スペクトルのピーク波長における湿り蒸気の吸光度Asも減少する。飽和液の吸収スペクトルのピークにおける波長は、1880nm付近である。なお、湿り蒸気においては、飽和蒸気の体積が飽和液の体積より非常に大きいため、圧力が一定であれば、飽和蒸気の吸光度は一定とみなすことができる。
湿り蒸気の乾き度は、上記(2)式、(4)式及び(5)式から導かれる下記(6)式でも与えられる。
z=1/(1-k+(k/avapor)×AS) (6)
モル吸光係数比kは定数である。上述したように、飽和蒸気の吸光度avaporは一定圧力下では一定とみなせるため、飽和蒸気の吸光度avaporは湿り蒸気の圧力から導くことができる。そのため、湿り蒸気の吸光度ASを測定することにより、(6)式から湿り蒸気の乾き度zを算出することが可能である。
図1に示す検査光発光部11は、飽和液によって吸収される波長帯域を含む検査光を発する。検査光は、例えば、波長領域800nmから2500nmの近赤外光である。検査光の波長帯域と、第1及び第2の参照光の波長帯域と、は、部分的に重なっていてもよい。図5に示すように、検査光は、飽和液の吸収スペクトルのピーク波長を中心波長としてもよい。当該波長領域において、飽和蒸気と飽和液の吸収スペクトルは重なりあっている。図1に示す検査光発光部11には、発光ダイオード等が使用可能である。
参照光発光部113が発する第1及び第2の参照光は、それぞれ異なる波長を有する。第2の参照光の波長は、第1の参照光の波長よりも長い。例えば、検査光の波長は、第1及び第2の参照光の間にあってもよい。あるいは、第1及び第2の参照光の波長が、検査光の波長よりも長くてもよい。またあるいは、第1及び第2の参照光の波長が、検査光の波長よりも短くてもよい。図5に示すように、第1及び第2の参照光は、それぞれ、乾き度の全範囲において、湿り蒸気に吸収されにくい波長を有する。湿り蒸気に吸収されにくい波長帯域とは、例えば1300nm未満、及び1600nm以上1800nm以下付近である。
図1に示す参照光発光部113は、第1の参照光を発する第1の参照光発光部111と、第2の参照光を発する第2の参照光発光部112と、を備えていてもよい。第1の参照光発光部111及び第2の参照光発光部112には、発光ダイオード等が使用可能である。
検査光発光部11に対向して、検査光を伝搬する検査光導波路30が配置されている。第1の参照光発光部111に対向して、第1の参照光を伝搬する第1の参照光導波路130が配置されている。また、第2の参照光発光部112に対向して、第2の参照光を伝搬する第2の参照光導波路230が配置されている。検査光導波路30、第1の参照光導波路130及び第2の参照光導波路230には、合波器14が接続されている。合波器14には、合波器14で合波された検査光と第1及び第2の参照光を、検査管21の内部に伝搬するための合波光導波路31が接続されている。
例えば、検査管21の側壁には、光透過性の窓121A、121Bが設けられている。検査管21に設けられた窓121Aと、窓121Bと、は、対向している。窓121A、121Bは、例えば石英ガラスやサファイアガラス等の耐熱ガラスからなる。窓121A、121Bが設けられた耐熱性の検査管21は、例えば、サイトグラスである。合波光導波路31は、例えば、検査管21に設けられた窓121Aの外面に接続されている。合波光導波路31の端部と、窓121Aの外面の間に、コリメータレンズを配置してもよい。
合波光導波路31の端部から発せられた検査光は、検査管21の内部において、湿り蒸気に含まれる飽和液によって吸収される。上述したように、湿り蒸気に含まれる飽和液は、乾き度が0から1に近づくにつれて減少する。したがって、検査管21内部の湿り蒸気の乾き度が0から1に近づくにつれて、検査光に対する湿り蒸気の吸光度は低下する傾向にある。
合波光導波路31の端部から発せられた検査光、並びに第1及び第2の参照光の一部は、検査管21内部の飽和液の層状流又は波状流によって、反射、散乱、及び屈折等され得る。そのため、検査光、並びに第1及び第2の参照光は、反射、散乱、及び屈折等により減衰され得る。
また、窓121A、121Bは、劣化したり汚れが付着したりする場合がある。窓121A、121Bの劣化の例としては、白ヤケ、青ヤケ及び潜傷が挙げられる。窓121A、121Bに付着する汚れの例としては、検査管21内部を飛散してきた錆が挙げられる。窓121A、121Bの劣化や汚れは、時間の経過とともに、悪化する場合がある。合波光導波路31の端部から発せられた検査光、並びに第1及び第2の参照光は、窓121A、121Bの劣化や汚れにより、減衰され得る。
本発明者らが見出した知見によれば、窓121A、121Bの劣化や汚れによる光の減衰度は、光の波長に依存し、窓121A、121Bの劣化や汚れによる光の減衰度と、光の波長と、は、概ね線形関係にある。第1の参照光の波長より第2の参照光の波長が長い場合、例えば、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第1の参照光の減衰度は、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第2の参照光の減衰度より大きくなる。
検査管21の窓121Bの外面には、検査管21の内部を通過した検査光、並びに第1及び第2の参照光が進入する受光用導波路51が接続されている。受光用導波路51の端部は、合波光導波路31の端部と対向している。窓121Bの外面と、受光用導波路51の端部と、の間に、受光用導波路51に検査光、並びに第1及び第2の参照光を入射させるレンズを配置してもよい。受光用導波路51は、検査管21の内部を透過した検査光、並びに第1及び第2の参照光を、受光部12に導く。受光部12には、フォトダイオード等の光強度検出素子が使用可能である。
検査光導波路30、第1の参照光導波路130、第2の参照光導波路230、合波光導波路31、及び受光用導波路51には、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Poly(methyl methacrylate))等のプラスチックからなるシングルコア光ファイバ、及び石英ガラス等のガラスからなるシングルコア光ファイバ等が使用可能であるが、検査光、並びに第1及び第2の参照光を伝搬可能であれば、これらに限定されない。
第1実施形態に係る乾き度測定装置は、検査管21内の湿り蒸気の圧力を測定する圧力センサ16をさらに備えていてもよい。ただし、圧力の情報は、検査管21の上流や下流から得てもよい。
受光部12及び圧力センサ16は、CPU300に接続されている。CPU300には、データ記憶装置400が接続されている。データ記憶装置400は、例えば、上記(6)式のような、湿り蒸気の吸光度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係式を保存する。
CPU300に含まれる吸光度算出部301は、受光部12から、検査管21の内部の湿り蒸気を透過した検査光並びに第1及び第2の参照光の光強度の測定値を受信する。吸光度算出部301は、受光部12が受光した検査光の光強度に基づき、検査光による検査管21内の湿り蒸気の吸光度ALxを特定する。なお、湿り蒸気を透過する前、あるいは検査管21内に湿り蒸気が存在しない場合の検査光の光強度は、予め測定した値を定数として用いてもよい。
また、吸光度算出部301は、受光部12が受光した第1の参照光の光強度に基づき、第1の参照光による検査管21内の湿り蒸気の吸光度AL1を特定する。さらに、吸光度算出部301は、受光部12が受光した第2の参照光の光強度に基づき、第2の参照光による検査管21内の湿り蒸気の吸光度AL2を特定する。
図6に示すように、検査光による湿り蒸気の吸光度ALxの計測値は、窓121A、121Bの劣化や汚れによる検査光の減衰度AtLxの影響を受けている。したがって、窓121A、121Bの劣化や汚れによる検査光の減衰度AtLxの影響を排除した、検査光による湿り蒸気の補正された吸光度AbLxは、下記(7)式で与えられる。
AbLx=ALx-AtLx (7)
上述したように、第1の参照光は、水に吸収されにくい波長を有する。そのため、第1の参照光による湿り蒸気の吸光度AL1の計測値は、下記(8)式に示すように、実質的には、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第1の参照光の減衰度AtL1とみなすことが可能である。
AL1=AtL1 (8)
第2の参照光も、水に吸収されにくい波長を有する。そのため、第2の参照光による湿り蒸気の吸光度AL2の計測値は、下記(9)式に示すように、実質的には、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第2の参照光の減衰度AtL2とみなすことが可能である。
AL2=AtL2 (9)
上述したように、光の波長と、窓121A、121Bの劣化や汚れによる光の減衰度と、は、線形関係にあることから、窓121A、121Bの劣化や汚れによる検査光の減衰度AtLxは、下記(10)式に示すように、所定の係数mkと、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第1及び第2の参照光の減衰度AtL1、AtL2と、を用いて表すことができる。
AtLx=mkAtL1+(1-mk)AtL2 (10)
上記(7)から(10)式から、検査光による湿り蒸気の補正された吸光度AbLxは、下記(11)式で与えられる。
AbLx=ALx-[mkAL1+(1-mk)AL2] (11)
検査光の波長をLx、第1の参照光の波長をL1、第2の参照光の波長をL2とすると、係数mkは、下記(12)式で与えられる。
mk=(Lx-L2)/(L1-L2) (12)
図1に示す補正部302は、例えば上記(11)式を用いて、検査光による湿り蒸気の補正された吸光度AbLxを算出する。検査光による湿り蒸気の補正された吸光度AbLxは、検査光による湿り蒸気の吸光度の計測値ALxから、第1の参照光及び第2の参照光の波長差(L1−L2)に対する、検査光及び第2の参照光の波長差(Lx−L2)の比である第1の係数mkを第1の参照光による湿り蒸気の吸光度の計測値AL1に乗じた値mkL1と、1から第1の係数mkを引いた値に相当する第2の係数(1−mk)を第2の参照光による湿り蒸気の吸光度の計測値AL2に乗じた値(1−mk)AL2と、を引いた値に相当する。なお、係数mkは、予め算出した定数であってもよい。第1の係数mk及び第2の係数(1−mk)の少なくとも一方が、データ記憶装置400に保存されていてもよい。
乾き度特定部303は、補正部302から補正された湿り蒸気の吸光度AbLxを受信する。また、乾き度特定部303は、圧力センサ16から、検査管21内の湿り蒸気の圧力の測定値を受信する。
乾き度特定部303は、圧力センサ16から受信した検査管21内の湿り蒸気の圧力の測定値に基づき、圧力に依存する飽和蒸気の吸光度avaporを算出する。さらに、乾き度特定部303は、例えば上記(6)式の変数Asに補正された湿り蒸気の吸光度AbLxの値を代入し、変数avaporに算出した飽和蒸気の吸光度avaporの値を代入して、検査管21内の湿り蒸気の乾き度zを算出する。ただし、圧力が一定であれば、飽和蒸気の吸光度avaporは一定であるとみなせるため、検査管21内の圧力が一定であれば、飽和蒸気の吸光度avaporに定数を用いてもよい。この場合、第1実施形態に係る乾き度測定装置は、圧力センサ16を備えていなくてもよい。
CPU300には、さらに入力装置321、出力装置322、プログラム記憶装置323、及び一時記憶装置324が接続される。入力装置321としては、スイッチ及びキーボード等が使用可能である。データ記憶装置400に保存される関係式は、例えば、入力装置321を用いて入力される。出力装置322としては、光インジケータ、デジタルインジケータ、及び液晶表示装置等が使用可能である。
出力装置322は、例えば、乾き度特定部303が特定した検査管21内部の湿り蒸気の乾き度の値を出力する。プログラム記憶装置323は、CPU300に接続された装置間のデータ送受信等をCPU300に実行させるためのプログラムを保存している。一時記憶装置324は、CPU300の演算過程でのデータを一時的に保存する。
以上説明した第1実施形態に係る乾き度測定装置によれば、湿り蒸気による吸光以外の要因によって光が減衰しても、湿り蒸気の乾き度を正確に測定することが可能である。また、第1実施形態に係る乾き度測定装置によれば、湿り蒸気による吸光以外の要因による光の減衰が時間と共に変化しても、湿り蒸気の乾き度を正確に測定することが可能である。
(第2実施形態)
図1に示す検査管21内に、飽和水を含まない気体を流した場合、検査光による気体の吸光度ALx-0の計測値は、下記(13)式に示すように、実質的には、窓121A、121Bの劣化や汚れによる検査光の減衰度AtLxとみなすことが可能である。なお、飽和水を含まない気体とは、例えば大気である。
ALx-0=AtLx (13)
また、検査管21内に、飽和水を含まない気体を流した場合、第1の参照光による気体の吸光度AL1-0の計測値は、実質的には、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第1の参照光の減衰度AtL1とみなすことが可能である。同様に、第2の参照光による気体の吸光度AL2-0の計測値は、実質的には、窓121A、121Bの劣化や汚れによる第2の参照光の減衰度AtL2とみなすことが可能である。
この場合、吸光度の計測値ALx-0、AL1-0、AL2-0と、波長Lx、L1、L2と、の関係は、図7に示すようになることから、上記(12)式で与えられた係数mkは、下記(14)式でも与えられる。
mk=(ALX-0-AL2-0)/(AL1-0-AL2-0) (14)
したがって、図1に示す補正部302は、予め検査管21内に、飽和水を含まない気体を流して得られた吸光度の計測値ALx-0、AL1-0、AL2-0を用いて算出された係数mkを用いて、上記(11)式により、検査光による湿り蒸気の補正された吸光度AbLxを算出してもよい。第1の係数mk及び第2の係数(1−mk)の少なくとも一方は、データ記憶装置400に保存されていてもよい。
第2実施形態においては、検査光による湿り蒸気の補正された吸光度AbLxは、検査光による湿り蒸気の吸光度の計測値ALxから、第1の参照光及び第2の参照光による飽和水を含まない気体の吸光度の差(AL1-0−AL2-0)に対する、検査光及び第2の参照光による飽和水を含まない気体の吸光度の差(ALx-0−AL2-0)の比である第1の係数mkを第1の参照光による湿り蒸気の吸光度の計測値AL1に乗じた値mkL1と、1から第1の係数mkを引いた値に相当する第2の係数(1−mk)を第2の参照光による湿り蒸気の吸光度の計測値AL2に乗じた値(1−mk)AL2と、を引いた値に相当する。
検査光、第1及び第2の参照光のそれぞれの波長は、単一ではなく、所定の帯域幅を有する場合がある。この場合、上記(12)式に示したように、波長に基づいて算出された係数mkを用いるよりも、上記(14)式に示したように、飽和水を含まない気体の吸光度に基づいて算出された係数mkを用いたほうが、検査光による湿り蒸気の吸光度を正確に補正することが可能である。
(実施例1)
図1に示す検査管21の窓121A、121Bに白ヤケがない場合において、検査管21に大気を流し、検査光、第1及び第2の参照光の受光強度を測定した。次に、検査管21に湿り蒸気を流し、検査管21を強冷した状態、検査管21を弱冷した状態、検査管21を常温にした状態、及び検査管21を加熱した状態のそれぞれにおいて、検査光、第1及び第2の参照光の受光強度を測定した。
また、検査管21の窓121A、121Bに白ヤケがある場合において、検査管21に大気を流し、検査光、第1及び第2の参照光の受光強度を測定した。次に、検査管21に湿り蒸気を流し、検査管21を強冷した状態、検査管21を弱冷した状態、検査管21を常温にした状態、及び検査管21を加熱した状態のそれぞれにおいて、検査光、第1及び第2の参照光の受光強度を測定した。
検査管21の温度が低いほうが乾き度が低く、検査管21の温度が高いほうが、乾き度が高くなる。検査管21の窓121A、121Bに白ヤケがない場合に検査管21に大気を流した場合の検査光、第1及び第2の参照光の受光強度のそれぞれを100%に規格化した場合の、検査光、第1及び第2の参照光の受光強度をプロットしたグラフを図8に示す。
図1に示す検査管21の窓121A、121Bに白ヤケがあると、特に検査管21に大気又は乾き度が高い湿り蒸気が流れている場合に、検査光、第1及び第2の参照光の受光強度が低下することが確認された。
(実施例2)
第2実施形態で説明した補正部を備える乾き度測定装置を用いて、図1に示す検査管21の窓121A、121Bに白ヤケがない場合と、白ヤケがある場合において、乾き度を測定した。その結果、図9に示すように、窓121A、121Bに白ヤケがある場合でも、白ヤケがない場合とほぼ同様の乾き度が測定された。
次に、第2の参照光を用いず、検査光による湿り蒸気の吸光度から第1の参照光による湿り蒸気の吸光度を引いた値を、検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値として用いて、比較例に係る乾き度を測定した。その結果、図9に示すように、窓121A、121Bに白ヤケがある場合、乾き度が高くなると誤差が生じることが確認された。
(他の実施形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、図10に示すように、乾き度測定装置において、合波光導波路31の端部と、受光用導波路51の端部の両方が、検査管21の一方の側壁に設けられた窓121に対して並列に配置されていてもよい。この場合、合波光導波路31の端部及び受光用導波路51の端部と対向する検査管21内部の側壁に、反射板131が配置される。合波光導波路31の端部から発せられた検査光、第1及び第2の参照光は、検査管21内部を進行し、反射板131で反射され、受光用導波路51に入射する。ここで、合波光導波路31の端部から発せられる検査光、第1及び第2の参照光の角度は、検査管21に設けられた光透過性の窓121で検査光、第1及び第2の参照光が全反射する臨界角以下、及び検査管21内部の飽和液の層状流又は波状流表面で検査光、第1及び第2の参照光が全反射する臨界角以下であれば、特に限定されない。
このように、本発明は様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
本発明の実施の形態に係る乾き度測定装置は、減圧弁による潜熱増加効果の可視化、最適ボイラ効率を得るための乾き度計測、水蒸気タービンの湿り損失計測、熱交換器の最適乾き度制御、製麺蒸し工程等の食品製造工程の制御、及び化学工程の制御等に利用可能である。
11・・・検査光発光部、12・・・受光部、14・・・合波器、16・・・圧力センサ、21・・・検査管、30・・・検査光導波路、31・・・合波光導波路、51・・・受光用導波路、111・・・第1の参照光発光部、112・・・第2の参照光発光部、113・・・参照光発光部、121、121A、121B・・・窓、130・・・第1の参照光導波路、131・・・反射板、230・・・第2の参照光導波路、300・・・中央演算処理装置、301・・・吸光度算出部、302・・・補正部、303・・・乾き度特定部、321・・・入力装置、322・・・出力装置、323・・・プログラム記憶装置、324・・・一時記憶装置、400・・・データ記憶装置

Claims (10)

  1. 飽和液で吸収される波長を少なくとも有する検査光を発する検査光発光部と、
    前記検査光と比較して前記飽和液で吸収されにくい第1及び第2の参照光を発する参照光発光部と、
    内部に湿り蒸気を流す検査管であって、前記検査光、前記第1及び第2の参照光が通過する検査管と、
    前記検査管内部を通過した前記検査光、前記第1及び第2の参照光を受光する受光部と、
    前記受光部で受光された前記検査光、前記第1及び第2の参照光に基づき、前記検査光、前記第1及び第2の参照光のそれぞれによる前記湿り蒸気の吸光度を算出する吸光度算出部と、
    前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度を、前記第1及び第2の参照光による前記湿り蒸気の吸光度で補正する補正部と、
    前記検査光による湿り蒸気の吸光度の補正値に基づき、前記湿り蒸気の乾き度を特定する乾き度特定部と、
    を備える、乾き度測定装置。
  2. 前記検査管が、前記検査光、前記第1及び第2の参照光が通過する窓を備える、請求項1に記載の乾き度測定装置。
  3. 前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度の補正値が、
    前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度から、
    前記第1の参照光及び前記第2の参照光の波長差に対する、前記検査光及び前記第2の参照光の波長差の比である第1の係数を前記第1の参照光による前記湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、
    1から前記第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を前記第2の参照光による前記湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、
    を引いた値に相当する、
    請求項1又は2に記載の乾き度測定装置。
  4. 前記第1の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備える、請求項3に記載の乾き度測定装置。
  5. 前記第2の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備える、請求項3又は4に記載の乾き度測定装置。
  6. 前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度の補正値が、
    前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度から、
    前記第1の参照光及び前記第2の参照光による前記検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差に対する、前記検査光及び前記第2の参照光による前記検査管内部を流れる飽和水を含まない気体の吸光度の差の比である第1の係数を前記第1の参照光による前記湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、
    1から前記第1の係数を引いた値に相当する第2の係数を前記第2の参照光による前記湿り蒸気の吸光度に乗じた値と、
    を引いた値に相当する、
    請求項1又は2に記載の乾き度測定装置。
  7. 前記第1の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備える、請求項6に記載の乾き度測定装置。
  8. 前記第2の係数を保存するデータ記憶装置をさらに備える、請求項6又は7に記載の乾き度測定装置。
  9. 飽和液で吸収される波長を少なくとも有する検査光を湿り蒸気に発することと、
    前記検査光と比較して前記飽和液で吸収されにくい第1及び第2の参照光を前記湿り蒸気に発することと、
    前記湿り蒸気を通過した前記検査光、前記第1及び第2の参照光を受光することと、
    前記受光された前記検査光、前記第1及び第2の参照光に基づき、前記検査光、前記第1及び第2の参照光のそれぞれによる前記湿り蒸気の吸光度を算出することと、
    前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度を、前記第1及び第2の参照光による前記湿り蒸気の吸光度で補正することと、
    前記検査光による前記湿り蒸気の吸光度の補正値に基づき、前記湿り蒸気の乾き度を特定することと、
    を含む、乾き度の測定方法。
  10. 前記湿り蒸気が検査管の内部を流れ、
    前記検査管が、前記検査光、前記第1及び第2の参照光が通過する窓を備える、
    請求項9に記載の乾き度の測定方法。
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