JP2018119438A - 密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置 - Google Patents

密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの圧縮機構の間のトルク変動を抑制し、成績係数の向上と振動の減少が図られる密閉型圧縮機と冷凍サイクル装置を提案する。
【解決手段】密閉型圧縮機2は、1つの吸込通路孔11aを有する密閉ケース11と、外から内へ冷媒を導く吸込管8bと、密閉ケース11内に設けられる第一圧縮機構26と第二圧縮機構27と、第一圧縮機構26と第二圧縮機構27との間に設けられる仕切板29と、を備えている。第一圧縮機構26には、一端が第一シリンダ室31に開口し他端が第一シリンダ32の外周面に開口する吸込通路61が設けられ、吸込通路61には吸込管8bが接続されている。仕切板29は、第一圧縮機構26の吸込側から第二圧縮機構27の吸込側へ冷媒を分流させる分流孔62を有している。第二圧縮機構27は、分流孔62を介して吸込通路61に接続されている。第二圧縮機構27の吸込容積V2は、第一圧縮機構26の吸込容積V1よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明に係る実施形態は、密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置に関する。
1つの吸込通路孔を有する密閉ケースと、密閉ケース内に設けられる2つの圧縮機構と、2つの圧縮機構のうち、上側の圧縮機構に直線的に設けられる吸込通路と、上側の圧縮機構の吸込通路から下側の圧縮機構の吸込側へ冷媒を分流させる分流孔を有する仕切板と、を備える密閉型圧縮機が知られている。
特開2005−207306号公報
密閉ケースへ導かれる冷媒は、吸込通路が直線的に設けられた上側の圧縮機構に吸い込まれやすく、仕切板の分流孔を介して吸込通路に接続される下側の圧縮機構に吸い込まれにくい。
この2つの圧縮機構の間における冷媒の吸い込まれやすさの違い、つまり2つの圧縮機構の吸込側の流路抵抗の差は、2つの圧縮機構の間に圧縮仕事量の差を生じさせる。この圧縮仕事量の差は、2つの圧縮機の間でトルクの変動を増大させ、成績係数(Coefficient Of Performance、COP)を低下させ、2つの圧縮機構に生じる振動を拡大させる。
そこで、本発明は、2つの圧縮機構の間のトルク変動を抑制し、ひいては、成績係数の向上と、振動の減少が図られる密閉型圧縮機と、この密閉型圧縮機を備える冷凍サイクル装置を提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る密閉型圧縮機は、1つの吸込通路孔を有する密閉ケースと、前記吸込通路孔を介して前記密閉ケースの外から内へ冷媒を導く吸込管と、前記密閉ケース内に設けられ第一シリンダ室を形成する第一シリンダを有する第一圧縮機構と、前記密閉ケース内に設けられ第二シリンダ室を形成する第二シリンダを有する第二圧縮機構と、前記第一圧縮機構と前記第二圧縮機構との間に設けられる仕切板と、を備え、前記第一シリンダには、一端が前記第一シリンダ室に開口し他端が第一シリンダの外周面に開口するとともに前記吸込管が接続される吸込通路が設けられ、前記仕切板は、前記吸込通路から前記第二圧縮機構の吸込側へ前記冷媒を分流させる分流孔を有し、前記第二圧縮機構の第二シリンダ室は、前記分流孔を介して前記吸込通路に接続され、前記第二圧縮機構の吸込容積は、前記第一圧縮機構の吸込容積よりも大きい。
また、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置は、前記密閉型圧縮機と、放熱器と、膨張装置と、吸熱器と、前記密閉型圧縮機と前記放熱器と前記膨張装置と前記蒸発器とを接続して冷媒を流通させる冷媒管と、を備えている。
本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の概略的な図。 本実施形態に係る密閉型圧縮機における容積拡大係数と成績係数との関係、および容積拡大係数と振動との関係を示す線図。
本発明に係る密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置の実施形態について、図1から図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の概略的な図である。
図1に示すように、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、密閉型圧縮機2と、放熱器である凝縮器3と、膨張装置5と、吸熱器である蒸発器6と、アキュームレータ7と、冷媒管8と、を備えている。冷媒管8は、密閉型圧縮機2と凝縮器3と膨張装置5と蒸発器6とアキュームレータ7とを順次に接続して冷媒を流通させる。冷凍サイクル装置1の冷媒は、例えば二酸化炭素である。なお、冷媒は、二酸化炭素以外、例えばR32冷媒やR410A冷媒等であっても良い。
本実施形態に係る密閉型圧縮機2は、1つの吸込通路孔11aを有する密閉ケース11と、密閉ケース11内の上部に設けられる電動機12と、密閉ケース11内の下部に設けられる圧縮機構部13と、電動機12の回転駆動力を圧縮機構部13へ伝達する回転軸15と、回転軸15を回転自在に支持する主軸受16と、主軸受16と協働して回転軸15を回転自在に支持する副軸受17と、を備えている。
密閉ケース11は、円筒形である。密閉ケース11は、上下に設けられた半球形の鏡板と、円筒形の胴部と、を備えている。密閉ケース11の胴部には、冷媒を密閉型圧縮機2へ導く吸込管8bが接続されている。吸込管8bは、アキュームレータ7に繋がれている。吸込管8bは、冷媒管8の一部である。密閉ケース11の上側の鏡板には、冷媒を密閉型圧縮機2から吐出させる吐出管8aが接続されている。吐出管8aは、冷媒管8に繋がれている。
電動機12は、圧縮機構部13を回転駆動させる駆動力を発生させる。電動機12は密閉ケース11の内壁に固定される固定子18と、固定子18に周囲を囲まれて回転軸15に設けられる回転子19と、を備えている。
回転軸15は、電動機12と圧縮機構部13とを互いに連結している。回転軸15は、電動機12が発生させる駆動力を圧縮機構部13へ伝達する。
回転軸15の中間部分15aは、主軸受16に回転自在に支持されている。回転軸15の下端部分15bは、副軸受17に回転自在に支持されている。主軸受16および副軸受17は、圧縮機構部13の一部でもあって、圧縮機構部13を上下から挟んでいる。つまり、回転軸15は、圧縮機構部13を貫通している。
また、回転軸15は、主軸受16に支持されている中間部分15aと副軸受17に支持されている下端部分15bとの間に、複数の偏心部21、21を備えている。複数の偏心部21のうち、主軸受16に近い側を第一偏心部22と呼び、副軸受17に近い側を第二偏心部23と呼ぶ。それぞれの偏心部21、21は、回転軸15の中心に不一致の中心を有する円盤、あるいは円柱である。それぞれの偏心部21、21の中心は、回転軸15のまわりに約180度の位相差で偏心されている。第一偏心部22は、電動機12に近い上側に配置され、第二偏心部23は、電動機12から遠い下側に配置されている。
圧縮機構部13は、電動機12が回転軸15を回転駆動することによって、ガス状の冷媒を吸込んで圧縮し、かつ吐出する。圧縮機構部13は、密閉ケース11に収容されていて、密閉ケース11の下部に配置されている。密閉ケース11の下部は潤滑油(図示省略)で満たされていて、圧縮機構部13の大部分は、この潤滑油に浸されている。
圧縮機構部13は、複数の圧縮機構25、25を備えている。つまり、圧縮機構部13は、密閉ケース11内に設けられる第一圧縮機構26と、密閉ケース11内に設けられる第二圧縮機構27と、第一圧縮機構26と第二圧縮機構27との間に設けられる仕切板29と、を備えている。
第一圧縮機構26は、円形の第一シリンダ室31を有する第一シリンダ32と、第一シリンダ室31内に配置される環状の第一ローラ33と、先端部が第一ローラ33に接して第一シリンダ32に形成された溝を往復摺動する図示しない第一ブレードと、を備えている。
第二圧縮機構27は、円形の第二シリンダ室41を有する第二シリンダ42と、第二シリンダ室41内に配置される環状の第二ローラ43と、先端部が第二ローラ43に接して第二シリンダ42に形成された溝を往復摺動する図示しない第二ブレードと、を備えている。
第一シリンダ32および第二シリンダ42は、回転軸15の軸方向に積み重なるように配置されている。上側の第一シリンダ32は、電動機12に近い側に配置されている。
密閉ケース11内には、圧縮機構部13を支えている圧縮機構支持部51が設けられている。圧縮機構支持部51は、複数箇所の溶接部(図示省略)によって密閉ケース11に固定されている。溶接部は、圧縮機構支持部51を密閉ケース11に固定するスポット溶接によって形成されている。
第一シリンダ室31および第二シリンダ室41の中心は、実質的に回転軸15の回転中心に重なっている。
第一シリンダ室31は、第一シリンダ32の内側の空間であって、主軸受16および仕切板29によって閉鎖されている。第一シリンダ室31内には、回転軸15の第一偏心部22が配置されている。第二シリンダ室41は、第二シリンダ42の内側の空間であって仕切板29と副軸受17によって閉鎖されている。第二シリンダ室41内には、回転軸15の第二偏心部23が配置されている。
主軸受16、第一シリンダ32、仕切板29、第二シリンダ42、および副軸受17は、副軸受17側から第二シリンダ42、仕切板29、第一シリンダ32を貫いて主軸受16に到達するボルトなどの締結部材53によって一体化されている。圧縮機構部13は、第一シリンダ32の下側から第一シリンダ32を貫通し、圧縮機構支持部51に締め付けられるボルトなどの締結部材54によって、密閉ケース11に固定されている。
上側の主軸受16には、第一シリンダ室31内で圧縮された冷媒を吐出する吐出ポートと吐出弁とを有する第一吐出弁機構(図示省略)と、第一吐出マフラ55とが設けられている。第一吐出マフラ55は、吐出孔(図示省略)を有している。第一吐出マフラ55は、第一吐出弁機構に覆い被さっている。第一吐出弁機構の吐出ポートは、第一シリンダ室31に繋げられており、圧縮機構部13の圧縮作用にともない第一シリンダ室31内が所定圧値に達したときに吐出弁が吐出ポートを開放して、圧縮された冷媒を第一吐出マフラ55内に吐出する。
下側の副軸受17には、第二シリンダ室41内で圧縮された冷媒を吐出する吐出ポートと吐出弁とを有する第二吐出弁機構(図示省略)と、第二吐出マフラ56とが設けられている。第二吐出マフラ56は、第二吐出弁機構に覆い被さっている。第二吐出弁機構の吐出ポートは、第二シリンダ室41に繋げられており、圧縮機構部13の圧縮作用にともない第二シリンダ室41内が所定圧値に達したときに吐出弁が吐出ポートを開放して、圧縮された冷媒を第二吐出マフラ56内に吐出する。
第一ローラ33は、第一偏心部22の周面に嵌合されて第一シリンダ室31内に収容されている。第一ローラ33は、回転軸15の回転にともなって、外周面の一部を第一シリンダ室31の内周面に沿って線接触させながら偏心運動する。
第二ローラ43は、第二偏心部23の周面に嵌合されて第二シリンダ室41内に収容されている。第二ローラ43は、回転軸15の回転にともなって、外周面の一部を第二シリンダ室41の内周面に沿って線接触させながら偏心運動する。
なお、第一ローラ33と第一シリンダ32との接触、および第二ローラ43と第二シリンダ42との接触は、直接的な接触ではなく、油膜(図示省略)を介在させた間接的なものであるが、説明の便宜のために、これら油膜を介した接触を単に「接触」と表現する。第一ローラ33と第一偏心部22との間、第二ローラ43と第二偏心部23との間、第一ローラ33と主軸受16との間、第二ローラ43と副軸受17との間、第一ローラ33と仕切板29との間、第二ローラ43と仕切板29との間も同じである。
第一シリンダ32には、一端が第一シリンダ室31に開口し、他端が第一シリンダ32の外周面に開口する吸込通路61が直線的に設けられている。吸込通路61には、吸込通路孔11aを介して密閉ケース11の外から内へ冷媒を導く吸込管8bが接続されている。吸込管8bは、上下方向に延びる円筒形のアキュームレータ7の下部鏡板から下方へ突出し、水平方向へ緩やかに曲がって延びている。そして、吸込管8bは、密閉ケース11の吸込通路孔11aを通過する部位では、水平に延びている。吸込管8bは、密閉ケース11内で第一シリンダ32の吸込通路61に直線的に接続されている。
第一シリンダ32には、吸込通路61と第一シリンダ32の仕切板29に面する下端面とを繋げる分岐孔61aが設けられている。仕切板29は、吸込通路61から分岐孔61aを介して第二圧縮機構27の吸込側へ冷媒を分流させる分流孔62を有している。分流孔62は、回転軸15の中心線に平行に延びる流路であっても良いし、分岐孔61a側の口、つまり入口側から第二シリンダ42側の口、つまり出口へ向かって傾いていても良い。傾きを有する場合、分流孔62は、出口側が第二シリンダ室41へ近づく方向へ傾いていることが好ましい。
第二圧縮機構27は、分流孔62を介して吸込通路61に接続されている。第二シリンダ42には、分流孔62から第二シリンダ室41へ冷媒を導く連絡通路63が設けられている。
そして、第二圧縮機構27の吸込容積V2は、第一圧縮機構26の吸込容積V1よりも大きい。第二圧縮機構27の吸込容積V2と第一圧縮機構26の吸込容積V1との差異は、例えば第一シリンダ室31の高さh1と第二シリンダ室41との高さh2との差、第一シリンダ室31の内径r1と第二シリンダ室41との内径r2との差、および第一ローラ33の偏心量e1と第二ローラ43の偏心量e2との差の少なくとも1つによる。
第二圧縮機構27の吸込容積V2と第一圧縮機構26の吸込容積V1との差異は、第二圧縮機構27に吸い込まれる冷媒の流量、つまり吸込量f2と、第一圧縮機構26に吸い込まれる冷媒の流量、つまり吸込量f1とが実質的に等しくなるよう設定されることが好ましい。
ここで、(第二圧縮機構27の吸込容積V2)/(第一圧縮機構26の吸込容積V1)=容積拡大係数kとする。
図2は、本実施形態に係る密閉型圧縮機における容積拡大係数と成績係数との関係、および容積拡大係数と振動との関係を示す線図である。
図2の横軸は容積拡大係数kである。図2の縦軸は成績係数COPおよび振動値である。容積拡大係数kと成績係数COPとの関係を実線Aで示し、容積拡大係数kと振動値との関係を破線Bで示す。
なお、図2に示される振動値は、運転中のトルク変動に伴う回転方向の最大振幅量の比である。
図2に示すように、本実施形態に係る密閉型圧縮機2は、容積拡大係数k<1の場合には成績係数COPの改善効果が見られず、振動も増加傾向にある。
ところが、本実施形態に係る密閉型圧縮機2は、容積拡大係数k>1の場合には成績係数COPの改善効果が現れ、振動も減少する。換言すると、成績係数COPは、容積拡大係数k=1における成績係数COPで正規化すると、容積拡大係数k>1の場合には1より大きくなる。また、振動値は、容積拡大係数k=1における振動値で正規化すると、容積拡大係数k>1の場合には1より小さくなる。
第二シリンダ室41に導かれる冷媒(ガス冷媒)は、第一シリンダ32の吸込通路61から仕切板29の分流孔62を経て第二シリンダ室41に吸込まれる。つまり、吸込管8bから第一シリンダ室31に通じる流路と吸込管8bから第二シリンダ室41に通じる流路との間には、流路抵抗に差があり、吸込管8bから第一シリンダ室31に通じる流路よりも吸込管8bから第二シリンダ室41に通じる流路の方が、流路抵抗が大きい。
容積拡大係数k=1の場合、この流路抵抗の差によって、冷媒(ガス冷媒)は、第二シリンダ室41よりも第一シリンダ室31に導かれやすい。この結果、第二シリンダ室41の吸込量f2は、第一シリンダ室31の吸込量f1より少なくなる。この流量の差は、2つのシリンダ間の圧縮仕事量を不均一にして、トルク変動を増大させ、成績係数COPの低下と振動の増大を生じさせる。
そこで、本実施形態に係る密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1は、第一圧縮機構26の吸込容積V1よりも吸込容積V2が大きい第二圧縮機構27を備えている。そのため、第二シリンダ室41の吸込量f2と第一シリンダ室31の吸込量f1との差が小さくなる。この吸込量の差の減少は、2つのシリンダ間の圧縮仕事量の差を減少させ、トルク変動を減少させる。つまり、密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1の成績係数COPが向上し、密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1の振動が低減される。
また、本実施形態に係る密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1は、第二圧縮機構27の吸込量f2と第一圧縮機構26の吸込量f1とが実質的に等しくなるよう容積拡大係数kが調整される。吸込量が実質的に等しくなることによって、2つのシリンダ間の圧縮仕事量を均衡させ、トルク変動をより減少させる。つまり、密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1の成績係数COPがより向上し、密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1の振動がより低減される。
さらに、本実施形態に係る密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1は、二酸化炭素のように吐出圧力がR32やR410A等のHFC冷媒よりも高くなる冷媒の適用に好ましい。1つの吸込通路孔11aから複数のシリンダ室(第一シリンダ室31、第二シリンダ室41)へ冷媒を導く本実施形態の密閉ケース11は、耐圧性に優れ、吐出圧力が高くなる冷媒を圧縮する用途に好適である。しかしながら、1つの吸込通路孔11aから複数のシリンダ室へ冷媒を供給する場合、容積拡大係数k≦1の圧縮機構部13は、成績係数COPが低下し、振動が拡大する。容積拡大係数k>1の圧縮機構部13を備える密閉型圧縮機2および冷凍サイクル装置1は、R32やR410A等のHFC冷媒であっても、成績係数COPの向上と、振動の低減を図ることができる。
したがって、本実施形態の密閉型圧縮機2および、密閉型圧縮機2を備える冷凍サイクル装置1によれば、2つの圧縮機構(第一圧縮機構26、第二圧縮機構27)の間のトルク変動を抑制し、ひいては、成績係数COPの向上と、振動を減少が図られる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…冷凍サイクル装置、2…密閉型圧縮機、3…凝縮器、5…膨張装置、6…蒸発器、7…アキュームレータ、8…冷媒管、8b…吸込管、8a…吐出管、11a…吸込通路孔、11…密閉ケース、12…電動機、13…圧縮機構部、15…回転軸、15a…中間部分、15b…下端部分、16…主軸受、17…副軸受、18…固定子、19…回転子、21…偏心部、22…第一偏心部、23…第二偏心部、25…圧縮機構、26…第一圧縮機構、27…第二圧縮機構、29…仕切板、31…第一シリンダ室、32…第一シリンダ、33…第一ローラ、41…第二シリンダ室、42…第二シリンダ、43…第二ローラ、51…圧縮機構支持部、53、54…締結部材、55…第一吐出マフラ、56…第二吐出マフラ、61…吸込通路、61a…分岐孔、62…分流孔、63…連絡通路。

Claims (4)

  1. 1つの吸込通路孔を有する密閉ケースと、
    前記吸込通路孔を介して前記密閉ケースの外から内へ冷媒を導く吸込管と、
    前記密閉ケース内に設けられ第一シリンダ室を形成する第一シリンダを有する第一圧縮機構と、
    前記密閉ケース内に設けられ第二シリンダ室を形成する第二シリンダを有する第二圧縮機構と、
    前記第一圧縮機構と前記第二圧縮機構との間に設けられる仕切板と、を備え、
    前記第一シリンダには、一端が前記第一シリンダ室に開口し、他端が第一シリンダの外周面に開口するとともに前記吸込管が接続される吸込通路が設けられ、
    前記仕切板は、前記吸込通路から前記第二圧縮機構の吸込側へ前記冷媒を分流させる分流孔を有し、
    前記第二圧縮機構の第二シリンダ室は、前記分流孔を介して前記吸込通路に接続され、
    前記第二圧縮機構の吸込容積は、前記第一圧縮機構の吸込容積よりも大きい密閉型圧縮機。
  2. 前記第二圧縮機構の前記冷媒の吸込量と前記第一圧縮機構の前記冷媒の吸込量とが実質的に等しい請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記冷媒は、二酸化炭素である請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機と、
    放熱器と、
    膨張装置と、
    吸熱器と、
    前記密閉型圧縮機と前記放熱器と前記膨張装置と前記蒸発器とを接続して前記冷媒を流通させる冷媒管と、を備える冷凍サイクル装置。
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